JP3418369B2 - 塗装用ローラとその製法 - Google Patents
塗装用ローラとその製法Info
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Description
手部とから構成する着脱自在の手動操作式の塗装用ロー
ラに関するが、詳しくは塗装ローラの全面に塗料を含ま
せて該ローラを回転させながら塗装するのに用いる塗装
用ローラとその製造方法に関するものである。
2563号で公開されている塗装用ローラの製造方法と
その製造で得られた塗装ローラがある。この塗装用ロー
ラは、少なくとも複数のローラ本体に相当する所定長さ
の管を形成する管形成工程と、該管形成工程で形成され
た前記管に純毛、合成繊維等で作られたブラシ布を巻着
するブラシ布巻着工程と、該ブラシ布を巻着された前記
管を前記ローラ本体に相当する所定長さに切断する管切
断工程と、所定長さの前記管の一端を前記ブラシ布を残
して軸方向に所定長さを除去し、残留した前記ブラシ布
を前記管の一端開口に折り込み前記管に固定する工程と
を具備して成ることを特徴とする塗装用ローラの製造方
法で得られる塗装ローラであり、また前記管をエンドレ
スに形成する管形成工程と該エンドレスに形成された前
記管に純毛、合成繊維等で作られたブラシ布をエンドレ
スに巻着するブラシ布巻着工程と前記ブラシ布を巻着さ
れた前記管を所定長さに切断する管切断工程と所定長さ
の前記管の一端をブラシ布を残して軸方向に所定長さ除
去し残留した前記ブラシ布を前記管の一端開口に折り込
み前記管に固定する工程とを具備してなることを特徴と
する塗装用ローラの製造方法で得られる塗装用ローラで
ある。
るシャフト(図示せず)上に樹脂を含浸させた複数枚の
原紙11を順次スパイラル状に巻き付けて紙管12を連
続的に形成する。この際、原紙11に樹脂を含浸させた
のは紙管12に所定の強度及び耐水性を付与させるため
であり、また紙管12は通常原紙11を3枚〜6枚重ね
とし本実施例では4枚重ねとする。このように形成され
た紙管12は、トンネルタイプの乾燥機13の中を通過
し、その過程で原紙11に含浸された樹脂が乾燥して強
固な紙管12となりまた耐水性等も付与される。このあ
と、紙管12に純毛や合成樹脂等で作られたブラシ布1
4をスパイラル状に巻き付け接着する。このブラシ布1
4を接着された12を必要とする長さにカッター15に
て順次切断すればローラ本体16を成形することができ
る。このようにして形成することによって図2に示すよ
うな形状の塗装用ローラ8が得られる。
れる塗装用ローラに用いられる素材が、紙質のパイプ
(紙管)である「紙管コアローラ」であるものを合成樹
脂材である「プラスチックコアローラ」にするところ
に、本発明が解決しようとする課題を有する。
を解決するために開発したものであって、塗装ローラの
全面に塗料を含有させた該ローラを回転させながら塗装
しかつ該塗装後にプラスチック管の周面にメルトPPを
フィルム状に押し出して塗装する塗装用ローラの製造方
法において、前記1枚のメルトPPシートをマンドレル
に対してスパイラル状に巻き付けた該シート上に樹脂フ
ィルム製造用の押し出し成型機によりコアの厚みを調整
しかつ該フィルム状に押し出されたメルトPPを塗布し
てブラシ布をスパイラル状に巻き付け、更に塗装ローラ
を3・5・6・7・9・12インチ/1本のサイズにカ
ットして針布ブラシにて仕上げることを特徴とする塗装
用ローラの製造方法の提供にある。
ルに熱可塑性樹脂シートを巻装してなるプラスチック管
を設け該プラスチック管の熱可塑性樹脂シート面にメル
トPPをフィルム状に押し出しかつブラシ布を巻着して
プラスチック管を所定の長さに切断してなる塗装用ロー
ラにおいて、前記塗装用ローラ本体にカゴ形の回転保持
部材を有するローラハンドルを嵌合し該回転保持部材に
先端側及び基端側軸を有しかつ該両側間に丸棒又は板か
ら構成される弾材を4〜6本を嵌め込み固定することを
特徴とする塗装用ローラの提供にある。
の全面に塗料を含有させた該ローラを回転させながら塗
装しかつ該塗装後にプラスチック管の周面にメルトPP
をフィルム状に押し出して塗装する塗装用ローラの製造
方法において、前記1枚のメルトPPシートをマンドレ
ルに対してスパイラル状に巻き付けた該シート上に樹脂
フィルム製造用の押し出し成型機によりコアの厚みを調
整しかつ該フィルム状に押し出されたメルトPPを塗布
してブラシ布をスパイラル状に巻き付け、更に塗装ロー
ラを3・5・6・7・9・12インチ/1本のサイズに
カットして針布ブラシにて仕上げることを特徴とする塗
装用ローラの製造方法であるから、従来の原紙に代わり
に熱可塑性樹脂性のシートを使用しているので従来の製
法よりも短い工程でしかも短時間で多量の塗装用ローラ
を成型加工することができる。
のマンドレルに熱可塑性樹脂シートを巻装してなるプラ
スチック管を設け該プラスチック管の熱可塑性樹脂シー
ト面にメルトPPをフィルム状に押し出しかつブラシ布
を巻着してプラスチック管を所定の長さに切断してなる
塗装用ローラにおいて、前記塗装用ローラ本体にカゴ形
の回転保持部材を有するローラハンドルを嵌合し該回転
保持部材に先端側及び基端側軸を有しかつ該両側間に丸
棒又は板から構成される弾材を4〜6本を嵌め込み固定
することを特徴とする塗装用ローラであるから、従来の
製法で得られる塗装用ローラよりも製造工程が簡便でし
かも製造コストを低減することができる。
て説明する。図1は本発明の塗装用ローラの製造方法を
示したものであり、図2はその製法により得られる塗装
ローラ本体である。まず、本発明の製法により得られる
塗装ローラ本体4は、従来の紙管コアローラ製法と異り
「プラスチックコアローラ製法」であるところに特徴を
有している。すなわち、従来の紙管コアローラ製法は、
紙管の厚みと強度を上げるためフェノール樹脂を含浸
させたクラフト紙4〜5枚に接着剤を塗布しながらスパ
イラルに重ねあわせて紙管を作る工程と、この紙管に
接着剤を塗布してその上面にブラシ布(パイル)スパイ
ラル状に巻きつける工程と、それを一定寸法(2メー
トル)にカットする工程と、紙管の硬化と接着剤乾燥
のため乾燥炉に160℃/2時間入れる工程と、ローラ
ーを各サイズ(3・5・6・7・9・12インチ/本)
にカットする工程と、針布ブラシにて仕上げる工程とに
より塗装ローラ本体を製造するのに対し、本発明のプラ
スチックコアローラーの製法は図1と図2に示すよう
に、ポリプロピレン(PP)シート1枚をマンドレル
(心棒)にスパイラルに巻き付ける工程と、スパイラ
ルに巻かれたシート上にフィルム状に押し出したメルト
PPを塗布(メルトPPは樹脂フィルム製造で使う押し
出し成型機を流用したもの)する工程と、ブラシ布
(パイル)をスパイラルに巻き付ける工程と、ローラ
ーを各サイズ(3・5・6・7・9・12インチ/本)
にカットする工程と、針布ブラシにて仕上げる工程と
により塗装ローラ本体を製造するものである。従って、
両製法において使用するシートの枚数が違うのとプラス
チックコアの場合にはメルトPPをシート状に押し出す
ため押し出し成形機の調整によりコアの厚みを調整でき
るので1枚のPPシートで生産できるところが大いに異
っている。本実施例では1枚のPPシートにしている
が、2枚以上にすることも可能でありコアが厚くなれば
なるほど強固のコアが得られる。
はブラシ布、4は塗装ローラ本体、5は押出成形機、6
はシート状メルトPP、7はカッター、8は塗装用ロー
ラ部である。次に図4から図7までは、本発明の製法に
より得られた塗装用ローラ部を把手部に取り付けた状態
とその着脱状態を示したものである。まず図4と図5に
示すようにローラ式塗装具Aは、塗装用ローラ部8にロ
ーラ把持部10を挿着してなり、この塗装用ローラ部8
は、ローラ把持部10を着脱自在に挿着する固定具9
と、この固定具9を回動自在に収納する収納半部を有す
る同一形状の半体を相互に嵌合固着することで構成した
収納部に固定具9を収納する。また、図6はカゴ形の回
転保持部材9を有するローラ把持部10を嵌め込んでロ
ーラ式塗装具Aを形成し、この回転保持部材9は先端側
及び基端側軸受及びを有しこれらの間に丸棒又は板で構
成する弾材Bを4〜6本程度を嵌め込んで固定してな
る。なお、図7は図5と図6に示した構造の変形である
ので説明は省略する。
た原紙をスパイラル状に巻き付けて紙管をエンドレスに
作りながらできた紙管状に接着剤を塗布し、その後に合
成樹脂製のブラシ布(パイル)を巻き付けて所定の長さ
にカットするという、いわゆるオールインワン方式で成
形加工し、更にカットしてできあがったペイントローラ
ーの紙管を強固にするため乾燥炉に入れて塗装ロール本
体を製造するに対して、本発明製法は上記のスパイラル
方式での製造は同じであるが樹脂を含浸させた原紙の代
わりに熱可塑性樹脂性のシートを使う点と、接着剤の代
わりにメルトさせフィルム状にした熱可塑性樹脂を使用
する点に大きな相異点を有している。
有させた該ローラを回転させながら塗装しかつ該塗装後
にプラスチック管の周面にメルトPPをフィルム状に押
し出して塗装する塗装用ローラの製造方法において、前
記1枚のメルトPPシートをマンドレルに対してスパイ
ラル状に巻き付けた該シート上に樹脂フィルム製造用の
押し出し成型機によりコアの厚みを調整しかつ該フィル
ム状に押し出されたメルトPPを塗布してブラシ布をス
パイラル状に巻き付け、更に塗装ローラを3・5・6・
7・9・12インチ/1本のサイズにカットして針布ブ
ラシにて仕上げることを特徴とする塗装用ローラの製造
方法である。
ルに熱可塑性樹脂シートを巻装してなるプラスチック管
を設け該プラスチック管の熱可塑性樹脂シート面にメル
トPPをフィルム状に押し出しかつブラシ布を巻着して
プラスチック管を所定の長さに切断してなる塗装用ロー
ラにおいて、前記塗装用ローラ本体にカゴ形の回転保持
部材を有するローラハンドルを嵌合し該回転保持部材に
先端側及び基端側軸を有しかつ該両側間に丸棒又は板か
ら構成される弾材を4〜6本を嵌め込み固定することを
特徴とする塗装用ローラであるから、次のような多くの
効果を有する。 ア、樹脂を含浸させた原紙の代わりに熱可塑性樹脂性の
シートを使うことにより、乾燥炉で紙管を強固にする必
要がなく工程の短縮となるので製造コストが低減させる
ことができる。 イ、また、高熱で溶けた熱可塑性樹脂(ポリプロピレン
・ポリエチレン)は常温にさらされると急激に冷えて固
まり、所定の長さにローラーをカットした後すぐに最終
仕上ブラシの工程にて作業が可能であるから、製造の時
間的コストが大幅に削減させることができる。 ウ、また、原紙に含浸させる樹脂はフェノール樹脂(熱
硬化性樹脂)が一般的であるから、焼却した時にホルマ
リンが発生するための環境上の問題が生するとともに、
接着剤は通常有機溶剤に侵されやすくパイルが剥がれる
などの問題があったが接着剤としてメルトさせた熱可塑
性樹脂を使用することにより、非常に耐溶剤性の高いロ
ーラにすることができる。 エ、溶けた熱可塑性樹脂の塗布量(フィルム状の厚み)
を代えることで、コアの厚みを自在に調整することがで
きる。
明概要図。
部断面図。
図。
本体 5 押出成形機 6 シート状メ
ルトPP 7 カッター 8 塗装用ロー
ラ部 9 回転保持部 10 ローラ把
持部 11 原紙 12 紙管 13 乾燥機 14 ブラシ布 15 カッター 16 塗装ロー
ラ本体 A ローラ式塗装具 B 弾材
Claims (2)
- 【請求項1】 塗装ローラの全面に塗料を含有させた該
ローラを回転させながら塗装しかつ該塗装後にプラスチ
ック管の周面にメルトPPをフィルム状に押し出して塗
装する塗装用ローラの製造方法において、前記1枚のメ
ルトPPシートをマンドレルに対してスパイラル状に巻
き付けた該シート上に樹脂フィルム製造用の押し出し成
型機によりコアの厚みを調整し、かつ該フィルム状に押
し出されたメルトPPを塗布してブラシ布をスパイラル
状に巻き付け、更に塗装ローラを3・5・6・7・9・
12インチ/1本のサイズにカットして針布ブラシにて
仕上げることを特徴とする塗装用ローラの製造方法。 - 【請求項2】 塗装ローラ本体のマンドレルに熱可塑性
樹脂シートを巻装してなるプラスチック管を設け、該プ
ラスチック管の熱可塑性樹脂シート面にメルトPPをフ
ィルム状に押し出しかつブラシ布を巻着してプラスチッ
ク管を所定の長さに切断してなる塗装用ローラにおい
て、前記塗装用ローラ本体にカゴ形の回転保持部材を有
するローラハンドルを嵌合し、該回転保持部材に先端側
及び基端側軸を有しかつ該両側間に丸棒又は板から構成
される弾材を4〜6本を嵌め込み固定することを特徴と
する塗装用ローラ。
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