JP3421154B2 - 飲料ディスペンサー - Google Patents

飲料ディスペンサー

Info

Publication number
JP3421154B2
JP3421154B2 JP33104594A JP33104594A JP3421154B2 JP 3421154 B2 JP3421154 B2 JP 3421154B2 JP 33104594 A JP33104594 A JP 33104594A JP 33104594 A JP33104594 A JP 33104594A JP 3421154 B2 JP3421154 B2 JP 3421154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
supply pipe
water supply
beverage dispenser
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33104594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08156997A (ja
Inventor
修治 嘉戸
敏克 高木
明広 佐藤
猶太 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP33104594A priority Critical patent/JP3421154B2/ja
Publication of JPH08156997A publication Critical patent/JPH08156997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3421154B2 publication Critical patent/JP3421154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、飲料ディスペンサー
に関し、更に詳しくは、温度の異なる各種の飲料を注出
し得るようにした飲料ディスペンサーに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】濃縮原液を冷水または温水等の稀釈水によ
り希釈し、冷却飲料または加熱飲料を適宜選択して供給
し得る飲料ディスペンサーが知られている。図5は、こ
の種の飲料ディスペンサーの基本構造を示す概略図であ
って、該ディスペンサー63は、濃縮原液を貯留した複
数(図では3つ)の容器64を収納する冷蔵庫65と、外
部供給源から供給される水を冷却する冷却装置66を配
設した貯水タンク67および貯留されている所要量の水
を加熱する加熱装置68を配設した貯湯タンク69を備
えている。また冷蔵庫65には、濃縮原液容器64と対
応する数の注出機構70および注出ノズル71が配設さ
れ、濃縮原液容器64から注出機構70を介して所要量
の濃縮原液が注出ノズル71に供給されるようになって
いる。
【0003】前記貯水タンク67の内部を通過して注出
ノズル71に連通接続される冷水供給管72は、その系
路の途中で複数本(注出ノズル71と同数の3本)に分岐
されると共に、貯湯タンク69内に挿入配置された温水
供給管73も冷水供給管72と同様に3本に分岐されて
いる。この分岐した各供給管72,73の端部が、注出
ノズル71に供給管74を介して連通する対応の切換弁
(三方弁)75における流入側に夫々連通接続されてい
る。また、冷水供給管72における分岐する前の位置に
供給ポンプ76が配設されると共に、温水供給管73に
おける分岐する前の位置に供給ポンプ77が配設され、
各ポンプ76,77を作動することにより、切換弁75
に冷水または温水が圧送される。そして、切換弁75に
配設された操作レバー(図示せず)を操作して弁体を切換
えることにより、冷水供給管72または温水供給管73
から供給される冷水または温水を、注出ノズル71に選
択的に供給し得るよう構成される。
【0004】すなわち、操作レバーの切換えにより注出
ノズル71に冷却装置66で冷却された冷水を供給する
と共に、濃縮原液容器64から注出機構70を介して注
出された濃縮原液を注出ノズル71に供給することによ
り、濃縮原液が冷水により希釈された冷却飲料を注出し
得る。また操作レバーの切換えにより注出ノズル71に
貯温タンク69に保温されている温水を供給すると共
に、濃縮原液容器64から注出機構70を介して注出さ
れた濃縮原液を注出ノズル71に供給することにより、
濃縮原液が温水により希釈された加熱飲料が注出され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した飲料ディスペ
ンサー63では、冷却装置66や加熱装置68を制御す
ることにより、注出ノズル71に供給される冷水や温水
の温度を任意に設定することは可能である。しかるに、
冷却装置66や加熱装置68の温度制御では、冷水や温
水の温度を短時間で変えることができないため、従来は
稀釈する濃縮原料に適した固定された温度に設定されて
いた。例えばお茶を注出する温水の適温が約85℃であ
るのに対し、みそ汁のように半固形状の「みそ」を溶かす
温水の適温は約93℃であるため、両者を一基の飲料デ
ィスペンサーで選択して注出することはできなかった。
すなわち、温水の温度を約85℃に設定すると、半固形
状の「みそ」が充分に溶けずに残ってしまい、逆に温水の
温度を約93℃に設定すると注出したお茶が熱くなり過
ぎる不都合があるからである。なお、複数の貯湯タンク
69を配設することにより温度の異なる複数の加熱飲料
を選択して注出することは可能であるが、この場合は飲
料ディスペンサーが大型化すると共に構造が複雑になっ
てコストが嵩む問題がある。
【0006】そこで、温水と冷水とを注出ノズルで混合
することにより、原料に適した温度の温水で原料を稀釈
したり溶かしたりする提案がなされている。しかるに、
注出ノズルで温水と冷水とを混合するため、混合した温
水に温度ムラを生ずる欠点がある。また、「みそ」等の半
固形状の原料を溶かす場合は、注出ノズルに供給された
冷水と接触して沈殿してしまい、原料の一部が溶けずに
残る難点も指摘される。更に、温水の供給側および冷水
の供給側の両方にバルブを設けて流量を調整するため、
構造が複雑になると共に制御が煩雑となってコストが嵩
む問題があった。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、異なる温度の飲料を簡単に注出し
得る飲料ディスペンサーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、所要量の原料が
供給される注出ノズルと、水を冷却する冷却装置を配設
した貯水タンクと、所要量の水を加熱する加熱装置を配
設した貯湯タンクと、前記貯水タンクの内部を通過する
冷水供給管と、前記貯湯タンク内に挿入配置された温水
供給管と、前記注出ノズルに吐出管を介して連通すると
共に、前記冷水供給管および温水供給管の端部が流入側
に夫々連通接続される切換弁とを備え、前記切換弁の弁
体を切換えることにより、前記冷水供給管または温水供
給管から供給される冷水または温水を、前記注出ノズル
選択的に供給して原料を稀釈するようにした飲料ディ
スペンサーにおいて、前記注出ノズルに連通する稀釈水
用の供給管における注出ノズルとの連通部より手前に配
設されて、前記冷水と温水とを所要の割合で混合する混
合手段を備え、この混合手段により混合された稀釈水
前記注出ノズルに供給することにより前記原料を稀釈し
得るようにしたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る飲料ディスペンサーにつ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。
【0010】
【第1実施例について】図1は、第1実施例に係る飲料
ディスペンサーを示す概略構成図であって、該ディスペ
ンサー10は、例えばステンレス等の板材を箱型に成形
した上部第1本体11と上部第2本体12および下部本
体13とから構成され、上部第1本体11および上部第
2本体12は、下部本体13に載置固定されていて、そ
の上部に断熱構造の収納庫14,15が配設されてい
る。上部第1本体11の第1収納庫14に内部画成した
収納室14aには、お茶等の濃縮原液を貯留した複数
(実施例においては3つ)の濃縮原液容器16が本体11
の幅方向に沿って並列に収納されている。各濃縮原液容
器16の下部には、第1注出ポンプ17を備えた第1注
出機構18および第1注出ノズル19が接続されてお
り、濃縮原液容器16から第1注出機構18を介して注
出された所要量の濃縮原液が第1注出ノズル19に供給
されるようになっている。また第1収納庫14の下部に
は、第1注出ノズル19に冷水または温水等の希釈水を
供給する第1供給ポンプ20が各注出機構18と対応し
て配設されている。なお、第1収納庫14の前面に形成
した開口部を開閉自在に閉塞する第1断熱扉21には、
図2に示す如く、前記第1注出機構18と対応する数
(実施例では3つ)の第1注出ボタン22が配設され、該
ボタン22を押すことによって対応する第1注出機構1
8の第1注出ポンプ17と、冷水および温水等の稀釈水
用の第1供給ポンプ20とが夫々作動するよう構成され
ている。
【0011】前記上部第2本体12の第2収納庫15に
内部画成した収納室15aには、例えば「みそ」等の半固
形状の原料を袋に充填した原料パック23が収納されて
いる。原料パック23の下部には、第2注出ポンプ24
を備えた第2注出機構25および第2注出ノズル26が
接続されており、原料パック23から第2注出機構25
を介して注出された所要量の原料が第2注出ノズル26
に供給されるようになっている。また第2収納庫15の
下部には、第2注出ノズル26に温水等の希釈水を供給
する第2供給ポンプ27が配設されている。なお、第2
収納庫15の前面に形成した開口部を開閉自在に閉塞す
る第2断熱扉29には、図2に示す如く、前記第2注出
機構25を作動させる第2注出ボタン30が配設され、
該ボタン30を押すことによって第2注出機構25の第
2注出ポンプ24と、温水用の第2供給ポンプ27とが
夫々作動するよう構成されている。
【0012】前記下部本体13の内部右側には、冷凍機
構32から導出した蒸発管33の一部を貯水タンク31
に貯留した冷却水中に浸漬したアイスバンク機構34が
配設されている。アイスバンク機構34を構成する貯水
タンク31は、上方に開放する所要深さの有底ケース体
であり、内部に貯留される冷却水の温度を一定に保つよ
うに断熱材で囲繞されると共に、その開放部は蓋35に
より開閉自在に閉成されるようになっている。前記蒸発
管33は、貯水タンク31の内壁近傍に沿って螺旋状に
巻回されたものであって、その全体が冷却水に浸漬され
ている。そして、冷凍機構32を循環する冷媒が蒸発管
33を通過する際に冷却水との間で熱交換がなされ、該
冷却水の温度が次第に低下し、蒸発管33の周囲に氷層
が形成されるよう構成される。また蒸発管33の外周に
所要厚みで円筒状の氷層が形成された時点で、冷凍機構
32の運転を停止するよう制御される。すなわち冷凍機
構32が停止した以後における貯水タンク31内の冷却
水は、蒸発管33の外周に形成された氷層を介して所要
温度に冷却される。
【0013】前記貯水タンク31の略中央部には、一端
が外部水道源(図示せず)に接続された第1給水管36の
途中を螺旋状に巻回した冷却部36aが臨んでおり、該
冷却部36aは、その開放端部を貯水タンク31の蓋3
5に設けたサブタンク37に連通している。すなわち外
部水道源より供給される水道水が第1給水管36の冷却
部36aを通過する際に、前記氷層により冷却されてい
る貯水タンク31内の冷却水により冷却され、この冷水
がサブタンク37内に流入するようになっている。なお
サブタンク37は、貯水タンク31に貯留されている冷
却水に底部が接触し、該サブタンク37内に供給された
希釈用の冷水の温度が上昇しないよう構成されている。
また冷却水の温度は、該冷却水との間で熱交換される水
道水の温度が約5℃となるよう設定されている。
【0014】前記飲料ディスペンサー10における下部
本体13の内部左側には、図1に示す如く、所要量の温
水を貯留する貯湯タンク38が配置されている。この貯
湯タンク38には外部水道源に接続する第2給水管39
が連通し、該給水管39に設けた給水弁40を開放する
ことにより、タンク38内に所要量の水が供給されるよ
うになっている。また貯湯タンク38の内底部近傍にヒ
ータ41が配設され、該タンク38内に貯留されている
水を所要温度まで加熱するよう構成される。更に、貯湯
タンク38の内底部近傍に温度センサ42が配設され、
該センサ42の検出温度によりヒータ41を通電制御し
たり前記給水弁40を開閉制御することによって、温水
の温度を一定に保つよう設定している。なお温水の温度
は、前記第2収納庫15に収納した「みそ」等の半固形状
原料を好適に溶かし得る温度である約93℃に保たれる
ようになっている。また貯湯タンク38の内部に水位ス
イッチ43,44が設置され、貯湯タンク内の温水の水
位(貯留量)を両スイッチ43,44の間に保持するよう
構成されている。
【0015】前記各第1供給ポンプ20の吸込側に接続
された切換弁(三方弁)45の流入側に、第1温水供給管
46と冷水供給管47とが連通接続され、切換弁45の
切換え操作により、第1供給ポンプ20に第1温水供給
管46または冷水供給管47の何れか一方を選択して連
通させるよう構成してある。図1に示す如く、第1温水
供給管46の他端は、前記貯湯タンク38内に挿入され
て温水に浸漬され、冷水供給管47の他端は、前記貯水
タンク31に設けたサブタンク37内に挿入されて冷水
に浸漬されている。また第1供給ポンプ20の吐出側に
接続された第1吐出管48の他端は、前記第1注出ノズ
ル19に連通している。すなわち、切換弁45により第
1供給ポンプ20と温水供給管46とを連通した状態
で、該ポンプ20を作動することにより、貯湯タンク3
8に貯留されている温水が第1吐出管48を介して第1
注出ノズル19に供給される。また、切換弁45により
第1供給ポンプ20と冷水供給管47とを連通した状態
で、該ポンプ20を作動することにより、サブタンク3
7に貯留されている冷水が第1吐出管48を介して第1
注出ノズル19に供給される。なお第1吐出管48に
は、流量調節弁49と逆止弁50とが直列に介挿され、
温水または冷水の流量調節を行ない得ると共に逆流を防
止し得るようになっている。
【0016】前記第2供給ポンプ27の吸込側に、一端
を貯湯タンク38内に挿入して温水に浸漬した温水用の
第2温水供給管51の他端が連通接続されると共に、該
第2供給ポンプ27の吐出側に接続された第2吐出管5
2の他端は、前記第2注出ノズル26に連通している。
従って、第2供給ポンプ27を作動することにより、貯
湯タンク38に貯留されている温水が第2吐出管52を
介して第2注出ノズル26に供給される。なお第2吐出
管52に、流量調節弁53と逆止弁54とが直列に介挿
され、温水の流量調節を行なうと共に逆流を防止し得る
ようになっている。
【0017】図3は、前記第1温水供給管46および冷
水供給管47における切換弁45の接続部近傍を示す詳
細図であって、冷水供給管47に接続した第1チーズ5
5と第1温水供給管46に接続した第2チーズ56と
が、エルボ57を介して連通接続されている。前記エル
ボ57における第1チーズ55との接続部側の内部に
は、第1チェックバルブ58が介挿され、第1温水供給
管46から冷水供給管47への温水の流入を阻止するよ
う構成されている。またエルボ57における第2チーズ
56との接続部側の内部にオリフィス59が介挿され、
冷水供給管47から第1温水供給管46に、予め設定さ
れた量の冷水を流入させ得るようになっている。例えば
実施例では、約93℃に設定された温水に約5℃の冷水
を混合して約85℃の温水が得られるように設定したオ
リフィス59が介挿される。なお図1に示す如く、第1
温水供給管46における冷水供給管47との接続部より
貯湯タンク側に第2チェックバルブ60が介挿されてい
る。この第2チェックバルブ60は、冷水供給管47か
ら第1温水供給管46に流入した冷水がサイフォン現象
により貯湯タンク38内に流入するのを阻止するべく機
能する。
【0018】この第1実施例において、前記切換弁45
を電磁式にし、これを飲料ディスペンサー10の内部に
配設したコントロールボックス(図示せず)により電気的
に制御するようにしてもよい。すなわち切換弁45を作
動させることにより、第1供給ポンプ20を第1温水供
給管46または冷水供給管47の何れかに選択的に連通
させることができる。例えば約93℃で供給される温水
に対し、該切換弁45内の弁体の回動角度を制御するこ
とにより、冷水供給管47からの冷水と第1温水供給管
46からの温水とを適宜の割合で混合させることがで
き、これによって飲用に適した温度(例えば約85℃)の
温水が得られるものである。なお切換弁45の開放時間
等は、外部の操作部を介してコントロールボックスに所
定の温度値を入力することにより、該コントロールボッ
クスに内蔵したタイマで設定される。
【0019】
【第1実施例の作用について】次に、第1実施例に係る
飲料ディスペンサーの作用につき、以下説明する。飲料
ディスペンサー10では、前記濃縮原液容器38に、約
85℃の温水で最適なお茶が得られるお茶の濃縮原液が
充填されていると共に、前記原料パック23には、約9
3℃の温水で最適なみそ汁が得られる半固形状の「みそ」
が充填されているものとする。また、外部水道源より供
給されて第1給水管36を通過した水道水は、アイスバ
ンク機構34により約5℃まで冷却されて、前記サブタ
ンク37に貯留されている。更に、前記貯温タンク38
内には、ヒータ41により約93℃まで加熱された温水
が貯留されている。
【0020】前記第1注出ノズル19から冷却飲料であ
る冷たいお茶を注出する場合は、前記切換弁45を切換
え操作して、冷水供給管47を第1供給ポンプ20に連
通させる。この状態で第1収納庫14の前面に配設され
た第1断熱扉21の第1注出ボタン22を押すことによ
り、前記第1注出機構18の第1注出ポンプ17が作動
し、濃縮原液容器16から所要量のお茶の濃縮原液が第
1注出ノズル19に供給される。また、対応する第1供
給ポンプ20が作動して前記サブタンク37から希釈用
の冷水が冷水供給管47を介して該ポンプ20に吸込ま
れ、次いで第1吐出管48を介して第1注出ノズル19
に供給される。これにより、第1注出ノズル19では濃
縮原液が冷水により希釈されて、該ノズル19から冷た
いお茶が注出される。なお、冷水供給管47と第1温水
供給管46とは、切換弁45の接続部より手前で連通し
ているため、冷水供給管47から一部の冷水が第1温水
供給管46に流入するが、該冷水は第2チェックバルブ
60により貯湯タンク38に流入するのは阻止される。
従って、貯湯タンク38内の温水が、冷水の流入により
温度低下するのは防止される。
【0021】次に、前記第2注出ノズル26から加熱飲
料であるみそ汁を注出する場合は、第2収納庫15の前
面に配設された第2断熱扉29の第2注出ボタン30を
押すことにより、前記第2注出機構25の第2注出ポン
プ24が作動し、原料パック23から所要量の「みそ」が
第2注出ノズル26に供給される。また、第2供給ポン
プ27が作動して前記貯湯タンク38から希釈用の温水
が第2温水供給管51を介して該ポンプ27に吸込ま
れ、次いで第2吐出管52を介して第2注出ノズル26
に供給される。第2注出ノズル26に供給される温水の
温度は、半固形状の「みそ」を完全に溶かし得る約93℃
になっているので、第2注出ノズル26では「みそ」が温
水により完全に溶かされて、該ノズル26からは溶け残
りのない良好なみそ汁が注出される。
【0022】次に、前記第1注出ノズル19から加熱飲
料である熱いお茶を注出する場合は、前記切換弁45を
切換え、第1温水供給管46を第1供給ポンプ20に連
通させる。この状態で前記第1注出ボタン22を押すこ
とにより、前記第1注出機構18の第1注出ポンプ17
が作動し、濃縮原液容器16から所要量のお茶の濃縮原
液が第1注出ノズル19に供給される。また、対応する
第1供給ポンプ20が作動して前記貯湯タンク38から
希釈用の温水が第1温水供給管46を介して該ポンプ2
0に吸込まれ、次いで第1吐出管48を介して第1注出
ノズル19に供給される。このとき、第1温水供給管4
6とオリフィス59を介して連通する冷水供給管47に
も第1供給ポンプ20の吸引力が作用し、前記サブタン
ク37から所要量の冷水がオリフィス59を介して第1
温水供給管46に流入する。前述した如く、オリフィス
59は、約93℃の温水を約85℃まで低下させる量の
冷水(約5℃)を第1温水供給管46に流入させるよう設
定してあるので、前記第1注出ノズル19には熱いお茶
の最適温度である約85℃の温水が供給される。これに
より、第1注出ノズル19ではお茶の濃縮原液が温水に
より希釈されて、該ノズル19から熱いお茶が注出され
る。
【0023】前述したように、一定温度に設定した温水
を貯留した一基の貯湯タンク38から供給される温水に
より、異なる温度の飲料を最適な温度で注出することが
できる。また第1温水供給管46と冷水供給管47と
を、供給ポンプ20との接続部より手前においてオリフ
ィス59を介して連通したから、第1注出ノズル19に
は温度ムラのない温水が供給される。またバルブを開閉
制御して冷水の量を調整する必要はないので、構成が簡
略化されると共にコストを低減することができる。しか
も、オリフィス59を、冷水の流入量の異なる各種のも
のと交換することにより、必要とする温度の温水を簡単
に得ることが可能である。
【0024】
【第2実施例について】図4は、本発明の第2実施例に
係る飲料ディスペンサーの概略構成を示すものであっ
て、該ディスペンサー10の基本的な構成は前述した第
1実施例と同一であるので、異なる部分についてのみ説
明する。すなわち、前記切換弁45の流入側に連通接続
されている第1温水供給管46および冷水供給管47
は、第1実施例のようにチーズ55,56およびエルボ
57を介して相互に連通接続されてはいない。また第1
温水供給管46には、第2チェックバルブ60も配設さ
れていない。
【0025】この第1温水供給管46には、図に示す如
く、前記第2給水管39に一端が接続する供給管61の
他端が連通接続されている。また供給管61には電磁弁
62が介挿され、該電磁弁62を開放することにより、
外部水道源から供給される水道水が第1温水供給管46
に流入するようになっている。前記電磁弁62は、第1
温水供給管46を流通する約93℃の温水が、約85℃
まで低下する量の常温の水道水を第1温水供給管46に
流入させるよう流量設定されている。なお電磁弁62
は、水道水の温度、時間または流量等で制御される。
【0026】
【第2実施例の作用について】このように構成した第2
実施例の飲料ディスペンサーにおいても、第1実施例と
同様に、冷たいお茶およびみそ汁を選択して注出するこ
とができる。また熱いお茶を注出する場合は、前記切換
弁45を切換え、第1温水供給管46を第1供給ポンプ
20に連通させる。この状態で前記第1注出ボタン22
を押すことにより、前記第1注出機構18の第1注出ポ
ンプ17が作動し、濃縮原液容器16から所要量のお茶
の濃縮原液が第1注出ノズル19に供給される。また、
対応する第1供給ポンプ20が作動して前記貯湯タンク
38から希釈用の温水が第1温水供給管66を介して該
ポンプ20に吸込まれ、次いで第1吐出管48を介して
第1注出ノズル19に供給される。このとき、電磁弁6
2も開放され、第2給水管39から第1温水供給管46
に所要量の水道水が流入し、約93℃の温水は約85℃
に低下した状態で、前記第1注出ノズル19に供給され
る。従って、第1注出ノズル19ではお茶の濃縮原液が
最適温度の温水により希釈されて、該ノズル19から飲
用に適した熱いお茶が注出される。
【0027】なお実施例の飲料ディスペンサーは、お茶
とみそ汁とを選択して供給する場合につき説明したが、
その他のジュースやスープやコーヒー等を選択して供給
するものであってもよく、注出し得る飲料の種類を増す
ことができる。また第2実施例に係る飲料ディスペンサ
ー10では、電磁弁62を開閉することにより、第1注
出ノズル19に約85℃の温水と約93℃の温水を供給
し得るので、一つのノズルから複数の温度の異なる熱い
飲料を注出することが可能となる。
【0028】
【第3実施例とその作用について】また図5は、前記飲
料ディスペンサー10の別実施例を示すものである。こ
のディスペンサー10は全体が縦長に成形されており、
下部本体13の内部に、希釈用の温水を供給する貯湯タ
ンク38が配設されると共に、上部第1本体11の内部
に希釈用の冷水を供給する貯水タンク31が配設されて
いる。また貯湯タンク38と貯水タンク31との略中間
に位置する下部本体13の内側上面部には、圧縮機およ
び凝縮器等からなる冷凍機構32が配設されている。更
に下部本体13内における貯湯タンク38の上方部に
は、図6に示す如く、該ディスペンサー10を電気的に
制御するマイコンボードを収納した電装箱78が配設さ
れている。この電装箱78は、箱体の寸法が飲料ディス
ペンサー10の幅方向よりも若干短い長さに設定され、
その両端部に屈曲成形されたフランジ部にネジ等の止着
部材を螺入することによって下部本体13の内側面に固
定される。
【0029】この飲料ディスペンサー10の場合、前記
電装箱78の取付け位置は、下部本体13および上部第
1本体11の構造に起因して、前記冷凍機構32で熱交
換された温風と貯湯タンク38から発生する熱とが滞留
し、その周囲の空気温度が著しく上昇し易い。そこで周
囲温度の上昇に伴う電装箱78の温度上昇と、これに起
因する各制御機構の誤動作等のトラブルを防止するた
め、該ディスペンサー10は、電装箱78が対向する下
部本体13のフロントパネル13a上方に、該電装箱7
8の正面部分と略同一の大きさに寸法設定した矩形状を
なす外気吸気口13bが開設されている。この吸気口1
3bには、通風用ルーバ80が取付けられると共に、そ
の背面側に防塵用フィルタ82が装着される。またディ
スペンサー10のトップパネル84において、前記冷凍
機構32および貯水タンク31を設置した上部第1本体
11の背面側に位置する部分に、排気口86が開設され
る。
【0030】前記吸気口13bおよび排気口86は、図
6に示すように、下部本体13と上部第1本体11の筐
体内部において空間的に連通し、上部第1本体11のフ
ロントパネルおよびバックパネルとの間で空気流路88
を画成している。そしてディスペンサー10の冷凍機構
32における凝縮器のファンが回転すると、該凝縮器で
熱交換された温風が上部第1本体11の背面側に沿って
上昇し、排気口86からディスペンサー10の外部へと
放出される。またこの温風の放出によって若干の負圧状
態を生じた空気流路88には、吸気口13bから外気が
取込まれる。従ってこの空気流路88内には、図の矢印
に示す如き空気の流れが吸気口13bから排気口86に
掛けて生じ、これによってディスペンサー10の内部で
発生した高温の空気が筐体外に放出されると共に、該吸
気口13bからの外気によって積極的に冷却されること
になる。また前記貯湯タンク38から発生する熱は、凝
縮器で熱交換された温風と同様に空気流路88内の流れ
に沿って排気口86から速やかに外部に放出される。し
かも冷却用の空気を、前述したように吸気口13bから
電装箱78および凝縮器に到るようにしたことで、該電
装箱78には、該凝縮器で熱交換される前の外気によっ
て効率的に冷却される。従って電装箱78の温度上昇に
起因する各制御機構の誤動作等のトラブルを好適に防止
し得るものである。
【0031】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る飲料デ
ィスペンサーによれば、冷水と温水とを混合手段により
混合することにより、温度の異なる複数の飲料を注出す
ることができる。また、注出ノズルの手前で冷水と温水
とを混合するので、該ノズルには温度ムラのない稀釈水
を供給することができ、良好な飲料が注出可能である。
しかもこの場合は、温水の供給管と冷水の供給管とを注
出ノズルに臨ませる必要はないので、該ノズルに臨む供
給管の数を最小限に抑えることができ、注出ノズルの小
型化を達成し得る。また混合手段としてオリフィスを使
用する場合は、バルブのように開閉制御を行なうことな
く温水と冷水との混合比を常に一定とすることができ、
一定温度の稀釈水の安定供給が可能となる。しかも、流
入量の異なる複数のオリフィスを用意しておけば、該オ
リフィスを交換するだけで、温度の異なる複数の飲料の
注出ができる。更に、混合手段として電磁弁を使用する
場合は、該電磁弁を開閉制御して流量を調節し得るの
で、任意の温度の稀釈水を作ることができる。
【0032】なお、冷水として水道水を使用する場合
は、冷水を製造するための冷却装置を省略することが可
能となり、コストを低減し得る利点がある。また、異な
る温度の稀釈水を注出ノズルに供給し得るので、お茶等
の濃縮原液やみそ等の半固形状の原料のように必要とす
る稀釈水の最適温度が異なるものを選択して注出ノズル
に供給しても、何れの場合も良好に稀釈することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る飲料ディスペンサ
ーを示す概略構成図である。
【図2】 第1実施例に係る飲料ディスペンサーの外観
を示す正面図である。
【図3】 第1実施例に係る飲料ディスペンサーの第1
温水供給管と冷水供給管との接続部を示す要部断面図で
ある。
【図4】 本発明の第2実施例に係る飲料ディスペンサ
ーを示す概略構成図である。
【図5】 本発明の第3実施例に係る飲料ディスペンサ
ーを示す正面図である。
【図6】 第3実施例に係る飲料ディスペンサーを示す
縦断側面図である。
【図7】 従来技術に係る飲料ディスペンサーを示す概
略構成図である。
【符号の説明】
19 第1注出ノズル,22 第1注出ボタン,26 第
2注出ノズル 30 第2注出ボタン,31 貯水タンク,38 貯湯タ
ンク,45 切換弁 46 第1温水供給管,47 冷水供給管,48 第1吐
出管,57 エルボ 59 オリフィス,62 電磁弁,66 冷却装置,68
加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 猶太 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−102494(JP,A) 特開 昭59−187597(JP,A) 実開 昭63−7749(JP,U) 実開 昭61−201188(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 1/14 B67D 1/08 G07F 11/70 B67D 1/14 B67D 1/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要量の原料が供給される注出ノズル(1
    9,26)と、水を冷却する冷却装置(66)を配設した貯水タ
    ンク(31)と、所要量の水を加熱する加熱装置(68)を配設
    した貯湯タンク(38)と、前記貯水タンク(31)の内部を通
    過する冷水供給管(47)と、前記貯湯タンク(38)内に挿入
    配置された温水供給管(46)と、前記注出ノズル(19,26)
    に吐出管(48)を介して連通すると共に、前記冷水供給管
    (47)および温水供給管(46)の端部が流入側に夫々連通接
    続される切換弁(45)とを備え、前記切換弁(45)の弁体を
    切換えることにより、前記冷水供給管(47)または温水供
    給管(46)から供給される冷水または温水を、前記注出ノ
    ズル(19,26)に選択的に供給して原料を稀釈するように
    した飲料ディスペンサーにおいて、前記注出ノズル(19,26)に連通する稀釈水用の供給管(4
    6,47)における注出ノズル(19,26)との連通部より手前に
    配設されて、 前記冷水と温水とを所要の割合で混合する
    混合手段(45,59,62)を備え、 この混合手段(59,62)により混合された稀釈水を前記注
    出ノズル(19,26)に供給することにより前記原料を稀釈
    し得るようにしたことを特徴とする飲料ディスペンサ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記混合手段は、電磁式の切換弁(45)で
    って、該電磁式の切換弁(45)における弁体の回転角度
    を制御することにより、冷水と温水を所要の割合で混合
    するようにした請求項1記載の飲料ディスペンサー。
  3. 【請求項3】 前記混合手段は、オリフィス(59)である
    請求項1記載の飲料ディスペンサー。
  4. 【請求項4】 前記混合手段は、電磁弁(62)である請求
    1記載の飲料ディスペンサー。
  5. 【請求項5】 前記冷水は水道水を使用している請求項
    1〜4の何れかに記載の飲料ディスペンサー。
  6. 【請求項6】 お茶等の濃縮原液やみそ等の半固形状の
    原料を選択手段(22,30)により選択して前記注出ノズル
    (19,26)に供給するようにした請求項1〜5に記載の飲
    料ディスペンサー。
JP33104594A 1994-12-07 1994-12-07 飲料ディスペンサー Expired - Fee Related JP3421154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33104594A JP3421154B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 飲料ディスペンサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33104594A JP3421154B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 飲料ディスペンサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08156997A JPH08156997A (ja) 1996-06-18
JP3421154B2 true JP3421154B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=18239229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33104594A Expired - Fee Related JP3421154B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 飲料ディスペンサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3421154B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE502560T1 (de) * 2007-10-31 2011-04-15 Koninkl Philips Electronics Nv Verbesserte temperatursteuerungs-ventilanordnung und damit ausgestattete getränkeherstellungsvorrichtung
JP5728776B2 (ja) * 2009-09-30 2015-06-03 スパーク株式会社 加熱殺菌のできるディスペンサ
US9370273B2 (en) 2010-12-02 2016-06-21 Pepsico, Inc. Hot and cold beverage dispenser
US8746506B2 (en) * 2011-05-26 2014-06-10 Pepsico, Inc. Multi-tower modular dispensing system
JP7150546B2 (ja) * 2018-09-27 2022-10-11 極東産機株式会社 みそ汁ディスペンサー
CN108903656B (zh) * 2018-09-28 2024-04-19 广州海科电子科技有限公司 饮水机及水源转换装置
GB2582949A (en) * 2019-04-10 2020-10-14 Marco Beverage Systems Ltd A beverage dispense system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08156997A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4566287A (en) Post mix dispensing machine
US4960228A (en) Portable post-mix beverage dispenser unit
JP3421154B2 (ja) 飲料ディスペンサー
EP1912032B1 (en) Refrigeration appliance with a water dispenser
US11326825B2 (en) Stand-alone ice and beverage appliance
JP5338299B2 (ja) 飲料供給装置
JP2006193181A (ja) 飲料水のディスペンサ
US4252254A (en) Hot beverage vendor
CN213664851U (zh) 一种饮水机
JP3886282B2 (ja) 飲料供給装置
JP3169542B2 (ja) 貯湯タンク構造
JP2007255828A (ja) 飲料ディスペンサ
JP3432021B2 (ja) 飲料ディスペンサー
JP3101174B2 (ja) 飲料注出装置
JP3601012B2 (ja) 貯湯タンクの給水装置
JP2006300453A (ja) 貯湯タンクの給水装置
JP3714835B2 (ja) 冷水供給装置
JP3732997B2 (ja) 飲料供給装置
JPH1135098A (ja) 飲料ディスペンサ装置
JP2011006078A (ja) 飲料供給装置
JP2005128751A (ja) 飲料ディスペンサ装置の排水装置
JPH02269696A (ja) 飲料供給装置
JP3732994B2 (ja) 飲料供給装置
KR910007606Y1 (ko) 가습기능 겸용 가열기를 구비한 음료용 분말재료 및 용수 자동 혼합기
JPS644423Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees