JP3412349B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

Info

Publication number
JP3412349B2
JP3412349B2 JP18380395A JP18380395A JP3412349B2 JP 3412349 B2 JP3412349 B2 JP 3412349B2 JP 18380395 A JP18380395 A JP 18380395A JP 18380395 A JP18380395 A JP 18380395A JP 3412349 B2 JP3412349 B2 JP 3412349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
signal
unit
data
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18380395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08237801A (ja
Inventor
佐藤  寛
信康 金川
誠 能見
維史 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP18380395A priority Critical patent/JP3412349B2/ja
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to DE69531817T priority patent/DE69531817T2/de
Priority to EP02025389A priority patent/EP1302382B1/en
Priority to EP95309297A priority patent/EP0719689B1/en
Priority to DE69534349T priority patent/DE69534349T2/de
Priority to CN95120944A priority patent/CN1102765C/zh
Priority to US08/580,336 priority patent/US5805797A/en
Publication of JPH08237801A publication Critical patent/JPH08237801A/ja
Priority to CN021405581A priority patent/CN1217816C/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP3412349B2 publication Critical patent/JP3412349B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L15/00Indicators provided on the vehicle or train for signalling purposes
    • B61L15/0063Multiple on-board control systems, e.g. "2 out of 3"-systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L15/00Indicators provided on the vehicle or train for signalling purposes
    • B61L15/0062On-board target speed calculation or supervision
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L25/00Recording or indicating positions or identities of vehicles or trains or setting of track apparatus
    • B61L25/02Indicating or recording positions or identities of vehicles or trains
    • B61L25/021Measuring and recording of train speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L3/00Devices along the route for controlling devices on the vehicle or train, e.g. to release brake or to operate a warning signal
    • B61L3/16Continuous control along the route
    • B61L3/22Continuous control along the route using magnetic or electrostatic induction; using electromagnetic radiation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/0796Safety measures, i.e. ensuring safe condition in the event of error, e.g. for controlling element
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/16Error detection or correction of the data by redundancy in hardware
    • G06F11/1629Error detection by comparing the output of redundant processing systems
    • G06F11/1641Error detection by comparing the output of redundant processing systems where the comparison is not performed by the redundant processing components
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/16Error detection or correction of the data by redundancy in hardware
    • G06F11/1629Error detection by comparing the output of redundant processing systems
    • G06F11/165Error detection by comparing the output of redundant processing systems with continued operation after detection of the error
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/08Error detection or correction by redundancy in data representation, e.g. by using checking codes
    • G06F11/10Adding special bits or symbols to the coded information, e.g. parity check, casting out 9's or 11's
    • G06F11/1004Adding special bits or symbols to the coded information, e.g. parity check, casting out 9's or 11's to protect a block of data words, e.g. CRC or checksum

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Hardware Redundancy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェイルセーフ機能を
有する回路、それを用いた制御装置およびシステムに係
り、特に列車保安システムに好適なフェイルセーフ機能
を有するATC(自動列車制御)回路・ATS(自動列車
停止)回路、それを用いた制御装置およびシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子技術の発展に伴い、航空機,
列車,自動車等の交通機関では、エネルギー(燃料)効
率の向上,操作性の向上,乗り心地の向上,安全性の向
上,高速化等のために、高度で複雑な制御が要求される
ようになってきた。
【0003】一方、これらの交通機関では安全に運行す
ることが必要で、このため制御装置の信頼性およびフェ
イルセーフ性(障害発生により危険側出力が出されない
こと)が強く求められている。
【0004】例えば、列車の運行における安全性は、A
TC装置やATS装置等の優れた保安システムによって
確保されている。
【0005】特に、新幹線の保安システムに用いられて
いるATC装置の例でも分かるように、信頼性,フェイ
ルセーフ性は内外共に認めるところである。
【0006】これら列車のATC装置やATS装置は、
セルフチェック機能を備えたLSIを主体とする制御回
路と継電器(リレー)から構成されている。ここで用い
られる主な信号は、論理レベルが“H”と“L”に交番
する周波数信号(以下、交番信号という)である。
【0007】制御回路は、地上からのATC速度指令信
号と、このATC信号を受信した時点の列車の実速度信
号とを比較演算し、ATC信号と実速度信号との偏差に
応じた速度制御信号、すなわち、ブレーキ指令信号によ
ってブレーキ力を制御し、列車の速度制御を行ってい
る。
【0008】このような交番信号を生成するものが特開
昭57−62702 号に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近では、輸送サービ
スの向上のために中央の制御指令室と列車間で、列車の
運行に関する情報(例えば車速,位置等)の転送,列車
間の情報交換を行うシステムが構築されつつあり、より
高密度運行,高速度運転等の制御が要求される様になっ
てきた。
【0010】これらの要求に対応するためには、現在使
用されている制御装置またはそれに用いられるLSIだ
けでは、処理速度,データ記憶容量等の機能が不足し、
これを補うために多数の周辺回路を付加しなければなら
ず、制御装置が複雑化するという問題がある。
【0011】最近の半導体技術の進歩は目覚ましく、高
集積化,高速化が達成されているので、多種多様な機能
を備えた制御回路を1チップのLSIで構成することが
可能となってきた。
【0012】しかし、このようにして構成されたLSI
は、その内部に施される配線間の混触による誤った制御
信号の出力や、配線が断線故障して隣接する配線間との
浮遊容量を介して誘導された信号によってLSI自身が
故障しているにもかかわらず、あたかも正常にみえる制
御信号が出力されるという問題がある。
【0013】また、使用される環境においても、民生用
のLSIに比べ、列車制御用のLSIの使用環境は極めて
厳しい。
【0014】LSI製造時における内部の混触や断線、
あるいは使用中の内部の混触や断線等の故障によって誤
信号が出力されたり、速度制御の要であるブレーキ指令
信号が出力されないと、重大事故につながるという深刻
な問題が生じる。
【0015】今後の多様化する制御に対応したLSI
は、その制御に対応する機能を満足させる一方、LSI
自身の故障を検出するセルフチェック機能をより高め、
異常が生じた場合には安全側に制御されるようなフェイ
ルセーフ制御を満たす制御回路を構成する必要がある。
【0016】従って、本発明の目的は、制御装置の故障
を検出するセルフチェック機能を高め、異常が生じた場
合には安全側に制御されるようなフェイルセーフ機能を
有する制御回路、それを用いた制御装置およびシステム
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、ATC指令速度
信号を周波数に変換する指令速度周波数変換手段と、前
記指令速度周波数変換手段の出力信号をディジタルデー
タに変換する第1のデータ変換手段と、電気車の実速度
を周波数に変換する速度周波数変換手段と、前記速度周
波数変換手段の出力信号をディジタルデータに変換する
第2のデータ変換手段と、前記第1のデータ変換手段の
出力データと前記第2のデータ変換手段の出力データと
の偏差に応じたブレーキ指令信号を出力するブレーキ指
令出力手段と、前記ブレーキ指令出力手段をLSI内部
にA系とB系として二重化する手段と、ATC指令速度
信号に対応した前記第1のデータと、電気車の実速度に
対応した前記第2のデータを2重化したLSIの前記A
系と前記B系の回路に同時に入力する手段と、前記第1
のデータを基に、生成多項式をG0(X)とした場合の
CRCデータを付加した第1の制御データと生成多項式
をG1(X)とした場合のCRCデータを付加した第2
の制御データを生成する手段と、この前記第1の制御デ
ータと前記第2の制御データのいずれかを選択する切換
え手段と、前記切換え手段の出力信号の誤りを、並列接
続された生成多項式G0(X)に対応した前記第1の故
障検出回路と生成多項式G1(X)に対応した前記第2
の故障検出回路でチェックする手段と、A系の前記第1
の故障検出回路と前記第2の故障検出回路の出力を比較
する比較手段と、B系の前記第1の故障検出回路と前記
第2の故障検出回路の出力を比較する比較手段と、A系
の前記比較手段の出力信号でB系の前記切換え手段を制
御して前記第1の制御データか前記第2の制御データを
選択する手段とB系の前記比較手段の出力信号の符号を
反転する符号反転手段と、B系の前記符号反転手段の出
力信号でA系の前記切換え手段を制御して前記第1の制
御データか前記第2の制御データを選択する手段とを有
する。
【0018】また、2重化した回路の前記A系と前記B
系間を離して配置配線する手段と、前記A系の前記比較
手段の出力信号と前記B系の前記比較手段の出力信号と
の配置および配線間隔を離す手段とを有する。
【0019】
【作用】前記A系と前記B系の前記第1の制御データは
前記第1の故障検出回路では正常と判定され、その出力
信号は“L”となるが、前記第2の故障検出回路では異
常と判定され、その出力信号は“H”となる。また、前
記第2の制御データは前記第1の故障検出回路では異常
と判定され、その出力信号は“H”となるが、前記第2
の故障検出回路では正常と判定され、その出力信号は
“L”となる。
【0020】動作の開始時点では前記A系は前記第1の
制御データが選択され、前記B系では前記第2の制御デ
ータが選択されている。
【0021】従って、前記A系の前記第1の制御データ
は前記第1の故障検出回路と前記第2の故障検出回路で
チェックされ、前記第1の故障検出回路の出力信号
“L”と前記第2の故障検出回路の出力信号“H”が前
記A系の前記比較手段で比較され、この条件の時に得ら
れる比較出力信号“H”によって前記B系の前記切換え
手段が制御され、前記第2の制御データから前記第1の
制御データに切換えられる。
【0022】前記第1の制御データに切換えられると、
前記第1の故障検出回路の出力信号“L”と前記第2の
故障検出回路の出力信号“H”が前記B系の前記比較手
段で比較され、この条件の時に得られる比較出力信号
“H”が前記符号反転手段で符号反転されて“L”とな
り、前記A系の前記切換え手段が制御され、前記第1の
制御データから前記第2の制御データに切換えられる。
【0023】前記第2の制御データに切換えられると、
前記第1の故障検出回路の出力信号“H”と前記第2の
故障検出回路の出力信号“L”が前記A系の前記比較手
段で比較され、その条件の時に得られる比較出力信号
“L”によって前記B系の前記切換え手段が制御され、
前記第1の制御データから前記第2の制御データに切換
えられる。
【0024】前記第2の制御データに切換えられると、
前記第1の故障検出回路の出力信号“H”と前記第2の
故障検出回路の出力信号“L”が前記B系の前記比較手
段で比較され、この条件の時に得られる比較出力信号
“L”が前記符号反転手段で符号反転して“H”とな
り、前記A系の前記切換え手段が制御され、前記第2の
制御データから前記第1の制御データに切換えられる。
【0025】前記第1の制御データに切換えられると、
前記第1の故障検出回路の出力信号“L”と前記第2の
故障検出回路の出力信号“H”が前記A系の前記比較手
段で比較され、その条件の時に得られる比較出力信号
“H”によって前記B系の前記切換え手段が制御され、
前記第2の制御データから前記第1の制御データに切換
えられる。
【0026】前記第1の制御データに切換えられると、
前記第1の故障検出回路の出力信号“L”と前記第2の
故障検出回路の出力信号“H”が前記B系の前記比較手
段で比較され、この条件の時に得られる比較出力信号
“H”が前記符号反転手段で符号反転して“L”とな
り、前記A系の前記切換え手段が制御され、前記第2の
制御データから前記第1の制御データに切換えられる。
【0027】以上のように、自系の動作によって得られ
た信号で相手系の切換え手段を制御する。従って、制御
データ,故障検出回路,比較手段,切換え手段が正常で
あれば、A系とB系の切換え手段の出力信号は一定の周
期の交番信号となるが、いずれかが故障するとA系とB
系の切換え手段の出力信号の交番信号が停止する。
【0028】この切換え手段の出力信号の交番信号の交
番を監視する。
【0029】また、2重化した回路のA系とB系間を離
して配置配線し、かつA系の比較手段の出力信号とB系
の比較手段の出力信号とを比較する別の比較手段の配置
および配線間隔を離すことによって、例えばA系の故障
がB系に波及し、あたかも正常であるかのように動作
し、出力すべきブレーキ指令信号を出力しなかったり、
あるいは出力しなくてもよいブレーキ指令信号を出力す
ることが防げる。
【0030】
【実施例】以下、自動列車制御装置ATCに適用した場
合について説明する。
【0031】ATCは、地上から送られるATC指令速
度信号とその時の列車(以下、電気車という)の走行速
度との偏差に応じて、ブレーキ力を電気車に与え、電気
車の走行速度を指令速度以下に制御する装置である。
【0032】図1に本発明を用いたATCシステムの構
成図を示す。
【0033】図1において、1は電気車が走行するレー
ル、23は電気車の車体、2は電気車の車輪、3は車輪
2の車軸に取り付けられ、速度を検出する速度発電機、
4は速度発電機3からの出力電圧の波形を整形し、電気
車の速度に比例した速度周波数信号5を出力する波形整
形回路(または信号変換装置)、6は地上からの周波数
変調されたATC指令速度信号を受信するアンテナ、7
はアンテナ6で受信された周波数変調したATC指令速
度信号を復調後に波形整形および増幅処理をする車上受
信器、8は車上受信器7の出力信号であるATC指令速
度信号、9はATC指令速度信号と電気車の実速度から
車速を制御するATC装置、22はATC装置からのブ
レーキ指令信号21を受けて電気車に実際のブレーキ力
を与えるブレーキ装置である。
【0034】このような構成によって、ATC指令速度
と電気車の実速度との偏差がなくなるように、または、
電気車の実速度がATC指令速度を超えないように電気
車の速度を制御する。
【0035】上述のATC装置等の制御装置のフェイル
セーフ化技術について、図18を用いて説明する。
【0036】1800は制御装置、1810は第1入力
データを入力して演算を行い、第1出力データ1860
と第1検出信号1880を出力する第1演算部、182
0は第2入力データを入力して演算を行い、第2出力デ
ータ1870と符号反転された第2検出信号1890を
出力する第2演算部、1830は第2演算部で演算され
た検出信号を反転する信号反転部、1900は第1演算
部1810から出力された第1検出信号1880を第2
演算部1820に伝送する第1伝送部、1910は第2演算
部から信号反転部1830を介して出力された第2検出
信号1890を第1演算部1810に伝送する第2伝送
部である。
【0037】第1入力データおよび第2入力データは、
マイコンで生成されて与えられたり、メモリ等の記憶装
置から読み出されるデータである。
【0038】第1入力データは、第1出力データを演算
するためのデータおよびそのデータをチェックするため
のチェックデータを有する場合と、チェックデータを有
さず第1演算部の演算でチェックデータを生成し、第1
検出信号を生成する場合がある。
【0039】第2入力データは、そのデータの内容は第
1入力データと同じ場合と異なる場合がある。
【0040】また、第2入力データは、上述の第1入力
データのようにチェックデータを有する場合と有さない
場合とがある。チェックデータを有さない場合では、上
述の第1入力データのように第2演算部で生成する場合
と第2演算部でも生成しない場合とがある。
【0041】さらに、ここでは、独立した第1の入力デ
ータと第2の入力データを示しているが、一つの入力デ
ータを二つの演算部に入力することも容易に実現でき
る。
【0042】第1演算部および第2演算部は、順次入力
される第1または第2入力データをシリアル演算型リン
グ演算器で演算するものと、マイコンに並列に取り込ん
で並列演算するものとがある。
【0043】第1および第2検出信号は、第1演算部と
第2演算部の動作の正常・異常を表し、所定の周期の交
番信号が出力されている時、これら演算部の動作は正常
であることを示している。
【0044】これらの検出信号は入力データの内容をチ
ェックした結果の正誤を示す検出信号としても用いるこ
とができる。
【0045】そして、第1出力データおよび第2出力デ
ータによって他の装置が制御される。
【0046】他の装置に出力する前に、第1出力データ
と第2出力データの一致を検出したり、第1または第2
検出信号を用いて、最終的な出力データを出力するよう
な出力部を通して、制御対象となる他の装置を制御す
る。
【0047】このような構成における制御装置の演算処
理は次の様になる。
【0048】演算処理の第1の例は、最初に第1の検出
信号が出力されたあとは、この信号の反転を繰り返して
交番信号を生成する場合である。
【0049】第1演算部には第1入力データが入力さ
れ、演算処理されて第1出力データと第1検出信号が出
力する。この第1検出信号は第2演算部へ入力され、第
2入力データと共に演算され、第2出力データと第2検
出信号が生成されて出力される。
【0050】この第2検出信号は信号反転部で符号が反
転されて第1演算部に入力される。ここで、第1演算部
で演算された第1検出信号がハイ(以下、Hという)レ
ベルの信号であると、第2演算部で演算された第2検出
信号もHレベルとなり、第1演算部の第1検出信号がロ
ウ(以下、Lという)レベルの信号であると第2演算部
で演算された第2検出信号もLレベルとなる。
【0051】また、Hレベルの第2検出信号は信号反転
部によって符号が反転され、Lレベルの検出信号が第1
演算部に入力される。
【0052】従って、第1演算部で演算された第1検出
信号がLレベルであると、このLレベルの信号が第2演
算部に入力され、第2演算部の検出信号がLレベルとな
るが、信号反転部によって符号が反転されるため、第1
演算部にはHレベルの第2検出信号が入力されることに
なり、第1演算部と第2演算部が正常であれば第1およ
び第2検出信号は、H,L,H…レベルと交番した信号
となる。
【0053】上述した検出信号の演算処理は、第1また
は第2演算部では、入力されたレベルと同じレベルの信
号を出力する場合である。つまり、最初にHまたはLレ
ベルの第1検出信号が第1演算部から出力されると、あ
とは、第1および第2演算部が正常に動作する限り第1
および第2検出信号は交番した信号となる。
【0054】演算処理の第2の例は、第1演算部から出
力された第1の検出信号と第2の入力データのチェック
データ(または第2の入力データから生成されたチェッ
クデータ)との論理をとって、第2演算部から検出信号
を出力する場合である。
【0055】これによると、第1または第2演算部の動
作の正常・異常を検出するだけでなく、第1または第2
入力データの正常・異常のチェックを行うことができ
る。
【0056】つまり、第1の検出信号と第2の入力デー
タのチェックデータとが一致しなければ、第1の検出信
号と異なるレベルの信号を第2の演算部からの検出信号
として出力する。これによると、信号反転部を介した第
2の検出信号は、先の第1の検出信号と同じレベルの信
号になるので交番した信号は出力されない。
【0057】これは、第1演算部の第2検出信号と第1
入力データのチェックデータについても同じことがいえ
る。
【0058】なお、このような処理の場合では、演算部
内に論理をとる論理部を有する構成である。
【0059】図19に本発明の他の1実施例を示し、以
下説明する。図19は図18の演算部を複数備えた場合
の実施例を示した図である。
【0060】2000は制御装置、2010は第1入力
データを入力して演算を行い、第1出力データ2100
と第1検出信号2140を出力する第1演算部、202
0は第2出力データ2110と第2検出信号2150を
出力する第2演算部、2030は第3出力データ2120と
第3検出信号2160を出力する第3演算部、2040は第
4出力データ2130と第4検出信号2170を出力す
る第4演算部、2180は第1演算部2010から出力され
た第1検出信号2140を第2演算部2020に伝送す
る第1伝送部、2190は第2演算部2020から出力
された第2検出信号2150を第3演算部2030に伝
送する第2伝送部、2200は第3検出信号2160を
第4演算部2040に伝送する第3伝送部、2210は
第4演算部2040から符号反転部2050を介して出
力された第4検出信号2170を第1演算部2010に
伝送する第4伝送部である。
【0061】第1入力データ2060,第2入力データ
2070,第3入力データ2080,第4入力データ2
090はマイコンで生成されて与えられたり、メモリ等
の記憶装置から読みだされるデータである。
【0062】第1入力データ2060は、第1出力デー
タ2100を演算するためのデータおよびそのデータを
チェックするためのチェックデータを有する場合と、チ
ェックデータを有さず第1演算部2010の演算でチェ
ックデータを生成し、第1検出信号2140を生成する
場合がある。
【0063】第2入力データ2070も、第2出力デー
タ2110を演算するためのデータおよびそのデータを
チェックするためのチェックデータを有する場合と、チ
ェックデータを有さず第2演算部2020の演算でチェ
ックデータを生成し、第2検出信号2150を生成する
場合がある。
【0064】第3入力データ2080も、第3出力デー
タ2120を演算するためのデータおよびそのデータを
チェックするためのチェックデータを有する場合と、チ
ェックデータを有さず第3演算部2030の演算でチェ
ックデータを生成し、第3検出信号2160を生成する
場合がある。
【0065】第4入力データ2090も、第4出力デー
タ2130を演算するためのデータおよびそのデータを
チェックするためのチェックデータを有する場合と、チ
ェックデータを有さず第4演算部2040の演算でチェ
ックデータを生成し、第4検出信号2170を生成する
場合がある。
【0066】第1演算部2010は順次入力される第1
入力データ2060を専用のシリアル演算形リング演算
器で演算するものと、マイコンに並列に取り込んで並列
演算するものとがある。
【0067】また、第2演算部2020も順次入力され
る第2入力データ2070を専用のシリアル演算形リン
グ演算器で演算するものと、マイコンに並列に取り込ん
で並列演算するものとがある。
【0068】第3演算部2030も順次入力される第3
入力データ2080を専用のシリアル演算形リング演算
器で演算するものと、マイコンに並列に取り込んで並列
演算するものとがある。
【0069】第4演算部2040も順次入力される第4
入力データ2090を専用のシリアル演算形リング演算
器で演算するものと、マイコンに並列に取り込んで並列
演算するものとがある。
【0070】第1検出信号2140は第1演算部201
0の正常か異常かを表し、第2検出信号2150は第2
演算部2020の正常か異常かを表し、第3検出信号21
60は第3演算部2030の正常か異常かを表し、第4検
出信号2170は第4演算部2040の正常か異常かを
表し、それぞれ、所定の周期で交番する交番信号であ
る。
【0071】これらの検出信号は入力データの内容をチ
ェックした結果の正誤を示す信号としても用いることが
出来る。
【0072】すなわち、第1演算部2010では入力デ
ータ2060の内容をチェックする演算処理結果を検出
信号2140として出力し、第2演算部2020では入
力データ2070の内容をチェックする演算処理結果を
検出信号2150として出力し、第3演算部2030で
は入力データ2080の内容をチェックする演算処理結
果を検出信号2160として出力し、第4演算部204
0では入力データ2090の内容をチェックする演算処理結
果を検出信号2170として出力することが出来る。
【0073】また、第1演算部2010の出力データ2
100,第2演算部2020の出力データ2110,第
3演算部2030の出力データ2120,第4演算部の
出力データ2130は他の装置に出力され、その他の装
置を制御する。
【0074】他の装置に出力する前に、例えば第1出力
データ2100と第2出力データ2110と、第3出力
データ2120と、第4出力データ2130との一致を
検出したり、あるいは第1出力データ2100と第2出
力データ2110との一致を検出したり、第3出力デー
タ2120と、第4出力データ2130との一致を検出
したり、さらに、第1検出信号2140,第2検出信号
2150,第3検出信号2160,第4検出信号217
0を用いて最終的な出力データを出力するような出力部
を通して制御対象となる他の装置を制御する。
【0075】このような構成における制御装置2000
の演算処理は次のようになる。
【0076】第1演算部2010には第1入力データ2
060が入力され、第2演算部2020には第2入力データ
2070が入力され、第3演算部2030には第3入力
データ2080が入力され、第4演算部2040には第
4入力データ2090が入力されてそれぞれ演算が実行
される。
【0077】第1演算部2010からは第1出力データ
2100と第1検出信号2140が出力される。
【0078】第1検出信号2140は第2演算部202
0に入力され、第2入力データ2070と共に演算され、第
2出力データ2110と第2検出信号2150が生成さ
れ、第2検出信号2150は第3演算部2030に入力
され、第3入力データ2080と共に演算され、第3出力デ
ータ2120と第3検出信号2160が生成され、第3
検出信号2160は第4演算部2040に入力され、第
4入力データ2090と共に演算され、第4出力データ21
30と第4検出信号2170が生成され、第4検出信号
2170の符号が符号反転部2050で反転され、第1
演算部2010に入力される。
【0079】ここで、第1演算部2010の第1検出信
号2140がHレベルであれば第2演算部2020の第
2検出信号2150もHレベルとなり、第1検出信号21
40がLレベルであれば第2演算部2020の第2検出信
号2150もLレベルとなる。
【0080】最初全ての演算部の検出信号の出力がLレ
ベルであるとする。従って、第4演算部2040の第4
検出信号2140の符号反転信号2210がHレベルと
なって第1演算部2010に入力されている。
【0081】このため、第1演算部2010で演算処理
されると、第1検出信号2140の出力レベルはHレベ
ルとなり、次に第2演算部2020で演算処理される
と、第2検出信号2150の出力レベルはHレベルとな
り、次に第3演算部2030で演算処理されると、第3
検出信号2160の出力レベルはHレベルとなり、そし
て最後に第4演算部2040で演算処理されると、第4
検出信号2170出力レベルはHレベルとなる。
【0082】第4検出信号2170の出力は符号反転部
2050で符号が反転されるため、符号反転信号221
0の出力レベルはHからLレベルに変化する。
【0083】従って、第1演算部2010の第1検出信
号2140の出力レベルがHからLへと変化し、第2演
算部2020の第2検出信号2150の出力レベルがH
からLへと変化し、次に第3演算部2030の第3検出
信号2160の出力レベルがHからLへと変化し、最後
に第4演算部2040の第4検出信号2170の出力レ
ベルがHからLへと変化する。
【0084】第4検出信号2170の出力は符号反転部
2050で符号が反転されるため、符号反転信号221
0の出力レベルがLからHに変化し、最初の状態に戻る
ことになる。
【0085】このように第1演算部から第4演算部の検
出信号がループ状に接続されているため、第1入力デー
タから第4入力データおよび、第1演算部から第4演算
部まで全て正常で、正しく動作している場合には第1検
出信号2140から第4検出信号は一定の周期で交番し
た交番信号となり、故障していずれかの検出信号がHか
Lレベルに固定すると、ループを構成している検出信号
の交番が停止する。
【0086】従って、このループを構成している故障検
出信号を監視し、交番停止時に緊急の処理をすれば良
い。また、各故障検出信号を全て監視するようにすれ
ば、いずれが故障したのかを知ることもでき、故障解析
がより簡単になる。
【0087】なお、図19では四つの演算部を有した場
合の実施例について説明しているが、任意の演算部を有
していても同様の方法で故障検出信号を接続していけば
良く、演算部の数に制限を受けることはない。
【0088】図20は本発明の他の1実施例を示した図
である。図20は演算部を共有化し、入力部を時分割動
作型のパラレル−シリアル変換部で構成し、出力部も時
分割動作型のシリアル−パラレル変換部で構成した実施
例図である。
【0089】制御装置3000は時分割動作型のパラレ
ル−シリアル変換部3020と第1演算部3030と時
分割動作型のシリアル−パラレル変換部3040で構成
された第1の制御回路部3010と、時分割動作型のパ
ラレル−シリアル変換部3210と第2演算部3220と時
分割動作型のシリアル−パラレル変換部3230で構成
された第2の制御回路部3200で構成し、第1の制御
回路部3010の故障検出信号3130を第2の制御回
路部3200のパラレル−シリアル変換部3210に入力
し、第2の制御回路部3200の故障検出信号3320
を符号反転部3330で符号反転し、符号反転信号3340
を第1の制御回路部3010のパラレル−シリアル変換
部3020に入力する。
【0090】第1制御回路部3010のパラレル−シリ
アル変換部3020には第1入力データ3050,第2
入力データ3060,第3入力データ3070が入力さ
れ、第2制御回路部3200のパラレル−シリアル変換
部3210には第4入力データ3240,第5入力デー
タ3250,第6入力データ3260が入力されてい
る。
【0091】最初は第1制御回路部3010の故障検出
信号3130と第2制御回路部3200の故障検出信号33
20の出力レベルはLであるとする。
【0092】第1入力データ3050が第1制御回路部
3010のパラレル−シリアル変換部3020でシリア
ル信号3080に変換されて第1演算部3030で演算
処理され、シリアル出力信号3090として出力され、
シリアル−パラレル変換回路3040でパラレル信号に
変換された後、出力信号3100として出力される。一
方、第4入力データ3240が第2制御回路部3200
のパラレル−シリアル変換部3210でシリアル信号3
270に変換されて第2演算部3220で演算処理さ
れ、シリアル出力信号3280として出力され、シリア
ル−パラレル変換回路3230でパラレル信号に変換さ
れた後、出力信号3290として出力される。
【0093】以下同様にして、第1制御回路部3010
に入力された第2入力データ3060が第1演算部3030
で演算処理されて出力信号3110が出力し、第2制御
回路部3200に入力された第5入力データ3250が
第2演算部3220で演算処理されて出力信号3300
が出力し、第1制御回路部3010に入力された第3入
力データ3060が第1演算部3030で演算処理され
て出力信号3120が出力し、第2制御回路部3200
に入力された第5入力データ3250が第2演算部32
20で演算処理されて出力信号3310が出力する。
【0094】次に第2制御回路部3200の故障検出信
号3320が符号反転部3330で符号反転され、Hレ
ベルの符号反転信号3340が第1制御回路部3010
のパラレル−シリアル変換部3020に入力されると前
述と同様の動作によってHレベルの故障検出信号313
0が出力する。
【0095】第1制御回路部3010のHレベルの故障
検出信号3130が第2制御回路部3200のパラレル
−シリアル変換部3210に入力されるので前述と同様
の動作によってHレベルの故障検出信号3320が出力
する。
【0096】このHレベルの故障検出信号3320は符
号反転部3330で符号反転され、Lレベルの故障検出
信号が第1制御回路部3010のパラレル−シリアル変
換部3020に入力されるので前述と同様の動作によっ
レベルの故障検出信号3130が出力する。
【0097】従って、第1制御回路部3010の故障検
出信号3130と第2制御回路部3200の故障検出信
号3320は、第1制御回路部と入力データおよび第2
制御回路部3200と入力データが正常であれば一定の
周期で交番する交番信号となる。
【0098】図20において、第1演算部3020と第
2演算部はマイコンを使用してもよい。ただし、この場
合、プログラムによって種々のやり方を選択出来る。例
えば、入力データ処理の後に故障検出処理を実行させた
り、入力データ処理と故障検出処理を並列処理するなど
の方法によって、前述と同様の動作を実現することが出
来る。
【0099】また、パラレル−シリアル変換部をマルチ
プレクサに置き換え、シリアル−パラレル変換部をデマ
ルチプレクサに置き換えることによっても同様の動作を
実現できることは勿論である。
【0100】図21は本発明の他の1実施例を示した図
である。図21の実施例は図19の実施例の符号反転部
2050が1ビットの加算器2220となっているとこ
ろが異なる。他は全て同じであるので、その動作につい
ては省略し、図21の加算器2220の作用について説
明する。
【0101】制御装置2000を構成する第1演算部2
010,第2演算部2020,第3演算部2030,第
4演算部2040が正常で、第1検出信号2140,第
2検出信号2150,第2検出信号2160,第4検出
信号2170の出力レベルがLであるとする。
【0102】第1入力データ2060が第1演算部20
10に入力され、演算されるとLレベルの第1検出信号
2140が出力する。この第1検出信号2140は第2
演算部2020に入力され、第2入力データ2070と
共に演算されてLレベルの第2検出信号2150が出力
する。この第2検出信号2150は第3演算部2030に入
力され、第3入力データ2080と共に演算されてLレ
ベルの第3検出信号2160が出力する。この第3検出
信号2160は第4演算部2040に入力され、第4入
力データ2090と共に演算されてLレベルの第4検出
信号2170が出力する。
【0103】この第4検出信号2170は加算部222
0に入力され、その出力信号2210の出力レベルがHとな
り、第1演算部2010に入力する。
【0104】このHレベルの出力信号2210が第1入
力データ2060と共に演算されるため、第1検出信号
2140がHレベルとなり、以後同様の動作によって第
2演算部2020の第2検出信号2150がHレベルと
なり、第3演算部2030の第3検出信号2160がH
レベルとなり、第4演算部2040の第4検出信号21
70がHレベルとなる。
【0105】この第4検出信号2170は加算部222
0に入力され、その出力信号2210の出力レベルがLとな
る。この出力信号2210が第1演算部2010に入力
され、第1入力データと共に演算される。すなわち、最
初の状態に戻ることになる。
【0106】従って、制御装置2000の各部が正常で
あれば、ループを構成している第1検出信号2140と
第2検出信号2150と第3検出信号2160と第4検
出信号2170は一定周期でHとLレベルに交番する交
番信号となるので、このいずれかの信号を監視し、交番
停止した時、緊急制御とするように構成すれば良い。な
お、図21では図19と同様、四つの演算部の例につい
て説明しているが、任意の演算部を有していても同様の
方法で接続していけば良く、演算部の数に制限されるこ
とはない。
【0107】図22は本発明の他の1実施例を示した図
である。図22の実施例はそれぞれの2ビットで表す演
算部の検出信号に2ビットのデータ“0”“1”(10
進数で1を表す)を加算し、その加算出力信号を次の演
算部に入力し、その演算部に入力される信号と共に演算
するようにした点が図19とは異なる。
【0108】図22において、第1演算部2010と第
2演算部2020と第3演算部2030と第4演算部204
0および第1加算部2220と第2加算部2230と第
3加算部2240と第1減算部2250がそれぞれ正常
で、2ビットで状態を表す第1検出信号2140の出力
は“0”“0”(10進数で0を表す)、第2検出信号
2150の出力も“0”“0”,第3検出信号2160
の出力も“0”“0”,第4検出信号2170の出力も
“0”“0”となる。
【0109】第1入力データ2060が第1演算部に入
力され、演算されるため第1出力データ2100と第1
検出信号2140の“0”“0”が出力する。
【0110】第1検出信号2140の出力“0”“0”
は第1加算器2220において2ビットのデータ“0”
“1”(10進数で1を表す)と加算されるため、その
加算出力2260は“0”“1”となる。
【0111】この加算出力2260の“0”“1”は第
2演算部2020に入力され、第2入力データ2070
と共に演算されるため、第2出力データ2110と第2
検出信号2150の“0”“1”が出力する。
【0112】第2検出信号2150の出力“0"“1”
は第2加算器2230において“0"“1”のデータと
加算されるため、その加算出力2270は“1”“0”
(10進数で2を表す)となる。
【0113】この加算出力2270の“1”“0”は第
3演算部2030に入力され、第3入力データ2080
と共に演算されるため、第3出力データ2120と第3
検出信号2160の“1”“0”が出力する。
【0114】第3検出信号2160の出力“1"“0”
は第3加算器2240において“0"“1”のデータと
加算されるため、その加算出力2280は“1”“1”
(10進数で3を表す)となる。
【0115】この加算出力2280の“1”“1”は第
4演算部2040に入力され、第4入力データ2090
と共に演算されるため、第4出力データ2130と第4
検出信号2170の“1”“1”が出力する。
【0116】第4検出信号2170の“1"“1”は第
1減算器2250に入力され、“1”“1”から“1”
“0”(10進数で2を表す)のデータが減算されるた
め、減算出力2290は“0”“1”となる。
【0117】この減算出力2290の“0”“1”は第
1演算部2010に入力され、第1入力データ20
と共に演算されるため、第1出力データ2100と第1
検出信号2140の“0”“1”が出力する。
【0118】第1検出信号2140の“0”“1”は第
1加算器2220において“0”“1”のデータと加算
されるため、その加算出力2260は“1”“0”(1
0進数で2を表す)となる。
【0119】この加算出力2260の“1”“0”は第
2演算部2020に入力され、第2入力データ2070
と共に演算されるため、第2出力データ2110と第2
検出信号2150の“1”“0”が出力する。
【0120】第2検出信号2150の“1”“0”は第
2加算器2230において“0”“1”のデータと加算
されるため、その加算出力2270は“1”“1”(1
0進数で3を表す)となる。
【0121】この加算出力2270の“1”“1”は第
3演算部2030に入力され、第3入力データ2080
と共に演算されるため、第3出力データ2120と第3
検出信号2160の“1”“1”が出力する。
【0122】第3検出信号2160の“1”“1”は第
3加算器2240において“0”“1”のデータと加算
されるため、その加算出力2280は“0”“0”(1
0進数で0を表す)となる。
【0123】この加算出力2280の“0”“0”は第
4演算部2040に入力され、第4入力データ2080
と共に演算されるため、第4出力データ210と第4
検出信号2170の“0”“0”が出力する。
【0124】第4検出信号2170の“0”“0”は第
1減算器2250に入力され、“1"“0”のデータが
減算されるため、その減算出力2290は“1”“0”
(10進数で2を表す)となる。
【0125】この減算出力2290の“1”“0”は第
1演算部2010に入力され、第1入力データ20
と共に演算されるため、第1出力データ2100と第1
検出信号2140の“1”“0”が出力する。
【0126】第1検出信号2140の“1”“0”は第
1加算器2220において“0”“1”のデータと加算
されるため、その加算出力2260は“1”“1”(1
0進数で3を表す)となる。
【0127】この加算出力2260の“1”“1”は第
2演算部2020に入力され、第2入力データ2070
と共に演算されるため、第2出力データ2110と第2
検出信号2150の“1”“1”が出力する。
【0128】第2検出信号2150の“1”“1”は第
2加算器2230において“0”“1”のデータと加算
されるため、その加算出力2270は“0”“0”(1
0進数でを表す)となる。
【0129】この加算出力2270の“0”“0”は第
3演算部2030に入力され、第3入力データ2080
と共に演算されるため、第3出力データ2120と第3
検出信号2160の“0”“0”が出力する。
【0130】第3検出信号2160の“0”“0”は第
3加算器2240において“0”“1”のデータと加算
されるため、その加算出力2280は“0”“1”(1
0進数で1を表す)となる。
【0131】この加算出力2280の“0”“1”は第
4演算部2040に入力され、第4入力データ2080
と共に演算されるため、第4出力データ210と第4
検出信号2170の“0”“1”が出力する。
【0132】第4検出信号2170の“0”“1”は第
1減算器2250に入力され、“1”“0”のデータが
減算されるため、その減算出力2290は“”“
(10進数でを表す)となる。
【0133】この減算出力2290の“”“”は第
1演算部2010に入力され、第1入力データ2090
と共に演算されるため、第1出力データ2100と第1
検出信号2140の“”“”が出力する。
【0134】このように第1演算部の第1故障検出信号
の出力信号に“0”“1”(10進数で1)を加算し、
加算信号を第2演算部に入力し、第2故障検出信号の出
力信号に“0”“1”(10進数で1)を加算し、加算信
号を第3演算部に入力し、第3故障検出信号の出力信号
に“0”“1”(10進数で1)を加算し、加算信号を第
4演算部に入力し、第4故障検出信号の出力信号から
“1”“0”(10進数で2)を減算し、その減算信号
を第1演算部に入力するように構成すると、各演算部の
故障検出信号は制御装置2000の各部が正常であれば
一定周期で交番する交番信号になる。
【0135】なお、図22では図21と同様、四つの演
算部の例について説明しているが、任意の演算部を有し
ていても同様の方法で接続していけば良く、演算部の数
に制限されることはない。
【0136】図23は本発明の他の1実施例である。図
23は図20とは第2故障検出信号の処理方法が異な
る。
【0137】すなわち、図23において第1の制御回路
部3010に第1入力データ3050が全て入力されると次
に第2入力データ3060が入力され、第2入力データ
3060が全て入力されると次に第3入力データ3070が
入力され、第3入力データ3070が全て入力されると
次にデータをチェックするCRCデータ3140が第1
加算部3150を介して故障検査信号3160として入
力される。
【0138】これらのデータは順次パラレル−シリアル
変換回路3020でシリアル信号3080に変換されて
第1演算部3030に入力され、所定の演算が実行さ
れ、シリアル信号3090が出力する。このシリアル信
号3090はシリアル−パラレル変換回路3040でパ
ラレルの出力信号3100,出力信号3110,出力信
号3120に変換されて出力するため、他の装置が制御
され、さらに、故障検出信号3130が出力し、第2加
算部3340に入力される。
【0139】同様に、第2の制御回路部3200に第4
入力データ3240が全て入力されると次に第5入力デ
ータ3250が入力され、第5入力データ3250が全
て入力されると次に第6入力データ3260が入力さ
れ、第6入力データ3260が全て入力されると次にデ
ータをチェックするCRCデータ3330が第2加算部
3340を介して故障検査信号3350として入力され
る。
【0140】これらのデータは順次パラレル−シリアル
変換回路3210でシリアル信号3270に変換されて
第2演算部3220に入力され、所定の演算が実行さ
れ、シリアル信号3280が出力する。このシリアル信
号3280はシリアル−パラレル変換回路3230でパ
ラレルの出力信号3290,出力信号3300,出力信
号3310に変換されて出力するため、他の装置が制御
され、さらに、故障検出信号3320が出力し、符号反
転部3350で符号が反転されて符号反転故障検出信号
3360が第1加算部3150に入力される。
【0141】最初の状態では第1の制御回路3010の
故障検出信号3130と第2の制御回路3200の故障
検出信号3320の出力レベルはLであるとする。
【0142】第1の制御回路3010のLレベルの故障
検出信号3130は第2の制御回路3200の第2加算
部3340に入力されるが、CRCデータ3330を破
壊するようなことはない。言い換えると、正常なCRC
データ3350が第2のシリアル−パラレル変換回路3
210に入力される。
【0143】一方、第2の制御回路3200の故障検出
信号3320の符号反転信号3370の出力レベルはHであ
る。このHレベルの符号反転信号3370が第1加算部
3150に入力され、CRCデータ3140を破壊する。
【0144】この破壊されたCRCデータ3160が第
1のパラレル−シリアル変換回路3020に入力される
ため、第1演算部3030で演算され、第1のシリアル
−パラレル変換回路3040を介してHレベルの故障検
出信号3130が出力する。
【0145】このHレベルの故障検出信号3130が第
2加算部3340に入力されるのでCRCデータ333
0が破壊される。
【0146】この破壊されたCRCデータ3350が第
2のパラレル−シリアル変換回路3210に入力される
ため、第2演算部3220で演算され、第2のシリアル
−パラレル変換回路3230を介してHレベルの故障検
出信号3320が出力する。
【0147】このHレベルの故障検出信号3130は符
号反転部3360で符号が反転され、Lレベルの信号が
第1加算部3150に入力される。
【0148】すなわち、CRCデータ3140は第1の
演算部3150では破壊されないので、正常なCRCデ
ータが第1のパラレル−シリアル変換回路に入力され
る。すなわち、最初の状態に戻って制御される。
【0149】このように、制御装置3000の各部が全
て正常であれば故障検出信号3130と故障検出信号332
0は一定の周期で交番した信号となる。
【0150】図24は図20と図23に示されている第
1の演算部と第2の演算部をマイコンで構成した場合の
プログラムの一例である。データの入力処理後に演算処
理が実行され、その結果に従って出力処理が実行され
る。この処理が終了すると故障検出のための診断処理に
入る。すなわち、故障検出のための入力処理後に事故診
断処理が実行され、この処理が終了すると出力処理が実
行される。すなわち、正常であれば信号は出力されない
が、異常時には信号が出力され、例えば緊急の処理が実
行される。
【0151】次に、自動列車制御システムでの上述の制
御装置の特徴を有する図1のATC装置9の構成につい
て説明する。
【0152】ATC装置9は、ATC指令速度信号8を
第1のマイコンの制御データ12に変換する第1のマイ
クロコンピュータ(以後マイコンと略す)10、第1の
マイコンと同じ処理を行ってATC指令速度信号8を第
2のマイコンの制御データ13に変換する第2のマイコ
ン11、第1のマイコン10の制御データ12と速度周
波数信号5との論理をとってA系論理出力信号17を出
力するA系の論理回路部15と、第2のマイコン11の
制御データ13と速度周波数信号5との論理をとってB
系論理出力信号18を出力するB系の論理回路部16
と、A系の論理回路部15とB系の論理回路部16を二
重系の論理構成とする制御装置14とから構成される。
【0153】A系の論理回路部15は、第1のマイコン
の制御データ12をATC指令速度周波数(信号)15
1に変換する周波数変換回路150,ATC指令速度周
波数151と速度周波数5とを比較する周波数比較回路
152,第1のマイコンの制御データ12のデータの内
容と論理回路部15の状態をB系からの故障検出信号に
基づいてチェックし、A系故障検出信号154を出力す
る故障検出回路153とから構成される。
【0154】B系の論理回路部16は、第2のマイコン
の制御データ13をATC指令速度周波数(信号)16
1に変換する周波数変換回路160,ATC指令速度周
波数11と速度周波数5とを比較する周波数比較回路
162,第2のマイコンの制御データ13のデータの内
容と論理回路部16の状態をA系からの故障検出信号に
基づいてチェックし、B系故障検出信号164を出力す
る故障検出回路13とから構成される。
【0155】19はB系故障検出信号164の符号を反
転し、A系の故障検出回路153に入力する符号反転信
号165を生成する論理回路である。例えば、インバー
タ回路である。この符号反転論理回路19は、A系の故
障検出回路153の力側とB系の故障検出回路163
力側の間に接続するが、A系の故障検出信号154の
符号を反転しても良い。
【0156】ATC指令速度は軌道条件等によってあら
かじめ設定された制限速度であって、周波数変調された
信号としてレール1へ流される。
【0157】このATC指令速度は、走行中の電気車の
受信アンテナ6で受信され、車上受信器7で復調と同時
に増幅と波形整形して検出される。
【0158】また、電気車の速度に比例した速度周波数
5は、電気車の車軸に直結された速度発電機3の出力電
圧を波形整形回路4で波形整形して検出される。
【0159】車上受信器7のATC指令速度信号8は、
ATC装置9の第1のマイコン10と第2のマイコン1
1にそれぞれ入力され、制御データに変換または演算さ
れる。
【0160】つまり、ATC指令速度信号に対応したデ
ータを1ワードとすると、n種のATC指令速度信号は
nワードのデータに変換される。
【0161】また、マイコン10,11で変換または演
算して生成した制御データはマイコン10,11に内蔵
されているメモリに格納され、順次、制御データ12,
13として出力される。
【0162】ここで、制御データ12,13を保持する
メモリは、マイコン10,11に内蔵されたメモリ、あ
るいは論理回路15,論理回路16に内蔵されたメモリ
またはマイコン(図示しない)、あるいはATC装置と
は別に独立に設けられたメモリのいずれであってもよ
い。
【0163】また、制御データ12と制御データ13と
を保持するメモリは一つのメモリであっても、異なるメ
モリであってもよい。
【0164】なお、図1はこのメモリをマイコンに内蔵
した場合を示している。
【0165】また、これらのメモリはキャッシュメモリ
を含んだ記憶装置であっても良い。図2の(1)は第1の
マイコン10によって生成され、メモリのアドレスAI
0〜AIx-1に格納されたデータDI0〜DIx-1を示して
いる。同様に図2の(2)は第2のマイコン11によっ
て生成され、メモリのアドレスAI0〜AIx-1に格納さ
れたデータDI0〜DIx-1を示している。
【0166】この第1のマイコン10のデータDI0
DIx-1の最後に故障検出の為の1ワードのCRCデー
タDCRC1が付加されている。このアドレスAI0からAIn
のデータDI0〜DIx-1,DCRC1の下位ビットから上位
ビットまでシリアルに出力される。この出力されるシリ
アルデータが第1のマイコンの制御データ12としてA
系の論理回路部15に入力される。
【0167】また、同様に、第2のマイコン11のデー
タDI0〜DIx-1の最後に故障検出の為の1ワードのC
RCデータDCRC2が付加されている。このアドレスAI0
からAInのデータDI0〜DIx-1,DCRC2の下位ビット
から上位ビットまでシリアルに出力される。この出力さ
れるシリアルデータが第2のマイコンの制御データ13
としてB系の論理回路部16に入力される。
【0168】ここで、データDI0〜DIx-1は、A系と
B系とで同一であることが望ましく、この実施例では同
一である場合を示している。
【0169】A系の論理回路部15では、制御データ1
2がシリアル動作型の周波数変換回路150(後述する
リング演算回路)によってATC指令速度信号に対応し
たn種のATC指令速度周波数151に変換されてシリ
アルに出力される。
【0170】このシリアルに出力される信号は、周波数
比較器152(後述する)に入力される。
【0171】同様に、B系の論理回路部16では、制御
データ13がシリアル動作型の周波数変換回路160
(後述するリング演算回路)によってATC指令速度信
号に対応したn種のATC指令速度周波数161に変換
されてシリアルに出力される。このシリアルに出力され
る信号は、周波数比較回路162(後述する)に入力さ
れる。
【0172】ここで、A系のCRCデータDCRC1とB系
のCRCデータDCRC2は、それぞれ少なくとも二つの異
なる生成多項式で生成されるCRCデータ、つまり、A
系ではDCRC10とDCRC11、B系ではDCRC20とDCRC21
有している。また、これらのCRCデータは一つのCR
Cデータから二つのCRCデータを生成しても良い。ま
た、これらのCRCデータは周波数変換回路150,1
60では周波数変換されない。
【0173】A系の周波数比較回路152のもう一方に
は速度周波数5が入力され、ATC指令速度周波数15
1と周波数比較され、比較結果が出力信号17としてシ
リアルに出力される。
【0174】同様に、B系の周波数比較回路162のも
う一方には速度周波数5が入力され、ATC指令速度周
波数161と周波数比較され、比較結果が出力信号18
としてシリアルに出力される。
【0175】この論理回路部15の出力信号17と論理
回路部16の出力信号18を照合回路20で比較照合
し、一致した信号をブレーキ指令21としてブレーキ装
置22へ出力する。
【0176】図3に電気車が所定の位置に停車する場合
の周波数比較動作の概念図を示し、ATCの指令速度周
波数と電気車の速度周波数およびブレーキ指令との関係
を説明する。
【0177】図3において、縦軸はATC指令速度周波
数fATC を示し、横軸は時間tを示し、fV は電気車の
速度周波数を示している。
【0178】時間t0におけるATCの指令速度周波数
ATC0と電気車の速度周波数fVとの関係はfATC0>f
V である。この時間t0からt1の期間は電気車には力行
(りきこう)指令もブレーキ指令も与えられず、惰行に
よる減速を始めている状態である。
【0179】この状態で時間t1 においてATCの指令
速度周波数fATC0がfATC1に変化したとすると、fATC1
<fV となるため、照合回路20からブレーキ指令信号
21として図示のようなB1 が出力され、ブレーキ装置
22に供給される。
【0180】ブレーキ装置22からその指令に対応した
ブレーキ力が電気車に与えられ、電気車は減速し始め
る。
【0181】時間t2 においてATCの指令速度周波数
ATC1がfATC2に変化したとすると、fATC2<fV とな
るため、照合回路20のブレーキ指令信号21は図示の
ようにB2 となり、さらに電気車は減速する。
【0182】同様に時間t3〜t5においてATCの指令
速度周波数がfATC3〜fATC5に変化したとすると、照合
回路20のブレーキ指令信号21は図示のようなB3
5がシリアルに出力される。このブレーキ指令信号2
1をブレーキ装置22に入力し、ブレーキ装置22から
所定のブレーキ力を電気車に与える。
【0183】なお、図1において照合回路20からは図
3に示すようにB1〜B5のブレーキ指令信号21がシリ
アルに出力されるので、ブレーキ装置22で解読し、図
3に示すブレーキ力が作用するようにブレーキ装置22
が制御される。
【0184】このように、ATC装置は地上からのAT
Cの指令速度信号によって、電気車にブレーキ力を与
え、電気車の速度を制御し、電気車を所定の停止位置に
停車させる保安装置である。
【0185】つまり、ATC装置を構成するマイコン1
0と11や、論理回路部15と16や、照合回路20の
いずれかが故障し、所定のブレーキ指令が出力されない
と重大事故になるため、上記のいずれかの回路,素子の
故障が検出された場合には電気車を確実に停車させる必
要がある。
【0186】以下に、この故障検出機能について説明す
る。
【0187】A系の論理回路部15に入力される制御デ
ータ12は故障検出回路153でチェックされ、その出
力信号154がB系の故障検出回路に入力される。
【0188】B系の論理回路部16に入力される制御デ
ータ13は故障検出回路163でチェックされ、その出
力信号164はインバータ19で符号反転され、符号反
転故障検出信号165としてA系の故障検出回路153
に入力される。
【0189】ここで、回路の動作しない信号電圧のレベ
ルを“L”とし、回路が動作する信号電圧のレベルを
“H”とする。
【0190】A系とB系の論理回路部15と16に入力
される制御データ12と13が正常であれば、故障検出
回路153と163の出力信号154と164は“L”
となる。B系の故障検出回路163の出力信号164は
インバータ19で符号反転されるので符号反転故障検出
信号165は“H”となる。
【0191】論理回路部15の故障検出回路153に入
力されるCRCデータは、“H”状態の論理回路部16
の符号反転故障検出信号165によって、二つあるCR
CデータDCRC10とDCRC11のうちのどちらかを選択して
故障検出回路153に入力するか、または、先に入力さ
れたCRCデータをもう一つのCRCデータに変更す
る。例えば、DCRC10をDCRC11に変更するように制御さ
れる。
【0192】ここで、CRCデータごとに有するデータ
は、A系,B系のそれぞれにおいて、同一であることが
望ましく、この実施例では、全て同一であることを前提
としている。つまり、CRCデータDCRC10,DCRC11
CRC20,DCRC21のそれぞれのデータDI0〜DIx-1
同一である。
【0193】一方、論理回路部16の故障検出回路16
3に入力されるCRCデータは、故障検出信号154が
“L”状態であるためもう一つのCRCデータに変更さ
れない。
【0194】そして、この状態から演算が開始される。
【0195】ここで、最初に、それぞれの故障検出回路
において選択される制御データ12,13のCRCデー
タは、A系ではDCRC10,B系ではDCRC20とする。
【0196】図4に、演算回数と故障検出回路153の
出力信号154と故障検出回路163の故障検出信号16
4の動作波形の関係を示す。
【0197】1回目の演算ではマイコン10からの制御
データ12がA系の論理回路部15に供給され、ATC
の指令速度信号が論理回路部15によって所定の指令速
度周波数fATCnに変換され、出力信号17として出力さ
れる。
【0198】この制御データ12のCRCデータは、B
系の“H”状態の符号反転故障検出信号165によって
故障検出回路153に対して誤ったCRCデータである
CRC11 が選択される。そこで、故障検出回路153で
は、故障が検出され、故障検出信号154が“H”とな
る。
【0199】一方、マイコン11からの制御データ13
はB系の論理回路部16に供給され、ATCの指令速度
信号が論理回路部16によって所定の指令速度周波数f
ATCnに変換され、出力信号18として出力される。この
制御データ13のCRCデータは、A系の故障検出信号
154が前の状態では“L”状態であるためDCRC20
まま変更されない。従って、故障検出回路163の故障
検出信号164は相変わらず“L”で、符号反転故障検
出信号165は“H”状態となる。
【0200】すなわち、1回目の演算の最後では、A系
の故障検出信号154は“H”、故障検出信号164
は"L"となる。
【0201】2回目の演算では、ATCの指令速度信号
が所定の指令速度周波数fATCnに変換され、出力信号1
7と18には変化は生じない。しかし、B系の“H”状
態の符号反転故障検出信号165によってA系の論理回
路部15に入力される制御データ12のCRCデータは
CRC11 が選択されて、前述と同様に論理回路部15の
故障検出信号154は“H”状態を保持する。
【0202】一方、B系の論理回路部16に入力される
制御データ13のCRCデータは、A系の1回目の演算
の最後の状態である“H”状態の故障検出信号154に
よって、DCRC21が選択されている。
【0203】従って、故障検出回路163で故障が検出
され、故障検出信号164が“L”から“H”へと変化
し、符号反転故障検出信号165が“H”から“L”へ
と変化する。
【0204】すなわち、2回目の演算の最後にA系の故
障検出信号154は“H”、故障検出信号164も
“H”となる。
【0205】3回目の演算では、ATCの指令速度信号
が所定の指令速度周波数fATCnに変換され、出力信号1
7と18には変化は生じない。しかし、B系の符号反転
故障検出信号165が“L”となっているので、A系の
CRCデータはDCRC11 からDCRC10に変更される。
【0206】従って、論理回路部15の故障検出信号1
54が“H”から“L”に変化する。
【0207】一方、B系の論理回路部16に入力される
制御データ13のCRCデータは、A系の2回目の演算
の最後の状態である“H”状態の故障検出信号154に
よって、DCRC21が選択されている。
【0208】従って、故障検出回路163で故障が検出
され、故障検出信号164は“H”状態で変化せず、符
号反転故障検出信号165も“L”で変化しない。
【0209】すなわち、3回目の演算の最後にA系の故
障検出信号154は“L”、故障検出信号164は
“H”となる。
【0210】4回目の演算では、ATCの指令速度信号
が所定の指令速度周波数fATCnに変換され、出力信号1
7と18には変化は生じない。しかし、A系の論理回路
部15に入力されるB系の符号反転故障検出信号165
が“L”となっているのでCRCデータは変化せず、D
CRC10である。
【0211】従って、論理回路部15の故障検出信号1
54は“L”で変化しない。
【0212】一方、B系の論理回路部16に入力される
制御データ13のCRCデータは、A系の故障検出信号
154が3回目の演算の最後の状態である“L”状態と
なっているのでDCRC20が選択された状態である。
【0213】つまり、故障検出信号164が“H”から
“L”へと変化し、符号反転故障検出信号165が
“L”から“H”へと変化する。
【0214】すなわち、4回目の演算の最後にA系の故
障検出信号154は“L”、故障検出信号164は
“L”となる。
【0215】5回目の演算では、ATCの指令速度信号
が所定の指令速度周波数fATCnに変換され、出力信号1
7と18には変化は生じない。しかし、A系の論理回路
部15に入力されるB系の符号反転故障検出信号165
が“H”となっているのでCRCデータはDCRC11が選
択される。
【0216】従って、論理回路部15の故障検出信号1
54は“L”から“H”に変化する。
【0217】一方、B系の論理回路部16に入力される
制御データ13のCRCデータは、A系の故障検出信号
154が4回目の演算の最後の状態である“L”となっ
ているので、DCRC20 が選択される。このため、故障検
出回路163の故障検出信号164は“L”状態を保持
し、符号反転故障検出信号165も“H”状態を保持す
る。
【0218】以上から、1回目の演算状態へと戻り、以
後この動作を繰り返す。
【0219】上述の例では、故障検出信号154と符合
反転故障検出信号165が“L”状態のとき、A系では
CRC10をB系ではDCRC20を選択し、“H”状態のと
き、A系ではDCRC11をB系ではDCRC21を選択するよう
に制御している。この故障検出信号とCRCデータの選
択の制御との関係は、適用するものに応じて多種多様に
変形できる。
【0220】また、A系のDCRC10,B系のDCRC20をC
RCデータの正しいデータとし、A系のDCRC11,B系
のDCRC21をCRCデータの誤ったデータとすることに
対し、逆にすることも可能である。ここで、正しい、誤
りとは、CRCチェッカの生成多項式が異なることも含
んでいる。
【0221】このように、A系の論理回路部15の故障
検出信号154でB系のCRCデータDCRC2を制御し、
B系の論理回路部16の故障検出信号164の符号反転
故障検出信号165でA系のCRCデータDCRC1を制御
している。
【0222】従って、マイコン10と11,論理回路部
15と16等全ての回路および制御データが正常であれ
ば故障検出信号154と164は一定の周期で交番した
信号となる。
【0223】ところで、論理回路部15と故障検出信号
154と論理回路部16と故障検出信号164とは一つ
の故障検出ループを構成しているので、このループ内の
故障については故障検出信号154か164のいずれか
を監視する方法で故障を検知することができる。
【0224】しかし、この故障検出ループからはずれた
個所の故障は検出できない。この故障検出ループからは
ずれた個所の故障によって誤った信号が出力されたり、
正しい信号が出力されなくなることを防ぐために、A系
の故障検出信号154とB系の故障検出信号164を照
合回路20で照合する。
【0225】図3は電気車が所定の位置に停車し、ブレ
ーキ指令B5 で所定の位置に停車している図であるが、
出発のためにブレーキを解除したとき、例えばA系の論
理回路部15が故障した場合のブレーキ指令21とブレ
ーキ力が示してある。
【0226】A系の故障検出信号154とB系の故障検
出信号164の交番が停止すると、故障検出照合出力信
号24の交番が停止する。このため、ブレーキ装置21
から非常のブレーキ信号EBを出力し、電気車に対して
最大ブレーキ力を作用させる。
【0227】この非常ブレーキ信号EBは図3に示す様
に、他のブレーキ指令B1〜B5に優先して作用する。
【0228】この故障検出信号154と164のいずれ
かの交番を監視すれば、二重化したA系とB系のどちら
が故障したかの検証が可能となり、故障の解析が容易に
なり、フェイルセーフなシステムを構築する上での効果
は大である。
【0229】図5は1ビットのフェイルセーフ照合回路
で、図6はその動作波形である。
【0230】図5において100は符号反転用インバー
タ、101は第1のフリップフロップ、102は第2の
フリップフロップ、103は排他的論理和ゲート、10
4は照合出力信号、154は図1の論理回路部15の故
障検出信号、164は図1の論理回路部16の故障検出
信号である。
【0231】故障検出信号154と164が一定の周期
で交番するので、故障検出信号154を第1のフリップフ
ロップ101のクロック端子CK1 に入力する。
【0232】また、故障検出信号164をインバータ1
00で符号反転して第2のフリップフロップ102のク
ロック端子CK2 に入力すると、第1のフリップフロッ
プ101のQ1 出力と第2のフリップフロップ102の
負(反転)のQ2 出力は図6のようになる。
【0233】この第1のフリップフロップ101のQ1
出力と第2のフリップフロップ102の負のQ2 出力を排
他的論理和ゲート103に入力すると、図6のような排
他的論理和出力信号104を得ることができる。
【0234】故障検出信号154と164のいずれかの
交番が停止したり、フリップフロップのいずれかが故障
してその出力端子が“H”か“L”に固定された場合、
排他的論理和ゲート103の出力信号104は、その交
番が停止する。
【0235】照合回路は二つの信号を確実に照合するの
で、正常時にはその出力が必ず交番している。そこで、
この出力信号104を監視していれば、A系とB系のル
ープ内だけでなく、ATC装置全体の正常,異常を判定
することができる。逆にいえば、この出力信号104だ
けを監視していれば良い。
【0236】なお、図5は1ビットの出力を照合するフ
ェイルセーフ照合回路である。複数のビットの照合をフ
ェイルセーフに照合するには図5の回路の照合するか図
だけ用意すれば良い。図1の照合回路20は図5の回路
が複数のビット分内蔵していることになる。
【0237】従って、ATC装置からの出力信号を受け
る制御装置またはシステムは、この照合回路20の交番
信号の出力が停止したことで緊急の制御信号を出力する
構成であればよく、このような構成によってフェイルセ
ーフを確実に実現するシステムを構築することが可能と
なる。
【0238】なお、以上は照合回路20のブレーキ指令
21がシリアルに出力される実施例についての説明であ
るが、ブレーキ指令21のB1,B2,B3,B4,B5
れぞれがパラレルにブレーキ装置22に対して出力する
ようにしても良い。言い換えれば、ブレーキ装置22が
必要とする信号になるように照合回路20を構成すれば
良い。
【0239】また、上述したが、制御データを保持する
メモリをマイコンに内蔵せず、ATC装置に内蔵した場
合、または、独立に設けた場合、制御部14である論理
素子の内部に専用のメモリの読み出し信号線,書き込み
信号制御回路、およびアドレス信号発生回路等を必要と
する。しかし、マイコンと制御部とはメモリを介して情
報の授受を行うだけでよく、マイコンを他の制御用の演
算に使用できるため、マイコンの利用効率を高めること
が可能である。
【0240】なお、この実施例では、一つの論理回路部
に対して二つのCRCデータを有し、これを他の論理部
からの故障検出信号によって切替える例を示したが、図
18で述べたようにデータの内容チェックをせずに、単
に、交番信号を生成して二つの論理回路部の動作の正常
・異常を出力することは容易に実現できる。
【0241】次に他の実施例について、図7を用いて説
明する。
【0242】図7は図1と同様に同じ回路を1チップ上
にA系とB系として二重化して実装する。前述のように
ATC装置は電気車の安全運行に必要な保安装置で、A
TC装置の故障によって誤った信号が出力されたり、所
定の信号が出力されないということは絶対許されない。
このため、図7の実施例はさらに故障検出機能を強化し
ている。
【0243】図7において、図1と同記号は同機能を有
すので説明は省略する。
【0244】図7において、30はA系の論理回路部1
5に実装する第1のメモリ、31は第2のメモリ、32
は第1のメモリ30に格納する制御データ120のCR
Cデータ、33は第2のメモリ31に格納する制御デー
タ121のCRCデータ、34は第1のメモリ30と第
2のメモリ31との切換え回路、35はメモリ切換え回
路34の出力信号、36は第1のメモリ30に格納した
制御データ120の第1のCRCチェック回路、37は
第2のメモリ31に格納した制御データ121の第2のC
RCチェック回路、38は切換え回路34の出力信号3
5と第2のCRCチェック回路37の出力信号を加算す
る第1の論理和回路、39は第1のCRCチェック回路
36の出力信号と電気車の走行速度に対応した速度周波
数5とを加算する第2の論理和回路である。
【0245】40はB系の論理回路部16に実装する第
1のメモリ、41は第2のメモリ、42は第1のメモリ
40に格納する制御データ130のCRCデータ、43
は第2のメモリ41に格納する制御データ131のCR
Cデータ、44は第1のメモリ40と第2のメモリ41
との切換え回路、45はメモリ切換え回路44の出力信
号、46は第1のメモリ40に格納した制御データ13
0の第1のCRCチェック回路、47は第2のメモリ4
1に格納した制御データ131の第2のCRCチェック
回路、48は切換え回路44の出力信号45と第2のC
RCチェック回路47の出力信号とを加算する第1の論
理和回路、49は第1のCRCチェック回路46の出力
信号と電気車の走行速度に対応した速度周波数5とを加
算する第2の論理和回路である ATC指令速度信号8はマイコン10とマイコン11で
演算処理され、それぞれの制御データが1チップ論理素
子14のA系とB系の論理回路に入力される。すなわ
ち、マイコン10からの第1の制御データ120はA系
の第1のメモリ30に、第2の制御データ121はA系
の第2のメモリ31に格納され、マイコン11からの第
3の制御データ130はB系の第1のメモリ40に、第
2の制御データ131はB系の第2のメモリ41に格納
される。
【0246】図8にマイコン10と11からメモリ3
0,31,40,41に格納するデータを示す。
【0247】マイコン10はATC指令速度信号5をn
ワードのデータD0X〜D14X に変換すると同時に、生成
多項式をG0(X)とした場合の上記データD0X〜D14X
のCRCデータ32(データはDCRCX1)を演算して求め、上
記データD0X〜D14XにCRCデータ32(データはD
CRCX1)を付加した図8の(1)のデータを第1のメモ
リ30のアドレスA0SからアドレスA15Sに格納す
る。
【0248】また、生成多項式をG1(X)とした場合の
上記データD0X〜D14X のCRCデータ33(データは
CRCX2)を演算して求め、上記データD0X〜D14XにC
RCデータ33(データはDCRCX2)を付加した図8の
(2)のデータを第2のメモリ31のアドレスA0Tか
らアドレスA15Tに格納する。
【0249】マイコン11はATC指令速度信号5をn
ワードのデータD0Y〜D14Y に変換すると同時に、生成
多項式をG2(X)とした場合の上記データD0Y〜D14Y
のCRCデータ42(データはDCRCY1)を演算して求め、上
記データD0Y〜D14YにCRCデータ42(データはD
CRCY1)を付加した図8の(3)のデータを第1のメモ
リ40のアドレスA0UからアドレスA15Uに格納す
る。
【0250】また、生成多項式をG3(X)とした場合の
上記データD0Y〜D14Y のCRCデータ43(データは
CRCY2)を演算して求め、上記データD0Y〜D14YにC
RCデータ43(データはDCRCY2)を付加した図8の
(4)のデータD0Y〜D14Yを第2のメモリ41のアド
レスA0VからアドレスA15Vに格納する。
【0251】このA系の第1のメモリ30のアドレスA
0SからアドレスA15Sと第2のメモリ31のアドレ
スA0TからアドレスA15Tに格納されたデータはパ
ラレル−シリアル変換され、下位ビットから上位ビット
まで順次読み出されて切換え回路34に入力される。
【0252】同様にB系の第1のメモリ40のアドレス
A0UからアドレスA15Uと第2のメモリ41のアド
レスA0VからアドレスA15Vに格納されたデータは
パラレル−シリアル変換され、下位ビットから上位ビッ
トまで順次読み出されて切換え回路17に入力される。
【0253】このアドレスA0nからアドレスA15n
迄読み出されてから周波数比較回路152と周波数比較回
路162で演算される迄の周期が1演算周期となる。
【0254】なお、A系の第1のCRCチェック回路3
6は生成多項式G0(X)に対応し、第2のCRCチェッ
ク回路37は生成多項式G1(X)に対応した回路であ
る。
【0255】また、B系の第3のCRCチェック回路4
6は生成多項式G2(X)に対応し、第4のCRCチェッ
ク回路47は生成多項式G3(X)に対応した回路であ
る。
【0256】最初はA系の故障検出信号154とB系の
故障検出信号164は“L”状態と仮定する。従って、
B系の符号反転故障検出信号165は“H”である。
【0257】このB系の“H”状態の符号反転信号16
5によってA系の切換え回路34は第1のメモリ30の
データを読み出す側に切換えられており、B系の切換え
回路44はA系の“L”状態の故障検出信号154によ
って第2のメモリ41のデータを読み出す側に切換えら
れており、全てのデータおよび内部回路が正常であると
仮定する。また、外部入力信号30と31は入力されて
いないものと仮定する。
【0258】A系の第1のメモリ30のアドレスA0S
〜A14SのデータD0X〜D14X と、第2のメモリ31
のアドレスA0T〜A14TのデータD0X〜D14X は切
換え回路34および第1の論理和回路38を介して周波
数変換回路150に入力され、それぞれのデータに対応
したATC指令速度周波数frnに変換される一方、アド
レスA0S〜A14SとアドレスA0T〜A14T迄の
データD0X〜D14X が、第1のCRCチェック回路36
と第2のCRCチェック回路37に入力され、アドレス
A15SとA15TのCRCデータDCRCX1とDCRCX2
よってチェックされる。
【0259】従って、アドレスA15SとA15TのC
RCデータDCRCX1とDCRCX2全てが読み出されてチェッ
クされるまで、第1のチェック回路36と第2のチェッ
ク回路37の途中のチェック結果は出力されない構成と
なっている。
【0260】また、アドレスA15SとA15TのCR
CデータDCRCX1とDCRCX2は周波数変換はしない構成と
なっている。
【0261】同様にB系の第1のメモリ40のアドレス
A0U〜A14UのデータD0Y〜D14Yと、第2のメモ
リ41のアドレスA0V〜A14VのデータD0Y〜D
14Yは切換え回路44および第1の論理和回路48を介
して周波数変換回路160に入力され、それぞれのデー
タに対応したATC指令速度周波数frnに変換される一
方、アドレスA0U〜A14UとアドレスA0V〜A1
4V迄のデータD0Y〜D14Y が、第1のCRCチェック
回路46と第2のCRCチェック回路47に入力され、
アドレスA15UとA15VのCRCデータDCRCY1
CRCY2によってチェックされる。
【0262】従って、アドレスA15UとA15VのC
RCデータDCRCY1とDCRCY2全てが読み出されてチェッ
クされるまで、第1のチェック回路46と第2のチェッ
ク回路47の途中のチェック結果は出力されない構成と
なっている。
【0263】また、アドレスA15UとA15VのCR
CデータDCRCY1とDCRCY2は周波数変換はしない構成と
なっている。
【0264】まず、A系の第1のメモリ30のアドレス
A0Sの1ワードのデータは論理和回路を介して周波数
変換回路150に入力され、1ワードのデータに対応し
たATC指令速度周波数fr0に変換される。
【0265】一方、第1のCRCチェック回路36と第
2のCRCチェック回路37はデータのチェック中であ
るので、それらの出力は“L”である。
【0266】次にアドレスA1Sの1ワードのデータは
論理和回路38を介して周波数変換回路150に入力さ
れ、アドレスA1Sの1ワードのデータに対応したAT
C指令速度周波数fr1に変換される。一方、論理和回路
39の出力である入力周波数fi1は“L”である。
【0267】以下同様にしてアドレスA14Sまでのデ
ータに対応したATC指令速度周波数fr14に変換され
る。
【0268】最後のアドレスA15Sの1ワードのCR
CデータDCRCX1(生成多項式G0(X)によるデータ)
は第1のCRCチェック回路36(生成多項式G0(X)
に対応した回路)において正常と判定されるために出力
は“L”となるが、第2のCRCチェック回路37(生
成多項式G1(X)に対応した回路)では異常と判定さ
れるため出力は“H”となる。
【0269】この第2のCRCチェック回路の出力が最
大データとして論理和回路38を介して周波数変換回路
150に入力され、最大周波数fr15に変換される。
【0270】一方、論理和回路39の出力である入力周
波数fi15は“L”である。
【0271】このようにして得られた各アドレスのデー
タに対応した周波数frnと入力周波数finとが周波数比
較回路152において比較される。
【0272】周波数比較回路152では、ATC指令速
度周波数frnと加算周波数finとの関係がfrn>fin
時、内部カウンタ(図示しない)に1が加算され、frn
<finの関係の時には上記カウンタから1が減算され、
rn=finの時には上記カウンタへの加減算はない。
【0273】1回目の演算周期でアドレスA0S〜A1
4Sに対応してカウンタには1が加算される。そして2
回目の演算周期で再びアドレスA0Sからデータが読み
出され、前述と同様の動作によって周波数比較回路15
2のカウンタ値が加算される。
【0274】そして4回目の演算周期が経過して、周波
数比較回路152のカウンタ値が4に達すると、アドレ
スA0SからアドレスA15Sの各アドレスに対応した
出力信号17が得られる。
【0275】図9にA系のアドレスA15SのCRCチ
ェック結果による周波数比較回路152のカウンタの動
作と故障検出信号154との関係およびB系のアドレス
A15UのCRCチェック結果による周波数比較回路1
62のカウンタの動作と故障検出信号164の符号を反
転した符号反転信号165との関係を示す。
【0276】アップカウントパルスによってカウント値
が4になると周波数比較回路152の出力信号17が得
られるが、この出力信号17はシリアルに出力されるた
め、アドレスA15Sに対応した“H”状態の故障検出
信号154をタイミング信号(図示しない)に同期させ
て検出し、B系のメモリ切換え回路44に入力する。切
換え回路44では次の演算周期の最初にタイミングを合
わせてメモリ41からメモリ40へ切換えるので、B系
のメモリが実際に切換えられるのは6演算周期の最初か
らとなる。
【0277】このメモリ40のアドレスA0Uからアド
レスA14Uに格納されているデータとメモリ41のア
ドレスA0VからアドレスA14Vに格納されているデ
ータは全く同じであるため、メモリ41からメモリ40
へ切換えられたことによってATC指令速度周波数frn
が変化することは無く、入力周波数finも変化しない。
【0278】従って、周波数変換回路160の出力周波
数は変動しない。異なるのはアドレスA15Uに格納さ
れているCRCデータ42(DCRCY1)とアドレスA15
Vに格納されているCRCデータ43(DCRCY2)だけで
あるので、アドレスA15UとアドレスA15Vのデー
タ読み出し時の動作についての説明をする。
【0279】メモリ41からメモリ40に切換えられる
と、CRCデータ42(生成多項式G2(X)によるデー
タ)が読み出される。CRCデータ42は第1のCRC
チェック回路46(生成多項式G2(X)に対応した回
路)において正常と判定されるため、その出力は“L”
となるが、第2のCRCチェック回路47(生成多項式
G3(X)に対応した回路)では異常と判定されるため、
その出力は“H”となる。
【0280】この第1のCRCチェック回路46の出力
が“L”であるから論理和回路49の出力も“L”であ
り、入力周波数fi15も“L”となる。
【0281】一方、第2のCRCチェック回路47の出
力“H”は論理和回路48を介して周波数変換回路16
0に入力され、最大の周波数fr15に変換される。
【0282】この最大周波数fr15と入力周波数fi15
周波数比較回路162に入力されて比較されるが、最大
周波数fr15と入力周波数fi15との関係はfr15>fi15
であるため、周波数比較回路162のカウンタの値が加
算されて1になる。
【0283】以後A系と同じ動作によって、周波数比較
回路162のカウンタの値が加算されてゆき、カウンタ
値が4に達するとアドレスA0UからアドレスA15U
に対応した出力信号18が得られる。
【0284】この出力信号18のアドレスA15Uに対
応した“H”状態の故障検出信号164をタイミング信
号(図示しない)に同期させて検出し、インバータ19
で符号を反転した“L”状態の符号反転信号165をA
系のメモリ切換え回路34に加える。
【0285】A系のメモリ切換え回路34は符号反転信
号165が入力されると次の11演算周期からメモリ3
0をメモリ31に切換える。
【0286】メモリ30とメモリ31の違いは、アドレ
スA15Sに格納されているCRCデータ32
(DCRCX1)とアドレスA15Tに格納されているCRC
データ33(DCRCX2)のみであるので、前述の様にメモ
リ切換え時に周波数が変動することは無い。
【0287】メモリ31のCRCデータ33は生成多項
式G1(X)によるデータであるので、CRCチェック回
路36では異常と判定され、その出力信号が“H”とな
る。この出力信号が第2の論理和回路39を介して最大
の入力周波数fi15 として周波数比較回路152に入力
される。
【0288】一方、CRCチェック回路37ではCRC
データ33が生成多項式G1(X)によるデータであるの
で正常と判定され、その出力信号が“L”となり、第1
の論理和回路38の出力信号も“L”で、周波数変換回
路150の基準周波数fr15も“L”となる。
【0289】従って、基準周波数fr15と入力周波数f
i15の関係はfr15<fi15となって、カウントダウンパ
ルスが与えられるため周波数比較回路152のカウンタ
から1が減算され、カウント値が4から3になる。
【0290】そして周波数比較回路152のカウンタの
値が0になると、周波数比較回路152の出力信号17
も“L”となり、アドレスA15Tに対応した故障検出
信号154が“L”となる。
【0291】以後同様の動作によって、自系の周波数比
較器の故障検出信号で相手系のメモリを交互に切換え
る。
【0292】このように、A系のメモリ30と31とそ
れらから読み出したデータと二つのCRCチェック回路
36と37、およびB系のメモリ40と41とそれらか
ら読み出したデータと二つのCRCチェック回路46と
47が正常であれば、メモリが切換えられる度に故障検
出信号154と164がそれぞれ“H”と“L”交互に
変化する交番信号となる。
【0293】例えば、A系のメモリ30のデータに異常
があった場合には次のようになる。メモリ30のデータ
の異常はCRCチェック回路36で検出され、その出力
信号が“H”となる。
【0294】一方、CRCチェック回路37には最初か
ら異なる生成多項式によるCRCデータが入力されてい
るのでその出力信号も“H”となる。すなわち、両チェ
ック回路の出力信号が“H”となるため、周波数比較回
路152のカウンタの値が変化せず、出力も変化しな
い。
【0295】従って、B系のメモリ41を40に切換え
る故障検出信号154も故障が発生した時点の状態
“H”か“L”に固定し、メモリが41から40に切換
えられない。
【0296】このため、周波数比較回路162のカウン
タの値が増加しなくなり、故障検出信号が“L”状態に
固定する。従って、符号反転故障検出信号165が
“H”に固定し、A系のメモリが30から31に切換え
られず、CRCチェック回路36と37の出力信号が
“H”に固定する。
【0297】以上はデータに異常が発生した場合の例に
ついて説明したが、いずれかの回路が故障すると結果的
には周波数比較回路152と162の各カウンタが固定
し、故障検出信号154と164の交番が停止するの
で、この故障検出信号154と164の交番を監視すれ
ばよいことになるこのような信号を生成する方式を列車
のATC装置に適用した場合、故障検出信号154と1
64の交番が停止したとき非常ブレーキを指令する手段
として使用することになる。
【0298】また、この回路をLSI化し、さらに周辺
回路も含めて1チップ化すればATC装置として信頼性を
維持したまま、小型化,大量生産化が実現できる。
【0299】以上のように、故障検出信号154と故障
検出信号164とは一つの故障検出ループを構成してい
るので、このループ内の故障は故障検出信号154か1
64のいずれかを監視する事で検出できるが、この故障
検出ループからはずれた個所の故障は検出できない。こ
の故障検出ループからはずれた個所の故障によって誤っ
た信号が出力されたり、正しい信号が出力されなくなる
ことを防ぐために、故障検出信号154と164を照合
回路20で照合し、一致した場合に信号を出力し、不一
致の場合には緊急の制御信号を出力するようにする。
【0300】照合回路20はA系の周波数比較回路15
2の出力信号17とB系の周波数比較回路162の出力
信号18を比較する。前述したように出力信号17と出
力信号18はアドレス信号順にシリアルに出力されるの
で、各アドレスに対応した信号それぞれを比較し、一致
した信号だけを出力し、不一致が生じた場合、緊急の制
御信号を出力したり、あるいは表示器に表示することが
できる。
【0301】従って、この構成によってフェイルセーフ
なシステムを構築することが可能となる。
【0302】このように本発明では一つのデータに異な
る生成多項式を適用した二つのCRCデータを用意し、こ
のCRCデータを付加した2系列の制御データを作成
し、チエック回路も異なる生成多項式に対応した2種類
の回路とする。
【0303】そして、2系列の制御データを同時に2種
類のチエック回路に入力し、2種類のチエック回路の出
力を比較して得られた結果を用いて2系列のデータを切
換える方式である。
【0304】従って、データのみならずチェック回路を
も含めた異常を検出でき、さらに出力の照合を行って一
致したときのみ出力することができる。この回路をLS
I化したチップを使用してフェイルセーフなシステムを
より確実に構成できるという利点がある。
【0305】次に図1および図7の周波数変換回路15
0(160)の動作について、以下に説明する。
【0306】図10はディジタルデータを周波数に変換
する周波数変換回路であり、図11に周波数変換回路の
動作のタイミングチャートを示す。
【0307】図10において50はメモリ、51はクロ
ック信号CN 、52はデータレジスタ、53はデータレ
ジスタ52の出力信号、54は1ビットの全加算器、5
5は全加算器54の加算出力、56はクロック信号
P 、57は演算用のシフトレジスタ、58はシフトレ
ジスタ57の出力信号、59はタイミング調整用の第1
のフリップフロップ、60はフリップフロップ59の出
力信号、61は全加算器54のキャリー出力信号、62
はキャリー出力信号61保持用の第2のフリップフロッ
プ、63はフリップフロップ62の出力信号、64はタ
イミング信号、65はキャリー出力信号61から所定の
出力信号を切り出すAND回路、66は周波数変換回路
の出力信号である。
【0308】動作を簡単に説明するため、データ長を4
ビットとし、また、メモリ50からは同じ値のデータが
周期的に読み出されると仮定し、データレジスタ52と
シフトレジスタ57のデータは上部に示す矢印方向にシ
フトされるものとする。
【0309】なお、クロック信号CN51とクロック信
号CP56とは、図11の(1)と(2)に示すように
位相が90度異なるクロック信号である。
【0310】最初の初期状態ではデータレジスタ52と
シフトレジスタ57の初期値は02(2進数でデータ値
がゼロであることを意味する) メモリ50から図11の(3)に示すようなデータ値8
2(2進数でデータ値が8)がクロック信号CP56 の
前縁で読み出されたとする。このデータはクロック信号
N51の前縁でデータレジスタ52にセットされるの
で、最上位DR3ビットから最下位DR0ビットは図11
の(4)となる。
【0311】図11の(4)のデータはクロック信号C
N51 の前縁で矢印方向に4回シフトされると、データ
レジスタ52の最下位DR0 ビットの値が図11の
(7)となり、出力信号53として全加算器54の入力
A端子に加えられる。
【0312】この時、全加算器54の入力B端子とC端
子には第1のフリップフロップ59の出力信号60と第
2のフリップフロップ62の出力信号63は加えられて
いないため、全加算器54の加算出力Σ端子の出力信号
55が図11の(8)のように“H”となり、シフトレ
ジスタ57に加えられる。また、全加算器54のキャリ
ー出力端子Cr の出力信号61は図11の(14)に示
すように“L”となる。
【0313】全加算器54の出力信号55は図11の
(2)に示すクロック信号CP56 の前縁でシフトレジ
スタ57にセットされるためシフトレジスタ57の最下
位ビットSR0 は図11の(9)のようになる。
【0314】また、同じクロック信号CP56の前縁で
メモリ50からデータ値82(10進数で8)が読み出
され、クロック信号CN51 の前縁でデータレジスタ5
2上をシフトする。
【0315】一方、シフトレジスタ57の最下位ビット
SR0 のデータはクロック信号CP56 の前縁でシフト
レジスタ57上をシフトし、シフト回数7回目の中間で
最上位ビットSR3 が“H"となり、シフトレジスタ5
7の出力信号58が“H"となる。
【0316】出力信号58はクロック信号CP56 の前
縁で第1のフリップフロップ59にセットされるため、
その出力信号60が図11の(13)に示すように、シ
フト回数8回目で“H”となり、全加算器54の入力B
端子に入力される。
【0317】一方、データレジスタ52の最下位DR0
ビットもシフト回数8回目で“H”となり、全加算器5
4の入力A端子に入力される。
【0318】このため、全加算器54の加算出力Σ端子
の出力信号55は"L"となるが、キャリー出力端子Cr
の出力信号61は“H”となる。この出力信号61は次
のクロック信号CN51 の前縁で第2のフリップフロッ
プにセットされ、図11の(15)に示す出力信号63
が全加算器54の入力C端子に入力される。
【0319】従って、全加算器54の加算出力Σ端子の
出力信号55が“H”となり、シフトレジスタ57上を
シフトする。
【0320】以上説明した動作が周期的に繰り返される
ため、データレジスタ52とシフトレジスタ57には図
11のデータが周回することになる。そして、この時、
発生する全加算器54のキャリー出力信号61をAND
ゲートに加え、タイミング信号64で取り出すことによ
って、図11の(16)に示すような一定周期の出力信
号66が得られる。
【0321】以上は1種類のディジタルデータを1周波
数に変換する場合の動作説明であるが、2種類の周波数
を得ようとする場合には、メモリ50から異なるデータ
を交互に読み出して演算するため、シフトレジスタ57
のビット数を2倍の8ビットにし、全加算器54のキャ
リー出力信号61から所定の周波数を取り出すための二
つのANDゲートとタイミング信号を用意すれば良い。
このように図10の周波数変換回路はシフトレジスタ5
7のビット長を変えることによって多重の周波数を発生
させることもできる次に図1および図7の周波数比較動
作について説明する。図12に周波数の比較回路図を示
し、図13に動作のタイミングチャートを示す。図12
において70〜73はフリップフロップ、74〜79は
ANDゲート、PとMは比較される入力周波数信号、8
0が周波数比較結果の出力信号である。
【0322】たとえばP信号が入力されるとフリップフ
ロップ70〜73のうち最も入力に近いもの一つをQ=
“H”に反転させ、逆にM信号が入力されるとフリップ
フロップ70〜73のうちでQ=“H”になっているも
ので最も入力に近いもの一つをQ=“L”に反転させ動
作を行う。
【0323】図13に示すように、入力信号Pが連続し
て入力されると、P信号の第1パルスP1 の後縁に同期
してフリップフロップ70が動作してQ0 が“H”とな
り、第2パルスP2 が入力されるとANDゲート74の
出力の後縁に同期してフリップフロップ71が動作して
1 が“H”となり、第3パルスP3 が入力されるとA
NDゲート76の出力の後縁に同期してフリップフロッ
プ72が動作してQが“H”となり、P信号の第4パ
ルスPが入力されるとANDゲート78の出力の後
縁に同期してフリップフロップ73が動作し、Q3
“H”となる。
【0324】また、入力信号Mが連続して入力される
と、M信号の第1パルスM1 の後縁に同期してフリップ
フロップ70が動作してQ0 が“H”から“L”とな
り、第2パルスM2 が入力されるとANDゲート75の
後縁に同期してフリップフロップ71が動作してQ1
“H”から“L”となり、第3パルスM3 が入力される
とANDゲート77の後縁に同期してフリップフロップ
72が動作してQ2 が“H”から“L”となり、第4パ
ルスM4 が入力されるとANDゲート79の後縁に同期
してフリップフロップ73が動作してQ3 が“H”から
“L”となる。以上のように、パルス数の多い方が後段
のフリップフロップの出力状態を反転させることがで
き、P>Mの場合はフリップフロップFF3 のQ3
“H”、すなわち、周波数が比較された結果の出力信号
80が“H”となる。また、P<Mでは出力信号80が
“L”となる。
【0325】多重の周波数を比較する場合には図14の
構成とする。図14において、90は図12のフリップ
フロップ70〜73に相当する4ビットの長さに相当す
るビット数を有したシフトレジスタ、91は図12のフ
リップフロップ70〜73の反転と同一の動作をシフト
レジスタ90のデータ上に起こさせる機能を有した加算
器である。
【0326】In は4ビットを纏めたタイムスロット
で、P入力を加算器91の+A端子に入力し、M入力を
−C端子に入力する。P>Mの状態であるとする。
【0327】周波数の比較動作はパルスの有無を比較す
ることになるので、この状態はP=“H”,M=“L”
ということになり、Mの符合反転信号“H”が−C端子
に入力されて加算されるため、キャリー出力Cr
“H”となり、この値がシフトレジスタ90のI0 スロ
ットに加えられる。
【0328】このI0 スロットのデータはシフトレジス
タ上を周回し、次の周期のI0 スロットで加算器91の
+B端子に入力され、P入力とM入力と共に加算される
ため、この場合も加算器のキャリー出力Cr が“H”と
なり、前と同じ値のデータがシフトレジスタ90上を周
回することになる。
【0329】P<Mの場合にはP=“L”とM=“H”
の符合反転した信号“L”が加算されるのでキャリー出
力Cr は“L”すなわち、減算されて、この値がシフト
レジスタ90のI0 スロットに加えられる。すなわち
“L”がシフトレジスタ90上を周回することになる。
【0330】P=M=“H”の場合にはP=“H”とM
=“H”の符合反転した信号“L”が加算されるが、シ
フトレジスタ90上を周回しているI0 スロットのデー
タによって、キャリー出力Cr の値が異なる。I0 スロ
ットのデータが“L”であれば、キャリー出力Cr
“L”となり、I0 スロットのデータが“H”であると
すると、キャリー出力Cr は“H”となる。すなわち、
シフトレジスタ90上を周回しているI0 スロットのデ
ータに変化は生じないことになる。
【0331】また、P=M=“L”の場合にはP=
“L”とM=“L”の符号反転した信号“H”が加算さ
れるが、この場合もシフトレジスタ90上を周回してい
るI0 スロットのデータによって、キャリー出力Cr
値は異なる。I0 スロットのデータが“L”であれば、
キャリー出力Cr も“L”となり、I0 スロットのデー
タが“H”であるとすると、キャリー出力Cr は“H”
となる。すなわち、シフトレジスタ90上を周回してい
るI0 スロットのデータに変化は生じないことになる。
【0332】このような方法で周波数の比較動作が行わ
れる。
【0333】図15は本発明の他の1実施例である。図
7の1実施例ではA系の論理回路15内にメモリ30と
31の2回路を持っており、それぞれのメモリから出力
されるデータを切換え回路34で選択して出力データ3
5を得ていた。同様にB系でも論理回路16内にメモリ
40と41の2回路を持っており、それぞれのメモリか
ら出力されるデータを切換え回路44で選択して出力デ
ータ45を得ていた。
【0334】本発明の図15ではA系とB系の論理回路
15と16内のメモリはそれぞれ1回路とし、メモリの
最後のアドレスに割り当てていたCRCデータを、別の
エリヤにそれぞれ格納し、前述の故障検出信号でCRC
データを切換える点が図7の実施例とは異なる。
【0335】すなわち、前述したのと同様の方法でマイ
コン10で算出したCRCデータDCRCX1をA系のメモ
リ32に格納し、DCRCX2をメモリ33に格納し、マイ
コン11で算出したCRCデータDCRCY1をB系のメモ
リ42に格納し、DCRCY2をメモリ43に格納する。
【0336】A系ではメモリ30から読み出したデータ
とCRCデータ32を論理和回路200で加算し、また
メモリ30から読み出したデータとCRCデータ33を
論理和回路201で加算して切換え回路34に入力す
る。
【0337】B系ではメモリ40から読み出したデータ
とCRCデータ42を論理和回路202で加算し、メモ
リ40から読み出したデータとCRCデータ43を論理
和回路203で加算して切換え回路44に入力する。切
換え回路34と44の切換えのタイミングは前述と同様
である。
【0338】図15に示した本発明の他の1実施例では
最もゲート数を必要とするメモリを半分にできるため、
信頼性の向上に大きく寄与するだけでなくLSIの消費
電力の低減にも絶大なる効果が有る。
【0339】図16は本発明の他の1実施例である。図
16も内蔵しているメモリを1回路とする例である。図
7と図15との違いは切換え回路でメモリの出力を切換
えていたが、CRCデータを切換えるようにした点であ
る。前述したのと同様の方法でマイコン10で算出した
CRCデータDCRCX1 をA系のメモリ32に格納し、D
CRCX2 をメモリ32に連続したメモリ33に格納する。
また、マイコン11で算出したCRCデータDCRCY1
B系のメモリ42に格納し、DCRCY2をメモリ42に連
続したメモリ43に格納する。
【0340】そして、故障検出信号154と符合反転故
障検出信号で切換え回路204と切換え回路205でC
RCデータを切換える。図16に示した本発明の他の1
実施例でも最もゲート数を必要とするメモリを半分にで
きるため、信頼性の向上に大きく寄与するだけでなくL
SIの消費電力の低減にも絶大なる効果が有る。
【0341】図25は本発明の他の1実施例である。図
25も内蔵しているメモリを1回路とする例である。図
16との違いはCRCデータを切換え回路で切換えた
後、メモリの出力信号と切換え回路の出力信号とを加算
回路で加算するようにした点である。
【0342】A系の切換え回路34は符号反転故障検出
信号165でCRCデータ32とCRCデータ33とを
切換え、B系の切換え回路44は故障検出信号154で
CRCデータ42とCRCデータ43とを切換える。図
25に示した本発明の他の1実施例でも最もゲート数を
必要とするメモリを半分にでき、さらに加算回路も半分
にできるため、信頼性の向上に大きく寄与するだけでな
くLSIの消費電力の低減にも絶大なる効果が有る。
【0343】図17は本発明の1実施例図7の概略レイ
アウト図である。300はマイコン10とのデータの授
受の為のバスインターフェース部、301と302はデ
ータ格納用のメモリ部、303はメモリの切換え回路や
周波数変換回路や周波数比較回路等の演算部、304は
マイコン11とのデータの授受の為のバスインターフェ
ース部、305と306はデータ格納用のメモリ部、3
07がメモリの切換え回路や周波数変換回路や周波数比
較回路等の演算部、308がA系の演算部303の出力信
号とB系の演算部307の出力信号の照合部である。
【0344】A系とB系を二重化した場合、A系とB系
を離して配置するレイアウトを実施することによって、
それぞれの系の故障が他系におよぼす影響、例えば、故
障しているにも関わらず正常であるが如き信号が出力す
る等の影響を防ぐことができる。
【0345】また、照合回路部を構成する回路の配置お
よび配線間隔を離すことによって、照合回路のいずれか
の故障が他の照合回路に波及し、指令信号が出力されな
かったり、出力される等の影響も防ぐことができる。
【0346】
【発明の効果】以上、本発明によると、複数の演算部ま
たは論理部から成る制御装置の正常動作・異常動作を確
実に検出できる。
【0347】また、演算部で演算される入力データの内
容をチェックすることができるので、ハード面の正常・
異常だけでなく、ソフト面の正常・異常を検出すること
ができる。
【0348】本発明をATC装置に適用すると、ATC
指令速度信号から二つの系に対する制御データを生成
し、それぞれの制御データを処理するためにATC装置
内の論理部を二重化し、制御データをチェックするCR
Cデータをそれぞれの系ごとに少なくとも二つ有してい
る。そして、この二重化されたそれぞれの論理部からの
故障検出信号の内容に応じて、相対する論理部のCRC
データを変更または二つのうちのどちらかを選択するこ
とで、制御データのチェックと各論理回路の動作チェッ
クが達成される。
【0349】また、このようなそれぞれの故障検出信号
で相対する故障検出回路のCRCデータを切換えるよう
な二重化した構成によると、全てのデータ,回路,素子
が正常に動作した場合だけ、制御対象を制御するための
出力信号が出力され、一部に故障が検出されると出力信
号が出力されない。従って、故障が生じた場合には、安
全側に制御するフェイルセーフを可能とする。
【0350】以上から本発明によれば、フェイルセーフ
性能の極めて高い制御装置およびシステムが達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例図。
【図2】データ構成図。
【図3】周波数比較動作概念図。
【図4】演算回数と故障信号波形。
【図5】周波数照合回路図。
【図6】周波数照合回路のタイミングチャート。
【図7】本発明の他の1実施例図。
【図8】各メモリのデータ構成図。
【図9】故障検出信号とメモリ切換え動作説明図。
【図10】周波数変換回路図。
【図11】周波数変換動作説明図。
【図12】周波数比較回路図。
【図13】周波数比較動作タイミングチャート。
【図14】多重周波数比較動作説明図。
【図15】本発明の他の1実施例図。
【図16】本発明の他の1実施例図。
【図17】本発明におけるLSIレイアウト説明図。
【図18】本発明の制御装置の実施例を示す図。
【図19】本発明の他の1実施例図。
【図20】本発明の他の1実施例図。
【図21】本発明の他の1実施例図。
【図22】本発明の他の1実施例図。
【図23】本発明の他の1実施例図。
【図24】本発明におけるプログラミングの一例を示し
た図。
【図25】本発明の他の1実施例図。
【符号の説明】
1…レール、2…電気車の車輪、3…速度発電機、4…
波形整形回路(または信号変換装置)、6…ATC指令
速度信号を受信するアンテナ、7…ATC指令速度信号
を波形整形および増幅処理をする車上受信器、8…AT
C指令速度信号、9…ATC装置、10…第1のマイク
ロコンピュータ(以後マイコンと略す)、11…第2の
マイコン、12…第1のマイコンの制御データ、13…
第2のマイコンの制御データ、15…A系の論理回路
部、16…B系の論理回路部、19…論理回路、22…
ブレーキ装置、23…電気車の車体、150,160…
周波数変換回路、151…ATC指令速度周波数、15
2,162…周波数比較回路、153,163…故障検
出回路、600,601…加算回路、1800…制御装
置、1810…第1演算部、1820…第2演算部、1
830…信号反転部、1840…第1入力データ、18
50…第2入力データ、1860…第1出力データ、1
870…第2出力データ、1880…第1検出信号、1
890…第2検出信号、1900…第1伝送部、191
0…第2伝送部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 維史 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平7−31060(JP,A) 特開 平7−152705(JP,A) 特開 平2−223302(JP,A) 特開 昭61−23203(JP,A) 特開 昭57−62702(JP,A) 特開 昭56−4802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 9/03 B60L 3/08

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を入力し複数の演算を実行して得
    られる出力信号を出力する複数の演算部群とを有し、 上記複数の演算部群の中の一つの第1の演算部の出力信
    号を上記複数の演算部群の中の少なくとも一つ以上の演
    算部からなる第2の演算部群に入力し、上記第2の演算
    部群の出力信号を上記第1の演算部へ入力し、上記第2
    の演算部群の出力信号の一つは上記第1の演算部の入力
    信号に対して極性が反転していることを特徴とする制御
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記第1の演算部群の
    入力信号の一つは上記第2の演算部群を介して一巡する
    と極性が反転していることを特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】入力信号を入力し複数の演算を実行して得
    られる出力信号を出力する第1の演算部と、入力信号を
    入力し複数の演算を実行して得られる出力信号を出力す
    る第2の演算部とを有し、 上記第1の演算部の出力信号を上記第2の演算部に入力
    し、上記第1の演算部に入力する上記第2の演算部の出
    力信号の中の一つは上記第1の演算部に入力する入力信
    号に対して極性が反転することを特徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、上記第1の演算部に入
    力する入力信号の中の一つは上記第2の演算部を介して
    一巡すると極性が反転することを特徴とする制御装置。
  5. 【請求項5】並列入力信号を直列信号に変換する第1の
    直列変換回路と、上記第1の直列変換回路の出力信号を
    入力信号として演算する第1の演算部と、上記第1の演
    算部の直列出力信号を並列信号に変換する第1の並列変
    換回路と、並列入力信号を直列信号に変換する第2の直
    列変換回路と、上記第2の直列変換回路の出力信号を入
    力信号として演算する第2の演算部と、上記第2の演算
    部の直列出力信号を並列信号に変換する第2の並列変換
    回路とを有し、 上記第1の並列変換回路の出力信号の中の一つを他の並
    列入力信号と共に直列信号に変換する第2の直列変換回
    路に入力し、上記第1の直列変換回路に入力する並列入
    力信号の中の一つは上記第2の並列変換回路の出力信号
    の中の一つの出力信号を極性反転部において上記第1の
    直列変換回路に入力する他の並列入力信号の極性とは反
    転するようにしたことを特徴とする制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、上記第1の直列変換回
    路に入力する並列入力信号の一つは上記第2の直列変換
    回路と上記第2の演算部と上記第2の並列変換部を介し
    て一巡すると上記第1の直列変換回路に入力する他の並
    列入力信号の極性とは反転することを特徴とする制御装
    置。
  7. 【請求項7】並列に入力する信号を一群とした複数の入
    力信号群と、上記複数の入力信号群をそれぞれの信号群
    に時間的に分割する第1の分割部と第2の分割部と、上
    記第1の分割部で分割された並列出力信号を入力信号と
    して演算する第1の演算部と、上記第1の演算部の時間
    的に分割された並列出力信号群を統合する第1の統合部
    と、上記第2の分割部で分割された並列出力信号を入力
    信号として演算する第2の演算部と、上記第2の演算部
    の時間的に分割された並列出力信号群を統合する第2の
    統合部とを有し、 上記第1の統合部の出力信号の中の一つを他の並列に入
    力する信号群と共に上記第2の分割部に入力し、上記第
    1の分割部に並列に入力する信号群の中の一つは上記第
    2の統合部の出力信号の中の一つの出力信号を極性反転
    部において上記第1の分割部に入力する他の並列に入力
    する信号群の極性とは反転するようにしたことを特徴と
    する制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、上記第1の分割部に入
    力する入力信号群の中の一つは上記第2の分割部と上記
    第2の演算部と上記第2の統合部とを介して一巡すると
    上記第1の分割部に入力する入力信号群の極性とは反転
    することを特徴とする制御装置。
  9. 【請求項9】複数の演算を実行する複数の演算部と、上
    記複数の演算部の一つの演算部の一つの出力信号と任意
    の値を加算する加算部とを有し、 上記複数の演算部にそれぞれ入力信号を入力し、上記複
    数の演算部の中の第1の演算部の出力信号の一つを上記
    複数の演算部の中の第2の演算部に入力し、上記第2の
    演算部の出力信号の一つを上記加算部に入力し、上記加
    算部の出力信号を上記第1の演算部に入力するようにし
    たことを特徴とする制御装置。
  10. 【請求項10】複数の演算を実行する複数(N個:Nは
    正の整数、1,2,3・・・)の演算部と上記複数の演
    算部の一つの出力信号と任意の値を加算する加算部とを
    有し、 上記複数の演算部にそれぞれ入力信号を入力し、上記複
    数の演算部の中のN=1の演算部の出力信号の一つを上
    記複数の演算部の中のN=2の演算部に入力し、上記N
    =2の演算部の出力信号の一つをN=3の演算部という
    ように順次入力し、N=Nの演算部の出力信号の中の一
    つを上記加算部に入力し、上記加算部の出力信号を上記
    第1の演算部に入力するようにしたことを特徴とする制
    御装置。
  11. 【請求項11】複数の演算を実行する第1と第2の演算
    部と、上記第1の演算部の一つの出力信号と任意の値を
    加算する加算部と、上記第2の演算部の一つの出力信号
    から任意の値を減算する減算部とを有し、 上記第1の演算部と第2の演算部にそれぞれ入力信号を
    入力し、上記第1の演算部の出力信号の一つを上記加算
    部に入力し、上記加算部の出力信号を上記第2の演算部
    に入力し、上記第2の演算部の出力信号の一つを上記減
    算部に入力し、上記減算部の出力信号を上記第1の演算
    部に入力するようにしたことを特徴とする制御装置。
  12. 【請求項12】複数の演算を実行する複数(N個:Nは
    正の整数、1,2,3・・・)の演算部と、上記複数の
    演算部の一つの出力信号と任意の値を加算する加算部を
    複数(M個:Mは正の整数、1,2,3・・・)と、上
    記複数の演算部の一つの出力信号から任意の値を減算す
    る減算部とを有し、 上記複数の演算部にそれぞれ入力信号を入力し、上記複
    数の演算部の中のN=1の演算部の出力信号の一つを上
    記複数の加算部のM=1の加算部に入力し、上記M=1
    の加算部の出力信号を上記複数の演算部の中のN=2の
    演算部に入力し、上記複数の演算部の中のN=2の演算
    部の出力信号の一つを上記複数の加算部のM=2の加算
    部に入力し、上記M=2の加算部の出力信号を上記複数
    の演算部のN=3の演算部というように順次入力し、上
    記複数の演算部の中のN=Nの演算部の出力信号の一つ
    を上記減算部に入力し、上記減算部の出力信号を上記複
    数の演算部の中の第1の演算部に入力するようにしたこ
    とを特徴とする制御装置。
JP18380395A 1994-12-28 1995-07-20 制御装置 Expired - Fee Related JP3412349B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18380395A JP3412349B2 (ja) 1994-12-28 1995-07-20 制御装置
EP02025389A EP1302382B1 (en) 1994-12-28 1995-12-20 Controller having a fail safe function, automatic train controller, and system using the same
EP95309297A EP0719689B1 (en) 1994-12-28 1995-12-20 Controller having a fail safe function
DE69534349T DE69534349T2 (de) 1994-12-28 1995-12-20 Steuereinrichtung mit Fehlersicherheitsfunktion, automatische Steuereinrichtung für Züge und diese verwendendes System
DE69531817T DE69531817T2 (de) 1994-12-28 1995-12-20 Steuereinrichtung mit Fehlersicherheitsfunktion
CN95120944A CN1102765C (zh) 1994-12-28 1995-12-28 具有失效保护功能的控制器
US08/580,336 US5805797A (en) 1994-12-28 1995-12-28 Controller having a fail safe function, automatic train controller and system using the same
CN021405581A CN1217816C (zh) 1994-12-28 2002-07-01 具有失效保护功能的控制器及其自动列车控制器和***

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-326645 1994-12-28
JP32664594 1994-12-28
JP18380395A JP3412349B2 (ja) 1994-12-28 1995-07-20 制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08237801A JPH08237801A (ja) 1996-09-13
JP3412349B2 true JP3412349B2 (ja) 2003-06-03

Family

ID=26502091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18380395A Expired - Fee Related JP3412349B2 (ja) 1994-12-28 1995-07-20 制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5805797A (ja)
EP (2) EP0719689B1 (ja)
JP (1) JP3412349B2 (ja)
CN (2) CN1102765C (ja)
DE (2) DE69531817T2 (ja)

Families Citing this family (62)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0840225B1 (en) * 1996-10-29 2003-01-02 Hitachi, Ltd. Redundant information processing system
DE19653429C2 (de) * 1996-12-20 1998-10-15 Siemens Ag Verfahren zur Überprüfung der Funktionsfähigkeit einer Recheneinheit
US6223089B1 (en) * 1999-03-15 2001-04-24 Raylar Design, Inc. Method and apparatus for controlling computers remotely
JP3736340B2 (ja) * 2000-12-14 2006-01-18 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
DE10253949B3 (de) * 2002-11-19 2004-05-27 Siemens Ag Verfahren zur Bestimmung einer Restfehlerwahrscheinlichkeit bei der Übertragung von Daten
US7027880B2 (en) * 2003-09-30 2006-04-11 Rockwell Automation Technologies, Inc. Safety controller providing rapid recovery of safety program data
US7783397B2 (en) * 2003-12-22 2010-08-24 General Electric Company Method and system for providing redundancy in railroad communication equipment
DE102004007486A1 (de) * 2004-02-13 2005-10-27 Micronas Gmbh Sensor mit Multiplex-Datenausgang
ITTO20040325A1 (it) * 2004-05-14 2004-08-14 Ansaldo Segnalamento Ferroviario Spa Dispositivo per la trasmissione sicura di dati verso boe per la segnalazione ferroviaria
JP4263697B2 (ja) * 2005-01-13 2009-05-13 トヨタ自動車株式会社 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4391954B2 (ja) 2005-02-18 2009-12-24 富士通株式会社 ファイル制御システムおよびファイル制御装置
JP4295734B2 (ja) * 2005-02-25 2009-07-15 三菱重工業株式会社 バッテリー駆動車両及びその制御方法
US8311689B2 (en) * 2005-12-21 2012-11-13 General Electric Company Protection against exceeding the braking capability of remote controlled locomotives
US20080118016A1 (en) * 2006-11-20 2008-05-22 Yu-Min Chuang Synchronous circuit of receiving device of wireless transmission system
JP4461135B2 (ja) * 2006-12-25 2010-05-12 富士通株式会社 演算回路及び演算方法並びに情報処理装置
JP4859803B2 (ja) * 2007-10-01 2012-01-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動アクチュエータの制御装置
US8084972B2 (en) * 2007-11-16 2011-12-27 Honeywell International Inc. Dual lane control of a permanent magnet brushless motor using non-trapezoidal commutation control
JP5227072B2 (ja) * 2008-04-25 2013-07-03 Idec株式会社 信号出力装置
CN101580073B (zh) * 2008-05-12 2012-01-25 卡斯柯信号有限公司 计算机联锁***码位级冗余方法
US9308926B2 (en) * 2008-12-29 2016-04-12 Universal City Studios Llc Position control system
DE102009053801B4 (de) * 2009-11-18 2019-03-21 Knorr-Bremse Systeme für Schienenfahrzeuge GmbH Verfahren und Einrichtung zur Zustandsüberwachung wenigstens einen Radsatz aufweisenden Drehgestells eines Schienenfahrzeugs
US8365024B2 (en) * 2010-02-26 2013-01-29 Honeywell International Inc. High integrity data bus fault detection using multiple signal components
US8054208B2 (en) 2010-03-30 2011-11-08 Honeywell International Inc. Re-configurable multipurpose analog interface
US8782299B2 (en) 2010-04-27 2014-07-15 Honeywell International Inc. Re-configurable multi-purpose digital interface
US8516356B2 (en) * 2010-07-20 2013-08-20 Infineon Technologies Ag Real-time error detection by inverse processing
US8390324B2 (en) 2010-09-20 2013-03-05 Honeywell International Inc. Universal functionality module
US8682182B2 (en) * 2011-05-17 2014-03-25 At&T Intellectual Property I, L.P. Blind carrier frequency offset detection for coherent receivers using quadrature amplitude modulation formats
EP2533154B1 (en) * 2011-06-09 2015-08-12 Westinghouse Electric Company LLC Failure detection and mitigation in logic circuits
CN102841828B (zh) * 2011-06-21 2016-01-20 西屋电气有限责任公司 逻辑电路中的故障检测和减轻
JP5816019B2 (ja) * 2011-07-29 2015-11-17 Ntn株式会社 冗長機能付きステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置
DE102011109888B4 (de) * 2011-08-10 2020-01-23 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zum automatischen Erstellen einer ausführbaren Sicherheitsfunktion für ein Gerät
CN102582609B (zh) * 2012-03-06 2014-03-12 中铁第四勘察设计院集团有限公司 自动调节动车组制动力使用系数的列车安全防护方法
DE102012206316B4 (de) * 2012-04-17 2018-05-17 Siemens Aktiengesellschaft Steuerungssystem zur Steuerung eines Schienenfahrzeugs
JP5132847B1 (ja) * 2012-06-29 2013-01-30 三菱電機株式会社 交流電気車の制御装置
JP5892012B2 (ja) * 2012-09-11 2016-03-23 日本精工株式会社 車載電子制御装置
CA3111241C (en) * 2012-09-20 2023-03-14 Wabtec Holding Corp. Method and system for transmitting enforceable instructions in positive train control systems
US20210403062A1 (en) * 2012-09-20 2021-12-30 Westinghouse Air Brake Technologies Corporation Alerting system and method
KR101596025B1 (ko) * 2014-11-20 2016-02-19 현대모비스 주식회사 페일 세이프 소프트웨어의 오류 검출 방법
US10152050B2 (en) * 2016-03-04 2018-12-11 The Boeing Company Apparatus and method for simulating a failure response in an electromechanical actuator
US10279823B2 (en) * 2016-08-08 2019-05-07 General Electric Company System for controlling or monitoring a vehicle system along a route
US9935552B2 (en) * 2016-08-18 2018-04-03 Lg Chem, Ltd. Control system for controlling operational modes of a DC-DC voltage converter
US10439496B2 (en) * 2016-08-30 2019-10-08 Lg Chem, Ltd. Control system for transitioning a DC-DC voltage converter from a buck operational mode to a safe operational mode
CN109789791B (zh) * 2016-10-03 2022-03-01 株式会社京三制作所 车载装置以及紧急制动控制方法
JP7080577B2 (ja) * 2016-11-09 2022-06-06 日本信号株式会社 編成列車の車上システム
US10348207B2 (en) 2016-11-15 2019-07-09 Lg Chem, Ltd. Control system for transitioning a DC-DC voltage converter from a boost operational mode to a safe operational mode
CN108116452A (zh) * 2016-11-29 2018-06-05 中车大同电力机车有限公司 一种区分误触发机车紧急制动的方法
JP2019053617A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 株式会社東芝 システムlsiおよびシステムlsiの故障検出方法
US10541782B2 (en) 2017-11-20 2020-01-21 International Business Machines Corporation Use of a cyclic redundancy code multiple-input shift register to provide early warning and fail detection
US10419035B2 (en) 2017-11-20 2019-09-17 International Business Machines Corporation Use of multiple cyclic redundancy codes for optimized fail isolation
US10530523B2 (en) 2017-11-20 2020-01-07 International Business Machines Corporation Dynamically adjustable cyclic redundancy code rates
US10530396B2 (en) 2017-11-20 2020-01-07 International Business Machines Corporation Dynamically adjustable cyclic redundancy code types
CN113412576B (zh) * 2018-11-21 2024-06-07 松下知识产权经营株式会社 马达控制***、无人飞行器、移动运载工具和马达控制方法
JP7359543B2 (ja) * 2018-12-18 2023-10-11 ファナック株式会社 機械の制御装置
CN109720384B (zh) * 2018-12-31 2021-07-13 河南思维自动化设备股份有限公司 一种cbtc-atp主机单元和通信方法
CN109839918B (zh) * 2019-03-06 2020-10-27 中国核动力研究设计院 一种基于fpga的自诊断方法
CN110008022A (zh) * 2019-03-25 2019-07-12 北京和利时***工程有限公司 一种安全计算机模块和安全计算机
JP7277229B2 (ja) * 2019-04-12 2023-05-18 ファナック株式会社 制御装置、制御方法及び制御プログラム
CN110576884B (zh) * 2019-09-05 2021-09-28 阿纳克斯(苏州)轨道***有限公司 一种用于轨道交通的车辆rs485级联通讯方法
CN112744266B (zh) * 2019-10-31 2022-03-22 株洲中车时代电气股份有限公司 一种列车运行的中央控制方法、装置及控制***
CN111694269B (zh) * 2020-06-01 2021-05-07 哈尔滨市科佳通用机电股份有限公司 一种机车信号处理装置
CN111839573A (zh) * 2020-08-31 2020-10-30 上海大骋医疗科技有限公司 一种ct异构冗余曝光控制***及方法
CN113098520A (zh) * 2021-04-02 2021-07-09 湖南中车时代通信信号有限公司 一种列车时速的数模转换装置、显示控制方法和电子设备

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3444528A (en) * 1966-11-17 1969-05-13 Martin Marietta Corp Redundant computer systems
DE2746337C2 (de) * 1977-10-14 1979-04-05 Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen Verfahren und Schaltungsanordnung zur Prüfung einer Datenübertragungsanlage unter Verwendung einer Prüfschleife
US4209828A (en) * 1978-06-28 1980-06-24 Westinghouse Electric Corp. Speed decoding and speed error determining control apparatus and method
DE3003291C2 (de) * 1980-01-30 1983-02-24 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Zweikanalige Datenverarbeitungsanordnung für Eisenbahnsicherungszwecke
JPS5762702A (en) * 1980-10-03 1982-04-15 Hitachi Ltd Automatic train control device
GB2120818B (en) * 1982-05-21 1985-10-09 Int Computers Ltd Data processing systems
US4610013A (en) * 1983-11-08 1986-09-02 Avco Corporation Remote multiplexer terminal with redundant central processor units
US4622667A (en) * 1984-11-27 1986-11-11 Sperry Corporation Digital fail operational automatic flight control system utilizing redundant dissimilar data processing
US4710880A (en) * 1984-11-28 1987-12-01 Westinghouse Electric Corp. Vehicle speed control apparatus and method
US4734687A (en) * 1985-01-25 1988-03-29 Smiths Industries Public Limited Company Monitoring
DE3522418A1 (de) * 1985-06-22 1987-01-02 Standard Elektrik Lorenz Ag Einrichtung zur meldung des belegungszustandes von gleisabschnitten im bereich eines stellwerks
GB2194850B (en) * 1986-09-05 1990-10-31 Philips Nv Data processing device
JPH061402B2 (ja) * 1987-03-20 1994-01-05 住友電気工業株式会社 多重系制御回路
US5202822A (en) * 1990-09-26 1993-04-13 Honeywell Inc. Universal scheme of input/output redundancy in a process control system
US5600786A (en) * 1993-07-30 1997-02-04 Honeywell Inc. FIFO fail-safe bus

Also Published As

Publication number Publication date
EP0719689A3 (en) 1998-09-30
CN1134559A (zh) 1996-10-30
CN1102765C (zh) 2003-03-05
EP1302382A3 (en) 2003-10-15
US5805797A (en) 1998-09-08
EP0719689A2 (en) 1996-07-03
CN1217816C (zh) 2005-09-07
DE69531817D1 (de) 2003-10-30
CN1446724A (zh) 2003-10-08
DE69531817T2 (de) 2004-07-15
EP1302382A2 (en) 2003-04-16
EP1302382B1 (en) 2005-07-27
DE69534349D1 (de) 2005-09-01
JPH08237801A (ja) 1996-09-13
DE69534349T2 (de) 2006-06-01
EP0719689B1 (en) 2003-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3412349B2 (ja) 制御装置
CN103612650B (zh) 一种轨道交通列车运行控制***的设计方法
US5794167A (en) Microprocessor based reliability system applicable, in particular, to the field of rail transport
EP0006310A1 (en) Railway control signal dynamic output interlocking systems
JPH0566079B2 (ja)
JPH05294207A (ja) エアバッグ装置及び作動方法
Wen et al. Design and analysis of double one out of two with a hot standby safety redundant structure
JP3210833B2 (ja) エラーチェック方法および装置
CN1102771C (zh) 总线核对型处理装置及方法
CN116142256A (zh) 一种列控车载设备独立安全监控方法、***、设备以及介质
JP5905697B2 (ja) フェールセーフ装置
JPH07295844A (ja) フェイルセーフ制御装置及び列車制御装置
JP3458694B2 (ja) フェールセーフシステム及び鉄道運行管理システム
JPH0538005A (ja) 鉄道車両自動運転装置の運用方法
CN216248791U (zh) 一种基于lcu的高冗余性网络控制***
CN113682347B (zh) 一种列车控制与管理***及列车***
CN110979406A (zh) 一种交叉复用的信号***安全计算平台
CA1135812A (en) Train vehicle control microprocessor power reset
CN118254834A (en) Rail transit traction braking fusion control architecture and method
JPS6029426B2 (ja) 車両制御装置
Misbahuddin et al. Fault tolerant distributed architectures for in-vehicular networks
JP2764857B2 (ja) 通信処理用回路素子
JPS62232292A (ja) デ−タ伝送システム
RU104909U1 (ru) Система диспетчерского контроля и мониторинга железнодорожного транспорта
CN116691772A (zh) 车载控制***

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100328

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees