JP3415514B2 - 車両用遠隔ドアロック制御装置 - Google Patents

車両用遠隔ドアロック制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアの施錠、解
錠を無線方式で自動的に行なう車両用遠隔ドアロック制
御装置、より具体的にいえば、車両に固有のコ−ドを割
り当てられた携帯送受信機すなわちエントリキーを携帯
した使用者(運転者)が、予定距離以上車両から離れた
ら車両のドアを自動的に施錠し、反対にある距離範囲内
に近付いたら、施錠されているドアを自動的に解錠す
る、車両用遠隔ドアロック制御装置に関する。
【0002】さらに詳細に言えば、本発明は、上記のよ
うな車両用遠隔ドアロック制御装置において、使用者の
自由意思により、または車載バッテリの電圧が予定値以
下に低下したことに応答して、車両のドアの自動的施錠
・解錠制御動作を禁止するようにした車両用遠隔ドアロ
ック制御装置に関する。
【0003】
【従来の技術】車両に搭載した送信機から、当該車両を
中心としてある予定範囲内で受信可能な(以下、「予定
通信エリアを有する」ということがある)送信要求信号
を送信しておき、車両に固有のコ−ドを割り当てられた
エントリーキー(携帯送受信機)を携帯した使用者(運
転者)が車両から離れ、前記予定範囲外に出て前記エン
トリーキーが前記送信要求信号を受信しなくなり、した
がってその返送信号を返送しなくなると車両のドアが自
動的に施錠され、反対に前記エントリキーが予定範囲内
に入ってきて前記送信要求信号を受信するようになり、
返送信号を返送してこれが車載受信機で受信されると、
前記ドアが自動的に解錠されるようにした車両ドアの施
錠/解錠遠隔制御システムが知られている。
【0004】例えば特開平5−106376号公報や特
開平10−25939号公報には、ある予定通信エリア
を有する送信要求信号を、車両に設けた車載送信機から
間欠的に送信し、車両の使用者が携帯するエントリキー
が前記通信エリア内にあって前記送信要求信号が受信さ
れると、これに応答して返送信号を返送させ、車両側の
車載受信機がこの返送信号を受信すると、この返送信号
が正規のものかどうかを判定し、正規の信号であるとき
は当該車両のドアを自動的に解錠し、一方前記返送信号
が正規のものでないときや、前記エントリキーが前記通
信エリア外にあって前記車載受信機が前記返送信号を受
信しない(したがって、返送信号が返送されない)とき
は、前記ドアを施錠するようにした車両ドア施錠/解錠
遠隔制御システムが開示されている。
【0005】これによれば、車両の使用者はエントリキ
ーを携帯しているだけで、何等の注意も操作もする必要
なしに、車両から予定距離以上離れればドアが自動的に
施錠され、反対に予定距離範囲内に近付けば自動的にド
アが解錠されるので、ドアの施錠忘れを無くし、盗難な
どを効果的に防止できると共に、車両に戻ったときに解
錠する手数が省けるという利便性が期待される。
【0006】このような従来装置では、前記通信エリア
を狭く(例えば、1m以内に)設定しておけば、降車時
にドアが自動施錠されるのを確認することが容易であ
り、送信電力も小さくて済むのでバッテリの消耗が少な
く、さらにIDコ−ド(車両に特有の識別コ−ド)が他
人によって傍受されるのも確実に防止できる利点があ
る。なおドアの施錠は、ドアロック機構の作動音やシル
コンスイッチのロック位置への移動などによって聴覚
的、視覚的に確認される。
【0007】また特開平10−153025号公報の装
置では、前記送信要求信号送信用とは別に、中程度の広
さの領域内への物体侵入を検知するための送信アンテナ
を車両側に付設し、物体すなわち運転者の前記領域への
入来が検知されたときに狭い通信エリアの送信要求信号
を車両側から送信し、運転者のエントリキーによる前記
送信要求信号の受信を示す返送信号が返送されたときに
ドアを解錠する一方、ドアの施錠のためには広い通信エ
リアの別個の第2の通信手段を準備し、第2通信手段で
の交信が不能になった時点でドアを施錠するようにして
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では、エ
ントリキーの所持者(例えば運転者:以下、単に「エン
トリキー」ということがある)が車両から離れると、ド
アの自動施錠・解錠システムが自動的に起動されるの
で、長期の駐車中あるいは、車載バッテリの電圧が不足
気味の時にも、送信要求信号が送信され続ける。このた
めに、例えば駐車中にバッテリの残容量がなくなってし
まい、エントリキーの所持者が戻ったときに、車両ドア
の自動解錠ができずに乗車できなくなったり、エンジン
の始動ができなくなるなどの不都合がある。特に、長期
間駐車する時はそのような危険性が大きくなる。
【0009】特開平10−25939号公報に記載され
た装置には、電子(エントリ)キーに手動スイッチを設
けることが単に図示されてはいるが、前記電子キーから
の手動によるド制御の内容については、何も開示されて
いない。
【0010】本発明の目的は、車両から送信された送信
要求信号に応答するエントリキーからの返送信号の有無
に応答して車両ドアの自動施錠/解錠を行なうドアロッ
ク制御動作、いわゆるウエルカム機能を、エントリキー
の所持者や乗員が任意に停止し、駐車中におけるバッテ
リの消耗を低減できる車両用遠隔ドアロック制御装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
した車両用遠隔ドアロック制御装置は、車両に搭載さ
れ、予定範囲内で受信可能な送信要求信号を車外に向か
って送信する送信機と、前記送信要求信号を受信して返
送信号を返送する携帯送受信機と、前記携帯送受信機か
ら返送される返送信号を受信する車載受信機と、前記返
送信号の前記車載受信機による受信の有無に応じて前記
車両のドアの施錠および解錠の少なくとも一方を制御す
る制御手段とを具備した車両用遠隔ドアロック制御装置
において、前記携帯送受信機には、前記返送信号とは異
なるドアロック用の手動制御信号を送信するための手動
操作スイッチが設けられ、車両側には、車両に搭載され
たバッテリの電圧がドアロック機構の駆動を保証する電
圧より高い予定値以下に低下したことを検知して電圧低
下信号を発生する電圧検知手段と、前記電圧低下信号に
応答して前記送信要求信号の送信を停止させる機能停止
手段とを設けるとともに、前記手動制御信号を前記車載
受信機が受信したときは、前記送信要求信号の送信が停
止されているときでも、前記制御手段は受信した前記手
動制御信号に相応する車両ドアの施錠および解錠の少な
くとも一方を実行することを特徴とする。
【0012】 これによれば、例えば、長期の駐車など
でバッテリが消耗しても保証電圧は確保されるため、ウ
エルカム機能によるドアロック制御ができなくなった
り、スタータモータの作動トルクが低下してエンジン始
動が困難または不可能になることを、送信要求信号の送
信を自動的に停止して防止することができ、また、ドア
ロック駆動のための保証電圧が確保され、かつ手動制御
信号によるドアロック制御が可能なため、長期の駐車中
で送信要求信号の送信停止状態の車両であっても、携帯
送受信機の所有者は、その自由意志で車両のドアロック
制御を実行できる。本発明の請求項2に記載した車両用
遠隔ドアロック制御装置は、前記電圧検知手段が、一定
時間毎に前記バッテリのチェックを行い、所定回数連続
して前記バッテリの電圧が予定値以下に低下したことを
検知したときに電圧低下信号を発生することを特徴とす
る。これによれば、バッテリ電圧が予定値以下に連続し
て低下したときに電圧低下信号を発生するため、例え
ば、長期の駐車中でのバッテリ消耗を抑えることができ
る。
【0013】 本発明の請求項3に記載した車両用遠隔
ドアロック制御装置は、車両に搭載され、予定範囲内で
受信可能な送信要求信号を車外に向かって送信する送信
機と、前記送信要求信号を受信して返送信号を返送する
携帯送受信機と、前記携帯送受信機から返送される返送
信号を受信する車載受信機と、前記返送信号の前記車載
受信機による受信の有無に応じて前記車両のドアの施錠
および解錠の少なくとも一方を制御する制御手段とを具
備した車両用遠隔ドアロック制御装置において、前記携
受信機に、その操作時に前記返送信号とは異なる機
能停止信号を送信するための機能停止指示手段を設ける
とともに、前記機能停止信号に応答して前記送信要求信
号の送信を停止させる機能停止手段を設けることを特徴
とする。
【0014】これによれば、携帯送受信機に機能停止指
示手段を設ければ、降車後に車両から離れたときに長期
駐車の必要が生じたりした場合でも、わざわざ車両まで
戻る必要はなく、遠隔位置から送信要求信号の送信を停
止させてバッテリの電力消費を低減することができる。
【0015】 本発明の請求項4に記載した車両用遠隔
ドアロック制御装置は、前記携帯受信機には、さら
に、前記返送信号とは異なるドアロック制御用の手動制
御信号を送信するための手動スイッチが設けられ、前記
携帯送受信機から発信されたドアロック制御用の手動制
御信号を前記車載受信機が受信したときは、前記送信要
求信号の送信が停止されているときでも、前記制御手段
は受信した前記手動制御信号に相応する車両ドアの施錠
および解錠の少なくとも一方を実行することを特徴とす
る。これによれば、長期の駐車中で送信要求信号の送信
停止状態の車両であっても、携帯送受信機の所有者は、
その自由意志で車両のドアロック制御を実行することが
できる。
【0016】本発明の請求項5に記載した車両用遠隔ド
アロック制御装置は、前記機能停止手段が、機能停止期
間中に、再度機能制御コードを受信したときには、送信
要求信号の送信停止状態を解除することを特徴とする。
【0017】 これによれば、携帯送受信機の所有者
は、遠隔地から簡単な操作で送信要求信号の送信または
送信停止を選択できる。本発明の請求項6に記載した車
両用遠隔ドアロック制御装置は、前記機能停止手段は、
送信要求信号の送信を停止したこと、または送信要求信
号の送信停止が解除されたことを表示することを特徴と
する。これによれば、送信要求信号の送信を停止したこ
と、または、送信要求信号の送信停止が解除されたこと
が表示される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用するのに好適な車両ドア遠隔制御システムを詳細
に説明するが、具体的説明に入る前に、以下の説明およ
び図面に使用する各種フラグ、ビットが1のときの意
味、およびタイマの意味を列記して説明する。 AREC =Aコ−ド受信 ATM =A送信要求信号送信 BCHG =BL送信要求信号からBS送信要求信号送
信への切り換え判定開始 BLTM =BL送信要求信号送信 BREC =Bコ−ド受信 BSTM =BS送信要求信号送信 BSWEL=バッテリ電圧低下でウエルカム機能停止 BTM =B送信要求信号送信 I(変数)=Aコードの連続受信回数 IMCHK=イモビチェックを開始 IMDONE=イモビチェック済 IMOK =イモビチェック結果OK m(変数)=タイマT−OUTの設定値 MOD(n,m)=除算n/mの余り MU =マニュアルコードに応答する処理の優先実
行中 n(変数)=送信すべき送信要求信号の種別設定用 OUT =A送信要求信号通信エリア外にある RCHK =車両近傍不存在判定タイマT−OUTが始
動済 RF1/2=リフレッシュ手順1/2の処理済 T−BCHG=B送信要求の変更設定タイマ T−IMCHK=イモビチェック時間設定タイマ T−MU =マニュアルコードに応答する処理の優先実
行時間設定タイマ T−OUT=Aコード通信エリア外を判定する時間設定
タイマ TSWEL=エントリキーのスイッチ操作でウエルカム
機能停止 VCHK =バッテリ電圧チェックの開始 VDONE=バッテリ電圧チェック済 送信要求信号タイマ割込み許可ビット=送信要求信号送
信のタイマ割込み可能 マニュアル作動禁止ビット=同作動の禁止 まず、図1のブロック図を参照して、本発明の一実施例
を適用したウエルカムシステムについて説明する。
【0019】スマートエントリユニット1は、車両のバ
ッテリなどの電源回路2、LF送信回路9a〜9cに接
続される入出力回路3、後述するイグニッションSWユ
ニット10に通信線32を介して接続されるバス通信回
路4、記憶回路5、MOSFET6、入力回路7、およ
びこれらに接続され種々の制御を行うCPU8から構成
され、さらに該CPU8にはRF受信回路9fが接続さ
れている。
【0020】また、前記入力回路7には、そのオン操作
に応答して車載送信機からの送信要求信号の送信を停止
させ、これによって、後述するエントリキー50から、
手動操作によって送信されるマニュアルコ−ドのみに応
答するマニュアルモードに設定するためのマニュアルS
W7aや、ドアの施錠/解錠状態を検出するドアロック
SW7bの他、4個のドアSW7c、トランクSW7
d、およびドアキーシリンダSW7eなどが接続されて
いる。なお、ドアSW、トランクSWはそれぞれ、それ
らの開閉状態を検出するスイッチであり、またドアキー
シリンダSWはドアキーシリンダがロックまたはアンロ
ック側に操作されたことを検出するスイッチである。
【0021】通常は車両の運転者が保持管理するエント
リキー50は、RF信号をアンテナを介して送信するR
F回路51、ブザーなどの警報、表示器52、前記LF
送受信回路9a〜9cから発信されたLF信号を受信し
て信号処理をする整流トリガ(TRIG)回路53、C
PU54、電池55等から構成されている。さらに本発
明のために、エントリキー50はさらに、手動遠隔制御
によってドアをロックしたり、アンロックしたりするマ
ニュアルコ−ドを送信するための手動ロック・アンロッ
クスイッチ56、57、ならびに前記送信機からの送信
要求信号の送信を停止させてマニュアルモードに設定し
たり、再度の操作に応答して送信要求信号の送信を再開
させて通常モードに戻したりするためのスイッチ58な
どを具備している。なお、前記スイッチ56、57を1
個のスイッチに統合し、操作ごとにロック、アンロック
が繰り返されるようにすることもできる。
【0022】前記イグニッションSWユニット10は、
スマートエントリユニット1との間で、通信線32を介
して信号の送受信をするバス通信回路11、電源回路1
2、記憶回路13、イモビ(盗難防止機能)用アンテナ
14、低周波(LF)送受信回路15、キーの着脱を検
出するキーSW16、イグニッション(IGN)SW1
7、該IGNSW17の接点位置を検出するIGNポジ
ション検知部18、前記IGNSW17の回転端子を駆
動するモータ19、該モータ19を駆動するモータドラ
イバ20、キーシリンダに抜き差しされる予備キー(ま
たは、緊急キー)21、該予備キー21の抜取りを制限
するインターロックACT(アクチュエータ)22、該
インターロックACT22を駆動するACTドライバ2
3、および前記各部の動作を制御するCPU24、バッ
テリ電圧モニタ回路26から構成されている。
【0023】また、該CPU24には、エンジンを始動
するためのクイックスタートスイッチSW31が接続さ
れている。なお後述するように、前記スイッチ58およ
びマニュアルSW7aのいずれか一方は省略しても良
い。
【0024】次に、前記スマートエントリユニット1と
エントリキー50の動作の概要について、図2、図3の
タイミングチャートおよび図13の概念図を参照して説
明する。図2はエントリキー50を所持している人(以
下では、単に「エントリキー」ということがある)が遠
方から車両1に近づいて乗車する時の接近検知に、また
図3はこれとは逆に降車後に車両1から離れていく時の
離隔検知にそれぞれ応答して車両ドアの施錠・解錠を制
御するウエルカム機能を説明する図である。これらの図
において、各送信要求信号の高さは信号の強さすなわち
通信エリアの大きさ(送信要求信号の受信可能範囲)を
表わしている。
【0025】まず、エントリキーが車外にあり、かつ車
両から十分に離れていてドアがロックされている降車ま
たは駐車状態においては、図2の左端に示されているよ
うに、車両からA送信要求信号(図13に符号Aで示す
通信エリアを有する:例えば、100KHz)が、第1
の予定時間間隔(y秒間隔)で、図13に符号Aで示す
最大通信エリア(例えば、4〜5m)を有する強度で発
信されている。エントリキーを所持している人が、車両
からA送信要求信号の通信エリアA内の距離にまで接近
してきて、該エントリキーが時刻t1 に前記A送信要求
信号を受信すると、これに応答してエントリキーは、前
記A送信要求信号の受信を示すAコードを含む返送信号
(以下、単に「Aコ−ド」ということがある)を返送す
る。返送信号のフォーマットについては、図15を参照
して後述する。
【0026】車両側でこの返送信号を受信し、正規の返
送信号であると判定されると、車両からは時刻t2 にB
L送信要求信号(図13に符号BLで示す、例えば、約
1mの通信エリアを有する:例えば、300KHz)を
第2の予定時間(x秒)間隔で発信する。ここでy>x
であり、図示の例ではy=3xに設定されている。時刻
t3 で、エントリキーが前記BL送信要求信号を受信す
ると、エントリキー50はこれに応答してBコードを含
む返送信号(以下、単に「Bコ−ド」ということがあ
る)を返送する。該Bコードを含む返送信号が正規のも
のであると判定されると、車両のドアロックがアンロッ
クにされる。
【0027】そこで、時刻t4 にドアが開けられ(ドア
SWオン)、次いで時刻t5 に該ドアが閉められると、
乗員が乗車し終ったと判断され(乗車検知)、当該車内
を通信エリアとするIコード(イモビ)送信要求信号が
発信される。エントリキーが該I送信要求信号に応答し
てI(イモビコード)を含む返送信号を送信すると、車
両側ではその正当性を確認するイモビチェック(イモビ
コード判定)を実行し、Iコードが一致すると、I送信
要求信号の送信が禁止されると共に、時刻t6にFI−
ECU33をエンジン作動可能状態にする。
【0028】続いて時刻t7 に、イグニッションSW
(IGN.SW)がON位置まで回転されると、Aおよ
びB送信要求信号の送信が停止されると共に、後述する
リフレッシュ2処理が実行される。なおAおよびB送信
要求信号の送信停止は、Iコードの一致または、ドアの
開閉に伴うドアスイッチのオン・オフ変化やイグニッシ
ョンスイッチの操作などの乗車検知に応答して実行する
こともできる(図2の2点鎖線に対応)。
【0029】つぎに、走行していた車両1が停車され、
図3に示されているように、時刻t1 にIGN.SWが
ON位置からACC位置に回動されると、FI−ECU
33はイモビ機能によってエンジン作動不能状態にされ
る。時刻t2 にドアSWがオフ(ドア閉)からオン(ド
ア開)になると、乗員が降車しようとしていると判断さ
れてBS(スモール)送信要求信号(図13に符号BS
で示す、約0.5mの通信エリアを有する:例えば、3
00KHz)の送信が開始される。その後は予定の時間
間隔で、BS送信要求信号が車両から送信される。さら
に時刻t3 にドアSWがオンからオフ(ドア閉)に変化
するのに応答して、I送信要求信号も予定の周期で送信
され始める。
【0030】なお、前記のBS送信要求信号およびBL
送信要求信号は共に、エントリキーからのBコ−ドを含
む返送信号の送出を要求する信号であり、通信エリア
(受信可能範囲)が異なるのみで、他の特性などは同一
である。
【0031】エントリキーが車外に出ると、該エントリ
キーはI送信要求信号を受信しなくなる一方、前記BS
送信要求信号を受信するようになり、この受信に応答し
てBコードを含む返送信号を返送する。時刻t4 に、該
返送信号が受信されてそのその正当性が判定されると、
A送信要求信号が出力され始める。その一方、I送信要
求信号の送信は停止される。エントリキーはAおよびB
S送信要求信号を受信している間中は、その応答として
AおよびBコ−ドを含むそれぞれの返送信号を返送しつ
づける。
【0032】エントリキーが車両から次第に離れて、図
13のBS通信エリアの外に出るとBS送信要求信号は
受信されなくなるので、Bコ−ドを含む返送信号は返送
されなくなる。車両側で、Aコードを含む返送信号の受
信を判定した後(図3の時刻t5 から)、予定期間の間
(例えば、図3に例示するように、30秒間)Bコード
を含む返送信号が受信されないと、BS送信要求信号の
送信がBL送信要求信号の送信に切り換えられる。
【0033】また、車両側で、Aコードを含む返送信号
の受信とその判定のみが連続して実行され、Bコードが
予定時間の間に一度も受信されないようになると(実施
例の場合は、Aコ−ドが連続して受信される間、すなわ
ちy秒間にBコ−ドが一度も受信、判定されないと)、
最後のAコード判定時刻t7 においてドアがロックされ
る。
【0034】エントリキーが車両から十分に離れ、A送
信要求信号も受信しなくなり、したがってエントリキー
がAコ−ドを返送しなくなってから、T−OUTタイマ
の設定時間(m秒)が経過した時刻t8 以降は、A送信
要求信号のみが予定周期y秒で間欠送信されるようにな
る。なお、変形例として、図3に点線で示すように、B
コ−ドが受信予想時刻に(予定回数)受信されなかった
直後のAコ−ド受信時刻t5 でドアをロックしても良
い。
【0035】次に、図4ないし図6のフローチャートを
参照して、前記スマートエントリユニット1の動作の概
要を説明する。
【0036】当該システムに通電された時点で、システ
ム全体の初期化が行われる(ステップS1)。ステップ
S2では、イグニッションスイッチ(以下、IGN.S
W)がオンにされているか否かが判断される。図3のt
1 時点で、停車のために乗員が該IGN.SWをオフに
すると、手順はステップS3に進んでリフレッシュ1の
処理、すなわちイモビ(盗難防止)システムに関する各
種フラグの初期化が行われる。前記ステップS3の処理
については、図7を参照して後述する。
【0037】次のステップS5では、ドアがアンロック
状態か否かの判断がなされ、ステップS6では、ドアS
Wがオンからオフに変化したか否か(すなわち車両のド
アが開状態から閉じられたか)の判断がなされる。降車
のためにドアを開閉するまでは、ステップS6の判断は
否定であるから、処理はステップS9へジャンプし、エ
ントリキーの手動スイッチ操作に応答するドアの施錠・
解錠(ドアロック制御)のみが可能なマニュアルモード
に切り換えるためのマニュアルスイッチSW7aがオン
であるかどうかが判定される。通常は、該マニュアルS
Wはオフにされ、ウエルカム機能は作動状態にされてい
る(すなわち、マニュアルモードが選択されていない)
から、この判定は否定になる。
【0038】続くステップS9A、9Bではエントリキ
ーの手動スイッチ58の操作に応答して、あるいはバッ
テリ電圧が予定値以下に低下したことに応答してウエル
カム機能が停止されている(送信要求信号の送信が停止
されている)か否かが判定されるが、通常の動作ではこ
れらの判定はいずれも否定になる。つぎのステップS1
0では、ドアSWがオフからオンに(すなわち、ドアが
閉から開に)されたか否かが判断される。
【0039】降車のために乗員がドアを開けると、ドア
スイッチがオフからオンに変化するのでステップS10
の判定が肯定になり、ステップS11においてBREC
フラグが1かどうか(すなわち、Bコ−ドが受信された
かどうか)が判定される。初めは受信されないのでステ
ップS12へ進んで、BSTMフラグが1に、また送信
すべき送信要求信号の種別(A、BS、BLのいずれ
か)を設定するための変数nが0にされる。
【0040】該ステップS12は、どの送信要求信号を
送信するかの選定をする処理であり、後述の説明から明
らかなように、ここでは通信エリアの小さいBS送信要
求信号送信を設定している。ステップS13では、送信
要求信号送信処理の実行を許可するタイマ割込み許可ビ
ットがセットされ、前記割込みによる送信要求信号送信
が可能にされる。
【0041】つぎのステップS14(図6)では、エン
トリキー50から返送されて車両側で受信された返送コ
−ドに含まれるコ−ド信号を、車両側の記憶回路5に予
め記憶されたIDコ−ドと比較して、正規のIDコ−ド
が受信されたか否かの判断がなされる。この判断が肯定
の場合は、次のステップ15以降で、機能コ−ド(これ
については、図15、16を参照して後述する)が何で
あるかが判定される。具体的には、エントリキー50か
らの返送信号(AまたはBコ−ド)、手動スイッチ5
6、57の操作に対応するマニュアルコ−ド、またはス
イッチ58の操作に対応する機能制御コードのいずれが
受信されたかが判定される。
【0042】最初は前記ステップS14の判断は否定で
あるから、処理はステップS15Aへ進み、IMCHK
フラグを参照してイモビチェックが行なわれているかど
うかを判定する。この段階ではイモビチェックは行なわ
れていないから、処理はステップS30(図5)へジャ
ンプするが、ステップS30の判断も否定になるのでス
テップS30B、30Aへ進む。これらの処理により、
前述のステップS9、S9A、9Bと同様の事由によっ
てウエルカム機能が停止されているか否かが判定される
が、通常の動作ではこれらの判定はいずれも否定になる
ので、フローS41に進む。
【0043】フローS41の処理では、前記コ−ドが一
定時間以上受信されない時に、ウエルカム機能に関する
フラグをイニシャライズする処理が実行される。具体的
には、まずステップS31でOUTフラグを参照してエ
ントリキーがA送信要求信号の通信エリア外にあるか否
かの判断がなされる。最初は、フラグがA送信要求信号
の通信エリア外である旨の記録はされていない(すなわ
ち、OUTフラグ=0)ので、ステップS32でRCH
Kフラグが1である(エントリキーが車両の近傍に存在
しないことを判定する時間設定用のT−OUTタイマが
始動されている)か否かの判断がなされる。この判断が
否定の時にはステップS33に進み、前記T−OUTタ
イマにm秒が設定されてこのT−OUTタイマが始動さ
れる。
【0044】このmは、m秒>y(=3x)秒≧z秒の
関係を満足する大きさであるのが望ましい。ここで、図
2に示されているように、yはA送信要求信号の送信間
隔(または周期)、xはB送信要求信号の送信間隔、z
はI(イモビ)送信要求信号の送信間隔である。ステッ
プS34では、RCHKフラグが1にされてる。
【0045】つぎのステップS35では、前記設定時間
mが経過して前記T−OUTタイマが0になったか否か
の判断がなされる。初めは上記時間mが経過していない
のでステップS2へ戻る。
【0046】乗員が降車し終ってドアが閉じられると、
ドアスイッチがオンからオフに変化するのでステップS
6の判断が肯定になり、ステップS7に進んでリフレッ
シュ1のフラグRF1が0にされる。次のステップS8
では、I送信要求信号送信処理が実行されるのを許可す
るタイマ割込み許可ビットがセットされ、このタイマ割
込みによるI送信要求信号の送信が可能になる。その
後、処理はステップS14、S15A、S30およびフ
ローS41を経てステップS2へ戻る。
【0047】エントリキー50が車外へ移動されると、
BS送信要求信号が受信されるのでエントリキーはBコ
−ドを含む返送信号を返送する。前記返送信号が車両側
の受信機で受信され、そのIDコ−ドが正規のものであ
ると判定されると、ステップS14(図6)の判断が肯
定になる。これにより、処理はステップS15に進ん
で、いま受信したコードが、ドアのロック・アンロック
用手動スイッチ56または57の操作によるマニュアル
コ−ドであるか否かの判断がなされる。この判断が肯定
の場合にはステップS16に進んで、マニュアル処理
(図21および後述の説明参照)が実行される。
【0048】ここでは送信要求信号の受信に応答したB
コ−ドであるから、前記ステップS15の判断が否定に
なり、処理はステップS15Aに進んで受信したコ−ド
が手動スイッチ58の操作による機能制御コ−ドである
かどうかが判定される。この判断が肯定の時はステップ
S15Dに進み、後で図20を参照して詳述する機能制
御を実行した後、ステップS2へ戻る。今はステップS
15Aの判定は否定になり、つづくステップS15B、
S15Cの処理では、前述のステップS9A、9Bと同
様の判定がされる。
【0049】これらのステップの判定が肯定のときはス
テップS2へ戻るが、ここではこれらの判定はいずれも
否定であるから、処理はさらにステップS17に進んで
マニュアルSWがオンにされているか否かが判断され
る。そして、該ステップS17の判断が肯定の時はステ
ップS2に戻るが、この判定も否定になるのでステップ
S18に進み、返送コードに含まれるコ−ド判定の結果
に基づいて車両のドアのロック・アンロック制御を実行
するウエルカム処理(図9、10および後述の説明参
照)が実行される。
【0050】次に図9および10を参照して、図6のス
テップS18のウエルカム処理の動作を、まず乗員がエ
ンジンを停止して降車し、エントリキーが車両から遠ざ
かる場合について説明する。前述のように、乗員の降車
が判定されると、ステップS12(図4)でBS送信要
求信号送信が選択され、nが0にリセットされると共
に、ステップS13でタイマ割込みによるB送信要求信
号送信が可能化される。そして、対応するBコードの受
信に応答してステップS18のウエルカム処理が始ま
る。
【0051】まずステップS171では、エントリキー
から返送されて車両側で受信されたコードがAコードと
一致したか否かの判断がなされるが、初めはA送信要求
信号は送信されていないのでAコードは返送されず、こ
の判定は否定になり、処理はステップS201へ進む。
ステップS201で、受信したコードがBコードと一致
していると判断された時には、ステップS202に進ん
で、Bコ−ド受信を示すBRECフラグが1にされ、同
時にAコ−ドの連続受信回数を示すIが0にされる。ス
テップS203では、後で詳述するように、エントリキ
ー50から送信されたマニュアルコ−ドの受信に優先的
に応答するマニュアルコード優先処理が実行されている
ことを示すMUフラグが1になっているか否かの判断が
なされる。
【0052】前記ステップS203の判断が肯定のとき
はステップS213へ進み、前記マニュアルコード優先
処理の実行時間を設定するT−MUタイマがタイムアッ
プしているかどうかが判断される。この判断が肯定のと
きには、処理はステップS204へ進んでドアがアンロ
ックされ、つぎのステップS205ではMUフラグが0
にされるが、判断が否定であってマニュアルコード優先
処理の実行時間内であればステップS204、S205
をスキップしてステップS209へジャンプする。一
方、前記ステップS203の判断が否定のときはステッ
プS204に進んでドアがアンロックされる。
【0053】つぎのステップS209では、ARECフ
ラグが1であるか否かの判断がなされるが、この時点で
はAコ−ドは受信されておらず、この判断は否定になる
のでステップS210に進んでATMフラグが1にされ
てA送信要求信号の間欠送信が可能になる。ステップS
211では前記nが0にされる。ステップS212で
は、I送信要求信号タイマ割込み許可ビットをクリアし
てI送信要求信号の送信を禁止する。ステップS214
ではBCHGフラグを0にしてBS信号送信からBL信
号送信への切換えを禁止する。Bコ−ドが連続受信され
ている間は上記の処理が繰り返される。
【0054】ここで前記A送信要求信号に応答してエン
トリキーから返送されたAコ−ドが受信されると、ステ
ップS171の判定が肯定になるので、処理はステップ
S172に進み、ARECフラグを1にし、OUTフラ
グおよびRCHKフラグを0にして、エントリキー50
がAコード通信エリア内にあることを登録し、タイマT
−OUTをリセットする。ステップS173では、Aコ
ードの連続受信回数を示す変数Iに1を加算して更新す
る(このとき、Iは1になる)。ステップS174では
前記変数Iが2(1例として)になったかどうかを判定
するが、最初は2にならないのでステップS180へジ
ャンプする。
【0055】ステップS180では、BS送信要求信号
の選択を指示するBSTMフラグが1であるか否かの判
断がなされる。今はBSTMフラグは1であるのでこの
判断は肯定となり、処理がステップS181に進んで、
B送信要求信号のBSからBLへの切り換えを指示する
BCHGフラグが1であるか否かの判断がなされる。B
CHGフラグは0にされているので、ステップS182
に進んでBCHGタイマが例えば30秒に設定される。
【0056】この設定時間は、その間にエントリキーが
車両から十分に離れてBL送信要求信号の通信エリア外
へ出てしまうことが期待できるように、例えば経験的ま
たは実測に基づいて選定されることができる。その後、
処理はステップS184に進んでBCHGフラグが1に
される。次に、ステップS185で、BCHGタイマが
0になったか否かの判断がなされる。初めは0でないの
で、ステップS2へ戻る。
【0057】その後、エントリキーからのAコ−ドが受
信されると、処理はステップS174からステップS1
80へジャンプし、さらにステップS181からステッ
プS185へジャンプする。前にBCHGタイマに設定
された時間(30秒)が経過するまではステップS18
5の判定が否定になるので直ちにステップS2へ戻る
が、前記設定時間が経過すると、ステップS185の判
定が肯定になる。
【0058】その結果、処理はステップS186に進ん
でBS送信要求信号を選択する前記BSTMフラグが0
にされ、ステップS187ではBL送信要求信号を選択
するBLTMフラグが1にセットされる。その結果、タ
イマ割込みによってBL送信要求信号が送信されるよう
になるが、前述のように、このときはエントリキーは十
分に車両から離れてその通信エリア外へ出ているので、
BL送信要求信号を受信することはできず、したがって
返送信号であるBコ−ドは返送されない。
【0059】エントリキーがBL送信要求信号の通信エ
リア(図13参照)外へ遠ざかっていると、車両側では
Bコ−ドが受信されず、Aコ−ドのみが連続して受信さ
れるようになるので、ウエルカム処理ではステップS1
71の判定のみが連続して肯定となるようになる。その
結果、ステップS173で変数Iが2に更新されてステ
ップS174の判定が肯定になり、つぎのステップS1
75でMUフラグが1であるか否かの判断がなされる。
【0060】前記判断が肯定のときはステップS179
へ進み、前述のステップS213と同様に、T−MUタ
イマがタイムアップしているか、すなわちエントリキー
からのマニュアルコードに優先的に応答する処理の実行
時間が満了しているかどうかが判断される。この判断が
肯定ならば処理はステップS176へ進んでドアがロッ
クされる。次いで、ステップS177でMUフラグが0
にされた後、処理は前述のステップS180へ進む。一
方、ステップS175の判断が否定のときも、処理はス
テップS176に進んでドアがロックされる。なお前記
ステップS179の判断が否定のときは、処理はステッ
プS176、S177をスキップしてステップS180
へ進む。
【0061】エントリキーがさらに車両から離れると、
ついにはA送信要求信号も受信しなくなり、Aコ−ドの
返送もなくなる。この状態での処理は、図4のステップ
S14の判定が否定になってステップS15Aから図5
のS30へ進むようになり、フローS41で、前述した
ようなステップS31、S32の判定が行なわれ、ステ
ップS33でT−OUTタイマにm秒が設定される。そ
してステップS35の判定が否定の間はステップS2へ
戻って処理が循環する。
【0062】Aコ−ドの返送がなく、図5のフローチャ
ートにおいて、T−OUTタイマに設定された時間m秒
が経過して前記ステップS35の判断が肯定になると、
すなわちエントリキー50からの返送コードがm秒間受
信されないと、処理はステップS36〜S39に進ん
で、ウエルカム処理に関するフラグである、AREC,
BREC,BLTM,BSTMフラグが、それぞれ0に
イニシャライズされると共に、ステップS40に進ん
で、OUTフラグが1にされ、エントリキー50がAコ
ード通信エリア外であることが記録される。その後、最
初のステップS2へ戻って前述の処理を繰り返す。
【0063】このときはBLTMおよびBSTMフラグ
が共に0にされているので、図3の時刻t8 より後、図
2のt1 以前の状態に相当し、A送信要求信号のみが間
欠送信されている。もちろん、この間はA送信要求信号
はエントリキーによって受信されないので、Aコ−ドを
含む返送信号は返送されない。
【0064】つぎに、エントリキー50が遠方から車両
に近付いて乗員が乗車する場合について説明する。エン
トリキーがA送信要求信号を受信しない遠距離位置から
同信号の通信エリア内の位置にまで近付くとまずA送信
要求信号が受信され、これに応答してエントリキーがA
コ−ドを含む返送信号を返送する。車両側では正規のI
Dコ−ドが受信されるので、ステップS14の判定が肯
定となって処理はステップS15に進み、受信したコー
ドがマニュアルコードであるか否かの判断がなされる。
【0065】この判断が肯定の場合にはステップS16
に進んで、後述のマニュアル処理(図17参照)がなさ
れる。ここでは、マニュアルコ−ドの受信でないから前
記ステップS15の判断が否定になり、処理はステップ
S15Aに進み、受信したコードが機能制御コードかど
うかが判断される。判断結果が否定のときは、つぎのス
テップS15B、15Cで、前述のステップS9A、S
9Bと同じ判定がされる。これらの判定が否定のとき
は、処理がステップS17に進んでマニュアルSWがオ
ンにされているか否かが判断される。そして、該ステッ
プS17の判断が肯定の時はステップS2に戻るが、こ
こでは否定になるのでステップS18に進んで図9のウ
エルカム処理が実行される。
【0066】ウエルカム処理では、ステップS171の
判定が肯定、ステップS174の判定は否定になるの
で、処理はステップS180へジャンプされる。この時
はステップS180の判定も否定であるので、ステップ
S188でBLTMフラグが1かどうかを判定する。こ
の段階では、BLTMフラグは1にされていないので、
処理はステップS189へ進み、BLTMフラグが1に
されてBL送信要求信号送信が選択され、さらにステッ
プS190で変数nに1がセットされる。Aコ−ドのみ
が受信されている間は上記の処理が繰り返され(ただ
し、ステップS188の判定は肯定になるので、ステッ
プS189及び190の処理はジャンプされる)、A送
信要求信号およびBL送信要求信号がそれぞれ予定の周
期で間欠送信される。
【0067】使用者が乗車のためにさらに車両に近付く
と、エントリキーは車両から発信されるBL送信要求信
号をも受信するようになり、Bコードを含む返送信号を
返送するようになる。返送されたBコ−ドが車両側で受
信されると、ステップS171の判定が否定、ステップ
S201の判定が肯定、ステップS203の判定が否定
になり、ステップS204でドアがアンロックされる。
このときは既にAコ−ドが受信されているのでステップ
S209の判定が肯定になり、ステップS212へジャ
ンプしてI送信要求信号の送信を禁止する。つぎのステ
ップS214では、BCHGフラグを0にしてBL送信
要求信号からBS送信要求信号への切換えを禁止し、こ
の処理を抜ける。
【0068】乗員が車両のドアを開けて車内にはいり、
ドアを閉めると、ステップS6(図4)の判定が肯定に
なりステップS8でI送信要求信号タイマ割込み許可ビ
ットがセットされ、I送信要求信号の間欠送信の割込み
が許可される。なおこの状態では、エントリキーはAお
よびB送信要求信号を受信しないので(これらの送信要
求信号は車外に向けて送信されるから)、車両側では、
AおよびBコ−ドはいずれも受信されない。
【0069】エントリキー50がこのI送信要求信号を
受信してIコ−ドを返送し、これが車両側で受信される
と、メインフロー(図6)のステップS14、S15、
S15A〜C、およびS17を経た後、図9のウエルカ
ム処理に入る。そしてステップS171、S201の判
定が否定になるので、図10のステップS221に進
む。なお、前記図10の鎖線で囲まれた各処理は既知の
イモビライザ機能の処理である。
【0070】前記ステップS221では、イモビチェッ
クが済んでいることを示すIMDONEフラグが1であ
るか否かの判断がなされる。この時点では前記判断は否
定であるからステップS222に進んでイモビチェック
が行われる。このイモビチェックでは、図11を参照し
て詳細に後述するように、受信したIコ−ドが正当なも
の否かが判定され、正当なものであるときは、これを示
すIMOKフラグが1にされる。つぎのステップS22
3では、イモビチェックの結果がOKか否かの判断がI
MOKフラグを参照して行なわれる。
【0071】前記ステップS223の判断が否定の時に
は、ステップS227でエンジンを不作動状態にする
が、判断が肯定の時にはステップS224に進んでエン
ジンの始動を許可する。ステップS225ではATMフ
ラグが0にされ、さらにステップS226ではAREC
フラグが0にされる。なおこの時点で、BLTMフラグ
を0にして、送信要求信号の送信を停止することも可能
である。つぎにIコ−ドが受信されたサイクルで、前述
と同様にして処理がステップS221に達すると、この
判断は肯定になるので、ステップS228へ進み、I送
信要求信号のタイマ割込み許可ビットをクリアしてI送
信要求信号の間欠送信を禁止する。
【0072】なお前記IMOKフラグの情報は、通信線
(バス)32を介してFI−ECU33へ伝送される
(図1参照)。前記FI−ECU33は、前記IMOK
フラグの値に応じて、すなわち、その値が1のときはエ
ンジンを作動させるように、また反対に値が0のときは
エンジンを不作動にするように、それぞれ燃料ポンプ、
燃料噴射・供給装置、点火装置(いずれも図示せず)な
どを制御する。
【0073】容易に理解されるように、前記図9の鎖線
SBで囲まれた各処理は、乗車時と降車時とでB送信要
求信号の通信エリアすなわち受信可能領域にヒステリシ
スを持たせ、乗員が降車して車両から離れるときには比
較的通信エリアの狭いBS送信要求信号を選択して早期
にドアロックを行ない、反対に乗車のために乗員が車両
に近付くときには、可及的早目にドアのアンロックを行
なうために、比較的通信エリアの広いBL送信要求信号
を選択するための処理である。
【0074】しかし、前記ヒステリシス特性を持たせる
ことは必ずしも必要ではなく、図2および3のタイミン
グチャート、ならびに図13の概念図においてBLおよ
びBS送信要求信号を共通の単一B送信要求信号とする
こともできる。このようにした場合は、前記のようなB
SとBL送信要求信号間の切換に関する処理ブロックが
不要であることは容易に理解されるであろう。さらに、
前記図9の鎖線SAで囲まれた各処理はマニュアルコー
ドに優先的に応答する処理の実行を一定時間後に解除す
る処理である。
【0075】乗員が乗り込んでIGN.SWがオンにさ
れると、図4の前記ステップS2の判断が肯定になるの
でステップS21へ進む。そして、後で図8を参照して
詳述するリフレッシュ2の処理、すなわちウエルカム機
能に関するフラグの初期化の動作が行われる。つづくス
テップS22では、IMOKフラグが1である(すなわ
ち、イモビチェックの結果が適正であった)か否かの判
断がなされる。今はこの判断は肯定であるので、ステッ
プS23に進んでエンジンを作動可能にする処理が行わ
れる。
【0076】次のステップS25では、IMDONEフ
ラグが1である(イモビチェックが済んでいる)か否か
の判断がなされる。今は前記IMDONEフラグが1で
あるからこの判断も肯定になり、ステップS28へ進ん
でI送信要求信号タイマ割込み許可ビットがクリアされ
てI送信要求信号の送信が禁止される。車両の運転中
は、ING.SWがオンに保持されるので前述の処理が
循環される。
【0077】なお前記ステップS25の判断が否定であ
るときは処理がステップS26に進み、前記ステップS
8と同じ処理である、I送信要求信号の送信を許可する
タイマ割込み許可ビットがセットされる。つづくステッ
プS27では、図11を参照して後述するイモビチェッ
クの処理がなされる。
【0078】IGN.SWがACCまたはOFF位置へ
回動されてエンジンが停止されるとステップS2の判定
が否定になり、処理はステップS3の側へ進んで前述し
た降車時の処理が行われる。
【0079】つぎに図19のフローチャートを参照し
て、本発明の主要部の1つである、エントリキー50に
設けたスイッチ58の操作に応じて送信される機能制御
コードの受信に応答して行なわれる機能制御(図6のス
テップS15D)の動作を詳述する。機能制御は、車両
に搭載された送信機からの送信要求信号の送出を禁止し
たり、可能化したりすることによってウエルカム機能を
停止したり、復旧(有効化)したりする処理である。
【0080】前述した図6のステップS15Aで、エン
トリキーから送信された信号が、ウエルカム機能を停止
/復旧するための機能制御コードであることが判定され
ると、ステップS15Dで図19の機能制御フローが実
行される。まずステップS51で前記TSWELフラグ
が既に1にされているかどうか、すなわち、エントリキ
ーのスイッチ操作でウエルカム機能が既に停止されてい
るかどうかが判定される。
【0081】前記機能制御コードが初めて受信されたと
きは、この判定は否定になるので処理はステップS52
へ進み、前記TSWELフラグを1にする。つぎのステ
ップS53で送信要求信号送信のための送信要求信号タ
イマ割り込み許可ビットがクリアされ、すべての送信要
求信号の車載送信機からの送信が停止される。そしてつ
ぎのステップS54で、ウエルカム機能が停止されたこ
とを警報表示(例えば、ホーンを鳴らして)してこの処
理を抜ける。
【0082】ステップS51の判定で、同フラグが既に
1になっており、ウエルカム機能が停止されているとき
は、再度の機能制御コード受信であって同機能の復旧
(すなわち、送信要求信号送信の再開)が指令されてい
るから、続くステップS55〜S57で前記TSWEL
フラグを0にし、A送信要求信号の送信が選択されたこ
とを示すATMフラグを1にし、変数nを0にする。さ
らにつぎのステップS58では、送信要求信号タイマ割
り込み許可ビットを1にして車載送信機からの送信要求
信号の間欠送信を可能にする。ステップS59では、ウ
エルカム機能の復旧を表示して(例えば、ホーンを鳴ら
して)この処理を抜ける。
【0083】つぎに、エントリキーユニット1に設けた
マニュアルSW7aがオンにされたときの送信要求信号
送信の停止について述べる。この場合は、図4のフロー
チャートにおいては、ステップS9およびS30の判定
が肯定になるから、送信要求信号タイマ割込み許可ビッ
トがセットされず、送信要求信号の送信が停止される。
そして、ステップS2からステップS9、S12、S1
4、S15A、S30を経てステップS2へ戻る処理が
循環される。
【0084】これによれば、長期の駐車が予定された
り、または既にバッテリが相当に消耗していたりし、ウ
エルカム機能のための電力消費によってバッテリがさら
に消耗して再乗車時のウエルカム機能の正常動作やエン
ジン始動が危ぶまれるような場合に、使用者の自由意思
で送信要求信号の送信を停止してバッテリの電力消費を
可及的少なくし、バッテリの消耗を最小限に抑制するこ
とが容易である。
【0085】またエントリキー50に機能停止スイッチ
58を設ければ、降車時にマニュアルSW7aをオンに
する操作を忘れて車両から離れたり、あるいは降車後に
長期駐車の必要が生じたりした場合ても、わざわざ車両
まで戻る必要はなく、遠隔位置からの前記スイッチ58
の手動操作のみで送信要求信号の送信を停止させてバッ
テリの電力消費を低減することができる。
【0086】なお、ウエルカム機能を停止する手法は、
上記の他にも、送信要求信号送信はするが、返送信号の
受信に応答したドアロック制御の実行を禁止することが
考えられるが、バッテリの電力消費節減の観点からは、
上述のように送信要求信号の送信を停止する方が有利で
ある。
【0087】つぎに、図20および図21を参照して、
本発明のもう1つの主要部である車載バッテリの端子電
圧の低下に伴なうウエルカム機能停止を含む各種処理、
すなわちバッテリモニタ処理の動作を説明する。この処
理は、長期の駐車などで車両のバッテリが消耗し、ウエ
ルカム機能によるドアロック制御ができなくなったり、
スタータモータの作動トルクが低下してエンジン始動が
困難または不可能になることを、送信要求信号の送信を
自動的に停止して防止するためのものである。図20の
処理はγ秒毎にタイマ割込み処理される。
【0088】図21は、車載バッテリの端子電圧が定格
電圧(例えば、12V)から降下する2種の態様を示
す。同図(a) は時刻t0 まではほぼ一定に保たれるが、
その後は徐々にバッテリ電圧が降下し、時刻t1 で予め
定められた閾値電圧(例えば、8V)以下になり、時刻
t3 でバッテリ交換のためにバッテリが外されて0Vに
なった場合、あるいは、時刻t3 以後も点線で示すよう
にバッテリが放電を続けて時刻t4 で0Vになる場合を
示す。
【0089】また同図(b) は、バッテリが既に消耗して
端子電圧が定格電圧以下に低下しているような場合、時
刻t5 に、例えば極低温環境でスタータモータが駆動さ
れて一時的に閾値電圧以下になり、その後エンジンが立
上がって、時刻t6 にバッテリ電圧が閾値電圧に回復し
た場合を示す。
【0090】ここでは、前記閾値は、ドアロックモータ
によるドアロック機構の駆動、および極低温環境におけ
るスタータモータでのエンジン始動が保証できる電圧
(例えば、6V)を基準にして、通常のバッテリ使用状
態におけるバッテリ電圧降下幅に含まれない電圧値(8
V)に設定しているが、前述のバッテリモニタ処理の目
的が達成されるならば、他の任意の値に設定できること
は当然である。
【0091】図20の最初のステップS501におい
て、バッテリ電圧置数BVに車両のバッテリ電圧(+B
値)が読込まれる。ステップS502では、該電圧BV
が閾値(この例では、8V)より大きいか否かの判定が
なされる。電圧値が正常なら、この判定は肯定となるの
でステップS503に進み、バッテリ電圧検査済みを示
すVDONEフラグが0にされる。つぎのステップS5
04Aでは、前記BSWELフラグが1にされている
(バッテリ電圧の低下でウエルカム機能が停止されてい
る)かどうかが判定される。
【0092】前記ステップS504Aの判定が否定な
ら、ステップS505へジャンプする。一方、この判定
が肯定、すなわちバッテリ電圧が閾値以下に低下してウ
エルカム機能が既に停止されていたときは、ステップS
504Bで、このフラグを0に戻し(電圧が正常値範囲
に復旧したから)、ステップS504CでATMフラグ
を1にしてA送信要求信号の車載送信機からの送信を許
可し、ステップS504Dでは変数nを0にする(図2
1(b)のt6に相当)。
【0093】つづくステップS504Eでは、送信要求
信号タイマ割り込み許可ビットを1にして車載送信機か
らの送信要求信号の間欠送信を可能にする。次に、ステ
ップS505ではVCHKフラグ(バッテリ電圧のチェ
ック開始を示す)が0にされ、ステップS506ではバ
ッテリ電圧チェック回数を表すmが0にされてこの処理
を終える。すなわち、例えば図21(a) の時間0〜t1
の間のようにバッテリ電圧が正常な間は、前記ステップ
S503〜S506の処理が、γ秒毎に繰り返し行われ
る。したがって、送信要求信号の送信が停止されること
はなく、ウエルカム機能は維持されている。
【0094】次に、時刻t1 を過ぎると、バッテリ電圧
が閾値(8V)以下になるので、ステップS502の判
断は否定となり、ステップS507に進んで前記VCH
Kフラグが1であるか否かの判断がなされる。最初はこ
の判断は否定であるので、ステップS509に進んでV
DONEフラグが1である(バッテリ電圧のチェック済
み)か否かの判断がなされる。この段階ではこの判断は
否定になるのでステップS510に進み、当該割込み処
理回数の計数カウンタの値mが1にされる。次のステッ
プS511では、VCHKフラグが1にされ、バッテリ
電圧のチェック開始が登録される。
【0095】つぎの割込み時刻(t1 +γ)における処
理サイクルでは、ステップS502の判断が否定、ステ
ップS507の判断は肯定となって処理はステップS5
13へ進み、前記計数値m=3が成立するか否かの判断
がなされる。現在はm=1であるから、この判断は否定
となってステップS518に進み、mに1が加算されて
2にされる。
【0096】さらにつぎの割り込み時刻(t1 +2γ)
での処理でも、直前の時刻(t1 +γ)の時と同じ動作
が行わなれ、ステップS518でm=3となる。さら
に、時刻(t1 +3γ)になると、ステップS513の
判断が肯定となってステップS514Aに進む。このス
テップS514Aでは、前記BSWELフラグが1にさ
れてウエルカム機能の停止が登録され、ステップS51
4Bで、送信要求信号タイマ割り込み許可ビットがクリ
アされ、すべての送信要求信号の車載送信機からの送信
が停止される。
【0097】ステップS515ではVCHKフラグが0
にされ、ステップS516ではmが0にリセットされ、
さらにステップS517ではVDONEフラグが1にさ
れる。したがって、図21(a) のようにバッテリ電圧が
徐々に低下して閾値電圧以下になった場合には、送信要
求信号の送信を禁止してウエルカム機能を停止し、その
旨を示すBSWELフラグを1にしてこの処理を抜け
る。
【0098】次に、図21(b) のように、バッテリ電圧
が一時的に閾値電圧以下に低下した場合は、閾値電圧以
下に低下した時刻t5 の直後の割込みで、ステップS5
02の判断が否定になり、ステップS507以下の処理
に進むが、その後、m=3に達しない短時間の間に閾値
電圧以上に回復する場合は、ステップS502の判断は
肯定に転ずる。したがって、BSWELフラグが1にさ
れてウエルカム機能が停止されることはない。またm=
3に達してステップS514AでBSWELフラグが1
にされ、ウエルカム機能が停止された後でも、バッテリ
電圧が閾値電圧以上に回復すれば、ステップS502の
判定が肯定になるので、ステップS504Bで前記フラ
グは0に復旧され、ステップS504Eで送信要求信号
の送信が可能化されてウエルカム機能が復旧される。
【0099】このようにバッテリ電圧が閾値以下に低下
したときに、送信要求信号の送信を自動的に禁止してウ
エルカム機能を停止し、バッテリの消費電力を減らし、
その消耗を抑えることにより、長期に駐車される場合
や、バッテリの残容量が少なくなっている場合でも、ウ
エルカム機能が完全に作動し、また極低温環境において
もスタータモータがエンジンをクランキングするのに必
要な電圧以上にバッテリ電圧を維持することが可能にな
る。また乗員は、バッテリの残容量や消耗度合いなどに
注意を払う必要がなくなる。
【0100】上述のようにして送信要求信号の送信が停
止され、ウエルカム機能が停止されている場合でも、本
発明では、エントリキーから送信されるマニュアルコー
ドに対しては応答し、相応のドアロック制御が実行され
る。これが本発明の他の特徴である。すなわち、前述し
た手動ロック/アンロックスイッチ56、57の操作に
応答してエントリキー50から送信されたマニュアルコ
−ドが車両側で受信されると、マニュアルSW7aやス
イッチ58の状態やバッテリ電圧の状態とは無関係に、
ステップS14およびステップS15(図6)の判定が
肯定になるので、ステップS16のマニュアル処理(図
17)が実行される。
【0101】まずステップS151では、受信されてコ
−ド判定されたマニュアルコ−ドが、エントリキー50
の手動ロックスイッチ56を操作して手動送信されたロ
ックコードであるか否かの判断がなされ、この判断が否
定の時には、ステップS152に進んで、エントリキー
50の手動アンロックスイッチ57を操作して手動送信
されたアンロックコードであるか否かの判断がなされ
る。この判断も否定の時にはこの処理を終了して出口
(EXIT)に進む。
【0102】一方、ステップS152の判定が肯定の時
には、ステップS153に進んで車両のドアがアンロッ
クされる。また前記ステップS151の判断が肯定の時
には、ステップS155に進んで車両のドアがロックさ
れる。次のステップS157では、MUフラグが1(マ
ニュアルコードに応答する処理の優先実行中であること
を示す)かどうかの判断がなされ、判断が否定の時に
は、ステップS158で該MUフラグが1にされる。
【0103】ステップS159では、マニュアルコード
に応答する処理の優先実行時間を監視するマニュアルタ
イマが、例えば300秒にセットされてこの処理を終了
する。前記ステップS157の判断が肯定の時には、ス
テップS160に進んで、前記MUフラグを0にし、さ
らにステップS161に進んでMUタイマが0秒にリセ
ットされる。したがって、前記優先実行時間内にマニュ
アルコード(ロックまたはアンロックコ−ドのいずれ
か)を受信すると、前記優先実行は即刻解除されること
になる。
【0104】上述のマニュアル処理の説明および図4〜
6のフローから分かるように、ステップS15でマニュ
アルコ−ドの受信が判定されると、マニュアルSW7a
がオンにされている場合や、機能制御のフロー(図1
9)によってウエルカム機能が停止されている場合で
も、車両側の受信機で受信されたマニュアルコ−ドに相
応するドアのロック制御(施錠、解錠)が実行される。
したがって、長期の駐車やバッテリの消耗抑制のために
ウエルカム機能が停止されている場合でも、乗員が乗車
のために車両にある程度近付いた時にエントリキーの手
動ロック/アンロックスイッチ56、57を操作して解
錠するか、またはスイッチ58を操作してウエルカム機
能を回復させて解錠するかすることができる。このよう
にして、ウエルカム機能の有効活用とバッテリの消耗抑
制とを両立させることが容易になる。
【0105】次に図18を参照して、前述したウエルカ
ム処理で実行される送信要求信号の送信処理について説
明する。該送信要求信号送信処理は、x秒毎のタイマ割
込みで行われ、対応する送信要求信号送信選択フラグが
1であることを条件に、AまたはB(BラージまたはB
スモール)送信要求信号が間欠的に送信される。なおこ
れらの送信要求信号に関しては、図2、図3及び図13
などを参照して前述したとおりである。
【0106】まずステップS91では、MOD(n,
3)=0が成立するか否かの判断がなされる。該MOD
(n,3)は、先にステップS190やS211に関し
て説明した変数nを3で除算した時の余りを示す。MO
D(n,3)=0が成立する時には、ステップS92に
進んで、ATMフラグが1であるか否かの判断がなされ
る。この判断が肯定の時にはステップS93に進んで、
A送信要求信号が送信される。
【0107】一方、前記除算の余りが1または2で、前
記ステップS91の判定が否定であるか、またはステッ
プS92の判断が否定の時には、ステップS94に進ん
でBSTMフラグが1であるか否かの判断がなされる。
この判断が肯定の時にはステップS95に進んでBS送
信要求信号が送信される。ステップS94の判断が否定
の時にはステップS96に進んでBLTMフラグが1で
あるか否かの判断がなされる。この判断が肯定の時には
ステップS97に進んで、BL送信要求信号が送信され
る。
【0108】さらに図7を参照して、ステップS3のリ
フレッシュ1(図4)の詳細について説明する。ステッ
プS101では、リフレッシュ1の処理が既に済んでい
ることを示すRF1(リフレッシュ1)フラグが1か否
かが判定され、これが肯定、すなわち前記処理が終了し
ている場合には、出口(EXIT)に進む。初めは前記
判定が否定になる。次のステップS103では、該IM
OKフラグが0にされ、ステップS104では、IMD
ONE(イモビチェック済み)フラグが0にされ、ステ
ップS105では、IMCHK(イモビチェック開始)
フラグが0にされる。
【0109】ステップS108では、マニュアル作動禁
止ビットがクリアされる。この結果、イモビシステムに
関するフラグの初期化が終了する。ステップS109で
は、前記RF1フラグが1にされてリフレッシュ1処理
済みが登録され、ステップS110では、RF2フラグ
が0にされてリフレッシュ2未処理が登録される。
【0110】ここで図8を参照して、前記ステップS2
1のリフレッシュ2(図4)の処理動作の内容を具体的
に説明する。ステップS121では、前記RF2フラグ
が1であるか否か、すなわちリフレッシュ2の処理が既
に済んでいるか否かの判断がなされ、この判断が肯定の
場合には、出口(EXIT)に進む。一方、否定の時に
は、ステップS122,S123,S124を順次実行
し、それぞれのステップでATMフラグ、BLTMフラ
グ、BSTMフラグが0にされる。なお、これらの処理
は、後述するように、A、BL、BS送信要求信号の送
信を禁止する処理である。
【0111】次のステップS125、S126では、そ
れぞれARECフラグ、BRECフラグが0にされる。
これらの処理は、車両側から送信した送信要求信号に応
答してエントリキー50から返送される返送信号(Aま
たはBコ−ドを含む)が車両側の受信機で未だ受信され
ていないことを示す処理である。ステップS128で
は、送信すべきウエルカムコード送信要求信号の選定変
数であるnが0にされる。
【0112】ステップS129では、エントリキー50
がA送信要求信号の通信エリア(受信可能範囲)外にあ
ることを示すOUTフラグが0(否定)にされ、ステッ
プS130では、エントリキー50がA送信要求信号の
通信エリア内にあるかどうかを検知する制限時間を設定
するT−OUTタイマが未だ始動されていないことを表
わすために、RCHKフラグが0にされる。ステップS
131では、送信要求信号送信タイマ割込み許可ビット
がクリアされ、前記タイマ割込みによる送信が禁止され
る。ステップS132では、マニュアル作動禁止ビット
がセットされる。
【0113】以上の処理により、ウエルカム機能に関す
るフラグ等の初期化が終了する。次いで、ステップS1
35では、前記RF2フラグが1にされてリフレッシュ
2処理済みが登録され、ステップS136では、RF1
フラグが0にされてリフレッシュ1未処理が登録され
る。
【0114】次に図11を参照して、前記ステップS2
22(図10)のイモビチェックの処理の詳細を説明す
る。まずステップS230では、イモビチェックが開始
されたことを示すIMCHKフラグが1であるか否かの
判断がなされる。イモビチェックが開始されておらず、
前記判断が否定の時には、ステップS235に進んでイ
モビチェックタイマT−IMCHKにイモビチェック動
作時間(例えば30秒)がセットされる。ステップS2
36ではIMCHKフラグが1にされる。
【0115】イモビチェックが開始されており、前記ス
テップS230の判断が肯定の時にはステップS231
に進み、エントリキーから送信されたイモビコードI
が、予め車両側の記憶回路5または13に記憶されたコ
−ドと一致したか否かの判断がなされる。この判断が肯
定の時には、ステップS232に進んでイモビコ−ド照
合が確認されたことを示すIMOKフラグが1にされ、
さらにステップS233へ進む。これにより、前述のよ
うに、FI−EUC33はエンジンが作動するように制
御する。
【0116】前記ステップS231の判断が否定の時に
は、処理はステップS246へ進み、前記IMCHKタ
イマがタイムアップしたか否かの判断がなされる。この
判断が否定ならばイモビチェック処理を一旦抜け、一方
前記ステップS246の判断が肯定の時にはステップS
233に進む。ステップS233では、イモビチェック
が終了したことを示すIMDONEフラグが1にされ
る。
【0117】図12は、例えばステップS26(図4)
などでI送信要求信号タイマINT許可ビットがセット
された状態で、前記I送信要求信号を間欠送信する処理
であり、例えばz秒毎にタイマ割込みがなされる。最初
のステップS271でIMDONEフラグを参照してイ
モビチェックが済んでいるか否かを判定し、済んでいな
いときにはステップS272に進んでI送信要求信号が
送信される。イモビチェックが済んでおり、前記ステッ
プS271の判断が肯定のときは、そのまま何もしない
でこの処理を抜ける。
【0118】前述の実施例では、ドアの施錠・解錠を直
接制御するためのBS、BL送信要求信号の他に、これ
らよりも広い通信エリアを有するA送信要求信号を車両
から送信するようにしたが、当業者には容易に理解され
るように、前記A送信要求信号は必須ではなく、これを
省略することができる。
【0119】また以上では、車両の全ドアに共通のB送
信要求信号およびこれに応答する返送信号を用いる例を
説明したが、この場合は、エントリキーが遠くから近付
いて図13に符号BL(ラージ)で示したような予定通
信エリア内に入ると、すべてのドアが同時に解錠されて
しまう。
【0120】このような事態を避けるために、図14の
概念図に示すように、左右の各ドア2a、2bおよび後
部トランク2cごとに固有の、なるべくはそれぞれに適
した独自の通信エリアを有するB送信要求信号B1、B
2、B3を送信するようにし、ドアの施錠は、例えば、
どれか1つのB送信要求信号が受信されなくなったとき
に全ドア同時に実行するが、反対に解錠時には、どのド
アに対応するB送信要求信号の返送信号(Bコ−ド)が
車載受信機で受信されるかにしたがって、受信されたB
コ−ドに対応する特定のドアのみを解錠するようにする
ことができる。
【0121】なおこの場合も、施錠時と解錠時とでB送
信要求信号の通信エリアの大きさに、前述と同様のヒス
テリシス特性を持たせたり、大きい通信エリアを有する
A送信要求信号を省略したりできることは当然である。
またこのように、ドアごとに固有のB送信要求信号およ
び返送信号を用いる場合には、例えば図9のウエルカム
処理フローにおいて、ステップS201でドアごとの固
有コ−ドの一致を判定するように修正すれば良いこと
は、当業者には明らかであるので、その詳細フローの開
示およびその説明は省略する。
【0122】図15は、上述および後述する本発明の各
実施例に好適な、エントリキーから送信されるコ−ド信
号のフォーマット構成の1例を示す図である。なお、コ
−ド信号とは、送信要求信号に応答してエントリキーか
ら送信される返送信号、およびエントリキーの手動スイ
ッチの操作で送信されるマニュアルコ−ドおよび機能制
御コードを含めた総称である。同図において、CDAは
スタートビット、CDBは識別コ−ド、CDIDは車両
ごとに固有の1Dコ−ド、CDFは機能コ−ドであり、
括弧内の数字はビット数の1例を表している。
【0123】基本的にはIDコ−ドによってエントリキ
ーが正規のものかどうかを判定し、機能コ−ドに基づい
てAコ−ド(探査コ−ド)かBコ−ド(ドアロック制御
基本コ−ド)かを識別している。4ビットの機能コ−ド
は例えば、図13の場合はAコ−ド=[1000]、B
コ−ド=[1001]、マニュアルロックコ−ド=[1
101]、マニュアルアンロックコ−ド=[1100]
であり、また図14の場合は例えばAコ−ド=[100
0]、ドライバドア用Bコ−ド=[1001]、アシス
タントドア用Bコ−ド=[1010]、トランク用Bコ
−ド=[1011]、マニュアルロックコ−ド=[11
01]、マニュアルアンロックコ−ド=[1100]と
することができ、また機能制御コード=[1110]と
することができる。
【0124】図16は、同じく本発明の各実施例に好適
なイモビ(盗難防止)用の返送信号のフォーマット構成
の1例を示す図である。周知のように、イモビ用のコ−
ド照合は盗難防止の上で極めて重要であるので、他のコ
−ドとはその構成を異にするのが望ましい。同図におい
て、CDAはスタートビット、CDBは識別コ−ド、C
DIMはイモビ用IDコ−ドである。もちろん、Iコ−
ドを、他のA、Bコ−ドと同様に機能コ−ド部で識別す
るようにしてもよい。
【0125】以上では車両のドアのロックおよびアンロ
ックの両方を、車両側受信機による返送信号受信の有無
に応じて自動制御する例について述べたが、これらの一
方のみを自動制御するように変形して実施できることは
明らかであろう。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、車両から送信された送
信要求信号に応答するエントリキーからの返送信号の有
無に応答して車両ドアの自動施錠/解錠を行なうドアロ
ック制御動作、すなわちウエルカム機能を、例えば、長
期の駐車で車両バッテリが消耗し、ウエルカム機能が作
動不能となってドアの自動解錠ができなくなったり、ま
たはスタータモータの作動トルクが低下してエンジンの
始動が困難または不可能になりそうなどの心配があると
きには、エントリキーの所持者や乗員が任意に停止し、
駐車中におけるバッテリの消耗を低減することができ
る。
【0127】また、バッテリの残容量が少なくなって出
力電圧が低下し、車両の各種制御(特に、その始動)に
支障を来たすような場合には、ウエルカム機能のための
電力消費を自動的に止めてバッテリの消耗度合いを低減
し、バッテリの残容量を温存して最低限の車両制御能力
を確保することができる。さらに前記機能の停止、復旧
を指示するための機能制御コード送出手段を前記携帯送
受信機に設けておけば、降車時にウエルカム機能の停止
を忘れたり、降車後に長期間の駐車を余儀なくされたり
した場合などにも、ウエルカム機能停止の操作をするた
めにわざわざ車両まで戻る煩わしさがなくなり、利便性
が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構造例を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の1実施例において、エントリキーが車
両に近付いて乗員が乗車する時のドアの自動的アンロッ
ク作用を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の1実施例において、乗員が下車してエ
ントリキーが車両から遠ざかる時のドアの自動的ロック
作用を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の1実施例の動作を示すメインフローチ
ャートの1部である。
【図5】本発明の1実施例の動作を示すメインフローチ
ャートの他の1部である。
【図6】本発明の1実施例の動作を示すメインフローチ
ャートの残部である。
【図7】前記図4中のリフレッシュ1の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】前記図4中のリフレッシュ2の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】前記図6中のウエルカム処理の1部を示すフロ
ーチャートである。
【図10】前記図6中のウエルカム処理の残部を示すフ
ローチャートである。
【図11】前記1実施例におけるイモビチェック処理を
示すフローチャートである。
【図12】本発明の1実施例におけるI送信要求信号の
タイマ割込み送信処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の1実施例における車両からエントリ
キーまでの距離と各制御の関係を示す概念図である。
【図14】本発明の他の実施例における車両からエント
リキーまでの距離と各制御の関係を示す概念図である。
【図15】本発明に用いるのに好適な各種コ−ドのビッ
ト構成例を示す図である。
【図16】本発明に好適なイモビコ−ドのビット構成例
を示す図である。
【図17】本発明のマニュアル処理を示すフローチャー
トである。
【図18】本発明の1実施例における送信要求信号のタ
イマ割込み送信処理を示すフローチャートである。
【図19】本発明の主要部である、機能停止信号に応答
して行なわれる機能制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図20】本発明のもう1つの主要部である、車載バッ
テリ電圧に相応して行なわれるバッテリモニタ処理を示
すフローチャートである。
【図21】車載バッテリの端子電圧変動の1例を示すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1…スマートエントリユニット、 3…入出力回路、
4、11…バス通信回路、 8、24、54…CPU、
9a,b,c…LF送信回路、 9f…RF受信回
路、 10…イグニッションスイッチ、 26…バッテ
リ電圧モニタ回路、 31…機能停止指示スイッチ、
50…エントリキー、 51…RF回路、52…警報表
示器、 53…整流トリガ回路、 56…手動ロックス
イッチ、57…手動アンロックスイッチ、 58…機能
停止スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−117586(JP,A) 特開 平9−32377(JP,A) 特開 平11−107592(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 - 49/04 B60R 25/00 - 25/10 E05B 65/12 - 65/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、予定範囲内で受信可能
    な送信要求信号を車外に向かって送信する送信機と、 前記送信要求信号を受信して返送信号を返送する携帯送
    受信機と、 前記携帯送受信機から返送される返送信号を受信する車
    載受信機と、 前記返送信号の前記車載受信機による受信の有無に応じ
    て前記車両のドアの施錠および解錠の少なくとも一方を
    制御する制御手段とを具備した車両用遠隔ドアロック制
    御装置であって、 前記携帯送受信機には、前記返送信号とは異なるドアロ
    ック用の手動制御信号を送信するための手動操作スイッ
    チが設けられ、 車両側には、車両に搭載されたバッテリの電圧がドアロ
    ック機構の駆動を保証する電圧より高い予定値以下に低
    下したことを検知して電圧低下信号を発生する電圧検知
    手段と、 前記電圧低下信号に応答して前記送信要求信号の送信を
    停止させる機能停止手段とを設けるとともに、 前記手動制御信号を前記車載受信機が受信したときは、
    前記送信要求信号の送信が停止されているときでも、前
    記制御手段は受信した前記手動制御信号に相応する車両
    ドアの施錠および解錠の少なくとも一方を実行すること
    を特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧検知手段は、一定時間毎に前記
    バッテリのチェックを行い、所定回数連続して前記バッ
    テリの電圧が予定値以下に低下したことを検知したとき
    に電圧低下信号を発生することを特徴とする請求項1に
    記載の車両用遠隔ドアロック制御装置。
  3. 【請求項3】 車両に搭載され、予定範囲内で受信可能
    な送信要求信号を車外に向かって送信する送信機と、 前記送信要求信号を受信して返送信号を返送する携帯送
    受信機と、 前記携帯送受信機から返送される返送信号を受信する車
    載受信機と、 前記返送信号の前記車載受信機による受信の有無に応じ
    て前記車両のドアの施錠および解錠の少なくとも一方を
    制御する制御手段とを具備した車両用遠隔ドアロック制
    御装置であって、 前記携帯受信機に、その操作時に前記返送信号とは異
    なる機能停止信号を送信するための機能停止指示手段を
    設けるとともに、 前記機能停止信号に応答して前記送信要求信号の送信を
    停止させる機能停止手段を設けることを特徴とする車両
    用遠隔ドアロック制御装置。
  4. 【請求項4】 前記携帯受信機には、さらに、前記返
    送信号とは異なるドアロック制御用の手動制御信号を送
    信するための手動スイッチが設けられ、 前記携帯送受信機から発信されたドアロック制御用の手
    動制御信号を前記車載受信機が受信したときは、前記送
    信要求信号の送信が停止されているときでも、前記制御
    手段は受信した前記手動制御信号に相応する車両ドアの
    施錠および解錠の少なくとも一方を実行することを特徴
    とする請求項3に記載の車両用遠隔ドアロック制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記機能停止手段は、機能停止期間中
    に、再度機能制御コードを受信したときには、送信要求
    信号の送信停止状態を解除することを特徴とする請求項
    3または4に記載の車両用遠隔ドアロック制御装置。
  6. 【請求項6】 前記機能停止手段は、送信要求信号の送
    信を停止したこと、または送信要求信号の送信停止が解
    除されたことを表示することを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の車両用遠隔ドアロック制御装
    置。
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