JP3413434B2 - 用紙処理装置および用紙処理機能をもつ印刷装置 - Google Patents

用紙処理装置および用紙処理機能をもつ印刷装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図31,図32) 発明が解決しようとする課題(図32) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (a)第1実施形態の説明(図1〜図13) (b)第2実施形態の説明(図14〜図24) (c)第3実施形態の説明(図25,図26) (d)第4実施形態の説明(図27,図28) (e)用紙搬送機構およびピンチ厚制御系の説明(図2
9,図30) (f)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に印刷を施
された用紙を収納する機能、もしくは、印刷を施されて
連続的に送られてくる連続用紙を切断する機能をもつ用
紙処理装置および印刷装置に関し、特に、大規模な情報
処理システム等に接続されて大量の印刷を行なうのに用
いて好適な装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、情報処理システムとしては、例え
ば、スーパーコンピュータ等のホストコンピュータやパ
ーソナルコンピュータ,オフィスコンピュータ等の端末
を、LAN等のネットワークを介して相互に通信可能に
接続したネットワークシステム等のように大規模なもの
が用いられている。
【0004】このような情報処理システムには、ネット
ワークを介して印刷装置(例えば電子式写真プリンタ装
置等)が接続されており、この印刷装置は、大量の印刷
用紙(連続用紙,連続帳票)に連続的に印刷を施すもの
で、ホストコンピュータや各端末からネットワークを介
して送られてくる大量の印刷情報を高速で印刷するよう
になっている。
【0005】印刷済みの用紙は印刷装置から大量に排出
されるため、その大量の用紙を印刷装置の用紙排出側で
積載し収納するなどの何らかの後処理を印刷済みの用紙
に対して施す必要がある。そこで、例えば特開平3−2
64470号公報や特開平2−243464号公報に
は、用紙後処理用の装置が開示されている。
【0006】前者の特開平3−264470号公報に記
載された装置では、印刷済みの印刷用紙を仕分けすべ
く、印刷済みの用紙を収納する複数の棚と、各棚へ印刷
済みの印刷用紙を搬送する搬送手段とがそなえられてい
る。このような装置では、印刷済みの用紙を、搬送手段
により各棚に仕分けして搬送・格納しておくことで、印
刷依頼を行なった者が、仕分け先の棚を予め認識してい
れば、その印刷結果を所定の棚から容易に受け取ること
ができる。
【0007】また、後者の特開平2−243464号公
報に記載された装置は、印刷済みの印刷用紙を排紙テー
ブル上に積み重ね、排紙テーブルの位置を移動させてジ
ョブ(印刷処理単位)で用紙の積載位置を少しずつ変更
できるように構成されている。このようにジョブ毎に印
刷用紙の積載位置にずれを生じさせることにより、印刷
用紙を各ジョブで簡単に区分けすることができる。
【0008】ところで、印刷装置が連続用紙に対して印
刷を行なう場合、その印刷装置の用紙排出側に、印刷済
みの連続用紙を適当な位置で切断するカット機能をそな
えた用紙処理装置(カッタ装置)を設置することが従来
より行なわれている。このような用紙処理装置を接続さ
れた印刷装置の構成例を図31,図32に示す。これら
の図31および図32に示すように、印刷装置(プリン
タ装置)101には、未印刷の連続用紙100をミシン
目位置で折り畳んだ状態で格納する用紙ホッパ102が
そなえられ、この用紙ホッパ102から供給される連続
用紙100に対して転写部103により連続的に印刷が
行なわれる。印刷済みの連続用紙100は、印刷装置1
01から排出され、この印刷装置101の用紙排出側
(後段)に接続された用紙処理装置(カッタ装置)11
0へ送り込まれる。
【0009】用紙処理装置110には、印刷装置101
からの印刷済みの連続用紙100を適当な位置で切断す
るためのカッタ111がそなえられている。このカッタ
111は、後述するごとく、適当な枚数(2つのミシン
目で挟まれた1区間分の用紙を1枚とする)毎に、もし
くは、ホストコンピュータ(上位装置)105からの指
示に応じて、連続用紙100をミシン目近傍で切断する
ものである。
【0010】また、用紙処理装置110には、印刷装置
101からの印刷済みの連続用紙100をミシン目位置
で折り畳みながら格納する用紙スタッカ112がそなえ
られている。そして、印刷済みの連続用紙100が、用
紙スタッカ112内に適当量だけ格納され、カッタ11
1により切断されて印刷装置101側の連続用紙100
から切り離されると、その切断位置までの1ブロック分
の連続用紙100が、用紙処理装置110の用紙スタッ
カ112から排出される。
【0011】なお、図31,図32において、符号10
4は印刷装置101上にそなえられたオペレータパネル
で、このオペレータパネル104から印刷装置101や
用紙処理装置110に対する各種設定が行なわれるよう
になっている。また、符号105はホストコンピュータ
(上位装置)で、印刷装置101に対し各種指示(印刷
依頼等)を与えてこの印刷装置101を制御するもので
ある。
【0012】ただし、図31に示すホストコンピュータ
105は、印刷装置用ソフトウエア105Aのみを有
し、このソフトウエア105Aにより、用紙処理装置1
10によるカット機能を別段考慮することなく、印刷装
置101を制御するように構成されている。一方、図3
2に示すホストコンピュータ105は、印刷装置用ソフ
トウエア105Aとともに用紙処理装置専用ソフトウエ
ア105Bを有しており、印刷装置用ソフトウエア10
5Aにより印刷装置101を制御しながら、用紙処理装
置専用ソフトウエア105Bにより、後述するごとく用
紙処理装置110のカッタ111によるカット動作や中
間セパレータの印刷を制御するように構成されている。
【0013】次に、図31および図32に示す各装置の
動作についてそれぞれ説明する。まず、図31に示す印
刷装置101では、例えばホストコンピュータ105か
ら送られてきた印刷データを、解析し展開してから、転
写部103で用紙ホッパ102からの連続用紙100に
対して印刷する。そして、印刷された連続用紙100
は、印刷装置101から用紙処理装置110に搬送され
て用紙スタッカ112内にスタックされる。
【0014】この図31に示す印刷装置101では、オ
ペレータが、オペレータパネル104から用紙処理装置
110のカッタ111による任意のカット枚数を予め設
定することが可能であり、そのカット枚数を設定した場
合、印刷装置101により連続用紙100に対して設定
カット枚数分だけ印刷が行なわれると、印刷装置101
から用紙処理装置110へカット指示が出力され、カッ
タ111によるカット動作が行なわれる。
【0015】このように印刷済みの連続用紙100をカ
ッタ111によりカットした場合、同一ジョブの印刷結
果が例えば図31に示すように複数(図中では3つ)の
部分に分断される。このように分断された同一ジョブの
印刷結果(連続用紙100)が用紙処理装置110から
バラバラに排出されると、印刷済みの連続用紙100の
各ブロックの相互関係(順序)や、さらには同一ジョブ
の印刷結果であるかどうかも分からなくなることがあ
る。
【0016】このような状況を防ぐために、分断された
連続用紙100の前後(最上面/最下面)のページに、
同一ジョブの印刷結果であることを示す情報、即ち「中
間セパレータ」を印刷することが考えられるが、その場
合、ホストコンピュータ105からカット指示コマンド
の前後に中間セパレータの印刷データを送信する必要が
ある。
【0017】図31に示す例では、印刷装置101がホ
ストコンピュータ105の印刷装置用ソフトウエア10
5Aにより制御されるが、ソフトウエア105A側から
は、連続用紙100のカット枚数やカット位置を認識す
ることができない。従って、中間セパレータの印刷等を
行なうことは不可能であり、当然、切断された連続用紙
100の最上面/最下面に中間セパレータを印刷するこ
とはできない。
【0018】そこで、図32に示す例では、ホストコン
ピュータ105側に、印刷装置用ソフトウエア105A
のほかに、カッタ111によるカット処理を制御するた
めの用紙処理装置(カッタ装置)110専用のソフトウ
エア105Bがそなえられている。この用紙処理装置専
用ソフトウエア105Bにより、連続用紙100のカッ
ト位置が管理され、印刷装置101へカット指示コマン
ドを送信する際には、カット位置の前後のページに中間
セパレータを印刷すべく、カット指示コマンド送信の前
後で中間セパレータの印刷データとその印刷指示コマン
ドとを印刷装置101へ送信する。カット指示コマンド
は印刷装置101を経由して用紙処理装置110に送信
され、そのカット指示コマンドに応じて、カッタ111
が、連続用紙100を2枚の中間セパレータの印刷ペー
ジに挟まれたミシン目近傍で切断する。
【0019】これにより、図32に示すように、分断さ
れた連続用紙100の最上面/最下面(断面)のページ
に、同一ジョブの印刷結果であることを示す情報である
中間セパレータが印刷され、オペレータ等は、その中間
セパレータを見るだけで、連続用紙100の各ブロック
がどのジョブの印刷結果であるかを判断できるようにな
っている。
【0020】なお、図32では、分断された連続用紙1
00の各ブロックの上面に、「中間セパレータ」と記載
されているが、実際には、ホストコンピュータ105か
ら送信された、ジョブを特定できる印刷データが印刷さ
れる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−264470号公報に記載された技術では、仕分け
先毎に棚を設置しなければならず、仕分け先が多くなる
程、棚のための膨大なスペースが必要となり、装置のコ
ストアップおよび大型化を招くことになる。また、特開
平2−243464号公報に記載された技術のように排
紙テーブル上に印刷用紙を積載していたのでは、大規模
な情報処理システムから依頼されて大量の印刷を行なう
場合、排紙テーブル上の印刷用紙の積載量が直ぐに限界
積載量に達し、排紙テーブル上に印刷用紙を排紙できな
くなる。このように排紙テーブル上の印刷用紙の積載量
が限界積載量になった場合には、印刷装置での印刷要求
の受付を中止し、この印刷装置に対して印刷依頼を行な
うホストコンピュータや各端末は、排紙テーブル上に積
載された印刷用紙が取り除かれるまでの間、印刷待ち状
態になる。これでは、排紙テーブル上の印刷用紙の積載
量が限界積載量に達する度に印刷を停止する必要があ
り、印刷効率が極めて悪化してしまう。
【0022】さらに、排紙テーブルを上下移動可能に構
成しておき、印刷用紙が排紙される度に、排紙テーブル
を下降させれば、排紙テーブル上に積載できる印刷用紙
の量を増やすことが可能である。しかし、このような構
成にしたとしても、大量の印刷を行なう場合には、排紙
テーブル上の印刷用紙の積載量は直ぐに限界積載量に達
してしまい、結局は、前述した技術と同様、印刷装置を
停止して排紙テーブル上の印刷用紙を取り除く間、情報
処理システムは印刷待ち状態にならざるを得ず印刷効率
の低下は免れられない。また、大量の印刷用紙を積載す
る場合には、最初に排紙テーブル上に積載した印刷用紙
は、その上に積載された印刷用紙の重さで、取り出し難
くなってしまうため、印刷用紙を取りに来た人に多大な
負担をかけることになる。
【0023】一方、図32に示した用紙処理装置110
付きの印刷装置101では、ホストコンピュータ105
上に用紙処理装置110専用のソフトウエア105Bが
必要になるため、印刷装置101に用紙処理装置110
を追加する場合に、ホストコンピュータ105のソフト
ウエア変更作業を行なわなければならず、多くの工数お
よび費用がかかる。
【0024】そこで、印刷装置101に、ジョブ情報に
基づいて中間セパレータの印刷データを生成するセパレ
ータ生成回路を設ける技術(特願平4−308358号
参照)も提案されているが、この場合も、印刷装置10
1に、中間セパレータを印刷するために新たな回路を追
加しなければならず、やはり多くの工数および費用がか
かってしまう。
【0025】また、図32に示すような用紙処理装置1
10付きの印刷装置101では、用紙スタッカ112に
おける用紙フル状態(連続用紙100の積載量が用紙ス
タッカ112の限界積載量に達した状態)の発生時にジ
ョブが継続されているか否かは、通常、オペレータ(利
用者)が実印刷データを目視することにより判断してい
る。この場合、オペレータに対する負担が極めて大きく
なってしまう。
【0026】そこで、ホストコンピュータ(上位装置)
105により、印刷枚数を計数し、その計数値が規定枚
数になった時点で、ジョブが継続していることを意味す
る印刷パターンを印刷するように印刷装置101へ指示
コマンドを送信し、その印刷パターンを連続用紙100
に印刷する技術も提案されている。この技術では、用紙
フル状態の発生時にジョブが継続されているか否かを容
易に判断できるが、印刷装置101において用紙厚が固
定である場合には対応可能であるが、種々の用紙厚対応
の印刷装置では用紙フル状態になる枚数が変動するため
に対応することができない。
【0027】さらに、図32に示すような用紙処理装置
110付きの印刷装置101において転写部103から
カッタ111までの間で用紙ジャムが発生した場合、そ
のジャムが軽微なものであれば、オペレータにより印刷
装置101内のジャム箇所に対する処置を行なった後、
通常、ジャム発生時に転写部103からカッタ111ま
での間に位置していた連続用紙100についてリカバリ
印刷を行なうように印刷装置101は制御される。
【0028】従って、この場合、ジャム発生時に転写部
103からカッタ111までの間に位置していた連続用
紙100に対する印刷データが、重複して印刷されるこ
とになる。このため、オペレータは、印刷出力された連
続用紙100を1枚ずつチェックして、印刷結果の連続
用紙100の中からリカバリ印刷による重複ページを見
つけ出して取り除くという作業を行なわなければなら
ず、この作業に多大な労力を要し、オペレータに大きな
負担がかかっていた。
【0029】本発明は、上述した各種課題に鑑み創案さ
れたもので、装置のコストアップや大型化のほか印刷効
率の低下を招くことなく、且つ、利用者に大きな負担を
かけることなく、印刷済み用紙の効率のよいスタックを
可能にした、用紙処理装置および用紙処理機能をもつ印
刷装置を提供することを第1の目的とする。また、本発
明は、現行装置のハードウエア構成を変更したり新規の
ハードウエア構成を追加したりすることなく、且つ、上
位装置側でのソフトウエアを変更することなく、中間セ
パレータを印刷できるようにした、用紙処理機能をもつ
印刷装置を提供することを第2の目的とする。
【0030】さらに、本発明は、用紙フル状態の発生時
のジョブ継続状態(印刷処理継続状態)を示す印刷パタ
ーンを、用紙厚に関係なく印刷できるようにして、その
ジョブ継続状態を一目で判別可能にし、利用者に対する
負担の軽減をはかった、用紙処理機能をもつ印刷装置を
提供することを第3の目的とする。またさらに、本発明
は、用紙ジャム発生後のリカバリ印刷による重複ページ
を容易に区分けできるようにして、利用者に対する負担
の軽減をはかった、用紙処理機能をもつ印刷装置を提供
することを第4の目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の用紙処理装置は、印刷処理単位毎に印刷を
施された印刷用紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理する
ものであって、複数の印刷処理単位分の印刷用紙を
、印刷処理単位毎に区別可能に積載される積載部と、
該積載部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機
構と、新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理
単位の印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載
させるオフセット機構とを有し、該オフセット機構が、
該積載部に設けられ印刷用紙を積載される搬出ベルト
と、該搬出ベルトの位置を移動させるための駆動モータ
とから構成されている(請求項1)。また、本発明の用
紙処理装置は、印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理するものであって、
複数の印刷処理単位分の印刷用紙を、順次、印刷処理単
位毎に区別可能に積載される積載部と、該積載部に積載
された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機構と、新たな印
刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の印刷用紙
の積載位置からずらして該積載部に積載させるオフセッ
ト機構とを有し、前記搬出機構が前記オフセット機構と
兼用される(請求項2)。
【0032】さらに、本発明の用紙処理装置は、複数の
印刷処理単位分の印刷用紙を順次、印刷処理単位毎に
区別可能に積載される積載部と、該積載部における印刷
用紙の積載量を検知する積載量検知手段と、該積載量検
知手段により検知された積載量が所定量に達した場合に
該積載部への印刷用紙積載動作を停止させる停止手段
、新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単
位の印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載さ
せるオフセット機構とを有し、該オフセット機構が、該
積載部に設けられ印刷用紙を積載される搬出ベルトと、
該搬出ベルトの位置を移動させるための駆動モータとか
ら構成されている(請求項)。このとき、該停止手段
により該積載部への印刷用紙積載動作を停止させた後に
該積載部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機
構をそなえてもよい(請求項)。
【0033】また、本発明の用紙処理装置は、印刷処理
単位毎に印刷を施された印刷用紙を送り込まれ当該印刷
用紙を処理するものであって、前記印刷用紙が、所定量
を一つの積載単位とする連続用紙で、且つ、複数の積載
単位の連続用紙を相互に接続したものであり、複数の印
刷処理単位分の印刷用紙を順次積載しうる積載部と、前
記連続用紙相互間の接続部分を検出する接続部分検出手
段と、該接続部分検出手段により前記接続部分を検出し
た場合に印刷用紙を当該接続部分で切断する切断機構
と、該切断機構により切断され且つ該積載部に積載され
た前記一つの積載単位分の印刷用紙を外部へ搬出する搬
出機構とを有している(請求項)。このとき、該積載
部において印刷用紙が印刷処理単位毎に区別可能に積載
されるように構成してもよいし(請求項8)、新たな印
刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の印刷用紙
の積載位置からずらして該積載部に積載させるオフセッ
ト機構をそなえてもよい(請求項9)。そして、該オフ
セット機構は、該積載部に設けられ印刷用紙を積載され
る搬出ベルトと、該搬出ベルトの位置を移動させるため
の駆動モータとから構成される(請求項10)。
【0034】
【0035】なお、搬出機構とオフセット機構とをそな
える場合には、前記搬出機構が前記オフセット機構と兼
用されるように構成することもできる(請求項,1
)。
【0036】また、請求項1〜のいずれか一つに記載
の用紙処理装置において、前記印刷用紙を連続用紙と
し、この連続用紙を印刷処理単位毎に切断する切断機構
をそなえてもよい(請求項)。また、本発明の用紙処
理装置は、印刷処理単位毎に印刷を施された連続用紙を
印刷用紙として送り込まれ当該印刷用紙を処理するもの
であって、複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次積載
しうる積載部と、該積載部における印刷用紙の積載量を
検知する積載量検知手段と、各印刷処理単位の終了通知
を受け付ける終了受付部と、印刷用紙を切断する切断機
構と、該積載量検知手段により検知された積載量が第1
所定量に達した場合に該切断機構による切断動作を行な
うかもしくは該積載量検知手段により検知された積載量
が第2所定量に達し且つ該終了受付部が前記終了通知を
受け付けた場合に該切断機構による切断動作を行なうか
を選択する選択手段とを有している(請求項1)。こ
のとき、該切断機構により切断され且つ該積載部に積載
された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機構をそなえても
よい(請求項1)。
【0037】一方、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装
置は、印刷用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷部
により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用紙を送り
込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とからなり、
該用紙処理部が、複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順
次積載しうる積載部と、該積載部に積載された印刷用紙
を該用紙処理部から搬出する搬出機構と、該積載部が印
刷用紙で満杯になるまでに当該積載部に積載可能な印刷
用紙の量が所定量以内になったニアフル状態を検出する
ニアフル検出手段とを有し、該ニアフル検出手段による
ニアフル状態検出時に印刷処理単位の印刷が終了してい
ない場合には該印刷部による印刷処理を継続して行なわ
せる一方、該ニアフル検出手段によるニアフル状態検出
時に印刷処理単位の印刷が終了している場合には該用紙
処理部の該搬出機構による搬出動作を行なわせる制御手
段がそなえられている(請求項1)。また、本発明の
用紙処理機能をもつ印刷装置は、印刷用紙に対して印刷
を施す印刷部と、該印刷部により印刷処理単位毎に印刷
を施された印刷用紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理す
る用紙処理部とからなり、該用紙処理部が、複数の印刷
処理単位分の印刷用紙を、順次、印刷処理単位毎に区別
可能に積載される積載部と、該積載部に積載された印刷
用紙を外部へ搬出する搬出機構と、新たな印刷処理単位
の印刷用紙を直前の印刷処理単位の印刷用紙の積載位置
からずらして該積載部に積載させるオフセット機構とを
有し、該オフセット機構が、該積載部に設けられ印刷用
紙を積載される搬出ベルトと、該搬出ベルトの位置を移
動させるための駆動モータとから構成されている(請求
項15)。さらに、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装
置は、印刷用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷部
により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用紙を送り
込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とからなり、
該用紙処理部が、複数の印刷処理単位分の印刷用紙を、
順次、印刷処理単位毎に区別可能に積載される積載部
と、該積載部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬
出機構と、新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷
処理単位の印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に
積載させるオフセット機構とを有し、前記搬出機構が前
記オフセット機構と兼用される(請求項16)。
【0038】
【0039】また、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装
置は、印刷用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷部
により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用紙を送り
込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とからなり、
該用紙処理部が、複数の印刷処理単位分の印刷用紙を
順次、印刷処理単位毎に区別可能に積載される積載部
と、該積載部における印刷用紙の積載量を検知する積載
量検知手段と、該積載量検知手段により検知された積載
量が所定量に達した場合に該積載部への印刷用紙積載動
作を停止させる停止手段と、新たな印刷処理単位の印刷
用紙を直前の印刷処理単位の印刷用紙の積載位置からず
らして該積載部に積載させるオフセット機構とを有し、
該オフセット機構が、該積載部に設けられ印刷用紙を積
載される搬出ベルトと、該搬出ベルトの位置を移動させ
るための駆動モータとから構成されている(請求項
)。
【0040】このとき、該用紙処理部が、該停止手段に
より該積載部への印刷用紙積載動作を停止させた後に該
積載部に積載された印刷用紙を該用紙処理部から搬出す
る搬出機構を有して構成されている(請求項18)。さ
らに、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装置は、印刷用
紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷部により印刷処
理単位毎に印刷を施された印刷用紙を送り込まれ当該印
刷用紙を処理する用紙処理部とからなり、前記印刷用紙
が、所定量を一つの積載単位とする連続用紙で、且つ、
複数の積載単位の連続用紙を相互に接続したものであ
り、該用紙処理部が、複数の印刷処理単位分の印刷用紙
を順次積載しうる積載部と、前記連続用紙相互間の接続
部分を検出する接続部分検出手段と、該接続部分検出手
段により前記接続部分を検出した場合に印刷用紙を当該
接続部分で切断する切断機構と、該切断機構により切断
され且つ該積載部に積載された前記一つの積載単位分の
印刷用紙を該用紙処理部から搬出する搬出機構とを有し
ている(請求項2)。
【0041】なお、本発明の印刷装置は、該用紙処理部
の該積載部において印刷用紙が印刷処理単位毎に区別可
能に積載されるように構成されている(請求項19
)。このとき、該用紙処理部に、新たな印刷処理単位
の印刷用紙を直前の印刷処理単位の印刷用紙の積載位置
からずらして該積載部に積載させるオフセット機構がそ
なえられる(請求項226)。
【0042】そして、該オフセット機構は、該積載部に
設けられ印刷用紙を積載される搬出ベルトと、該搬出ベ
ルトの位置を移動させるための駆動モータとから構成さ
れる(請求項227)。また、搬出機構とオフセッ
ト機構とをそなえる場合には、前記搬出機構が前記オフ
セット機構と兼用されるように構成することもできる
(請求項228)。
【0043】さらに、請求項1〜2のいずれかに記
載の印刷装置において、前記印刷用紙を連続用紙とし、
この連続用紙を印刷処理単位毎に切断する切断機構をそ
なえてもよい(請求項23)。また、本発明の用紙処理
機能をもつ印刷装置は、印刷用紙に対して印刷を施す印
刷部と、該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施され
た連続用紙を印刷用紙として送り込まれ当該印刷用紙を
処理する用紙処理部とからなり、複数の印刷処理単位分
の印刷用紙を順次積載しうる積載部と、該積載部におけ
る印刷用紙の積載量を検知する積載量検知手段と、印刷
用紙を切断する切断機構とが該用紙処理部にそなえられ
るとともに、印刷処理単位の終了通知を受け付ける終了
受付部と、該積載量検知手段により検知された積載量が
第1所定量に達した場合に該切断機構による切断動作を
行なうかもしくは該積載量検知手段により検知された積
載量が第2所定量に達し且つ該終了受付部が前記終了通
知を受け付けた場合に該切断機構による切断動作を行な
うかを選択する選択手段とをそなえている(請求項
)。このとき、該用紙処理部に、該切断機構により切
断され且つ該積載部に積載された印刷用紙を該用紙処理
部から搬出する搬出機構をそなえてもよい(請求項3
)。
【0044】上述した本発明の用紙処理装置(請求項
,2)および印刷装置(請求項14〜16)では、印
刷部により印刷された複数の印刷処理単位分の印刷用紙
が積載部に積載され、積載部における印刷用紙の積載量
が所定量になった時点で、印刷用紙を搬出機構により積
載部から外部へ搬出することができる。これにより、複
数の印刷処理単位分の印刷用紙の装置内での収納場所を
できる限り小さくすることができる。また、積載部にお
ける印刷用紙の積載量が所定量になった時点で、印刷用
紙を搬出機構により積載部から外部へ搬出することで、
印刷用紙を積載部に積載し過ぎ、最初に積載した印刷処
理単位の印刷用紙を取り出せなくなるという不都合を解
消することができる。
【0045】このとき、印刷装置(請求項14)では、
ニアフル検出手段により積載部のニアフル状態を検出し
た時点で、印刷処理単位の印刷が終了していなければ、
制御手段により、その印刷が終了するまで印刷部による
印刷処理を継続するように制御される。これにより、1
つの印刷処理単位分の印刷を途中で終了させて印刷用紙
を搬出機構により搬出してしまうことがないので、同一
の印刷処理単位分の印刷用紙が別の積載単位として搬出
され別々に積載・搬出されるのを防止することができ
る。
【0046】上述した本発明の用紙処理装置(請求項
)および印刷装置(請求項17)では、積載部におけ
る印刷用紙の積載量が積載量検知手段により検知され、
その積載量が所定量〔積載単位;例えば印刷開始前の用
紙収納量(具体的には、用紙が収納・販売されている1
箱分の量)〕に達した場合、停止手段により、積載部へ
の印刷用紙の積載が停止される。このため、積載部にお
ける印刷用紙の積載量を、運搬に適した量にすることが
できる。停止手段による積載動作停止後、搬出機構によ
り、印刷用紙を所定量(所定の積載単位)毎に積載部か
ら外部へ搬出することで、印刷用紙を収納するスペース
を小さくすることができる(請求項18)。
【0047】上述した本発明の用紙処理装置(請求項
)および印刷装置(請求項24)では、接続部分検出
手段により次の積載単位との接続部分を検出した場合に
切断機構により連続用紙を切断することで、積載部に積
載される印刷用紙の積載量が所定量の積載単位になる度
に印刷用紙の切断が行なわれることになり、積載部にお
ける印刷用紙の積載量を、運搬に適した量にすることが
できる。また、切断機構による切断動作後、搬出機構に
より、その所定量の積載単位の印刷用紙を積載部から外
部へ搬出することで、印刷用紙を収納するスペースを小
さくすることができる。
【0048】なお、本発明の用紙処理装置および印刷装
置では、積載部における複数の印刷処理単位分の印刷用
紙が印刷処理単位毎に区別できるような状態で積載され
ている。つまり、積載部に積載されている複数の印刷処
理単位分の印刷用紙中から、特定の印刷処理単位の印刷
用紙を容易に区別することができる(請求項1〜3,
8,15〜17,19,25)。
【0049】このとき、オフセット機構により、積載部
に積載される印刷用紙を印刷処理単位毎にずらした状態
で積載することで、色紙を用いたり特殊な印刷を行なっ
たりすることなく、印刷処理単位毎の印刷用紙を容易に
区別することができる(請求項1〜3,9,15〜1
7,20,26)。そして、上述したオフセット機構
は、搬出ベルトと駆動モータとにより簡単な構成で実現
することができ、駆動モータにより搬出ベルトの位置を
移動させることで、搬出ベルト上に載置される印刷用紙
が印刷処理単位毎にずらした状態で積載される。従っ
て、色紙を用いたり特殊な印刷を行なったりすることな
く、印刷処理単位毎の印刷用紙を容易に区別することが
できる(請求項1,3,10,15,17,21,2
)。
【0050】また、搬出機構およびオフセット機構をそ
なえる装置では、搬出機構とオフセット機構とを兼用す
ることにより、これらの機構を別々に設ける必要がなく
装置をよりコンパクトに構成することができる。このと
き、駆動モータにより搬出ベルトの位置を移動させるこ
とで、搬出ベルト上に載置される印刷用紙を積載部から
外部へ搬出することができる(請求項2,5,11,1
6,22,28)。
【0051】さらに、請求項1〜記載の用紙処理装置
や請求項1〜2記載の印刷装置で取り扱う印刷用紙
を連続用紙とし、この連続用紙を切断機構により印刷処
理単位毎に切断することで、積載部における複数の印刷
処理単位分の印刷用紙を印刷処理単位毎に容易に区別す
ることができる(請求項23)。上述した本発明の
用紙処理装置(請求項1)および印刷装置(請求項
)では、積載部における印刷用紙(連続用紙)の積載
量が第1所定量に達したことを積載量検知手段により検
知した場合に切断機構による切断動作を行なうか、もし
くは、積載部における印刷用紙の積載量が第2所定量に
達したことを積載量検知手段により検知し且つ終了受付
部が印刷処理単位の終了通知を受け付けた場合に切断機
構による切断動作を行なうかを選択手段により選択可能
に構成されているので、利用者の多様な要望に対応する
ことができる。
【0052】また、切断機構による切断動作後、搬出機
構により、複数の印刷処理単位分の印刷結果を含む所定
量の印刷用紙を積載部から外部へ搬出することで、印刷
用紙を収納するスペースを小さくすることができる(請
求項1,3)。さらに、上述した用紙処理機能をも
つ印刷装置(請求項1〜3)では、請求項1〜1
に記載の用紙処理装置としての機能が付加されることに
より、簡素な構成で省スペースを実現しながら印刷用紙
を効率よく積載でき、しかも、印刷用紙を印刷処理単位
毎に容易に区分可能となり、印刷装置の利用者の多様な
要望に対応することができる。
【0053】ところで、本発明の用紙処理機能をもつ印
刷装置は、連続用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印
刷部の印刷動作を制御する印刷制御部と、該印刷部によ
り印刷を施された連続用紙を切断する切断機構を有する
用紙処理部とからなり、印刷中の印刷データのジョブ名
を装置上で表示すべく印刷データとともに印刷依頼元か
ら送られてくるジョブ名情報を格納する記憶部を有し、
一つの印刷処理単位の印刷中に該切断機構により連続用
紙を切断する場合、該印刷制御部が、該記憶部に格納さ
れたジョブ名情報に基づいて、印刷中の印刷データのジ
ョブ名を切断位置の前後のページに中間セパレータとし
て印刷するように該印刷部を制御することを特徴として
いる(請求項3)。
【0054】この印刷装置(請求項3)では、一つの
印刷処理単位の印刷中に切断機構により連続用紙を切断
する場合、印刷制御部および印刷部により、印刷中の印
刷データのジョブ名が、記憶部から読み出されて切断位
置の前後のページに中間セパレータとして印刷される。
つまり、従来より印刷依頼元から送られていた表示用の
ジョブ名情報を用い、そのジョブ名を中間セパレータと
して印刷することができるので、一つの印刷処理単位の
印刷結果である連続用紙が切断により分断されていて
も、利用者は、連続用紙に印刷された中間セパレータと
してのジョブ名を参照するだけで、連続用紙の各ブロッ
クがどのジョブの印刷結果であるかを容易に判断するこ
とができる。
【0055】また、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装
置は、連続用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷部
の印刷動作を制御する印刷制御部と、該印刷部により印
刷を施された連続用紙を切断する切断機構を有する用紙
処理部とからなり、中間セパレータのパターンデータを
予め登録される記憶部を有し、一つの印刷処理単位の印
刷中に該切断機構により連続用紙を切断する場合、該印
刷制御部が、該記憶部に格納された前記パターンデータ
を切断位置の前後のページに中間セパレータとして印刷
するように該印刷部を制御することを特徴としている
(請求項3)。このとき、該記憶部が既存のオーバレ
イメモリであり、前記パターンデータをオーバレイパタ
ーンとして該オーバレイメモリに登録するように構成し
てもよい(請求項33)。
【0056】この印刷装置(請求項3)では、一つの
印刷処理単位の印刷中に切断機構により連続用紙を切断
する場合、印刷制御部および印刷部により、中間セパレ
ータのパターンデータが、記憶部から読み出されて切断
位置の前後のページに印刷される。つまり、予め登録さ
れているパターンデータを中間セパレータとして印刷す
ることができるので、一つの印刷処理単位の印刷結果で
ある連続用紙が切断により分断されていても、利用者
は、連続用紙に印刷された中間セパレータとしてのパタ
ーンデータを参照するだけで、連続用紙の各ブロックが
どのジョブの印刷結果であるかを容易に判断することが
できる。このとき、既存のオーバレイメモリにパターン
データをオーバレイパターンとして登録することによ
り、パターンデータ用の記憶部を新たに設ける必要がな
い(請求項33)。
【0057】さらに、本発明の用紙処理機能をもつ印刷
装置は、連続用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷
部の印刷動作を制御する印刷制御部と、該印刷部により
印刷を施された連続用紙を切断する切断機構を有する用
紙処理部とからなり、該切断機構による切断動作タイミ
ングに応じて計数動作を行ないその計数値を出力する計
数部を有し、一つの印刷処理単位の印刷中に該切断機構
により連続用紙を切断する場合、該印刷制御部が、該計
数部からの計数値を切断位置の前後のページに中間セパ
レータとして印刷するように該印刷部を制御することを
特徴としている(請求項34)。
【0058】この印刷装置(請求項34)では、一つの
印刷処理単位の印刷中に切断機構により連続用紙を切断
する場合、印刷制御部および印刷部により、切断動作タ
イミングに応じた計数部による計数値が、切断位置の前
後のページに中間セパレータとして印刷される。つま
り、切断動作タイミングに応じた計数値を中間セパレー
タとして印刷することができるので、一つの印刷処理単
位の印刷結果である連続用紙が切断により分断されてい
ても、利用者は、連続用紙に印刷された中間セパレータ
としての計数値を参照するだけで、連続用紙の各ブロッ
ク相互の接続関係を容易に判断することができる。
【0059】一方、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装
置は、連続用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷部
の印刷動作を制御する印刷制御部と、該印刷部により印
刷処理単位(ジョブ)毎に印刷を施された連続用紙を処
理する用紙処理部とからなり、該用紙処理部が、該印刷
部により印刷を施された連続用紙を切断する切断機構
と、該印刷部により印刷を施された連続用紙を積載しう
る積載部と、該積載部が連続用紙で満杯となったフル状
態を検出する用紙フル検出器と、該切断機構の切断動作
を制御する切断制御部とを有して構成され、一つの印刷
処理単位の印刷中に該用紙フル検出器により該積載部の
フル状態を検出した場合、該印刷制御部が、連続用紙の
切断指示を該切断制御部へ出力するとともに印刷処理継
続中(ジョブ継続中)である旨を示すパターンを切り離
し側の連続用紙に印刷するように該印刷部を制御するこ
とを特徴としている(請求項35)。
【0060】このとき、連続用紙を該切断機構により切
断させるための切断指示が入力された時に該用紙フル検
出器により該積載部のフル状態を検出した場合、該印刷
制御部は、連続用紙の切断指示を該切断制御部へ出力す
るとともに前記パターンを切り離し側の連続用紙に印刷
するように該印刷部を制御する(請求項36)。前記パ
ターンの印刷を実行するか否かを設定する設定部(請求
37)や、該印刷部により前記パターンの印刷を行な
うと同時に警告を発生する警告部(請求項4)をそな
えてもよい。
【0061】また、該印刷制御部は、前記切り離し側の
連続用紙を該積載部に積載した時に最上面となる部分
に、前記パターンを印刷するように該印刷部を制御する
(請求項38)。連続用紙を該積載部へ排出させるため
の用紙排出指示が入力された時に該用紙フル検出器によ
り該積載部のフル状態を検出した場合、該印刷制御部
は、連続用紙の切断指示を該切断制御部へ出力するとと
もに前記パターンを切り離し側の連続用紙に印刷するよ
うに該印刷部を制御した後、用紙排出動作を実行させる
ように制御する(請求項39)。
【0062】印刷中に連続用紙切れを生じた際に残りの
連続用紙を印刷することなく自動的に排出する自動用紙
排出モード設定状態で連続用紙切れを生じた場合、該印
刷制御部は、連続用紙の切断指示を該切断制御部へ出力
するとともに前記パターンを連続用紙に印刷するように
該印刷部を制御した後、自動用紙排出動作を実行させる
ように制御する(請求項4)。
【0063】さらに、該印刷制御部は、該用紙処理部の
使用中にのみ該印刷部による前記パターンの印刷制御を
実行する構成としてもよいし(請求項4)、該印刷制
御部に、前記パターンを予め記憶する記憶部をそなえて
もよい(請求項43)。上述した本発明の印刷装置(請
求項35)では、一つの印刷処理単位の印刷中に用紙フ
ル検出器により積載部のフル状態を検出した場合、印刷
制御部および印刷部により、印刷処理継続中である旨を
示すパターンが切り離し側の連続用紙に印刷される。つ
まり、積載部のフル状態が用紙フル検出器により検出さ
れるので、用紙厚に関係なく印刷処理継続中である旨を
示すパターンを確実に印刷でき、利用者は用紙フル時の
印刷処理継続状態(ジョブ継続状態)を一目で判別する
ことができる。
【0064】なお、切断指示や用紙排出指示が入力され
た時に用紙フル検出器により積載部のフル状態を検出し
た場合、あるいは、自動用紙排出モード設定状態で連続
用紙切れを生じた場合、印刷制御部および印刷部により
印刷処理継続中である旨を示すパターンが連続用紙に印
刷されるので、印刷装置の各種状況に対応して確実に前
記パターンを印刷でき、利用者は用紙フル時の印刷処理
継続状態(ジョブ継続状態)を一目で判別することがで
きる(請求項3639,4)。
【0065】また、設定部により、前記パターンの印刷
を実行するか否かを設定・選択することで、印刷装置の
利用者の多様な要望に対応できる(請求項37)。さら
に、切り離し側の連続用紙を積載部に積載した時に最上
面となる部分に前記パターンを印刷することにより、利
用者から必ず目に入る位置にそのパターン印刷が行なわ
れるので、利用者は用紙フル時の印刷処理継続状態(ジ
ョブ継続状態)をより確実に判別することができる(請
求項38)。
【0066】またさらに、警告部により、印刷部による
前記パターンの印刷動作と同時に警告を発生すること
で、印刷処理継続中に積載部がフル状態になったことを
利用者に対して確実に知らせることができる(請求項4
)。さらにまた、用紙処理部の使用中にのみ印刷部に
よる前記パターンの印刷制御を実行することができるほ
か(請求項4)、印刷制御部の記憶部に前記パターン
を予め記憶しておくことにより、印刷制御部は、前記パ
ターンを記憶部から読み出して前記パターンの印刷を行
なえ、外部からそのパターンを設定・登録する必要がな
くなる(請求項43)。
【0067】そして、本発明の用紙処理機能をもつ印刷
装置は、連続用紙に対して印刷を施す印刷部と、該印刷
部により印刷を施された連続用紙を切断する切断機構を
有する用紙処理部とを有するとともに、該印刷部による
リカバリ印刷を必要とする異常状態の発生を検出する異
常検出手段と、該異常検出手段により前記異常状態の発
生を検出した場合に前記リカバリ印刷の対象となる印刷
部分の前後を切断して当該印刷部分を連続用紙から切り
離すように該切断機構を制御する切断制御部とを有して
いる(請求項44)。
【0068】このとき、該印刷部によるリカバリ印刷を
行なった場合に重複印刷部分が存在する旨を表示する表
示部をそなえてもよい(請求項45)。この印刷装置
(請求項44)では、異常検出手段によりリカバリ印刷
を必要とする異常状態の発生を検出した場合、切断制御
部により、前記リカバリ印刷の対象となる印刷部分の前
後が切断され、当該印刷部分が連続用紙から切り離され
る。従って、利用者は、異常状態発生後のリカバリ印刷
による重複ページを容易に区分けすることができる。
【0069】このとき、表示部において、印刷部による
リカバリ印刷に伴う重複印刷部分が存在する旨を表示す
ることにより、重複印刷部分を除去するように利用者に
対して促すことができる(請求項45)。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図1〜図13により、本発明の第1実施形態としての用
紙処理装置および用紙処理機能をもつ印刷装置について
説明する。なお、全図を通じて、同一対象物には同一の
符号を付す。
【0071】(a1)印刷装置の説明 図1は本発明の第1実施形態としての用紙処理機能をも
つ印刷装置の全体構成を概略的に示す斜視図で、この図
1に示すように、本実施形態の印刷装置は、印刷を施さ
れる供給用紙7を搭載する搭載台1と、この搭載台1か
ら供給される供給用紙7に対して印刷を施すプリンタ装
置(印刷部)2と、このプリンタ装置2によりジョブ
(印刷処理単位)毎に印刷された印刷用紙8を積載する
ための処理を行なう用紙処理装置(用紙処理部)3とか
ら構成されている。
【0072】搭載台1には、市販の箱単位(一箱150
0枚程度;本実施形態ではこの箱単位の用紙7を一つの
積載単位とする)で未印刷の供給用紙7が搭載されてい
る。この供給用紙7は、ミシン目位置で折り畳んだ状態
の連続用紙であり、以降、2つのミシン目で挟まれた1
区間分の用紙7(8)を1枚(1ページ)として計数・
記載するものとする。複数箱の供給用紙7を搭載する場
合には、各箱単位の供給用紙7の後端と次の箱単位の供
給用紙7の先端とを、セロハンテープ等の接続手段によ
り相互に接続しておくことにより、次々と多量の供給用
紙7に対して印刷を行なえるようになっている。
【0073】供給用紙7は、搭載台1からプリンタ装置
2へ供給される。プリンタ装置2には、ネットワークを
介してホストコンピュータ(上位装置;図10の符号1
00参照)が接続されており、このホストコンピュータ
からの印刷指示や印刷データが送信される。そして、プ
リンタ装置2により、ホストコンピュータからの印刷指
示に応じてホストコンピュータからの印刷データが供給
用紙7に印刷され、その印刷結果が印刷用紙8としてプ
リンタ装置2から用紙処理装置3へ送り込まれるように
なっている。なお、プリンタ装置2としては、具体的に
は、インパクトプリンタ,電子写真プリンタ等、種々の
タイプのものを用いることができる。
【0074】プリンタ装置2により印刷を施された印刷
用紙8は、用紙処理装置3に設けられた積載部としての
テーブル33(図1では図示省略;図3〜図9参照)上
に順次積載される。このテーブル33上には、複数ジョ
ブ分の印刷用紙8が順次積載される。また、テーブル3
3上における印刷用紙8の積載量が所定量(例えば前述
した一積載単位の量)に達した場合には、テーブル33
上の印刷用紙8は、搬出機構としての方向転換部6およ
びコンベア4,5により用紙処理装置3から搬出されコ
ンベア4,5上に並べられる。コンベア4,5上に並べ
られた印刷用紙8は、印刷出力を依頼した利用者が受け
取りに来るのを待つことになる。
【0075】なお、図1には図示しないが、搬出機構と
しては、図7〜図9により後述するオフセット機構70
も用いられており、このオフセット機構70により、テ
ーブル33上の印刷用紙8が用紙処理装置3の側面から
搬出されるようになっている。ここで、方向転換部6
は、用紙処理装置3の側面から搬出された所定量の印刷
用紙8の搬送方向を、用紙処理装置3の横方向から、搭
載台1,プリンタ装置2および用紙処理装置3の並び方
向(コンベア4,5の流れ方向)へ転換するためのもの
である。
【0076】コンベア4は、方向転換部6により方向転
換された印刷用紙8を前記並び方向へ順次搬送するもの
であり、コンベア5は、コンベア4の下流側に連続的に
配置され、コンベア4上が印刷用紙8を満載した状態と
なった場合に、コンベア4から印刷用紙8を順次送り込
まれて前記並び方向へ搬送するものである。これらのコ
ンベア4,5および方向転換部6は着脱可能に構成され
ており、装置を設置する設置状況(レイアウト,設置場
所の広さ等)や印刷出力量に応じてコンベア4,5およ
び方向転換部6等を着脱して配置することにより、利用
者の多岐に亘る要望に対応できるようになっている。
【0077】(a2)プロセス部の説明 図2は、本実施形態におけるプリンタ装置2のプロセス
部10の構成を模式的に示す縦断面図で、この図2に示
すように、プロセス部10は、感光ドラム20と、この
感光ドラム20の周囲に配置された前帯電器21,露光
部(本実施形態では光学ユニット)22,現像装置2
3,用紙進入ガイド24,転写部(転写帯電器)25,
AC除電器26,クリーニング部27およびLED除電
器28とから構成されている。
【0078】印刷に際しては、感光ドラム20を図2中
の矢印Aで示す方向に回転駆動し、この感光ドラム20
の表面を前帯電器21により一様に帯電させる。次に、
露光部22により、感光ドラム20の表面に印刷データ
に応じたパターンの露光を行なって静電潜像を形成す
る。この静電潜像は、現像装置23からトナーを供給さ
れることにより現像され、可視画像であるトナー像にな
る。
【0079】一方、搭載台1から供給される供給用紙7
は、搬送路29に沿って搬送され、用紙進入ガイド24
に案内されて転写部25の位置(転写位置)へ送られ
る。この転写位置において、感光ドラム20と転写部2
5とが供給用紙7を挟んで対向しており、感光ドラム2
0上のトナーが供給用紙7へ転写される。この後、供給
用紙7はさらに搬送路29に沿って搬送され、供給用紙
7上に転写されたトナーは、定着部(図示せず)におい
て熱,圧力あるいは光等により供給用紙7に対して定着
される。
【0080】転写工程後の感光ドラム20の表面には、
トナーの一部が供給用紙7に転写されずに残留してお
り、この残留トナーを感光ドラム20から除去する必要
がある。そこで、AC除電器26により残留トナーの電
荷を除去した後、クリーニング部27にて機械的に感光
ドラム20の表面から残留トナーを除去する。この機械
的な除去手段としては、クリーニングブレード,クリー
ニングブラシ等を使用する。
【0081】感光ドラム20から残留トナーを除去した
後、感光ドラム20の表面の電位を初期状態(例えば0
V)に戻すために、LED除電器28により感光ドラム
20の表面の除電を行なう。そして、次の印刷工程を行
なうべく、感光ドラム20の表面を、前帯電器21によ
り再び一様に帯電させる。
【0082】このようにしてプロセス部10において供
給用紙7に対する印刷が行なわれ、印刷を施された供給
用紙7は、印刷用紙8として搬送路29に沿って、プリ
ンタ装置2から次段の用紙処理装置3へ搬送される。な
お、図2中、符号23Aは現像装置23のトナーホッパ
である。 (a3)用紙処理装置の説明 図3は、第1実施形態における用紙処理装置3の構成を
概略的に示す模式図であり、この図3に示すように、本
実施形態における用紙処理装置3には、バッファ部3
1,カッタ(切断機構)32および積載部としてのテー
ブル33がそなえられている。
【0083】ここで、バッファ部31は、用紙サイズに
よるパスの長さの変化を吸収するためのものである。即
ち、本実施形態の印刷装置は、バッファ部31内におけ
る印刷用紙8の長さを調節することにより、印刷用紙8
のミシン目がカッタ32の切断位置に位置する時には、
同時に、プリンタ装置2内の転写部25の転写位置にも
供給用紙7のミシン目が位置するように構成されてい
る。従って、通常の印刷時に、切断位置と転写位置との
間には、例えば7枚分等の整数枚分の印刷用紙8が連続
的に存在している。
【0084】連続用紙をページ単位で取り扱うために
は、カッタ32は、連続用紙である印刷用紙8をミシン
目の位置もしくはその近傍で切断する必要があり、その
ためにカッタ32の切断位置にミシン目が位置するよう
になっている。さらに、連続用紙を取り扱う印刷装置で
は、1ページ分の印刷情報が複数ページにまたがって印
刷されないようにすべく、ミシン目の位置を検出し、そ
のミシン目の位置から予め定められた距離だけ離れた位
置から印字を開始するようにしている。従って、転写部
25の転写位置で供給用紙7のミシン目が一旦停止する
ようにしておく。そして、前述のごとく感光ドラム20
を回動しこの感光ドラム20に現像を施し、1ページ分
の印刷情報の最初の部分が供給用紙7上の印刷開始位置
に来るように供給用紙7を搬送し、転写部25で供給用
紙7に像を転写している。このため、連続用紙(供給用
紙7,印刷用紙8)の停止位置は、供給用紙7のミシン
目が転写部25で停止する位置としている。
【0085】このような印刷装置では、転写部25から
カッタ32までの距離は一定であるため、この距離が1
ページの長さの整数倍となるサイズの用紙であれば問題
はないが、この距離が1ページの長さの整数倍とならな
いサイズの用紙であれば、切断位置および転写位置に同
時にミシン目が位置決めされなくなってしまう。従っ
て、このような印刷装置で複数のサイズ(あるミシン目
から次のミシン目までの長さ)の用紙を取り扱うことが
できるようにするため、つまり、切断位置および転写位
置に同時にミシン目が位置するようにするために、本実
施形態の用紙処理装置3では、バッファ部31において
カッタ32と転写部25との間の連続用紙に弛みを持た
せている。しかし、単に弛ませただけでは、その弛みが
用紙ジャムの原因となるため、連続用紙には常に張り
(ある程度の張力)をもたせておく必要がある。そのた
めに、バッファ部31には段差ローラ34が設けられて
いる。なお、バッファ部31において、連続用紙(印刷
用紙8)は、用紙ガイド42によりバッファローラ43
から段差ローラ34へ案内されるようになっている。
【0086】段差ローラ34は、図示しないリンクで両
端を回転自在に軸支され、且つ、このリンクは図示しな
い駆動軸とともに揺動自在に軸支されている。そして、
この駆動軸をパルスモータ(図示せず)により回転駆動
してリンクを揺動させることで、段差ローラ34の位置
が決定され、用紙サイズに応じた弛みを連続用紙にもた
せることができるようになっている。
【0087】また、バッファ部31には、バッファ部用
紙センサ35が設けられており、このバッファ部用紙セ
ンサ35により、誤ってミシン目で切断されて垂れ下が
った用紙を検出することで、連続用紙が正常に搬送され
ていない状態に対応できるようになっている。さて、図
3において、バッファローラ43は、プリンタ装置2か
ら排出された印刷用紙8をバッファ部31内へ送り込む
ためのものであり、フィードローラ44は、バッファ部
31から印刷用紙8を繰り出しカッタ32に送り込むた
めのものである。
【0088】また、カッタ32を経由した印刷用紙8
は、フィードローラ36により積載部としてのテーブル
33へ搬送され、このテーブル33上にページ単位にミ
シン目の部分から折り畳まれて順次積載される。さら
に、印刷用紙8をミシン目で整然と折り畳んで積載する
ために、本実施形態では、スイングガイド37,スイン
グガイド部用紙センサ38および羽根車39が設けられ
ている。
【0089】ここで、スイングガイド37は、特開昭5
7−98462号公報にも記載されている一般的なもの
である。つまり、図3中に矢印Aで示す方向(図3中の
左右方向)にスイングガイド37を1ページ単位で交互
に揺動させることにより、スイングガイド部用紙センサ
38で検出したミシン目の位置で印刷用紙8が折れるよ
うになっている。
【0090】また、羽根車39は、特開昭52−201
25号公報にも記載されている一般的なものである。特
に、同公報第2図(c)にも開示されているように、折
り畳んで積載された印刷用紙8の両端の膨らみを防止す
るために、羽根車39がテーブル33の両側に設置さ
れ、これらの羽根車39は、回動することによって印刷
用紙8を折り畳んだ状態で上方から叩くように構成され
ている。羽根車39により印刷用紙8の両端の膨らみを
抑えることで、一枚でも多くの印刷用紙8が整然とテー
ブル33上に積載されるようになっている。
【0091】さらに、積載部であるテーブル33は、テ
ーブル上下駆動モータ51により上下方向に移動可能に
構成されている。このテーブル33上に積載された印刷
用紙8の量を検出するために、用紙処理装置3には、テ
ーブル33の位置を検出するセンサ(図4にて後述)と
ともに、テーブル33上に積載された印刷用紙8の上端
部、即ち、テーブル33上の印刷用紙8の高さを検出す
る高さ検出センサ40が設けられている。つまり、高さ
検出センサ40により印刷用紙8の上端部を検出した時
に図4にて後述するセンサ群(符号SWA4,SWA1
1,SWA13,SWA14参照)によって検出される
テーブル33の位置に基づいて、テーブル33上におけ
る印刷用紙8の積載量が検出されるようになっており、
これらのセンサ群および高さ検出センサ40により本実
施形態の積載量検知手段が構成されている。
【0092】高さ検出センサ40は、対向する発光素子
および受光素子から構成され、印刷用紙8の幅よりも若
干離れた位置に配置されている。また、高さ検出センサ
40は、発光素子から受光素子への光の遮断状況によっ
て印刷用紙8の上端部を検出するものであるが、折り畳
む前の印刷用紙8によって発光素子から受光素子への光
が遮られて誤検知してしまうのを防止すべく、発光素子
と受光素子との対向方向は、印刷用紙8の幅方向つまり
印刷用紙8の搬送方向と直交する方向になっている。こ
の高さ検出センサ40をなす発光素子および受光素子
は、用紙処理装置3の筐体(図5の符号50参照)等の
フレームに固定されている。
【0093】また、印刷用紙8が乱れて積載されること
により高さ検出センサ40を瞬間的に遮っただけで高さ
検出センサ40は誤検知してしまい、テーブル33上に
実際に積載されている印刷用紙8の量が検出積載量(枚
数)よりも少ないというようなことが発生するを防止す
るために、高さ検出センサ40は、予め定められた時間
以上の間、発光素子から受光素子への光が遮られた場合
にのみ、印刷用紙8の上端部を検出したものと判断して
検出信号を有効化するように構成される。
【0094】このような構成は、高さ検出センサ40が
印刷用紙8を検出した際に出力する信号に応じて計時を
開始するタイマをそなえるとともに、このタイマが所定
時間を超えた場合に高さ検出センサ40の検出信号を有
効化する手段をそなえることによっても実現できる。な
お、このとき、高さ検出センサ40が印刷用紙8を検出
しなくなった場合には、前記タイマはリセットされ、そ
の計時値が初期設定状態に戻されるようになっている。
【0095】なお、図3において、符号41は前述した
搬出機構の一部を構成する中継部であり、この中継部4
1は、テーブル33上から排出された印刷用紙8を方向
転換部6へ中継・搬送するためのもので、図13にて後
述するごとく例えばベルトコンベアとして構成されてい
る。また、符号45はカッタ32に進入する印刷用紙8
を検出するためのカット部用紙センサである。
【0096】(a4)テーブル位置検出用センサの説明 図4は、テーブル(積載部)33の位置を検出するため
のセンサ群の配置状態を説明するための模式図であり、
この図4に示すように、テーブル33の上下方向につい
ての位置は、複数のセンサとしての、テーブル上限リミ
ッタSWA1,テーブル上端センサSWA3,テーブル
用紙フルセンサSWA14,SWA11,SWA13,
SWA4,排出位置センサSWA5およびテーブル下限
リミッタSWA2により検出される。
【0097】ここで、テーブル上限リミッタSWA1お
よびテーブル下限リミッタSWA2は、それぞれ、テー
ブル33が上限位置および下限位置に到達したことを検
出するものである。テーブル上端センサSWA3は、テ
ーブル33の上端位置、つまり、テーブル33上に印刷
用紙8が積載されていない状態で最初にテーブル33に
印刷用紙8を積載すべき位置に、テーブル33が到達し
たことを検出するものである。
【0098】そして、本実施形態の用紙処理装置3で
は、テーブル33とスイングガイド37および羽根車3
9との位置関係を一定に保ってテーブル33上に印刷用
紙8を整然と積載するために、所定量の印刷用紙8がテ
ーブル33上に積載される度に、テーブル33上に積載
された印刷用紙8の上端部が高さ検出センサ40(PH
1)を遮らない位置まで、テーブル33をテーブル上下
駆動モータ51(M20)により下降させている。
【0099】また、テーブル33上の印刷用紙8の積載
量が3000枚,2500枚,2000枚,1500枚
になったことをそれぞれ検出すべく、各積載量に対応す
る位置にテーブル33が到達したことを検出するテーブ
ル用紙フルセンサSWA4,SWA13,SWA11,
SWA14が設けられている。つまり、テーブル33上
に積載された印刷用紙8の状態が高さ検出センサ40を
遮り、且つ、例えばテーブル用紙フルセンサSWA13
がテーブル33を検知した場合には、テーブル33上の
印刷用紙8の積載量は2500枚であることが検出され
る。
【0100】これらのテーブル用紙フルセンサSWA
4,SWA13,SWA11,SWA14から任意のも
のを選択して使用することにより、利用者の様々な要
望、例えば、テーブル33上に積載される印刷用紙8の
量を容易に運搬可能な量にしたいという要望や、できる
だけ多くのジョブの印刷用紙8を積載したいという要望
などに対応することができる。
【0101】なお、排出位置センサSWA5は、排出位
置、つまり、テーブル33から中継部41を経由して方
向転換部6へ印刷用紙8を排出できる位置にテーブル3
3が到達したことを検出するものである。上述した各セ
ンサ(リミッタを含む)SWA1〜SWA5,SWA1
1,SWA13,SWA14としては光学式センサを用
いてもマイクロスイッチを用いてもよい。
【0102】光学式センサを用いる場合、各センサは、
発光素子および受光素子を、相互に対向させるように、
用紙処理装置3の本体側〔例えば筐体50(図5参照)
等のフレーム〕に取り付けて構成される。そして、テー
ブル33側に取り付けられた遮断部材(図示せず)が発
光素子から受光素子への光を遮断することにより、テー
ブル33の位置が検出されるようになっている。
【0103】また、各センサとしてマイクロスイッチを
用いる場合、例えば図5にて後述するごとく、用紙処理
装置3の本体側〔例えば筐体50(図5参照)等のフレ
ーム〕の適当な高さに各マイクロスイッチを取り付ける
とともに、テーブル33側に検出部材57(図5参照)
を取り付けておき、テーブル33の上下移動に伴って検
出部材57により各マイクロスイッチを動作させること
で、テーブル33の位置が検出されるようになってい
る。なお、マイクロスイッチを用いた場合、光学式セン
サを用いた場合に比べて装置を安価に構成することがで
きる。
【0104】(a5)用紙処理装置のテーブルにおける
各種機構の説明 次に、図5〜図9により、用紙処理装置3のテーブル3
3のための各種機構の詳細な構成について説明する。テ
ーブル33のための機構として、本実施形態では、テー
ブル33を上下移動させるための機構や、テーブル33
上に積載される印刷用紙8をジョブ毎にずらすためのオ
フセット機構70がそなえられている。ここで、オフセ
ット機構70は、新たなジョブの印刷用紙8を直前のジ
ョブの印刷用紙8の積載位置からずらしてテーブル33
上に積載させるもので、本実施形態では、テーブル33
上に積載された印刷用紙8を用紙処理装置3から外部へ
搬出する搬出機構の一部も兼ねている。
【0105】図5は、第1実施形態の用紙処理装置3に
おけるテーブル上下移動機構を同装置3の側面側から見
た状態で示す側面図で、この図5に示すように、用紙処
理装置3の底面には移動用のキャスタ58が取り付けら
れ、このキャスタ58により用紙処理装置3は移動可能
に構成されている。また、用紙処理装置3はプリンタ装
置2に対して着脱自在な構造を有しており、保守等の作
業を行なう際には、用紙処理装置3をプリンタ装置2か
ら切り離しキャスタ58により移動させることで、作業
効率を上げることができる。
【0106】用紙処理装置3の筐体50には、テーブル
33を上下方向に案内するための移動ガイド55が取り
付けられている。テーブル33は、この移動ガイド55
に沿って図5中の矢印B方向(つまり上下方向)に移動
可能になっている。なお、図6にて後述するごとく、移
動ガイド55にテーブル33側の上下移動支持ローラ6
2が嵌合することにより、テーブル33は、移動ガイド
55に沿って上下方向に移動できるようになっている。
【0107】また、移動ガイド55の上下位置には、プ
ーリ53および54がそれぞれ配置されており、各プー
リ53,54は筐体50に対して回転可能に取り付けら
れている。これらのプーリ53および54にはチェーン
52が張架されるとともに、上位置のプーリ53はテー
ブル上下駆動モータ51により回転駆動され、さらにプ
ーリ53の回動に伴いチェーン52もプーリ53と54
との間で回動するようになっている。
【0108】チェーン52には、固定部材56を介して
テーブル33が取付・固定されている。従って、テーブ
ル上下駆動モータ51を動作させることにより、このモ
ータ51の回転駆動力が、プーリ53およびチェーン5
2を介して、テーブル33を上下方向に移動させるため
の駆動力としてテーブル33に伝達され、テーブル33
は移動ガイド55に沿って上下方向に移動する。
【0109】また、移動ガイド55に沿って、図4にて
前述したセンサSWA1〜SWA4,SWA11,SW
A13およびSWA14(図5ではSWA5の図示は省
略)が筐体50に螺子等により取付・固定されている。
本実施形態では、各センサSWA1〜SWA4,SWA
11,SWA13,SWA14としてマイクロスイッチ
を用いており、各マイクロスイッチを動作させるための
検出部材57がテーブル33に取り付けられている。テ
ーブル33の上下移動に伴い検出部材57が各センサS
WA1〜SWA4,SWA11,SWA13,SWA1
4をそれぞれの取付位置で動作させ、各センサSWA1
〜SWA4,SWA11,SWA13,SWA14から
の検出信号に基づいて、テーブル33の上下位置が検出
されるようになっている。
【0110】図6は、第1実施形態の用紙処理装置3に
おけるテーブル上下移動機構を同装置3の正面側から見
た状態で示す図で、この図6に示すように、テーブル3
3上の印刷用紙8の搭載面を水平に保つために、テーブ
ル33は、支持部材63を介して、移動ガイド55に対
し摺動可能に取り付けられている。さらに、支持部材6
3を移動ガイド55に沿って円滑に移動させるために、
支持部材63には、上下一対の上下移動支持ローラ6
2,62が取り付けられている。各上下移動支持ローラ
62は、移動ガイド55に嵌合するとともに、テーブル
33の上下移動に伴って自由に回転するように支持部材
63に軸支されている。
【0111】また、テーブル33と用紙処理装置3の本
体側との間は、ケーブル61により接続されている。こ
のケーブル61は、図7〜図9により後述するオフセッ
ト機構70の駆動源であるモータ81(図8参照)の作
動状態を制御すべく電力や制御信号などをモータ81に
供給するためのもので、テーブル33内のモータ81と
用紙処理装置3の本体側の制御系/電源系統とを接続し
ている。さらに、ケーブル61としては、テーブル33
の上下移動に対応できるように伸縮自在なものが用いら
れている。
【0112】図7は、第1実施形態の用紙処理装置3に
おけるオフセット機構70の構成を説明すべくテーブル
33を上方から見た状態で示す平面図で、この図7に示
すように、テーブル33には、複数本の搬出ローラ71
が回転軸を平行に且つ同一水平面内にして並設されてい
る。また、テーブル33の両側には、これらの搬出ロー
ラ71を挟むように、駆動ローラ73および従動ローラ
75が配置されている。これらの駆動ローラ73および
従動ローラ75も、搬出ローラ71に対して回転軸を平
行に且つ同一水平面内にして並設されている。
【0113】そして、駆動ローラ73および従動75を
両端としてこれらのローラ71,73,75の外周に搬
出ベルト72が張架されている。この搬出ベルト72上
(つまりテーブル33の上面)に印刷用紙8が積載され
る。なお、駆動ローラ73は、図8および図9にて後述
するごとく、モータ81からの回転駆動力を駆動ベルト
74により伝達されて、適当な方向に回転駆動されるよ
うになっており、この駆動ローラ73の回動に伴い搬出
ベルト72もローラ71,73,75の外周に沿って回
動するようになっている。
【0114】図8は、第1実施形態の用紙処理装置3に
おけるオフセット機構70の構成を説明すべくテーブル
33を側面側(図5と同一方向)から見た状態で示す図
であり、図9は、第1実施形態の用紙処理装置3におけ
るオフセット機構70の構成を説明すべくテーブル33
を正面側(図6と同一方向)から見た状態で示す図であ
る。
【0115】これらの図8および図9に示すように、テ
ーブル33の下部には、テーブル前後移動用モータ81
が設けられており、このテーブル前後駆動モータ81を
動作させることにより、駆動ベルト74を介して駆動ロ
ーラ73を回動し、さらに、搬出ベルト72をローラ7
1,73,75の外周に沿って回動させる。この搬出ベ
ルト72の回動動作によって、搬出ベルト72上(テー
ブル33上)で印刷用紙8の積載位置をずらしたり、搬
出ベルト72上(テーブル33上)に積載された印刷用
紙8を用紙処理装置3から搬出したりすることが行なわ
れる。
【0116】また、テーブル前後移動用モータ81の回
転軸には、スリット付き円板82が取り付けられ、この
円板82は、テーブル前後移動用モータ81の回転動作
に伴って回動するようになっている。さらに、円板82
の近傍には、この円板82に形成されたスリットの位置
を検出するための2種類のセンサ、即ち、前位置センサ
83および後位置センサ84が設けられ、これらのセン
サ83および84により、印刷用紙8の積載位置をオフ
セット機構70によりずらす際のオフセット量(ずらし
量)が常に一定に保持されるようになっている。
【0117】つまり、前位置センサ83により前記スリ
ットが検出される位置までテーブル前後移動用モータ8
1を回転動作させた状態で、搬出ベルト72上(テーブ
ル33上)への印刷用紙8の積載を行なった後、次のジ
ョブの印刷用紙8を積載する際には、後位置センサ84
により前記スリットが検出される位置までテーブル前後
移動用モータ81を回転動作させる。これを繰り返すこ
とにより、ジョブ毎に前後に交互にずれた状態で印刷用
紙8が積載されることになる。
【0118】また、上述のような円板82やセンサ8
3,84を用いて印刷用紙8の積載位置のオフセット量
を決めることにより、テーブル前後移動用モータ81と
して、高価なパルスモータを使用することなく、ACモ
ータ等の安価なモータを使用しながら、本実施形態のオ
フセット機構70を実現することができる。 (a6)印刷装置の制御系および動作の説明 図10は、第1実施形態の用紙処理機能をもつ印刷装置
の制御系の構成を示すブロック図であり、この図10に
示すように、プリンタ装置2は、ネットワークもしくは
専用線を介してホストコンピュータ等の上位装置100
に接続されている。
【0119】上位装置100は、プリンタ装置2に対し
て印刷情報を送出するほか、ジョブ毎の印刷情報の送出
が終了した場合には、印刷情報の送出が終了した旨の情
報をプリンタ装置2に対して送出する。プリンタ装置2
の制御部200は、上位装置100からの印刷情報に基
づいて図2に示したプロセス部10により供給用紙7に
対して印刷を施すように制御を行なう。また、プリンタ
装置2の制御部200は、用紙処理装置3に対して印刷
用紙8の切断指示や、テーブル33上に積載された印刷
用紙8の搬出指示を送出する。
【0120】一方、用紙処理装置3の制御部300は、
制御部200からの切断指示に応じて、カッタ32によ
り印刷用紙8を切断するように制御する機能を有してい
る。切断された印刷用紙8は、テーブル33上に積載さ
れる。用紙処理装置3の制御部300は、制御部200
からの搬出指示に応じて、排出機構(テーブル前後移動
用モータ81)によりテーブル33上に積載された印刷
用紙8を用紙処理装置3から排出するように制御する機
能を有する。
【0121】また、用紙処理装置3の制御部300は、
前記センサ群(積載量検知手段)により検知された印刷
用紙8の積載量が所定量に達した場合にテーブル33へ
の印刷用紙8の積載動作を停止させる停止手段としての
機能も有している。このように積載動作を停止させる際
には、制御部300は、カッタ32により印刷用紙8を
切断するように制御するとともに、切断後の印刷用紙8
がテーブル33上に積載された時点で、排出機構により
テーブル33上の印刷用紙8を用紙処理装置3から排出
するように制御する。
【0122】さらに、用紙処理装置3の制御部300
は、後述するジョブカットモードに際しては、後述する
ごとく、オフセット機構70(テーブル前後移動用モー
タ81の回転動作)によりテーブル33上に積載された
印刷用紙8をジョブ毎にずらすように制御する機能を有
している。またさらに、用紙処理装置3の制御部300
は、テーブル33上の印刷用紙8の状態〔つまり、高さ
検出センサ40による検出結果、および、図4,図5に
示した各種テーブル位置センサSWAによる検出結果
(テーブル33の位置)〕をプリンタ装置2に通知する
機能を有するほか(このため、プリンタ装置2と用紙処
理装置3との間はコネクタやケーブル等により接続され
ている)、高さ検出センサ40によりテーブル33上の
印刷用紙8の上端部が常に検出されるように、テーブル
上下駆動モータ51の動作を制御してテーブル33の高
さを調整する機能も有している。
【0123】一方、プリンタ装置2には、印刷用紙8の
カットをジョブカットモードで行なうか継ぎ目カットモ
ードで行なうかを制御部200や用紙処理装置3に対し
て設定・指示するためのモード切り換えスイッチ201
がそなえられている。プリンタ装置2の利用者(あるい
は管理元)がこのスイッチ201を操作することによ
り、制御部200は、設定されたモードに従って、用紙
処理装置3に対し印刷用紙8の切断指示を出力する機能
を有している。
【0124】ここで、ジョブカットモードとは、ジョブ
印刷を終了する都度、印刷用紙8のジョブ間の境界の切
断を行なうモードであり、プリンタ装置2の制御部20
0は、印刷を終了すると、ジョブ毎に用紙処理装置3に
対して印刷用紙8の切断指示を出力する。また、ジョブ
カットモード設定時に、用紙処理装置3の制御部300
は、プリンタ装置2からその切断指示に応じて、カッタ
32によりジョブとジョブとの境界における印刷用紙8
のミシン目位置もしくはその近傍でこの印刷用紙8を切
断するように制御するとともに、オフセット機構70の
搬出ベルト72を回動させて、新たなジョブの印刷用紙
8を直前のジョブの印刷用紙8の積載位置からずらして
テーブル33上に積載させるように制御する。
【0125】継ぎ目カットモードとは、搭載台1上に搭
載された、前段の積載単位の供給用紙7と後段の積載単
位の供給用紙7とをセロハンテープ等で接続した継ぎ目
(接続部分)を検出した時点で、印刷用紙8の積載単位
どうしの継ぎ目の切断を行なうモードであり、プリンタ
装置2の制御部200は、印刷用紙8の積載単位どうし
の継ぎ目を検出すると(その検出手法については後述す
る)、用紙処理装置3に対して印刷用紙8の切断指示を
出力する。
【0126】また、継ぎ目カットモード設定時に、用紙
処理装置3の制御部300は、プリンタ装置2からその
切断指示に応じて、カッタ32により印刷用紙8の積載
単位どうしの継ぎ目を切断するように制御するととも
に、オフセット機構70の搬出ベルト72を回動させ
て、テーブル33上の積載単位の印刷用紙8をテーブル
33上から中継部41,方向転換部6,コンベア4へと
搬出するように制御する。
【0127】このような継ぎ目カットモードに従って印
刷用紙8の切断動作を行なうことにより、用紙処理装置
3内でテーブル33上の印刷用紙8の積載量が、搭載台
1に搭載されている積載単位(本実施形態では市販の箱
単位;1500枚程度)と略同一の量になるように、印
刷用紙8の切断処理が行なわれる。従って、テーブル3
3上から搬出される印刷用紙8の量は運搬に適した量と
なり、印刷用紙8の運搬を行ないやすくなる。この継ぎ
目カットモードは、1つのジョブ(印刷処理単位)で印
刷される印刷用紙8の枚数がテーブル33上の最大積載
枚数(本実施形態では3000枚)を超える場合に設定
しておくと、印刷用紙8の運搬作業を容易に行なうこと
ができる。
【0128】また、プリンタ装置2には、積載量検知手
段として機能するテーブル用紙フルセンサSWA4,S
WA11,SWA13,SWA14のうちその検知動作
を有効にするもの(テーブル33上での印刷用紙8の積
載量)を選択・指示するためのセンサ・枚数切り換えス
イッチ202がそなえられている。プリンタ装置2の利
用者(あるいは管理元)がこのスイッチ202を操作す
ることにより、制御部200は、選択されたセンサにつ
いての情報を用紙処理装置3へ通知する。
【0129】そして、用紙処理装置3の制御部300
は、スイッチ202により選択されたセンサがテーブル
33の位置を検知した時点(即ち、テーブル33上にス
イッチ202により設定された所定量の印刷用紙8が積
載された時点)で、カッタ32により印刷用紙8を切断
するように制御してから、切断後の印刷用紙8がテーブ
ル33上に積載された時点で印刷用紙8の積載動作を一
時的に停止させ、排出機構(テーブル前後移動用モータ
81)によりテーブル33上の印刷用紙8を用紙処理装
置3から排出するように制御する。
【0130】利用者が用紙処理装置3から搬出された印
刷用紙8を早急に受け取りにくるような環境に、本実施
形態の印刷装置が設置されている場合、テーブル33上
への印刷用紙8の積載量を多く設定すると下の方に積載
されたジョブ毎の印刷用紙8は取り出し難くなるため、
利用者は、上述したセンサ・枚数切り換えスイッチ20
2によりテーブル33上の積載量を少なく設定する。こ
のとき、その積載量として例えば1500枚または20
00枚を設定した場合には、テーブル用紙フルセンサS
WA14またはSWA11の検知動作が有効化される。
【0131】また、印刷用紙8を保管するために広いス
ペースを必要とするような環境(例えば、利用者が用紙
処理装置3から搬出された印刷用紙8を長時間受け取り
に来ない環境や、印刷装置が頻繁に利用され用紙排出量
が多い環境等)に、本実施形態の印刷装置が設置されて
いる場合、テーブル33上への印刷用紙8の積載量を多
く設定し、印刷用紙8の保管場所となるコンベア4,5
を有効に利用できるようにする。このとき、その積載量
として例えば2500枚または3000枚を設定した場
合には、テーブル用紙フルセンサSWA13またはSW
A4の検知動作が有効化される。
【0132】なお、センサ・枚数切り換えスイッチ20
2による印刷用紙8の積載量の選択・設定手法は上述し
た理由に従うものに限られず、印刷装置の利用者や管理
元が任意にその積載量を選択・設定してもよい。また、
プリンタ装置2には、液晶表示装置により構成される表
示器203がそなえられている。この表示器203にお
ける表示状態は制御部200により制御され、この表示
部203上に、ジャム等の異常情報,トナーの補給情
報,ドラム交換等の保守情報,モード切り換えスイッチ
201やセンサ・枚数切り換えスイッチ202による設
定情報等の各種情報が表示され、利用者や管理元に通知
されるようになっている。
【0133】さらに、モード切り換えスイッチ201や
センサ・枚数切り換えスイッチ202による設定情報
は、例えばEEPROM,ハードディスク等の不揮発性
メモリに記憶しておく。これにより印刷装置の電源を切
断してもその設定情報は消去されないため、印刷装置の
電源を投入する度に、カットモードや積載量を一々設定
する必要がなくなる。
【0134】なお、プリンタ装置2の制御部200に
は、ニアフル検出用印刷枚数カウンタ(ニアフル検出手
段)200Aがそなえられている。このカウンタ200
Aは、テーブル33上の印刷用紙8を排出した後に新た
に印刷用紙8を積載し始めてからプリンタ装置2で印刷
された用紙枚数を計数するものである。そして、制御部
200は、カウンタ200Aによる計数値とセンサ・枚
数切り換えスイッチ202により設定された用紙フル時
の積載枚数とを比較し、その差(テーブル33が印刷用
紙8で満杯になるまでにテーブル33上に積載可能な印
刷用紙8の枚数)が所定枚数以内になった場合にテーブ
ル33がニアフル状態になったものと判断するニアフル
検出機能を有している。
【0135】また、制御部200は、前記ニアフル検出
機能によるニアフル状態検出時にあるジョブの印刷が終
了していない場合にはプリンタ装置2における印刷処理
を継続して行なわせる一方、前記ニアフル検出機能によ
るニアフル状態検出時にジョブの印刷が終了している場
合には用紙処理装置3の搬出機構による搬出動作を行な
わせるべく用紙処理装置3へ搬出指示を出力する機能も
有している。
【0136】なお、前述したニアフル検出機能は、前述
した積載量検知手段を用いても実現することができる。
例えば、テーブル33上において、3000枚の印刷用
紙8を積載した状態をフル状態とし、2500枚以上の
印刷用紙8を積載した状態をニアフル状態とした場合、
テーブル用紙フルセンサSWA13がテーブル33を検
知した時点で、制御部200は、テーブル33上の印刷
用紙8の積載量がニアフル状態に対応する2500枚に
到達したものと判断することができる。なお、図11で
は、後者のニアフル検出機能を採用したものとして動作
説明を行なっている。
【0137】さらに、プリンタ装置2の制御部200も
しくは用紙処理装置3の制御部300には、各ジョブの
終了通知(上位装置100からの各ジョブの印刷情報の
送信終了通知もしくはプリンタ装置2からの印刷終了通
知)を受け付ける終了受付部としての機能がそなえられ
るとともに、プリンタ装置2もしくは用紙処理装置3に
は、下記のような選択手段(図示せず)としての機能も
そなえられている。
【0138】つまり、この選択手段は、例えば、利用者
により操作されるスイッチとして構成され、利用者がこ
のスイッチを操作することにより、制御部300による
カッタ32の切断制御モードとして、下記2つのモード
のいずれか一方を選択することができるようになってい
る。第1の切断制御モードは、前記センサ群からなる積
載量検知手段により検知された積載量が第1所定量に達
した場合に、カッタ32による切断動作を行なわせるモ
ードである。また、第2の切断制御モードは、前記セン
サ群からなる積載量検知手段により検知された積載量が
第2所定量に達し、且つ、前記終了受付部としての機能
により終了通知を受け付けた場合に、カッタ32による
切断動作を行なわせるモードである。
【0139】なお、図11では、終了受付部および選択
手段としての機能をプリンタ装置2側にそなえたものと
して動作説明を行なっている。また、本実施形態におい
て、第1所定量としては、テーブル33上に積載された
印刷用紙8の量が、供給用紙7(印刷用紙8)の積載単
位〔印刷開始前の用紙収納量(具体的には、用紙が収納
・販売されている1箱分の量);例えば1500枚〕が
設定され、第2所定量としては、テーブル33上の印刷
用紙8の積載量がニアフル状態になった時の量(例えば
2500枚)が設定される。
【0140】(a7)用紙処理装置の動作の説明 次に、第1実施形態の用紙処理機能をもつ印刷装置の動
作について、図11に示すフローチャート(ステップS
10〜S20)を参照しながら説明する。まず、プリン
タ装置2の制御部200では、モード切り換えスイッチ
201により選択されたモードが、継ぎ目カットモード
あるかジョブカットモードであるかを判断する(ステッ
プS10)。
【0141】(a7−1)ジョブカットモード ステップS10にてジョブカットモードが選択されてい
ると判断された場合(NO判定の場合)、プリンタ装置
2では、上位装置100から送信されてきた印刷情報に
基づいて供給用紙7に対する印刷が施され、その印刷結
果が印刷用紙8として排出され用紙処理装置3に供給さ
れる。そして、用紙処理装置3では、バッファ部31,
カッタ32,スイングガイド37を介してテーブル33
上に印刷用紙8を折り畳みつつ積載していく。
【0142】このようなプリンタ装置2による印刷動作
および用紙処理装置3による積載動作を行ないながら、
プリンタ装置2の制御部200は、1つのジョブ(印刷
処理単位)の印刷情報の送信を終了したことを示す情報
(送信終了通知)が上位装置100から送信されてきた
か否か(ステップS13)、および、テーブル33上に
おいて印刷用紙8の積載量がフル状態になったか否か
(ステップS14)を常時判断している。
【0143】ステップS13にて上位装置100から送
信終了通知を受け付けたと判断された場合には、プリン
タ装置2の制御部200は、用紙処理装置3に対して印
刷用紙8の切断指示を出力する。通常、上位装置100
からの印刷情報の送信速度の方が、プリンタ装置2が印
刷用紙8に印刷を施す印刷速度よりも速い。そのため、
プリンタ装置2には、印刷情報が滞ることになる。この
ような印刷情報は、プリンタ装置2内の図示しないメモ
リに格納され、プリンタ装置2では、このメモリから印
刷情報を順次読み出しながらプロセス部10で印刷処理
を行なっている。従って、上位装置100から1つのジ
ョブについての送信終了通知が送信され、その通知がプ
リンタ装置2の制御部200(終了受付部)により受け
付けられた場合(ステップ13でYES判定の場合)に
は、プリンタ装置2内の前記メモリに格納している印刷
情報の印刷が終了した時点で、制御部200は、用紙処
理装置3に対して切断指示を出力することになる。
【0144】ただし、本実施形態では、ステップS13
にて上位装置100からの送信終了通知を受け付けたと
判断された場合、制御部200では、用紙処理装置3の
センサ群からの検出信号に基づいて、テーブル33上に
積載された印刷用紙8の量が第2所定量であるニアフル
状態に達しているか否かを判断する(ステップS1
5)。
【0145】ここでは、センサ・枚数切り換えスイッチ
202により、例えば図12に示すように、ニアフル状
態(第2所定量)を2500枚、フル状態(第1所定
量)を3000枚として設定してあるものとする。この
とき、プリンタ装置2の制御部200において、テーブ
ル33がニアフル状態であるか否かの判断は、用紙処理
装置3のテーブル用紙フルセンサSWA13(テーブル
位置センサSWA)が、テーブル33の検出部材57に
より動作させられ検出信号を出力しているか否かに基づ
いて行なわれる。
【0146】テーブル33上に積載された印刷用紙8の
量がニアフル状態に達していない場合(ステップS15
でNO判定の場合)には、制御部200から用紙処理装
置3に対して切断指示が出力され、用紙処理装置3で
は、通常の切断動作が行なわれる(ステップS18)。
つまり、用紙処理装置3では、カッタ32が、制御部3
00により制御されながら駆動され、印刷用紙8を切断
してテーブル33上に積載する。
【0147】さらに、このとき、テーブル前後移動用モ
ータ81が、制御部300により制御されながら動作
し、駆動ベルト74,駆動ローラ73を介して搬出ベル
ト72を回動させる。このテーブル前後移動モータ81
の回転動作は、図8,図9により前述した通り、前位置
センサ83の位置から後位置センサ84(または後位置
センサ84から前位置センサ83)の位置まで円板82
のスリットが移動してきたことを、前位置センサ83も
しくは後位置センサ84が検出するまで継続される。そ
して、前位置センサ83もしくは後位置センサ84が前
記スリットを検出した時点で、制御部300はテーブル
前後移動用モータ81の動作を停止させている。
【0148】ステップS13,S15,S18の動作を
繰り返すことにより、図12に示すように、テーブル3
3上に、印刷用紙8が、ジョブ毎にずらされた状態で積
載されることになる。このようにジョブ毎に印刷用紙8
をずらして積載することにより、印刷用紙8をジョブ毎
に容易に区分けすることができる。なお、ステップS1
3,S15,S18の動作を繰り返しながら、制御部3
00は、高さ検出センサ40によりテーブル33上の印
刷用紙8の上端部が常に検出されるように、テーブル上
下駆動モータ51の動作を制御してテーブル33の高さ
を調整している。
【0149】一方、ステップS15にてテーブル33上
に積載された印刷用紙8の量がニアフル状態に達してい
ると判断された場合、つまり、図12に示すように、テ
ーブル33上に積載された印刷用紙8の枚数がニアフル
状態である2500枚を超えているがフル状態である3
000枚を超えていない場合には、制御部200では、
ニアフル状態での排出が有効であるか否かを判断する
(ステップS16)。
【0150】ニアフル状態での排出が有効でない場合
(つまりニアフル状態での用紙搬出を行なえないように
設定されている場合)には、ステップS18に移行して
前述した通常の切断動作を行なった後、後述するごとく
ニアフル状態の通知を行なう一方、ニアフル状態での排
出が有効である場合(つまりニアフル状態での用紙搬出
が行なえるように設定されている場合)には、ステップ
S18と同様の切断動作を行なってから、テーブル33
上の印刷用紙8を用紙処理装置3から搬出する(ステッ
プS17;排出動作)。
【0151】このとき、テーブル33は、排出位置セン
サSWA5がテーブル33の上端位置を検出するまで、
テーブル上下駆動モータ51により昇降駆動された後、
オフセット機構70を動作させることによりテーブル3
3上の印刷用紙8はテーブル33上から中継部41,方
向転換部6を経由してコンベア4,5へと搬出される。
【0152】排出動作後には、テーブル33は、テーブ
ル上端センサSWA3がテーブル33の上端位置を検出
するまで、テーブル上下駆動モータ51により上昇駆動
される。そして、何も積載されていない状態のテーブル
33上に、上位装置100からの次のジョブの印刷指示
に応じてプリンタ装置2で印刷された印刷用紙8が再び
積載される。
【0153】このように1つの印刷処理単位(ジョブ)
の印刷終了時点で、テーブル33上の積載量がニアフル
状態を超えたか否かを検出し、超えていない場合には次
のジョブの印刷を行ない、超えている場合には排出動作
を行なうことにより(前記第2の切断制御モードによる
動作により)、1つのジョブの印刷結果が2つの部分に
別れないようにすることができる。従って、印刷用紙8
を受け取りに来た利用者は、積載された印刷用紙8の中
から、自分の依頼した印刷用紙8の全てを確実に受け取
ることができる。
【0154】さらに、前述した通り、プリンタ装置2の
制御部200では、ステップS13にて上位装置100
からの送信終了通知を監視するとともに、ステップS1
4にて、テーブル用紙フルセンサSWA4からの検出信
号(用紙処理装置3からの情報)を監視することによ
り、テーブル33上の印刷用紙8の積載量がスタッカフ
ル状態(満杯)である3000枚に達したか否かを判断
している。
【0155】テーブル用紙フルセンサSWA4からの検
出信号がテーブル33の上端位置を検出した状態になっ
た場合、つまり、テーブル33上の印刷用紙8がフル状
態になった場合には、それ以上、テーブル33上に印刷
用紙8を積載できないため、制御部200により、プリ
ンタ装置2における印刷を一旦中止してから、用紙処理
装置3に対して切断指示を出力する。
【0156】切断指示を受けた用紙処理装置3では、カ
ッタ32が、制御部300により制御されながら駆動さ
れ、印刷用紙8を切断してテーブル33上に積載する。
そして、カッタ32により切断した部分までの印刷用紙
8が、用紙処理装置3から搬出される(ステップS1
7)。このときも、テーブル33は、排出位置センサS
WA5がテーブル33の上端位置を検出するまで、テー
ブル上下駆動モータ51により昇降駆動された後、オフ
セット機構70を動作させることによりテーブル33上
の印刷用紙8はテーブル33上から中継部41,方向転
換部6を経由してコンベア4,5へと搬出される。
【0157】(a7−2)継ぎ目カットモード ステップS10にて継ぎ目カットモードが選択されてい
ると判断された場合(NO判定の場合;前記第1の切断
制御モードの選択時)も、ジョブカットモードの場合と
同様、プリンタ装置2では、上位装置100から送信さ
れてきた印刷情報に基づいて供給用紙7に対する印刷が
施され、その印刷結果が印刷用紙8として排出され用紙
処理装置3に供給される。そして、用紙処理装置3で
は、バッファ部31,カッタ32,スイングガイド37
を介してテーブル33上に印刷用紙8を折り畳みつつ積
載していく。
【0158】このようなプリンタ装置2による印刷動作
および用紙処理装置3による積載動作を行ないながら、
プリンタ装置2の制御部200は、供給用紙7の積載単
位相互間の継ぎ目(接続部分)を検出する(ステップS
11)。この継ぎ目検出は、一積載単位の供給用紙7の
先頭ページまたは最終ページにマークを予め付加し、且
つ、このマークを検出するためのセンサ(図示せず;接
続部分検出手段)をプリンタ装置2内に設けておくこと
により、容易に行なうことができる。
【0159】市販されている段階で一積載単位の供給用
紙7の先頭ページまたは最終ページにマークを付加して
おくと、何らかの原因でそのページが破損した場合に、
継ぎ目検出を行なえなくなるおそれがある。そこで、供
給用紙7のある積載単位と次の積載とを接続する際に、
人手によりパンチ穴を空けるようにすれば、先頭ページ
または最終ページにそのパンチ穴を前記マークとして供
給用紙7に確実に付加することができる。
【0160】ステップS11において継ぎ目を検出する
までは(NO判定時)、ジョブカットモード選択時のス
テップS13,S18の処理と同様、プリンタ装置2の
制御部200は、1つのジョブ(印刷処理単位)の印刷
情報の送信を終了したことを示す情報(送信終了通知)
が上位装置100から送信されてきたか否かを判断する
(ステップS19)。
【0161】上位装置100から1つのジョブについて
の送信終了通知がプリンタ装置2の制御部200(終了
受付部)により受け付けられた場合(ステップ19でY
ES判定の場合)には、制御部200から用紙処理装置
3に対して切断指示が出力され、用紙処理装置3では、
通常の切断動作が行なわれる(ステップS20)。つま
り、用紙処理装置3では、カッタ32が、制御部300
により制御されながら駆動され、印刷用紙8を切断す
る。また、オフセット機構70を動作させることによ
り、各ジョブ毎に印刷用紙8をずらした状態でテーブル
33上に積載していく。このようにジョブ毎に印刷用紙
8をずらして積載することにより、印刷用紙8をジョブ
毎に容易に区分けすることができる。そして、ステップ
S11にて継ぎ目を検出した場合(YES判定時)に
は、制御部200により、プリンタ装置2における印刷
を一旦中止してから、用紙処理装置3に対して切断指示
を出力する。
【0162】切断指示を受けた用紙処理装置3では、カ
ッタ32が、制御部300により制御されながら駆動さ
れ、印刷用紙8の継ぎ目(接続部分)を切断してテーブ
ル33上に積載する。これにより、テーブル33上には
積載単位相当の量の印刷用紙8が積載され、その印刷用
紙8が用紙処理装置3から搬出される(ステップS1
7)。このときも、テーブル33は、排出位置センサS
WA5がテーブル33の上端位置を検出するまで、テー
ブル上下駆動モータ51により昇降駆動された後、オフ
セット機構70を動作させることによりテーブル33上
の印刷用紙8はテーブル33上から中継部41,方向転
換部6を経由してコンベア4,5へと搬出される。
【0163】しかし、ステップS20により単に1つの
ジョブ(印刷処理単位)で印刷用紙8の切断を行なった
場合には、1つのジョブの印刷情報の印刷動作を終了し
て印刷用紙8を切断した直後に、ステップS11で継ぎ
目を検出すると、再び継ぎ目部分での切断処理を行なっ
てしまうため、あるジョブについて1,2ページ分の印
刷しか行なっていないのに、印刷用紙8を切断してしま
うことがある。
【0164】そこで、図11におけるステップS19,
S20の処理を省略してジョブ毎の印刷用紙8の切断を
行なわずに、継ぎ目のみでの切断処理を行なう手法が考
えられる。このような手法によれば、数ページのみしか
印刷を行なっていないのに印刷用紙8を切断してしまう
という状態は避けることができる。また、上記手法を用
いた場合に印刷用紙8をジョブ毎に区分けするために
は、1つのジョブの印刷を終了する都度、プリンタ装置
2によりページの端部に目印となる印刷を施しておく。
このような目印を印刷することにより、利用者は、テー
ブル33上に積載した状態の印刷用紙8を横方向から目
視するだけで、切断されることなくテーブル33上に積
載された印刷用紙8をジョブ毎に区分けすることが可能
になる。
【0165】また、数ページのみしか印刷を行なってい
ないのに印刷用紙8を切断してしまうという状態を避け
るための別の手法として、前述した制御部200のニア
フル検出機能(ニアフル検出用印刷枚数カウンタ200
A)を用いる手法について次に説明する。市販の箱単位
の供給用紙7の枚数(積載単位)はその箱等に記入され
ているので、その枚数は予め把握することができる。こ
の枚数をプリンタ装置2(もしくは用紙処理装置3)で
予め記憶しておく。例えば、本実施形態では、センサ・
枚数切り換えスイッチ202により、その積載単位に対
応する枚数(例えば1500枚)を用紙フル時の積載枚
数として設定する。
【0166】そして、プリンタ装置2の制御部200の
カウンタ200A(もしくは用紙処理装置3の制御部3
00のカウンタ機能)を用いて、テーブル33上の印刷
用紙8を排出した後に新たに印刷用紙8を積載し始めて
からプリンタ装置2で印刷された用紙枚数をカウントす
る。そして、制御部200は、カウンタ200Aによる
計数値と前記積載単位の枚数とを比較し、その差(テー
ブル33上に積載可能な印刷用紙8の残り枚数)が所定
枚数以内になった場合には、さらに、上位装置100か
ら送られてくる印刷情報を印刷するために必要な供給用
紙7の枚数と残り枚数(前記差)とを比較し、その残り
枚数で1つのジョブの印刷を完了できるものと判断した
場合には、そのジョブの印刷を継続させるように制御す
る。そのジョブの印刷を終了した後、制御部200は、
次のジョブの印刷に必要な供給用紙とその時点での残り
枚数とを比較し、前述と同様の処理を繰り返し行なう。
【0167】一方、制御部200は、残り枚数で1つの
ジョブの印刷を完了できないと判断した場合には、供給
用紙7に印刷を施すことなく供給用紙7をそのままテー
ブル33上に積載するように制御し、継ぎ目を示すマー
クを検出した時点で、カッタ32による切断動作を行な
うように制御する。これにより、数ページのみしか印刷
を行なっていないのに印刷用紙8を切断してしまうとい
う状態を避けることができる。
【0168】上述のように、印刷用紙8を、次段の積載
単位の印刷用紙8との継ぎ目部分で切断することによ
り、テーブル33上に積載される印刷用紙8の枚数は、
市販の供給用紙7の箱単位(例えば1500枚程度)と
なるため、テーブル33上に積載された印刷用紙8の運
搬を容易に行なうことができる。 (a8)搬出機構の構成および動作の説明 図13は、第1実施形態の用紙処理装置における搬出機
構の構成を示す平面図で、この図13にも示すように、
本実施形態の搬出機構は、テーブル33に設けられたオ
フセット機構70と、中継部41,方向転換部6,コン
ベア4,5とから構成されている。
【0169】なお、図1にて前述した通り、方向転換部
6により、用紙処理装置3のテーブル33上から中継部
41を経由して搬出された印刷用紙8の搬送方向は、用
紙処理装置3の横方向から、搭載台1,プリンタ装置2
および用紙処理装置3の並び方向(コンベア4,5の流
れ方向)へ転換されて搬出される。また、搬出機構のレ
イアウトは、図13に示すものに限られず、印刷装置の
用途,設置場所等の種々の設置条件に応じて、中継部4
1や方向転換部6を省略することもできる。しかも、コ
ンベア4,5上での印刷用紙8の収容量(積載量)を多
くするために、コンベア4,5に接続する形で他のコン
ベアを増設することも可能である。
【0170】さて、搬出動作を行なう場合には、まず、
用紙処理装置3の制御部300は、テーブル上下駆動モ
ータ51(M20)を動作させてテーブル33を昇降駆
動することにより、テーブル33を、排出位置センサS
WA5がテーブル33の検出部材57により動作する位
置まで移動させる。この位置までテーブル33が移動し
た状態(つまり排出位置センサSWA5がテーブル33
の上端位置を検出した状態)では、テーブル33の上面
(搬出ベルト72の上面)が、中継部41,方向転換部
6やコンベア4,5の搬送面と略面一になっている。テ
ーブル33の上面と中継部41,方向転換部6やコンベ
ア4,5の搬送面との間に段差があると、印刷用紙8の
詰まり等の障害を発生するおそれがあるため、上述のよ
うに、搬送機構を成す各部の搬送面は略面一になってお
り、これにより印刷用紙8は円滑に搬出される。
【0171】制御部300は、テーブル33を、排出位
置センサSWA5が動作する位置まで移動させると、テ
ーブル上下駆動モータ51の動作を停止させる。次に、
制御部300は、テーブル前後移動用モータ81(M2
1)を動作させることにより搬出ベルト72を回動さ
せ、テーブル33上に積載された印刷用紙8をテーブル
33上から中継部41側へ排出させる。
【0172】中継部41は、例えばベルトコンベアによ
り構成されており、搬送モータM30の動作により、印
刷用紙8を方向転換部6に搬送する。この場合、印刷用
紙8の通過を通過センサ133で検出することにより、
制御部300は、テーブル33上から中継部41へ印刷
用紙8が障害なく搬送されたことを把握することができ
る。
【0173】制御部300が搬出動作のためにテーブル
前後移動用モータ81を動作させてから所定時間だけ経
過しても、通過センサ133により印刷用紙8の通過が
検出されない場合には、制御部300は、紙詰まり等の
障害が発生したものと判断して、その障害発生を、プリ
ンタ装置2の表示器203もしくは図示しないブザーに
より、印刷装置の管理者や利用者に通報する。この通報
により、管理者や利用者は、その障害に対して適当な処
置を施すことが可能となる。
【0174】さらに、中継部41を経由して方向転換部
6に搬送された印刷用紙8の搬送方向は、搬送モータM
31を動作させることにより、コンベア4の流れ方向に
転換される。各コンベア4,5の方向転換部6側には、
印刷用紙8の到達を検出するためのコンベア入口センサ
134が設けられており、このコンベア入口センサ13
4により、方向転換部6を経由してコンベア4,5に印
刷用紙8が搬送されてきたことを検出できるようになっ
ている。制御部300は、コンベア入口センサ134に
より印刷用紙8の到達が検出されると、コンベアモータ
M32によりコンベア4,5を動作させて、コンベア
4,5により印刷用紙8をさらに搬送する。もし、通過
センサ133が印刷用紙8を検出した後、所定時間だけ
経過しても、コンベア入口センサ134が印刷用紙8の
到達を検出しなければ、制御部300は、中継部41と
方向転換部6との間で紙詰まり等の障害が発生したもの
と判断し、その障害発生を、前述と同様にして管理者や
利用者に通報する。
【0175】コンベア入口センサ134が印刷用紙8を
検出した後、コンベア4,5により印刷用紙8を所定量
だけ搬送した時点で、制御部300は、コンベアモータ
M32の動作を停止する。つまり、コンベア4,5によ
り、印刷用紙8の幅と略同一の長さだけ印刷用紙8を搬
送した時点でコンベアモータM32を停止して、その位
置に印刷用紙8をストックする。次に、印刷用紙8が中
継部41,方向転換部6を経由して搬送されてきた場合
には、コンベアモータM32を動作させ、上述と同様に
して、さらにもう1つの印刷用紙8をコンベア4,5上
にストックする。この動作を繰り返し行なうことによ
り、コンベア4,5上に複数の印刷用紙8の積載ブロッ
クがストックされる。
【0176】なお、プリンタ装置2または用紙処理装置
3に供給用紙7または印刷用紙8の用紙幅を検出するた
めのセンサを設けておくことにより、コンベア4,5に
よる1回の搬送量を求めることができる。コンベア5の
最下流側には、印刷用紙8の到達を検出するためのコン
ベアフルセンサ135が設けられている。コンベア4,
5上に複数の印刷用紙8の積載ブロックをストックした
状態でさらにもう1つの印刷用紙8の積載ブロックをコ
ンベア4,5上にストックしようとした時に、コンベア
フルセンサ135が印刷用紙8の到達を検出した場合
(コンベア4,5上における印刷用紙8の積載状態がフ
ル状態になった場合)には、制御部300は、この印刷
用紙8の積載ブロックの搬送を停止するととともに、こ
のような搬送停止を行なった旨をプリンタ装置2の表示
器203等により利用者や管理者に通報して、コンベア
4,5上の印刷用紙8を取り除くように指示する。
【0177】このように、コンベアフルセンサ135が
印刷用紙8を検出した場合には、コンベア4,5上には
新たな印刷用紙8をストックできないため、テーブル3
3がフル状態になった段階で、プリンタ装置2の制御部
200は、プリンタ装置200による印刷動作を停止す
る。さらに、多くの印刷用紙8をストックするために、
中継部41や方向転換部6上に印刷用紙8をストックす
ることも考えられる。これを実現するためには、中継部
41や方向転換部6に印刷用紙8の位置を検出するため
のセンサを設け、このセンサを検出しつつ、制御部30
0により、搬送モータM30,M31の動作状態を制御
すればよい。
【0178】コンベアフルセンサ135が印刷用紙8を
検出した後、テーブル33がフル状態となるまでの間
に、利用者等により、コンベア4,5上の複数の印刷用
紙8の積載ブロックが取り除かれ、コンベアフルセンサ
135が印刷用紙8を検出しなくなれば、テーブル33
上に積載された印刷用紙8を搬出することが可能にな
る。
【0179】さらに、コンベア4,5には、コンベア駆
動用スイッチ136が設けられており、このコンベア駆
動用スイッチ136を利用者等が手動操作することによ
り、コンベア4,5を前後のいずれの方向にも任意に搬
送動作させることができる。つまり、コンベア4,5上
の印刷用紙8を取り除くことにより次の印刷用紙8をス
トックすることのできるスペースがコンベア4,5上に
生じた場合には、コンベア駆動用スイッチ136を手動
操作してコンベア4,5を任意の方向に動作させること
により、コンベア4,5上の印刷用紙8を適当な位置ま
で移動させることができる。
【0180】上述した搬出機構、つまり、中継部41,
方向転換部6,コンベア4,5は、それぞれオプション
品とすることができるが、この場合、用紙処理装置3に
おける印刷用紙8のスタック量は、著しく減少する。し
かし、各部をオプション品とし、必要に応じてコンベア
4,5,方向転換部6,中継部41あるいは用紙処理装
置3をプリンタ装置2に対して接続できるように構成す
れば、プリンタ装置2を共通なものにしながら多種多様
な要望に対応することが可能になり、コストダウンもは
かれる。
【0181】従って、本実施形態のプリンタ装置2で
は、搬出機構である中継部41,方向転換部6,コンベ
ア4,5を設置しない場合にも対応できるように、図1
1のステップS16にて前述した通り、ニアフル状態
(もしくはフル状態)での搬出を有効にするか否かを設
定可能にしている。ニアフル状態での搬出ができないよ
うに設定されている場合には、テーブル33上の印刷用
紙8がニアフル状態になったことを検出した場合であっ
ても、通常の切断動作、つまり、カッタ32を駆動し印
刷用紙8を切断する(ステップS15,S16,S1
8)。
【0182】この後、プリンタ装置2の表示器203
に、テーブル33上の印刷用紙8がニアフル状態である
ことを表示して使用者や管理者に通知する。なお、この
とき、テーブル33上の印刷用紙8がフル状態になるま
で印刷をさらに継続することができる。印刷を継続して
行ないフル状態を検出した場合には、印刷用紙8をカッ
タ32により切断し、プリンタ装置2の表示器203に
テーブル33上の印刷用紙8がフル状態であることを表
示し使用者や管理者に通知する。
【0183】(a9)第1実施形態の作用効果 このように、本発明の第1実施形態としての用紙処理装
置3もしくは用紙処理機能をもつ印刷装置によれば、複
数ジョブ分の印刷用紙8の装置内での収納場所をできる
限り小さくできるほか、印刷用紙8をテーブル33上に
積載し過ぎて最初に積載したジョブの印刷用紙8を取り
出せなくなるという不都合を解消することができる。
【0184】従って、装置のコストアップや大型化のほ
か印刷効率の低下を招くことなく、且つ、利用者に大き
な負担をかけることなく、印刷用紙8を効率よく積載で
きる効果がある。このとき、テーブル33上のニアフル
状態の検出時点であるジョブの印刷が未終了ならば、そ
の印刷が終了するまでプリンタ装置2による印刷処理が
継続されるので、1つのジョブ分の印刷を途中で終了さ
せてしまうことがなく、同一ジョブ分の印刷用紙8が別
々のブロックに積載されて搬出されるのを確実に防止で
きる。
【0185】また、テーブル33上における印刷用紙8
の積載量を、運搬に適した量〔例えば供給用紙7を収納
する市販の箱単位の量(積載単位)〕にすることがで
き、さらに、搬出機構を用いることにより、印刷用紙8
を収納するスペースを小さくできる。従って、装置のコ
ストアップや大型化のほか印刷効率の低下を招くことな
く、且つ、利用者に大きな負担をかけることなく、印刷
用紙8を効率よく積載できる。
【0186】さらに、オフセット機構70により、印刷
用紙8を印刷処理単位毎にずらした状態で積載すること
で、色紙を準備したり特殊な印刷を施したりすることな
く、印刷用紙8が印刷処理単位毎に容易に区別可能にな
り、利用者に対する負担を大きく軽減することができ
る。なお、オフセット機構70は、搬出ベルト72,テ
ーブル上下駆動モータ51等により極めて簡単な構成で
実現することができる。
【0187】このとき、本実施形態のごとく、搬出機構
の一部とオフセット機構70とを兼用すれば、これらの
機構を別々に設ける必要がなく、装置をよりコンパクト
に構成することができる。また、テーブル33上の印刷
用紙8の積載量のみに応じて切断動作を行なうか、もし
くは、テーブル33上の印刷用紙8の積載量と印刷処理
単位の終了通知とに応じて切断動作を行なうかを選択可
能に構成することにより、利用者の多様な要望に対応す
ることができる。
【0188】(b)第2実施形態の説明 図14は本発明の第2実施形態としての用紙処理機能を
もつ印刷装置の構成を示すブロック図である。本実施形
態の印刷装置も、基本的には図32,図33に示した従
来装置とほぼ同様に構成されているが、図14に示すよ
うに、第2実施形態の印刷装置は、プリンタ装置401
と、このプリンタ装置401の後段側(用紙排出側)に
接続される用紙処理装置402とから構成されている。
【0189】用紙処理装置402は、プリンタ装置40
1において印刷を施された連続用紙400(図18,図
21,図23参照)を順次送り込まれ、その連続用紙4
00を処理するものであるが、この用紙処理装置402
には、プリンタ装置401からの切断指示に応じて連続
用紙400を切断するカッタ(切断機構)402Aがそ
なえられている。なお、この用紙処理装置402は、図
3にて前述した用紙処理装置3と基本的に同様に構成さ
れている。
【0190】連続用紙400は、前述したものと同様、
ミシン目位置で折り畳んだ状態で格納・積載されるよう
になっており、カッタ402Aは、図18,図21,図
23に示すごとく、連続用紙400をミシン目位置また
はその近傍で切断するものである。なお、本実施形態で
は、後述するごとく、連続用紙400に対して所定枚数
(2つのミシン目で挟まれた1区間分の用紙を1枚とす
る)だけ印刷が行なわれる都度、プリンタ装置401側
から用紙処理装置402へ切断指示が送出され、所定枚
数毎にカッタ402Aによる切断処理が行なわれるよう
になっている。
【0191】プリンタ装置401は、ホスト計算機(上
位装置,印刷依頼元)403から印刷情報を受信する
と、その印刷情報に基づいた印刷を行なうもので、印刷
部404,コントロールプロセッサ405,メカ制御部
406,オペレータパネル407,文字用ビットマップ
メモリ(BMM)408A,408B,オーバレイ用ビ
ットマップメモリ(BMM)409A,409B,メモ
リ410を有して構成されている。
【0192】ここで、印刷部404は、連続用紙400
に対して印刷を施すためのもので、ハードウエア制御部
(PRC)411,プリンタエンジン部(レーザユニッ
ト)412,ドラム413を有している。ハードウエア
制御部411は、後述するコントロールプロセッサ40
5からの印刷指示を受けると、プリンタエンジン部41
2を制御することにより、BMM408A,408B,
409A,409Bに展開された印刷データに応じたパ
ターンを、ドラム413の表面に静電潜像として形成さ
せる。図2にても前述したように、この静電潜像は、図
示しなし現像装置からトナーを供給されることにより現
像され、そのトナー像が連続用紙400へ転写されて連
続用紙400に対する印刷が行なわれるようになってい
る。
【0193】なお、プリンタエンジン部412は、図2
に示した露光部22に対応するとともに、ドラム413
は、図2に示した感光ドラム20に対応しており、図1
4では図示を省略しているが、本実施形態の印刷部40
4にも、実際には、図2に示したプロセス部10と同様
のものがそなえられている。コントロールプロセッサ
(印刷制御部)405は、印刷部404の印刷動作を制
御するもので、ホスト計算機403からの印刷データを
解析して文字用BMM408A,408Bもしくはオー
バレイ用BMM409A,409Bに展開し、その展開
結果を印刷部404により連続用紙400に印刷させる
機能を有している。また、本実施形態のコントロールプ
ロセッサ405は、一つのジョブの印刷中にカッタ32
により連続用紙400を切断する場合、印刷中の印刷デ
ータのジョブ名を切断位置の前後のページに中間セパレ
ータとして印刷するように印刷部404を制御する機能
も有している。
【0194】メカ制御部406は、プリンタ装置401
内における連続用紙400の搬送機構等の各種機構の動
作を制御するものである。本実施形態では、このメカ制
御部406により、印刷部404で印刷を施された連続
用紙400の枚数が計数されており、その枚数が予め設
定されたカット枚数に到達した場合には、メカ制御部4
06からコントロールプロセッサ405に対して切断指
示が送られるようになっている。コントロールプロセッ
サ405は、メカ制御部406からの切断指示に応じ
て、前述した中間セパレータの印刷制御を実行する。
【0195】オペレータパネル407は、プリンタ装置
401上にそなえられ、プリンタ装置401や用紙処理
装置402に対する各種設定を行なうための操作スイッ
チ等や、プリンタ装置401の動作状態を表示するため
の表示部407A(図17参照)を有している。メモリ
(記憶部)410は、コントロールプロセッサ405が
制御処理を行なうために必要な各種データやプログラム
を格納するためのものである。このメモリ410には、
現在印刷中の印刷データのジョブ名情報を格納(セー
ブ)するためのジョブ名格納領域410Aが確保されて
いる。本実施形態では、通常のジョブ名表示オーダ処理
により、現在印刷中の印刷データのジョブ名をオペレー
タパネル407の表示部407Aで例えば図18に示す
ように表示するために、印刷データとともにホスト計算
機(印刷依頼元)403から送られてきたジョブ名情報
が、ジョブ名格納領域410Aに格納されるようになっ
ている。
【0196】上述の構成により、第2実施形態の印刷装
置では、ホスト計算機403から現在印刷中のジョブ名
を読み込んでオペレータパネル407の表示部407A
で表示するジョブ名表示オーダを利用して、中間セパレ
ータ印刷が行なわれる。その詳細な動作について、図1
4に示すブロック図と、図15,図16に示すフローチ
ャート(ステップS21〜S30)とを参照しながら説
明する。
【0197】まず、印刷を開始するに先立って、利用者
は、用紙処理装置402のカッタ402Aによるカット
枚数をオペレータパネル407から指定し〔図14の矢
印(1) 参照〕、そのカット枚数をコントロールプロセッ
サ405からメカ制御部406へ通知する〔図14の矢
印(2) 参照〕。このような設定を行なってから、コント
ロールプロセッサ405が、ホスト計算機403から、
ジョブ印刷に先立ちジョブ名表示オーダコマンドを受け
付けると、図15に示す手順のジョブ名表示オーダ処理
を行なう。
【0198】つまり、コントロールプロセッサ405
は、ホスト計算機403から、印刷すべきジョブのジョ
ブ名を読み込んで〔図14の矢印(3) 参照〕、そのジョ
ブ名を、メモリ410のジョブ名格納領域410Aにセ
ーブするとともに〔ステップS21,図14の矢印(4)
参照〕、オペレータパネル407の表示部407Aで図
18に示すように表示する〔ステップS22,図14の
矢印(5) 参照〕。コントロールプロセッサ405は、ジ
ョブ名の表示を行なった後、その表示を完了した旨をホ
スト計算機403に対して通知する(ステップS2
3)。
【0199】この後、コントロールプロセッサ405
は、ホスト計算機403からそのジョブ名に対応する印
刷データを読み込み〔図14の矢印(6) 参照〕、その印
刷データを解析して文字用BMM408A,408Bも
しくはオーバレイ用BMM409A,409Bに展開す
る〔図14の矢印(7) 参照〕。そして、ハードウエア制
御部411は、コントロールプロセッサ405からの印
刷指示を受けると、BMM408A,408B,409
A,409Bに展開された印刷データを読み込み〔図1
4の矢印(8) 参照〕、プリンタエンジン部412を制御
することにより、その印刷データに応じたパターンを、
ドラム413の表面に静電潜像として展開・形成させ
る。この静電潜像はトナーを供給されて現像され、その
トナー像が連続用紙400へ転写されて連続用紙400
に対する印刷が行なわれる。
【0200】このような印刷処理を行なっている際に、
コントロールプロセッサ405は、図16に示す手順の
中間セパレータ印刷処理を行なう。つまり、コントロー
ルプロセッサ405は、印刷部404による連続用紙4
00の印刷枚数がカット枚数に達したか否かを、メカ制
御部406から切断指示〔図14の矢印(9) 参照〕を受
けたか否かにより判断する(ステップS24)。カット
枚数に達していない場合(NO判定の場合)には、通常
の印刷データをBMM408A,408B,409A,
409Bに展開・セットしてから(ステップS30)、
印刷コマンドを印刷部404に対して発行し(ステップ
S29)、通常通りの印刷処理を行なう。
【0201】これに対し、印刷部404による連続用紙
400の印刷枚数がカット枚数に達し、メカ制御部40
6から切断指示〔図14の矢印(9) 参照〕が出力された
場合(ステップS24でYES判定の場合)、コントロ
ールプロセッサ405は、まず、メモリ410のジョブ
名格納領域410Aにセーブされているジョブ名を読み
込み〔図14の矢印(10)参照〕、そのジョブ名を、文字
用BMM408Aに展開・セットする〔図14の矢印(1
1)参照,ステップS25〕。
【0202】この後、コントロールプロセッサ405は
印刷部404へ印刷コマンドを発行し(ステップS2
6)、この印刷コマンドを受けた印刷部404は、通常
の印刷処理と同様に、文字用BMM408Aに展開され
たジョブ名データを読み込んで〔図14の矢印(12)参
照〕、そのジョブ名データ(つまりパネル表示と同じ現
在印刷中のジョブ名;例えば図18に示す「TEST0
1」)を、図18に示すように、切断位置(ミシン目)
の前ページに中間セパレータとして印刷する。
【0203】ついで、コントロールプロセッサ405は
用紙処理装置402のカッタ402Aに対してカット処
理依頼を発行し、切断位置がカッタ402Aの切断位置
に到達した時点で、その切断位置で連続用紙400を切
断するように依頼する(ステップS27)。カット処理
依頼の発行後、コントロールプロセッサ405は、再
度、メモリ410のジョブ名格納領域410Aにセーブ
されているジョブ名を読み込み〔図14の矢印(10)参
照〕、そのジョブ名を、文字用BMM408Aに展開・
セットする〔図14の矢印(11)参照,ステップS2
8〕。
【0204】この後、コントロールプロセッサ405は
印刷部404へ印刷コマンドを発行することにより(ス
テップS29)、前述と全く同様にして、ジョブ名デー
タが、図18に示すように、切断位置(ミシン目)の後
ページに中間セパレータとして印刷される。このよう
に、本発明の第2実施形態としての用紙処理機能をもつ
印刷装置によれば、一つのジョブの印刷中にカッタ40
2Aにより連続用紙400を切断する場合、コントロー
ルプロセッサ405および印刷部404により、現在印
刷中の印刷データのジョブ名が、メモリ410のジョブ
名格納領域410Aから読み出されて、図18に示すご
とく切断位置の前後ページに中間セパレータとして印刷
される。
【0205】つまり、従来よりホスト計算機403から
送られていた表示用のジョブ名情報を用い、そのジョブ
名を中間セパレータとして印刷することができるので、
一つのジョブの印刷結果である連続用紙400が切断に
より分断されていても、利用者は、連続用紙400に印
刷された中間セパレータとしてのジョブ名を参照するだ
けで、連続用紙400の各ブロックがどのジョブの印刷
結果であるかを容易に判断でき、印刷データの分断によ
る出力結果の混乱を防ぐことができる。
【0206】また、現行の印刷装置のハードウエア構成
を大きく変更したり新規のハードウエア構成を追加した
りすることなく、且つ、ホスト計算機403側でのソフ
トウエアを変更することなく、中間セパレータが印刷可
能になるので、用紙切断を行なう用紙処理機能を導入す
る際の工数を大幅に低減することもできる。 (b1)第2実施形態の第1変形例の説明 図19は本発明の第2実施形態の第1変形例としての用
紙処理機能をもつ印刷装置の構成を示すブロック図で、
この図19に示すように、第1変形例の印刷装置も図1
4に示したものとほぼ同様に構成されているが、この第
1変形例の印刷装置では、中間セパレータとして、前記
ジョブ名に代えて、予め登録されたパターンデータ(こ
こではオーバレイパターン)が印刷されるようになって
いる。
【0207】このため、第1変形例では、既存のオーバ
レイ用BMM(記憶部,オーバレイメモリ)409A
に、中間セパレータとしてのパターンデータであるオー
バレイパターンが、ホスト計算機403から登録され
る。また、第1変形例のコントロールプロセッサ405
は、前述したジョブ名印刷制御機能に代えて、一つのジ
ョブの印刷中にカッタ32により連続用紙400を切断
する場合、オーバレイ用BMM409Aに格納されたオ
ーバレイパターンを切断位置の前後のページに中間セパ
レータとして印刷するように印刷部404を制御する機
能を有している。
【0208】上述のごとく構成された第2実施形態の第
1変形例の印刷装置の動作について、図19に示すブロ
ック図と、図20に示すフローチャート(ステップS3
1〜S37)とを参照しながら説明する。まず、印刷を
開始するに先立って、利用者は、用紙処理装置402の
カッタ402Aによるカット枚数をオペレータパネル4
07から指定し〔図19の矢印(1) 参照〕、そのカット
枚数をコントロールプロセッサ405からメカ制御部4
06へ通知する〔図19の矢印(2) 参照〕。
【0209】このような設定を行なってから、コントロ
ールプロセッサ405が、ホスト計算機403から、中
間セパレータ用のデータ(オーバレイパターン)を読み
込んで〔図19の矢印(3) 参照〕、そのデータを、オー
バレイ用BMM409Aに展開してロード・セーブする
〔図19の矢印(4) 参照,ステップS31〕。これ以
後、オーバレイ用BMM409Aは、中間セパレータ用
のオーバレイパターンをセーブするためのものとして用
い、通常のオーバレイ展開用には使用しない。
【0210】この後、コントロールプロセッサ405
は、ホスト計算機403から印刷データを読み込み〔図
19の矢印(6) 参照〕、その印刷データを解析して文字
用BMM408A,408Bもしくはオーバレイ用BM
M409Bに展開する〔図19の矢印(7) 参照〕。そし
て、ハードウエア制御部411は、コントロールプロセ
ッサ405からの印刷指示を受けると、BMM408
A,408B,409Bに展開された印刷データを読み
込み〔図19の矢印(8) 参照〕、プリンタエンジン部4
12を制御することにより、その印刷データに応じたパ
ターンを、ドラム413の表面に静電潜像として展開・
形成させる。この静電潜像はトナーを供給されて現像さ
れ、そのトナー像が連続用紙400へ転写されて連続用
紙400に対する印刷が行なわれる。
【0211】このような印刷処理を行なっている際に、
コントロールプロセッサ405は、印刷部404による
連続用紙400の印刷枚数がカット枚数に達したか否か
を、メカ制御部406から切断指示〔図19の矢印(9)
参照〕を受けたか否かにより判断する(ステップS3
2)。カット枚数に達していない場合(NO判定の場
合)には、通常の印刷データをBMM408A,408
B,409Bに展開・セットしてから(ステップS3
6)、印刷コマンドを印刷部404に対して発行し(ス
テップS37)、通常通りの印刷処理を行なう。
【0212】これに対し、印刷部404による連続用紙
400の印刷枚数がカット枚数に達し、メカ制御部40
6から切断指示〔図19の矢印(9) 参照〕が出力された
場合(ステップS32でYES判定の場合)、コントロ
ールプロセッサ405は、印刷部404へ中間セパレー
タ印刷コマンドを発行する(ステップS33)。この中
間セパレータ印刷コマンドを受けた印刷部404は、オ
ーバレイ用BMM409Aに予め展開されてセーブされ
ているオーバレイパターンを読み込み〔図19の矢印
(5) 参照〕、そのオーバレイパターンを、図21に示す
ように、切断位置(ミシン目)の前ページに中間セパレ
ータとして印刷する。
【0213】ついで、コントロールプロセッサ405は
用紙処理装置402のカッタ402Aに対してカット処
理依頼を発行し、切断位置がカッタ402Aの切断位置
に到達した時点で、その切断位置で連続用紙400を切
断するように依頼する(ステップS34)。カット処理
依頼の発行後、コントロールプロセッサ405は、再
度、印刷部404へ中間セパレータ印刷コマンドを発行
し(ステップS35)、この中間セパレータ印刷コマン
ドを受けた印刷部404は、オーバレイ用BMM409
Aに予め展開されてセーブされているオーバレイパター
ンを読み込み〔図19の矢印(5) 参照〕、そのオーバレ
イパターンを、図21に示すように、切断位置(ミシン
目)の後ページに中間セパレータとして印刷する。
【0214】このように、本発明の第2実施形態の第1
変形例としての用紙処理機能をもつ印刷装置によって
も、一つのジョブの印刷中にカッタ402Aにより連続
用紙400を切断する場合、コントロールプロセッサ4
05および印刷部404により、オーバレイパターン用
BMM409Aに予め展開・登録されているオーバレイ
パターンが、図21に示すごとく切断位置の前後ページ
に中間セパレータとして印刷される。
【0215】従って、一つのジョブの印刷結果である連
続用紙400が切断により分断されていても、利用者
は、連続用紙400に印刷された中間セパレータとして
のオーバレイパターンを参照するだけで、連続用紙40
0の各ブロックがどのジョブの印刷結果であるかを容易
に判断でき、印刷データの分断による出力結果の混乱を
防ぐことができる。
【0216】このとき、既存のオーバレイ用BMM40
9Aにパターンデータをオーバレイパターンとして登録
することにより、パターンデータ用の記憶部を新たに設
ける必要がなく、現行の印刷装置のハードウエア構成を
大きく変更したり新規のハードウエア構成を追加したり
することなく、且つ、ホスト計算機403側でのソフト
ウエアを変更することなく、中間セパレータが印刷可能
になるので、用紙切断を行なう用紙処理機能を導入する
際の工数を大幅に低減することもできる。
【0217】(b2)第2実施形態の第2変形例の説明 図22は本発明の第2実施形態の第2変形例としての用
紙処理機能をもつ印刷装置の構成を示すブロック図で、
この図22に示すように、第2変形例の印刷装置も図1
4に示したものとほぼ同様に構成されているが、この第
2変形例の印刷装置では、中間セパレータとして、前記
ジョブ名に代えて、用紙出力順(計数部405Aによる
カウント値)が印刷されるようになっている。
【0218】このため、第2変形例では、コントロール
プロセッサ405に、用紙処理装置402のカッタ40
2Aによる切断動作タイミングに応じて計数動作を行な
いそのカウント値を出力する計数部405Aがそなえら
れるとともに、メモリ410に、計数部405Aによる
カウント値をセーブするためのカウント値格納領域41
0Bが確保されている。
【0219】また、第2変形例のコントロールプロセッ
サ405は、前述したジョブ名印刷制御機能に代えて、
一つのジョブの印刷中にカッタ32により連続用紙40
0を切断する場合、計数部405Aによる計数値(メモ
リ410のカウント値格納領域410Bにセーブされて
いる値)を切断位置の前後のページに中間セパレータと
して順次印刷するように印刷部404を制御する機能を
有している。
【0220】なお、計数部405Aは、前述したコント
ロールプロセッサ405の機能により切断位置の前後の
ページに対する中間セパレータの印刷処理を行なう度
に、メモリ410のカウント値格納領域410Bにセー
ブされている値を1だけカウントアップするものであ
る。また、メモリ410のカウント値格納領域410B
に格納される初期値は1とする。
【0221】上述のごとく構成された第2実施形態の第
2変形例の印刷装置の動作について、図22に示すブロ
ック図と、図23に示すフローチャート(ステップS4
1〜S49)とを参照しながら説明する。まず、印刷を
開始するに先立って、利用者は、用紙処理装置402の
カッタ402Aによるカット枚数をオペレータパネル4
07から指定し〔図22の矢印(1) 参照〕、そのカット
枚数をコントロールプロセッサ405からメカ制御部4
06へ通知する〔図22の矢印(2) 参照〕。
【0222】このような設定を行なってから、コントロ
ールプロセッサ405は、ホスト計算機403から印刷
データを読み込み〔図22の矢印(3) 参照〕、その印刷
データを解析して文字用BMM408A,408Bもし
くはオーバレイ用BMM409A,409Bに展開する
〔図22の矢印(4) 参照〕。そして、ハードウエア制御
部411は、コントロールプロセッサ405からの印刷
指示を受けると、BMM408A,408B,409
A,409Bに展開された印刷データを読み込み〔図2
2の矢印(5) 参照〕、プリンタエンジン部412を制御
することにより、その印刷データに応じたパターンを、
ドラム413の表面に静電潜像として展開・形成させ
る。この静電潜像はトナーを供給されて現像され、その
トナー像が連続用紙400へ転写されて連続用紙400
に対する印刷が行なわれる。
【0223】このような印刷処理を行なっている際に、
コントロールプロセッサ405は、印刷部404による
連続用紙400の印刷枚数がカット枚数に達したか否か
を、メカ制御部406から切断指示〔図22の矢印(6)
参照〕を受けたか否かにより判断する(ステップS4
1)。カット枚数に達していない場合(NO判定の場
合)には、通常の印刷データをBMM408A,408
B,409A,409Bに展開・セットしてから(ステ
ップS49)、印刷コマンドを印刷部404に対して発
行し(ステップS48)、通常通りの印刷処理を行な
う。
【0224】これに対し、印刷部404による連続用紙
400の印刷枚数がカット枚数に達し、メカ制御部40
6から切断指示〔図22の矢印(6) 参照〕が出力された
場合(ステップS41でYES判定の場合)、コントロ
ールプロセッサ405は、まず、メモリ410のカウン
ト値格納領域410Bにセーブされているカウント値を
読み込み〔図22の矢印(7) 参照〕、そのカウント値を
文字用BMM408Aに展開・セットする〔図22の矢
印(9) 参照,ステップS42〕。
【0225】また、読み出したカウント値を計数部40
5Aにより1だけカウントアップした値を、カウント値
格納領域410Bに再びセーブする〔図22の矢印(8)
参照,ステップS43〕。この後、コントロールプロセ
ッサ405は印刷部404へ印刷コマンドを発行し(ス
テップS44)、この印刷コマンドを受けた印刷部40
4は、通常の印刷処理と同様に、文字用BMM408A
に展開されたカウント値を読み込んで〔図22の矢印(1
0)参照〕、図23に示すように、そのカウント値(1,
3,…)を切断位置(ミシン目)の前ページに中間セパ
レータとして印刷する。
【0226】ついで、コントロールプロセッサ405は
用紙処理装置402のカッタ402Aに対してカット処
理依頼を発行し、切断位置がカッタ402Aの切断位置
に到達した時点で、その切断位置で連続用紙400を切
断するように依頼する(ステップS45)。カット処理
依頼の発行後、コントロールプロセッサ405は、再
度、メモリ410のカウント値格納領域410Bにセー
ブされているカウント値を読み込み〔図22の矢印(7)
参照〕、そのカウント値を文字用BMM408Aに展開
・セットする〔図22の矢印(9) 参照,ステップS4
6〕。
【0227】また、読み出したカウント値を計数部40
5Aにより1だけカウントアップした値を、カウント値
格納領域410Bに再びセーブする〔図22の矢印(8)
参照,ステップS47〕。この後、コントロールプロセ
ッサ405は印刷部404へ印刷コマンドを発行するこ
とにより(ステップS48)、前述と全く同様にして、
図23に示すように、カウント値(2,4,…)が、切
断位置(ミシン目)の後ページに中間セパレータとして
印刷される。
【0228】このように、本発明の第2実施形態の第2
変形例としての用紙処理機能をもつ印刷装置によれば、
一つのジョブの印刷中にカッタ402Aにより連続用紙
400を切断する場合、コントロールプロセッサ405
および印刷部404により、切断動作タイミングに応じ
た計数部405Aによるカウント値が、メモリ410の
カウント値格納領域410Bから読み出されて、図23
に示すごとく切断位置の前後ページに中間セパレータと
して印刷される。
【0229】従って、一つのジョブの印刷結果である連
続用紙400が切断により分断されていても、利用者
は、連続用紙400に印刷された中間セパレータとして
のカウント値を参照するだけで、連続用紙400の各ブ
ロック相互の接続関係を容易に判断でき、印刷データの
分断による出力結果の混乱を防ぐことができる。また、
計数部405Aの機能はソフトウエアにより容易に実現
可能でありコントロールプロセッサ405の一機能とし
て既存のものを使用できるので、この第2変形例におい
ても、現行の印刷装置のハードウエア構成を大きく変更
したり新規のハードウエア構成を追加したりすることな
く、且つ、ホスト計算機403側でのソフトウエアを変
更することなく、中間セパレータが印刷可能になるの
で、用紙切断を行なう用紙処理機能を導入する際の工数
を大幅に低減することもできる。
【0230】なお、図23,図24にて上述した第2変
形例では、切断位置の前後のページでカウント値を1だ
けカウントアップしているが、切断位置の前後のページ
では同じカウント値を中間セパレータとして印刷し、計
数部405Aにより、切断を行なう度に1ずつカウント
アップするように構成してもよい。 (c)第3実施形態の説明 図25は本発明の第3実施形態としての用紙処理機能を
もつ印刷装置の構成を示すブロック図である。この図2
5に示すように、本実施形態の印刷装置も、プリンタ装
置420と、このプリンタ装置420の後段側(用紙排
出側)に接続される用紙処理装置440とから構成され
ている。なお、用紙処理装置440は、図3にて前述し
た用紙処理装置3と基本的に同様に構成されている。
【0231】本実施形態の印刷装置420は、大きく分
けて2つの部分、即ち、第1制御部421により制御さ
れる部分と、第2制御部422により制御される部分と
から構成されている。第1制御部421は、上位装置で
あるホストコンピュータ(図示せず)に接続され、この
ホストコンピュータとの間での情報のやり取り等を制御
するためのもので、この第1制御部421には、印刷パ
ターン記憶部423,印刷パターン印刷可否スイッチ4
24,山谷カウンタ425および警告装置426が接続
されている。なお、各部423〜426の詳細について
は後述する。
【0232】第2制御部422は、基本的には、連続用
紙(図示せず)に対して印刷を施す印刷部(記録部)4
27の印刷動作を制御する印刷制御部として機能するも
ので、この第2制御部422には、スタッカ428,用
紙フル検出器429,マニュアルカットスイッチ43
0,用紙排出スイッチ431,自動用紙排出スイッチ4
32,用紙終了検出器433およびスタッカ/用紙処理
装置切替スイッチ434が接続されている。なお、各部
428〜434の詳細については後述する。また、図2
5では図示を省略しているが、本実施形態の印刷部42
7にも、実際には、図2に示したプロセス部10と同様
のものがそなえられている。
【0233】また、本実施形態の用紙処理装置440
は、プリンタ装置420においてジョブ(印刷処理単
位)毎に印刷を施された連続用紙を順次送り込まれ、そ
の連続用紙を後処理するもので、この用紙処理装置44
0には、カット機構441,折り畳み機構442,用紙
フル検出器443,制御部444,マニュアルカットス
イッチ445および用紙排出スイッチ446がそなえら
れている。
【0234】ここで、カット機構(切断機構)441
は、連続用紙をミシン目位置またはその近傍で切断する
ものであり、折り畳み機構(積載部)442は、印刷を
施された連続用紙をミシン目で折り畳みながら積載・収
納するものであり、用紙フル検出器443は、折り畳み
機構442が連続用紙で満杯となったフル状態を検出す
るものである。
【0235】また、マニュアルカットスイッチ445
は、利用者等により操作され、連続用紙をカット機構4
41により切断させるための切断指示を制御部444へ
入力するものであり、用紙排出スイッチ446は、利用
者等により操作され、連続用紙を折り畳み機構442へ
排出させるための用紙排出指示を制御部444へ入力す
るものである。
【0236】そして、制御部444は、用紙処理装置4
40の各部を統括的に制御するためのもので、カット機
構441の切断動作を制御するための切断制御部として
の機能を有している。つまり、制御部444は、プリン
タ装置420の第2制御部422からの切断指示や、用
紙処理装置440のマニュアルカットスイッチ445を
操作することにより入力される切断指示に応じて、カッ
ト機構441の切断動作を実行するように制御する。
【0237】なお、プリンタ装置420の第2制御部4
22からの切断指示は、用紙フル検出器443による折
り畳み機構442のフル状態検出に応じて制御部444
に入力されるほか、後述するごとくプリンタ装置420
のマニュアルカットスイッチ430に応じても制御部4
44に入力される。また、制御部444は、プリンタ装
置420の第2制御部422からの用紙排出指示や、用
紙処理装置440の用紙排出スイッチ446を操作する
ことにより入力される用紙排出指示に応じて、連続用紙
を折り畳み機構442へ排出するように制御する機能も
有している。
【0238】一方、第1制御部421は、ホストコンピ
ュータから印刷情報を受信すると、その印刷情報に基づ
いた印刷を行なうように第2制御部422に対して指示
する機能を有している。印刷パターン記憶部423は、
ジョブ継続中(印刷処理継続中)である旨を示す少なく
とも1ページ分の印刷パターン(以下、ジョブ継続パタ
ーンという場合もある)を予め記憶するものであり、印
刷パターン印刷可否スイッチ(設定部)424は、ジョ
ブ継続パターンの印刷を実行するか否かをモード設定す
るものである。なお、本実施形態では、印刷パターン印
刷可否スイッチ424により、ジョブ継続パターンの印
刷を実行するモードが設定されているものとして説明を
行なう。
【0239】山谷カウンタ425は、ホストコンピュー
タからの印刷情報に基づいて、連続用紙のミシン目によ
る折り目に応じた山谷の数を計数するものである。この
山谷カウンタ425による計数値は、第2制御部422
によりジョブ継続パターンを印刷するページを決定する
際に用いられる。警告装置(警告部)426は、第2制
御部422がジョブ継続パターンの印刷を印刷部427
に実行させた場合、その印刷処理と同時に利用者等に対
して警告(ブザー音,ランプ点灯等)を発生するもので
ある。
【0240】スタッカ428は、プリンタ装置420に
そなえられ、印刷済みの連続用紙をミシン目で折り畳ん
だ状態で積載・収納されるものである。このスタッカ4
28への連続用紙の積載・収納は、スタッカ/用紙処理
装置切替スイッチ434によりスタッカ428が選択さ
れている場合に、第2制御部422により連続用紙の排
出先をスタッカ428側へ切替制御することにより実行
される。なお、本実施形態では、スタッカ/用紙処理装
置切替スイッチ434により用紙処理装置440が選択
され、第2制御部422により連続用紙の排出先を用紙
処理装置440側へ切替制御し、用紙処理装置440の
折り畳み機構442へ連続用紙を積載・収納するものと
して説明を行なう。
【0241】用紙フル検出器429は、スタッカ428
が連続用紙で満杯となったフル状態を検出するものであ
り、マニュアルカットスイッチ430は、利用者等によ
り操作され、連続用紙をカット機構441により切断さ
せるための切断指示を第2制御部422へ入力するもの
であり、用紙排出スイッチ431は、利用者等により操
作され、連続用紙を折り畳み機構442(もしくはスタ
ッカ428)へ排出させるための用紙排出指示を第2制
御部422へ入力するものである。
【0242】また、自動用紙排出スイッチ432は、印
刷中に連続用紙切れを生じた際に残りの連続用紙を印刷
することなく自動的に排出自動用紙排出モードを設定す
るためのものであり、用紙終了検出器433は、プリン
タ装置420内の図示しないホッパ等に格納されている
連続用紙が終了したこと(用紙切れ)を検出するもので
ある。
【0243】なお、本実施形態では、ジョブ継続パター
ンを、第1制御部421に接続された印刷パターン記憶
部423に予め記憶させているが、二点鎖線で示すよう
に、第2制御部422内にそなえられた印刷パターン記
憶部(実際にメモリ内の一部の領域)435に予め記憶
させるようにしてもよい。さて、第2制御部422は、
第1制御部421からの印刷指示に応じて印刷部427
の印刷動作を制御する機能を有するほか、用紙排出スイ
ッチ431を操作することにより入力される用紙排出指
示に応じて、あるいは、自動用紙排出スイッチ432に
より自動用紙排出モードが設定されている状態では、連
続用紙を折り畳み機構442(もしくはスタッカ42
8)へ排出するように制御する機能も有している。
【0244】また、本実施形態の第2制御部422は、
一つのジョブ(印刷処理単位)の印刷中に用紙処理装置
440の用紙フル検出器443により折り畳み機構44
2のフル状態が検出された場合、用紙処理装置440の
制御部444に対して連続用紙の切断指示を出力すると
ともに、ジョブ継続中(印刷処理継続中)である旨を示
す印刷パターン(ジョブ継続パターン)を、第1制御部
421を介して印刷パターン記憶部423(もしくは印
刷パターン記憶部435)から読み出して、切り離し側
の連続用紙に印刷するように印刷部427を制御する機
能を有している。
【0245】このとき、第2制御部422は、山谷カウ
ンタ425により計数されたカウント値に基づいて、前
記切り離し側の連続用紙を折り畳み機構442に積載し
た時に最上面となるページ(山側スキップ)に、ジョブ
継続パターンを印刷するように印刷部427を制御する
機能を有している。また、第2制御部422は、用紙処
理装置440の使用中にのみ、即ち、スタッカ/用紙処
理装置切替スイッチ434により用紙排出先として用紙
処理装置440の折り畳み機構442が選択されている
場合のみ、印刷部427によるジョブ継続パターンの印
刷制御を実行するようになっている。
【0246】さらに、本実施形態の第2制御部422
は、下記のような制御機能〜を有している。 マニュアルカットスイッチ430または446により
連続用紙をカット機構441により切断させるための切
断指示が入力された時に用紙フル検出器443により折
り畳み機構442のフル状態を検出した場合に、連続用
紙の切断指示を制御部444へ出力するとともに、ジョ
ブ継続パターンを、印刷パターン記憶部423(もしく
は印刷パターン記憶部435)から読み出して、切り離
し側の連続用紙に印刷するように印刷部427を制御す
る機能。
【0247】用紙排出スイッチ431または446に
より連続用紙を折り畳み機構442へ排出させるための
用紙排出指示が入力された時に用紙フル検出器443に
より折り畳み機構442のフル状態を検出した場合に、
連続用紙の切断指示を制御部444へ出力するととも
に、ジョブ継続パターンを、印刷パターン記憶部423
(もしくは印刷パターン記憶部435)から読み出し
て、切り離し側の連続用紙に印刷するように印刷部42
7を制御した後、用紙排出動作を実行させるように制御
する機能。
【0248】自動用紙排出スイッチ432により自動
用紙排出モードを設定した状態で用紙終了検出器433
により連続用紙切れが検出された場合に、連続用紙の切
断指示を制御部444へ出力するとともに、ジョブ継続
パターンを連続用紙に印刷するように印刷部427を制
御した後、自動用紙排出動作を実行させるように制御す
る機能。
【0249】上述の構成ごとく構成された第3実施形態
の印刷装置の基本的な動作について、図26に示すフロ
ーチャート(ステップS51〜S59)を参照しながら
簡単に説明する。まず、第1制御部421によりホスト
コンピュータからの印刷情報を受信しながら、第2制御
部422により通常印刷を開始すると(ステップS5
1)、印刷部427により印刷を施された連続用紙は、
プリンタ装置420から用紙処理装置440へ送り出さ
れ、用紙処理装置440の折り畳み機構442におい
て、ミシン目で折り畳まれた状態で積載される。
【0250】そして、折り畳み機構442では、用紙フ
ル検出器443により連続用紙がフル状態になったか否
かが検出され(ステップS52)、折り畳み機構442
のフル状態が検出されると、第2制御部422は、印刷
部427による通常印刷を中断させてから(ステップS
53)、ジョブ継続パターンを印刷パターン記憶部42
3(もしくは印刷パターン記憶部435)から読み出し
て、そのジョブ継続パターンを、印刷部427により、
切り離し側の連続用紙に印刷させる(ステップS5
4)。このとき、ジョブ継続パターンは、前記切り離し
側の連続用紙を折り畳み機構442に積載した時に最上
面となるページ(山側スキップ)に印刷される。
【0251】この後、第2制御部422は、印刷部42
7による通常印刷を再開して(ステップS55)、印刷
部427の転写位置から用紙処理装置440のカット機
構441の切断位置まで印刷を行ない、その連続用紙を
用紙処理装置440へ順次送り出す。そして、ジョブ継
続パターンの印刷ページがカット機構441の切断位置
に到達すると(ステップS56でYES判定)、第2制
御部422は、印刷部427による印刷を停止させてか
ら(ステップS57)、切断指示を用紙処理装置440
の制御部444に対して出力し、ジョブ継続パターンを
印刷されたページの後側(谷側)のミシン目位置もしく
はその近傍を、カット機構441により切断させてから
(ステップS58)、印刷部427による印刷を再開す
る(ステップS59)。
【0252】このように、本発明の第3実施形態として
の用紙処理機能をもつ印刷装置によれば、一つのジョブ
の印刷中に用紙フル検出器443により折り畳み機構4
42のフル状態を検出すると、第2制御部422および
印刷部427により、ジョブ継続パターンが切り離し側
の連続用紙に印刷される。従って、用紙厚に関係なくジ
ョブ継続パターンを確実に印刷できるので、利用者は用
紙フル時のジョブ継続状態を一目で判別することがで
き、いわゆるジョブの泣き別れを確実に防止できるとと
もに、利用者に対する負担を大幅に軽減できる。
【0253】また、切断指示や用紙排出指示が入力され
た時に用紙フル検出器443によりフル状態を検出した
場合や、自動用紙排出モード設定状態で用紙終了検出機
433により連続用紙切れを検出した場合などの各種状
況に対応して、第2制御部422および印刷部427に
より、ジョブ継続パターンを切り離し側の連続用紙に確
実に印刷できるので、利用者は用紙フル時のジョブ継続
状態を一目で判別することができ、いわゆるジョブの泣
き別れをより確実に防止でき、利用者に対する負担の軽
減に寄与する。
【0254】一方、印刷パターン印刷可否スイッチ42
4により、ジョブ継続パターンの印刷を実行するか否か
を設定・選択することができ、利用者の多種多様な要望
に対応できる利点もある。また、山谷カウンタ425に
よるカウント結果に基づき、切り離し側の連続用紙を折
り畳み機構442へ排出した時に最上面となるページに
ジョブ継続パターンが印刷されるので、利用者から必ず
目に入る位置にそのパターン印刷が行なわれることにな
り、利用者は用紙フル時のジョブ継続状態をより確実に
判別でき、利用者に対する負担のさらなる軽減に寄与す
る。
【0255】さらに、警告装置426により、印刷部4
27によるジョブ継続パターンの印刷動作と同時に警告
を発生することで、ジョブ継続中に折り畳み機構442
がフル状態になったことを利用者に対して確実に通知で
きるので、利用者に対する負担のさらなる軽減に寄与す
る。なお、図25に二点鎖線で示したように、ジョブ継
続パターンを記憶する印刷パターン記憶部435を第2
制御部422内にそなえることにより、第2制御部42
2は、ジョブ継続パターンを印刷パターン記憶部435
から読み出して印刷することができ、第1制御部421
側の印刷パターン記憶部423から読み出す必要がなく
なるので、印刷制御系内だけでジョブ継続パターンの印
刷を行なえ、印刷制御系外部からそのジョブ継続パター
ンを設定・登録する必要がなくなる利点もある。
【0256】(d)第4実施形態の説明 図27は本発明の第4実施形態としての用紙処理機能を
もつ印刷装置の構成を示すブロック図であり、この図2
7に示すように、本実施形態の印刷装置も、プリンタ装
置450と、このプリンタ装置450の後段側(用紙排
出側)に接続される用紙処理装置460とから構成され
ている。
【0257】本実施形態のプリンタ装置450は、ホス
トコンピュータ等の上位装置470に接続され、この上
位装置470からの印刷情報を受信すると、その印刷情
報に基づいた印刷を行なうもので、印刷部451,印刷
制御部452および計数部453を有して構成されてい
る。なお、図27では図示を省略しているが、本実施形
態の印刷部451にも、実際には、図2に示したプロセ
ス部10と同様のものがそなえられている。
【0258】ここで、印刷部451は、前述と同様の連
続用紙(連続帳票;図示せず)に対して印刷を施すもの
であり、印刷制御部452は、印刷部451の印刷動作
を制御するほか、プリンタ装置450内での連続用紙の
搬送状態を管理する機能も有している。計数部453
は、後述するリカバリ印刷時に印刷制御部452からの
情報に基づいて、リカバリ印刷枚数を計数するものであ
る。
【0259】また、本実施形態の用紙処理装置460
は、プリンタ装置450において印刷を施された連続用
紙を順次送り込まれ、その連続用紙を後処理するもの
で、カット機構461,用紙搬送機構462,検出器4
63,制御部464および表示部465を有して構成さ
れている。なお、この用紙処理装置460も、図3にて
前述した用紙処理装置3と基本的に同様に構成されてい
る。
【0260】ここで、カット機構461は、連続用紙を
ミシン目位置またはその近傍で切断するものであり、用
紙搬送機構462は、プリンタ装置450からの連続用
紙をバッファリングしながら、カット機構461の切断
位置から積載部(図27では図示省略;図3のテーブル
33等参照)まで搬送し、連続用紙をこの積載部に折り
畳んだ状態で積載・収納させるものである。
【0261】また、検出器463は、印刷部451によ
るリカバリ印刷を必要とする異常状態の発生を検出する
異常検出手段として機能するもので、本実施形態では、
プリンタ装置450の印刷部451の転写位置から用紙
処理装置460のカット機構461の切断位置までの区
間でのジャム(紙詰まり)を前記異常状態として検出す
るものであり、例えば光学式センサとして構成される。
なお、検出器463は、図27では一つのブロックとし
て表記されているが、実際には、転写位置から切断位置
までの前記区間に複数個配置され、この区間における連
続用紙のジャムを検出できるように構成されている。
【0262】なお、プリンタ装置450の印刷制御部4
52は、下記のようなリカバリ印刷機能も有している。
このリカバリ印刷機能によれば、検出器463がジャム
の発生を検出した場合で、且つ、そのジャムが、連続用
紙を切断することなくオペレータ等により修正された場
合に、ジャム発生時点で転写位置から切断位置までの前
記区間に存在する連続用紙の部分の再印刷つまりリカバ
リ印刷を行なうように印刷部451が制御される。
【0263】一方、制御部464は、印刷制御部452
からの指示に応じてジョブ毎あるいはオペレータ等によ
り設定された枚数毎に連続用紙をミシン目位置もしくは
その近傍で切断するようにカット機構461の切断動作
を制御する機能を有するとともに、印刷制御部452か
らの指示を受けて用紙搬送機構462の搬送動作を制御
する機能を有している。
【0264】また、本実施形態の制御部464は、検出
器463によりジャムの発生を検出した場合で、且つ、
プリンタ装置450により前記リカバリ印刷が行なわれ
た場合に、ジャム発生時点で転写位置から切断位置まで
の前記区間に存在する連続用紙(リカバリ印刷の対象と
なる印刷部分;つまりリカバリ印刷により重複して印刷
される重複印刷部分)を、その前後のミシン目位置また
はその近傍で切断して連続用紙から切り離すようにカッ
ト機構461を制御する機能も有している。
【0265】さらに、表示部465は、プリンタ装置4
50によるリカバリ印刷が行なわれた場合に、制御部4
62により制御されて、リカバリ印刷に伴う重複印刷部
分が存在する旨を表示するものである。なお、図27で
は、表示部465を用紙処理装置460にそなえた場合
が示されているが、この表示部465は、プリンタ装置
450のオペレータパネル(図示せず)上にそなえても
よい。表示手法としては、液晶ディスプレイ上での文字
表示や、LED等のランプの点灯表示や、ブザー等を鳴
動させる音表示など種々の手法を用いることができる。
【0266】上述の構成ごとく構成された第4実施形態
の印刷装置の動作を、図28に示すフローチャート(ス
テップS61〜S71)に従って説明する。プリンタ装
置450による印刷を開始すると(ステップS61)、
検出器463により用紙ジャムが発生していないか否か
を常時監視する(ステップS62)。検出器463によ
り、用紙ジャムが検出されると(ステップS62でYE
S判定の場合)、その旨が制御部464および印刷制御
部452に通知され、印刷制御部452により印刷部4
51の印刷動作が停止される(ステップS63)。
【0267】また、ジャムが発生した旨は、プリンタ装
置450のオペレータパネル上の表示部に表示され、こ
れを参照したオペレータが用紙ジャムの修正を行なう。
この用紙ジャムが、連続用紙を切断することなく修正さ
れ、オペレータがオペレータパネル上の再印刷ボタンを
押下することにより、再印刷の指示が印刷制御部452
に入力されると、印刷制御部452は、印刷部451の
転送位置に最も近い上流側のミシン目が切断位置に最も
近い上流側のミシン目が転送位置に来るように連続用紙
を搬送制御すると同時に、制御部464に対し、カット
機構461の切断位置に最も近い上流側のミシン目が切
断位置に来るように搬送指示を送る。
【0268】なお、ステップS63による印刷停止が行
なわれた時点で、切断位置および転送位置に連続用紙の
ミシン目の位置が存在している場合には、上述のような
搬送制御は行なわなくてもよい。上述のような搬送制御
を行なってから、印刷制御部452は制御部464に対
し切断指示を送ることにより、カット機構461によっ
て、リカバリ印刷の対象となる印刷部分の下流側(前
側)のミシン目位置もしくはその近傍で連続用紙が切断
される(ステップS64)。
【0269】この後、印刷制御部452のリカバリ印刷
機能により印刷部451を制御することで、印刷部45
1において、ジャム発生時点で転写位置から切断位置ま
での前記区間に存在する連続用紙の部分のリカバリ印刷
が開始される(ステップS65)。プリンタ装置450
でリカバリ印刷が開始されると、計数部453により、
印刷制御部452からの情報に基づいてリカバリ印刷枚
数が計数される(ステップS66)。そして、印刷制御
部452において、そのカウント値が設定枚数(例えば
7枚)に等しくなったか否かを判断する(ステップS6
7)。
【0270】ここで、設定枚数は、転写位置から切断位
置までの区間に通常存在する連続用紙の枚数(前記区間
には図3にて前述した通り常に整数枚の連続用紙が存在
するように構成されている)であり、その枚数は、オペ
レータ等により、連続用紙のサイズに応じて予め設定さ
れている。ステップS67でカウント値が設定枚数と等
しくなった場合(YES判定の場合)、リカバリ印刷の
対象部分が印刷部451により全て印刷されたことにな
るので、印刷制御部452は、リカバリ印刷を完了し
(ステップS68)、印刷部451の印刷動作を停止さ
せる(ステップS69)。
【0271】そして、印刷制御部452は制御部464
に対し切断指示を送ることにより、カット機構461に
よって、リカバリ印刷の対象となる印刷部分の上流側
(後側)のミシン目位置もしくはその近傍で連続用紙を
切断してから(ステップS70)、プリンタ装置450
による通常印刷が再開される(ステップS71)。この
ように、本発明の第4実施形態としての用紙処理機能を
もつ印刷装置によれば、検出器463により用紙ジャム
(リカバリ印刷を必要とする異常状態)の発生を検出し
た場合、印刷制御部452から指示を受けた制御部46
4により、リカバリ印刷の対象となる印刷部分の前後が
切断され、当該印刷部分(つまりリカバリ印刷に伴う重
複印刷部分)が連続用紙から切り離される。
【0272】従って、利用者は、用紙ジャム発生後のリ
カバリ印刷による重複ページを容易に区分けして取り除
くことができるので、利用者に対する負担を大幅に軽減
できる。このとき、表示部465において、リカバリ印
刷に伴う重複印刷部分が存在する旨を表示することによ
り、重複印刷部分を除去するように利用者に対して促す
ことができ、利用者に対する負担をより軽減することが
できる。
【0273】さらに、連続用紙から切り離された重複印
刷部分を、第1実施形態にて前述したオフセット機構7
0により、他の印刷部分からずらして積載するようにす
れば、その重複部分の存在が明確に分かるようになり、
利用者に対する負担のさらなる軽減に寄与する。 (e)用紙搬送機構およびピンチ厚制御系の説明 ここで、図1〜図28にて説明した本実施形態の各印刷
用紙における用紙搬送機構およびピンチ厚制御系につい
て、図29および図30を参照しながら、以下に説明す
る。
【0274】図29は印刷装置の用紙搬送機構を模式的
かつ概略的に示す側面図で、この図29に示すように、
連続用紙400に対する印刷を行なう印刷装置では、連
続用紙400は、ミシン目で折り畳まれた状態でホッパ
501に格納されており、このホッパ501内の連続用
紙400は、トラクタユニット502により引き出され
て、印刷部504を経由してトナーを転写される。
【0275】この後、連続用紙400は、搬送路509
に沿って搬送され、定着器507において転写トナーの
定着処理を施された後、スタッカ(積載部;第1実施形
態のテーブル33等に対応)508に、ミシン目で折り
畳まれた状態で積載・収納されるようになっている。な
お、トラクタユニット502は、図示しない駆動源(モ
ータ)により駆動されるベルト503を有し、このベル
ト503上には多数の突起503Aが連続的に形成され
ている。そして、スプロケット503Aが、連続用紙4
00の両側に形成されたスプロケット穴(図示せず)に
嵌合することで、連続用紙400は、ベルト503とと
もに駆動され、搬送路509に沿って搬送されるように
なっている。
【0276】また、印刷部504は、感光ドラム505
や現像部506を有して構成されており、感光ドラム5
05は、図2に示した感光ドラム20に対応するととも
に、現像部506は、図2に示した現像装置23に対応
しており、図29では図示を省略しているが、印刷部5
04にも、実際には、図2に示したプロセス部10と同
様のものがそなえられている。
【0277】さらに、トラクタユニット502と印刷部
504との間の搬送路509沿いには、フィードローラ
510およびピンチローラ512が配置され、これらの
フィードローラ510とピンチローラ512との間を連
続用紙400が通過する際、ピンチローラ512による
ピンチ圧が連続用紙400に付与されるようになってい
る。また、ピンチローラ512は、基端側を回転軸52
2に固着されたアーム520の先端に軸支されることに
より、回転軸522周りに揺動できるようになってい
る。
【0278】同様に、定着器507とスタッカ508と
の間の搬送路509沿いには、フィードローラ511お
よびピンチローラ513が配置され、これらのフィード
ローラ511とピンチローラ513との間を連続用紙4
00が通過する際に、ピンチローラ513によるピンチ
圧が連続用紙400に付与されるようになっている。ま
た、ピンチローラ513は、基端側を回転軸523に固
着されたアーム521の先端に軸支されることにより、
回転軸523周りに揺動できるようになっている。
【0279】上述のような用紙搬送機構において連続用
紙400のオートローディング(自動装着)は以下のよ
うに行なわれる。 連続用紙400の先端部を、トラクタユニット502
下側のベルト503にセットする(連続用紙400の先
端部両側のスプロケット穴をベルト503上のスプロケ
ット503Aに嵌合させる)。
【0280】トラクタユニット502の回転動作によ
り、連続用紙400の先端部がピンチローラ512の下
部に到達するまで、連続用紙400を送る。このとき、
ピンチローラ512は、フィードローラ510から離れ
た位置(開放状態)に配置されている。 ピンチローラ512を閉じて連続用紙400の先端部
をピンチローラ512とフィードローラ510との間に
挟み込んでから、フィードローラ510を回転させて、
連続用紙400の弛みを除去する。このとき、トラクタ
ユニット502による紙送り動作は停止させておく。
【0281】この後、トラクタユニット502を再び
動作させて紙送り動作を再開する。このとき、連続用紙
400のスプロケット穴は、トラクタユニット502上
側のベルト503に係合する。 連続用紙400は、定着器507の下方を通過し、ス
タッカ508まで搬送され、オートローディングが完了
する。このとき、ピンチローラ513は、連続用紙40
0を挟んでフィードローラ511側へ押圧される。この
ピンチローラ513の押圧力(ピンチ圧)によってフィ
ードローラ511の回転力が連続用紙400に確実に伝
達され、フィードローラ511の回転によって連続用紙
400の搬送を補助できるようになっている。
【0282】ところで、連続用紙400の厚さは45〜
150kg紙の間で種々存在するため、ピンチローラ5
13の押圧力は、用紙厚に応じて多段に切替可能に構成
されている。例えば、回転軸523にオペレータ操作用
の切替レバー(図示せず)を取り付けておき、この切替
レバーをオペレータが操作することによりピンチローラ
513の押圧力が切り替えられるようになっている。
【0283】これに対して、通常、ピンチローラ512
の押圧力(ピンチ圧)の切替は行なっていないため、前
述した45〜150kg紙の用紙厚に応じた圧力設定を
行なうことは困難である。つまり、ピンチローラ512
のピンチ圧は常に一定になるように設定されているた
め、その設定ピンチ圧を薄い紙用に下げておくと、厚い
紙が搬送されてきた場合に圧力不足が生じる一方、その
設定ピンチ圧を厚い紙用に上げておくと、薄い紙が搬送
されてきた場合に連続用紙400のスプロケット穴等を
破損したり、ピンチローラ512とフィードローラ51
0との間にうまく連続用紙400が進入しなくなったり
するという問題が生じてしまう。
【0284】そこで、ピンチローラ512の押圧力切替
を実現すべく、ピンチローラ513と同様の切替レバー
を追加することも考えられるが、この場合、圧力設定を
すべき箇所が増えてオペレータに対する負荷が増大して
しまい好ましくない。そこで、本実施形態の印刷装置で
は、図30に示すようなピンチ厚制御系を新たに付加し
ている。
【0285】この図30に示すように、回転軸522,
523には、それぞれ、多数の回転角検出用スリット5
30A,531Aを形成されたコード板530,531
が取り付けられている。コード板530の近傍には、こ
のコード板530のスリット530Aを検知するための
一対のフォトセンサ540,542がそなえられるとと
もに、コード板531の近傍には、このコード板531
のスリット531Aを検知するための一対のフォトセン
サ541,543がそなえられている。
【0286】また、ピンチローラ512に連結されてい
る回転軸522には、モータ550の回転駆動軸が直接
的または間接的に接続されており、モータ550の回転
駆動力により、回転軸522およびアーム520を介し
てピンチローラ512が揺動してそのピンチ圧を調整で
きるようになっている。そして、フォトセンサ540〜
543によるスリット検知結果に応じてモータ550の
回転動作を以下のように制御するコントローラ560が
そなえられている。
【0287】オペレータが切替レバーを操作することに
よりピンチローラ513のピンチ圧(ピンチローラ51
3の位置)を調整した場合、その切替レバー操作に伴う
ピンチローラ513の揺動角つまり回転軸523の回転
角は、フォトセンサ541,543によりコード板53
1のスリット531Aを検知することにより検出され
る。つまり、各フォトセンサ541,543により検知
したスリット531Aの数に基づいて、コード板531
つまりは回転軸523がいずれの方向へどれだけ回転し
たかを検出することができる。
【0288】コントローラ560は、ピンチローラ51
2に直結された回転軸522を、フォトセンサ541,
543による検知結果から求められた回転軸523の回
転角と同じだけ回転させるように、モータ550を制御
する。このとき、コントローラ560は、フォトセンサ
540,542の検知結果に基づいてモータ550のフ
ィードバック制御を行なう。
【0289】これにより、ピンチローラ512のフィー
ドローラ510に対する位置は、オペレータによって調
整された、ピンチローラ513のフィードローラ511
に対する位置と同じ状態になるように自動的に制御され
る。従って、ピンチローラ512,513のフィードロ
ーラ510,511に対する初期位置を一致させておけ
ば、ピンチローラ513のピンチ圧は、ピンチローラ5
12のピンチ圧と同じなるように自動的に制御されるこ
とになる。
【0290】このようなピンチ圧制御系を付加すること
により、本実施形態の印刷装置では、オペレータにより
設定されたピンチローラ513の押圧力に応じて、ピン
チローラ512の押圧力を自動的に設定することがで
き、オペレータに対する負荷を増大することなく、連続
用紙400の安定走行を実現することができる。なお、
図29,図30に示した例では、搬送路509に沿って
2組のピンチローラおよびフィードローラがそなえられ
た場合について説明しているが、3組以上そなえられた
場合にも、図30に示すピンチ圧制御系を適用できる。
この場合、一つのピンチローラのピンチ圧を設定するだ
けで、他の2個以上のピンチローラのピンチ圧を設定す
ることができるので、ピンチ圧の設定作業に際してオペ
レータに対する負荷の増大を招くことがない。
【0291】(f)その他 第1〜第4実施形態として上述した各装置は、別々のも
のとして説明しているが、これらの実施形態の機能を一
つの装置に全て兼ねそなえてもよいし、これらの実施形
態の機能を適宜組み合わせ装置を構成してもよい。
【0292】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の用紙処理
装置(請求項1,2)および用紙処理機能をもつ印刷装
置(請求項14〜16)によれば、複数の印刷処理単位
分の印刷用紙の装置内での収納場所をできる限り小さく
できるほか、印刷用紙を積載部に積載し過ぎて最初に積
載した印刷処理単位の印刷用紙を取り出せなくなるとい
う不都合を解消することができる。従って、装置のコス
トアップや大型化のほか印刷効率の低下を招くことな
く、且つ、利用者に大きな負担をかけることなく、印刷
用紙を効率よく積載できる効果がある。このとき、印刷
装置において、積載部のニアフル状態の検出時点で印刷
処理単位の印刷が未終了ならば、その印刷が終了するま
で印刷部による印刷処理が継続されるので、1つの印刷
処理単位分の印刷を途中で終了させてしまうことがな
く、同一印刷処理単位分の印刷用紙が別々に積載・搬出
されるのを確実に防止できる(請求項14)。
【0293】また、本発明の用紙処理装置(請求項
および用紙処理機能をもつ印刷装置(請求項17)によ
れば、積載部における印刷用紙の積載量を、運搬に適し
た量にすることができ、さらに、搬出機構(請求項
18)を用いることにより、印刷用紙を収納するスペー
スを小さくできる。従って、装置のコストアップや大型
化のほか印刷効率の低下を招くことなく、且つ、利用者
に大きな負担をかけることなく、印刷用紙を効率よく積
載できる効果がある。
【0294】さらに、本発明の用紙処理装置(請求項
)および用紙処理機能をもつ印刷装置(請求項24
によれば、積載部に積載される印刷用紙の積載量が所定
量の積載単位になる度に印刷用紙の切断が行なわれ、積
載部における印刷用紙の積載量を運搬に適した量にする
ことができ、さらに搬出機構を用いることにより、印刷
用紙を収納するスペースを小さくできる。従って、装置
のコストアップや大型化のほか印刷効率の低下を招くこ
となく、且つ、利用者に大きな負担をかけることなく、
印刷用紙を効率よく積載できる効果がある。
【0295】なお、本発明によれば、積載部における複
数の印刷処理単位分の印刷用紙中から、特定の印刷処理
単位の印刷用紙を容易に区別できるので、利用者に対す
る負担を大きく軽減することができる(請求項1〜3,
8,15〜17,19,25)。このとき、オフセット
機構により、印刷用紙を印刷処理単位毎にずらした状態
で積載することで、色紙を準備したり特殊な印刷を施し
たりすることなく、印刷用紙が印刷処理単位毎に容易に
区別可能になり、利用者に対する負担を大きく軽減する
ことができる(請求項1〜3,9,15〜17,20,
26)。
【0296】また、オフセット機構は、搬出ベルトと駆
動モータとにより極めて簡単な構成で実現することがで
き、このようなオフセット機構を用いることで、色紙を
準備したり特殊な印刷を施したりすることなく、印刷用
紙が印刷処理単位毎に容易に区別可能になり、利用者に
対する負担を大きく軽減することができる(請求項1,
3,10,15,17,21,27)。
【0297】搬出機構とオフセット機構とを両方ともそ
なえている場合、搬出機構とオフセット機構とを兼用す
れば、これらの機構を別々に設ける必要がなく、装置を
よりコンパクトに構成できる効果もある(請求項2,
5,11,16,22,28)。さらに、印刷用紙を連
続用紙とし、この連続用紙を切断機構により印刷処理単
位毎に切断することで、積載部における複数の印刷処理
単位分の印刷用紙が印刷処理単位毎に容易に区別可能に
なり、利用者に対する負担を大きく軽減することができ
る(請求項23)。
【0298】また、本発明の用紙処理装置(請求項1
)および印刷装置(請求項29)によれば、積載部に
おける印刷用紙の積載量のみに応じて切断動作を行なう
か、もしくは、積載部における印刷用紙の積載量と印刷
処理単位の終了通知とに応じて切断動作を行なうかを選
択可能に構成することにより、利用者の多様な要望に対
応することができる。このとき、搬出機構を用いること
により、印刷用紙を収納するスペースを小さくでき、装
置のコストアップや大型化のほか印刷効率の低下を招く
ことなく、且つ、利用者に大きな負担をかけることな
く、印刷用紙を効率よく積載できる効果がある(請求項
,3)。
【0299】一方、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装
置(請求項3)によれば、従来より印刷依頼元から送
られていた表示用のジョブ名情報を用い、そのジョブ名
を中間セパレータとして印刷できるので、利用者は、連
続用紙に印刷された中間セパレータとしてのジョブ名を
参照するだけで、連続用紙の各ブロックがどのジョブの
印刷結果であるかを容易に判断でき、印刷データの分断
による出力結果の混乱を防ぐことができる。また、現行
装置のハードウエア構成を変更したり新規のハードウエ
ア構成を追加したりすることなく、且つ、上位装置側で
のソフトウエアを変更することなく、中間セパレータが
印刷可能になるので、用紙切断を行なう用紙処理機能を
導入する際の工数を大幅に低減できる効果もある。
【0300】また、本発明の用紙処理機能をもつ印刷装
置(請求項3)によれば、予め登録されたパターンデ
ータを中間セパレータとして印刷できるので、利用者
は、連続用紙に印刷された中間セパレータとしてのパタ
ーンデータを参照するだけで、連続用紙の各ブロックが
どのジョブの印刷結果であるかを容易に判断でき、印刷
データの分断による出力結果の混乱を防ぐことができ
る。このとき、記憶部として既存のオーバレイメモリを
用いることにより(請求項33)、パターンデータ用の
記憶部を新たに設ける必要がなく、現行装置のハードウ
エア構成を変更したり新規のハードウエア構成を追加し
たりすることなく、且つ、上位装置側でのソフトウエア
を変更することなく、中間セパレータが印刷可能になる
ので、用紙切断を行なう用紙処理機能を導入する際の工
数を大幅に低減できる効果もある。
【0301】さらに、本発明の用紙処理機能をもつ印刷
装置(請求項34)によれば、切断動作タイミングに応
じた計数値を中間セパレータとして印刷することができ
るので、利用者は、連続用紙に印刷された中間セパレー
タとしての計数値を参照するだけで、連続用紙の各ブロ
ック相互の接続関係を容易に判断でき、印刷データの分
断による出力結果の混乱を防ぐことができる。また、計
数機能はソフトウエアにより容易に実現可能であり印刷
制御部の一機能として既存の場合もあり、現行装置のハ
ードウエア構成を変更したり新規のハードウエア構成を
追加したりすることなく、且つ、上位装置側でのソフト
ウエアを変更することなく、中間セパレータが印刷可能
になるので、用紙切断を行なう用紙処理機能を導入する
際の工数を大幅に低減できる効果もある。
【0302】本発明の用紙処理機能をもつ印刷装置(請
求項35)によれば、積載部のフル状態が用紙フル検出
器により検出され、用紙厚に関係なく印刷処理継続中
(ジョブ継続中)である旨を示すパターンを確実に印刷
できるので、利用者は用紙フル時の印刷処理継続状態
(ジョブ継続状態)を一目で判別することができ、いわ
ゆるジョブの泣き別れを確実に防止できるとともに、利
用者に対する負担を大幅に軽減できる効果がある。
【0303】なお、切断指示や用紙排出指示の入力時や
自動用紙排出モード設定時での用紙切れ発生時などの印
刷装置の各種状況に対応して、印刷処理継続中である旨
を示すパターンを確実に印刷できるので、利用者は用紙
フル時の印刷処理継続状態を一目で判別することがで
き、いわゆるジョブの泣き別れをより確実に防止でき、
利用者に対する負担の軽減に寄与する(請求項36
,4)。
【0304】また、印刷処理継続中である旨を示すパタ
ーンの印刷を実行するか否かを設定・選択可能に構成す
ることにより、利用者の多種多様な要望に対応できる効
果もある(請求項37)。さらに、利用者から必ず目に
入る位置に前記パターンが印刷されるので、利用者は用
紙フル時の印刷処理継続状態をより確実に判別でき、利
用者に対する負担のさらなる軽減に寄与する(請求項
)。
【0305】またさらに、印刷部による前記パターンの
印刷動作と同時に警告が発せられ、印刷処理継続中にお
ける積載部のフル状態を利用者に確実に通知することが
できるので、利用者に対する負担のさらなる軽減に寄与
する(請求項4)。さらにまた、用紙処理部の使用中
にのみ印刷部による前記パターンの印刷制御を実行する
ことができるほか(請求項4)、記憶部に予め記憶さ
れた前記パターンを読み出して印刷を行なうことによ
り、印刷制御系の外部からそのパターンを設定・登録す
る必要がなくなる効果もある(請求項43)。
【0306】本発明の用紙処理機能をもつ印刷装置(請
求項44)によれば、リカバリ印刷の対象となる印刷部
分の前後が切断され、その印刷部分が連続用紙から切り
離されるので、利用者は、異常状態発生後のリカバリ印
刷による重複ページを容易に区分けして取り除くことが
でき、利用者に対する負担を大幅に軽減できる効果があ
る。
【0307】このとき、リカバリ印刷に伴う重複印刷部
分が存在する旨が表示されるので、重複印刷部分を除去
するように利用者に対して促すことができ、利用者に対
する負担のさらなる軽減に寄与する(請求項45)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての用紙処理機能を
もつ印刷装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】本実施形態におけるプリンタ装置のプロセス部
の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図3】第1実施形態における用紙処理装置の構成を概
略的に示す模式図である。
【図4】第1実施形態におけるテーブルの位置検出用セ
ンサ群の配置状態を説明するための模式図である。
【図5】第1実施形態の用紙処理装置におけるテーブル
上下移動機構を同装置の側面側から見た状態で示す図で
ある。
【図6】第1実施形態の用紙処理装置におけるテーブル
上下移動機構を同装置の正面側から見た状態で示す図で
ある。
【図7】第1実施形態の用紙処理装置におけるオフセッ
ト機構の構成を説明すべくテーブルを上方から見た状態
で示す平面図である。
【図8】第1実施形態の用紙処理装置におけるオフセッ
ト機構の構成を説明すべくテーブルを側面側から見た状
態で示す図である。
【図9】第1実施形態の用紙処理装置におけるオフセッ
ト機構の構成を説明すべくテーブルを正面側から見た状
態で示す図である。
【図10】第1実施形態の用紙処理機能をもつ印刷装置
の制御系の構成を示すブロック図である。
【図11】第1実施形態の用紙処理機能をもつ印刷装置
の動作について説明するためのフローチャートである。
【図12】第1実施形態のテーブル上への印刷用紙の積
載状況を模式的に示す側面図である。
【図13】第1実施形態の用紙処理装置における搬出機
構の構成を示す平面図である。
【図14】本発明の第2実施形態としての用紙処理機能
をもつ印刷装置の構成を示すブロック図である。
【図15】第2実施形態の動作(ジョブ名表示オーダ処
理の手順)を説明するためのフローチャートである。
【図16】第2実施形態の動作(中間セパレータ印刷処
理の手順)を説明するためのフローチャートである。
【図17】第2実施形態におけるジョブ名表示状態を示
す図である。
【図18】第2実施形態における中間セパレータの印刷
例を示す図である。
【図19】本発明の第2実施形態の第1変形例としての
用紙処理機能をもつ印刷装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図20】第2実施形態の第1変形例の動作(中間セパ
レータ印刷処理の手順)を説明するためのフローチャー
トである。
【図21】第2実施形態の第1変形例における中間セパ
レータの印刷例を示す図である。
【図22】本発明の第2実施形態の第2変形例としての
用紙処理機能をもつ印刷装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図23】第2実施形態の第2変形例の動作(中間セパ
レータ印刷処理の手順)を説明するためのフローチャー
トである。
【図24】第2実施形態の第2変形例における中間セパ
レータの印刷例を示す図である。
【図25】本発明の第3実施形態としての用紙処理機能
をもつ印刷装置の構成を示すブロック図である。
【図26】第3実施形態の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図27】本発明の第4実施形態としての用紙処理機能
をもつ印刷装置の構成を示すブロック図である。
【図28】第4実施形態の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図29】印刷装置の用紙搬送機構を模式的かつ概略的
に示す側面図である。
【図30】図29に示す用紙搬送機構におけるピンチ厚
制御系を模式的に示す図である。
【図31】従来の用紙処理機能をもつ印刷装置の構成お
よび動作を説明するための図である。
【図32】従来の用紙処理機能をもつ印刷装置の構成お
よび動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 搭載台 2 プリンタ装置(印刷部) 3 用紙処理装置(用紙処理部) 4,5 コンベア(搬出機構) 6 方向転換部(搬出機構) 7 供給用紙 8 印刷用紙 10 プロセス部 20 感光ドラム 21 前帯電器 22 露光部(光学ユニット) 23 現像装置 23A トナーホッパ 24 用紙進入ガイド 25 転写部(転写帯電器) 26 AC除電器 27 クリーニング部 28 LED除電器 29 搬送路 31 バッファ部 32 カッタ(切断機構) 33 テーブル(積載部) 34 段差ローラ 35 バッファ部用紙センサ 36 フィードローラ 37 スイングガイド 38 スイングガイド部用紙センサ 39 羽根車 40 高さ検出センサ(積載量検知手段) 41 中継部(出機構) 42 用紙ガイド 43 バッファローラ 44 フィードローラ 45 カット部用紙センサ 50 筐体 51 テーブル上下駆動モータ 52 チェーン 53,54 プーリ 55 移動ガイド 56 固定部材 57 検出部材 58 キャスタ 61 ケーブル 62 上下移動支持ローラ 63 支持部材 70 オフセット機構(出機構) 71 搬出ローラ 72 搬出ベルト 73 駆動ローラ 74 駆動ベルト 75 従動ローラ 81 テーブル前後移動用モータ 82 スリット付き円板 83 前位置センサ 84 後位置センサ 100 上位装置 133 通過センサ 134 コンベア入口センサ 135 コンベアフルセンサ 136 コンベア駆動用スイッチ 200 制御部(制御手段,ニアフル検出手段,終了受
付部) 200A ニアフル検出用印刷枚数カウンタ(ニアフル
検出手段) 201 モード切り換えスイッチ 202 センサ・枚数切り換えスイッチ 203 表示器 300 制御部(停止手段,終了受付部) SWA テーブル位置センサ SWA1 テーブル上限リミッタ SWA2 テーブル下限リミッタ SWA3 テーブル上端センサ SWA4,SWA11,SWA13,SWA14 テー
ブル用紙フルセンサ(積載量検知手段) SWA5 排出位置センサ M30,M31 搬送モータ M32 コンベアモータ 400 連続用紙 401 プリンタ装置 402 用紙処理装置(用紙処理部) 402A カッタ(切断機構) 403 ホスト計算機(上位装置,印刷依頼元) 404 印刷部 405 コントロールプロセッサ(印刷制御部) 405A 計数部 406 メカ制御部 407 オペレータパネル 407A 表示部 408A,408B 文字用ビットマップメモリ 409A オーバレイ用ビットマップメモリ(記憶部,
オーバレイメモリ) 409B オーバレイ用ビットマップメモリ 410 メモリ(記憶部) 410A ジョブ名格納領域 410B カウント値格納領域 411 ハードウエア制御部(PRC) 412 プリンタエンジン部(レーザユニット) 413 ドラム 420 プリンタ装置 421 第1制御部 422 第2制御部(印刷制御部) 423 印刷パターン記憶部 424 印刷パターン印刷可否スイッチ(設定部) 425 山谷カウンタ 426 警告装置(警告部) 427 印刷部(記録部) 428 スタッカ 429 用紙フル検出器 430 マニュアルカットスイッチ 431 用紙排出スイッチ 432 自動用紙排出スイッチ 434 スタッカ/用紙処理装置切替スイッチ 435 印刷パターン記憶部 440 用紙処理装置(用紙処理部) 441 カット機構(切断機構) 442 折り畳み機構(積載部) 443 用紙フル検出器 444 制御部(切断制御部) 445 マニュアルカットスイッチ 446 用紙排出スイッチ 450 プリンタ装置 451 印刷部 452 印刷制御部 453 計数部 460 用紙処理装置(用紙処理部) 461 カット機構(切断機構) 462 用紙搬送機構 463 検出器(異常検出手段) 464 制御部(切断制御部) 465 表示部 470 上位装置 501 ホッパ 502 トラクタユニット 503 ベルト 503A スプロケット 504 印刷部 505 感光ドラム 506 現像部 507 定着器 508 スタッカ(積載部) 509 搬送路 510,511 フィードローラ 512,513 ピンチローラ 520,521 アーム 522,523 回転軸 530,531 コード板 530A,531A 回転角検出用スリット 540〜543 フォトセンサ 550 モータ 560 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 滋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 永井 久美子 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番 19号 株式会社富士通プログラム技研内 (72)発明者 猪野 光洋 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番 19号 株式会社富士通プログラム技研内 (72)発明者 戸田 安紀 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−199246(JP,U) 実開 昭56−72867(JP,U) 実開 昭56−58760(JP,U) 実開 昭60−103165(JP,U) 実開 昭60−187165(JP,U) 実開 昭53−21015(JP,U) 特公 昭49−31814(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 31/30 B65H 33/08 B41J 11/66 B41J 11/70 B41J 15/04

Claims (45)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ、当該印刷用紙を処理する用紙処理装置
    であって、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次、印刷処理単
    位毎に区別可能に積載される積載部と、 該積載部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機
    構と 新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の
    印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載させる
    オフセット機構とを有し、 該オフセット機構が、該積載部に設けられ印刷用紙を積
    載される搬出ベルトと、該搬出ベルトの位置を移動させ
    るための駆動モータとから構成されている ことを特徴と
    する、用紙処理装置。
  2. 【請求項2】 印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ、当該印刷用紙を処理する用紙処理装置
    であって、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を、順次、印刷処理単
    位毎に区別可能に積載される積載部と、 該積載部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機
    構と、 新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の
    印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載させる
    オフセット機構とを有し、 前記搬出機構が前記オフセット機構と兼用されることを
    特徴とする、用紙処理装置。
  3. 【請求項3】 印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ、当該印刷用紙を処理する用紙処理装置
    であって、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次、印刷処理単
    位毎に区別可能に積載される積載部と、 該積載部における印刷用紙の積載量を検知する積載量検
    知手段と、 該積載量検知手段により検知された積載量が所定量に達
    した場合に該積載部への印刷用紙積載動作を停止させる
    停止手段と 新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の
    印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載させる
    オフセット機構とを有し、 該オフセット機構が、該積載部に設けられ印刷用紙を積
    載される搬出ベルトと、該搬出ベルトの位置を移動させ
    るための駆動モータとから構成されている ことを特徴と
    する、用紙処理装置。
  4. 【請求項4】 該停止手段により該積載部への印刷用紙
    積載動作を停止させた後に該積載部に積載された印刷用
    紙を外部へ搬出する搬出機構を有することを特徴とす
    る、請求項記載の用紙処理装置。
  5. 【請求項5】 前記搬出機構が前記オフセット機構と兼
    用されることを特徴とする、請求項または請求項
    記載の用紙処理装置。
  6. 【請求項6】 前記印刷用紙が連続用紙であり、該連続
    用紙を印刷処理単位毎に切断する切断機構を有すること
    を特徴とする、請求項1〜請求項のいずれか1項に記
    載の用紙処理装置。
  7. 【請求項7】 印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ、当該印刷用紙を処理する用紙処理装置
    であって、 前記印刷用紙が、所定量を一つの積載単位とする連続用
    紙であり、且つ、複数の積載単位の連続用紙を相互に接
    続したものであり、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次積載しうる積載
    部と、 前記連続用紙相互間の接続部分を検出する接続部分検出
    手段と、 該接続部分検出手段により前記接続部分を検出した場合
    に印刷用紙を当該接続部分で切断する切断機構と、 該切断機構により切断され且つ該積載部に積載された前
    記一つの積載単位分の印刷用紙を外部へ搬出する搬出機
    構とを有することを特徴とする、用紙処理装置。
  8. 【請求項8】 該積載部において印刷用紙が印刷処理単
    位毎に区別可能に積載されることを特徴とする、請求項
    記載の用紙処理装置。
  9. 【請求項9】 新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の
    印刷処理単位の印刷用紙の積載位置からずらして該積載
    部に積載させるオフセット機構を有することを特徴とす
    る、請求項記載の用紙処理装置。
  10. 【請求項10】 該オフセット機構が、該積載部に設け
    られ印刷用紙を積載される搬出ベルトと、該搬出ベルト
    の位置を移動させるための駆動モータとから構成されて
    いることを特徴とする、請求項記載の用紙処理装置。
  11. 【請求項11】 前記搬出機構が前記オフセット機構と
    兼用されることを特徴とする、請求項または請求項1
    に記載の用紙処理装置。
  12. 【請求項12】 印刷処理単位毎に印刷を施された連続
    用紙を印刷用紙として送り込まれ、当該印刷用紙を処理
    する用紙処理装置であって、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次積載しうる積載
    部と、 該積載部における印刷用紙の積載量を検知する積載量検
    知手段と、 各印刷処理単位の終了通知を受け付ける終了受付部と、 印刷用紙を切断する切断機構と、 該積載量検知手段により検知された積載量が第1所定量
    に達した場合に該切断機構による切断動作を行なうか、
    もしくは、該積載量検知手段により検知された積載量が
    第2所定量に達し且つ該終了受付部が前記終了通知を受
    け付けた場合に該切断機構による切断動作を行なうかを
    選択する選択手段とを有することを特徴とする、用紙処
    理装置。
  13. 【請求項13】 該切断機構により切断され且つ該積載
    部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機構を有
    することを特徴とする、請求項1記載の用紙処理装
    置。
  14. 【請求項14】 印刷用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とか
    らなる印刷装置であって、 該用紙処理部が、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次積載しうる積載
    部と、 該積載部に積載された印刷用紙を該用紙処理部から搬出
    する搬出機構と 該積載部が印刷用紙で満杯になるまでに当該積載部に積
    載可能な印刷用紙の量が所定量以内になったニアフル状
    態を検出するニアフル検出手段とを有し、 該ニアフル検出手段によるニアフル状態検出時に印刷処
    理単位の印刷が終了していない場合には該印刷部による
    印刷処理を継続して行なわせる一方、該ニアフル検出手
    段によるニアフル状態検出時に印刷処理単位の印刷が終
    了している場合には該用紙処理部の該搬出機構による搬
    出動作を行なわせる制御手段がそなえら れた ことを特徴
    とする、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  15. 【請求項15】 印刷用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とか
    らなる印刷装置であって、 該用紙処理部が、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を、順次、印刷処理単
    位毎に区別可能に積載される積載部と、 該積載部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機
    構と、 新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の
    印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載させる
    オフセット機構とを有し、 該オフセット機構が、該積載部に設けられ印刷用紙を積
    載される搬出ベルトと、該搬出ベルトの位置を移動させ
    るための駆動モータとから構成されていることを特徴と
    する、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  16. 【請求項16】 印刷用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とか
    らなる印刷装置であって、 該用紙処理部が、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を、順次、印刷処理単
    位毎に区別可能に積載される積載部と、 該積載部に積載された印刷用紙を外部へ搬出する搬出機
    構と、 新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の
    印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載させる
    オフセット機構とを有し、 前記搬出機構が前記オフセット機構と兼用されることを
    特徴とする、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  17. 【請求項17】 印刷用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とか
    らなる印刷装置であって、 該用紙処理部が、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次、印刷処理単
    位毎に区別可能に積載 される積載部と、 該積載部における印刷用紙の積載量を検知する積載量検
    知手段と、 該積載量検知手段により検知された積載量が所定量に達
    した場合に該積載部への印刷用紙積載動作を停止させる
    停止手段と 新たな印刷処理単位の印刷用紙を直前の印刷処理単位の
    印刷用紙の積載位置からずらして該積載部に積載させる
    オフセット機構とを有し、 該オフセット機構が、該積載部に設けられ印刷用紙を積
    載される搬出ベルトと、該搬出ベルトの位置を移動させ
    るための駆動モータとから構成され ていることを特徴と
    する、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  18. 【請求項18】 該用紙処理部が、該停止手段により該
    積載部への印刷用紙積載動作を停止させた後に該積載部
    に積載された印刷用紙を該用紙処理部から搬出する搬出
    機構を有していることを特徴とする、請求項17記載の
    用紙処理機能をもつ印刷装置。
  19. 【請求項19】 該用紙処理部の該積載部において印刷
    用紙が印刷処理単位毎に区別可能に積載されることを特
    徴とする、請求項1記載の用紙処理機能をもつ印刷装
    置。
  20. 【請求項20】 該用紙処理部が、新たな印刷処理単位
    の印刷用紙を直前の印刷処理単位の印刷用紙の積載位置
    からずらして該積載部に積載させるオフセット機構を有
    していることを特徴とする、請求項19記載の用紙処理
    機能をもつ印刷装置。
  21. 【請求項21】 該オフセット機構が、該積載部に設け
    られ印刷用紙を積載される搬出ベルトと、該搬出ベルト
    の位置を移動させるための駆動モータとから構成されて
    いることを特徴とする、請求項20記載の用紙処理機能
    をもつ印刷装置。
  22. 【請求項22】 前記搬出機構が前記オフセット機構と
    兼用されることを特徴とする、請求項15,請求項2
    0,請求項21のいずれか1項に記載の用紙処理機能を
    もつ印刷装置。
  23. 【請求項23】 前記印刷用紙が連続用紙であり、該連
    続用紙を印刷処理単位毎に切断する切断機構を有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項2のいずれか
    に記載の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  24. 【請求項24】 印刷用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施された印刷用
    紙を送り込まれ当該印刷用紙を処理する用紙処理部とか
    らなる印刷装置であって、 前記印刷用紙が、所定量を一つの積載単位とする連続用
    紙であり、且つ、複数の積載単位の連続用紙を相互に接
    続したものであり、 該用紙処理部が、 複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順次積載しうる積載
    部と、 前記連続用紙相互間の接続部分を検出する接続部分検出
    手段と、 該接続部分検出手段により前記接続部分を検出した場合
    に印刷用紙を当該接続部分で切断する切断機構と、 該切断機構により切断され且つ該積載部に積載された前
    記一つの積載単位分の印刷用紙を該用紙処理部から搬出
    する搬出機構とを有していることを特徴とする、用紙処
    理機能をもつ印刷装置。
  25. 【請求項25】 該用紙処理部の該積載部において印刷
    用紙が印刷処理単位毎に区別可能に積載されることを特
    徴とする、請求項24記載の用紙処理機能をもつ印刷装
    置。
  26. 【請求項26】 該用紙処理部が、新たな印刷処理単位
    の印刷用紙を直前の印刷処理単位の印刷用紙の積載位置
    からずらして該積載部に積載させるオフセット機構を有
    していることを特徴とする、請求項25記載の用紙処理
    機能をもつ印刷装置。
  27. 【請求項27】 該オフセット機構が、該積載部に設け
    られ印刷用紙を積載される搬出ベルトと、該搬出ベルト
    の位置を移動させるための駆動モータとから構成されて
    いることを特徴とする、請求項26記載の用紙処理機能
    をもつ印刷装置。
  28. 【請求項28】 前記搬出機構が前記オフセット機構と
    兼用されることを特徴とする、請求項26または請求項
    27に記載の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  29. 【請求項29】 印刷用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施された連続用
    紙を印刷用紙として送り込まれ当該印刷用紙を処理する
    用紙処理部とからなる印刷装置であって、 該用紙処理部が、複数の印刷処理単位分の印刷用紙を順
    次積載しうる積載部と、該積載部における印刷用紙の積
    載量を検知する積載量検知手段と、印刷用紙を切断する
    切断機構とを有するとともに、 各印刷処理単位の終了通知を受け付ける終了受付部と、 該積載量検知手段により検知された積載量が第1所定量
    に達した場合に該切断機構による切断動作を行なうか、
    もしくは、該積載量検知手段により検知された積載量が
    第2所定量に達し且つ該終了受付部が前記終了通知を受
    け付けた場合に該切断機構による切断動作を行なうかを
    選択する選択手段とをそなえたことを特徴とする、用紙
    処理機能をもつ印刷装置。
  30. 【請求項30】 該用紙処理部が、該切断機構により切
    断され且つ該積載部に積載された印刷用紙を該用紙処理
    部から搬出する搬出機構を有していることを特徴とす
    る、請求項29記載の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  31. 【請求項31】 連続用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部の印刷動作を制御する印刷制御部と、 該印刷部により印刷を施された連続用紙を切断する切断
    機構を有する用紙処理部とからなる印刷装置であって、 印刷中の印刷データのジョブ名を装置上で表示すべく印
    刷データとともに印刷依頼元から送られてくるジョブ名
    情報を格納する記憶部を有し、 一つの印刷処理単位の印刷中に該切断機構により連続用
    紙を切断する場合、該印刷制御部が、該記憶部に格納さ
    れたジョブ名情報に基づいて、印刷中の印刷データのジ
    ョブ名を切断位置の前後のページに中間セパレータとし
    て印刷するように該印刷部を制御することを特徴とす
    る、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  32. 【請求項32】 連続用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部の印刷動作を制御する印刷制御部と、 該印刷部により印刷を施された連続用紙を切断する切断
    機構を有する用紙処理部とからなる印刷装置であって、 中間セパレータのパターンデータを予め登録される記憶
    部を有し、 一つの印刷処理単位の印刷中に該切断機構により連続用
    紙を切断する場合、該印刷制御部が、該記憶部に格納さ
    れた前記パターンデータを切断位置の前後のページに中
    間セパレータとして印刷するように該印刷部を制御する
    ことを特徴とする、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  33. 【請求項33】 該記憶部が既存のオーバレイメモリで
    あり、前記パターンデータがオーバレイパターンとして
    該オーバレイメモリに登録されることを特徴とする、請
    求項3記載の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  34. 【請求項34】 連続用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部の印刷動作を制御する印刷制御部と、 該印刷部により印刷を施された連続用紙を切断する切断
    機構を有する用紙処理部とからなる印刷装置であって、 該切断機構による切断動作タイミングに応じて計数動作
    を行ないその計数値を出力する計数部を有し、 一つの印刷処理単位の印刷中に該切断機構により連続用
    紙を切断する場合、該印刷制御部が、該計数部からの計
    数値を切断位置の前後のページに中間セパレータとして
    印刷するように該印刷部を制御することを特徴とする、
    用紙処理機能をもつ印刷装置。
  35. 【請求項35】 連続用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部の印刷動作を制御する印刷制御部と、 該印刷部により印刷処理単位毎に印刷を施された連続用
    紙を処理する用紙処理部とからなる印刷装置であって、 該用紙処理部が、該印刷部により印刷を施された連続用
    紙を切断する切断機構と、該印刷部により印刷を施され
    た連続用紙を積載しうる積載部と、該積載部が連続用紙
    で満杯となったフル状態を検出する用紙フル検出器と、
    該切断機構の切断動作を制御する切断制御部とを有して
    構成され、 一つの印刷処理単位の印刷中に該用紙フル検出器により
    該積載部のフル状態を検出した場合、該印刷制御部が、
    連続用紙の切断指示を該切断制御部へ出力するとともに
    印刷処理継続中である旨を示すパターンを切り離し側の
    連続用紙に印刷するように該印刷部を制御することを特
    徴とする、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  36. 【請求項36】 連続用紙を該切断機構により切断させ
    るための切断指示が入力された時に該用紙フル検出器に
    より該積載部のフル状態を検出した場合、該印刷制御部
    が、連続用紙の切断指示を該切断制御部へ出力するとと
    もに前記パターンを切り離し側の連続用紙に印刷するよ
    うに該印刷部を制御することを特徴とする、請求項35
    記載の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  37. 【請求項37】 前記パターンの印刷を実行するか否か
    を設定する設定部を有することを特徴とする、請求項
    記載の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  38. 【請求項38】 該印刷制御部が、前記切り離し側の連
    続用紙を該積載部に積載した時に最上面となる部分に、
    前記パターンを印刷するように該印刷部を制御すること
    を特徴とする、請求項35記載の用紙処理機能をもつ印
    刷装置。
  39. 【請求項39】 連続用紙を該積載部へ排出させるため
    の用紙排出指示が入力された時に該用紙フル検出器によ
    り該積載部のフル状態を検出した場合、該印刷制御部
    が、連続用紙の切断指示を該切断制御部へ出力するとと
    もに前記パターンを切り離し側の連続用紙に印刷するよ
    うに該印刷部を制御した後、用紙排出動作を実行させる
    ように制御することを特徴とする、請求項35記載の用
    紙処理機能をもつ印刷装置。
  40. 【請求項40】 該印刷部により前記パターンの印刷を
    行なうと同時に警告を発生する警告部を有することを特
    徴とする、請求項35記載の用紙処理機能をもつ印刷装
    置。
  41. 【請求項41】 印刷中に連続用紙切れを生じた際に残
    りの連続用紙を印刷することなく自動的に排出する自動
    用紙排出モード設定状態で連続用紙切れを生じた場合、
    該印刷制御部が、連続用紙の切断指示を該切断制御部へ
    出力するとともに前記パターンを連続用紙に印刷するよ
    うに該印刷部を制御した後、自動用紙排出動作を実行さ
    せるように制御することを特徴とする、請求項35記載
    の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  42. 【請求項42】 該用紙処理部の使用中にのみ、該印刷
    制御部が、該印刷部による前記パターンの印刷制御を実
    行することを特徴とする、請求項35記載の用紙処理機
    能をもつ印刷装置。
  43. 【請求項43】 該印刷制御部が、前記パターンを予め
    記憶する記憶部を有していることを特徴とする、請求項
    35記載の用紙処理機能をもつ印刷装置。
  44. 【請求項44】 連続用紙に対して印刷を施す印刷部
    と、 該印刷部により印刷を施された連続用紙を切断する切断
    機構を有する用紙処理部とからなる印刷装置であって、 該印刷部によるリカバリ印刷を必要とする異常状態の発
    生を検出する異常検出手段と、 該異常検出手段により前記異常状態の発生を検出した場
    合に前記リカバリ印刷の対象となる印刷部分の前後を切
    断して当該印刷部分を連続用紙から切り離すように該切
    断機構を制御する切断制御部とを有することを特徴とす
    る、用紙処理機能をもつ印刷装置。
  45. 【請求項45】 該印刷部によるリカバリ印刷を行なっ
    た場合に重複印刷部分が存在する旨を表示する表示部を
    有することを特徴とする、請求項44記載の用紙処理機
    能をもつ印刷装置。
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