JP3409272B2 - 露光マスクの異物検査方法 - Google Patents

露光マスクの異物検査方法

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JP3409272B2
JP3409272B2 JP02167097A JP2167097A JP3409272B2 JP 3409272 B2 JP3409272 B2 JP 3409272B2 JP 02167097 A JP02167097 A JP 02167097A JP 2167097 A JP2167097 A JP 2167097A JP 3409272 B2 JP3409272 B2 JP 3409272B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICやLSIな
どの製造に用いられる露光マスク上の異物検査方法に係
り、特に露光マスク裏面の異物の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、露光マスク上の異物を検査する技
術としては、例えば文献(文献:特開昭61−6142
0)に開示されるものがあり、これによれば、露光マス
ク上にレーザー光線を露光マスクと垂直に照射してこの
露光マスクを透過させ、透過光が塵埃等の異物によって
散乱する散乱光を検出することにより、露光マスクの透
過領域に存在する異物のみを検出している。同様にし
て、露光マスク裏面の異物も検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法では、露光するときには露光マスクの表面に露光
光の焦点を合わせてあり、マスクの裏面では焦点にずれ
が生じている。このため、露光マスクの裏面から検出さ
れた異物が実際にウェハ転写時(露光時)に影響を与え
る程度の大きさのものか否かを判断することができな
い。この場合経験的な判断に頼るか、または実際にウェ
ハに転写して、露光マスク裏面の異物が露光に影響する
かどうかを確認するしかなかった。このため、検出した
異物をその大きさによって判断する手間がかかったり、
実際に露光してみて品質の悪いものは除去するため、品
質のよい露光マスクを効率よく供給することができない
というような問題があった。
【0004】また、遮光パターンの裏側に存在する異物
が何らかの衝撃により透過領域へ移動するおそれもある
ことから、露光マスクの透過領域に存在する異物だけで
なく遮光パターン上あるいは遮光パターンの裏側に存在
する異物も検出する必要がある。
【0005】このため、露光マスク裏面に存在する異物
のうち、実際に露光時に影響を与えるおそれのあるもの
だけを検出する方法の出現が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、この発明によ
れば、特定の遮光パターンを有する領域が少なくとも2
つ以上繰り返し配設されている露光マスクの裏面の異物
の有無を、露光マスクの表面および裏面に検査光を照射
して得られる透過光および反射光から検査するにあた
り、特定の遮光パターンを有する領域の1つを第1領域
とし、この第1領域以外の前記領域のうちから選ばれる
もう1つの領域を第2領域として、第1領域の表面に第
1検査光を照射して、第1領域の透過光から第1イメー
ジを得、第2領域の裏面に第2検査光を照射して、第2
領域の反射光から第1反射イメージを得、得られた第1
透過イメージと第1反射イメージとの第1合成イメージ
を作成し、次に、第1領域の裏面に第3検査光を照射し
て、第1領域の反射光から第2反射イメージを得、第2
領域の表面に第4検査光を照射して、第2領域の透過光
から第2透過イメージを得、得られた第2反射イメージ
と第2透過イメージとの第2合成イメージを作成し、第
1合成イメージと第2合成イメージとによって、露光マ
スクの第1および第2領域の裏面に付着している異物の
有無を検出することを特徴とする。
【0007】通常、1枚の露光マスクには同一のパター
ンが繰り返し、多数描かれており、この露光マスク全体
に光を照射してウェハ上に形成したレジストを感光さ
せ、パターンをウェハ上に転写する。したがってマスク
に描かれているパターンの数の素子を一度に作ることが
できる。
【0008】例えば、このうちの1つの素子に対応する
露光マスクの領域を第1領域として、隣の素子に対応す
るマスクの領域を第2領域として、マスクの第1領域と
第2領域の裏面の異物の有無を検査する。第1領域の表
面に第1検査光を照射して、その透過光から得られる第
1透過イメージと、第2領域の裏面に第2検査光を照射
して、その反射光から得られる第1反射イメージとを合
成する。第1領域と第2領域は、同一形状の遮光パター
ンと透過領域とを有し、領域どうしの形状および大きさ
も同じである。
【0009】第1透過イメージは、第1検査光を第1領
域の表面に照射して、第1領域の裏側に設けた光検出装
置によって検出された透過光の光強度分布を反映した情
報である。この情報を、以下光強度分布像と称する。第
1領域の透過領域を透過した透過光の光強度は高く、一
方遮光パターンによって遮られて光検出装置に届かない
第1検査光の検出される光強度は当然低い。ここで異物
が第1領域の透過領域の裏側にあった場合、異物部分に
到達した第1検査光は異物の凹凸によって散乱して光検
出装置にはほとんど届かないため検出される光強度は低
くなる。異物の周囲の透過領域を透過する光の強度は高
いため、検出される光強度分布像では異物部分が目立っ
て低い光強度となる。また、異物が第1領域の遮光パタ
ーンの裏側にあった場合には、第1検査光が異物の到達
する前に遮光パターンによって遮られてしまうため、異
物の存在を確認することができない。
【0010】第1反射イメージは、第2検査光を第2領
域の裏面に照射して、第2領域の裏側に設けた光検出装
置によって検出された反射光の光強度分布像である。第
2領域の透過領域では第2検査光はほとんど透過する
が、わずかにマスクによって反射する光があり、その分
だけ検出されるがその光強度は低い。一方遮光パターン
によって反射される光は光検出装置に到達して、検出さ
れる光強度は高い。ここで、異物が第2領域の透過領域
にあった場合、異物部分に到達した第2検査光は異物の
凹凸によって散乱してほとんど光検出装置では検出され
ないため、その光強度は低い。しかし異物の周囲の透過
領域で反射する光はわずかであるため検出される光強度
分布像では、異物と周囲との光強度の差は小さい。ま
た、異物が第2領域の遮光パターンの裏側にあった場合
には、第2検査光は異物部分で散乱して光検出装置では
ほとんど検出されず、光強度は低くなる。
【0011】これにより、検出される光強度分布像か
ら、検査した領域の表面および裏面のパターンの形成さ
れている位置や異物の位置を確認することができる。第
1領域の透過光の光強度が高く検出されるある位置に対
応する第2領域の位置では、反射光の光強度が低くなっ
ており、逆に第1領域の透過光の光強度が低く検出され
るある位置に対応している第2領域の位置では、反射光
の光強度が高く検出される。このため、第1透過イメー
ジと第1反射イメージとの合成によって作成した第1合
成イメージである光強度分布像には、透過領域や遮光パ
ターンを表す光強度が平坦で一定となる像が得られる。
しかし、異物部分は、第1透過イメージにおいても第1
反射イメージにおいてもその光強度は低いため、合成し
ても低くなる。したがって第1合成イメージでは、異物
部分のみが周囲と異なる光強度分布像となる。第1合成
イメージでは、第1領域の透過領域の裏面にある異物と
第2領域の遮光パターンの裏側にある異物を特に良く検
出することができる。第1領域の遮光パターンの裏側に
ある異物は第1透過イメージでは検出できず、また、第
2領域の透過領域の裏面にある異物は第1反射イメージ
では異物周辺の透過領域の光強度も低いため、検出しに
くい。
【0012】次に第3検査光を第1領域の裏面に照射し
て、その反射光から同様にして第2反射イメージである
光強度分布像を得、また、第4検査光を第2領域の表面
に照射して、その透過光から第2透過イメージである光
強度分布像を得、その後第2反射イメージと第2透過イ
メージとから、第2合成イメージを作成する。第2合成
イメージでは、第1領域の遮光パターンの裏側にある異
物と第2領域の透過領域の裏面にある異物を特に良く検
出することができる。
【0013】したがって、第1合成イメージと第2合成
イメージとによって第1および第2領域の裏面全体わた
って付着する異物を容易に検出することができる。ま
た、これにより、第1領域および第2領域の異物の検査
を同時に行うことができる。よって1つの検査領域に対
してまず表面に検査光を照射し、続いて裏面に検査光を
照射して合成イメージを得た後、順次次の領域の検査を
するよりも、検査領域が多くなればなるほど、ずっと速
く検査を進めることができる。
【0014】また、上記の第1、第2、第3および第4
検査光は、同一光源から得られる同一波長の光である。
【0015】また、この発明では、第1透過イメージ
は、第1領域の透過光を第1領域の裏側に設けた第1受
光部、すなわち第1光電変換装置で検出して電気信号に
光電変換して、第1電気信号として取り出し、第1反射
イメージは、第2領域の反射光を第2領域の裏側に設け
た第2受光部、すなわち第2光電変換装置で検出して電
気信号に光電変換して、第2電気信号として取り出し、
第1合成イメージはこの第1電気信号と第2電気信号と
を加算して得られる第1合成電気信号として作成し、一
方、第2反射イメージは、第1領域の反射光を第1受光
部(第1光電変換装置)によって電気信号に光電変換し
て、第3電気信号として取り出し、第2透過イメージ
は、第2領域の透過光を第2受光部(第2光電変換装
置)によって電気信号に光電変換して、第4電気信号と
して取り出し、第2合成イメージは、この第3電気信号
と第4電気信号とを加算して得られる第2合成電気信号
として作成し、そして、これら第1合成電気信号と第2
合成電気信号とから、露光マスクの第1領域および第2
領域の裏面に付着している異物の有無を検出することを
特徴とする。
【0016】各受光部すなわち各光電変換装置によって
検出された光は、その光強度に応じて、光強度が高いほ
ど高レベルの電気信号に、光強度が低いほど低レベルの
電気信号に光電変換される。したがって、電気信号は上
記で説明した光強度分布を反映した情報として得られる
ことになる。第1領域の表面に照射され、透過領域を透
過した第1検査光は高レベルの電気信号に、遮光パター
ンによって反射されて検出されない第1検査光は低レベ
ルの信号にそれぞれ変換される。これを第1電気信号と
する。また、第2領域の裏面に照射され、遮光パターン
によって反射された第2検査光は高レベルの電気信号
に、透過領域を透過した第2検査光は低レベルの電気信
号にそれぞれ光電変換される。これを第2電気信号とす
る。同様にして第3電気信号と第4電気信号を検出す
る。そして、両領域の対応する位置における第1および
第2電気信号の値、あるいは第3電気信号および第4電
気信号の値を加算すると、その位置で第1電気信号ある
いは第3電気信号が高レベルであれば、第2電気信号あ
るいは第4電気信号は低レベルとなっており、また逆に
両領域上の対応するある位置における第1電気信号(第
3電気信号)が低レベルであれば、第2電気信号(第4
電気信号)は高レベルとなっているため、加算すると、
高レベルと低レベルの間にあり、あるレベルで一定の値
となる信号が得られる。しかし、異物部分は、既に説明
したように透過イメージにおいても反射イメージにおい
ても、検出される光の強度は最低レベルであるため、信
号を加算しても低レベルのままの信号となる。このた
め、合成電気信号には、異物のみによる信号の変化が現
れてくる。
【0017】この発明では、異物の有無は、一定レベル
の平坦な第1および第2合成電気信号のうち、異物部分
のみに現れる特異な信号のレベル変化により検出するこ
とを特徴とする。
【0018】これにより、微細な遮光パターンを有する
マスクの異物を検査するときに、異物以外の信号のレベ
ル変化はなくなるため、異物の存在を示す信号なのか、
微細なパターンに由来する信号なのか判断し難くなると
いうようなことはなくなり、容易に異物のみを検出する
ことができる。
【0019】また、この発明によれば、第1透過イメー
ジおよび第1反射イメージ、また第2反射イメージおよ
び第2透過イメージは、倍率を低く調整した光学レンズ
に通過させた検査光を前記露光マスクに照射して得るこ
とを特徴とする。
【0020】ウェハに転写するときに悪影響を及ぼして
いた異物の最小の大きさを経験的、あるいは実験的に定
めて、検査光によってその大きさ以上の異物だけを検出
するように倍率を低く調整した光学レンズを通過させた
検査光で、露光マスクの表面および裏面を照射するよう
にすればよい。
【0021】このような状態に設定して露光マスクの裏
面の異物の検査をすれば、マスクの表面に存在する異物
や、裏面に存在する露光に影響しない小さな異物を検出
することなく、露光マスクの裏面に存在して、実際の露
光に影響を与える異物のみを自動的に検出することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
露光マスクの異物検査方法の実施の形態につき、説明す
る。なお、各図はこの発明が理解できる程度に各構成成
分の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示している
に過ぎない。
【0023】<第1の実施の形態>第1の実施の形態と
して露光マスクの透過領域の裏側に異物があった場合の
異物検査方法につき説明する。図1および図2はこの実
施の形態例の説明に供する図である。図3は露光マスク
の一部を概略的に表した平面図である。
【0024】この例の露光マスク11は特定の遮光パタ
ーン13を有する領域15が少なくとも2つ以上配設さ
れており(図3参照)、そのうちの1つの領域を第1領
域15aとし、第1領域を除く領域のなかからもうひと
つの領域を任意に選び、これを第2領域15bとした。
第1領域15aと第2領域15bとは、どちらも同じ特
定の遮光パターン13および透過領域14を有してい
て、この第1領域15aと第2領域15bの大きさおよ
び形状は同じである。ここではこの第1領域15aと第
2領域15bについて同時にマスク11の裏面の異物検
査を行う。検査はX−X線に沿って露光マスクを平行に
移動させながら検査光を第1領域はX−X線上の照射開
始点X1 から照射終了点X2 まで、第2領域は照射開始
点X3 から照射終了点X4 までそれぞれ照射し、順次Y
−Y方向に沿って露光マスクを移動して検査領域全体を
検査する。ここでは異物がある部分に検査光をX−X線
上を一回照射させて得られる検出データを抜き出してい
る。
【0025】図1(A)は、図3のX−X線に沿った露
光マスク11の断面図である。まず、光源17から第1
検査光19をレンズB21bを通して第1領域15aの
表面に照射する。同時にレンズD21dを通して第2領
域15bの裏面に第2検査光23を照射する(図1
(A))。図1(A)中のレンズA〜D(21a〜21
d)はマスク11の表面の異物およびマスク11の裏面
の実際露光に影響のない小さな異物が検出されないよう
に任意好適に倍率を下げてある(この例では例えば光学
倍率100倍とする。)光学レンズである。レンズA〜
D(21a〜21d)は同じ倍率に設定してある。通常
マスクの表面の異物の有無を検査するときに用いるレン
ズの倍率は1000〜2000倍であり、この例では、
マスクの裏面の、実際露光に影響する異物のみを検出す
ることが目的であるため、レンズの倍率を下げているの
である。
【0026】図1(B)は検出装置の受光部から得られ
た電気信号特性図である。横方向が照射位置、縦方向が
検出される光の光強度に応じた電気信号レベルを示す。
光強度が高いほど電気信号レベルは高レベルとなる。こ
の例の場合、第1領域の検出結果と第2領域の検出結果
を重ねて表してある。第1領域の照射開始点X1 から照
射終了点X2 までと、第2領域の照射開始点X3 から照
射終了点X4 までの照射距離は同じである。したがっ
て、X−X線上の第1領域のX1 からX2 に向かって任
意の距離Lだけ離れた点と、第2領域のX3 からX4
向かって同距離Lだけ離れた点をそれぞれXm 、Xn
すると、図1(B)中ではXm とXn がちょうどぴった
り重なっている。同図において第1電気信号が第1領
域15aの検出結果である電気信号を表しており、第2
電気信号が第2領域15bの検出結果である電気信号
を表している。そして、第1領域の検出結果と第2領域
の検出結果を合成した電気信号を第1合成電気信号で
示してある。
【0027】第1領域15aの表面に照射開始点X1
ら照射終了点X2 へ第1検査光19が照射されたとする
と、透過領域14では光が透過してマスク11の裏側に
設けてある第1受光部25に到達してその光強度に応じ
た電気信号が検出される。これを第1電気信号とす
る。第1電気信号を見ると、遮光パターン13によっ
て反射された光は第1受光部25に到達しないため電気
信号は低いレベルを示す。また、第1領域15aの透過
領域14の裏側にある異物27部分に到達した光は異物
27の凹凸により散乱して、第1受光部25へはほとん
ど届かないため、電気信号レベルは異物27の部分だけ
急激に下がる(図1(B))。
【0028】第2領域15bの裏面には照射開始点X3
から照射終了点X4 へ第2検査光23が照射されて(図
2(A))、第2電気信号が得られる。これを見る
と、第1領域15aとは反対に、光は透過領域14を表
面へ透過していくためマスク11の裏側へ設けてある第
2受光部29へは届かず低いレベルの信号が現れる。ま
た、遮光パターン13によって反射された光は第2受光
部29へ到達して高い電気信号が検出される(図2
(B))。
【0029】第1領域15aの表面に第1検査光を照射
して検出される透過光の信号である第1電気信号(図
1(B))と第2領域15bの裏面に第2検査光を照射
して検出される反射光の信号である第2電気信号(図
1(B))とを合成すると、第1領域15aの電気信号
の値の高い部分は第2領域15bの電気信号の値の低い
部分に相当し、同様に第1領域15aの信号の低い部分
は第2領域15bの信号の高い部分に相当するため、打
ち消し合って透過領域14と遮光パターン13との区別
のつかない、一定のレベルで平坦な信号、第1合成電気
信号(図1(B))となる。しかし、第1領域15a
と第2領域15bの同じ位置に同じ形状および大きさを
もつ異物が存在することはほとんどあり得ないため、異
物27の存在する部分だけは合成しても信号に変化が生
じている。このため、合成すると、異物27のみを示す
第1合成電気信号(図1(B))が得られる。
【0030】次に、第1領域15aの裏面に第3検査光
31を照射して検出される反射光の信号である第3電気
信号(図2(B))と第2領域15bの表面に第4検
査光33を照射して検出される透過光の信号である第4
電気信号を得た。検査の手順は上述した第1領域15
aの透過光および第2領域15bの反射光の信号を得る
手順と同様にして検査を行う(図2(A))。検査光は
ミラーなどを用いることによって、マスク11の表面へ
の照射から裏面への照射へ(その逆も可。)簡単に変え
ることができるようにしてある。
【0031】第3電気信号を見ると、異物27は第1
領域15aの透過領域14に存在しているために第1領
域15aの異物27周辺の電気信号は低いレベルである
ため、異物27部分があまり目立たなくなる。このた
め、第2合成電気信号で異物27を示す電気信号は弱
い(図2(B))。
【0032】したがって第1領域15aの透過光と第2
領域15bの反射光とから得られる検出結果である第1
合成電気信号(図1(B))と、第1領域15aの反
射光と第2領域15bの透過光とから得られる検出結果
である第2合成電気信号(図2(B))との両方の合
成電気信号を比較検討して、異物27の検出を行うとよ
い。
【0033】この結果、検査光を低倍率(この例では光
学倍率100倍程度)に設定したレンズA〜D(21a
〜d)に通すことによって実際に露光に影響を及ぼす異
物だけを自動的に検出することができ、また、遮光パタ
ーン13が微細で複雑なものであった場合でも、異物の
みを容易に検出することができる。
【0034】また、検査光として用いた第1、第2、第
3および第4検査光は、同一光源、この例では例えば水
銀ランプから得られた同一波長(ここでは例えば600
nm)の光を用いている。
【0035】<第2の実施の形態>第2の実施の形態と
して、露光マスクの遮光パターンの裏側に異物があった
場合の異物検査方法につき図4を参照して説明する。図
4は第2の実施の形態の説明に供する図である。遮光パ
ターン13や領域の形状および大きさは第1の実施の形
態と同じである。
【0036】第1の実施の形態と同様にして、第1領域
15aの透過光と第2領域15bの反射光とから得られ
る検出結果である第1合成電気信号(図4(B))
と、第1領域15aの反射光と第2領域15bの透過光
とから得られる検出結果である第2合成電気信号(図
4(C))を得た。検出方法については第1の実施の形
態で既に説明してあるのでここでは省略する。
【0037】第1合成電気信号と第2合成電気信号
とを比べて見ると、第1合成電気信号では、第2領域
15bの遮光パターン13の裏側に異物27があること
がはっきりと分かるのに対して、第2合成電気信号で
は第2領域15bの遮光パターン13によって第4検査
光33が遮られてしまうため、異物27の存在が分から
ない。異物27は遮光パターン13の裏側で固定されて
いれば露光に直接影響を与えることはないが、マスク1
1の搬送などによる衝撃で透過領域14に移動するおそ
れがあるため、検出する必要がある。したがって、この
場合においても、第1領域15aの透過光と第2領域1
5bの反射光とから得られる検出結果である第1合成電
気信号(図4(B))と、第1領域15aの反射光と
第2領域15bの透過光とから得られる検出結果である
第2合成電気信号(図4(C))との両方の結果を比
較検討して検査を行わなければならない。
【0038】これにより、露光マスク11の裏面にある
異物のうち、実際の露光に影響を及ぼすおそれのある異
物27だけを自動的に検出することができる。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば特定の遮光パターンを有する領域が少なくとも2つ以
上繰り返し配設されている露光マスクの裏面に存在する
異物の有無を検査するにあたり、露光マスクの一方の領
域の表面に対して検査光を照射して検出される透過光の
電気信号と、露光マスクの他方の領域の裏面に対して検
査光を照射して検出される反射光の電気信号とを合成し
た合成信号と、逆に上記の一方の領域の裏面に検査光を
照射して得られる反射光の電気信号と、上記の他方の領
域の表面に検査光を照射して得られる透過光の電気信号
とを合成した合成信号との2つの合成信号によって、マ
スクの裏面全体の異物が、その異物のみを示す信号の変
化として表されることによって、微細で複雑な遮光パタ
ーンを有するマスクの裏側にある異物でも容易に検出す
ることができる。また、2つの領域を同時に検査するこ
とができるため、検査する領域の数が多くなればなるほ
ど、検査時間を短縮することができる。
【0040】また、検査光は予め、実際に露光したとき
に影響を及ぼすおそれのある最小の大きさ以上の異物の
みが検出されるように、任意好適に倍率を低くした光学
レンズを通したあとでマスクに照射しているので、検出
する必要のない異物まで検出してしまうことはない。
【0041】このため、露光に影響を及ぼすか否かの判
断に要する時間を短縮することができ、また高品質の露
光マスクを供給することができる。
【0042】また、マスクの遮光パターンの裏側に存在
する異物は、マスクの搬送などの衝撃によってマスクの
透過領域に移動して露光に影響を及ぼすおそれがある
が、この発明の異物検査方法によれば遮光パターンの裏
側に存在している異物もすべて検出することができるの
で、そのようなおそれはなくなる。
【0043】このため、検出および露光に影響を及ぼす
か否かの判断に要する時間を短縮することができ、また
高品質の露光マスクを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、第1の実施の形態の説明に供する概
略的な要部構成断面図であり、(B)は、第1の実施の
形態の説明に供する電気信号特性図である。
【図2】(A)は、第1の実施の形態の説明に供する概
略的な要部構成断面図であり、(B)は、第1の実施の
形態の説明に供する電気信号特性図である。
【図3】露光マスクの表面の一部を表す概略的な平面図
である。
【図4】(A)は、第2の実施の形態の説明に供する概
略的な要部構成断面図であり、(B)および(C)は、
第2の実施の形態の説明に供する電気信号特性図であ
る。
【符号の説明】
11:露光マスク(マスク) 13:遮光パターン 14:透過領域 15:領域 15a:第1領域 15b:第2領域 17:光源 19:第1検査光 21a:レンズA 21b:レンズB 21c:レンズC 21d:レンズD 23:第2検査光 25:第1受光部 27:異物 29:第2受光部 31:第3検査光 33:第4検査光 L:任意の距離 X1 ,X3 :照射開始点 X2 ,X4 :照射終了点 Xm :X1 からX2 に向かって距離Lだけ離れた点 Xn :X3 からX4 に向かって距離Lだけ離れた点 :第1電気信号 :第2電気信号 :第1合成電気信号 :第3電気信号 :第4電気信号 :第2合成電気信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G03F 1/00 - 1/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の遮光パターンを有する領域が少な
    くとも2つ以上繰り返し配設されている露光マスクの裏
    面の異物の有無を、露光マスクの表面および裏面に検査
    光を照射して得られる透過光および反射光から検査する
    にあたり、 前記特定の遮光パターンを有する領域の1つを第1領域
    とし、該第1領域以外の前記領域のうちから選ばれるも
    う1つの領域を第2領域として、 前記第1領域の表面に第1検査光を照射して、前記第1
    領域の透過光から第1透過イメージを得、前記第2領域
    の裏面に第2検査光を照射して、前記第2領域の反射光
    から第1反射イメージを得、得られた前記第1透過イメ
    ージと第1反射イメージとの第1合成イメージを作成
    し、 次に、前記第1領域の裏面に第3検査光を照射して、前
    記第1領域の反射光から第2反射イメージを得、前記第
    2領域の表面に第4検査光を照射して、前記第2領域の
    透過光から第2透過イメージを得、得られた前記第2反
    射イメージと第2透過イメージとの第2合成イメージを
    作成し、 前記第1合成イメージと前記第2合成イメージとによっ
    て、前記露光マスクの前記第1および第2領域の裏面に
    付着している異物の有無を検出することを特徴とする露
    光マスクの異物検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光マスクの異物検査
    方法において、 前記第1透過イメージは、前記第1領域の透過光を前記
    第1領域の裏側に設けた第1受光部で光電変換によって
    第1電気信号として取り出し、 前記第1反射イメージは、前記第2領域の反射光を前記
    第2領域の裏側に設けた第2受光部で光電変換によって
    第2電気信号として取り出し、 前記第1合成イメージは、前記第1電気信号と第2電気
    信号とを加算して得られる第1合成電気信号として作成
    し、 前記第2反射イメージは、前記第1領域の反射光を前記
    第1受光部で光電変換によって第3電気信号として取り
    出し、 前記第2透過イメージは、前記第2領域の透過光を前記
    第2受光部で光電変換によって第4電気信号として取り
    出し、 前記第2合成イメージは、前記第3電気信号と第4電気
    信号とを加算して得られる第2合成電気信号として作成
    し、 前記第1合成電気信号と第2合成電気信号とから、前記
    露光マスクの第1領域および第2領域の裏面に付着して
    いる異物の有無を検出することを特徴とする露光マスク
    の異物検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の露光マスクの異物検査
    方法において、 前記異物の有無は、一定レベルの平坦な前記第1および
    第2合成電気信号のうち、異物部分のみに現れる特異な
    信号のレベル変化により検出することを特徴とする露光
    マスクの異物検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の露光マスクの異物検査
    方法において、 前記第1透過イメージおよび第1反射イメージ、また第
    2反射イメージおよび第2透過イメージは、倍率を低く
    調整した光学レンズに通過させた検査光を前記露光マス
    クに照射して得ることを特徴とする露光マスクの異物検
    査方法。
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