JP3416474B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP3416474B2
JP3416474B2 JP21338297A JP21338297A JP3416474B2 JP 3416474 B2 JP3416474 B2 JP 3416474B2 JP 21338297 A JP21338297 A JP 21338297A JP 21338297 A JP21338297 A JP 21338297A JP 3416474 B2 JP3416474 B2 JP 3416474B2
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  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動式パワース
テアリング装置に関するものであり、特に操舵フィーリ
ングを改善するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置は、
例えば特公平3−42235号公報に記載されたような
ものが知られており、図6のように構成されている。図
6において1はアシスト方向モータ電流指示部であり、
ステアリングシャフトのねじりトルクを検出し、例えば
図7に示すようにねじりトルクに比例するトルク信号を
発するトルクセンサ11と、上記トルクセンサ11のト
ルク信号によって例えば図8に示すような関数に基づき
アシスト方向モータ電流指令値iを発する出力トルク値
指令関数部12とからなるものである。
【0003】2は上記トルクセンサ11のトルク信号の
微分値に比例する信号を発する位相補償部で、該位相補
償部2の信号は上記トルク信号に加算すると共に、図9
に示すように上記位相補償部2の信号が所定値以下のと
きは連続的に変化し所定値以上のときは一定値の位相補
償電流指令値ipを発する位相補償指示関数部21の該
位相補償電流指令値ipを前記出力トルク値指示関数部
12のアシスト方向モータ電流指令値iと加算した加算
値にて制御回路3を介してモータ4を駆動し、操舵機構
5にパワアシストを与えるようになっている。
【0004】さらに、制御回路3は、上記アシスト方向
モータ電流指令値iと、位相補償電流指令値ipとの加
算値の正負を判別する正負判別部31と、該加算値の絶
対値|i+ip|を採る絶対値変換部33と、該正負判
別部31の信号にてモータ4の回転方向を決定すると共
に絶対値変換部33の電流指令値にてモータを駆動させ
るモータ駆動部32と、電機子電流検出部35にて検出
したモータの電機子電流と上記絶対値変換部33の電流
指令値とを比較しデューティ制御を行うデューティ制御
部34とからなるものである。
【0005】以上のように構成された従来の電動式パワ
ーステアリング装置は、位相補償部2によりステアリン
グシャフトのトルク信号の微分値に比例した信号を求
め、該信号と上記トルク信号との加算信号に基づくアシ
スト方向モータ電流指令値と、上記位相補償部2の出力
信号が所定値以下のときは連続的に変化し所定値以上の
ときは一定値となる位相補償電流指令値とを加算した加
算値にて制御回路3を制御し、モータによるパワアシス
トの追従性を改善できるばかりでなく、据切り時の自励
振動の発生の防止及び高速走行時におけるモータの慣性
力の影響の吸収して操舵時の違和感を取り除くものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の電
動式パワーステアリング装置は、トルクセンサ11の出
力に応じてモータ4を駆動しているので、ねじりトルク
が加わっていないときはモータ4が駆動されておらず、
その後、操舵を開始したときにモータおよびステアリン
グ系の静止摩擦によるトルクロスによって、操舵するた
めにより大きな操舵トルクが必要となり、操舵フィーリ
ングが悪いという問題点があった。また、操舵後の手放
し戻り時においても、モータおよびステアリング系の摩
擦によって、戻りが妨害されて、ステアリングの中立状
態(直進)に戻りにくいという問題点があった。
【0007】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたものであり、モータおよびステアリン
グ系の摩擦、特に静止摩擦の影響をなくし、良好な操舵
フィーリングの電動式パワーステアリング装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる電動式
パワーステアリング装置は、操舵トルクを検出するトル
クセンサと、このトルクセンサの出力に基づいて、ステ
アリング系にパワアシストするモータの出力トルクの方
向および大きさを指示する指示信号を出力するアシスト
指示手段と、高周波のディザ信号を出力するディザ信号
発生手段と、上記アシスト指示手段からの指示信号と上
記ディザ信号発生手段からのディザ信号とに基づき上記
モータへの供給電流を制御する制御手段とを備え、上記
ディザ信号発生手段によって発生されるディザ信号の半
周期は、上記制御手段の電気的な応答遅れ以上、かつス
テアリング系の機械的な応答遅れ未満に設定されるもの
である。
【0009】また、ディザ信号発生手段により発生され
るディザ信号の振幅は、このディザ信号によって発生す
るモータの出力トルクが、ステアリング系の摩擦による
トルクロスと同じか、あるいは上記トルクロスより小さ
くなるように設定されるものである。
【0010】
【0011】また、所定運転状態のときにディザ信号発
生手段からのディザ信号の発生を禁止するものである。
【0012】また、車速が所定速度以下のときディザ信
号の発生を禁止するものである。
【0013】また、エンジン回転数が所定回転数以下の
ときディザ信号の発生を禁止するものである。
【0014】また、モータの回転数が所定回転数以上の
ときディザ信号の発生を禁止するものである。
【0015】また、モータの電機子電流が所定値以上の
ときディザ信号の発生を禁止するものである。
【0016】また、トルクセンサの出力が所定値以上の
ときディザ信号の発生を禁止するものである。
【0017】また、ディザ信号発生手段によって発生さ
れるディザ信号の振幅が、車両の運転状態に応じて変化
するものである。
【0018】また、ディザ信号の振幅がモータの回転数
に応じて変化するものである。
【0019】また、ディザ信号の振幅がモータの電機子
電流に応じて変化するものである。
【0020】また、ディザ信号の振幅がトルクセンサの
出力に応じて変化するものである。
【0021】さらに、ディザ信号発生手段によって発生
されるディザ信号は高調波を減衰させたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の一形態について説明す
る。図1はこの発明の実施の一形態を示す図であり、図
1において1はアシスト指示手段としてのアシスト方向
モータ電流指示部であり、ステアリングシャフトのねじ
りトルクを検出し、例えば図7に示すようにねじりトル
クに比例するトルク信号を発するトルクセンサ11と、
上記トルクセンサ11のトルク信号によって例えば図8
に示すような関数に基づきアシスト方向モータ電流指令
値を発する出力トルク値指令関数部とからなるものであ
り、トルクセンサ11によって検出されたねじりトルク
に基づき、モータ4の回転方向、必要な出力トルクを得
るために必要な電流、すなわち目標電流値を指示する。
3は制御手段としての制御回路であり、上記アシスト方
向モータ電流指令値と、位相補償電流指令値との加算値
の正負を判別する正負判別部と、該加算値の絶対値を採
る絶対値変換部と、該正負判別部の信号にてモータ4の
回転方向を決定すると共に絶対値変換部の電流指令値に
てモータを駆動させるモータ駆動部と、電機子電流検出
部にて検出したモータの電機子電流と上記絶対値変換部
の電流指令値とを比較しデューティ制御を行うデューテ
ィ制御部とからなるものであり、アシスト方向モータ電
流指示部1からの指示と、ディザ信号発生手段としての
ディザ信号発生部6からのディザ信号と、モータ4の電
機子に流れるモータ電流とに基づきモータ4を駆動す
る。5は制御回路3によって駆動されるモータ4によっ
てアシスト力を与えられる操舵機構である。また上記デ
ィザ信号発生部6には車速、エンジン回転数、モータ回
転数、電機子電流等の各種運転状態が入力されている。
【0023】次に動作を説明する。上記ディザ信号は、
例えば図2に示すような高周波のパルス信号である。ア
シスト方向モータ電流指示部1の指示、すなわちモータ
電流の目標電流値Ioにこのディザ信号を加えたパルス
信号は、図3に示すように目標電流値Ioを中心として
±Iaの振幅をもつパルス信号となり、その平均電流値
は目標電流値Ioとなる。制御回路3はこのパルス信
号、すなわちディザ信号が加わった目標電流値によって
モータ4を駆動する(以下ディザ制御という)。
【0024】ここで図3において、ディザ信号の振幅、
±Iaが大きい場合、ディザ信号によって発生するモー
タ4の出力トルクが大きくなり、モータ4が回転し、ス
テアリング系自体も駆動されるので、ステアリング系が
左右に振動する。この振動の発生を防止するために、デ
ィザ信号の振幅±Iaをモータ4が回転しない程度の大
きさとする。具体的には、ディザ信号によって発生する
モータ4の出力トルクが、ステアリング系の静止摩擦に
よるトルクロスを越えないようにディザ信号の振幅を設
定する。加えて言うとモータ4の出力トルクと、静止摩
擦によるトルクロスとが同じ大きさであることが理想的
である。
【0025】上述のように振幅を設定したディザ信号に
よってディザ制御を行うことによって、ステアリング系
の静止摩擦によるトルクロスは、ディザ制御により発生
するモータ4の出力トルクによって打ち消されているた
め、操舵開始時に静止摩擦によるトルクロスの影響がな
く、良好な操舵フィーリングを得ることができるととも
に、ディザ信号によるステアリング系の振動を防止する
ことができる。また、手放し戻り時においても、ディザ
制御によってステアリング系の摩擦によるトルクロスが
打ち消されるので、戻りが妨害されることなく、中立状
態(直進)に戻る。
【0026】実施の形態2.上記実施の形態1では、デ
ィザ制御によって発生するモータ4の出力トルクがステ
アリング系の静止摩擦によるトルクロスと同じか小さく
なるようにディザ信号の振幅を決めることによって、ス
テアリング系の振動を防止するものについて説明した
が、次に他の実施の形態について説明する。一般的に、
電動式パワーステアリング装置には、電気的な応答遅れ
および機械的な応答遅れが存在する。この応答送れは、
普通、電気的応答遅れが2〜3msec程度、機械的応
答遅れが30〜50msec程度と、電気的応答遅れが
機械的応答遅れに対して十数倍速い。図3において、上
記ディザ信号の半周期ta(例えば+側の時間)が上記
電気的応答遅れ未満の場合には、ディザ信号を加えても
電気回路が反応できないので、モータ4がディザ信号に
よって駆動され得ない。また、逆にディザ信号の半周期
taが上記機械的応答遅れ以上の長い場合には、ステア
リング系自体が応答するので、ディザ信号の半周期ta
毎にステアリング系が左右に駆動されて振動してしま
う。従ってディザ信号の半周期taは、電気的応答遅れ
以上、機械的応答遅れ未満に設定するのが良いことがわ
かる。
【0027】ディザ信号の半周期を電気的応答遅れ以
上、機械的応答遅れ未満(例えば5〜10msec程
度)に設定することにより、モータ4は、ディザ信号の
半周期毎に電気的に左右へ駆動されるが、機械的には駆
動され得ない、すなわち応答できないという状態なる。
従って、モータ4は電気的に駆動されており、ステアリ
ング系の静止摩擦によるトルクロスを打ち消すことがで
きるので、操舵開始時に必要な操舵トルクが小さくて済
み、操舵フィーリングを向上することができるととも
に、ステアリング系は機械的に駆動され得ないので、デ
ィザ信号によるステアリング系の振動を防止することが
できる。
【0028】また、上述の実施の形態2においては、デ
ィザ信号によってステアリング系が駆動され得ないの
で、ディザ制御によって発生するモータ4の出力トルク
を、摩擦トルクロス以下とする必要がなく、大きな振幅
のディザ信号を加えることができる。ディザ信号の振幅
を大きくすることによって、摩擦によるトルクロスを完
全に打ち消すことができるので、操舵開始時に必要な操
舵トルクが小さくて済むという効果をより有効に奏する
ことができる。
【0029】実施の形態3.次に、運転状態に応じてデ
ィザ制御を禁止するものについて説明する。ディザ信号
は例えば半周期5〜10msecのパルス信号であるこ
とは上述のとおりである。このような信号を与えた場
合、このディザ信号によるトルク変動によって振動音が
発生してしまう。しかし、例えば高速走行中やエンジン
高回転時等は、上記振動音よりもエンジン音の方が大き
く、振動音はあまり気にならない。従って、所定運転状
態(例えば、車速が時速5km以下、またはエンジン回
転数がアイドリング回転数以下等、エンジン音等が比較
的小さい運転状態)のときには、ディザ信号発生手段6
において、ディザ信号の発生を禁止することにより、デ
ィザ制御を禁止し、エンジン音が小さいときに振動音が
発生することを防止でき、振動音による不快感をなくす
ことができる。
【0030】上記実施の形態3では、ディザ信号発生手
段6において、ディザ信号の発生を禁止することによっ
てディザ制御を禁止するものについて説明したが、ディ
ザ信号発生手段6から発生したディザ信号を遮断するゲ
ート手段を設けて、このゲート手段によりディザ信号を
遮断してディザ制御を禁止するようにしても同様の効果
を奏することができる。
【0031】実施の形態4.上述のようにディザ制御の
目的は、モータおよびステアリング系の摩擦、特に静止
摩擦の影響をなくすことであり、モータおよびステアリ
ング系が静止している場合に、最も効果を享受すること
ができるものである。従って、運転者によって、実際に
操舵されている場合には、ディザ制御の必要性が低くな
る。このような場合に、ディザ信号の振幅を小さくする
ことによって、ディザ制御によるトルク変動を防止する
ことができ、操舵フィーリングをより向上させることが
可能となる。
【0032】具体的には、図4(a)に示すように、モ
ータ回転数が大となるに従い、ディザ信号の振幅を小と
する。モータ4が回転しているときは、すなわち運転者
によってステアリング系に操舵トルクが加えられ、これ
によってモータ4が駆動されている状態である。このよ
うにモータ回転数に応じて、ディザ信号の振幅を変化さ
せることによって、モータ回転数が小さく静止摩擦の影
響が大きいときにはディザ制御によって、静止摩擦の影
響をなくすことができるとともに、モータの回転数が大
きく静止摩擦の影響が小さいときには、ディザ信号の振
幅を小として、ディザ信号によるモータの出力トルクの
変動を小さくし、なめらかな操舵フィーリングを得るこ
とができる。
【0033】上記実施の形態4ではモータ回転数に応じ
てディザ信号の振幅を変化させるようにしたが、図4
(b)、(c)に示すように、モータ4の電機子に流れ
る電流Imやトルクセンサ11の出力に応じてディザ信
号の振幅を変化させるようにしても同様に効果を奏す
る。
【0034】また、上記実施の形態4ではモータ4の回
転数が大となるに従い、ディザ信号の振幅を小とするこ
ととしたが、モータ回転数が所定以上のときにディザ制
御を禁止するようにしても、同様の効果を奏する。さら
に、電機子電流Imやトルクセンサ11出力が所定以上
のときにディザ制御を禁止するようにしても同様の効果
を奏するのは言うまでもない。
【0035】実施の形態5.上述の実施の形態1〜4で
は、ディザ信号を図2に示すパルス信号として説明した
が、図5(a)、(b)に示すように三角波、ノコギリ
波としても良い。これらの信号とすることによって、電
気回路における電流の応答性が良くなるとともに、ディ
ザ制御によるモータ4の出力トルクの変動がなめらかに
なり、振動音を低減することができる。また、三角波、
ノコギリ波のみでなく、例えば、正弦波や、図5(c)
に示すようにパルス信号をローパスフィルタを介するこ
とにより、高調波成分を減衰させることによって同様の
効果を奏することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明にかかる電動式パワーステアリ
ング装置は、操舵トルクを検出するトルクセンサと、こ
のトルクセンサの出力に基づいて、ステアリング系にパ
ワアシストするモータの出力トルクの方向および大きさ
を指示する指示信号を出力するアシスト指示手段と、高
周波のディザ信号を出力するディザ信号発生手段と、上
記アシスト指示手段からの指示信号と上記ディザ信号発
生手段からのディザ信号とに基づいて上記モータへの供
給電流を制御する制御手段とを備え、ディザ信号発生手
段によって発生されるディザ信号の半周期は、制御手段
の電気的な応答遅れ以上、かつステアリング系の機械的
な応答遅れ未満に設定されるようにしたので、当該ディ
ザ信号を用いてディザ制御を行うことにより、ステアリ
ング系が振動することを防止するとともに、ステアリン
グ系の摩擦によるトルクロスを打ち消すことができ、操
舵開始時に必要な操舵トルクが小さくなり、また、手放
し戻り時には、中立状態への戻りが妨げられなくなり、
操舵フィーリングを向上することができる。
【0037】また、ディザ信号発生手段により発生され
るディザ信号の振幅は、このディザ信号によって発生す
るモータの出力トルクが、ステアリング系の摩擦による
トルクロスと同じか、あるいは上記トルクロスより小さ
くなるように設定される様にしたので、ディザ制御によ
りステアリング系が振動することを防止し、操舵フィー
リングを良好にすることができる。
【0038】
【0039】また、所定運転状態のときにディザ信号発
生手段からのディザ信号の発生を禁止することによって
ディザ制御による振動を防止することができ、振動音の
発生を抑制でき不快感を取り除くことができるととも
に、なめらかな操舵フィーリングを得ることができる。
【0040】また、車速が所定速度以下のときディザ信
号の発生を禁止することによって、エンジン音が大きい
ときにのみディザ制御を行うことによって、ディザ制御
によって発生する振動音による不快感を防止することが
できる。
【0041】また、エンジン回転数が所定回転数以下の
ときディザ信号の発生を禁止することによっても、同様
に、エンジン音が大きいときにのみディザ制御を行うこ
とによって、ディザ制御によって発生する振動音による
不快感を防止することができる。
【0042】また、モータの回転数が所定回転数以上の
ときディザ信号の発生を禁止することにより、運転者が
操舵しているときにディザ制御を禁止して、なめらかな
操舵フィーリングを得ることができる。
【0043】また、モータの電機子電流が所定値以上の
ときディザ信号の発生を禁止することによっても、同様
に、運転者が操舵しているときにディザ制御を禁止し
て、なめらかな操舵フィーリングを得ることができる。
【0044】また、トルクセンサの出力が所定値以上の
ときディザ信号の発生を禁止することによっても、同様
に、運転者が操舵しているときにディザ制御を禁止し
て、なめらかな操舵フィーリングを得ることができる。
【0045】また、ディザ信号発生手段によって発生さ
れるディザ信号の振幅が、車両の運転状態に応じて変化
することによって、運転者の操舵状態に応じたディザ制
御が可能となり、よりなめらかな操舵フィーリングを得
ることができる。
【0046】また、ディザ信号の振幅がモータの回転数
に応じて変化することによっても、同様に、運転者の操
舵状態に応じたディザ制御が可能となり、よりなめらか
な操舵フィーリングを得ることができる。
【0047】さらに、ディザ信号の振幅がモータの電機
子電流に応じて変化することによっても、同様に、運転
者の操舵状態に応じたディザ制御が可能となり、よりな
めらかな操舵フィーリングを得ることができる。
【0048】さらにまた、ディザ信号の振幅がトルクセ
ンサの出力に応じて変化することによっても、同様に、
運転者の操舵状態に応じたディザ制御が可能となり、よ
りなめらかな操舵フィーリングを得ることができる。
【0049】さらに、ディザ信号発生手段によって発生
されるディザ信号は高調波を減衰させたものであること
によって、ディザ信号に対する電流の応答性が良くな
り、トルク変動が小さくなるので、振動音を低減するこ
とができ、不快感を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態にかかる電動式パワー
ステアリング装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態のディザ信号を示す波
形図である。
【図3】 この発明の実施の形態のディザ信号を示す波
形図である。
【図4】 この発明の実施の形態におけるディザ信号の
特性を示す特性図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態のディザ信号を示
す波形図である。
【図6】 従来の電動式パワーステアリング装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】 トルクセンサの出力特性を示す特性図であ
る。
【図8】 トルクセンサ出力に対する出力トルク値の特
性を示す特性図である。
【図9】 トルクセンサ出力の位相補償特性を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 アシスト方向モータ電流指示部 3 制御回路 4 モータ 5 操舵機構 6 ディザ信号発生部 11 トルクセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 127:00 B62D 127:00 137:00 137:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04 G05D 3/12

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵トルクを検出するトルクセンサと、
    このトルクセンサの出力に基づいて、ステアリング系に
    パワアシストするモータの出力トルクの方向および大き
    さを指示する指示信号を出力するアシスト指示手段と、
    高周波のディザ信号を出力するディザ信号発生手段と、
    上記アシスト指示手段からの指示信号と上記ディザ信号
    発生手段からのディザ信号とに基づいて上記モータへの
    供給電流を制御する制御手段とを備え 上記ディザ信号発生手段によって発生されるディザ信号
    の半周期は、上記制御手段の電気的な応答遅れ以上、か
    つステアリング系の機械的な応答遅れ未満に設定される
    ことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 ディザ信号発生手段により発生されるデ
    ィザ信号の振幅は、このディザ信号によって発生するモ
    ータの出力トルクが、ステアリング系の摩擦によるトル
    クロスと同じか、あるいは上記トルクロスより小さくな
    るように設定されることを特徴とする請求項1記載の電
    動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 所定運転状態のときにディザ信号発生手
    段からのディザ信号の発生を禁止することを特徴とする
    請求項1記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 車速が所定速度以下のときディザ信号の
    発生を禁止することを特徴とする請求項記載の電動式
    パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 エンジン回転数が所定回転数以下のとき
    ディザ信号の発生を禁止することを特徴とする請求項
    記載の電動式パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 モータの回転数が所定回転数以上のとき
    ディザ信号の発生を禁止することを特徴とする請求項
    記載の電動式パワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 モータの電機子電流が所定値以上のとき
    ディザ信号の発生を禁止することを特徴とする請求項
    記載の電動式パワーステアリング装置。
  8. 【請求項8】 トルクセンサの出力が所定値以上のとき
    ディザ信号の発生を禁止することを特徴とする請求項
    記載の電動式パワーステアリング装置。
  9. 【請求項9】 ディザ信号発生手段によって発生される
    ディザ信号の振幅が、車両の運転状態に応じて変化する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動式パワーステアリ
    ング装置。
  10. 【請求項10】 ディザ信号の振幅がモータの回転数に
    応じて変化することを特徴とする請求項記載の電動式
    パワーステアリング装置。
  11. 【請求項11】 ディザ信号の振幅がモータの電機子電
    流に応じて変化することを特徴とする請求項記載の電
    動式パワーステアリング装置。
  12. 【請求項12】 ディザ信号の振幅がトルクセンサの出
    力に応じて変化することを特徴とする請求項記載の電
    動式パワーステアリング装置。
  13. 【請求項13】 ディザ信号発生手段によって発生され
    るディザ信号は高調波を減衰させたものであることを特
    徴とする請求項1記載の電動式パワーステアリング装
    置。
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