JP3405403B2 - スクリーン裏拭き装置及びそれを用いたスクリーン裏拭き方法 - Google Patents

スクリーン裏拭き装置及びそれを用いたスクリーン裏拭き方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷工
程の後にスクリーンの裏面に残留したペーストを除去す
るスクリーン裏拭き装置及びそれを用いたスクリーン裏
拭き方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の開口部よりなるパター
ンを有したスクリーンを使用して基板に所望のパターン
を印刷する場合には、スクリーン印刷機を用いたスクリ
ーン印刷方法が採用されていた。
【0003】まず、従来のスクリーン印刷機について図
面を用いて簡単に説明する。図4は従来のスクリーン印
刷機の構成を示す側面図である。図4(a)に示すよう
に、スクリーン印刷機は、被印刷物である基板41と、
係る基板41を載置する印刷テーブル32と、前記基板
41に転写するパターンとして両面を貫通する開口部
(図示せず)が設けられ、弾性を有する板状のスクリー
ン21と、係るスクリーン21を介して基板41の表面
にペーストを押し出すスキージ31と、スクリーン21
の表面にペーストをコーティングするスクレッパー32
とから構成されていた。基板41が載置された印刷テー
ブル42は、スクリーン21の下方に設置され、係るス
クリーン21の上方には、スキージ31の先端とスクレ
ッパー32の先端とがスクリーン21の表面に対して所
定の間隔を有して設置されていた。
【0004】この様な構成をなすスクリーン印刷機によ
る印刷方法について簡単に説明する。図4(a)に示す
ように、スクリーン21の裏面と所定の間隔を有して設
置された基板41は、印刷テーブル42に載置され、印
刷位置すなわちスクリーン21の真下に設置されてい
た。また、スキージ31は、スクリーン21の表面上方
に設置されており、スキージ31がスクリーン21の表
面側からスクリーン21を基板41に押し付けながらス
クリーン21の表面上を移動する機能を有していた。こ
のとき、スクリーン21とスキージ31がなす角度及び
スキージ31がスクリーン21に対して付勢する力は、
なされるスクリーン印刷に適応して設定されていた。
【0005】また、図4(b)に示すように、スキージ
31はスクリーン21の表面に沿って移動し、スクリー
ン21上に予め設けられたペースト(インク)がスクリ
ーン21の開口部を通過することによって、基板41の
表面に印刷が行われる。スクリーン21の端部に到達し
たスキージ31は上昇、すなわちスクリーン21の表面
から離れ、スクレッパー32がその先端をスクリーン2
1の表面に近接するように下降する。その後、図4
(c)に示すように、下降したスクレッパー32はスク
リーン21の表面に沿って移動し、スクリーン21の表
面のペーストを均一にコーティングすることによって、
次回の印刷工程におけるムラ等の発生を防止していた。
【0006】しかし、上述したスクリーン印刷機を用い
たスクリーン印刷は、スクリーンに設けられた開口部を
通じてスクリーンの裏面にペーストが付着するといった
問題が生じていた。また、このスクリーン印刷をPDP
の基板に応用した場合には、スクリーンの目詰まりに起
因するPDPの表示特性の劣化という問題が生じてい
た。この様な問題を解決するためにスクリーン裏拭き装
置及びそれを用いた裏拭き方法が採用されていた。以下
に、スクリーン裏拭き装置及びそれを用いた裏拭き方法
について図面を用いて簡単に説明する。
【0007】図5は、従来のスクリーン裏拭き装置の構
成を示す斜視図である。但し、図5は従来のスクリーン
裏拭き装置の概略を示すものであり、その説明に関係の
ない部材は省略する。図5に示すように、従来のスクリ
ーン裏拭き装置1は、前述の印刷テーブル等の他の装置
の設置環境から、スクリーン製版2に対して並列に設置
されていた。スクリーン製版2はスクリーン21と係る
スクリーン21の周縁に設けられたスクリーン枠22と
で構成され、前記スクリーン21のほぼ中央部に設けら
れたプリントスクリーン21aには基板に転写するパタ
ーンが施されていた。また、スクリーン21の上方に
は、スキージ31及びスクレッパー32が設置され、そ
れらはスクリーン枠22の内縁に沿ってスクリーン21
の表面に付勢しながらA−A’方向に移動する機能を有
していた。
【0008】一方、スクリーン裏拭き装置1は、スクリ
ーンの粘着フィルムロール12と、係る粘着フィルムロ
ール12から引き出された粘着フィルム11を巻き取る
巻き取りロール13とによって主に構成されていた。粘
着フィルムロール12の軸12aには引き出し制動部1
7が設置され、巻き取りロール13の軸13aには、係
る軸12aが一定方向のみに回転するようにクラッチ1
8aを有するモータ18が設けられていた。加えて、粘
着フィルムロール12から引き出された粘着フィルム1
1を保持する補助ロール16、前記スクリーン21の裏
面に沿って移動可能なサポートロール15及び引き出し
ロール14が設置されていた。また、補助ロール16は
固定されており、引き出しロール14及び駆動可能なサ
ポートロール15とは一体にスクリーン21の裏面に沿
って移動することができるように互いに固定機構が設け
られ、その固定機構は解除することも可能な様に設定さ
れている。
【0009】次に、スクリーン裏拭き装置の動作につい
て図6及び図7を使用して説明する。図6及び図7は、
従来におけるスクリーン裏拭き装置の動作手順の概略を
示す側面図である。図6に示すように、前述のスクリー
ン印刷が終了した後は、基板及び印刷テーブルが次工程
に移るために、スクリーン21の下方に空間が設けられ
る。粘着フィルムロール12の軸12aに設けられたブ
レーキは予めかかっており、巻き取りロール13の軸1
3aに設けられたクラッチは粘着フィルム11を巻き取
る方向以外に回転しないように機能している。まず、粘
着フィルムロール12の軸12aのブレーキが解除さ
れ、引き出しロール14と連結したサポートロール15
がスクリーン21の裏面に沿ってA−A’方向に移動す
る。このとき、粘着フィルムロール12の軸12aのブ
レーキにより、粘着フィルム11はテンションがかかり
一定のたわみを保ちながら引き出される。
【0010】引き出しロール14及びサポートロール1
5が粘着フィルム11巻張して、スクリーン裏拭き装置
の遠い側に位置するスクリーン21の一端(以後、裏拭
き開始位置とする)に到達すると、引き出しロール14
及びサポートロール15がスクリーン21の裏面に接す
る位置まで上昇する。その後、スクリーン21及び粘着
フィルム11を介してサポートロール15と対称な位置
にスキージ31がスクリーン21に接するように移動す
る。さらには、サポートロール15とスキージ31がス
クリーン21と粘着フィルム11を挟んだ状態のまま補
助ロール16が設置された方向、すなわちA−A’方向
に移動を始める。従って、スクリーン21の裏面に粘着
フィルム11が貼り合わされる態様となる。
【0011】図6は、図5と同様に従来におけるスクリ
ーン裏拭き装置の動作手順を示す図であり、図5を参照
して説明したスクリーン裏拭き装置の動作手順の続きを
示す図である。図6に示すように、サポートロール15
及びスキージ31がスクリーン21の裏面に粘着フィル
ム11を貼り合わせた後、スキージ31がスクリーン2
1の表面から離れる。その後、サポートロール15及び
スキージ31は引き出しロール14が位置する方向、す
なわち裏拭き開始位置へ移動し、再びサポートロール1
5と引き出しロール14とが連結される。
【0012】スキージ31とサポートロール15が裏拭
き開始位置まで到達すると、サポートロール15及び引
き出しロール14は、補助ロール16が設置される方向
に移動する。同時に巻き取りロール13が粘着フィルム
11を巻き取るとともに、粘着フィルム11は、スクリ
ーン21の裏面から引き出しロール14のロール接線方
向に引き剥がされていた。さらには、引き出しロール1
4とサポートロール15がスクリーン21の端部まで到
達すると、引き出しロール14とサポートロール15が
下降することによってスクリーン21の裏面のペースト
除去動作が完了していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スクリーン裏拭き装置においては、以下のような問題点
があった。従来のスクリーン裏拭き装置及びそれを用い
たスクリーン裏拭き方法は、粘着フィルムの引き出し方
向が一方向に設定されているために、粘着フィルムの引
き出し動作において、実際の必要量以上に粘着フィルム
が引き出されるという問題があった。また、被転写体と
なる基板の大型化に伴い、使用する粘着フィルムも大型
化することによって、粘着フィルムが引き出しロールか
ら剥離されるときに膨大な静電気が発生し、係る静電気
の発生によって、スクリーンの裏面に粘着フィルムが引
き寄せられ、貼り付いてしまっていた。従って、スクリ
ーンの裏面に対して粘着フィルムの表面を密着させて使
用することができず、結果としてスクリーンの裏面に付
着したペーストの除去が十分にできないという問題があ
った。
【0014】本発明は、以上の従来技術における問題に
鑑みてなされたものであり、粘着フィルムの使用量の削
減と、粘着フィルムのしわの発生を可及的に防止し、効
率的に機能するスクリーン裏拭き装置及びそれを用いた
スクリーン裏拭き方法を提供することが目的である。
【0015】上記課題を解決するために提供する本出願
第1の発明に係るスクリーン裏拭き装置は、粘着フィル
ムの巻き取りを停止させる巻き取り制動部が巻き取りロ
ールに設けられ、粘着フィルムの引き出しを停止させる
引き出し制動部が引き出しロールに設けられ、前記サポ
ートロールがスクリーンのサポートロールが移動する方
向のほぼ半分の位置まで来た時に、前記引き出し制動部
により粘着フィルムの引き出しの停止を解除させ、前記
巻き取り制動部により粘着フィルムの引き出しを停止さ
せたことを特徴とする。
【0016】粘着フィルムの引き出しを停止させる巻き
取り制動部が巻き取りロールに設けられていることによ
り、均一な張力を保ったまま一度巻き取った粘着フィル
ムの引き出し及び巻き取りの調整をすることができる。
従って、従来使用されていた粘着フィルムの約半分の量
で確実にスクリーンの裏面に残留したペーストを除去す
ることが可能である。
【0017】本出願第2の発明に係るスクリーン裏拭き
装置は、巻き取り制動部がモータを有するブレーキ機構
であることを特徴とする。
【0018】巻き取り制動部がモータを有するブレーキ
機構であることにより、粘着フィルムの引き出し量を調
節することが可能であり、粘着フィルムの量を節約する
ことができる。
【0019】本出願第3の発明に係るスクリーン裏拭き
装置は、引き出し制動部に電磁ブレーキが内蔵されるこ
とを特徴とする。
【0020】引き出し制動部に、電磁ブレーキが内蔵さ
れることにより、粘着フィルムの引き出し量を調整する
ことが可能であり、粘着フィルムの量を節約することが
できる。
【0021】本出願第4の発明に係るスクリーン裏拭き
装置は、粘着フィルムロールの粘着フィルムを引き出す
側の近傍に静電気除去器が設けられることを特徴とす
る。
【0022】粘着フィルムロールの粘着フィルムを引き
出す側の近傍に静電気除去器が設けられることによっ
て、粘着フィルム同士の間に生じる静電気を除去するこ
とができ、結果として粘着フィルムを均一にスクリーン
の裏面に貼ることができる。
【0023】本出願第5の発明に係るスクリーン裏拭き
装置は、粘着フィルムの粘着力が、200g/20mm
〜250g/20mmの範囲内で設定されることを特徴
とする。
【0024】粘着フィルムの粘着力を200g/20m
m〜250g/20mmの範囲内に限定することによ
り、粘着フィルムの自重によるスクリーンの裏面からの
剥離や、粘着力によって生じるスクリーンの裏面への損
傷を防止することが可能である。
【0025】本出願第6の発明に係るスクリーン裏拭き
方法は、サポートロールがスクリーンの長さの方向のほ
ぼ半分の位置まで来た時に、粘着フィルムロールに設置
された引き出し制動部により粘着フィルムの引き出しの
停止を解除させ、巻き取りロールに設置された巻き取り
制動部により粘着フィルムの引き出しを停止させること
を特徴とする。
【0026】サポートロールがスクリーンの長さの方向
のほぼ半分の位置まで来た時に、引き出し制動部により
粘着フィルムの引き出しの停止を解除し、巻き取り制動
部により粘着フィルムの巻き取りを停止させることによ
り、スクリーン裏拭きに使用される粘着フィルムの量
を、およそ40〜60%節約することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクリーン裏
拭き装置及びそれを用いたスクリーン裏拭き方法の一実
施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。但
し、図1は本発明に係るスクリーン裏拭き装置の概略を
示すものであり、その説明に関係のない部材は省略す
る。図1は、本発明に係るスクリーン裏拭き装置の一実
施の形態における構成を示す斜視図である。図1に示す
ように本発明に係るスクリーン裏拭き方法は、スクリー
ンの裏拭きを行うスクリーン裏拭き装置1と、係るスク
リーン裏拭き装置により裏拭きされるスクリーン製版2
とによって行われる。スクリーン裏拭き装置1は、スク
リーン印刷において、パターンが転写される基板(図示
せず)を載置する印刷テーブル等の他の装置の設置環境
から、スクリーン製版2に対して並列に設置されてい
た。スクリーン製版2はスクリーン21と係るスクリー
ン21の周縁に設けられたスクリーン枠22とで構成さ
れ、前記スクリーン21のほぼ中央部に設けられたプリ
ントスクリーン21aには基板に転写するパターンが施
されていた。また、スクリーン21の上方には、上下に
移動する機能を有したスキージ31及びスクレッパー3
2が設置され、それらはスクリーン枠22の内縁に沿っ
てスクリーン21の表面に付勢しながらA−A’方向に
移動する機能をも有していた。さらに、スキージ31の
先端には、ゴム硬度60〜80度の耐溶剤性のフラット
なゴムが設けられている。
【0028】また、スクリーン裏拭き装置1は、スクリ
ーンの粘着フィルムロール12と、係る粘着フィルムロ
ール12から引き出された粘着フィルム11を巻き取る
巻き取りロール13とによって主に構成されていた。粘
着フィルムロール12の軸12aには引き出し制動部1
7が設置され、巻き取りロール13の軸13aには、巻
き取り制動部102が設置されている。この巻き取り制
動部102はモータを内蔵したブレーキ機構であり、引
き出し制動部17には電磁ブレーキ101が内蔵されて
いる。加えて、粘着フィルムロール12から引き出され
た粘着フィルム11を保持する補助ロール16、前記ス
クリーン21の裏面に沿って移動可能なサポートロール
15及び引き出しロール14が設置されている。また、
補助ロール16は固定されており、引き出しロール14
及び駆動可能なサポートロール15とは一体にスクリー
ン21の裏面に沿って移動することができるように互い
に固定機構が設けられ、その固定機構は解除することも
可能な様に設定されている。さらに、粘着フィルムロー
ル12の粘着フィルム11を引き出す側の近傍には静電
気除去器103が設けられている。ここで、粘着フィル
ム11の粘着力は200g/20mm〜250g/20
mmの範囲内に設定される。これは、20mm幅の粘着
フィルムを貼り、その粘着フィルムを剥がす場合におけ
る粘着力を表すものである。
【0029】次に、本発明のスクリーン裏拭き装置の動
作について図2及び図3を参照して説明する。但し、図
2及び図3は本発明に係るスクリーン裏拭き装置の動作
の概略を示すものであるため、その説明に関与しない部
材は省略する。図2及び図3は、本発明に係るスクリー
ン裏拭き装置の一実施の形態における動作手順を示す図
である。図2(a)に示すように、印刷終了後にスクリ
ーン21の下部より、印刷テーブル(図示せず)が移動
してスクリーン21の下部空間が空くと、巻き取りロー
ル13の巻き取り制動部102のブレーキが解除され、
サポートロール15がスクリーン21に沿って移動を始
める。このとき、引き出しロール14は、サポートロー
ル15に連結されており、粘着フィルム11がスクリー
ン21に貼られるように引き出される。
【0030】その後、引き出しロール14がスクリーン
21のおよそ半分の位置まで来た時に、粘着フィルムロ
ール12のブレーキを解除する。次に、巻き取りロール
13の巻き取り制動部102のブレーキを作動させるこ
とにより、係るブレーキの切り替え後は、粘着フィルム
ロール12より粘着フィルム11が引き出される。
【0031】また、引き出しロール14は、スクリーン
21の裏面に沿って駆動する。これにより、粘着フィル
ム11はスクリーン21の裏面に引き出される。また、
巻き取りロール13の軸13a及び粘着フィルムロール
12の軸12aに設けられた各ブレーキにより、粘着フ
ィルム11にはテンションがかかり一定のたわみを保ち
ながら引き出される。
【0032】次に、粘着フィルム11は、引き出しロー
ル14で折り返され、巻き取りロール13により巻き取
られる。従って、スクリーン21の下部に粘着フィルム
11の往路と復路により挟まれた空間が生じる。粘着フ
ィルム11は、絶縁物からなるため、挟まれた空間はキ
ャパシタを構成し、粘着フィルムロール12から粘着フ
ィルム11が剥がれる時に発生する静電気が前記挟まれ
た空間に集積され、粘着フィルム11の静電気の電圧が
1000V〜3000Vに到達する。
【0033】この静電気の発生により粘着フィルム11
は、スクリーン21の裏面に引き寄せられ貼り付いてし
まうため、図2(b)に示すように、粘着フィルム11
の引き出しが開始されてから巻き取りが完了するまでの
間、静電気除去器103を動作させて、発生した静電気
を中和し除去する。
【0034】次に、図2(c)に示すように、引き出し
ロール14とサポートロール15がスクリーン21の裏
面に接する位置まで上昇し、サポートロール15は、ス
キージ31が設置される裏拭き開始位置まで駆動する。
また、スキージ31は、スクリーン21に接するように
移動し、スキージ31の先端は、サポートロール15の
中央部から2〜3mm前進した箇所に位置する。
【0035】次に、図2(d)に示すように、サポート
ロール15とスキージ31がスクリーン21と粘着フィ
ルム11を挟んだ状態のまま補助ロール16が設置され
る方向に移動する。スキージ31が移動を始めると、ス
キージ31の先端に設置されたゴムが曲がり先端が後方
に移動して、サポートロール15の中央部と一致する。
従って、スクリーン21の裏面に粘着フィルムがしわな
く貼り合わされる。
【0036】また、図3(a)に示すように、サポート
ロール15とスキージ31は、粘着フィルム11の貼り
合わせが完了する位置まで移動する。また、図3(b)
に示すように、サポートロール15とスキージ31が粘
着フィルム11の貼り合わせが完了する位置まで移動す
ると、スキージ31は上昇して裏拭き開始位置に移動を
始める。
【0037】また、図3(c)に示すように、スキージ
31とサポートロール15が裏拭き開始位置まで戻る
と、サポートロール15に連結された引き出しロール1
4は、補助ロール16が設置される方向に移動を始め
る。同時に巻き取りロール13のブレーキが解除され粘
着フィルム11を巻き取る。このとき、粘着フィルムロ
ール12の回転軸のブレーキは最大として回転せずに、
スクリーン21の裏面から引き出しロール14のロール
接線方向に均一に粘着フィルム11が引き剥がされてい
く。
【0038】次に、図3(d)に示すように、引き出し
ロール14とサポートロール15の移動後、引き出しロ
ール14とサポートロール15とが初期設定位置に戻る
とともに静電気除去器103が動作を停止する。以上に
説明した動作により、スクリーン21裏面に残存したペ
ーストは、粘着フィルム11に転写され除去される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るスクリ
ーン裏拭き装置及びそれを用いたスクリーン裏拭き方法
によれば、ブレーキ装置を用いてペースト未着部を再利
用することにより、粘着フィルムの使用量が従来の40
%〜60%に削減される。また、粘着フィルムに発生す
る静電気を効率的に除去することにより、基板及びスク
リーンの大型化に伴って粘着フィルムの幅が大きくなっ
た場合でも、静電気に影響されずに均一且つ確実にスク
リーンの裏面の清掃を行うことができる。さらに、粘着
フィルムの粘着力を200g/20mm〜250g/2
0mmの範囲内に設定することにより、スクリーンの裏
面を痛めることなく残存するペーストを除去することが
できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクリーン裏拭き装置の構成を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係るスクリーン裏拭き装置を用いたス
クリーンの裏拭き方法の動作手順を示す側面図である。
【図3】本発明に係るスクリーン裏拭き装置を用いたス
クリーンの裏拭き方法の動作手順を示す側面図である。
【図4】従来のスクリーン印刷装置の構成及び動作を示
す側面図である。
【図5】従来のスクリーン裏拭き装置の構成を示す斜視
図である。
【図6】従来のスクリーン裏拭き装置を用いたスクリー
ンの裏拭き方法の動作手順を示す側面図である。
【図7】従来のスクリーン裏拭き装置を用いたスクリー
ンの裏拭き方法の動作手順を示す側面図である。
【符号の説明】
1. スクリーン裏拭き装置 2. スクリーン製版 11.粘着フィルム 12.粘着フィルムロール 13.巻き取りロール 14.引き出しロール 15.サポートロール 16.補助ロール 17.引き出し制動部 18.モータ 21.スクリーン 22.スクリーン枠 31.スキージ 32.スクレッパー 41.基板 42.印刷テーブル 101.電磁ブレーキ 102.巻き取り制動部 103.静電気除去器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンの裏面に残留したペーストを
    除去する粘着フィルムを有し、係る粘着フィルムが巻回
    され、引き出し制御部が設けられた粘着フィルムロール
    と、係る粘着フィルムロールから引き出された粘着フィ
    ルムを巻き取る巻き取りロールと、前記粘着フィルムを
    巻張してスクリーンの裏面に沿って移動可能な引き出し
    ロールと、スクリーンの表面近傍に設置されてスクリー
    ンの表面に付勢するスキージと共にスクリーンを挟持し
    ながらスクリーンの裏面を移動するサポートロールとか
    らなるスクリーン裏拭き装置において、 粘着フィルムの巻き取りを停止させる巻き取り制動部が
    巻き取りロールに設けられ、粘着フィルムの引き出しを
    停止させる引き出し制動部が引き出しロールに設けら
    れ、 前記サポートロールがスクリーンのサポートロールが移
    動する方向のほぼ半分の位置まで来た時に、前記引き出
    し制動部により粘着フィルムの引き出しの停止を解除さ
    せ、前記巻き取り制動部により粘着フィルムの引き出し
    を停止させたことを 特徴とするスクリーン裏拭き装置。
  2. 【請求項2】前記巻き取り制動部は、モータを有するブ
    レーキ機構であることを特徴とする請求項1に記載のス
    クリーン裏拭き装置。
  3. 【請求項3】前記引き出し制動部には、電磁ブレーキが
    内蔵されることを特徴とする請求項1に記載のスクリー
    ン裏拭き装置。
  4. 【請求項4】粘着フィルムロールの粘着フィルムを引き
    出す側の近傍に静電気除去器が設けられたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3の何れか一に記載のスクリー
    ン裏拭き装置。
  5. 【請求項5】前記粘着フィルムの粘着力は、200g/
    20mm〜250g/20mmの範囲内で設定されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスクリーン裏拭き装
    置。
  6. 【請求項6】スクリーン印刷工程の後に、粘着フィルム
    ロールと巻き取りロールとに巻回された粘着フィルム
    が、粘着フィルムを巻張しながらスクリーンの裏面に沿
    って引き出しロールが移動し、スクリーンの表面近傍に
    設置されたスキージと共にスクリーンを挟持しながらス
    クリーンの裏面をサポートロールが移動し、巻き取りロ
    ールが粘着フィルムを巻き取ることにより、スクリーン
    の裏面に残留したペーストを除去するスクリーン裏拭き
    方法において、サポートロールがスクリーンのサポート
    ロールが移動する方向のほぼ半分の位置まで来た時に、
    粘着フィルムロールに設置された引き出し制動部により
    粘着フィルムの引き出しの停止を解除させ、巻き取りロ
    ールに設置された巻き取り制動部により粘着フィルムの
    引き出しを停止させることを特徴とするスクリーン裏拭
    き方法。
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