JP3416532B2 - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法

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滋 黒田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体装置
及びその製造方法に関し、より詳しくは、高速電子移動
度トランジスタ、メスフェット(MESFET)のよう
なショットキーゲートを有する化合物半導体装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ショットキーゲートを有する化合物半導
体として、高速電子移動度トランジスタ(HEMT(hi
gh electron mobility transistor ))、MESFET
(metalsemiconductor field effect transistor)など
が知られている。そのような半導体素子では、ゲート電
極を接続する部分及びその周辺に存在する化合物半導体
層にリセス構造(recessed structure) を設けることに
より、表面準位による表面空乏層の影響を軽減し、トラ
ンジスタの閾値電圧を制御することが行われている。
【0003】リセス構造を採用した電界効果トランジス
タは、例えば電子情報通信学会総会大会論文集C−1
0−8(1997年)、電子情報通信学会総会大会論
文集C−10−22(1998年)、特開平5−12
9341号公報、特開平5−251471号公報、
特開平9−8283号公報などに記載されている。例え
ば、に記載されたHEMTは、図1に示すような構造
となっている。
【0004】図1において、半絶縁性のGaAs基板101 の
上には、アンドープAlGaAsバッファ層102 、n+ -AlGaA
s 第1電子供給層103 、アンドープAlGaAs第1スペーサ
層104 、アンドープInGaAsチャネル層105 、アンドープ
AlGaAs第2スペーサ層106 、n+ -AlGaAs 第2電子供給
層107 、アンドープAlGaAsショットキー層108 及びn-
-GaAs中間層(埋込層)109 、n+ -GaAs キャップ層11
0 が順に形成されている。また、キャップ層110 と中間
層109 の間には、AlGaAs層111 が形成されている。
【0005】キャップ層110 には、ゲート領域の周辺で
中間層109 を露出させるための第1のリセス112 が形成
され、さらに、中間層109 にはタングステンシリサイド
(WSi)よりなるゲート電極113 の下部を埋め込む第
2のリセス114 が形成されている。第1及び第2のリセ
ス112 ,114 は表面空乏層の深さを調整するために形成
されている。
【0006】なお、ゲート電極113 の上には低抵抗化の
ための金(Au)層115 が接続されている。キャップ層11
0 は、第1のリセス112 によってゲート電極113 を中心
にしてソース側とドレイン側に分離される。ソース側と
ドレイン側に残されたキャップ層110 のそれぞれの上に
は、キャップ層110 にオーミック接続するソース電極11
6sとドレイン電極116dが形成されている。なお、ドレイ
ン電極116dとゲート電極113 の間にある第1のリセス11
2 の縁から第2のリセス114 の縁までの距離Lを以下に
リセス長という。
【0007】そのようなHEMTにおいては、ドレイン
電極116dから供給されたキャリアはキャップ層110 、電
子供給層107 等を通ってチャネル層105 に到達する。そ
して、チャネル層105 ではキャリアが電界によりチャネ
ル層105 内を移動してドレイン電極116dの下方からソー
ス電極116sの下方へ到達し、さらに、電子供給層107か
らキャップ層110 までの各層を通してソース電極116sに
到達する。チャネル層105 におけるキャリアの移動は、
電圧印加によりゲート電極113 から広がる空乏層よって
制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
造のHEMTにおいては、ゲート電極113 に逆バイアス
電圧を印加すると、印加時間経過に伴ってリーク電流が
しだいに大きくなってくる現象、即ちウォークアウト現
象が生じてゲート耐圧が十分でない。また、ゲート順バ
イアスの制御も十分ではなかった。
【0009】さらに、リセス長Lが1μm以下では、電
力付加効率を高く維持することができないことが発明者
等の実験によって確認された。本発明の目的は、ウォー
クアウト現象が発生しにくく、耐圧を向上するととも
に、ゲート電極からキャップ層の間の領域でのリセス長
が1μm以下であっても電力付加効率を高く維持するこ
とができる化合物半導体装置及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記した課題は、
図9に例示するように、化合物半導体基板21の上
形成され、第1のドナー濃度と第1のバンドキャップを
有する材料からなるチャネル層25と、前記チャネル層
25上に形成され且つ前記第1のバンドキャップよりも
広い第2のバンドキャップを有し、前記第1のドナー濃
度よりも高濃度である第2のドナー濃度を有する材料か
らなるキャリア供給層27と、前記キャリア供給層27
の上に形成され、下層部はショッ トキー層28であり、
上層部は該ショットキー層28を覆う埋込層29で あり
且つ該ショットキー層28及び該埋込層29内に不純物
濃度1×1016〜1×1017atoms/cm3の範囲内でドナ
ーを含む第1の化合物半導体層28,29と、前記第1
の化合物半導体層28,29の前記ショットキ ー層28
にショットキー接続されるゲート電極37と、前記ゲー
ト電極37の両側方に配置されるソース領域、ドレイン
領域において前記第1の化合物半導体層28,29上に
形成され、且つ前記第2のバンドギャップよりも狭い第
3のバンドギャップを有し、前記第1のドナー濃度より
も高濃度である第3のドナー濃度を有する材料からなる
キャップ層31と、前記ソース領域において前記キャッ
プ層31の上に少なくとも一部が形成されるソース電極
38sと、前記ドレイン領域において前記キャップ層3
1の上に少なくとも一部が形成されるドレイン電極38
dとを有することを特徴とする化合物半導体装置によっ
て解決する。
【0011】記した化合物半導体装置において、前記
埋込層29の厚さは15〜50nmであることを特徴と
する。
【0012】上記した化合物半導体装置において、前記
チャネル層25の下方には第2のキャリア供給層23が
形成されていることを特徴とする。上記した化合物半導
体装置において、層構成材料の一例として、前記キャッ
プ層31、前記埋込層29はGaAsからなり、前記キャリ
ア供給層42、前記ショットキー層28はAlGaAsからな
り、前記チャネル層25はInGaAsよりなることを特徴と
する。または、前記キャリア供給層42はInGaP からな
り、前記ショトキー層28及び前記第2のキャリア供給
層24はAlGaAsからなることを特徴とする。または、前
記キャリア供給層42、ショットキー層28はInGaP か
らなることを特徴とする。
【0013】以上のような発明の化合物半導体トランジ
スタ素子によれば、キャップ層とキャリア供給層の間に
ドナー濃度が1×1016〜1×1017 atoms/cm3の第1
の化合物半導体層を設けている。そのような濃度のドナ
ーによれば、チャネル層において電離した正孔が第1の
化合物半導体層の表面に到達することを妨げるので、表
面空乏層の縮小化が抑制され、ウォークアウト現象の発
生が防止される。
【0014】この場合、ドナー濃度を1×1017atoms
/cm3以下にしているので、第1の化合物半導体層のド
ナーの高濃度化によるゲート耐圧が低下し易い状態とは
なっていない。 (2)上記した課題は、図5(b)に例示するように、化
合物半導体基板1の上に形成され、第1のドナー濃度
と第1のバンドキャップを有する材料からなるチャネル
層5と、前記チャネル層5上に形成され、且つ前記第1
のバンドキャップよりも広い第2のバンドキャップを有
し、前記第1のドナー濃度よりも高濃度である第2のド
ナー濃度を有する材料からなるキャリア供給層7と、前
記キャリア供給層7の上に形成され、且つ前記第2のバ
ンドキャップよりも広い第3のバンドキャップを有し、
ドナーを有する材料からなるショットキー層8と、前記
ショットキー層8上に接続されるゲート電極18と、前
記ゲート電極18の一部を埋め込むリセスを有する埋込
層9と、前記ゲート電極18の両側方に配置されるソー
ス領域、ドレイン領域において、前記ショットキー層8
の上に形成され、且つ前記第2のバンドキャップよりも
狭い第4のバンドキャップを有し、前記第1のドナー濃
度よりも高濃度である第3のドナー濃度を有する材料か
らなるキャップ層11と、前記ソース領域において前記
キャップ層11の上に少なくとも一部が形成されるソー
ス電極19sと、前記ドレイン領域において前記キャッ
プ層11の上に少なくとも一部が形成されるドレイン電
極19dとを有することを特徴とする化合物半導体装置
によって解決する。
【0015】上記した化合物半導体装置において、前記
ソース電極19sと前記ドレイン電極19dは、前記キ
ャップ層11よりも下側にあって前記キャリア供給層7
と前記チャネル層5との間に配置されるスペーサ層6よ
りも上側の層と接触していることを特徴とする。上記し
た化合物半導体装置において、前記キャリア供給層7
ルミニウム組成比xが0.3以下のAlXGa1-XAs
からなり、かつ、前記ショットキー層はアルミニウム組
成比yが0.3以上のAlyGa1-yAsからなることを
特徴とする。
【0016】上記した化合物半導体装置において、前記
ショットキー層8から前記キャップ層11までの総膜厚
は100nm以下であることを特徴とする。上記した化合
物半導体装置において、前記チャネル層5の下方には第
2のキャリア供給層3が形成されていることを特徴とす
る。上記した化合物半導体装置において、層構成材料の
一例として、前記キャップ層11、前記埋込層9はGaAs
からなり、前記キャリア供給層7及び前記ショットキー
層8はAlGaAsからなり、前記チャネル層5はInGaAsより
なることを特徴とする。または、前記キャリア供給層7
はInGaP からなり、前記ショトキー層8及び前記第2の
キャリア供給層3はAlGaAsからなることを特徴とする。
または、前記キャリア供給層7、ショットキー層8はIn
GaP からなることを特徴とする。
【0017】以上のような本発明の化合物半導体トラン
ジスタ素子によれば、キャリア供給層の上にあるショッ
トキー層のバンドギャップをキャリア供給層のバンドギ
ャップよりも高くしている。これにより、ゲート電極と
ショットキー層の間のエネルギー障壁が大きくなってゲ
ート耐圧が向上する。
【0018】ただし、ショッキー層のバンドギャップが
大きくなるとソース、ドレイン領域におけるオーミック
抵抗が高くなる。そこで、前記ショットキー層から前記
キャップ層までの総膜厚を100nm以下とすることによ
って、ソース/ドレイン電極を構成する金属とその下の
半導体層を熱によって合金化し、合金層をショトキー層
の下の電子供給層に到達し易くし、これによりオーミッ
ク抵抗を減らすことが好ましい。ただし、そのような膜
厚調整をする場合には、表面空乏層がキャリア供給層に
まで到達するように薄くすることは、二次元キャリアガ
ス領域へのキャリアの供給を減少させることになるので
好ましくない。 (3)上記した課題は、図18〜図22に例示するよう
に、半導体基板51の上にチャネル層54を形成する工
程と、前記チャネル層54にキャリアを供給するキャリ
ア供給層55を前記チャネル層54上に形成する工程
と、ゲート接続領域を有するショットキー半導体層56
を前記キャリア供給層55の上に形成する工程と、前記
ショットキー半導体層56の上にガリウム砒素埋込層5
7を形成する工程と、前記ガリウム砒素埋込層57の上
にガリウム砒素キャップ層59を形成する工程と、前記
ガリウム砒素キャップ層59の一部をエッチングしてゲ
ート領域を含む領域に第1のリセス61を形成する工程
と、前記第1のリセス61の内部と前記ガリウム砒素埋
込層57の上に窒化シリコン膜62を形成する工程と、
前記窒化シリコン膜62に覆われた前記ガリウム砒素埋
込層57を加熱する工程と、前記ゲート接続領域の上の
前記窒化シリコン膜62を選択的にエッチングして開口
部62aを形成する工程と、前記開口部62aを通して
前記ガリウム砒素埋込層57をエッチングして第2のリ
セス64を形成する工程と、前記第2のリセス64を通
して前記ショットキー半導体層56の前記ゲート接続領
域にゲート電極68を形成する工程と、前記窒化シリコ
ン膜62をパターニグして前記第1のリセス61の両側
方の前記キャップ層59にソース用開口部とドレイン用
開口部を形成する工程と、前記ソース用開口部を通して
前記キャップ層59にソース電極69sを形成し、前記
ドレイン用開口部を通して前記キャップ層59にドレイ
ン電極69dを形成する工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法により解決する。
【0019】上記した半導体装置の製造方法において、
前記ガリウム砒素埋込層57を加熱する温度は500℃
〜700℃の範囲にあることを特徴とする。上記した半
導体装置の製造方法において、前記ガリウム砒素キャッ
プ層59と前記ガリウム砒素埋込層57の間にアルミニ
ウム・ガリウム・砒素エッチングストップ層58を形成
する工程をさらに有し、前記第1のリセス61を形成す
る際の前記ガリウム砒素キャップ層59のエッチング
は、前記アルミニウム・ガリウム・砒素エッチングスト
ップ層58を露出させた時点で停止させ、前記第1のリ
セス61を形成した後に、前記第1のリセス61から現
れる前記アルミニウム・ガリウム・砒素エッチングスト
ップ層58を除去することを特徴とする。
【0020】上記した課題は、図22及び図27に例示
するように、化合物半導体基板上51上方に形成された
チャネル層54と、前記チャネル層54上に形成された
キャリア供給層55と、前記キャリア供給層55上に形
成されてゲート接続領域を有するショットキー半導体層
56と、前記ショットキー半導体層56上に形成された
ガリウム砒素埋込層57と、前記ガリウム砒素埋込層5
7上に形成されたガリウム砒素キャップ層59と、前記
ガリウム砒素キャップ層59に形成され、前記ゲート接
続領域よりも幅が広く、且つ、前記ガリウム砒素埋込層
57の一部を露出する第1のリセス61と、前記第1の
リセス61より露出した前記ガリウム砒素埋込層57上
に形成された酸化ガリウム層72aと、前記ガリウム砒
素埋込層57に形成されて前記ショットキー半導体層5
6の前記ゲート接続領域を露出する第2のリセス64
と、前記第1のリセス61内に設けられ、前記第2のリ
セス64の端から前記酸化ガリウム層72a上及び前記
ガリウム砒素キャップ層59上に延在する窒化シリコン
膜62と、前記第2のリセス64内で前記ショットキー
半導体層56上に接続するゲート電極68と、前記ガリ
ウム砒素キャップ層59上にそれぞれ形成されたソース
電極及びドレイン電極69s,69dとを有することを
特徴とする化合物半導体装置によって解決する。
【0021】上記した半導体装置において、前記第1の
リセス61と前記第2のリセス64の間隔は1μmより
も小さいことを特徴とする。上記した半導体装置におい
て、前記ゲート電極68のうち前記ソース電極69sと
前記ドレイン電極69dへの方向の長さは、0.5μm
よりも短いことを特徴とする。
【0022】なお、以上の図番及び符号は理解を容易に
するために付したものであって、本発明は、それらの図
番、符号の構造に限定されるものではない。次に、本発
明の作用について説明する。本発明によれば、GaAsキャ
ップ層に形成された第1のリセスの内側の領域で第2の
リセスが形成されるGaAs埋込層の上に窒化シリコン膜を
形成した後に、GaAs埋込層を加熱している。このため、
GaAs埋込層の表面が酸化されて酸化ガリウム層と砒素層
が発生しても、その埋込層を加熱することによってその
上の砒素層は窒化シリコン膜を透過して外部に放出され
ることになる。
【0023】その砒素層は導電性が高いのでリーク電流
を流れ易くして三端子耐圧を低下させる原因となってい
た。その砒素層は、加熱によって実質的に消失するの
で、ドレイン電極とゲート電極とソース電極の相互間の
三端子耐圧(Vdsx )が高くなる。この三端子耐圧が高
くなると電力付加効率も高くなる。この結果、第1のリ
セスと第2のリセスの間隔を1μm以下に抑えても電力
付加効率が低下しないことが実験により明らかになっ
た。
【0024】その加熱温度は500℃から700℃が好
ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。 (第1の実施の形態)図2〜図5は、本発明の第1の実
施の形態に係るHEMTの製造工程を示す断面図であ
る。
【0026】まず、図2(a) に示すように、HEMTを
構成する複数の化合物半導体を半絶縁性のガリウム砒素
(GaAs)基板1の上に形成することについて説明する。
図2(a) において、GaAs基板1の上には、アンドープの
GaAsよりなる第1バッファ層2aと、アンドープのアル
ミニウムガリウム砒素(AlGaAs)よりなる第2バッファ
層2bと、n+ 型のAlGaAsよりなる第1電子供給層3
と、アンドープAlGaAsよりなる第1スペーサ層4と、ア
ンドープのインジウムガリウム砒素(InGaAs)よりなる
チャネル層5と、アンドープAlGaAsよりなる第2スペー
サ層6と、n+ 型のAlGaAsよりなる第2電子供給層(キ
ャリア供給層)7と、アンドープのAlGaAsよりなるショ
ットキー層8と、n- 型のGaAs埋込層9と、n+ 型のAl
GaAsエッチングストップ層10と、n+ 型のGaAsキャッ
プ層11が順に成長されている。
【0027】それらの化合物半導体層2〜11の成長方
法としては、MOVPE法、MBE法などがある。な
お、上記したアンドープというのは、半導体成長時に不
純物をドープしないことを意味し、全く不純物を含まな
いという意味ではない。それらの半導体層は実質的に下
の層と格子整合する条件で形成する。この場合に、ショ
ットキー層8を構成するAlGaAsに含まれるIII 族元素中
のアルミニウム(Al)の組成比は0.4以上(例えば
0.5)であることが好ましく、これによってショット
キー層8はAlx Ga1-x As(x>0.4)から構成され
る。また、エッチングストップ層10を構成するAlGaAs
に含まれるIII 族元素中のアルミニウム(Al)の組成比
は、0.1以上(例えば0.25)であることが好まし
く、これによってエッチングストップ層10はAly Ga
1-y As(y>0.1)から構成される。
【0028】さらに、第1電子供給層3、第1スペーサ
層4、第2スペーサ層6及び第2電子供給層7をそれぞ
れ構成するAlGaAsに含まれるIII 族元素中のアルミニウ
ムの組成比は0.1〜0.3(例えば0.25)であ
る。さらに、チャネル層5を構成するInGaAsに含まれる
III 族元素中のインジウムの組成比は0.1〜0.3
(例えば0.25)である。
【0029】AlGaAsは、Al組成比が大きくなるほどエネ
ルギーバンドギャップが広くなる。エネルギーバンドギ
ャップの大きい順にAlGaAsの層を並べると、ショットキ
ー層8、エッチングストップ層10、それ以外のAlGaAs
層(第1電子供給層3、第1スペーサ層4、第2スペー
サ層6及び第2電子供給層7)の順となる。次に、化合
物半導体層の膜厚の範囲の例を挙げる。
【0030】GaAs第1バッファ層2aの厚さは約150
nm、AlGaAs第2バッファ層2bの厚さは約500nm、Al
GaAs第1電子供給層3の厚さは3〜15nm(例えば7n
m)、AlGaAs第1スペーサ層4の厚さは5nm以下(例え
ば2nm)、InGaAsチャネル層5の厚さは10〜25nm
(例えば14nm)、AlGaAs第2スペーサ層6の厚さは5
nm以下(例えば2nm)、AlGaAs第2電子供給層7の厚さ
は10〜30nm(例えば20nm)、AlGaAsショットキー
層8の厚さは1〜30nm(例えば20nm)、GaAs埋込層
9の厚さは10〜70nm(例えば30nm)、AlGaAsエッ
チングストップ層10の厚さは1〜10nm(例えば3n
m)、GaAsキャップ層11は50nm以上(例えば80n
m)である。
【0031】また、不純物がドープされる層の不純物濃
度として、AlGaAs第1電子供給層3ではシリコン濃度が
1×1018〜3×1018atoms/cm3 (例えば2×1018
atoms/cm3 )、AlGaAs第2電子供給層7ではシリコン濃
度が1×1018〜3×1018atoms/cm3 (例えば2×1
18atoms/cm3 )、GaAs埋込層9ではシリコン濃度が5
×1017atoms/cm3 以下(例えば5×1016atoms/c
m3 )、AlGaAsエッチングストップ層10では零以上
(例えば2×1018 atoms/cm3)、GaAsキャップ層11
は1×1018 atoms/cm3以上(例えば3×1018 atoms
/cm3)である。なお、上記したショットキー層8はアン
ドープとなっているが、上下の層からの不純物拡散又は
膜成長時の不純物ドープによって5×1017atoms/cm3
以下の濃度でシリコンを含ませてもよい。不純物とし
て、例えばシリコンを用いる。
【0032】以上のような半導体層の成長を終えた後
に、キャップ層11の上に第1のレジスト12を塗布し
た後に、第1のレジスト12を露光、現像することによ
って、ゲート領域とソース/ドレイン領域を区画する領
域に第1のレジスト12を島状に残す。続いて、第1の
レジスト12をマスクに使用してキャップ層11をエッ
チングして図2(b) に示すように島状に残存させる。
【0033】この場合、四塩化シリコン(SiCl4
と六フッ化硫黄(SF6 )を反応ガスに使用してプラズ
マエッチング法によってGaAsキャップ層11をエッチン
グする。そのような条件でエッチングを続けると、AlGa
Asエッチングストップ層10ではエッチングレートが急
速に遅くなるので、GaAsキャップ層11のエッチング停
止の制御は容易である。
【0034】このエッチングによって、ソース/ドレイ
ン領域のキャップ層11の内側には第1のリセス13が
形成され、さらに外側にはソース/ドレイン電極を形成
するための凹状の領域が確保される。さらに、図3(a)
に示すように、第1のレジスト12をマスクに用いて、
第1のリセス13から露出したAlGaAsエッチングストッ
プ層10を例えばアンモニア、硝酸又はフッ酸によって
除去する。
【0035】次に、第1のレジスト12を除去した後
に、図3(b) に示すように、酸化シリコン(SiO2)、窒
化シリコン(Si3N4 )、酸化窒化シリコン(SiON)など
の絶縁膜14をCVD法により形成して埋込層9とキャ
ップ層11を覆う。その絶縁膜14の形成については、
第8実施形態において詳述する。その後に、第2のレジ
ストを絶縁膜14の上に塗布し、これを露光、現像して
図4(a) に示すようにゲート領域に窓15aを形成す
る。
【0036】次に、窓15aから露出した絶縁膜14を
反応性イオンエッチングによりエッチングしてゲート領
域に開口部14aを形成する。さらに、開口部14aか
ら露出したGaAs埋込層9をエッチングし、これにより図
4(b) に示すような第2のリセス16をGaAs埋込層9に
形成する。この第2のリセス16を形成する際のエッチ
ングは、SiCl4 とSF6 の混合ガスを用いるプラズ
マエッチング法による。
【0037】なお、第1のリセス13の内側の端部と第
2のリセスの外側の端部の距離Lがリセス長である。次
に、図5(a) に示すように、スパッタによって絶縁膜1
4上と第2のリセス16の中に、タングステンシリサイ
ド(WSi )層17aと金(Au)層17bをスパッタによ
ってそれぞれ150nm、500nmの厚さに形成する。
【0038】さらに、Au層17bとWSi 層17aをパタ
ーニングして、第2のリセス16内とその周辺に残存さ
せる。これらAu層17bとWSi 層17aにより、図5
(a) に示すようなT字型のゲート電極18が構成され
る。このゲート電極18とショットキー層8の境界には
ショットキー障壁が存在する。次に、レジストを用いる
フォトリソグラフィー技術によって絶縁膜14をパター
ニグし、これによって、2つの島状のキャップ層11の
互いの外側にソース/ドレイン用の開口部14s,14
dを形成する。さらに、蒸着によって金ゲルマニウム
(AuGe)、ニッケル(Ni)、Auの3つの層よりなる三層
構造金属層19を形成する。
【0039】その三層構造金属層19はリフトオフ法に
よって形成され、2つの島状のキャップ層11の外側の
埋込層9の上に残存される。これにより島状のキャップ
層11の外側に存在する2つの三層構造金属層19は、
ドレイン電極19dとソース電極19sとして用いられ
る。その後に、三層構造金属層19を400〜450℃
で加熱してその最下層のAuGeを第2電子供給層7まで拡
散させる。
【0040】これにより、HEMTの基本的構造が完成
する。ところで、上記したHEMTにおいては、ショッ
トキー層8を構成するAlGaAsのアルミニウムの組成比を
0.4としたので、それ自体でバンドギャップが大きく
なる。したがって、ゲート電極18に対するショットキ
ー障壁が図1に示す従来の素子のそれに比べて高くな
り、この結果、順方向ゲート耐圧が0.1〜0.2V高
くなる。またウォークアウト現象の発生が抑制される。
【0041】ところでショットキー層8のバンドギャッ
プが大きくなると、その上に形成されるソース電極19
s、ドレイン電極19dとショットキー層8とのオーミ
ック接触抵抗が高くなり、ひいてはトランジスタのON
抵抗が増大して特性を悪くする原因となる。しかし、本
実施形態では、キャップ層11とエッチングストップ層
10を除去することにより、ソース電極19s、ドレイ
ン電極19dから第2電子供給層6の上面までの距離
(深さ)を薄くして、ソース/ドレイン電極19s,1
9dの構成金属(AuGe)を第2電子供給層7に熱拡散し
易くしているので、オーミック抵抗が低減し、これによ
り、ON抵抗を低下させている。
【0042】第2電子供給層7の上面からソース/ドレ
イン電極19s.19dまでの距離とオーミック抵抗の
関係を求めたところ、電子供給層上面からソース/ドレ
イン電極までの厚さを100nm以下にすることがオーミ
ック抵抗の低下、ひいてはON抵抗低下のために重要で
あることがわかった。例えば、その厚さが55nmの場合
にはオン抵抗が1Ωmm以下であったが、140nmとす
ると2〜8Ωmmとなった。
【0043】本実施形態では、以上の点を考慮して第2
電子供給層7の上面から埋込層9上面までの厚さを最大
で約100nmとした。なお、その厚さを薄くするといっ
ても限界がある。即ち、ゲート電極18の周辺におい
て、埋込層9からその下方に伸びる表面空乏層が第2電
子供給層7に到達しない厚さとする必要がある。もし、
表面空乏層が第2電子供給層7に到達すると、チャネル
層5の2DEG濃度が小さくなってトランジスタ特性が
劣化することになる。この点を考慮すると、本実施形態
での第2電子供給層7の上面から埋込層9上面までの厚
さTの下限値は15nmであることが好ましい。
【0044】なお、図5(b) における符号Dは、表面空
乏層とゲートによる空乏層の状態の分布の例を示してい
る。ところで、上記した説明では、ソース/ドレイン電
極を埋込層に接続しているが、埋込層から下の層を第2
スペーサ層の範囲内でエッチングしてソース/ドレイン
電極とチャネル層の距離を短縮してもよい。 (第2の実施の形態)図6〜図9は、本発明の第2の実
施の形態に係るHEMTの製造工程を示す断面図であ
る。
【0045】まず、図6(a) に示すように、HEMTを
構成する複数の化合物半導体を半絶縁性のガリウム砒素
(GaAs)基板1の上に形成することについて説明する。
図6(a) において、GaAs基板21の上には、アンドープ
のGaAsよりなる第1バッファ層22aと、アンドープの
AlGaAsよりなる第2バッファ層22bと、n+型のAlGaA
sよりなる第1電子供給層23と、アンドープAlGaAsよ
りなる第1スペーサ層24と、アンドープのインジウム
ガリウム砒素(InGaAs)よりなるチャネル層25と、ア
ンドープAlGaAsよりなる第2スペーサ層26と、n+
のAlGaAsよりなる第2電子供給層(キャリア供給層)2
7と、n- 型のAlGaAsよりなるショットキー層28と、
- 型のGaAsよりなる埋込層29と、n+ 型のAlGaAsよ
りなるエッチングストップ層30と、n+ 型のGaAsより
なるキャップ層31が順に成長されている。
【0046】それらの層はMOVPE法、MBE法など
により成長される。 この場合に、ショットキー層28
を構成するAlGaAsに含まれるIII 族元素中のアルミニウ
ム(Al)の組成比は、0.1〜0.3(例えば0.2
5)とすることが好ましく、これにより、ショットキー
層28はAlx Ga1-x As(0.1<x<0.3)から構成
される。また、エッチングストップ層30に含まれるII
I 族元素中のアルミニウム(Al)の組成比も、ショット
キー層28と同じ範囲でアルミニウム組成比を選択する
ことが好ましい。
【0047】さらに、第1電子供給層23、第1スペー
サ層24、第2スペーサ層26及び第2電子供給層27
をそれぞれ構成するAlGaAsに含まれるIII 族元素中のア
ルミニウムの組成比は0.1〜0.3(例えば0.2
5)である。さらに、チャネル層25を構成するInGaAs
に含まれるIII 族元素中のインジウムの組成比は0.1
〜0.3(例えば0.25)である。
【0048】次に、化合物半導体層の膜厚の好ましい範
囲を挙げる。GaAs第1バッファ層22aからAlGaAs第2
電子供給層27までの層の厚さは、それらの層と同じ機
能を有する第1実施形態のGaAs第1バッファ層2aから
AlGaAs第2電子供給層7と同じに設定する。また、AlGa
Asショットキー層28の厚さは5〜30nm(例えば20
nm)、GaAs埋込層29の厚さは15〜50nm(例えば3
0nm)、AlGaAsエッチングストップ層30の厚さは1〜
10nm(例えば3nm)、GaAsキャップ層31は30〜1
50nm(例えば80nm)である。
【0049】また、不純物がドープされる層の不純物濃
度として、AlGaAs第1電子供給層23からAlGaAs第2電
子供給層27までは第1実施形態と同じに設定する。ま
た、ショットキー層28のシリコン濃度は1×1016
1×1017atoms/cm3 (例えば5×1016atoms/c
m3 )、GaAs埋込層29のシリコン濃度は1×1016
10×1016atoms/cm3 以下(例えば5×1016atoms/
cm3 )とする。さらに、エッチングストップ層30とキ
ャップ層31の不純物濃度については第1実施形態と同
じに設定する。
【0050】以上のような膜の成長を終えた後に、キャ
ップ層31の上にレジスト32を塗布する。そして、そ
のレジスト32を露光、現像することによって、ソース
/ドレイン領域を覆う形状にレジスト32をパターニン
グする。続いて、レジスト32をマスクに使用してGaAs
キャップ層31をエッチングして図6(b) に示すような
第1のリセス33を形成する。
【0051】このエッチング工程において、SiCl4 、SF
6 の混合ガスを用いるプラズマエッチング法によってGa
Asキャップ層31をエッチングすると、その下のAlGaAs
エッチングストップ層30が露出した時点でエッチング
レートは急速に遅くなるので、GaAsキャップ層31のエ
ッチング停止の制御は容易である。さらに、レジスト3
2をマスクに用いて、第1のリセス33から露出したAl
GaAsエッチングストップ層30を例えばアンモニア、硝
酸又はフッ酸によって除去する。
【0052】次に、レジスト32を除去した後に、図7
(a) に示すように、GaAsキャップ層31の露出面とGaAs
埋込層29の露出面の上に絶縁膜34をプラズマCVD
法によって成長する。その後に、別のレジスト35を絶
縁膜34の上に塗布した後に、これを露光、現像するこ
とによって図7(b) に示すようにゲート領域に窓35a
を形成する。そして、窓35aから露出した絶縁膜34
を反応性イオンエッチングによりエッチングして開口部
34aを形成する。
【0053】続いて、図8(a) に示すように、第1のリ
セス33の形成と同じ条件で開口部34aを通してGaAs
埋込層29をエッチングし、これにより第2のリセス3
6をGaAs埋込層29に形成する。その後に、レジスト3
5を除去する。次に、図8(a) に示すように、スパッタ
によって絶縁膜34の開口部34a及び第2のリセス3
6の中に金属膜を形成する。その金属膜は、タングステ
ンシリサイド(WSi )層と金(Au)層をそれぞれ150
nm、500nmの厚さに形成した2層構造から構成されて
いる。
【0054】さらに、金属層をフォトリソグラフィーに
よってパターニングすることによって、図8(b) に示す
ように、開口部34a及び第2のリセス36を通ってAl
GaAsショットキー層28にショットキー接触する断面T
字型のゲート電極37を形成する。そのゲート電極37
のソースからドレイン方向への長さ、即ちゲート長は例
えば0.6μm以下となっている。
【0055】次に、レジスト(不図示)を用いるフォト
リソグラフィー技術によって絶縁膜34をパターニング
し、これによって、ゲート電極37の両側方のGaAsキャ
ップ層31の上に2つの開口部34s,34dを形成す
る(図9)。さらに、蒸着によって金ゲルマニウム(Au
Ge)、ニッケル(Ni)、Auの3つの層を順に成長して多
層導電膜を形成する。
【0056】そして、リフトオフ法によって多層導電膜
をパターニングする。これにより2つの開口部34s,
34d内に残った多層導電膜を図9に示すようなソース
電極38sとドレイン電極38dとして適用する。これ
により、HEMTの基本的な構造が完成する。上記した
HEMTにおいては、ショットキー層28と埋込層29
の不純物濃度を1×1016 atoms/cm3以上としたことに
よりウォークアウト現象の発生が抑制された。ウォーク
アウト現象が抑制されるのは次のような理由によると考
えられる。
【0057】ウォークアウト現象は、チャネル層25に
おいて電子が結合元素に衝突することにより結合元素か
ら正孔が電離し、そのホールが表面準位によってトラッ
プ(捕捉)されて表面空乏層が縮む、というモデルが提
唱されている。そのようなモデルは、例えばIEEE, Tran
saaction on Electorn Device, Vol.45., No1, 1998,p.
18 に記載されている。
【0058】そこで、本実施形態では、ショットキー層
28と埋込層29の不純物濃度を高くすることにより、
それらの層28,29が正孔のバリアとなり、チャネル
層25で電離したホールが埋込層29の表面空乏層に到
達するのを妨げるようにしている。また、正孔が表面準
位によりトラップされたとしてもそのトラップ量は僅か
であり、表面空乏層の縮小量は図1に示す従来構造のH
EMTに比べて小さくなる。
【0059】このように縮小化が防止された表面空乏層
は、ドレイン電極38dから供給されたキャリアがゲー
ト電極37に向けて移動することを阻止するので、ウォ
ークアウト現象が抑制され、且つゲート耐圧の低下が防
止される。ただし、ショットキー層28と埋込層29の
不純物濃度が1×1017 atoms/cm3以上の場合には、そ
れらの層の抵抗値が小さくなって電子がショットキー層
28と埋込層29を伝導し易くなり、ゲート耐圧が小さ
くなる。したがって、その不純物濃度を1×1017 ato
ms/cm3よりも低減することが好ましい。
【0060】また、リセス距離Lが0.15μmよりも
小さくなるとドレイン電極38dからゲート電極37に
到達する電子の数が多くなってゲート耐圧が小さくな
り、さらに、リセス距離Lが0.6μmよりも長くなる
と、ウォークアウト現象の発生原因となるリセス表面の
面積が大きくなって正孔が表面準位に捕捉されやすくな
る。
【0061】それらのようなゲート逆方向耐圧、ゲート
逆方向耐圧のウォークアウト変化率のそれぞれとリセス
距離Lとの関係を示すと、図10(a),(b) のようにな
る。したがって、リセス距離Lは0.15〜0.6μm
の範囲にあることが好ましい。さらに、埋込層29の厚
さが15nmよりも薄いと、表面空乏層が第2電子供給層
27に達してチャネル電流最大値Ifmaxが小さくなり、
また、50nmよりも厚くなるとゲート電極37と接触す
る面積が大きくなるのでゲート順方向耐圧が小さくなる
ことが、発明者等の調査によって明らかになった。
【0062】それらのようなIfmax、ゲート順方向耐圧
のそれぞれと埋込層29の膜厚との関係を示すと、図1
1(a),(b) のようになる。したがって、埋込層29は、
15nmよりも厚く且つ50nmよりも薄いことが好まし
い。 (第3の実施の形態)この実施の形態では、第2の実施
の形態に示したHEMTのショットキー層及びその上の
各層の組成、不純物濃度を変えた構造を有している。
【0063】図12は、本発明の第3実施の形態に係る
HEMTを示す断面図である。なお、図12において図
9と同じ符号は同じ要素を示している。図12におい
て、GaAs基板1の上には、アンドープのGaAsよりなる第
1バッファ層22aと、アンドープのAlGaAsよりなるバ
ッファ層22bと、n+ 型のAlGaAsよりなる第1電子供
給層23と、アンドープAlGaAsよりなる第1スペーサ層
24と、アンドープのインジウムガリウム砒素(InGaA
s)よりなるチャネル層25と、アンドープAlGaAsより
なる第2スペーサ層26と、n+ 型のAlGaAsよりなる第
2電子供給層(キャリア供給層)27と、アンドープの
AlGaAsよりなるショットキー層28aと、n- 型のGaAs
埋込層29aと、n+ 型のAlGaAsエッチングストップ層
30aと、n+ 型のGaAsキャップ層31aが順に成長さ
れている。
【0064】それらの層は、MOVPE法、MBE法な
どによって成長される。この場合に、ショットキー層2
8aを構成するAlGaAsに含まれるIII 族元素中のアルミ
ニウム(Al)の組成比は、0.4以上(例えば0.5)
とすることが好ましく、これにより、ショットキー層2
8aはAlx Ga1-x As(x>0.4)から構成される。ま
た、エッチングストップ層30aに含まれるIII 族元素
中のアルミニウム(Al)の組成比は、0.1以上(例え
ば0.25)とすることが好ましく、これにより、エッ
チングストップ層30aはAly Ga1-y As(y>0.1)
から構成される。なお、AlGaAsよりなるその他の層は、
第2の実施形態と同じアルミニウム組成比とする。
【0065】これにより、ショットキー層28aを構成
するAlGaAsのバンドギャップが、その他の層を構成する
AlGaAsのバンドギャップよりも広くなる。次に、化合物
半導体層の膜厚の好ましい範囲を挙げる。GaAs第1バッ
ファ層22aからAlGaAs第2電子供給層27までのそれ
ぞれの層の厚さは、第2実施形態と同じに設定される。
また、AlGaAsショットキー層28aの厚さは5〜30nm
(例えば20nm)、GaAs埋込層29aの厚さは10〜7
0nm(例えば30nm)、AlGaAsエッチングストップ層3
0aの厚さは1〜10nm(例えば3nm)、GaAsキャップ
層31aの厚さは50nm以下(例えば20nm)である。
【0066】また、シリコンがドープされる層の不純物
濃度について、GaAs第1バッファ層22aからAlGaAs第
2電子供給層27までは第2実施形態と同じ不純物濃度
に設定する。また、ショットキー層28aではアンドー
プであるが、5×1017atoms/cm3 以下の不純物濃度で
不純物が含まれていてもよい。さらに、GaAs埋込層29
aではシリコン濃度が5×1017atoms/cm3 以下(例え
ば5×1016atoms/cm 3 )とする。さらに、エッチング
ストップ層30aとキャップ層31aの不純物濃度につ
いては第2実施形態と同じに設定する。
【0067】この後に、第2実施形態で説明した工程を
経て、第1のリセス33を形成し、埋込層29aを絶縁
膜34で覆い、第2のリセス36を形成し、ゲート電極
37を形成し、ソース電極38s、ドレイン電極38d
を形成する。その後に、ソース電極38s、ドレイン電
極38dを構成するAuGe/Ni/Auの三層構造のうちの最
下層のAuGeを温度400〜450℃で加熱して第2電子
供給層27にまで到達させている。
【0068】そのようなHEMTによれば、ショットキ
ー層37を構成するAlGaAsのAl組成比を従来素子のそれ
よりも大きくしたので、ショットキー層37のバンドギ
ャップが大きくなってゲート電極37との間に存在する
ショットキー障壁が従来の素子よりも高くなる。また、
エンハンスメント動作する場合のゲート順方向動作電圧
が0.1〜0.2V向上する。
【0069】しかし、第1実施形態の説明でも述べたよ
うに、ショットキー層37のバンドギャップが大きくな
ると、ソース電極38s、ドレイン電極38dのオーミ
ック抵抗が大きくなってON抵抗が増大する。そのよう
な問題を解決するためには、ソース電極38s、ドレイ
ン電極38dを構成する三層構造の金属層の最下層のAu
Geを加熱によって拡散させて電子供給層に到達させるこ
とが有効である。
【0070】この場合、ソース/ドレイン電極38s,
38dの下面から第2電子供給層27の上面までの距離
を100nm以下とすることが好ましい。本実施形態で
は、その距離を75nmとした。なお、第1のリセス33
内での埋込層29aによる表面空乏層が第2電子供給層
26に達しない程度にその距離を確保する必要があり、
もし表面空乏層が第2電子供給層27に達すると、チャ
ネル層25での2DEG(2次元電子ガス)濃度が小さ
くなってトランジスタ特性が劣化するので好ましくな
い。 (第4の実施の形態) 上記した第1〜第3の実施の形態では、第1及び第2の
電子供給層23,27、第1及び第2のスペーサ層2
4,26及びショットキー層28をそれぞれAlGaAsから
構成している。
【0071】しかし、図13に示すように、第2スペー
サ層41と第2の電子供給層42をInGaP から構成する
と、不純物濃度を高くすることが容易になる。したがっ
て、第2の電子供給層42からチャネル層25への電子
供給量を一定とすると、AlGaAsを用いる場合に比べて、
InGaP を用いた場合の方が第2スペーサ層41及び第2
の電子供給層42の膜厚を1/2〜2/3まで薄くする
ことが可能になり、InGaP を用いた方がコンダクタンス
m が大きくなる。ところで、図13において、第2ス
ペーサ層と第2電子供給層以外の構成は、第2実施形態
と同じであって図9と同じ符号は同じ要素を示してい
る。
【0072】図13において、GaAs基板21の上には、
アンドープのGaAsよりなる第1バッファ層22aと、ア
ンドープのAlGaAsよりなる第2バッファ層22bと、n
+ 型のAlGaAsよりなる第1電子供給層23と、アンドー
プAlGaAsよりなる第1スペーサ層24と、アンドープの
インジウムガリウム砒素(InGaAs)よりなるチャネル層
25と、アンドープInGaP よりなる第2スペーサ層41
と、n+ 型のInGaP よりなる第2電子供給層(キャリア
供給層)42と、n- 型のAlGaAsよりなるショットキー
層28と、n- 型のGaAsよりなる埋込層29と、n+
のAlGaAsエッチングストップ層30と、n+ 型のGaAsキ
ャップ層31が順に形成されている。
【0073】第2スペーサ層41、第2電子供給層42
を構成するInGaP に含まれるIII 族元素中のインジウム
の組成比は0.48とする。また、第2スペーサ層41
の厚さは5nm以下(例えば2nm)、第2電子供給層42
の厚さは5〜20nm(例えば8nm)とする。さらに、第
2電子供給層42のシリコン不純物濃度は1×1018
3×1018 atoms/cm3(例えば2×1018 atoms/cm3
である。
【0074】その他の構成は、第2実施形態と同様であ
る。 (第5の実施の形態)上記した第4の実施の形態では、
第2スペーサ層41と第2電子供給層42だけをInGaP
から構成したが、図14に示すように、ショットキー層
43もInGaPから構成してもよい。
【0075】なお、図14において、図13と同じ符号
は同じ要素を示している。図14に示すように、ショッ
トキー層43をInGaP によって構成することにより、Al
GaAsより形成する場合よりもゲート耐圧を高くできる。
図14に示すHEMTの層構成は、ショットキー層43
を除いて第4実施形態と同様である。
【0076】ショットキー層43を構成するInGaP に含
まれるIII族元素中のインジウムの組成比は0.48で
ある。また、そのInGaP に含まれる不純物濃度は1×1
18〜3×1018atoms/cm3(例えば2×1018atoms
/cm3)である。さらに、ショットキー層43の厚さは
5〜30nm(例えば20nm)である。その他の構造は、
第4実施形態と同様である。 (第6の実施の形態) 上記した第4の実施の形態では、第2スペーサ層41、
第2電子供給層42だけをInGaP から構成した。
【0077】しかし、図15に示すように第1電子供給
層44、第1スペーサ層45をそれぞれInGaP から構成
してもよい。このような材料を選択すると、第4の実施
形態よりも第1電子供給層44、第1スペーサ層45の
膜厚を薄くしたり、gm を大きくすることができる。し
かし、エピタキシャル成長の容易さを考慮すると、第1
スペーサ層、第1電子供給層の構成材料として第4実施
形態に示した材料を選択する方が好ましい。
【0078】図15に示すHEMTの層構成は、第1電
子供給層44、第1スペーサ層45を除いて第4実施形
態と同様である。第4実施形態と異なる組成からなる第
1電子供給層44、第1スペーサ層45のそれぞれの不
純物濃度、組成、膜厚は次のようである。第1スペーサ
層44を構成するInGaP に含まれるIII 族元素中のイン
ジウムの組成比は0.48である。また、第1スペーサ
層44の厚さは0nm以上で5nm以下(例えば2nm)であ
る。
【0079】また、第1電子供給層45を構成するInGa
P に含まれるIII 族元素中のインジウムの組成比は0.
48である。また、そのInGaP に含まれる不純物濃度は
1×1018〜3×1018 atoms/cm3(例えば2×1018
atoms/cm3)である。さらに、第1電子供給層45の厚
さは1〜10nm(例えば4nm)である。その他の構造
は、第4実施形態と同様である。 (第7の実施の形態)図16は、第7実施形態に係るH
EMTを示す断面図である。なお、図14において、図
2と同じ符号は同じ要素を示している。
【0080】本実施形態のHEMTは、第1実施形態の
HEMTの第1電子供給層、第1スペーサ層、第2スペ
ーサ層、第2電子供給層の材料をInGaP に変更した構造
を有している。図16において、GaAs基板1の上には、
アンドープGaAsよりなる第1バッファ層2a、アンドー
プAlGaAsよりなる第2バッファ層2b、n+ 型InGaP よ
りなる第1電子供給層44、アンドープInGaP よりなる
第1スペーサ層45、アンドープInGaAsよりなるチャネ
ル層5、アンドープInGaP よりなる第2スペーサ層4
1、n+ 型InGaP よりなる第2電子供給層42、n-
AlGaAsよりなるショットキー層8、n- 型GaAsよりなる
埋込層9、n+ 型AlGaAsよりなるエッチングストップ層
10、n+ 型GaAsよりなるキャップ層11が順に形成さ
れている。
【0081】この場合、第1電子供給層44、第1スペ
ーサ層45、第2スペーサ層41、第2電子供給層42
のそれぞれの材料、不純物濃度、膜厚は、第6の実施の
形態と同じにする。また、その他の層の材料、不純物濃
度、膜厚は、第1の実施の形態と同じにする。また、シ
ョットキー層8からキャップ層11までの層構成は、第
1実施の形態と同じである。そのようなショットキー層
8はバンドギャップが広くなるので、第6実施形態で示
したHEMTに比べて、ゲート耐圧を高くしてON抵抗
を低くすることが可能になる。
【0082】なお、第4〜第7の実施の形態において、
電子供給層、スペーサ層等をInGaPから形成している
が、InGaP の代わりにAlInGaP 、AlInAsを使用してもよ
い。また、第1〜第7の本実施形態では、第1バッファ
層をGaAsの単層から構成しているがこれに限られるもの
ではない。例えば、後述する図31に示すようにアンド
ープGaAs層とアンドープAlGaAs層とを交互に多層積層し
た構造を採用してもよい。また、上記したHEMTで
は、電子供給層を電子走行層の上と下に形成している
が、第1の電子供給層及び第1スペーサ層を省いてもよ
い。 (第8の実施の形態) 本実施形態では、HEMTのGaAs埋込層を覆う絶縁膜に
ついて説明する。
【0083】最近のHEMTにおいては、高周波数で動
作させるためにゲート長を短くすることが必須となって
いる。例えば、図1に示すHEMTにおいて、ゲート長
を0.5μm以下とした場合の電力付加効率(ηadd
とリセス長Lとの関係を調べると図17のような特性が
得られることが、本発明者等の実験によって確認されて
いる。ここで、リセス長Lは、図1においてドレイン電
極116dとゲート電極115 の間にある第1のリセス112 の
縁から第2のリセス114 の縁までの距離Lを示してい
る。
【0084】図17によれば、リセス長Lが1μm以上
の範囲の素子においては、リセス長Lが長くなればなる
ほど電力付加効率が小さくなる傾向にある。しかし、リ
セス長Lが1μmよりも小さい範囲では、リセス長Lが
短くなればなるほど電力付加効率が小さくなる傾向にあ
る。即ち、従来のHEMTにおいては、リセス長Lが1
μmの構造で電力付加効率が最も大きくなっている。
【0085】原理的には、リセス長Lが長くなるに従っ
て、ドレイン電極116dとゲート電極115 の間隔が広がる
ためにオン抵抗が大きくなって電力付加効率が小さくな
ることは理論的に理解できることである。しかし、リセ
ス長Lが1μm以下では、単にオン抵抗を小さくするだ
けでは電力付加効率を高く維持することはできないの
で、その対策が必要となる。
【0086】そこで、以下の実施形態では、ゲート電極
からキャップ層の間の領域のリセス長が1μm以下のト
ランジスタであっても電力付加効率を高く維持すること
ができるHEMTについて説明する。図18〜図23
は、本発明の第8の実施の形態に係るHEMTの製造工
程を示す断面図である。
【0087】まず、図18(a) に示すように、HEMT
を構成する複数の化合物半導体層を半絶縁性のガリウム
砒素(GaAs)基板51の上に形成する。図18(a) にお
いて、GaAs基板51の上には、アンドープのガリウム砒
素(GaAs)第1バッファ層52と、アンドープのアルミ
ニウムガリウム砒素(AlGaAs)第2バッファ層53と、
アンドープのインジウムガリウム砒素(InGaAs)電子走
行層(チャネル層)54と、n+ 型のAlGaAs電子供給層
(キャリア供給層)55と、n型のAlGaAsショットキー
層56と、n型のGaAs埋込層57と、n+ 型のAlGaAsエ
ッチングストップ層58と、n+ 型のGaAsキャップ層5
9とが順に成長されている。それらの層52〜59の成
長方法としては、MOVPE法、MBE法などがある。
なお、図18(a) において、2DEGは二次元電子ガス
を示している。
【0088】それらの層の厚さは特に限定されるもので
はない。それらの厚さの一例をあげると、GaAs第1バッ
ファ層52の厚さは150nm、AlGaAs第2バッファ層5
3の厚さは500nm、InGaAs電子走行層54の厚さは1
4nm、AlGaAs電子供給層55の厚さは20nm、AlGaAsシ
ョットキー層56の厚さは20nm、GaAs埋込層57の厚
さは30nm、AlGaAsエッチングストップ層58の厚さは
5nm、GaAsキャップ層59は80nmである。
【0089】また、不純物がドープされる層の不純物濃
度として、例えば、AlGaAs電子供給層55ではシリコン
濃度が1×1018atms/cm3以上、AlGaAsショットキー層
56ではシリコン濃度が約4×1016atms/cm3、GaAs埋
込層57ではシリコン濃度が約4×1016atms/cm3、Al
GaAsエッチングストップ層58ではシリコン濃度が2×
1018atms/cm3以上、GaAsキャップ層59ではシリコン
濃度が3×1018atms/cm3以上となっている。なお、Ga
As埋込層57はアンドープであってもよい。
【0090】以上のような層の形成を終えたのちに、キ
ャップ層59の上に第1のレジスト60を塗布し、さら
に、第1のレジスト60を露光、現像することによっ
て、ソース/ドレイン領域を覆う形状に第1のレジスト
60をパターニングする。続いて、第1のレジスト60
をマスクに使用してGaAsキャップ層59をエッチングし
て図18(b) に示すような第1のリセス61を形成す
る。
【0091】塩素ガス又は塩素化合物ガスを用いるプラ
ズマエッチング法によってGaAsキャップ層59をエッチ
ングすると、その下のAlGaAsエッチングストップ層58
が露出した時点でエッチングレートは急速に遅くなるの
で、GaAsキャップ層59のエッチング停止の制御は容易
である。このエッチングによって、GaAsキャップ層59
には第1のリセス61が形成される。
【0092】さらに、図19(a) に示すように、第1の
レジスト60をマスクに用いて、第1のリセス61から
露出したAlGaAsエッチングストップ層58を例えばアン
モニア、硝酸又はフッ酸によって除去する。次に、第1
のレジスト60を除去した後に、図19(b) に示すよう
に、GaAsキャップ層59の露出面とGaAs埋込層57の露
出面の上に窒化シリコン膜62をプラズマCVD法によ
って30nm〜100nmの厚さに成長する。窒化シリコン
膜62の成長条件は、例えば成長ガスとしてシラン(Si
H4)と窒素(N2)の混合ガスを用い、成長温度を250
〜350℃、好ましくは300℃とし、成長雰囲気圧力
を0.5〜2.0Torr、好ましくは約1Torrとし、さら
に、パワー密度を0.05〜0.11W/cm2 とし、成
長速度を5〜15nm/分とする。
【0093】その窒化シリコン膜62を形成した後に、
図19(b) に示すように、窒化シリコン膜62とその下
の化合物半導体層52〜59を500℃〜700℃の温
度で加熱する。次に、図20(a) に示すように、窒化シ
リコン膜62の上に酸化シリコン(SiO2)70をCVD法
によって250nm〜300nmの厚さに成長する。
【0094】その後に、第3のレジスト63を酸化シリ
コン膜70の上に塗布した後に、これを露光、現像する
ことによって図20(b) に示すようにゲート領域に窓6
3aを形成する。そして、窓63aから露出した酸化シ
リコン膜70と窒化シリコン膜62を反応性イオンエッ
チングによりエッチングして開口部62aを形成する。
酸化シリコン膜70と窒化シリコン膜62のエッチング
に使用するガスとして例えばSF6 がある。
【0095】続いて、第1のリセス61の形成と同じよ
うに、塩素ガス又は塩素化合物ガスを用いるプラズマエ
ッチング法によって開口部62aを通してGaAs埋込層5
7をエッチングし、これにより第2のリセス64をGaAs
埋込層57に形成する。その後に、図21(a) に示すよ
うに、第2のレジスト63を除去する。次に、図21
(b) に示すように、スパッタによって窒化シリコン膜6
2上と開口部62aの中と第2のリセス64の中に、タ
ングステンシリサイド(WSi )層65と金(Au)層66
をスパッタによってそれぞれ150nm、500nmの厚さ
に形成する。
【0096】さらに、Au層66の上に第3のレジスト6
7を塗布し、これを露光、現像して図22(a) に示すよ
うにゲート領域を覆うパターンを形成する。続いて、第
3のレジスト67をマスクに使用してAu層66とWSi
層65をエッチングして第2のリセス64内とその周辺
に残存させる。
【0097】これらAu層66とWSi層65により、図
22(b) に示すように、開口部62a及び第2のリセス
64を通ってAlGaAsショットキー層56にショットキー
接触する断面T字形のゲート電極68を形成する。その
ゲート電極68のソースからドレイン方向への長さ、即
ちゲート長は0.5μm以下となっている。次に、レジ
スト(不図示)を用いるフォトリソグラフィー技術によ
って窒化シリコン膜62及び酸化シリコン膜70をパタ
ーニグし、これによって、ゲート電極68の両側方のGa
Asキャップ層59の上に2つの開口部62s,62dを
形成する。さらに、蒸着によって金ゲルマニウム(AuG
e)、ニッケル(Ni)、Auの3つの層を順に成長して多
層導電膜を形成する。
【0098】そして、リフトオフ法によって多層導電膜
をパターニングする。これにより、図23に示すよう
に、2つの開口部62s,62d内に残った多層導電膜
をソース電極69sとドレイン電極69dとして適用す
る。その後に、フッ酸によって酸化シリコン膜70のみ
を除去する。このとき、酸化シリコン膜70下の窒化シ
リコン膜62は、フッ酸によるエッチングレートが酸化
シリコンの1/10以下と小さいため窒化シリコン膜6
2の除去を防止することができる。
【0099】なお、低周波動作のHEMT,MESFE
Tにおいては酸化シリコン膜70を除去しない場合があ
る。これにより、HEMTが完成する。以上述べたHE
MTの製造工程において、窒化シリコン膜62を形成し
た後に500〜700℃の温度でGaAs埋込層57を加熱
したが、この加熱を経たHEMTは、図24に示すよう
に、リセス長Lが1.0μm以下になっても電力付加効
率が低下することはなく、しかもリセス長Lが1.0μ
m以上の場合よりも電力付加効率が高くなることがわか
った。
【0100】その原因を究明するために、GaAs埋込層5
7上に窒化シリコン膜62を形成した後に500℃〜7
00℃の温度で加熱したHEMTの三端子耐圧Vdsx と
リセス長Lの関係を調べた。さらに、窒化シリコン膜を
有しない従来のHEMTの三端子耐圧Vdsx とリセス長
Lの関係を調べた。それらの関係は、図25に示すよう
になり、本実施形態の方が従来技術よりも三端子耐圧が
高くなることが分かった。
【0101】したがって、窒化シリコン膜62によって
GaAs埋込層57を覆った後に500〜700℃で加熱す
ることは三端子耐圧を高くし、その結果、電力付加効率
を高くすることが分かった。このように、本実施形態に
よって三端子耐圧が高くなる理由としては次のようなこ
とが推測される。
【0102】まず、従来技術として、図26(a) に示す
ようにGaAs埋込層57の表面が酸素含有雰囲気中に曝さ
れると、GaAsと酸素(O)が反応して図26(b) に示す
ようなAs2O3 層71が成長する。この場合、As2O3 層7
1を構成するAsは、その下のGaAs埋込層57から供給さ
れるために、As2O3 層71の下にはガリウム(Ga)層7
2が現れる。
【0103】さらに、酸素は砒素よりもガリウムと結合
し易いので、As2O3 層71中の酸素はガリウム(Ga)と
結合して図26(c) に示すようにGa層72はGa2O3 層7
2aに変わり、またAs2O3 層71はAs層71aに変わ
る。このAs層71aはGaAs埋込層57よりも導電率が高
いので、このAs層71aを通してキャリアが移動し易く
なり、三端子耐圧を低くする原因となる。
【0104】このようなAs層71aを、図26(d) に示
すようなSiO2ような酸素含有膜80で覆えば、図26
(e) に示すように酸素含有膜80中の酸素が下方に拡散
してAs層71aとGa2O3 層72aの量を増加させる原因
となり、三端子耐圧がさらに低下する原因となる。これ
に対して、本実施形態では、図27(a) 〜(c) に示すよ
うに、GaAs埋込層57の表面には、酸素含有雰囲気中の
酸素との反応によってGa2O3 層72aとAs層71aが現
れる。ここまでは、図26(a) 〜(c) と同じである。
【0105】さらに、図27(d) に示すように、As層7
1aを窒化シリコン(Si3N4 )膜62によって覆った後
に、これを500〜700℃の範囲内の温度で加熱する
と、図27(e) に示すように、As層71a中のAsは窒化
シリコン膜62を抜けて外部に揮発され、この結果、Ga
As埋込層57と窒化シリコン膜62の間には実質的に高
抵抗のGa2O3 層72aだけが存在することになる。
【0106】従って、GaAs埋込層57の上に発生したAs
層71aが消滅するので、GaAs埋込層57の上の層を通
してキャリアが移動しにくくなりなくなり、三端子耐圧
が高くなる。このように、GaAs埋込層57を窒化シリコ
ン膜62によって覆った後に、500℃〜700℃で加
熱することは電力付加効率を高くするために重要である
ことが分かった。
【0107】ところで、窒化シリコン膜62を形成した
後に、GaAs埋込層57を加熱する温度を500℃から7
00℃の範囲内に設定しているのは次のような実験結果
に基づいている。まず、図23に示したHEMTのゲー
ト電極68に直流電圧を印加した場合のドレイン電流I
max と加熱温度Tとの関係を調べたところ、図28のよ
うな結果が得られた。即ち、加熱温度Tを700℃より
も大きくすると、ドレイン電流Imax が低下し、700
℃よりも少し高い温度で目標ドレイン電流値450mA/m
mよりも小さくなった。このように加熱温度を700℃
より大きくするにつれてドレイン電流が低下するのは、
電子走行層の2次元電子ガス(2DEG)領域の半導体
結晶が破壊されたためにキャリアが移動し難くなるから
である。
【0108】また、加熱温度Tと三端子耐圧Vdsx の関
係を調べたところ、図29のようにリセス長に関係無
く、加熱温度Tが500℃より小さくなると三端子耐圧
Vdsxが低下した。これは、図27(d),(e) で示したよ
うな現象、即ち、GaAs埋込層57と窒化シリコン膜62
の間のAs層71aが消失しにくくなって、ソース・ドレ
イン間での高電圧印加時にリーク電流が多くなって三端
子耐圧を低減させる。
【0109】次に、ゲート幅を600μm、ゲート印加
信号の周波数を20GHzとして、本実施形態に沿って
形成したHEMTのリセス長と飽和出力(Psat )との
関係を調べたところ、図30に示すように、リセス長が
1.0μmよりも短い領域で目標値25dBm よりも大き
くなり、本実施形態のHEMTでは電力付加効率が高く
なった。
【0110】なお、本実施形態では、第1バッファ層を
GaAsの単層から構成しているがこれに限られるものでは
ない。例えば、図31に示すように、アンドープGaAs層
52aとアンドープAlGaAs52bとを交互に多層積層し
た構造を採用してもよい。また、上記したHEMTで
は、電子供給層55を電子走行層54の上にだけ形成し
ているが、図31に例示するように、電子走行層54の
下に第2の電子供給層55aを形成してもよい。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、キャ
ップ層とキャリア供給層の間にドナー濃度が1×1016
〜1×1017 atoms/cm3の第1の化合物半導体層を設け
ているので、そのような濃度のドナーによれば、チャネ
ル層において電離した正孔が第1の化合物半導体層の表
面に到達することを妨げ、これにより表面空乏層の縮小
化が抑制され、ウォークアウト現象の発生を防止でき
る。
【0112】この場合、ドナー濃度を1×1017 atoms
/cm3以下にしているので、第1の化合物半導体層のドナ
ーの高濃度化によるゲート耐圧が低下し易い状態とはな
っていない。別の発明によれば、キャリア供給層の上に
あるショットキー層のバンドギャップをキャリア供給層
のバンドギャップよりも高くしているので、ゲート電極
とショットキー層の間のエネルギー障壁を大きくしてゲ
ート耐圧を向上できる。
【0113】さらに別の発明によれば、キャップ層に形
成された第1のリセスの内側の領域で第2のリセスが形
成されるGaAs埋込層の上に窒化シリコン膜を形成した後
に、GaAs埋込層を加熱したところ、GaAs埋込層の表面が
酸化されて酸化ガリウム層と砒素層が発生しても、その
砒素層は加熱によって窒化シリコン膜を透過させて外部
に放出され、これにより三端子耐圧(Vdsx )を高くす
ることができる。この三端子耐圧が高くなると電力付加
効率も高くなる。
【0114】この結果、第1のリセスと第2のリセスの
間隔を1μm以下にした場合に、電力付加効率の低下を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来装置の一例を示す断面図である。
【図2】図2(a) 、図2(b) は、本発明の第1実施形態
に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その1)であ
る。
【図3】図3(a) 、図3(b) は、本発明の第1実施形態
に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その2)であ
る。
【図4】図4(a) 、図4(b) は、本発明の第1実施形態
に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その3)であ
る。
【図5】図5(a) 、図5(b) は、本発明の第1実施形態
に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その4)であ
る。
【図6】図6(a) 、図6(b) は、本発明の第2実施形態
に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その1)であ
る。
【図7】図7(a) 、図7(b) は、本発明の第2実施形態
に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その2)であ
る。
【図8】図8(a) 、図8(b) は、本発明の第2実施形態
に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その3)であ
る。
【図9】図9は、本発明の第2実施形態に係るHEMT
を示す断面図である。
【図10】図10(a) は、本発明の第2実施形態におけ
るHEMTのリセス距離Lとゲート逆方向耐圧との関係
を示す図、図10(b) はそのHEMTのリセス距離Lと
ゲート逆方向耐圧のウォークアウト変化率との関係を示
す図である。
【図11】図11(a) は、本発明の第2実施形態におけ
るHEMTの埋込層の膜厚とチャネル最大電流との関係
を示す図、図11(b) はそのHEMTの埋込層の膜厚と
ゲート順方向耐圧との関係を示す図である。
【図12】図12は、本発明の第3実施形態に係るHE
MTを示す断面図である。
【図13】図13は、本発明の第4実施形態に係るHE
MTを示す断面図である。
【図14】図14は、本発明の第5実施形態に係るHE
MTを示す断面図である。
【図15】図15は、本発明の第6実施形態に係るHE
MTを示す断面図である。
【図16】図16は、本発明の第7実施形態に係るHE
MTを示す断面図である。
【図17】図17は、従来装置のリセス長と電力付加効
率の関係を示す特性図である。
【図18】図18(a) 、図18(b) は、本発明の第8実
施形態に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その
1)である。
【図19】図19(a) 、図19(b) は、本発明の第8実
施形態に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その
2)である。
【図20】図20(a) 、図20(b) は、本発明の第8実
施形態に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その
3)である。
【図21】図21(a) 、図21(b) は、本発明の第8実
施形態に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その
4)である。
【図22】図22(a) 、図22(b) は、本発明の第8実
施形態に係るHEMTの製造工程を示す断面図(その
5)である。
【図23】図21は、本発明の第8実施形態に係るHE
MTの断面図である。
【図24】図24は、本発明の第8実施形態に係るHE
MTのリセス長と電力付加効率の関係を示す特性図であ
る。
【図25】図25は、本発明の第8実施形態に係るHE
MTのリセス長と三端子耐圧とリセス長の関係を示す特
性図と、従来のHEMTのリセス長と三端子耐圧とリセ
ス長の関係を示す特性図である。
【図26】図26(a) 〜(e) は、従来のHEMTの製造
工程に用いられるGaAs層の変化を示す断面図である。
【図27】図27(a) 〜(e) は、本発明の第8実施形態
に係るHEMTの製造工程に用いられるGaAs層の変化を
示す断面図である。
【図28】図28は、本発明の第8実施形態に係るHE
MTの製造工程において、GaAs埋込層を窒化シリコン膜
で覆った後の加熱温度とDCの最大ドレイン電流の関係
を示す特性図である。
【図29】図29は、本発明の第8実施形態に係るHE
MTの製造工程において、窒化シリコン膜で覆われたGa
As埋込層の加熱温度と三端子耐圧の関係を示す特性図で
ある。
【図30】図30は、本発明の第8実施形態に係るHE
MTのリセス長と出力との関係を示す特性図である。
【図31】図31は、本発明の第8実施形態に係るHE
MTの別な構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…GaAs基板、2a…GaAs第1バッファ層、2b…AlGa
As第2バッファ層、3…AlGaAs第1電子供給層、4…Al
GaAs第1スペーサ層、5…InGaAsチャネル層、6…第2
スペーサ層、7…AlGaAs第2電子供給層、8…AlGaAsシ
ョットキー層、9…GaAs埋込層、10…エッチングスト
ップ層、11…GaAsキャップ層、13…第1のリセス、
14…絶縁膜、16…第2のリセス、18…ゲート電
極、19s…ソース電極、19d…ドレイン電極、21
…GaAs基板、22a…GaAs第1バッファ層、22b…Al
GaAs第2バッファ層、23…AlGaAs第1電子供給層、2
4…AlGaAs第1スペーサ層、25…InGaAsチャネル層、
26…第2スペーサ層、27…AlGaAs第2電子供給層、
28…AlGaAsショットキー層、29…GaAs埋込層、30
…エッチングストップ層、31…GaAsキャップ層、33
…第1のリセス、34…絶縁膜、36…第2のリセス、
37…ゲート電極、38s…ソース電極、38d…ドレ
イン電極、28a…AlGaAsショットキー層、29a…Ga
As埋込層、30a…AlGaAsエッチングストップ層、31
a…GaAsキャップ層、41…InGaP 第2スペーサ層、4
2…InGaP 第2電子供給層、43…InGaP ショットキー
層、44…InGaP 第1電子供給層、45…InGaP 第1ス
ペーサ層、51…GaAs基板、52…GaAs第1バッファ
層、53…AlGaAs第2バッファ層、54…InGaAs電子走
行層、55…AlGaAs電子供給層、56…AlGaAsショット
キー層、57…GaAs埋込層、58…エッチングストップ
層、59…GaAsキャップ層、61…第1のリセス、62
…窒化シリコン膜、62a…開口部、64…第2のリセ
ス、68…ゲート電極、69s…ソース電極、69d…
ドレイン電極、70…酸化シリコン膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 照夫 山梨県中巨摩郡昭和町大字紙漉阿原1000 番地 富士通カンタムデバイス株式会社 内 (72)発明者 三谷 英三 山梨県中巨摩郡昭和町大字紙漉阿原1000 番地 富士通カンタムデバイス株式会社 内 (72)発明者 黒田 滋 山梨県中巨摩郡昭和町大字紙漉阿原1000 番地 富士通カンタムデバイス株式会社 内 (72)発明者 二階堂 淳一朗 山梨県中巨摩郡昭和町大字紙漉阿原1000 番地 富士通カンタムデバイス株式会社 内 (72)発明者 ▲館▼野 泰範 山梨県中巨摩郡昭和町大字紙漉阿原1000 番地 富士通カンタムデバイス株式会社 内 (56)参考文献 特開 平10−56168(JP,A) 特開 平6−260507(JP,A) 特開 平8−70012(JP,A) 特開 平11−251575(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 29/778 H01L 29/812

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板の上に形成され、第1
    のドナー濃度と第1のバンドキャップを有する材料から
    なるチャネル層と、 前記チャネル層上に形成され、且つ前記第1のバンドキ
    ャップよりも広い第2のバンドキャップを有し、前記第
    1のドナー濃度よりも高濃度である第2のドナー濃度を
    有する材料からなるキャリア供給層と、 前記キャリア供給層の上に形成され、下層部はショット
    キー層であり、上層部は該ショットキー層を覆う埋込層
    であり、且つ該ショットキー層及び該埋込層内に不純物
    濃度1×1016〜1×1017atoms/cm3の範囲内でドナ
    ーを含む第1の化合物半導体層と、 前記第1の化合物半導体層の前記ショットキー層にショ
    ットキー接続されるゲート電極と、 前記ゲート電極の両側方に配置されるソース領域、ドレ
    イン領域において、前記第1の化合物半導体層上に形成
    され、且つ前記第2のバンドギャップよりも狭い第3の
    バンドギャップを有し、前記第1のドナー濃度よりも高
    濃度である第3のドナー濃度を有する材料からなるキャ
    ップ層と、 前記ソース領域において前記キャップ層の上に少なくと
    も一部が形成されるソース電極と、 前記ドレイン領域において前記キャップ層の上に少なく
    とも一部が形成されるドレイン電極とを有することを特
    徴とする化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】前記埋込層の厚さは、15〜50nmであ
    ることを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】化合物半導体基板の上に形成され、第1
    のドナー濃度と第1のバンドキャップを有する材料から
    なるチャネル層と、 前記チャネル層上に形成され、且つ前記第1のバンドキ
    ャップよりも広い第2のバンドキャップを有し、前記第
    1のドナー濃度よりも高濃度である第2のドナー濃度を
    有する材料からなるキャリア供給層と、 前記キャリア供給層の上に形成され、且つ前記第2のバ
    ンドキャップよりも広い第3のバンドキャップを有し、
    ドナーを有する材料からなるショットキー層と、 前記ショットキー層上に接続されるゲート電極と、 前記ゲート電極の一部を埋め込むリセスを有する埋込層
    と、 前記ゲート電極の両側方に配置されるソース領域、ドレ
    イン領域において、前記ショットキー層の上に形成さ
    れ、且つ前記第2のバンドキャップよりも狭い第4のバ
    ンドキャップを有し、前記第1のドナー濃度よりも高濃
    度である第3のドナー濃度を有する材料からなるキャッ
    プ層と、 前記ソース領域において前記キャップ層の上に少なくと
    も一部が形成されるソース電極と、 前記ドレイン領域において前記キャップ層の上に少なく
    とも一部が形成されるドレイン電極とを有することを特
    徴とする化合物半導体装置。
  4. 【請求項4】前記ソース電極と前記ドレイン電極は、前
    記キャップ層よりも下側であって前記キャリア供給層と
    前記チャネル層との間に配置されるスペーサ層よりも上
    側の層と接触していることを特徴とする請求項3記載の
    化合物半導体装置。
  5. 【請求項5】記キャリア供給層はアルミニウム組成比
    xが0.3以下のAlxGa1-xAsからなり、且つ、前
    記ショットキー層はアルミニウム組成比yが0.3以上
    のAlyGa1-yAsからなることを特徴とする請求項3
    記載の化合物半導体装置。
  6. 【請求項6】前記ショットキー層から前記キャップ層ま
    での総膜厚は100nm以下であることを特徴とする請
    求項3記載の化合物半導体装置。
  7. 【請求項7】前記チャネル層の下方には第2のキャリア
    供給層が形成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項3記載の化合物半導体装置。
  8. 【請求項8】前記キャップ層、前記埋込層はGaAsか
    らなり、前記キャリア供給層、前記ショットキー層はA
    lGaAsからなり、前記チャネル層はInGaAsよ
    りなることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の化
    合物半導体装置。
  9. 【請求項9】前記キャリア供給層はInGaPからな
    り、前記ショトキー層及び前記第2のキャリア供給層
    はAlGaAsからなることを特徴とする請求項7記載
    の化合物半導体装置。
  10. 【請求項10】前記キャリア供給層、前記ショットキー
    層はInGaPからなることを特徴とする請求項1又は
    請求項3記載の化合物半導体装置。
  11. 【請求項11】化合物半導体基板の上にチャネル層を
    形成する工程と、 前記チャネル層にキャリアを供給するキャリア供給層を
    前記チャネル層上に形成する工程と、 ゲート接続領域を有するショットキー半導体層を前記キ
    ャリア供給層の上に形成する工程と、 前記ショットキー半導体層の上にガリウム砒素埋込層を
    形成する工程と、 前記ガリウム砒素埋込層の上にガリウム砒素キャップ層
    を形成する工程と、 前記ガリウム砒素キャップ層の一部をエッチングしてゲ
    ート領域を含む領域に第1のリセスを形成する工程と、 前記第1のリセスの内部と前記ガリウム砒素埋込層の上
    に窒化シリコン膜を形成する工程と、 前記窒化シリコン膜に覆われた前記ガリウム砒素埋込層
    を加熱する工程と、 前記ゲート接続領域の上に前記窒化シリコン膜を選択的
    にエッチングして開口部を形成する工程と、 前記開口部を通して前記ガリウム砒素埋込層をエッチン
    グして第2のリセスを形成する工程と、 前記第2のリセスを通して前記ショットキー半導体層の
    前記ゲート接続領域にゲート電極を形成する工程と、 前記窒化シリコン膜をパターニグして前記第1のリセ
    スの両側方の前記キャップ層にソース用開口部とドレイ
    ン用開口部を形成する工程と、 前記ソース用開口部を通して前記キャップ層にソース電
    極を形成し、前記ドレイン用開口部を通して前記キャッ
    プ層にドレイン電極を形成する工程とを有することを特
    徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記ガリウム砒素キャップ層と前記ガリ
    ウム砒素埋込層の間にアルミニウム・ガリウム・砒素エ
    ッチングストップ層を形成する工程をさらに有し、 前記第1のリセス形成する際の前記ガリウム砒素キャ
    ップ層のエッチングは、前記アルミニウム・ガリウム・
    砒素エッチングストップ層を露出させた時点で停止さ
    せ、 前記第1のリセスを形成した後に、前記第1のリセスから
    現れる前記アルミニウム・ガリウム・砒素エッチングス
    トップ層を除去することを特徴とする請求項11記載の
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記ガリウム砒素埋込層を加熱する温度
    は500℃〜700℃の範囲にあることを特徴とする請
    求項11記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】半導体基板上に形成されたチャネル層
    と、 前記チャネル層上に形成されたキャリア供給層と、 前記キャリア供給層上に形成されてゲート接続領域を有
    するショットキー半導体層と、 前記ショットキー半導体層上に形成されたガリウム砒素
    埋込層と、 前記ガリウム砒素埋込層上に形成されたガリウム砒素キ
    ャップ層と、 前記ガリウム砒素キャップ層に形成され、前記ゲート接
    続領域よりも幅が広く、且つ、前記ガリウム砒素埋込層
    の一部を露出する第1のリセスと、前記第1のリセスより露出した前記ガリウム砒素埋込層
    上に形成された酸化ガリウム層と、 前記ガリウム砒素埋込層に形成されて前記ショットキー
    半導体層の前記ゲート接続領域を露出する第2のリセス
    と、 前記第1のリセス内に設けられ、前記第2のリセスの端
    面から前記酸化ガリウム層上及び前記ガリウム砒素キャ
    ップ層上に延在する窒化シリコン膜と、 前記第2のリセス内で前記ショットキー半導体層上に接
    続するゲート電極と、 前記ガリウム砒素キャップ層上にそれぞれ形成されたソ
    ース電極とドレイン電極とを有することを特徴とする化
    合物半導体装置。
  15. 【請求項15】前記第1のリセスと前記第2のリセスの
    間隔は1μmよりも小さいことを特徴とする請求項14
    記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】前記ソース電極から前記ドレイン電極へ
    の方向での前記ゲート電極の長さは、0.5μmよりも
    短いことを特徴とする請求項14記載の半導体装置。
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