JP3414009B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、所定の情報信号が記録
された光ディスク、光磁気ディスク等の円盤状記録媒体
（以下ディスクという。）を回転自在に収納したディス
クカートリッジに関する。 【０００２】 【従来の技術】ディスクカートリッジは、一般に、所定
の情報信号が記録されたディスクと、このディスクを回
転自在に収納した上下一対のシェルを結合してなるカー
トリッジ本体とから構成されている。ディスクカートリ
ッジには、カートリッジ本体に、ディスクの信号記録部
の一部を径方向に亘って外方へと臨ませる記録再生用開
口部が形成されている。ディスクカートリッジは、記録
再生装置に装填されると、この記録再生装置側の情報信
号再生手段が記録再生用開口部から進入してディスクの
信号記録部に記録された情報信号の再生が行われる。 【０００３】ディスクカートリッジは、使用されていな
い状態において、記録再生用開口部から塵埃等が進入し
てディスクの表面に付着することを防止し、或いはディ
スクの表面が傷つけられることを防止するために、記録
再生用開口部を閉塞するシャッタ部材が備えられてい
る。このシャッタ部材は、カートリッジ本体の前面部に
スライド自在に組み付けられたスライド部材に取り付け
られている。シャッタ部材は、ディスクカートリッジが
記録再生装置に装填されると、この記録再生装置側のシ
ャッタ駆動部材によって、記録再生用開口部を閉塞した
状態から開放する状態へとスライド動作される。 【０００４】ディスクカートリッジは、シャッタ部材が
記録再生用開口部を閉塞した状態に保持するために、ス
ライド部材のスライド動作を規制するロック部材を備え
ている。このロック部材は、スライド部材の動作領域に
臨んでカートリッジ本体に回動自在に設けられており、
スライド部材を上述した位置に係止保持する。したがっ
て、シャッタ部材は、非使用時に不用意にスライド動作
して記録再生用開口部を開放することが防止されてい
る。 【０００５】ディスクカートリッジは、記録再生用開口
部を閉塞した状態から開放する状態へとスライド動作さ
れたシャッタ部材を記録再生用開口部を閉塞する方向へ
と付勢するシャッタスプリングを備えている。このシャ
ッタスプリングは、中央部のねじりコイル部と、一対の
アーム部とからなるトーションバネによって構成され、
カートリッジ本体の一方コーナ部に配設されている。シ
ャッタスプリングは、アーム部の一端部がシャッタ部材
に組み付けられるとともに他端部がフレームに固定され
ている。シャッタスプリングは、シャッタ部材が記録再
生用開口部を開放した状態に移動動作された状態におい
て、アーム部が閉脚動作されることにより、このシャッ
タ部材を記録再生用開口部を閉塞する方向に付勢する弾
性力が畜勢される。 【０００６】一般に、トーションスプリングは、中央部
のねじりコイル部がピン軸等に装着されることによって
フレーム等に組み付けられる。しかしながら、かかるト
ーションバネの組付構造は、アーム部の弾性変位量のス
ペースを必要とするため、限られたスペースのディスク
カートリッジに採用することは困難である。このため、
ディスクカートリッジにおいては、上述したように一対
のアーム部をシャッタ部材とカートリッジ本体の支持部
との間に架け渡した状態で組み付けている。シャッタス
プリングは、比較的小径のディスクを備える小型のディ
スクカートリッジにおいては、畜勢される弾性力も小さ
く、シャッタ部材を安定した状態で記録再生用開口部を
閉塞する方向に付勢する。しかしながら、シャッタスプ
リングは、比較的大径のディスクを備えるディスクカー
トリッジにおいては、畜勢される弾性力も大きく、ねじ
りコイル部が内部で跳ね上がる等の現象が発生してシャ
ッタ部材が安定した状態で記録再生開口部を閉塞する方
向に付勢されないといった問題点を生じさせる。 【０００７】この問題点を解決するため、例えば、出願
人は、先に特開平３ー６２３８０号「ディスクカートリ
ッジ」に開示されるディスクカートリッジＢを提案し
た。このディスクカートリッジＢは、図１１乃至図１４
に示すように、所定の情報信号が記録されたディスク１
０１と、このディスク１０１の信号記録部の一部を外方
に臨ませる記録再生用開口部１１０を設けたカートリッ
ジ本体１０２とから構成される。 【０００８】ディスクカートリッジＢは、カートリッジ
本体１０２の前面部にスライド可能に支持されたスライ
ド部材１１２と、このスライド部材１１２に取り付けら
れてカートリッジ本体１０２に沿ってスライド動作され
て記録再生用開口部１１０を開閉するシャッタ部材１０
３とを備える。 【０００９】ディスクカートリッジＢは、スライド部材
１１２の一方側面部に設けた第１のラック１２４と、こ
の第１のラック１２４と対向させてカートリッジ本体１
０２内に設けた第２のラック１２６と、これら第１のラ
ック１２４と第２のラック１２６との間に介在されるピ
ニオンギヤ１２７と、このピニオンギヤ１２７に回動自
在に組合わされたバネホルダ１２９と、このバネホルダ
１２９に一方のアーム部１２８ａの先端部１２８ｂが掛
け止めされ、他方のアーム部１２８ｃの先端部１２８ｄ
がカートリッジ本体１０２に形成した掛け止めされたト
ーションバネ１２８とを備える。 【００１０】スライド部材１１２は、断面略矩形の棒状
に形成され、図１２に示すように、カートリッジ本体１
０２の前方側に、カートリッジ本体１０２の内面部１０
５ａ上に突設されたスライドガイド凹部１１４ａ、１１
４ｂと平行にスライド自在に支持されている。 【００１１】シャッタ部材１０３は、カートリッジ本体
１０２の記録再生用開口部１１０を閉塞し得る大きさに
形成されている。このシャッタ部材１０３は、スライド
部材１１２にネジ止めして取付けられる。したがって、
シャッタ部材１０３は、ディスクカートリッジＢが記録
再生装置に装填されてシャッタ駆動部材によって、記録
再生用開口部１１０側を開放するようにスライド動作さ
れる。 【００１２】第１のラック１２４は、スライドガイド凹
部１１４ａ、１１４ｂよりもカートリッジ本体１０２の
内方となる位置で、ギヤ部を内方に向けてスライド部材
１１２のカートリッジ本体１０２側の側面部に固定され
ている。第１のラック１２４は、カートリッジ本体１０
２の内面部１０５ａ上に突設されたギヤ部支持壁１３０
に支持されて、スライド部材１１２と一体にこのギヤ部
支持壁１３０上を摺接してスライドガイド凹部１１４
ａ、１１４ｂに平行にスライド動作される。 【００１３】第２のラック１２６は、カートリッジ本体
１０２の内面部１０５ａ上に、第１のラック１２４と対
向してスライドガイド凹部１１４ａ、１１４ｂと所定の
間隔を以って固定されている。 【００１４】ピニオンギヤ１２７は、第１のラック１２
４及び第２のラック１２６との間に介在されて、これら
第１のラック１２４及び第２のラック１２６に噛み合わ
される。ピニオンギヤ１２７には、図１３に示すよう
に、軸方向の嵌合穴１２７ａが設けられている。 【００１５】バネホルダ１２９は、図１３に示すよう
に、略円筒形の本体部１２９ａと、この本体部１２９ａ
の周面部に形成された円盤部１２９ｂとを有している。
このバネホルダ１２９は、円盤部１２９ｂがピニオンギ
ヤ１２７の上面側に接するまで本体部１２９ａをピニオ
ンギヤ１２７の嵌合穴１２７ａにはめ込むことにより、
ピニオンギヤ１２７に組み合わされている。バネホルダ
１２９には、本体部１２９ａの中央部に位置して、トー
ションバネ１２８の一方のアーム部１２８ｄの先端部１
２８ｂが係合される軸方向の係合穴１２９ｃが設けられ
ている。 【００１６】トーションバネ１２８は、中央部のねじり
コイル部１２８ｅと、このねじりコイル部１２８ｅから
延長された一対のアーム部１２８ａ、１２８ｃとから構
成されている。トーションバネ１２８は、ねじりコイル
部１２８ｅをカートリッジ本体１０２の内方側に向け、
一方のアーム部１２８ａの先端屈曲部１２８ｂをバネホ
ルダ１２９の係合穴１２９ｃに係合するとともに、他方
のアーム部１２８ｃの先端屈曲部１２８ｄをカートリッ
ジ本体１０２のバネ係止部１３１に係止することによっ
て、カートリッジ本体１０２の一方コーナ部に配設され
ている。 【００１７】このトーションバネ１２８は、第１のアー
ム部１２８ａと第２のアーム部１２８ｃとによる内角が
鈍角となる略ヘ字状の状態を自然状態とし、この自然状
態よりもこれらアーム部１２８ａ、１２８ｃの内角が小
となる状態にアーム部１２８ａ、１２８ｃが閉脚される
ことにより、開脚方向の弾性力が畜勢される。 【００１８】ディスクカートリッジＢは、記録再生装置
に装着されてシャッタ駆動部材によって、シャッタ部材
１０３が図１２中に矢印Ｎで示す記録再生用開口部１０
９、１１０を開放するようにスライド動作されると、ス
ライド部材１１２がカートリッジ本体２のスライドガイ
ド凹部１１４ａ、１１４ｂに沿ってスライド動作され
る。ピニオンギヤ１２７は、トーションバネ１２８のア
ーム部１２８ａを閉脚するようにして第２のラック１２
６に対して回転して移動され、トーションバネ１２８に
弾性力を畜勢する。また、トーションバネ１２８は、ね
じりコイル部１２８ｅがカートリッジ本体１０２の外方
側へと移動していく。 【００１９】ピニオンギヤ１２７は、このトーションバ
ネ１２８の撓み移動に際して、一方のアーム部１２８ａ
の屈曲先端部１２８ｂが係合されるバネホルダ１２９に
対して自由に回転し、両ラック１２４、１２６に対して
円滑に回転動作する。そして、スライド部材１１２は、
シャッタ部材１０３が記録再生用開口部１０９、１１０
を完全に開放する方向に移動されると、カートリッジ本
体１０２のスライドガイド凹部１１４ａ、１１４ｂのカ
ートリッジ本体１０２の一方側面側までスライド動作さ
れて係止される。 【００２０】ディスクカートリッジＢは、記録再生装置
から取り出されてトーションバネ１２８の弾性力によっ
て、シャッタ部材１０３が図１１中に矢印Ｍで示す記録
再生用開口部１０９、１１０を閉塞するようにスライド
動作されると、スライド部材１１２がカートリッジ本体
１０２のスライドガイド凹部１１４ａ、１１４ｂに沿っ
てスライド動作される。ピニオンギヤ１２７は、トーシ
ョンバネ１２８のアーム部１２８ａを開脚するようにし
て第２のラック１２６に対して回転して移動される。ま
た、トーションバネ１２８は、ねじりコイル部１２８ｅ
がカートリッジ本体１０２の内方側へと移動していく。 【００２１】ピニオンギヤ１２７は、このトーションバ
ネ１２８の撓み移動に際して、一方のアーム部１２８ａ
の屈曲先端部１２８ｂが係合されるバネホルダ１２９に
対して自由に回転し、両ラック１２４、１２６に対して
円滑に回転動作する。そして、スライド部材１１２は、
シャッタ部材１０３が記録再生用開口部１０９、１１０
を完全に閉塞する方向に移動されて係止される。 【００２２】ところで、上述のようなディスクカートリ
ッジＢにおいては、トーションバネ１２８の一方のアー
ム部１２８ａの先端部に設けられた屈曲部１２８ｂをバ
ネホルダ１２９のバネ係合穴１２９ｃに掛け止めされて
いるだけなので、その屈曲部１２８ｂがバネホルダ１２
９のバネ係合穴１２９ｃから抜け易くなっている。この
ため、バネホルダ１２９には、図１４に示すように、ト
ーションバネ１２８のアーム部１２８ａを上方から被さ
るようにして押えるバネ押え部１２９ｄが設けられてい
る。 【００２３】 【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
たディスクカートリッジＢは、ピニオンギヤ１２７には
め込まれたバネホルダ１２９が、嵌合穴１２７ａと本体
部１２９ａとの寸法精度のバラツキによって、ピニオン
ギヤ１２７に対しての回転がスムーズに行なわれない事
態が生じる。この場合、バネホルダ１２９は、図１３中
に矢印Ｐで示すように、ピニオンギヤ１２７と一体に回
転して、バネ押さえ部１２９ｄの位置が変わってしま
う。このため、トーションバネ１２８のアーム部１２８
ａは、バネホルダ１２９のバネ押え部１２９ｄによる押
さえから外れてしまう。したがって、トーションバネ１
２８は、アーム部１２８ａ先端部に設けられた屈曲部１
２８ｂが、バネホルダ１２９のバネ係合穴１２９ｃから
脱落してしまうことがあった。トーションバネ１２８の
バネホルダ１２９からの脱落は、シャッタ部材１０３を
記録再生用開口部１１０を閉塞する方向に付勢する付勢
機構の機能を失い、シャッタ部材１０３による記録再生
用開口部１１０の閉塞状態が保持されないといった問題
点が生じる。このため、ディスクカートリッジＢは、記
録再生用開口部１１０が常に開放された状態となり、デ
ィスク１０１の表面に塵埃等が付着して、情報信号の再
生不能、誤再生を生じさせるといった問題点が生じる。 【００２４】したがって、本発明は、トーションバネの
バネホルダからの脱落を確実に防止することによりシャ
ッタ部材が記録再生用開口部を確実に閉塞して塵埃等の
進入を防止し、ディスクの保護を図ったディスクカート
リッジを提供することを目的に提案されたものである。 【００２５】 【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るディスクカートリッジは、主面に形成された信
号記録面に情報信号が書き込まれたディスクと、このデ
ィスクが回転自在に収納されるとともに、信号記録面を
径方向に亘って外方に臨ませる記録再生用開口部が設け
られたカートリッジ本体と、このカートリッジ本体の一
方側面部にスライド自在に組み付けられたスライド部材
と、このスライド部材に取付けられて記録再生用開口部
を開閉するようにスライド自在にカートリッジ本体に組
み合わされたシャッタ部材と、スライド部材の一方側面
部に設けられた第１のラックと、この第１のラックと対
向させてカートリッジ本体側に設けられた第２のラック
と、第１のラックと第２のラックとの間に介在されると
ともに噛み合わされて回転して移動が可能なピニオンギ
ヤと、このピニオンギヤに回動自在に組み合わされたバ
ネホルダと、中心部のねじりコイル部から延長された一
方のアーム部の先端がバネホルダに設けた係合穴に係合
されるとともに他方のアーム部の先端がカートリッジ本
体に形成した支点部に係合されてカートリッジ本体の一
方コーナ部に配設され、シャッタ部材を記録再生用開口
部を閉塞する方向へと付勢するトーションバネとを備え
る。バネホルダには、係合穴に係合されたトーションバ
ネの一方のアーム部を係合穴から抜け出る方向に対して
規制する第１の規制手段と、この第１の規制手段に一体
に形成されアーム部を第１の規制手段による規制状態に
保持する第２の規制手段とが設けられ、上記第１の規制
手段は、バネホルダの主面から係合穴の上方部に位置し
て庇状に張出した係止部を有する断面略Ｌ字状の規制片
によって構成され、上記第２の規制手段は、この規制片
の先端からバネホルダの主面側に向かって一体に突出さ
れた規制凸部と該規制凸部の係合穴側に向かって傾斜さ
れているガイド傾斜部によって構成される。 【００２６】 【００２７】 【作用】以上のように構成された本発明に係るディスク
カートリッジによれば、非使用時においては、スライド
部材がトーションバネによるピニオンギヤの付勢により
カートリッジ本体の他方側面まで移動されており、シャ
ッタ部材によって記録再生用開口部が閉塞されている。 【００２８】ディスクカートリッジは、記録再生装置に
装着されると、この記録再生装置側のシャッタ駆動部材
によって、シャッタ部材がカートリッジ本体の前端縁に
沿って押圧操作される。シャッタ部材は、スライド動作
して記録再生用開口部を開放状態とする。 【００２９】ディスクカートリッジは、スライド部材が
カートリッジ本体の前端縁に沿ってシャッタ部材と一体
に移動される際に、第１のラックも一体に移動されるこ
とから、噛合状態にあるピニオンギヤを第２のラックに
対して回転させながら移動させる。バネホルダは、ピニ
オンギヤと一体に移動し、トーションバネの一方のアー
ム部に対して他方のアーム部を次第に閉脚状態とする。
トーションバネには、アーム部が閉脚状態とされること
により、シャッタ部材を記録再生用開口部を閉塞する方
向に作用する弾性力が付勢される。 【００３０】トーションバネは、ピニオンギヤに対して
バネホルダがきつく勘合して円滑に回動されない状態に
おいても、第１の規制手段によって、バネホルダの係合
穴から抜け出る方向に対して規制されるとともに、第２
の規制手段によって、第１の規制手段による規制状態に
保持されることにより、バネホルダからの脱落が防止さ
れる。 【００３１】したがって、シャッタ部材は、トーション
バネの畜勢された弾性力によって記録再生用開口部を閉
塞する方向に付勢され、非使用時に記録再生用開口部が
開放されるといった不都合の発生が防止される。 【００３２】 【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら詳細に説明する。 【００３３】実施例ディスクカートリッジＡは、図１乃
至図１０に示すように、情報信号が記録されたディスク
１と、このディスク１が収納されるカートリッジ本体２
と、このカートリッジ本体２に設けられた記録再生用開
口部９、１０を開閉する開閉機構と、この開閉機構に付
勢力を伝達するガイド機構と、このガイド機構にガイド
されて開閉機構を記録再生用開口部９、１０側に付勢す
る付勢機構とから構成される。このディスクカートリッ
ジＡは、挿入方向前方面から図示しない記録再生装置に
装着されて、ディスク１に対して情報信号の記録や再生
が行われる。 【００３４】カートリッジ本体２は、合成樹脂等の所定
の材料により形成された一対の上シェル４と下シェル５
とが突き合わせ結合されて構成される。これら上下シェ
ル４、５には、側壁部４ｂ、５ｂがそれぞれ略方形状の
内面部４ａ、５ａの周縁に沿って突設されている。ま
た、上下シェル４、５の内面部４ａ、５ａには、互いに
突き合わせられてディスク１を収納保持するディスク保
持部を構成する環状のディスク支持壁４ｃ、５ｃが突設
されている。 【００３５】上下シェル４、５には、それぞれ前端部中
央の端縁部付近より中央部に亘って、ディスク１に対す
る情報信号の書込み読出しを行う上下一組の記録再生用
開口部９、１０が形成されている。これら記録再生用開
口部９、１０は、ディスク１の中央部に設けられたチャ
ッキング用のハブ１１及びディスク１の主面に形成され
た信号記録部が半径方向に亘ってカートリッジ本体２の
外方に臨み得る大きさに形成されている。 【００３６】上下シェル４、５の主面部４ａ、５ａの外
方面側には、シャッタガイド凹部４ｄ、５ｄが、記録再
生用開口部９、１０を含んで一方側面側に亘って段落ち
形成されている。これらシャッタガイド凹部４ｄ、５ｄ
の後方面側には、ガイド溝４ｅ、５ｅが設けられてい
る。 【００３７】上下シェル４、５には、前方面に空隙部１
５が上下シェル４、５の前端縁が切り欠かれることによ
り設けられている。上下シェル４、５には、前方面側に
一対のスライドガイド凹部１４ａ、１４ｂが、互いに対
向して上下シェル４、５の前端縁に沿うように、この前
端縁の中央部より一方側面側に亘ってカートリッジ本体
２の内部に向けて突設されている。 【００３８】下シェル５の内面部５ａには、スライドガ
イド凹部１４ｂよりも内方に位置してギヤ部支持壁３０
がスライドガイド凹部１４ｂと平行になるように突設さ
れている。下シェル５の他方側面側には、ロック部材支
持ピン１７がスライドガイド凹部１４ｂの略延長線上に
位置して設けられている。 【００３９】下シェル５には、内面部５ａ上でロック部
材支持ピン１７とスライドガイド凹部１４ｂとの間の部
分に位置して、ロックアーム支持片１８が突設されてい
る。さらに、このロックアーム支持片１８よりもカート
リッジ本体２の内方側には、弾性アーム支持壁１９が突
設されている。ロックアーム支持片１８には、先端に係
止突起１８ａが一体に突設されている。また、この係止
突起１８ａの下方となる位置には、いわゆる射出成型等
の工法により、この下シェル５を係止突起１８ａを有し
て一体的に形成することを可能とするため、係止突起１
８ａに対応する大きさの金型の逃げ穴１８ｂが形成され
ている。また、下シェル５には、一方側面側の前方側に
バネ係止部３１が設けらている。 【００４０】これら上下シェル４、５は、下シェル５の
四隅部等の所定箇所に設けられたネジ止め用ボス部６
に、これらネジ止め用ボス部６に対応して上シェル４に
設けられたネジ挿通穴７を介して止めネジ８がねじ込ま
れて結合される。 【００４１】開閉機構は、カートリッジ本体２の一方側
面部にスライド自在に組み付けられたスライド部材１２
と、このスライド部材１２に取付けられたシャッタ部材
３と、カートリッジ本体２に回動自在に支持されてスラ
イド部材１２をロックするロック部材１６とから構成さ
れる。 【００４２】スライド部材１２は、図１及び図２中に矢
印Ｓで示すように、カートリッジ本体２の前方側にこの
カートリッジ本体２の前端縁に沿う方向にスライド自在
に支持される。このスライド部材１２は、図１及び図３
に示すように、合成樹脂等の所定の材料により、断面略
矩形の棒状に形成されている。 【００４３】スライド部材１２の後方面には、長手方向
に沿って上下シェル４、５の一対のスライドガイド凹部
１４ａ、１４ｂにはめ込まれる一対のスライドガイド凹
部１２ａ、１２ｂが形成されている。スライド部材１２
には、前方面１２ｃに一対のネジ穴１２ｄと、一対の位
置決め突起１２ｆとが設けられている。 【００４４】また、スライド部材１２には、係合腕部１
２ｅがカートリッジ本体２の記録再生用開口部９、１０
側に向かって延びて形成されている。この係合腕部１２
ｅには、係合爪２３がカートリッジ本体２の内方に向け
られた側面部に突設されている。また、スライド部材１
２の係合爪２３は、その側面部２３ａが係合腕部１２ｅ
の先端部側に向かって傾斜されている。スライド部材１
２は、上下シェル４、５の前端縁間に形成された空隙部
１５を介して、カートリッジ本体２の前方側となる側面
部１２ｃを外方に臨ませている。 【００４５】シャッタ部材３は、薄い金属板が屈曲され
て、互いに相対向する一対のシャッタ板部３ａ、３ｂと
これらシャッタ板部３ａ、３ｂに一端部を連結する連結
板部３ｃとによって略コ字状に形成されている。このシ
ャッタ部材３は、シャッタ板部３ａ、３ｂがそれぞれ記
録再生用開口部９、１０を閉塞し得る大きさに形成され
ている。 【００４６】シャッタ部材３は、上シェル４の空隙部１
５より外方に臨んだスライド部材１２の側面部１２ｃに
設けられた一対のネジ穴１２ｄに、連結板部３ｃに設け
られた一対のネジ挿通穴３ｄを介して一対のネジ１３が
ねじ込まれることにより、スライド部材１２に取付けら
れる。このとき、シャッタ部材３は、この連結板部３ｃ
に設けられた一対の位置決め穴３ｆにスライド部材１２
の位置決め突起１２ｆをはめ込むことにより、スライド
部材１２に対して位置決めされる。 【００４７】シャッタ部材３は、シャッタ板部３ａ、３
ｂが上下シェル４、５のガイド溝４ｅ、５ｅにはめ込ま
れてガイドされ、上下シェル４、５の主面に段落ち形成
されたシャッタガイド凹部４ｄ、５ｄ上をスライド動作
し、記録再生用開口部９、１０を開閉する。 【００４８】ロック部材１６は、図１及び図４に示すよ
うに、合成樹脂等の適度な可撓性及び弾力性を有する材
料により一体に形成され、円環状に形成された支持部１
６ａと、この支持部１６ａの外周面側に互いに略平行に
突出形成されたロックアーム１６ｂ及び弾性アーム１６
ｃとを有している。 【００４９】ロック部材１６は、支持部１６ａが下シェ
ル５上に突設されたロック部材支持ピン１７に通され
て、カートリッジ本体２の平行方向に回動自在に支持さ
れている。ロック部材１６は、ロックアーム１６ｂが下
シェル５のロックアーム支持片１８に当接されるととも
に、弾性アーム１６ｃが下シェル５の弾性アーム支持壁
１９に当接されている。このとき、ロック部材１６は、
弾性アーム１６ｃがロックアーム１６ｂに接近する方向
にやや弾性変位されている。ロック部材１６は、ロック
アーム１６ｂがこの弾性アーム１６ｃの弾性変位による
弾性力により下シェル５のロックアーム支持片１８に付
勢され、弾性アーム１６ｃが下シェル５の弾性アーム支
持壁１９に付勢されている。 【００５０】また、ロック部材１６Ｂのロックアーム１
６ｂには、前方面側にこのロック部材１６とカートリッ
ジ本体２との間の規制手段を構成する被係止溝２０が設
けられている。また、この前方面には、被押圧操作突起
２１及び係合凹部２２が設けられている。被係止溝２０
は、ロックアーム支持片１８に対応する位置に、ロック
アーム１６ｂの上端部よりこのロックアーム１６ｂの中
途部に亘って設けられている。すなわち、ロック部材１
６は、ロックアーム１６ｂが下シェル５上のロックアー
ム支持片１８側に付勢されることにより、被係止溝２０
にロックアーム支持片１８の係止突起１８が係合され
る。 【００５１】ロック部材１６は、係止突起１８ａが被係
止溝２０内に係合された状態において、係止突起１８ａ
が被係止溝２０内の下端側の内壁部に当接することによ
り、第４図中に矢印Ｒで示すように、下ハーフ５の主面
に直交する方向の移動を規制される。 【００５２】ロック部材１６の被押圧操作突起２１は、
略矩形状に形成され、空隙部１５の他端側及びこの被押
圧操作突起２１に対応してシャッタ部材３の連結板部３
ｃに設けられた挿通穴３ｅを介してカートリッジ本体２
の外方に臨んでいる。この被押圧操作突起２１は、記録
再生装置側の所定のシャッタ駆動部材が当接して押圧操
作され、図４中に矢印Ｑで示すように、ロックアーム１
６ｂをカートリッジ本体２の内方側にロック部材支持ピ
ン１７を中央として回動操作するためのものである。な
お、この被押圧操作突起２１の先端面２１ａは、ロック
アーム１６ｂが所定角度回動操作されたときに、カート
リッジ本体２の前方側に対して傾斜のない状態となるよ
うに、ロック部材支持ピン１７側に向かって傾斜されて
いる。 【００５３】そして、係合凹部２２は、図５に示すよう
に、ロックアーム１６ｂがロックアーム支持片１８に当
接した状態において、スライド部材１２の係合爪２３と
相対係合する。すなわち、ロックアーム１６ｂは、ロッ
クアーム支持片１８に当接しているときに、係合凹部２
２にスライド部材１２の係合爪２３が係合され、スライ
ド部材１２のスライド動作を規制する。このとき、ロッ
ク部材１６は、シャッタ部材３が記録再生用開口部９、
１０を閉塞した状態にロックしている。 【００５４】そして、図６に示すように、ロック部材１
６は、カートリッジ本体２の内方側に回動操作される
と、ロックアーム１６ｂ係合凹部２２とスライド部材１
２の係合爪２３との係合状態が解除され、スライド部材
１２をスライド自在とする。シャッタ部材３は、カート
リッジ本体２に対してスライド自在となり、記録再生用
開口部９、１０を開閉自在にする。 【００５５】ロックアーム１６ｂの係合凹部２２の先端
側の内壁部２２ａは、図６に示すように、スライド部材
１２の係合爪２３の側面部２３ａに対応して、この係合
凹部２２の入り口部よりも内方側の方が拡大されるよう
にやや傾斜している。ロック部材１６の係合凹部２２と
スライド部材１２の係合爪２３とは、互いに係合してい
る状態において、ロック部材１６が回動操作されること
なくスライド部材１２がこのロック部材１６から離間す
る方向にスライドされようとしても、容易に係合状態が
解除されてしまうことを防止している。 【００５６】ところで、係合凹部２２には、上方側に、
図４に示すように、ロック部材１６とスライド部材１２
との間の規制手段となる係止片２５が設けられている。
この係止片２５は、係合凹部２２の上方側を閉蓋するよ
うにロックアーム１６ｂに一体的に形成されている。こ
の係止片２５は、スライド部材１２を下シェル５の主面
に直交する方向に内面部５ａより離間するように移動さ
せようとすると、係合爪２３の上面部に当接してこの係
合爪２３を係止する。 【００５７】ガイド機構は、図７に示すように、スライ
ド部材１２に固定された第１のラック２４と、カートリ
ッジ本体２の下シェル５の内面部５ａ上に固定された第
２のラック２６とから構成されている。 【００５８】第１のラック２４は、スライドガイド凹部
１４ｂよりもカートリッジ本体２の内方となる位置で、
一方側面部がスライド部材１２の一対のスライドガイド
凹部１２ａ、１２ｂ側の側面部に固定されている。第１
のラック２４の他方側面部には、ギヤ部がカートリッジ
本体２の内方に向けられ、スライド部材１２のスライド
方向に沿って形成されている。第１のラック２４は、図
８に示すように、下シェル５の内面部５ａ上に突設され
たギヤ部支持壁３０に支持されて、このギヤ部支持壁３
０上を摺接してスライドガイド凹部１４ｂに平行にスラ
イド動作される。 【００５９】第２のラック２６は、下シェル５の内面部
５ａ上で記録再生用開口部１０の一方周縁部を始端とし
て一方側面側に亘った位置に、第１のラック２４に対向
してスライドガイド凹部１４ｂに平行にこのスライドガ
イド凹部１４ｂと所定の間隔を開けて固定されている。
このラック２６は、ギヤ部がスライドガイド凹部１４ｂ
側に向けられ、第１のラック２４のスライド方向に沿っ
て形成されている。 【００６０】付勢機構は、図７に示すように、ピニオン
ギヤ２７と、バネホルダ２９と、トーションバネ２８と
から構成されている。 【００６１】ピニオンギヤ２７は、図９乃至図１０に示
すように、第１のラック２４及び第２のラックギヤ２６
間に介在されてこれら第１のラック２４及び第２のラッ
ク２６に噛み合わされて回転して移動する。ピニオンギ
ヤ２７には、バネホルダ２９を回動自在に取付ける嵌合
穴２７ａが設けられている。さらにこの嵌合穴２７ａに
は、円周方向にそれぞれ略９０゜の範囲に亘る長さ寸法
を有する扇形状に突出して形成された係合凸部２７ｂが
一体に突設されている。 【００６２】バネホルダ２９は、一体に形成された円筒
形状の本体部２９ａをピニオンギヤ２７の嵌合穴２７ａ
から差し入れて約９０゜回転させることによって、ピニ
オンギヤ２７と軸方向に回動自在に支持され、本体部２
９ａの周面部に形成された円盤部２９ｂをピニオンギヤ
２７の上面側に摺接自在に当接させている。この本体部
２９ａの外径は、ピニオンギヤ２７の嵌合穴２７ａの内
径とほぼ等しい大きさに形成されている。この円盤部２
９ｂは、ピニオンギヤ２７の外径とほぼ等しい外径に形
成されている。このバネホルダ２９には、本体部２９ａ
の下面に、円周方向にそれぞれ略９０゜の範囲に亘る長
さ寸法を有する扇形状に突出して形成されたバネホルダ
係合凸部２９ｇが一体に設けられている。また、バネホ
ルダ２９には、本体部２９ａの中央部に、トーションバ
ネ２８の先端を係合する係合穴２９ｃが設けられてい
る。 【００６３】また、バネホルダ２９には、本体部２９ａ
の上面に規制片２９ｄが一体に設けられている。規制片
２９ｄは、バネホルダ２９の本体部２９ａの主面から係
合穴２９ｃの上方部に位置して庇状に張出した係止部を
有する断面略Ｌ字状に形成されている。 【００６４】規制片２９ｄの先端には、円盤部２９ｂの
主面側に向かって規制凸部２９ｆが一体に形成されてい
る。規制凸部２９ｆは、円盤部２９ｂからトーションバ
ネ２８が平行方向に抜け出ない所定の高さを有してい
る。また、規制凸部２９ｆと規制片２９ｄとの間には、
トーションバネ２８の径よりやや大きい幅の空間部を有
する。そして、この規制凸部２９ｆには、係合穴２９ｃ
側に向かって傾斜されているガイド傾斜部２９ｅが設け
られている。 【００６５】トーションバネ２８は、中心部のねじりコ
イル部２８ｅと、一方のアーム部２８ａと、他方のアー
ム部２８ｃとを有する。トーションバネ２８は、中心部
のねじりコイル部２８ｅをカートリッジ本体２の内方側
に向け、このねじりコイル部２８ｅから延長された一方
のアーム部２８ａの先端屈曲部２８ｂがバネホルダ２９
に設けた係合穴２９ｃに係合されるとともに他方のアー
ム部２８ｃの先端屈曲部２８ｄがカートリッジ本体に形
成した支点部に係合されてカートリッジ本体の一方コー
ナ部に配設される。 【００６６】ねじりコイル部２８ｅは、この位置がカー
トリッジ本体２の主面に対して平行方向で記録再生用開
口部９、１０側に可変する。アーム部２８ａ、２８ｃ
は、これらによる内角が鈍角となる略ヘ字状が自然状態
であり、この自然状態よりもこれらアーム部２８ａ、２
８ｃの内角が小となる状態に閉脚されると開脚方向の弾
性力を有するように弾性変位されている。トーションバ
ネ２８は、この弾性力によってシャッタ部材３を記録再
生用開口部９、１０を閉塞する方向へと付勢する。 【００６７】以上のように構成された実施例ディスクカ
ートリッジＡは、非使用時においてシャッタ部材３がカ
ートリッジ本体２の記録再生用開口部９、１０を閉塞す
る状態にあるときは、スライド部材１２がピニオンギヤ
２７のトーションバネ２８による付勢によりスライドガ
イド凹部１４ａ、１４ｂの記録再生用開口部３、４側端
部まで移動され、スライド部材１２の係合爪２３がロッ
ク部材１６の係合凹部２２に係合され、シャッタ部材３
の不要な開放が行われないように閉塞状態にロックして
いる。 【００６８】このディスクカートリッジＡは、前方面か
ら記録再生装置に装着されると、装置側に設けたシャッ
タ開閉機構を構成する押圧操作部材を、シャッタ部材３
の前方面側に設けた挿通孔３ｅに係合され、このシャッ
タ部材３をロックするロック部材１６のロックアーム１
６ｂが押圧されてスライド部材１２の係合爪２３がロッ
ク部材１６の係合凹部２２から係合解除されるとともに
シャッタ部材３が図８中に矢印Ｎで示す記録再生用開口
部９、１０を開放する方向に押圧操作される。 【００６９】このように、ディスクカートリッジＡは、
シャッタ部材３が押圧操作されるとスライド部材１２が
カートリッジ本体２のスライドガイド凹部１４ａ、１４
ｂに沿って摺動動作される。ディスクカートリッジＡ
は、スライド部材１２が摺動動作される際に、第１のラ
ック２４も一体に移動されることから、噛合状態にある
ピニオンギヤ２７を第２のラック２６に対して回転させ
ながら移動させる。バネホルダ２９は、ピニオンギヤ２
７と一体に移動し、トーションバネ２８の一方のアーム
部２８ｃに対して他方のアーム部２８ａを次第に閉脚状
態とする。トーションバネ２８には、アーム部２８ａが
閉脚状態とされることにより、シャッタ部材３を記録再
生用開口部９、１０を閉塞する方向に作用する弾性力が
付勢される。 【００７０】この状態でトーションバネ２８は、ピニオ
ンギヤ２７がスライド部材１２のスライド動作の行程の
略半分の位置に達するだけなので、カートリッジ本体２
のコーナ部の略中央部まで撓み移動するだけである。し
たがって、トーションバネ２８は、カートリッジ本体２
のコーナ部の一方側面側寄りに位置するネジ止め用ボス
部６を横断することはない。 【００７１】トーションバネ２８は、ピニオンギヤ２７
の嵌合穴２７ａに対してバネホルダ２９本体部２９ａが
きつく勘合して円滑に回動されない状態においても、バ
ネホルダ２９の規制片２９ｄによって、バネホルダ２９
の係合穴２９ｃから抜け出る方向に対して規制される。
また、トーションバネ２８は、バネホルダ２９の規制凸
部２９ｆによって、規制片２９ｄによる規制状態に保持
されることにより、バネホルダ２９がピニオンギヤ２７
と一体に回転してもバネホルダ２９からの脱落が防止さ
れる。 【００７２】したがって、シャッタ部材３は、トーショ
ンバネ２８の畜勢された弾性力によって記録再生用開口
部９、１０を閉塞する方向に付勢され、非使用時に記録
再生用開口部９、１０が開放されるといった不都合の発
生が防止される。 【００７３】これによって、ディスクカートリッジＡ
は、シャッタ部材３が記録再生用開口部９、１０を確実
に閉塞して塵埃等の進入を防止され、ディスク１の保護
が図られる。 【００７４】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ディスクカートリッジによれば、バネホルダに、係合穴
に係合されたトーションバネの一方のアーム部を係合穴
から抜け出る方向に対して規制するバネホルダの主面か
ら係合穴の上方部に位置して庇状に張出した係止部を有
する断面略Ｌ字状の規制片によって構成された第１の規
制手段と、この第１の規制手段に一体に形成されアーム
部を第１の規制手段による規制状態に保持する規制片の
先端からバネホルダの主面側に向かって一体に突出され
た規制凸部とこの規制凸部の係合穴側に向かって傾斜さ
れているガイド傾斜部によって構成された第２の規制手
段とを設けたことにより、バネホルダとピニオンギヤと
の寸法精度のバラツキによってピニオンギヤにはめ込ま
れたバネホルダの回転がスムーズに行われない場合で
も、トーションバネのアーム部のホールド状態が保持さ
れる。したがって、ディスクカートリッジは、トーショ
ンバネのアーム部がバネホルダから脱落を確実に防止さ
れるとともに、シャッタ部材が記録再生用開口部を確実
に閉塞して塵埃等の進入を防止され、ディスクの保護が
図られる。また、トーションバネのアーム部を極めて簡
単にバネホルダの係合穴に係合させることができ、トー
ションバネの組入れが容易である。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明に係るディスクカートリッジの実施例を
示す斜視図である。 【図２】同ディスクカートリッジの平面図である。 【図３】同ディスクカートリッジのスライド部材の拡大
斜視図である。 【図４】同ディスクカートリッジのロック部材の拡大斜
視図である。 【図５】同ディスクカートリッジのスライド部材とロッ
ク部材との係合状態を示す拡大平面図である。 【図６】同ディスクカートリッジのスライド部材とロッ
ク部材との係合解除状態を示す拡大平面図である。 【図７】同ディスクカートリッジのシャッタ付勢機構の
拡大平面図である。 【図８】同ディスクカートリッジのシャッタ付勢機構の
シャッタ部材が移動した状態を示す拡大平面図である。 【図９】同ディスクカートリッジのシャッタ付勢機構の
ピニオンギヤ及びバネホルダの拡大斜視図である。 【図１０】同ディスクカートリッジのシャッタ付勢機構
のバネホルダの縦断面図である。 【図１１】従来のディスクカートリッジのシャッタ付勢
機構の拡大平面図である。 【図１２】従来のディスクカートリッジのシャッタ付勢
機構のシャッタ部材が移動した状態を示す拡大平面図で
ある。 【図１３】従来のディスクカートリッジのシャッタ付勢
機構のピニオンギヤ及びバネホルダの拡大斜視図であ
る。 【図１４】従来のディスクカートリッジのシャッタ付勢
機構のバネホルダの縦断面図である。 【符号の説明】 １ ディスク ２ カートリッジ本体 ３ シャッタ部材 ９ 上シェルの記録再生用開口部 １０ 下シェルの記録再生用開口部 １２ スライド部材 ２４ 第１のラック ２６ 第２のラック ２７ ピニオンギヤ ２８ トーションバネ ２８ａ 一方のアーム部 ２８ｃ 他方のアーム部 ２８ｅ ねじりコイル部 ２９ バネホルダ ２９ｃ 係合穴 ２９ｄ 規制片 ２９ｆ 規制凸部

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】信号記録部に情報信号が記録されたディス
   クと、 このディスクが回転自在に収納されるとともに、信号記
   録部を径方向に亘って外方に臨ませる記録再生用開口部
   が設けられたカートリッジ本体と、このカートリッジ本
   体の一方側面部にスライド自在に組み付けられたスライ
   ド部材と、 このスライド部材に取付けられて記録再生用開口部を開
   閉するようにカートリッジ本体にスライド自在に組み合
   わされたシャッタ部材と、 スライド部材の一方側面部に設けられた第１のラック
   と、 この第１のラックと対向させてカートリッジ本体側に設
   けられた第２のラックと、 第１のラックと第２のラックとの間に介在されるととも
   に噛み合わされて回転して移動が可能なピニオンギヤ
   と、 このピニオンギヤに回動自在に組み合わされたバネホル
   ダと、 中心部のねじりコイル部から延長された一方のアーム部
   の先端がバネホルダに設けた係合穴に係合されるととも
   に他方のアーム部の先端がカートリッジ本体に形成した
   支点部に係合されてカートリッジ本体の一方コーナ部に
   配設され、記録再生用開口部を開放した状態にスライド
   されたシャッタ部材を記録再生用開口部を閉塞する方向
   へと付勢するトーションバネとを備え、 バネホルダには、係合穴に係合されたトーションバネの
   一方のアーム部を係合穴から抜け出る方向に対して規制
   する第１の規制手段と、この第１の規制手段に一体に形
   成されアーム部を第１の規制手段による規制状態に保持
   する第２の規制手段とが設けられ、上記第１の規制手段は、バネホルダの主面から係合穴の
   上方部に位置して庇状に張出した係止部を有する断面略
   Ｌ字状の規制片によって構成され、 上記第２の規制手段は、この規制片の先端からバネホル
   ダの主面側に向かって一体に突出された規制凸部と該規
   制凸部の係合穴側に向かって傾斜されているガイド傾斜
   部によって構成された ことを特徴とするディスクカート
   リッジ。