JP3412457B2 - 車長計測装置および車両監視装置 - Google Patents

車長計測装置および車両監視装置

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JP3412457B2
JP3412457B2 JP17577797A JP17577797A JP3412457B2 JP 3412457 B2 JP3412457 B2 JP 3412457B2 JP 17577797 A JP17577797 A JP 17577797A JP 17577797 A JP17577797 A JP 17577797A JP 3412457 B2 JP3412457 B2 JP 3412457B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両長計測装置お
よび車両監視装置に関する。これらは、例えば、路を
走行する車両が違法改造してあるか否かを監視するシス
テムに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】例えば、道路を走行する車両において、
トラックなどの大型車両については、搭載物体や被けん
引車両などに応じて、車両諸元を変更することがある。
このような変更は、法律の定める許容範囲で認められて
おり、許容範囲を越える場合、認可を受ける必要があ
る。認可された場合には、この車両のナンバープレート
情報や変更諸元が、特殊車両登録機関の端末機に登録さ
れることになる。
【0003】これに対して、上述したような認可を受け
ずに、車両の諸元を改造したいわゆる違法改造車両とし
て使用することがあり、交通の安全性が損なわれるおそ
れがある。このような事情により、違法改造車両が道路
を走行しているかどうかを監視することが望まれる。
【0004】ここで、従来では、走行する車両を検出す
ると、複数のCCDカメラなどの撮像装置で車両の後端
を撮像し、得られた画像それぞれに対してエッジ処理を
施し、これらのエッジ中の特徴点から車高、車幅を計測
するとともに、車長を推測するものが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、下記するような不具合が指摘される。まず、撮像
装置を使用しているため、天候など環境変化がある場合
や、車両の色が道路の路面の色と類似するような場合に
は、車両の諸元を正確に計測することができない。ま
た、撮像装置で数メートル程度の狭い範囲を撮像した画
像を基に計測するようにしているため、車両において撮
像範囲に入らない部分を計測できず、そのような部分に
ついては推測するしかなく、計測が正確に行われるとは
言えない。さらに、様々な諸元の車両について、撮像装
置で撮像した画像からエッジの同一点を求める必要があ
るが、このようなエッジの同一点を求めることは困難で
あるため、計測結果についての精度が低いと言える。
【0006】したがって、本発明では、主として、環境
変化による背景や路面の色合いなどに惑わされずに、走
行する車両の長さを正確に計測できるようにすることを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
走行路の所要位置に設置されて走行中の車両の通過を検
出するために、車両走行路の幅方向にスキャニングされ
るレーザセンサを有する第1検出手段と、車両走行路に
おいて第1検出手段の設置位置よりも進行方向下流の所
要位置に設置されて前記車両の先頭部分を検出するため
に、車両走行路の進行方向にスキャニングされるレーザ
センサを有する第2検出手段と、第1検出手段で走行中
の車両の後尾通過を検出した時点での第2検出手段によ
る前記車 両の先頭位置の検出により、この先頭位置から
第1検出手段の設置位置までの間隔を前記車両の車長と
して求める管理手段と、を含む車長計測装置。
【0008】請求項2の発明は、走行する車両の少なく
とも幅、高さ、長さなどの諸元を計測する一方で、前記
車両のナンバープレートを識別し、この識別情報に対応
した基準車両諸元情報と前記計測した車両諸元情報とを
比較し、比較結果に応じた出力を行うもので、かつ、前
記車長についてのみ請求項1に記載の車長計測装置を用
いて計測するものである、ことを特徴とする車両監視装
置。
【0009】請求項3の発明は、走行する車両の少なく
とも幅、高さ、長さなどの諸元を計測する計測手段と、
車両のナンバープレートで分類される種々な基準車両諸
元情報が予め記憶されている記憶手段と、前記車両のナ
ンバープレートを識別する識別手段と、 識別手段によ
る識別情報に基づき前記記憶手段から該当する基準車両
諸元情報を抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出し
た基準車両諸元情報と計測手段により計測した車両諸元
情報とを比較し、比較結果に応じた出力を行う管理手段
とを含み、かつ、前記計測手段は、車両の長さについて
のみ請求項1に記載の車長計測装置を用いて計測するも
のである、ことを特徴とする車両監視装置。
【0010】請求項4の発明は、走行する車両の少なく
とも幅、高さ、長さなどの諸元を計測する計測手段と、
車両のナンバープレートで分類される種々な基準車両諸
元情報が予め記憶されている第1記憶手段と、車両を諸
元変更して認可された特殊車両のナンバープレート情報
や車両諸元変更情報を予め登録してある第2記憶手段
と、前記車両のナンバープレートを識別する識別手段
と、識別手段による識別情報に基づき検知車両が特殊車
両として登録されているか否かを第2記憶手段を検索す
ることにより認識する認識手段と、認識手段により登録
されていると認識したときに第2記憶手段から該当する
車両諸元変更情報を抽出する一方、登録していないと認
識したときに前記第1記憶手段から該当する基準車両諸
元情報を抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出した
車両諸元変更情報あるいは基準車両諸 元情報と計測手段
により計測した車両諸元情報とを比較する比較手段と、
比較手段の比較結果に応じた出力を行う出力手段とを含
み、かつ、前記計測手段は、車両の長さについてのみ請
求項1に記載の車長計測装置を用いて計測するものであ
る、車両監視装置。
【0011】請求項5の発明は、走行する車両の少なく
とも幅、高さ、長さなどの諸元を計測する計測手段と、
車両のナンバープレートで分類される種々な基準車両諸
元情報が予め記憶されている記憶手段と、前記車両のナ
ンバープレートを識別する識別手段と、車両を諸元変更
して認可された特殊車両のナンバープレート情報や車両
諸元変更情報を予め登録してある特殊車両登録機関の端
末機と通信する通信手段と、識別手段による識別情報に
基づき検知車両が特殊車両として登録されているか否か
を、前記端末機と通信して検索することにより認識する
認識手段と、認識手段により登録されていると認識した
ときに前記端末機から該当する車両諸元変更情報を読み
出す一方、登録していないと認識したときに前記記憶手
段から該当する基準車両諸元情報を読み出す読出手段
と、読出手段により読み出した車両諸元変更情報あるい
は基準車両諸元情報と計測手段により計測した車両諸元
情報とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に応
じた出力を行う出力手段とを含み、かつ、前記計測手段
は、車両の長さについてのみ請求項1に記載の車長計測
装置を用いて計測するものである、車両監視装置。
【0012】請求項6の発明は、請求項4または5に記
載の車両監視装置において、前記比較手段は、車両諸元
変更情報あるいは基準車両諸元情報と前記計測手段で計
測した車両諸元情報とを比較して許容範囲内か否かを判
定するもので、前記出力手段は、前記比較手段により許
容範囲内でないと判定したときに車両の進行方向下流に
おいて警告を行うとともに、前記識別手段により識別し
たナンバープレート情報、前記比較手段による比較結果
ならびに車両検知位置などを保持するものである、車両
監視装置。
【0013】以上、要するに、本発明では、走行する車
両の長さを計測するにあたって、従来のように撮像した
画像を用いて推測するのではなく、特定区間において
両の前後位置を検出することにより物理的に計測するよ
うにして、例えば環境色、路面色、移動速度(走行速
度)の変化に影響されないようにしている。
【0014】また、本発明では、車両の長さを上述した
ようにして精度よく計測できるようにした構成を流用し
て、車両の諸元が所要の許容範囲に入るものであるか否
かを正確に認識できるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の詳細について、図1ない
し図11に示す実施形態を用いて説明する。
【0016】図1ないし図9は本発明の一実施形態にか
かり、図1は、車両監視装置の構成ブロック図、図2
は、各レーザセンサの構成図、図3は、車両監視装置の
設置状況を示す概念図、図4は、第1〜第3レーザセン
サの平面図、図5は、第1〜第3レーザセンサによる走
査形態を示す概念図、図6は、車長計測の概念図、図7
は、車両監視ルーチンを示す図、図8は、車両諸元認識
ルーチンを示す図、図9は、車幅、車高計測に対応する
レーザ光の伝搬時間を示す図である。
【0017】図1に示すように、車両監視装置は、道路
20を走行する車両21の車高Hを計測するのに用いる
第1レーザセンサ1と、走行する車両21の車幅Wを計
測するのに用いる第2,第3レーザセンサ2,3と、走
行する車両21の車長Lを計測するのに用いる第4レー
ザセンサ4と、トラックなどの車両21の軸重を計測す
る軸重計測装置5と、車両21のナンバープレート22
を撮像するCCDカメラ6と、道路20においてCCD
カメラ6の撮像領域を照明する照明装置7と、道路20
を走行する車両21に対して所要の情報を報知する表示
パネル8と、少なくとも図7および図8に示す処理を管
理する制御装置9とを備えている。
【0018】なお、図1において、10は特殊車両登録
機関の端末機であり、この端末機10には、車両21の
諸元変更が認可されている場合に、予め、特殊車両とし
てナンバープレート情報や車両諸元変更情報が登録され
ている。
【0019】前述の制御装置9は、少なくとも、各種車
両に関する基準車両諸元情報が予め記憶されているデー
タベース11と、車両21の諸元を認識した結果やナン
バープレート情報ならびに認識結果に応じて諸元を違法
変更した車両に関する情報などが適宜記憶される書き込
み消去可能な記憶手段12と、特殊車両登録機関の端末
機10と通信する通信手段13とを備えている。なお、
データベース11は、ROMなどの半導体装置やハード
ディスク装置(HDD)の他、コンパクトディスク(C
D)やフロッピィディスク(FD)などの記憶媒体とさ
れ、記憶手段12は、RAMなどの半導体装置やハード
ディスク装置(HDD)などとされる。
【0020】前述の第1〜第4レーザセンサ1〜4は、
いずれも、図2に示すように、レーザ発光素子31と、
ポリゴンミラーなどの走査装置32と、受光素子33
と、光学系34と、レーザ発光素子31の駆動回路35
と、受光素子33で受光した光信号を電気信号に変換す
る受光回路36と、走査装置32による走査位置を検出
する走査位置検出装置37とを備えている。そして、制
御装置9からの指令により駆動回路35を介してレーザ
発光素子31が駆動されるとともに、走査装置32の走
査方向が制御される。その一方で、制御装置9は、走査
位置検出装置37から与えられるレーザ光の走査方向を
認識するとともに、レーザ発光素子31によるレーザ光
の出射時点から受光素子33による反射光の受光時点ま
でに要する時間つまりレーザ光の伝搬時間を認識して距
離を算出する。
【0021】次に、上述した車両監視装置の道路20に
対する設置状況について、図3ないし図5を用いて説明
する。
【0022】つまり、道路20において所要区間には、
所要間隔離れて3つの門柱23,24,25が設置され
ている。第1の門柱23には、第1〜第3レーザセンサ
1〜3がそれぞれ幅方向に並列にかつ車両21の進行方
向で所要間隔ずつ前後して設置され、第2の門柱24に
は、第4レーザセンサ4、CCDカメラ6ならびに照明
装置7が設置され、第3の門柱25には表示パネル8が
設置されている。さらに、第1門柱23と第2門柱24
との間の道路20には、軸重計測装置5が埋設されてい
る。
【0023】そして、第1レーザセンサ1は道路20の
幅方向ほぼ中央位置に、第2レーザセンサ2は道路20
の幅方向右側(車両21の進行方向から見て右側)に、
第3レーザセンサ3は、道路20の幅方向左側(車両2
1の進行方向から見て左側)に、第4レーザセンサ4
は、道路20の幅方向ほぼ中央位置にそれぞれ配置され
ており、第1ないし第3レーザセンサ1〜3は、いずれ
も、図4および図5に示すように、道路20の幅方向に
スキャニングされ、第4レーザセンサ4は、図6に示す
ように、道路20の進行方向にスキャニングされる。ま
た、CCDカメラ6は、道路20の第1門柱23と第2
門柱24との間の所要領域を斜め下向きに撮像するよう
に配置されており、照明装置7は、CCDカメラ6の撮
像領域を照明するように配置されている。
【0024】これら第1〜第4レーザセンサ1〜4は、
制御装置9により、所要のタイミングで駆動されること
により、それぞれ道路20の所要領域に対して所要角度
からレーザ光を照射するように走査され、道路20ある
いは車両21などからの反射光を検出する。ここで、制
御装置9は、第1〜第3レーザセンサ1〜3の各走査位
置検出装置37から与えられるレーザ光の走査方向を認
識するとともに、第1〜第3レーザセンサ1〜3による
レーザ光の出射時点から反射光の検出時点までに要する
時間つまりレーザ光の伝搬時間を認識し、この伝搬時間
に基づいて車両21の車幅W、車高Hを求める。また、
制御装置9は、図6に示すように、第1レーザセンサ1
により車両21の通過を検出した時点において、第4レ
ーザセンサ4によるレーザ光の出射時点から反射光の検
出時点までの時間つまりレーザ光の伝搬時間を認識し、
この伝搬時間から車両21の先頭検出位置を認識し、こ
の先頭位置から第1レーザセンサ1の設置位置までの間
隔を車両21の車長Lとして求める。
【0025】次に、上述した車両監視装置の制御装置9
の処理について、図7ないし図9を用いて説明する。
【0026】まず、車両監視の全体動作を図7を用いて
説明する。つまり、第1レーザセンサ1により道路20
の所要領域に対してレーザ光を走査させる(S1)。こ
こで、道路20を走行する車両21が、車両監視装置の
設置区間に進入すると、第1レーザセンサ1から与えら
れる出力信号に基づいて車両21の進入が検知され(S
2)、第2〜第4レーザセンサ2〜4を駆動して後述す
るように車両21の諸元を認識し(S3)、車両21の
ナンバープレート22をCCDカメラ6で撮像し、この
撮像した画像情報に基づいてナンバープレート22の外
形寸法や記載内容を識別する(S4)。なお、ナンバー
プレート22の外形寸法や記載内容により大型車か普通
車かなどを認識するのであるが、この手法は周知である
ので詳細説明を省略する。
【0027】この後、上記S4で識別したナンバープレ
ート22の情報から、その車両21が特殊車両登録機関
の端末機10に特殊車両として登録されているかどうか
を調べ(S5)、登録の有無を判定する(S6)。この
登録の有無判定では、制御装置9は通信手段13により
特殊車両登録機関の端末機10と通信して、上記S4で
識別した車両21が諸元変更認可を受けた特殊車両とし
て登録されているか否かを検索することにより行う。
【0028】上記S6で登録有りと判定した場合、端末
機10から該当する特殊車両についての車両諸元変更情
報を読み出し(S7)、この読み出した車両諸元変更情
報と上記S3において認識した車両21の諸元情報とを
比較し(S8)、比較結果が許容範囲内であるか否かを
判定する(S9)。ここで、許容範囲外である場合に
は、表示パネル8に対して例えば「車両諸元が認可内容
と異なります」などのメッセージを表示して車両21の
運転者に報知するとともに、検知した車両21に関する
ナンバープレート情報、認識した車両諸元に関する情
報、検出地点や時刻に関する情報などを制御装置9の記
憶手段12に記憶(S13)してから、終了するが、許
容範囲内である場合には、前述の報知をせずに終了す
る。
【0029】一方、上記S6で登録無しと判定した場
合、制御装置9のデータベース11に記憶してある各種
車両に関する基準車両諸元情報を読み出し(S10)、
この基準車両諸元情報と上記S3において認識した車両
21の諸元情報とを比較し(S11)、比較結果が許容
範囲内であるか否かを判定する(S12)。ここで、許
容範囲外である場合には、表示パネル8に対して例えば
「車両諸元が許容範囲を越えています」などのメッセー
ジを表示して車両21の運転者に報知するとともに、検
知した車両21に関するナンバープレート情報、認識し
た車両諸元に関する情報、検出地点や時刻に関する情報
などを制御装置9の記憶手段12に記憶(S13)して
から、終了するが、許容範囲内である場合には、前述の
報知をせずに終了する。
【0030】ところで、上記S3での車両21の諸元認
識の処理について図8を用いて説明する。
【0031】まず、上記S2で車両21の進入を検知し
てから、車両21の通過を検知する(S22)までの
間、車両21の車幅W、車高Hをリアルタイムで計測す
るとともに軸重も計測してから制御装置9の記憶手段1
2に順次一時的に記憶し(S21)、車両21の通過を
検知した時点で車長Lを計測してから制御装置9の記憶
手段12に一時的に記憶する(S23)。この後、上記
記憶した車両21の長さ方向複数箇所での車幅W、車高
Hと、車長Lおよび軸重とに基づいて車両21の諸元を
認識し、この認識結果を記憶手段12に記憶する(S2
4)。
【0032】具体的に、図9は、第1〜第3レーザセン
サ1〜3により得られる伝搬時間データで、車両21に
おいて進行方向に直交する断面に対応するグラフであ
る。反射光の伝搬時間は、車両21が無く道路20の路
面で反射される場合に長くなり、車両21で反射される
場合に短くなるので、図9の伝搬時間データD1、D
2、D3に基づいて車幅Wと車高Hとが検出される。つ
まり、車幅Wは、図中のデータD1、D2における両エ
ッジE1、E2間から算出され、車高Hは、路面Rの反
射時間と車両C上面での反射時間との差時間から算出さ
れる。そして、車幅W、車高Hをリアルタイムで複数回
計測することにより、車両21の長さ方向複数箇所での
2次元断面形状データが得られる。なお、軸重は、軸重
計測装置5により一般的に周知の方法で計測される。
【0033】また、車長Lは、第1レーザセンサ1およ
び第4レーザセンサ4から与えられる検出信号に基づい
て、車両21が所要位置(第1レーザセンサ1の設置位
置)を通過した時点で、この車両21の先頭位置を第4
レーザセンサ4により検出し、この検出した先頭位置か
ら前記所要位置までの間隔を車両21の車長Lとして求
める。この車長Lと、前述の複数の2次元断面形状デー
タとから、車両21の3次元形状を示す車両諸元情報を
作成できる。
【0034】なお、上記実施形態において請求項の各手
段との対応関係を説明する。つまり、請求項2,6にお
いて、第1検出手段が第1レーザセンサ1に、第2検出
手段が第4レーザセンサに、管理手段が制御装置9に、
それぞれ対応する。請求項10〜14において、計測手
段が第1〜第4レーザセンサ1〜4および制御装置9
に、識別手段がCCDカメラ6および制御装置9に、認
識手段、抽出手段、管理手段、比較手段、出力手段が制
御装置9に、また、請求項12の記憶手段および請求項
13の第1記憶手段がデータベース11に、それぞれ対
応する。
【0035】以上説明したように、上記実施形態での車
両監視装置によれば、道路20を走行する車両21につ
いて、その諸元が違法変更されているか否かを自動的に
正確に認識することができ、ひいては諸元を違法変更し
ている車両21の取り締まりに流用できるなど、交通安
全に貢献できる。特に、上記実施形態では、従来困難で
あった車両21の車長Lを正確に計測できるようにして
いるから、上述した車両21の諸元を正確に調べること
ができるようになったのである。
【0036】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 (1) 上記実施形態では、第1〜第3レーザセンサ1
〜3を車両21の進行方向前後にずらして配設している
が、これらは道路20の幅方向に揃えて配設してもよ
い。また、上記実施形態では、第1レーザセンサ1のレ
ーザ発光素子31のみを駆動しておいて第1レーザセン
サ1で車両21を検知した後、第2〜第4レーザセンサ
2〜4の各レーザ発光素子31を駆動させるようにして
いるが、これらを同時に駆動させるようにしてもよい。
なお、上記実施形態の場合だと、第2,第3レーザセン
サ2,3の各レーザ発光素子31の長寿命化が可能とな
る。また、第1レーザセンサ1のレーザ発光素子31の
駆動に関しても、車両21を検知するまでの間、間引き
走査させることにより、寿命延長が可能になる。 (2) 上記実施形態では、第1〜第3レーザセンサ1
〜3を道路20の幅方向にスキャニングするようにして
いるが、車両21の進行方向にスキャニングするように
してもよい。 (3) 上記実施形態において、車両21の車長計測に
関して他の方法が考えられる。例えば、図10に示すよ
うに、走行する車両21の速度を計測する速度計測装置
30を第1門柱23よりも進行方向上流に設置し、図1
1(a)〜(c)に示すように、第1レーザセンサ1に
より車両21の進入を検知してから車両21の通過を検
知するまでの間、速度計測装置30により車両21を追
尾しながらリアルタイムT1〜Tnで車速V1〜Vnを
順次計測し、順次得られる車速V1〜Vnを、速度計測
時刻それぞれの時間差Δtで積分することにより車長L
を計測することができる。なお、速度計測は、レーザレ
ーダから車両21の後部に装備するリフレクタ(図示省
略)にレーザ光を照射させてレーザ光の伝搬時間を計測
するとともにリフレクタまでの距離を計測し、これら伝
搬時間と距離とに基づいて速度を計測する。この場合
も、上記実施形態と同様に車両21が加速、減速してい
る場合にも高精度に車長Lを計測することができる。こ
の例は、請求項9,10に対応している。また、このよ
うな速度計測をリアルタイムで行うとともに、上記実施
形態での車幅W、車高Hの計測を併せて行うことによ
り、車両21の3次元形状データを示す車両諸元情報を
作成できる。 (4) 上記実施形態では、道路20を走行する車両2
1の諸元が許容範囲の内外かを認識する車両監視装置を
例示しているが、本発明は、例えば搬送ベルト上を移動
させる物体がどのような形状のものかを認識する物体監
視装置としても応用することができる。また、上記実施
形態や上記(3)での車両21の車長計測に関する構成
や、前述の物体の長さ計測に関する構成は、車両監視装
置や物体監視装置とは切り離して独立して実施すること
ができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明の車長計測装置では、走
行中の車両の長さを、従来のように撮像した画像を用い
て推測するのではなく、特定区間において車両の前後位
置を検出することにより物理的に計測するようにしてい
るから、例えば環境色、路面色、走行速度の変化に関係
なく、走行する車両の長さを簡単かつ正確に計測できる
ようになる。
【0038】請求項2〜6の発明の車両監視装置では、
請求項1の発明の車長計測装置を流用して走行する車両
の諸元を求めるようにしており、走行する車両が諸元を
違法変更しているか否かを正確に認識できるようにな
る。
【0039】特に、請求項4、5の発明では、特に車両
諸元を変更して認可されている特殊車両についても、そ
れが認可された諸元の許容範囲に収まっているか否かを
正確に認識できるようになる。
【0040】また、請求項の発明では、特殊車両登録
機関の端末機と通信して必要な情報を検索するようにし
て、車両監視装置に余分な記憶手段を装備させないよう
にしているから、コスト的に有利となる。
【0041】さらに、請求項の発明では、検知車両の
諸元が許容範囲を越えるときの処置として、車両運転者
に警告するから、この警告により車両運転者に諸元改善
の気持ちを芽生えさせることが可能となり、ひいては交
通安全の確保に貢献できるようになる。この他、前記処
置として検知車両のナンバープレート情報、諸元情報な
らびに監視現場の位置情報などを保持するから、これら
の情報を車両諸元の違法変更の証拠として流用できるよ
うになる。
【0042】このように、本発明は、車長計測装置、車
両監視装置それぞれの高精度化ならびに信頼性向上に大
きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両監視装置の構成ブロ
ック図
【図2】図1の各レーザセンサの構成図
【図3】図1の車両監視装置の設置状況を示す概念図
【図4】図3の第1門柱に設置される各レーザセンサの
平面図
【図5】図3の第1門柱に設置される各レーザセンサに
よる走査形態を示す概念図
【図6】同実施形態での車長計測の概念図
【図7】同実施形態での車両監視ルーチンを示す図
【図8】同実施形態での車両諸元認識ルーチンを示す図
【図9】同実施形態での車幅、車高計測に対応するレー
ザ光の伝搬時間を示す図
【図10】本発明の他の実施形態にかかり、図3に対応
する図
【図11】図10の実施形態にかかり、車両速度計測に
関する概念図
【符号の説明】
1 第1レーザセンサ 2 第2レーザセンサ 3 第3レーザセンサ 4 第4レーザセンサ 6 CCDカメラ 8 表示パネル 9 制御装置 10 特殊車両登録機関の端末機 11 制御装置のデータベース 12 制御装置の記憶手段 13 制御装置の通信手段 20 道路 21 車両 22 ナンバープレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大渕 克己 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 堀 俊雄 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−141937(JP,A) 特開 平8−233525(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/04 G01B 21/02 G08G 1/017

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行路の所要位置に設置されて走行
    中の車両の通過を検出するために、車両走行路の幅方向
    にスキャニングされるレーザセンサを有する第1検出手
    段と、 車両走行路において第1検出手段の設置位置よりも進行
    方向下流の所要位置に設置されて前記車両の先頭部分を
    検出するために、車両走行路の進行方向にスキャニング
    されるレーザセンサを有する第2検出手段と、 第1検出手段で走行中の車両の後尾通過を検出した時点
    での第2検出手段による前記車両の先頭位置の検出によ
    り、この先頭位置から第1検出手段の設置位置までの間
    隔を前記車両の車長として求める管理手段と、 を含むことを特徴とする車長計測装置。
  2. 【請求項2】 走行する車両の少なくとも幅、高さ、長
    さなどの諸元を計測する一方で、前記車両のナンバープ
    レートを識別し、この識別情報に対応した基準車両諸元
    情報と前記計測した車両諸元情報とを比較し、比較結果
    に応じた出力を行うもので、かつ、前記車長についての
    み請求項1に記載の車長計測装置を用いて計測するもの
    である、ことを特徴とする車両監視装置。
  3. 【請求項3】 走行する車両の少なくとも幅、高さ、長
    さなどの諸元を計測する計測手段と、 車両のナンバープレートで分類される種々な基準車両諸
    元情報が予め記憶されている記憶手段と、 前記車両のナンバープレートを識別する識別手段と、 識別手段による識別情報に基づき前記記憶手段から該当
    する基準車両諸元情報を抽出する抽出手段と、 抽出手段により抽出した基準車両諸元情報と計測手段に
    より計測した車両諸元情報とを比較し、比較結果に応じ
    た出力を行う管理手段とを含み、 かつ、前記計測手段は、車両の長さについてのみ請求項
    1に記載の車長計測装置を用いて計測するものである、
    ことを特徴とする車両監視装置。
  4. 【請求項4】 走行する車両の少なくとも幅、高さ、長
    さなどの諸元を計測する計測手段と、 車両のナンバープレートで分類される種々な基準車両諸
    元情報が予め記憶されている第1記憶手段と、 車両を諸元変更して認可された特殊車両のナンバープレ
    ート情報や車両諸元変更情報を予め登録してある第2記
    憶手段と、 前記車両のナンバープレートを識別する識別手段と、 識別手段による識別情報に基づき検知車両が特殊車両と
    して登録されているか否かを第2記憶手段を検索するこ
    とにより認識する認識手段と、 認識手段により登録されていると認識したときに第2記
    憶手段から該当する車両諸元変更情報を抽出する一方、
    登録していないと認識したときに前記第1記憶手段から
    該当する基準車両諸元情報を抽出する抽出手段と、 抽出手段により抽出した車両諸元変更情報あるいは基準
    車両諸元情報と計測手段により計測した車両諸元情報と
    を比較する比較手段と、 比較手段の比較結果に応じた出力を行う出力手段とを含
    み、 かつ、前記計測手段は、車両の長さについてのみ請求項
    1に記載の車長計測装置を用いて計測するものである、
    ことを特徴とする車両監視装置。
  5. 【請求項5】 走行する車両の少なくとも幅、高さ、長
    さなどの諸元を計測する計測手段と、 車両のナンバープレートで分類される種々な基準車両諸
    元情報が予め記憶されている記憶手段と、 前記車両のナンバープレートを識別する識別手段と、 車両を諸元変更して認可された特殊車両のナンバープレ
    ート情報や車両諸元変更情報を予め登録してある特殊車
    両登録機関の端末機と通信する通信手段と、 識別手段による識別情報に基づき検知車両が特殊車両と
    して登録されているか否かを、前記端末機と通信して検
    索することにより認識する認識手段と、 認識手段により登録されていると認識したときに前記端
    末機から該当する車両諸元変更情報を読み出す一方、登
    録していないと認識したときに前記記憶手段から該当す
    る基準車両諸元情報を読み出す読出手段と、 読出手段により読み出した車両諸元変更情報あるいは基
    準車両諸元情報と計測手段により計測した車両諸元情報
    とを比較する比較手段と、 比較手段の比較結果に応じた出力を行う出力手段とを含
    み、 かつ、前記計測手段は、車両の長さについてのみ請求項
    1に記載の車長計測装置を用いて計測するものである、
    ことを特徴とする車両監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の車両監視装置
    において、前記比較手段は、車両諸元変更情報あるいは
    基準車両諸元情報と前記計測手段で計測した車両諸元情
    報とを比較して許容範囲内か否かを判定するもので、前
    記出力手段は、前記比較手段により許容範囲内でないと
    判定したときに車両の進行方向下流において警告を行う
    とともに、前記識別手段により識別したナンバープレー
    ト情報、前記比較手段による比較結果ならびに車両検知
    位置などを保持するものである、ことを特徴とする車両
    監視装置。
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