JP3403448B2 - 回転角変換機構及びこれを用いた定着装置 - Google Patents

回転角変換機構及びこれを用いた定着装置

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JP3403448B2
JP3403448B2 JP12759193A JP12759193A JP3403448B2 JP 3403448 B2 JP3403448 B2 JP 3403448B2 JP 12759193 A JP12759193 A JP 12759193A JP 12759193 A JP12759193 A JP 12759193A JP 3403448 B2 JP3403448 B2 JP 3403448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば画像形成装置の
機枠に開閉可能に設けたカバーの開閉と、定着ローラ対
の駆動解除機構とを連動させる如き回転角変換機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機、プリンタ等の画像形成
装置に使用される定着装置として、互いに圧接される定
着ローラ対の間に転写紙を通過させて転写紙上の未定着
画像を定着する定着装置は従来より周知であるが、一般
的な定着装置では、定着ローラ対のうち一方のローラを
駆動しており、通常は、駆動側ローラに共軸一体的に設
けたギヤに駆動ギヤを噛み合わせて駆動側ローラを回転
させている。
【0003】このような定着装置において、ローラ対の
間で転写紙にジャムを生じることがある。この用紙ジャ
ムに対処するために、従来は、1対のローラのうちの駆
動側ローラの軸端にノブなどを設け、このノブを引っ張
って、駆動側ローラに設けられたギヤと駆動ギヤとの噛
み合いを解除してからノブを廻し、駆動側ローラを回動
させつつジャム紙を除去している。
【0004】しかしながら、従来の定着装置では、ジャ
ム紙を除去するためには、ノブを引っ張る動作とノブを
回す動作との、2つの動作を行なわなければならず、操
作し難く使いにくいという不具合がある。
【0005】この様な不具合を解決するため、画像形成
装置に設けられたジャム処理用カバーを開けると、自動
的に駆動力の伝達が解除されるような方法が考えられ
る。
【0006】例えば、駆動側ローラに駆動力を伝達する
駆動伝達機構が複数の歯車からなる歯車列を有する場
合、この歯車列のうちの一つの歯車が、駆動力を伝達す
る駆動伝達位置と、駆動力の伝達を解除する駆動解除位
置とに移動可能に設けられ、この移動可能な歯車を支持
する歯車支持部材と、画像形成装置の機枠上の一点を支
点として開閉可能に設けられたジャム処理のためのカバ
ーとを連結し、カバーの開閉と歯車支持部材とを連動さ
せ、駆動側ローラへの駆動力を伝達及び伝達解除する構
成が考えられる。
【0007】しかしながら、歯車が駆動力を伝達するた
めに他の歯車と噛み合っている深さはごく僅かなもので
ある。そのため、単にカバーと歯車支持部材とを連結し
たのでは、カバーの開閉動作に歯車支持部材が敏感に反
応しすぎてしまう。すなわち、カバーの取付けにゆるみ
が生じた場合や、カバーがしっかり閉まらなかった場合
などには、歯車がうまく噛み合わず駆動力が伝達されな
いこともある。また、カバーを閉めたときやカバーを最
大位置まで開放したときに歯車及び支持部材に必要以上
の力が掛かることもある。この様な不具合を防ぐために
は、カバーがある角度まで開けられる迄は、歯車支持部
材が駆動伝達位置に停止しており、それ以上カバーが開
けられると歯車支持部材が駆動解除位置に移動する。ま
た、カバーがある角度以上に開けられても歯車支持部材
が必要以上に移動しないようになっていれば好都合であ
る。
【0008】このような、ある部材の一定の角度におけ
る回転時に他方の部材が回転し、ある部材のそれ以外の
角度における回転時に他方の部材が停止しているような
回転角変換機構は、画像形成装置の定着装置に限らず、
広い分野で利用することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した、
ある部材の一定の角度における回転時に他方の部材が回
転し、ある部材のそれ以外の角度における回転時に他方
の部材が停止しているような回転角変換機構を、簡単な
構成により小型かつ低コストで提供することを課題とす
る。
【0010】また、本発明は、上記の回転角変換機構を
用いて、従来の定着装置における、ジャム処理時の操作
がし難く使いにくいという問題を解決し、簡単な操作で
ジャム処理の容易な定着装置を提供することを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、少なくとも一つの回転中心を有する回転角変換機
構において、前記回転中心で回転する第1部材と、前記
回転中心と異なる回転中心を持つ第2部材と、一つの支
点に嵌合される長溝を備え該支点を基準に回転及びスラ
イドする第3部材とを有し、該第3部材の一端が前記第
1部材の自由端に枢着結合され、その他端が前記第2部
材の長溝に回動可能かつスライド可能に挿着され、前記
第1部材が所定の角度で回転できるように前記第3部材
の支点位置及び長溝の長さが設定され、該第1部材の回
転時に前記第3部材の他端が前記第2部材の長溝内をス
ライド移動できるように前記第2部材の回転中心の位置
及び長溝の長さが設定されるとともに、前記第1部材が
所定の第1位置から第2位置まである範囲の角度だけ回
転したときの前記自由端の移動線上にほぼ位置するよう
に前記第3部材の支点を設け、該ある範囲の角度での回
転時における前記第3部材の移動方向と前記第2部材の
長溝の方向とがほぼ平行となるように前記第2部材の回
転中心が設けられ、前記第1部材の前記第1位置から第
2位置までの回転では前記第2部材が回転せず、前記第
1部材の前記第1位置から第2位置以外の回転では前記
第2部材が回転することを特徴とする回転角変換機構に
より解決される。
【0012】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、画像形成装置に装着され、相互に圧接される定着
ローラ対を有し、前記ローラ対のうちの一方のローラを
駆動するようにした定着装置において、前記駆動側ロー
ラへの駆動力を伝達及び伝達解除する駆動解除機構と、
画像形成装置の機枠上の1点を支点として開閉可能なカ
バーとが設けられ、少なくとも一つの回転中心で回転す
る第1部材と、前記回転中心と異なる回転中心を持つ第
2部材と、一つの支点に嵌合される長溝を備え該支点を
基準に回転及びスライドする第3部材とを有し、該第3
部材の一端が前記第1部材の自由端に枢着結合され、そ
の他端が前記第2部材の長溝に回動可能かつスライド可
能に挿着され、前記第1部材が所定の角度で回転できる
ように前記第3部材の支点位置及び長溝の長さが設定さ
れ、該第1部材の回転時に前記第3部材の他端が前記第
2部材の長溝内をスライド移動できるように前記第2部
材の回転中心の位置及び長溝の長さが設定されるととも
に、前記第1部材が所定の第1位置から第2位置まであ
る範囲の角度だけ回転したときの前記自由端の移動線上
にほぼ位置するように前記第3部材の支点を設け、該あ
る範囲の角度での回転時における前記第3部材の移動方
向と前記第2部材の長溝の方向とがほぼ平行となるよう
に前記第2部材の回転中心が設けられ、前記第1部材の
前記第1位置から第2位置までの回転では前記第2部材
が回転せず、前記第1部材の前記第1位置から第2位置
以外の回転では前記第2部材が回転するようにした少な
くとも一つの回転中心を有する回転角変換機構を設け、
前記第1部材が前記カバーに連結され、前記第3部材が
前記駆動解除機構に連結され、前記カバーの開閉に連動
して前記駆動側ローラへの駆動力が伝達及び伝達解除さ
れることを提案する。
【0013】
【作用】第1部材がある角度の範囲で回転すると、第3
部材が支点を中心に回転しながらスライドして第2部材
を回転させる。そして、第1部材が、それ以外の角度の
範囲で回転したときには、第3部材はほとんど回転せず
にスライドだけする。その結果、第3部材の他端が第2
部材の長溝と同方向にスライドして第2部材は回転しな
い。
【0014】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は本発明の回転角変換機構の一実施例
を示す平面図である。
【0017】図1に示す回転角変換機構30において、
回転部材1はスタッドピン2を支点として回転可能であ
る。揺動部材3はスタッドピン4を支点として揺動可能
であり、その長手方向に沿ってスリット3aが設けられ
ている。そして、連結部材6には、その長手方向に沿っ
てスリット6aが設けられている。このスリット6aが
スタッドピン5に嵌合し、連結部材6はスライド可能か
つ回転可能に支持されている。連結部材6の一端はピン
7により前述の回転部材1の自由端に枢着されている。
連結部材6の他端には軸8が設けられており、この軸8
が前述の揺動部材3のスリット3aに嵌合してスライド
可能かつ回転可能となっている。
【0018】図2に示すように、回転部材1が2点鎖線
で示す位置から実線で示す位置まで、ある範囲の角度だ
け回転したとする。すると、回転部材1の自由端にその
一端が枢着されスタッドピン6で支持された連結部材6
は、スタッドピン6を支点として図中反時計回りに回転
しながらスライドする。すなわち、ピン7は右斜め下方
に移動する。一方、軸8は左斜め上方に移動する。この
とき、ピン7とスタッドピン5との距離L1は、軸8と
スタッドピン5との距離L2に比べ小さいので、ピン7
の移動量に対して軸8の移動量は相対的に大きく、軸8
は揺動部材のスリット3a内をスライドしながら揺動部
材3を図中時計回りに揺動させる。その結果、回転部材
1が2点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで回転す
ると、揺動部材3は2点鎖線で示す位置から実線で示す
位置まで揺動する。
【0019】次に、図3において、回転部材1が2点鎖
線で示す位置から実線で示す位置まで、ある範囲の角度
だけ回転したとする。この範囲においては、スタッドピ
ン5が、ほぼピン7の移動する線上に位置するため、連
結部材6はほとんど回転せず、斜め下方にスライドする
だけである。このとき、連結部材6のスライドする方向
と、揺動部材3のスリット3aの方向とがほぼ平行なた
め、連結部材6の端部に設けられた軸8は、スリット3
a内を下方にスライドし、揺動部材3は揺動せずにほほ
同じ位置に停止したままとなる。
【0020】本実施例の回転角変換機構30では、回転
部材1が図3に実線で示す位置まで回転すると、連結部
材6のスリット6aの端部にスタッドピン5が当接し、
回転部材1はそれ以上時計回りに回転することはできな
くなる。しかし、連結部材6を長くしてスリット6aを
長くしてやれば、回転部材1はスタッドピン2を支点と
して回転することができる。その場合の回転角変換機構
30の動作は、回転部材1が、図3に実線で示した位置
から図1に示した位置まで時計回りに回転すると、揺動
部材3は、図3に示した位置から反時計回りに揺動し、
図1に示した位置へ戻る。このように、本実施例の回転
角変換機構30は、回転部材1がある角度の範囲におい
て回転したときに揺動部材3が揺動し、それ以外の角度
の範囲で回転部材1が回転したときには揺動部材3は揺
動せずにほほ同じ位置に停止している。
【0021】回転部材1が、図中反時計回りに回転した
場合の揺動部材3の動作は、上記の説明と逆になる。
【0022】図4は、本発明の定着装置の一実施例の定
着装置が装着された画像形成装置のジャム処理用カバー
近傍を示す部分平面図である。図4に示すように、画像
形成装置の本体50にジャム処理用のカバー13が設け
られている。カバー13に固定されたブラケット21
は、軸22により装置本体50に対し回転可能に取り付
けられている。従って、カバー13は軸22を支点とし
て開閉可能となっている。また、画像形成装置の本体5
0には回転角変換機構30′が装着されている。この回
転角変換機構30′は、回動アーム31、揺動アーム3
3及び連結アーム36で構成されている。回動アーム3
1は前述のブラケット21の一辺に固着されており、軸
22を支点として回動することができる。揺動アーム3
3は軸34により装置本体50に取り付けられ、軸34
を支点として揺動可能となっている。そして、揺動アー
ム33の長手方向に沿ってスリット33aが設けられて
いる。また、連結アーム36の長手方向に沿ってスリッ
ト36aが設けられており、装置本体50に設けられた
軸35に、このスリット36aが嵌合し、連結アーム3
6は装置本体50に対し、回動可能かつスライド可能に
支持されている。一方、連結アーム36の一端には軸3
8が設けられ、軸38は揺動アーム33のスリット33
aに嵌合されている。そして、揺動アーム33のスリッ
ト33a内を軸38がスライド可能かつ回転可能となっ
ている。従って、揺動アーム33と連結アーム36と
は、互いにスライド可能かつ回転可能に連結されてい
る。また、連結アーム36の軸38とは反対側の端部に
は円形の切り欠き37が開けられている。そして、この
切り欠き37に回動アーム31の突起部31aが嵌合し
て、回動アーム31と連結アーム36とは互いに回転可
能に連結されている。
【0023】ところで、回動アーム31とそれが固着さ
れたブラケット21の一部は、図1における回転部材1
に相当する。また、軸22は、図1におけるスタッドピ
ン2に相当する。そして、揺動アーム33は、図1にお
ける揺動部材3に相当する。また、軸34は、図1にお
けるスタッドピン4に相当する。さらに、連結アーム3
6は、図1における連結部材6に相当し、軸35はスタ
ッドピン5に相当している。
【0024】カバー13が開放されるときの回転角変換
機構30′の動作は、図1、2、3に示した回転角変換
機構30が図1に示した状態から図2に実線で示した状
態となり、さらに、図3に実線で示した状態へと変化す
る動作と同じである。
【0025】そして、図4に示した回転角変換機構3
0′の状態が、図3に示した回転角変換機構30の状態
に相当している。すなわち、連結アーム36のスリット
36aの端部に軸35が当接し、カバー13は、それ以
上時計回りに回転することはできない。従って、図4に
示した位置が、カバー13の最大開放位置である。
【0026】カバー13が閉められるときの回転角変換
機構30′の動作は、図1〜図3により説明した回転角
変換機構30の動作を逆にしたものであり、図3に実線
で示した状態から図2に実線で示した状態となり、さら
に、図1に示した状態へと変化する。
【0027】一方、揺動アーム33の軸34に近い位置
に、ワイヤロープ17の一端が係止されている。ワイヤ
ロープ17は案内チューブ23の中を通り、その他端は
後述する駆動力伝達機構の歯車支持ブラケットに係止さ
れている。従って、カバー13と歯車支持ブラケットと
は、回転角変換機構30′及びワイヤロープ17により
連結されている。
【0028】図5は、定着装置の駆動側ローラへ駆動力
を伝達するための駆動力伝達機構を示す側面図である。
【0029】図5において、図示しないモータにより駆
動される駆動ギヤ15は、2枚のギヤ10a及び10b
を同軸上に有する2段ギヤ10の外側のギヤ10aに噛
み合わされている。2段ギヤ10の軸9には、歯車支持
ブラケット18が揺動可能に装着されている。この歯車
支持ブラケット18上には、揺動ギヤ11が2段ギヤの
内側のギヤ10bに噛み合うように枢着されている。ま
た、歯車支持ブラケット18の下端には、スプリング1
4の一端が係止されている。スプリング14の他端は図
示しない本体フレームに係止されており、揺動ギヤ11
がアイドルギヤ12に噛み合うように歯車支持ブラケッ
ト18を付勢している。そして、アイドルギヤ12は、
定着装置の駆動側ローラに共軸一体的に設けられた従動
ギヤ(図示せず)に噛み合わされている。
【0030】ところで、歯車支持ブラケット18の下端
には、図4に示した回転角変換機構30′の揺動アーム
33にその一端を係止されたワイヤロープ17の他端が
係止されている。
【0031】図4に示したカバー13が閉められている
とき、回転角変換機構30′は、図1に示した回転角変
換機構30の状態となり、揺動アーム33は図1におけ
る揺動部材3のように揺動範囲の右端に位置している。
従って、ワイヤロープ17により揺動アーム33と連結
された歯車支持ブラケット18は、ワイヤロープ17に
引っ張られることなくスプリング14の作用により図5
に実線で示す位置にあり、揺動ギヤ11がアイドルギヤ
12に噛み合わされている。従って、図示しないモータ
の駆動力が定着装置の駆動側ローラ(図示せず)に伝達
される。
【0032】一方、カバー13が開けられると、回転角
変換機構30′は、図1、2、3により説明した回転角
変換機構30の如く作動し、揺動アーム33は図中時計
回りに揺動する。その結果、揺動アーム33に一端が係
止されたワイヤロープ17は、図4及び図5において左
方向に引っ張られ、スプリング14の付勢力に抗して歯
車支持ブラケット18が軸9を支点として図中反時計回
りに回動し、2点鎖線で示す位置に回動する。そして、
揺動ギヤ11も2点鎖線で示す位置に回動し、アイドル
ギヤ12との噛み合いが解除される。その結果、図示し
ないモータからの駆動力の伝達が解除される。従って、
定着装置内で用紙ジャムが発生した場合、ジャム処理を
行なうために、図4に示したカバー13を開けると、定
着装置の駆動側ローラへの駆動力の伝達が自動的に解除
され、使用者は駆動側ローラの軸端に設けられたノブ
(図示せず)を回すだけでジャム紙の除去を行なうこと
ができる。すなわち、ノブを引っ張るなどして駆動側ロ
ーラへの駆動力の伝達を解除する動作とノブを回す動作
との2つの動作を行なう必要がないので、ジャム処理を
容易に行なうことができる。さらに、駆動側ローラへの
駆動力の伝達が自動的に解除されているので、ノブを回
すためには、定着装置の駆動側ローラとこれに噛み合わ
されたアイドルギヤ12を回すトルクで充分となり、軽
くノブを回してジャム処理に必要な力を少なくすること
ができる。
【0033】ところで、閉められていたカバー13があ
る角度まで開けられたとき、すなわち、回転角変換機構
30′が、図1に示した回転角変換機構30の状態から
図2に実線で示す状態まで変化する範囲でカバー13が
開けられたとき、揺動アーム33は図中時計回りに揺動
して歯車支持ブラケット18を回動させ、駆動力の伝達
が解除される。しかし、それ以上カバー13が開けられ
ても、揺動アーム33は図3において説明した揺動部材
3のように、ほぼ一定位置に停止しているので、図5に
おける歯車支持ブラケット18も2点鎖線で示す位置に
ほぼ停止している。従って、カバー13がある角度以上
開けられても、歯車支持ブラケット18は必要以上に回
動しないため、歯車支持ブラケット18及び揺動ギヤ1
1が回動するためのスペースは少なくて済み、駆動力伝
達機構のレイアウト上有利となる。また、揺動ギヤ11
をアイドルギヤ12に付勢するためのスプリング14も
必要以上に引っ張られることがないため、スプリング1
4の寿命が延びるなど、スプリング14の設計上にも余
裕が生じる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転角変
換機構は、3つの部品で構成されており、ある部材の一
定の角度における回転時に他方の部材が回転し、ある部
材のそれ以外の角度における回転時に他方の部材が停止
しているような回転角変換機構を小型低コストで提供す
ることができる。
【0035】本発明の定着装置によれば、用紙ジャム発
生時にジャム処理のためのカバーを開けると、定着装置
の駆動側ローラへの駆動力の伝達が自動的に解除される
ので、駆動側ローラの軸端に設けたノブを引っ張るなど
の動作が不要となり、ジャム処理を容易に行なうことが
できる。また、ジャム処理に必要な力も少なくて済む。
【0036】請求項2の構成により、移動可能なギヤと
その支持部材とが必要以上に移動しないので、駆動系の
レイアウト上有利となる。また、移動可能なギヤを駆動
伝達位置に付勢する付勢手段の設計上にも余裕が生じ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の回転角変換機構の一実施例を示
す平面図である。
【図2】図2は、図1に示した回転角変換機構の動作を
説明する図である。
【図3】図3は、同じく図1に示した回転角変換機構の
動作を説明する図である。
【図4】図4は本発明定着装置の一実施例が装着された
画像形成装置のジャム処理用カバー近傍を示す部分平面
図である。
【図5】図5は定着装置の駆動力伝達機構を示す側面図
である。
【符号の説明】
10 2段ギヤ 11 揺動ギヤ 12 アイドルギヤ 13 ジャム処理カバー 14 スプリング 15 駆動ギヤ 17 ワイヤロープ 18 歯車支持ブラケット 22、34、35 軸 30、30′ 回転角変換機構 31 回動アーム 33 揺動アーム 36 連結アーム 50 画像形成装置本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/00 550 G06G 15/20 F16H 21/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの回転中心を有する回転
    角変換機構において、 前記回転中心で回転する第1部材と、前記回転中心と異
    なる回転中心を持つ第2部材と、一つの支点に嵌合され
    る長溝を備え該支点を基準に回転及びスライドする第3
    部材とを有し、該第3部材の一端が前記第1部材の自由
    端に枢着結合され、その他端が前記第2部材の長溝に回
    動可能かつスライド可能に挿着され、 前記第1部材が所定の角度で回転できるように前記第3
    部材の支点位置及び長溝の長さが設定され、該第1部材
    の回転時に前記第3部材の他端が前記第2部材の長溝内
    をスライド移動できるように前記第2部材の回転中心の
    位置及び長溝の長さが設定されるとともに、 前記第1部材が所定の第1位置から第2位置まである範
    囲の角度だけ回転したときの前記自由端の移動線上にほ
    ぼ位置するように前記第3部材の支点を設け、該ある範
    囲の角度での回転時における前記第3部材の移動方向と
    前記第2部材の長溝の方向とがほぼ平行となるように前
    記第2部材の回転中心が設けられ、 前記第1部材の前記第1位置から第2位置までの回転で
    は前記第2部材が回転せず、前記第1部材の前記第1位
    置から第2位置以外の回転では前記第2部材が回転する
    ことを特徴とする回転角変換機構。
  2. 【請求項2】 画像形成装置に装着され、相互に圧接さ
    れる定着ローラ対を有し、前記ローラ対のうちの一方の
    ローラを駆動するようにした定着装置において、 前記駆動側ローラへの駆動力を伝達及び伝達解除する駆
    動解除機構と、画像形成装置の機枠上の1点を支点とし
    て開閉可能なカバーとが設けられ、 少なくとも一つの回転中心で回転する第1部材と、前記
    回転中心と異なる回転中心を持つ第2部材と、一つの支
    点に嵌合される長溝を備え該支点を基準に回転及びスラ
    イドする第3部材とを有し、該第3部材の一端が前記第
    1部材の自由端に枢着結合され、その他端が前記第2部
    材の長溝に回動可能かつスライド可能に挿着され、前記
    第1部材が所定の角度で回転できるように前記第3部材
    の支点位置及び長溝の長さが設定され、該第1部材の回
    転時に前記第3部材の他端が前記第2部材の長溝内をス
    ライド移動できるように前記第2部材の回転中心の位置
    及び長溝の長さが設定されるとともに、前記第1部材が
    所定の第1位置から第2位置まである範囲の角度だけ回
    転したときの前記自由端の移動線上にほぼ位置するよう
    に前記第3部材の支点を設け、該ある範囲の角度での回
    転時における前記第3部材の移動方向と前記第2部材の
    長溝の方向とがほぼ平行となるように前記第2部材の回
    転中心が設けられ、前記第1部材の前記第1位置から第
    2位置までの回転では前記第2部材が回転せず、前記第
    1部材の前記第1位置から第2位置以外の回転では前記
    第2部材が回転するようにした少なくとも一つの回転中
    心を有する回転角変換機構を設け、 前記第1部材が前記カバーに連結され、前記第3部材が
    前記駆動解除機構に連結され、前記カバーの開閉に連動
    して前記駆動側ローラへの駆動力が伝達及び伝達解除さ
    れることを特徴とする定着装置。
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