JP3411856B2 - 距離検出方法及び距離検出装置 - Google Patents

距離検出方法及び距離検出装置

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JP3411856B2
JP3411856B2 JP21023799A JP21023799A JP3411856B2 JP 3411856 B2 JP3411856 B2 JP 3411856B2 JP 21023799 A JP21023799 A JP 21023799A JP 21023799 A JP21023799 A JP 21023799A JP 3411856 B2 JP3411856 B2 JP 3411856B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局間又は移動
局と基地局との間の相対距離を検出するのに好適な距離
検出装置及びその方法に関し、特にスペクトラム拡散通
信方式の移動体通信システムに好適可能な距離検出装置
及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二つの移動体の相対距離をスペク
トラム拡散通信方式を用いて検出する距離検出装置が開
発されている。この距離検出装置の一例として、例え
ば、特開平5−122120号公報で開示されている車
両通信装置では、ある通信局(自車)MS−1が他の通
信局(他車)MS−2に向けて拡散変調した送信波を無
線送信し、その送信波を他の通信局MS−2が受信する
と、拡散符号に同期した拡散符号にて拡散変調した送信
波を通信局MS−1に送り返す。
【0003】通信局MS−1は、通信局MS−2からの
応答波を受信したときに、送信波を送信してから、通信
局MS−2からの応答波を受信するまでの時間差を検出
して、次式(1)を元に通信局MS−2との間の相対距
離を検出する。 相対距離=光速×時間差/2 …(1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た車両通信装置においては、送受信回路の信号遅延が原
因で精度の高い距離検出ができないという問題点があっ
た。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、送受信回路の信号遅延による距離検出の誤差を除
去することができる距離検出方法及び距離検出装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の距離検出方法
は、電磁波の伝搬時間を測定することで距離を検出する
距離検出方法において、信号を送信してこの送信信号を
直接受信回路に入力し、このときの前記受信回路での送
信信号の受信タイミングと送信信号の送信タイミングと
の差を測定して送受信回路の信号遅延時間を求め、求め
た信号遅延時間を用いて測定距離の補正を行う。
【0007】この方法により、送信回路の信号遅延時間
と受信回路の信号遅延時間の合計を測定して、この測定
した信号遅延時間を測定距離を求める際の補正値とする
ことで、送信回路と受信回路の夫々の信号遅延時間が相
殺されるので、精度の高い距離検出が可能になる。
【0008】また、本発明の距離検出方法は、送信した
信号の測距対象物からの反射信号を受信して、この受信
信号と送信信号との位相差を測定し、この測定結果から
前記測距対象物との相対距離を検出し、検出した相対距
離を前記受信回路での前記送信信号の受信タイミングと
前記送信信号の送信タイミングとの差の測定結果である
送受信回路の信号遅延時間を用いて補正する。
【0009】この方法により、送信回路の信号遅延時間
と受信回路の信号遅延時間の合計を測定して、この測定
した信号遅延時間を測距対象物までの測定距離を求める
際の補正値とすることで、送信回路と受信回路の夫々の
信号遅延時間が相殺されるので、精度の高い距離検出が
可能になる。この場合、測距対象物までの距離は次式に
基づいて検出することができる。 測距対象物までの距離=K×(信号伝搬時間−信号遅延
時間)/2 但し:Kは光速に相当する定数
【0010】また、本発明の距離検出方法は、前記信号
がスペクトラム拡散信号である。この方法により、スペ
クトラム拡散通信方式による無線信号で距離検出が可能
になる。
【0011】また、本発明の距離検出装置は、電磁波の
伝搬時間を測定することで距離を検出する距離検出装置
において、送信信号の送信タイミングを確定する送信タ
イミング確定手段と、受信信号の受信タイミングを検出
する受信タイミング検出手段と、送信信号を直接受信回
路に入力する信号入力手段と、請求項1乃至3記載の距
離検出方法をプログラム化した距離検出プログラムが記
憶された記憶手段を有し、この記憶手段に記憶された距
離検出プログラムに従って距離を検出する距離検出手段
とを備えた構成を採る。
【0012】この構成により、送信回路の信号遅延時間
と受信回路の信号遅延時間の合計を測定して、この測定
した信号遅延時間を測距対象物までの測定距離を求める
際の補正値とすることで、送信回路と受信回路の夫々の
信号遅延時間が相殺されるので、精度の高い距離検出が
可能になる。
【0013】また、本発明の距離検出装置は、送受信回
路の信号遅延時間及びこの信号遅延時間を用いて補正し
た補正情報を送受信するための情報送受信手段を備えた
構成を採る。
【0014】この構成により、送受信回路の信号遅延時
間及びこの信号遅延時間を用いて補正した補正情報を通
信局間でやりとりして、通信局間の相対距離の検出が可
能になる。
【0015】また、本発明の距離検出装置は、自局のタ
イマで周期性の信号を生成して相手局へ送信する送信手
段と、前記相手局が相手局タイマで周期性の信号を生成
して自局に送信してくる信号を受信する受信手段と、前
記送信手段からの送信信号を直接前記受信手段に入力す
る信号入力手段と、前記送信手段から信号を送信したと
きの送信タイミングと送信信号が前記信号入力手段によ
って前記受信手段に入力されときの受信タイミングとの
差を測定して自局信号遅延時間を求め、さらに相手局か
らの送信信号を受信した受信タイミングを自局のタイマ
の基準タイミングとのずれ量を測定して自局検出位相差
を求め、これら自局信号遅延時間及び自局検出位相差と
相手局で求められた相手局信号遅延時間及び相手局検出
位相差とを用いて自局と相手局との相対距離を検出する
距離検出手段とを備えた構成を採る。
【0016】この構成により、二つの通信局の夫々の送
信回路の信号遅延時間と受信回路の信号遅延時間を合計
した信号遅延時間を測定して、双方の信号遅延時間を二
つの通信局間の相対距離を求める際の補正値とすること
で、二つの通信局の夫々の送信回路と受信回路の信号遅
延時間が相殺されるので、精度の高い距離検出が可能に
なる。
【0017】また、本発明の距離検出装置は、自局検出
位相差を自局信号遅延時間で補正して自局検出補正位相
差とし、この自局検出補正位相差と相手局から通知され
た相手局検出補正位相差を用いて自局と相手局との相対
距離を検出する構成を採る。
【0018】この構成により、二つの通信局の夫々は、
互いに相手局の信号遅延時間を知らなくても送信回路と
受信回路の信号遅延時間が相殺されるので、互いに精度
の高い距離検出が可能になる。
【0019】また、本発明の距離検出装置は、自局検出
補正位相差を次式、 自局検出補正位相差=自局検出位相差−自局信号遅延時
間 より求める構成を採る。
【0020】この構成により、二つの通信局の夫々は、
互いに相手局の信号遅延時間を知らなくても送信回路と
受信回路の信号遅延時間が相殺されるので、互いに精度
の高い距離検出が可能になる。
【0021】また、本発明の距離検出装置は、相手局で
検出された相手局検出補正位相差と自局で検出した自局
検出補正位相差とを用いて、自局と相手局との相対距離
を次式、 相対距離=K×(自局検出補正位相差+相手局検出補正
位相差)/2 但し:Kは光速に相当する定数 に基づいて検出する構成を採る。この構成により、高精
度で、二つの通信局間の相対距離を求めることができ
る。
【0022】また、本発明の距離検出装置は、相手局で
検出された相手局検出補正位相差と自局で検出した自局
検出補正位相差を用いて、自局のタイマと相手局のタイ
マのタイマ合わせの補正量を決定する構成を採る。
【0023】この構成により、自局のタイマと相手局の
タイマのタイマ合わせが可能になり、タイマ合わせの後
は、相手局からの信号の受信タイミングを測定するだけ
で、自局と相手局との相対距離を検出することができ
る。
【0024】また、本発明の距離検出装置は、自局のタ
イマを基準として、相手局のタイマの補正量を次式、 相手局タイマ補正量=(自局検出補正位相差−相手局検
出補正位相差)/2 により決定する構成を採る。この構成により、相手局の
タイマを自局のタイマに合わせることができる。
【0025】また、本発明の距離検出装置は、相手局の
タイマを基準として、自局のタイマの補正量を次式、 自局タイマ補正量=(相手局検出補正位相差−自局検出
補正位相差)/2により決定する構成を採る。この構成
により、自局のタイマを相手局のタイマに合わせること
ができる。
【0026】また、本発明の距離検出装置は、前記タイ
マ合わせの補正量に基づいて自局のタイマと相手局のタ
イマとのタイマ合わせを行った後は、自局と相手局との
相対距離を次式、 相対距離=K×自局検出補正位相差 但し:Kは光速に相当する定数 に基づいて検出する構成を採る。
【0027】この構成により、相手局からの信号の受信
タイミングを測定するだけで、自局と相手局との相対距
離を求めることができる。
【0028】また、本発明の距離検出装置は、前記相手
局タイマ補正量を決定した後は、自局と相手局との相対
距離を次式、 相対距離=K×(自局検出補正位相差−相手局タイマ補
正量) 但し:Kは光速に相当する定数 に基づいて検出する構成を採る。
【0029】この構成により、タイマ合わせを行わなく
ても相手局からの信号の受信タイミングを測定するだけ
で、自局と相手局との相対距離を求めることができる。
【0030】また、本発明の距離検出装置は、自局のタ
イマで周期性の信号を生成して相手局へ送信する送信手
段と、前記相手局が相手局タイマで周期性の信号を生成
して自局に送信してくる信号を受信する受信手段と、前
記送信手段からの送信信号を直接前記受信手段に入力す
る信号入力手段と、請求項6乃至14の距離検出装置の
距離検出手段の機能をプログラム化した距離検出プログ
ラムが記憶された記憶手段を有し、この記憶手段に記憶
された距離検出プログラムに従って距離を検出する距離
検出手段とを備えた構成をとる。
【0031】この構成により、上記距離検出装置の距離
検出手段の機能と同等の機能を持つ距離検出装置を実現
できる。
【0032】また、本発明の距離検出装置は、前記記憶
手段が、半導体メモリ又は磁気記録媒体又は光記録媒体
又は光磁気記録媒体である構成を採る。
【0033】この構成により、距離検出手段の機能をプ
ログラム化した距離検出プログラムが記憶された記憶手
段を半導体メモリ又は磁気記録媒体又は光記録媒体又は
光磁気記録媒体とすることで、現行のマイコン制御によ
る距離検出装置のハードウェアを一切変更することな
く、本発明の距離検出を行うことができる。
【0034】また、本発明の距離検出装置は、自局と相
手局との間の無線通信がスペクトラム拡散通信方式の無
線通信である構成を採る。
【0035】この構成により、スペクトラム拡散通信方
式による無線信号で距離検出装置が実現できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1に係る距
離検出装置の基本構成を示すブロック図である。この図
において、この実施の形態1に係る距離検出装置は、電
波を利用して信号の送受信を行う通信局10、20に搭
載したものであり、通信局10、20は、基準タイマ1
1、21、信号発生部12、24、送信系回路13、2
5、信号受信部14、23、受信系回路15、22、送
受信兼用アンテナ16、26を有して構成される。
【0037】この実施の形態1に係る距離検出装置で
は、通信局10の信号発生部12と信号受信部14及び
通信局20の信号受信部23と信号発生部24をマイコ
ン17、27で実現している。これらマイコン17、2
7の図示せぬメモリには以下で説明する距離検出方法を
プログラム化したデータが書き込まれている。なお、プ
ログラム化した距離検出方法のデータを記憶させる物と
しては、上記メモリの他に、ハードディスク装置、フレ
キシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、MO等
の磁気記録媒体、光記録媒体または光磁気記録媒体であ
ってもよい。上記送受信兼用アンテナ16、26と送信
系回路13及び受信系回路15との間の信号線路18、
28(図1参照)は信号入力手段に対応する。なお、基
準タイマ11,21の周期は同一とする。また、図1の
ΔTは、タイマ21はタイマ11より時間が進んでいる
とき>0、遅れているとき<0とする。また、タイマ2
1がタイマ11より進んでいるものとして説明を行う。
【0038】さて、一方の通信局10は、基準タイマ1
1に基づいた基準タイミングに同期した周期を持つ信号
(周期性信号)を他方の通信局20へ送信する。説明を
簡単にするために通信局10の送信タイミングは、基準
タイマ11の初期位相とする。他方の通信局20は、一
方の通信局10から送信された周期性信号を受信した
ら、他方の通信局20に内蔵した基準タイマ21に基づ
いた基準タイミングに同期した周期性の信号を一方の通
信局10へ送信する。送信タイミングは、基準タイマ2
1の初期位相である。そして一方の通信局10は、他方
の通信局20から送信された周期性信号を受信し、その
受信した周期性信号と先に送信した周期性信号との位相
差を検出し、この位相差と後述する信号遅延時間の補正
値を使って、距離を検出する。他方の通信局20でも、
同様にして一方の通信局10に対する送信タイミングと
受信タイミングとから、その位相差を検出し、さらに通
信局20での信号遅延時間を測定する。そして、一方の
通信局10に対して通信局20で検出された位相差及び
信号遅延時間、又は位相差で信号遅延時間を補正した補
正値を送信する。後述するように、通信局内で基準タイ
マの補正が行われた後は、相手局の補正値の通知を受け
なくても距離計算が可能になる。説明を簡単にするため
に、通信局10、20の送信信号の送信タイミングをお
のおのの基準タイマの初期位相としたが、通信局10,
20が同一の位相で送信すれば、必ずしも初期位相でな
くてもよい。以上の場合は、一方の通信局10が距離測
定を実行する局となる場合である。他方の通信局20が
距離測定を実行する局となる場合は、送信局と受信局が
逆となる。なお、ここでは説明を容易にするために、一
方の通信局10が距離測定のために送信信号を他方の通
信局20へ送信し、受信した他方の通信局20がその受
信をトリガにして、一方の通信局10へ距離測定のため
の送信信号を送り返す場合を例に説明するが、本発明は
このような場合に限定されない。すなわち、双方の通信
局10、20が距離測定とは関係無い通信を行っている
場合に、その通信に おける送信信号及び受信信号を利用
して双方の通信局10、20がそれぞれ距離測定を行う
ことができる。相手局が、当該相手局の送受信回路での
信号遅延時間及びこの信号遅延時間を用いて計算される
補正情報を送信してくれれば、その情報を受信信号から
抽出することで距離検出が可能である。
【0039】また、通信局10、20の夫々は、相手の
局との間の距離を検出する際には、距離検出の誤差の原
因となる自局の送受信系回路(通信局10では送信系回
路13と受信系回路15、通信局20では受信系回路2
2と送信系回路25)の信号遅延時間を測定する。すな
わち、送信信号を信号線路18、28で折り返して受信
し、送信タイミングと受信タイミングとの差を測定す
る。この測定した値を補正値とすることで送受信回路の
信号遅延時間を相殺することができ、精度の高い距離検
出が可能になる。以下、距離検出方法について説明す
る。
【0040】ここで、通信局10の送信系回路13の信
号遅延時間をt1、受信系回路15の信号遅延時間をt
2、通信局20の受信系回路22の信号遅延時間をt2、
送信系回路25の信号遅延時間をt3とする。
【0041】通信局10、20は、自局の基準タイマ1
1、21を基準として、相手局に測距用の信号を送信
し、また相手からの測距用の信号を受信して、自局が送
信した信号と相手が送信した信号との位相差Ta、Tb
を測定する。
【0042】また、通信局10、20の夫々は、自局か
らの送信信号を信号線路18、28で折り返して自局の
受信系回路15、22に入力して受信し、そのときの送
信タイミングと受信タイミングとの差を測定する。この
測定によって、t1、t2、t3、t4の値を個別に測定で
きないが、通信局10はt1+t4を、通信局20はt2
+t3を測定することができる。この場合、t1+t4は
通信局10における送受信系回路13、15の夫々の信
号遅延時間の和であり、t2+t3は通信局20における
送受信系回路25、22の夫々の信号遅延時間の和であ
る。
【0043】図1より明らかに、位相差Tb、Taと信
号伝搬時間T、時間差△T、信号遅延時間t1、t2、t
3、t4の関係は、次式(2)、(3)のようになる。 Ta=T+t3+t4−△T …(2) Tb=T+t1+t2+△T …(3)
【0044】通信局10、20は、位相差Ta、Tbに
対して、信号遅延時間t1+t4、t2+t3を用いて、式
(4)、(5)の補正を行い、補正位相差Tah、Tb
hを相手局に通知する。 Tah=Ta−(t1+t4) …(4) Tbh=Tb−(t2+t3) …(5)
【0045】信号遅延時間t1、t4、t2、t3=0とし
た場合の通信局間の相対距離Rは、式(6)により検出
できる。 R=c×T=c×(Ta+Tb)/2 …(6) 但し:cは光速
【0046】実際は、信号遅延時間t1、t4、t2、t3
=0とならないので、式(6)の右辺のTa、TbをT
ah、Tbhに置き換えて式(4)、(5)を代入すると
式(7)になり、さらに式(2)、(3)を代入すると
式(8)になる。 c×(Tah+Tbh)/2=c×{Ta+Tb−(t1+t2+t3+t4)} /2 …(7) c×(Tah+Tbh)/2=c×T …(8)
【0047】式(8)は式(6)のTa、TbをTa
h、Tbhに置き換えた式(9)に他ならない。したがっ
て、相対距離Rが求められる。 R=c×T=c×(Tah+Tbh)/2 …(9)
【0048】一方、通信局10の基準タイマ11を基準
としたときの通信局20の基準タイマ21のずれ量△T
b(=−ΔT)は、信号遅延時間t1、t4、t2、t3=
0とした場合、式(10)により検出できる。 ΔTb=−ΔT=(Ta−Tb)/2 ...(10)
【0049】このタイマずれ量△Tbに基づいて通信局
10と通信局20の基準タイマ合わせを行い、その後の
測定位相差をτa(通信局10)、τb(通信局20)
とすると、式(11)〜式(13)のようになる。 τa=Ta+ΔTb=T ・・・(11) τb=Tb−ΔTb=T ...(12) R=c×T=c×τa=c×τb …(13) タイマ21の進みを補正してタイマ21をΔT分戻すの
で、通信局20はそれまで受信タイミングとして検出し
ていた値TbにΔTだけプラスされた値を新たに検出す
る。この値が式(12)のτbである。それまでは、通
信局10のタイマが−ΔTのとき通信局20は信号を初
期位相で送信していたがタイマ21が補正されたのでそ
の分遅く送信される。したがってそれまでの通信局10
の受信タイミングとして検出していた値TaよりΔT分
マイナスされた値が新たに検出される。この値が式(1
1)のτaである。
【0050】式(11)〜式(13)から分かるよう
に、一度通信局10と通信局20との間で基準タイマ1
1、21のタイマ合わせを行うと、以後は相手局からの
位相差の通知を必要とせず、相手局からの送信信号の受
信タイミングを測定するだけで相対距離Rを検出するこ
とができる。
【0051】実際は、信号遅延時間t1、t4、t2、t3
=0とならないので、式(10)の右辺のTa、Tbを
Tah、Tbhに置き換えて式(4)、(5)を代入する
と式(14)になり、さらに式(2)、(3)を代入す
ると式(15)になる。 (Tbh−Tah)/2={Tb−Ta−(t2+t3−t1−t4)}/2 …(1 4) ΔTh=(Tbh−Tah)/2=△T+t1−t3 …(15)
【0052】通信局10の基準タイマ11を基準として
通信局20の基準タイマ21のタイマ合わせを行う場
合、通信局20の基準タイマ21の補正量△Tbhを−
ΔThとすると、タイマ合わせ後の通信局10の検出位
相差τaと通信局20の検出位相差τbは、式(1
6)、(17)となる。 τa=Ta+ΔTbh …(16) τb=Tb−ΔTbh …(17) 式(11)〜式(13)の説明と同様に、タイマ21の
進みを補正してタイマ21をΔTh分戻すので、通信局2
0はそれまで受信タイミングとして検出していた値Tb
にΔThだけプラスされた値が新たに検出する。この値が
式(17)のτbである。それまでは、通信局10のタ
イマが−ΔThのとき通信局20は信号を送信していた
がタイマ21が補正されたのでその分遅く送信される。
したがってそれまでの通信局10の受信タイミングとし
て検出していた値TaよりΔTh分マイナスされた値が新
たに検出される。この値が式(16)のτaである。
【0053】式(16)に式(2)と式(15)を代入
すると式(18)になり、また式(17)に式(3)と
式(15)を代入すると、式(19)になる。 τa=T+t1+t4 …(18) τb=T+t2+t3 …(19)
【0054】τa、τbに対して前記の補正式(4)、
(5)の補正を行って得られる補正位相差をτah、τ
bhとすると、式(20)になり、τah、τbhは信号
の伝搬時間Tになる。 T=τah=τbh …(20)
【0055】式(20)の両辺に光速cを掛けた式(2
1)は、式(13)のτa、τbをτah、τbhで置き
換えたものに他ならない。 R=c×T=c×τah=c×τbh …(21)
【0056】上記から明らかなように、通信局10、2
0の送信系回路13、25と受信系回路15、22の信
号遅延時間t1、t4、t2、t3の合計値を測定して、検
出位相差Ta、Tbに式(4)、式(5)の補正して得
られた値を補正位相差Tah+Tbhと決めることで、通
信局10と通信局20との間の相対距離Rを検出するこ
とができる。
【0057】特に、式(14)〜(21)に至る説明に
示した通り、基準タイマ11、21の時間差△T、送受
信系回路13、15、22、25の信号遅延時間t1、
t2、t3、t4の各値を求めることはできないが、通信
局10と通信局20の基準タイマ11、21のタイマ合
わせを行った後は、自局で測定した位相差の情報だけで
相対距離Rを検出することができる。
【0058】なお、通信局20の基準タイマ21を基準
として通信局10の基準タイマ11のタイマ合わせを行
う場合は、タイマ21の補正量の符号を反転すればよ
い。
【0059】また、通信局20の基準タイマ21の補正
量△Tbhを決定した後、通信局10と通信局20との
相対距離Rを式(22)によっても求めることができ
る。 R=c×(Tah−△Tbh) …(22)
【0060】このように、この実施の形態1に係る距離
検出装置では、通信局10、20の送信系回路13、2
5と受信系回路15、22の信号遅延時間t1とt4の合
計値、t2とt3の合計値を測定して、この合計した信号
遅延時間を、相対距離Rを求める際の補正値とすること
で、送信系回路13、25と受信系回路15、22の信
号遅延時間が相殺されるので、精度の高い距離検出が可
能になる。
【0061】(実施の形態2)上記実施の形態1に係る
距離検出装置は、距離情報を必要とする位置認識装置、
速度検出装置、車載装置、移動体、固定局、交通情報生
成装置等に適用できる。
【0062】例えば、自動車の無線装置の送信した送信
信号が相手の車の車体に反射して、その反射波を受信す
る方式においては、図1の通信局10を自車の無線装置
とし、通信局20を相手の車の無線装置とすると、相手
の車の受信系回路22と送信系回路25の信号遅延時間
t2、t3が”0”であり、基準タイマ11、21の時間
差△T=0の場合と等価である。但し、相手の車の無線
装置からは補正位相差Tbhの通知はない。この場合、
式(21)により距離Rを検出できる。 R=c×{Ta−(t1+t4)}/2 …(23) 但し:Taは自車の無線装置からの送信信号が相手の車
体に反射してその反射波を受信したときの受信信号と送
信信号の位相差
【0063】(実施の形態3)自車の無線装置の送信し
た信号を相手の車の無線装置が受信して、理想的に応答
時間=0で応答信号を送信して、その信号を受信する方
式においては、相手の車の無線装置が受信系回路11と
送信系回路25の信号遅延時間t2+t3を自車の無線装
置に通知して、式(24)により距離Rが算出できる。
この場合も相手の車の無線装置から補正位相差Tbhの
通知はない。 R=c×{Ta−(t1+t4)+(t2+t3)}/2 …(24)
【0064】実際には、応答時間を”0”にはできない
ので、その対策として相手の車の無線装置が自車の無線
装置からの送信信号の受信時刻T1と相手の車の無線装
置からの送信信号の送信時刻T2を自車の無線装置に通
知する方法が用いられる。この場合も、相手の車の無線
装置が信号遅延時間t2+t3を自車に通知することで距
離Rの算出ができる。
【0065】(実施の形態4)本発明は、無線通信方式
一般に適用可能であるが、特にスペクトラム拡散通信方
式においては、距離分解能に優れ、受信信号の拡散符号
の同期合わせがそのまま信号の位相差の測定と等価にな
るので、実用が容易である。
【0066】以下、距離検出の精度と無線のスペックに
関して、下記に実施の形態を交えて述べる。測定機器と
測定対象物との間で電磁波のやり取りを行って、電磁波
の片道の伝搬時間Tを測定して、この伝搬時間Tに光速
(c=3.0×108[m/s])を掛けることで距離
Rが算出できる。このとき、伝搬時間Tの測定の時間分
解能dTに光速cを掛けて算出される距離dxが距離分
解能となる。逆に、距離の許容誤差dxから光速を割っ
て算出されるdTが時間の許容誤差となる。
【0067】車の衝突防止装置とする場合、図1の通信
局10、20は車に搭載される距離検出用無線局とな
る。ところで、衝突防止のための車間距離の測定におい
て許容される距離の誤差を1mオーダとすると、測定時
間の許容誤差dTは約3nsecのオーダとなる。測距
信号にスペクトラム拡散信号を使用したとき、1mのオ
ーダ距離分解能に相当する時間分解能を得るチップレー
トのオーダは約100MHzである。チップレートが1
00MHzのオーダのスペクトラム拡散装置は容易に実
現できる。このとき、通信機の送受信系回路のゲート遅
延時間は一般に数十〜数百nsecのオーダであるの
で、ゲートの遅延誤差は無視し得ない。ゲートの遅延時
間を補正して設計値として算出したとしても、製造上の
ばらつきが存在するので設計値通りにならない。
【0068】そこで、本発明の距離検出方法を適用する
と、自局の送信信号を信号線路18、28で折り返して
受信系回路13、22に入力して送信信号とその送信信
号を受信した受信信号との位相差を測定することから、
製造上のばらつきを含むゲート遅延誤差を約3nsec
の分解能で測定が可能になる。
【0069】したがって、本発明の距離検出方法を用い
ることで、距離分解能が1mオーダで車間距離の測定が
できるようになり、実用化レベルの衝突防止装置の実現
が可能になる。
【0070】(実施の形態5)別の実施の形態として、
セルラ携帯電話システムにおけるロケータ、ナビゲータ
などの位置検出装置が実現できる。例えば、110番、
119番緊急サービスや迷子捜査などに応用できる。
【0071】なお、米国では、携帯電話事業者に、加入
者の位置を一定の精度、確率で検出できることが義務づ
けられている。
【0072】このセルラ携帯電話システムでは、図1の
通信局10、通信局20の片方が基地局、もう片方が移
動局となる。
【0073】セルラ携帯電話の位置検出に要求される精
度が約60mのオーダだとすると、距離分解能60mを
時間分解能に換算すると約200nsecであり、周波
数に換算すると約5MHzである。現行のセルラCDM
AシステムとしてIS95が実用化されており、そのチ
ップレートが約1.2MHzであるので、4倍のオーバ
ーサンプリングをとれば、オーダー的に約200nse
cの時間分解能を実現できる。すなわち、IS95の拡
散スペクトラム通信の無線スペックと同程度のオーダー
の無線スペックで、通話と距離検出を同時に実現でき
る。
【0074】(実施の形態6)本発明の実施の形態6
は、携帯電話間の距離検出、表示サービスを行うように
したものである。
【0075】この実施の形態6では、図1の通信局1
0、20がそれぞれ携帯電話になり、この2台の携帯電
話間で通話することになる。
【0076】距離分解能やスペクトラム拡散のチップレ
ートのオーダは、上述した実施の形態5のセルラ携帯電
話システムにおけるロケータ、ナビゲータなどの位置検
出装置と同程度である。
【0077】(実施の形態7)図2は本発明の実施の形
態7に係るスペクトラム拡散通信方式に対応した一般的
な通信装置の基本構成を示すブロック図である。
【0078】この図に示すように、この通信装置は、制
御用CPU121とメモリ122を有する制御手段12
0と、無線回路131と拡散/逆拡散手段132と送受
信兼用アンテナ133とを有する送受信手段130と、
DSP(デジタルシグナルプロセッサ)141とメモリ
142を有する拡散符号同期獲得/維持手段140と、
基準タイマ150とを備えて構成される。
【0079】送受信兼用アンテナ133は、送信系回路
と受信系回路の両方に接続しているので、送信信号はそ
のまま、アンテナ部で折り返して受信系回路に入力され
る。
【0080】スペクトラム拡散通信においては、送信波
と受信波のキャリア周波数に異なる周波数を利用する利
用するFDD方式、または送信タイミングと受信タイミ
ングを分けて送信タイミング中は受信信号を無視するT
DD方式によって自局の送信信号を相手局からの受信信
号と認識することを防止している。
【0081】自局の送信信号を自局で受信する場合、T
DD方式では、送信タイミング中の受信信号を無視しな
ければ実現できる。FDD方式では、送信波のキャリア
を受信の復調回路の復調波として供給すれば実現でき
る。
【0082】また、スペクトラム拡散通信においては、
拡散符号同調獲得/維持手段140による同期獲得維持
がそのまま受信タイミング測定になっているので、自局
の送信信号を折り返した信号および相手局からの信号受
信タイミングの測定を行うために、現行の一般的なハー
ドウェア構成に新たに受信タイミング測定用のハードウ
ェアを追加する必要がない。
【0083】拡散符号同期獲得/維持手段140の例と
して遅延プロファイルの説明を図3に示す。この図にお
いて、全位相範囲に亘って相関出力を検出してノイズよ
り十分大きい相関出力を出力する位相ψiを求めて、通
常の復調のときは、位相ψiで逆拡散を行う。
【0084】車間距離検出の場合、チップレート100
MHzで4倍オーバーサンプリングしたときの時間分解
能は約2.5nsで、距離分解能に換算すると約0.7
5mである。
【0085】セルラ規格携帯電話システムとして実際に
適用されているCDMAシステムIS95では、チップ
レートが1.2MHzなので、4倍のオーバーサンプリ
ングしたときの時間分解能は約200nsで、距離分解
能に換算すると約60mである。
【0086】上記に明らかな通り、現行の一般的なスペ
クトラム拡散通信装置のハード構成は、本発明の距離測
定装置のハードウェア構成の要件を満たしている。した
がって、現行の一般的なスペクトラム拡散通信装置をそ
のまま用いて、制御手段120のメモリ122に本発明
の距離検出方法を実現するプログラムを記憶させること
で、本発明の距離検出装置を極めて簡単に実現すること
ができる。
【0087】(実施の形態8)なお、上記実施の形態7
ではスペクトラム拡散通信装置を例にあげたが、本発明
は無線通信方式一般に適用できることは明らかである。
すなわち、通信装置のハード構成に、要求される距離分
解能から換算される時間分解能で測定可能な受信信号の
受信タイミング測定手段を追加すればよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信信号を直接受信回路に入力して受信し、そのときの
送信タイミングと受信タイミングとの差を測定して、得
られた値を測定距離を求める際の補正値とするので、送
受信回路の信号遅延時間による誤差が除去されて、精度
の高い距離検出ができる。
【0089】また、本発明をプログラム化して記憶手段
に記憶させることで、現行のマイコン制御による距離検
出装置のハードウェアを一切変更することなく、距離検
出の精度、分解能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る距離検出装置の基
本構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態7に係る距離検出装置の構
成を示すブロック図
【図3】実施の形態8に係る距離検出装置の遅延プロフ
ァイルを説明するためのタイミング図
【符号の説明】
10、20 通信局 11、21、150 基準タイマ 12、24 信号発生部 13、25 送信系回路 14、23 信号受信部 15、22 受信系回路 16、26 送受信兼用アンテナ 17、27 マイコン 18、28 信号入力手段 110 拡散スペクトラム通信装置 120 制御手段 121 CPU 122、142 メモリ 130 送受信手段 131 無線回路 132 拡散/逆拡散手段 140 拡散符号同期獲得/維持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 H04J 13/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自局のタイマで周期性の信号を生成して
    相手局へ送信する送信手段と、前記相手局が相手局タイ
    マで周期性の信号を生成して自局に送信してくる信号を
    受信する受信手段と、前記送信手段からの送信信号を直
    接前記受信手段に入力する信号入力手段と、前記送信手
    段から信号を送信したときの送信タイミングと送信信号
    が前記信号入力手段によって前記受信手段に入力された
    ときの受信タイミングとの差を測定して自局信号遅延時
    間を求め、さらに相手局からの送信信号を受信した受信
    タイミングを自局のタイマの基準タイミングとのずれ量
    を測定して自局検出位相差を求め、これら自局信号遅延
    時間及び自局検出位相差と相手局で求められた相手局信
    号遅延時間及び相手局検出位相差とを用いて自局と相手
    局との相対距離を検出する距離検出手段と、を備えたこ
    とを特徴とする距離検出装置。
  2. 【請求項2】 前記距離検出手段は、自局検出位相差を
    自局信号遅延時間で補正して自局検出補正位相差とし、
    この自局検出補正位相差と相手局から通知された相手局
    検出補正位相差を用いて自局と相手局との相対距離を検
    出することを特徴とする請求項1記載の距離検出装置。
  3. 【請求項3】 前記距離検出手段は、自局検出補正位相
    を次式、 自局検出補正位相差=自局検出位相差−自局信号遅延時間 より求めることを特徴とする請求項2記載の距離検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記距離検出手段は、相手局で検出され
    た相手局検出補正位相差と自局で検出した自局検出補正
    位相差とを用いて、自局と相手局との相対距離を次式、 相対距離=K×(自局検出補正位相差+相手局検出補正位相差)/2 但し:Kは光速に相当する定数 に基づいて検出することを特徴とする請求項3記載の距
    離検出装置。
  5. 【請求項5】 前記距離検出手段は、相手局で検出され
    た相手局検出補正位相差と自局で検出した自局検出補正
    位相差を用いて、自局のタイマと相手局のタイマのタイ
    マ合わせの補正量を決定することを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれかに記載の距離検出装置。
  6. 【請求項6】 前記距離検出手段は、自局のタイマを基
    準として、相手局のタイマの補正量を次式、 相手局タイマ補正量=(自局検出補正位相差−相手局検
    出補正位相差)/2 により決定することを特徴とする請求項5記載の距離検
    出装置。
  7. 【請求項7】 前記距離検出手段は、相手局のタイマを
    基準として、自局のタイマの補正量を次式、 自局タイマ補正量=(相手局検出補正位相差−自局検出
    補正位相差)/2 により決定することを特徴とする請求項5記載の距離検
    出装置。
  8. 【請求項8】 前記距離検出手段は、前記タイマ合わせ
    の補正量に基づいて自局のタイマと相手局のタイマとの
    タイマ合わせを行った後は、自局と相手局との相対距離
    を次式、 相対距離=K×自局検出補正位相差 但し:Kは光速に相当する定数 に基づいて検出することを特徴とする請求項5記載の距
    離検出装置。
  9. 【請求項9】 前記距離検出手段は、前記相手局タイマ
    補正量を決定した後は、自局と相手局との相対距離を次
    式、 相対距離=K×(自局検出補正位相差−相手局タイマ補
    正量) 但し:Kは光速に相当する定数 に基づいて検出することを特徴とする請求項5又は請求
    項6記載の距離検出装置。
  10. 【請求項10】 自局のタイマで周期性の信号を生成し
    て相手局へ送信する送信手段と、前記相手局が相手局タ
    イマで周期性の信号を生成して自局に送信してくる信号
    を受信する受信手段と、前記送信手段からの送信信号を
    直接前記受信手段に入力する信号入力手段と、請求項1
    から請求項9のいずれかに記載の距離検出装置の距離検
    出手段の機能をプログラム化した距離検出プログラムが
    記憶された記憶手段を有し、この記憶手段に記憶された
    距離検出プログラムに従って距離を検出する距離検出手
    段と、を備えたことを特徴とする距離検出装置。
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