JP4188499B2 - シャフトレス輪転機の同期制御装置 - Google Patents

シャフトレス輪転機の同期制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシャフトレス輪転機の同期制御装置に関し、シャフトレス新聞輪転機等、複数のモータによって回転駆動される複数の機械軸の相互の位相(角度)を一定の関係に保持するように、前記複数のモータを電気的に同期制御する場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
新聞は、複数の印刷機で複数の紙にそれぞれ印刷したものを重ね合わせた後に裁断して、初めて製品の形になる。この裁断時には、印刷した各ページの頭を合わせなくてはならない。このため、従来の新聞輪転機では、印刷機相互間を機械シャフトで連結することによってページ間の同期をとっていた。
【0003】
これに対し、近年では、ページ間の同期を機械シャフトではなく電気制御によってとるシャフトレス輪転機を採用して、輪転機の軽量化を果たしている。更に、両面4色印刷が可能なシャフトレス4Hi輪転機では、1ページに4色印刷を行う際の同期も電気制御により行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
複数の印刷機を電気的に同期制御するには、各々の印刷機の機械軸の位置(角度)を知る必要がある。そこで、この機械軸の位置を高精度且つ遅れなく検出するために、機械軸にインクリメンタリ形のロータリエンコーダを取り付け、このロータリエンコーダから出力されるパルスをカウントして機械軸の現在位置を検出するという方法が用いられている。
【0005】
インクリメンタリ形のロータリエンコーダでは機械軸の絶対位置を知ることができないが、印刷運転を開始する前に印刷機を空転させ、機械軸の周方向の一箇所に設けた被検出部を検出する原点近接スイッチの検出信号やロータリエンコーダから出力されるZ相パルスにより機械軸の原点を検出すれば、それ以後のロータリエンコーダから出力されるパルス(A相、B相)をカウントすることによって機械軸の位置(角度)を知ることは容易である。
【0006】
そして、印刷機を空転させて機械軸の原点を検出した後は、然るべき位置(レジスタ位置という)まで機械軸を回転させて待機させる。レジスタ位置は、各印刷機の配置や紙のパスコースの長さによって印刷機毎に決まっている。印刷機を空転させてからレジスタ位置で待機させるまでの動作を原点合わせという。
【0007】
連動運転前には、このような原点合わせが必要であるため、版を交換する度に印刷機を停止する必要がある。つまり、連動運転中に何れかの印刷機の版を交換するためには、当該印刷機だけが連動運転から抜け出たり、途中から連動運転に参加したりすることができなければならないが、現在のシステムでは連動運転前に原点合わせが必要なことから、途中から連動運転に参加することは不可能である。要約すると、現在の技術における問題点は、次の2点である。
【0008】
▲1▼ 連動運転前に原点合わせが必要である。
▲2▼ 印刷機を、他の印刷機の連動運転に途中から参加させることができない。
【0009】
従って、本発明は上記の問題点に鑑み、印刷機を、他の印刷機の連動運転に途中から参加させることができるシャフトレス輪転機の同期制御装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明のシャフトレス輪転機の同期制御装置は、複数のモータ(10,11,12)によって回転駆動されるシャフトレス輪転機の複数の印刷機(1,2,3)の第1機械軸(16,17,18)の回転に応じた検出パルスを出力する複数のロータリエンコーダ(26,27,28)と、
基準となる実際の又は仮想の第2機械軸の回転に応じた基準パルスを出力する手段とを有し、
前記検出パルスと前記基準パルスとの差である偏差カウント値を求めるとともに、この偏差カウント値に応じた補正速度を所定の速度指令に加えて修正速度指令を求め、この修正速度指令に基づいて前記モータ(10,11,12)をそれぞれ速度制御するシャフトレス輪転機の同期制御装置において、
前記複数の印刷機のうちの何れかの印刷機(1)を、同期引き込みして、その他の印刷機(2,3)の連動運転に途中から参加させるに際し、
この連動運転に途中から参加させる印刷機(1)の第1機械軸(16)の回転に応じた前記検出パルスをカウントし、且つ、このカウント値を前記第1機械軸(16)の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、前記第2機械軸の原点が検出されたときの前記カウント値を見て前記第1機械軸(16)の検出側位置を求め、この検出側位置をレジスタ位置にするように前記偏差カウント値を補正する、
または、前記基準パルスをカウントし、且つ、このカウント値を前記第2機械軸の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、前記連動運転に途中から参加させる印刷機(1)の第1機械軸(16)の原点が検出されたときの前記カウント値を見て基準側位置を求め、この基準側位置を前記レジスタ位置に対応する位置にするように前記偏差カウント値を補正するよう構成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の形態の構成を示すブロック図、図2は図1に示す位置決めコントローラの構成を示すブロック図、図3及び図4は前記位置決めコントローラの動作説明図である。
【0013】
図1に示すように、シャフトレス輪転機の複数の印刷機1,2,3に対して複数の位置決めコントローラ4,5,6がそれぞれ設けられており、これらの位置決めコントローラ4,5,6には、全体コントローラ25から速度指令Vが出力されるようになっている。
【0014】
位置決めコントローラ4,5,6では、基準パルスPK 、基準原点パルスPKO、検出パルスPD 及び検出原点パルスPDOに基づき、同期位相制御を行うように速度指令Vを修正して修正速度指令VS を求め、この修正速度指令VS をサーボドライバ7,8,9に出力する(詳細後述)。
【0015】
サーボドライバ7,8,9では、検出パルスPD からサーボモータ10,11,12の回転速度を求め、このモータ回転速度が修正速度指令VS となるようにモータ電流IM を制御する。モータ10,11,12は、ギヤ比が1/3〜1/4の減速ギヤ13,14,15及び機械軸16,17,18を介して、印刷機1,2,3のシリンダ(印刷するための版が巻いてあるロール)1a,2a,3aをそれぞれ回転駆動する。
【0016】
シリンダ1a,2a,3aの機械軸16,17,18には、それぞれの原点(周方向の一点)を規定するために周方向の一箇所に被検出部19,20,21が設けられている。一方、機械軸16,17,18の近傍には、原点近接スイッチ22,23,24が設けられている。これらの原点近接スイッチ22,23,24では、被検出部19,20,21が機械軸16,17,18とともに1回転して原点近接スイッチ22,23,24と対向する毎に、検出原点パルスPDOを位置決めコントローラ4,5,6へ出力する。
【0017】
また、モータ4,5,6の回転軸にはインクリメンタリ形のロータリエンコーダ26,27,28が直結されている。これらのロータリエンコーダ26,27,28からは、モータ4,5,6の回転、ひいては機械軸1b,2b,3bの回転に応じた検出パルスPD (A相パルスPDA、B相パルスPDB、Z相パルスPDZ)を位置決めコントローラ4,5,6及びサーボドライバ7,8,9へ出力する。
【0018】
なお、モータ4,5,6と機械軸16,17,18との間には減速ギヤ13,14,15が介設されているため、この減速ギヤ13,14,15のギヤ比(例えば1/4)に応じて、原点近接スイッチ22,23,24から検出原点パルスPDOが出力される時間間隔の方が、ロータリエンコーダ26,27,28からZ相パルスPDZが出力される時間間隔よりも長くなる(図3参照)。
【0019】
一方、位置決めコントローラ4,5,6に入力される上記の基準パルスPK は、基準となる図示しない機械のサーボモータ(例えば折機が速度一定制御されているような場合には同折機のサーボモータ)に備えたインクリメンタリ形のロータリエンコーダから出力される検出パルス(A相パルスPKA、B相パルスPKB、Z相パルスPKZ)とする。また、上記の基準原点パルスPKOは、基準となる図示しない機械の機械軸の原点を検出する原点近接スイッチから出力される検出原点パルスとする。或いは、全体コントローラ25等にパルス発振器を備え、このパルス発振器から、基準パルスPK (A相パルスPKA、B相パルスPKB、Z相パルスPKZ)や基準原点パルスPKOに相当するパルスを出力するようにしてもよい。なお、前者の場合には基準側の機械軸が折機等の実際の機械軸となり、後者の場合には基準側の機械軸がパルス発振器による仮想的な機械軸となる。
【0020】
ここで、位置決めコントローラ4,5,6について詳細に説明する。なお、位置決めコントローラ4,5,6の構成は同一であるため、ここでは位置決めコントローラ4を例に挙げて図2に基づき説明する。
【0021】
図2に示すように、位置決めコントローラ4は、加算部31、逓倍部32,33、カウンタ34,35、偏差カウンタ36、誤差補正部37、桁数変換部38、PI演算部39、誤差検出部40,41及び位置記憶部42,43を有している。
【0022】
位置決めコントローラ4に入力された基準パルスPK (A相パルスPKA、B相パルスPKB)と検出パルスPD (A相パルスPDA、B相パルスPDB)は、逓倍部32,33でそれぞれ逓倍された後、偏差カウンタ36とカウンタ34,35とに入力される。逓倍部32,33では、制御精度向上のために90度位相差の2信号を4逓倍する。
【0023】
アップ・ダウンカウンタである偏差カウンタ36では、基準パルスPK 及び検出パルスPD をアップ・ダウンカウントすることにより、基準パルスPK と検出パルスPD との差である偏差カウント値Cを求め、この偏差カウント値Cを誤差補正部37へ出力する。
【0024】
この偏差カウント値Cは、基準側の実際の又は仮想的な機械軸と検出側の機械軸16の位相(角度)が一定の関係に保持されていれば、即ち、検出側の機械軸16がレジスタ位置に保持されていればゼロとなるが、基準側の機械軸と検出側の機械軸16の位相(角度)にずれが生じたときには、この位相のずれに応じた値となる。従って、この偏差カウント値Cに基づき、加算部31で速度指令Vを補正して修正速度指令VS を求め、この修正速度指令VS に基づいてモータ10,11,12の速度調整(加速又は減速)を行うことにより、上記位相のずれを補正することができる。
【0025】
また、誤差補正部37では、偏差カウンタ36から入力した偏差カウント値Cを、誤差検出部40,41から入力した基準カウント誤差値CKG及び検出カウント誤差値CDG、又は、位置記憶部42,43から入力した検出側位置CA 及び基準側位置CB に基づいて補正し、この補正偏差カウント値CH を桁数変換部38へ出力する。
【0026】
桁数変換部38では、誤差補正部37から入力した補正偏差カウント値CH に対して桁数変換を行い、この桁数変換後の補正偏差カウント値CHHをPI演算部39へ出力する。誤差補正部37からの出力値は桁数が大きいため、桁数変換部38では、この桁長をPI演算部39でPI演算し易いように減らす。
【0027】
PI演算部39では、桁数変換部38から入力した補正偏差カウント値CHHをPI(比例積分)演算して補正速度VH を求め、この補正速度VH を加算部31へ出力する。
【0028】
加算部31では、PI演算部39から入力した補正速度VH を速度指令Vに加えて(加算又は減算して)修正速度指令VS を求め、この修正速度指令VS をサーボドライバ7(図1参照)へ出力する。
【0029】
一方、カウンタ34,35は入力パルスをカウントし続ける単なるカウンタであり、カウンタ34では、基準パルスPK (A相パルスPKA、B相パルスPKB)をカウントし続けて、このカウント値を誤差検出部40及び位置記憶部42へ出力し、カウンタ35では、検出パルスPD (A相パルスPDA、B相パルスPDB)をカウントし続けて、このカウント値を誤差検出部41及び位置記憶部43へ出力する。
【0030】
誤差検出部40では、基準原点パルスPKOを入力した後に最初に基準パルスPK (Z相パルスPKZ)を入力する毎に、即ち、基準側の機械軸の原点を検出をする毎に、カウンタ34から入力したカウント値をゼロクリアして鋸歯状の波形を得るようになっている(図3参照)。そして、誤差検出部40では、基準側のロータリエンコーダ或いはパルス発振器が正常な状態における基準パルスPK (A相パルスPKA、B相パルスPKB)のカウント値、即ち、基準側の機械軸の原点を検出をしてから次に同原点を検出するまでの間のカウント値を基準パルス規定値として予め記憶しており、この基準パルス規定値と上記カウント値とを、基準原点パルスPKOを入力した後に最初に基準パルスPK (Z相パルスPKZ)を入力する毎に比較して、両者の差を求め、この差を基準カウント誤差値CKGとして誤差補正部37へ出力する。
【0031】
つまり、基準側のロータリエンコーダ或いはパルス発振器が正常なときには、基準パルス規定値とカウント値とが等しくなるため、基準カウント誤差値CKGはゼロとなるが、前記ロータリエンコーダ或いはパルス発振器にノイズ混入やパルス欠け等の不具合があったときには、基準パルス規定値とカウント値とに差が生じるため、基準カウント誤差値CKGは上記不具合に応じた正負の値となる。
【0032】
従って、誤差補正部37において、この基準カウント誤差値CKGに基づき偏差カウント値Cを補正すれば、このときの偏差カウント値Cに含まれている上記不具合の影響(誤差成分)を取り除くことができる。
【0033】
同様に、誤差検出部41では、検出原点パルスPDOを入力した後に最初に検出パルスPD (Z相パルスPDZ)を入力する毎に、即ち、検出側の機械軸16の原点を検出をする毎に、カウンタ35から入力したカウント値をゼロクリアして鋸歯状の波形を得るようになっている(図3参照)。そして、誤差検出部41では、ロータリエンコーダ26(図1参照)が正常な状態における検出パルスPD (A相パルスPDA、B相パルスPDB)のカウント値、即ち、検出側の機械軸16の原点を検出をしてから次に同原点を検出するまでの間のカウント値を検出パルス規定値として予め記憶しており、この検出パルス規定値と上記カウント値とを、検出原点パルスPDOを入力した後に最初に検出パルスPD (Z相パルスPDZ)を入力する毎に比較して、両者の差を求め、この差を検出カウント誤差値CDGとして誤差補正部37へ出力する。
【0034】
つまり、ロータリエンコーダ26が正常なときには、検出パルス規定値とカウント値とが等しくなるため、検出カウント誤差値CDGはゼロとなるが、ロータリエンコーダ26にノイズ混入やパルス欠け等の不具合があったときには、検出パルス規定値とカウント値とに差が生じるため、検出カウント誤差値CDGは上記不具合に応じた正負の値となる。
【0035】
従って、誤差補正部37において、この検出カウント誤差値CDGに基づき偏差カウント値Cを補正すれば、このときの偏差カウント値Cに含まれている上記不具合の影響(誤差成分)を取り除くことができる。
【0036】
そして、更に、本位置決めコントローラ4には、印刷機1を、他の印刷機2,3の連動運転に途中から参加させることができるようにするため、位置記憶部42,43を備えている。
【0037】
これらの位置記憶部42,43では、基準側の実際の又は仮想的な機械軸の位置と、検出側の機械軸16の位置とを記憶する。つまり、それぞれの機械軸の原点が所定位置(原点近接スイッチを設けた位置)を通過したときに、互いの、即ち、基準側は検出側のカウント値、検出側は基準側のカウント値を見にいけば、相手の位置が分かり、相手の位置が分かれば同期引き込みをすることができる。
【0038】
そこで、図3に例示したように、位置記憶部43では、検出原点パルスPDOを入力した後に最初に検出パルスPD (Z相パルスPDZ)を入力する毎に、即ち、検出側の機械軸16の原点を検出をする毎に、カウンタ35から入力したカウント値をゼロクリアして鋸歯状の波形を得るようになっている。そして、位置記憶部43では、基準原点パルスPKOを入力した後に最初に基準パルスPK (Z相パルスPKZ)を入力したときに、即ち、基準側の機械軸の原点を検出をしたときに、検出パルスPD のカウント値を見て、このときのカウント値CA を記憶し、このカウント値を検出側位置CA として誤差補正部37へ出力する。
【0039】
その結果、この検出側位置(カウント値)CA を、レジスタ位置(即ちレジスタ位置を表す所定のカウント値)RA にするように補正が行われて、印刷機1が同期引き込みされる。
【0040】
つまり、誤差補正部37では、検出側位置CA に基づき偏差カウント値Cを補正して補正偏差カウント値CH を求め、桁数変換部38では、この補正偏差カウント値CH を桁数変換して補正偏差カウント値CHHを求め、PI演算部39では、この補正偏差カウント値CHHをPI演算して補正速度VH を求める。そして、加算部31では、この補正速度VH を速度指令Vに加えて(加算又は減算して)、修正速度指令VS を求める。
【0041】
そして、この修正速度指令VS に基づいて印刷機1のシリンダ1a(機械軸16)の回転速度が加速又は減速されることにより、ついには、図4に示すように、基準側の機械軸の原点が検出されたときに、検出側の機械軸16はレジスタ位置RA となる。かくして、印刷機1は同期引き込みされる。
【0042】
また、位置記憶部42では、検出原点パルスPDOを入力した後に最初に検出パルスPD (Z相パルスPDZ)を入力する毎に、即ち、検出側の機械軸16の原点を検出をする毎に、カウンタ34から入力したカウント値をゼロクリアして鋸歯状の波形を得るようになっている。そして、位置記憶部42では、検出原点パルスPDOを入力した後に最初に検出パルスPD (Z相パルスPDZ)を入力したときに、即ち、検出側の機械軸16の原点を検出したときに、基準パルスPK のカウント値を見て、このときのカウント値を基準側位置CB として誤差補正部37へ出力する。
【0043】
その結果、この基準側位置(カウント値)CB を、レジスタ位置に対応する位置(即ちレジスタ位置に対応する位置を表す所定のカウント値)RB にするように補正が行われて、印刷機1が同期引き込みされる。
【0044】
つまり、誤差補正部37では、基準側位置CB に基づき偏差カウント値Cを補正して補正偏差カウント値CH を求め、桁数変換部38では、この補正偏差カウント値CH を桁数変換して補正偏差カウント値CHHを求め、PI演算部39では、この補正偏差カウント値CHHをPI演算して補正速度VH を求める。そして、加算部31では、この補正速度VH を速度指令Vに加えて(加算又は減算して)、修正速度指令VS を求める。
【0045】
そして、この修正速度指令VS に基づいて印刷機1のシリンダ1a(機械軸16)の回転速度が加速又は減速されることにより、ついには、図4に示すように、検出側の機械軸16の原点が検出されたときに、基準側の機械軸はレジスタ位置に対応する位置RB となる。勿論、このとき、基準側の機械軸の原点が検出されたときの検出側の機械軸16の位置は、レジスタ位置RA となる。かくして、印刷機1は同期引き込みされる。
【0046】
なお、上記では、位置記憶部42,43の両方を用いて同期引き込み制御を行うようになうようにしているが、これに限定するものではなく、位置記憶部42,43の何れか一方だけを用いて同期引き込み制御を行うようにしてもよい。
【0047】
また、上記では、印刷機1の同期引き込みについて説明したが、勿論、印刷機2,3の同期引き込みも、印刷機1の場合と同様に行うことができる。
【0048】
以上のように、本実施の形態の同期制御装置によれば、検出パルスPD をカウントし、且つ、このカウント値を検出側の機械軸16,17又は18の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、基準側の機械軸の原点が検出されたときの前記カウント値を見て検出側位置CA を求め、この検出側位置CA をレジスタ位置RA にするように偏差カウント値Cを補正する、
または、基準パルスPK をカウントし、且つ、このカウント値を基準側の機械軸の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、検出側の機械軸16,17又は18の原点が検出されたときの前記カウント値を見て基準側位置CB を求め、この基準側位置CB をレジスタ位置に対応する位置RB にするように偏差カウント値Cを補正することにより、印刷機1,2,3の同期引き込みが可能である。
【0049】
このため、印刷機1,2,3の連動運転を行う前に原点合わせを行う必要がなく、効率よく印刷機1,2,3を運転することができる。即ち、印刷開始前に原点合わせを行うために数十秒の準備時間を要することは操業のデメリットであるが、かかるデメリットを解消して効率よく印刷を行うことができる。
【0050】
また、何れかの印刷機を、他の印刷機の連動運転に途中から参加させることができる。例えば、印刷機2,3が連動運転中でも、この連動運転に途中から印刷機1を参加させることができる。読者サービスのために各新聞社とも地方版に力を入れており、地方版は細分化され、数千部単位でしか印刷されない。このため、版を交換する度に印刷機の運転を停止していたのでは稼働率が上がらない。
【0051】
これに対し、本実施の形態では、連動運転中に1台の印刷機だけが連動運転から抜け出たり、途中から他の印刷機の連動運転に参加したりすることができるため、次のような効果が得られる。
【0052】
▲1▼ 前の版の印刷中に次の版を装着しておくことができる。
▲2▼ 印刷機停止→版掛け→印刷機再始動の時間と損紙とを省くことができる。
【0053】
また、同期制御装置に既に検出パルスや基準パルスのカウント誤差を検出する機能を備えている場合には、原点通過の瞬間の互いの角度(位置)を記憶して補正する機能を追加すればよく、本発明の同期制御装置の実現が容易である。
【0054】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態と共に具体的に説明したように、本発明の同期制御装置によれば、複数のモータ(10,11,12)によって回転駆動されるシャフトレス輪転機の複数の印刷機(1,2,3)の第1機械軸(16,17,18)の回転に応じた検出パルスを出力する複数のロータリエンコーダ(26,27,28)と、基準となる実際の又は仮想の第2機械軸の回転に応じた基準パルスを出力する手段とを有し、前記検出パルスと前記基準パルスとの差である偏差カウント値を求めるとともに、この偏差カウント値に応じた補正速度を所定の速度指令に加えて修正速度指令を求め、この修正速度指令に基づいて前記モータ(10,11,12)をそれぞれ速度制御するシャフトレス輪転機の同期制御装置において、
前記複数の印刷機のうちの何れかの印刷機(1)を、同期引き込みして、その他の印刷機(2,3)の連動運転に途中から参加させるに際し、
この連動運転に途中から参加させる印刷機(1)の第1機械軸(16)の回転に応じた前記検出パルスをカウントし、且つ、このカウント値を前記第1機械軸(16)の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、前記第2機械軸の原点が検出されたときの前記カウント値を見て前記第1機械軸(16)の検出側位置を求め、この検出側位置をレジスタ位置にするように前記偏差カウント値を補正する、
または、前記基準パルスをカウントし、且つ、このカウント値を前記第2機械軸の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、前記連動運転に途中から参加させる印刷機(1)の第1機械軸(16)の原点が検出されたときの前記カウント値を見て基準側位置を求め、この基準側位置を前記レジスタ位置に対応する位置にするように前記偏差カウント値を補正するよう構成したことにより、複数の印刷機の同期引き込みが可能である。
【0055】
このため、複数の印刷機の連動運転を行う前に原点合わせを行う必要がなく、また、連動運転中に1台の印刷機だけが連動運転から抜け出たり、途中から他の印刷機の連動運転に参加させたりすることができる。従って、複数の印刷機を効率よく運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す位置決めコントローラの構成を示すブロック図である。
【図3】前記位置決めコントローラの動作説明図である。
【図4】前記位置決めコントローラの動作説明図である。
【符号の説明】
1,2,3 印刷機
1a,2a,3a シリンダ
4,5,6 位置決めコントローラ
7,8,9 サーボドライバ
10,11,12 サーボモータ
13,14,15 減速ギヤ
16,17,18 機械軸
19,20,21 被検出部
22,23,24 原点近接スイッチ
25 全体コントローラ
25,26,27 ロータリエンコーダ
31 加算部
32,33 逓倍部
34,35 カウンタ
36 偏差カウンタ
37 誤差補正部
38 桁数変換部
39 PI演算部
40,41 誤差検出部
42,43 位置記憶部

Claims (1)

  1. 複数のモータ(10,11,12)によって回転駆動されるシャフトレス輪転機の複数の印刷機(1,2,3)の第1機械軸(16,17,18)の回転に応じた検出パルスを出力する複数のロータリエンコーダ(26,27,28)と、
    基準となる実際の又は仮想の第2機械軸の回転に応じた基準パルスを出力する手段とを有し、
    前記検出パルスと前記基準パルスとの差である偏差カウント値を求めるとともに、この偏差カウント値に応じた補正速度を所定の速度指令に加えて修正速度指令を求め、この修正速度指令に基づいて前記モータ(10,11,12)をそれぞれ速度制御するシャフトレス輪転機の同期制御装置において、
    前記複数の印刷機のうちの何れかの印刷機(1)を、同期引き込みして、その他の印刷機(2,3)の連動運転に途中から参加させるに際し、
    この連動運転に途中から参加させる印刷機(1)の第1機械軸(16)の回転に応じた前記検出パルスをカウントし、且つ、このカウント値を前記第1機械軸(16)の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、前記第2機械軸の原点が検出されたときの前記カウント値を見て前記第1機械軸(16)の検出側位置を求め、この検出側位置をレジスタ位置にするように前記偏差カウント値を補正する、
    または、前記基準パルスをカウントし、且つ、このカウント値を前記第2機械軸の原点を検出する毎にゼロクリアするとともに、前記連動運転に途中から参加させる印刷機(1)の第1機械軸(16)の原点が検出されたときの前記カウント値を見て基準側位置を求め、この基準側位置を前記レジスタ位置に対応する位置にするように前記偏差カウント値を補正するよう構成したことを特徴とするシャフトレス輪転機の同期制御装置。
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