JP3407629B2 - シリコン単結晶ウエーハの熱処理方法ならびにシリコン単結晶ウエーハ - Google Patents

シリコン単結晶ウエーハの熱処理方法ならびにシリコン単結晶ウエーハ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチョクラルスキー法
(以下、CZ法と略記することがある)により成長させ
たシリコン単結晶棒をスライスして得たシリコン単結晶
ウエーハの熱処理方法とこの方法により結晶欠陥密度を
著しく低減させたシリコン単結晶ウエーハに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン単結晶ウエーハの結晶欠
陥を消滅させる方法としては、専らウエーハを高温で水
素アニールする方法が採られてきた。この方法では、酸
素析出物をより積極的に水素により還元溶解し、表面酸
化膜がなくなると酸素の外方拡散が増速されることから
欠陥を消滅させるものである。しかし、その典型的な条
件である1200℃で60分の水素アニールを行って
も、ウエーハ表面近傍には結晶欠陥が残存し、また酸素
析出物が残留しているため、連続して内部より外方拡散
してくる酸素によって酸素析出物の再形成が起こってい
ることが知られている。さらにこの方法は、水素アニー
ル処理する前の結晶の履歴に強く依存することから、水
素アニール処理するウエーハにはもともと結晶欠陥の少
ないものが選ばれていた。
【0003】これとは別の方法として、単結晶成長速度
を遅くして結晶欠陥を減少させる方法が行われてきた
が、この方法では、結晶欠陥の数を減少させることはで
きるが、サイズが大きくなって結果的にはデバイスの酸
化膜耐圧等の電気特性を劣化させる原因となっている。
このように、シリコン単結晶ウエーハに水素アニールを
行っても結晶欠陥を十分に消滅させることが困難であ
り、単結晶引上げ速度を遅くしても欠陥サイズが大きく
なるため、水素アニールしても消滅しにくいという状況
に陥っているのが現状である。
【0004】一方、近年デバイス工程において歩留まり
を低下させる原因としてもCOP(Crystal O
riginated Particle)の存在が挙げ
られている。COPとは、結晶成長時に導入される結晶
欠陥のひとつであり、正八面体構造の空洞型の欠陥であ
ることがわかっている。このCOPは、鏡面研磨後のシ
リコンウエーハをアンモニアと過酸化水素の混合液で洗
浄すると、ウエーハ表面にピットが形成され、このウエ
ーハをパーティクルカウンターで測定すると、ピットも
本来のパーティクルとともにパーティクルとして検出さ
れる。このようなピットを本来のパーティクルと区別す
るためにCOPと呼称されている。
【0005】そして、ウエーハの表面に存在するCOP
は、電気的特性を劣化させる原因となる。例えば、デバ
イスの重要な電気的特性である信頼性試験、なかでも酸
化膜の経時絶縁破壊特性(Time Dependen
t DielectricBreakdown:TDD
B)は、COPと関係があり、これを向上させるために
はCOPを減少させることが必要となっている。
【0006】また、通常の酸化膜耐圧(Time Ze
ro Dielectric Breakdown:T
ZDB)にも影響を及ぼしているといわれている。さら
に、COPはデバイス工程においても悪影響を及ぼして
いるといわれている。例えば、SOI(Silicon
On Insulater)ウエーハ表面にCOPが
あると、エッチング工程や熱処理工程でCOPを貫通し
たエッチャントや雰囲気ガスにより、埋め込み酸化膜が
エッチングされたり、配線工程で段差が生じ、断線の原
因となり、歩留まりの低下を導くというものである。
【0007】このCOPを減少させる方法として、水素
アニールがあるが、現状の典型的な処理条件でアニール
を行ってもウエーハ表面のCOPは完全には消滅せず、
若干残留しており、さらに比較的表面近傍にもCOPが
残存している。ウエーハ表面のCOPが消滅しない理由
は、例えば、1200℃、60分の高温で水素アニール
しても、ウエーハ内部にCOPは残っており、水素アニ
ール中に表面がエッチングされ、内部のCOPが表面に
現れてくるが、その後、降温条件になり温度が低下する
と降温直前に表面に現れたCOPは降温中には消滅しに
くくなり、降温中に表面に現れたCOPはさらに消滅し
にくくなる。降温中にCOPが現れないようにするに
は、降温速度を速くする必要がある。
【0008】これは、シリコンは1200℃、60分の
水素アニールで通常0.5μm程度エッチングされる
が、シリコンのエッチング速度は温度が低い方が小さ
く、また、シリコン表面のマイグレーションも小さくな
る。従って降温中に表面に現れたCOPは、エッチング
されず消滅しにくくなるからである。
【0009】以上述べた水素アニールとは別のCOPを
減少させる方法として考えられるのは、水素アニールで
消滅し易いCOPをもったウエーハを作る必要があり、
そのためにはウエーハの元になるシリコン単結晶棒を引
上げる条件を十分調査検討しなければならない。従来は
COPのような欠陥を減らすには、単結晶の成長速度を
遅くして対応してきたが、これではCOPの数は減少す
るが、その大きさは増大してしまうため、この単結晶棒
から得たウエーハを水素アニール処理してもCOPが消
滅しない確率の方が高く、現行の技術ではCOP欠陥を
駆逐することが困難な状況である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はこの
ような問題点に鑑みなされたもので、本発明の目的とす
る所は、COP等のウエーハ表面、表層部に存在する結
晶欠陥を最小限に抑えたシリコン単結晶ウエーハを作製
し、酸化膜耐圧のみならず、信頼性試験その他の電気特
性に優れたデバイス用シリコン単結晶ウエーハを提供し
ようとするものである。そして、適切なシリコン単結晶
引上げ条件と水素アニール処理条件とを組合せることに
よって、実際に無欠陥シリコン単結晶ウエーハの生産を
可能とすると共にその生産性の向上、水素ガスの少量
化、コストダウン等をも達成しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に記載した発明は、チョクラルスキー法によ
りシリコン単結晶棒を成長させ、該単結晶棒をスライス
して得たシリコン単結晶ウエーハを還元性雰囲気中で熱
処理する方法において、シリコン単結晶の成長速度を
0.6mm/min以上として引上げて得られた、含有
酸素濃度が16ppma以下のCOPが高密度に存在す
るシリコン単結晶棒からスライスして得られたウエーハ
に対して、急速加熱・急速冷却装置を用いて1200℃
以上の温度で、1秒間以上のアニール熱処理を行うこと
を特徴とするシリコン単結晶ウエーハの熱処理方法であ
る。
【0012】ここで、急速加熱・急速冷却とは、前記温
度範囲に設定された熱処理炉中にウエーハを直ちに投入
し、前記熱処理時間の経過後、直ちに取り出す方法や、
ウエーハを熱処理炉内の設定位置に配置した後、ランプ
加熱器等で直ちに加熱処理する方法である。この直ちに
投入し、取り出すというのは、従来より行われている一
定時間での昇温、降温操作や熱処理炉内にウエーハを、
ゆっくり投入し、取り出すいわゆるローディング、アン
ローディング操作を行わないということである。ただ
し、炉内の所定位置まで運ぶには、ある程度の時間を有
するのは当然であり、ウエーハを投入するための移動装
置の能力に従い、数秒から数分間で行われる。このよう
な機能をもった装置を急速加熱・急速冷却装置(Rap
id Termal Annealer、以下、RTA
装置と略称することがある)という。
【0013】このように、先ず、CZ法によりシリコン
単結晶の成長速度を0.6mm/min以上、より好ま
しくは、0.8mm/min以上の高速で引上げて、含
有酸素濃度が16ppma以下のCOPが高密度に存在
するシリコン単結晶棒を作製する。そしてこの単結晶棒
からスライスして得られたウエーハに対して、急速加熱
・急速冷却装置を用いて、還元性雰囲気下、1200℃
以上の温度で、1秒間以上のアニール熱処理を行えば、
ウエーハ表面および表層部のCOPを大幅に減少させた
シリコン単結晶ウエーハを作製することができ、デバイ
スにおいては酸化膜耐圧のみならず、信頼性試験等の電
気特性も著しく改善することができると共に、特にCO
Pを減少させることが困難な大直径のウエーハに対して
も短時間で処理できるため量産効果もあり、さらに使用
水素ガス量を低減できるため安全性も向上する。
【0014】そして、本発明記載した発明は、チョク
ラルスキー法によりシリコン単結晶棒を成長させ、該単
結晶棒をスライスして得たシリコン単結晶ウエーハを還
元性雰囲気中で熱処理する方法において、シリコン単結
晶の成長速度を0.6mm/min以上、より好ましく
は0.8mm/min以上として引上げて得られた、含
有酸素濃度が16ppma以下のCOPが高密度に存在
するシリコン単結晶棒からスライスして得られたウエー
ハに対して、バッチ式熱処理炉を用いて1200℃以上
の温度で、30分間以上のアニール熱処理を行うことを
特徴とするシリコン単結晶ウエーハの熱処理方法であ
る。
【0015】ここで、バッチ式熱処理炉とは、通常、縦
型熱処理炉に設けた複数の棚段に複数のウエーハを載置
し、水素ガスを導入して比較的緩やかに昇温した後、所
定温度で所定時間熱処理を施し、比較的ゆっくりと降温
する、いわゆるバッチ式で熱処理する炉の事であり、一
度に大量の熱処理は可能であるが、ウエーハの搬入、搬
出時間を加えると1サイクルに長時間を要し、前記RT
A装置と比較すると生産性は必ずしも良くないが、温度
の制御性に優れており、安定した操業が可能である。
【0016】このように、前記した発明と同様の品質の
シリコン単結晶棒からスライスして得たシリコンウエー
ハを、バッチ式熱処理炉で、還元性雰囲気下、1200
℃以上の温度で、30分間以上のアニール熱処理を行え
ば、ウエーハ表面および表層部のCOPを大幅に減少さ
せることができ、デバイスとして酸化膜耐圧、信頼性試
験等の電気特性も著しく改善することができると共に、
大直径ウエーハに対して特に有効で、生産性の向上、コ
ストダウンを図ることができる。
【0017】この場合前記熱処理がされるシリコン単
結晶中に高密度に存在するCOPのサイズが60〜13
0nmであること、ならびに前記COPが1個の空洞か
らなる結晶欠陥であることが好ましい。このような微小
サイズのCOPが高密度に存在するシリコン単結晶は、
前記したように0.6mm/min以上、特には0.8
mm/min以上の高速で引上げれば容易に作製でき、
しかも、含有酸素濃度が16ppma以下の単結晶とす
れば、COP内壁の酸化膜も殆どなくなるので、ウエー
ハの水素アニール熱処理によってCOPを極めて容易に
消滅させることができる。また、単結晶の含有酸素濃度
は、CZ法において、原料融液を収容するルツボの回転
数、成長単結晶の回転数、不活性ガス流量、融液温度等
を制御して上記数値以下に抑制することができる。
【0018】本発明、COPのサイズが60〜130
nmであるシリコンウエーハに還元性雰囲気下で120
0℃以上の熱処理を施すことを特徴とするシリコン単結
晶ウエーハの熱処理方法であり、そして発明は、CO
Pが1個の空洞からなる結晶欠陥であるシリコンウエー
ハに還元性雰囲気下で1200℃以上の熱処理を施すこ
とを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの熱処理方法で
ある。このような微小なサイズのCOPあるいは1個の
空洞よりなるCOPのシリコンウエーハであれば、その
作製方法を問わず、還元性雰囲気下で高温熱処理をすれ
ばCOPが消滅し易いものとなる。
【0019】そして前記還元性雰囲気を、100%水
素雰囲気、あるいは水素とアルゴンの混合雰囲気とすれ
ば、水素アニール熱処理効果を十分に挙げ、内壁が酸化
膜であるCOPを著しく減少させ、空洞をシリコンで埋
めてほぼ無欠陥ウエーハとすることができる。
【0020】さらに、本発明、前記した熱処理方法に
よりウエーハ中のCOPが消滅されたシリコン単結晶ウ
エーハである。このように、前記した熱処理方法により
熱処理して作製されたシリコン単結晶ウエーハは、CO
Pのサイズが小さく、水素アニールによって、確実にウ
エーハの表面から内部に拡散した水素によりCOPの内
壁の酸化膜が還元溶解され、ウエーハ表面からのシリコ
ンの供給により空洞は埋められてCOPは消滅させら
れ、実際に無欠陥シリコン単結晶ウエーハが得られる。
従って、デバイス特性が向上し、歩留も向上する等極め
て有用なシリコン単結晶ウエーハとすることができる。
【0021】以下、本発明につきさらに詳細に説明す
る。本発明者らは、シリコン単結晶ウエーハの表面ある
いは内部に存在するCOPの密度を確実に減少させるこ
とができる熱処理条件につき、種々実験、調査を重ねた
結果、これには先ず、高速で単結晶を引上げて、低酸素
濃度で、微小サイズのCOPが高密度に存在する単結晶
棒を作製し、これから得たウエーハを水素アニールで熱
処理をすれば、COP密度は著しく減少し、無欠陥シリ
コン単結晶ウエーハを得ることができることを知見し、
諸条件を精査して本発明を完成させたものである。
【0022】本発明の基本的な考え方は下記の知見に基
づいている。すなわち、以前CZ法の通常の条件で引上
げたシリコン単結晶中のグローンイン赤外散乱体(LS
TD)の透過型電子顕微鏡(TEM)観察を行い、厚さ
が2〜4nmの薄い酸化膜で囲まれた正八面体の空洞が
2〜3個連結した構造で全体のサイズが100〜300
nmのオーダであることを報告した(M.Kato et al.:Jp
n.Appl.Pys.35(1996)5597 )。
【0023】ところが、その後、さらなる研究の結果、
急冷したCZ結晶中のLSTD観察を行うと、1個の独
立したシングル型の欠陥があることを初めて発見した。
このシングル型も正八面体の空洞で、サイズは60〜1
30nmで、酸化膜は上記通常冷却の場合よりもさらに
薄いか、存在しない場合もあることが判明した。そし
て、シングル型とツイン〜トリプレット型の違いは、欠
陥成長の初期段階においてはシングル型で、ツイン〜ト
リプレット型はその後の成長過程において形成されるこ
とも判ってきた。
【0024】図5は、ツイン型空洞の形成過程を示した
摸式図である。成長単結晶の冷却過程において、先ず
(a)では空孔20の凝集が始まり微小空洞が形成され
る。(b)そして拡散してくる空孔を吸収して成長する
と同時に、空洞の周りに格子間酸素21が集まってきて
薄い酸化膜22が形成される。(c)(d)では空洞が
薄い酸化膜によって取り囲まれ、この酸化膜が空洞内に
空孔が吸収されるのを妨害するようになる。その後、こ
の欠陥がより大きく成長するように、空孔が酸化膜の最
も弱いサイトを攻撃し始める。この弱いサイトが形成さ
れると第二の空洞23が膨らんでツイン型の空洞が完成
する(e)。
【0025】この場合、シングル型とツイン〜トリプレ
ット型の生成条件の違いは、高速で引上げ、急冷すると
シングル型でサイズは小さいが多数発生し、低酸素濃度
ではCOP内壁の酸化膜が極めて薄いか付いていない。
逆に低速で引上げ、ゆっくり冷却するとツイン〜トリプ
レット型に成長して数は減少するが、COP内壁の酸化
膜は厚くなってくる傾向がある。
【0026】そこで、上記現象をさらに詳細に解析した
結果、従来はCOP等の欠陥を減らすために低速で単結
晶成長を行い、残留している大きなツイン〜トリプレッ
ト型COP欠陥をウエーハの水素アニールで消滅させよ
うとしていたことになる。これでは1個のCOPが大き
過ぎる上に、その表面に厚い酸化膜があるので、水素ア
ニールによって消滅させることが困難である。これに対
して、本発明では、逆に高速で、含有酸素濃度の低い単
結晶を成長させ、微小で表面に酸化膜のないあるいはあ
っても薄いシングル型COPを多数発生させた単結晶棒
を作り、後工程のウエーハの水素アニールによる熱処理
を施せば、COPは容易にかつ完全に消滅できると考え
たものである。
【0027】本発明では、シリコン単結晶成長条件の
内、引上げ速度は、0.6mm/min以上、より好ま
しくは0.8mm/min以上の高速として、COPの
個数は多いが、サイズが例えば60〜130nmと小さ
いシングル型のものが多いものとし、極力ツイン〜トリ
プレット型に成長しないようにした。従って、本発明で
はより好ましくは、例えば1.0mm/min以上とい
った、引上げ結晶の直径に応じて可能な限り高速で結晶
を成長させるのが望ましい。0.6mm/min未満で
は、緩速冷却となってツイン〜トリプレット型COPに
成長し個数は減少するが、COP内壁の酸化膜も厚くな
るので好ましくない。このシングル型COP1個のサイ
ズは、60〜130nm程度で、内壁の酸化膜は低酸素
濃度では成長していない場合が多い。
【0028】シリコン単結晶棒の品質として、含有酸素
濃度を16ppma(JEIDA)以下、好ましくは1
0ppma以下とするのが望ましい。16ppmaを超
えると生成したCOP内壁の酸化膜が厚くなり、後工程
の水素アニールでのCOPの消滅が不完全になったり、
熱処理時間が長くなる等、品質や生産性に影響するよう
になる。
【0029】シリコン単結晶棒の含有酸素濃度を制御す
るには、単結晶引上げ炉における、不活性ガス流量、ル
ツボの回転数、成長単結晶の回転速度、シリコン融液の
温度等を適切に制御する等、従来公知の方法で簡単に達
成することができる。
【0030】続いて、上記シリコン単結晶をスライスし
て得たシリコンウエーハを急速加熱・急速冷却装置(R
TA装置)またはバッチ式熱処理炉を用いて、熱処理を
水素濃度100%あるいは水素とアルゴンとの混合の還
元性雰囲気下で、1200℃以上の温度で、RTA装置
では1秒間以上、バッチ式熱処理炉では30分間以上、
滞在させることでCOPを著しく減少させることができ
る。特に、この熱処理条件によればCOP密度を実質的
に零にすることも可能である。そして、この水素アニー
ル処理したウエーハを使用すれば、半導体デバイスにお
いて、酸化膜耐圧のみならず経時絶縁破壊特性といった
電気特性の値も向上する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の水素アニール工程で用いられる、シリコン単結
晶ウエーハを急速加熱・急速冷却できる装置の加熱方式
しては、熱放射によるランプ加熱方式、レーザ光線によ
るレーザ加熱方式、X線によるX線加熱方式および抵抗
加熱方式によるヒーターのような装置を挙げることがで
きる。市販されているものとして、例えばAST社製、
SHS−2800のような装置を挙げることができ、こ
れらは特別複雑で高価なものではない。
【0032】ここで、本発明で用いたシリコン単結晶ウ
エーハの急速加熱・急速冷却装置(RTA装置)の一例
を示す。図6は、抵抗加熱型急速加熱・急速冷却装置の
概略断面図である。図6の熱処理装置10は、例えば炭
化珪素あるいは石英からなるベルジャ1を有し、このベ
ルジャ1内でウエーハを熱処理するようになっている。
加熱は、ベルジャ1を囲繞するように配置される加熱ヒ
ータ2,2’によって行う。この加熱ヒータは上下方向
で分割されており、それぞれ独立に供給される電力を制
御できるようになっている。もちろん加熱方式は、これ
に限定されるものではなく、いわゆる輻射加熱、高周波
加熱方式としてもよい。加熱ヒータ2,2’の外側に
は、熱を遮蔽するためのハウジング3が配置されてい
る。
【0033】炉の下方には、水冷チャンバ4とベースプ
レート5が配置され、ベルジャ1内と、外気とを封鎖し
ている。そしてウエーハ8はステージ7上に保持される
ようになっており、ステージ7はモータ9によって上下
動自在な支持軸6の上端に取りつけられている。水冷チ
ャンバ4には横方向からウエーハを炉内に出し入れでき
るように、ゲートバルブによって開閉可能に構成される
不図示のウエーハ挿入口が設けられている。また、ベー
スプレート5には、ガス流入口と排気口が設けられてお
り、炉内ガス雰囲気を調整できるようになっている。
【0034】以上のような熱処理装置10によって、ウ
エーハの急速加熱・急速冷却する熱処理は次のように行
われる。まず、加熱ヒータ2,2’によってベルジャ1
内を、例えば1200℃以上の所望温度に加熱し、その
温度に保持する。分割された加熱ヒータそれぞれを独立
して供給電力を制御すれば、ベルジャ1内を高さ方向に
沿って温度分布をつけることができる。したがって、ウ
エーハの処理温度は、ステージ7の位置、すなわち支持
軸6の炉内への挿入量によって決定することができる。
【0035】ベルジャ1内が所望温度で維持されたな
ら、熱処理装置10に隣接して配置される、不図示のウ
エーハハンドリング装置によってウエーハを水冷チャン
バ4の挿入口から入れ、最下端位置で待機させたステー
ジ7上に例えばSiCボートを介してウエーハを乗せ
る。この時、水冷チャンバ4およびベースプレート5は
水冷されているので、ウエーハはこの位置では高温化し
ない。
【0036】そして、ウエーハのステージ7上への載置
が完了したなら、すぐにモータ9によって支持軸6を炉
内に挿入することによって、ステージ7を1200℃以
上の所望温度位置まで上昇させ、ステージ上のウエーハ
に高温熱処理を加える。この場合、水冷チャンバ4内の
ステージ下端位置から、所望温度位置までの移動には、
例えば20秒程度しかかからないので、ウエーハは急速
に加熱されることになる。
【0037】そして、ステージ7を所望温度位置で、所
定時間停止(1秒間以上)させることによって、ウエー
ハに停止時間分の高温熱処理を加えることができる。所
定時間が経過し高温熱処理が終了したなら、すぐにモー
タ9によって支持軸6を炉内から引き抜くことによっ
て、ステージ7を下降させ水冷チャンバ4内の下端位置
とする。この下降動作も、例えば20秒程度で行うこと
ができる。ステージ7上のウエーハは、水冷チャンバ4
およびベースプレート5が水冷されているので、急速に
冷却される。最後に、ウエーハハンドリング装置によっ
て、ウエーハを取り出すことによって、熱処理を完了す
る。さらに熱処理するウエーハがある場合には、熱処理
装置10の温度を降温させてないので、次々にウエーハ
を投入し連続的に熱処理をすることができる。
【0038】以上のような、急速加熱・急速冷却の可能
な熱処理装置を用い、水素100%雰囲気中で、シリコ
ン単結晶ウエーハを枚葉式で熱処理を行った。使用した
シリコン単結晶ウエーハは、上記チョクラルスキー法
(CZ法)により、0.8mm/min〜1.2mm/
minの引上げ速度で製造された、含有酸素濃度が16
ppma以下で、かつ1個のサイズが60〜130nm
で空洞からなるCOPが高密度に存在するシリコン単結
晶棒を、スライスして鏡面加工された、直径が8インチ
で、結晶方位が<100>のウエーハである。
【0039】熱処理の還元性雰囲気は、水素ガス100
%とすることができるが、水素の還元力を調整する、あ
るいはスリップ転位の発生を抑制する、その他安全上等
の理由からアルゴンとの混合気としてもよい。熱処理の
温度条件は1200℃以上とし、処理時間は1秒間以上
とした。1200℃未満ではCOPをほぼ完全に消滅さ
せることが難しいし、1秒未満の短時間では熱処理効果
が得られない。
【0040】このように、本発明のサイズの小さいCO
Pを有するウエーハにRTA装置を用いて水素アニール
して得られたウエーハは、特に表面のCOPが殆ど消滅
しており、無欠陥シリコン単結晶ウエーハを製造するこ
とができる。従って、この水素アニール処理したウエー
ハを使用すれば、半導体デバイスとしても、酸化膜耐
圧、経時絶縁破壊特性等の電気特性に優れたデバイスを
作製することができる。RTA装置の場合は、昇温レー
トが極めて速く、COPが消滅する温度になるのに要す
る時間が極めて短いため、多数のシングル型COPが存
在しても容易に高温になり、COPが消滅するものと考
えられる。
【0041】別の水素アニールとしてバッチ式熱処理炉
を使用することもできる。ここで、バッチ式熱処理炉と
は、通常、縦型または横型の熱処理炉に複数のウエーハ
を載置し、水素ガスを導入して比較的緩やかに昇温した
後、所定温度で所定時間熱処理を施し、比較的ゆっくり
と降温する、いわゆるバッチ式の熱処理炉であり、一度
に大量の熱処理は可能であるが、ウエーハの搬入、搬出
時間を加えると1サイクルに長時間を要し、前記RTA
装置と比較すると生産性は必ずしも良くないが、温度の
制御性に優れており、安定した操業が可能である。
【0042】バッチ式熱処理炉による水素アニールの熱
処理条件は、基本的には上記RTA装置の場合と変わら
ず、水素ガス100%雰囲気下、あるいはアルゴンとの
混合雰囲気下1200℃以上で処理するが、熱処理時間
は30分間以上が望ましい。30分未満では熱処理効果
が十分挙がらず、COPはあまり消滅しない。
【0043】このように、バッチ式縦型熱処理炉によっ
ても、本発明のサイズの小さいCOPを有するウエーハ
に水素アニールして得られたウエーハのCOPは殆ど消
滅しており、無欠陥シリコン単結晶ウエーハを製造する
ことができる。従って、この水素アニール処理したウエ
ーハを使用すれば、半導体デバイスとして、酸化膜耐
圧、経時絶縁破壊特性等の電気特性を向上させることが
できる。また、別の測定方法によると、ウエーハ表面か
ら約0.5μm深さまでのウエーハ表層部のCOPの総
数に関しては、バッチ式熱処理炉で処理した方が約半分
と有利な結果が得られており、目的効果によって、RT
A装置と使い分けることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を挙げて具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 (実施例1)シリコン単結晶引上げ速度(SE)を、
0.6、0.95、1.4mm/minの三段階とし、
含有酸素濃度(Oi)が同じ16ppmaで直径8イン
チの単結晶棒を作製し、それからウエーハを準備した。
このウエーハを1000〜1220℃の範囲で水素アニ
ールを行った。熱処理後、表面のCOPを光散乱装置の
LPD(Light Point Defect)モー
ドで測定した。
【0045】その結果、図1に示したように、RTA装
置(AST社製SHS−2800)を用いた、100%
水素,1200℃、10秒の水素アニール後のCOP
は、サイズが0.20〜0.12μmの範囲において、
それぞれ50、6、2個/ウエーハであり、引上げ速度
の速い方がCOPが著しく減少した。ちなみに、SE
(引上げ速度)が1.4mm/minで、Oi が16p
pmaのウエーハに対して、水素100%、1200
℃、1時間のバッチ式熱処理炉による水素アニールで
は、90個/ウエーハである。
【0046】このことから、熱処理温度としては、12
00℃以上が好ましいこと、また高速引上げウエーハを
水素アニールすると、LPD(COP)欠陥が消滅し易
いことが判ると共に、結果としてCOPの少ないウエー
ハを得ることができることが判る。引上げ速度として
は、引上げ結晶の直径にもよるが、0.6mm/min
より遅いと、COPが成長し過ぎて、水素アニールによ
る改善効果が余り望めないことも判る。
【0047】(実施例2)デバイスに影響を与える実際
にデバイス後の表面となる、表面から約0.5μm深さ
までの表層部のCOPの総数が問題となるが、これを一
度に直接パーティクルカウンターでは計測することが出
来ない。そこで、熱酸化処理により酸化膜の厚さを何段
階かに変えて、その酸化膜の上からパーティクルカウン
ターでシリコン中COPを測定することで、深さ方向に
積分した形で測定することにした。例えば厚さ1.0μ
mまでの酸化膜の成長を何段階かで行い、シリコン表面
から深さ0.5μmまでのCOPの総数(積分値)を測
定した。以後、この測定法を酸化膜法という。
【0048】図2は、この酸化膜法によるCOP測定を
適用した水素アニールの効果を示したものである。シリ
コン単結晶引上げ速度を、1.4、1.4、0.95m
m/minとし、含有酸素濃度(Oi)がそれぞれ1
6、12、16ppmaのウエーハを準備し、表面に厚
さ0.95μmまでの酸化膜(SiO2 )を熱酸化によ
り生成させた試料を作製し、ウエーハ表層部のCOPを
酸化膜法により測定した。別に上記3種類のウエーハを
RTA装置を用いて、100%水素,1200℃、10
秒間の水素アニールを行ったのち、上記と同様に表面に
厚さ0.95μmまでの酸化膜(SiO2 )を熱酸化に
より生成させた試料を作製し、ウエーハ表層部のCOP
を酸化膜法により測定した。
【0049】その結果を、水素アニール熱処理効果とし
て、シリコン単結晶引上げ条件別に、水素アニール熱処
理前と水素アニール熱処理後のウエーハ表層部のLPD
[COP](個数/ウエーハ)を図2に棒グラフとして
示した。図2から明らかなように、引上げ速度が1.4
mm/minと速く、酸素濃度が12ppmaの試料の
LPDの数の減少率(約72%)が最も大きかった。水
素アニールしないウエーハでは、0.95mm/min
で引上げたウエーハのLPDが最も少なかった(約62
00個/ウエーハ)が、水素アニールを行った場合、L
PDの減少率が最も小さかった(約18%)。このこと
は、低速成長でCOPの数が少なくても、サイズが大き
ければ、消滅しにくいことを、また、高速成長でCOP
の数は多いが、サイズが小さければ消滅し易いことを示
している。また、含有酸素濃度が低ければ消滅し易いこ
とも示している。従って、高速引上げで低酸素濃度のウ
エーハを使用することが、水素アニールによるCOPの
低減には最も有効であるということである。
【0050】(実施例3)次に、RTA装置による水素
アニール処理とバッチ式熱処理炉での水素アニール処理
効果を比較してみた。シリコン単結晶引上げ速度(S
E)を、1.4mm/minとし、含有酸素濃度(O
i)が16ppmaのウエーハを準備し、RTA装置を
用いて水素100%、1200℃、10秒間の水素アニ
ールを行った。別にバッチ式熱処理炉では水素アニール
処理時間を60分間とした以外は、RTA装置と同条件
で熱処理した。その結果を、図3の棒グラフに示す。図
3から明らかなように、RTA装置によれば、ウエーハ
表面のCOPは約8個/ウエーハと著しく減少してお
り、バッチ式熱処理炉(約93個/ウエーハ)より遙か
に有利である。
【0051】次に、ウエーハ表層部のCOPの水素アニ
ール熱処理効果を比較するため、熱酸化法COP測定を
用いた。ウエーハの履歴と水素アニール処理条件は上記
と同一である。また、熱酸化法のウエーハの熱処理も、
実施例2と同様にして熱処理を施して0.95μmまで
の酸化膜を成長させた後、COPを測定した。その結果
を、図4に棒グラフで示す。図4から明らかなように、
RTA装置によれば、ウエーハ表層部(約0.5μm深
さまで)のLPD(COP)の個数(深さ方向の積分
値)は、約2000個/ウエーハであるのに対して、バ
ッチ式処理の試料は約950個/ウエーハであり、ウエ
ーハ表面から約0.5μm深さまでのCOPの総数に関
してはバッチ式熱処理炉で処理した方が有利である。
【0052】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の
特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一
な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかな
るものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0053】例えば、上記実施形態では図6に示したよ
うな抵抗加熱式熱処理装置を用いたが、本発明はこのよ
うな装置により行わなければならないものではなく、シ
リコン単結晶ウエーハを急速加熱・急速冷却することが
できる熱処理装置で、1200℃以上に加熱することが
できるものであれば、原則としてどのような装置であっ
ても用いることができる。例えば、レーザ加熱器、X線
加熱器、ランプ加熱器を用いてもよいし、バッチ式熱処
理炉により熱処理してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、CZ法によりシリ
コン単結晶の成長速度を0.6mm/min以上として
引上げて得られた、含有酸素濃度が16ppma以下
で、シングル型COPが高密度に存在するシリコン単結
晶棒からスライスして得られたウエーハに対して、急速
加熱・急速冷却装置あるいはバッチ式熱処理炉を用い
て、還元性雰囲気下で高温の熱処理をすることにより、
ウエーハ表面および表層部のCOPを著しく低減させる
ことができ、無欠陥ウエーハを作製することができる。
従って、電気特性に優れたデバイス用ウエーハとしての
利用価値は極めて高いものである。また、適切な単結晶
成長条件と水素アニール条件を組合せることにより、特
に大直径のウエーハについてはCZ法により高速引上げ
ができるので著しい生産性の向上とコストダウンを図る
ことができ、水素使用量も大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】急速加熱・急速冷却装置で水素アニール熱処理
を行った後のウエーハ表面のLPD(COP)個数と熱
処理温度の関係を示した図である。
【図2】水素アニール熱処理効果として、シリコン単結
晶引上げ条件別に、水素アニール熱処理前と水素アニー
ル熱処理後のウエーハ表層部のLPD[COP](個数
/ウエーハ)を比較した図である。
【図3】RTA装置およびバッチ式熱処理炉による水素
アニール処理条件と得られたLPD(COP)個数を比
較した図である。
【図4】RTA装置およびバッチ式熱処理炉による水素
アニール処理して得られたウエーハ表層部のLPD(C
OP)個数を比較した図である。
【図5】ツイン型空洞の形成過程を示した摸式図であ
る。(a)空孔の凝集、(b)薄い酸化膜の形成、
(c)酸化膜による空孔吸収の妨害、(d)第二の空洞
の成長、(e)ツイン型空洞の完成。
【図6】ウエーハを急速加熱・急速冷却できる装置の一
例を示した概略断面図である。
【符号の説明】
1…ベルジャ、 2,2’…加熱ヒータ、 3…ハウジング、 4…水冷チャンバ、 5…ベースプレート、 6…支持軸、 7…ステージ、 8…シリコンウエーハ、 9…モータ、 10…熱処理装置、 20…空孔、 21…格子間酸素、 22…酸化膜、 23…第二の空洞、 24…穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−287374(JP,A) 特開 平5−275299(JP,A) 特開 平6−326044(JP,A) 特開 昭62−123098(JP,A) 特開 平4−75329(JP,A) 特開 平10−74771(JP,A) 特開 平7−161707(JP,A) Morimasa Miyazak i,Sumio Miyazaki,Y ashio Yanase,Takas hi Ochiai,Microsto ructure observatio n of ”Crystal−Orig inated Particles” on Silicon Wafers, Jpn.J.Appl.Phys., 1995年12月,Part 1,Vol. 34,No.12,pp.6303−6307 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/324 H01L 21/322 C30B 33/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
    晶棒を成長させ、該単結晶棒をスライスして得たシリコ
    ン単結晶ウエーハを還元性雰囲気中で熱処理する方法に
    おいて、シリコン単結晶の成長速度を0.8mm/mi
    n以上として引上げ、急冷して得られた、含有酸素濃度
    が16ppma以下でCOPが1個の空洞からなる
    ングル型のCOPが、ツイン〜トリプレット型より高密
    度に存在するシリコン単結晶棒からスライスして得られ
    たウエーハに対して、急速加熱・急速冷却装置を用いて
    1200℃以上の温度で、1秒間以上のアニール熱処理
    を行うことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの熱処
    理方法。
  2. 【請求項2】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
    晶棒を成長させ、該単結晶棒をスライスして得たシリコ
    ン単結晶ウエーハを還元性雰囲気中で熱処理する方法に
    おいて、シリコン単結晶の成長速度を0.8mm/mi
    n以上として引上げ、急冷して得られた、含有酸素濃度
    が16ppma以下でCOPが1個の空洞からなる
    ングル型のCOPが、ツイン〜トリプレット型より高密
    度に存在するシリコン単結晶棒からスライスして得られ
    たウエーハに対して、バッチ式熱処理炉を用いて120
    0℃以上の温度で、30分間以上のアニール熱処理を行
    うことを特徴とするシリコン単結晶ウエーハの熱処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記還元性雰囲気を、100%水素雰囲
    気、あるいは水素とアルゴンの混合雰囲気とすることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載したシリコン
    単結晶ウエーハの熱処理方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3のいずれか
    1項に記載した熱処理方法によりウエーハ中のCOPが
    消滅されたシリコン単結晶ウエーハ。
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