JP3424388B2 - 回路基板接続構造体 - Google Patents

回路基板接続構造体

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JP3424388B2
JP3424388B2 JP11844695A JP11844695A JP3424388B2 JP 3424388 B2 JP3424388 B2 JP 3424388B2 JP 11844695 A JP11844695 A JP 11844695A JP 11844695 A JP11844695 A JP 11844695A JP 3424388 B2 JP3424388 B2 JP 3424388B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板接続構造体に
関し、特にコネクタ部分を外側に出し、回路基板上の電
子回路は密閉することにより、電子回路を保護した回路
基板接続構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等に搭載される電子回路を
保護して収納するための回路基板接続構造体として、図
10に示す構造のものが考えられていた。すなわち、図
10(a)に示す回路基板接続構造体は、ケース200
の収納凹部202内に、電子回路204および端子20
6,208が一面側に形成された回路基板210を収納
し、更に収納凹部202を蓋体212で覆い、ケース2
00と蓋体212とをビス214,216にて固定した
構造体である。
【0003】この回路基板接続構造体においては、溶接
やワイヤボンド等の設備や工数のかかる手段を使用せず
に低コスト化するためと、更に、耐振動信頼性のため
に、ケース200側の端子218,220にバネの機能
を兼ねさせて、バネ圧のみで回路基板210側の端子2
06,208がケース200側の端子218,220に
接触する方式が採用されている。
【0004】このように、接触により収納凹部202内
部のケース200側の端子218,220と回路基板2
10側の端子206,208とを電気的に接続する構造
では、接触抵抗を低くするために十分な接触圧力が必要
である。そのために、図10(a)の回路基板接続構造
体では、図示するごとく端子218,220の先端に鉤
状に曲がったJ字部222,224を形成し、回路基板
210の収納時にJ字部222,224にて、回路基板
210の縁部210a,210bを挟持させている。
【0005】挟持状態では、J字部222,224の先
端部222a,224aは回路基板210の裏側に接触
し、J字部222,224の基部222b,224bは
電子回路204側の端子206,208と接触してい
る。したがってJ字部222,224が縁部210a,
210bを挟持している力が、そのままJ字部222,
224の基部222b,224bと電子回路204側の
端子206,208との接触圧力となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
端子自体に、接触圧力を得るためのバネ材としての役割
を兼ねさせると、端子が微細ピッチ化された場合、端子
は幅と同時に厚さも減少するので、端子1本当りの接触
圧力は低下してしまう。したがって、ケース200側の
端子218,220と電子回路204側の端子206,
208との接触抵抗は高くなってしまうという問題を生
じた。
【0007】更に、接触圧力を生じるバネ材としてのJ
字部222,224は電子回路の端子としての役割も果
たさなくてはならないことから、当然、その材質も、バ
ネ材としての弾力性の性質と電子回路の端子としての高
導電性・低接触抵抗性の性質との両者の性質が必要であ
るが、両者を十分に満足させる性質の材料の実現は困難
である。
【0008】そのため、実際には、挟持力に問題が生じ
て接触抵抗が高くなったり、挟持力に問題は無くても、
材質自体の導電性や接触抵抗に問題があったりして、十
分に端子としての役割を果たせない恐れがあった。図1
0(b)に示すごとく、ケース300側の端子302,
304の先端部302a,304aをケース300から
浮かせて簡単な板バネ状とし、回路基板306と接着さ
れている蓋体308をビス310,312で止めて、そ
の圧力で回路基板306側の端子314,316を、ケ
ース300側の端子302,304の先端部302a,
304aに接触させることも考えられるが、この場合も
十分に先端部302a,304aにバネ材として十分に
たわむことができる性質を与えるためには、実際にはか
なり薄い先端部302a,304aとしなくてはなら
ず、このために、逆に接触圧力が低下して、結局、接触
抵抗が上がってしまった。
【0009】本発明は、上述の問題を解決して、十分な
接触圧力により十分に低い接触抵抗とすることが可能な
回路基板接続構造体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一面側に電子回路および端子Aが形成された回路基板
と、コネクタ部とこのコネクタ部へ電気的に接続された
端子Bとを備え、前記回路基板の前記一面側に、端子B
が存在する領域を重ねることにより、前記コネクタ部を
収納せず前記電子回路、前記端子Aおよび前記端子Bを
収納する閉空間を、前記回路基板と共に形成するケース
と、前記閉空間外に設けられ、前記回路基板および前記
ケースに対して両者が圧着する方向に付勢力を与えるこ
とにより、前記端子Aと前記端子Bとの接触圧力を同時
に生じさせる付勢部材と、を備えたことを特徴とする回
路基板接続構造体である。
【0011】請求項2記載の発明は、上記付勢部材が、
断面略U字状の板バネ材であり、重ね合わされた上記回
路基板と上記ケースとを、前記板バネ材の両端部間にて
挟持する請求項1記載の回路基板接続構造体である。
【0012】請求項3記載の発明は、上記端子Aが配置
されている回路基板の一部分または上記端子Bが配置さ
れているケースの一部分がたわみ易くされ、そのいずれ
かの一部分に、上記付勢部材の付勢力が与えられている
ことにより、上記端子Aと上記端子Bとの接触圧力を生
じさせる請求項1または2記載の回路基板接続構造体で
ある。
【0013】請求項4記載の発明は、上記回路基板と上
記ケースとが上記付勢部材の付勢方向に摺動可能に重ね
合わされていることにより、上記付勢部材の付勢力が上
記端子Aと上記端子Bとの接触圧力を生じさせる請求項
1または2記載の回路基板接続構造体である。
【0014】請求項5記載の発明は、上記付勢部材が、
上記回路基板の他面側に配置される放熱板を兼ねている
請求項1〜4のいずれか記載の回路基板接続構造体であ
る。請求項6記載の発明は、上記ケースが収納凹部を有
し、この収納凹部内に上記回路基板が収納されるととも
に、上記回路基板の放熱板を兼ねている付勢部材が、上
記収納凹部内から上記収納凹部の開口周縁部を離間する
方向に付勢することにより、上記端子Aと上記端子Bと
の接触圧力を生じさせる請求項1記載の回路基板接続構
造体である。
【0015】請求項7記載の発明は、上記端子Aとの接
触側とは反対側から上記端子Bに接触する弾性部材が、
上記端子Bと上記ケース本体との間に設けられている請
求項1〜6記載の回路基板接続構造体である。
【0016】
【作用及び発明の効果】請求項1の回路基板接続構造体
は、一面側に電子回路および端子Aが形成された回路基
板のその一面側に、ケースの端子Bが存在する領域を重
ねることにより、ケースのコネクタ部を収納せず電子回
路、端子Aおよび端子Bを収納する閉空間を形成してい
る。
【0017】付勢部材は、前記閉空間外に設けられ、回
路基板およびケースに対して両者が圧着する方向に付勢
力を与えることにより、閉空間内部の端子Aと端子Bと
の接触圧力を同時に生じさせている。このため、付勢部
材は、端子の役目を果たさず、単に回路基板およびケー
スに対して両者が圧着する方向に付勢力を与え、更に、
その付勢力が、閉空間内部の端子Aと端子Bとの接触圧
力を同時に生じさせれば良い。したがって、付勢部材と
しては、端子としての性質とは無関係に、付勢力のみを
考慮した材料や形状を採用すれば良く、付勢部材として
最適な材料や形状を用いることができる。たとえば、リ
ン青銅やベリリウム銅等を付勢部材に好ましい材料とし
て用いることができる。
【0018】勿論、相互に接触する両端子A,Bもバネ
材としての性質とは無関係であるので、通常、端子とし
て用いられている適切な材料や形状を採用することがで
きる。このことにより、端子の微細化が可能となり、多
極対応が可能となる。このため製品の多機能化に対応で
きる。
【0019】こうして、十分な接触圧力により十分に低
い接触抵抗とすることができる回路基板接続構造体を提
供できる。上記付勢部材は、断面略U字状の板バネ材と
して、重ね合わされた上記回路基板と上記ケースとを、
その断面略U字状の板バネ材の両端部間に挟持するもの
としても良い。断面略U字状の板バネ材にて、単に回路
基板とケースとを重ねたものを挟持するのみで、回路基
板接続構造体が完成し、効率的に製造することが可能で
ある。また、回路基板とケースとは挟持され、しかもそ
の挟持力が端子A,B同士の接触圧力となっているた
め、図10(b)のごとく、ケースや回路基板にてバネ
の付勢力を維持する必要はなく、ケースや回路基板を耐
圧構造にする必要がない。
【0020】尚、付勢部材による外側からの圧着により
端子Aと端子Bとの接触圧力を同時に生じさせるため、
特にこの端子A,B同士の接触圧力を一層確実なものに
するために、端子Aが配置されている回路基板の一部分
または端子Bが配置されているケースの一部分をたわみ
易くするとともに、そのいずれかの一部分に、付勢部材
の付勢力を与えるように構成しても良い。
【0021】また、付勢部材による外側からの付勢力に
より端子Aと端子Bとの接触圧力を一層確実に生じさせ
るため、回路基板とケースとが付勢部材の付勢力方向
に、摺動可能に重ね合わされた構成とすることにより、
付勢部材の付勢力が、ほぼそのまま、端子Aと端子Bと
の接触圧力として作用するようにしても良い。
【0022】また、付勢部材が、回路基板の他面側に配
置された放熱板を兼ねているものとしても良い。付勢部
材となるような材料(通常、金属)であれば、熱伝動度
は高く、放熱板としての十分な性質を有することから、
放熱板を兼ねれば、閉空間内部の発熱を外部に排出で
き、閉空間内部を熱的にも保護することが可能となる。
【0023】また、付勢部材の付勢形態の特別な例とし
て、ケースの収納凹部内に回路基板が収納されれば、回
路基板の放熱板を兼ねている付勢部材にて、収納凹部内
から収納凹部の開口周縁部を離間する方向に付勢するよ
うにしても良い。このことによっても、回路基板自身は
ケースの収納凹部の奥側に向かう反力を収納凹部の開口
周縁部から受け、端子Aと端子Bとの接触圧力を生じさ
せることができる。
【0024】また、端子Aとの接触側とは反対側から端
子Bに接触する弾性部材が、端子Bとケースの本体との
間に設けられていることにより、端子Aあるいは端子B
が複数存在する場合に、その端子毎の厚さや反り等の形
状のばらつき、あるいは回路基板やケースの反り等のば
らつきを吸収させて、端子Aと端子Bとの接触において
十分かつ均一な接触圧力を得ることができる。この弾性
部材としては、ゴム等が用いられる。
【0025】上述した回路基板接続構造体の製造方法と
しては、回路基板の両面の内、電子回路および端子Aが
形成された一面側に、コネクタ部とこのコネクタ部へ電
気的に接続された端子Bとを備えるケースの端子Bが存
在する領域を重ねることにより、前記コネクタ部を収納
せず前記電子回路、前記端子Aおよび前記端子Bを収納
する閉空間を、前記回路基板と共に形成し、前記閉空間
外から、付勢部材にて、前記回路基板および前記ケース
に対して両者が圧着する方向に付勢力を与える。このこ
とにより、上記回路基板接続構造体が完成する。この回
路基板接続構造体は、付勢部材により回路基板およびケ
ースに対して圧着力を与えることで、同時に、前記端子
Aと前記端子Bとの接触圧力を生じさせ、十分に接触抵
抗を低下させている。
【0026】尚、上述した閉空間とは、完全な密閉空間
のみでなく、ほぼ密閉されている空間も含む。
【0027】
【実施例】
[実施例1]図1および図2に、実施例1の回路基板接
続構造体2を示す。図1は断面図、図2は斜視図であ
る。
【0028】回路基板接続構造体2は回路基板4、ケー
ス6および蓋体8を備えている。回路基板4の表面4a
には電子回路10および複数の端子12,14が形成さ
れている。これら複数の端子12,14は、回路基板4
の対向する2辺に沿って多数配列されている。回路基板
4の裏面4bは蓋体8と重ね合わされて接着剤により接
着されている。ケース6は、樹脂からなり、2段階の深
さを有する凹部を有し、浅い方の凹部16の表面から深
い方の凹部18にかけて、上記回路基板4の端子12,
14に対応する数の複数のリード端子20,22が設け
られ、その先端部には回路基板4の端子12,14に対
する突出した接触部24,26が設けられている。ま
た、深い方の凹部18の外側にはコネクタ部28が設け
られ、その接続口部30内には、外部のコネクタと接続
するための複数の外部端子32が突出している。
【0029】したがって、組立においては、ケース6に
対して、回路基板4と蓋体8との積層物(この積層物を
回路基板と捉えても良い。)を、回路基板4の表面4a
をケース6の凹部16,18に向けて重ね合せると、回
路基板4からはみ出た蓋体8の周縁部分8a,8bがケ
ース6の周縁の壁部6a,6bに密着する。このため、
回路基板4の電子回路10側とケース6との間に閉空間
34が形成される。この閉空間34内には、電子回路1
0の他に、回路基板4の端子12,14、ケース6のリ
ード端子20,22が収納される。
【0030】このように、蓋体8の周縁部分8a,8b
とケース6の周縁の壁部6a,6bとを密着した状態で
は、回路基板4の端子12,14とケース6側の接触部
24,26とは、ほぼ接触状態となる。この回路基板4
と蓋体8との積層物に対してケース6を重ねたものに、
ケース6の浅い方の凹部16の外側部分から、蓋体8の
周縁部分8aにかけて、U字状の板バネ36,38にて
挟持する。こうして回路基板接続構造体2が完成する。
【0031】この回路基板接続構造体2において、板バ
ネ36,38の各一方の付勢接触部36a,38aが挟
持圧力を与えている凹部16の壁部40,42は、薄く
形成されて挟持圧力によりたわみ易くなっている。この
壁部40,42の内側には、リード端子20,22の接
触部24,26が配置されている。このため、接触部2
4,26は回路基板4の端子12,14側に付勢力を受
けて、接触部24,26と端子12,14との間に接触
抵抗を低く維持するに十分な接触圧力を生じる。
【0032】更に、ケース6と回路基板4とは、外側か
ら板バネ36,38にて挟持されているが、その挟持力
が、内部の接触部24,26と端子12,14との接触
圧力となっているため、ケース6や回路基板4にて板バ
ネ36,38の付勢力を維持する必要はなく、ケース6
や回路基板4を耐圧構造にする必要がない。
【0033】尚、閉空間34には、回路基板接続構造体
2の組立の際に、内部の電子回路10等を保護するため
に電気絶縁性樹脂を注入してゲル化させても良い。上述
したごとく、実施例1の回路基板接続構造体2にては、
板バネ36,38は、閉空間34外に設けられ、回路基
板4およびケース6に対して両者が圧着する方向に付勢
力を与えることにより、閉空間34内部の接触部24,
26と端子12,14との接触圧力を同時に生じさせて
いる。このため、板バネ36,38は、端子の役目を果
たさず、単に回路基板4およびケース6に対して両者が
圧着する方向に付勢力を与え、更に、その付勢力が、閉
空間34内部の接触部24,26と端子12,14との
接触圧力を同時に生じさせれば良いことから、板バネ3
6,38としては、端子としての性質とは無関係に、付
勢力のみを考慮した材料や形状を採用すれば良く、板バ
ネ36,38として最適な材料や形状を用いることがで
きる。たとえば、リン青銅やベリリウム銅等の付勢部材
として好ましい材料を用いることができる。
【0034】勿論、相互に接触する接触部24,26と
端子12,14もバネ材としての性質とは無関係である
ので、通常、端子として用いられている適切な材料や形
状を採用することができる。このことにより、端子の微
細化が可能となり、多極対応が可能となる。このため製
品の多機能化に対応できる。
【0035】こうして、十分な接触圧力により十分に低
い接触抵抗とすることができる回路基板接続構造体を提
供できる。壁部40,42は薄く形成されて、挟持圧力
によりたわみ易くなっているが、更に、接触部24,2
6と端子12,14との間の接触抵抗を、もっと低くす
るために、図3に示すごとく、板バネ36,38の各一
方の付勢接触部36a,38aが挟持圧力を与えている
壁部40,42の一部分に、切欠溝40a,42aを形
成して、より一層たわみ易くしても良い。
【0036】更に、もっと接触抵抗を低くするために、
図3に示すごとく、板バネ36,38の各他方の付勢接
触部36b,38bが挟持圧力を与えている蓋体8の一
部分にも切欠溝8c,8dを設けても良い。尚、切欠溝
40a,42a,8c,8dは、回路基板接続構造体2
を組立てる際に、板バネ36,38の各付勢接触部36
a,38a,36b,38bの位置決め用溝としての機
能も果たしている。
【0037】[実施例2]図4に実施例2の主要部の断
面図を示す。本実施例2が実施例1と異なるのは、ケー
ス56の四方の壁部56aが蓋体58を包み込んでいる
形状をなし、ケース56と蓋体58とが近接・離間する
方向に、蓋体58の四方の端面59とケース56の壁部
56aの内面57とが摺動可能である点である。
【0038】したがって、外側からケース56と蓋体5
8とを挟持する板バネ66の挟持力は、直接的にほぼそ
のまま、リード端子70の接触部74と回路基板54側
の端子76との接触圧力となっている。したがって、板
バネ66から十分な接触圧力を与えることができ、接触
部74と端子76との接触抵抗を十分に低下させること
ができる。また、耐圧構造にしなくて良いが、これは実
施例1と同じ理由である。更に、実施例1のごとく、薄
い部分を形成してケース56をたわみ易くする必要がな
いので、設計が容易である。
【0039】この回路基板接続構造体の組立は、壁部5
6aに囲まれたケース56の収納凹部に回路基板54と
蓋体58との積層体を挿入して、板バネ66にて挟持す
れば良い。尚、接触部74と端子76との接触圧力を所
望の圧力に調節するために、閉空間78内部に、ケース
56と蓋体58とから直接あるいは間接に圧力を受ける
パッキン80を配置しても良い。パッキン80の大きさ
や硬さを適宜選択することにより、接触部74と端子7
6との所望の接触圧力を得ることができる。このパッキ
ン80は回路基板54の局所に過大な付勢力が働かない
ようにする作用も有する。
【0040】また、パッキン80は、閉空間78内に、
実施例1で述べた内部の電子回路等を保護するための電
気絶縁性樹脂を充填した際に、ゲル化するまでに、その
樹脂がケース56の内面57と蓋体58の端面59との
間から外部に漏れるのを防止する役目も有る。
【0041】更に、実施例1のごとく、ケース56に切
欠溝82を設け、あるいは蓋体58に切欠溝84を設け
れば、回路基板接続構造体を組立てる際に、板バネ66
の各付勢接触部66a,66bの位置決め用としての機
能を果たすことができる。 [実施例3]図5に実施例3の回路基板接続構造体10
4の主要部の断面図を示す。
【0042】本実施例3は、ケース106の四方の壁部
106aが蓋体108を包み込んでいる形状をなし、ケ
ース106と蓋体108とが近接・離間する方向に、蓋
体108の四方の端面109とケース106の壁部10
6aの内面107とが摺動可能である点では、実施例2
と同じである。
【0043】実施例3では、リード端子110が閉空間
112内にて、ケース106の本体内面106bから浮
き上がっており、リード端子110の先端部の接触部1
13にて回路基板114の端子116に接触している。
更に、リード端子110の接触部113とは反対側に、
リード端子110とケース106の本体内面106bと
の間に、ゴム等の弾性部材118が設けられている。
【0044】この弾性部材118により、リード端子1
10の厚さ・形状、接触部113の大きさ・形状、端子
116の厚さ等のばらつきを吸収して、全ての接触部1
13と端子116とに、板バネ120からの均一で十分
な接触圧力を与え、全体に十分に接触抵抗を低下させて
いる。また、耐圧構造にしなくて良いが、これは実施例
1と同じ理由である。
【0045】勿論、板バネ120の付勢接触部120
a,120bの位置決めのために、図4に示したような
切欠溝82,84をケース106や蓋体108に設けて
も良い。 [実施例4]図6および図7に実施例4の回路基板接続
構造体132の断面図を示す。図7は図6のA−A断面
図である。
【0046】本実施例4は、実施例1とは、回路基板1
34が放熱板136に接着されており、その放熱板13
6の両端がケース137側に湾曲して、ケース137を
回路基板134側に付勢する板バネ138,140を形
成している点である。このことにより、ケース137の
リード端子140,142の先端の接触部140a,1
42aが、回路基板134の端子144,146に十分
な接触圧力にて接触し、十分に低い接触抵抗が実現され
ている。また、耐圧構造にしなくて良いが、これは実施
例1と同じ理由である。
【0047】ケース137の四辺の内、接触部140
a,142aが配列していない辺には、図7に示すごと
く側壁部148,150が設けられ、回路基板134の
側端面134a,134bと放熱板136の側端面13
6a,136bに対してほぼ摺動状態にあるので、ケー
ス137と回路基板134との間の閉空間152をほぼ
密閉できると共に、板バネ138,140による付勢力
が、接触部140a,142aと端子144,146と
の接触圧力として作用することを阻害しない。尚、接触
部140a,142aと端子144,146との接触点
の外側(図6の左右の外側)は、わずかに間隙154,
156が存在するが、ここにはパッキンを詰めてもよ
い。また、閉空間152には内部の電子回路158等を
保護するためのゲル状の電気絶縁性樹脂を充填しても良
い。
【0048】本実施例の回路基板接続構造体132の組
立は、ケース137と回路基板134とを組み合せた
後、放熱板136の内側に横からスライドして挿入し、
図6の構成とする。尚、回路基板134の裏面または放
熱板136の内面には接着剤を塗布しておけば、組立
後、回路基板134と放熱板136とは重ね合わされた
状態で一体化する。
【0049】放熱板136は両端が板バネ138,14
0を形成している。このことにより、放熱板136は放
熱板としての性質と板バネとしての性質の両方の性質を
兼ね備えたものでなくてはならないが、板バネ138,
140となるものならば、通常、放熱板として十分な放
熱能力を有しており、この2つの性質は、両立が極めて
容易であり、単に板バネとして適切な材質を選択するの
みで良い。
【0050】このように、放熱板136が板バネ13
8,140を兼ねているので、回路基板接続構造体13
2全体が、小型化できると共に、その板バネ138,1
40部分にて、一層放熱効果が高まる。 [実施例5]図8および図9に実施例5の回路基板接続
構造体162の断面図を示す。図9は図8のB−B断面
図である。
【0051】本実施例5は、実施例4とは、回路基板1
64と接着されている放熱板166の両端がケース16
8とは反対側に湾曲して、板バネ170,172を形成
しているとともに、ケース168の辺縁の2つの壁部1
74,176の先端に、壁部174,176に対して直
角かつ内側に向けて、ビス177a,177bにて固定
されている支持壁178,180が、板バネ170,1
72部分で放熱板166を押圧した状態で設けられてい
る点が異なる。
【0052】ケース168の収納凹部182内の板バネ
170,172は圧縮状態にあるので、収納凹部182
の内部から収納凹部182の開口周縁部の支持壁17
8,180を離間する方向に付勢力を与えている。した
がって、この付勢力の反力により放熱板166に接着さ
れている回路基板164は、ケース168の収納凹部1
82の奥側へ押圧され、この押圧力により、回路基板1
64の端子184,186とリード端子188,190
の接触部188a,190aとの間に、十分な接触圧力
を生じさ、十分に低い接触抵抗が実現されている。
【0053】ケース168の四辺の内、接触部188
a,190aが配列していない辺には、図9に示すごと
く側壁部192,194が設けられ、回路基板164の
側端面164a,164b、放熱板166の側端面16
6a,166bおよび板バネ170の側端面170a,
170bに対してほぼ摺動状態にあるので、ケース16
8と回路基板164との間の閉空間196をほぼ密閉状
態にできると共に、板バネ170,172による付勢力
が、反力として接触部188a,190aと端子18
4,186との接触圧力として作用することを阻害しな
い。尚、接触部188a,190aと端子184,18
6との接触点の外側の、ケース168と回路基板164
(または板バネ170,172)との間に接触圧力調節
のためのパッキンを詰めてもよい。また、閉空間196
には内部の電子回路198等を保護するためのゲル状の
電気絶縁性樹脂を充填しても良い。
【0054】本実施例の回路基板接続構造体162の組
立は、回路基板164に放熱板166を接着して、ケー
ス168の収納凹部182内に収納した後、板バネ17
0,172を圧縮した状態で、ケース168の壁部17
4,176に支持壁178,180をビス止めすれば良
い。
【0055】実施例4と同様に、放熱板166は両端が
板バネ170,172を形成している。実施例4で述べ
たごとく、板バネ170,172となるものならば、通
常、放熱板として十分な放熱能力を有しているので、単
に板バネとして適切な材質を選択するのみで良い。
【0056】このように、放熱板166が板バネを兼ね
ているので、実施例4と同じ効果を生ずる。 [その他 ]上記各実施例において、回路基板は蓋体に
接着することにより十分に剛性を持たせた回路基板とし
たが、回路基板自体が十分に厚ければ、蓋体は用いず
に、回路基板自体に、蓋体の役目を果たすようにさせて
も良い。
【0057】実施例2以外の回路基板接続構造体におい
ても、回路基板の局所に過大な付勢力が働かないよう
に、図4に示したようにパッキンを設けても良い。また
このパッキンに防湿性のものを使用すれば、内部の回路
を湿気から保護することができる。
【0058】上記各実施例の回路基板としては、PWB
やHIC基板等が用いられる。単なるプリント基板でな
くセラミック基板でも良い。また、各実施例において、
回路基板と蓋体との接着、あるいは回路基板と放熱板と
の接着は、板バネからの付勢力が、すべて接着部分を圧
縮する方向なので、従来のごとく、接着強度の強い接着
剤を使用する必要が無くなるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例1の回路基板接続構造体の断面
図である。
【図2】 実施例1の斜視図である。
【図3】 実施例1の変形例の部分断面図である。
【図4】 実施例2の回路基板接続構造体の主要部の断
面図である。
【図5】 実施例3の回路基板接続構造体の主要部の断
面図である。
【図6】 実施例4の回路基板接続構造体の断面図であ
る。
【図7】 図6のA−A断面図である。
【図8】 実施例5の回路基板接続構造体の断面図であ
る。
【図9】 図8のB−B断面図である。
【図10】 従来の回路基板接続構造体の断面図であ
る。
【符号の説明】
2,104,132,162…回路基板接続構造体 4,54,114,134,164…回路基板 6,56,106,137,168…ケース 6a,6b…壁部 8,58,108…蓋体 8c,8d,40a,42a,82,84…切欠溝 10,158,198…電子回路 12,14,76,116,144,146,184,
186…端子(端子A) 16,18…凹部 20,22,70,110,140,142,188,
190…リード端子(端子B) 24,26,74,113,140a,142a,18
8a,190a…接触部 28…コネクタ部 30…接続口部 32…外部端
子 34,78,112,152,196…閉空間 36,38,66,120,138,140,170,
172…板バネ 36a,38a,36b,38b,66a,66b,1
20a,120b…付勢接触部 40,42…壁部 80…パッキン 106b…ケー
ス本体内面 118…弾性部材 136,166…放熱板 17
8,180…支持壁 182…収納凹部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−77284(JP,U) 実開 昭62−192687(JP,U) 実開 平1−137088(JP,U) 実開 昭57−80086(JP,U) 実開 昭64−41972(JP,U) 実開 昭53−119563(JP,U) 特公 昭39−8031(JP,B1) 特公 平7−46749(JP,B2) 特表 昭58−501250(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 12/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一面側に電子回路および端子Aが形成され
    た回路基板と、 コネクタ部とこのコネクタ部へ電気的に接続された端子
    Bとを備え、前記回路基板の前記一面側に、端子Bが存
    在する領域を重ねることにより、前記コネクタ部を収納
    せず前記電子回路、前記端子Aおよび前記端子Bを収納
    する閉空間を、前記回路基板と共に形成するケースと、 前記閉空間外に設けられ、前記回路基板および前記ケー
    スに対して両者が圧着する方向に付勢力を与えることに
    より、前記端子Aと前記端子Bとの接触圧力を同時に生
    じさせる付勢部材と、 を備えたことを特徴とする回路基板接続構造体。
  2. 【請求項2】上記付勢部材が、断面略U字状の板バネ材
    であり、重ね合わされた上記回路基板と上記ケースと
    を、前記板バネ材の両端部間にて挟持する請求項1記載
    の回路基板接続構造体。
  3. 【請求項3】上記端子Aが配置されている回路基板の一
    部分または上記端子Bが配置されているケースの一部分
    がたわみ易くされ、そのいずれかの一部分に、上記付勢
    部材の付勢力が与えられていることにより、上記端子A
    と上記端子Bとの接触圧力を生じさせる請求項1または
    2記載の回路基板接続構造体。
  4. 【請求項4】上記回路基板と上記ケースとが上記付勢部
    材の付勢方向に摺動可能に重ね合わされていることによ
    り、上記付勢部材の付勢力が上記端子Aと上記端子Bと
    の接触圧力を生じさせる請求項1または2記載の回路基
    板接続構造体。
  5. 【請求項5】上記付勢部材が、上記回路基板の他面側に
    配置される放熱板を兼ねている請求項1〜4のいずれか
    記載の回路基板接続構造体。
  6. 【請求項6】上記ケースが収納凹部を有し、この収納凹
    部内に上記回路基板が収納されるとともに、上記回路基
    板の放熱板を兼ねている付勢部材が、上記収納凹部内か
    ら上記収納凹部の開口周縁部を離間する方向に付勢する
    ことにより、上記端子Aと上記端子Bとの接触圧力を生
    じさせる請求項1記載の回路基板接続構造体。
  7. 【請求項7】上記端子Aとの接触側とは反対側から上記
    端子Bに接触する弾性部材が、上記端子Bと上記ケース
    本体との間に設けられている請求項1〜6記載の回路基
    板接続構造体。
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