JP3408363B2 - 伝送回路 - Google Patents

伝送回路

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JP3408363B2
JP3408363B2 JP24580695A JP24580695A JP3408363B2 JP 3408363 B2 JP3408363 B2 JP 3408363B2 JP 24580695 A JP24580695 A JP 24580695A JP 24580695 A JP24580695 A JP 24580695A JP 3408363 B2 JP3408363 B2 JP 3408363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS型トランジ
スタを備えた伝送回路の改良に関し、詳しくは、信号の
伝送速度の高速化に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路における伝送回路
の信号伝送の高速化及び低消費電力化が益々要求されて
いる。
【0003】MOS型の半導体メモリにおいて動作速度
の高速化と回路の低消費電力化とを同時に実現した例と
して、従来、Ooishiほか"A Well-Synchronized Sensing
/Equalizing Method for Sub-1.0v Operating Advanced
DRAMs"(Symposium on VLSICircuits Digest of Techni
cal Papers,pp.81- 82,1993)に示されている。この回路
技術は、スタンバイ時のトランジスタのリーク電流を抑
えると共に、アクティブ時には差動信号のセンス速度を
高速化する回路技術である。
【0004】前記の技術を図9に示す。同図はDRAM
(ダイナミックランダムアクセスメモリ)の要部構成を
示し、150はN型MOSセンスアンプトランジスタ、
151はP型MOSリストアトランジスタ、152はイ
コライザである。また、BL、/BLは一対のビット
線、SNはセンスアンプ駆動線、SPはリストアアンプ
駆動線である。
【0005】同図では、スタンバイ状態、即ちメモリセ
ルが非選択状態にある場合には、MOSトランジスタの
基板電圧を深くし、即ち、N型MOSセンスアンプトラ
ンジスタ150の基板電圧を接地電圧GNDより低い電
圧に、P型MOSリストアトランジスタ151の基板電
圧を電源電圧より高い電圧に各々制御することにより、
センスアンプトランジスタ150及びリストアトランジ
スタ151のしきい値電圧を高くして、これ等トランジ
スタのリーク電流を減少させて、低消費電力化を図り、
一方、アクティブ状態、即ち、メモリセルの選択状態で
センスアンプを活性化させる場合には、MOSトランジ
スタの基板電圧を浅くし、即ち、N型MOSセンスアン
プトランジスタ150の基板電圧を接地電圧GNDに、
P型MOSリストアトランジスタ151の基板電圧を電
源電圧に各々制御することにより、これ等MOSトラン
ジスタのしきい値電圧を低くして、これ等MOSトラン
ジスタのドレイン電流を増大させて、センス速度を高速
化している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、DRAMのセンスアンプのように、ビッ
ト線上にメモリセルの信号電荷が現われるのを待って所
定のタイミングでセンスアンプを活性化させるダイナミ
ック型の回路では、センスアンプを活性化するタイミン
グが予知されているため、そのタイミングに合わせて基
板電圧をダイナミック信号で制御することができるもの
の、ゲートに入力信号を受けてドレインから信号を出力
するスタティック型の回路では、入力信号の入力タイミ
ングが予知されないため、MOSトランジスタの基板電
圧を入力信号の入力タイミングに合わせて変化させるこ
とは困難である。従って、スタティック型の回路に対し
て、前記従来の基板電圧の変更制御の技術を適用するこ
とは困難であった。
【0007】今後、半導体集積回路の低電圧化が進行す
るに従い、MOSトランジスタのしきい値電圧を固定し
たままスタンバイ時のトランジスタのリーク電流を抑
え、且つアクティブ時の電流駆動能力を上げることは増
々困難となってくる。MOSトランジスタのドレイン電
流を増大させるためには、そのしきい値電圧を低くする
必要があるが、このしきい値電圧を低く設定すると、ス
タンバイ時のリーク電流が増大してしまう欠点が生じ
る。従って、スタティック型の回路に対しても前記従来
の基板電圧の変更制御を適用できる構成を採用すること
が望まれる。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、その目的は、ゲートで入力信号を受け且つドレ
インから信号を出力するMOSトランジスタを備えたス
タティック型の伝送回路において、そのMOSトランジ
スタの基板電圧を、そのゲートに入力される信号の入力
タイミングに同期してスタティックに変化させることに
より、しきい値電圧をスタンバイ時に高く、アクティブ
時に低く変更して、スタンバイ時のMOSトランジスタ
のリーク電流を抑えると共に、アクティブ時にはドレイ
ン電流の増大により信号の伝送速度を高速化する伝送回
路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の伝送回路では、伝送MOSトランジスタ、
即ち、ゲートで入力信号を受け、ソースが電源に接続さ
れ、ドレインから出力信号を出力するMOSトランジス
タを備えた伝送回路において、前記伝送MOSトランジ
スタのゲートと基板との間に容量素子を挿入し、ゲート
- 基板間のカップリング容量を用いて入力信号の変化に
応じて伝送MOSトランジスタの基板電圧を制御する。
【0010】即ち、請求項1記載の発明の伝送回路は、
入力信号をゲートで受け、ソースが第1の電源に接続さ
れ、ドレインから出力信号を出力するP型の伝送MOS
トランジスタを備えた伝送回路において、前記伝送MO
Sトランジスタのゲートと基板との間に配置された容量
素子を備えると共に、ゲートで前記第1の電源の電圧よ
りも高い電圧を受け、ソース及び基板が前記第1の電源
の電圧よりも高い電圧を有する第2の電源に接続され、
ドレインが前記伝送MOSトランジスタの基板に接続さ
れた他のP型MOSトランジスタを備えることを特徴と
する。
【0011】更に加えて、請求項記載の発明は、前記
請求項記載の伝送回路において、他のP型MOSトラ
ンジスタがゲートで受ける電圧は、第1の電源の電圧よ
りも高い電圧を有する第2の電源の電圧であることを特
徴とする。
【0012】更にまた、請求項記載の発明は、前記請
求項記載の伝送回路において、他のP型MOSトラン
ジスタがゲートで受ける電圧は、入力信号の入力後に第
1の電源の電圧よりも高い電圧となる制御信号の電圧で
あることを特徴とする。
【0013】請求項記載の発明は、前記請求項記載
の伝送回路において、容量素子の容量値は、伝送MOS
トランジスタのソース又はドレインの拡散層の容量をC
sd、第1の電源の電圧をVcc、第1の電源の電圧よ
りも高い電圧をVpp、前記伝送MOSトランジスタの
ゲート- 基板間容量をCgとして、 {Csd・(2Vpp−Vcc)}/(2Vcc−Vpp)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする。
【0014】また、請求項記載の発明は、前記請求項
記載の伝送回路において、ゲートが第1の電源に接続
され、ソースが伝送MOSトランジスタの基板に接続さ
れ、ドレインが前記第1の電源に接続されるN型MOS
トランジスタを有することを特徴とする。
【0015】更に、請求項記載の発明の伝送回路は、
入力信号をゲートで受け、ソースが第1の電源に接続さ
れ、ドレインから出力信号を出力するN型MOSトラン
ジスタを備えた伝送回路において、前記伝送MOSトラ
ンジスタのゲートと基板との間に配置された容量素子を
備えると共に、ゲートで前記第1の電源の電圧よりも低
い電圧を受け、ソース及び基板が前記第1の電源の電圧
よりも低い電圧を有する第2の電源に接続され、ドレイ
ンが前記伝送MOSトランジスタの基板に接続された他
のN型MOSトランジスタを備えることを特徴とする。
【0016】加えて、請求項記載の発明は、前記請求
記載の伝送回路において、他のN型MOSトランジ
スタがゲートで受ける電圧は、第1の電源の電圧よりも
低い電圧を有する第2の電源の電圧であることを特徴と
する。
【0017】更に加えて、請求項記載の発明は、前記
請求項記載の伝送回路において、他のN型MOSトラ
ンジスタがゲートで受ける電圧は、入力信号の入力後に
第1の電源の電圧よりも低い電圧となる制御信号の電圧
であることを特徴としている。
【0018】更にまた、請求項記載の発明は、前記請
求項記載の伝送回路において、容量素子の容量値は、
伝送MOSトランジスタのソース又はドレインの拡散層
の容量をCsd、第1の電源の電圧をVss、第1の電
源の電圧よりも低い電圧をVBB、前記伝送MOSトラ
ンジスタのゲート- 基板間容量をCgとして、 {Csd・(2VBB−Vss)}/(2Vss−VBB)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする。
【0019】請求項10記載の発明は、前記請求項
載の伝送回路において、ゲートが第1の電源に接続さ
れ、ソースが伝送MOSトランジスタの基板に接続さ
れ、ドレインが前記第1の電源に接続されるP型MOS
トランジスタを有することを特徴とする。
【0020】また、請求項11記載の発明の伝送回路
は、相補な入力信号線の一方にゲートが接続され、ソー
スが第1の電源に接続され、相補な出力信号線の一方に
ドレインが接続されたP型の第1の伝送MOSトランジ
スタと、ゲートが前記相補な入力信号線の他方に接続さ
れ、ソースが前記第1の電源に接続され、ドレインが前
記相補な出力信号線の他方に接続されたP型の第2の伝
送MOSトランジスタとを備えた伝送回路において、前
記第1の伝送MOSトランジスタのゲートと基板との間
に配置された第1の容量素子と、前記第2の伝送MOS
トランジスタのゲートと基板との間に配置された第2の
容量素子とを備えると共に、ゲートでプリチャージ信号
を受け、ソース及び基板が前記第1の電源の電圧よりの
高い電圧を有する第2の電源に接続され、ドレインが前
記第1の伝送MOSトランジスタの基板に接続された第
3のP型MOSトランジスタと、ゲートで前記プリチャ
ージ信号を受け、ソース及び基板が前記第2の電源に接
続され、ドレインが前記第2の伝送MOSトランジスタ
の基板に接続された第4のP型MOSトランジスタとを
備えたことを特徴とする。
【0021】更に、請求項12記載の発明は、前記請求
11記載の伝送回路において、更に、プリチャージ信
号を受けて、相補な入力信号線を第1の電源の電圧にプ
リチャージする入力信号線プリチャージ手段と、相補な
出力信号線を前記第1の電源電圧よりも低い電圧を有す
る第3の電源の電圧にプリチャージする出力信号線プリ
チャージ手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】加えて、請求項13記載の発明は、前記請
求項11記載の伝送回路において、各々、ゲート及びソ
ースが第1の電源に接続され、ドレインが各々第1及び
第2の伝送MOSトランジスタの基板に接続された第1
及び第2のN型MOSトランジスタを別途備えたことを
特徴とする。
【0023】更に加えて、請求項14記載の発明は、前
記請求項11記載の伝送回路において、第1及び第2の
容量素子の容量値は、各々、第1及び第2の伝送MOS
トランジスタのソース又はドレインの拡散層の容量をC
sd、第1の電源の電圧をVcc、第2の電源の電圧を
Vpp、前記第1及び第2の伝送MOSトランジスタの
ゲート- 基板間容量をCgとして、 {Csd・(2Vpp−Vcc)}/(2Vcc−Vpp)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする。
【0024】請求項15記載の発明の伝送回路は、相補
な入力信号線の一方にゲートが接続され、ソースが第1
の電源に接続され、相補な出力信号線の一方にドレイン
が接続されたN型の第1の伝送MOSトランジスタと、
ゲートが前記相補な入力信号線の他方に接続され、ソー
スが前記第1の電源に接続され、ドレインが前記相補な
出力信号線の他方に接続されたN型の第2の伝送MOS
トランジスタとを備えた伝送回路において、前記第1の
伝送MOSトランジスタのゲートと基板との間に配置さ
れた第1の容量素子と、前記第2の伝送MOSトランジ
スタのゲートと基板との間に配置された第2の容量素子
とを備えると共に、ゲートでプリチャージ信号を受け、
ソース及び基板が前記第1の電源の電圧よりに低い電圧
を有する第2の電源に接続され、ドレインが前記第1の
伝送MOSトランジスタの基板に接続された第3のN型
MOSトランジスタと、ゲートで前記プリチャージ信号
を受け、ソース及び基板が前記第2の電源に接続され、
ドレインが前記第2の伝送MOSトランジスタの基板に
接続された第4のN型MOSトランジスタとを備えたこ
とを特徴とする。
【0025】また、請求項16記載の発明は、前記請求
15記載の伝送回路において、更に、プリチャージ信
号を受けて、相補な入力信号線を第1の電源の電圧にプ
リチャージする入力信号線プリチャージ手段と、前記相
補な出力信号線を前記第1の電源の電圧よりも高い第3
の電源の電圧にプリチャージする出力信号線プリチャー
ジ手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】更に、請求項17記載の発明は、前記請求
15記載の伝送回路において、各々、ゲート及びソー
スが第1の電源に接続され、ドレインが各々第1及び第
2の伝送MOSトランジスタの基板に接続された第1及
び第2のP型MOSトランジスタを別途備えたことを特
徴とする。
【0027】加えて、請求項18記載の発明は、前記請
求項15記載の伝送回路において、第1及び第2の容量
素子の容量値は、各々、第1及び第2の伝送MOSトラ
ンジスタのソース又はドレインの拡散層の容量をCs
d、第1の電源の電圧をVss、第2の電源の電圧をV
BB、前記第1及び第2の伝送MOSトランジスタのゲ
ート- 基板間容量をCgとして、 {Csd・(2VBB−Vss)}/(2Vss−VBB)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする。
【0028】以上の構成により、請求項1ないし請求項
18記載の発明では、伝送MOSトランジスタのゲート
の電圧の変化と同じタイミングでその基板の電圧を制御
するので、伝送MOSトランジスタのオフ時には、基板
電圧を深く(しきい値電圧を大きく)し、MOSトラン
ジスタのオン時には、基板電圧を浅く(しきい値電圧を
小さく)して、信号の伝送時にスタティックに基板電圧
を制御することができる。その結果、スタンバイ時に
は、伝送MOSトランジスタの大きなしきい値電圧によ
りリーク電流を抑え、アクティブ時には、伝送MOSト
ランジスタのドレイン電流を増大させて、信号の伝送速
度を高速化することが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。先ず最初に、本願発明
に関連する基礎的な技術を説明する。
【0030】(関連技術) 図1及び図2は本願発明に関連する基礎技術の伝送回路
を示す。
【0031】図1(a)において、1はP型の伝送MO
Sトランジスタ、100は基板電圧制御手段を構成する
スイッチ回路であって、このスイッチ回路100は、P
型のMOSトランジスタ2と、他のP型のMOSトラン
ジスタ3とを備える。
【0032】前記P型の伝送MOSトランジスタ1は、
そのゲートで入力信号INを受け、そのソースが第1の
電源Vcc(以下、第1の電源の電圧(正電位の所定電
圧値)もVccで示す)に接続され、そのドレインから
出力信号OUTを出力する。
【0033】前記スイッチ回路100において、P型M
OSトランジスタ2は、入力信号INとは反対の位相で
且つ振幅が第1の電源Vccの電圧よりも高い電圧の昇
圧電源(第2の電源)Vpp(以下、昇圧電源の電圧も
Vppで示す)の信号(第2の信号)XINPを入力
し、この信号XINPをゲートで受け、ソースが前記昇
圧電源Vppに接続され、ドレインが前記P型の伝送M
OSトランジスタ1の基板に接続される。また、他のP
型MOSトランジスタ3は、ゲートで前記入力信号IN
を受け、ソースが第1の電源Vccに接続され、ドレイ
ンが前記P型の伝送MOSトランジスタ1の基板に接続
されている。
【0034】以上のように構成された伝送回路につい
て、以下、図2を用いてその動作を説明する。
【0035】図2(a)は、図1(a)の入力信号I
N、XINP及びP型の伝送MOSトランジスタ1の基
板電圧VNWの関係を示す。入力信号INがハイレベ
ル、即ちP型の伝送MOSトランジスタ1がオフ状態の
場合は、スイッチ回路100のP型MOSトランジスタ
2がオンし、他のP型MOSトランジスタ3がオフする
ので、伝送MOSトランジスタ1の基板電圧VNWは昇
圧電源の電圧Vppである。入力信号INがロウレベ
ル、即ち伝送MOSトランジスタ1がオン状態の場合
は、スイッチ回路100のP型MOSトランジスタ2が
オフし、他のP型MOSトランジスタ3がオンするの
で、伝送MOSトランジスタ1の基板電圧VNWは第1
の電源電圧Vccになる。
【0036】P型MOSトランジスタでは、その基板電
圧が高い方がしきい値電圧の絶対値Vthpは高く、ド
レイン電流は小さくなる。従って、P型の伝送MOSト
ランジスタ1のオフ状態、即ち伝送回路のスタンバイ状
態では、P型伝送MOSトランジスタ1のしきい値電圧
が大きいので、この伝送MOSトランジスタ1のリーク
電流を抑えることができる一方、P型の伝送MOSトラ
ンジスタ1のオン状態、即ち伝送回路のアクティブ状態
では、P型伝送MOSトランジスタ1のしきい値電圧が
小さくなって、伝送MOSトランジスタ1のドレイン電
流が増大し、信号の高速伝送が行われる。
【0037】よって、伝送MOSトランジスタ1の基板
電圧をそのゲート電圧と同じタイミングで、そのゲート
電圧の変化方向と同じ方向に変化させることにより、ス
タンバイ時における伝送MOSトランジスタのリーク電
流を抑えると共に、アクティブ時には信号の伝送速度の
高速化を図ることができる。
【0038】図1(b)は、同図(a)のP型MOSト
ランジスタをN型MOSトランジスタで構成した場合の
伝送回路を示す。即ち、同図(b)において、4はゲー
トが入力信号INに接続され、ソースが例えば零電圧の
第1の電源Vssに接続され、ドレインから出力信号を
出力するN型の伝送MOSトランジスタである。
【0039】また、101はスイッチ回路である。この
スイッチ回路101において、5はゲートが入力信号I
Nとは反対の位相で振幅が第1の電源電圧Vssよりも
低い例えば負値の電圧を有する第2の電源(降圧電源)
VBBの電圧である信号XINBを受け、ソースが降圧
電源の電圧VBBに接続され、ドレインが前記N型の伝
送MOSトランジスタ4の基板に接続されたN型MOS
トランジスタ、6はゲートで入力信号INを受け、ソー
スが第1の電源Vssに接続され、ドレインが前記N型
の伝送MOSトランジスタ4の基板に接続されている他
のN型MOSトランジスタである。
【0040】図2(b)は、本関連技術の伝送回路の動
作を示す。N型MOSトランジスタでは、その基板電圧
が低い方がしきい値電圧の絶対値Vthpは高く、ドレ
イン電流は小さくなる。N型MOSトランジスタを用い
た本関連技術では、同図(a)との比較から判るよう
に、信号IN、XINBのレベル変化が逆になるのみで
あり、同図(a)の場合と同様にスタンバイ時に伝送M
OSトランジスタ4の基板電圧を降圧電源の電圧VBB
に、アクティブ時には基板電圧を第1の電源電圧Vss
に制御することにより、スタンバイ時での伝送MOSト
ランジスタ4のリーク電流を抑えると共に、アクティブ
時ではN型伝送MOSトランジスタ4のドレイン電流を
増大させて、信号の伝送速度の高速化を図ることができ
る。
【0041】(第1の実施の形態) 図3は本発明の第1の実施の形態の伝送回路を示す。
【0042】図3(a)において、7はP型の伝送MO
Sトランジスタ、8は容量素子、9は他のP型MOSト
ランジスタ、10はN型MOSトランジスタである。
【0043】前記P型の伝送MOSトランジスタ7は、
ゲートで入力信号INを受け、ソースが第1の電源Vc
cに接続され、ドレインから出力信号OUTを出力す
る。前記容量素子8は、前記伝送MOSトランジスタ7
のゲートと基板との間に接続される。前記他のP型MO
Sトランジスタ9は、ゲート、ソース及び基板が前記第
1の電源電圧よりも高い電圧を有する第2の電源(昇圧
電源)Vppに接続され、ドレインが前記伝送MOSト
ランジスタ7の基板に接続される。前記N型MOSトラ
ンジスタ10は、ゲート及びソースが第1の電源Vcc
に接続され、ドレインが前記伝送MOSトランジスタ7
の基板に接続される。
【0044】図4(a)は、前記図3(a)のP型の伝
送MOSトランジスタ7の断面及び容量素子8を示す。
同図(a)において、15はP型の伝送MOSトランジ
スタ7のゲート、16はそのソース、17はそのドレイ
ン、18は基板である。また、Cgはその基板- ゲート
間の寄生容量、Csは基板ーソース間寄生容量、Cdは
基板- ドレイン間の寄生容量、Ccは容量素子8の容量
である。
【0045】以上のように構成された伝送回路について
図4を用いて、以下、その動作を説明する。
【0046】伝送MOSトランジスタ7の基板電圧VN
Wは、昇圧電源の電圧Vppと、第1の電源電圧Vcc
よりもN型MOSトランジスタ10のしきい値電圧Vt
hn分だけ低い電圧Vcc−Vthnとの間の電圧範囲
で保たれる。なぜなら、基板電圧VNWが昇圧電源の電
圧Vppよりも高くなった場合には、他のP型MOSト
ランジスタ9がオンして、基板電圧VNWを昇圧電源の
電圧Vppまで下げる。一方、基板電圧VNWが電圧V
cc−Vthnよりも低くなった場合には、N型MOS
トランジスタ10がオンして、基板電圧VNWをこの電
圧Vcc−Vthnまで上げるからである。このこと
は、基板電圧VNWが高くなって、伝送トランジスタ7
のソース- 基板間に高電圧が印加されることに起因する
伝送トランジスタ7の破壊を防ぎ、一方、基板電圧VN
Wが低くなって、伝送トランジスタ7のソース(第1の
電源Vcc)から基板へのキャリアの注入に起因するラ
ッチアップが生じることを防ぐ。このように、伝送MO
Sトランジスタ7の基板電圧VNWは昇圧電源の電圧V
ppから電圧Vcc−Vthnの間に保たれる。
【0047】P型の伝送MOSトランジスタ7のゲート
電圧、即ち入力信号INの電圧レベルが第1の電源電圧
Vccの時、基板電圧VNWが昇圧電源の電圧Vppで
あったと仮定する。入力信号INの電圧レベルが第1の
電源電圧Vccから下がった場合、電圧Vcc−Vth
pで伝送MOSトランジスタ7はオンする。この時、P
型MOSトランジスタ9及びN型MOSトランジスタ1
0はオフ状態であり、伝送MOSトランジスタ7の基板
ノードはハイインピーダンス状態になる(従って、この
両MOSトランジスタ9、10により、伝送MOSトラ
ンジスタ7の基板ノードをハイインピーダンスにする調
整手段を構成する)。従って、この時には、基板電圧V
NWは、容量素子8とのカップリングによってゲートの
電圧と同一方向にシフト、即ち昇圧電源の電圧Vppか
ら低い電圧側に変化する。
【0048】次に、ゲート電圧が第1の電源電圧Vcc
から零値に変化した場合、伝送MOSトランジスタ7の
基板18の電圧VNWは、基板ノードの電荷保存則によ
り、 VPP-Vcc ×(Cc+Cb-Cd)/(Cc+Cb+Cs+Cd)(=VNWL) となるか、又は前記基板電圧VNWLが電圧Vcc−V
thnより低い値のときには、N型MOSトランジスタ
10がオンして、電圧Vcc−Vthn付近の値にな
る。この時、基板電圧がゲート電圧に連動して下がるの
で、伝送MOSトランジスタ7のしきい値電圧Vthp
は小さくなり、ドレイン電流は増大し、従って、信号の
伝送速度は高速化する。
【0049】前記関連技術のように伝送MOSトランジ
スタ7のゲートに入力される入力信号INとは別の制御
信号XINPで基板電圧を制御するのではなく、本実施
の形態では、入力信号IN自体で基板電圧を変化させる
ことにより、伝送回路が非活性(オフ)状態の時は、伝
送MOSトランジスタ7のしきい値電圧を大きくし、リ
ーク電流を抑えて、低消費電力化を図る一方、伝送回路
が活性(オン)状態の時は、伝送MOSトランジスタの
しきい値電圧を小さくし、ドレイン電流を増大させて、
信号伝送の高速化を達成することができる。
【0050】ここで、伝送MOSトランジスタ7のラッ
チアップの防止のためには、そのソース- 基板間のpn
接合に順方向のバイアスが印加されないように、伝送M
OSトランジスタ7がオン状態の時の基板電圧VNWの
値は、ソース電圧(第1の電源電圧Vcc)以上である
ことが望ましい。入力信号INが第1の電源電圧Vcc
から零値に変化する場合、基板電圧VNWが昇圧電源の
電圧Vppから第1の電源電圧Vccの範囲で変化する
ためには、基板ノードの電荷保存則により、ゲート- 基
板間のカップリング容量である容量素子8の値は、ソー
ス及びドレインの拡散層の容量がほぼ等しい(Cs=C
d=Csd)として、 Cc(VPP-VCC)+Cs(VPP-VCC)+Cd(VPP-0)+Cg(VPP-VCC) ≦Cc(VCC-0)+Cg(VCC-0) 即ち、Cc≧Csd ×(2VPP-VCC)/(2VCC-VPP)-Cg となる。例えば、Vcc=3v、Vpp=4.5vの場
合には、Cc≧4Csd-Cg である。従って、伝送MOSトラ
ンジスタ7のゲート- 基板間に挿入する容量素子8の容
量値が、 [Csd ×(2VPP-VCC)]/(2VCC-VPP)-Cg 以上であれば、伝送MOSトランジスタ7の信頼性が保
たれたまま、前記の高速化、低消費電力化の効果を実現
することができる。
【0051】尚、本実施の形態では、図3(a)の他の
P型MOSトランジスタ9のゲートを昇圧電源Vppに
接続したが、入力信号INの入力前(即ち、入力信号I
Nが図2(a)に示す電圧レベルVccにある期間)に
P型MOSトランジスタ9をオンさせて、伝送MOSト
ランジスタ7の基板電圧を昇圧電源の電圧Vppに調整
する観点から、入力信号INの入力後(図2(a)に示
す電圧レベルVssに変化後)に昇圧電源の電圧Vpp
となる制御信号を前記他のP型MOSトランジスタ9の
ゲートに入力する構成としてもよい。
【0052】図3(b)及び図4(b)は、伝送MOS
トランジスタの導電型がN型である場合の伝送回路の構
成を示す。この伝送回路では、N型の伝送MOSトラン
ジスタ11と、容量素子12と、他のN型MOSトラン
ジスタ13と、P型MOSトランジスタ14とを備え
る。この伝送回路では、前記図1(b)の回路と同様
に、入力信号INが第1の電源電圧(接地電圧)Vss
の場合、即ち伝送MOSトランジスタ11がオフ状態の
場合は、N型の伝送MOSトランジスタ11の基板電圧
Vpwは第1の電源電圧Vssよりも低い第2の電源
(降圧電源)の電圧VBBに、入力信号INが上昇遷移
して、伝送MOSトランジスタ11がオン状態の場合に
は、N型の伝送MOSトランジスタ11の基板電圧Vp
wは第1の電源電圧Vssに各々遷移するので、その構
成の詳細な説明を省略する。この伝送回路でも図3
(a)及び図4(a)の伝送回路と同様の効果を奏す
る。
【0053】(第2の実施の形態) 図5は本発明の第2の実施の形態の伝送回路であって、
P型MOSトランジスタのアンプで構成された差動伝送
回路を示す。
【0054】図5において、DIN、XDINは相補な
入力信号線、DOUT、XDOUTは相補な出力信号
線、51、52はP型の第1及び第2の伝送MOSトラ
ンジスタで構成されたアンプ、53、54は第1及び第
2の容量素子、55、56は各々第3及び第4のP型M
OSトランジスタ、57、58は各々第1及び第2のN
型MOSトランジスタ、59は入力信号線プリチャージ
回路(入力信号線プリチャージ手段)、60は出力信号
線プリチャージ回路(出力信号線プリチャージ手段)、
65、66はN型MOSトランジスタより成るラッチ回
路である。
【0055】前記P型の第1の伝送MOSトランジスタ
51は、ゲートが一方の入力信号線DINに接続され、
ソースが第1の電源Vccに接続され、ドレインが一方
の出力信号線DOUTに接続される。前記P型の第2の
伝送MOSトランジスタ52は、ゲートが他方の入力信
号線XDINに接続され、ソースが第1の電源Vccに
接続され、ドレインが他方の出力信号線XDOUTに接
続される。前記第1の容量素子53は、第1の伝送MO
Sトランジスタ51のゲートと基板との間に配置され、
第2の容量素子54は第2の伝送MOSトランジスタ5
2のゲートと基板との間に配置される。
【0056】また、前記第3のP型MOSトランジスタ
55は、ゲートで図6に示すプリチャージ信号XPRE
Pを受け、ソース及び基板が昇圧電源(第2の電源)V
ppに接続され、ドレインが前記第1の伝送MOSトラ
ンジスタ51の基板に接続される。前記第4のP型MO
Sトランジスタ56も同様に、ゲートで前記プリチャー
ジ信号XPREPを受け、ソース及び基板が昇圧電源V
ppに接続され、ドレインが前記第2の伝送MOSトラ
ンジスタ52の基板に接続される。従って、この両P型
MOSトランジスタ55、56は、プリチャージ信号X
PREPの受信時(即ち、後述する入力信号線DIN、
XDINのプリチャージ時)に、各伝送MOSトランジ
スタ51、52の基板電圧VNWを昇圧電源の電圧Vp
pに制御する。
【0057】前記第1及び第2のN型MOSトランジス
タ57、58は、各々、ゲート及びソースが第1の電源
Vccに接続され、ドレインが各々前記第1及び第2の
伝送MOSトランジスタ51、52の基板に接続され
る。従って、この両MOSトランジスタ57、58は、
各々、第1及び第2の伝送MOSトランジスタ51、5
2の基板電圧VNWが電圧Vcc−Vthn(Vthn
はN型MOSトランジスタ57、58のしきい値電圧)
よりも下がらないように制御する。
【0058】前記入力信号線プリチャージ回路59は、
2個のP型MOSトランジスタ61、62から成り、図
6に示すプリチャージ信号PREの反転信号XPREを
受けてオンし、相補な入力信号線DIN、XDINを第
1の電源電圧Vccにプリチャージする。
【0059】前記出力信号線プリチャージ回路60は、
2個のN型MOSトランジスタ63、64から成り、図
6に示すプリチャージ信号PREを受けてオンし、相補
な出力信号線DOUT、XDOUTを第3の電源の電圧
Vss(第1の電源の電圧Vccより低い電圧、例えば
接地電圧)にプリチャージする。
【0060】前記ラッチ回路65、66は、出力信号線
DOUT、XDOUTの信号をラッチする。
【0061】以下、本実施の形態の差動伝送回路の動作
を図6を用いて説明する。
【0062】図6は図5の差動伝送回路の動作波形を示
し、入力信号線用のプリチャージ信号PRE、その反転
信号XPRE、出力信号線用のプリチャージ信号XPR
EP、及び2個の伝送MOSトランジスタ(アンプ)5
1、52のオンする側の基板電圧VNWを示している。
【0063】差動伝送回路がスタンバイ状態のとき、即
ちプリチャージ時には、相補の入力信号線DIN、XD
INは第1の電源電圧Vccに、相補の出力信号線DO
UT、XDOUTは第3の電源電圧(接地電圧)Vss
に、各々プリチャージされる。この時、伝送MOSトラ
ンジスタ51、52の基板ノードも各々第3及び第4の
P型MOSトランジスタ55、56により昇圧電源の電
圧Vppにプリチャージされる。このプリチャージ終了
後、各伝送MOSトランジスタ51、52の基板ノード
はハイインピーダンス状態となる。
【0064】次に、入力信号が入力されて、相補の入力
信号線DIN、XDINの一方(例えば入力信号線DI
N)がロウレベルに下がると、第1の容量素子53によ
り、このロウレベルに下がった入力信号線DIN側の伝
送MOSトランジスタ51の基板電圧も、第1の容量素
子53によるカップリングで、昇圧電源の電圧Vppか
ら下がる。即ち、オンする側の伝送MOSトランジスタ
51のしきい値電圧が入力信号DINの遷移に従って小
さくなる。その結果、このオンする側の伝送MOSトラ
ンジスタ51では、基板電圧が昇圧電源の電圧Vppに
固定される場合に比べて、ドレイン電流が増大する。よ
って、出力信号線DOUTのドライブ能力が高まるの
で、出力信号線DOUTを第1の電源電圧Vccに高速
に引き上げることができる。図6において、出力信号線
DOUT、XDOUTの電圧波形では、このように基板
電圧を変化させた場合の記号Aで示す波形は、基板電圧
を昇圧電源の電圧Vppに固定した場合の記号Bで示す
波形に比べて、信号伝送速度の高速化が図られているこ
とが判る。
【0065】このように、プリチャージ時には伝送MO
Sトランジスタの基板電圧を上げてリーク電流を減少さ
せる一方、入力信号の入力時には、その入力と同時に基
板電圧を下げることにより、信号伝送の高速化を実現で
きる。
【0066】尚、第1及び第2の容量素子53、54の
容量値を既述の通り、 [Csd×(2VPP-VCC)]/(2VCC-VPP)-Cg 以上に設定すれば、P型の伝送トランジスタ51、52
のラッチアップを防止でき、より信頼性の高まった伝送
回路を実現できるのは言うまでもない。
【0067】図7は、前記図5のP型MOSトランジス
タ51、52をN型MOSトランジスタで構成する場合
の差動伝送回路を示す。この差動伝送回路は、相補な入
力信号線DIN、XDIN、相補な出力信号線DOU
T、XDOUT、N型の第1及び第2の伝送MOSトラ
ンジスタ81、82で構成されたアンプ、第1及び第2
の容量素子83、84、第3及び第4のN型MOSトラ
ンジスタ85、86、第1及び第2のP型MOSトラン
ジスタ87、88、2個のN型MOSトランジスタ9
1、92により構成される入力信号線プリチャージ回路
(入力信号線プリチャージ手段)89、2個のP型MO
Sトランジスタ93、94により構成される出力信号線
プリチャージ回路(出力信号線プリチャージ手段)9
0、及びN型MOSトランジスタ81、82より成るラ
ッチ回路とを備える。
【0068】前記N型の伝送MOSトランジスタで構成
される差動伝送回路は、各信号の電圧レベル変化が、図
8に示すように、図5に示す差動伝送回路についての図
6の動作波形とは反対の関係になるだけであるので、そ
の構成の詳細な説明を省略する。この差動伝送回路にお
いても、図5に示した差動伝送回路と同様の効果を奏す
る。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項18記載の伝送回路によれば、伝送MOSトランジ
スタのゲート電圧の変化と同じタイミングでその基板電
圧を制御したので、伝送MOSトランジスタのオフ時に
はその基板電圧を深く(しきい値電圧を大きく)する一
方、伝送MOSトランジスタのオン時にはその基板電圧
を浅く(しきい値電圧を小さく)して、信号の伝送時に
スタティックに基板電圧を制御することができ、よっ
て、スタンバイ時の伝送MOSトランジスタのリーク電
流を小さく抑制できると共に、アクティブ時には伝送M
OSトランジスタのドレイン電流を増大させて、信号の
伝送速度を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に関連する基礎技術の伝送回路を示す
回路図である。
【図2】同関連技術の伝送回路の動作を説明する信号波
形図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の伝送回路を示す回
路図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の伝送回路の動作を
説明する信号波形図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の伝送回路を示す回
路図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の伝送回路の動作を
説明する信号波形図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の伝送回路の伝送M
OSトランジスタの導電型をN型とした場合の伝送回路
を示す回路図である。
【図8】図7の伝送回路の動作を説明する信号波形図で
ある。
【図9】従来の伝送回路を示す回路図である。
【符号の説明】
IN 入力信号 1、7 P型の伝送MOSトランジス
タ 2、14 P型MOSトランジスタ XINP 信号(第2の信号) 3 他のP型MOSトランジスタ 4、11 N型の伝送MOSトランジス
タ 6、13 他のN型のMOSトランジス
タ 8、12 容量素子 9 他のP型MOSトランジスタ
(調整手段) 10 N型のMOSトランジスタ
(調整手段) 51 P型の第1の伝送MOSトラ
ンジスタ 52 P型の第2の伝送MOSトラ
ンジスタ 53、83 第1の容量素子 54、84 第2の容量素子 XPREP、XPRE PREB、PRE プリチャージ信号 55 第3のP型MOSトランジス
タ 56 第4のP型MOSトランジス
タ 57 第1のN型MOSトランジス
タ 58 第2のN型MOSトランジス
タ 59、89 入力信号線プリチャージ回路 (入力信号線プリチャージ手段) 60、90 出力信号線プリチャージ回路 (出力信号線プリチャージ手段) 81 N型の第1の伝送MOSトラ
ンジスタ 82 N型の第2の伝送MOSトラ
ンジスタ 85 第3のN型MOSトランジス
タ 86 第4のN型MOSトランジス
タ 87 第1のP型MOSトランジス
タ 88 第2のP型MOSトランジス
タ 100、101 スイッチ回路(基板電圧制御
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−95046(JP,A) 特開 平7−95032(JP,A) 特開 平7−86917(JP,A) 特開 平9−8642(JP,A) 特開 平8−228145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号をゲートで受け、ソースが第1
    の電源に接続され、ドレインから出力信号を出力するP
    型の伝送MOSトランジスタを備えた伝送回路におい
    て、 前記伝送MOSトランジスタのゲートと基板との間に配
    置された容量素子を備えると共に、 ゲートで前記第1の電源の電圧よりも高い電圧を受け、
    ソース及び基板が前記第1の電源の電圧よりも高い電圧
    を有する第2の電源に接続され、ドレインが前記伝送M
    OSトランジスタの基板に接続された他のP型MOSト
    ランジスタを備えることを特徴とする伝送回路。
  2. 【請求項2】 他のP型MOSトランジスタがゲートで
    受ける電圧は、第1の電源の電圧よりも高い電圧を有す
    る第2の電源の電圧であることを特徴とする請求項
    載の伝送回路。
  3. 【請求項3】 他のP型MOSトランジスタがゲートで
    受ける電圧は、入力信号の入力後に第1の電源の電圧よ
    りも高い電圧となる制御信号の電圧であることを特徴と
    する請求項記載の伝送回路。
  4. 【請求項4】 容量素子の容量値は、 伝送MOSトランジスタのソース又はドレインの拡散層
    の容量をCsd、第1の電源の電圧をVcc、第1の電
    源の電圧よりも高い電圧をVpp、前記伝送MOSトラ
    ンジスタのゲート- 基板間容量をCgとして、 {Csd・(2Vpp−Vcc)}/(2Vcc−Vpp)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする請求
    記載の伝送回路。
  5. 【請求項5】 ゲートが第1の電源に接続され、ソース
    が伝送MOSトランジスタの基板に接続され、ドレイン
    が前記第1の電源に接続されるN型MOSトランジスタ
    を有することを特徴とする請求項記載の伝送回路。
  6. 【請求項6】 入力信号をゲートで受け、ソースが第1
    の電源に接続され、ドレインから出力信号を出力するN
    型の伝送MOSトランジスタを備えた伝送回路におい
    て、 前記伝送MOSトランジスタのゲートと基板との間に配
    置された容量素子を備えると共に、 ゲートで前記第1の電源の電圧よりも低い電圧を受け、
    ソース及び基板が前記第1の電源の電圧よりも低い電圧
    を有する第2の電源に接続され、ドレインが前記伝送M
    OSトランジスタの基板に接続された他のN型MOSト
    ランジスタを備えることを特徴とする伝送回路。
  7. 【請求項7】 他のN型MOSトランジスタがゲートで
    受ける電圧は、第1の電源の電圧よりも低い電圧を有す
    る第2の電源の電圧であることを特徴とする請求項
    載の伝送回路。
  8. 【請求項8】 他のN型MOSトランジスタがゲートで
    受ける電圧は、入力信号の入力後に第1の電源の電圧よ
    りも低い電圧となる制御信号の電圧であることを特徴と
    する請求項記載の伝送回路。
  9. 【請求項9】 容量素子の容量値は、 伝送MOSトランジスタのソース又はドレインの拡散層
    の容量をCsd、第1の電源の電圧をVss、第1の電
    源の電圧よりも低い電圧をVBB、前記伝送MOSトラ
    ンジスタのゲート- 基板間容量をCgとして、 {Csd・(2VBB−Vss)}/(2Vss−VBB)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする請求
    記載の伝送回路。
  10. 【請求項10】 ゲートが第1の電源に接続され、ソー
    スが伝送MOSトランジスタの基板に接続され、ドレイ
    ンが前記第1の電源に接続されるP型MOSトランジス
    タを有することを特徴とする請求項記載の伝送回路。
  11. 【請求項11】 相補な入力信号線の一方にゲートが接
    続され、ソースが第1の電源に接続され、相補な出力信
    号線の一方にドレインが接続されたP型の第1の伝送M
    OSトランジスタと、 ゲートが前記相補な入力信号線の他方に接続され、ソー
    スが前記第1の電源に接続され、ドレインが前記相補な
    出力信号線の他方に接続されたP型の第2の伝送MOS
    トランジスタとを備えた伝送回路において、 前記第1の伝送MOSトランジスタのゲートと基板との
    間に配置された第1の容量素子と、 前記第2の伝送MOSトランジスタのゲートと基板との
    間に配置された第2の容量素子とを備えると共に、 ゲートでプリチャージ信号を受け、ソース及び基板が前
    記第1の電源の電圧よりの高い電圧を有する第2の電源
    に接続され、ドレインが前記第1の伝送MOSトランジ
    スタの基板に接続された第3のP型MOSトランジスタ
    と、 ゲートで前記プリチャージ信号を受け、ソース及び基板
    が前記第2の電源に接続され、ドレインが前記第2の伝
    送MOSトランジスタの基板に接続された第4のP型M
    OSトランジスタとを備えたことを特徴とする伝送回
    路。
  12. 【請求項12】 更に、プリチャージ信号を受けて、相
    補な入力信号線を第1の電源の電圧にプリチャージする
    入力信号線プリチャージ手段と、 相補な出力信号線を前記第1の電源電圧よりも低い電圧
    を有する第3の電源の電圧にプリチャージする出力信号
    線プリチャージ手段とを備えたことを特徴とする請求項
    11記載の伝送回路。
  13. 【請求項13】 各々、ゲート及びソースが第1の電源
    に接続され、ドレインが各々第1及び第2の伝送MOS
    トランジスタの基板に接続された第1及び第2のN型M
    OSトランジスタを別途備えたことを特徴とする請求項
    11記載の伝送回路。
  14. 【請求項14】 第1及び第2の容量素子の容量値は、
    各々、 第1及び第2の伝送MOSトランジスタのソース又はド
    レインの拡散層の容量をCsd、第1の電源の電圧をV
    cc、第2の電源の電圧をVpp、前記第1及び第2の
    伝送MOSトランジスタのゲート- 基板間容量をCgと
    して、 {Csd・(2Vpp−Vcc)}/(2Vcc−Vpp)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする請求
    11記載の伝送回路。
  15. 【請求項15】 相補な入力信号線の一方にゲートが接
    続され、ソースが第1の電源に接続され、相補な出力信
    号線の一方にドレインが接続されたN型の第1の伝送M
    OSトランジスタと、 ゲートが前記相補な入力信号線の他方に接続され、ソー
    スが前記第1の電源に接続され、ドレインが前記相補な
    出力信号線の他方に接続されたN型の第2の伝送MOS
    トランジスタとを備えた伝送回路において、 前記第1の伝送MOSトランジスタのゲートと基板との
    間に配置された第1の容量素子と、 前記第2の伝送MOSトランジスタのゲートと基板との
    間に配置された第2の容量素子とを備えると共に、 ゲートでプリチャージ信号を受け、ソース及び基板が前
    記第1の電源の電圧よりに低い電圧を有する第2の電源
    に接続され、ドレインが前記第1の伝送MOSトランジ
    スタの基板に接続された第3のN型MOSトランジスタ
    と、 ゲートで前記プリチャージ信号を受け、ソース及び基板
    が前記第2の電源に接続され、ドレインが前記第2の伝
    送MOSトランジスタの基板に接続された第4のN型M
    OSトランジスタとを備えたことを特徴とする伝送回
    路。
  16. 【請求項16】 更に、プリチャージ信号を受けて、相
    補な入力信号線を第1の電源の電圧にプリチャージする
    入力信号線プリチャージ手段と、 前記相補な出力信号線を前記第1の電源の電圧よりも高
    い第3の電源の電圧にプリチャージする出力信号線プリ
    チャージ手段とを備えたことを特徴とする請求項15
    載の伝送回路。
  17. 【請求項17】 各々、ゲート及びソースが第1の電源
    に接続され、ドレインが各々第1及び第2の伝送MOS
    トランジスタの基板に接続された第1及び第2のP型M
    OSトランジスタを別途備えたことを特徴とする請求項
    15記載の伝送回路。
  18. 【請求項18】 第1及び第2の容量素子の容量値は、
    各々、 第1及び第2の伝送MOSトランジスタのソース又はド
    レインの拡散層の容量をCsd、第1の電源の電圧をV
    ss、第2の電源の電圧をVBB、前記第1及び第2の
    伝送MOSトランジスタのゲート- 基板間容量をCgと
    して、 {Csd・(2VBB−Vss)}/(2Vss−VBB)−Cg で表現される値以上に設定されることを特徴とする請求
    15記載の伝送回路。
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