JP3401835B2 - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP3401835B2
JP3401835B2 JP12980193A JP12980193A JP3401835B2 JP 3401835 B2 JP3401835 B2 JP 3401835B2 JP 12980193 A JP12980193 A JP 12980193A JP 12980193 A JP12980193 A JP 12980193A JP 3401835 B2 JP3401835 B2 JP 3401835B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装フィルムによって各
種製品を包装する方法に関し、特に開封性の改善を図っ
たものである。
【0002】
【従来の技術】例えばオーディオテープカセットやビデ
オテープカセット等は、これを収納したケースを化粧フ
ィルムで包装(パック)した状態で出荷・販売される。
【0003】この場合、包装用フィルムとしてはPP
(ポリプロピレン)等の熱接着性を有する材質のフィル
ムが用いられ、これで被包装物を包み、所定の折り重ね
部分において熱を加えてこの部分を溶融接着することに
より密封するようにしている。
【0004】従来このようにして包装した包装フィルム
の開封手段としては、包装フィルムにいわゆるカットテ
ープを挿入し、開封時にはこのカットテープで案内して
包装フィルムを破いて剥すようにしたものが一般的であ
る。
【0005】また最近ではカットテープを用いずに、接
着部の一部に開封のきっかけ部としての切り込みを設
け、この切り込み部に爪を引掛けて包装フィルムを破い
て剥すようにしたものも多く実施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の包装フィルムの開封手段は、前者のカット
テープを用いたものは、カットテープを適切に案内しな
いと破き損じが生じ易く、残存したフィルムを取り除く
ことが難しい問題があり、また後者のカットテープを削
除したものは、開封のきっかけ部分がわかりにくく、さ
らに爪などで何度も擦らなければ開封しずらいものが多
く、決して扱い易いとは言えなかった。
【0007】本発明は斯る点に鑑みてなされたもので、
破き損じがなく、簡単に開封することのできる包装方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、被包装物を包装フィルムで包み、所定部
分を接着して封じるようにした包装体において、フィル
ムの一部に開封のきっかけとなる切り込み部を設けると
共に、接着部の接着強度を、切り込み部付近が最も弱
く、切り込み部から離れた部分が強くなるように段階的
に変化させるようにする。さらに本発明では熱を加える
ことによってフィルムを熱収縮させ、接着部における接
着強度の弱い部分を切り込み部から故意に捲れ上がらせ
るようにする。
【0009】
【作用】上記の如き本発明の包装体によれば、切り込み
部付近の接着強度を弱くしたことにより容易に切り込み
部から開封することができ、特にこの部分において一部
を捲れ上がらせたことにより、この捲れ上がった部分を
摘むことで一層容易に開封が行なえる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0011】図1及び図2は第1の実施例を示してお
り、この例は箱形の被包装物(例えばテープカセットケ
ース、寸法約110×70×17mm)を包装フィルム
1で包装したものである。
【0012】この包装フィルム1の原材料としては、1
20〜130℃の温度で熱接着性を有するPPによりな
る透明フィルムが用いられ、これにデザイン的な印刷
(化粧印刷)が施されている。
【0013】そしてこの包装フィルム1で被包装物を包
み、側面2,3及び4において折り重ね、夫々の折り重
ね部を接着部としてある。即ち、折り重ね部に熱を加え
ることによりこの部分のフィルムが溶融接着され、これ
によってシール(密封)状態が得られる。
【0014】本例においては、上記側面2,3,4の各
面の接着部のうち、側面4における接着部5に開封手段
を設けてある。この開封手段を詳細に説明すると、先ず
接着部5の一部には、開封のきっかけとなる凹状の切り
込み部6が設けられている。
【0015】本例ではこの切り込み部6は接着部5の一
端(左端)寄りの部分に設けられており、後述するよう
に開封時にはこの切り込み部6から包装フィルム1を剥
すようになっている。尚、この切り込み部6の近傍に
は、開封方向を示す矢印のマーク及び「OPEN」の文
字が印刷されている。
【0016】さらに接着部5においては、その接着強度
を図に示すa,b,cの部分で夫々変えてある。即ち、
切り込み部6に最も近いaの部分(5mm程度の範囲)
は殆ど接着力がゼロで、bの部分(35mm程度の範
囲)は切り込み部6から離れるに従って弱い接着から徐
々に強い接着となり、cの部分は通常の強い接着が行な
われるようにしてある。
【0017】この接着部5の接着強度を部分的に変える
ための手段として本例では印刷を用いている。即ち本例
ではPP製のフィルムを加熱して接着するため、この接
着面に印刷が施されていると(インクが載っていると)
接着しにくくなり、この印刷の濃度が濃いほど接着力が
弱まることになる。そこでこれを利用して本例において
は、aの部分の接着面に100%のベタ印刷、bの部分
の接着面に切り込み部6に近い側から60%→0%とな
るグラデーションを付けた網点印刷を夫々施してあり、
cの部分の接着面には何らの印刷も行なわない。尚、こ
の接着部5の印刷は、透明のフィルムにデザイン的な印
刷を施す工程において同時に行なわれる。
【0018】上記の如き印刷を施したことにより、この
部分に熱を加えるとaの部分は殆ど接着されず、bの部
分では切り込み部6から離れるに従って徐々に強い接着
が行なわれ、cの部分では完全に接着される。
【0019】さらにこの熱処理工程においてシュリンク
トンネルを通すことで、切り込み部6の近傍のaの部
分、即ち殆ど接着されていない部分がフィルムの熱収縮
性によって図2に示すように切り込み部6から捲れ上が
る状態となる。
【0020】こうして接着部5の一部が捲れ上がること
により、開封時にはこの捲れ上がり部7を容易に摘むこ
とができる。そしてこの捲れ上がり部7を摘んで矢印の
方向に引くことにより、この捲れ上がり部7に続く接着
部が弱い接着強度から徐々に接着されているため簡単に
引き剥がすことができ、その結果包装フィルム1は大き
く大胆に破け、殆ど残すことなく円滑に開封できる。
【0021】図3及び図4は第2の実施例を示してい
る。本例は、開封のきっかけ部としての切り込み部6
を、側面4の接着部5の中央部分に設けたものである。
この場合、切り込み部6の左右両側には、左右のどちら
の方向にも開封可能なことを示す矢印のマーク及び「O
PEN」の文字が印刷されている。
【0022】また本例においても、接着部5の接着強度
を部分的に変えてある。即ち本例では、切り込み部6の
左右両側のdで示す部分(10〜20mm程度の範囲)
の接着面に、上記第1の実施例のbの部分と同様にして
夫々切り込み部6から60%→0%となるグラデーショ
ンを付けた網点印刷を対称的に施してあり、これより外
側の部分には何らの印刷も施していない。このため熱を
加えると、切り込み部6のすぐ両側は接着強度が弱く、
切り込み部6から離れるに従って徐々に接着強度が強く
なるように接着されることになる。
【0023】このように本例では切り込み部6の左右両
側の接着強度が弱いため、ここから簡単に開封できる
(本例においては、切り込み部6の両側の部分は僅かで
はあるものの接着されているため、上記第1の実施例の
ように加熱によって捲れ上がることはないが、爪などで
一回擦れば簡単に剥れ、ここをきっかけ部として容易に
開封することができる)。
【0024】そして本例では切り込み部6が中央にあ
り、左右どちらの方向にも開封できるので、フィルムの
残存がきわめて少なく、開封性が頗る良好である。
【0025】また以上の第1及び第2の実施例では何れ
もカットテープを用いていないので、外観体裁が良く、
また生産性も向上しコストダウンが可能となる。
【0026】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記の2実施例に限定されることなく種々
の実施形態を採り得るものであることは言うまでもな
い。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の包装体
は、接着部の接着強度を切り込み部付近が最も弱く、切
り込み部から離れた部分が強くなるように段階的に変化
させたことにより、開封時には容易に切り込み部からフ
ィルムを剥すことができ、破き損じが殆ど生じることな
く良好に開封できる。そして特に本発明では、接着部の
一部を故意に切り込み部から捲れ上がらせたことによ
り、開封時にはこの捲れ上がった部分を容易に摘めるの
で、開封性が一層良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】同、接着部の一部が捲れ上がった状態の拡大図
である。
【図3】第2の実施例を示す斜視図である。
【図4】同、要部の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 包装フィルム 5 接着部 6 切り込み部 7 捲れ上がり部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物を包装フィルムで包み、所定部
    分を接着して封じるようにした包装体において、上記フ
    ィルムの接着部の一部に開封のきっかけとなる切り込み
    部を設けると共に、上記接着部の接着強度を、上記切り
    込み部付近が最も弱く、切り込み部から離れた部分が強
    くなるように段階的に変化させるとともに、上記フィル
    ムの接着部の一部を加熱によって切り込み部から捲れ上
    がらせたことを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 上記フィルムの接着部に印刷を施すこと
    により接着強度を変化させるようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の包装体。
  3. 【請求項3】 上記切り込み部を上記接着部の中央部分
    に設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装体。
JP12980193A 1992-06-30 1993-05-31 包装体 Expired - Fee Related JP3401835B2 (ja)

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KR100400142B1 (ko) * 1994-08-29 2004-03-18 소니 가부시끼 가이샤 평행직육면체형태의제품을포장하기위한포장방법및포장구조체
JP3253509B2 (ja) * 1995-12-01 2002-02-04 ティーディーケイ株式会社 開封性を改良したフィルム包装体

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