JP3414826B2 - 回転機を搭載した移動体 - Google Patents

回転機を搭載した移動体

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JP3414826B2
JP3414826B2 JP06357194A JP6357194A JP3414826B2 JP 3414826 B2 JP3414826 B2 JP 3414826B2 JP 06357194 A JP06357194 A JP 06357194A JP 6357194 A JP6357194 A JP 6357194A JP 3414826 B2 JP3414826 B2 JP 3414826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、回転軸方向にエアギ
ャップを有した回転機を搭載した移動体に関する。 【0002】 【従来の技術】移動体としての代表的なものとしては自
動車がある。この自動車は走行中車輪を介して路面より
振動や衝撃を受けている。このため、フレームと車輪軸
との間に緩衝装置を設け、衝撃や振動が直接フレームに
伝わるのを防止している。この緩衝装置を含めフレーム
と車輪駆動軸とを連結している機構がサスペンションで
あり、車輪の上下方向の動きには適当な柔らかさと緩衝
を有し、前後左右方向には適度の剛性のある結合を実現
している。このような自動車の動力源としては、ガソリ
ンエンジンやディーゼルエンジンが用いられるのが一般
的であったのに対し、近年では電気モータを動力源とし
て用いるものが盛んに研究され、徐々にではあるが実用
化されようとしている。 【0003】このような電気モータにより車輪を駆動す
る自動車では、路面からの衝撃やコーナリング時の横G
等により車輪が車両に対し変位することから車輪の回転
軸も車輌との変位を伴うため、回転軸が車輌に対し変位
してる状態の車輪を電動機で駆動するための従来の技術
としては、ユニバーサルジョイントを用いる場合と回転
機自体を車輪と同時に上下動させる方法がとられてい
た。 【0004】図52は、Automobil Tech
nische Zeitschrift(ISSN00
01−2785)1992年7/8月号360頁に掲載
されている電気自動車における回転機とそのジョイント
部を示すものである。図において1は車体に固定された
通常用いられる円筒形状の回転機であり、回転機側の回
転軸は上下動することはしない。2は回転機側の回転軸
と駆動輪回転軸2aを連結するユニバーサルジョイント
であり、車輪の上下動に伴う駆動軸の上下動の動きはこ
のユニバーサルジョイント2で吸収する。 【0005】図53は1992年4月23日幕張メッセ
にて行なわれた’92モータ技術シンポジウム配付資料
A2−3−2に掲載されているホイール回転機の構造断
面図である。図53において3は路面Gを走行するため
のタイヤ(車輪)、4は車輪ホイール内の鉄芯5に巻か
れたコイルであり、このコイル4に回転磁界を発生させ
る。一方、車輪ホイール3a内側には永久磁石6を配置
し、ベアリング7により支持された構造になっており、
コイルの回転磁界に同期して、永久磁石すなわち車輪ホ
イール3a側が回転する。このホイール回転機は、車輪
3をアウターロータとした同期式の回転機で回転機は車
輪として連動して上下動する。このためユニバーサルジ
ョイントは不用である。さらにこの回転機は、ホイール
内に配置されることから車体部に特に回転機を配置する
必要はない。また車輪に回転機を配置することから複数
の回転機を配置することは容易である。 【0006】図54はWEVA(World Elec
tric Vehicle Assosiation:
本部ブリュッセル)主催のEVS−11(The 11
ThInter National Electric
Vehicle Symposium)の8.03に
おいて紹介された車輪をロータとし回転機にはリニア回
転機を用いた自動車の一例である。図において11はリ
ニア誘導モータ、12は車輪である。車輪12はリニア
誘導モータ11によって車輪リムを駆動されるため、ロ
ータとしても動作する。図55は車輌への搭載方法を示
す概念図であり、14はリニヤ誘導モータ11の制御
部、15は周波数制御部、16はインバータ、17は出
力検出部、18はバッテリ、20はロータ、21はタイ
ヤである。 【0007】図56の(イ)は特開平2−211005
号公報に開示された電気自動車用リニア回転機の断面図
であり、23はロータを兼ねた球状のロータ、24はロ
ータ23を支持するベアリング、25は誘導コイルであ
る。同図(ロ)はリニア回転機の上面図である。球状の
ロータ23を駆動するため車輌は任意の方向に対し移動
することができる 【0008】このような従来の回転機、特に電気モータ
を動力源とする移動体としての自動車に用いられる場
合、回転機の形状が円筒形状であると大きな容積を占有
してしまうため、自動車のエンジンを収納する部分に代
替して配置されることが多かった。また、回転機を用い
る自動車は大量の電源用バッテリーが必要なため、大き
なバッテリー収納用のスペースを必要とする。さらにエ
ンジンと回転機の両方を搭載するハイブリッドカーなど
では、エンジンに加えて回転機のスペースが必要であ
り、モータの専有面積が大きいためバンタイプあるいワ
ゴンタイプの荷物室部分を利用して積載面積を確保する
等の工夫が必要である。このように自動車に配置される
回転機には省スペース性が要求される。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従来の回転機は以上の
ように構成されているので、通常一般的な円筒形状の電
気モータである回転機を動力源とする場合には、限られ
た収納スペースに円筒形状の電気モータを配置する必要
があり、運転者や同乗者の居住性や荷物の収納スペース
が犠牲になる問題点があった。 【0010】また、図53あるいは図56に示すように
車輪自体を回転機として用いたときには、自動車の一般
的特性としてバネ下重量が大きくなり運動性能が低下す
る問題もあった。 【0011】また図54、図55に示す形式では、ステ
ータとロータの相対変位が発生するとロータがステータ
駆動面から外れロータに回転トルクを発生させることが
できなくなる、あるいは車軸の変化に対してロータとス
テータとが干渉してしまうためにロータを駆動できなく
なるという問題点もあった。 【0012】この発明は、搭載する回転機により運転者
や同乗者の居住性や荷物の収納スペースが犠牲になるこ
とがなく、かつ重心を低く設定して安定性を向上させる
ことができるとともに、回転機の加減速時の車両への反
作用等を低減することができて、回転機の運動が移動体
を運転する際の運転性能に影響を及ぼさないようにした
回転機を搭載した移動体を得ることを目的とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【課題を解決するための手段】この発明に係る回転機を
搭載した移動体は、車体フレームより下側の位置にロー
タの回転面を有し、そのロータの回転軸方向にエアギャ
ップをもつ回転機と、駆動輪側の回転軸と前記回転機の
出力軸との間に前記回転機の出力軸にトルク伝達方向を
変換する回転軸変換装置とを備え、駆動輪を駆動するた
めの動力源となる前記回転機の複数を夫々の駆動輪に対
応させて設け、その複数の回転機のうち少なくとも1つ
の回転機の回転方向を他の回転機の回転方向と異なるよ
うに制御して駆動輪を駆動するように構成したものであ
る。 【0016】 【0017】 【0018】 【作用】この発明における回転機を搭載した移動体は、
回転機のロータ回転面を車体フレーム位置より下側の位
置に配置したことにより、搭載する回転機により運転者
や同乗者の居住性や荷物の収納スペースが犠牲になるこ
とがなく、かつ重心を低く設定することができて走行時
の安定性を向上させることができる。特に、移動体に搭
載した複数の回転機のうち少なくとも1つの回転機の回
転方向を他の回転機の回転方向と異なるように制御して
駆動輪を駆動するようにしたので、回転機加減速時の車
両への反作用等を低減することができ、このため、回転
機の運動が移動体を運転する際の運転性能に影響を及ぼ
すようなことがなくなる。 【0019】 【0020】 【0021】 【実施例】参考例1. 以下、この発明の参考例について説明する。図1は、
参考例の回転機のステータとロータの関係を示す概念
図である。図において31は第1ステータ、32は第1
ステータ31と対面するロータ33の裏側に配置された
第2ステータである。ロータ33は、アルミなどの金属
により椀形状に形成されている。第1ステータ31のロ
ータ33と対面する面はロータ33の曲面に合せて凹面
状に形成されており、また第1ステータ31のロータ3
3と対面していない面は逆に凸面状に形成されているが
平面状であってもよい。第1ステータ31と第2ステー
タ32は固定されているのに対し、ロータ33は回転軸
線Oを中心に進行磁界の方向に回転し、周知の誘導モー
タとして機能する。 【0022】図2は、第2ステータ32の構成を示す斜
視図であり、34はロータ33に対面する側の面に形成
されたスロット、35はスロット34により第2ステー
タに取り付けられている進行磁界発生用コイル(巻線)
である。第1ステータ31の構成も同様であり、第2ス
テータ32のスロット構成側の面は凸面側に構成されて
いたのに対し凹面側に構成され、このスロットに進行磁
界発生用コイルが巻き込まれている。 【0023】図3は、第1ステータ31と第2ステータ
32とロータ33を示す図1におけるA−A’断面を示
す断面図である。第1ステータ31とロータ33とはエ
アーギャップ36を介して対面している。また第2ステ
ータ32とロータ33とはエアーギャップ37を介して
対面している。これらエアーギャップ36,37は、第
1ステータ31と第2ステータ32のロータ33に対面
する側の面がロータ33の曲面に合せて曲面あるいは曲
面と平面が合成された面に形成されていることから、曲
線あるいは曲線と直線が組み合わされたものとなってい
る。 【0024】この回転機は、第1ステータ31と第2ス
テータ32とロータ33が曲面を有しており、従って図
3に示すようにエアーギャップ36,37も曲線あるい
は曲線と直線からなるため、ロータ33の変位に対し許
容度が増加し、ロータ33が第1ステータ31や第2ス
テータ32に接触するなどの現象を有効に回避できる。
図4は、ロータ33が点Pを中心に角度θ振れたときに
ロータ33が第1ステータ31と第2ステータ32に接
触しない範囲の許容度が増加する状態を示す説明図であ
り、図ではロータ33の回転軸が角度θ振れることでロ
ータ33の周囲は振れる前のロータの状態位置よりステ
ータ側に変位しているが、ロータ33の曲面形状やロー
タ33が変位する場合の支点Pの位置を考慮する(例え
ば、完全な球面状にして、その球面状のロータの支点を
ロータの球面を一部とする球の中心に位置させる)こと
でロータ33の回転軸が角度θ振れても、ロータ33の
周囲は振れる前のロータの状態位置からほとんど変位し
ないようにすることが可能である。 【0025】図5は、この発明の他の参考例のロータと
ステータとの位置関係を示す概念図であり、33a〜3
3eはロータ33の凹面側に張り付けられた永久磁石で
ある。この場合の回転機は周知の同期モータとしてトル
クを発生させる。同期モータは励磁電流が必要ないため
に高出力化が実現できると同時に、モータを発電機ある
い電磁ブレーキとして動作させることが容易になる。 【0026】図6はステータとロータの配置構成を示す
説明図であり、第1ステータ31のみをロータ33の一
方に対面させ配置した片側式、図7は図1に示すように
第1ステータ31と第2ステータ32をロータ33の表
と裏の両側に配置した両側式を示す。片側式はステータ
が1つで済むためコンパクトに設計できる反面、ロータ
側に磁気回路などが必要になる。一方、両側式はロータ
を磁気回路としては利用しなくてもよく高出力化が実現
できる。 【0027】以上説明したように本参考例によれば、ロ
ータの変位したときのロータがステータに接触しない範
囲の許容度を増加させることが出来、ステータとロータ
の相対変位が生じても駆動トルクの発生を維持できる回
転機が得られる。 【0028】参考例2. 次に、この発明の参考例について説明する。参考例1
に示した構成では、ロータの形状と変位量によってはス
テータと干渉してしまう場合が生ずる。図8の(イ),
(ロ)はこのようなロータの変位に対してステータを変
位させ、ロータとステータ間のエアーギャップの幅を適
正に維持するステータ支持機構を示す説明図である。図
において38がステータ支持機構(エアーギャップ制御
手段)を示している。このステータ支持機構38は、ロ
ータ33とは独立してステータ32を変位させるもので
ある。このステータ支持機構38はロータの変位を検出
し、この検出出力によりステータの位置をアクチュエー
タにより調整する自動制御機構からなるものである。ロ
ータの変位に連動させて機械的にステータの位置を調整
する機構も考えられるが、バネ下重量が増加することに
なるのでロータの変位とは独立した駆動系により調整さ
れる。 【0029】図9は、ステータ支持機構38の構成を示
す系統図であり、図において33aはロータ33を支持
するアーム33bの変位角度を検出するロータリエンコ
ーダあるいはポテンショメータその他変位角度を検出可
能なセンサである。この場合、ロータ33を支持してい
るリンクの位置は、ロータ33の曲率半径Rより小さい
位置P’に設けられており、リンクの構造はロータ33
を紙面に並行な方向にのみ運動可能にする構造とする。
33cはセンサ33aの出力を増幅するアンプ、33d
はアンプ33cの出力をディジタルデータに変換するA
/D変換器(センサがロータリエンコーダの場合には不
要)、33gはA/D変換器33dから出力されるディ
ジタルデータを取り込み、データ処理を行いステータ3
2を変位させるためのステッピングモータ33h,33
iを駆動させる駆動パルス信号を出力するマイクロコン
ピュータである。このマイクロコンピュータ33gのR
OMには図10に示すアーム33bの変位角度データθ
1〜θnに夫々対応してステッピングモータ33hを制
御するための制御データD1〜Dnとステッピングモー
タ33iを制御するための制御データd1〜dnがテー
ブルTLとして格納されている。 【0030】33jはステッピングモータ33hへ供給
される駆動パルス信号を増幅する増幅器、33kはステ
ッピングモータ33hへ供給される駆動パルス信号を増
幅する増幅器である。33mはボールネジでありステッ
ピングモータ33iにより回転する。33nはボールネ
ジの回転により矢印tまたはt’方向に伸縮するステー
タ支持アームである。ステッピングモータ33iとステ
ータ支持アーム33nなどは、ステッピングモータ33
hの出力シャフトに固定された回転部33oに配置され
ている。回転部33oはステッピングモータ33hによ
り矢印sあるいはs’方向に回動する。 【0031】このステータ支持機構38では、センサ3
3aがアーム33bの変位を検出して検出した変位に応
じた変位角度データを出力すると、この変位角度データ
はA/D変換されてディジタルデータとしてマイクロコ
ンピュータ33gに供給される。マイクロコンピュータ
33gでは、変位角度データを基に図10に示すテーブ
ルTLを参照して、ステータ32を変位させるためのス
テッピングモータ33hとステッピングモータ33iの
制御データを読み出し、夫々増幅器33j,33kに出
力する。ステッピングモータ33hとステッピングモー
タ33iはこれら制御データにより制御されて駆動さ
れ、センサ33aが検出したアーム33bの変位、すな
わちロータ33の変位に応じた量だけステータ32を変
位させ、ロータ33とステータ32の干渉を回避し、
ータ33とステータ32との間のエアーギャップ幅を適
正値に維持する。 【0032】図8の(ロ)はステータ32とロータ33
の実際の動作を示した例である。このようにロータ33
が変化した場合でもアクチュエータが3次元的にステー
タ32を動かすことでロータとの干渉を回避することが
できる。ロータ33はサスペンション機構の種類により
さらに複雑な形態で変位する場合もあるが、このような
場合においてもロータの変位を3次元的に検出し、ステ
ータも検出したロータの動きに応じて3次元的に変位さ
せることでロータとの干渉を回避することができる。 【0033】参考例3. 次に、この発明の参考例について説明する。図11
は、本参考例の回転機の第2ステータをスロット側から
見たときの正面図である。図11において図2と同一ま
たは相当の部分については同一の符号を付し説明を省略
する。 【0034】図12は図11に示した第2ステータ32
の斜視図であり図2と同一または相当の部分については
同一の符号を付し説明を省略する。 【0035】本参考例のステータは、ロータと対面する
側の面を曲面状に形成する必要があるので、従来のよう
に同一形状の磁性鋼板を積層する方法では組み立てるこ
とは困難である。従って、図13に示すように各積層鋼
板41,42,43などに、積層されたときに有する曲
率半径に比例したスロットピッチでスロット切れ込み部
(スロット構成部)45を形成し、図15の矢印の方向
に曲げながら積層することで、図14に示すように直線
状のスロット45を有した図15に示すような曲面を有
したステータを構成することができる。同一ステータ内
において局所的に複数の曲面を持たせる場合でも、複数
のスロットピッチ変化を与えることで、同様に積層後に
直線状のスロットを構成できることは言うまでもない。 【0036】参考例4. 次に、この発明の他の参考例について説明する。図16
は、本参考例の回転機の第2ステータを構成する磁性鋼
板の形状を示す正面図である。図において46は積層し
たときにステータのスロット部分となるスロット切れ込
み部(スロット構成部)である。参考例3に示すような
構造でステータのアーチ状の形状を作成した場合、ステ
ータのスロット部分の底は平面状である。これに対し本
参考例ではスロットの底部をステータ表面と同一の曲面
とする。このようなステータを製造する方法として図1
6に示すように、ステータの各積層鋼板の底辺からスロ
ット底部までの継鉄幅47を夫々変え、ステータ背面を
そろえて積層する。この結果、図17に示すような構造
のステータが構成できる。図17に示すステータ48の
断面B−B’を図18に示す。 【0037】本参考例では、スロット底部49がステー
タ表面50と同じ曲線形状であるために、ステータの巻
線はステータ表面と同じ形状で巻くことができるため、
スロットにおける巻線占積率が大きくとれることが期待
できる。 【0038】参考例5.参考 例4では、各積層鋼板の底辺からスロット底部まで
の継鉄幅47を夫々変え、ステータ背面をそろえて積層
することで曲面を有したスロットを構成したが、図19
に示すようにすべて同一形状の積層鋼板を積層し、この
場合ステータ背面をステータ表面と逆の凹面状の同一曲
面にして積層することでステータ表面を図20に示すよ
うな任意の曲面形状に構成することができる。 【0039】参考例6. また、図21に示すようにスロットの深さ51と各積層
鋼板の幅52を積層鋼板毎に変えることでも図22に示
すような表面が任意曲面を有したステータを構成するこ
とが出来る。図22のようにスロットの底が直線状であ
ると同一アンペアターンの巻線においても巻線長さが短
くできるために銅損が少なくなり効率向上も期待でき
る。 【0040】参考例7. 次に、この発明の参考例について説明する。図23
は、回転機を搭載した移動体の駆動輪のサスペンション
機構の概略構成を示す構造図である。図において90は
車体、91は車体90と駆動輪93の支持ロッド92と
を連結しているリンクである。車体90に取り付けられ
た支持ロッド92を介して車輪93の駆動軸は、車輌と
相対変位する。たとえば路面Gが点線に示す位置になっ
た場合、駆動輪93の駆動軸は点線のように変化する。
この場合の駆動輪93と車輌との相対変位を示したのが
図24である。車輪中心はリンク91を中心にして支持
ロッド92の長さを半径とする円弧を描くことになる。 【0041】そこで、参考例1に示したような曲線ある
いは曲線と直線からなる円弧状のエアギャップ面をもつ
ステータとロータを用いればロータとステータの干渉は
なく駆動軸が変位できる。図25にロータとステータの
配置関係を示す。本参考例では、ステータは車体フレー
ムなどに固定されている。 【0042】図25は、参考例1における図1〜図7で
説明した回転機を自動車車輌に搭載したときの駆動輪の
構成を示す構造図である。図25において図1と同一部
分については同一の符号を付し説明を省略する。 【0043】図において60はタイヤ、61は車体フレ
ームに固定されたリンク62を支点として可動する車軸
である。ロータ33はタイヤホイール63と一体的に構
成され、タイヤホイール63の一部となっており、第2
ステータ32により回転トルクが発生する。本参考例で
は、リンク62を支点として車軸61が上下しても、第
2ステータ32とロータ33の間には曲線状のエアギャ
ップが形成されているためにロータ33と第2ステータ
32とは干渉することなく、ロータ33に回転トルクを
発生させることが出来る。 【0044】参考例8. 次に、この発明の他の参考例について説明する。図26
は、参考例1における図1〜図7で説明した回転機を自
動車車輌に搭載したときの駆動輪の構成を示す構造図で
ある。図26において図25および図1と同一部分につ
いては同一の符号を付し説明を省略する。 【0045】前記参考例4では、ホイールがロータ33
を有した特殊な形状となるために従来のホイールとの互
換性を失う。図26において65はホイール支持部であ
り、ロータ33はホイール支持部65または車軸61に
取り付けられている。従って、本参考例では従来のホイ
ールとの互換性を維持できる。 【0046】図26に示した回転機はロータ33の両側
にステータを配置した両側式であるがどちらか一方の面
からのみ駆動する片側式においても同様の効果を生ずる
ことは言うまでもない。なお、この形式の回転機は誘導
機、同期機の双方とも磁気吸引力あるいは反発力が回転
軸方向に発生するため、駆動輪の駆動軸の変化に対して
一種のダンピング作用を有し、サスペンション機構の一
部としても利用できる。 【0047】参考例9. 次にこの発明の参考例について説明する。図27は、
回転機を搭載した移動体の駆動輪のサスペンション機構
の概略構成を示す構造図であり、矢印方向が進行方向を
示している。図において70は車軸71に取り付けられ
た円盤状のロータであり、進行磁界を発生させる円弧状
のステータ72により駆動される。74は車体フレーム
に設けられたリンクであり、駆動輪75はリンク74に
回動可能に取り付けられた支持ロット73の先端部に取
り付けられている。 【0048】図28は、駆動輪75が路面の凹凸などに
より変位する状態を示す説明図である。図28において
図25と同一部分については同一の符号を付し説明を省
略する。図において76は衝撃吸収装置である。図28
に示すようにリンク74を支点として支持ロッド73に
よりその一端が接続された衝撃吸収装置25によって拘
束された駆動軸71は、路面からの衝撃などにより上下
動する。この場合、駆動軸の変化に対応してステータを
移動させるステータ支持機構により、ロータ70の変位
にステータ72を追従させる。 【0049】図29は、ステータ支持機構を示す外観図
であり、ステータ72は支持部材77によって保持され
るが、車軸の変位に対し独立して動作可能である。ステ
ータ支持機構38が支持部材77を介してステータ72
を上下動させることで、常に駆動力をロータ70に与え
る。この場合のステータ支持機構38の構成は、図9,
図10に示した方式と同様に、ロータ70の変位をセン
サで検出し、検出した変位に応じて図30に示すように
ステータの位置を制御する。 【0050】なお、この場合の回転機は誘導機、同期機
のいずれであっても磁気吸引力あるいは反発力が回転軸
方向に発生するため、駆動軸71の変化に対して一種の
ダンピング作用を有し、サスペンション機構の一部とし
ても利用できるものである。 【0051】参考例10. 次にこの発明の他の参考例について説明する。図31〜
図33は、回転機を搭載した移動体の駆動輪のサスペン
ション機構の概略構成を示す構造図である。図31〜図
33において図27,図28と同一部分については同一
の符号を付し説明を省略する。図において駆動軸支持ロ
ッド80とリンク81と衝撃吸収装置76で構成される
サスペンションは車輌上下方向にのみ駆動軸71を変位
させる。82はステータである。 【0052】図32は図31のC−C’断面図であり、
駆動軸71は路面からの衝撃や横Gなどによって生じる
車輌上下方向の駆動軸の変化に対応してステータ82を
動かすステータ制御機構(エアーギャップ制御手段)8
3a,83bを有している。ステータ82は支持部材8
4により支持されているが、駆動軸71の変位に対し独
立して動作可能である。ステータ制御機構83a,83
bが支持部材84を通してステータ82を図33に示す
ように上下動させることで、ステータ82とロータ70
の相対的な位置を調整し、ロータ70が変位しても常に
駆動力をロータ21に与える。 【0053】この場合のステータ制御機構83a,83
bの構成を図34に示す。図34において図9と同一の
部分については同一の符号を付し説明を省略する。この
ステータ制御機構83a,83bでは支持部材84が回
転し、また矢印tあるいはt’の方向にも伸縮可能であ
り、ロータ33とステータ82の相対する位置関係とエ
アーギャップの幅を調整する。また、ロータ33がさら
に複雑な動きをする場合でも、その動きを3次元的にセ
ンサで検出し、ステータ制御機構83a,83bにより
制御される変位量を両者同一にすることなく異なった値
にすることでステータの動きを3次元的に複雑な動きを
するロータに追従させることも可能である。 【0054】なおこの形式の回転機は誘導機、同期機の
双方とも磁気吸引力あるいは反発力が回転軸方向に発生
するため、駆動軸71の変化に対して一種のダンピング
作用を有し、サスペンション機構の一部としても利用で
きる。 【0055】参考例11. 次にこの発明の別の参考例について説明する。高級車の
サスペンションにおいては車輪のアライメント変化を防
ぐために車輪が複雑な軌道を描いて変化することが少な
くないので図35にその一例を示す。図35は車体の
スペンション機構の機構図であり、車体は紙面と垂直方
向に移動する。車体100にリンク102を介して取り
付けられた支持ロッド101を介して車輪103の駆動
軸は、車輌と相対変位する。たとえば路面Gが点線に示
す位置になった場合、車輪103の駆動軸及び支持ロッ
ド101は点線のように変化する。この場合の車輪10
3の車輌との相対変位を示したのが図36である。車輪
中心は支持ロッド101の半径で図24矢印に示すよう
な円軌道を描くだけでなく駆動軸全体が3次元的に変位
することになる。 【0056】そこで、参考例1に示したような円弧状の
エアギャップ面をもつステータ111とロータ112を
用い、さらに図37に示すように任意の位置にステータ
駆動面を移動させるステータ制御機構(エアーギャップ
制御手段)110を用いればロータ112とステータ1
11の干渉はなくなり駆動軸が複雑に変位できる。この
場合のステータ制御機構110は図34に示す構成でよ
く、車体フレームに取り付けられておりロータ112と
は独立して駆動制御される。 【0057】図37ではロータ112に対しステータ1
11を一方の面に設けた片側式としてあるが両側式にお
いても同様の効果が生ずることは言うまでもない。ま
た、円弧状のエアギャップ面を用いる必要が無い場合も
存在しうることも言うまでもない。 【0058】なお、この形式の回転機は誘導機、同期機
の双方とも磁気吸引力あるいは反発力が回転軸方向に発
生するため、駆動軸の変化に対して一種のダンピング作
用を有し、サスペンション機構の一部としても利用でき
る。 【0059】参考例12. 次にこの発明の参考例について説明する。図38はデ
ィスクブレーキロータと回転機のロータを共有する場合
を示す構造図である。図において120は駆動輪、12
1は車体フレームに固定されたリンク122を支点とし
て可動する車軸である。123は円盤状のロータであ
る。124はブレーキ機構(制御機構)であり、油圧に
よって対向するピストンがロータ123をチャックしブ
レーキとして作用する。この場合のロータ123はブレ
ーキ用のロータおよびステータ125により駆動される
ロータとして用いられているので部品の共有化による省
スペース化が実現する。図39にブレーキ機構124の
部分を駆動輪側から見たときの構成を示す。図39で
は、片側式であるが両側式であっても同様に構成できる
ことはいうまでもない。 【0060】参考例13. 次にこの発明の他の参考例について説明する。図40は
ディスクブレーキロータと回転機のロータを共有する場
合を示す構造図である。図40において図38と同一ま
たは相当の部分については同一の符号を付し説明を省略
する。この参考例でもブレーキ用のロータと回転機のロ
ータは共有されており、油圧によって対向するピストン
がロータ123をチャックし制動作用を発生する。また
ロータ123はステータ125により駆動トルクが発生
するロータとしても作用し、部品の共有化による省スペ
ース化が計れる。図41にロータ140とステータ14
3,144,145の配置関係の概念図を示す。図41
に示すようにブレーキ以外の円周部を最大限利用するこ
とで磁極面積を大きく高出力化が計れる。図40では、
両側式として示してあるが片側式であっても同様に機能
することはいうまでもない。 【0061】参考例14.参考 例12、参考例13に示した構成ではステータやブ
レーキ機構が車輪と同時に変位するためバネ下重量が増
加する。そこで曲線状のエアギャップ面をもつステータ
とロータを用いて構成したのが図42である。図42に
おいて図8と図40と同一または相当の部分については
同一の符号を付し説明を省略する。 【0062】駆動軸の変化が3次元的でない場合ではス
テータを変位させるステータ支持機構38はなく、車輌
に固定されていても良い場合が存在することは言うまで
もない。また両側式の場合でも同様に構成できる。ま
た、ブレーキ機構も図9,図34に示すステータ支持機
構38と同様な構成の機構によりロータの動きに追従さ
せるようにしてもよく、またステータによる進行磁界の
方向を制動するときに限り逆方向に制御するようにして
もよい。 【0063】参考例15. 次にこの発明の参考例について説明する。本参考例で
は回転機のロータの構造に特徴があり、ロータに対しス
テータを一方の面に相対させる片側式の場合、ロータに
渦電流を発生させるための導電部とステータからの磁束
が旋回するための磁性体が必要である。図43は片側式
の場合のロータ130とステータ131とを示す説明図
である。図中D−D’の断面図が図44である。図にお
いて132は非磁性の導電体(第1の層)、133は磁
性体(第2の層)であり積層され1枚のロータとして構
成されている。主磁束は渦電流と結合し高推力、高効率
を発生する。このようなロータを形成する方法として
は、磁性体として軟鋼、導電部に銅メッキを施すなどの
方法が考えられる。 【0064】また、図44において132をアルミニウ
ム合金にし、また133を磁性鋼にしてロータを構成す
るようにしてもよい。 【0065】また、アルミニウム合金132の代りに炭
素繊維系材料を用いてもよい。 【0066】また、図45に示すように円弧状のロータ
においてもアルミニウム合金と磁性鋼133、あるいは
アルミニウム合金の代りに炭素繊維系材料134を用い
て構成してもよい。 【0067】参考例16. 次にこの発明の参考例について説明する。本参考例の
移動体に搭載されている回転機は、ロータがステータに
対し変位した場合でもロータに発生する回転トルクの変
動が抑制される。 【0068】図46に回転するロータとステータの位置
関係を示す。ロータ140とステータ141,142と
の位置関係が相対変位をすると、ステータ141,14
2により接線方向に発生する駆動力Fが軸に伝える力は
F×rで示され、これが複数存在する場合n×Fk×r
kで表される。但しnはステータの総数、Fkはあるリ
ニアモータの駆動力、rkはある時点におけるロータ回
転中心からステータkまでの距離である。従って図46
に示すように同一駆動力を発生するステータ141,1
42をロータ140に対して配置した場合、その2つの
ステータ141とステータ142を結ぶ直線上にロータ
140の回転中心があれば、ロータ140の中心Oから
ステータ141,142までの距離が相対的に変位して
もロータ140に生ずる駆動力は常に一定に保たれる。 【0069】また、ステータが3つ設けられた場合にお
いても図47に示すように配置することで、3つのステ
ータ143,144,145間にロータの回転中心があ
ればロータ140の回転中心が3つのステータ143,
144,145の中心に対して相対的に変位しても駆動
力は常に一定に保たれる。この場合、ステータ144と
ステータ145の間に油圧ブレーキ146を配置するこ
とも可能である。 【0070】実施例1. 次にこの発明の回転機を搭載した移動体の一実施例につ
いて説明する。本実施例の移動体は、車体フレーム位置
より下側の位置にロータの回転面を有し前記ロータの回
転軸方向にエアギャップをもつ回転機を動力源としてい
る。そして、駆動輪側の回転軸と前記回転機の出力軸と
の間には回転機の出力軸のトルク伝達方向を変換するユ
ニバーサルジョイント、あるいはベベルギヤ機構などに
よる回転軸変換装置が設けられる。 【0071】図48は車体下部に軸方向にギャップを持
つ回転機を配置した移動体の構成を示す説明図である。
図において150は移動体としての自動車を示し、15
1は自動車150の車輪、152は車体下部に配置され
たロータ、153はステータである。154は回転軸変
換装置であり、ユニバーサルジョイントを複数介するこ
とで駆動輪である後方の車輪151の車軸を駆動する図
49に示すディファレンシャル機構155の方向へ駆動
軸を変換する。 【0072】図49は、車体下部から見たロータ152
およびステータ153である。この移動体においては、
ロータ152とステータ153の相対変化は回転軸変換
装置のユニバーサルジョイントで吸収するため、エアギ
ャップ断面は必ずしも曲線でなくても良い。この場合の
ユニバーサルジョイントの組み合わせは、等速性を維持
できる組み合わせとする必要がある。図のように配置す
ることでモータ重心が低くなり、駆動半径(ロータ15
2に対するステータ153の半径距離)を減速比として
利用できるため、ステータ153の半径距離を可変でき
るような構成にするか、あるいは前記半径距離の異なる
複数のステータをあらかじめ設けておくなどの構成にし
てギヤの一部または全てを省略することができ、円筒状
のモータに比べて省スペース化が実現できるなどの効果
がある。 【0073】実施例.次にこの発明の回転機を搭載し
た移動体の一実施例について説明する。本実施例の移動
体は、車体フレーム位置より下側の位置にロータの回転
面を有し前記ロータの回転軸方向にエアギャップをもつ
複数の回転機を動力源としている。そして、駆動輪側の
回転軸と前記回転機の出力軸との間には回転機の出力軸
のトルク伝達方向を変換するユニバーサルジョイント、
あるいはベベルギヤ機構などによる回転軸変換装置が設
けられる。 【0074】前記実施例1に示すように車体下部に大き
な回転体があるとジャイロ効果やモータ加減速時の車輌
への反作用等により車輌の運転に影響が及ぶことが考え
られるため、本実施例では図50に示すように2つの回
転機に分割する。 【0075】図50は、車体下部から見たロータ152
a,152bの配置関係を示している。この移動体にお
いては、ロータ152a,152bを夫々有した回転機
に対応させて回転軸変換装置154a,154bとディ
ファレンシャル機構155a,155bが設けられてい
る。 【0076】本実施例では、ロータの回転によるジャイ
ロ効果やモータ加減速時の車輌への反作用等の車輌の運
転への悪影響が抑制される。 【0077】実施例. 次にこの発明の回転機を搭載した移動体の一実施例につ
いて説明する。本実施例の移動体は、車体フレーム位置
より下側の位置にロータの回転面を有し前記ロータの回
転軸方向にエアギャップをもつ複数の回転機を動力源と
している。そして、駆動輪側の回転軸と前記回転機の出
力軸との間には回転機の出力軸のトルク伝達方向を変換
するユニバーサルジョイント、あるいはベベルギヤ機構
などによる回転軸変換装置が設けられ、複数の回転機の
少なくとも1つのロータ回転方向は他の回転機のロータ
回転方向とは異なるように制御される。 【0078】図51は、車体下部から見たロータ152
a,152bの配置関係を示している。図51におい
て、図50と同一の部分については同一の符号を付し説
明を省略する。この移動体においても、ロータ152
a,152bを夫々有した回転機に対応させて回転軸変
換装置154a,154bとディファレンシャル機構1
55a,155bが設けられている。2つ回転機のロー
タ152a,152bの回転方向を逆方向に回転させる
ことで、モータ加減速時の車輌への反作用等を低減する
ことができる。 【0079】 【発明の効果】この発明によれば、車体フレームより下
側の位置にロータの回転面を有し、そのロータの回転軸
方向にエアギャップをもつ回転機と、駆動輪側の回転軸
と前記回転機の出力軸との間に前記回転機の出力軸にト
ルク伝達方向を変換する回転軸変換装置とを備え、駆動
輪を駆動するための動力源となる前記回転機の複数を夫
々の駆動輪に対応させて設けるように構成したので、搭
載する回転機により運転者や同乗者の居住性や荷物の収
納スペースが犠牲になることがなく、かつ重心を低く設
定することができて走行時の安定性を向上させることが
できるという効果がある。特に、移動体に搭載した複数
の回転機のうち少なくとも1つの回転機の回転方向を他
の回転機の回転方向と異なる方向に制御して駆動輪を駆
動するように構成したので、回転機加減速時の車両への
反作用等を低減することができ、このため、回転機の運
動が移動体を運転する際の運転性能に影響を及ぼすよう
なことがなくなるという効果がある。 【0080】 【0081】
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一参考例の回転機のステータとロー
タの関係を示す概念図である。 【図2】この発明の一参考例の回転機の第2ステータの
構成を示す斜視図である。 【図3】この発明の一参考例の回転機の図1に示す第1
ステータと第2ステータとロータのA−A’断面を示す
断面図である。 【図4】この発明の一参考例の回転機におけるロータが
点Pを中心に角度θ振れたときのステータに接触しない
範囲の許容度が増加する状態を示す説明図である。 【図5】この発明の他の参考例のロータとステータとの
位置関係を示す概念図である。 【図6】この発明の一参考例の回転機におけるステータ
とロータの配置構成を示す説明図である。 【図7】この発明の一参考例の回転機におけるステータ
とロータの配置構成を示す説明図である。 【図8】この発明の一参考例の回転機におけるロータと
ステータ間のエアーギャップの幅を適正に維持するステ
ータ支持機構を示す説明図である。 【図9】この発明の一参考例の回転機におけるステータ
支持機構の構成を示す系統図である。 【図10】この発明の一参考例の回転機におけるステー
タ支持機構のステータ制御のためのテーブルを示す説明
図である。 【図11】この発明の一参考例の回転機の第2ステータ
をスロット側から見たときの正面図である。 【図12】この発明の一参考例の図11に示した第2ス
テータの斜視図である。 【図13】この発明の一参考例のステータを構成するた
めの積層鋼板の形状を示す平面図である。 【図14】この発明の一参考例の積層鋼板を積層して構
成したステータを示す平面図である。 【図15】この発明の一参考例の積層鋼板を積層して構
成したステータを示す斜視図である。 【図16】この発明の他の参考例のステータを構成する
ための積層鋼板の形状を示す平面図である。 【図17】この発明の他の参考例の積層鋼板を積層して
構成したステータを示す平面図である。 【図18】この発明の他の参考例のステータの図17に
示すB−B’断面図である。 【図19】この発明の別の参考例のステータを構成する
ための積層鋼板の形状を示す平面図である。 【図20】この発明の別の参考例の積層鋼板を積層して
構成したステータを示す斜視図である。 【図21】この発明のさらに別の参考例のステータを構
成するための積層鋼板の形状を示す平面図である。 【図22】この発明のさらに別の参考例の積層鋼板を積
層して構成したステータのスロット部分を示す断面図で
ある。 【図23】この発明の参考例の駆動輪のサスペンショ
ン機構の概略構成を示す構造図である。 【図24】この発明の参考例の駆動輪と車輌との相対
変位を示す説明図である。 【図25】この発明の参考例における駆動輪の構成を
示す構造図である。 【図26】この発明の参考例における駆動輪の構成を
示す構造図である。 【図27】この発明の参考例における駆動輪のサスペ
ンション機構の概略構成を示す構造図である。 【図28】この発明の参考例における駆動輪のサスペ
ンション機構が動作している状態の概略構成を示す構造
図である。 【図29】この発明の参考例におけるステータ支持機
構を示す外観図である。 【図30】この発明の参考例におけるステータの変位
状態を示す説明図である。 【図31】この発明の他の参考例における駆動輪のサス
ペンション機構の概略構成を示す構造図である。 【図32】この発明の他の参考例における駆動輪のサス
ペンション機構の概略構成を示す構造図である。 【図33】この発明の他の参考例における駆動輪のサス
ペンション機構の概略構成を示す構造図である。 【図34】この発明の他の参考例におけるステータ制御
機構83a,83bを示す系統図である。 【図35】この発明の別の参考例における車体のサクペ
ンション機構の機構図である。 【図36】この発明の別の参考例における車輪の車輌と
の相対変位を示す説明図である。 【図37】この発明の別の参考例におけるステータ制御
機構の動作を示す説明図である。 【図38】この発明の参考例におけるディスクブレー
キロータと回転機のロータを共有する場合を示す構造図
である。 【図39】図38に示すブレーキ機構の部分を駆動輪側
から見たときの構成を示す説明図である。 【図40】この発明の他の参考例におけるディスクブレ
ーキロータと回転機のロータを共有する場合を示す構造
図である。 【図41】図40に示すブレーキ機構の部分を駆動輪側
から見たときの構成を示す説明図である。 【図42】この発明の他の参考例において曲線状のエア
ギャップ面をもつステータとロータを用いたときの駆動
輪付近の構成を示す構造図である。 【図43】この発明の参考例における片側式の場合の
ロータとステータとを示す説明図である。 【図44】この発明の参考例におけるロータを示す断
面図である。 【図45】この発明の参考例における円弧状のロータ
を示す断面図である。 【図46】この発明の参考例における回転するロータ
とステータの位置関係を示す説明図である。 【図47】この発明の他の参考例における回転するロー
タとステータの位置関係を示す説明図である。 【図48】この発明の回転機を搭載した移動体の一実施
例における車体下部に軸方向にギャップを持つ回転機を
配置した移動体の構成を示す説明図である。 【図49】この発明の回転機を搭載した移動体の一実施
例における車体下部に軸方向にギャップを持つ回転機の
配置構成を車体下部から見たときの構造図である。 【図50】この発明の回転機を搭載した移動体の一実施
例における車体下部に軸方向にギャップを持つ回転機の
配置構成を車体下部から見たときの構造図である。 【図51】この発明の回転機を搭載した移動体の一実施
例における車体下部に軸方向にギャップを持つ回転機の
配置構成を車体下部から見たときの構造図である。 【図52】Automobil Technische
Zeitschrift(ISSN0001−278
5)1992年7/8月号360頁に掲載されている電
気自動車における従来の回転機とそのジョイント部を示
す構成図である。 【図53】92モータ技術シンポジウム配付資料A2−
3−2に掲載されている従来のホイール回転機の構造断
面図である。 【図54】車輪をロータとし回転機にはリニア回転機を
用いた自動車の一例を示す説明図である。 【図55】車輪をロータとし回転機にはリニア回転機を
用いた自動車におけるリニア回転機の搭載方法を示す概
念図である。 【図56】特開平2−211005号公報に開示された
電気自動車用リニア回転機の説明図である。 【符号の説明】 31 第1ステータ 32 第2ステータ 33,70,112 ロータ 34 スロット 35 進行磁界発生用コイル(巻線) 36,37 エアーギャップ 41,42,43 磁性鋼鈑 45,46 スロット切れ込み部(スロット構成部) 90 車体 62,74,81,91,102,122 リンク,
92,101 支持ロッド(サスペンション機構) 38 ステータ支持機構 83a,83b,110 ステータ制御機構(エアーギ
ャップ制御手段) 93 駆動輪 124 ブレーキ機構(制御機構) 132 非磁性の導電体(第1の層) 133 磁性体(第2の層) 154,154a,154b 回転軸変換装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 9/18 B60K 1/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体フレームより下側の位置にロータの
    回転面を有し、そのロータの回転軸方向にエアギャップ
    をもつ回転機と、駆動輪側の回転軸と前記回転機の出力
    軸との間に前記回転機の出力軸にトルク伝達方向を変換
    する回転軸変換装置とを備え、駆動輪を駆動するための
    動力源となる前記回転機の複数を夫々の駆動輪に対応さ
    せて設け、その複数の回転機のうち少なくとも1つの回
    転機の回転方向を他の回転機の回転方向と異なるように
    制御して駆動輪を駆動する構成にしたことを特徴とする
    回転機を搭載した移動体。
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