JP3450199B2 - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP3450199B2
JP3450199B2 JP28913198A JP28913198A JP3450199B2 JP 3450199 B2 JP3450199 B2 JP 3450199B2 JP 28913198 A JP28913198 A JP 28913198A JP 28913198 A JP28913198 A JP 28913198A JP 3450199 B2 JP3450199 B2 JP 3450199B2
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信 佐藤
隆義 大瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラッピングフイルム
で包装された包装体、とくに詳細には被包装体に対して
ラッピングフイルムが張り付くように密着する形態のも
のであって、例えばケースに収納した磁気テープカセッ
トのような被包装体の1個または複数個を同時包装した
包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の各種の小売店の店頭に並べられて
いる商品において、例えば、磁気テープカセット等のよ
うにその形状が一定で比較的小さい製品にあっては、防
塵または防湿のため、かつ美観を考慮してその外表面が
透明または半透明のセロファン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニールまたはこれらにポリ塩化ビ
ニリデンをコーティングしたフイルム等のラッピングフ
イルムによって包装されている。そしてこの磁気テープ
カセット等は包装された包装体として出荷されたり、ま
た、適宜数の商品をまとめて包み込んで、まとめ売りの
1つの包装体として店頭に陳列等されている。
【0003】従来より、この種のラッピングフイルムに
よって包装された被包装体(製品)は、それを取り出す
ときには当然のことながらこのラッピングフイルムを剥
がす操作を行うが、このラッピングフイルムの内側には
そのほとんどの場合、例えば図17に示すように、ティア
テープ2が設けられており、被包装体10を取り出し易く
する構成が採用されているのが一般的である。
【0004】すなわち、ティアテープ2はその表面に露
出した端部2aを引張ることによってラッピングフイルム
1を適宜引き裂いて分断することができる。また、ティ
アテープ2の露出した端部2aの近傍にはこのティアテー
プに沿った切込み3が設けてあって、引き裂きを容易に
している。このような構成により、ラッピングフイルム
1は端部2aの部分からティアテープ2に沿った状態で引
き裂くことができ、この結果、ラッピングフイルム1は
大きく引き裂かれるかあるいは2つに分断され、ラッピ
ングフイルム1を製品から剥ぎ取ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなラッピング
フイルムは、一般にシュリンク包装と称される包み方が
多く用いられる。このシュリンク包装は、ラッピングフ
イルムを被包装体(製品)に装着する際にこのラッピン
グフイルムを適宜伸ばした状態や、あるいはフイルムの
材質によって製品を包み込んだ後に適当な温度で加熱す
るため、ラッピングフイルムの収縮力作用によりフイル
ムは製品に密着した状態に外観よく包装される。このよ
うにラッピングフイルムが製品に密着していることは、
フイルム開封時に剥離困難を伴うため、従来において
は、上述のごとくティアテープを設ける等の工夫がなさ
れ、このティアテープは非常に有効な手段であった。
【0006】しかしながら、ティアテープをラッピング
フイルムの内側に付設するためには、それ専用の付設装
置および付設工程を必要とするだけでなく、ティアテー
プはその機能上ラッピングフイルムよりも丈夫である必
要があり、ティアテープのためのコストがかさむもので
あった。
【0007】さらに、ティアテープでラッピングフイル
ムを裂いた後に残る部分のうち、例えば図17に示すよう
に、このティアテープの配置された位置によっては、小
さい領域イの部分は容易に除去できるが、大きい領域ロ
の部分は、ティアテープを取った後に残るものであり、
残った部分を剥離除去するために非常に手間がかかると
いう問題があった。
【0008】このため、ラッピングフイルムの両端部を
重ね合わせて接着した胴シール部に、剥離し易い弱接着
部を設け、ティアテープでラッピングフイルムを裂いた
後に残る部分については、この弱接着部から大きく剥が
すことにより、ラッピングフイルムを容易に剥ぎ取るこ
とができるようにした発明が提案されている(実開平3-
32066 号)。
【0009】しかしながら、実開平3-32066 号において
提案されている発明は、依然としてティアテープを設け
るものであることから、ティアテープを設けるための付
設装置および付設工程を必要とするものであり、またテ
ィアテープのためのコストもかさむものであった。さら
にティアテープを裂き、弱接着部を剥がすという2段階
の動作によりラッピングフイルムを剥がすものであるこ
とから、剥がす動作が面倒であるという問題もあった。
【0010】一方、胴シール部にラッピングフイルム同
士を接着した接着箇所と非接着箇所とを設けるともに、
胴シール部の外側を構成するラッピングフイルムに複数
の線状のミシン目を設けることにより、ティアテープを
用いることなくラッピングフイルムを剥がすことを可能
にした包装体が提案されている(実開平4-84166号)。
この包装体によれば、胴シール部の非接着箇所に指を掛
けてフイルムを引き上げると、胴シール部の縁部が破れ
てその近くにあるミシン目が切り離され、これによりフ
イルムがミシン目に沿って破れるため、ティアテープを
用いることなく容易にフイルムを取り除くことができ
る。
【0011】ところで上記実開平4-84166号に記載され
た包装体においては、非接着箇所からラッピングフイル
ムを剥がすようにしているため、ラッピングフイルムを
大きく破くには非接着箇所の面積を大きくする必要があ
る。しかしながら、非接着箇所を大きくすると包装体の
密閉性が保持されなくなってしまう。
【0012】本発明は上記事情に鑑み、特別な装置や部
材を必要とせず、1回の動作により開封時にラッピング
フイルムが大きく裂けることにより、中の被包装物が取
り出し易く、さらにはその密閉性をも保持することがで
きる包装体を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による包装体は、
被包装体の外表面をラッピングフイルムで覆うととも
に、該ラッピングフイルムの両端部を重ね合わせて接着
した胴シール部を設けてなる包装体において、前記胴シ
ール部の、上側となる前記ラッピングフイルムの端縁部
に、下側となる前記ラッピングフイルムの端縁部に、接
着されないように設けられた非接着部と、前記上側とな
るラッピングフイルムの端部に、該上側となるラッピン
グフイルムの端縁に対して直交または斜行するように、
前記胴シール部の一部を介して前記非接着部に近接して
形成された切込部と、前記非接着部の前記切込部が設け
られた側の反対側に隣接して前記上側となるラッピング
フイルムの端縁に沿って所定長さ延在する、前記下側と
なるラッピングフイルムの端部と弱い接着がなされた弱
接着部とを有することを特徴とするものである。
【0014】ここで、切込部が胴シール部を介して非接
着部に「近接して」形成されるというのは、切込部が非
接着部と接触することなく、胴シール部の一部を介して
非接着部から僅かに(好ましくは非接着部から2〜3m
m)離れた位置に設けられることを意味するものであ
る。
【0015】また、本発明による包装体は、前記非接着
部、前記切込部および前記弱接着部からなる開封部を2
つ、前記弱接着部を内側にして対向させて設けてもよ
い。
【0016】ここで、「弱接着部を内側にして対向させ
て設ける」とは、2つの開封部の弱接着部の間隔をあけ
て設ける場合および2つの弱接着部を共有させる場合の
両方の場合を含むものである。
【0017】さらに、本発明による包装体は、上記包装
体において、前記下側となるラッピングフイルムの端縁
の、該端縁と前記切込部の延長線とが交わる位置の近傍
に、切欠部をさらに設けてもよい。
【0018】また、上記各包装体において、前記非接着
部に、非接着部であることを明瞭にするマークを付して
もよいし、前記非接着部または該非接着部の近傍に、開
封方向を指示するマークを付してもよい。
【0019】
【作用】本発明による包装体は、前述した非接着部の端
部を指、爪等で抓み、この端部を胴シール部に略直交す
る方向に引張ると、ラッピングフイルムは切込部から裂
けるとともに、胴シール部の弱接着部が剥がれ、胴シー
ル部に略直交する方向への広がりを生じる。そしてこれ
により、ラッピングフイルムはより大きく開かれること
になり、極めて容易に被包装体を略完全に露出するよう
にフイルムを剥がすことができる。
【0020】また、弱接着部が設けられているため、非
接着部の面積を大きくしなくとも胴シール部を大きく剥
がすことができ、これにより包装体の密閉性をも保持す
ることができる。
【0021】さらに、上述した非接着部、切込部および
弱接着部とからなる開封部を2つ、弱接着部を内側にし
て対向させて設けるようにすれば、いずれの非接着部か
らもラッピングフイルムの開封を行うことができ、より
好ましい。
【0022】さらにまた、下側となるラッピングフイル
ムの端縁の、この端縁と切込部の延長線とが交わる位置
の近傍に切欠部をさらに設ければ、上側のラッピングフ
イルムを剥がした後に、この切欠部から下側のラッピン
グフイルムを裂くことによって、さらにラッピングフイ
ルムを大きく開くことができ、より容易にラッピングフ
イルムを剥がすことができる。
【0023】また、上述した非接着部の位置、剥がす方
向等を明瞭にするためのマークを付するようにすれば、
ラッピングフイルムを剥がす位置等が明瞭となるためよ
り好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0025】図1はオーディオカセットを被包装体とし
た本発明による包装体の第1実施形態を表す図である。
【0026】図1に示すように、ラッピングフイルム1
はその両側端がオーディオカセットである被包装体10
(収納ケースに収納された状態)の直方体をなす狭い方
の面の略中央で重ね合わされ、かつ加熱溶着されて胴シ
ール部4を形成している(この胴シール部は以下、斜線
を施して表示)。胴シール部4の両端は他面に折曲され
たフイルムとともに溶着されサイドシール部13に到達す
るように形成されている。
【0027】なお、ラッピングフイルム1の両端の重な
り合った部分である胴シール部4およびサイドシール部
13は、被包装体10を包み込んだ後に、適当な加熱等によ
り溶着されている。
【0028】また、胴シール部4の長さ方向端部寄りの
位置に、上側となるラッピングフイルム1の胴シール部
4の端縁の一部を含み、この端縁に沿って延びる縁部す
なわち端縁部4Aに、下側となるラッピングフイルム1の
胴シール部4の少なくとも端縁までの間に非接着部5が
形成されている。ここで、胴シール部4の端縁を越えて
非接着部を設けてもよいことはもちろんである。なお、
この非接着部5の長さは10〜50mmが好ましいが、20mm程
度であることが最も好ましい。そしてこの非接着部5に
近接した位置には、上側となるフイルム1の端縁部4Aに
対して直交して少なくとも1つの切込部6が形成されて
いる。この切込部6は非接着部5から2〜3mm程度離れ
ていることが好ましい。また、非接着部5の切込部6が
設けられた側の反対側に隣接して、上側となるラッピン
グフイルムの端縁部4Aに沿って所定長さ延在する、下側
となるラッピングフイルムの端部と弱い接着がなされた
弱接着部7が形成されている。
【0029】この弱接着部7は、ラッピングフイルム1
の弱接着部7と対応する部分について、ラッピングフイ
ルム1の裏面より網点印刷またはストライプ状の印刷を
行い、胴シール部4に熱を加えて接着する際に、網点印
刷またはストライプ状印刷により胴シール部4の全面の
溶着が妨げられることにより形成されるものである。こ
のように弱接着部7は、ラッピングフイルム同士が接着
された接着領域と接着されない非接着領域とを混在させ
ることにより形成されるが、必ずしも接着領域と非接着
領域とを均一に混在させる必要はなく、例えば、図15に
示すように弱接着部7の接着領域(黒点部分)の点在密
度を変化させたり、さらには、図16に示すように、弱接
着部7の上側となるラッピングフイルム1の端縁部4A近
傍の領域を非接着のストライプとし、弱接着部7に接着
領域と非接着領域とを偏在させて形成するようにしても
よいものである。また、ラッピングフイルム1の弱接着
部7と対応する部分に弱ブロッキング性のインクにより
印刷を行うようにしても弱接着部7を形成することがで
きる。
【0030】まず、指または爪等により非接着部5の端
部を抓んで、この指等を図1の矢印A方向へ移動する。
これにより、図2に示すように非接着部5と切込部6と
の間にある胴シール部4の上側のフイルムと下側のフイ
ルムから持ち上げられた状態となる。
【0031】次いで、図3に示すように、剥がされた上
側のフイルムの端部4aを矢印A方向に引張ると、切込部
6からの裂け口が広がり、弱接着部7の一部が剥がれ上
側のフイルムが下側のフイルムから持ち上げられた状態
となる。さらに、上側にフイルムの端部4aを矢印A方向
へ引張ると、切込部6からの裂け口はさらに広がり、弱
接着部7はさらに剥がされることとなる。さらに、剥が
された上側のフイルムの端部4aを矢印A方向に引張る
と、図4に示すようにラッピングフイルム1はより大き
く開かれることになる。
【0032】このような引裂きにより形成される裂け口
は、上側のフイルムの端部4aを引張って引き裂く操作に
より、ラッピングフイルム1を取り巻くように切り裂く
作用を生じさせることができ、これによりラッピングフ
イルム1は、より大きく開かれることになる。そしてこ
れにより、極めて容易に被包装体10を略完全に露出する
ようにフイルム1を剥がすことができる。
【0033】さらにまた、切込部6は被包装体10のサイ
ドシール部13が形成されている面の近傍に形成されてい
るため、サイドシール部13が形成された面に残されたラ
ッピングフイルム1は、残されたラッピングフイルム1
を外す方向に引張ることにより、極めて容易に剥ぎ取る
ことができる。
【0034】ここで、従来の場合はティアテープで二分
されたラッピングフイルムのうち、その引き裂く向きと
は反対側に残された部分については、被包装体から除去
するのが比較的困難であったのに比べて、1回の動作に
より極めて効果的な剥離操作が行えるだけでなく、ティ
アテープそのものを設ける必要もなくなり、コスト的に
も極めて有利な包装とすることができる。
【0035】次いで、本発明の第2実施形態について説
明する。図5は本発明による包装体の第2実施形態を表
す図である。なお、図5においてラッピングフイルム1
の包装状態、非接着部5、切込部6および弱接着部7は
前述した本発明の第1実施形態と同一であるため、ここ
では詳細な説明は省略する。
【0036】本発明の第2実施形態においては、非接着
部5、切込部6および弱接着部7からなる第1の開封部
と、非接着部5′、切込部6′および弱接着部7′から
なる第2の開封部とを、弱接着部7,7′を内側にして
対向させて設けたものである。
【0037】このように、非接着部5、切込部6および
弱接着部7からなる第1の開封部と、非接着部5′、切
込部6′および弱接着部7′からなる第2の開封部とを
設けることにより、いずれの非接着部5,5′からもラ
ッピングフイルム1の開封を行うことができるため、ラ
ッピングフイルム1の開封をより容易に行うことができ
る。
【0038】なお、上述した本発明による第2実施形態
においては、第1および第2の開封部を別々に設けるよ
うにしているが、図6に示す本発明の第3実施形態のよ
うに各開封部の弱接着部7,7′を共通の弱接着部とす
ることも可能である。このように弱接着部7,7′を共
通のものとすることにより、本発明の第2実施形態と比
較して弱接着部7,7′間の接着部を剥がす手間を省く
ことができ、より好ましいものである。
【0039】次いで、本発明の第4実施形態について説
明する。図7は本発明による包装体の第4実施形態を表
す図である。なお、図7においてラッピングフイルム1
の包装状態、非接着部5、切込部6および弱接着部7は
前述した本発明の第1、第2および第3実施形態と同一
であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0040】本発明の第4実施形態においては、下側と
なるラッピングフイルムの端縁の、該端縁と切込部6の
延長線とが交わる位置の近傍に、切欠部8をさらに設け
たものである。
【0041】まず、本発明の第1実施形態と同様に、指
または爪等により非接着部5の端部を抓んで、この指等
を図7の矢印A方向へ移動する。これにより、図8に示
すようにラッピングフイルム1が切込部6から裂けて切
込部6からの裂け口が広がり、弱接着部7の一部が剥が
れラッピングフイルム1はより大きく開かれることにな
る。
【0042】このような引裂きにより形成される裂け口
は、本発明の第1実施形態と同様に上側のフイルムの端
部4aを引張って引き裂く操作により、ラッピングフイル
ム1を取り巻くように切り裂く作用を生じさせることが
でき、これによりラッピングフイルム1は、大きく開か
れることになる。
【0043】さらに、本発明の第4実施形態において
は、下側のラッピングフイルム1に形成された切欠部8
の近傍の下側のラッピングフイルム1の端部4bを抓んで
矢印B方向に引張ることにより、図9に示すように切欠
部8からラッピングフイルム1が裂け、これによりラッ
ピングフイルム1は上側のラッピングフイルム1が開か
れる方向とは反対側に大きく開かれ、これによりラッピ
ングフイルム1はより一層大きく開かれることとなり、
極めて容易に被包装体10を略完全に露出するようにフイ
ルム1を剥がすことができる。
【0044】さらにまた、切込部6は被包装体10のサイ
ドシール部13が形成されている面の近傍に形成されてい
るため、サイドシール部13が形成された面に残されたラ
ッピングフイルム1は、残されたラッピングフイルム1
を外す方向に引張ることにより、極めて容易に剥ぎ取る
ことができる。
【0045】なお、本発明の第4実施形態においては、
下側のラッピングフイルム1に切欠部8を設けるように
しているが、本発明の第2,第3実施形態においても下
側となるラッピングフイルムの端縁の、この端縁と切込
部の延長線とが交わる位置の近傍に、切欠部を設けるよ
うにしてもよいものである。
【0046】また、本発明の第4実施形態による包装体
の切込部、切欠部は、被包装体10に包装する前に形成し
ておいてもよく、被包装体10を包装してから形成しても
よいものであるが、被包装体10へのカッター等による損
傷を考慮すると包装する前に予め形成しておくことが望
ましい。なお、切込部、切欠部を予め形成する際には、
図10に示すように破線部において切断されるラッピング
フイルム1の破線部をまたぐように切込みを入れること
により、切込部および切欠部を同時に形成することがで
きるものである。
【0047】また、上述した各実施形態においては、切
込部あるいは切欠部の形状を胴シール部の端縁と略直交
するように設けているが、例えば図11に示すように、切
込部6あるいは切欠部8を胴シール部4の端縁に対して
斜行するように設けてもよいものである。
【0048】さらに、上述した実施形態においては、切
込部あるいは切欠部を直線状の切込部、切欠部としてい
るが、例えば図12に示すように、切込部6あるいは切欠
部8をV字形として切込部6、切欠部8を抓み易くして
もよい。なお、これら切込部、切欠部の形状は上述した
本発明の第2、第3または第4実施形態においても適用
できるものである。
【0049】また、非接着部の位置、または引き裂く方
向が明瞭となるように、例えば、図13に示すごとく、矢
印等のマーク20をラッピングフイルムに付するようにし
てもよい。
【0050】さらに、非接着部の位置が明瞭となるよう
に非接着部をラッピングフイルムの他の部分とは異なる
色となるように着色してもよいものである。
【0051】また、上述した実施形態においては、被包
装体をオーディオカセットとしているが、例えば図14に
示すように本発明の包装体を胴シール部4が直方体をな
す広い方の面に形成されるビデオカセットに適用できる
ことはもちろんである。また、上述した実施形態におい
ては、被包装体をオーディオカセット、ビデオカセット
等の直方体のものとしているが、これに限定されるもの
ではなく、本発明による包装体は、球状、直方体、円
柱、円錐などラッピングフイルムにより包装可能な形状
のものであれば、いかなる形状の被包装体にも適用でき
るものである。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明による
包装体は、ティアテープを設けることなく、胴シール部
に非接着部、切込部および弱接着部を設けることによ
り、開封時にこの胴シール部からラッピングフイルムを
大きく裂くことができる。したがって、従来のティアテ
ープによる開封のようにラッピングフイルムを被包装体
に付した状態で完全に別々部分に分断することがなくな
り、1回の開封動作により被包装体を容易に露出するよ
うにラッピングフイルムを剥がすことができる。また、
加工工程もティアテープを付けるための工程が省けると
ともにティアテープが不要となり材料費も低減させるこ
とができるといった種々の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による包装体の第1実施形態を表す図
【図2】図1における胴シール部の上側フイルムを持ち
上げた状態を表す図
【図3】図1における胴シール部の上側フイルムをさら
に引張った状態を表す図
【図4】図1における胴シール部の上側フイルムをさら
に引張った状態を表す図
【図5】本発明による包装体の第2実施形態を表す図
【図6】本発明による包装体の第3実施形態を表す図
【図7】本発明による包装体の第4実施形態を表す図
【図8】図7における胴シール部の上側フイルムを持ち
上げた状態を表す図
【図9】図7における胴シール部の上側フイルムおよび
下側フイルムを持ち上げた状態を表す図
【図10】ラッピングフイルムに形成される切込部およ
び切欠部を表す図
【図11】本発明による包装体に形成される切込部およ
び切欠部の別の実施形態を表す図
【図12】本発明による包装体に形成される切込部およ
び切欠部の別の実施形態を表す図
【図13】非接着部および切込部にマークを付した状態
を表す図
【図14】本発明による包装体をビデオカセットに適用
した状態を表す図
【図15】弱接着部の別の実施形態を表す図
【図16】弱接着部のさらに別の実施形態を表す図
【図17】従来の包装体を表す図
【符号の説明】
1 ラッピングフイルム 4 胴シール部 5 非接着部 6 切込部 7 弱接着部 8 切欠部 10,11 カセットケース 13 サイドシール部 20 マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−84166(JP,U) 実開 平3−32066(JP,U) 実開 平3−43475(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 65/28 B65D 77/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装体の外表面をラッピングフイルム
    で覆うとともに、該ラッピングフイルムの両端部を重ね
    合わせて接着した胴シール部を設けてなる包装体におい
    て、 前記胴シール部の、上側となる前記ラッピングフイルム
    の端縁部に、下側となる前記ラッピングフイルムの端部
    に接着されないように設けられた非接着部と、 前記上側となるラッピングフイルムの端部に、該上側と
    なるラッピングフイルムの端縁に対して直交または斜行
    するように、前記胴シール部の一部を介して前記非接着
    部に近接して形成された切込部と、 前記非接着部の前記切込部が設けられた側の反対側に隣
    接して前記上側となるラッピングフイルムの端縁に沿っ
    て所定長さ延在する、前記下側となるラッピングフイル
    ムの端部と弱い接着がなされた弱接着部とを有し、 前記非接着部、前記切込部および前記弱接着部からなる
    開封部2つを、前記弱接着部を内側にして対向させて設
    けたことを特徴とする請求項1記載の 包装体。
  2. 【請求項2】 前記下側となるラッピングフイルムの端
    縁の、該端縁と前記切込部の延長線とが交わる位置の近
    傍に、切欠部をさらに有することを特徴とする請求項1
    記載の包装体。
  3. 【請求項3】 被包装体の外表面をラッピングフイルム
    で覆うとともに、該ラッピングフイルムの両端部を重ね
    合わせて接着した胴シール部を設けてなる包装体におい
    て、 前記胴シール部の、上側となる前記ラッピングフイルム
    の端縁部に、下側となる前記ラッピングフイルムの端部
    に接着されないように設けられた非接着部と、 前記上側となるラッピングフイルムの端部に、該上側と
    なるラッピングフイルムの端縁に対して直交または斜行
    するように、前記胴シール部の一部を介して前記非接着
    部に近接して形成された切込部と、 前記非接着部の前記切込部が設けられた側の反対側に隣
    接して前記上側となるラッピングフイルムの端縁に沿っ
    て所定長さ延在する、前記下側となるラッピングフイル
    ムの端部と弱い接着がなされた弱接着部とを有し、 前記下側となるラッピングフイルムの端縁の、該端縁と
    前記切込部の延長線とが交わる位置の近傍に、切欠部を
    さらに有することを特徴とする包装体。
  4. 【請求項4】 前記非接着部に、非接着部であることを
    明瞭にするマークを付したことを特徴とする請求項1、
    2または3記載の包装体。
  5. 【請求項5】 前記非接着部または該非接着部の近傍
    に、開封方向を指示するマークを付したことを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか1項記載の包装体。
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