JP2001047604A - 刷版自動着脱装置 - Google Patents

刷版自動着脱装置

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JP2001047604A JP2000160556A JP2000160556A JP2001047604A JP 2001047604 A JP2001047604 A JP 2001047604A JP 2000160556 A JP2000160556 A JP 2000160556A JP 2000160556 A JP2000160556 A JP 2000160556A JP 2001047604 A JP2001047604 A JP 2001047604A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 刷版自動着脱装置に関し、刷版を装着する際
に刷版のくわえ側の角度が変形することなく、確実に係
合できるようにする。 【解決手段】 版胴9aに新たな刷版13を装着する際
に、新しい刷版13の一端側14を版胴9aの刷版装着
部10と反対側に押圧して刷版13を撓ませ、その後、
刷版13から離隔して一端側14を該刷版装着部10に
係合させる押さえ機構39,46をそなえるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機において、
版胴に装着された刷版を自動的に交換する、刷版自動着
脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に示すように、印刷機の印刷ユニ
ット7には、印刷する絵柄を焼き付けた刷版13を装着
する版胴9が設けられており、この版胴9に図示しない
インキ装置からインキを供給し刷版13の絵柄部分にイ
ンキを付着させる。そして、このインキにより絵柄をブ
ランケット胴8に転写し、さらにこの絵柄をウェブ16
に転写して印刷が行なわれる。印刷が終了すると版胴9
に装着されていた刷版13は取り外され、次の印刷用の
新しい刷版13が版胴9に装着される。
【0003】この刷版13の取り外し作業や装着作業は
従来は人手で行なわれていたが、近年では機械により自
動的に着脱するようにした装置が開発され、印刷機に装
備されるようになった。このような装置の公知例として
は、例えば実開平4−9736号公報に開示された技術
がある。この技術では、図13及び図14に示すよう
に、4軸で構成された刷版着脱ロボット(4軸ロボッ
ト)1が設けられている。この刷版着脱ロボット1は、
通常時は印刷機の横側で待機し、刷版着脱時に機械内を
走行して刷版13の着脱を行なうものである。
【0004】ここで、版胴9に刷版13を取り付ける際
の動作を説明すると、刷版13の装着時には、刷版着脱
ロボット1の吸着パッド2により刷版13のくわえ側1
4に近い部位が吸着保持され、版胴9の刷版装着部10
のくわえ側係合部11に係止させる。このとき、刷版1
3の搬入時のくわえ側の形状と版胴9のくわえ側係合部
の形状を合わせながらくわえ側係合部に刷版13を挿入
する。
【0005】そして、上記の従来技術では図13及び図
14に示すような多軸ロボット1を用いることにより、
刷版自動着脱時に刷版13のくわえ形状に合わせた動作
を実行させていた。なお、この装置では第1軸3は機械
の幅方向に走行できるように構成され、第2軸4,第3
軸5及び第4軸6であらゆる角度に対応するように動作
可能に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
技術では、印刷装置の種々の形状や状態に対応できる長
所がある反面、構造が複雑で高価であるという問題点が
ある。また、別の公知例としては、例えば特開平7−2
90689号公報に開示された技術がある。この技術で
は、図15(a),(b)に示すように、旋回可能な保
持兼供給装置17により新しい刷版13が保持される
と、アクチュエータ18が作動して版胴9の表面に刷版
13のくわえ側14を弾力を利用して押し付けるととも
に、版胴9が矢印の方向に順回転するように構成されて
いる。そして、版胴9が回転して、刷版装着部10が刷
版13のくわえ側14の位置まで達すると、くわえ側1
4が刷版装着部10に入り込むように構成されている。
さらに版胴9が回転することにより、くわえ側14が刷
版装着部10のくわえ側係合部11に係止される。
【0007】しかしながら、版胴9の表面は、印刷中に
刷版13がずれるのを防止するため滑りにくく形成さ
れ、また、刷版装着部10には、刷版13のくわえ尻側
15をくわえ尻側係合部12に取り付けるための装着等
が設けられているため、くわえ側14の先端が曲がって
くわえ側係合部11に係合せず、印刷中に刷版13の位
置がずれたり刷版13が切れたりする場合があった。
【0008】すなわち、版胴9の表面の抵抗により、図
16(b)に示すように、刷版13のくわえ側14が起
こされ、本来くわえ側係合部11の角度θと同一である
べきくわえ側14の角度θ1が、上記角度θよりも大き
くなり、図16(c)に示すような状態で取り付けられ
てしまうのである。この場合、刷版13の装着終了時
に、図16(a)に示すように、浮き上がり部21が発
生し、この浮き上がり部21が印刷により繰り返し押さ
えられることにより版切れが生じるのである。また、上
述のθ1とθとが一致していないため、くわえ側14の
曲げ部が刷版装着部10に完全に一致せず、印刷中に図
16(d)に示すように、曲げ部がずれることがある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、刷版を装着する際に上述したようにくわえ側
係合部に刷版のくわえ側の角度が変形することなく、確
実に係合するようにした、刷版自動着脱装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の刷版自動着脱装置は、印刷機の版胴に取り付
けられた刷版を自動的に交換する刷版自動着脱装置であ
って、該版胴に新たな刷版を装着する際に、該新しい刷
版の一端側を該版胴の刷版装着部と反対側に押圧して該
刷版を撓ませ、その後、該刷版から離隔して該一端側を
該刷版装着部に係止させる押さえ機構をそなえているこ
とを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の本発明の刷版自動着
脱装置は、印刷機の版胴に取り付けられた刷版を自動的
に交換する刷版自動着脱装置であって、該版胴に新たな
刷版を装着する際に該新しい刷版の一端側を該版胴側に
押圧する押さえ機構をそなえ、該押さえ機構により該刷
版を撓ませて該版胴の刷版装着部に該刷版の一端部を押
し込み、その後、該版胴を回転させるとともに該押さえ
機構を該刷版から離隔して該一端側を該刷版装着部に係
止させることを特徴としている。
【0012】また、請求項3記載の本発明の刷版自動着
脱装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、該
刷版装着部に該刷版の該一端側が係止した状態で、該版
胴が回転して該刷版が引っ張られると、該引っ張り力に
対抗する制動力を発生させる制動機構をそなえているこ
とを特徴としている。また、請求項4記載の本発明の刷
版自動着脱装置は、上記請求項3記載の構成に加えて、
該制動機構が刷版の裏面に当接するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0013】また、請求項5記載の本発明の刷版自動着
脱装置は、上記請求項1〜4のいずれか1項記載の構成
に加えて、該刷版装着部に該刷版の該一端側が係止した
後、該刷版を該版胴に押し付ける押し付け機構をそな
え、該押し付け機構により該刷版を該版胴の表面に押し
付けながら該刷版を該版胴に取り付けるように構成され
ていることを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の本発明の刷版自動着
脱装置は、上記請求項1〜5のいずれか1項記載の構成
に加えて、該版胴に取り付けられた刷版を取り外す際
に、該刷版の他端側が該版胴から離脱後、該刷版を装置
本体内に案内するガイド機構をそなえ、該ガイド機構
が、該版胴に当接しながら回転する回転部材と、該回転
部材を該版胴に押し付けるアクチュエータとをそなえて
構成されていることを特徴としている。
【0015】また、請求項7記載の本発明の刷版自動着
脱装置は、上記請求項6項記載の構成に加えて、該刷版
の取り外し時に、該版胴から該刷版の一端側を離脱させ
る刷版離脱機構をそなえ、刷版離脱機構が、該刷版を挟
持する状態と該刷版を解放する状態とに切り換え可能に
構成されるとともに、該刷版を挟持した状態で該版胴を
回転させることにより該版胴から該刷版を離脱させるよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0016】また、請求項8記載の本発明の刷版自動着
脱装置は、上記請求項6項記載の構成に加えて、該刷版
の取り外し時に、該版胴から該刷版の一端側を離脱させ
る刷版離脱機構をそなえ、刷版離脱機構が、該刷版を押
圧して該刷版を撓ませる状態と該刷版から離隔する状態
とに切り換え可能に構成されるとともに、該刷版を撓ま
せた状態で該版胴を回転させることにより該版胴から該
刷版を離脱させるように構成されていることを特徴とし
ている。
【0017】また、請求項9記載の本発明の刷版自動着
脱装置は、上記請求項6〜8のいずれか1項記載の構成
に加えて、該刷版を該装置本体内に取り込むための取り
込み機構をそなえ、該取り込み機構が、アクチュエータ
と、該アクチュエータの作動方向に沿って設けられたガ
イドと、該アクチュエータに取り付けられるととも該刷
版の他端側を係止可能な爪部とから構成されるととも
に、該アクチュエータの作動時に該爪部が該ガイドに案
内されて回転することにより該爪部が該刷版に係止し
て、該刷版が該装置本体内に取り込まれるように構成さ
れていることを特徴としている。
【0018】また、請求項10記載の本発明の刷版自動
着脱装置は、上記請求項6〜8のいずれか1項記載の構
成に加えて、該刷版を該装置本体内に取り込むための取
り込み機構をそなえ、該取り込み機構が互いに離接しう
る2つのローラを有し、該2つのローラで該刷版を狭持
して、一方のローラを駆動することで、該刷版が該装置
本体内に取り込まれるように構成されていることを特徴
としている。
【0019】また、請求項11記載の本発明の刷版自動
着脱装置は、上記請求項10記載の構成に加えて、該ロ
ーラのうち少なくとも一方が、内部にモータを内蔵して
構成された、モータ内蔵型ローラであることを特徴とし
ている。
【0020】
【発明の実施の形態】(a)第1実施形態の説明 以下、図面により、本発明の第1実施形態にかかる刷版
自動着脱装置について説明すると、図1(a)〜(c)
はいずれも刷版着脱時の動作を説明するための模式的な
側面図、図2はその刷版着脱時の動作を説明するための
模式的な正面図、図3(a)〜(d)はいずれもその旧
版取り外し時の動作を詳細に説明するための模式的な側
面図、図4(a)〜(e)はいずれもその新版取り付け
時の動作を詳細に説明するための模式的な側面図、図5
はその構成を部分的に示す模式的な斜視図である。な
お、以下では、上述した従来のものと同一の部位につい
ては図中同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0021】図1(a)〜(c)及び図2において、7
は印刷ユニット(印刷機)、8a,8bはウェブ16に
絵柄を転写するブランケット胴、9a,9bは印刷絵柄
を焼き付けられた刷版13〔図3(a)〜(d)参照〕
を巻着した版胴であり、このうち、8a,9aはそれぞ
れウェブ16の上面を印刷する上側ブランケット胴及び
上側版胴であって、8b,9bは下側ブランケット胴及
び下側版胴である。
【0022】また、20は刷版交換装置であって、印刷
中は図2に示す待機位置で次作業の準備を行い、刷版交
換時には交換位置まで移動して交換作業を行なうように
構成されている。また、刷版交換装置20は、図2に示
す待機位置とウェブ16の走行経路上の版交換位置との
間で移動可能に構成されており、版交換位置までは、図
1(a)に示す状態で移動するようになっている。
【0023】ここで、刷版交換装置20は、上側の版胴
9aに巻着する刷版13の着脱を行なうための上側刷版
交換装置20aと、下側の版胴9bに巻着する刷版13
の着脱を行なうための下側刷版交換装置20bとを有し
ている。また、各刷版交換装置20a,20bは、エア
シリンダ(図示省略)等により図1(b)に示す所定の
版交換角度まで回転可能に構成されるとともに、図1
(c)に示す所定の刷版交換位置まで伸張可能に構成さ
れている。
【0024】ところで、これらの上側刷版交換装置20
a及び下側刷版交換装置20bは、主に取り付け位置が
異なる以外はいずれも同様に構成されている。このた
め、以下では、上側刷版交換装置20a及び下側刷版交
換装置20bうち、主に上側刷版交換装置20aに着目
して説明する。また、各刷版交換装置20a,20b
は、図3(a)〜(d)に示すように、版胴9aに現在
装着されている刷版13(旧版)を取り外す旧版保持装
置24と、その後新しい刷版13(新版)を版胴9aに
取り付ける新版保持装置43とをそなえている。このた
め、以下では、まず旧版保持装置24の構成及び動作に
ついて説明し、ついで新版保持装置43の構成及び動作
について説明する。
【0025】さて、図3(a)〜(d)に示すように、
版胴9aの下方にはアクチュエータ45が設けられ、こ
のアクチュエータ45の先端には版押さえローラ(回転
部材)26が回転自在に設けられている。なお、これら
版押さえローラ26及びアクチュエータ45等により、
刷版13の取り外し時に、刷版13を刷版自動着脱装置
の本体内に案内するガイド機構が構成されている。
【0026】また、旧版保持装置24には2つのガイド
32,34が設けられており、図示しない装着装置を緩
めて旧版13のくわえ尻側(他端側)15を版胴9aか
ら外してから、版胴9aを図3(a)に示す矢印方向に
逆転させると、刷版13は2つのガイド32,34に案
内されて、これら2つのガイド32,34の間の空間に
導入されるようになっている。
【0027】また、図3(a)に示すように、刷版交換
装置20aは、その先端に回動自在に支持されたガイド
ローラ27を有するアクチュエータ28をそなえてお
り、これらガイドローラ27及びアクチュエータ28に
より、版胴9aから刷版13を離脱させる刷版離脱機構
が構成されている。つまり、アクチュエータ28が作動
すると、図3(c)に示すように、ガイドローラ27は
バー31まで押上げられ、刷版13がバー31とガイド
ローラ27とにより挟持されるようになっており、この
ときアクチュエータ45が下方に移動することにより版
押さえローラ26が版胴9aの表面から離隔するととも
に、版胴9aが逆転を続けることで刷版13がくわえ側
(一端側)14の斜面形状に沿って版胴9aの接線方向
外方へ押し出されて刷版装着部10から外れるようにな
っている〔図3(c)参照〕。
【0028】また、旧版保持装置24には、版胴9aか
ら取り外された刷版13をさらに旧版保持装置24の内
部に取り込むための取り込み機構がそなえられている。
この取り込み機構は、主にフック(爪部)22,ガイド
33及びアクチュエータ30から構成されている。この
アクチュエータ30の外筒部分には、図示するようにガ
イド33が固設されており、また、アクチュエータ30
の先端部分にはピン23を介してフック22が取り付け
られている。フック22は回動中心であるピン23の周
りに時計方向に回転力が作用するように図示しないねじ
りばねで付勢されており、アクチュエータ30が縮退す
ると、フック22の端面36が上記ガイド33に当接し
て、フック22が上記ねじりばねの付勢力に抗して反時
計方向に約90度回転するようになっている。そして、
さらにアクチュエータ30が縮退すると、フック22の
端面36がガイド33の下面に当接した状態で図中右方
向に移動するようになっている。
【0029】フック22の先端は、刷版13のくわえ尻
(他端側)15と係合可能な形状に構成されており、図
3(c)に示すように、フック22が回動することによ
り刷版13のくわえ尻15部分がフック22に引っ掛か
って、さらにアクチュエータ30が縮退することで刷版
13が図中右方向に引き込まれるようになっている。し
たがって、上述のように構成された旧版保持装置24に
より、以下のようにして旧版13の取り外しが行なわれ
る。まず、版胴9aを着脱位置で停止させ、図3(a)
に示すように、アクチュエータ45を作動させて版押さ
えローラ26で版胴9a上の刷版13を押さえ、装着さ
れている旧版13のくわえ尻側15を図示しない装着装
置を緩めて外す。
【0030】次いで、版胴9aを図3(a)の矢印で示
す方向に逆転させる。すると、刷版13は弾性力によ
り、くわえ尻側15が図3(a)中に2点鎖線で示すよ
うに版胴9aの接線方向に出てきて、図3(b)に示す
ガイド32とガイド34の間の旧版保持装置24に導入
される。図3(c)に示す状態になった時、ガイドロー
ラ27はアクチュエータ28によりバー31まで押上げ
られ、刷版13がバー31とガイドローラ27との間で
挟持されると同時に、版押さえローラ26が下方に移動
して版胴9aの表面から離隔する。版胴9aがそのまま
逆転を続けると、刷版13はくわえ側14の斜面形状に
沿って版胴9aの接線方向外方へ押し出されて刷版装着
部10から外れ、図3(c)に2点鎖線で示す状態にな
る。
【0031】次いで、アクチュエータ30が縮退(図中
右方向への移動)することによりフック22がピン23
を中心に反時計方向に回転して、刷版13のくわえ尻側
15がフック22に係止される。そして、このようなア
クチュエータ30の縮退により、フック22がさらに右
方向へ移動して刷版13が引き込まれる。なお、上述の
アクチュエータ30が縮退を始めると同時にガイドロー
ラ27はアクチュエータ28により下方に移動して、こ
れにより、バー31との間で挟持されていた刷版13が
解放される。
【0032】以上により刷版(旧版)13は旧版保持装
置24に収まり、使用していた刷版13の取り外しが終
了する。次に、図4(a)〜(e)を用いて、新しい刷
版13を供給する新版保持装置43の構成及び動作を説
明する。新版保持装置43は、図示するように、旧版保
持装置24の下方に設けられており、新版保持装置43
と旧版保持装置24とは、ガイド34で仕切られてい
る。
【0033】新版保持装置43は、制動機構としての吸
着パッド41a,41bをそなえ、図2に示す待機位置
においてこれらの吸着パッド41a,41bにより新し
い刷版13を吸着保持し、この刷版13(新版)を版胴
9aに装着するように構成されている。図5に示すよう
に、新版保持装置43の両側外方のフレーム43aの前
後2個所には、回転自在に軸支されたローラフォロワ4
7が設けられており、刷版交換装置20aの本体側板に
設けられたガイド37に沿って、このローラフォロワ4
7が案内されるようになっている。
【0034】また、図4(a)に示すように、フレーム
43aの後端には、ピン48が設けられ、このピン48
とアクチュエータ38のロッド先端とが回動自在に接続
されている。さらに、アクチュエータ38は、シリンダ
後端が刷版交換装置20aにピン38aにより回動自在
に支持されている。したがって、アクチュエータ38が
作動することで新版保持装置43が前後に移動するよう
になっている。なお、このときローラフォロワ47がガ
イド37に案内されながら移動するので、新版保持装置
43は、前方に移動しながら上方に移動することにな
る。
【0035】ところで、図5に示すように、フレーム4
3aには、ブラケット43bが固設されており、このブ
ラケット43bにはピン40を介してレバー46が回動
自在に支持されている。また、レバー46の一端には、
版押さえころ44が回動自在に支持されるとともに、レ
バー46の他端には、アクチュエータ39の先端が回動
自在に接続されており、このアクチュエータ39の作動
により上記レバー46がピン40を中心に回動するよう
になっている。そして、主にこれらのアクチュエータ3
9,レバー46,ブラケット43b,ピン40及び版押
さえころ44により押さえ機構が構成されている。
【0036】一方、図4(a)に示すように、新版保持
装置43により保持された刷版13のくわえ側14は、
吸着パッド41aよりも前方に突出しており、アクチュ
エータ39を作動させることで版押さえころ44が吸着
パッド41aよりも前方で刷版13を押さえたり刷版1
3から離隔したりするようになっている。なお、図4
(a),(b)では、この突出した部分が上記版押さえ
ころ44により押さえられて、刷版13の前端部が下方
に向かって撓んで状態を示している。また、版押さえこ
ろ44が刷版13から離隔すると、刷版13は自身の弾
性力により復元(真っ直ぐになる)して、刷版装着部1
0に刷版13のくわえ側14が進入し係止されるように
なっている。
【0037】また、刷版装着部10にくわえ側14が係
止した後、刷版13を版胴9に押し付ける押し付け機構
が設けられており、この押し付け機構により刷版13が
版胴9の表面に押し付けられながら版胴に取り付けられ
るようになっている。なお、この押し付け機構は、上述
したガイド機構を用いて構成されたものであり、版押さ
えローラ26及びアクチュエータ45をそなえている。
【0038】したがって、刷版13を版胴9aに装着す
る場合は、図4(a)に示すように、版胴9aを版交換
位置で停止させ、新版保持装置43に保持された刷版1
3を版押さえころ44が押さえた状態でアクチュエータ
38を作動させて新版保持装置43全体を前方に押し出
す。これにより、刷版交換装置20aは、図4(b)に
示す状態となる。
【0039】そして、図4(b)に示すように、刷版1
3のくわえ側14が刷版装着部10上に位置する状態に
して、この状態で、アクチュエータ39のロッドを縮退
するよう作動させると、版押さえころ44は刷版13か
ら離隔し、図4(c)に示す状態となる。このとき、刷
版13のくわえ側14は自身の弾性力により復元して刷
版装着部10に進入し、図4(e)に示す状態(係止し
た状態)となる。
【0040】この状態から版胴9aを図4(d)に矢印
で示す順方向に回転させると、刷版13のくわえ側14
が版胴9aのくわえ側係合部11に当接し、さらに版胴
9aが回転すると、刷版13は吸着パッド41a,41
bにより保持されているため、刷版13に張力が作用し
た状態で引っ張られることになる。そして、刷版13に
このような張力(制動力)が加わると、楔作用により刷
版13のくわえ側14は版胴9aのくわえ側係合部11
に嵌まり合う。
【0041】くわえ側14が版胴9aのくわえ側係合部
11に嵌まり合ってから版胴9aが所定角度回動すると
アクチュエータ45が作動して、版押さえローラ26に
より版胴9aの表面が押さえられる。このとき吸着パッ
ド41bの吸着力が解除され、さらに版胴9aが回動す
ると吸着パッド41aの吸着力も解除されて、刷版13
が解放される。
【0042】版胴9aが一周すると、版のくわえ尻側1
5は刷版装着部10に入り、版押さえローラ26により
押さえられている状態で、図示しない版装着装置を作動
させくわえ尻側15を締込み版装着が終了する。そし
て、アクチュエータ45を作動させて版押さえローラ2
6を版胴9aの表面から離隔させる。以上により刷版1
3の着脱が終了する。なお、刷版13の着脱終了後は、
刷版交換装置20は図1(c)に示す位置から後退して
図1(b)に示す状態となり、さらに、刷版交換装置2
0が回転して図1(c)に示す状態となる。その後、図
2に示す交換位置から待機位置に移動して、一連の刷版
13の交換作業が終了する。
【0043】上述したように、本発明の第1実施形態に
かかる刷版自動着脱装置では、新し刷版13を装着する
際、装着しようと保持している新しい刷版13のくわえ
側14を版押さえころ44で撓ませておき、版胴9aの
刷版装着部10に近づけた後、版押さえころ44を離隔
させて刷版13自身の弾性力で復元させることにより、
刷版13のくわえ側14が刷版装着部10へ進入する。
この状態から新版保持装置43の吸着パッド41a,4
1bの吸着力を保持したまま版胴9aを順方向に回転さ
せると、刷版13のくわえ側14は楔作用により刷版装
着部10のくわえ側係合部11に食い込んで確実に係合
する。
【0044】その後、版押さえローラ26で押さえて装
着するので従来のような浮き上がり部が発生しない。従
って、くわえ側14の先端が版胴9aの表面で変形する
こともなく、印刷状態で版がずれたり、切れたりするこ
とを防止することができる。また、簡単な版押さえころ
44でくわえ側14をくわえ側係合部11に係合させる
ことができるので、比較的簡素な構成の装置で刷版くわ
え側14の装着ができ、安価で確実な刷版自動着脱装置
を提供することができる。
【0045】また、刷版13の取り外し時には、版押さ
えローラ26及びアクチュエータ45からなるガイド機
構により、版胴9aに巻着していた刷版13を版胴の接
線方向に沿って簡単に取り外すことができる。また、ガ
イドローラ27及びアクチュエータ28からなる刷版離
脱機構により刷版13を挟持しながら版胴9aを逆回転
させることにより、刷版13のくわえ尻側15を刷版装
着部10から簡単に取り外すことができる。
【0046】さらに、取り込み機構をフック22,ガイ
ド33及びアクチュエータ30により構成することによ
り取り込み機構を安価で簡素な構成とすることができ
る。したがって、装置全体のコストを低減することがで
きるほか、信頼性も向上する。 (b)第2実施形態の説明 次に、本発明の第2実施形態にかかる刷版自動着脱装置
について説明すると、図6(a),(b)はいずれも刷
版着脱時の動作を説明するための模式的な側面図、図7
はその刷版着脱時の動作を説明するための模式的な正面
図、図8(a)〜(e)はいずれもその旧版取り外し時
の動作を詳細に説明するための模式的な側面図、図9
(a)〜(e)はいずれもその新版取り付け時の動作を
詳細に説明するための模式的な側面図である。
【0047】図6(a),(c)及び図7において、7
は印刷ユニット(印刷機)、8a,8bはウェブ16に
絵柄を転写するブランケット胴、9a,9bは印刷絵柄
を焼き付けられた刷版13を巻着した版胴であり、この
うち、8a,9aはそれぞれウェブ16の上面を印刷す
る上側ブランケット胴及び上側版胴であって、8b,9
bは下側ブランケット胴及び下側版胴である。
【0048】また、20は刷版交換装置であって、印刷
中は図7に示す待機位置で次作業の準備を行い、刷版交
換時には交換位置まで移動して交換作業を行なうように
構成されている。また、刷版交換装置20は、図7に示
す待機位置とウェブ16の走行経路上の版交換位置との
間で移動可能に構成されており、版交換位置までは、図
6(a)に示す状態で移動するようになっている。
【0049】ここで、刷版交換装置20は、上側の版胴
9aに巻着する刷版13の着脱を行なうための上側刷版
交換装置20aと、下側の版胴9bに巻着する刷版13
の着脱を行なうための下側刷版交換装置20bとを有し
ている。また、各刷版交換装置20a,20bは、エア
シリンダ(図示省略)等により図6(b)に示す所定の
版交換角度まで回転可能に構成され、且つ所定の刷版交
換位置で停止するように構成されている。
【0050】これらの上側刷版交換装置20a及び下側
刷版交換装置20bは、主に取り付け位置が異なる以外
はいずれも同様に構成されている。このため、以下で
は、上側刷版交換装置20a及び下側刷版交換装置20
bのうち、主に上側刷版交換装置20aに着目して説明
する。また、各刷版交換装置20a,20bは、図8
(a)〜(d)に示すように、版胴9aに現在装着され
ている刷版13b(旧版)を取り外す旧版保持装置24
と、その後新しい刷版13a(新版)を版胴9aに取り
付ける新版保持装置43とをそなえている。そこで、ま
ず旧版保持装置24の構成及び動作について説明し、つ
いで新版保持装置43の構成及び動作について説明す
る。
【0051】さて、図8(a)〜(d)に示すように、
版胴9aの下方にはアクチュエータ45が設けられ、こ
のアクチュエータ45の先端には版押さえローラ(回転
部材)26が回転自在に設けられている。そして、これ
ら版押さえローラ26及びアクチュエータ45等によ
り、刷版13bの取り外し時に、刷版13bを刷版自動
着脱装置の本体内に案内するガイド機構が構成されてい
る。
【0052】また、旧版保持装置24には2つのガイド
132,133が設けられており、版胴9aの図示しな
い刷版装着装置を緩めて旧版13bのくわえ尻側(他端
側)15を版胴9aから外してから、版胴9aを図8
(a)に示す矢印方向に逆転させると、刷版13bは2
つのガイド132,133に案内されて、これら2つの
ガイド132,133の間の空間に導入されるようにな
っている。
【0053】また、図8(a)に示すように、刷版交換
装置20aは、駆動ローラ131及び排出ローラ130
をそなえており、これら駆動ローラ131及び排出ロー
ラ130等により、版胴9aから取り外された刷版13
bをさらに旧版保持装置24の内部に取り込むための取
り込み機構が構成されている。また、この取り込み機構
は、後述する刷版離脱機構の機能も一部兼ねている。
【0054】また、上記排出ローラ130は、回動自在
に支持されており、図示しないアクチュエータの作動に
より上記駆動ローラ131に着脱するように構成されて
いる。つまり、版版13bのくわえ尻側15を版胴9a
から外した後に図示しないアクチュエータを作動させる
と、図8(b)に示すように、排出ローラ130が駆動
ローラ131に押し付けられて、2つのローラ130,
131の間に刷版13bが挟持されるようになってお
り、このときに駆動ローラ131を駆動することで刷版
13bを取り込むことができるようになっている。ま
た、駆動ローラ131の送り速度は版胴9aの表面速度
と等しいかそれ以上に設定されており、版胴9aと駆動
ローラ131の両方で刷版13bが駆動される状態のと
きには、駆動ローラ131の挟持部分で滑りが許容され
るようになっている。
【0055】なお、ここでは、駆動ローラ131は、図
8(e)に示すように、モータ内蔵型ローラとして構成
されている。また、駆動ローラ131は図示しない制御
装置により駆動や停止が制御されるようになっており、
刷版13bを挟持した状態で駆動ローラ131の駆動状
態を制御することで、刷版13bを取り込んだり制動を
かけたりすることができるようになっている。
【0056】また、図示するように、刷版13bの下方
には、アクチュエータ128が設けられている。このア
クチュエータ128の基端は刷版交換装置20aのフレ
ームに取り付けられており、アクチュエータ128のロ
ッド先端には、略L字状のレバー127Rの中央部(屈
曲部)が回動可能に接続されている。また、刷版交換装
置20aのフレームにはピン127Pが突設されてお
り、このピン127Pにはレバー127Rの一端が回動
自在に接続されている。また、レバー127Rの他端に
はガイドローラ127が回転自在に支持されている。
【0057】したがって、ガイドローラ127は、この
アクチュエータ128の伸縮作動により上記ピン127
Pを中心に回動するようになっており、この場合、ガイ
ドローラ127は主に上下動するようになっている。そ
して、主にこれらのアクチュエータ128,レバー12
7R,ピン127P及びガイドローラ127により、版
胴9aから刷版13bを離脱させる刷版離脱機構が構成
されている。なお、この刷版離脱機構は、後述の新版保
持装置43における押さえ機構としての機能も有してい
るが、これについては後で詳述する。
【0058】そして、図8(c)に示すように、刷版1
3bのくわえ側(一端側)14が版胴9aの刷版装着部
10から外れるのに適した位置になったときに、アクチ
ュエータ45を縮退させて、版胴9aに押し付けられて
いた版押さえローラ26を版胴9aから離脱させるとと
もに、このとき上記駆動ローラ131の駆動を停止し、
アクチュエータ128によりガイドローラ127を刷版
13bに押し付けて刷版13bを撓ませるようになって
いる。そして、この状態で版胴9aが図中の矢印方向へ
逆転を続けることで、刷版13bのくわえ側14がその
斜面形状に沿って版胴9aの半径方向外側へ押し出され
て、図8(c),(d)に示すように、刷版13bが刷
版装着部10から外れるようになっている。
【0059】したがって、上述のように構成された旧版
保持装置24により、以下のようにして旧版13の取り
外しが行なわれる。まず、版胴9aを所定の着脱位置で
停止させ、図8(a)に示すように、アクチュエータ4
5を作動させて版押さえローラ26により版胴9a上の
刷版13bを押さえ、装着されている旧版13のくわえ
尻側15を版胴9aの図示しない刷版装着装置を緩めて
外す。
【0060】次いで、版胴9aを図8(a)の矢印で示
す方向に逆転させる。このとき、刷版13bは、自身の
弾性力により、くわえ尻側15が図8(a)中に2点鎖
線で示すように版胴9aの接線方向に出てきて、図8
(b)に示すガイド132とガイド133の間を通って
旧版保持装置24内に導入される。ここで、刷版13b
のくわえ尻15が駆動ローラ131と排出ローラ130
との間を通過すると、排出ローラ130を駆動ローラ1
31に押し付けて刷版13bを挟持し、駆動ローラ13
1を駆動させて刷版13bを排出するよう助勢する。
【0061】そして、版胴9aが略一回転して図8
(c)に示す状態になった時、アクチュエータ128を
作動させてガイドローラ127を刷版13bに押し付
け、刷版13bを変形させる(撓ませる)。この状態で
版押さえローラ26を下方に移動させると刷版13bの
変形により、版胴9aの表面から刷版13bが離隔す
る。また、これと同時に刷版13bを挟持している駆動
ローラ131の駆動を停止し、刷版13bに制動力がか
かるようにする。この状態で版胴9aがそのまま逆転を
続けると、刷版13bはくわえ側14の斜面形状に沿っ
て版胴9aの半径方向外方へ押し出されて刷版装着部1
0から外れ、図8(c)に2点鎖線で示す状態になる。
【0062】次いで、ガイドローラ127をアクチュエ
ータ128により元の位置に戻し、駆動ローラ131の
駆動を再開する。これにより、排出ローラ130と駆動
ローラ131とで挟持された刷版13bはさらに取り込
まれて旧版保持装置24内に収まり、図8(d)に示す
状態となったときに駆動ローラ131を停止させ、それ
まで使用していた刷版13bの取り外しが終了する。
【0063】次に、図9(a)〜(e)を用いて、新し
い刷版13aを供給する新版保持装置43の構成及び動
作を説明すると、新版保持装置43は、図示するよう
に、旧版保持装置24の下方に設けられている。また、
図9(a)に示すように、新版保持装置43は、刷版交
換装置20aのフレームに設置されたアクチュエータ1
38を有しており、このアクチュエータ138のロッド
先端には、制動機構としての吸着パッド41が回動可能
に接続されている。また、吸着パッド41は、刷版13
aの幅方向に複数個設けられている。
【0064】そして、この吸着パッド41により刷版1
3aが吸着保持されるようになっており、アクチュエー
タ138が伸縮作動することで刷版13aが前後に移動
するようになっている。なお、図示するように、この吸
着パッド41は刷版13aの裏面側に接するようになっ
ており、これにより、刷版13aの絵柄に傷つくことが
防止されるようになっている。また、刷版交換時には、
図7に示す待機位置において、すでに吸着パッド41に
より新しい刷版13aが吸着保持されており、速やかに
刷版(新版)13aが版胴9aに装着されるようになっ
ている。
【0065】また、刷版13aのくわえ側14が版胴9
aの刷版装着部10に係合した後も、吸着パッド41で
刷版13aを保持しておくことにより、刷版13aに制
動力が作用して、刷版13aが引っ張られるようになっ
ている。また、この新版保持装置43には、押さえ機構
が設けられている。この押さえ機構は、旧版保持装置2
4で説明したように、アクチュエータ128,レバー1
27R,ピン127P及びガイドローラ127により構
成されており、アクチュエータ128が伸縮作動するこ
とでガイドローラが上下動するようになっている。
【0066】ところで、図9(a)に示すように、新版
保持装置43により保持された刷版(新版)13aのく
わえ側14は、吸着パッド41よりも前方に突出してお
り、アクチュエータ138を作動させることで、実線で
示すように、刷版13aのくわえ側14が版胴9aに接
近するようになっている。そして、この状態でこの突出
した部分(刷版13aのくわえ側14)と、版胴9aの
刷版装着部10とが一致するタイミングで上記ガイドロ
ーラ127を上方に駆動することにより、図9(a)の
2点鎖線及び図9(b)に示すように、刷版13aが上
方へ押されて反るように撓み、刷版13aのくわえ側1
4が版胴9aの刷版装着部10に押し込まれるようにな
っている。
【0067】くわえ側14の先端が刷版装着部10に押
し込まれると、図9(e)に示すように、版胴9aの回
転力と吸着パッド41による制動力とくわえ側14の斜
面形状とによって刷版13aのくわえ側14は版胴9a
の半径方向内方へ押し込まれ、くわえ側14は版胴9a
のくわえ側係合部11に確実に係合するようになってい
る。
【0068】また、新版保持装置43には、刷版13a
を版胴9aに押し付ける押し付け機構が設けられてい
る。この押し付け機構は、上述した旧版保持装置24の
構成及び動作で説明したガイド機構を用いて構成された
ものであり、版押さえローラ26及びアクチュエータ4
5をそなえている。そして、刷版装着部10にくわえ側
14が係止した後、この押し付け機構により刷版13a
が版胴9aの表面に押し付けられながら版胴9aに取り
付けられるようになっている。
【0069】したがって、刷版13を版胴9aに装着す
る場合は、図9(a),(b)に示すように、吸着パッ
ド41により刷版13aを保持し、この状態でアクチュ
エータ138を作動させて刷版13aを前方に押し出
す。そして、図中矢印方向に順回転している版胴9aの
刷版装着部10が所定位置(版交換位置)にきたとき
に、これに同期させてアクチュエータ128を作動させ
て、ガイドローラ127で刷版13aのくわえ側14を
押圧する。
【0070】そして、図9(a)の実線で示す状態から
二点鎖線で示す状態に刷版13aを撓ませることによ
り、図9(b)及び(e)に示す状態となる。これによ
り、版胴9aが順方向に回転するにしたがってくわえ側
14はさらに刷版装着部10に押し込まれ、版胴9aの
回転力によりくわえ側係合部11に刷版13aのくわえ
側14が係合する。
【0071】一方、刷版13aは吸着パッド41で保持
されているので、刷版13aは吸着パッド41との間で
滑りながら引っ張られることになる。したがって、刷版
13aには吸着パッド41の作用により制動力が作用す
るとともに、これが刷版13aに対する張力(引っ張り
力)として作用する。そして、上記張力により刷版13
aのくわえ側14が版胴9aのくわえ側係合部11に確
実に係合した上でアクチュエータ45を伸長させ、版押
さえローラ26で刷版13aを版胴9aに押し付けるこ
とにより図9(c)に示す状態になる。図9(c)に示
す状態になると刷版13aは版押さえローラ26により
版胴9aに巻着されるので、吸着パッド41の吸着力を
断ち、刷版13aを押さえていたガイドローラ127を
アクチュエータ128の縮退により脱状態にし、アクチ
ュエータ138も縮退させて新版保持装置43を元の位
置に戻し、図9(d)の状態にする。
【0072】さらに、版胴9aが矢印の方向に順回転し
一周すると、版のくわえ尻側15は刷版装着部10に入
り、版押さえローラ26により押さえられている状態で
版胴9aの図示しない版装着装置を作動させ、くわえ尻
側15を締込む。最後に、アクチュエータ45を作動さ
せて版押さえローラ26を版胴9aの表面から離隔させ
る。
【0073】以上により新たな刷版13aの装着が終了
する。なお、刷版13の着脱終了後は、刷版交換装置2
0aは図6(b)に示す位置から刷版交換装置20aが
回転して図6(a)に示す状態となる。その後、図7に
示す交換位置から待機位置に移動して、一連の刷版13
の交換作業が終了する。上述したように、本発明の第2
実施形態にかかる刷版自動着脱装置では、新し刷版13
を装着する際、版胴9aを図9(a)〜(d)中におい
て矢印で示す順方向に回転させ、装着するために保持し
ている新しい刷版13aを版胴9aに近づけた後、版胴
9aの刷版装着部10が装着位置に来るタイミングで、
ガイドローラ127を刷版13aへ押し付ける。そし
て、このときの押し付け力により刷版13aが撓んでく
わえ側14が刷版装着部10へ進入する。
【0074】この状態で新版保持装置43の吸着パッド
41の吸着力を保持したまま版胴9aが順方向に回転す
ると、刷版13aのくわえ側14は楔作用により刷版装
着部10のくわえ側係合部11に食い込んで確実に係合
する。その後、版押さえローラ26で刷版13aを押圧
しながら版胴9aに刷版13aに巻着するので、従来の
ような浮き上がり部の発生が防止される。したがって、
くわえ側14の先端が版胴9aの表面で変形することも
なく、印刷状態で版がずれたり、切れたりすることを防
止することができる。
【0075】また、ガイドローラ127でくわえ側14
をくわえ側係合部11に係合させることができるので、
比較的簡素で安価の刷版自動着脱装置を提供することが
できる。また、刷版13bの取り外し時には、版押さえ
ローラ26及びアクチュエータ45からなるガイド機構
により、版胴9aに巻着していた刷版13bを版胴の接
線方向に沿って簡単に取り外すことができる。
【0076】また、主にアクチュエータ128,レバー
127R,ピン127P及びガイドローラ127からな
る刷版離脱機構により刷版13bを狭持しながら版胴9
aを逆回転させることで、刷版13のくわえ尻側15を
刷版装着部10から簡単に取り外すことができる。さら
に、駆動ローラ131及び排出ローラ130からなる取
り込み機構により刷版13を挟持して適宜駆動及び停止
をさせながら版胴9aを逆回転させることにより、刷版
装着部10から外した刷版13のくわえ尻側15を容易
に旧版保持装置24へ収めることができる。また、取り
込み機構を安価で簡素に構成することができ、装置全体
のコストを低減することができるほか、信頼性も向上す
る。
【0077】また、駆動ローラ130をモータ内蔵型ロ
ーラ用いて構成することにより、装置の小型化を図るこ
とができる利点がある。 (c)第3実施形態の説明 次に、本発明の第3実施形態にかかる刷版自動着脱装置
について説明すると、図10(a)〜(e)はいずれも
その旧版取り外し時の動作を詳細に説明するための模式
的な側面図、図11(a)〜(d)はいずれもその新版
取り付け時の動作を詳細に説明するための模式的な側面
図である。
【0078】さて、本第3実施形態では、上述した第2
実施形態とは刷版離脱機構(押さえ機構)の構成が異な
っている。すなわち、第2実施形態では、刷版離脱機構
を構成するガイドローラ127が、刷版13の表面側か
ら当接して刷版13を押さえるように構成されていた
が、これに代えて、本実施形態ではガイドローラ127
が刷版13の裏面側から押し戻すように構成されてい
る。
【0079】まず、旧版保持装置24の構成及び動作に
おける第2実施形態との相違点を説明し、ついで新版保
持装置43の構成及び動作における第2実施形態との相
違点を説明する。図10(e)に示すように、刷版(旧
版)13bは版胴9aに巻着されたときに外側になる面
が印刷絵柄の焼き付けられた「表面」であり、版胴9a
に接する内側が「裏面」である。
【0080】ここで、図10(a)〜(d)に示すよう
に、刷版離脱機構を構成するガイドローラ127の通常
時の待機位置が、第2実施形態では刷版13の表面側で
あったのに対して、本実施形態では裏面側に設定されて
いる。また、これ以外については第2実施形態の刷版離
脱機構と同様に構成されている。したがって、動作の相
違としては、図10(c)に示すように、刷版13bの
くわえ側14を版胴9の刷版装着部10から外す場合に
は、アクチュエータ128を縮退させることでガイドロ
ーラ127を下降させ、刷版13bの裏面をガイドロー
ラ127で押し下げてくわえ側14を外すようになって
いる。なお、これ以外は、第2実施形態と同様である。
【0081】次に、新しい刷版13aを供給する新版保
持装置43の構成及び動作における第2実施形態との相
違点について、図11(a)〜(d)を用いて説明する
と、上述の旧版保持装置24と同様に、押さえ機構を構
成するガイドローラ127の通常の待機位置が、第2実
施形態では刷版13aの表面側であったのに対して、本
実施形態では、裏面側に設定されている。
【0082】また、ガイドローラ127の後方にはガイ
ド134が設けられている。これは、図11(a)に示
すように、アクチュエータ138が作動して新版保持装
置43により刷版13aが前方に押し出されてきたとき
には、刷版13aの姿勢は図中二点鎖線で示すようにな
るが、このとき版胴9aと刷版13aとが衝突するのを
防ぐためである。
【0083】つまり、アクチュエータ138を作動させ
て新版保持装置43を前方に押し出す前に、アクチュエ
ータ128を作動させてガイドローラ127を実線の刷
版13を押し下げ位置にしておくことで、新版保持装置
43が前方に移動したときには、刷版13aのくわえ側
14がガイド134及びガイドローラ127により案内
されて実線で示すような状態になるようになっている。
【0084】以上の構成により、刷版13aを版胴9a
に装着するときは、ガイドローラ127を下降させて刷
版13aを前方に突出させ、順方向に回転している版胴
9aの刷版装着部10が装着位置にくるタイミングでガ
イドローラ127を図11(a)中二点鎖線で示す元の
位置(待機位置)に戻し、刷版13aを二点鎖線で示す
状態にする。これにより、刷版装着部10と刷版13a
のくわえ側とが係合する。
【0085】これ以降は、図11(b)〜(d)に示す
手順で、刷版13aの装着が行なわれるが、この場合の
装着動作は第2実施形と同様であるので、説明を省略す
る。なお、ガイドローラ127は固定の棒状のものを用
いても良い。本発明の第3実施形態にかかる刷版自動着
脱装置は上述のように構成されているので、第2実施形
態と同様の作用及び効果が得られるほか、押さえ機構
(ガイドローラ127及びガイド134)が刷版13の
裏面に接触するので、刷版13の印刷絵柄を傷つけるお
それもないという効果がある。 (d)第4実施形態の説明 次に、本発明の第4実施形態にかかる刷版自動着脱装置
について説明すると、図12はその要部を示す模式的な
側面図である。
【0086】この第4実施形態では、上記第2実施形態
における制動機構の構成のみが異なっており、これ以外
は第2実施形態と同様に構成されている。したがって、
以下では、主に制動機構について説明し、これ以外の説
明については省略する。さて、上記の第2実施形態で
は、制動機構としての吸着パッド41が新版13aを吸
着保持する機能と、新版13aに制動力を付与する機能
とを有していたのに対し、本実施形態では、吸着と制動
との機能がそれぞれ独立して構成されている。
【0087】すなわち、図12に示すように、本実施形
態では、制動機構として、吸着パッド41と吸着体13
6とがそれぞれ設けられており、吸着パッド41は比較
的軟質の材料で形成され、吸着体136は変形がほとん
どない剛性の高い材料で形成されている。そして、この
吸着体136の刷版13aに接触する側には、吸引孔1
37が設けられている。
【0088】本発明の第4実施形態にかかる刷版自動着
脱装置は、上述のように構成されているので、刷版13
aの吸着をある程度柔軟なパッド41により行なうこと
で、刷版13aを吸着する性能を上げることができると
ともに、吸着体136を別途設けることにより制動時の
吸着パッド41の変形を防ぎ安定して制動力を作用させ
ることができるという効果がある。
【0089】なお、本発明の刷版自動着脱装置は、上述
の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第
4実施形態の制動機構を第1実施形態に適用してもよ
い。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の刷版自動着脱装置によれば、押さえ機構により刷
版の一端側を押圧して撓ませて刷版の弾性を利用するこ
とにより、刷版の端部を版胴の係合部に簡単に且つ確実
に進入させることができるという利点がある。また、本
装置によれば、簡素な構成で刷版を自動的に取り付ける
ことができ、安価で確実な刷版自動着脱装置を提供する
ことができるという利点がある。
【0091】また、請求項2記載の本発明の刷版自動着
脱装置によれば、押さえ機構により刷版の一端側を版胴
側に押圧して撓ませて刷版の弾性を利用することによ
り、刷版の端部を版胴の係合部に簡単に且つ確実に進入
させることができるという利点がある。また、本装置に
よれば、簡素な構成で刷版を自動的に取り付けることが
でき、安価で確実な刷版自動着脱装置を提供することが
できるという利点がある。
【0092】また、請求項3記載の本発明の刷版自動着
脱装置によれば、刷版の取り付け時には、制動機構によ
り刷版に張力が作用して、楔作用により刷版の端部が版
胴の係合部に食い込んで嵌まり合い、確実に刷版の端部
が版胴の係合部とを係合させることができるという利点
がある。また、請求項4記載の本発明の刷版自動着脱装
置によれば、刷版の取り付け時には、制動機構が刷版の
裏面に当接するように構成されているので刷版の絵柄に
傷がつくようなことがなく、良質の印刷を確保できる利
点がある。
【0093】また、請求項5記載の本発明の刷版自動着
脱装置によれば、押し付け機構により版胴の表面に刷版
を押し付けながら刷版を取り付けるので、従来のような
浮き上がり部が発生しないという利点がある。これによ
り、刷版が版胴の表面で変形することなく、印刷状態で
版がずれたり、切れたりすることを防止することができ
るという利点がある。
【0094】また、請求項6記載の本発明の刷版自動着
脱装置によれば、刷版の他端側が版胴から離脱した後
は、版胴に回転部材を押し付けながら版胴を逆回転させ
ることにより、版胴に巻着していた刷版を版胴の接線方
向に沿って簡単に取り外すことができるという利点があ
る。また、請求項7記載の本発明の刷版自動着脱装置に
よれば、刷版の取り外し時には、刷版を挟持した状態で
版胴を逆回転させるという簡単な動作で、刷版装着部か
ら刷版の他端側を容易に離脱させることができるという
利点がある。
【0095】また、請求項8記載の本発明の刷版自動着
脱装置によれば、刷版の取り外し時には、刷版を撓ませ
た状態で版胴を回転させるという簡単な動作で、刷版装
着部から刷版の他端側を容易に離脱させることができる
という利点がある。また、請求項9記載の本発明の刷版
自動着脱装置によれば、刷版の取り外し時に取り込み機
構により刷版を装置本体内に確実に取り込むことができ
る。このとき、取り込み機構では、アクチュエータが作
動すると爪部がガイドに案内されて回転して爪部が刷版
に係止し、さらにアクチュエータが作動することにより
刷版が該装置本体内に取り込まれる。したがって、刷版
の取り外し時に、簡単な構成で確実に刷版を装置本体内
に取り込むことができる。
【0096】また、請求項10記載の本発明の刷版自動
着脱装置によれば、刷版の取り外し時に取り込み機構に
より刷版を装置本体内に確実に取り込むことができる。
このとき、取り込み機構では、互いに離接しうる2つの
ローラで刷版を狭持して、一方のローラを駆動すること
で刷版が装置本体内に取り込まれる。したがって、刷版
の取り外し時に、簡単な構成で確実に刷版を装置本体内
に取り込むことができる。
【0097】また、請求項11記載の本発明の刷版自動
着脱装置によれば、上記ローラのうち少なくとも一方
が、モータ内蔵型ローラにより構成されているので、軽
量でコンパクトな取り込み機構を提供することができ
る。また、簡単な構成で確実に刷版を装置本体内に取り
込むことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)はいずれも本発明の第1実施形
態にかかる刷版自動着脱装置の刷版着脱時の動作を説明
するための模式的な側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる刷版自動着脱装
置の刷版着脱時の動作を説明するための模式的な正面図
である。
【図3】(a)〜(d)はいずれも本発明の第1実施形
態にかかる刷版自動着脱装置の旧版取り外し時の動作を
説明するための模式的な側面図である。
【図4】(a)〜(e)はいずれも本発明の第1実施形
態にかかる刷版自動着脱装置の新版取り付け時の動作を
説明するための模式的な側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる刷版自動着脱装
置の構成を部分的に示す模式的な斜視図である。
【図6】(a),(b)はいずれも本発明の第2実施形
態にかかる刷版自動着脱装置の刷版着脱時の動作を説明
するための模式的な側面図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる刷版自動着脱装
置の刷版着脱時の動作を説明するための模式的な正面図
である。
【図8】(a)〜(e)はいずれも本発明の第2実施形
態にかかる刷版自動着脱装置の旧版取り外し時の動作を
説明するための模式的な側面図である。
【図9】(a)〜(e)はいずれも本発明の第2実施形
態にかかる刷版自動着脱装置の新版取り付け時の動作を
詳細に説明するための模式的な側面図である。
【図10】(a)〜(e)はいずれも本発明の第3実施
形態にかかる刷版自動着脱装置の旧版取り外し時の動作
を詳細に説明するための模式的な側面図である。
【図11】(a)〜(d)はいずれも本発明の第3実施
形態にかかる刷版自動着脱装置の新版取り付け時の動作
を詳細に説明するための模式的な側面図である。
【図12】本発明の第4実施形態にかかる刷版自動着脱
装置の要部を示す模式的な側面図である。
【図13】従来の技術を説明するための図である。
【図14】従来の技術を説明するための図である。
【図15】従来の技術を説明するための図である。
【図16】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 刷版着脱ロボット 2 吸着パッド 3 第1軸 4 第2軸 5 第3軸 6 第4軸 7 印刷ユニット 8a,8b ブランケット胴 9a,9b 版胴 10 刷版装着部 11 くわえ側係合部 12 くわえ尻側係合部 13,13a,13b 刷版 14 くわえ側(一端側) 15 くわえ尻側(他端側) 16 ウェブ 17 保持兼供給装置 18,38 アクチュエータ 20 刷版交換装置 20a 上側刷版交換装置 20b 下側刷版交換装置 21 浮き上がり部 22 取り込み機構を構成するフック(爪部) 23,40,48 ピン 24 旧版保持装置 25 新版保持装置 26 押し付け機構及びガイド機構を構成する版押さえ
ローラ(回転部材) 27 刷版離脱機構を構成するガイドローラ 28 刷版離脱機構を構成するアクチュエータ 30 取り込み機構を構成するアクチュエータ 31 バー 32,34,37 ガイド 33 取り込み機構を構成するガイド 36 端面 39 押さえ機構を構成するアクチュエータ 41,41a,41b 吸着パッド(制動機構) 43 新版保持装置 44 版押さえころ 45 押し付け機構及びガイド機構を構成するアクチュ
エータ 46 押さえ機構を構成するレバー 47 ローラフォロワ 127 刷版離脱機構及び押さえ機構を構成するガイド
ローラ 128 刷版離脱機構及び押さえ機構を構成するアクチ
ュエータ 130 取り込み機構を構成する排出ローラ 131 取り込み機構を構成する駆動ローラ 132〜134 ガイド 136 吸着体(制動機構) 137 吸着孔 138 アクチュエータ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機の版胴に取り付けられた刷版を自
    動的に交換する刷版自動着脱装置であって、 該版胴に新たな刷版を装着する際に、該新しい刷版の一
    端側を該版胴の刷版装着部と反対側に押圧して該刷版を
    撓ませ、その後、該刷版から離隔して該一端側を該刷版
    装着部に係止させる押さえ機構をそなえていることを特
    徴とする、刷版自動装着装置。
  2. 【請求項2】 印刷機の版胴に取り付けられた刷版を自
    動的に交換する刷版自動着脱装置であって、 該版胴に新たな刷版を装着する際に、該新しい刷版の一
    端側を該版胴に押圧する押さえ機構をそなえ、 該押さえ機構により該刷版を撓ませて該版胴の刷版装着
    部に該刷版の一端部を押し込み、その後、該版胴を回転
    させるとともに該押さえ機構を該刷版から離隔して該一
    端側を該刷版装着部に係止させることを特徴とする、刷
    版自動装着装置。
  3. 【請求項3】 該刷版装着部に該刷版の該一端側が係止
    した状態で、該版胴が回転して該刷版が引っ張られる
    と、該引っ張り力に対抗する制動力を発生させる制動機
    構をそなえていることを特徴とする、請求項1又は2記
    載の刷版自動着脱装置。
  4. 【請求項4】 該制動機構が刷版の裏面に当接するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項3記載の刷
    版自動装着装置。
  5. 【請求項5】 該刷版装着部に該刷版の該一端側が係止
    した後、該刷版を該版胴に押し付ける押し付け機構をそ
    なえ、 該押し付け機構により該刷版を該版胴の表面に押し付け
    ながら該刷版を該版胴に取り付けるように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載
    の刷版自動着脱装置。
  6. 【請求項6】 該版胴に取り付けられた刷版を取り外す
    際に、該刷版の他端側が該版胴から離脱後、該刷版を装
    置本体内に案内するガイド機構をそなえ、 該ガイド機構が、該版胴に当接しながら回転する回転部
    材と、該回転部材を該版胴に押し付けるアクチュエータ
    とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求項
    1〜5のいずれか1項記載の刷版自動着脱装置。
  7. 【請求項7】 該刷版の取り外し時に、該版胴から該刷
    版の一端側を離脱させる刷版離脱機構をそなえ、 刷版離脱機構が、該刷版を挟持する状態と該刷版を解放
    する状態とに切り換え可能に構成されるとともに、該刷
    版を挟持した状態で該版胴を回転させることにより該版
    胴から該刷版を離脱させるように構成されていることを
    特徴とする、請求項6記載の刷版自動着脱装置。
  8. 【請求項8】 該刷版の取り外し時に、該版胴から該刷
    版の一端側を離脱させる刷版離脱機構をそなえ、 刷版離脱機構が、該刷版を押圧して該刷版を撓ませる状
    態と該刷版から離隔する状態とに切り換え可能に構成さ
    れるとともに、該刷版を撓ませた状態で該版胴を回転さ
    せることにより該版胴から該刷版を離脱させるように構
    成されていることを特徴とする、請求項6記載の刷版自
    動着脱装置。
  9. 【請求項9】 該刷版を該装置本体内に取り込むための
    取り込み機構をそなえ、該取り込み機構が、アクチュエ
    ータと、該アクチュエータの作動方向に沿って設けられ
    たガイドと、該アクチュエータに取り付けられるととも
    該刷版の他端側を係止可能な爪部とから構成されるとと
    もに、該アクチュエータの作動時に該爪部が該ガイドに
    案内されて回転することにより該爪部が該刷版に係止し
    て、該刷版が該装置本体内に取り込まれるように構成さ
    れていることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1
    項記載の刷版自動着脱装置。
  10. 【請求項10】 該刷版を該装置本体内に取り込むため
    の取り込み機構をそなえ、該取り込み機構が互いに離接
    しうる2つのローラを有し、該2つのローラで該刷版を
    狭持して、一方のローラを駆動することで、該刷版が該
    装置本体内に取り込まれるように構成されていることを
    特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項記載の刷版自
    動着脱装置。
  11. 【請求項11】 該ローラのうち少なくとも一方が、内
    部にモータを内蔵して構成された、モータ内蔵型ローラ
    であることを特徴とする、請求項10記載の刷版自動着
    脱装置。
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