JP3422118B2 - 繊維巻回装置 - Google Patents

繊維巻回装置

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JP3422118B2 JP03492295A JP3492295A JP3422118B2 JP 3422118 B2 JP3422118 B2 JP 3422118B2 JP 03492295 A JP03492295 A JP 03492295A JP 3492295 A JP3492295 A JP 3492295A JP 3422118 B2 JP3422118 B2 JP 3422118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ワークに対して繊維を
巻回する繊維巻回装置、特に複数本の細径繊維をボビン
から同時に引出しワークに高張力を維持しつつ巻回する
繊維巻回装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来からボビンに巻回されたワイヤーや
繊維を該ボビンから引出し、この引出したワイヤーや繊
維をワーク、例えばモータやトランス等のコアやボビン
に所定回数巻回して特性調整や耐久強度調整を行う技術
が知られている。例えば、特開昭61−1246号公報
にはモータの回転子表面に永久磁石を配置し、この永久
磁石の上から熱硬化性樹脂を含浸させた繊維を巻回し、
該繊維を加熱硬化させて、モータの回転子に永久磁石を
固定し、回転子の耐久性を向上させる技術が開示されて
いる。この場合、モータの回転子は高速で回転するた
め、回転時の遠心力によって永久磁石が飛散しないよう
に回転子の全周に渡って永久磁石を均一力で強固に固定
することが要求される。また、モータの回転子と固定子
との間の空間はモータの発生するトルクに大きな影響を
与えるため、所定の空間距離を確保することが望まれ
る。そのため、使用される繊維は巻回時にかさばらず、
強固に巻くことができることが要求される。そのため、
回転子に巻回される繊維には、例えば太さが13μm程
度のガラスの細径繊維を数百本(800本程度)束ねて
形成されるガラス繊維ワイヤ(以下、単に繊維という)
等を使用し、繊維に高張力を付与することによって、回
転子に繊維を薄く強固に巻回している。 【0003】しかし、回転子に繊維を巻回する場合、繊
維には高張力が付与されているので、高速で巻回すると
繊維に負荷がかかり断線してしまう。そのため、低速で
巻回作業を行わなければならず、巻回に時間がかかり生
産性が悪いという問題がある。 【0004】そこで、回転子の巻回範囲を複数本、例え
ば2本や3本の繊維を同時に巻回し、巻回時間を1/
2,1/3に短縮するする、いわゆる複数本巻きが行わ
れている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の複数本
巻きは繊維の張力管理を張力測定装置等を用いて繊維毎
に行っていた。例えば、2本の繊維を用いる2本巻きを
行う場合、それぞれの繊維に対して張力測定装置を配置
し、その測定結果に基づき張力制御を個々に行ってい
た。 【0006】繊維の張力変動は連続的に起こるため、1
本巻の場合は隣接部分の張力のバラツキは小さいが、複
数巻きの場合は、繊維同士の張力の相関はなく、隣接部
分の張力のバラツキが大きくなってしまう場合がある。
隣接部分の張力に大きなバラツキがある場合、繊維に含
浸した樹脂を加熱硬化させる時に隣接部分の繊維の膨脹
・収縮条件の違いから繊維の断線が発生しやすいという
問題がある。 【0007】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、複数の繊維の張力のバラツキを低減すると
共に、互いのバランスを取り、繊維を断線させることな
くワークに巻回することのできる繊維巻回装置を提供す
ることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、複数本の細径繊維を同時にワークに巻回す
る繊維巻回装置において、細径繊維を巻回したボビンを
回動自在に支持する複数のボビン支持部と、各ボビン支
持部に接続され各ボビンから引出される細径繊維に所定
張力を与える張力付与部と、所定の張力を有しボビンか
ら引出される細径繊維をワークに巻回する繊維巻回部
と、各細径繊維の張力を測定する複数の張力測定部と、
前記張力測定部で測定された2本の細径繊維の張力差を
求め、その張力差が所定張力差より大きい場合、張力の
大きい側の細径繊維の張力を低減させて張力差を所定張
力差以内に調整する張力付与調整を行う制御部と、を含
むことを特徴とする。 【0009】 【作用】上記構成によれば、張力測定部の測定結果に基
づき張力付与部の張力付与調整を行う制御部は、各測定
張力の差を所定張力差以内に維持するように、2本の細
径繊維の張力差を求め、その張力差が所定張力差より大
きい場合、張力の大きい側の細径繊維の張力を低減させ
て張力差を所定張力差以内に調整するので、各繊維の張
力のバラツキは低減すると共に、各繊維の張力を接近さ
せることができるので、互いの繊維の張力は安定し、断
線すること無く回転子の全周に渡って均一力で繊維を巻
回することができる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づき
説明する。 【0011】繊維巻回装置で複数本の細径繊維の巻回を
同時に行う場合に、各繊維が張力の上限値で全て巻回さ
れた場合、各繊維が断線の可能性を有するため、回転子
全体として断線の可能性が増加してしまう。また、逆に
下限値で全て巻回された場合は永久磁石の保持の信頼性
が低減する場合がある。本実施例の説明においては、本
実施例の繊維巻回装置の構造の説明に続いて、その装置
において、上述したような現象を回避するための制御
を、まず、参考として説明する。 【0012】1は本実施例の複数本巻きの繊維巻回装
置の概略構成を示す平面図である。図1に示すように、
繊維巻回装置10は、繊維メーカーから供給される繊維
12を巻回したボビン14を支持するボビン支持部16
と、繊維12に樹脂を含浸させる樹脂含浸槽18と、ワ
ークであるモータの回転子20に繊維12を巻回する繊
維巻回部22等から構成されている。前記ボビン14
は、繊維12として、例えば太さが13μm程度の細径
のガラス繊維を数百本(800本程度)束ねて形成され
るガラス繊維ワイヤを数百メートルを単位として巻回し
た略円筒形を呈している。また、ボビン支持部16は、
ボビン14を巻回軸16a,16bを中心に回動自在に
支持している。このボビン支持部16は回転制御可能な
モータ24とパウダクラッチ(不図示)等のトルク発生
器から成る張力付与部を有し、繊維12が引出される図
中矢印A方向と逆の方向に所定量の回転力を付加してい
る。なお、本実施例の繊維巻回装置10のボビン支持部
16は複数本の繊維12、例えば2本の繊維12a,1
2bを同時に回転子20に巻回するため、2台のボビン
支持部16a,16bを紙面表裏方向に段違いに配置
し、繊維12a,12bは引出し途中で隣接位置に導か
れ回転子20に巻回される。したがって、繊維12は1
本巻に比べて2倍のピッチで回転子20に巻回され、巻
回時間を1/2にすることができる。 【0013】また、樹脂含浸槽18には、例えば熱硬化
性接着剤樹脂が満たされ、各ボビン14a,14bから
引き出された繊維12a,12bは、複数のガイドロー
ラ26a,26b,26cによって、緩やかに曲げられ
樹脂含浸槽18の内部に導かれる。繊維12はガイドロ
ーラ26bの下面側で樹脂が含浸される。 【0014】一方、繊維巻回部22には、表面に図示し
ない永久磁石が借り止めさたモータの回転子20を支持
した定速モータ28が配置され、定速モータ28によっ
て回転子20は定速回転する。この定速モータ28の回
転力は前記ボビン支持部16のモータ24の回転力より
大きく設定され、定速モータ28とモータ24の回転力
の差によって繊維12に張力が与えられる。 【0015】なお、定速モータ28は回転子20を支持
した状態で、サーボモータ等の制御モータ30とボール
ネジ32等から成る定ピッチ送り機構によって図中矢印
B方向に一定ピッチで送られる。従って、回転子20を
定速で回転させつつ、一定ピッチで矢印B方向に送るこ
とによって、樹脂を含浸した繊維12を回転子20に一
定ピッチで巻回することができる。この後、繊維12が
巻回された回転子20を所定時間、所定温度で加熱する
ことによって、樹脂を硬化させ永久磁石を回転子20に
強固に固定する。 【0016】上述のような構成の装置において、参考技
術では、各繊維毎に、その張力を測定する張力測定部
と、該張力測定部の測定結果に基づき各繊維のボビンを
繊維引き出し方向とは逆方向に回転させている各モータ
を関連付けながら制御する制御部を設け、各繊維に張力
和を用いることによって張力調整を行う。 【0017】繊維12の張力を直接測定する張力測定部
34はボビン支持部16と繊維巻回部22との間、例え
ば樹脂含浸槽18の直前に配置されている。この張力測
定部34は繊維12の下方からローラ等を介して繊維1
2を押上下げている。その時の反力を測定し張力として
いる。この張力測定部34は各繊維12a,12bを測
定する測定子を有し、それぞれの張力を制御部36に供
給する。 【0018】前記張力測定部34は連続的に張力を測定
し、制御部36は所定間隔、例えば3分間隔でモータ2
4の制御を行い張力の調整を実行する。 【0019】モータ24の回転力PはP=r×Tで表さ
れる(r:ボビン16の半径、T:繊維12の張力)。
したがって、回転力Pが一定の場合、繊維12の使用に
よってボビン14の半径rは減少し、繊維12の張力T
は増加する。そのため、張力を一定に保つためには、モ
ータ24の回転力Pの制御が必要になる。そこで、各繊
維の張力Ta,Tbのそれぞれに関して所定に張力範囲、
例えばT=5kgf±0.5kgfになるようにモータ
24の回転力Pを制御する。つまり、tmin=4.5k
gf≦Ta,Tb≦tmax=5.5kgfになるように制
御する。 【0020】図2のフローチャートに示すように、張力
測定部34が張力Ta,Tbを測定する(S101)。ま
ず、従来から行われている張力のフィードバック制御と
同様に、繊維12aの張力Taと上限値tmaxとの比較を
行う(S102)。もし張力Taがtmaxより大きい場合
は、モータ24aの出力を所定量低下させて、張力Ta
が減少するように制御し、再び調整された張力Taを測
定する(S103)。そして再度、上限値tmaxとの比
較を繰り返し行う(S102)。なお、モータ24aの
制御は供給する電流や電圧を変化させることによって行
う。この時の供給電流や電圧の変化率は1〜20%が望
ましい。この比較調整を繰り返し行い張力Taが上限値
tmaxより小さくなったら、下限値tminとの比較を行う
(S104)。もし張力Taがtminより小さい場合は、
モータ24の出力を所定量上昇させて、張力Taが増加
するように制御し、調整された張力Taを測定し(S1
05)、下限値tminとの比較を繰り返し行う(S10
4)。この下限値の調整も繰り返し行い、結果的に繊維
12aの張力TaをTa=5kgf±0.5kgfの範囲
に制御する。次に、繊維12bの張力Tbに関しても同
様にTb=5kgf±0.5kgfに成るように制御す
る(S106〜S109)。 【0021】このように各繊維12a,12b毎に張力
調整を行う場合、張力Ta,Tbが共に、上限張力(tma
x)で巻回される場合がある。繊維12a,12bがそ
れぞれ断線の可能性を有するため全体として断線の可能
性が増加してしまう。また、下限張力(tmin)のみで
巻回される場合は、回転子20の固定される永久磁石の
保持の信頼性を十分に維持できない。そこで、繊維12
aの張力Taと繊維12bの張力Tbとの和を算出し、そ
の和を所定値に維持することにより張力Ta,Tbが共に
上限値または下限値にることを防止している。張力の
和Tは、例えば、T=Ta+Tb=10kgf±0.5k
gfにるようにモータ24の回転力を制御する。つま
り、T1min=9.5kgf≦T≦T1max=10.5kg
fになるように制御する。まず、所定範囲内に調節され
た張力Ta,Tbの和を求める(S110)。そして、張
力和Tと上限値T1maxとの比較を行う(S111)。も
し張力和TがT1maxより大きい場合は、さらに張力Ta
と張力Tbとの比較を行い(S112)、大きい方の張
力を発生させているモータ24の出力を所定量低下させ
て、再度調整された張力Ta,Tbに関して張力和の算出
を行う(S113〜S114)。そして、張力和Tと上
限値T1maxとの比較を行い、張力和Tが上限値T1maxよ
り小さくなるまでこの制御を繰り返し行う。なお、この
場合もモータ24の供給電流や電圧の変化率は1〜20
%が望ましい。また、Ta=Tbの場合は張力Tbを調整
しているがTaを調整しても良い。そして、張力和Tが
上限値T1maxより小さくなったら、張力和Tと下限値T
1minとの比較を同様に行い(S115〜S118)、T
=Ta+Tb=10kgf±0.5kgfにるようモー
タ24の制御を行う。 【0022】このように張力Taと張力Tbとの和を所定
範囲内に調整することによって、各繊維の張力が極端に
変動したり、全ての繊維の張力が最大になったり最小に
なったりすることがなく、互いの繊維の張力は安定し、
断線すること無く回転子の全周に渡って均一力で繊維を
巻回することができる。つまり、繊維12a,12bが
共に上限張力になることが防止され、回転子20全体と
しての断線の発生率を低減することができる。また、繊
維12a,12bが共に下限張力になることが防止さ
れ、回転子20に固定する永久磁石の保持の信頼性を向
上させることができる。このように、繊維の巻回時間を
低減して生産性を向上することができる。また、巻回品
質を向上することができる。 【0023】なお、制御部36による上述のような制御
は、例えば3分毎に行ったが、さらに頻繁に行えば、張
力の変動を最小限にしながら張力調整を行うことが可能
であり、張力変動を小さくすることによりさらに断線の
可能性を低減することができる。 【0024】次に本実施例について具体的に説明する。
本実施例の特徴的事項は、各繊維毎に、その張力を測定
する張力測定部と、該張力測定部の測定結果に基づき各
繊維のボビンを繊維引き出し方向とは逆方向に回転させ
ている各モータを関連付けながら制御する制御部を設
け、各繊維に張力の差を用いることによって張力調整を
行うところである。 【0025】本実施例は張力Taと張力Tbとの差を所定
範囲内に管理することにより、回転子20に繊維12
a,12bを隣接巻回したときに両者の張力差を低減し
断線の発生率を低減させるものである。 【0026】図3のフローチャートは張力差を利用した
制御の後半部分であり、前半部分は図2のフローチャー
トの(S101)〜(S109)と同じである。 【0027】各繊維12a,12bの調整がそれぞれ終
了したら、制御部36は繊維12a,12bの張力差T
=Ta−Tbの算出を行う(S201)。そして、張力差
Tの絶対値と目標張力差範囲T2との比較を行う(S2
02)。この目標張力差範囲T2は、例えば0.5kg
fである。もし、張力差Tの絶対値が目標張力差範囲T
2より大きい場合、張力Taと張力Tbとの比較を行い
(S203)、大きい方の張力を発生させているモータ
24の出力を所定量低下させて、調整された張力Ta,
Tbに関して張力差Tの算出を再度行う(S204〜S
205)。そして、張力差Tの絶対値と目標張力差範囲
T2との比較を行い(S202)、張力差Tが目標張力
差T2より小さくなるまで繰り返し制御を行う。 【0028】このように、繊維12aと繊維12bとの
張力差を所定範囲内に管理することによって、繊維12
aと繊維12bが隣接した場合でも両者の張力の差は小
さく、繊維に含浸した樹脂を加熱硬化させる時に隣接部
分の膨脹・収縮条件をほぼ同じにすることができるので
膨脹・収縮条件の違いから繊維12の断線が発生するこ
とを防止することができる。 【0029】前述した参考例及び、実施例において、ボ
ビン14に巻回された繊維12が引き出されるときに一
方向に引き出されるとボビン14の端部に巻回された繊
維12はボビン14上を滑りながら引き出し位置、例え
ばボビン14の中央付近に移動する。したがって、繊維
12はボビン幅分だけ常に振れ動くことになる。そのた
め、ボビン14の下層に巻回されている繊維と擦れ合う
結果、摩擦抵抗が上昇し断線してしまう。そこで、図4
(a)に示すようにボビン支持部と繊維巻回部との間、
つまりボビン14に隣接した位置に、繊維12の巻回位
置に応じて図中矢印C方向に移動可能な繊維ガイド部3
8を配置している。この繊維ガイド部38のローラ部4
0は、図4(b)に示すように軸部42を滑らかに矢印
C方向に摺動できるようにボールベアリング40aを有
している。したがって、ローラ部40は繊維12が引き
出されるときに繊維12の引出し位置に追従して移動
し、繊維12の引き出しに伴って該繊維12がボビン1
4上を滑ることを防止することが可能になり、繊維にか
かる負荷が低減され、張力が安定するとと共に、摩擦に
よる繊維12の断線を防止することができる。また、繊
維の巻回時間を低減して生産性を向上することができる
と共に、巻回品質を向上することができる。 【0030】また、図5に示すように、樹脂含浸槽18
等の前に移動可能なボビンガイド部38を複数設けるこ
とによって、繊維12の引き出し距離を長くすることが
できる。この結果、繊維12の引き出しによる該繊維1
2振れ角度を小さくすることが可能になり、さらに断線
を低減することができる。 【0031】また、繊維12の断線は、繊維巻回装置の
改良と共に、図6、図7に示すように回転子20の形状
を変更することによって、繊維12を高張力で巻回した
場合でも断線を低減することができる。 【0032】回転子20は図6(a)に示すように、ケ
イ素鋼板で形成された複数の薄板20aを重ね合わせて
形成され、その周囲に永久磁石44aが繊維12によっ
て固定される。この時、図6(b)に示すように薄板2
0aの表面に樹脂ゴム接着剤46をコーティングするこ
とによって、薄板20a表面の凹凸や薄板20a接合部
の隙間を排除できるので、凹凸部のエッジや隙間によっ
て、高張力で巻回されている繊維12が断線することを
防止することができる。また、図7(a)に示すように
永久磁石44aのエッジ部に樹脂ゴム接着剤46をコー
ティングすることによって同様に断線を防止することが
できる。さらに、図7(b)、図7(c)に示すように
永久磁石のエッジ部の上端44bや下端44cに大きめ
のR、例えばR=1mm程度を設けることによって断線
の防止を良好に行うことができる。 【0033】上述の説明においては、本実施例では2本
の繊維を隣接して回転子に巻回した例を示したが、回転
子の両端から中央に向かって繊維を巻回しても同様の効
果を得ることができる。また、2本以上複数の繊維で巻
回した場合でも同様の効果を得ることができる。 【0034】さらに、上述の説明においては、モータの
回転子に繊維を巻回する例を示したが、他のワーク、例
えばトランスのコイル等にワイヤー等を巻回する場合に
も断線不良を低減させる同様な効果を得ることができ
る。 【0035】 【発明の効果】発明の繊維巻回装置によれば、張力測
定部の測定結果に基づき張力付与部の張力付与調整を行
う制御部は、各測定張力の差を所定張力差以内に維持す
るので、各繊維の張力のバラツキは低減すると共に、各
繊維の張力を接近させることができるので、互いの繊維
の張力は安定し、回転子の全周に渡って均一力で繊維を
巻回することができるので、繊維の断線を防止すると共
に、繊維の巻回時間を低減して生産性を向上することが
できる。また、巻回品質を向上することができる
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る繊維巻回装置の概略構成を説明
する平面図である。 【図2】 本発明に係る繊維巻回装置を用いる参考例の
フローチャートである。 【図3】 本発明に係る繊維巻回装置の実施例のフロー
チャートである。 【図4】 本発明に係る繊維巻回装置の繊維ガイド部を
説明する説明図である。 【図5】 本発明に係る繊維巻回装置の繊維ガイド部の
配置を説明する説明図である。 【図6】 繊維の断線を低減する回転子形状を説明する
説明図である。 【図7】 繊維の断線を低減する回転子形状を説明する
説明図である。 【符号の説明】 10 繊維巻回装置、12 繊維(細径繊維)、14
ボビン、16 ボビン支持部、18 樹脂含浸槽、20
回転子(ワーク)、22 繊維巻回部、24モータ、
26a,26b,26c ガイドローラ、34 張力測
定部、36制御部、38 繊維ガイド部、40 ローラ
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数本の細径繊維を同時にワークに巻回
    する繊維巻回装置において、 細径繊維を巻回したボビンを回動自在に支持する複数の
    ボビン支持部と、 各ボビン支持部に接続され各ボビンから引出される細径
    繊維に所定張力を与える張力付与部と、 所定の張力を有しボビンから引出される細径繊維をワー
    クに巻回する繊維巻回部と、 各細径繊維の張力を測定する複数の張力測定部と、前記張力測定部で測定された2本の細径繊維の張力差を
    求め、その張力差が所定張力差より大きい場合、張力の
    大きい側の細径繊維の張力を低減させて張力差を所定張
    力差以内に調整する 張力付与調整を行う制御部と、 含むことを特徴とする繊維巻回装置。
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