JP3410420B2 - 糸条交絡処理装置 - Google Patents

糸条交絡処理装置

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JP3410420B2 JP2000052937A JP2000052937A JP3410420B2 JP 3410420 B2 JP3410420 B2 JP 3410420B2 JP 2000052937 A JP2000052937 A JP 2000052937A JP 2000052937 A JP2000052937 A JP 2000052937A JP 3410420 B2 JP3410420 B2 JP 3410420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチフィラメン
トからなる糸条に圧縮流体を噴射させることにより糸条
に交絡を付与する糸条交絡処理装置に関するものであ
る。詳しくは、交絡の欠落が無く、開繊部と交絡部とを
極めて安定して形成することができる糸条交絡処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維の製造工程において、マ
ルチフィラメントからなる糸条に圧縮流体を噴射させる
ことにより単繊維相互間に交絡処理を施し、交絡部と紡
錘形に開繊された開繊部とが交互に連続してなる交絡糸
を形成することが行われている。この交絡糸を形成する
糸条交絡処理装置として、これまで様々なものが提案さ
れている。
【0003】図5は従来の代表的な糸条交絡処理装置を
示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のY−
Y線断面図である。
【0004】この糸条交絡処理装置30は、糸道22と
なる断面形状が円形をした貫通孔を有するブロック体2
1からなり、糸道22には、圧縮流体を噴出するための
噴射孔25を備えたもので、糸条Mを糸道22の走入口
23へ走入するとともに、糸道22の走出口24より走
出させた状態で噴射孔25より圧縮流体を噴出させるこ
とにより、糸道22内を走行する糸条Mに対して交絡を
付与するようになっている。
【0005】また、従来の他の糸条交絡処理装置30と
して、図6に示すように、糸道22の走入口23に絞り
部を有するものや、図7に示すように、糸道22の走入
口23が細くなったラッパ状に形成されたもの、あるい
は図8に示すように、噴射孔25を糸道22の軸線に対
して斜めに開口させたものもあり、いずれも走出口24
より排出される流量を走入口23より排出される流量よ
り多くすることにより、糸道22内を走行する糸条Mに
推進効果を持たせるようになっていた(特開昭54−1
12249号公報、実開昭56−11276号全文明細
書、特開平8−92839号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、糸条Mに交
絡を付与するには、噴射孔25より噴出された圧縮流体
の作用によって糸道22内を走行する糸条Mが充分に振
動運動できるような状態、即ち糸張力が充分に緩い状態
に保つ必要があるが、図5乃至図8に示す糸条交絡処理
装置では、走入口23に走入する糸条Mの糸張力と走出
口24から走出される糸条Mの糸張力との関係について
全く考慮していなかったため、安定して交絡を付与する
ことが難しいものであった。
【0007】即ち、本件発明者の研究によれば、糸条M
に交絡を安定して付与するには、糸道22を走行する糸
条Mの糸張力が充分に緩いことは勿論のこと、糸道22
に走入する糸張力と、糸道22より走出される糸張力と
を同等又は近似させることが必要であることを見出した
のであるが、図8(a)(b)に示す従来の糸条交絡処
理装置30では、糸道22の走入口23の断面積と走出
口24の断面積とが等しく、また噴射孔25より噴出さ
れた圧縮流体は、糸道22の中央において糸条Mの走行
方向に対して直角に噴出されるため、糸道22の走入口
23より排出される流量と糸道22の走出口24より排
出される流量とは等しくなるものの、糸道22を走行す
る糸条Mには噴射孔25より噴出される圧縮流体によっ
て糸道22の内壁と摺動することによる走行抵抗が作用
しているため、走入口23に走入する糸条Mの糸張力は
緩く、走出口24から走出される糸条Mの糸張力は高く
なり、走入口23側と走出口24側の糸張力を近似させ
ることができず、交絡加工が不安定であった。
【0008】そこで、高くなった走出口24側の糸張力
を低くするためには、走入口23側の糸条Mの走行速度
を速くするか、あるいは走出口24側の糸条Mの走行速
度を遅くすれば良いのであるが、このような高いオーバ
ーフィードの加工条件では、同時に走入口23に走入す
る糸条Mの糸張力が極めて低くなり、走入口23側にお
いて糸条Mに過剰な緩みが発生し、糸条Mの走行が不安
定となり、交絡に悪影響を及ぼす恐れがあった。
【0009】一方、図6乃至図8に示す糸条交絡処理装
置30では、噴射孔25より噴出する圧縮流体による走
出口24側の排出流量を走入口23側の排出流量より多
くすることができるため、走入口23側での糸条Mの過
剰な緩みの発生を低減することができるものの、走出口
24側の糸張力が走入口23側の糸張力に比べて緩い
(小さい)アンバランスな状態であると、噴射孔25よ
り噴出された圧縮流体の推進効果により、糸道22内に
おいて走行している糸条Mが、塊となった状態で一度に
移動を起こす現象、いわゆるジャンピング現象が生じ易
く、この一挙に移動した箇所が交絡の欠落となり、安定
して交絡を付与することができなかった。
【0010】特に近年、糸条Mの品種、特性は多様化し
ており、交絡加工条件もそれに伴い個々の設定が必要に
なっている。また、糸条Mの加工速度も速くなり、それ
に伴い高オーバーフィードの加工条件下での交絡処理を
行う機会が多くなってきている。そのため、多様な糸条
Mの品種、特性、加工条件に対して噴射圧力を変動させ
ることにより安定した交絡が得られることが求められて
いるが、一つの糸条交絡処理装置で多様な糸条Mに対し
て安定した交絡を付与することができるものは得られて
いなかった。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、多様な糸条の品種、特
性、加工条件に対して供給される0.1〜0.4MPa
の噴射圧の範囲内で、噴射圧を変動させてもジャンピン
グ現象等を生じることなく安定した交絡処理が可能であ
るとともに、圧縮流体の流量消費が少なく、かつ糸条へ
のダメージが少ない糸条交絡処理装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、請求項1に係る発明では、マルチフィラメン
トからなる糸条の走行を案内する糸道と、該糸道に開口
する少なくとも1つの噴射孔を有し、該噴射孔から圧縮
流体を噴射して前記糸道内を走行する糸条に交絡を付与
する糸条交絡処理装置において、前記噴射孔に0.1〜
0.4MPaの噴射圧で圧縮流体を供給し、前記いずれ
の噴射圧においても前記糸道における糸条の走入口から
排出される流量をQin、前記糸道における糸条の走出口
から排出される流量をQoutとした時、走入口と走出口
の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走入口の排
出流量の割合を30〜40%、走入口と走出口の排出流
量の総和(Qin+Qout)に対する走出口の排出流量の
割合を60〜70%とするとともに、前記走入口に走入
する糸条の糸張力を0.5〜5gとし、かつ前記走入口
に走入する糸条の糸張力と走出口から走出する糸条の張
力との差を4g以下としたことを特徴とする。
【0013】請求項2に係る発明は、前記噴射孔の軸線
を、糸道の軸線に対して直角に開口させるとともに、前
記糸道における糸条の走入口の断面積をSin、前記糸道
における糸条の走出口の断面積をSoutとした時、走入
口の断面積(Sin)と走出口の断面積(Sout)の比(S
in/Sout)が0.3〜0.7となるようにしたことを特
徴とする。
【0014】請求項3に係る発明は、糸道における糸条
の走入口の断面積と糸条の走出口の断面積が同一で、前
記噴射孔の軸線を、糸道の軸線に垂直な垂線に対して斜
めに開口させるとともに、前記噴射孔の軸線と前記糸道
の軸線に垂直な垂線とのなす角度をα、前記噴射孔の開
口面積をSn(mm 2 とした時、Snが0.2〜40m
2 、Sn×sinαが0.15〜0.35となるように
したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0016】図1は本発明に係る糸条交絡処理装置を示
す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のX−X
線断面図であり、この糸条交絡処理装置10は、マルチ
フィラメントかなる糸条Mの走行を案内する糸道2と、
この糸道2に開口する噴射孔5を有するブロック体1か
らなり、糸道2は、断面形状が円形をなし、大きな断面
を有する孔6と、断面形状が円形をなし、小さな断面を
有する孔7とをそれぞれの軸線が同軸となるように双方
を連通させてある。そして、孔7の開口部を糸条Mの走
入口3とするとともに、孔6の開口部を糸条Mの走出口
4とし、噴射孔5を孔6に開口させてある。
【0017】また、噴射孔5の軸線Aは、糸道2の軸線
Bに垂直な垂線Cに対して傾斜させてあり、噴射孔5よ
り0.1〜0.4MPaの噴射圧で圧縮流体を噴出さ
せ、走入口3から排出される流量をQin、走出口4から
排出される流量をQoutとした時、走入口3と走出口4
の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走入口3の
排出流量の割合(Rin)が25〜45%で、かつ走入口
3と走出口4の排出流量の総和(Qin+Qout)に対す
る走出口4の排出流量の割合(Rout)が55〜75%
となるようにしてある。
【0018】そして、この糸条交絡処理装置10により
糸条Mに交絡を付与するには、糸道2に糸条Mを走行さ
せ、噴射孔5に0.1〜0.4MPaの噴射圧を有する
圧縮流体を供給するとともに、走入口3側の糸条Mの走
行速度を調整し、走入口3に走入する糸条Mの糸張力を
0.5〜5gとすることにより、走入口3に走入する糸
条Mの糸張力と走出口4から走出する糸条Mの糸張力と
の差を4g以下、好ましくは3.5g以下、更に好まし
くは3g以下とすることができるため、ジャンピング現
象等の発生がなく、また、糸条Mにダメージを与えるこ
となく、圧縮流体の少ない流量消費で安定した交絡を付
与することができる。
【0019】即ち、図1(a)(b)の糸条交絡処理装
置10では、走出口4の断面積(Sout)を走入口3の
断面積(Sin)より大きくするとともに、噴射孔5を傾
斜させ、その開口部を走出口4側に向けてあることか
ら、走出口4からの排出流量(Qout)を走入口3から
の排出流量(Qin)より多くすることができ、走入口3
側での糸条Mの過剰な緩みの発生を防止できるととも
に、糸条Mが走入口3に走入する糸張力を0.5〜5g
としてあることから、糸道2内を走行する糸条Mの糸張
力は小さく、適度な撓みを有するため噴射孔5より噴出
される圧縮流体の作用によって糸条Mを糸道2内で振動
運動させることができる。そして、走入口3と走出口4
の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走入口3の
排出流量の割合を25〜45%、走入口3と走出口4の
排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走出口4の排
出流量の割合を55〜75%とし、かつ予め設定した糸
条Mが走入口3に走入する糸張力(0.5〜5g)との
関係により、走出口4側の糸張力と走入口3側の糸張力
との差を4g以下に近似させることができる。
【0020】ここで、糸条Mが走入口3に走入する糸張
力を0.5〜5gとしたのは、糸張力が0.5g未満で
あると、糸条Mの糸張力があまりに緩い状態であるた
め、走入口3側での糸条Mの走行が不安定となり、交絡
に欠落が発生するからであり、逆に、糸張力が5gを超
えると、糸道2内を走行する糸条Mの糸張力が大きくな
りすぎるために、糸道2内で糸条Mの大きな振動運動が
得られず、交絡加工が不安定となるからである。なお、
糸条Mが走入口3に走入する糸張力を0.5〜5gとす
るには、走入口3に走入する糸条Mの走行速度あるいは
走出口4より走出する糸条Mの走行速度を調整し、例え
ばテンションメーターの数値が0.5〜5gとなるよう
にすれば良い。
【0021】また、走入口3と走出口4の排出流量の総
和(Qin+Qout)に対する走入口3の排出流量の割合
が25%未満(走入口3と走出口4の排出流量の総和
(Qin+Qout)に対する走出口4の排出流量の割合が
75%を超える場合)では、糸条Mを押し出す推進効果
が過剰になってジャンピング現象が発生するからであ
り、逆に、走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin
+Qout)に対する走入口3の排出流量の割合が45%
を超える(走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin
+Qout)に対する走出口4の排出流量の割合が55%
未満)と、糸条Mを押し出す推進効果が小さく、糸張力
の調整ができなくなるからである。
【0022】なお、より好ましくは走入口3と走出口4
の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走入口3の
排出流量の割合が30〜40%で、かつ走入口3と走出
口4の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走出口
4の排出流量の割合が60〜70%となるようにするこ
とが良い。
【0023】また、図1(a)(b)では、糸道2の走
入口3や走出口4の近傍に糸ガイドを持たない例を示し
たが、糸条Mの走行を規制するために、糸条交絡処理装
置の走入口3側と走出口4側の近傍にそれぞれ糸ガイド
を設けても構わない。ただし、糸ガイドを設ける場合、
走入口3側の糸ガイドと走出口4側の糸ガイドとは同一
高さに設置するとともに、各糸ガイドのガイド面は糸道
2の開口部より延設された領域内にあることが好まし
い。なぜなら、糸ガイドの高さが異なるとガイド面で糸
条Mが曲げられて走行抵抗が増大するため、走行する糸
条Mにダメージを与える恐れがあるからである。
【0024】また、同様の理由で、糸道2の走入口3側
の孔7の長さLは0.5〜5mmとすることが良く、こ
の範囲で設定することにより接糸長が短くなり摩擦抵抗
が減るため走行抵抗を低減することができる。
【0025】なお、この他、糸道2の全長は5〜100
mm、噴射孔5の断面積は0.2〜40mm2程度に設
定してあれば良く、噴射孔5の開口位置は糸道2の中央
付近にあることが好ましい。
【0026】また、糸道2を構成する孔6,7の断面形
状は円形だけに限らず、長円形、半円形、多角形のいず
れの形状であっても構わない。
【0027】さらに、噴射孔5の開口部における断面形
状も円形に限らず、多角形や楕円をしたものでも良く、
また、噴射孔5の数も1つに限らず複数個設けても構わ
ない。
【0028】次に、本発明に係る糸条交絡処理装置の他
の例について説明する。
【0029】図2の糸条交絡処理装置10は、噴射孔5
の軸線Aが糸道2の軸線Bに対して直角に開口するとと
もに、糸道2の走入口3の断面積をSin、糸道2の走出
口4の断面積をSoutとした時、走入口3の断面積(Si
n)と走出口4の断面積(Sout)の比(Sin/Sout)を0.
3〜0.7とする以外は図1と同様の構造をしたもの
で、噴射孔5より噴射させる圧縮流体の噴射圧力を0.
1〜0.4MPaとし、走入口3から排出される流量を
Qin、走出口4から排出される流量をQoutとした時、
走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+Qout)
に対する走入口3の排出流量の割合が25〜45%で、
かつ走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+Qou
t)に対する走出口4の排出流量の割合が55〜75%
となるようにしてある。
【0030】そして、この糸条交絡処理装置10により
糸条Mに交絡を付与するには、糸道2に糸条Mを走行さ
せるとともに、噴射孔5より0.1〜0.4MPaの圧
縮流体を供給し、糸条Mが走入口3に走入する糸張力を
0.5〜5gとすることにより、走入口3側の糸張力と
走出口4側の糸張力との差を3g以下に近似させること
ができ、糸条Mにダメージを与えたり、ジャンピング現
象の発生がなく、少ない流量で交絡を安定して付与する
ことができる。
【0031】この糸条交絡処理装置10によれば、噴射
孔5を傾斜させる場合に比べて効率良く交絡処理を施す
ことができるとともに、噴射孔5より直接噴射している
圧縮流体による推進効果で無く、間接的に生じる排出流
量の差による推進効果を利用することができるため、押
し出し推進効果が自然で流れが安定し易く、またジャン
ピング現象が極めて生じ難いといった効果を奏すること
ができる。
【0032】ただし、交絡をさらに効率良く行うために
は、断面形状を長穴や多角形とすれば良い。
【0033】更に、図3の糸条交絡処理装置10は、ブ
ロック体1に同一断面形状の貫通孔を穿孔し、この貫通
孔を糸道2とするとともに、糸道2には噴射孔5を開口
させ、噴射孔5の開口部が走出口4を向くように傾斜さ
せてあり、噴射孔5の軸線Aと糸道2の軸線Bに垂直な
垂線Cとのなす角度をα、噴射孔5の開口面積をSnと
した時、Sn×sinαが0.15〜0.35、好ましくは
0.20〜0.30となるようにしてあり、噴射孔5よ
り噴射させる圧縮流体の噴射圧力を0.1〜0.4MP
aとし、走入口3から排出される流量をQin、走出口4
から排出される流量をQoutとした時、走入口3と走出
口4の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走入口
3の排出流量の割合が25〜45%で、かつ走入口3と
走出口4の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走
出口4の排出流量の割合が55〜75%となるようにし
てある。
【0034】そして、この糸条交絡処理装置10により
糸条Mに交絡を付与するには、糸道2に糸条Mを走行さ
せるとともに、噴射孔5より0.1〜0.4MPaの圧
縮流体を供給し、糸条Mが走入口3に走入する糸張力を
0.5〜5gとすることにより、走入口3側の糸張力と
走出口4側の糸張力との差を3g以下に近似させること
ができ、糸条Mにダメージを与えたり、ジャンピング現
象の発生がなく、少ない流量で交絡を安定して付与する
ことができる。
【0035】即ち、この糸条交絡処理装置10によれ
ば、図4にその模式図を示すように、噴射孔5から噴射
された流量によるエネルギーをFnとすると、Fnは推進
効果になる分力f2と、交絡加工に寄与する分力f1に分
けることができ、流量エネルギーは噴射孔5の開口面積
(Sn)と比例する関係にあるので、推進効果の大きさを
示すSn×sinαの値を0.15〜0.35に管理するこ
とで安定した交絡が付与できることを本件発明者は見出
したのである。
【0036】ところで、これらの糸条交絡処理装置10
において、糸道2の内壁を形成する材質としては、高速
で走行する糸条Mとの摺動に対して耐摩耗性に優れた材
質により形成することが好ましく、アルミナ、ジルコニ
ア、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウムを主成分と
するセラミックスを用いることができ、ブロック体1全
体を上記セラミックスにより形成しても構わない。
【0037】また、糸道2の内壁は、糸条Mの種類にも
よるが、例えば、フラットヤーンのような滑らかな表面
を有する糸条Mに対しては、中心線表面粗さ(Ra)で
0.8μm程度の凹凸を有する梨地とすれば良く、加工
糸やテクスチャードヤーンのような表面に凹凸を有する
糸条Mに対しては、中心線平均表面粗さ(Ra)で0.
2μm以下の平滑面とすれば良い。
【0038】以上、本実施形態について説明したが、本
発明はこれらの実施形態だけに限定されるものではな
く、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々変更や改良で
きることは言うまでもない。
【0039】
【実施例】(実施例1)ここで、図1に示す糸条交絡処
理装置10において、糸道2の寸法を異ならせることに
より、噴射孔5から0.1〜0.4MPaの噴出圧力で
圧縮流体を噴出させた時の走入口3と走出口4の排出流
量の総和(Qin+Qout)に対する走入口3の排出流量
の割合(Rin)と、走入口3と走出口4の排出流量の総
和(Qin+Qout)に対する走出口4の排出流量の割合
(Rout)を異ならせ、ポリエステルマルチフィラメン
トに交絡処理を施した時の交絡特性(交絡数、交絡
率)、糸条Mが走入する糸張力(Tin)、糸条Mが走出
する糸張力(Tout)についてそれぞれ調べる実験を行
った。
【0040】本実験における交絡加工条件は、150d
/48fのポリエステルマルチフィラメントからなる糸
条Mを走行速度600m/分で糸道2を走行させ、噴射
孔5から0.4MPaの圧縮流体を噴射させるようにし
た。
【0041】なお、各糸条交絡処理装置10は、いずれ
も表1の寸法とした。
【0042】そして、交絡特性の評価にあたり、交絡数
の測定は、交絡処理後において、糸条に1d(デニー
ア)当たり0.1g(グラム)の荷重を付与して伸ばし
た状態にて基準長を設定し、その基準長内で交絡してい
る数と、上手く交絡していない数を数回測定した。そし
て、交絡数は、交絡している数を1m当たりに換算した
値の平均値として求め、また交絡率は、交絡している数
と上手く交絡していない数との総和に対する交絡してい
る数の割合を百分率で求めた。
【0043】また、糸条の張力については、テンション
メーターを用い、走入口3へ走入する糸張力と走出口4
から走出する糸張力を測定し、それぞれTin(g)、T
out(g)とした。
【0044】なお、走入口3の排出流量(Qin)と走出
口4の排出流量(Qout)の測定は、走入口3、走出口
4からそれぞれ排出される気体を捕捉するようにゴム配
管を当て、それぞれの流量を流量計にて測定し、Qin
(l/分)、Qout(l/分)とした。
【0045】結果は表1に示す通りである。
【0046】
【表1】
【0047】この結果、走入口3と走出口4の排出流量
の総和(Qin+Qout)に対する走入口3の排出流量の
割合(Rin)を25〜45%、走出口4の排出流量の割
合(Rout)を55〜75%とし、かつ走入口3側の糸
張力(Tin)を0.5〜5gの範囲で設定することによ
り、糸条の走入口3と走出口4における糸張力の差を近
似させることができ、交絡率をいずれも90%以上に高
めることができることが判る。 (実施例2)次に、図2の糸条交絡処理装置10におい
て、糸道2の寸法を異ならせることにより、噴射孔5か
ら0.1〜0.4MPaの噴出圧力で圧縮流体を噴出さ
せた時の走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+
Qout)に対する走入口3の排出流量の割合(Rin)
と、走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+Qou
t)に対する走出口4の排出流量の割合(Rout)を異な
らせるとともに、走入口3の断面積(Sin)と走出口4の
断面積(Sout)の比(Sin/Sout)を異ならせ、以下の2
つの条件で交絡処理を施して、交絡特性(交絡率)、糸
条が走入する糸張力(Tin)、糸条が走出する糸張力
(Tout)についてそれぞれ調べる実験を行った。
【0048】交絡加工条件は、150d/48fのポリ
エステルマルチフィラメントからなる糸条Mを走行速度
600m/分で糸道2を走行させ、噴射孔5から0.4
MPaの圧縮流体を噴射させる場合と、75d/36f
のポリエステルマルチフィラメントからなる糸条Mを走
行速度650m/分で糸道2を走行させ、噴射孔5から
0.4MPaの圧縮流体を噴射させる場合を設定した。
【0049】結果は表2及び表3に示す通りである。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】この結果、図2の糸条交絡処理装置10で
も、走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+Qou
t)に対する走入口3の排出流量の割合(Rin)を25
〜45%、走出口4の排出流量の割合(Rout)を55
〜75%とし、かつ走入口3側の糸張力(Tin)を0.
5〜5gの範囲で設定することにより、糸条の走入口3
と走出口4における糸張力の差を近似させることがで
き、交絡率をいずれも90%以上に高めることができ、
さらに走入口3の断面積(Sin)と走出口4の断面積(So
ut)の比(Sin/Sout)を0.3〜0.7とすることによ
り、糸条の走入口3と走出口4における糸張力の差を3
g以下に近似させることができ、交絡率をいずれも94
%以上に高めることができ、特に優れていた。 (実施例3)次に、図3の糸条交絡処理装置10におい
て、糸道2の寸法を異ならせることにより、噴射孔5か
ら0.1〜0.4MPaの噴出圧力で圧縮流体を噴出さ
せた時の走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+
Qout)に対する走入口3の排出流量の割合(Rin)
と、走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+Qou
t)に対する走出口4の排出流量の割合(Rout)を異な
らせるとともに、糸条推進効果(Sn×sinα)を異なら
せ、以下の2つの条件で交絡処理を施して、交絡特性
(交絡率)、糸条が走入する糸張力(Tin)、糸条が走
出する糸張力(Tout)についてそれぞれ調べる実験を
行った。
【0053】交絡加工条件は、150d/48fのポリ
エステルマルチフィラメントからなる糸条Mを走行速度
600m/分で糸道2を走行させ、噴射孔5から0.4
MPaの圧縮流体を噴射させる場合と、75d/36f
のポリエステルマルチフィラメントからなる糸条Mを走
行速度650m/分で糸道2を走行させ、噴射孔5から
0.4MPaの圧縮流体を噴射させる場合を設定した。
【0054】結果は表4及び表5に示す通りである。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】この結果、図3の糸条交絡処理装置10で
も、走入口3と走出口4の排出流量の総和(Qin+Qou
t)に対する走入口3の排出流量の割合(Rin)を25
〜45%、走出口4の排出流量の割合(Rout)を55
〜75%とし、かつ走入口3側の糸張力(Tin)を0.
5〜5gの範囲で設定することにより、糸条の走入口3
と走出口4における糸張力の差を近似させることがで
き、交絡率をいずれも90%以上に高めることができ、
さらに糸条推進効果(Sn×sinα)を0.15〜0.35
とすることにより、糸条の走入口3と走出口4における
糸張力の差を3g以下に近似させることができ、交絡率
をいずれも95%以上に高めることができ、特に優れて
いた。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、マルチ
フィラメントからなる糸条の走行を案内する糸道と、該
糸道に開口する少なくとも1つの噴射孔を有し、該噴射
孔から圧縮流体を噴射して前記糸道内を走行する糸条に
交絡を付与する糸条交絡処理装置において、前記噴射孔
に0.1〜0.4MPaの噴射圧で圧縮流体を供給し、
前記いずれの噴射圧においても前記糸道における糸条の
走入口から排出される流量をQin、前記糸道における糸
条の走出口から排出される流量をQoutとした時、走入
口と走出口の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する
走入口の排出流量の割合を30〜40%、走入口と走出
口の排出流量の総和(Qin+Qout)に対する走出口の
排出流量の割合を60〜70%とするとともに、前記走
入口に走入する糸条の糸張力を0.5〜5gとし、かつ
前記走入口に走入する糸条の糸張力と走出口から走出す
る糸条の張力との差を4g以下としたために、噴射孔に
供給する噴射圧力0.1〜0.4MPaのいずれかを変
動させても糸条の走入口と走出口の糸張力の差を近似さ
せているので、ジャンピング現象等を生じることなく安
定した交絡処理が可能で、多種多様な糸条においても安
定した交絡を付与することができるとともに、圧縮流体
の流量消費が少なく、かつ糸条へのダメージを少なくす
ることができる。
【0059】また、上記条件に加えて噴射孔の軸線を糸
道の軸線に対して直角に開口させるとともに、糸道の走
入口の断面積を(Sin)、糸道の走出口の断面積を(S
out)とした時、走入口の断面積(Sin)と走出口の断面
積(Sout)の比(Sin/Sout)が0.3〜0.7となるよ
うにするか、あるいは糸道の走入口の断面積と糸道の走
出口の断面積を同じとし、噴射孔の軸線を糸道の軸線に
垂直な垂線に対して傾斜させて開口させるとともに、噴
射孔の軸線と糸道の軸線に垂直な垂線とのなす角度を
α、噴射孔の開口部における開口面積をSn(mm 2
した時、Snが0.2〜40mm 2 、Sn×sinαが
0.15〜0.35となるようすることで、交絡率が非
常に高く安定した交絡を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条交絡処理装置の一例を示す図
で、(a)は斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図
である。
【図2】本発明に係る糸条交絡処理装置の他の例を示す
断面図である。
【図3】本発明に係る糸条交絡処理装置の更に他の例を
示す断面図である。
【図4】図3の糸条交絡処理装置を用いた時の噴射孔か
ら噴射される圧縮流体により糸条が受ける力を説明する
ための模式図である。
【図5】従来の糸条交絡処理装置の一例を示す図で、
(a)は斜視図、(b)は(a)のY−Y線断面図であ
る。
【図6】従来の糸条交絡処理装置の他の例を示す断面図
である。
【図7】従来の糸条交絡処理装置の他の例を示す断面図
である。
【図8】従来の糸条交絡処理装置の他の例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 :ブロック体 2 :糸道 3 :走入口 4 :走出口 5 :噴射孔 10:糸条交絡処理装置 A :噴射孔の軸線 B :糸道の軸線 C :糸道の軸線に垂直な垂線 M :糸条

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチフィラメントからなる糸条の走行
    を案内する糸道と、該糸道に開口する少なくとも1つの
    噴射孔を有し、該噴射孔から圧縮流体を噴射して前記糸
    道内を走行する糸条に交絡を付与する糸条交絡処理装置
    において、前記噴射孔に0.1〜0.4MPaの噴射圧
    で圧縮流体を供給し、前記いずれの噴射圧においても前
    記糸道における糸条の走入口から排出される流量をQi
    n、前記糸道における糸条の走出口から排出される流量
    をQoutとした時、走入口と走出口の排出流量の総和
    (Qin+Qout)に対する走入口の排出流量の割合を
    0〜40%、走入口と走出口の排出流量の総和(Qin+
    Qout)に対する走出口の排出流量の割合を60〜70
    とするとともに、前記走入口に走入する糸条の糸張力
    を0.5〜5gとし、かつ前記走入口に走入する糸条の
    糸張力と走出口から走出する糸条の張力との差を4g以
    下としたことを特徴とする糸条交絡処理装置。
  2. 【請求項2】前記噴射孔の軸線を、糸道の軸線に対して
    直角に開口させるとともに、前記糸道における糸条の走
    入口の断面積をSin、前記糸道における糸条の走出口の
    断面積をSoutとした時、走入口の断面積(Sin)と走
    出口の断面積(Sout)の比(Sin/Sout)が0.3〜
    0.7となるようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の糸条交絡処理装置。
  3. 【請求項3】前記糸道における糸条の走入口の断面積と
    糸条の走出口の断面積が同一で、前記噴射孔の軸線を、
    糸道の軸線に垂直な垂線に対して斜めに開口させるとと
    もに、前記噴射孔の軸線と前記糸道の軸線に垂直な垂線
    とのなす角度をα、前記噴射孔の開口面積をSn(m
    2)とした時、Snが0.2〜40mm2で、Sn×sin
    αが0.15〜0.35となるようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の糸条交絡処理装置。
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