JP3402132B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス中に含ま
れるHC(炭化水素)等を吸着する吸着剤を備えたエン
ジンの排気浄化装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジン等に備えられる排気浄
化装置にあっては、白金やロジウム等の触媒金属を担持
した触媒コンバータが排気通路に設置され、排気ガス中
のHC,COの酸化と、NOxの還元が行われる。しか
し、触媒温度が所定値より低い触媒不活性域では、触媒
によって排気ガス中のHC等の浄化はほとんど行われな
い。
【0003】このため、HC等を吸着する吸着剤を排気
通路に設置するものがある。ゼオライト等からなる吸着
剤は、その温度が低い状態でHC等を吸着し、その温度
が上昇するのに伴って吸着したHC等を脱離する量が増
える特性がある。
【0004】従来、ディーゼルエンジンの排気浄化装置
として、図5に示すようなものがある(実開平8−50
5号公報、参照)。
【0005】これについて説明すると、エンジン90の
排気通路91には熱交換器92が設置され、熱交換器9
2の低温側流路に触媒コンバータ96が設置される。吸
着剤94は熱交換器92の高温側流路の下流側かつ触媒
コンバータ96より上流側に設置される。これにより、
熱交換器92を介して排気ガスの熱による触媒コンバー
タ96の温度上昇が促されるとともに、吸着剤94の温
度上昇が抑えられる。
【0006】エンジンの冷間始動後しばらくの間、未燃
焼HC等は吸着剤94に吸着される。やがて吸着剤94
が温度上昇するのに伴って吸着剤94からHC等が脱離
するとき、触媒コンバータ96も熱交換器92を介して
温度上昇しているので、HC等が触媒コンバータ96を
介して酸化することが促される。
【0007】吸着剤94は熱交換器92の高温側流路と
低温側流路に対して排気管93,95を介して接続され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の排気浄化装置にあっては、排気通路91の途
中に熱交換器92を備えるとともに、熱交換器92を通
過する排気ガスを吸着剤94に導く排気管93,95等
を備える構造のため、装置の大型化を招く。
【0009】また、熱交換器92の熱容量が大きいた
め、エンジンの冷間始動後、触媒コンバータ96が触媒
活性化温度を超えて上昇するのに時間がかかり、その間
に吸着剤94からHC等が脱離しないようにするために
は吸着剤94の容量を大きくする必要があり、装置の大
型化を招く。
【0010】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、未燃焼HC等を吸着する吸着剤を備えるエン
ジンの排気浄化装置において、コンパクト化をはかるこ
とを目的とする。
【0011】
【0012】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
は、エンジンの排気ガスを排出する排気通路と、排気ガ
ス中のHC等の酸化を促す第一、第二触媒コンバータ
と、排気ガス中のHC等を吸着する吸着剤と、排気通路
の途中に介装される金属製の触媒容器とを備え、触媒容
器内の第一触媒コンバータより下流側に吸着剤を設置
し、触媒容器内の吸着剤より下流側に第二触媒コンバー
タを設置し、第一、第二触媒コンバータと吸着剤の間に
空間を画成し、第一、第二触媒コンバータの各担体を金
属により形成し、触媒容器に対して第一、第二触媒コン
バータの各担体を金属接触により支持し、触媒容器と吸
着剤の間に断熱材を介装するものとした。
【0013】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
は、請求項に記載の発明において、前記吸着剤の担体
をセラミックにより形成するものとした。
【0014】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
は、請求項1または2に記載の発明において、前記断熱
材をセラミックウールにより形成するものとした。
【0015】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
は、請求項1からのいずれか一つに記載の発明におい
て、前記触媒容器から外気への放熱を抑制する断熱層を
備えるものとした。
【0016】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
は、請求項1からのいずれか一つに記載の発明におい
て、前記第一触媒コンバータの触媒担持量を第二触媒コ
ンバータの触媒担持量より多くするものとした。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の作用および効果】 請求項に記載のエンジンの
排気浄化装置において、エンジンの暖機時、排気ガス温
度が上昇するのに伴って最上流側に位置する第一触媒コ
ンバータが排気ガスの熱を吸収するとともに、未燃焼H
C等の酸化反応熱を吸収して、吸着剤や第二触媒コンバ
ータより先に温度上昇する。
【0022】第一触媒コンバータが触媒活性化温度に達
するまでの間、排気ガス中に含まれる未燃焼HC等は第
一触媒コンバータを通過して吸着剤に吸着され、触媒不
活性域にHC等が外部に排出されることを防止できる。
【0023】このように第一触媒コンバータが温度上昇
する過程で、第一触媒コンバータの熱は金属接触する触
媒容器を経て第二触媒コンバータに伝わり、第二触媒コ
ンバータの温度上昇が促される。
【0024】触媒容器はその熱容量が前記従来装置の熱
交換器に比べて小さいため、第一、第二触媒コンバータ
の温度が上昇する時間を短縮し、吸着剤の容量を小さく
することができる。
【0025】一方、触媒容器と吸着剤の間には熱伝導率
の低い断熱材が介装される構造上、第一触媒コンバータ
の熱が触媒容器を介して吸着剤に伝わりにくい。
【0026】このようにエンジンの暖機時は、第一触媒
コンバータから第二触媒コンバータに伝わる熱量が吸着
剤に伝わる熱量より大きいため、第二触媒コンバータが
吸着剤より先に温度上昇し、吸着剤からHC等が脱離す
ることを遅らせるとともに、第二触媒コンバータの触媒
の活性化が促される。
【0027】やがて吸着剤が温度上昇するのに伴って吸
着剤から脱離するHC等は、第二触媒コンバータに導か
れる。吸着剤から脱離したHC等が第二触媒コンバータ
に到達するとき、吸着剤より先に温度上昇した第二触媒
コンバータの触媒が既に活性化しているため、吸着剤か
ら脱離したHC等は第二触媒コンバータを通過する過程
で触媒を介して酸化することが促され、HC等が酸化し
ないまま第二触媒コンバータを通って外部に排出される
ことを抑えられる。
【0028】触媒容器の内部に第一触媒コンバータ、吸
着剤、第二触媒コンバータが並んで介装される構造によ
り、前記従来装置のように熱交換器やそれに関連する排
気管等を備える構造に比べて、装置のコンパクト化がは
かれる。
【0029】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
において、吸着剤の担体をセラミックにより形成するこ
とにより、吸着剤の保温効果が高まり、吸着剤の温度上
昇を第二触媒コンバータより遅らせることが可能とな
り、その間に第二触媒コンバータの触媒の活性化が促さ
れ、HC等が酸化しないまま第二触媒コンバータを通っ
て外部に排出されることを抑えられる。
【0030】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
において、断熱材を繊維状をしたセラミックウールによ
り形成することにより、触媒容器と吸着剤の間を断熱す
るとともに、排気ガスが触媒容器と吸着剤の間を密封す
る。また、断熱材が触媒容器から吸着剤に伝わる衝撃を
緩和し、吸着剤等の耐久性を確保できる。
【0031】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
において、触媒容器から外気への放熱を抑制する断熱層
を備えるため、触媒容器から外部への放熱が抑制され、
触媒容器から第二触媒コンバータへ伝わる熱量が増やさ
れる。したがって、第二触媒コンバータの触媒が早期に
活性化し、HC等が酸化しないまま第二触媒コンバータ
を通って外部に排出されることを抑えられる。
【0032】請求項に記載のエンジンの排気浄化装置
において、前記第一触媒コンバータの触媒担持量を第二
触媒コンバータの触媒担持量より多くするため、第一触
媒コンバータの温度上昇を早められるとともに、触媒容
器等を介して吸着剤に対する第二触媒コンバータの温度
上昇を早められる。この結果、HC等が酸化しないまま
第二触媒コンバータを通って外部に排出されることを抑
えられる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0034】図1に示すように、排気浄化装置2は、排
気通路の途中に介装される触媒容器6と、触媒容器6内
に収装される第一触媒コンバータ11、吸着剤10、第
二触媒コンバータ12を備える。第一触媒コンバータ1
1、吸着剤10、第二触媒コンバータ12は触媒容器6
内に直列に配置される。すなわち、触媒容器6の最上流
側に第一触媒コンバータ11が配置され、第一触媒コン
バータ11の下流側に吸着剤10が配置され、吸着剤1
0の下流側に第二触媒コンバータ12が配置される。
【0035】第一触媒コンバータ11と吸着剤10の間
には空間(排気通路)18が画成され、吸着剤10と第
二触媒コンバータ12の間には空間(排気通路)19が
画成される。
【0036】触媒容器6は後述するように所定の熱伝導
率を有する金属板により円筒状に形成される。触媒容器
6の入口7はこれに接続する図示しない排気管を介して
エンジンの排気ポートに連通し、エンジンから排出され
る排気ガスを図中矢印で示すように触媒容器6内に導入
するようになっている。触媒容器6の出口9は、これに
接続する図示しない排気管とマフラを介して外部に連通
し、排気ガスを触媒容器6内から図中矢印で示すように
排出するようになっている。
【0037】第一、第二触媒コンバータ11,12は、
その各担体が波板状の金属製薄板と平板状の金属製薄板
を交互に重ね合わせ、巻き付けて形成される、いわゆる
メタル触媒であり、排気の流れ方向に多数のハニカム状
の通路(細路)を有し、各通路に担持された三元触媒によ
りこれを通過する排気ガス中のHC、COを酸化すると
ともに、NOxを還元するようになっている。触媒とし
ては、例えば白金やロジウム等の貴金属が用いられる。
【0038】図2は触媒の温度と触媒によりHC等を浄
化する転化率の関係を示す特性図である。これに示すよ
うに、温度が所定の活性温度が低い状態で触媒によるH
C等の浄化はほとんど行われず、その温度がある値を超
えて上昇するのに伴って触媒によりHC等を浄化する転
化率が急上昇する。ここで、触媒によりHC等の転化率
が急上昇し始める温度を触媒活性化温度とする。
【0039】吸着剤10は、その担体がセラミックを材
質として、排気の流れ方向に多数の通路(細路)を有し、
各通路に例えばゼオライト等が担持され、これを通過す
る排気ガス中の未燃焼HC等を吸着するようになってい
る。
【0040】図3は吸着剤10の温度と吸着剤10に吸
着されるHC等の吸着量と、吸着剤10から脱離するH
C等の脱離量の関係を示す特性図である。これに示すよ
うに、吸着剤10は、その温度が低い状態でHC等を吸
着し、その温度がある値を超えて上昇するのに伴って吸
着したHC等を脱離する量が急増する。ここで、吸着剤
10より脱離するHC等の量が急増し始める温度を脱離
温度とする。
【0041】第一、第二触媒コンバータ11,12は触
媒容器6に対して金属接触して支持される。すなわち、
第一、第二触媒コンバータ11,12は、その外周を触
媒容器6の内周面に接合させ、ロウ付け等により固着さ
れる。
【0042】吸着剤10は、円筒状の断熱材16を介し
て触媒容器6に収装される。断熱材16は繊維状をした
セラミックウール等が用いられ、触媒容器6と吸着剤1
0の間を断熱するとともに、排気ガスが触媒容器6と吸
着剤10の間を密封する。また、断熱材16が触媒容器
6から吸着剤10に伝わる衝撃を緩和することにより、
脆性材料であるセラミックからなる吸着剤10の耐久性
を確保できる。
【0043】触媒容器6のまわりには断熱層17が設け
られる。触媒容器6のまわりには外側シェル5が設けら
れ、触媒容器6と外側シェル5の間に断熱層17が空間
として画成されて、触媒容器6から外部への放熱を抑制
するようになっている。
【0044】図4はエンジンの冷間始動後に第一触媒コ
ンバータ11、第二触媒コンバータ12、吸着剤10の
温度がそれぞれ上昇する特性を示している。後述するよ
うに、これらの昇温速度は、第一触媒コンバータ11、
第二触媒コンバータ12、吸着剤10の順に高くなって
いる。そして、第二触媒コンバータ12が触媒の活性化
温度を超えて上昇する時期が、吸着剤10が脱離温度を
超えて上昇する時期より早くなるように、触媒容器6の
熱伝導率、第一触媒コンバータ11、第二触媒コンバー
タ12、吸着剤10の熱容量等を設定する。
【0045】以上のように構成される本発明につき、次
に作用を説明する。
【0046】エンジンの冷間始動後、排気ガス温度が上
昇するのに伴って最上流側に位置する第一触媒コンバー
タ11が排気ガスの熱を吸収するとともに、未燃焼HC
等の酸化反応熱により、吸着剤10や第二触媒コンバー
タ12より先に温度上昇する。
【0047】第一触媒コンバータ11が触媒活性化温度
に達するまでの間は、排気ガス中に含まれる未燃焼HC
等は第一触媒コンバータ11を通過して吸着剤10に吸
着され、触媒不活性域にHC等が外部に排出されること
を防止できる。
【0048】このように第一触媒コンバータ11が温度
上昇する過程で、第一触媒コンバータ11の熱は金属接
触する触媒容器6を経て第二触媒コンバータ12に伝わ
り、第二触媒コンバータ12の温度上昇が促される。
【0049】筒状をした触媒容器6は、その熱容量が前
記従来装置の熱交換器に比べて小さいため、第一、第二
触媒コンバータ11,12の温度が上昇する時間を短縮
し、吸着剤の容量を小さくすることができる。
【0050】さらに、触媒容器6を囲む断熱層17が設
けられることにより、触媒容器6から外部への放熱を抑
制し、触媒容器6から第二触媒コンバータ12へ伝わる
熱量が増やされる。
【0051】一方、触媒容器6と吸着剤10の間には熱
伝導率の低い断熱材16が介装される構造上、第一触媒
コンバータ11の熱が触媒容器6を介して吸着剤10に
伝わりにくい。
【0052】さらに、吸着剤10の担体を熱伝導率の低
いセラミックにより形成する構造のため、吸着剤10の
保温効果が高まり、吸着剤10の温度上昇が遅れる。
【0053】なお、吸着剤10の担体を金属により形成
してもよく、この場合も触媒容器6と吸着剤10の間に
は熱伝導率の低い断熱材16を介装することにより、吸
着剤10の温度上昇を第二触媒コンバータ12より遅ら
せることが可能である。
【0054】このようにエンジンの暖機時は、第一触媒
コンバータ11から第二触媒コンバータ12に伝わる熱
量が吸着剤10に伝わる熱量より大きいため、第二触媒
コンバータ12が吸着剤10より先に温度上昇し、吸着
剤10からHC等が脱離することを遅らせるとともに、
第二触媒コンバータ12の触媒の活性化が促される。
【0055】やがて吸着剤10が温度上昇するのに伴っ
て吸着剤10から脱離するHC等は、第二触媒コンバー
タ12に導かれる。吸着剤10から脱離したHC等が第
二触媒コンバータ12に到達するとき、吸着剤10より
先に温度上昇した第二触媒コンバータ12の触媒が既に
活性化しているため、吸着剤10から脱離したHC等は
第二触媒コンバータ12を通過する過程で触媒を介して
酸化することが促され、HC等が酸化しないまま第二触
媒コンバータ12を通って外部に排出されることを抑え
られる。
【0056】さらに、第二触媒コンバータ12が触媒の
活性化温度を超えて上昇する時期が、吸着剤10が脱離
温度を超えて上昇する時期より早くなるように設定する
ことにより、吸着剤10から脱離したHC等を十分に活
性化した第二触媒コンバータ12の触媒を介して酸化す
ることが促され、浄化処理される。
【0057】触媒容器6の内部に第一触媒コンバータ1
1、吸着剤10、第二触媒コンバータ12が並んで介装
される構造により、前記従来装置のように熱交換器やそ
れに関連する排気管等を備える構造に比べて、装置のコ
ンパクト化がはかれる。
【0058】また、他の実施形態として、第一触媒コン
バータ11の触媒担持量を第二触媒コンバータ12の触
媒担持量より所定の比率で多くしてもよい。
【0059】この場合、第一触媒コンバータ11の触媒
担持量を増やすことにより、触媒の活性化が促される。
このため、図4に破線で示すように、第一触媒コンバー
タ11の温度上昇を早められるとともに、触媒容器6を
介して第二触媒コンバータ12の温度上昇を早められ
る。この結果、吸着剤10から脱離したHC等は十分に
活性化した第二触媒コンバータ12の触媒を介して酸化
することが促され、HC等が第二触媒コンバータ12を
通って外部に排出されることを有効に抑えられる。ま
た、第二触媒コンバータ12の触媒(貴金属)の担持量
を増やすことなく、第二触媒コンバータ12の温度上昇
を早めることが可能であり、生産コストを抑えることが
できる。
【0060】なお、吸着剤10の担体はセラミックに限
らず、金属により形成してもよい。この場合も、触媒容
器6と吸着剤10の間に熱伝導率の低い断熱材16を介
装することにより、吸着剤10の温度上昇を第二触媒コ
ンバータ12より遅らせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す排気浄化装置の断面
図。
【図2】同じく触媒の温度とHC等を浄化する転化率の
関係を示す特性図。
【図3】同じく吸着剤の温度とHC等の吸着量と、吸着
剤から脱離するHC等の脱離量の関係を示す特性図。
【図4】同じくエンジンの冷間始動後に第一触媒コンバ
ータ、第二触媒コンバータ、吸着剤の温度がそれぞれ上
昇する様子を示す特性図。
【図5】従来例を示す排気系のシステム図。
【符号の説明】
2 排気浄化装置 6 触媒容器 10 吸着剤 11 第一触媒コンバータ 12 第二触媒コンバータ 16 断熱材 17 断熱層 18 空間 19 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−238420(JP,A) 特開 平7−42539(JP,A) 特開 平5−263634(JP,A) 特開 昭64−7935(JP,A) 実開 平2−85815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/24 - 3/28 B01D 53/86

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気ガスを排出する排気通路
    と、 排気ガス中のHC等の酸化を促す第一、第二触媒コンバ
    ータと、 排気ガス中のHC等を吸着する吸着剤と、 排気通路の途中に介装される金属製の触媒容器とを備
    え、 触媒容器内の第一触媒コンバータより下流側に吸着剤を
    設置し、 触媒容器内の吸着剤より下流側に第二触媒コンバータを
    設置し、 第一、第二触媒コンバータと吸着剤の間に空間を画成
    し、 第一、第二触媒コンバータの各担体を金属により形成
    し、 触媒容器に対して第一、第二触媒コンバータの各担体を
    金属接触により支持し、 触媒容器と吸着剤の間に断熱材を介装した ことを特徴と
    するエンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】前記吸着剤の担体をセラミックにより形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気
    浄化装置。
  3. 【請求項3】前記断熱材をセラミックウールにより形成
    したことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジ
    ンの排気浄化装置。
  4. 【請求項4】前記触媒容器から外気への放熱を抑制する
    断熱層を備えたことを特徴とする請求項1から3のいず
    れか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  5. 【請求項5】前記第一触媒コンバータの触媒担持量を第
    二触媒コンバータの触媒担持量より多くしたことを特徴
    とする請求項1から4のいずれか一つに記載のエンジン
    の排気浄化装置。
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