JP3424598B2 - 焼付装置ならびにこれを備えた写真処理装置 - Google Patents

焼付装置ならびにこれを備えた写真処理装置

Info

Publication number
JP3424598B2
JP3424598B2 JP12457099A JP12457099A JP3424598B2 JP 3424598 B2 JP3424598 B2 JP 3424598B2 JP 12457099 A JP12457099 A JP 12457099A JP 12457099 A JP12457099 A JP 12457099A JP 3424598 B2 JP3424598 B2 JP 3424598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
pixel
exposure
printing apparatus
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12457099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000314927A (ja
Inventor
英利 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP12457099A priority Critical patent/JP3424598B2/ja
Priority to EP00108793A priority patent/EP1049318B1/en
Priority to DE60031600T priority patent/DE60031600T2/de
Priority to US09/561,729 priority patent/US6517055B1/en
Priority to CN00107246A priority patent/CN1272636A/zh
Publication of JP2000314927A publication Critical patent/JP2000314927A/ja
Priority to US10/245,894 priority patent/US6891594B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3424598B2 publication Critical patent/JP3424598B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/50Picture reproducers
    • H04N1/502Reproducing the colour component signals dot-sequentially or simultaneously in a single or in adjacent picture-element positions
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2227/00Photographic printing apparatus
    • G03B2227/005Matrix print; Index print

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば写真プリン
タに備えられ、光源からの光を、液晶表示素子などの光
変調素子を介して感光材料上に照射することによって、
感光材料に画像を焼き付ける焼付装置ならびにこれを備
えた写真処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示素子(以下、LCD(Liq
uid Crystal Display)と称する)に画像を表示させ、こ
のLCDを介して、光源からの光を感光材料上に照射す
ることによって画像を焼き付ける焼付装置が種々提案さ
れている。この種の焼付装置は、例えばフィルム画像な
どを複数の画素からなる画像データとして取り込み、取
り込んだ画像データに応じてLCD上の各画素を変調さ
せ、感光材料を感光する構成となっている。
【0003】上記のような従来の焼付装置において、カ
ラー画像を感光材料上に焼き付ける場合には、いわゆる
加色法によってカラー露光を行っている。すなわち、青
色(B)成分、緑色(G)成分、赤色(R)成分の光を
重ね合わせることによって、カラー画像を表現する方式
を採用している。
【0004】以下に、従来の焼付装置の構成例を示す。
図7は、LCDを1つ備え、面露光を行う焼付装置の概
略構成を示す斜視図である。このような構成の焼付装置
を1ヘッド面露光方式の焼付装置と呼ぶことにする。
【0005】この1ヘッド面露光方式の焼付装置は、白
色光を発する光源51、青色、緑色、赤色のそれぞれに
対応したフィルタを備えたBGRフィルタ52、LCD
53、および焼付レンズ54を備えている。光源51か
ら出射した光は、BGRフィルタ52におけるいずれか
の色のフィルタを透過してLCD53に入射する。LC
D53に入射した光は、その時の色に応じた画像情報が
表示されたLCD53によって変調され、その後、焼付
レンズ54を介して、感光材料としての印画紙55上に
投影される。LCD53には、焼き付けるべき画像の全
体が表示され、静止した状態で配置された印画紙55上
に焼付が行われる。
【0006】1ヘッド面露光方式の焼付装置は、上記の
ように、BGRフィルタ52を設けることによってカラ
ー露光を行っている。すなわち、青色に対応したフィル
タを用いているときに、LCD53に青色に対応した画
像情報を表示させることによって、画像の青色成分を印
画紙55上に露光し、その後、緑色、赤色の順で同様に
露光を行うことによって、カラー画像の焼付を行ってい
る。
【0007】図8は、青色、緑色、赤色のそれぞれに対
応した光源およびLCDを備え、面露光を行う焼付装置
の概略構成を示す斜視図である。このような構成の焼付
装置を3ヘッド面露光方式の焼付装置と呼ぶことにす
る。
【0008】この3ヘッド面露光方式の焼付装置は、青
色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発する3つの光源51
B・51G・51R、3つのLCD53B・53G・5
3R、合成プリズム56、および焼付レンズ54を備え
ている。光源51B・51G・51Rから出射した光
は、それぞれに対応したLCD53B・53G・53R
に入射し、各色毎に画像情報に応じて変調される。LC
D53B・53G・53Rを出射した光は、合成プリズ
ム56によって合成され、焼付レンズ54を介して、印
画紙55上に投影される。LCD53B・53G・53
Rには、焼き付けるべき画像の全体が各色に応じて表示
され、静止した状態で配置された印画紙55上に焼付が
行われる。
【0009】3ヘッド面露光方式の焼付装置は、上記の
ように、光源51B・51G・51R、およびLCD5
3B・53G・53Rによって、青色成分、緑色成分、
赤色成分の画像光を同時に合成プリズム56に向けて照
射し、合成プリズム56からカラー画像光として印画紙
55を露光する構成となっている。
【0010】図9は、青色、緑色、赤色のそれぞれに対
応した光源およびLCS(Liquid Crystal Shutter)を備
え、各LCSから平行に印画紙上に光を照射し、走査露
光を行う焼付装置の概略構成を示す斜視図である。LC
Sとは、液晶表示素子における各画素の配列が、1列あ
るいは数列からなっているものを示している。このよう
な構成の焼付装置を、3ヘッドパラ走査露光方式の焼付
装置と呼ぶことにする。
【0011】この3ヘッドパラ走査露光方式の焼付装置
は、青色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発する3つの光
源51B・51G・51R、3つのLCS57B・57
G・57R、および3つのセルフォックレンズ58B・
58G・58Rを備えている。光源51B・51G・5
1Rから出射した光は、それぞれに対応したLCS57
B・57G・57Rに入射し、各色毎に画像情報に応じ
て変調される。LCS57B・57G・57Rを出射し
た光は、それぞれセルフォックレンズ58B・58G・
58Rを介して印画紙55上に投影される。LCS57
B・57G・57Rには、焼き付けるべき画像の1列分
あるいは数列分の画像データが各色に応じて表示され、
印画紙55を各LCSの長手方向に対して垂直な方向に
搬送することによって、走査露光が行われる。
【0012】3ヘッドパラ走査露光方式の焼付装置は、
上記のように、光源51B・51G・51R、およびL
CS57B・57G・57Rによって、青色成分、緑色
成分、赤色成分の画像光をそれぞれ平行に印画紙55上
に照射している。そして、各色の照射位置間の距離、お
よび印画紙55の搬送速度の関係に基づいて、LCS5
7B・57G・57Rにおける表示タイミングを制御す
ることによって、印画紙55上に焼き付けられる画像の
各画素に対してカラー露光を行っている。
【0013】図10は、青色、緑色、赤色のそれぞれに
対応した光源およびLCS(LiquidCrystal Shutter)を
備え、各LCSからの光を合成した光を印画紙上に照射
し、走査露光を行う焼付装置の概略構成を示す斜視図で
ある。このような構成の焼付装置を3ヘッド合成走査露
光方式の焼付装置と呼ぶことにする。
【0014】この3ヘッド合成走査露光方式の焼付装置
は、青色光、緑色光、赤色光をそれぞれ発する3つの光
源51B・51G・51R、3つのLCS57B・57
G・57R、合成プリズム56、およびセルフォックレ
ンズ58を備えている。光源51B・51G・51Rか
ら出射した光は、それぞれに対応したLCS57B・5
7G・57Rに入射し、各色毎に画像情報に応じて変調
される。LCS57B・57G・57Rを出射した光
は、合成プリズム56で合成され、セルフォックレンズ
58を介して印画紙55上に投影される。LCS57B
・57G・57Rには、焼き付けるべき画像の1列分あ
るいは数列分の画像データが各色に応じて表示され、印
画紙55を各LCSの長手方向に対して垂直な方向に搬
送することによって、走査露光が行われる。
【0015】3ヘッド合成走査露光方式の焼付装置は、
上記のように、光源51B・51G・51R、およびL
CS57B・57G・57Rによって、青色成分、緑色
成分、赤色成分の画像光を同時に合成プリズム56に向
けて照射し、合成プリズム56からカラー画像光として
印画紙55を露光する構成となっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す1ヘッド面
露光方式の焼付装置の場合、上記のように、青色、緑
色、赤色の順でシリアルに露光を行うことによって、カ
ラー画像の焼付を行っている。したがって、各色を同時
に露光する構成と比較すると、処理能力が低いという問
題がある。
【0017】図8に示す3ヘッド面露光方式の焼付装置
の場合、上記のように、合成プリズム56を用いること
によって、青色成分、緑色成分、赤色成分の画像光を合
成し、3色同時に印画紙55に対して光を照射する構成
となっている。このように、合成プリズム56を用いる
場合、各色成分の画像光における各画素が正確に対応す
るように、合成プリズム56およびLCD53B・53
G・53Rの配置位置および配置方向を極めて正確に設
定する必要があるので、製造コストおよび製造時間の増
大を招くことになる。また、合成プリズム56は、比較
的高価な部材であるので、材料コストの増大をも招くこ
とになる。
【0018】図9に示す3ヘッドパラ走査露光方式の焼
付装置は、上記のように、青色成分、緑色成分、赤色成
分の画像光を、それぞれ印画紙55上の異なる位置に照
射しながら走査露光を行う構成となっている。このよう
な構成の場合、印画紙55上に焼き付けられる画像の各
画素における各色成分が正確に重なるように、各LCS
57B・57G・57Rにおける画像表示タイミングを
制御する必要がある。すなわち、各画素に対応するデー
タを、各色成分毎に異なるタイミングで表示させる必要
があるので、画像処理の制御が複雑化するという問題が
ある。
【0019】また、この画像表示タイミングは、印画紙
55上に照射される各色成分の光同士の間隔と印画紙5
5の搬送速度との関係に応じて設定することになるが、
これらの値に誤差が生じていると、各画素に対して、各
色成分の光がずれて露光される画素ずれが発生すること
になる。さらに、各色成分の画像光に対する光学系の配
置位置がずれている場合にも、上記のような画素ずれが
発生することになる。すなわち、このような構成の場
合、画素ずれの発生のリスクが高いという問題がある。
【0020】図10に示す3ヘッド合成走査露光方式の
焼付装置は、上記のように、合成プリズム56を用いる
ことによって、青色成分、緑色成分、赤色成分の画像光
を合成し、3色同時に印画紙55に対して光を照射しな
がら走査露光を行う構成となっている。このように、合
成プリズム56を用いる場合、上述したように、各色成
分の画像光における各画素が正確に対応するように、合
成プリズム56およびLCS57B・57G・57Rの
配置位置および配置方向を極めて正確に設定する必要が
あるので、製造コストおよび製造時間の増大を招くこと
になる。また、上記と同様に、合成プリズム56は、比
較的高価な部材であるので、材料コストの増大をも招く
ことになる。
【0021】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、光源からの光を、画像情
報に応じて各画素毎に変調させて感光材料上にカラー画
像を焼き付ける焼付装置において、簡素な構成で、か
つ、感光材料上に焼き付けられる画像における画素ずれ
が生じず、処理能力の高い焼付装置ならびにこれを備え
た写真処理装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る焼付装置は、光源と、画像情報に応
じて、上記光源からの光を各画素毎に変調させて感光材
料上に照射する露光手段とを備え、上記露光手段が、各
画素毎に、特定の波長域の光の透過および遮断を制御
し、その他の波長域の光を透過させる複数の光変調素子
を、各画素が対応するように光軸方向に並べて配置した
構成となっており、各光変調素子における特定の波長域
の光の透過および遮断を制御することにより、減色方式
によって上記感光材料上に焼き付けられる画像における
各画素の色調を制御することを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、露光手段が、複数の
光変調素子を、各画素が対応するように光軸方向に並べ
て配置した構成となっており、各光変調素子における特
定の波長域の光の透過および遮断を制御することによ
り、減色方式によって上記感光材料上に焼き付けられる
画像における各画素の色調を制御するので、各波長域の
光を合成するための合成プリズムなどの構成を不要とす
ることができる。よって、構成の簡素化を図ることがで
きるので、製造コストならびに材料コストの低減を実現
することができる。
【0024】また、光変調素子は、光軸方向に並べて配
置されているので、露光手段自体の大きさを比較的小さ
くすることができる。よって、装置自体の小型化ならび
に構成要素の配置の自由度を向上させることができる。
【0025】また、複数の光変調素子が、各画素が対応
するように光軸方向に並べられて配置されているので、
各画素における各波長域の光は、感光材料上の同じ位置
に照射されることになる。よって、感光材料上に焼き付
けられる画像における画素ずれの発生を皆無とすること
が可能となり、品質の良いプリント画像を提供すること
ができる。
【0026】また、各波長域の光を同時に感光材料上に
照射することができるので、例えば、各波長域の光をシ
リアルに露光する構成と比較して、露光速度を高めるこ
とができる。
【0027】本発明に係る焼付装置は、上記の構成にお
いて、上記光変調素子が、各画素に光が透過する際に、
特定の波長域の光に対してのみ、位相差を変調させるこ
とによって、その特定の波長域の光の透過および遮断を
制御するとともに、その他の波長域の光を透過させるこ
とを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、各画素に光が透過す
る際に、特定の波長域の光の透過および遮断を制御する
とともに、その他の波長域の光を透過させる手段とし
て、特定の波長域の光に対してのみ、位相差を変調させ
る手段を採用するので、例えば、液晶表示素子やPLZ
Tなどの既存の構成によって、上記の手段を実現するこ
とができる。
【0029】本発明に係る焼付装置は、上記の構成にお
いて、上記露光手段が、各画素を1列あるいは複数列に
並べて配置した構成となっており、上記感光材料を搬送
させながら露光を行う走査露光方式を採用していること
を特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、走査露光方式によっ
て感光材料に画像を焼き付けているので、感光材料の搬
送と露光動作とを同時に行うことができる。よって、処
理能力の向上を図ることができる。
【0031】本発明に係る焼付装置は、上記の構成にお
いて、上記光源からの光を、主走査方向と光軸の方向と
からなる平面上において略平行光となるように変換する
光変換手段と、上記光変換手段からの光を、副走査方向
と光軸の方向とからなる平面上において集光させる集光
手段とをさらに備え、上記集光手段からの光を上記露光
手段に透過させて、上記感光材料を露光することを特徴
としている。
【0032】上記の構成によれば、主走査方向と光軸の
方向とからなる平面上においては、光変換手段によっ
て、略平行光が露光手段を介して感光材料上に照射され
るので、主走査方向において、光路の中心部と周辺部と
の光量差を抑えることができる。また、副走査方向と光
軸の方向とからなる平面上においては、集光手段によっ
て、集光光が露光手段を介して感光材料上に照射される
ので、光の利用効率を高めることが可能となり、露光速
度を向上することができる。
【0033】本発明に係る写真処理装置は、上記の構成
の焼付装置と、上記焼付装置によって焼付が行われた感
光材料を、現像処理液を用いることによって現像処理を
行う現像部と、上記現像部において現像処理がなされた
感光材料を乾燥させる乾燥部とを備えたことを特徴とし
ている。
【0034】上記の構成によれば、感光材料に対する焼
付処理、現像処理、乾燥処理を一元管理の下に連続して
行うことができるので、使用者に操作上の負担をかける
ことなしに、多量の写真を連続的にプリントすることが
できる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0036】図2は、本発明の実施の形態に係る写真処
理装置の概略を示す斜視図である。該写真処理装置は、
焼付部(焼付装置)1、ペーパーマガジン2、現像部
3、乾燥部4、およびPC(Personal Computer) 5を備
えている。
【0037】焼付部1は、ペーパーマガジン2から搬送
される感光材料としての印画紙に対して、画像情報に応
じた光を照射することによって露光を行っている。現像
部3は、焼付部1において露光が行われた印画紙を、現
像処理液を吹きつけながら搬送することによって現像処
理を行っている。乾燥部4は、現像部3において現像処
理がなされた印画紙を乾燥させることによって、プリン
トの最後の処理を行っている。PC5は、プリントすべ
き画像の画像データの保存や、該画像データに対する各
種データ処理などを行ったりするものである。
【0038】このように、本実施形態に係る写真処理装
置は、印画紙の露光、現像処理、乾燥処理を一元管理の
下に連続して行う構成となっている。よって、使用者に
操作上の負担をかけることなしに、多量の写真を連続的
にプリントすることが可能となっている。
【0039】図3は、上記焼付部1の概略構成を示す側
面図である。焼付部1の上部には、印画紙がロール状に
格納された2つのペーパーマガジン2・2が配置されて
いる。ペーパーマガジン2・2には、それぞれ異なるサ
イズの印画紙が格納されており、これらを切り換えて搬
送させることによって、2種類のサイズのプリント写真
に対応することができる。
【0040】ペーパーマガジン2から搬送された印画紙
は、搬送ローラによって焼付部1の下方に搬送され、そ
の後再び上方に搬送された後に、次の現像部3に向けて
焼付部1から排出される。そして、ペーパーマガジン2
から焼付部1の下方に搬送されている印画紙に対して、
露光部6によって露光が行われる。
【0041】図1は、露光部6の概略構成を示す斜視
図、および、この斜視図に対応する投影側面図および投
影平面図を示している。斜視図の左側に示されているの
が、露光部6を左側から見た側面図、斜視図の下側に示
されているのが、露光部6を下側から見た平面図を示し
ている。露光部6は、光源7、ライトガイド8、凹面鏡
(光変換手段)9、蒲鉾レンズ(集光手段)10、およ
び露光ヘッド(露光手段)11を備えている。
【0042】光源7は、例えばハロゲンランプなどから
構成されるランプ部、およびランプ部から出射した光を
ライトガイド8が配置されている方向に反射させるリフ
レクタ、ランプ部およびリフレクタを所定位置に支持す
るとともに、ランプ部に電力を供給するためのソケット
部などから構成されている。ランプ部から発せられる光
は、青色、緑色、赤色の各色成分の光を全て含んだ光で
あり、やや赤みがかった白色光となっている。やや赤み
がかった白色光であるのは、印画紙12において、赤色
の発色特性が他の色に比べて弱いことを補うためであ
る。リフレクタの反射面の形状は、ランプ部から出射し
た光がライトガイド8の光入射面に照射されるように設
計される。
【0043】ライトガイド8は、光源7から出射した光
を凹面鏡9が配置されている方向へ導くものである。こ
のライトガイド8は、例えばガラスなどの透明物質で構
成されており、光の伝導方向に垂直な方向の断面におい
て、その中心部から周縁部にかけて屈折率が不連続的に
変化したものとなっている。これにより、光入射面から
入射した光は、全反射を繰り返すことによって内部を伝
搬し、光出射面から出射される。
【0044】凹面鏡9は、ライトガイド8の光出射面か
ら出射された光を、蒲鉾レンズ10が配置されている方
向へ反射させるものである。この凹面鏡9は、印画紙1
2の搬送方向および光の反射方向を含む平面において
は、反射面の断面が直線状であり、印画紙12の紙面内
における印画紙12の搬送方向に垂直な方向および光の
反射方向を含む平面においては、反射面の断面が、ライ
トガイド8の光出射面の中心を焦点とする放物線状ある
いはそれに近い形状となっている。この、印画紙12の
紙面内における印画紙12の搬送方向に垂直な方向およ
び光の反射方向を含む平面における反射面の断面形状
は、ライトガイド8から出射され、扇状に拡散した光
が、凹面鏡9によって反射された後に、略平行光となる
ような形状に設計してある。
【0045】なお、ライトガイド8の光出射面が完全な
点光源であれば、凹面鏡9の反射面の形状を最適化する
ことによって、反射光は完全な平行光となるが、実際に
は、ライトガイド8の光出射面はある程度の面積を有し
ているので、凹面鏡9による反射光は完全な平行光とは
ならない。このことにより、上記では、凹面鏡9による
反射光を略平行光という表現で記述した。
【0046】蒲鉾レンズ10は、凹面鏡9で反射された
光を露光ヘッド11に向けて集光させるものである。こ
の蒲鉾レンズ10は、印画紙12の搬送方向および光軸
方向を含む平面においては、その断面がレンズ形状、す
なわち、入射した光を集光する形状となっており、印画
紙12の紙面内における印画紙12の搬送方向に垂直な
方向および光軸方向を含む平面においては、その断面が
長方形、すなわち、入射した光を屈折させることなく出
射させる形状となっている。
【0047】露光ヘッド11は、青色、緑色、赤色の各
色に対応したLCS(光変調素子)11B・11G・1
1Rが光軸方向に重ねられて配置された構成となってい
る。これらのLCS11B・11G・11Rは、液晶表
示素子における各画素の配列が、1列あるいは数列から
なる構成となっている。蒲鉾レンズ10を透過した光
は、この露光ヘッド11を透過する際に各画素毎に変調
され、画像情報を反映した画像光として印画紙12上に
照射される。なお、この露光ヘッド11の構成の詳細に
ついては、後述する。
【0048】次に、以上のような構成の露光部6におけ
る露光動作について説明する。光源7を出射した光は、
その一部がリフレクタによって反射されて、ライトガイ
ド8の光入射面に入射する。ライトガイド8の光入射面
に入射した光は、ライトガイド8の内部で全反射を繰り
返しながらライトガイド8の形状に沿って進み、光出射
面から出射する。ライトガイド8の光出射面を出射した
光は、扇状に拡散しながら凹面鏡9に入射する。
【0049】凹面鏡9で反射された光は、図1における
左右方向においては、略平行光として蒲鉾レンズ10に
入射し、図1における上下方向においては、若干の拡散
光として蒲鉾レンズ10に入射する。蒲鉾レンズ10に
入射した光は、左右方向においては、蒲鉾レンズ10内
をそのまま直進し、露光ヘッド11を透過して印画紙1
2に到達し、上下方向においては、蒲鉾レンズ10によ
って集光され、露光ヘッド11を透過して印画紙12上
の微小領域に集光される。そして、印画紙12を図1に
おける上下方向に搬送させると同時に、露光ヘッド11
における画像表示を変化させることによって走査露光を
行い、所望の画像を印画紙12上に焼き付ける。
【0050】ここで、露光ヘッド11の構成について、
図4を参照しながら詳しく説明する。図4は、露光ヘッ
ド11の概略構成を示す分解斜視図である。露光ヘッド
11は、図4に示すように、青色、緑色、赤色の各色に
対応したLCS11B・11G・11Rと、4枚の偏光
板13A・13B・13C・13Dとを備えた構成とな
っている。そして、偏光板13Aと13Bとの間にLC
S11B、偏光板13Bと13Cとの間にLCS11
G、偏光板13Cと13Dとの間にLCS11Rがそれ
ぞれ配置されており、これらはお互いに重なるように設
けられている。
【0051】LCS11B・11G・11Rには、それ
ぞれ複数の画素開口P…が設けられている。LCS11
B・11G・11Rのそれぞれにおいて、複数の画素開
口P…が1列に並んでおり、これらの画素開口P…から
なる列の方向が主走査方向となる。
【0052】各画素開口Pは、副走査方向に長い形状と
なっている。これは、蒲鉾レンズ10によって上下方
向、換言すれば、副走査方向に集光された光が、各画素
開口Pを透過して印画紙12上に照射される際の光の利
用効率を高めるためである。すなわち、各画素開口Pは
副走査方向に長い形状となっているが、印画紙12上に
照射される際には、副走査方向に集光されて微小な領域
として焼き付けられることになる。
【0053】このように、画素開口P…が主走査方向に
複数並んだ状態で形成された各LCS11B・11G・
11Rは、光軸に平行な方向に重ねられて配置されてい
る。そして、LCS11B・11G・11Rのそれぞれ
に形成された各画素開口P…において、対応する画素開
口P…が光軸に平行な方向に一直線上に並ぶように、各
LCS11B・11G・11Rが配置される。すなわ
ち、露光ヘッド11に入射した光は、LCS11B・1
1G・11Rのそれぞれの画素開口P…を通り抜けて印
画紙12に向けて照射されることになる。
【0054】偏光板13A・13B・13C・13D
は、順に90°ずつ偏光軸の方向がずれるような向きで
配置されている。すなわち、偏光板13Aおよび13C
の偏光軸の方向が同じとなるように配置されている一
方、偏光板13Bおよび13の偏光軸の方向が同じと
なるように配置されており、両者の偏光軸の方向のずれ
が90°となっている。したがって、各LCS11B・
11G・11Rは、各画素開口Pにおける液晶に対して
電圧を印加していない時に光が透過する、ノーマリーホ
ワイトモードに設定されていることになる。
【0055】LCS11B・11G・11Rのそれぞれ
における光の変調動作は、次のようになっている。LC
S11Bは、青色成分の光(以下、B光と称する)の透
過および遮断を制御するように設計されている。具体的
には、LCS11Bにおいて、液晶に対して電圧を印加
している時には、B光のみが遮断され、緑色成分の光
(以下、G光と称する)および赤色成分の光(以下、R
光と称する)は透過する。逆に、液晶に対して電圧を印
加していない時には、B光、G光、R光のすべてが透過
することになる。
【0056】LCS11Gは、G光の透過および遮断を
制御するように設計されている。具体的には、LCS1
1Gにおいて、液晶に対して電圧を印加している時に
は、G光のみが遮断され、R光およびB光は透過する。
逆に、液晶に対して電圧を印加していない時には、B
光、G光、R光のすべてが透過することになる。
【0057】同様に、LCS11RはR光の透過および
遮断を制御するように設計されている。具体的には、L
CS11Rにおいて、液晶に対して電圧を印加している
時には、R光のみが遮断され、G光およびB光は透過す
る。逆に、液晶に対して電圧を印加していない時には、
B光、G光、R光のすべてが透過することになる。
【0058】以上のように、露光ヘッド11は、各LC
S11B・11G・11Rにおける各画素毎に、液晶に
印加する電圧のON/OFFを制御することにより、減
色方式によって所望の色を印画紙12上に焼き付ける構
成となっている。なお、色調の微妙な制御は、各LCS
11B・11G・11Rにおける各画素毎に、液晶に印
加する電圧のON/OFF時間を制御する、すなわち、
各色成分の光の照射時間を制御することによって行って
いる。
【0059】次に、上記のLCS11B・11G・11
Rにおいて、液晶に印加する電圧のON/OFFによっ
て特定の波長の光のみ遮断/透過を制御することについ
て説明する。
【0060】図6(a)ないし(e)は、光の縦波と横
波との位相差によって生じる偏光の変化を示した説明図
である。位相差0で直線偏光の状態(図6(a))の光
は、位相差π/4の時に、位相差0の時の偏光方向と長
軸の方向とが一致した楕円偏光となり(図6(b))、
位相差π/2の時に真円偏光となる(図6(c))。ま
た、位相差3π/4の時に、位相差0の時の偏光方向と
長軸の方向とが90°の角度をなしている楕円偏光とな
り(図6(d))、位相差πの時に、位相差0の時の偏
光方向と90°の角度をなす直線偏光となる(図6
(e))。
【0061】液晶層に電圧が印加されていない状態で
は、液晶層を透過した光は、位相差がπだけ変化するこ
とになる。よって、上記のように、各LCS11B・1
1G・11Rがノーマリーホワイトモードに設定されて
いる場合、すなわち、各LCS11B・11G・11R
の入射側における偏光板の偏光軸と、出射側における偏
光板の偏光軸とを90°の角度をなすように配置した場
合には、電圧が印加されていない状態において、液晶パ
ネルLCDに入射側の偏光板を透過した直線偏光は、位
相差がπだけ発生することによって偏光状態が90°傾
き、出射側の偏光板を透過することになる。
【0062】図6(a)ないし(e)に示すように、光
の偏光状態は、光の縦波と横波との位相差によって変化
するが、光が液晶層を透過する際の位相差の発生量は、
波長によって異なっている。よって、液晶層の特性を適
宜設定することによって、電圧を印加している状態にお
いて、所望の波長の光を完全に遮断することが可能とな
る。
【0063】液晶層の特性の設定方法としては、液晶材
料を変える方法や、液晶層の厚みを変える方法などが挙
げられるが、液晶層の厚みを変える方法の方が、簡便で
かつ的確に液晶層の特性を設定することができる。
【0064】例えば、電圧を印加した時に、B光のみを
遮断するように液晶層の特性が設定された上記のLCS
11Bの場合の、各色の光の位相差および偏光状態は、
次のようになる。
【0065】まず、液晶層に電圧が印加されていない状
態の時、B光、G光、R光すべてにおいて、入射光と出
射光との間の位相差は、ほぼπとなっている。したがっ
て、入射側の偏光板を透過して直線偏光となった光は、
液晶層を透過する間に90°偏光方向が傾いた直線偏光
に変換されて出射側の偏光板の偏光軸の方向とほぼ一致
し、その大部分が出射側の偏光板を透過して出射され
る。
【0066】一方、液晶層に電圧を印加した状態の時に
は、B光のみ、入射光と出射光との間の位相差が0とな
り、G光およびR光における位相差は、ほぼπのままと
なっている。したがって、入射側の偏光板を透過して直
線偏光となった光のうち、B光のみ、液晶層を透過する
際の偏光方向の回転が生じず、出射側の偏光板を透過す
ることができなくなる。G光およびR光については、液
晶層に電圧が印加されていない状態と同様に、入射側の
偏光板から入射した光の大部分が出射側の偏光板を透過
して出射される。
【0067】以上のような作用によって、LCS11B
は、B光のみに対して透過および遮断を制御している。
LCS11G・11Rについても、同様の作用によっ
て、それぞれG光、R光の透過および遮断を制御してい
る。
【0068】図5は、図4に示す構成とは異なる構成例
のLCS11B・11G・11Rを備えた露光ヘッド1
1の概略構成を示す分解斜視図である。図5に示すよう
に、この構成例におけるLCS11B・11G・11R
は、それぞれ画素開口P…が、隣合う画素毎に副走査方
向に交互にずれて配列されている構成となっている。換
言すれば、各LCS11B・11G・11Rにおいて、
画素開口P…が2列に交互に配置されていることにな
る。
【0069】このような構成のLCS11B・11G・
11Rの場合、各画素開口Pの面積は、図4に示す構成
よりも小さくなっている。したがって、各画素開口Pに
入射する光および出射する光の光量は、図4に示す構成
よりも小さくなるので、印画紙12上に照射される光の
光量が小さくなる。すなわち、所定の露光量で印画紙1
2を焼き付けるためには、露光時間を長くする必要があ
り、処理能力が落ちるというデメリットがある。
【0070】しかしながら、図5に示すような画素開口
P…の配置にした場合、3枚のLCS11B・11G・
11Rに間での各画素の対応をつけることが容易にな
る。これは、主走査方向に並ぶ画素開口P同士のピッチ
が、図4に示す構成よりも、図5に示す構成の方が大き
くなっているからである。具体的に説明すると、例え
ば、露光ヘッド11を300dpiとなるように設定す
る場合、図4に示す構成では、画素ピッチが84.67
μmとなるのに対して、図5に示す構成では、各列毎の
画素ピッチが169.33μmとなる。仮に、3枚のL
CS11B・11G・11Rのそれぞれの配置位置が主
走査方向に僅かにずれている場合を想定すると、図4に
示す構成では、主走査方向における画素ピッチが狭いこ
とにより、対応する画素の隣の画素に対して光が漏れる
という弊害が生じる可能性が高い。一方、図5に示す構
成では、主走査方向における画素ピッチが比較的広いの
で、3枚のLCS11B・11G・11Rのそれぞれの
配置位置が、少々主走査方向にずれていても、対応する
画素の隣の画素に光が漏れることはない。
【0071】また、上記のように、図5に示す構成は、
図4に示す構成よりも、主走査方向における画素ピッチ
が広くなっているので、LCS11B・11G・11R
に画素開口P…を形成する際の位置精度をある程度緩く
することができる。よって、製造コストの低減を図るこ
とができる。
【0072】また、LCS11B・11G・11Rにお
ける各画素開口Pの周囲には、ブラックストライプを設
ける必要があり、このブラックストライプの幅はある程
度の幅以上とする必要がある。これは、画素同士の境界
部では、液晶の配向を正確に制御することのできない領
域が、ある程度の幅で存在しており、この領域からの光
の漏洩を防ぐ必要があるからである。しかしながら、図
4に示す構成では、画素開口P同士の間のブラックスト
ライプの幅は、そのまま印画紙12上に未露光部として
焼き付けられてしまうので、なるべくブラックストライ
プの幅を小さくする方が好ましい。したがって、図4に
示す構成では、開口率ができるだけ高いLCSを用いる
必要があり、このようなLCSは高価なものとなるの
で、コストの増大を招くことになる。
【0073】これに対して、図5に示す構成では、画素
開口P…を2列に交互に設けることにより、印画紙12
上に焼き付けられた画像における、隣合う画素同士の端
部が重なるように露光することができるので、各列にお
ける画素開口P同士の間のブラックストライプが未露光
部として印画紙12上に焼き付けられることはない。よ
って、開口率が比較的小さいLCSを用いても、問題な
く焼付を行うことができるので、コストの低減を図るこ
とができる。
【0074】以上のように、本実施形態に係る写真処理
装置が備える露光部6は、露光ヘッド11が、3枚のL
CS11B・11G・11Rを、各画素が対応するよう
に光軸方向に並べて配置した構成となっており、各LC
S11B・11G・11Rに対応する色成分の光の透過
および遮断を制御することにより、減色方式によって印
画紙12上に焼き付けられる画像における各画素の色調
を制御している。よって、各色成分の光を合成するため
の合成プリズムなどの構成を不要とすることができるの
で、構成の簡素化を図ることができるとともに、製造コ
ストならびに材料コストの低減を実現することができ
る。
【0075】また、3枚のLCS11B・11G・11
Rは、光軸方向に並べて配置されているので、露光ヘッ
ド11自体の大きさを比較的小さくすることができる。
よって、装置自体の小型化ならびに構成要素の配置の自
由度を向上させることができる。
【0076】また、3枚のLCS11B・11G・11
Rが、各画素が対応するように光軸方向に並べられて配
置されているので、各画素における各色成分の光は、印
画紙12上の同じ位置に照射されることになる。よっ
て、印画紙12上に焼き付けられる画像における画素ず
れの発生を皆無とすることが可能となり、品質の良いプ
リント画像を提供することができる。
【0077】また、各色成分の光を同時に印画紙12上
に照射することができるので、例えば、各色成分の光を
シリアルに露光する構成と比較して、露光速度を高める
ことができる。
【0078】なお、本実施形態の構成では、光源7から
の光を凹面鏡9で反射させ、蒲鉾レンズ10を介して露
光ヘッド11を透過させて印画紙12上に画像を露光す
る構成であったが、これに限定されるものではない。例
えば、光源からの光を露光ヘッド11に透過させて、セ
ルフォックレンズアレイあるいはオプティカルファイバ
ーアレイを用いて印画紙12上に画像を露光する構成と
することも可能である。また、本実施形態の構成では、
露光ヘッド11において光を変調させる手段としてLC
Sを用いているが、これに限定されるものではなく、例
えばPLZTを用いることも可能である。さらに、走査
露光に限定されるものでもなく、LCSの代わりに、画
像全体を表示可能なLCD(Liquid Crystal Display)を
用いて面露光を行う構成にも適用可能である。
【0079】
【発明の効果】以上のように、発明に係る焼付装置
は、光源と、画像情報に応じて、上記光源からの光を各
画素毎に変調させて感光材料上に照射する露光手段とを
備え、上記露光手段が、各画素毎に、特定の波長域の光
の透過および遮断を制御し、その他の波長域の光を透過
させる複数の光変調素子を、各画素が対応するように光
軸方向に並べて配置した構成となっており、各光変調素
子における特定の波長域の光の透過および遮断を制御す
ることにより、減色方式によって上記感光材料上に焼き
付けられる画像における各画素の色調を制御する構成で
ある。
【0080】これにより、各波長域の光を合成するため
の合成プリズムなどの構成を不要とすることができるの
で、構成の簡素化を図ることが可能となり、製造コスト
ならびに材料コストの低減を実現することができるとい
う効果を奏する。
【0081】また、光変調素子は、光軸方向に並べて配
置されており、露光手段自体の大きさを比較的小さくす
ることができるので、装置自体の小型化ならびに構成要
素の配置の自由度を向上させることができるという効果
を奏する。
【0082】また、各画素における各波長域の光は、感
光材料上の同じ位置に照射されることになるので、感光
材料上に焼き付けられる画像における画素ずれの発生を
皆無とすることが可能となり、品質の良いプリント画像
を提供することができるという効果を奏する。
【0083】また、各波長域の光を同時に感光材料上に
照射することができるので、例えば、各波長域の光をシ
リアルに露光する構成と比較して、露光速度を高めるこ
とができるという効果を奏する。
【0084】発明に係る焼付装置は、上記光変調素子
が、各画素に光が透過する際に、特定の波長域の光に対
してのみ、位相差を変調させることによって、その特定
の波長域の光の透過および遮断を制御するとともに、そ
の他の波長域の光を透過させる構成である。
【0085】これにより、上記の構成による効果に加え
て、例えば、液晶表示素子やPLZTなどの既存の構成
によって、上記の手段を実現することができるという効
果を奏する。
【0086】発明に係る焼付装置は、上記露光手段
が、各画素を1列あるいは複数列に並べて配置した構成
となっており、上記感光材料を搬送させながら露光を行
う走査露光方式を採用している構成である。
【0087】これにより、上記の構成による効果に加え
て、感光材料の搬送と露光動作とを同時に行うことがで
きるので、処理能力の向上を図ることができるという効
果を奏する。
【0088】発明に係る焼付装置は、上記光源からの
光を、主走査方向と光軸の方向とからなる平面上におい
て略平行光となるように変換する光変換手段と、上記光
変換手段からの光を、副走査方向と光軸の方向とからな
る平面上において集光させる集光手段とをさらに備え、
上記集光手段からの光を上記露光手段に透過させて、上
記感光材料を露光する構成である。
【0089】これにより、上記の構成による効果に加え
て、主走査方向と光軸の方向とからなる平面上において
は、光変換手段によって、略平行光が露光手段を介して
感光材料上に照射されるので、主走査方向において、光
路の中心部と周辺部との光量差を抑えることができると
いう効果を奏する。また、副走査方向と光軸の方向とか
らなる平面上においては、集光手段によって、集光光が
露光手段を介して感光材料上に照射されるので、光の利
用効率を高めることが可能となり、露光速度を向上する
ことができるという効果を奏する。
【0090】発明に係る写真処理装置は、上記の構成
の焼付装置と、上記焼付装置によって焼付が行われた感
光材料を、現像処理液を用いることによって現像処理を
行う現像部と、上記現像部において現像処理がなされた
感光材料を乾燥させる乾燥部とを備えた構成である。
【0091】これにより、感光材料に対する焼付処理、
現像処理、乾燥処理を一元管理の下に連続して行うこと
ができるので、使用者に操作上の負担をかけることなし
に、多量の写真を連続的にプリントすることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る写真処理装置が備
える露光部の概略構成を示す斜視図、投影側面図、およ
び投影平面図である。
【図2】上記写真処理装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図3】上記写真処理装置が備える焼付部の概略構成を
示す側面断面図である。
【図4】上記露光部が備える露光ヘッドの概略構成を示
す分解斜視図である。
【図5】上記露光ヘッドの他の構成例を示す分解斜視図
である。
【図6】同図(a)ないし(e)は、位相差による偏光
状態の変化を示す説明図である。
【図7】従来の1ヘッド面露光方式の焼付装置の概略構
成を示す斜視図である。
【図8】従来の3ヘッド面露光方式の焼付装置の概略構
成を示す斜視図である。
【図9】従来の3ヘッドパラ走査露光方式の焼付装置の
概略構成を示す斜視図である。
【図10】従来の3ヘッド合成走査露光方式の焼付装置
の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 焼付部(焼付装置) 2 ペーパーマガジン 3 現像部 4 乾燥部 5 PC 6 露光部 7 光源 8 ライトガイド 9 凹面鏡(光変換手段) 10 蒲鉾レンズ(集光手段) 11 露光ヘッド(露光手段) 11B・11G・11R LCS(光変調素子) 12 印画紙(感光材料) 13A・13B・13C・13D 偏光板 P 画素開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80 G02F 1/13 505

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、 画像情報に応じて、上記光源からの光を各画素毎に変調
    させて感光材料上に照射する露光手段とを備え、 上記露光手段が、各画素毎に、或る1つの色成分の光の
    透過および遮断を制御し、その他の色成分の光を透過さ
    せることを、各色成分毎にそれぞれ行う複数の光変調素
    子を、各画素が対応するように光軸方向に並べて配置し
    た構成となっており、各光変調素子において各色成分
    光の透過および遮断をそれぞれ制御することにより、減
    色方式によって上記感光材料上に焼き付けられるカラー
    画像における各画素の色調を制御することを特徴とする
    焼付装置。
  2. 【請求項2】上記光変調素子が、各画素に光が透過する
    際に、或る1つの色成分の光に対してのみ、位相差を変
    調させることによって、その色成分の光の透過および遮
    断を制御するとともに、その他の色成分の光を透過させ
    ることを特徴とする請求項1記載の焼付装置。
  3. 【請求項3】上記光変調素子の画素開口が、隣合う画素
    毎に交互にずれて配列されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の焼付装置。
  4. 【請求項4】上記露光手段が、各画素を1列あるいは複
    数列に並べて配置した構成となっており、上記感光材料
    を搬送させながら露光を行う走査露光方式を採用してい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載の焼付装置。
  5. 【請求項5】上記光源からの光を、主走査方向と光軸の
    方向とからなる平面上において略平行光となるように変
    換する光変換手段と、上記光変換手段からの光を、副走
    査方向と光軸の方向とからなる平面上において集光させ
    る集光手段とをさらに備え、 上記集光手段からの光を上
    記露光手段に透過させて、上記感光材料を露光すること
    を特徴とする請求項4記載の焼付装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
    焼付装置と、 上記焼付装置によって焼付が行われた感光材料を、現像
    処理液を用いることによって現像処理を行う現像部と、 上記現像部において現像処理がなされた感光材料を乾燥
    させる乾燥部とを備えたことを特徴とする写真処理装
    置。
JP12457099A 1999-04-30 1999-04-30 焼付装置ならびにこれを備えた写真処理装置 Expired - Lifetime JP3424598B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12457099A JP3424598B2 (ja) 1999-04-30 1999-04-30 焼付装置ならびにこれを備えた写真処理装置
EP00108793A EP1049318B1 (en) 1999-04-30 2000-04-25 Photographic digital printer with subtractive-color linear array of light modulators
DE60031600T DE60031600T2 (de) 1999-04-30 2000-04-25 Digitaler fotografischer Belichter mit subtraktiver Lichtmodulatoren-Zeile
US09/561,729 US6517055B1 (en) 1999-04-30 2000-04-28 Printing device and photograph processing apparatus equipped with such a device
CN00107246A CN1272636A (zh) 1999-04-30 2000-04-29 印相装置以及带有印相装置的照片处理装置
US10/245,894 US6891594B2 (en) 1999-04-30 2002-09-17 Printing device and photograph processing apparatus equipped with such a device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12457099A JP3424598B2 (ja) 1999-04-30 1999-04-30 焼付装置ならびにこれを備えた写真処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000314927A JP2000314927A (ja) 2000-11-14
JP3424598B2 true JP3424598B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=14888762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12457099A Expired - Lifetime JP3424598B2 (ja) 1999-04-30 1999-04-30 焼付装置ならびにこれを備えた写真処理装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US6517055B1 (ja)
EP (1) EP1049318B1 (ja)
JP (1) JP3424598B2 (ja)
CN (1) CN1272636A (ja)
DE (1) DE60031600T2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6741325B2 (en) * 2002-10-11 2004-05-25 Omni Vision International Holding Ltd Method and apparatus for printing photographs from digital images using existing DPE mini labs
CN116724272A (zh) * 2021-01-19 2023-09-08 华为技术有限公司 一种图文处理方法、相关装置和电子设备

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4229095A (en) * 1979-01-29 1980-10-21 Eastman Kodak Company Electro-optical color imaging apparatus
US4357625A (en) * 1981-01-29 1982-11-02 Eastman Kodak Company Light valve imaging apparatus having enlarged pixel exposing regions
JPS61230117A (ja) 1985-04-03 1986-10-14 Seiko Instr & Electronics Ltd ドツトマトリツクス型カラ−プリンタ用露光装置
JPS62184445A (ja) 1986-02-10 1987-08-12 Fuji Photo Film Co Ltd プリンタプロセサ−
US5861929A (en) * 1990-12-31 1999-01-19 Kopin Corporation Active matrix color display with multiple cells and connection through substrate
JP3196984B2 (ja) 1993-01-29 2001-08-06 富士写真フイルム株式会社 露光制御装置
DE69414151T2 (de) * 1993-02-16 1999-03-18 Fuji Photo Film Co., Ltd., Minami-Ashigara, Kanagawa Verfahren für die Korrektur des Graugleichgewichts von einem Farbbild, welches auf einem Negativ-Film aufgenommen worden ist
JP2906902B2 (ja) * 1993-03-10 1999-06-21 ノーリツ鋼機株式会社 画像焼付方法及び装置
EP0616250B1 (en) * 1993-03-18 2002-07-03 Noritsu Koki Co., Ltd. Image printer
US5751385A (en) * 1994-06-07 1998-05-12 Honeywell, Inc. Subtractive color LCD utilizing circular notch polarizers and including a triband or broadband filter tuned light source or dichroic sheet color polarizers
JP2845312B2 (ja) * 1994-07-28 1999-01-13 ノーリツ鋼機株式会社 写真感光材料用処理装置
JPH1010566A (ja) 1996-06-27 1998-01-16 Casio Comput Co Ltd カラー液晶表示装置
US5864390A (en) * 1996-08-28 1999-01-26 Polaroid Corporation Optical system for use in a photographic printer

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000314927A (ja) 2000-11-14
CN1272636A (zh) 2000-11-08
EP1049318B1 (en) 2006-11-02
DE60031600D1 (de) 2006-12-14
EP1049318A1 (en) 2000-11-02
DE60031600T2 (de) 2007-09-13
US6891594B2 (en) 2005-05-10
US20030016336A1 (en) 2003-01-23
US6517055B1 (en) 2003-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08240797A (ja) 反射光弁を使用したプロジェクション・ディスプレイ用光学装置
JP3705869B2 (ja) デジタル画像形成装置
JP3424598B2 (ja) 焼付装置ならびにこれを備えた写真処理装置
US6456359B1 (en) Photograph printing device
JP2001194724A (ja) 投影装置およびこれを備えた写真焼付装置ならびに焼付方法
JP3518390B2 (ja) 写真焼付装置
JPH06110213A (ja) 画像記録装置
JP2000162592A (ja) 投射型画像表示装置
JP3687351B2 (ja) 映像表示装置
US6249502B1 (en) Optical recording head
JP3494073B2 (ja) 焼付装置および写真処理装置
JP2001516892A (ja) 光学的に印刷した画像での線形アーチファクトを少なくするための装置
JP4292664B2 (ja) 画像焼付装置およびこれを備えた写真処理装置
JPH0890831A (ja) マルチビーム光ヘッド
JP3659000B2 (ja) 映像表示装置
JP2002055396A (ja) 画像焼付装置およびこれを備えた写真処理装置
JP3587079B2 (ja) 焼付装置およびこれを備えた写真処理装置
JP2001222068A (ja) 写真焼付装置および写真処理装置
JP2003043445A (ja) 光変調装置、露光装置、および写真処理装置
JP2001242564A (ja) 画像焼付方法、画像焼付装置、ならびに写真処理装置
JP2001056506A (ja) 写真焼付装置およびこれを備えた写真処理装置
JP2000155290A (ja) 照明装置およびそれを用いた投写型表示装置
JP2001142150A (ja) 焼付装置およびこれを備えた写真処理装置
JP2003043593A (ja) カラー露光装置
JP2000115668A (ja) 写真プリントの製造方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030401

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

S801 Written request for registration of abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801

ABAN Cancellation due to abandonment
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350