JP3400773B2 - 輪転機の同期制御装置 - Google Patents

輪転機の同期制御装置

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JP3400773B2
JP3400773B2 JP2000128725A JP2000128725A JP3400773B2 JP 3400773 B2 JP3400773 B2 JP 3400773B2 JP 2000128725 A JP2000128725 A JP 2000128725A JP 2000128725 A JP2000128725 A JP 2000128725A JP 3400773 B2 JP3400773 B2 JP 3400773B2
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drive
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誠 綱島
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F13/00Common details of rotary presses or machines
    • B41F13/08Cylinders
    • B41F13/10Forme cylinders
    • B41F13/12Registering devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/0009Central control units

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転機の同期制御
装置に関し、特にそれぞれ個別の駆動手段で駆動され、
かつ版胴が1回転するときに駆動手段がN(Nは自然
数)回転する複数の印刷機構を有するとともに、各駆動
手段を制御する制御部が設けられ、これら各印刷機構を
順次通過する連続紙に印刷画像を整合させて印刷する輪
転機の同期制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】それぞれ個別の駆動手段で駆動される複
数の印刷機構を有するとともに、各駆動手段を制御する
制御部が設けられ、これら各印刷機構を順次通過する連
続紙に印刷画像を整合させて印刷する輪転機の同期制御
装置は、例えば特開平10−32992号公報及び特許
第2964238号公報に示されたものがある。
【0003】特開平10−32992号公報に示される
ものは、マスター軸機械動作部とスレーブ軸機械動作部
の位相差を、マスター軸機械動作部を駆動するマスター
軸駆動モーターに連結したマスター側Z相付きロータリ
ーエンコーダーのZ相信号とスレーブ軸機械動作部を駆
動するスレーブ軸駆動モーターに連結したスレーブ側Z
相付きロータリーエンコーダーのZ相信号との間隔(位
相差)の変化を監視し、位相差が変化したときにこの変
化を補正するようにスレーブ軸駆動モーターを制御する
ものであった。
【0004】また、特許第2964238号公報に示さ
れるものは、それぞれ相違する駆動電動機で駆動される
基準胴と、版胴、ブランケット胴などの駆動電動機ごと
の被駆動胴とに、それぞれ位相信号出力手段を設け、基
準胴及び被駆動胴の各駆動電動機を速度司令部から出力
される速度指令で動作させ、この動作によって出力され
る基準胴の位相信号出力手段の信号と被駆動胴の位相信
号出力手段の信号とを処理して位相差信号を出力し、こ
の位相差信号によって被駆動胴の駆動電動機への速度指
令を補正して、被駆動胴の駆動電動機を制御するもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものには、
次のような課題があった。
【0006】(1):前記特開平10−32992号公
報に示されるものは、駆動モーター同士の位相差を監視
し、この位相差の変化を駆動モーターによって駆動され
る機械動作部の位相差の変化とし、駆動モーター同士の
位相差を補正するものである。したがって、駆動モータ
ーが1回転したときに機械動作部が1回転する場合のよ
うに回転が一致しているときには有効である。しかし、
駆動モーターが1回転したときに機械動作部が2分の1
回転又は3分の1回転などする場合のように回転が一致
しないときは、機械動作部の回転位相を略正しい位相に
合わせて起動しないと、機械動作部の回転位相が2分の
1回転又は3分の1回転だけずれた状態が生じ、この位
相のずれを解消できないものであった。そのため、駆動
モーター(駆動手段)の回転に対する機械動作部の回転
が1対1でない場合は実用が困難なものであった。
【0007】(2):これに対し、特許第296423
8号公報に示されるものは、基準胴の位相信号とその他
の被駆動胴の位相信号とを処理して両胴の位相差を求
め、この位相差に基づいてその他の被駆動胴を駆動する
駆動電動機の回転位相を変化させ、前記位相差を補正す
るようにしている。したがって、前記(1)の特開平1
0−32992号公報に示されるものにあった課題はな
い。しかし、特許第2964238号公報に示されるも
のは、基準胴とこれを駆動する駆動電動機との間に伝動
機構が介在し、また、その他の被駆動胴とこれを駆動す
る駆動電動機との間にも伝動機構が介在しており、この
伝動機構が有する「あそび」部分、例えばバックラッシ
ュなどにより、基準胴の位相信号とその他の被駆動胴の
位相信号とのいずれにも誤差が入り込んで不安定にな
り、正確さを欠くものとなり、そのような位相信号を処
理して駆動電動機の制御信号を生成しても、制御信号が
安定したものとならず、駆動電動機の制御が不安定であ
るとともに、正確さを欠くものとなり、正しい位相で安
定するまでに多くの時間を要していた。そのため、輪転
機の版胴回転の制御では、位相が安定するまでの間に位
相ずれによる印刷不良(損紙)を出し、その対策が求め
られていた。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、駆動手段の1回転に対する版胴の回転が1/N
(Nは自然数)回転の印刷機構に実用でき、しかも駆動
手段の制御を極めて正確に行うことが可能であり、かつ
回転を短時間に安定させることができ、したがって版胴
の回転が安定し、位相ずれによる損紙を低減させること
が可能な輪転機の同期制御装置を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図3は本発明の制御部
(スレーブ制御部)の説明図である。図3中、Mは駆動
手段、GTは伝動手段、PCは版胴、1はマスター制御
部、3は制御部(スレーブ制御部)、5はネットワーク
ライン、6はフィードバック信号出力部(エンコーダ
ー)、7は版胴信号出力部、13は駆動基準設定部、3
1は駆動基準受信部(スレーブネットワーク接続部)、
32は駆動基準速度信号出力部、33は駆動基準位相信
号出力部、34は位相偏差検出部、35は位相偏差信号
出力部、36は信号補正部(第1速度信号補正部)、3
7は仮想フィードバック位相信号出力部、38はフィー
ドバック信号受信部、39はフィードバック速度信号出
力部、40は信号補正部(第2速度信号補正部)、41
はモータードライバー、42は位相補正値出力部、43
は位相補正信号出力部である。
【0010】本発明は前記従来の課題を解決するため次
のように構成した。
【0011】(1):それぞれ個別の駆動手段Mで駆動
され、かつ版胴PCが1回転するときに前記駆動手段M
がN(但し、Nは自然数)回転する複数の印刷機構を有
するとともに、各駆動手段Mを制御する制御部3が設け
られ、これら各印刷機構を順次通過する連続紙に、予め
定めた基準に対して整合するよう印刷画像を印刷可能な
輪転機において、前記版胴PCの1回転ごとに版胴信号
を出力する版胴信号出力部7と、前記駆動手段Mの回転
にともなって角変位量に比例する第1パルス信号と前記
駆動手段Mの1回転ごとに第2パルス信号を出力するフ
ィードバック信号出力部6と、基準速度と基準位相から
なる駆動基準を設定する駆動基準設定部13とが設けら
れるとともに、前記制御部3が、印刷画像を予め定めた
基準に対して整合させるための当該版胴の回転位相をこ
の回転位相に対応する駆動手段Mの回転位相に置き換
え、この整合させるための駆動手段Mの回転位相と
動手段Mの回転位相とのずれを、第1パルス信号の出力
数に直して補正値として設定するとともに、各駆動手段
ごとに予め定めた回転数に対応する第1パルス信号の
総出力数と前記補正値に基づく信号を出力し、当該出力
信号と第1パルス信号とに基づいて仮想フィードバック
位相を定め、駆動基準位相と各駆動手段Mの仮想フィー
ドバック位相とを同期させるように制御して、各版胴P
Cの回転を同期させる。
【0012】(2):それぞれ個別の駆動手段Mで駆動
され、かつ版胴PCが1回転するときに前記駆動手段M
がN(但し、Nは自然数)回転する複数の印刷機構を有
するとともに、各駆動手段Mを制御する制御部3が設け
られ、これら各印刷機構を順次通過する連続紙に、予め
定めた基準に対して整合するよう印刷画像を印刷可能な
輪転機において、前記版胴PCの1回転ごとに版胴信号
を出力する版胴信号出力部7と、前記駆動手段Mの回転
にともなって角変位量に比例する第1パルス信号と前記
駆動手段Mの1回転ごとに第2パルス信号を出力するフ
ィードバック信号出力部6と、第3パルス信号及び第4
パルス信号によって基準速度と基準位相からなる駆動基
準を設定するとともに、前記第3パルス信号に対する前
記第4パルス信号の出力タイミングが前記第1パルス信
号に対する前記第2パルス信号の出力タイミングと等し
く設けられた駆動基準設定部13とが設けられるととも
に、前記制御部3に、フィードバック位相を補正する位
相補正値を出力する位相補正値出力部42と、前記駆動
基準設定部13から与えられる駆動基準に基づく駆動基
準速度信号を出力する駆動基準速度信号出力部32及び
駆動基準位相信号を出力する駆動基準位相信号出力部3
3と、前記第1パルス信号に基づく駆動手段Mのフィー
ドバック速度信号を出力するフィードバック速度信号出
力部6及び前記第1パルス信号と前記第2パルス信号と
前記版胴信号とに基づく前記駆動手段Mのフィードバッ
ク位相を前記位相補正値で補正した仮想フィードバック
回転位相信号を出力する仮想フィードバック位相信号出
力部37とを有し、前記制御部3が、前記駆動基準速度
信号を前記駆動基準位相と前記仮想フィードバック回転
位相の偏差に係る信号及び前記フィードバック速度信号
で補正した制御信号を生成し、この制御信号で印刷機構
の駆動を制御する。
【0013】(3):それぞれ個別の駆動手段Mで駆動
され、かつ版胴PCが1回転するときに前記駆動手段M
がN(但し、Nは自然数)回転する複数の印刷機構を有
するとともに、各駆動手段Mを制御する制御部3が設け
られ、これら各印刷機構を順次通過する連続紙に、予め
定めた基準に対して整合するよう印刷画像を印刷可能な
輪転機において、前記版胴PCの1回転ごとに版胴信号
を出力する版胴信号出力部7と、前記駆動手段Mの回転
にともなって角変位量に比例する第1パルス信号と前記
駆動手段Mの1回転ごとに第2パルス信号を出力するフ
ィードバック信号出力部6と、第3パルス信号及び第4
パルス信号によって基準速度と基準位相からなる駆動基
準を設定するとともに、前記第3パルス信号に対する前
記第4パルス信号の出力タイミングが前記第1パルス信
号に対する前記第2パルス信号の出力タイミングと等し
く設けられた駆動基準設定部13とが設けられるととも
に、前記制御部3に、駆動基準を受信する駆動基準受信
部31と、該駆動基準受信部31で受信した駆動基準に
基づく駆動基準速度に係る信号を出力する駆動基準速度
信号出力部32と、前記駆動基準受信部31で受信した
駆動基準に基づく駆動基準位相に係る信号を出力する駆
動基準位相信号出力部33と、前記フィードバック信号
出力部6の出力信号と前記版胴信号出力部7の出力信号
を受信するフィードバック信号受信部38と、該フィー
ドバック信号受信部38で受信した第1パルス信号に基
づく駆動手段Mのフィードバック速度に係る信号を出力
するフィードバック速度信号出力部39と、前記フィー
ドバック信号受信部38で受信した前記第1パルス信号
と前記第2パルス信号と前記版胴信号とに基づく前記駆
動手段Mのフィードバック位相を補正する位相補正信号
を出力する位相補正信号出力部43と、前記フィードバ
ック位相を位相補正信号で補正した仮想フィードバック
位相信号を出力する仮想フィードバック位相信号出力部
37と、前記駆動基準位相信号と前記仮想フィードバッ
ク位相信号との位相偏差を検出する位相偏差検出部34
と、該位相偏差検出部34が検出した位相偏差に係る信
号を出力する位相偏差信号出力部35と、前記位相偏差
信号出力部35の出力及び前記フィードバック速度信号
出力部39の出力を基に前記駆動基準速度信号を補正
し、補正制御信号を生成する信号補正部36、40を備
え、前記制御部3が、前記信号補正部から出力される補
正制御信号により、モータードライバー41を介して印
刷機構の駆動手段Mを制御する。
【0014】(4):前記(1)〜(3)の輪転機の同
期制御装置において、前記フィードバック信号出力部6
がZ相付きインクリメンタルエンコーダーであり、前記
版胴信号出力部7が版胴の1回転ごとに予め定めた被検
部を検出して信号を出力する検出手段である。
【0015】(5):前記(1)〜(4)の輪転機の同
期制御装置において、前記制御部3は、マスター制御部
1に従属するスレーブ制御部であり、マスター制御部1
が駆動基準速度と駆動基準位相を含む駆動基準を設定し
て送信可能な構成とする。
【0016】(6):前記(5)の輪転機の同期制御装
置において、前記マスター制御部1とスレーブ制御部3
とが、それぞれネットワークライン5で接続されている
ものとする。
【0017】(7):前記(5)又は(6)の輪転機の
同期制御装置において、前記マスター制御部1に、輪転
機を稼働操作するに要する情報などを入力する入力操作
部と、該入力操作部から入力された情報を処理して他の
構成部を動作させるとともに前記スレーブ制御部3との
信号の送受信を管理する処理部と、フィードバック位相
を補正するための値を記憶する記憶部と、駆動基準位相
と駆動基準速度とを設定する駆動基準設定部13とを有
する。
【0018】(8):前記(7)の輪転機の同期制御装
置において、前記駆動基準設定部13は、第3パルス信
号に相当する第1マスターパルス信号とこの第1マスタ
ーパルス信号の予め定められた所定数の出力が完了する
たびに第4パルス信号に相当する第2マスターパルス信
号を出力するマスターパルス信号出力部と、前記第1マ
スターパルス信号に基づいて駆動基準速度を設定する速
度設定部と、前記第1マスターパルス信号及び前記第2
マスターパルス信号に基づいて駆動基準位相を設定する
位相設定部とを有する。
【0019】(作用)前記構成に基づく作用を説明す
る。
【0020】先ず、印刷画像を予め定めた基準に対して
整合させるための当該版胴PCの回転位相をこの回転位
相に対応する駆動手段Mの回転位相に置き換え、この整
合させるための駆動手段Mの回転位相と常態での駆動手
段Mの回転位相のずれ、つまり駆動手段Mの回転量の差
を、第1パルス信号の出力数に直して補正値として設定
する。
【0021】この状態で、駆動基準設定部13を作動さ
せて基準速度と基準位相からなる駆動基準を出力させ
る。すると、各駆動手段Mが基準速度で回転を開始す
る。
【0022】各駆動手段Mが回転をすると、フィードバ
ック信号出力部6が駆動手段Mの角変位量に比例する第
1パルス信号と駆動手段Mの1回転ごとに第2パルス信
号とを出力し、かつ駆動手段Mによって版胴PCが回転
させられて、その1回転ごとに版胴信号出力部7が版胴
信号を出力する。
【0023】制御部3では、第1パルス信号と第2パル
ス信号と版胴信号に基づいて各駆動手段Mの回転位相を
前記補正値分だけずらしてその仮想フィードバック位相
とし、駆動基準位相と各駆動手段Mの仮想フィードバッ
ク位相とを同期させるように制御して、各版胴PCの回
転を同期させる。
【0024】このため、版胴PCの1回転に対し駆動手
段MがN回転する相違に基づく各版胴PC間の制御開始
時の位相のずれを防止するとともに、駆動手段Mの同期
制御を極めて正確に行うことが可能となる。また、駆動
手段の同期回転を短時間で安定させることができるよう
になる。さらに、これらの効果が相乗して、版胴の回転
が安定し、版胴の回転位相のずれによる印刷不良などの
損紙を低減することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0026】(1):輪転機の構成の説明 図1は本発明の実施の形態における輪転機の説明図であ
る。図1には、一実施の形態として、それぞれ4つの印
刷部Pを有する印刷ユニットCT1、CT2、CT3、
CT4、CT5及び印刷された連続紙Wを所定の印刷画
像ごとに切断して折り畳む折畳みユニットFDを備えた
輪転機に、本発明に係る輪転機の同期制御装置を適応し
たものが示されている。
【0027】各印刷ユニットCT1、CT2、CT3、
CT4、CT5の印刷部Pは、ブランケット胴BCと版
胴PCの印刷カップルが2組ずつ設けられている。
【0028】各印刷カップルは、版胴PCが伝動手段G
Tを介して、またブランケット胴BCが版胴PC及び版
胴PCとブランケット胴BCの両胴間に設けられた図示
されていない伝動手段を介して、駆動手段Mによって駆
動され、駆動手段Mが1回転するときにNp分の1(N
pは自然数)回転するように駆動される。
【0029】すなわち、各印刷ユニットCT1、CT
2、CT3、CT4、CT5は、それぞれが独立した駆
動手段Mで駆動されるようになっている。また、折畳み
ユニットFDは折胴FCが伝動手段GTを介して、また
他の胴は折胴FCと他の胴との間に設けられた図示しな
い伝動手段を介して、駆動手段Mによって駆動され、駆
動手段Mが1回転するときにNf分の1(Nfは自然
数)回転するように駆動される。
【0030】前記駆動手段Mには、各駆動手段Mに対応
する#11〜#18、#21〜#28、#31〜#3
8、#41〜#48、#51〜#58、#99のスレー
ブ制御部3及び駆動手段Mの回転の角変位量に比例する
数だけの、第1パルス信号(以下、パルス信号とする)
を出力するとともに、1回転ごとに第2パルス信号(以
下、Z相パルス信号とする)を出力するフィードバック
信号出力部であるZ相付きロータリーエンコーダー(イ
ンクリメンタルエンコーダー;以下、エンコーダーとす
る)6が設けられている。スレーブ制御部3は、図3で
説明するスレーブネットワーク接続部31を介して、ネ
ットワークライン5に接続されている(なお、#15〜
#18、#21〜#28、#31〜#38、#41〜#
48、#51〜#54、#99のスレーブ制御部3とネ
ットワークライン5との接続態様は、#11〜#14、
#55〜#58のスレーブ制御部3と同様なので図示を
省略した)。また、このネットワークライン5には、マ
スター制御部1が接続されている。
【0031】なお、当該マスター制御部1に替え、マス
ター制御部が複数設けられ、それぞれが後に説明するマ
スター制御部の機能を有するとともに、マスター制御部
を選択的に切り換えて使用できる構成であってもよい。
【0032】他方、版胴PCには、版胴1回転ごとに所
定位置に至る被検部(図示せず)が設けられ、この被検
部を所定位置に接近させて接近を検出する、版胴信号出
力部7である近接スイッチが設けられている。したがっ
て、版胴信号出力部7は、所定位置に至った被検部を検
出して検出信号(以下、版胴信号とする)を出力するも
のである。
【0033】ネットワークライン5は、ループ状に形成
され、何らかのトラブルによってその一方が不通となっ
た場合でもその他方により、マスター制御部1と#11
〜#18、#21〜#28、#31〜#38、#41〜
#48、#51〜#58、#99のスレーブ制御部3と
の信号伝達が可能であるように構成されている。
【0034】(2):マスター制御部の説明 図2はマスター制御部の説明図である。図2において、
マスター制御部1には、入力操作部11、駆動基準設定
部13、処理部12、マスターネットワーク接続部1
7、記憶部18が設けてある。また、駆動基準設定部1
3には、マスターパルス信号出力部14、速度設定部1
5、位相設定部16が設けてある。
【0035】入力操作部11は、印刷画像を予め定めた
基準に対して整合させるための版胴の回転位相をこの回
転位相に対応する駆動手段の回転位相に置き換え、この
整合させるための駆動手段の回転位相と常態での駆動手
段の回転位相とのずれ、つまり駆動手段の回転量の差
を、第1パルス信号の出力数に直した値(以下、位相補
正値とする)を記憶部18に入力可能であり、かつ印刷
稼働で使用する印刷ユニットを印刷ユニットCT1、C
T2、CT3、CT4、CT5から指定するなどのセッ
ト編成情報を入力する初期操作が可能であるとともに、
起動、増減速、停止などの稼働信号を入力する稼働操作
ができるようになっている。
【0036】記憶部18は、入力操作部11から入力さ
れた位相補正値を記憶するものである。駆動基準設定部
13は、駆動手段Mを制御する駆動基準値を設定するよ
うになっている。
【0037】処理部12は、入力操作部11によって入
力されたセット編成情報に基づいて、輪転機のセットを
編成して管理範囲指定電文及び他の電文を作成するとと
もに、編成したセットを同期制御が可能であるように前
記入力操作部11からの稼働操作や、この操作に基づく
駆動基準設定を可能にしている。また、記憶部18から
位相補正値を読み出すなどの処理を行うものである。
【0038】マスターネットワーク接続部17は、処理
部12が作成した管理範囲指定電文をネットワークライ
ン5に送信するとともに、処理部12が記憶部18から
読み出した位相補正値、駆動基準設定部13が設定した
駆動基準などに係る制御電文をネットワークライン5に
送信し、かつスレーブ制御部3からネットワークライン
5を介して送信されてくる応答情報の応答電文を受信す
るようになっている。
【0039】マスターパルス信号出力部14は、入力操
作部11によって入力された起動、増減速、停止などの
稼働信号に基づいて処理部12が設定した速度値に比例
する第3パルス信号(以下、第1マスターパルス信号と
する)を出力し、かつ第1マスターパルス信号が予め定
められた所定数だけ出力されるたびに第4パルス信号
(以下、第2マスターパルス信号とする)を出力する。
この第1マスターパルス信号及び第2マスターパルス信
号は、印刷ユニットが設定された速度で稼働させられる
ときに、各駆動手段Mに対応して設けられたエンコーダ
ー6が出力するパルス信号及びこのエンコーダー6が出
力するZ相パルス信号に等しい周波数の信号である。
【0040】速度設定部15は、マスターパルス信号出
力部14が出力する第1マスターパルス信号に基づい
て、駆動手段Mの駆動基準速度を設定するようになって
いる。
【0041】位相設定部16は、マスターパルス信号出
力部14が出力する第1マスターパルス信号及び第2マ
スターパルス信号に基づいて、駆動手段Mの駆動基準位
相を設定するようになっている。
【0042】なお、マスター制御部1を、セット編成情
報を入力する初期操作及び起動、増減速、停止などの稼
働信号を入力する稼働操作が可能な入力操作部、稼働信
号に基づいて速度値を設定する処理部、速度値に比例す
る第1マスターパルス信号を出力し、第1マスターパル
ス信号が予め定められた所定数だけ出力されるたびに第
2マスターパルス信号を出力するマスターパルス信号出
力部から構成し、他の構成要素を後に説明するスレーブ
制御部に含めた構成にしてもよい。この構成においては
セット編成情報は、入力操作部からセットに含まれる各
スレーブ制御部へ直接入力するようにしてもよい。
【0043】また、当該マスター制御部1は、さらにそ
の構成を簡略化し、各ユニット及びスレーブ制御部に同
期用クロック(駆動基準)を送信する発振器などを備え
た簡単な構成であってもよく、要は、後に説明するよう
に、各印刷ユニット等が各スレーブ制御部で同期制御さ
れるに足る信号を送れる程度であればよい。
【0044】(3):スレーブ制御部の説明 図3はスレーブ制御部の説明図である。図3において、
スレーブ制御部3には、駆動基準受信部を兼ねるスレー
ブネットワーク接続部31、位相補正値出力部42、駆
動基準速度信号出力部32、駆動基準位相信号出力部3
3、フィードバック信号受信部38、位相補正信号出力
部43、フィードバック速度信号出力部39、仮想フィ
ードバック位相信号出力部37、位相偏差検出部34、
位相偏差信号出力部35、第1速度信号補正部36、第
2速度信号補正部40、モータードライバー41が設け
てある。
【0045】スレーブネットワーク接続部31は、イン
ターフェイスを含むマイクロコンピュータであり、マス
ター制御部1が送信したセット編成情報からなる管理範
囲指定電文及び駆動基準速度と駆動基準位相である駆動
基準、整合した印刷画像を得るための当該版胴PCの駆
動手段Mの回転位相を補正するための位相補正値などの
制御電文をネットワークライン5を介して受信するとと
もに、必要に応じてマスター制御部1からの電文を受領
したことを知らせる応答電文をネットワークライン5を
介してマスター制御部1に送信するものである。
【0046】位相補正値出力部42は、スレーブネット
ワーク接続部31が受信した制御電文の位相補正値を登
録するとともに、これを位相補正信号出力部43に出力
するものである。
【0047】駆動基準速度信号出力部32は、制御電文
の駆動基準速度を、前記入力操作部11によって入力さ
れ前記処理部12が設定した速度値に比例するアナログ
信号の駆動基準速度信号に変換して出力するものであ
る。
【0048】駆動基準位相信号出力部33は、制御電文
の駆動基準位相が入力され、当該駆動基準位相が入力さ
れるたびにこれを適宜の信号で出力するものである。
【0049】フィードバック信号受信部38は、当該駆
動手段Mに対応する版胴PCの版胴信号出力部7が出力
する版胴信号と、エンコーダー6が出力するパルス信号
及びZ相パレス信号を入力されるようになっている。フ
ィードバック速度信号出力部39は、駆動手段Mの回転
速度に比例する値をエンコーダー6の出力するパルス信
号に基づいて演算し、さらに駆動手段Mの回転速度に比
例するアナログ信号である駆動速度信号に変換して出力
するものである。
【0050】位相補正信号出力部43は、位相補正値出
力部42から入力された位相補正値と版胴信号出力手段
7が出力する版胴信号とエンコーダー6が出力するパル
ス信号とZ相パルス信号に基づいて、位相補正信号を出
力するものである。仮想フィードバック位相信号出力部
37は、版胴信号出力手段7の出力する版胴信号と、エ
ンコーダー6の出力するパルス信号と位相補正信号出力
部43の出力する位相補正信号から、駆動手段Mの仮想
フィードバック位相を版胴PCの回転位相と関連付けて
検出しこれを適宜の信号で出力するものである。
【0051】位相偏差検出部34は、駆動基準位相信号
出力部33が出力する駆動基準位相信号と仮想フィード
バック位相信号出力部37が版胴PCの回転位相と関連
付けて出力する駆動手段Mの仮想フィードバック位相信
号とから、駆動基準位相に対する駆動手段Mの仮想フィ
ードバック位相の偏差を検出するものである。
【0052】位相偏差信号出力部35は、比例積分アン
プであり、位相偏差検出部34が検出した偏差をアナロ
グ信号の位相偏差信号に変換して出力するものである。
【0053】第1速度信号補正部36は、駆動基準速度
信号出力部32が出力する駆動基準速度信号を、位相偏
差信号出力部35が出力する位相偏差信号によって補正
するものである。第2速度信号補正部40は、第1速度
信号補正部36で補正された第1補正速度信号を、フィ
ードバック速度信号出力部39が出力する駆動手段Mの
フィードバック速度信号によって補正するものである。
【0054】モータードライバー41は、第2速度信号
補正部40によって補正された第2補正速度信号に基づ
いて、駆動手段Mに駆動電力を供給するものである。
【0055】(4):輪転機の同期制御の説明 以下に、本発明に係る輪転機の同期制御装置による制御
を説明する。
【0056】:セット編成の設定の説明 輪転機の印刷稼働に先立ち、マスター制御部1の入力操
作部11から、各印刷ユニットCT1、CT2、CT
3、CT4、CT5の版胴PCごとに位相補正値を入力
し、記憶部18に記憶させる。この位相補正値は、適宜
の基準、例えば折畳みユニットFDによる連続紙Wの切
断位置を基準とし、この切断位置と整合する印刷画像を
連続紙W上に得るための回転位相に対する当該版胴PC
の常態における回転位相のずれを予め調べ、このずれを
駆動手段Mの回転量に置き換え、更にエンコーダー6の
パルス信号の数に直した数値として定めたものである。
【0057】次に、当該印刷稼働でマスター制御部1が
同期制御されるべき印刷ユニット及び折畳みユニットを
指定するセット編成情報を、マスター制御部1の入力操
作部11から入力する。例えば、図1の印刷ユニットC
T1、CT2、CT3、CT4、CT5及び折畳みユニ
ットFDを指定するセット編成情報をマスター制御部1
に入力する。
【0058】この入力により、マスター制御部1の処理
部12は、アスキーコードからなる管理範囲指定電文を
マスターネットワーク接続部17及びネットワークライ
ン5を介して#11〜#18、#21〜#28、#31
〜#38、#41〜#48、#51〜#58、#99の
各スレーブ制御部3に送信する。
【0059】(管理範囲指定電文の説明)図4は管理範
囲指定電文と応答電文の説明図である。管理範囲指定電
文は、例えば、図4に示されるように、電文のスタート
コード「STX」と電文の最終コード「ETX」との間
に、この電文が管理範囲を指定するものであることを示
す「F」、マスター制御部1を示す「MC1」及び管理
範囲となる印刷カップルそれぞれの#11〜#18、#
21〜#28、#31〜#38、#41〜#48、#5
1〜#58、#99のスレーブ制御部3のノード番号を
示す「CS11」乃至「CS58」及び「CS99」が
挿入されてテキスト文とされ、当該テキスト文に続けて
ブロックチェック「BCC」を付して構成される。
【0060】管理範囲指定電文を受信した各スレーブ制
御部3は、それぞれのスレーブネットワーク接続部31
がネットワークライン5を介してマスター制御部1に対
して、管理範囲指定電文を受信したことを知らせる応答
電文を送信する。応答電文は、応答電文であることを示
す「ACK」及び応答したスレーブ制御部3を示す自己
のノード番号から構成される。
【0061】次に、前記処理部12は、入力された各印
刷ユニットCT1、CT2、CT3、CT4、CT5の
各版胴PCについて前述の位相補正値を記憶部18から
読み出し、読み出した値をアスキーコードからなる制御
電文として、マスターネットワーク接続部17及びネッ
トワークライン5を介して各印刷ユニットCT1、CT
2、CT3、CT4、CT5の#11〜#18、#21
〜#28、#31〜#38、#41〜#48、#51〜
#58の各スレーブ制御部3に送信する。この制御電文
は、送信先のスレーブ制御部3からの応答電文を受信し
ながら、順次各スレーブ制御部3に対して行われる。
【0062】(制御電文の説明)図5は位相補正値の制
御電文と応答電文の説明図である。この制御電文は、例
えば、図5に示されるように、電文のスタートコード
「STX」と電文の最終コード「ETX」との間に、こ
の電文が位相補正値であることを示す「G」、マスター
制御部1を示す「MC1」、送信先を示す「CS11」
〜「CS18」、「CS21」〜「CS28」、「CS
31」〜「CS38」、「CS41」〜「CS48」、
「CS51」〜「CS58」のいずれか、位相補正値を
示す「V4」、「V3」、「V2」、「V1」が挿入さ
れてテキスト文とされ、当該テキスト文に続けてブロッ
クチェック「BCC」を付して構成されている。ここで
「V4」乃至「V1」はアスキーコードの「0」から
「9」及び「A」から「F」を使用し、例示の電文で
は、位相補正値は例えば4バイトからなる。また、各送
信先「CS11」〜「CS18」、「CS21」〜「C
S28」、「CS31」〜「CS38」、「CS41」
〜「CS48」、「CS51」〜「CS58」へ送信さ
れる位相補正値は、通常の場合それぞれ相違するもので
ある。
【0063】位相補正値の制御電文を送信された各スレ
ーブ制御部3は、それぞれのスレーブネットワーク接続
部31がネットワークライン5を介して、マスター制御
部1に対して、位相補正値からなる制御電文を受信した
ことを知らせる応答電文を返送する。応答電文は、応答
電文であることを示す「ACK」及び応答したスレーブ
制御部3を示す自己のノード番号から構成される。そし
て、この制御電文と応答電文の送受が各スレーブ制御部
3ごとに順次行われる。
【0064】スレーブ制御部3に送信された位相補正値
は、スレーブネットワーク接続部31から位相補正値出
力部42に登録される。なお、この説明では、折畳みユ
ニットFDによる切断位置を基準にしており、折畳みユ
ニットのスレーブ制御部3(#99)には位相補正値が
送信されず、「0」が設定され、この値が位相補正値出
力部42に登録される。位相補正値出力部42に登録さ
れた位相補正値は、位相補正信号出力部43に入力され
る。位相補正信号出力部43は、カウンターであり、入
力された位相補正値Xnとエンコーダー6が1回転して
出力するパルス信号の総数Yeとから次の式で示す値
を、計数すべき値として自ら設定する。
【0065】 k×Ye−Xn (但し、k=1、2、3・・・N) なお、位相補正値が送信されないスレーブ制御部3で
は、位相補正信号出力部43が自ら設定する計数すべき
値は「0」である。
【0066】以上の設定が済んだ後、セット編成された
輪転機の、マスター制御部1による同期制御が可能とな
る。
【0067】:同期制御稼働の説明 同期制御稼働は、先ず、マスター制御部1の入力操作部
11が稼働信号入力可能状態に切り替えられ、入力操作
部11から起動、増減速、停止などの稼働信号が入力さ
れることによって行われる。
【0068】稼働信号が入力されると、処理部12は、
入力された稼働信号に相応する速度値を駆動基準設定部
13のマスターパルス信号出力部14に設定する。これ
により、マスターパルス信号出力部14は、設定された
速度に相応する第1マスターパルス信号を出力するとと
もに、第1マスターパルス信号の所定数出力ごとに第2
マスターパルス信号を出力する。この第1マスターパル
ス信号及び第2マスターパルス信号は、輪転機が設定さ
れた速度で稼働させられるときに、各駆動手段Mに対応
して設定されたエンコーダー6が出力するパルス信号及
びこのエンコーダー6が出力するZ相パルス信号に等し
い周波数の信号である。
【0069】マスターパルス信号出力部14が前記の信
号出力を開始すると、駆動基準設定部13の速度設定部
15と位相設定部16は、マスターパルス信号出力部1
4が出力するパルス信号を積算する。すなわち、速度設
定部15は、前記第1マスターパルス信号を積算すると
ともに、第2マスターパルス信号でクリアーされる。位
相設定部16は、前記第1マスターパルス信号と第2マ
スターパルス信号を積算するとともに、当該第1マスタ
ーパルス信号の積算値は第2マスターパルス信号でクリ
アーされ、第2マスターパルス信号の積算値はその積算
値が所定数になるたびにクリアーされる。
【0070】第2マスターパルス信号のクリアーされる
所定数は、版胴PCの回転数と駆動手段Mの回転数の比
率に基づいて予め定められており、例えば、版胴PCが
1回転する間に駆動手段Mが4回転するときは「4」で
あり、版胴PCが1回転する間に駆動手段Mが2回転す
るときは「2」である。
【0071】前記速度設定部15と位相設定部16の積
算値は、予め定められた所定時間ごとに、例えば、10
0マイクロ秒ごとに、制御電文としてマスターネットワ
ーク接続部17からネットワークライン5を介して管理
範囲となっているスレーブ制御部3に送信される。
【0072】(速度設定部15と位相設定部16の積算
値の制御電文の説明)図6は速度設定部と位相設定部の
積算値の制御電文の説明図である。例えば、制御電文
は、図6に示されるように、電文のスタートコード「S
TX」と電文の最終コード「ETX」との間に、この電
文が駆動基準であることを示す「P」、マスター制御部
1を示す「MC1」及び管理範囲となる印刷ユニットC
T1、CT2、CT3、CT4、CT5の各印刷カップ
ル及び折畳みユニットFDのそれぞれの#11〜#1
8、#21〜#28、#31〜#38、#41〜#4
8、#51〜#58、#99のスレーブ制御部3のノー
ド番号を示す「CS11」〜「CS18」、「CS2
1」〜「CS28」、「CS31」〜「CS38」、
「CS41」〜「CS48」、「CS51」〜「CS5
8」及び「CS99」、更に駆動基準速度を示す「V
8」、「V7」、「V6」、「V5」及び駆動基準位相
を示す「V4」、「V3」、「V2」、「V1」が挿入
されてテキスト文とされ、当該テキスト文に続けてブロ
ックチェック「BCC」を付して構成されている。ここ
で、「V8」乃至「V1」はアスキーコードの「0」か
ら「9」及び「A」から「F」を使用し、例示の電文で
は、駆動基準速度と駆動基準位相はともに、例えば4バ
イトからなる。
【0073】これらの電文は、ネットワークライン5
を、例えば毎秒20メガビットの速度で送信される。
【0074】:各スレーブ制御部の動作説明 (駆動基準速度信号出力部32と駆動基準位相信号出力
部33の処理の説明)制御電文を受信した各スレーブ制
御部3では、駆動基準速度が駆動基準速度信号出力部3
2へ、駆動基準位相が駆動基準位相信号出力部33へ入
力されてそれぞれ処理される。すなわち、駆動基準速度
が入力された駆動基準速度信号出力部32では、今回入
力された駆動基準速度をY2、その直前に入力された駆
動基準速度をY1、マスター制御部1が制御電文を送信
する予め定められた時間間隔をTとして、次の演算によ
り、処理部12が設定した速度値に比例する値S1を求
め、この値S1に相応するアナログ信号を駆動基準速度
信号として出力する。
【0075】S1=(Y2−Y1)/T なお、速度設定部15の第1マスターパルス信号の積算
値が第2マスターパルス信号によってリセットされるこ
とにより、Y1>Y2となりS1<0の場合が生じる
が、その場合は、次の演算によりS1を求める。
【0076】S1=(Ym+Y2−Y1)/T ここで、Ymは第2マスターパルス信号が出力されるの
に必要な第1マスターパルス信号の出力数であり、予め
定められた値である。
【0077】また、駆動基準位相が入力された駆動基準
位相信号出力部33では、駆動基準位相が入力されるた
びに直前の駆動基準位相を今回入力された駆動基準位相
に置き換え、最新の駆動基準位相を適宜の信号で出力す
る。
【0078】また別に、スレーブ制御部3では、各スレ
ーブ制御部3と対応する駆動手段Mによって駆動されて
いる版胴PCの版胴信号出力部7の出力する版胴信号
と、この駆動手段Mに連結されているエンコーダー6の
出力パルス信号(パルス信号及びZ相パルス信号)がフ
ィードバック信号受信部38に入力され、フィードバッ
ク信号受信部38に入力されたエンコーダー6の出力パ
ルス信号は、位相補正信号出力部43、仮想フィードバ
ック位相信号出力部37及びフィードバック速度信号出
力部39でそれぞれ次のように処理される。
【0079】(位相補正信号出力部43の処理の説明)
位相補正信号出力部43は、前記したように位相補正値
出力部42から入力された位相補正値をエンコーダー6
がk回転して出力するパルス信号の総数から減算した値
k×Ye−Xn(但し、k=1、2、3・・・N)を計
数する値として自ら設定しており、版胴信号出力部7が
出力する版胴信号出力後にエンコーダー6が出力する第
1回目のZ相パルス信号の入力によって、エンコーダー
6が出力するパルス信号の計数を開始し、このパルス信
号を次の式のものだけ計数完了するごとに、位相補正信
号を出力する。
【0080】 k×Ye−Xn (但し、k=1、2、3・・・N) つまり、位相補正信号出力部43は、版胴信号出力後に
エンコーダー6が出力するZ相パルス信号を、エンコー
ダー6が出力するパルス信号(Ye−Xn)個分だけ遅
らせた位相補正信号(これを表現をかえて説明すると、
版胴信号出力後にエンコーダー6が出力するZ相パルス
信号を、エンコーダー6が出力するパルス信号Xn個分
だけ早めた位相補正信号)を出力する。計数する値が
「0」である場合、スレーブ制御部3では、位相補正信
号の出力のタイミングがエンコーダー6のZ相パルス信
号の出力のタイミングと一致する。
【0081】なお、版胴信号出力部7が出力する版胴信
号は、版胴PCの1回転に対し駆動手段MがN回転する
相違に基づく各版胴PC間の制御開始時の位相のずれを
防止するためのものであるから、始動にともなう最先の
版胴信号のみを有効とし、他の版胴信号を無効にして取
り扱っても、同様の同期制御が可能である。但し、この
場合は、前記位相補正信号出力部43が計数する値とし
て自ら設定する値を、エンコーダー6が1回転して出力
するパルス信号の総数Yeから位相補正値Xnを減算し
た値(Ye−Xn)とし、版胴信号出力部7が出力する
最先の版胴信号出力後にエンコーダー6が出力する第1
回目のZ相パルス信号の入力によって、エンコーダー6
が出力するパルス信号の計数を開始し、このパルス信号
を前記設定数(Ye−Xn)だけ計数完了した時点で位
相補正信号を出力し、以後、位相補正信号出力部43が
版胴信号にかかわりなく、Z相パルス信号が入力される
たびごとにエンコーダー6の出力するパルス信号の計数
を行い、(Ye−Xn)だけ計数した時点で位相補正信
号を出力するようにする。
【0082】また、この場合、後に説明する位相補正信
号の積算値のクリアーは、位相補正信号の積算値が所定
数に成るたびに行われるようにする。位相補正信号の積
算値がクリアーされる所定数は、前記位相設定部16に
おける第2マスターパルス信号の積算値をクリアーする
場合と同様に、版胴PCの回転数と駆動手段Mの回転数
の比率に基づいて定められている。すなわち、例えば、
版胴PCが1回転する間に駆動手段Mが4回転するとき
は前記所定数は「4」であり、版胴PCが1回転する間
に駆動手段Mが2回転するときは前記所定数は「2」で
ある。このように、最先の版胴信号のみ有効とする制御
では、仮想フィードバック位相信号出力部37への版胴
信号の入力は必要ない。
【0083】(仮想フィードバック位相信号出力部37
の処理の説明)仮想フィードバック位相信号出力部37
は、エンコーダー6の出力するパルス信号及び位相補正
信号出力部43の出力する位相補正信号を積算し、その
積算値を駆動手段の回転位相値として適宜の信号で出力
する。この仮想フィードバック位相信号出力部37の積
算において、パルス信号の積算値は位相補正信号でクリ
アーされ、位相補正信号の積算値は版胴信号出力部7が
出力する版胴信号出力後に位相補正信号出力部43が出
力する第1回目の位相補正信号でクリアーされる。
【0084】(フィードバック速度信号出力部39の処
理の説明)また、フィードバック速度信号出力部39
は、エンコーダー6の出力するパルス信号を積算すると
ともに、制御電文をスレーブネットワーク接続部31が
受信するたびに、そのときの積算値をY4、その直前の
制御電文受信時の積算値をY3、マスター制御部1が制
御電文を送信する予め定められた時間間隔をTとして、
次の演算により、駆動手段Mの回転速度に比例する値S
2を求め、この値S2に相応するアナログ信号を駆動速
度信号として出力する。
【0085】S2=(Y4−Y3)/T なお、フィードバック速度信号出力部39のパルス信号
の積算値がZ相パルス信号によってリセットされること
により、Y3>Y4となりS2<0の場合が生じるが、
その場合は、次の演算によりS2を求める。
【0086】S2=(Ye+Y4−Y3)/T Yeは、前記したとおりエンコーダー6が1回転して出
力するパルス信号の総数、つまり前後2つのZ相パルス
信号が出力される間に出力されるエンコーダー6のパル
ス信号出力数であり、前記第2マスターパルス信号が出
力されるのに必要な第1マスターパルス信号の出力数Y
mと同数であり、予め定められた値である。
【0087】(モータードライバー41による駆動手段
Mの駆動電力の補正の説明)更に、スレーブ制御部3で
は、制御電文をスレーブネットワーク接続部31が受信
するたびに、モータードライバー41から駆動手段Mへ
の駆動電源が補正される。この詳細は次の通りである。
【0088】制御電文をスレーブネットワーク接続部3
1が受信するたびに、前述したように駆動基準位相信号
出力部33が駆動基準位相信号を出力する。この駆動基
準位相信号は、位相偏差検出部34に入力される。ま
た、位相偏差検出部34には、仮想フィードバック位相
信号出力部37が出力する仮想フィードバック位相信号
によって、駆動手段Mの実際の回転位相を位相補正値で
補正した仮想フィードバック位相が入力されている。
【0089】位相偏差検出部34は、駆動基準位相信号
が入力されるごとに、駆動基準位相信号と仮想フィード
バック位相信号とから駆動基準位相と駆動手段Mの仮想
フィードバック位相との偏差を求め、求められた偏差を
位相偏差信号出力部35である積分アンプに対して出力
する。これにより、位相偏差信号出力部35は、入力さ
れた前記偏差に相応するアナログ信号を位相偏差信号と
して出力する。
【0090】そして、前記駆動基準速度信号は、第1速
度信号補正部36で位相偏差信号によって補正されて第
1補正速度信号とされ、ついで第2速度信号補正部40
でフィードバック速度信号によって補正されて第2補正
速度信号とされる。そして第2補正速度信号がモーター
ドライバー41に入力される。
【0091】第2補正速度信号が入力されたモータード
ライバー41は、駆動手段Mに供給する駆動電力を第2
補正速度信号に整合するように補正する。
【0092】以上のように、この実施の形態では、版胴
が1回転するときに駆動手段がN(Nは自然数)回転す
る複数の印刷機構を有するとともに、これら各印刷機構
を順次通過する連続紙に印刷画像を印刷可能な輪転機に
おいて、版胴PCの1回転に対し駆動手段MがN回転す
る相違に基づく各版胴PC間の制御開始時の位相のずれ
を防止し、かつ適宜の基準、例えば折畳みユニットFD
による連続紙Wの切断位置を基準とし、この切断位置と
整合する印刷画像を連続紙W上に得るための回転位相に
対する当該版胴PCの常態における回転位相のずれを予
め調べ、このずれを駆動手段Mの回転量に置き換え、さ
らにエンコーダー6のパルス信号の数に直した数値を位
相補正値として定め、この位相補正値によって、版胴P
Cを駆動している各駆動手段Mの実際の回転位相を補正
して仮想フィードバック位相とし、この仮想フィードバ
ック位相を駆動基準位相に整合するよう同期制御するこ
とにより、各駆動手段Mによって駆動される版胴PCを
整合した印刷画像を得るための回転位相で同期回転する
ことができる。
【0093】以上記載のとおりであり、この実施の形態
によって、駆動手段の1回転に対する版胴の回転が1/
N(Nは自然数)回転の印刷機構の駆動手段の同期制御
を、版胴PCと駆動手段Mとの回転の相違に基づく各版
胴PC間の制御開始時の位相のずれを防止するととも
に、極めて正確に行うことが可能となる。また、駆動手
段の同期回転を短時間で安定させることができるように
なる。さらに、これらの効果が相乗して、版胴の回転が
安定し、版胴の回転位相のずれによる印刷不良などの損
紙を低減することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、次
のような効果がある。
【0095】印刷画像を予め定めた基準に対して整合さ
せるための当該版胴の回転位相をこの回転位相に対応す
る駆動手段の回転位相に置き換え、この整合させるため
の駆動手段の回転位相と駆動手段の回転位相のずれ、
つまり駆動手段の回転量の差を、第1パルス信号の出
力数に直して補正値として設定し、この状態で、駆動基
準設定部を作動させて基準速度と基準位相からなる駆動
基準を出力させ、各駆動手段を基準速度で回転を開始さ
せ、各駆動手段が回転をすると、フィードバック信号出
力部が駆動手段の角変位量に比例する第1パルス信号と
駆動手段の1回転ごとに第2パルス信号とを出力し、か
つ駆動手段によって版胴が回転させられて、その1回転
ごとに版胴信号出力部が版胴信号を出力し、制御部で
は、第1パルス信号と第2パルス信号と版胴信号に基づ
いて各駆動手段の回転位相を前記補正値分だけずらして
その仮想フィードバック位相とし、駆動基準位相と各駆
動手段の仮想フィードバック位相とを同期させるように
制御して、各版胴の回転を同期させるため、版胴の1回
転に対し駆動手段がN回転する相違に基づく各版胴間の
制御開始時の位相のずれを防止するとともに、駆動手段
の同期制御を極めて正確に行うことが可能となり、ま
た、駆動手段の同期回転を短時間で安定させることがで
きるようになり、さらに、これらの効果が相乗して、版
胴の回転が安定し、版胴の回転位相のずれによる印刷不
良などの損紙を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における輪転機の説明図である。
【図2】実施の形態におけるマスター制御部の説明図で
ある。
【図3】実施の形態におけるスレーブ制御部の説明図で
ある。
【図4】実施の形態における管理範囲指定電文と応答電
文の説明図である。
【図5】実施の形態における位相補正値の制御電文と応
答電文の説明図である。
【図6】実施の形態における速度設定部と位相設定部の
積算値の制御電文の説明図である。
【符号の説明】
M 駆動手段 GT 伝動手段 PC 版胴 1 マスター制御部 3 制御部(スレーブ制御部) 5 ネットワークライン 6 フィードバック信号出力部(エンコーダー) 7 版胴信号出力部 13 駆動基準設定部 31 駆動基準受信部(スレーブネットワーク接続部) 32 駆動基準速度信号出力部 33 駆動基準位相信号出力部 34 位相偏差検出部 35 位相偏差信号出力部 36 信号補正部(第1速度信号補正部) 37 仮想フィードバック位相信号出力部 38 フィードバック信号受信部 39 フィードバック速度信号出力部 40 信号補正部(第2速度信号補正部) 41 モータードライバー 42 位相補正値出力部 43 位相補正信号出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 33/08 B41F 13/00 B41F 13/12 B41F 33/14 H02P 5/52

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ個別の駆動手段で駆動され、か
    つ版胴が1回転するときに前記駆動手段がN(但し、N
    は自然数)回転する複数の印刷機構を有するとともに、
    各駆動手段を制御する制御部が設けられ、これら各印刷
    機構を順次通過する連続紙に、予め定めた基準に対して
    整合するよう印刷画像を印刷可能な輪転機において、 前記版胴の1回転ごとに版胴信号を出力する版胴信号出
    力部と、 前記駆動手段の回転にともなって角変位量に比例する第
    1パルス信号と前記駆動手段の1回転ごとに第2パルス
    信号を出力するフィードバック信号出力部と、 基準速度と基準位相からなる駆動基準を設定する駆動基
    準設定部と、 が設けられるとともに、 前記制御部が、 印刷画像を予め定めた基準に対して整合させるための当
    該版胴の回転位相をこの回転位相に対応する駆動手段の
    回転位相に置き換え、この整合させるための駆動手段の
    回転位相と駆動手段の回転位相とのずれを、第1パル
    ス信号の出力数に直して補正値として設定するととも
    に、各駆動手段ごとに予め定めた回転数に対応する第1
    パルス信号の総出力数と前記補正値に基づく信号を出力
    し、当該出力信号と第1パルス信号とに基づいて仮想フ
    ィードバック位相を定め、駆動基準位相と各駆動手段の
    仮想フィードバック位相とを同期させるように制御し
    て、各版胴の回転を同期させることを特徴とした輪転機
    の同期制御装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ個別の駆動手段で駆動され、か
    つ版胴が1回転するときに前記駆動手段がN(但し、N
    は自然数)回転する複数の印刷機構を有するとともに、
    各駆動手段を制御する制御部が設けられ、これら各印刷
    機構を順次通過する連続紙に、予め定めた基準に対して
    整合するよう印刷画像を印刷可能な輪転機において、 前記版胴の1回転ごとに版胴信号を出力する版胴信号出
    力部と、 前記駆動手段の回転にともなって角変位量に比例する第
    1パルス信号と前記駆動手段の1回転ごとに第2パルス
    信号を出力するフィードバック信号出力部と、 第3パルス信号及び第4パルス信号によって基準速度と
    基準位相からなる駆動基準を設定するとともに、前記第
    3パルス信号に対する前記第4パルス信号の出力タイミ
    ングが前記第1パルス信号に対する前記第2パルス信号
    の出力タイミングと等しく設けられた駆動基準設定部
    と、 が設けられるとともに、 前記制御部に、 フィードバック位相を補正する位相補正値を出力する位
    相補正値出力部と、 前記駆動基準設定部から与えられる駆動基準に基づく駆
    動基準速度信号を出力する駆動基準速度信号出力部及び
    駆動基準位相信号を出力する駆動基準位相信号出力部
    と、 前記第1パルス信号に基づく駆動手段のフィードバック
    速度信号を出力するフィードバック速度信号出力部及び
    前記第1パルス信号と前記第2パルス信号と前記版胴信
    号とに基づく前記駆動手段のフィードバック位相を前記
    位相補正値で補正した仮想フィードバック回転位相信号
    を出力する仮想フィードバック位相信号出力部とを有
    し、 前記制御部が、 前記駆動基準速度信号を前記駆動基準位相と前記仮想フ
    ィードバック回転位相の偏差に係る信号及び前記フィー
    ドバック速度信号で補正した制御信号を生成し、この制
    御信号で印刷機構の駆動を制御することを特徴とした輪
    転機の同期制御装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ個別の駆動手段で駆動され、か
    つ版胴が1回転するときに前記駆動手段がN(但し、N
    は自然数)回転する複数の印刷機構を有するとともに、
    各駆動手段を制御する制御部が設けられ、これら各印刷
    機構を順次通過する連続紙に、予め定めた基準に対して
    整合するよう印刷画像を印刷可能な輪転機において、 前記版胴の1回転ごとに版胴信号を出力する版胴信号出
    力部と、 前記駆動手段の回転にともなって角変位量に比例する第
    1パルス信号と前記駆動手段の1回転ごとに第2パルス
    信号を出力するフィードバック信号出力部と、 第3パルス信号及び第4パルス信号によって基準速度と
    基準位相からなる駆動基準を設定するとともに、前記第
    3パルス信号に対する前記第4パルス信号の出力タイミ
    ングが前記第1パルス信号に対する前記第2パルス信号
    の出力タイミングと等しく設けられた駆動基準設定部
    と、 が設けられるとともに、 前記制御部に、 駆動基準を受信する駆動基準受信部と、 該駆動基準受信部で受信した駆動基準に基づく駆動基準
    速度に係る信号を出力する駆動基準速度信号出力部と、 前記駆動基準受信部で受信した駆動基準に基づく駆動基
    準位相に係る信号を出力する駆動基準位相信号出力部
    と、 前記フィードバック信号出力部の出力信号と前記版胴信
    号出力部の出力信号を受信するフィードバック信号受信
    部と、 該フィードバック信号受信部で受信した第1パルス信号
    に基づく駆動手段のフィードバック速度に係る信号を出
    力するフィードバック速度信号出力部と、 前記フィードバック信号受信部で受信した前記第1パル
    ス信号と前記第2パルス信号と前記版胴信号とに基づく
    前記駆動手段のフィードバック位相を補正する位相補正
    信号を出力する位相補正信号出力部と、 前記フィードバック位相を位相補正信号で補正した仮想
    フィードバック位相信号を出力する仮想フィードバック
    位相信号出力部と、 前記駆動基準位相信号と前記仮想フィードバック位相信
    号との位相偏差を検出する位相偏差検出部と、 該位相偏差検出部が検出した位相偏差に係る信号を出力
    する位相偏差信号出力部と、 前記位相偏差信号出力部の出力及び前記フィードバック
    速度信号出力部の出力を基に前記駆動基準速度信号を補
    正し、補正制御信号を生成する信号補正部とを備え、 前記制御部が、 前記信号補正部から出力される補正制御信号により、モ
    ータードライバーを介して印刷機構の駆動手段を制御す
    ることを特徴とした輪転機の同期制御装置。
  4. 【請求項4】 前記フィードバック信号出力部がZ相付
    きインクリメンタルエンコーダーであり、前記版胴信号
    出力部が版胴の1回転ごとに予め定めた被検部を検出し
    て信号を出力する検出手段であることを特徴とした請求
    項1〜3のいずれかに記載の輪転機の同期制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、マスター制御部に従属す
    るスレーブ制御部であり、マスター制御部が駆動基準速
    度と駆動基準位相を含む駆動基準を設定して送信可能に
    構成されていることを特徴とした請求項1〜4のいずれ
    かに記載の輪転機の同期制御装置。
  6. 【請求項6】 前記マスター制御部とスレーブ制御部と
    が、それぞれネットワークラインで接続されていること
    を特徴とする請求項5記載の輪転機の同期制御装置。
  7. 【請求項7】 前記マスター制御部に、 輪転機を稼働操作するに要する情報などを入力する入力
    操作部と、 該入力操作部から入力された情報を処理して他の構成部
    を動作させるとともに、前記スレーブ制御部との信号の
    送受信を管理する処理部と、 フィードバック位相を補正するための値を記憶する記憶
    部と、 駆動基準位相と駆動基準速度とを設定する駆動基準設定
    部とを有することを特徴とした請求項5又は請求項6に
    記載の輪転機の同期制御装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動基準設定部は、 第3パルス信号に相当する第1マスターパルス信号とこ
    の第1マスターパルス信号の予め定められた所定数の出
    力が完了するたびに第4パルス信号に相当する第2マス
    ターパルス信号を出力するマスターパルス信号出力部
    と、 前記第1マスターパルス信号に基づいて駆動基準速度を
    設定する速度設定部と、 前記第1マスターパルス信号及び前記第2マスターパル
    ス信号に基づいて駆動基準位相を設定する位相設定部と
    を有することを特徴とした請求項7に記載の輪転機の同
    期制御装置。
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