JP3406922B2 - 視力装置 - Google Patents

視力装置

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JP3406922B2
JP3406922B2 JP19562593A JP19562593A JP3406922B2 JP 3406922 B2 JP3406922 B2 JP 3406922B2 JP 19562593 A JP19562593 A JP 19562593A JP 19562593 A JP19562593 A JP 19562593A JP 3406922 B2 JP3406922 B2 JP 3406922B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、視力の測定に用いられ
る視力装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の視力装置においては、種々の固定
視標マークパターンを設けた液晶により、逐次に何れか
の視力マークを表示して視力を測定するものが知られて
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、固定パターンを設けた視標は種類が限
定される。また、提示される位置が視標マーク毎に固定
される欠点がある。更には、著しく小さな視標マークを
表示したときには眼の調節状態が安定しないという問題
がある。 【0004】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
電子図形表示手段を用いて視標マークを表示し、精度の
良い視力測定ができる視力装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る視力装置は、マトリクス状の画素から
成る電子図形表示手段にピッチ及び移動方向が異なる縞
を表示し、その移動方向を判断させることにより視力を
測定することを特徴とする。 【0006】 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【作用】上述の構成を有する視力装置では、電子図形表
示手段上にピッチ及び移動方向が異なる縞を表示する。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は第1の実施例の断面図である。筐体1の正
面上部には、近視・弱視訓練時には遠方呈示となり、老
視訓練時には近方呈示となるように調節された左右眼用
の2つの接眼レンズ2が設けられ、筐体1の内部には図
2に示すように液晶やLED等で構成された視力視標表
示部3が設けられている。この表示部3は上下左右の4
方向に、ランダムに様々な大きさの視力マーク4を表示
する視力マーク表示部5が中心部分に設けられ、その近
傍に現在表示されている視標マーク4が表す視力を表示
する視力値表示部6が設けられている。なお、視力視標
表示部3は図示しないバックライトによって後方から周
辺視野と共に照明されている。 【0016】視標マーク表示部5及び視力値表示部6は
共に制御手段7に接続され、更に筐体1の内部に設けら
れたスピーカ8、及び筐体1の側面に設けられたジョイ
スティック9が制御手段7に接続されている。 【0017】被訓練者は接眼レンズ2を覗き込み、被訓
練者が近視又は弱視の場合には遠方に視認され、老視の
場合には近方に視認される視標マーク4を凝視する。次
いで、被訓練者は視標マーク4の向きを判断してジョイ
スティック9を用いて入力する。入力信号は制御手段7
に伝達され、もし入力が正解であればスピーカ8から正
解音を発生させ、誤答であれば誤答音を発生させ、被訓
練者に入力の正誤を伝えることができる。正解が例えば
2回続いた場合には、制御手段7は視標マーク4を一段
と小さいものに交換し、更に視標マーク表示部5の表示
を訂正する。逆に、誤答が連続して2回続く場合には、
制御手段7は視標マーク4を一段と大きなものに交換
し、視標マーク表示部5を訂正する。 【0018】なお、本実施例では音声による正誤伝達方
式を採用しているが、ランプ等によって視覚的に認識で
きる構成にしてもよい。また、視力値表示部6は筐体1
の外部に設け、視線内には設けなくともよい。更に、正
誤答の表示を行わず、正解の場合には次の視標マーク4
の表示を行い、誤答の場合には再度同じ視標マーク4を
表示し応答を促す構成としてもよい。この場合には、視
標マーク4が変わらないことによって、応答が誤りであ
ったことが通知されることになる。 【0019】視標マーク4の表示はランダムに行われ、
順序が決まっていないため、被訓練者によって覚えられ
ることはない。視標マーク4は繰り返し呈示されて訓練
が行われるが、視標マーク4の方向は常に変わるため、
飽きることはない。 【0020】図3は第2の実施例の構成図である。映像
表示部10はCRTや液晶等から成り、操作者に呈示す
る視標マーク11とその大きさを表す視力値12が表示
され、操作者に対して数m離れた位置、或いは光学的遠
方に配置されている。映像表示部10上の視標マーク1
1の向きを判断して操作者自らが入力するためのジョイ
スクティック等の応答手段13と、これらを統括的に制
御する制御手段14が接続された構成となっている。 【0021】訓練時において、視力訓練を受ける操作者
は実際には光学的に遠方から映像表示部10を観察す
る。映像表示部10上には、制御手段14の内部に設け
られた図示しない記号発生回路によって発生された視標
マーク11が、制御手段14内の内蔵プログラムに従っ
て表示されている。操作者は視標マーク11の向きを判
断して応答手段13を倒し入力を行う。この入力に応じ
て、制御手段14は内蔵プログラムに従って視標マーク
11を順次に発生し、応答入力毎にその時点における視
力値12を映像表示部10上に表示する。 【0022】図4は訓練手順の例を示す説明図である。
先ず、ステップ1において、図5(a) に示すように最も
大きな視力0.1を示す右向きの視標マーク11を映像
表示部10上に表示する。正しい応答があれば、映像表
示部10は切換わり、図5(b) に示す視力値が表示さ
れ、次のステップ2へ移る。ステップ2では、視力値
0.2に対応する視標マーク11が表示され、被訓練者
は新たに応答手段13による入力を行い訓練が続行され
る。始めは、視力0.5程度で行きつ戻りつしているう
ちに、それよりも小さな視標マーク11も見えるように
なってくる。なお、図4におけるR、L、U、Dは視標
マーク11の方向を示し、それぞれ右、左、上、下を表
しており、それに続く数値は視力を表している。 【0023】この場合に応答の都度、成績を表示するこ
とによって調節機能を緩解するような努力をすることに
より、バイオフィードバックが掛かったことになる。視
標マーク11の呈示方法はその都度ランダムに変るので
繰り返しがなく、ゲーム感覚で飽きずに訓練を続けるこ
とができる。また、成績を表示する手段は視標マーク1
1を表示する映像表示部10と共に表示することが好ま
しいが、入力応答手段13の近くに別途に設けてもよ
く、成績表示は数値ではなく図形でもよい。 【0024】なお図5においては、視標マーク11と視
力値12が交互に表示されているが、これは視標マーク
11及び視力値12が大きく、映像表示部10上に一度
に表示できないという理由によるものであり、視標マー
ク11の大きさが小さい状態では、図3に示すように共
に表示することが望ましい。 【0025】図6は第3の実施例における自動視力計に
用いられる映像表示部10の正面図である。視力装置は
第2の実施例と同様の構成であり、制御手段14内に内
蔵された図示しないプログラムの機能のみが異なるもの
である。 【0026】この視力装置では、図6(a) に示すように
映像表示部10上に視標マーク11の示す方向を入力す
る。被検者による入力が正確であれば、制御手段14は
逐次に小さな視標マーク11を映像表示部10上に表示
してゆく。この際に、視力値12が表示されることはな
い。視標マーク11の大きさが小さくなり、大きな画面
に小さな視標マーク11が表示され、空白の多い状態と
なると被検眼の調節機能が不安定な状態となる。このた
め、映像表示部10上には図6(b) に示すように枠縁等
の周囲図形17が表示される。この周囲図形17がある
と被検眼の調節機能が安定し、正確な視力値が測定され
ることになる。この測定結果は最後に映像表示部10上
に表示される。 【0027】なお、上述の各実施例では応答手段として
ジョイスティックを用いているが、応答手段はその入力
手法が特に限定される必要はなく、例えば複数の釦を有
する入力装置や、音声等で入力する形式等のものであっ
てもよい。 【0028】図7は第4の実施例の構成図である。液晶
等で構成され視標マーク21を表示する正方形マトリッ
クス表示部22と、被検者が自ら測定や視力訓練を行う
際に、視標マーク21の向きを入力するジョイスティッ
ク等の応答手段23が、コンピュータを含む制御手段2
4に接続されている。 【0029】図8は正方形マトリクス表示部22の部分
拡大図である。各画素25は正方形であり、マトリクス
状に配置されている。これらの各画素25は液晶で構成
されているため、電圧を変えることにより透過率を制御
することができる。画素25は複数個が集合して視標マ
ーク21a及び視標マーク21bを形成する。視標マー
ク21a及び視標マーク21bは、縦と横の画素25の
数が同数となって正方形の領域に収まるように選択され
ており、また画素25が正方形であるため、視標マーク
21a及び視標マーク21bの向きを変えても輪郭形状
が変わることはない。 【0030】最小の大きさである視標マークを構成する
線を、1画素の幅で構成することによって、正方形マト
リックス表示部22を構成する画素数を最少に抑えるこ
とができる。例えば、視力1.0の視標マークを1個の
画素の線で構成するとすれば、視力0.1は10画素幅
の線で構成することができる。図8に示すように、マー
クの大きさが線幅の5倍である視標マークの場合では、
最低50×50個の画素25があれば視力0.1から
1.0までの視標マーク21を表示することが可能であ
る。 【0031】図9、図10に視標マーク21の別の例を
示し、図9はシネレンマークの説明図であり、図10は
ランドルト環マークを近似した視標マーク21の説明図
である。視標マーク21の向きは4方向あるが、呈示順
序をランダムに行えば、呈示順序が毎回違っているので
覚えられることはない。 【0032】図11はMTF測定時における縞視標28
を示す説明図である。MTF測定は様々な空間周波数の
横縞状の縞視標28を縞模様と直交する方向に移動さ
せ、縞視標28のコントラストゼロの状態から徐々に大
きくして、縞視標28の移動方向が確認できるコントラ
ストの限界を調べる測定である。被検者は縞視標28の
移動方向を入力手段から入力することによって測定を行
う。図11においては、縞視標28は矢印の方向に動い
ているものとする。 【0033】縞視標28は上述の実施例と同様に正方形
の画素25をマトリクス状に配置した正方形マトリクス
表示部22上に表示される。縞視標28を正方形の画素
25によって表示することによって、水平方向と垂直方
向で同じ縞視標28を表示することができる。この場合
に、画素25の大きさを表示させる縞視標28の最小の
ピッチの2倍とし、他の縞視標28のピッチを最小のも
のの整数倍としておけば、画素数を最小に押さえること
ができる。なお、縞視標28の空間周波数は5〜10種
類程度用意しておくと便利である。 【0034】図12は小さな視標マーク21を1個だけ
表示する場合の説明図である。正方形マトリクス表示部
22には視標マーク21の周りに同じ線幅の線で構成し
た枠から成る周囲図形29を同時に表示する。周囲に何
もなく、小さな視標が1個だけがある場合では、眼の調
節状態が安定せず測定値がばらつくことがあるが、この
場合には眼の調節が安定するので好ましい。正方形マト
リクス表示部22では、この程度の周囲図形29を視標
マーク21と共に映出することは容易である。 【0035】図13は第5の実施例の構成図であり、操
作者Sの前方には、レンズ31により光学的に遠方とさ
れ、液晶等で構成される視力視標表示部32が配置さ
れ、視力視標表示部32の周辺視野には、遠景視標を呈
示する遠景視標表示部33が設けられている。また、視
標の方向に向けて光源34a、34bが配置されてい
る。視力視標表示部32には制御手段35の出力が接続
され、制御手段35には4つの入力釦36a〜36dを
有する応答手段36の出力が接続されている。なお、視
力視標表示部32、遠景視標表示部33は、図示しない
光源により後方から照明されている。 【0036】訓練時においては、被訓練者である操作者
Sはレンズ31を覗いて、光学的に遠方から視力視標表
示部32を視認する。図14に示すように、制御手段3
5の内部に設けられた図示しない記号発生回路によって
発生された視力マーク37及びその大きさを表す視力値
38が、制御手段35に設けられた図示しないコンピュ
ータに記憶されたプログラムに従って、視力視標表示部
32に表示される。 【0037】操作者Sは視力マーク37が示す方向を判
断して、応答手段36の視力マーク37の向きに対応し
ている入力釦36a〜36dの1つを選択し押す。応答
手段36からの入力信号は制御手段35に取り込まれて
正誤が判断され、正誤を知らせる音声が発せられる。初
めは、大きな視力値38を示す視力マーク37が呈示さ
れ、正解が1回或いは2回続いた場合には、制御手段3
5は視力視標表示部32を改め、一段と小さい視力マー
ク37を表示する。また、入力が誤答であれば、制御手
段35は視力視標表示部32に大きさを変化せず、方向
が変化された視力マーク37を表示させる。なお、訓練
時の成績を表す視力値38の表示信号は、視力視標表示
部32に表示される視力マーク37の大きさに基づいて
作成させてもよい。或いは、制御手段35に訓練中の応
答手段36の入力信号を記憶させ、この入力信号から作
成することもできる。 【0038】この実施例では、図14に示すように複数
の同一な視力マーク37をマトリックス的に視力視標表
示部32に表示させることにより、視力視標表示部32
の空白部分を少なくし、視力マーク37を広がりのある
パターンとしているため、操作者Sの眼の調節が安定す
るので好ましい。図14(a) に示すように、視力マーク
37が大きい際には、表示される視力マーク37の数を
少なくし、図14(b)に示すように訓練が進んで視力マ
ーク37が一段と小さくなった際には、視力視標表示部
32に余分空白部分が生じないように、表示される視力
マーク37の数を増加する。 【0039】なお、通常の視力表のように大きさ、方向
が異なる複数の視力マーク37を操作者Sに呈示しても
よい。この場合には、操作者Sに方向を応答させる特定
の視力マーク37を指示マーク等により指示する必要が
ある。そして、操作者Sの視認応答が誤答であるごと
に、指示した特定の視力マーク37の方向を変化させる
ことが望ましい。 【0040】また、図15に示すような縞視標39を操
作者Sに呈示してもよい。この場合には、縞視標39が
縞模様と直交する方向に移動され、操作者Sは縞視標3
9の移動方向を応答手段36により入力する。初めは、
図15(a) に示すような粗い縞模様の縞視標39が呈示
され、応答が正答であるごとに、図15(b) に示すよう
な徐々に細かい模様の縞視標39が呈示される。なお、
視力視標表示部32の数値は操作時の操作者Sの視力値
38を表し、図中の矢印は縞視標39の移動方向を表
し、この移動方向は制御手段35において応答ごとにラ
ンダムに変更される。 【0041】図16は第6の実施例の構成図であり、左
右眼用の視標系41L、41Rの前面にはレンズ42
L、42Rが配置され、後面には視標表示部43L、4
3Rが配置されている。視標系41L、41Rは眼幅調
節機構44により連結され、ノブ44aの回転により、
間隔が調節自在とされている。レンズ42L、42Rは
駆動手段45により連結され、ノブ45aの回転に連動
して前後に移動され、視標表示部43L、43Rの見掛
けの視度を変化させるようになっている。そして、視標
表示部43L、43Rには制御手段46の出力が接続さ
れ、制御手段46には応答釦47aと2つの選択釦47
b、47cを有する応答手段47の出力が接続されてい
る。 【0042】操作者Sが視力訓練を行うには、先ず眼幅
調節機構44及び駆動手段45のノブ44a及び45a
を回転し、視標系41L、41Rの間隔及び視標表示部
43L、43Rの見掛けの視度を調整する。従って、操
作者Sは眼鏡を装用したままでも訓練を行うことができ
る。 【0043】図17は視力訓練時の視標表示部43L、
43Rの正面図であり、訓練開始時には、図17(a) に
示すような4つの異なる表情を持つ人面状の選択枝マー
ク48と、この選択枝マーク48を囲む鎖線で示されて
いる選択枠49と、マトリックス的に配置された人面状
の選択枝マーク48の何れか1つと同じ表情をした視標
マーク50が、制御手段46に内蔵されたプログラムに
従って何れか一方の視標表示部43L、43Rに表示さ
れ、操作者Sの被訓練眼に呈示される。 【0044】操作者Sは、視標マーク50の種類を判断
して視標マーク50と同じと判断した選択枝マーク48
を選択枠49で囲む。この選択枠49の移動は、応答手
段47の選択釦47b、47cで行う。選択釦47b、
47cを1回押すごとに、選択枠49が左右方向に選択
枝マーク48の1つ分移動する。選択枝マーク48が選
択できると、選択枝マーク48を確定するために応答手
段47の応答釦47aを押す。応答手段47からの入力
信号は制御手段46に取り込まれ、正誤が判断されて視
標表示部43L、43Rの表示が変更される。 【0045】誤答である場合には視標マーク50のみが
改められ、異なる表情の視標マーク50が呈示される。
正答である場合には、視標表示部43L、43Rの表示
は全て刷新され、図17(b) に示すようなスペード等の
4つのトランプのスーツから成る選択枝マーク48と、
この選択枝マーク48を囲む選択枠49、及びマトリッ
クス的に配置された選択枝マーク48の何れか1つと同
じ視標マーク50が表示される。操作者Sはこのトラン
プのスーツの視標マーク50の種類を判断し、上述した
ように応答手段47によって選択枠49を移動し、選択
枝マーク48を選択し確定する。応答手段47の応答信
号は制御手段46に取り込まれ、正誤が判断される。誤
答であれば、再びトランプのスーツの視標マーク50が
呈示され、正答であれば異なる種類の選択枝マーク48
及び視標マーク50が呈示される。 【0046】訓練手順をまとめると、先ず視力が維持さ
れていることの確認のために、図17(a) に示すような
人面状の視標マーク50を視標表示部43L、43Rに
表示する。この視標マーク50に対して正しい応答がさ
れると別のより小さい模様が呈示される。視標表示部4
3L、43Rが図17(b) に示すようなトランプのスー
ツの視標マーク50を表示するまで訓練を行う。このよ
うに訓練を行うようにすると、一定値以上の視力を保つ
ことができる。 【0047】次の段階が実際の訓練であり、視標表示部
43L、43Rには図17(b) 示すように、トランプの
スーツから成る視標マーク50を表示している。この状
態では、正しい応答がある度に選択枝マーク48、視標
マーク50の種類を変更し、視標マーク50を徐々に小
さくしてゆく。そして、操作者Sの応答が誤答であれ
ば、同じ選択枝マーク48を用いて、この選択枝マーク
48の何れか1つを視標マーク50として、ランダムに
表示する。訓練中には、音声等で応答の正誤を訓練者に
伝達する方が好ましいが、省略することもできる。応答
手段47で選択枝マーク48を確定した際に、その正誤
に応じて選択枝マーク48の種類及び視標マーク50の
大きさ変化させ、この変化により操作者Sに応答の正誤
を判断させることもできる。 【0048】この実施例では、視標マーク50と別途に
選択枝マーク48を操作者Sに呈示しているため、操作
者Sは選択枝マーク48を確認しようと努力するので、
遠見の緊張が加わり、近見による過緊張を緩解させるこ
とができる。 【0049】図18は立体視能訓練時の視標表示部43
L、43Rの正面図であり、周囲図形51に囲まれる4
本の線状視標52、及び十字型の選択カーソル53が視
標表示部43L、43Rにそれぞれ表示され、両眼に呈
示される。線状視標52には視差が与えられているた
め、両眼視すると立体視できる。このとき、線状視標5
2の何れか1本は他者に比べて余分に視差が与えられて
おり、奥行が残り3本と違っているように感ずる。操作
者Sは応答手段47の選択釦47b、47cを押して、
選択カーソル53を左右方向に移動し、奥行きが異なる
と判断した線状視標52を選択し、応答釦47aを押し
て確定する。応答が正解であれば、視差の程度を徐々に
小さくして線状視標52が呈示され、図18に示すよう
に訓練の成績は視角54として数値で表示される。 【0050】立体視能訓練用の視標マークは線状視標5
2に限るものではなく、或るパターンを有する図形の一
部を左右に若干ずらし、左右眼用の視標マークとするこ
とができる。或いは、多くの画素から視標表示部43
L、43Rを構成した場合には、ランダムドット法で文
字等を表示してもよい。視角54を基に異なる視標マー
クを呈示させると、訓練の成績を視角54で操作者Sに
伝達する代りに、呈示される視標マークの変化から成績
を判断させることができる。 【0051】図19は第7の実施例の構成図であり、操
作者Sから遠方に配置された表示器71には、呈示され
る視標マーク72、その大きさを表す視力値73及び応
答させる視標マーク72を囲む選択枠74が表示されて
いる。この表示器71には映像記号発生手段75の出力
が接続され、映像記号発生手段75には訓練距離を入力
するための入力部76a及び赤外線信号受信部76bを
有する制御手段76の出力が接続され、視力装置全体を
制御している。そして、手元には応答手段77が用意さ
れ、応答手段77には視標マーク72の向きを入力する
ための4つの応答釦77aと、赤外線信号発生部77b
が設けられている。 【0052】映像記号発生手段75には、内蔵された半
導体メモリに種々の視標マーク72が記憶されて、制御
手段76のコンピュータに記憶されたプログラムに従っ
て、このメモリから映像信号として表示器71に出力さ
れ、視力値73、選択枠74とが共に表示される。操作
者Sはこの表示器71を観察し、視標マーク72の向き
を判断し、応答手段77の応答釦77aを押して入力を
行う。なお、表示器71に市販のテレビ受像器を使用す
る場合には、映像記号発生手段75はNTSC信号等の
ような規格化されたビデオ信号を表示器71に出力する
とよい。視力装置専用の液晶表示器を用いる場合には、
映像記号発生手段75の出力信号の種類は実施例以外に
多数使用できる。 【0053】訓練時には、先ず制御手段76の入力部7
6aに操作者S自身から表示器71までの距離を入力す
る。視力訓練には5m以上が望ましいが、家庭で使用す
る場合には3m程度でもよい。制御手段76では、入力
部76aに入力された値に基づいて視力値73に対応す
る視標マーク72の大きさが算出され、映像記号発生手
段75を制御して表示器71に視標マーク72を表示さ
せる。表示される視力値73は例えば3段階の大きさを
持ち、表示される視力値73の最小値は操作者Sの視力
に相当する。図19の状態では操作者Sの視力は0.5
であることが分かる。このとき、選択枠74は操作者S
の視力よりも一段小さい視力0.6の大きさの視標マー
ク72を囲む。 【0054】操作者Sは遠方から表示器71を観察し、
視力マーク72の方向を判断し、その方向に対応する応
答手段77の応答釦77aを押す。この入力に応じて、
赤外線信号発生部77bから赤外線信号が発生され、制
御手段76の赤外線信号受信部76bで受信され、第1
回目の応答の正誤が判断される。第2回目の応答も同じ
視力値73を表す視標マーク72について行うため、表
示器71の表示の変化は選択枠74が別の視標マーク7
2へ移動するのみである。2回とも正しい応答がなされ
れば表示器71の画面が刷新され、0.6〜0.8の視
力値73に対応する視標マーク72が表示され、0.7
の視力値73を持つ視標マーク72を用いて2回の訓練
を行う。このときも応答が2回続けて正しければ表示器
71の画面が上述のように改められる。 【0055】この実施例では、2回続けて正しい応答が
得られるまで、同一の視力値73を持つ視標マーク72
を用いて訓練が繰り返されるため、操作者Sは表示器7
1の表示の変化から応答の正誤が判断でき、表示される
視力値73から訓練中の視力を知ることができる。 【0056】図20は第8の実施例における表示器71
の正面図であり、視力装置は第6の実施例と同様の構成
とし、制御手段76のプログラムの機能及び応答の正誤
を異なる音色で知らせる図示しない音声発生手段が設け
られている点で異なっている。 【0057】この視力装置は図20(a) に示すように、
1個ずつ視標マーク72を表示器71に表示する。操作
者Sはこの表示器71を視認して、視標マーク72の方
向を応答手段77を用いて制御手段76に入力する。制
御手段76では応答に対する正誤の判断が行われ、応答
が誤答であれば図示しない音声発生手段に誤答音を発生
させ、視標マーク72の大きさは一定とし方向のみを変
化させる。応答が正解であれば音声発生手段に正解音を
発生させ、図20(b) に示すように表示器71に応答を
行った視標マーク72の視力値73を表示し、操作者S
に成績を呈示する。操作者Sはこの視力値73から訓練
を継続するか否かの判断をする。訓練を継続する場合に
は、一段と小さい視標マーク72が表示器71に表示さ
れる。 【0058】図21は第9の実施例の視力値表示部80
の正面図である。視力装置は第6の実施例とほぼ同様の
構成であり、表示器71に視力値73を表示する代りに
視力値73の表示専用の視力値表示部80が、視認し易
い映像記号発生手段75の上部に取り付けられ、視力値
表示部80は訓練時の視力値73を逐次表示している。 【0059】なお、この視力値表示部80を操作者Sの
手元にある応答手段77に設けることもできる。この場
合には、訓練中に手元の視力値表示部80を度々見るこ
とになるため、遠見から近見へと眼の調整を効かせる努
力をするので、視力訓練に好ましい。 【0060】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る視力装
置は、ピッチ及び移動方向が異なる縞を表示して、その
移動方向を判断させるため構成が簡易となる。 【0061】 【0062】 【0063】 【0064】
【図面の簡単な説明】 【図1】第1の実施例の断面図である。 【図2】視力視標表示手段の正面図である。 【図3】第2の実施例の構成図である。 【図4】訓練手順例の説明図である。 【図5】映像表示手段の正面図である。 【図6】第3の実施例の正面図である。 【図7】第4の実施例の構成図である。 【図8】表示手段の拡大図である。 【図9】シレネン型視標マークの説明図である。 【図10】ランドルト環類似の視標マークの説明図であ
る。 【図11】MTF測定用縞視標の説明図である。 【図12】小視標マークと枠縁線の説明図である。 【図13】第5の実施例の構成図である。 【図14】視力訓練時の視力視標表示部の正面図であ
る。 【図15】縞視標の説明図である。 【図16】第6の実施例の構成図である。 【図17】視力訓練時の視標表示部の正面図である。 【図18】立体視能訓練時の視標表示部の正面図であ
る。 【図19】第7の実施例の構成図である。 【図20】第8の実施例の表示器の正面図である。 【図21】第9の実施例の視力値表示部の正面図であ
る。 【符号の説明】 3、32、37、43L、43R、50、72 視力視
標表示部 4、11、21 視標マーク 5 視標マーク表示部 6、80 視力値表示部 7、14、24、35、76 制御手段 8 スピーカ 9、13、23、36、77 応答手段 10 映像表示部 17、29、51 周囲図形 22 正方形マトリックス表示部 25 画素 28、39 縞視標 33 遠景視標表示部 44 眼幅調節機構 48、74 選択肢マーク 49 選択枠 52 線状視標 53 選択カーソル 71 表示器 75 映像記号発生手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/00 - 3/09

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 マトリクス状の画素から成る電子図形表
    示手段にピッチ及び移動方向が異なる縞を表示し、その
    移動方向を判断させることにより視力を測定することを
    特徴とする視力装置。
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