JP3403415B2 - アスファルト乳剤 - Google Patents

アスファルト乳剤

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JP3403415B2 JP51722797A JP51722797A JP3403415B2 JP 3403415 B2 JP3403415 B2 JP 3403415B2 JP 51722797 A JP51722797 A JP 51722797A JP 51722797 A JP51722797 A JP 51722797A JP 3403415 B2 JP3403415 B2 JP 3403415B2
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勝彦 朝守
博隆 佐々木
等 船田
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Description

【発明の詳細な説明】 背景技術 技術分野: 本発明は、アスファルト乳剤の調製に使用される、ア
スファルト乳剤用添加剤組成物、アスファルト乳剤用組
成物及び乳化用組成物、水中油滴型アスファルト乳剤、
骨材と水中油滴型アスファルト乳剤からなる舗装用組成
物、及び前記乳化用組成物の調製方法に関する。本発明
に係るアスファルト乳剤は、乳剤としての安定性及び骨
材との混合性に優れ、その分解時間のコントロールが容
易であり、かつ、その乳剤の破壊物(主にアスファル
ト)は、骨材に対する付着性に優れる。また、その乳剤
を用いて施工された施工物は、剥離抵抗性に優れる。本
発明に係る他のアスファルト乳剤は、開粒度混合、密粒
度混合、スラリーシール、サンド混合、再生混合等の用
途において、プラント又は路上で骨材と混合して使用さ
れ、乳剤としての安定性、骨材との混合性及びセメント
との混合性に優れ、その分解時間のコントロールが容易
であり、かつ、その乳剤の破壊物(主にアスファルト)
は、砕石への付着性に優れる。また、その乳剤を用いて
施工された舗装道路等の施工物は、強度、耐久性及び剥
離抵抗性に優れる。
関連技術の記述: 石油から得られるアスファルト、タール、ピッチ等の
瀝青質は、古くから、舗装材料や防水・接着材料とし
て、及び鉄道軌道の敷設において、広く使用されてい
る。しかしながら、瀝青質は非常に粘着性が高いため、
そのままで使用すると作業性が極めて悪い。そこで、所
望の作業性を確保するために、瀝青質は、加熱する(即
ち、加熱溶融方式)、適当な乳化剤及び水を用いて乳化
物の形態とする、適当な溶剤に溶解させる等の方法によ
ってその流動性を向上させた後に、使用されている。
瀝青質の乳化物のうち、アスファルトの水性乳化物
は、一般に「アスファルト乳剤」と呼ばれている。その
ようなアスファルト乳剤は、施工面に直接散布される急
分解性乳剤(即ち、散布用乳剤)と、骨材と混合される
遅分解性乳剤(即ち、混合用乳剤)とに大別される。ア
スファルト乳剤の調製において使用される界面活性材
は、アニオン性活性剤、カチオン性活性剤、ノニオン性
活性剤及び両性活性剤の中から適宜選択されるが、その
種類は、概ね、その施工方法に応じて規定される。
上記アスファルト乳剤のうち、混合用乳剤は、骨材、
フィラー、その他の成分と混合される。そのようにして
調製されたアスファルト組成物が、道路舗装体の形成に
用いられる。アスファルト組成物を用いて道路施工した
後、その組成物中の水性成分が蒸発して除去されると、
いわゆるエマルション破壊が起こる。それにより、アス
ファルトが硬化し、道路舗装体の形成が完成する。
また、この混合用乳剤と共に使用される骨材の種類に
より、形成される道路舗装体の種類と、その性質・性能
が異なる。例えば、混合用乳剤と開粒度骨材からなるア
スファルト組成物(開粒度混合)は、上層・下層路盤の
施工に、あるいは表層の排水性舗装の施工に使用され
る。また、混合用乳剤と密粒度骨材からなるアスファル
ト組成物(密粒度混合)は、上層路盤や表層の施工に使
用される。更に、混合用乳剤を細骨材やフィラーと混合
してなる組成物は、劣化舗装表面の修復を目的とするス
ラリーシールに、それを砂と混合してなる組成物(サン
ド混合)は、簡易表層の形成に使用される。劣化した既
設舗装の再利用のために、混合用乳剤を舗装体の破砕物
と混合すること(再生混合)も行われている。一方、こ
のようなアスファルト組成物を調製するための混合方法
には、プラント混合と路上混合の二種類があり、それ
は、状況に応じて適宜使い分けられる。
混合用乳剤を用いた道路施工では、アスファルト乳剤
が破壊して再生されたアスファルトが骨材に付着し、骨
材間でバインダーとして作用し、それによって道路舗装
体の強度及び耐久性が発現される。ところで、混合用乳
剤には、前記したように、界面活性剤が含まれている。
界面活性剤のうち、アニオン性界面活性剤又はノニオン
性界面活性剤を含有する乳剤は、骨材との混合性が良い
という利点を有するが、乳剤の破壊物、主にアスファル
ト、の骨材への付着性が悪いという大きな欠点がある。
一方、カチオン性界面活性剤は、その電気的誘引力によ
り、アスファルト粒子の骨材への付着を促進する。しか
し、カチオン性界面活性剤を含有するアスファルト乳剤
を用いて施工された道路舗装体も、その強度及び耐久性
は不充分である。このように、アスファルト乳剤を用い
て施工された道路舗装体は、いずれも強度及び耐久性が
不足するというのが通説となっている。前記したよう
に、アスファルト乳剤を用いて施工された道路舗装体の
強度及び耐久性は、アスファルトの骨材への接着によっ
て発現されるが、現存のアスファルト乳剤を用いた場合
に発現される道路舗装体の強度及び耐久性は、不充分で
あり、より高い強度及び耐久性が実現され得るような改
善策が要望されている。
更に、混合用乳剤には、機械的な強制攪拌がなされた
際の乳剤の安定性が良いこと、運搬、敷きならし、転圧
等の施工中は分離しない(即ち、エマルション破壊が起
きない)こと、舗設後はある程度速く分離する(即ち、
エマルションが破壊される)こと、乳剤の破壊物の骨材
への付着性が優れていること、並びに、このような諸性
質が骨材の種類や施工時の気温等の影響を受けないこと
等の性能が要求されている。このような要求を満足する
ための対策として、大量の乳化剤(界面活性剤)の使
用、多種類の乳化剤の使用、保護コロイドとしての水溶
性の有機高分子、例えばポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、メチルセルロース、ポリアクリルアミド、グアーガ
ム等、の、アスファルト乳剤への添加が提案されてい
る。このような対策を実施することにより、アスファル
ト乳剤は安定化される。しかし、この対策の実施によっ
ては、骨材−アスファルト界面の性質を改善し、主にア
スファルトからなる乳剤の破壊物の骨材への付着性を本
質的に改善するという効果は得られない。
上記したもの以外にも、アスファルト乳剤の諸性質の
向上のために、種々の方法が提案されている。
例えば、アスファルト乳剤の骨材との混合性及び乳剤
の破壊物の骨材への付着性能の向上のために、アミノ化
リグニン、アルキルイミダゾリン系化合物及びノニオン
性乳化剤を用いること(米国特許第3,871,893号参
照)、アルキルイミダゾリン系化合物の脂肪酸塩を用い
ること(米国特許第3,979,323号参照)、及び、特定の
ノニオン性乳化剤を用いること(特開平7−118538号公
報参照)が提案されている。このような技術により、ア
スファルト乳剤の骨材との混合性は改良される。しか
し、このようなアスファルト乳剤を用いた場合でも、水
が介入するために、アスファルトの骨材への接着性、及
び施工後の舗装体の剥離抵抗性は不充分である。このよ
うに、界面活性剤の選択に係る対策のみでは、舗装体
は、充分な強度及び耐久性を示さない。また、特開昭57
−42763号公報には飽和脂肪酸の利用が、米国特許第3,8
67,162号にはトール油脂肪酸の利用が、それぞれ開示さ
れている。しかし、このような有機酸を含有するアスフ
ァルト乳剤は、塩基性を示す、セメントや鉄鉱滓が用い
られる場合には、使用することができない。加えて、道
路用アスファルトや骨材の品質低下が懸念される一方、
再生材料の利用も普及している現状において、このよう
な有機酸を含有するアスファルト乳剤を用いたのでは、
乳剤の骨材との良好な混合性、及び、アスファルト等の
乳剤の破壊物中の成分の骨材に対する強固な付着性の発
現が期待できない。
特開昭63−17960号公報には、アスファルト乳剤にタ
ンニン酸もしくはタンニン化合物を含有させることによ
り、乳剤の骨材と混合性、アスファルト等の骨材に対す
る付着性及びその乳剤を用いて施工された舗装体の剥離
抵抗性が改善され、かつ、乳剤の分解時間が長くなる旨
が記載されている。当該公報に記載された、カチオン性
界面活性剤である牛脂アルキルプロピレンジアミン、ポ
リオキシエチレン牛脂アルキルプロピレンジアミン、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロライドを含むアス
ファルト乳剤では、確かに、タンニン酸の添加によって
分解時間の遅延化は達成される。しかし、その場合であ
っても、そのアスファルト乳剤を混合用乳剤として使用
するには、分解時間が短すぎる。また、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテルのようなノニオン性界面活
性剤やオレイン酸ソーダのようなアニオン性界面活性剤
を含むアスファルト乳剤に、タンニン酸もしくはタンニ
ン化合物を含有させると、乳剤の骨材との混合性は良く
なるが、アスファルト等の乳剤の破壊物中の成分の骨材
に対する付着性が著しく悪化し、そのため、充分な舗装
体強度及び耐久性は得られない。
このように、道路舗装用の、混合用アスファルト乳剤
と骨材からなる組成物(例えば、開粒度混合、密粒度混
合、スラリーシール、サンド混合、再生混合)の調製に
使用されるアスファルト乳剤であって、乳剤としての安
定性、骨材との混合性、分解時間のコントロールの容易
性、その破壊物の砕石への付着性、及び、その乳剤を用
いて施工された舗装体の剥離抵抗性、強度及び耐久性と
いう性能が、全て満足されたアスファルト乳剤は知られ
ておらず、その開発が強く要望され、かつ、その開発に
大きな期待が寄せられている。
発明の開示 発明の概要: 本発明者らは、アスファルト乳剤に係る上記課題を解
決すべく、鋭意研究した。その研究の結果、本発明者ら
は、アスファルトの乳化に用いられる乳化剤水溶液に、
アスファルト乳剤中のアスファルト粒子に対して、保護
コロイドとして働くと共に、骨材に対して付着親和性を
有するポリフェノール性化合物と、粘土、石粉、セメン
ト等の無機物用の分散剤及び/又は保水性成分を添加す
ると、それら相互の複合作用が発揮され、アスファルト
乳剤の乳剤安定性、骨材との混合性及びセメントとの混
合性、アスファルト等の乳剤の破壊物の骨材への付着
性、及びその乳剤を用いて施工された舗装体の剥離抵抗
性及び強度が、飛躍的に改善されることを見い出した。
本発明は、この知見を基に完成された。
即ち本発明第一の態様は、(B)ポリフェノール性化
合物と、(C)アニオン性高分子分散剤、ヒドロキシカ
ルボン酸及びヒドロキシカルボン酸の水溶性塩、及び、
(D)糖類、糖アルコール類及び多価アルコール類から
なる群から選ばれた少なくとも一種、及び任意に(A)
乳化剤からなるアスファルト乳剤用添加剤組成物に関す
る。
また、本発明第二の態様は、アスファルト、水、
(A)乳化剤、(B)ポリフェノール性化合物、及び、
(C)アニオン性高分子分散剤、ヒドロキシカルボン酸
及びヒドロキシカルボン酸の水溶性塩、及び、(D)糖
類、糖アルコール類及び多価アルコール類からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種からなるアスファルト乳剤に
関する。
本発明第二の態様のアスファルト乳剤は、(A)乳化
剤、(B)ポリフェノール性化合物、及び、(C)アニ
オン性高分子分散剤またはオキシカルボン酸もしくはそ
の水溶性塩、及び/または(D)糖類、糖アルコール類
及び多価アルコール類の中から選ばれる1種以上の化合
物、を必須成分として含有することを特徴とするアスフ
ァルト乳剤を包含する。
更に、本発明第三の態様は、骨材と、本発明第二の態
様のアスファルト乳剤からなる、道路舗装等に用いられ
る舗装用組成物に関する。
本発明第四の態様は、アスファルト乳剤の調製とい
う、本発明第一の態様のアスファルト乳剤用添加剤組成
物の用途に関する。
本発明第五の態様は、水、(A)乳化剤、(B)ポリ
フェノール性化合物、及び、(C)アニオン性高分子分
散剤、ヒドロキシカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸
の水溶性塩、及び、(D)糖類、糖アルコール類及び多
価アルコール類からなる群から選ばれた少なくとも一種
からなる乳化用組成物に関する。
本発明第五の態様の乳化組成物は、更に、一塩基酸を
含有していてもよい。
本発明第六の態様は、(B)成分の水溶液に、(A)
成分と(D)成分との混合物を添加し、水溶液を調製す
る工程1、及び、得られた水溶液に、(C)成分の水溶
液を添加する工程2からなる、(C)及び(D)成分を
含有する本発明第五の態様の乳化用組成物の調製方法に
関する。
本発明第七の態様は、(B)成分の水溶液に、一塩基
酸を添加し、酸性水溶液を調製する工程1、その酸性水
溶液に、(A)成分と(D)成分との混合物を添加し、
水溶液を調製する工程2、及び、得られた水溶液に、
(C)成分の水溶液を添加する工程3からなる、(C)
及び(D)成分と一塩基酸を含有する本発明第五の態様
の乳化用組成物の調製方法に関する。
本発明第八の態様は、本発明第五の態様の乳化用組成
物に、溶融アスファルトを加え、混合物を調製し、次い
で、その混合物を乳化することからなる、アスファルト
を水に乳化させる方法に関する。
本発明第九の態様は、アスファルトの乳化のためとい
う、本発明第五の態様の乳化用組成物の用途に関する。
また、本発明者らは、その乳剤を用いて施工された舗
装体に、特に大きい強度及び耐久性が要求される場合に
適用可能なアスファルト乳剤についても、鋭意研究し
た。その研究の結果、本発明者らは、アスファルト乳剤
を調製する際、(A)特定の脂肪族アミン、アミノ化リ
グニン、炭素数7以上の、好ましくは8以上の炭化水素
基を有するイミダゾリン、炭素数7以上の、好ましくは
8以上の炭化水素基を有するベタイン及び炭素数7以上
の、好ましくは8以上の炭化水素基を有するアミドベタ
インからなる群から選ばれた少なくとも一種の界面活性
剤と、(B)ポリフェノール性化合物、及び、任意に、
(C)アニオン性高分子分散剤、ヒドロキシカルボン酸
及びヒドロキシカルボン酸の水溶性塩、及び(D)糖
類、糖アルコール類及び多価アルコール類からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種を添加することにより、アス
ファルト乳剤の、乳剤安定性、骨材との混合性、セメン
トとの混合性及びその分解時間のコントロールの容易性
が改善され、アスファルト等の乳剤の破壊物中の成分の
砕石への付着性も改善され、かつ、その乳剤を用いて施
工された舗装体の剥離抵抗性、強度及び耐久性が高めら
れることを見い出した。本発明は、この知見を基に完成
された。
即ち、本発明第十の態様は、(A−1)下記式(1)
で表された脂肪族アミン、アミノ化リグニン、炭素数7
以上の、好ましくは8以上の炭化水素基を有するイミダ
ゾリン、炭素数7以上の、好ましくは8以上の炭化水素
基を有するベタイン及び炭素数7以上の、好ましくは8
以上の炭化水素基を有するアミドベタインからなる群か
ら選ばれた少なくとも一種と、(B)ポリフェノール性
化合物からなるアスファルト乳剤用組成物に関する: 式中、R1は、炭素数8〜22の、炭化水素基又はアシル基
であり、R2は、炭素数8〜22の炭化水素基、水素原子又
は式:(AO)m−H[式中、AOは、炭素数2又は3のオ
キシアルキレン基を、mは、1〜30の数を示す。]で示
される基であり、R3は、水素原子又は式:(AO)m−H
[式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
れる基であり、R4は、水素原子又は式:(AO)m−H
[式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
れる基であり、Aは、エチレン基又はプロピレン基であ
り、且つ、pは、2〜5の整数である。
本発明第十の態様のアスファルト乳剤用組成物は、更
に、(C)アニオン性高分子分散剤、ヒドロキシカルボ
ン酸及びヒドロキシカルボン酸の水溶性塩からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種、及び/又は、(D)糖類、
糖アルコール類及び多価アルコール類からなる群から選
ばれた少なくとも一種を含有していてもよい。
また、本発明第十一の態様は、アスファルト、水、及
び本発明第十一の態様のアスファルト乳剤用組成物から
なるアスファルト乳剤に関する。
本発明第十一の態様のアスファルト乳剤は、アスファ
ルト40〜80重量部と水60〜20重量部との合計100重量部
に対して、(A)下記式(1')で表される脂肪族アミ
ン、アミノ化リグニン、炭素数8以上の炭化水素基を有
するイミダゾリン、炭素数8以上の炭化水素基を有する
ベタイン及び炭素数8以上の炭化水素基を有するアミド
ベタインの中から選ばれる1種以上の界面活性剤0.01〜
10.0重量部、及び(B)ポリフェノール性化合物0.01〜
5.0重量部含有することを特徴とするアスファルト乳剤
を包含する: R1R2−N−(ANR3pR4 (1') (式中、R1 :炭素数8〜22の炭化水素基又はアシル
基、 R2 :炭素数8〜22の炭化水素基又はR3、 R3,R4:H又は(AO)、 AO :炭素数2〜3のオキシアルキレン基、 m :1〜30の数、 A :エチレン基又はプロピレン基、 p :2〜5の数、 を表す)。
更に、本発明第十二の態様は、骨材と、本発明第十一
の態様のアスファルト乳剤からなり、骨材とアスファル
ト乳剤との合計100重量部に対し、骨材の量は75〜95重
量部であり、アスファルト乳剤の量は25〜5重量部であ
る、道路舗装等に用いられる舗装用組成物に関する。
本発明第十三の態様は、アスファルト乳剤の調製とい
う、本発明第十の態様のアスファルト乳剤用組成物の用
途に関する。
本発明第十四の態様は、水、(A−1)上記式(1)
で表された脂肪族アミン、アミノ化リグニン、炭素数7
以上、好ましくは8以上の炭化水素基を有するイミダゾ
リン、炭素数7以上、好ましくは8以上の炭化水素基を
有するベタイン及び炭素数7以上、好ましくは8以上の
炭化水素基を有するアミドベタインからなる群から選ば
れた少なくとも一種、及び(B)ポリフェノール性化合
物からなる乳化用組成物に関する。
本発明第十四の態様の乳化用組成物は、更に、前記
(C)及び(D)成分を含有していてもよい。
本発明第十五の態様は、(B)成分の水溶液に、(A
−1)成分と(D)成分との混合物を添加し、水溶液を
調製する工程1、及び、得られた水溶液に、(C)成分
の水溶液を添加する工程2からなる、(C)及び(D)
成分を含有する本発明第十四の態様の乳化用組成物の調
製方法に関する。
本発明第十六の態様は、(B)成分の水溶液に、一塩
基酸を添加し、酸性水溶液を調製する工程1、その酸性
水溶液に、(A−1)成分と(D)成分との混合物を添
加し、水溶液を調製する工程2、及び、得られた水溶液
に、(C)成分の水溶液を添加する工程3からなる、
(C)及び(D)成分と一塩基酸を含有する本発明第十
四の態様の乳化用組成物の調製方法に関する。
本発明第十七の態様は、本発明第十四の態様の乳化用
組成物に、溶融アスファルトを加え、混合物を調製し、
次いで、その混合物を乳化することからなる、アスファ
ルトを水に乳化させる方法に関する。
本発明第十八の態様は、アスファルトの乳化のためと
いう、本発明第十四の態様の乳化用組成物の用途に関す
る。
さらに、本発明の範囲及び適用は、以下の詳細な説明
及び実施例から明らかとなろう。しかし、この詳細な説
明から、当業者であれば、本発明の意図および範囲内の
様々な変更および修飾が明らかであろうから、詳細な説
明と実施例は、本発明の好適な態様を示しているが、説
明のために示されるにすぎないことを理解すべきであ
る。
発明の詳細な説明: 本発明における(A)成分は、カチオン性、ノニオン
性、アニオン性及び両性界面活性剤のうち、いずれでも
よい。乳化剤(A)は、一種のみを使用してもよく、あ
るいは、二種以上からなるの多成分系であってもよい。
混合用アスファルト乳剤の調製のためには、カチオン性
及び両性界面活性剤からなる群から選ばれた少なくとも
一種を用いることが好ましい。
本発明で用いられるアニオン性界面活性剤の例として
は、次の、親水基を分子中に一個又は二個持つものが挙
げられる: (a)炭素数4〜18のアルコールの硫酸エステル、及び
それらの塩、 (b)炭素数4〜18のアルカン−、アルケン−及びアル
キルアリールスルホン酸及びそれらの塩、 (c)活性水素を分子中に少なくとも一個持つ化合物の
アルキレンオキサイド付加物の、硫酸化物及びリン酸エ
ステル化物、及びそれらの塩、 (d)炭素数4〜22のアルコールとスルホコハク酸との
エステル、及びそれらの塩、 (e)アルキル(C8-18)ジフェニルエーテルジスルホ
ン酸及びそれらの塩、 (f)ロジン酸(樹脂酸)及びそれらの塩、及びロジン
酸と高級脂肪酸との混合酸であるトール油混酸とそれら
の塩、。
(g)炭素数4〜18のアルカン−及びアルケン脂肪酸、
及びそれらの塩、及び (h)α−スルホ脂肪酸エステル塩。
カチオン性界面活性剤の例としては、アルキルアミン
塩類、アルカノールアミン類、第四級アンモニウム塩
類、アミンオキサイド類、ポリエチレンポリアミン類が
挙げられ、かつ、これらの化合物のエチレンオキサイド
及び/又はプロピレンオキサイド付加物も、その例に含
まれる。
本発明では、それを含有する混合用乳剤が、骨材との
混合性や、分解時間のコントロールの容易さ等のその乳
剤に要求される性能を満足するためには、乳化剤(A)
として、一分子中に含まれる窒素原子の数が多いカチオ
ン性界面活性剤を用いるのがよい。そのようなカチオン
性界面活性剤は、極性が高く、従って、保水性も高いた
め、骨材と混合された際に、その界面活性剤を含有する
アスファルト乳剤が高い安定性を示す。特に、混合用乳
剤の調製には、このようなカチオン性界面活性剤を用い
ることが好ましい。
その理由は、次の通りである。道路舗装用に使用され
る骨材は、負電荷を有している。そのため、カチオン性
界面活性剤からなるアスファルト乳剤が骨材表面に接触
すると、乳化粒子は電気的に中和され、それによって乳
化系は凝集により破壊され、骨材表面にアスファルトが
付着する。混合用乳剤の調製に際し、モノアミン塩、ジ
アミン塩、第四級アンモニウム塩のように、一分子中に
含まれる窒素の数が少ないものを用いると、得られた乳
剤の安定性が不充分となり、上記した機構に基づくエマ
ルション破壊が短時間の中に生じることがある。即ち、
分解時間が短すぎるという事態を招くおそれがある。
一方、一分子中に含まれる窒素の数が三以上のポリア
ミン塩類は、アスファルト乳剤の連続相を構成する水と
の親和性が高く、それが骨材と接触しても、短時間で分
解される、即ちエマルション破壊が起こる、ことはな
い。しかも、乳剤が分解してポリアミン塩が骨材に付着
した後は、それが骨材と電気的に結合するため、強固な
付着性が示される。従って、混合用乳剤の調製に用いる
界面活性剤としては、そのようなポリアミン類が望まし
い。
本発明第一〜九の態様では、特に、上記式(1)で表
された脂肪族アミンを、ポリフェノール性化合物(B)
等と共に用いることが好ましい。そのような脂肪族アミ
ンとポリフェノール性化合物(B)とを含有するアスフ
ァルト乳剤は、骨材との混合性に著しく優れ、かつ、そ
のような乳剤を用いて施工された舗装体は、強度及び耐
久性が著しく高い。また、本発明第十〜十八の態様で
は、用いられる界面活性剤の種類が(A−1)成分に限
定されるが、上記式(1)で表された脂肪族アミンは、
(A−1)成分の一種である。
その他の好ましいカチオン性界面活性剤の例として
は、アミノ化リグニン及び炭素数7以上、好ましくは8
以上、更に好ましくは8〜22、の炭化水素基を有するイ
ミダゾリンが挙げられる。これらのカチオン性界面活性
剤とポリフェノール性化合物(B)とを含有するアスフ
ァルト乳剤は、骨材との混合性に著しく優れ、かつ、そ
のような乳剤を用いて施工された舗装体は、強度及び耐
久性が著しく高い。また、本発明第十〜十八の態様で
は、用いられる界面活性剤の種類が(A−1)成分に限
定されるが、アミノ化リグニン及び炭素数7以上の炭化
水素基を有するイミダゾリンは、(A−1)成分の一種
である。
アミノ化リグニンの中では、下記式(2)で表された
ものが特に好ましく、炭素数7以上の炭化水素基を有す
るイミダゾリンの中では、下記式(3)及び(4)で表
されたものが特に好ましい: 式中、Rは、炭素数7〜22、好ましくは8〜22の炭化水
素基を表す、及び 式中、Rは、炭素数7〜22、好ましくは8〜22の炭化水
素基を表す。
第四級アンモニウム塩以外のカチオン性活性剤は、そ
の、塩酸、酢酸、硝酸、スルファミン酸等の一塩基酸と
の塩の形で使用される。
両性界面活性剤の例としては、ベタイン型及びアミノ
ベタイン型のもの、及びホスファチジルコリン、ホスフ
ァチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミン等
のリン脂質が挙げられる。これらの中、炭素数7以上、
好ましくは8以上、更に好ましくは8〜22、の炭化水素
基を有するベタイン、及び炭素数7以上、好ましくは8
以上、更に好ましくは8〜22、の炭化水素基を有するア
ミドベタインが、カチオン性界面活性剤の場合と同様の
理由で、望ましい。
炭素数7以上の炭化水素基を有するベタインの中で
は、下記式(5)で表されたものが特に好ましく、炭素
数7以上の炭化水素基を有するアミドベタインの中で
は、下記式(6)で表されたものが特に好ましい: 式中、Rは、炭素数7〜22の、好ましくは8〜22の炭化
水素基を表す、及び 式中、Rは、炭素数7〜22の、好ましくは8〜22の炭化
水素基を表す。
ノニオン性界面活性剤の例としては、高級アルコール
のエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエ
チレンオキサイド付加物、脂肪酸のエチレンオキサイド
付加物、多価アルコール/脂肪酸エステルのエチレンオ
キサイド付加物、高級アルキルアミンのエチレンオキサ
イド付加物、脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加
物、油脂のエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレン
グリコールのエチレンオキサイド付加物等のポリエチレ
ングリコール型界面活性剤、及びグリセロール/脂肪酸
エステル、ペンタエリスリトール/脂肪酸エステル、ソ
ルビトール/脂肪酸エステル、ソルビタン/脂肪酸エス
テル、ショ糖/脂肪酸エステル、多価アルコールのアル
キルエーテル、アルカノールアミン類の脂肪酸アミド等
の多価アルコール型界面活性剤が挙げられる。
乳化剤(A)として、そのHLBが10以上のものを用い
るのが望ましい。
本発明に係るアスファルト乳剤においては、成分
(A)又は(A−1)は、アスファルトと水との合計10
0重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、更に好
ましくは0.05〜3.0重量部の量で使用される。
本発明で用いられる(B)ポリフェノール性化合物に
は、ベンゼン環等の芳香環上に水酸基を有し、そのよう
な水酸基の数が、一分子当たり二個以上であるもの(単
環性化合物と多環性化合物を含む)、そのような化合物
が酸化重合してなる物質等が含まれる。その具体例とし
ては、五倍子タンニン、没食子タンニン、スマックタン
ニン、タラタンニン、バロニアタンニン、チェスナット
タンニン、ミロバランタンイン、オーク(カシワ)タン
ニン、ディビディビタンニン、アルガロビアタンニン等
の加水分解型タンニンや、ガンビアタンニン、ケブラチ
ョタンニン、ミモザタンニン、マングローブタンニン、
ヘムロックタンニン、スプルースタンニン、ビルマカッ
チタンニン、カシワ樹皮タンニン、カキ渋タンニン等の
縮合型タンニン、ライスタンニン、カスカローテタンニ
ン、アカシアタンニン、デジプト、中国タンニン、トル
コ産タンニン、ハマメリタンニン、ケブリン酸、エラー
グ酸タンニンといったタンニン化合物、これらのタンニ
ン化合物に由来する精製タンニン酸、カテコール、レゾ
ルシノール、ハイドロキノン、ピロガロール、フロログ
ルシノール、没食子酸等の多価フェノール、没食子酸誘
導体、及びリグニンを挙げることができる。本発明第一
の態様のアスファルト乳剤用添加剤組成物、及びそれを
用いたアスファルト乳剤等においては、(B)成分とし
て、タンニン化合物、タンニン酸、カテコール、レゾル
シノール、ハイドロキノン、ピロガロール、没食子酸及
び没食子酸誘導体からなる群から選ばれた少なくとも一
種を用いるのが好ましく、タンニン化合物、タンニン酸
及びピロガロールからなる群から選ばれた少なくとも一
種を用いるのが更に好ましい。また、本発明第十の態様
のアスファルト乳剤用組成物、及びそれを用いたアスフ
ァルト乳剤等においては、(B)成分として、タンニン
化合物、タンニン酸、カテコール、レゾルシノール、ハ
イドロキノン、ピロガロール、没食子酸及び没食子酸誘
導体からなる群から選ばれた少なくとも一種を用いるの
が好ましい。
本発明においては、(B)成分として、これらを単独
で、又はこれらの中の二種以上を混合して使用すること
ができる。その使用量は、本発明第二の態様のアスファ
ルト乳剤等では、アスファルトと水の合計100重量部に
対して、好ましくは0.01〜10.0重量部、更に好ましくは
0.1〜3.0重量部であり、本発明第十一の態様のアスファ
ルト乳剤等では、アスファルトと水の合計100重量部に
対して、好ましくは0.01〜5.0重量部、更に好ましくは
0.03〜4.0重量部、特に好ましくは0.05〜3.0重量部であ
る。
本発明では、ポリフェノール性化合物(B)として、
そのアセチル化後のゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)測定による分子量分布において、クロマ
トグラム上、重量平均分子量が2800以上の成分の絶対面
積百分率が10%以下であるものを用いるのが好ましい。
このようなポリフェノール性化合物は、ポリフェノール
性化合物をカラムクロマトグラフィーにより分別するこ
とにより、得ることができる。
ポリフェノール性化合物をアセチル化し、得られた誘
導体について、GPCによって分子量(分布)を測定する
方法は、以下の通りである。
〔アセチル化法〕
高分子分析ハンドブック(P.783〜784、1995年、紀伊
国屋書店刊)の記載に従い、試料をアセチル化する。す
なわち、充分乾燥させた試料2gを、50ml共栓付き三角フ
ラスコ中に採り、氷冷しながらピリジン10ml及び無水酢
酸10mlをそれに加え、試料を溶解させる。発熱が無くな
った時点で、フラスコに密栓をし、その後、フラスコを
室温(20℃)、暗所に12時間放置する。次いで、フラス
コ内容物を、氷水100mlの入った200mlビーカーに注ぎ、
アセチル化物を析出させる。析出物を濾取し、氷水で洗
浄後、窒素ガスにより風乾し、次いで常温で減圧乾燥す
る。このようにして、アセチル化物を得る。
〔GPC測定条件〕
サンプルサイズ:0.5%、100ml カラム :G4000HXL+G2000HXL(東ソー製) 溶離液 :50mM CH3COOH/THF 流速 :1.0ml/min カラム温度 :40℃ 検出器 :R1 標準物質 :ポリスチレン。
その骨材に対する付着性の観点から、ポリフェノール
性化合物(B)として、そのアセチル化後の分子量分布
において、クロマトグラム上、重量平均分子量が2800以
上の成分の絶対面積百分率が10%以下、更には5%以
下、特には1%以下であるものが好ましい。また、アセ
チル化後の分子量分布において、クロマトグラム上、重
量平均分子量が1500〜2600の成分の絶対百分率が90%以
上、特には95%以上であるのが好ましい。更に、アセチ
ル化後の分子量分布において、重量平均分子量(Mw)の
数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn)が1.4以下、更
には1.3以下、特には1.2以下であるものが好ましい。
アスファルト乳剤へのポリフェノール性化合物(B)
の添加によってもたらされる効果は、これらの化合物
が、疎水性骨格と親水性基(水酸基)とを同時に有する
という、その界面活性剤的化学構造に起因するものであ
る。このような化学構造であるために、ポリフェノール
性化合物(B)は、その湿潤浸透作用でアスファルト粒
子表面に吸着し、その状態で、多数の水酸基による水和
構造により、アスファルト粒子のまわりに保護層を形成
する。そのために、アスファルト粒子が乳剤中で安定化
され、乳剤が骨材と混合されても、急分解しない。ま
た、吸湿状態にある骨材は、その表面に水酸基を有して
いるため、それらの水酸基がポリフェノール性化合物
(B)の水酸基との間で水素結合する。その水素結合
に、アスファルト自体の骨材への物理的吸着が伴って、
アスファルトが骨材に強固に付着するものと推測され
る。
本発明では、(C)成分として、アニオン性高分子分
散剤、ヒドロキシカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸
の水溶性塩からなる群から選ばれた少なくとも一種を用
いる。
本発明において用いられるアニオン性高分子分散剤の
例としては、ナフタレンスルホン酸/ホルムアルデヒド
縮合物、メラミンスルホン酸/ホルムアルデヒド縮合
物、フェノールスルホン酸/ホルムアルデヒド縮合物、
ポリカルボン酸共重合物及びこれらの水溶性塩、針葉樹
及び広葉樹から得られるクラウトリグニン、リグニンス
ルホン酸及びこれらの水溶性塩、及びタピオカ澱粉等の
澱粉類が挙げられる。これらの中でも、リグニンスルホ
ン酸、及びリグニンスルホン酸の、Na塩、Ca塩、Mg塩、
Zn塩、Al塩等の水溶性塩が好ましい。
本発明では、(C)成分として、これらのアニオン性
高分子分散剤に替って、又はそれと共に、ヒドロキシカ
ルボン酸あるいはその水溶性塩を使用しても良い。ヒド
ロキシカルボン酸の例としては、グルコン酸、グルコヘ
プトン酸、アラボン酸、リンゴ酸及びクエン酸が挙げら
れる。また、その水溶性塩とは、そのNa塩等をいう。本
発明では、特に、グルコン酸ナトリウムが好ましく使用
される。
本発明第二の態様のアスファルト乳剤等では、アスフ
ァルトと水の合計100重量部に対して、この(C)成分
と後記する(D)成分との合計が、好ましくは0.01〜10
重量部、更に好ましくは0.01〜2.0重量部、特に好まし
くは0.05〜2.0重量部となるような量で、(C)成分を
用いる。その場合、(C)成分の使用量も、アスファル
トと水の合計100重量部に対して、好ましくは0.01〜10
重量部、更に好ましくは0.01〜2.0重量部、特に好まし
くは0.05〜2.0重量部である。一方、本発明第十一の態
様のアスファルト乳剤等では、アスファルトと水の合計
100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、更に
好ましくは0.01〜2.0重量部、特に好ましくは0.05〜2.0
重量部の量で、(C)成分を用いる。(C)成分の量、
又は(C)及び(D)成分の合計量が多過ぎる場合に
は、アスファルト乳剤の貯蔵安定性が悪くなる場合があ
る。(C)成分は、従来から、無機物やセメント用の分
散剤として適用されている物質であり、粘土質骨材ある
いはフィラーとして使用される石粉、炭酸カルシウム、
セメントの、混合性及び分散性の改良に、効果を発揮す
る。
本発明における(D)成分は、糖類、糖アルコール類
及び多価アルコール類からなる群から選ばれた少なくと
も一種である。
本発明において用いられる糖類の例としては、グルコ
ース、マルトース、フラクトース、ガラクトース、サッ
カロース、異性化糖等の単糖及び二糖類や、デキストリ
ン等のオリゴ糖、及びデキストラン等の多糖類が挙げら
れる。また、これらを含む糖蜜類も、本発明の糖類に含
まれる。糖アルコール類の例としては、ソルビトールが
挙げられる。多価アルコール類は、それが、分子中に二
個以上の水酸基を有し、水に溶解するものでありさえす
れば良く、その例としては、ポリエチレングリコール、
グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリグリセリン、及びジエチレングリコールが挙げ
られる。本発明において、ポリエチレングリコールを用
いる場合は、平均分子量が200〜5000のものが好まし
い。
本発明第一の態様のアスファルト乳剤用添加剤組成
物、及びそれを含むアスファルト乳剤や乳化用組成物に
おいて用いられる(D)成分としては、ソルビトール、
グリセリン、平均分子量が200〜5000のポリエチレング
リコールからなる群から選ばれた少なくとも一種が好ま
しく、ソルビトール、グリセリン、平均分子量が200〜8
00のポリエチレングリコールからなる群から選ばれた少
なくとも一種がより好ましく、グリセリンが特に好まし
い。一方、本発明第十の態様のアスファルト乳剤用組成
物、及びそれを含むアスファルト乳剤や乳化用組成物に
おいて用いられる(D)成分としては、マルトース、サ
ッカロース、ソルビトール、グリセリン、平均分子量が
200〜5000のポリエチレングリコールからなる群から選
ばれた少なくとも一種が好ましく、ソルビトール、平均
分子量が200〜5000のポリエチレングリコール及びグリ
セリンからなる群から選ばれた少なくとも一種がより好
ましく、平均分子量が200〜800のポリエチレングリコー
ルが最も好ましい。
本発明第二の態様のアスファルト乳剤等では、アスフ
ァルトと水の合計100重量部に対して、この(D)成分
と前記(C)成分との合計が、好ましくは0.01〜10重量
部、更に好ましくは0.01〜2.0重量部、特に好ましくは
0.05〜2.0重量部となるような量で、(D)成分を用い
る。その場合、(D)成分の使用量は、アスファルトと
水の合計100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量
部、更に好ましくは0.05〜2.0重量%である。一方、本
発明第十一の態様のアスファルト乳剤等では、アスファ
ルトと水の合計100重量部に対して、好ましくは0.01〜1
0重量部、更に好ましくは0.05〜2.0の重量部の量で、
(D)成分を用いる。(D)成分の量、又は(C)及び
(D)成分の合計量が多過ぎる場合には、アスファルト
の骨材に対する付着性が悪くなり、そのため、そのよう
なアスファルト乳剤を用いて施工された舗装体の強度及
び耐久性が低下する。(D)成分は、舗装用組成物中に
おいて、滑剤となる水を保持することができるため、固
体粒子(骨材)間の滑性度を高めるのに役立つ。換言す
れば、(D)成分は、本発明第三及び十二の態様の舗装
用組成物において、その流動性向上に寄与する。従っ
て、(D)成分が存在すると、気温の高い厳しい条件下
においても、アスファルト乳剤の骨材との混合性が確保
され得、前記舗装用組成物の作業性が保持されうる。
本発明のアスファルト乳剤用添加剤組成物及びアスフ
ァルト乳剤用組成物は、アスファルト乳剤の調製に使用
される。本発明第一の態様のアスファルト乳剤用添加剤
組成物は、(B)成分と、(C)成分及び/又は(D)
成分とを必須とし、任意に乳化剤(A)を含有する。乳
化剤(A)を含有しているいないに関わらず、そのアス
ファルト乳剤用添加剤組成物は、適当な乳化剤、水及び
アスファルトと共に使用されて、アスファルト乳剤とな
る。あるいは、アスファルト乳剤用添加剤組成物が乳化
剤(A)を含有している場合には、アスファルト乳剤の
調製に際し、更に乳化剤を加えなくともよい。また、本
発明第十の態様のアスファルト乳剤用組成物は、(A−
1)及び(B)成分を必須とし、任意に(C)及び
(D)成分を含有する。このアスファルト乳剤用組成物
は、水及びアスファルトと共に使用されて、アスファル
ト乳剤となる。もちろん、更に他の乳化剤を加えてもよ
い。
本発明のアスファルト乳剤用添加剤組成物及びアスフ
ァルト乳剤用組成物の概念には、それらの構成成分がそ
れぞれ包装されてなるキット等も含まれる。
アスファルト乳剤の調製に際し、(A)[又は(A−
1)]、(B)、(C)及び(D)成分の中の必要な成
分を、各々水に溶解させ、水溶液とし、それらの水溶液
を適宜用いてアスファルトを乳化させてもよいが、本発
明第五及び第十四の態様の乳化用組成物を用いることが
好ましい。これらの乳化用組成物には、アスファルト乳
剤の構成成分の中、アスファルト以外の全成分を含有せ
しめることが出来るので、これらの組成物を用いれば、
アスファルト乳剤を容易に調製することができる。これ
らの乳化用組成物が、アミン系界面活性剤等のカチオン
性界面活性剤を含有する場合には、乳化用組成物は、そ
れを酸型にするための一塩基酸を含有することもある。
乳化用組成物は、水に、各成分を順次添加することに
より、あるいは、予め、水に添加される成分の混合物を
調製しておき、その混合物を水に添加することにより、
調製され得る。乳化剤(A)[又は(A−1)]とし
て、第四級アンモニウム塩系界面活性剤以外のカチオン
性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を用いる場合に
は、前記した本発明第六、七、十五及び十六の態様の方
法で、乳化用組成物を調製することが好ましい。
また、 (1) (B)成分の水溶液を調製する、 (2) (B)成分水溶液に、塩酸等の一塩基酸を添加
する、 (3) 別途用意した、(D)成分と、カチオン性界面
活性剤及び/又は両性界面活性剤[(A)又は(A−
1)成分]との混合物を、工程(2)で調製した水溶液
に添加する、及び (4) 別途用意した(C)成分の水溶液を、(3)で
調製した水溶液に添加する、 ことからなる方法(手順1)、及び、 (1) (B)及び(C)成分を含む水溶液を調製す
る、 (2) (1)で調製した水溶液に、塩酸等の一塩基酸
を添加する、及び (3) 別途用意した、(D)成分と、カチオン性界面
活性剤及び/又は両性界面活性剤[(A)又は(A−
1)成分]との混合物を、工程(2)で調製した水溶液
に添加する、 ことからなる方法(手順2)は、本発明の乳化用組成物
の調製方法として、更に好ましい。これらの方法を実施
する際の温度は、60〜80℃が好ましい。また、乳化用組
成物は、その固形分濃度が40〜60重量%であるのがよ
い。
このような方法で乳化用組成物を調製すると、均質な
一液型の組成物が得られる。上記手順1及び2におい
て、項目(2)は、用いる界面活性剤の種類によっては
省略される。上記手順1及び2の使い分けは、特に必要
ないが、固体状アミンのアルキレンオキサイド付加物の
ような、温度や濃度等の条件によっては液状とすること
ができるものを、乳化剤(A)[又は(A−1)]とし
て用いる場合には、手順1の採用が好ましい。また、乳
化剤(A)[又は(A−1)]が、牛脂アルキルジアル
キレントリアミン等の水と混合することが困難な固体状
のものである場合には、手順2の採用が好ましい。乳化
剤(A)[又は(A−1)]として、カチオン性界面活
性剤、両性界面活性剤に替わって、あるいはそれらと共
に、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤又は
第四級アンモニウム塩系界面活性剤を用いる場合には、
それらは、上記手順1及び2において、どの工程で添加
してもよい。
また、(A)、(B)及び(C)成分からなる乳化用
組成物は、(B)成分の水溶液に(A)成分を添加し、
水溶液を調製する工程1、及び、得られた水溶液に
(C)成分の水溶液を添加する工程2からなる方法、あ
るいは、(B)成分の水溶液に、一塩基酸を添加し、酸
性水溶液を調製する工程1、その酸性水溶液に(A)成
分を添加し、水溶液を調製する工程2、及び、得られた
水溶液に、(C)成分の水溶液を添加する工程3からな
る方法、で調製することが好ましい。
更に、(A)、(B)及び(D)成分からなる乳化用
組成物は、(B)成分の水溶液に、(A)成分と(D)
成分との混合物を添加し、水溶液を調製する工程からな
る方法、あるいは、(B)成分の水溶液に、一塩基酸を
添加し、酸性水溶液を調製する工程1、及び、その酸性
水溶液に、(A)成分と(D)成分との混合物を添加
し、水溶液を調製する工程2からなる方法、で調製する
ことが好ましい。
本発明において用いられるアスファルトの例として
は、石油ストレートアスファルト、セミブローンアスフ
ァルト、カットバックアスファルト及び天然アスファル
トが挙げられる。本発明のアスファルト乳剤の調製に際
しては、これらの中の一種が、あるいはこれらの中の二
種以上の混合物が用いられる。
アスファルト乳剤は、上記(A)[又は(A−
1)]、(B)、(C)及び(D)成分の中の必要な成
分を各々含む水溶液、あるいはそれらの必要成分すべて
を含む水溶液(例えば本発明の乳化用組成物)に、アス
ファルトを乳化させることによって調製され得る。成分
によっては、水溶液の形態ではなく、そのまま用いられ
る。例えば、ポリフェノール性化合物(B)は、乳化剤
(A)の水溶液に予め溶解させておいてもよいし、ある
いは、乳化剤(A)の水溶液にアスファルトを乳化して
調製されたアスファルト乳剤に、そのままの形態で添加
してもよい。水溶液に由来する水のみで、アスファルト
乳剤が調製される場合もあるが、必要に応じ、更に水を
添加して、アスファルト乳剤を調製してもよい。本発明
第二の態様のアスファルト乳剤の場合、アスファルトの
水に対する重量比率(アスファルト/水)は、35〜90/6
5〜10が好ましい。本発明第十一の態様のアスファルト
乳剤の場合、アスファルトの水に対する重量比率(アス
ファルト/水)は、40〜80/60〜20が好ましい。
本発明のアスファルト乳剤は、更に、天然ゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合物、スチレン−イソプレン共重
合物、クロロプレン共重合物等の合成ゴム、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の高分子重合体、
石油樹脂、熱可塑性樹脂等を含有していてもよい。これ
らは、予めアスファルトと混合されている場合がある。
そのような混合物は。改質アスファルトと呼ばれてい
る。アスファルト乳剤は、必要により、例えば炭酸カル
シウム、消石灰、セメント、活性炭等の無機及び有機充
填剤、石油系軟化剤、植物油系軟化剤、各種可塑剤、イ
オウ等も含有していてもよい。
アスファルト乳剤と骨材からなる舗装用組成物を用い
て、道路舗装等が行われる。
本発明において用いられる骨材の概念には、フィラ
ー、砕石、玉砕、砂利、砂、再生骨材等の天然骨材や、
カルサインドボーキサイト、金属又は非金属を製錬する
ときに副生される特殊な硬質スラグ、溶融アルミナ、各
種の研磨材等の人工骨材が含まれる。骨材の概念には、
更に、天然骨材又は人工骨材を焼成した白色の骨材であ
る明色骨材、及び、それらに無機顔料を加えてなる着色
骨材も含まれる。
フィラーとは、石灰岩、火成岩類の石粉、セメント、
消石灰、フライアッシュ等を指す概念である。
砕石とは、原石を機械的に破砕し、それを、必要に応
じて粒度ごとに分級したものである。ここでいう原石と
は、火成岩、堆積岩又は変成岩である。火成岩は、その
産出状態及びシリカの含有量によって、玄武岩、安山
岩、石英粗面岩、輝緑岩、石英斑岩、斑稀岩、閃緑岩、
花崗岩等に分けられる。堆積岩の概念には、凝灰岩、集
塊岩、レキ岩、頁岩、石灰岩等が含まれ、変成岩の概念
には、マイロナイト、ホルンフェルス、片麻岩、結晶石
片岩等が含まれる。
玉砕は、玉石又は砂利を砕いたものであり、砂利の概
念には、川砂利、山砂利、海砂利等が含まれる。
砂は、天然砂、人工砂、スクリーニングス、特殊な砂
等に分類される。天然砂は、その採取場所によって、川
砂、山砂、海砂等に分けられる。人工砂は、岩石や玉石
を破砕して作られたものであり、スクリーニングスは、
砕石、玉砕を作る際に生じる粒径2.36mm以下の細かいも
のをいう。特殊な砂の概念には、シリカサンド、高炉水
砕スラグ、クリンカーアッシュ等が含まれる。
再生骨材の概念には、アスファルトコンクリート舗装
発生材を機械破砕または熱解砕して作ったアスファルト
コンクリート再生骨材と、セメントコンクリート舗装発
生材を機械破砕して作ったセメントコンクリート再生骨
材とが含まれる。これらには、必要に応じて、補足材料
や再生用添加剤が加えられている。
鉄鋼スラグとは、鉄鋼の製造過程で生産されるスラグ
を破砕したものをいう。それは、銑鉄の製造過程で高炉
から製錬される高炉スラグと、鋼の製造過程で生成され
る製鋼スラグに分けられる。道路舗装用としては、一般
に、水硬性粒度調製鉄鋼スラグ、粒度調製鉄鋼スラグ、
クラッシャラン鉄鋼スラグ等が使用される。
本発明において、アスファルト乳剤に対する骨材の重
量比率(骨材/アスファルト乳剤)は、75〜95/25〜5
が好ましい。
道路舗装等に用いられる、アスファルト乳剤と骨材か
らなる舗装用組成物の調製に際しては、その組成物の使
用目的や施工法等によっては、更に、塩化アンモニウ
ム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、
塩化アルミニウム、塩化鉄等の水溶性無機塩、ポリビニ
ルアルコール、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カチオン澱粉等の水溶性高分
子、及び水溶性天然ゴム類からなる群から選ばれた少な
くとも一種を用いてもよい。また、アスファルト乳剤に
由来する水のみでは不足する場合には、更に水が添加さ
れる。
以上詳述した如く、本発明によれば、乳剤自体の、貯
蔵安定性、骨材との混合性、低発泡性、その破壊物の骨
材への付着性、その乳剤を用いて施工された施工物にお
ける剥離抵抗性等の、市場が要求する諸性能をすべて満
足させるアスファルト乳剤が提供され得る。特に、特定
の乳化剤を使用したアスファルト乳剤を用いた場合に
は、更に、乳剤自体の、セメントとの混合性及び分解時
間のコントロールの容易性、その破壊物の砕石への付着
性、及びその乳剤を用いて施工された施工物(道路舗装
等)における強度及び耐久性に優れる。
このようなアスファルト乳剤は、道路舗装、鉄道線路
敷設、セメントアスファルトモルタル、防蝕、防錆、防
水処理、接着、農業用地改良材等の用途に、有効に利用
することができる。
実施例: 以下の実施例を参照しながら、本発明をより詳細に説
明する。ただし、当該実施例は、本発明の範囲を限定す
ると考えるべきではない。
実施例1〜9及び比較例10〜17 [アスファルト乳剤の調製] 針入度80〜100のアスファルトを145℃に加熱し、溶融
させた。
一方、表1又は2に示された、アスファルト乳剤に添
加される成分を、45℃の温水に溶解させ、水溶液を調製
した。このように調製された45℃の乳化用水溶液40重量
部と、145℃の溶融アスファルト60重量部とを、同時に
ハレル型ホモジナイザーに通し、アスファルト乳剤を調
製した。ただし、アミン系界面活性剤(即ち、牛脂アル
キルプロピレンジアミン)を使用する場合は、塩酸を使
用し、乳化用水溶液のpHを2に調整した。
このように調製されたアスファルト乳剤について、そ
の貯蔵安定性、セメントとの混合性、骨材との混合性、
及びその破壊物の砕石への付着性を試験した。その結果
を表1及び2に示す。試験方法は、以下に示す通りであ
る。
[試験方法] (1)乳剤の貯蔵安定性 JIS K 2208(1980年)に準じ、乳剤の貯蔵安定性を試
験した。具体的には、次のように実験を行った。
1) 内径32mm、高さ340mmで、側面に二箇所の試料取
り出し口を有するシリンダーに、試料250mlを秤取り、
シリンダーに栓をし、シリンダーをその状態で室温にて
5日間静置させる。
2) シリンダーを動揺させずに、上方の試料取り出し
口Aから試料約50gを採り、精秤する。
3) 下方の試料採り出し口Bから、AB間の試料を流出
させる。
4) シリンダー下部に残った試料を攪拌した後、その
試料約50gを、試料取り出し口Bから取り出し、精秤す
る。
5) 2)及び4)で取り出した試料各々について、20
〜30分間加熱する。
6) 水分が無くなったことを確認してから、更に、16
0℃にて1分間、試料を加熱し、その後室温まで放冷す
る。
7) 蒸発残留物(g)の試料(g)に対する質量百分
率(蒸発残量分と称する)を求める。
8) 両試料の蒸発残量分の差を求める。
表中には、その実測値と共に、規格に合格する場合、
即ち蒸発残量分の数値の差が5%以下である場合、を○
印で、合格しない場合を×印で示す。
(2)セメントとの混合性 ASTM D244 33−37に準じ、乳剤のセメントとの混合性
を試験した。具体的には、次のように実験を行った。
1) 蒸留もしくは163℃で3時間蒸発させた場合の残
量分が55%になるように、試料を蒸留水で希釈する。
2) NO.80(180μm)のふるいでふるわれたセメント
50gを、鉄製の皿又はシチュー鍋に入れる。
3) 希釈された試料100mlをセメントに加え、その後
直ちに、得られた混合物を攪拌棒にて60rpmで攪拌す
る。
4) 攪拌開始から1分後に、蒸留水150mlを加え、得
られた混合物を3分間攪拌する。なお、3)及び4)の
工程は、すべて25℃にて行う。
5) 得られた混合物を、No.14(1.40mm)のふるいに
そそぎ込む。容器に付着した混合物も、容器をろ液で繰
り返し洗うことにより、すべてふるいにそそぎ込む。
6) ふるい上の残量物を、蒸留水で十分にすすぐ。
7) 163℃で、ふるい上の残留物を加熱する。
8) 加熱による重量の変化が0.1g以下となった時点の
重量(g)を、セメント混合試験のエマルション破壊残
分(%)とする。
表中には、その実測値と共に、規格に合格する場合、
即ち、2%以下である場合、を○印で、合格しない場合
を×印で示す。
(3)砕石への付着性 直径が5〜13mmの乾燥砕石を、水中に1分間浸漬し
た。水から取り出した直後に、その砕石を乳剤中に1分
間浸漬した。乳剤から取り出された砕石をガラス板上に
並べ、そのまま室温にて24時間養生させた。養生後、砕
石を80℃の温水に1時間浸漬した。温水から取り出され
た1時間後に、砕石の表面を被覆しているアスファルト
皮膜の面積割合を、肉眼で判定し、それを付着面積率
(%)とした。但し、1回の試験で用いた砕石の数は10
個とし、砕石の種類は石灰岩であった。
表中には、10個の砕石のアスファルト付着面積率
(%)の平均値と、下記基準に基づく判定結果を示す。
×:アスファルト付着面積率が50%未満である、 △:アスファルト付着面積率が50%以上70%未満であ
る、 ○:アスファルト付着面積率が70%以上90%未満であ
る、及び ◎:アスファルト付着面積率が90%以上である。
(4)骨材との混合性 道路舗装要綱に記載されている密粒度混合用骨材の粒
度分布に適合する、即ち下記表Aに記載の粒度分布を有
する、乾燥骨材2200グラムに、添加水60グラムを加え
た。得られた混合物を攪拌後、アスファルト乳剤240グ
ラムをそれに添加した。得られた混合物を2分間混練り
し、その際のアスファルト乳剤と骨材との混合性を、下
記基準で評価した。試験温度(評価時の温度)は25℃で
あり、混合には、ワールドテスト(株)製のアスファル
ト混合物調製用ミキサー(容量:5リットル)を用いた。
表中には、下記基準に基づく判定結果を示す。
×:混練り中に乳剤が分解(即ち、エマルション破壊)
した、 △:均等に混合されたが、その直後に乳剤が分解した、 ○:均等に混合されたが、乳剤の作業可能時間(乳剤が
分解するまでの時間)が短い、及び ◎:均等に混合され、かつ、乳剤は、作業可能時間が充
分長く、作業性が良い。
表1及び2から明らかなように、本発明の実施例は、
セメントとの混合性及び骨材との混合性に優れ、かつ、
道路舗装体の耐久性に係わるアスファルトの砕石への付
着性についても、優れた性能を示した。上記実験は、添
加水の少ない密粒度混合系で行われたが、このような厳
しい条件下にもかかわらず、実施例では、(A)〜
(D)成分の複合作用により、良好な混合性が示された
ものと考えられる。特に、骨材との混合性については、
(A)〜(D)成分すべてが用いられた場合(実施例7
〜9)に、その効果が優れていた。
一方、(A)成分(乳化剤)のみを含む系(比較例1
0、11及び13)、及び、(A)成分と、(B)(ポリフ
ェノール性化合物)、(C)(アニオン性高分子分散
剤)又は(D)(糖類)成分の二成分のみを含む系(比
較例12、及び14〜17)は、実施例に比べ、骨材との混合
性に劣った。また、上記比較例の中、比較例11〜13及び
15〜17は、アスファルト乳剤の、骨材(特に、微粉末状
あるいは粘土質のもの)との混合性の良否を示す、「セ
メントとの混合性」の評価結果が、実施例に比べて明白
に劣った。更に、比較例10〜12、14及び17は、砕石との
付着性においても、実施例と比べて劣っているとの結果
しか得られなかった。
このように、本発明の実施例は、乳剤安定性、セメン
トとの混合性、砕石への付着性及び骨材との混合性とい
う性能のすべてを満足させることができるものである。
実施例101〜132及び比較例101〜134 [アスファルト乳剤の調製] 針入度が60〜80、80〜100、及び150〜200のアスファ
ルトを、各々155℃に加熱し、溶融させた。
一方、表3〜12のいずれかに示された界面活性剤と、
塩化カルシウムとを、55℃の温度に溶解させ、次いで、
表3〜12のいずれかに示された界面活性剤以外の成分を
それに加え、溶解させた。このようにして調製された55
℃の乳化用水溶液40重量部と、155℃の溶融アスファル
ト60重量部とを、同時にコロイドミルに通し、アスファ
ルト乳剤を調製した。表3〜12には、このアスファルト
乳剤100重量部あたりの各成分の量(単位:重量部)を
示した。また、塩化カルシウムは、アスファルト乳剤10
0重量部あたり0.15重量部を用いた。カチオン性界面活
性剤を使用する場合は、塩酸を使用し、乳化用水溶液の
pHを2に調整した。
このように調製されたアスファルト乳剤について、そ
の貯蔵安定性、セメントとの混合性、骨材との混合性、
分解時間、及びその破壊物の砕石への付着性を試験し
た。その結果を表3〜12に示す。試験方法は、以下に示
す通りである。
[試験方法] (1)乳剤の貯蔵安定性 ASTM D244 29−32に準じ、乳剤の貯蔵安定性を試験し
た。具体的には、次のように実験した。
1) 外径50mmの500ml容量のシリンダーに、試料500ml
を秤取り、シリンダーに栓をし、シリンダーをその状態
で室温にて5日間静置させる。
2) シリンダーを動揺させずに、シリンダー上方から
ピペットで試料約55mlを採り、その中の約50gを1000ml
容量のビーカーに入れる。
3) 163±28℃のオーブンにて、試料を2時間加熱
し、試料中の水分を蒸発させる。
4) 蒸発残留物の重量(g)を測定し、蒸発残留物
(g)の試料(g)に対する質量百分率(蒸発残量分と
称する)を求める。
5) シリンダーの上方から、ピペットで試料約390ml
を採る。
6) シリンダー下部に残った試料をよく攪拌した後、
その試料約50gをシリンダーから採り出し、1000ml容量
のビーカーに入れる。
7) 3)及び4)の操作を行う。
8) 両試料の蒸発残量分の差を求める。
表中には、その実測値と共に、規格に合格する場合、
即ち蒸発残量分の数値の差が5%以下である場合、を○
印で、合格しない場合を×印で示す。
(2)砕石への付着性 実施例1〜9における同様の方法で、試験、評価し
た。
(3)骨材との混合性 実施例1〜9における同様の方法で、試験、評価し
た。ここで用いた密粒度混合用骨材の粒度分布に適合す
る乾燥骨材は、砕石6号が34重量%、砕石7号が21重量
%、スクリーニングスが17重量%、粗砂が12重量%、細
砂が10重量%、及び石粉が6重量%という組成であっ
た。
(4)セメントとの混合性 実施例1〜9における同様の方法で、試験、評価し
た。
(5)乳剤分解時間 上記の骨材との混合性の試験と同様の条件で、骨材に
添加水とアスファルト乳剤とを加え、混合した。混合終
了後、得られた混合物を、25℃、30%相対湿度の条件下
で静置させた。その混合物の状態を、肉眼で観察し、下
記基準で評価した。
×:静置時間10分未満で乳剤が分解した、 △:静置時間10分以上60分未満、又は10時間以上で、乳
剤が分解した、 ○:静置時間60分以上2時間未満、又は6時間以上、10
時間未満で、乳剤が分解した、及び ◎:静置時間2時間以上6時間未満で乳剤が分解した。
また、上記アスファルト乳剤を用い、下記の如くアス
ファルト乳剤合材を調製し、それを用いて圧裂強度試験
を行った。その結果を表3〜12に示す。試験方法は、以
下に示す通りである。
[アスファルト乳剤合材の調製方法] アスファルト乳剤10重量部を、砕石6号が34重量%、
砕石7号が21重量%、スクリーニングスが17重量%、粗
砂が12重量%、細砂が10重量%及び石粉が6重量%とい
う組成の骨材90重量部と混合し、混合物を調製した。得
られた混合物1250グラムを、マーシャル安定度測定用モ
ールドに充填した。その混合物を、75回締め固め、モー
ルドを反転してから、更に75回締め固め、アスファルト
乳剤合材を調製した。
[圧裂強度の試験方法] 上記の方法によって調製されたアスファルト乳剤合材
を、モールドから抜き取った。それを60℃で3日間養生
後、60℃の温水に24時間浸漬した。合材を温水から取り
出し、20℃に冷却した後、荷重測定装置でその圧裂強度
を測定した。
表3〜12に示すように、本発明の実施例は、比較例に
比べ、評価された種々の性能が優れている。
本発明は、このように説明されたが、同様のことが、
多くの方法においては変えられ得ることは明白であろ
う。そのような変化は、発明の意図及び範囲から離れる
ものであるとは看做されない。そして、当業者にとって
明白なそのような修飾は、全て、以下のクレームの範囲
に含まれると思われる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 97:00) (72)発明者 船田 等 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (72)発明者 谷口 高雄 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 平9−157530(JP,A) 特開 平6−41440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 95/00 C08K 5/053 C08K 5/09 C08K 5/13

Claims (37)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(B)ポリフェノール性化合物と、(C)
    アニオン性高分子分散剤、ヒドロキシカルボン酸及びヒ
    ドロキシカルボン酸の水溶性塩並びに(D)糖類、糖ア
    ルコール類及び多価アルコール類からなる群から選ばれ
    た少なくとも一種と、からなり、アスファルトと水との
    合計100重量部に対し、(B)成分が0.01〜10重量部、
    並びに、(C)成分及び(D)成分からなる群から選ば
    れた少なくとも一種が0.01〜10重量部となる比率で用い
    られる、アスファルト乳剤用添加剤組成物。
  2. 【請求項2】更に(A)乳化剤を、アスファルトと水と
    の合計100重量部に対し0.01〜10重量部の比率となるよ
    うに含有する、請求項1記載のアスファルト乳剤用添加
    剤組成物。
  3. 【請求項3】(B)成分が、タンニン酸、タンニン化合
    物、カテコール、レゾルシノール、ハイドロキノン、ピ
    ロガロール、没食子酸及び没食子酸誘導体からなる群か
    ら選ばれた少なくとも一種である、請求項1記載のアス
    ファルト乳剤用添加剤組成物。
  4. 【請求項4】(C)成分が、リグニンスルホン酸、リグ
    ニンスルホン酸の水溶性塩、及びグルコン酸ナトリウム
    からなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項
    1記載のアスファルト乳剤用添加剤組成物。
  5. 【請求項5】(D)成分が、ソルビトール、平均分子量
    が200〜5000のポリエチレングリコール及びグリセリン
    からなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項
    1記載のアスファルト乳剤用添加剤組成物。
  6. 【請求項6】(A)成分が、下記式(1)で表された脂
    肪族アミン、アミノ化リグニン、炭素数7以上の炭化水
    素基を有するイミダゾリン、炭素数7以上の炭化水素基
    を有するベタイン及び炭素数7以上の炭化水素基を有す
    るアミドベタインからなる群から選ばれた少なくとも一
    種である、請求項2記載のアスファルト乳剤用添加剤組
    成物: 式中、R1は、炭素数8〜22の、炭化水素基又はアシル基
    であり、R2は、炭素数8〜22の炭化水素基、水素原子又
    は式:(AO)m−H[式中、AOは、炭素数2又は3のオ
    キシアルキレン基を、mは、1〜30の数を示す。]で示
    される基であり、R3は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、R4は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、Aは、エチレン基又はプロピレン基であ
    り、且つ、pは、2〜5の整数である。
  7. 【請求項7】アスファルト、水、(A)乳化剤、及び請
    求項1記載のアスファルト乳剤用添加剤組成物からな
    り、アスファルトと水との合計100重量部に対し、アス
    ファルトを35〜90重量部、水を65〜10重量部、(A)成
    分を0.01〜10重量部、(B)成分を0.01〜10重量部、及
    び、(C)成分及び(D)成分からなる群から選ばれた
    少なくとも一種を0.01〜10重量部含有する、アスファル
    ト乳剤。
  8. 【請求項8】(B)成分が、タンニン酸、タンニン化合
    物、カテコール、レゾルシノール、ハイドロキノン、ピ
    ロガロール、没食子酸及び没食子酸誘導体からなる群か
    ら選ばれた少なくとも一種である、請求項7記載のアス
    ファルト乳剤。
  9. 【請求項9】(C)成分が、リグニンスルホン酸、リグ
    ニンスルホン酸の水溶性塩、及びグルコン酸ナトリウム
    からなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項
    7記載のアスファルト乳剤。
  10. 【請求項10】(D)成分が、ソルビトール、平均分子
    量が200〜5000のポリエチレングリコール及びグリセリ
    ンからなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求
    項7記載のアスファルト乳剤。
  11. 【請求項11】(A)成分が、下記式(1)で表された
    脂肪族アミン、アミノ化リグニン、炭素数7以上の炭化
    水素基を有するイミダゾリン、炭素数7以上の炭化水素
    基を有するベタイン及び炭素数7以上の炭化水素基を有
    するアミドベタインからなる群から選ばれた少なくとも
    一種である、請求項7記載のアスファルト乳剤: 式中、R1は、炭素数8〜22の、炭化水素基又はアシル基
    であり、R2は、炭素数8〜22の炭化水素基、水素原子又
    は式:(AO)m−H[式中、AOは、炭素数2又は3のオ
    キシアルキレン基を、mは、1〜30の数を示す。]で示
    される基であり、R3は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、R4は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、Aは、エチレン基又はプロピレン基であ
    り、且つ、pは、2〜5の整数である。
  12. 【請求項12】骨材と、請求項7記載のアスファルト乳
    剤からなる舗装用組成物。
  13. 【請求項13】(A−1)下記式(1)で表された脂肪
    族アミン、アミノ化リグニン、炭素数7以上の炭化水素
    基を有するイミダゾリン、炭素数7以上の炭化水素基を
    有するベタイン及び炭素数7以上の炭化水素基を有する
    アミドベタインからなる群から選ばれた少なくとも一種
    と、(B)ポリフェノール性化合物からなり、アスファ
    ルトと水との合計100重量部に対し、(A−1)成分が
    0.01〜10重量部、(B)成分が0.01〜10重量部となる比
    率で用いられる、アスファルト乳剤用組成物: 式中、R1は、炭素数8〜22の、炭化水素基又はアシル基
    であり、R2は、炭素数8〜22の炭化水素基、水素原子又
    は式:(AO)m−H[式中、AOは、炭素数2又は3のオ
    キシアルキレン基を、mは、1〜30の数を示す。]で示
    される基であり、R3は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、R4は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、Aは、エチレン基又はプロピレン基であ
    り、且つ、pは、2〜5の整数である。
  14. 【請求項14】更に、(C)アニオン性高分子分散剤、
    ヒドロキシカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸の水溶
    性塩からなる群から選ばれた少なくとも一種、及び/又
    は(D)糖類、糖アルコール類及び多価アルコール類か
    らなる群から選ばれた少なくとも一種とを含有する、請
    求項13記載のアスファルト乳剤用組成物。
  15. 【請求項15】(B)成分が、タンニン酸、タンニン化
    合物、カテコール、レゾルシノール、ハイドロキノン、
    ピロガロール、没食子酸及び没食子酸誘導体からなる群
    から選ばれた少なくとも一種である、請求項13記載のア
    スファルト乳剤用組成物。
  16. 【請求項16】(C)成分が、リグニンスルホン酸、リ
    グニンスルホン酸の水溶性塩、及びグルコン酸ナトリウ
    ムからなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求
    項14記載のアスファルト乳剤用組成物。
  17. 【請求項17】(D)成分が、ソルビトール、平均分子
    量が200〜5000のポリエチレングリコール及びグリセリ
    ンからなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求
    項14記載のアスファルト乳剤用組成物。
  18. 【請求項18】アスファルト、水、及び請求項15記載の
    アスファルト乳剤用組成物からなり、アスファルトと水
    との合計100重量部に対し、アスファルトを40〜80重量
    部、水を60〜20重量部、(A)成分を0.01〜10重量部、
    及び(B)成分を0.01〜5重量部含有する、アスファル
    ト乳剤。
  19. 【請求項19】更に、アスファルトと水との合計100重
    量部に対し、0.01〜10重量部の(C)アニオン性高分子
    分散剤、ヒドロキシカルボン酸及びヒドロキシカルボン
    酸の水溶性塩からなる群から選ばれた少なくとも一種
    と、0.01〜10重量部の(D)糖類、糖アルコール類及び
    多価アルコール類からなる群から選ばれた少なくとも一
    種とを含有する、請求項18記載のアスファルト乳剤。
  20. 【請求項20】骨材と、請求項18記載のアスファルト乳
    剤からなり、骨材とアスファルト乳剤との合計100重量
    部に対し、骨材の量は75〜95重量部であり、アスファル
    ト乳剤の量は25〜5重量部である舗装用組成物。
  21. 【請求項21】請求項1又は2に記載のアスファルト乳
    剤用添加剤組成物を含むアスファルト乳剤を用いる道路
    舗装。
  22. 【請求項22】請求項13に記載のアスファルト乳剤用組
    成物を含むアスファルト乳剤を用いる道路舗装。
  23. 【請求項23】水と、(A)乳化剤と、(B)ポリフェ
    ノール性化合物と、(C)アニオン性高分子分散剤、ヒ
    ドロキシカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸の水溶性
    塩並びに(D)糖類、糖アルコール類及び多価アルコー
    ル類からなる群から選ばれた少なくとも一種と、からな
    り、アスファルトと水との合計100重量部に対し、アス
    ファルトが35〜90重量部、水が65〜10重量部、(A)成
    分が0.01〜10重量%、(B)成分が0.01〜10重量部、並
    びに、(C)成分及び(D)成分からなる群から選ばれ
    た少なくとも一種が0.01〜10重量部の比率となるように
    用いられる、乳化用組成物。
  24. 【請求項24】(C)成分及び(D)成分を含有する、
    請求項23記載の乳化用組成物。
  25. 【請求項25】更に一塩基酸を含有する、請求項23記載
    の乳化用組成物。
  26. 【請求項26】更に一塩基酸を含有する、請求項24記載
    の乳化用組成物。
  27. 【請求項27】水、(A−1)下記式(1)で表された
    脂肪族アミン、アミノ化リグニン、炭素数7以上の炭化
    水素基を有するイミダゾリン、炭素数7以上の炭化水素
    基を有するベタイン及び炭素数7以上の炭化水素基を有
    するアミドベタインからなる群から選ばれた少なくとも
    一種、及び(B)ポリフェノール性化合物からなり、ア
    スファルトと水との合計100重量部に対し、(A−1)
    成分が0.01〜10重量部、(B)成分が0.01〜10重量部の
    比率となるように用いられる、乳化用組成物: 式中、R1は、炭素数8〜22の、炭化水素基又はアシル基
    であり、R2は、炭素数8〜22の炭化水素基、水素原子又
    は式:(AO)m−H[式中、AOは、炭素数2又は3のオ
    キシアルキレン基を、mは、1〜30の数を示す。]で示
    される基であり、R3は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、R4は、水素原子又は式:(AO)m−H
    [式中、AO及びmは、前記定義の通りである。]で示さ
    れる基であり、Aは、エチレン基又はプロピレン基であ
    り、且つ、pは、2〜5の整数である。
  28. 【請求項28】更に、(C)アニオン性高分子分散剤、
    ヒドロキシカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸の水溶
    性塩からなる群から選ばれた少なくとも1種と、(D)
    糖類、糖アルコール類及び多価アルコール類からなる群
    から選ばれた少なくとも一種とを含有する、請求項27記
    載の乳化用組成物。
  29. 【請求項29】更に一塩基酸を含有する、請求項27記載
    の乳化用組成物。
  30. 【請求項30】更に一塩基酸を含有する、請求項28記載
    の乳化用組成物。
  31. 【請求項31】更に水溶性無機塩を含有する、請求項27
    記載の乳化用組成物。
  32. 【請求項32】(B)成分の水溶液に、(A)成分と
    (D)成分との混合物を添加し、水溶液を調製する工程
    1、及び、得られた水溶液に、(C)成分の水溶液を添
    加する工程2からなる、請求項24記載の乳化用組成物の
    調製方法。
  33. 【請求項33】(B)成分の水溶液に、一塩基酸を添加
    し、酸性水溶液を調製する工程1、その酸性水溶液に、
    (A)成分と(D)成分との混合物を添加し、水溶液を
    調製する工程2、及び、得られた水溶液に、(C)成分
    の水溶液を添加する工程3からなる、請求項26記載の乳
    化組成物の調製方法。
  34. 【請求項34】(B)成分の水溶液に、(A−1)成分
    と(D)成分との混合物を添加し、水溶液を調製する工
    程1、及び、得られた水溶液に、(C)成分の水溶液を
    添加する工程2からなる、請求項28記載の乳化用組成物
    の調製方法。
  35. 【請求項35】(B)成分の水溶液に、一塩基酸を添加
    し、酸性水溶液を調製する工程1、その酸性水溶液に、
    (A−1)成分と(D)成分との混合物を添加し、水溶
    液を調製する工程2、及び、得られた水溶液に、(C)
    成分の水溶液を添加する工程3からなる、請求項30記載
    の乳化用組成物の調製方法。
  36. 【請求項36】請求項23又は27記載の乳化用組成物に、
    溶融アスファルトを加え、混合物を調製し、次いで、そ
    の混合物を乳化することからなる、アスファルトを水に
    乳化させる方法。
  37. 【請求項37】請求項26又は30に記載の乳化用組成物を
    含むアスファルト乳剤を用いる道路舗装。
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