JP3417083B2 - 携帯用無線機 - Google Patents

携帯用無線機

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JP3417083B2
JP3417083B2 JP24022794A JP24022794A JP3417083B2 JP 3417083 B2 JP3417083 B2 JP 3417083B2 JP 24022794 A JP24022794 A JP 24022794A JP 24022794 A JP24022794 A JP 24022794A JP 3417083 B2 JP3417083 B2 JP 3417083B2
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/10Resonant slot antennas

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  • Support Of Aerials (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポケットベルなどに用
いられる携帯用無線機に関し、特に、ケース内のスロッ
トアンテナ体の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用無線機には、フェライトア
ンテナ、微小ループアンテナや板状ループアンテナなど
が用いられており、このようなアンテナの受信効率また
は受信効率は、使用する電波の波長と、アンテナ長との
比によって規定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、ループアンテ
ナを用いて携帯用無線機を構成すると、高い周波数で使
用せざるを得ず、VHF帯域などで使用可能にするに
は、ループアンテナの開口面積を大きくする必要があ
り、小型化しにくいという問題点がある。ここで、アン
テナ効率ηを、放射抵抗γrad とアンテナ抵抗γlossで
表すと、以下の式(1)で表される。
【0004】 η = γrad /(γrad + γloss)・・・式(1) 放射抵抗γrad は、ループアンテナの開口面積の二乗に
比例する。また、アンテナ抵抗γlossは、アンテナ長に
比例し、アンテナ体の表面積に反比例する。従って、高
いアンテナ効率ηを確保しながら、アンテナ体の開口面
積を小さくするにはアンテナ体の表面積を大きく拡大す
る必要があるなど、その形状面での制約が多い。それ
故、幅の広いループアンテナになって、側端面が曲面を
もって張り出すケース内にアンテナ体を収容すると、内
部に無駄なスペースが生じてしまう。たとえば、実公平
1−34414号にあるような、広い表面積をもつアン
テナでは、ループアンテナの開口面に平行な面は、高さ
のある垂直な面となり、上述のようなケースに組み込む
と、無駄なスペースが生じるのは明らかである。
【0005】また、小型の携帯用無線機では、スペース
的な制約からアンテナと近接する位置に回路基板を配置
せざるをえず、このような配置にすると、ループアンテ
ナは、回路基板上の電子回路の影響を受けて、感度劣化
を起こす。特に、ダイレクトコンバージョン方式の無線
機回路を用いると、局部発振信号の周波数と受信周波数
とがほぼ等しいため、局部発振信号とそれに寄生する雑
音は、自他の無線機における送受信を妨げてしまう。か
かる問題点をループアンテナで解消するには、アンテナ
と局部発振回路とを離れた位置に配置するか、または局
部発振回路からの放射を抑える強力なシールド構造をと
らなければならず、このような観点からも、ループアン
テナでは、携帯用無線機の小型化を図れないという問題
点がある。
【0006】ここに、本願発明者は、ポケットベルなど
の携帯用無線機にスロットアンテナを用いることを提案
する。しかし、スロットアンテナであっても、図21
(a)に示すように、外周側位置にスロット溝91を形
成する2枚の導電体板92、93の間に回路基板94を
挟んだスロットアンテナ体90では、導電体板92、9
3の間隔(スロット溝)が広くなりすぎるだけでなく、
側端面951が曲面をもって張り出す無線機ケース95
内にスロットアンテナ体90を収容すると、内部に無駄
なスペースSが生じてしまい、小型化を妨げてしまう。
【0007】また、図21(b)に示すように、2枚の
導電体板92、93を重ねて、その外周側位置にスロッ
ト溝91を形成しただけのスロットアンテナ体90で
は、それに重ねた回路基板94からの雑音をそのまま受
けてしまい、感度が低いという問題点がある。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明では、スロ
ットアンテナ体を用いるとともに、その形状を改良し
て、側端面が曲面をもって張り出すケース内に収納して
もケース内に無駄なスぺースを発生させることがなく、
小型化が可能な携帯用無線機を提供することにある。
【0009】また、本発明の別の課題は、回路基板から
発生する雑音の影響を受けにくい内部構造にすることに
より、回路基板とアンテナ体とを近接させて小型化の可
能な携帯用無線機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、無線機ケース内に、無線機回路が構成
された回路基板と、この回路基板を両面側から挟むよう
に配置されて回路基板の外周側位置にスロット溝を構成
する第1および第2の導電体板、およびこれらのの導電
体板同士をスロット溝を跨いで短絡させる短絡部を備え
るスロットアンテナ体とを有する携帯用無線機におい
て、無線機ケースには、外周側に向かって薄くなる側面
部を設け、第1および第2の導電体板には、外周縁に向
かって導電体板同士の離間距離が狭くなるように曲がる
側面部を形成したことに特徴を有する。ここで、第1お
よび第2の導電体板の側面部が外周縁に向かって斜めに
張り出したアンテナ体、または第1および第2の導電体
板の側面部が外周縁に向かって湾曲しながら張り出した
アンテナ体を用いることができる。
【0011】本発明の別の形態では、無線機ケース内
に、無線機回路が構成された回路基板と、この回路基板
を内蔵するように配置されて回路基板の外側位置にスロ
ット溝を構成する第1および第2の導電体板、およびこ
れらの導電体板同士をスロット溝を跨いで短絡させる短
絡部を備えるスロットアンテナ体とを有する携帯用無線
機において、無線機ケースの外形を略球状とするととも
に、第1および第2の導電体板の外形を略半球状とした
ことに特徴を有する。
【0012】本発明において、短いスロット溝でも最も
高いアンテナ利得が得られるように、短絡部の形成位置
と反対側位置で第1および第2の導電体板に電気的接続
する同調用容量素子を設けることが好ましい。
【0013】本発明において、第1および第2の導電体
板には、回路基板に対向する領域に開口部を形成するこ
とにより、回路基板上の電子部品から発生する雑音を開
口部から外に抜くことが好ましい。
【0014】本発明において、回路基板、またはダイレ
クトコンバージョン方式の無線機回路の局部発振回路な
どの雑音発生源は、アンテナ体の中心部分から短絡部の
側に偏った位置に配置することが好ましい。
【0015】本発明において、無線機回路がダイレクト
コンバージョン方式の無線機回路である場合には、第1
および第2の導電体板のうち、回路基板に対して無線機
回路の局部発振回路が構成されている側と反対側に位置
する導電体板の側に対して無線機回路の高周波増幅回路
が電気的接続していることが好ましい。
【0016】本発明において、スロット溝内には誘電体
を装填することが好ましい。
【0017】本発明において、携帯時における上部側ま
たは下部側を第1および第2の導電体板と同調用容量素
子との接続位置のある方に設定し、携帯時にはスロット
アンテナ体の放射中心を上方に向けて感度を高めること
が好ましい。
【0018】本発明において、ダイレクトコンバージョ
ン方式の無線機回路は、直交変換ミキサー回路とベース
バンド信号検波回路とが同一の集積回路に配置されてい
ることが好ましい。
【0019】本発明において、ダイレクトコンバージョ
ン方式の無線機回路は、電池電圧を昇圧する昇圧回路か
らの電力により駆動し、この昇圧回路の動作周波数は、
無線機回路に含まれるベースバンド信号用濾波回路にお
ける非通過帯域に設定されていることが好ましい。
【0020】本発明において、動作周波数を水晶振動子
で決めることが好ましい。
【0021】本発明において、無線機ケースに対して
は、同調用容量素子または短絡部に近い部分にカールコ
ードが取り付けられていることが好ましい。
【0022】
【作用】本発明に係る携帯用無線機では、無線機ケース
が外周側に向かって張り出す側面部を備える一方、スロ
ットアンテナ体を構成する第1および第2の導電体板
は、側面部が外周縁に向かって張り出しながらスロット
溝を構成している。ここで、携帯用無線機は、ポケット
などに入れて携帯することから、小型であることは勿論
のこと、デザイン性が高く、しかも、手で触れたときの
感触がよいことも求められる。そこで、無線機ケースに
は、外周側に向かって薄くなる側面部を設けてデザイン
性や感触を高めてある。かかる場合でも、スロットアン
テナ体の側面部を張り出すように構成してあるため、ス
ロットアンテナ体は、無線機ケースの内面に沿って配置
される。それ故、無線機ケース内に無駄なスペースが生
じないので、小型化できる。
【0023】
【実施例】添付図面を参照して、本発明の実施例を説明
する。なお、いずれの実施例においても、各アンテナ体
は、ケース内に構成されて、ポケットベルなどのケース
内蔵型の携帯用無線機を構成している。
【0024】〔実施例1〕図1(a)は、実施例1に係
る携帯用無線機の外観構造を示す斜視図、図1(b)
は、その側面図である。
【0025】図1(a)、(b)において、本例の携帯
用無線機10では、上ケース11と下ケース12とを重
ね合わせた無線機ケース13を用いてあり、この無線機
ケース13は、楕円形の平面形状を有する。無線機ケー
ス13は、その側面部130が外周側に湾曲しながら張
り出しており、携帯用無線機10のデザイン性を高める
とともに、携帯用無線機10をポケットなどから出し入
れしやすくしてある。無線機ケース13の上面では、上
ケース11に組み込まれた保護レンズ140を通して液
晶表示パネル14で表示された受信内容を確認すること
が可能になっており、その下方位置には2つの操作ボタ
ン151、152が配置されている。また、携帯用無線
機10をポケットなどに入れて携帯するときに、上部側
となる方向を示すために、上ケース11には、矢印のマ
ーク16が付されている。このマーク16が示す方向を
上部側または下部側にして携帯用無線機10を携帯した
ときに、その感度が最も高いような内部構造になってい
る。また、図1(c)に示すように、マーク16の代わ
りに、マーク16を記した位置付近にカールコード74
を取りつけると、図1(d)に示すように、吊り下げて
携帯するときに、無線機ケース13に対するカールコー
ド74の取付け位置が自然に上向きになる。従って、携
帯用無線機10の特定の部分を上部側または下部側に向
かせて、携帯用無線機10を高感度方向に向かせた状態
で携帯することができ、使い勝手が向上する。
【0026】かかる形状の無線機ケース13の内部に収
容するアンテナとして、本例では、無線機ケース13の
内部形状に合わせた形状を備え、かつ、電子回路から影
響を受けにくい構造のスロットアンテナを用いる。この
スロットアンテナの構成を、図2ないし図4を参照して
説明する。
【0027】図2は、本例の携帯用無線機の分解斜視図
である。図3(a)は、アンテナ体の平面図、図3
(b)は、アンテナ体の正面図、図3(c)は、アンテ
ナ体の左側面図、図3(d)は、アンテナ体の右側面図
である。また。図4は、アンテナ体の展開図である。
【0028】図2において、上ケース11と下ケース1
2との間には、それらに挟まれるようにアンテナ体20
(スロットアンテナ体)が収容されており、このアンテ
ナ体20は、上ケース11および下ケース12の内部形
状に沿った形状を有している。すなわち、図3(a)に
示すように、アンテナ体20は、全体として八角形の平
面形状を有するとともに、図3(b)〜図3(d)に示
すように、外周縁に向かって斜めに張り出した側面部2
00を有する。アンテナ体20は、その上半部を構成す
る第1の導電体板21と、この導電体板に被さって外周
側にスロット溝22を構成する第2の導電体板23と、
スロット溝22を跨がるようにして第1の導電体板21
と第2の導電体板23とを電気的に短絡させる短絡部2
4とによって構成されている。また、第1および第2の
導電体板21、23のいずれにも、その平面部分に四角
形の開口部210、230が形成されている。
【0029】アンテナ体20は、図4に示すように、第
1の導電体板21と第2の導電体板23とが短絡部24
で結合し合う一体のものから構成され、短絡部24と、
第1および第2の導電体板21、23との連接部分24
1、242で折り曲げることによって、図3に示すアン
テナ体20となる。このとき、アンテナ体20の側面部
200は、第1および第2の導電体板21、23におい
て外周縁に向かって斜めに張り出す側面部215、23
5で構成される。
【0030】かかる構成のアンテナ体20を用いて携帯
用無線機10を製造する際には、図1のX−X′線にお
ける断面図を図5に示し、図1のY−Y′線における断
面図を図6に示すように、無線機ケース13の内部に、
アンテナ体20、無線機回路が構成された回路基板3
0、液晶表示パネル14、および電池33などを内蔵さ
せる。
【0031】図5および図6において、アンテナ体20
は、側面部200に張り出し部分を有するため、上ケー
ス11および下ケース12の内面に沿うように配置さ
れ、無線機ケース13の側面部130の内部にも無駄な
スペースがほとんどない。
【0032】無線機回路が構成された回路基板30は、
第1の導電体板21と第2の導電体板23との間に挟ま
れた状態に配置され、アンテナ体20のスロット溝22
は、回路基板30の外周側位置にある。回路基板30の
表面側では、第1の導電体板21の開口部210が位置
しており、この開口部210を通して、液晶表示パネル
14は、情報を表示することが可能である。なお、回路
基板30の裏面側には、第2の導電体板23の開口部2
30が位置しており、下ケース12の裏蓋125を外せ
ば、開口部230を通して、携帯用無線機10の電力源
であるボタン型の電池33を交換可能である。
【0033】回路基板30に対してX′方向側の位置で
は、スロット溝22を跨ぐようにして、短絡部24が第
1の導電体板21と第2の導電体板23とを電気的に短
絡させている。これに対して、回路基板30には、その
X方向側に同調用容量素子301が実装され、この同調
用容量素子301は、端子302、303を介して第1
および第2の導電体板21、23の双方にスロット溝2
2を跨ぐようして電気的接続している。ここで、同調用
容量素子301の接続位置は、アンテナ体20の等価回
路を図7に示すように、短絡部24による第1および第
2の導電体板21、23の短絡位置と反対側の位置であ
る。
【0034】同調用容量素子301は、スロット溝22
の長さが使用周波数の半波長に相当する寸法よりも短く
ても、アンテナ体20が高いアンテナ利得をもって同調
するようにしており、その位置は、スロット溝22の長
手方向における中央位置、すなわち、短絡部24と反対
側位置にあることが最も効果的である。また、同調用容
量素子301とアンテナ体20との接続位置付近は、ア
ンテナ体20の高インピーダンス部分であり、そこを中
心として電磁波が放射される。それ故、携帯用無線機1
0をポケットに入れて携帯するときには、感度が最も高
いように、同調用容量素子301とアンテナ体20との
接続位置が上部側または下部側に向いた状態にする。か
かる使用時における向きを上ケース11の矢印のマーク
16が示している。
【0035】本例では、回路基板に構成した無線機回路
がダイレクトコンバージョン方式であり、かかる無線機
回路のブロック図を図8(a)に示す。
【0036】図8(a)において、アンテナ体20に対
しては、RF増幅器340(高周波増幅回路)、混合器
341、局部発振器342(局部発振回路)、ローパス
フィルタ343、検波器344、デコーダ345、およ
びCPU346が構成されており、シングルスーパーヘ
テロダイン方式と相違して、中間周波数への変換が行な
われない。すなわち、ダイレクトコンバージョン方式で
は、アンテナ体20の同調周波数を局部発振器342の
発振周波数に一致させるため、局部発振器342の局部
発振信号がアンテナ体20に飛び込みやすい。その結
果、発振信号が受信すべき信号を抑圧したり、他受信機
を妨害したりする問題が発生する。また、発振信号に寄
生する雑音として、昇圧回路の動作クロックが電源線を
通して混入してくる。動作クロックは、十数kHzから
数MHzの例があるが、あまり低いと、クロック発振の
C/N比が悪い場合には、その側帯雑音がアンテナ体2
0からRF回路、ミキサー回路を通り、ダイレクトコン
バージョン検波回路出力におけるベースバンド雑音に変
換され、信号のS/N比を低下させる。
【0037】このため、ダイレクトコンバージョン方式
では、アンテナ体20と局部発振器342とを離れた位
置に配置すべきであるが、本例の携帯用無線機10のよ
うに、小型のものでは、かかる配置構造が不可能であ
る。
【0038】また、昇圧回路の動作クロックの側帯雑音
が混入しない手段も併せてとることが必要である。
【0039】そこで、本例では、図5に示したように、
回路基板30に実装する部品のうち、局部発振器342
をアンテナ体20に影響を最も及ぼしにくい位置に実装
する目的に、回路基板30の表面側においてアンテナ体
20の中心位置からX′方向側に偏った位置、すなわ
ち、短絡部24に近い位置にシールドボックス入りの局
部発振器342を実装してある。従って、局部発振器3
42は、同調用容量素子301とアンテナ体20との接
続位置(アンテナ体20のうち、インピーダンスが最も
高い部分)から遠い位置にあるので、この位置は、局部
発振器342からの雑音がアンテナ体20に最も入りに
くい位置である。なお、回路基板30の表面側には、デ
コーダ345およびCPU346として機能するデジタ
ルIC347なども実装されているが、デジタルIC3
47のアンテナ体20への影響は、比較的小さいので、
その配置位置には制約がない。
【0040】昇圧回路の動作クロックの側帯雑音が局部
発振信号に寄生する問題は、前述の配置とすることでア
ンテナ体20への混入もなくすことができるが、動作ク
ロックを前記検波回路のローパスフィルタの非通過帯域
に設定し、クロック発振を水晶振動子とすることで、さ
らに確実になくすことができる。
【0041】図8(b)は、電源線を加えたブロック図
である。電池348は、乾電池、空気電池等1.5v以
下の電源である。ダイクレクトコンバージョンIC34
9を動作させるために2V以上の電源が必要である。そ
こで、DC/DCコンバータ347により電池348の
電圧を昇圧する。昇圧は、リアクタンス素子によるチャ
ージポンプ方式で行なうが、電荷を蓄積、放出するため
の基準信号源に水晶振動子350を使用する。これは、
CPUにおける時計動作やデータ復調の基準信号として
も使用し、32.768kHzや76.8kHzなどを
用いる。
【0042】また、ローパスフィルタ343の32.7
68kHzにおける減衰量は、90dB以上であり、水
晶振動子350の高いQとあいまって充分に動作クロッ
クおよび側帯雑音を減衰させることができる。
【0043】さらに、図8(b)に示す構成では、局部
発振器342が独立しており、混合器341は、ICの
中にある。この構成では、信号線351が基板上のプリ
ントパターン等で露出する形となる。信号線351にお
ける信号強度は、50Ω終端換算で、−10dBm〜−
20dBmに達する。また、信号線351のインピーダ
ンスは数kΩはあるので、外部放射レベルはかなり大き
く、特に信号線351の上下方向に放射し、特にループ
アンテナにて信号線351を覆うような構成の小型、薄
型無線機は、局部発振回路342の強大な外部放射を直
接受け、本願発明者の測定によれば、RF増幅器340
の入力端における放射電界レベルは、110dBμVに
もなる。一方、携帯用無線機10の最低レベルの受信電
界レベルは、10dBμV〜15dBμVであるから、
100dBも高い自らの放出する妨害電波により受信信
号波は、RF増幅器340あるいは混合器341でひず
み、抑圧されてしまう。
【0044】また、発振信号の側帯雑音のレベルも、前
記の電界レベルに比例して大きくなり、前述のとおり、
ベースバンド雑音になって現れて受信信号波のS/N比
を悪化させるわけである。
【0045】本例では、このような回路ブロック構成を
もつ携帯用無線機であっても良好な性能を得ることがで
きる。
【0046】図8(b)に示す構成であっても、本例の
アンテナ体20と前記の配置構造を用いることにより、
RF増幅器340入力端における放射電界レベルは、8
0dBμVに低下する。これにより、受信信号波は抑圧
されることがなく、側帯雑音のレベルも低下するので、
S/N比が向上する。もちろん、図8(b)に示す構成
以外でも、局部発振信号342と混合器341とを一体
としてシールド構造をとり、この出力がベースバンド信
号になるようにし、さらに、ローパスフィルタ343と
検波器344とを別ICとした構成も見られるが、これ
にも応用できるのはいうまでもない。
【0047】また、アンテナ体20に対して電気的接続
する給電回路または受信回路が平衡回路の場合には、ス
ロット溝22を跨ぐようにして第1および第2の導電体
板21、23の双方にRF増幅器340を接続する。こ
れに対して、給電回路または受信回路が不平衡回路の場
合には、第1および第2の導電体板21、23のいずれ
かにRF増幅器340を接続する。かかる不平衡給電を
行なうにあたって、本例では、雑音発生源である局部発
振器342が回路基板30の表面側に実装され、局部発
振器342からの雑音は、第1の導電体板21の開口部
210を通って外部に抜くようにしてあるので、局部発
振器342からの雑音の影響を受けにくいように、図6
に示すように、第2の導電体板23に対してコネクタ3
04を介してRF増幅器340を接続し、第1の導電体
板21にコネクタ305を介してグランド電位を印加し
てある。ここで、第2の導電体板23に対するRF増幅
器340の接続位置(給電点)は、アンテナ体20とR
F増幅器340とのインピーダンスマッチングを簡単に
行なう目的に、インピーダンスが最も高い同調用容量素
子301の接続位置付近からずらした位置に設定してあ
る。かかるRF増幅器340とアンテナ体20との接続
位置、および局部発振器342の位置を図7に示してあ
る。
【0048】このように構成した携帯用無線機10で
は、アンテナ体20がスロットアンテナであるため、磁
界成分を検出する。また、本例の携帯用無線機10を胸
ポケットに入れた場合には、人体のイメージ効果によっ
て、アンテナ利得が高くなるため、ポケットベルなどに
適している。
【0049】また、携帯用無線機10では、無線機ケー
ス13の側面部130が外周側に湾曲しながら張り出し
ている形状になっているのに対応させて、アンテナ体2
0の側面部200を外周側に斜めに張り出した形状にし
てある。それ故、無線機ケース13の側面部130の内
側でも、その内面に沿ってアンテナ体20が配置された
構造になっているので、無線機ケース13の内部に無駄
なスペースがない。それ故、携帯用無線機10のデザイ
ンに高い自由度を得ながら、携帯用無線機10の小型化
を図ることができる。
【0050】さらに、携帯用無線機10では、アンテナ
体20に開口部210、230を形成してあるので、回
路基板30から発生した雑音は、開口部210、230
から抜けてアンテナ体20に入りにくい。また、開口部
210を利用して、液晶表示パネル14を配置すること
ができる。しかも、本例では、アンテナ体20のインピ
ーダンスが低い位置(短絡部24の形成位置)近くに局
部発振器342を配置してあるので、局部発振器342
から発生した雑音がアンテナ体に入りにくい。それ故、
ダイレクトコンバージョン方式の携帯用無線機10にお
いて、局部発振器342とアンテナ体20とを近接した
状態に配置しても、局部発振器342が発する雑音の影
響を受けにくいので、高い感度を維持しながら小型化を
図ることができる。
【0051】これに対して、特開昭60−239106
号にあるスロットアンテナの構成では、アンテナ以外の
構成を本願と同じとした場合、上述のような効果は得ら
れず、また、図1にあるようなデザイン構成とすること
も難しいことが明らかである。
【0052】なお、本例の携帯用無線機10において、
アンテナ体20のスロット溝22に対して誘電体(ガラ
ス−エポキシ)などを充填してもよい。かかるアンテナ
体20を用いると、受信信号がスロット溝22内の誘電
体の誘電率の平方根に比例してみかけ上短縮され、アン
テナ体20の実効長さが延長された状態にある。それ
故、アンテナ体20を小型、薄型化しても、長波長の信
号を受信できる。逆に、同じ波長の信号であれば、アン
テナ体20(携帯用無線機10)を小型、薄型化でき
る。
【0053】また、回路基板30に実装した電子部品か
らの影響を抑えるために、本例では、主たる雑音発生源
である局部発振器342をアンテナ体20の中心部分か
ら短絡部24の側に偏った位置に配置したが、それ以外
の雑音発生源も、短絡部24の側に偏った位置に配置し
た方がよい。さらに、回路基板30が比較的小さい場合
には、回路基板30自身をアンテナ体20の中心部分か
ら短絡部24の側に偏った位置に配置してもよい。
【0054】次に、本例の携帯用無線機の受信感度を、
図9ないし図12を参照して説明する。
【0055】まず、図9には、図7に示す導電体板2
1、23が図示のとおり垂直に形成されたスロットアン
テナを用いた携帯用無線機の単体における受信感度を方
位特性101で示し、図2(b)に示すように、導電体
板21、23が側面部200を形成する形状である本例
のアンテナ体20を用いた携帯用無線機の単体における
受信感度を方位特性100で示してある。アンテナ体2
0の全長は、それぞれ同じで150mmである。受信周
波数は、280MHzである。方位特性100では、最
良値で14dBμV/mを得ており、方位特性101に
比較して3dB〜4dB向上している。これほどの特性
向上をするためには、従来から用いられているループア
ンテナにとっては、開口面積を大きくしなればならず、
小型化の障害になっていた。しかし、本例によれば、図
21にある無駄なスペースSを有効に利用できるので、
良好な特性を確保しながら、小型化を実現できる。
【0056】図10には、図5に示す局部発振器342
をアンテナ体20の中心位置からX′方向へ偏った位置
に配置した本例の携帯用無線機の単体における受信感度
を方位特性100で示し、その逆方向に偏った位置に局
部発振器342を配置した携帯用無線機の単体における
受信感度を方位特性102で示してある。これらの方位
特性100、102には、約10dBの差があり、配置
位置が影響を及ぼしていることがわかる。スロットアン
テナでは、短絡部24付近が最もインピーダンスが低
く、この近傍で局部発振器342からの雑音放射があっ
ても、アンテナ体20に入る雑音が小さい。
【0057】図11には、本例のアンテナ体20を配置
した携帯用無線機10の単体における受信感度を方位特
性100で示し、この携帯用無線機10を人体に装着し
たときの受信感度を方位特性103で示してある。装着
姿勢は、図1(d)である。人体の正面(front)
では、人体装着効果として約4dBの向上を得た。これ
により、本例のアンテナ体20は、ループアンテナなど
と同じ磁界成分を検出していることがわかる。
【0058】図12には、本例のアンテナ体20を配置
した携帯用無線機10の人体装着時における受信感度を
方位特性103で示し、従来のループアンテナを用いた
スーパーヘテロダイン型携帯用無線機の人体装着時にお
ける受信感度を方位特性104で示してある。これらの
携帯用無線機において、受信感度はほぼ同等であり、正
面(front)における受信感度は、双方とも10d
BμV/mを得た。ここで、スーパーヘテロダイン方式
の無線機では、局部発振信号の周波数と、受信周波数と
が異なっている。その差は、たとえば、455kHzや
10MHzなどであるが、これだけの差があれば、局部
発振信号が自他の無線機に影響を与えることがなく、ル
ープアンテナを用いて方位特性104を容易に得ること
ができていた。これに対し、本例では、ダイレクトコン
バージョン方式の携帯用無線機において、アンテナ体2
0を最適配置することによって、前述の課題を解決し、
図1のようなデザインの無線機が構成でき、かつ、従来
のスーパーヘテロダイン方式の無線機と同等の特性を得
ることができるという観点から、画期的な組み合わせで
ある。
【0059】〔実施例2〕なお、実施例1では、無線機
ケース13の側面部130が外周側に湾曲しながら張り
出している形状に対応させて、アンテナ体20の側面部
200を外周側に斜めに張り出した形状にしてあるが、
同じ形状の無線機ケース13の内部に対して、図13に
示すように、無線機ケース13と同様、側面部400が
外周側に湾曲しながら張り出しているアンテナ体40
(スロットアンテナ体)を収容してもよい。
【0060】この場合には、図1のX−X′線での断面
を図14に示し、図1のY−Y′線における断面を図1
5に示すように、アンテナ体40の側面部400は、無
線機ケース13の側面部130の内部に密着した状態に
なり、無駄なスペースがほとんどない。
【0061】かかるアンテナ体40を用いた携帯用無線
機10aでも、無線機ケース13内には、無線機回路が
構成された回路基板30と、この回路基板30の表面側
に配置された表示パネル14とが配置されている。ま
た、アンテナ体40の平面を図16(a)に示し、その
正面を図16(b)に示し、その右側面を図16(c)
に示すように、アンテナ体40は、回路基板30を両面
側から挟むように配置されて回路基板30の外周側位置
にスロット溝42を構成する第1および第2の導電体板
41、43と、それらを電気的に短絡させる短絡部44
とによって構成されている。アンテナ体40の側面部4
00は、湾曲しながら外周縁に向かって張り出す第1お
よび第2の導電体板41、43の側面部415、435
によって構成されている。第1および第2の導電体板4
1、43には、回路基板30の両面側に位置する部分に
開口部410、430が形成されている。その他の構成
は、実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
【0062】このような構成の携帯用無線機10でも、
アンテナ体20がスロットアンテナであるため、磁界成
分を検出するとともに、胸ポケットに入れた場合には、
人体のイメージ効果によって、アンテナ利得が高くなる
など、実施例1と同様な効果を奏する。
【0063】また、本例の携帯用無線機10では、外装
ケース13の側面部130が外周側に湾曲しながら張り
出している形状に対応させて、アンテナ体40の側面部
400を外周側に湾曲しながら張り出した形状にしてあ
る。それ故、外装ケース13の側面部130の内部に無
駄なスペースがないので、携帯用無線機10のデザイン
に高い自由度を得ながら、携帯用無線機10の小型化を
図ることができる。
【0064】〔実施例3〕図17は、実施例3に係る携
帯用無線機の外形を示す斜視図、図18(a)は、それ
に用いたアンテナ体の展開図、図18(b)は、アンテ
ナ体の斜視図、図18(c)は、アンテナ体の底面図、
図18(d)は、その側面図である。
【0065】図17において、本例の携帯用無線機50
は、無線機ケース53が略球形を有し、その極に相当す
る部分に保護レンズ付きの液晶表示パネル54が配置さ
れている。また、液晶表示パネル54の側方位置には操
作ボタン551、552が配置されている。さらに、無
線機ケース53には、それをポケットに入れて携帯する
ときに、上部側となる方向を示す矢印のマーク56が付
されている。このマーク56が示す方向を上部側にして
携帯用無線機10を携帯したときに、その感度が最も高
いような内部構造になっている。
【0066】かかる球形の携帯用無線機50を構成する
にあって、本例では、図18(a)〜(c)に示すよう
に、略半球形の第1および第2の導電体板61、63を
重ね合わせてスロット溝62を形成したアンテナ体60
(スロットアンテナ体)を用いてある。第1の導電体板
61と、第2の導電体板63とは、短絡部64によって
電気的に短絡しており、図18(d)に模式的に示すよ
うに、短絡部64とは反対側位置において、第1および
第2の導電体板61、63には、同調用容量素子301
が接続している。第1の導電体板61には、その極部分
に開口部610が形成されている。
【0067】図19は、本例の携帯用無線機50の縦断
面図であり、第1の導電体板61の開口部610には、
保護レンズ140付きの液晶表示パネル14が配置され
ている。第2の導電体板63の極部分にも開口部630
が形成され、裏蓋525を開けば、開口部630から電
池33を交換することが可能である。
【0068】本例では、アンテナ体60の内部が比較的
広いので、回路基板30は、回路ブロックとしてアンテ
ナ体60の内部に配置されている。但し、本例でも、回
路基板30に構成した無線機回路がダイレクトコンバー
ジョン方式であるため、その局部発振器が発する雑音が
アンテナ体60に入らないように、局部発振器は、アン
テナ体60の中央部分から短絡部64の側に偏った位置
に配置されている。ここで、回路基板30自身をアンテ
ナ体60の中央部分から短絡部64の側に偏った位置に
配置することもある。その他の構成は、実施例1と同様
である。
【0069】このように構成した携帯用無線機50で
は、アンテナ体60がスロットアンテナであるため、磁
界成分を検出するとともに、胸ポケットに入れた場合に
は、人体のイメージ効果によって、アンテナ利得が高く
なるなど、実施例1と同様な効果を奏する。
【0070】また、本例の携帯用無線機50では、外装
ケース53が球形であることに対応させて、半球状の第
1および第2の導電体板61、63から球形のアンテナ
体60を構成し、それを外装ケース53に収容してい
る。それ故、外装ケース53の内部に無駄なスペースが
ないので、携帯用無線機50のデザインに高い自由度を
得ながら、携帯用無線機50の小型化を図ることができ
る。
【0071】〔その他の実施例〕なお、実施例1、2の
変形例として、たとえば、図20に示す携帯用無線機7
0を構成してもよい。この携帯用無線機70では、手で
掴みやすいように、その平面形状として、一方の側に凹
み部分71を形成し、他方の側には膨らみ部分72を形
成してある。なお、側面部73は、外周側に張り出して
いるので、図示を省略してあるが、実施例1または実施
例2に用いたスロットアンテナ体のように、側面部が外
周側に張り出したスロットアンテナ体を用いて小型化を
図ってある。このように構成した携帯用無線機70で
は、デザイン性に優れていることに加えて、ポケット内
で手で探りながらも、その感触によって携帯用無線機7
0の方向を判別できるという利点がある。また、カール
コード74により吊り下げた場合には、図1(d)に示
したようになり、この姿勢でアンテナ利得を高くするこ
とができる。また、携帯性に優れているとともに、アク
セサリーの感覚で気軽にもつことができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る携帯
用無線機では、無線機ケースが外周側に向かって張り出
す側面部を備える一方、スロットアンテナ体を構成する
第1および第2の導電体板は、側面部が外周縁に向かっ
て張り出しながらスロット溝を構成していることに特徴
を有する。また、本発明の別の形態では、無線機ケース
が略球状の外形を備え、それに内蔵のスロットアンテナ
体を構成する第1および第2の導電体板が略半球状の外
形を備えることに特徴を有する。従って、本発明によれ
ば、スロットアンテナ体の形状を無線機ケースの形状に
対応させているため、無線機ケースの内部に無駄なスペ
ースがないので、携帯用無線機を小型化できる。
【0073】第1および第2の導電体板には、回路基板
が対向する領域に開口部を形成した場合には、回路基板
に実装した電子部品から発生した雑音を開口部から抜く
ことができるので、感度が高い。
【0074】雑音発生源となる回路基板、またはそれに
実装した局部発振回路をアンテナ体の中心部分から短絡
部の側に偏った位置に配置した場合には、アンテナ体の
インピーダンスが高い部分から雑音発生源を離すことが
できる。それ故、雑音信号がアンテナ体に入りにくいの
で、ダイレクトコンバージョン方式を採用しても、自他
の無線機における送受信を妨げない。特に、直交変換ミ
キサー回路と、ベースバンド信号検波回路が同一のIC
に入っており、局部発振回路と前記ミキサー回路とがプ
リントパターンで接続される構造においては、発振信号
の放射が強く現れるが、その影響を受けずに非常に効果
がある。さらに、発振信号の側帯雑音の原因となる昇圧
回路の動作クロックは、ダイレクトコンバージョン検波
回路のローパスフィルタの非通過帯域に設定し、かつ、
水晶振動子をクロックの源として使用すれば、優れた効
果を得ることができる。
【0075】また、回路基板に対して無線機回路の局部
発振回路が構成されている側と反対側に位置する導電体
板の側に対して無線機回路の高周波増幅回路を電気的接
続した場合にも、局部発振回路からでる雑音の影響を受
けにくい。
【0076】スロット溝内に誘電体を装填した場合に
は、受信波長が見掛け上短縮されるので、小型のアンテ
ナでも長波長の信号を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施例1に係る携帯用無線
機の斜視図、(b)は、その側面図、(c)は、無線機
ケースにカールコードを取りつけた形態の携帯用無線機
の平面図、(d)は、それを人体から吊り下げた状態を
示す説明図である。
【図2】本発明の実施例1に係る携帯用無線機の分解斜
視図である。
【図3】(a)は、図2に示すアンテナ体の平面図、
(b)は、その正面図、(c)は、その左側面図、
(d)は、その右側面図である。
【図4】図2に示すアンテナ体の展開図である。
【図5】図1のX−X′線における断面図である。
【図6】図1のY−Y′線における断面図である。
【図7】図2に示すアンテナ体の等価回路図である。
【図8】(a)、(b)は、ダイレクトコンバージョン
方式の無線機回路のブロック図である。
【図9】本例のスロットアンテナを用いた携帯用無線機
の単体での受信感度と、従来のスロットアンテナを用い
た携帯用無線機の単体での受信感度とを比較して示すグ
ラフ図である。
【図10】本例の局部発振器の配置構造を備えた携帯用
無線機の単体での受信感度と、比較例に係る局部発振器
の配置構造を備えた携帯用無線機の単体での受信感度と
を比較して示すグラフ図である。
【図11】本例のアンテナ体を配置した携帯用無線機の
単体での受信感度と、それを人体に装着したときの受信
感度とを比較して示すグラフ図である。
【図12】本例のアンテナ体を配置した携帯用無線機の
人体装着時における受信感度と、従来のループアンテナ
を用いたスーパーヘテロダイン型携帯用無線機の人体装
着時の受信感度を比較して示すグラフ図である。
【図13】本発明の実施例2に係る携帯用無線機に内蔵
したアンテナ体の斜視図である。
【図14】図13に示す携帯用無線機において、図1の
X−X′線での断面図である。
【図15】図13に示す携帯用無線機において、図1の
Y−Y′線での断面図である。
【図16】(a)は、図13に示すアンテナ体の平面
図、(b)は、その正面図、(c)は、その右側面図で
ある。
【図17】本発明の実施例3に係る携帯用無線機の斜視
図である。
【図18】(a)は、図17に示す携帯用無線機に内蔵
したアンテナ体の展開図、(b)は、その斜視図、
(c)は、その平面図、(d)は、その側面図である。
【図19】図17に示す携帯用無線機の縦断面図であ
る。
【図20】本発明のその他の実施例に係る携帯用無線機
の斜視図である。
【図21】(a)は、従来のスロットアンテナを用いた
携帯用無線機の説明図、(b)は、別の従来のスロット
アンテナを用いた携帯用無線機の説明図である。
【符号の説明】
10、50、70・・・携帯用無線機 13、53・・・無線機ケース 14、54・・・液晶表示パネル 16、56・・・矢印のマーク 20、40、60・・・アンテナ体(スロットアンテナ
体) 21、41、61・・・第1の導電体板 22、42、62・・・スロット溝 23、43、63・・・第2の導電体板 24、44、64・・・短絡部 30・・・回路基板 71・・・凹み部分 72・・・脹らみ部分 130、73・・・無線機ケースの側面部 200、400・・・アンテナ体の側面部 210、230、410、430、610、630・・
・開口部 215、235、415、435・・・導電体板の側面
部 301・・・同調用容量素子 340・・・RF増幅器(高周波増幅回路) 342・・・シールドボックス入りの局部発振器(局部
発振回路) 347・・・デジタルIC 348・・・電池 350・・・水晶振動子 351・・・信号線 469・・・ダイクレクトコンバージョンIC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/10 H01Q 1/24 H04B 1/38

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機ケース内に、無線機回路が構成さ
    れた回路基板と、該回路基板を両面側から挟むように配
    置されて前記回路基板の外周側位置にスロット溝を構成
    する第1および第2の導電体板、および該導電体板同士
    を前記スロット溝を跨いで短絡させる短絡部を備えるス
    ロットアンテナ体とを有する携帯用無線機において、 前記無線機ケースは、外周側に向かって張り出す側面部
    を備え、 前記第1および第2の導電体板は、導電体板同士の離間
    距離が外周縁に向かって狭くなるように張り出す側面部
    を備えることを特徴とする携帯用無線機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1および前記
    第2の導電体板の側面部は、外周縁に向かって斜めに張
    り出していることを特徴とする携帯用無線機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第1および前記
    第2の導電体板の側面部は、外周縁に向かって湾曲しな
    がら張り出していることを特徴とする携帯用無線機。
  4. 【請求項4】 無線機ケース内に、無線機回路が構成さ
    れた回路基板と、該回路基板を内蔵するように配置され
    て前記回路基板の外側位置にスロット溝を構成する第1
    および第2の導電体板、および該導電体板同士を前記ス
    ロット溝を跨いで短絡させる短絡部を備えるスロットア
    ンテナ体とを有する携帯用無線機において、 前記無線機ケースは、略球状の外形を備え、 前記第1および第2の導電体板は、略半球状の外形を備
    えることを特徴とする携帯用無線機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記短絡部の形成位置と反対側位置で前記第1およ
    び第2の導電体板に電気的接続する同調用容量素子を有
    することを特徴とする携帯用無線機。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記第1および第2の導電体板には、前記回路基板
    に対向する領域に開口部が形成されていることを特徴と
    する携帯用無線機。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記回路基板は、前記スロットアンテナ体の中心部
    分から前記短絡部の側に偏った位置に配置されているこ
    とを特徴とする携帯用無線機。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記無線機回路は、ダイレクトコンバージョン方式
    の無線機回路であり、該無線機回路の局部発振回路は、
    前記アンテナ体の中心部分から前記短絡部の側に偏った
    位置に構成されていることを特徴とする携帯用無線機。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記無線機回路は、ダイレクトコンバージョン方式
    の無線機回路であり、前記第1および第2の導電体板の
    うち、前記回路基板に対して前記無線機回路の局部発振
    回路が構成されている側と反対側に位置する導電体板の
    側に対して前記無線機回路の高周波増幅回路が電気的接
    続していることを特徴とする携帯用無線機。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし4のいずれかの項にお
    いて、前記スロット溝内には、誘電体が装填されている
    ことを特徴とする携帯用無線機。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし4のいずれかの項にお
    いて、携帯時における上部側または下部側が前記第1お
    よび第2の導電体板と前記同調用容量素子との接続位置
    のある方に設定されていることを特徴とする携帯用無線
    機。
  12. 【請求項12】 請求項8または9において、前記ダイ
    レクトコンバージョン方式の無線機回路は、直交変換ミ
    キサー回路とベースバンド信号検波回路とが同一の集積
    回路に配置されていることを特徴とする携帯用無線機。
  13. 【請求項13】 請求項8または9において、前記ダイ
    レクトコンバージョン方式の無線機回路は、電池電圧を
    昇圧する昇圧回路からの電力により駆動し、該昇圧回路
    の動作周波数は、前記無線機回路に含まれるベースバン
    ド信号用濾波回路における非通過帯域に設定されている
    ことを特徴とする携帯用無線機。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記動作周波数
    は、水晶振動子で決められていることを特徴とする携帯
    用無線機。
  15. 【請求項15】 請求項11において、前記無線機ケー
    スに対しては、前記同調用容量素子または前記短絡部に
    近い部分にカールコードが取り付けられていることを特
    徴とする携帯用無線機。
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