JP3420487B2 - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状の固体電解
質型燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な円筒状の固体電解質型燃
料電池(Solid Oxide Fuel Cell で、以下、SOFCと
いう)−Fを図5に示す(特開平8−162140号公
報参照)。同図はSOFC−Fの断面図であり、1は全
体を納めたケース、2はセラミック等から成りSOFC
−F用の個々の円筒状セルであり、上端4が開放され下
端が閉じた構造となっている。また、円筒状セル2の断
面は多層円筒状をしており、空気極、固体電解質、燃料
極等が積層された構成とされている(図示せず)。
【0003】また、3は断熱材から成り円筒状セル2の
上端4側を保持し固定する仕切り部材、5は燃焼室であ
り、ケース1の下端の供給口13から供給された燃料ガ
ス(H2 ,CO,CH4 等)の排気ガスが、仕切り部材
3に形成された通気孔等(図示せず)を通して燃焼室5
内で空気の排気と混合され、円筒状セル2内で反応しな
かった酸素と燃料ガスが燃焼室5内で燃焼する。6は円
筒状セル2内に空気を通すための空気管であり、空気供
給口12から一旦空気分配器14に送られた空気は、空
気管6を通じて円筒状セル2の底部に達し、発電反応に
寄与した後、円筒状セル2内を上方に向かい上端4の開
口から燃焼室5に至る。
【0004】7は燃焼室5からの排気ガスが排出される
排気口、8は円筒状セル2集合体の最外側面に設けられ
た集電板、9は電力を外部へ取り出す集電棒、10はN
iフェルト、11は円筒状セル2を電気的に接続するた
めのインターコネクタである。同図の場合、所望の電力
を得るために複数の円筒状セル2が直列に接続され、所
謂スタック化されている。
【0005】ここで、上記発電反応は以下のようにして
生じる。円筒状セル2の各層は厚さ数μm〜1.5mm
程度であり、それぞれ導電性,通気性,固体電解質,電
気化学触媒性等の機能を有する。約1000℃の温度に
保持された円筒状セル2の内側に酸化剤としての空気等
を流し、外側には燃料ガスを流すと、円筒状セル2内で
はO2-イオンが移動して電気化学反応が起こり、空気極
と燃料極との間に電位差が生じ発電が可能となる。
【0006】近年、このようなSOFC−Fは、小型で
あることに加えて円筒状セル2での動作温度が1000
〜1050℃と高温であるため、発電効率が高く、第3
世代の発電システムとして期待されている。
【0007】一般に、SOFC−F用のセルには、円筒
状セル2と平板型セルの2種類が知られている。平板型
セルは、単位体積当たりの出力密度が高いという特長が
あるが、実用化においてはガスシールの不完全性や平板
型セル内の温度分布の不均一性の問題がある。一方、円
筒状セル2は出力密度は低いものの、その形状により機
械的強度が高いという特長がある。
【0008】また、円筒状セル2は上記の通りセラミッ
クから成り、開気通気孔率が30%程度のCaO安定化
ZrO2 等を支持管とし、その外側にLaMnO3 系材
料等からなる多通気孔性の空気極、Y2 3 安定化Zr
2 等からなる固体電解質、多通気孔性のNi/ZrO
2 等の燃料極が順次設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
SOFC−Fは、図4に示すように、円筒状セル2の開
口端2a部が燃焼室5に直接晒されているか突き出てお
り、前記開口端2a部が高温の燃焼領域に直接触れてい
た。このため、熱応力によって円筒状セル2が割れると
いう問題があった。尚、同図において、22は円筒状セ
ル2を開口端2a側で保持し、かつ未反応の燃料ガスを
反応室15から燃焼室5へ通気させる通気孔を有する仕
切り部材、22aは通気孔の燃焼室5側の燃料ガス排出
口、22bは燃料ガスを通気させる通気孔である。
【0010】この場合、燃焼反応の反応速度は、所定の
温度において混合ガス中の燃料ガスと酸素の濃度に依存
し、例えば燃料ガスを水素とすると、水素と酸素の濃度
がそれぞれ約10%〜90%の範囲にあるとき、比較的
大きな反応速度で激しく燃焼する。この為、仕切り部材
22の燃料ガス排出口22aに対し、空気の燃焼室5へ
の排出口である開口端2a部が同程度か若しくは燃焼室
5側へ突出している場合、燃料ガスと空気の混ざる領
域、つまり燃焼領域は開口端2a部付近となる。そのた
め、開口端2a部は燃焼領域に直接晒されて高温にな
り、熱応力により割れ等の欠陥を生じていた。
【0011】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は燃焼室内の高温の燃焼領域
に円筒状セルの端部が直接晒されて、熱応力により破壊
されるのを抑制、防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の固体電解質型燃
料電池は、多層円筒状に積層された空気極、固体電解
質、燃料極を有するとともに、一端が開口端とされ、前
記固体電解質の内側に前記空気極が形成された単一種か
らなる複数の円筒状セルと、前記円筒状セルの開口端側
に固定され、前記開口端から排出される空気と未反応の
燃料ガスとを燃焼させる燃焼室と燃料ガスが充填されて
いる反応室とを分ける仕切り部材とを有する固体電解質
型燃料電池であって、前記仕切り部材は燃料ガスを反応
室から燃焼室へ通気させる通気孔を有し、かつ前記開口
端が仕切り部材の反応室側に奥まって位置していること
を特徴とする。 また、本発明の固体電解質型燃料電池
は、多層円筒状に積層された燃料極、固体電解質、空気
極を有するとともに、一端が開口端とされ、前記固体電
解質の内側に前記燃料極が形成された単一種からなる複
数の円筒状セルと、前記円筒状セルの開口端側に固定さ
れ、前記開口端から排出される未反応の燃料ガスと空気
とを燃焼させる燃焼室と空気が充填されている反応室と
を分ける仕切り部材とを有する固体電解質型燃料電池で
あって、前記仕切り部材は空気を反応室から燃焼室へ通
気させる通気孔を有し、かつ前記開口端が仕切り部材の
反応室側に奥まって位置していることを特徴とする。
のような固体電解質型燃料電池では、燃料ガスと空気の
混合する領域、つまり燃焼領域に円筒状セルの開口端部
が直接晒されることがなく、その結果円筒状セルの開口
端部が熱応力により破壊されるのを抑制、防止すること
ができる。
【0013】本発明において、好ましくは、前記仕切り
部材の燃料ガス排出口の周囲が凹面状とされている。ま
た好ましくは、前記開口端と前記仕切り部材の燃焼室側
端部との距離が10mm以上である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のSOFCを以下に説明す
る。図1は本発明のSOFCの仕切り部材周辺の断面
図、図2は仕切り部材の平面図、図3は本発明の他の実
施形態であり、仕切り部材周辺の断面図である。
【0015】図1において、2aは円筒状セル2の開口
端、15は反応室、20は円筒状セル2の開口端2a側
を保持固定する仕切り部材であり、燃料ガスを反応室1
5から燃焼室5へ通気させる通気孔20bを有する。2
0aは前記通気孔20bの燃焼室5側の燃料ガス排出口
である。同図に示すように、開口端2aが仕切り部材2
0の厚さ方向(又は空気の流れ方向)において、反応室
15側に奥まって位置している。尚、他の部品について
は、図5の従来例で示したものと同様であり、同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0016】そして図2に示すように、仕切り部材20
には、円筒状セル2の開口端2a側を嵌合させ、又は接
着させるための孔2bと、燃料ガス排出口20aが設け
られている。尚、図1の断面図は図2のA−A線におけ
るものである。
【0017】上記構成により、燃焼領域が円筒状セル2
の開口端2aから離れ、上側に移動する。
【0018】図3は本発明の他の実施形態を示し、仕切
り部材21の燃料ガス排出口21aの周囲が凹面状とさ
れた構成である。これにより、燃料ガス排出口21aの
周囲の表面積が増大し、仕切り部材21の熱の輻射量が
増加する。その結果、仕切り部材21の温度が上昇し、
空気管6を通じて供給される空気が仕切り部材20によ
って暖められ、つまり空気が予熱されて円筒状セル2の
温度が均一化し、発電効率が向上する。
【0019】図3の実施形態において、燃料ガス排出口
21aの周囲の凹面状部は、半球面状、半回転楕円体
状、逆円錐状、逆多角錐状、逆円錐状や逆多角錐状にお
いて傾斜面の傾斜角が中途で異なるもの、略逆円錐状に
おいて傾斜面が凸状曲面とされたもの、円筒状、角柱状
等の形状を適用できる。
【0020】図1及び図3において、開口端2aと仕切
り部材20,21の燃焼室5側端部との距離h、即ち燃
料ガス及び空気の流れ方向における距離hは、10mm
以上あるのがよい。10mm未満では燃焼領域の移動が
不十分で、円筒状セル2の熱応力による割れ防止の効果
が小さく、また空気の予熱効果も小さい。
【0021】ここで、前記距離hを10mm以上あける
方法は、仕切り部材20,21を厚くしてもよいし、仕
切り部材20,21の燃焼室5側に燃料ガスの通る通気
孔を開けた断熱材を設置してもよい。
【0022】本発明のSOFCセルの基本構造は、開気
孔率が30%程度のCaO安定化ZrO2 を支持管と
し、その上(外表面)にLaMnO3 系あるいはLaC
oO3系材料からなる多孔性の空気極を形成し、その外
表面にY2 3 ,Yb2 3 等の安定化ZrO2 あるい
はY2 3 ,Yb2 3 ,Sc2 3 ,Nd2 3 ,S
2 3 ,CaO等を含有するCeO2 からなる固体電
解質を被覆し、更にこの外表面に多孔性のNi,Co,
Fe,Ru等を含有したZrO2 あるいはCeO2 のサ
ーメットの燃料極が設けられた構造である。
【0023】また、その他の基本構造として、LaMn
3 系あるいはLaCoO3 系材料により空気極支持管
を作製し、Y2 3 ,Yb2 3 等の安定化ZrO2
るいはY2 3 ,Yb2 3 ,Sc2 3 ,Nd
2 3 ,Sm2 3 ,CaO等を含有するCeO2 から
なる粉末により固体電解質用グリーンシートを作製し、
更ににLaCrO3 系材料によりインターコネクタ用グ
リーンシートを作製し、空気極支持管の外表面に固体電
解質用グリーンシート及びインターコネクタ用グリーン
シートを巻き付け、同時焼成した後、NiO又はRuを
含有するZrO2 からなるスラリーを塗布し、焼成して
成るものもある。
【0024】本発明の円筒状セル2の製造方法について
以下に述べる。
【0025】(1)開気孔率が30〜40%前後の安定
化ZrO2 支持管を押し出し成形あるいはラバー成形で
作製し、焼結して円筒状支持管とする。
【0026】(2)この円筒状支持管の外表面に、空気
極として、多孔質のLaMnO3 系材料を約2mmの厚
みで塗布する。
【0027】(3)その外表面に、固体電解質として、
2 3 含有の安定化ZrO2 を溶射法あるいはEVD
(Electrochemical Vapor Deposition)法により厚みが
50〜200μmとなるように被覆する。
【0028】(4)さらに、その外表面に多孔質の燃料
極を、空気極のシート抵抗値との差が所定の範囲となる
ように形成する。
【0029】そして、インターコネクタは空気極と接す
るようにLaを10〜20原子%のSr、Caで置換し
たLaCrO3 、あるいはCrを5〜20原子%のMg
で置換したLaCrO3 を溶射法あるいはEVD法によ
り形成する。
【0030】また、安定化ZrO2 支持管を用いず空気
極材料を直接支持管として利用してもよい。例えば、L
aMnO3 系材料を円筒状に成形し、焼成して空気極を
作製し、この空気極に、固体電解質材料のグリーンシー
ト及びインターコネクタ材料のグリーンシートを積層し
て所定温度で焼成し、その後燃料極材料のスラリーを塗
布することにより作製してもよい。この場合、空気極成
形体に固体電解質材料のグリーンシート及びインターコ
ネクタ材料のグリーンシートを積層し、同時焼成しても
よい。
【0031】本発明において、円筒状の固体電解質の内
側に空気極、外側に燃料極が、又は、固体電解質の内側
に燃料極、外側に空気極が形成されていればよく、その
製造方法は必ずしも上記方法に限らない。
【0032】そして、本発明のSOFCは、基本的に、
円筒状の固体電解質の内側又は外側に空気極、外側又は
内側に燃料極が形成された複数の円筒状セル2を、仕切
り部材20,21で保持し固定したスタック(円筒状セ
ル2の集合体)と、円筒状セル2の開口端2a部から排
出される空気と仕切り部材20,21の燃料ガス排出口
20a,21aから排出される燃料ガスとを燃焼させる
燃焼室5とを具備するものであり、図5のものと基本構
成は同様である。
【0033】かくして、本発明は、燃焼領域が円筒状セ
ル2の開口端2aから離れ上側に移動して、円筒状セル
2の熱応力による割れ等が防止でき、また、空気管6を
通じて供給される空気の予熱領域が拡大し、その結果円
筒状セル2の温度が均一化すると共に、発電効率が向上
するという作用効果を有する。
【0034】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更は何等差し支えない。
【0035】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。図1のS
OFCを以下のようにして構成した。
【0036】空気極材料として純度99. 9%で平均粒
径が5μmのLa0.9 Sr0.1 MnO3 とLa0.9 Sr
0.1 CoO3 と、固体電解質材料として純度が99. 9
%で平均粒径が0.7μmの10モル%Y2 3 を含有
したZrO2 と、インターコネクタ材料として純度9
9. 9%で平均粒径が1μmのLa0.8 Ca0.22CrO
3 粉末と、燃料極材料として80重量%Niを含有する
ZrO2 をそれぞれ準備した。
【0037】そして、下記工程(1)〜(3)により製
造した。
【0038】(1)La0.9 Sr0.1 MnO3 とLa
0.9 Sr0.1 CoO3 粉末をそれぞれ押し出し成形して
焼結後、外径が18mm、厚みが2.3mm、長さが3
00mmになるような中空円筒状の空気極を作製した。
【0039】(2)この後、10モル%Y2 3 を含有
したZrO2 粉末と、La0.8 Ca0.22CrO3 粉末を
用いてドクターブレード法にて厚さ150μmの固体電
解質シートおよびインターコネクタシートを作製した
後、それぞれのシートを上記の空気極に巻き付け、15
00℃で3時間焼成し空気極に焼き付けた。
【0040】(3)更に、固体電解質の表面に80重量
%Niを含有するZrO2 粉末からなるスラリーを塗布
し、1400℃で2時間焼き付けを行った。固体電解質
の厚みは100μmであった。
【0041】発電は、16本の円筒状セル2を水平面内
において4直4並列(4×4のマトリックス状)に配置
し、図1の仕切り部材20を用いてスタック化し、空気
極内部に160SLM(Standard Liter per Minute )
の空気を、燃料極側に25SLMの水素ガスを流して、
発電炉の温度設定を1000℃として実施した。この発
電試験において、開口端2aと仕切り部材20の燃焼室
側端部との距離hは15mmであり、円筒状セル2の開
口端2a付近の温度を測定したところ、図4の従来の仕
切り部材22では約1150℃で開口端2a部が割れた
が、本発明の場合約1040℃で円筒状セル2は破壊し
なかった。
【0042】図3のタイプでは、上記と同様の条件で発
電試験を行ったところ、開口端2a付近の温度は約10
50℃で円筒状セル2は破壊しなかった。また、燃料ガ
ス排出口21aの周囲の半球面状の凹部により、空気管
6内の空気が予熱され、円筒状セル2の温度分布が均一
化された。その結果、発生する電力の分布が均一化され
て、局所的な電力発生による局所的な内部抵抗の増加が
抑制され、発電効率が向上した。
【0043】
【発明の効果】本発明は、円筒状セルの開口端が仕切り
部材の反応室側に奥まって位置していることにより、燃
焼領域が円筒状セルの開口端から離れ上側に移動して、
円筒状セルの熱応力による割れ等が防止でき、また、空
気管を通じて供給される空気の予熱領域が拡大し、その
結果円筒状セルの温度が均一化すると共に、発電効率が
向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSOFCを示し、円筒状セルを保持す
る仕切り部材周辺の断面図であって、図2のA−A線に
おける断面図である。
【図2】図1の仕切り部材の平面図である。
【図3】本発明の他の実施形態であり、仕切り部材周辺
の断面図である。
【図4】従来のSOFCを示し、円筒状セルを保持する
仕切り部材周辺の断面図である。
【図5】従来のSOFC−F全体の断面図である。
【符号の説明】
1:ケース 2:円筒状セル 2a:開口端 5:燃焼室 6:空気管 15:反応室 20:仕切り部材 20a:燃料ガス排出口 20b:通気孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層円筒状に積層された空気極、固体電解
    質、燃料極を有するとともに、一端が開口端とされ、
    記固体電解質の内側に前記空気極が形成された単一種か
    らなる複数の円筒状セルと、前記円筒状セルの開口端側
    に固定され、前記開口端から排出される空気と未反応の
    燃料ガスとを燃焼させる燃焼室と燃料ガスが充填されて
    いる反応室とを分ける仕切り部材とを有する固体電解質
    型燃料電池であって、前記仕切り部材は燃料ガスを反応
    室から燃焼室へ通気させる通気孔を有し、かつ前記開口
    端が仕切り部材の反応室側に奥まって位置していること
    を特徴とする固体電解質型燃料電池。
  2. 【請求項2】多層円筒状に積層された燃料極、固体電解
    質、空気極を有するとともに、一端が開口端とされ、前
    記固体電解質の内側に前記燃料極が形成された単一種か
    らなる複数の円筒状セルと、前記円筒状セルの開口端側
    に固定され、前記開口端から排出される未反応の燃料ガ
    スと空気とを燃焼させる燃焼室と空気が充填されている
    反応室とを分ける仕切り部材とを有する固体電解質型燃
    料電池であって、前記仕切り部材は空気を反応室から燃
    焼室へ通気させる通気孔を有し、かつ前記開口端が仕切
    り部材の反応室側に奥まって位置していることを特徴と
    する固体電解質型燃料電池
  3. 【請求項3】前記仕切り部材の燃料ガス排出口の周囲が
    凹面状とされている請求項1記載の固体電解質型燃料電
    池。
  4. 【請求項4】前記開口端と前記仕切り部材の燃焼室側端
    部との距離が10mm以上である請求項1又は2記載の
    固体電解質型燃料電池。
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