JP3414363B2 - 外径測定方法及び装置 - Google Patents

外径測定方法及び装置

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JP3414363B2 JP2000174152A JP2000174152A JP3414363B2 JP 3414363 B2 JP3414363 B2 JP 3414363B2 JP 2000174152 A JP2000174152 A JP 2000174152A JP 2000174152 A JP2000174152 A JP 2000174152A JP 3414363 B2 JP3414363 B2 JP 3414363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの外径を測
定する外径測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの外径を測定する測定装置の一つ
として空気マイクロメータがある。従来の空気マイクロ
メータは、図22に示すように、測定ヘッド1に形成さ
れた穴2にワーク3を挿入し、該穴2にノズル4、4か
ら圧縮空気を穴2の軸と直交方向に噴射してノズル4の
背圧を検出する。ノズル4の背圧は、ノズル4とワーク
3との間隔に依存するので、予め求めたマスターの基準
値と比較することによって、前記検出値をワーク3の外
径寸法に換算できる。このような空気マイクロメータ
は、ワーク3と非接触で、高精度にワーク3の外径を測
定できる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気マイクロメータは、高い測定精度を得るために、ノ
ズル4、4を小径で、且つ均等に加工しなければなら
ず、測定ヘッド1の加工費が高い欠点があった。また、
ワーク3とノズル4との隙間を厳しく管理しなければな
らないため、測定ヘッド1の加工手順が複雑であり、ノ
ズル4を測定ヘッド1に組み付けた後で穴2を加工し、
さらにこの状態からノズル4の位置を調節しなければな
らなかった。
【0004】また、従来の空気マイクロメータは、ワー
ク3が穴2の中心からずれた場合や、ワーク3が穴2に
斜めに挿入された場合に測定誤差が発生するという欠点
があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、ワークの外径を精度良く測定できる低コストの
外径測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記目的を達成するために、ワークの外径を測定する外径
測定方法において、流体が軸方向に供給された穴に前記
ワークを所定量挿入し、前記流体が穴内壁と前記ワーク
との隙間を通過する際の前記ワークの挿入量に依存した
流体の背圧流量又は前記ワークが受ける抗力を検出
し、該検出値を基準値と比較して前記ワークの外径に換
算することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は前記目的を達成する
ために、ワークの外径を測定する外径測定装置におい
て、前記ワークを挿入する穴と、該穴に前記ワークを所
定量挿入する挿入手段と、前記穴に流体を前記穴の軸方
向に供給する流体供給手段と、該流体供給手段で供給し
た流体が穴内壁と前記ワークとの隙間を通過する際の
記ワークの挿入量に依存した流体の背圧流量又は前記
ワークが受ける抗力を検出する検出手段と、該検出手段
で検出した検出値を基準値と比較して前記ワークの外径
に換算する換算手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】請求項1及び2記載の発明によれば、流体
が供給された穴にワークを所定量挿入し、流体の背圧
流量又は前記ワークが受ける抗力を検出する。流体の背
圧や流量あるいはワークが受ける抗力は、ワークの挿入
量とワークの外径寸法とに依存するので、ワークの挿入
量を所定量に制御すると、流体の背圧流量又は前記ワ
ークが受ける抗力の検出値からワークの外径寸法が精度
良く求まる。
【0009】請求項4記載の発明は前記目的を達成する
ために、ワークの外径を測定する外径測定方法におい
て、流体が軸方向に供給された穴に前記ワークを挿入
し、前記流体が穴内壁と前記ワークとの隙間を通過する
際の流体の背圧又は流量を検出し、該背圧又は流量の検
出値が所定値になった際に前記ワークの挿入量を検出
し、該挿入量の検出値を基準値と比較して前記ワークの
外径に換算することを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は前記目的を達成する
ために、ワークの外径を測定する外径測定装置におい
て、前記ワークを挿入する穴と、該穴にワークを挿入す
る挿入手段と、前記穴に流体を前記穴の軸方向に供給す
る流体供給手段と、該流体供給手段で供給した流体が穴
内壁と前記ワークとの隙間を通過する際の流体の背圧又
は流量を検出する検出手段と、該検出手段で検出した検
出値が所定値になった際に、前記挿入手段が挿入したワ
ークの挿入量を検出する挿入量検出手段と、該挿入量検
出手段で検出した検出値を基準値と比較して前記ワーク
の外径に換算する換算手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0011】請求項4及び5記載の発明によれば、流体
の背圧や流量を所定値に制御し、ワークの挿入量を検出
するので、該挿入量の検出値からワークの外径寸法が精
度良く求まる。
【0012】請求項6記載の発明は前記目的を達成する
ために、ワークの外径を測定する外径測定方法におい
て、絞りを有する穴に前記ワークを挿入するとともに前
記穴に流体を前記穴の軸方向に供給し、該流体が前記絞
りの内壁と前記ワークとの隙間を通過する際の流体の背
圧又は流量を検出し、該検出値を基準値と比較して前記
ワークの外径に換算することを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は前記目的を達成する
ために、ワークの外径を測定する外径測定装置におい
て、絞りを有し、前記ワークを挿入する穴と、該穴に前
記ワークを挿入する挿入手段と、前記穴に流体を前記穴
の軸方向に供給する流体供給手段と、該流体供給手段で
供給した流体が前記絞りの内壁と前記ワークとの隙間を
通過する際の流体の背圧、流量、又は前記ワークが受け
る抗力を検出する検出手段と、該検出手段で検出した検
出値を基準値と比較して前記ワークの外径に換算する換
算手段と、を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項6及び7記載の発明によれば、絞り
を有する穴にワークを挿入して測定を行うので、流体の
背圧、流量、ワークが受ける抗力の検出値は、ワークの
挿入量に関係なく、ワークの外径寸法のみで決定され
る。したがって、前述した背圧等の検出値から、ワーク
の外径寸法が精度良く求まる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る外径測定方法及び装置の実施の形態について説明す
る。
【0016】図1は、第1の実施の形態の測定装置10
の構成を示すブロック図である。
【0017】図1に示すように、空気源12から供給さ
れる圧縮空気は、フィルタ14で除塵され、レギュレー
タ16で一定圧力に調整された後、A/E変換器18
(空気/電気変換器)内に設置された絞りを通り、コネ
クタ33を介して測定台28内の送気路28Bに送気さ
れる。
【0018】測定台28の上面には、送気路28Bに連
通された供給口28Aが形成されるとともに、測定ヘッ
ド22が載置される。測定ヘッド22には、ワーク30
を挿入する円柱状の基準穴22Aが形成されており、こ
の基準穴22Aが前記供給口28A上に配置される。供
給口28Aの回りには、エア漏れ防止シール(Oリン
グ)34が配設され、このエア漏れ防止シール34によ
って測定台28と測定ヘッド22との隙間から空気が洩
れるのが防止される。これにより、前記送気路28Bに
供給された圧縮空気は、洩れることなく、供給口28A
から基準穴22Aに軸方向に噴射される。噴射された圧
縮空気は、基準穴22Aの内壁とワーク30との隙間を
通って外部に吹き出される。A/E変換器18は、この
ときの圧力を、内蔵するベローズと差動変圧器とによっ
て電気信号に変換し、管制部20に出力する。ワーク3
0の外径が異なる場合、圧力が微小変化し、管制部20
は、変化した電気信号に基づいてワーク30の外径を算
出し、算出したデータを例えば管制部20のモニタ上に
表示する。
【0019】前記ワーク30は、円柱状に形成され、支
持部材32を介してアーム36に支持される。支持部材
32は、ピアノ線等の弾性体から成り、ワーク30を着
脱自在に支持する。例えば、ワーク30をクランプ機構
によって挟持する。或いは、ワーク30が磁性体である
場合には、支持部材32の下端に磁石を設けてワーク3
0を吸着支持する。また、接着剤等によってワーク30
を支持部材32に接着し、ワーク30を取り外す際に加
熱してもよい。
【0020】前記アーム36は、スライダ38、38を
介して架台40に鉛直方向の摺動自在に取り付けられて
いる。また、アーム36には、モータ42の回転軸に連
結された送りねじ44が螺合される。これにより、モー
タ42を駆動すると、送りねじ44が回動し、アーム3
6が昇降する。
【0021】アーム36の上方には、リニアスケール4
6が設けられている。リニアスケール46は、アーム3
6の昇降量を検出し、その検出信号を管制部20に出力
する。管制部20は、リニアスケール46の検出信号に
基づいてモータ42を制御し、ワーク30を基準穴22
Aに所定量挿入する。
【0022】また、管制部20は、A/E変換器18の
検出値をマスターの基準値と比較し、ワーク30の外径
に換算する。ここで、マスターの基準値とは、測定に先
立って、測定時と同じ条件でマスターを測定した値であ
り、測定条件を変える度に行われる。
【0023】ところで、前記基準穴22Aは、図2に示
すように、測定するワーク30よりも若干大きく形成さ
れる。即ち、基準穴22Aの内径Dは、測定するワーク
30の外径dと、要求される感度によって設定し、例え
ば、(D−d)が10〜100μm程度になるように設
定する。この(D−d)が小さいほど感度が良くなり、
ワーク30の外径が少し変化しただけでも、A/E変換
器18の検出値が大きく変化するようになる。
【0024】次に上記の如く構成された測定装置10の
作用について説明する。
【0025】まず、図1に示したアーム36を下降さ
せ、ワーク30の下端を測定ヘッド22の基準穴22A
に挿入する。このとき、管制部20がリニアスケール4
6の検出値に基づいてモータ42を駆動制御し、ワーク
30の挿入量L(図2参照)が所定の値になるようにす
る。
【0026】次いで、空気源(図1参照)12から圧縮
空気を供給し、供給口28Aから基準穴22Aに圧縮空
気を噴射する。噴射した圧縮空気は、基準穴22Aの軸
方向に送気され、ワーク30と基準穴22Aの内壁との
隙間を通り抜けて上部開口から外部に吹き出す。このと
きの背圧は、ワーク30と基準穴22Aの内壁との隙間
の大きさと、ワーク30の挿入量Lに依存する。挿入量
Lは、常に所定の値に制御されているので、背圧をA/
E変換器18で検出し、管制部20でこの検出値をマス
ターの基準値と比較することにより、ワーク30の外径
に換算できる。
【0027】測定時におけるワーク30には、基準穴2
2Aの内壁とワーク30との隙間を通り抜ける圧縮空気
によって自動求心作用(又は自動調心作用)が働き、ワ
ーク30が基準穴22Aの中心に自動的に移動する。即
ち、ワーク30が基準穴22Aの中心からずれていた場
合、支持部材32が弾性変形し、図2に示すようにワー
ク30が基準穴22Aの中心に移動する。したがって、
圧縮空気は、ワーク30の回りに略均等に形成された隙
間を通り抜けることになり、このときの背圧を検出する
ことによってワーク30の外径を精度良く求めることが
できる。
【0028】このように本実施の形態の測定装置10に
よれば、圧縮空気を供給した基準穴22Aにワーク30
を所定量挿入するので、ワーク30の外径を精度良く求
めることができる。また、測定装置10は、円柱状のワ
ーク30を全て挿入することなく、ワーク30の外径を
測定できるので、例えば、大きな部材に突出形成された
円柱部分の外径も測定できる。
【0029】また、測定装置10は、ワーク30の挿入
量Lを変えることによって測定倍率(感度)を変更する
ことができる。例えば、ワーク30の挿入量Lを大きく
すると、ワーク30の外径d、基準穴22Aの直径Dが
同じであっても、A/E変換器18の測定倍率は大きく
なる。このように測定装置10は、基準穴22Aの直径
Dを変更しなくても、挿入量Lを変えることによって簡
単に測定倍率を変更することができる。
【0030】また、測定装置10の測定ヘッド22は、
基準穴22Aを加工するだけの簡単な構造であり、低コ
ストである。
【0031】また、測定装置10は、従来の空気マイク
ロメータと同様に、ワーク30を非接触で測定できるの
で、ワーク30に傷を付けることなく、測定できる。
【0032】また、測定装置10によれば、測定ヘッド
22を基準穴22Aの大きさの異なるものに交換するこ
とにより、様々な大きさのワーク30を測定することが
できる。さらに、測定装置10は、挿入量Lを変えるこ
とによって基準穴22Aの直径Dを変えることなく、様
々な大きさのワーク30の外径を測定できる。
【0033】なお、上述した実施の形態は、ワーク30
を基準穴22Aに挿入した後に圧縮空気を基準穴22A
に噴射したが、圧縮空気を噴射した基準穴22Aにワー
ク30を挿入してもよい。
【0034】また、上述した実施の形態は、測定台28
と測定ヘッド22を別々に構成したが、一体的に形成し
てもよい。
【0035】また、上述した実施の形態は、背圧を検出
したが、これに限定するものではなく、圧縮空気が基準
穴22Aの内壁とワーク30との隙間を通過する際の圧
縮空気の流量を検出してもよい。この場合も上述した測
定装置10と同様に、管制部20が、検出値をマスター
の基準値と比較することによって、ワーク30の外径を
精度良く求めることができる。
【0036】さらに、上述した実施の形態は、ワーク3
0の測定対象領域の一部を基準穴22Aに挿入して測定
したが、図3に示すように、ワーク30の測定対象領域
全体を基準穴22Aに挿入して測定してもよい。ここ
で、ワーク30の測定対象領域とは、測定したい外径を
もった部分であり、ワーク30が上記の如く円柱状に形
成された場合にはワーク30全体である。ワーク30全
体を基準穴22Aに挿入すると、背圧の検出値は、ワー
ク30の外径のみに依存する。したがって、同条件で測
定したマスターの基準値と検出値とを比較することによ
って、ワーク30の外径を求めることができる。なお、
ワーク30が例えば、太径の円柱部と細径の円柱部とか
ら成り、太径の円柱部が測定対象領域である場合には、
測定対象領域(即ち、太径の円柱部)全体を基準穴22
Aに挿入することによって、太径の円柱部の外径を求め
ることができる。
【0037】また、ワーク30の測定対象領域全体を基
準穴22Aに挿入した場合には、以下に示すように、圧
縮空気が基準穴22Aの内壁とワーク30との隙間を通
過する際に、ワーク30が受ける抗力を検出してもよ
い。
【0038】図4に示す測定装置48は、ワーク30の
受ける抗力を検出する装置であり、支持部材32が圧電
ピックアップ50を介してアーム36に取り付けられて
いる。圧電ピックアップ50は、圧縮空気が基準穴22
Aの内壁とワーク30との隙間を通過する際にワーク3
0が圧縮空気から受ける抗力を検出し、その検出信号を
管制部20に出力する。管制部20は、圧電ピックアッ
プ50から検出信号を受信すると、その検出値を、前記
同様、マスターの基準値と比較してワーク30の外径に
換算する。
【0039】また、図5に示す測定装置52は、圧電ピ
ックアップ50の代わりに、アーム36に歪みゲージ5
4が取り付けられ、この歪みゲージ54によってアーム
36の歪みを検出する。管制部20は、歪みゲージ54
から検出信号を受信すると、この検出値をマスターの基
準値と比較してワーク30の外径に換算する。
【0040】なお、上述した実施の形態は、ワーク30
を弾性体の支持部材32によって支持したが、ワーク3
0が自動求心作用を受けて移動できるように支持されて
いればよい。したがって、支持部材32を剛体で構成す
るとともに、該支持部材32を静圧流体軸受等のフロー
ティング機構によって水平方向に支持してもよい。
【0041】また、以下に示すように、基準穴22Aが
形成された測定ヘッド22を、基準穴22Aの軸と直交
方向にスライド自在に支持してもよい。
【0042】なお、上述した実施の形態は、ワーク30
の挿入量Lを一定の値に制御し、圧縮空気の背圧等を検
出したが、逆に、圧縮空気の背圧、流量を一定の値に制
御して、ワーク30の挿入量Lを検出してもよい。即
ち、図1の管制部20は、A/E変換器18の検出値が
所定の値になるまでアーム36を下降させ、前記検出値
が所定の値になった際に、リニアスケール46でワーク
30の挿入量Lを検出する。そして、ワークの挿入量L
の検出値を、マスターの基準値と比較することによって
ワーク30の外径に換算する。前述したように、ワーク
30の外径が変化すると、ワーク30を持ち上げる抗力
も変化する。したがって、圧縮空気の背圧、流量を一定
の値に制御すると、ワーク30の挿入量Lは、ワーク3
0の外径に応じて変化する。したがって、ワーク30の
挿入量Lの検出値を、マスターの基準値と比較すること
によってワーク30の外径に換算できる。
【0043】図6は、第2の実施の形態の測定装置にお
ける特徴部分を示す側面断面図である。同図に示すよう
に、基準穴22Aの上部には、径の小さい絞り22Bが
形成されている。絞り22Bの内径D1は、図2に示し
た基準穴22Aの内径Dと同様に、ワーク30の外径d
よりも若干大きい値に設定される。このような絞り22
Bを設けると、A/E変換器18の検出値は、ワーク3
0の挿入量Lに関係なく、ワーク30と絞り22Bとの
隙間(D1−d)によってのみ変化する。したがって、
ワーク30の挿入量Lを制御しなくても、ワーク30の
外径dを常に精度良く測定できる。
【0044】図7は、第3の実施の形態の測定装置の概
略構造を示す断面図である。
【0045】同図に示すように、測定ヘッド56の基準
穴22Aは、コネクタ57を介してA/E変換器18に
連通されており、このA/E変換器18から一定圧力の
圧縮空気がコネクタ57を介して基準穴22Aに噴射さ
れる。測定ヘッド22の外周面には全周にわたって凸条
部56Bが形成され、該凸条部56Bが静圧流体軸受5
8に支持される。静圧流体軸受58は、空気源60から
レギュレータ62を経て供給された一定圧力の圧縮空気
を、前記凸条部22Bの上面、及び下面に吹き付け、前
記測定ヘッド22を浮上支持する。これにより、測定ヘ
ッド56は、水平方向にスライド自在に支持される。
【0046】一方、支持部材68は、ワーク30よりも
小さい外径で円筒状に形成され、下端にゴム等から成る
リング状のシール材66が取り付けられる。支持部材3
2の内部は、負圧発生源64に連通され、該負圧発生源
64を駆動することによって支持部材32の下端からエ
アが吸引され、ワーク30が支持部材32に吸着支持さ
れる。
【0047】上記の如く構成された測定装置は、測定ヘ
ッド22がワーク30に対して相対移動することによ
り、ワーク30が基準穴22Aの中心に配置される。
【0048】なお、上述した第1〜3の実施の形態にお
いて、ワーク30の先端部に、図8〜図10に示す求心
作用部材70、72、74を取り付けて、自動求心作用
を効果的に得られるようにして測定してもよい。
【0049】図8に示す求心作用部材70は、半球状に
形成され、ワーク30の下端に接合されている。求心作
用部材70の直径d1は、ワーク10の外径dと同じ
か、或いはdよりも若干小さく形成されている。
【0050】図9に示す求心作用部材72は、円錐状に
形成されている。求心作用部材72の直径d2は、図8
のd1同様、ワーク30の外径d1と同じか、或いはd
よりも若干小さく形成される。
【0051】図10に示す求心作用部材74は、球状に
形成され、ワーク30の下端の中央に接合されている。
求心作用部材74の直径d3は、図8のd1同様、ワー
ク30の外径dと同じか、dよりも若干小さく形成され
る。
【0052】上述した求心作用部材70、72、74
は、簡単に剥がれるように接着材等によってワーク30
に接合されるか、或いは磁力や真空吸着力等によってワ
ーク30に着脱自在に吸着される。または、ワーク30
に形成されたセンター穴やねじ穴等を利用し、嵌合或い
は螺合される。
【0053】このように、ワーク30の先端部に求心作
用部材70、72、74を取り付けると、ワーク30の
抵抗が減るとともに、圧縮空気がワーク30の外周部に
均等に流れやすくなるので、自動求心作用が効果的に得
られる。したがって、ワーク30が基準穴22Aの中心
に配置され易くなるので、測定精度が向上する。なお、
求心作用部材70、72、74の形状は、上述したもの
に限定されず、流体がワーク30の回りに略均等に流れ
るような形状であればよい。
【0054】また、上述した第1〜3の実施の形態の測
定装置10、48、52は、円柱状のワーク30の測定
に限定されず、例えば、図11〜図21に示すワーク8
0〜90の外径を測定することもできる。
【0055】図11〜図15のワーク80〜84は、全
体が略円柱状に形成され、その端部が円錐状、又は球状
に加工されている。例えば、図11に示すワーク80
は、先端部80Aが円錐状に形成され、図12に示すワ
ーク81は、両端部81A、81Aが円錐状に形成され
る。図13に示すワーク82は、両端部82A、82A
が半球状に形成され、図14に示すワーク83は、先端
83Aが半球状に突出形成され、後端83Bが半球状に
窪んでいる。また、図15に示すワーク84は、先端部
84Aが略円錐状に形成されるとともに、その傾斜面が
外側に緩やかに膨らんだ形状をしている。このように形
成された図11〜図15のワーク80〜84は、先端部
が円錐状、又は半球状に形成されるので、圧縮空気がワ
ーク80〜84の外周部に均等に流れやすい。したがっ
て、自動求心作用が効果的にワーク80〜84に働くの
で、高い精度でワーク80〜84の外径を測定できる。
また、図11〜図15のワーク80〜84は、長さ方向
(即ち、鉛直方向)において断面積が一定な柱状部分を
有するので、基準穴22Aへの挿入量を調節することに
よって測定倍率を変えることもできる。なお、柱状部分
は、円柱状に限定されず、多角柱状であってもよい。こ
の場合には、基準穴22Aを柱状部分と相似した形状に
することによって、柱状部分の大きさ(断面積)を測定
できる。
【0056】一方、図16〜図21に示すワーク85〜
90は、長さ方向においても大きさが可変する複雑な形
状をしている。図16に示すワーク85は球が歪んだ卵
型であり、図17に示すワーク86は楕円型である。図
18に示すワーク87は、先端が球状に突出されるとと
もに後端が球状に窪んだお碗型である。図19に示すワ
ーク88は、後端側から先端側にかけて径が小さくなる
円錐台型であり、図20に示すワーク89は、先端89
Aが円錐状に、後端89Bが半球状に形成される。図2
1に示すワーク90は、先端90Aが球状に形成され、
後端90Bが円錐台状に形成される。このように形成さ
れた図16〜図21のワーク85〜90は、ワーク85
〜90全体を基準穴22Aに挿入することによってワー
ク85〜90の外径を測定できる。
【0057】なお、上述した第1〜3の実施の形態で
は、測定ヘッド22の基準穴22A(又は2B)に圧縮
空気を噴射したが、空気以外の気体や液体を噴射しても
よい。また、その流体の温度を制御する温度制御手段を
設けてもよい。
【0058】また、上述した実施の形態は、リニアスケ
ール46とモータ42によってワーク30の挿入量を調
節したが、ワーク30の挿入量調節手段はこれに限定す
るものではない。
【0059】また、上述した実施の形態において、A/
E変換器18から出力された検出信号を、管制部20で
A/D変換し、高周波成分を除去することにより、ワー
ク30の振動成分を除去してもよい。これにより、測定
精度をさらに向上させることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る外径測
定方法及び装置によれば、ワークの挿入量と、流体の背
圧や流量との一方を所定の値に制御するので、ワークの
外径を精度良く測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外径測定装置の第1の実施の形態
の構造を示すブロック図
【図2】図1に示した外径測定装置の特徴部分を示す断
面図
【図3】図2と異なる測定例を示す断面図
【図4】図1と検出方法が異なる測定装置の構造を示す
ブロック図
【図5】図1と検出方法が異なる測定装置の構造を示す
ブロック図
【図6】本発明に係る外径測定装置の第2の実施の形態
における特徴部分を示す側面図
【図7】本発明に係る外径測定装置の第3の実施の形態
の構造を示すブロック図
【図8】ワークに取り付ける求心作用部材の一例を示す
側面図
【図9】ワークに取り付ける求心作用部材の一例を示す
側面図
【図10】ワークに取り付ける求心作用部材の一例を示
す側面図
【図11】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図12】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図13】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図14】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面断面図
【図15】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図16】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図17】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図18】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面断面図
【図19】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す斜視図
【図20】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図21】本発明に係る外径測定装置で測定するワーク
の一例を示す側面図
【図22】従来装置の構造を示す縦断面図
【符号の説明】
10…測定装置、12…空気源、16…レギュレータ、
18…A/E変換器、20…管制部、22…測定ヘッ
ド、22A…基準穴、28…測定台、28A…供給口、
30…ワーク、32…支持部材、36…アーム、42…
モータ、44…送りねじ、46…リニアスケール、7
0、72、74…求心作用部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−186009(JP,A) 特公 昭26−4492(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 13/00 - 13/24

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの外径を測定する外径測定方法に
    おいて、 流体が軸方向に供給された穴に前記ワークを所定量挿入
    し、 前記流体が穴内壁と前記ワークとの隙間を通過する際の
    前記ワークの挿入量に依存した流体の背圧流量又は前
    記ワークが受ける抗力を検出し、 該検出値を基準値と比較して前記ワークの外径に換算す
    ることを特徴とする外径測定方法。
  2. 【請求項2】 ワークの外径を測定する外径測定装置に
    おいて、 前記ワークを挿入する穴と、 該穴に前記ワークを所定量挿入する挿入手段と、 前記穴に流体を前記穴の軸方向に供給する流体供給手段
    と、 該流体供給手段で供給した流体が穴内壁と前記ワークと
    の隙間を通過する際の前記ワークの挿入量に依存した
    体の背圧流量又は前記ワークが受ける抗力を検出する
    検出手段と、 該検出手段で検出した検出値を基準値と比較して前記ワ
    ークの外径に換算する換算手段と、 を備えたことを特徴とする外径測定装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記挿入手段が前記ワ
    ークの測定対象領域全体を前記穴に挿入した際に、前記
    ワークが受ける抗力を検出することを特徴とする請求項
    2記載の外径測定装置。
  4. 【請求項4】 ワークの外径を測定する外径測定方法に
    おいて、 流体が軸方向に供給された穴に前記ワークを挿入し、 前記流体が穴内壁と前記ワークとの隙間を通過する際の
    流体の背圧又は流量を検出し、 該背圧又は流量の検出値が所定値になった際に前記ワー
    クの挿入量を検出し、 該挿入量の検出値を基準値と比較して前記ワークの外径
    に換算することを特徴とする外径測定方法。
  5. 【請求項5】 ワークの外径を測定する外径測定装置に
    おいて、 前記ワークを挿入する穴と、 該穴にワークを挿入する挿入手段と、 前記穴に流体を前記穴の軸方向に供給する流体供給手段
    と、 該流体供給手段で供給した流体が穴内壁と前記ワークと
    の隙間を通過する際の流体の背圧又は流量を検出する検
    出手段と、 該検出手段で検出した検出値が所定値になった際に、前
    記挿入手段が挿入したワークの挿入量を検出する挿入量
    検出手段と、 該挿入量検出手段で検出した検出値を基準値と比較して
    前記ワークの外径に換算する換算手段と、 を備えたことを特徴とする外径測定装置。
  6. 【請求項6】 ワークの外径を測定する外径測定方法に
    おいて、 絞りを有する穴に前記ワークを挿入するとともに前記穴
    に流体を前記穴の軸方向に供給し、該流体が前記絞りの
    内壁と前記ワークとの隙間を通過する際の流体の背圧、
    流量、又は前記ワークが受ける抗力を検出し、該検出値
    を基準値と比較して前記ワークの外径に換算することを
    特徴とする外径測定方法。
  7. 【請求項7】 ワークの外径を測定する外径測定装置に
    おいて、 絞りを有し、前記ワークを挿入する穴と、 該穴に前記ワークを挿入する挿入手段と、 前記穴に流体を前記穴の軸方向に供給する流体供給手段
    と、 該流体供給手段で供給した流体が前記絞りの内壁と前記
    ワークとの隙間を通過する際の流体の背圧、流量、又は
    前記ワークが受ける抗力を検出する検出手段と、 該検出手段で検出した検出値を基準値と比較して前記ワ
    ークの外径に換算する換算手段と、 を備えたことを特徴とする外径測定装置。
  8. 【請求項8】 前記ワークの端部に、円錐状、半球状、
    或いは球状の求心作用部材を設けたことを特徴とする請
    求項2、5又は7記載の外径測定装置。
  9. 【請求項9】 前記ワークの挿入量を変えることによっ
    て測定倍率を変更することを特徴とする、請求項1に記
    載の外径測定方法。
  10. 【請求項10】 前記ワークの挿入量を変えることによ
    って測定倍率を変更 することを特徴とする、請求項2に
    記載の外径測定装置。
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