JP3399790B2 - 周波数ホッピング送信方法及びその装置 - Google Patents

周波数ホッピング送信方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数ホッピング
送信方法及びその装置、特に周波数ホッピング通信の同
期捕捉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、無線通信の分野において、ス
ペクトラム拡散通信方式が検討されている。スペクトラ
ム拡散通信方式には直接拡散(以下、これを単にDSと
いう)方式と周波数ホッピング方式とがある。この周波
数ホッピング方式ではデータ信号を変調する搬送波の周
波数を次々と切り替えていくことにより、通信を行うも
のである。この周波数ホッピング方式を利用した無線装
置においては、通信のECCM性(耐妨害性)が確保で
きるので、この周波数ホッピング無線装置は各分野で利
用されている。
【0003】周波数ホッピング方式には、高速周波数ホ
ッピング通信方式(以下、これをF−FHという)と低
速周波数ホッピング通信方式(以下、これをS−FHと
いう)とがある。F−FH方式においては、伝送信号の
シンボルレートより高速に周波数をホッピングさせ、同
一シンボルの信号を複数の周波数チャネルで伝送する。
S−FH方式においては、1回の周波数ホッピングで複
数のシンボルの信号を伝送する。近年、低周波数帯での
周波数ホッピング高速データ伝送においては、F−FH
方式を用いると周波数ホッピングによる1波当たりの占
有帯域幅が大きく増加する。これに対して、S−SH方
式では、周波数ホッピングによる1波当たりの占有帯域
幅が小さくて済む。
【0004】周波数ホッピング無線装置は、一般的に、
周波数ホッピング通信開始時に拡散符号の同期捕捉が送
受信間で必要となる。このため、従来より以下に示すよ
うな拡散符号同期捕捉手段が採用されている。
【0005】従来の拡散符号同期捕捉方式として、F−
FHマッチドフィルタ方式がある。この方式において
は、遅延線及びフィルタ、SAWフィルタ並びに広帯域
周波数弁別器(例えば、F検波器、FFTアナライザ、
タイムドメインアナライザなどがある)等により、搬送
波の周波数をホッピングして得られるホッピングパター
ンを検出する。そして、このホッピングパターンと規定
のホッピングパターンとのマッチングを相関器等により
検出して、送受信間の拡散符号同期を捕捉する方式であ
る。
【0006】また、周波数ホッピングサーチ方式があ
る。この方式においては、周波数ホッピング受信装置側
でホッピングタイミングを1/2ホッピングレート(1
周波数に滞在する時間)でホッピングタイミングをシフ
トしながら、送信装置側のホッピングタイミングと合致
させる方式である。
【0007】また、送受信機間で内部時刻の補正を行う
ことにより送受信機間の拡散符号の同期捕捉する方式と
して、相対時刻同期捕捉方式がある。この方式において
は、周波数ホッピング送受信機の内部には、それぞれ、
OCXO等の高安定クロック源が内蔵されており、電源
投入時には送受信機の内部時刻が同時にリセットされ
る。このため、送受信機間の相対的な時刻の差が保持さ
れる。また、通信時にビット同期信号等を送受信するこ
とにより、周波数ホッピング送信機に対して周波数ホッ
ピング受信機の内部時刻の補正を行い、送受信間での内
部時刻の差を維持している。そして、内部時刻の補正を
行う他の方式として、絶対時刻同期捕捉方式があり、特
開平7−183828号公報に記載されたものがある。
この方式においては、周波数ホッピング送受信機にはそ
れぞれGPS受信機等の基準クロック発信源が内蔵され
ており、これらの発信源が外部のGPS時刻等により補
正されて拡散符号の時刻同期が捕捉される。
【0008】また、直接拡散同期捕捉方式として、特開
昭62−23643号公報及び特開平7−046169
号公報に記載されたものがある。この方式においては、
周波数ホッピング通信開始時に、先ず、周波数ホッピン
グ送信装置からDS信号を送信する。そして、受信装置
側でDS信号の送受信間での同期捕捉としてDS符号の
相関性を検出し、相関が高い場合には、相関性を検出し
た時をトリガーとして送受信装置で周波数ホッピングを
行う。この方式においては、EECM性が良好である。
【0009】また、S−FH方式における高速周波数ホ
ッピング同期捕捉方式として、特開昭59−00575
8号公報及び特開平7−107011号公報に記載され
たものがある。この方式においては、周波数ホッピング
通信開始時に周波数ホッピング送信装置により高速にホ
ッピングする同期捕捉信号を送信し、受信装置において
短時間で周波数ホッピング符号同期を捕捉させる。
【0010】また、固定同期捕捉方式として、例えば、
特開平7−250040号公報、特開平8−18168
1号公報に記載されたものがある。この方式において
は、周波数ホッピング通信開始時に無線装置が自動的に
同期捕捉信号を送信して同期捕捉を行う。即ち、この同
期捕捉信号は、周波数ホッピング送受信間で予め決定し
た固定の周波数初期チャネルで送受信される。また、同
期捕捉信号は、ユニークワード(以下、これをUWとい
う)及び符号同期信号(例えば、拡散符号初期値等)を
有する。そして、周波数ホッピング受信装置で相関タイ
ミングを考慮しながらUW又は符号同期信号をトリガー
として、周波数ホッピングを開始する方式である。
【0011】例えば、この固定同期捕捉方式を用いた周
波数ホッピング送受信装置として、特開平8ー1816
81号公報に記載された周波数ホッピング送受信装置の
ブロック図を図5に示す。図5において、周波数ホッピ
ング送受信装置は、無線ネットワークを構成するネット
ワーク番号及び無線端末自体を認識する無線端末番号を
登録する番号登録部80と、この番号登録部80で登録
されたネットワーク番号が入力されてパターン番号を算
出するパターン番号算出部82と、このパターン番号算
出部82により算出されたパターン番号に対応するチャ
ネル及びその周波数ホッピングを確定する周波数ホッピ
ング制御部84と、周波数ホッピング制御部84へのチ
ャネル設定を制御すると共にデータ送受信の許可等の制
御を行う無線制御部86と、番号登録部80から無線端
末番号が入力され受信状態でネットワーク番号に基づい
た周波数ホッピングパターンから自己宛のデータフレー
ムか否かを判断する無線端末番号確認部88と、受信時
のフレーム抜け及びフレームエラー発生の有無を検出し
て無線制御部86に通知する受信エラーフレーム検出部
90と、受信時の所定以上の電界強度によりフレーム中
の同期捕捉信号を検出するための受信電界強度検出部
(同期捕捉信号検出部)92と、無線制御部86の許可
制御によりデータ送受信を行うための端末装置94と、
指示されたチャネルに設定されて、その送受信を行う無
線送受信部96とを有する。
【0012】なお、受信エラーフレーム検出部90にて
検出するデータフレームには、動作開始時及び非同期時
に初期チャネルを用いて送受信される同期捕捉を行って
る状態(以下、この状態を同期非確立状態という)のデ
ータフレームと、通常の周波数ホッピングにより送受信
される同期捕捉が終った状態(以下、この状態を同期確
立状態という)のデータフレームとがある。
【0013】次に、この従来例の動作について説明す
る。番号登録部80がネットワーク番号と無線端末番号
とを記憶しており、電源投入時に無線端末番号が無線端
末番号確認部88に入力される。ネットワーク番号はパ
ターン番号算出部82に入力されてパターン番号が算出
される。このパターン番号により周波数ホッピングホッ
ピング制御部84が該当する周波数ホッピングパターン
と初期チャネルとを確定して無線送受信部96に設定す
る。なお、この初期チャネルは同期捕捉時では同定され
ている。そして、電源投入時に初期チャネルとネットワ
ーク番号とが設定される。周波数ホッピング受信装置で
は、無線受信部96及び受信電界検出部92により同期
非確立状態のデータフレームの信号を受信し検出する
と、無線制御部86が初期チャネルを無線受信部96に
設定するように指示し、このデータフレームを無線制御
部86を介してデータ端末装置94に送出する。そし
て、データ端末装置94でデータ設定が完了した際に無
線制御部86がデータ端末装置94にデータ送信の許可
を送出する。
【0014】この許可でデータ端末装置94が応答を返
送する場合、無線制御部86の制御により無線送受信部
96が次の周波数ホッピングへ移行して前回のデータに
対する返答の返送を繰り返し、データ端末装置94から
データを必要に応じて送出する。なお、送信を行わない
場合、無線制御部86の制御により受信待機状態に設定
される。このとき、周波数ホッピングチャネルの設定中
の時間(滞在時間)を固定とし、予め定めた周期毎に、
無線送受信部96でのチャネルを変更する。この変更の
滞在時間内で、同期確立状態のデータのやりとりを行
い、通常のデータ伝送が行われる。
【0015】一方、周波数ホッピング送受信装置が何ら
かの理由により非同期になった場合には、周波数ホッピ
ング受信装置において受信エラーフレーム検出部90で
エラーフレームを検出してエラーをカウントする。この
カウントが所定値を超えた場合、カウントアップ(キャ
リーアウト)情報を無線制御部86に送出して周波数ホ
ッピング同期をリセットし初期チャネルに設定される。
即ち、同期捕捉状態に設定される。
【0016】1つの受信装置で周波数ホッピング同期が
リセットされると、その無線装置がリセットする際に同
期非確立状態のデータフレームを送信し、正常に周波数
ホッピングしている送信装置及び同一通信系の他の受信
装置がこれを受信するか、又は数フレームに渡り正常な
周波数ホッピング通信が妨害されて、通信系内の全ての
無線装置が初期チャネルに設定される。
【0017】受信フレームエラーにより非同期を検出し
た送受信装置が同期非確立状態のデータフレームを送信
することにより周波数ホッピング通信系全ての送受信装
置が初期チャネルに移行されて通信系の周波数ホッピン
グ同期が捕捉される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
周波数ホッピング方式には以下に示す問題点がある。即
ち、先ず固定同期捕捉方式以外の全ての従来技術におい
ては、同期捕捉信号送信時のホッピング周期とデータ信
号送信時のホッピング周期とは、同一である。このた
め、同期捕捉時のホッピング周期が短く周波数切り替え
速度が速いので、受信側で同期捕捉信号を受信するのに
時間がかかってしまうか、又は同期捕捉がとれないとい
う問題点がある。
【0019】また、固定同期捕捉方式においては、同期
捕捉時のホッピング周期は固定である。このため、送信
チャネルに妨害信号が存在した場合、同期捕捉がとれな
くなってしまうという問題点がある。また、送信チャネ
ルに妨害信号が存在して、通信相手から一定時間応答が
ない場合、タイムアウトエラーとしてエラー検出してい
たが、この方式ではエラー検出に時間がかかってしま
う。
【0020】また、上述の全ての従来技術において、周
波数ホッピング通信中には途中加入信号を検出すること
ができないという問題点がある。例えば、新規に加入す
る無線装置が存在しても、この無線装置による途中加入
信号を他の無線装置が検出することができなかった。こ
のため、新規加入する装置が他の無線装置と同期捕捉す
ることができなかった。
【0021】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の第1目的は、周波数
ホッピング通信の同期捕捉時に、迅速確実に、同期捕捉
ができる周波数ホッピング送信方法及びその装置を提供
することにある。
【0022】また、本発明の第2目的は、周波数ホッピ
ング通信の同期捕捉時に、送信チャネルに妨害信号が存
在する場合でも同期捕捉を行うことができる周波数ホッ
ピング送信方法及びその装置を提供することにある。
【0023】また、本発明の第3目的は、周波数ホッピ
ング送信させている場合に、途中加入信号を検出した場
合、途中加入信号を検出して同期捕捉を行うことができ
る周波数ホッピング送信方法及びその装置を提供するこ
とにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係る周波数ホッピング送信方
法は、データ信号を送信する送信チャネルを所定ホッピ
ング周期でホッピングさせて周波数ホッピング通信を行
う周波数ホッピング送信方法において、前記周波数ホッ
ピング通信の同期捕捉時に、前記データ信号送信時のホ
ッピング周期より十分長い周期で、前のプリフレーム送
信周波数、内部時刻によるプリフレーム送信周波数、後
のプリフレーム送信周波数に前記送信チャネルをホッピ
ングさせて同期捕捉信号を送信するものである。
【0025】第2の発明に係る周波数ホッピング送信方
法は、データ信号を送信する送信チャネルを所定ホッピ
ング周期でホッピングさせて周波数ホッピング通信を行
う周波数ホッピング送信方法において、前記周波数ホッ
ピング通信の同期捕捉時に、前記データ信号の送信時の
ホッピング周期より十分長い周期で、前のプリフレーム
送信周波数、内部時刻によるプリフレーム送信周波数、
後のプリフレーム送信周波数に前記送信チャネルをホッ
ピングさせて同期捕捉信号を送信すると共に、前記周波
数ホッピング通信の同期捕捉時に、前記送信チャネルに
妨害信号が存在する場合、この妨害信号を検出して前記
送信チャネルをホッピングさせるものである。
【0026】第3の発明に係る周波数ホッピング送信方
法は、データ信号を送信する送信チャネルを所定ホッピ
ング周期でホッピングさせてデータホッピング送信を行
う周波数ホッピング送信方法において、前記データホッ
ピング送信の同期捕捉時に、前記データ信号の送信時の
ホッピング周期より十分長い周期で、前のプリフレーム
送信周波数、内部時刻によるプリフレーム送信周波数、
後のプリフレーム送信周波数に前記送信チャネルをホッ
ピングさせて同期捕捉信号を同期捕捉ホッピング送信す
ると共に、途中加入要求信号が検出された場合には、前
記データホッピング送信から前記同期捕捉ホッピング送
信に切り替えるものである。
【0027】第4の発明に係る周波数ホッピング送信装
置は、データ信号を送信する送信チャネルを所定ホッピ
ング周期でホッピングさせて周波数ホッピング通信を行
う周波数ホッピング送信装置において、前記周波数ホッ
ピング通信の同期捕捉時には、前記データ信号の送信時
のホッピング周期より十分長い周期で、前のプリフレー
ム送信周波数、内部時刻によるプリフレーム送信周波
数、後のプリフレーム送信周波数に前記送信チャネルを
ホッピングさせる同期捕捉ホッピング制御手段を有する
ものである。
【0028】第5の発明に係る周波数ホッピング送信装
置は、データ信号を送信する送信チャネルを所定ホッピ
ング周期でホッピングさせて周波数ホッピング通信を行
う周波数ホッピング送信装置において、前記周波数ホッ
ピング通信の同期捕捉時には、前記データ信号の送信時
のホッピング周期より十分長い周期で、前のプリフレー
ム送信周波数、内部時刻によるプリフレーム送信周波
数、後のプリフレーム送信周波数に前記送信チャネルを
ホッピングさせる同期捕捉ホッピング制御手段と、前記
周波数ホッピング通信の同期捕捉時に、前記送信チャネ
ルに妨害信号が存在した場合、この妨害信号を検出する
妨害信号検出手段と、前記妨害信号を検出した場合、妨
害時送信チャネルをホッピングさせる前記妨害時送信チ
ャネル切り替え手段と、を有するものである。
【0029】第6の発明に係る周波数ホッピング送信装
置は、データ信号を送信する送信チャネルを所定ホッピ
ング周期でホッピングさせてデータホッピング送信を行
う周波数ホッピング送信装置において、前記データホッ
ピング送信の同期捕捉時には、前記データ信号の送信時
のホッピング周期より十分長い周期で、前のプリフレー
ム送信周波数、内部時刻によるプリフレーム送信周波
数、後のプリフレーム送信周波数に前記送信チャネルを
同期捕捉ホッピング送信させる同期捕捉ホッピング制御
手段と、途中加入要求信号が検出された場合、この途中
加入要求信号を検出する途中加入検出手段と、前記途中
加入要求信号を検出したら、前記データホッピング送信
から前記同期捕捉ホッピング送信に切り替える同期捕捉
切り替え手段と、を有するものである。
【0030】第7の発明に係る周波数ホッピング送信装
置は、請求項4、5又は6に記載の前記同期捕捉時の送
信チャネルが、同期捕捉信号を2フレーム以上連続して
送信するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0032】実施の形態1.図1は実施の形態1である
周波数ホッピング送受信装置を示すものであり、図1に
おいて、周波数ホッピング送受信装置は、送受信装置外
部からのデータ信号の送受信、誤り訂正、インターリー
ブ及び周波数ホッピングガードビットの付加、伝送速度
へのレート変換、終話信号の検出及び生成並びに超ホッ
プフレームの生成を行うデータ処理部2を有する。な
お、超ホップフレームとは情報データを含まないシステ
ムフレームである。また、周波数ホッピング送受信装置
は、送信時及び受信待機時にて、それぞれ、同期捕捉信
号の生成及び同期捕捉信号の検出を行い、受信時ではビ
ット同期の位相差補正信号等により内部クロックオフセ
ット信号の生成を行う同期捕捉制御部4と、無線出力の
ための送信信号をIF変調信号に変換する変調部6と、
送信信号を周波数変換するためのミキサ8,10と、送
信信号において不要信号を除去し信号レベル増幅のため
のRFフィルタ付きのアンプ12,14と、送受信方路
切り替えのためのRFスイッチ16と、RF信号を誘
導、輻射し内部回路とのインピーダンスマッチングをと
る整合機能を持つ空中線部18と、IF変調受信信号を
ベースバンド信号に変換すると共に、ビット同期の検出
を行いデータ復調を行う復調部20と、ミキサ10の出
力よりRF信号の検出を行うキャリアデイテクタ22と
を有する。また、周波数ホッピング送受信装置は、無線
装置内部時刻の生成を行うと共に他の無線装置との時刻
オフセットを制御する時刻制御部24と、通常のデータ
信号送受信時の出力チャネルによるホッピングパターン
と、このパターンに対応する所定のホッピング周波数を
制御するデータホッピング制御部(以下、これをスロー
ホッピング制御部を略して、S−FH制御部という)2
6と、同期捕捉時の出力チャネルによるホッピングパタ
ーンと、このパターンに対応するホッピング周波数を制
御する同期捕捉ホッピング制御部(以下、これを超スロ
ーホッピング制御部を略して、SS−FH制御部とい
う)28とを有する。
【0033】この同期捕捉時のホッピング周波数はSー
FH制御部26で制御された所定ホッピング周波数より
十分に長い。また、周波数ホッピング送受信装置は、S
−FH制御部26又はSS−FH制御部28により制御
されて発生した周波数ホッピングパターンに対応してチ
ャネルをホッピングさせることにより、RFキャリア信
号を発生させる周波数ホッピングシンセサイザ30を有
する。送信装置及び受信装置における周波数ホッピング
シンセサイザ30の出力チャネルをそれぞれ送信チャネ
ル、受信チャネルという。
【0034】なお、データ処理部2には、出力チャネル
に存在する途中加入信号を検出する途中加入信号検出部
32と、出力チャネルに存在する妨害信号を検出する妨
害信号検出部34とが内蔵されている。途中加入信号検
出部32により、途中加入信号を検出した場合、周波数
ホッピングシンセサイザ30で行う周波数ホッピングの
制御をSーFH制御部26からSSーFH制御部28に
切り替えてホッピングさせる同期捕捉切り替え部36が
データ処理部2に内蔵されている。また、同期捕捉時に
おいて、妨害信号検出部34により、出力チャネルに妨
害信号が検出された場合、出力チャネルをホッピングさ
せる妨害時チャネル切り替え部38がデータ処理部2に
内蔵されている。
【0035】このように構成された周波数ホッピング送
受信装置を使用して周波数ホッピング通信を行う方法を
以下に説明する。先ず、通常のデータ信号に関するホッ
ピングパターンをS−FH制御部26、同期捕捉時の同
期捕捉信号に関するホッピングパターンをSS−FH制
御部28、送受信装置の時刻情報を時刻制御部24に設
定する。そして、送信装置では同期捕捉信号送信を行
い、一方受信装置では受信待機状態となる。
【0036】同期捕捉信号の送信時においては、チャネ
ルの空界状況をキャリアデイテクタ22にて判定し、空
界状況がクリアでなければ、それを示すビジー信号を無
線装置の外部に出力する。そして、空界状況がクリアで
あれば、同期捕捉制御部4にて生成されるUWデータを
含む同期捕捉情報信号をデータ処理部2を介して変調部
3でIF変調信号に変調させる。なお、この同期捕捉時
においては、同期捕捉情報信号は2フレーム以上連送す
ることが好ましい。一方、時刻制御部24にて制御され
る時刻情報に基づき、SS−FH制御部28で制御され
て、周波数ホッピングシンセサイザ30により送信チャ
ネルを十分に長い周期で切り替えながら、ホッピングし
て同期捕捉ホッピング信号を作成する。なお、周波数ホ
ッピングシンセサイザの送信チャネルに妨害信号が存在
するか否かを妨害信号検出部34により調べる。そし
て、妨害信号検出部34により妨害信号を検出したら、
妨害時チャネル切り替え部38により送信チャネルをホ
ッピングさせて別の送信チャネルに切り替える。そし
て、同期捕捉ホッピング信号と同期捕捉情報信号とをミ
キサ8にてミキシングし同期捕捉信号を得る。なお、ミ
キサ8では周波数変換用の帯域幅に制限をつけている。
そして、RFフィルタ付きアンプ12で不要信号を除去
し同期捕捉信号を増幅させる。そして、この同期捕捉信
号をRFスイッチ16を介して、空中線18で送信す
る。
【0037】受信時においては、送信装置から同期捕捉
信号を受信するまでは、受信待機状態にされている。そ
して、送信装置から送信された同期捕捉信号を、空中線
18で受信し、そして、RFスイッチ16、RFフィル
タ付きアンプ14を介してミキサ10に到達する。一
方、時刻制御部24にて制御される時刻情報に基づき、
SS−FH制御部28で制御された周波数ホッピングパ
ターンに従い、周波数ホッピングシンセサイザ30によ
り受信チャネルを十分に長い周期で切り替えながら、ホ
ッピングして同期捕捉ホッピング信号を作成する。この
同期捕捉ホッピング信号は、送信装置におけるSS−F
H制御部30にて発生させるものと同一である。
【0038】本実施の形態においては、周波数ホッピン
グ通信の同期捕捉時に、データ信号の送信時のホッピン
グ周期より十分長い周期で、送信チャネルをホッピング
させている。このため、同期捕捉時の送信チャネルのホ
ッピングの変化はデータ信号送信時のホッピング変化よ
りも十分に遅いので、受信装置側では同期捕捉信号を確
実に受信することができる。
【0039】受信時においても送信時と同様に、同期捕
捉時に周波数ホッピングシンセサイザのチャネルに妨害
信号が存在するか否かを妨害信号検出部34により調べ
る。そして、妨害信号を検出したら、妨害時チャネル切
り替え部38により受信チャネルをホッピングさせて別
の受信チャネルに切り替える。そして、ミキサ10に
て、同期捕捉ホッピング信号と同期捕捉信号とをミキシ
ングして、同期捕捉情報信号が得られる。この同期捕捉
情報信号は、復調部20にて復調されて、変調信号から
ベースバンド信号に変換される。その後、ビット同期を
捕捉して同期捕捉情報信号をデータ処理部2を介して同
期捕捉制御部4に出力する。この同期捕捉制御部4で
は、ベースバンド信号である同期捕捉情報信号を受信す
ると、時刻制御部24に対して送信側の時刻とのオフセ
ットの修正登録を行い、この修正登録から内部クロック
オフセット信号の生成を行う。そして、同期捕捉制御部
4は、この内部クロックオフセット信号を時刻制御部に
出力する。そうすると、内部クロックオフセット信号か
ら同期捕捉が行われたと判断できる所定の時間経過後
に、送受信装置の周波数ホッピングシンセサイザ30
は、SS−FH制御部28からSーFH制御部26に切
り替えられる。このS−FH制御部26で制御されて生
成されるホッピングパターンに従い、データ信号の送受
信を行い、通常の周波数ホッピング通信に移行される。
【0040】本実施の形態においては、周波数ホッピン
グ通信の同期捕捉時に送信チャネルに妨害信号が存在す
る場合、この信号を妨害信号検出部34により、妨害信
号の存在を検出する。この妨害信号を検出した後は、妨
害時チャネル切り替え部38により、送信チャネルをホ
ッピングさせて別の送信チャネルに切り替える。このた
め、送信チャネルに妨害信号をうけても同期捕捉を行う
ことができる。
【0041】通常の周波数ホッピング通信のデータ信号
の送信時においては、データ処理部2により超ホップフ
レームを作成して送信している。この超ホップフレーム
の出力タイミングに合わせて途中加入信号検出部32に
より、送信チャネルを検索して途中加入信号が存在する
か否かを調べる。そして、途中加入信号が存在した場
合、同期捕捉切り替え部36により周波数ホッピングシ
ンセサイザ30による周波数ホッピングの制御をSーF
H制御部26からSSーFH制御部28に切り替える。
そして、送信装置においては、同期捕捉信号を送信する
状態になる。そして、途中加入信号を受信装置で受信す
れば、受信待機状態となる。
【0042】また、通常の周波数ホッピング通信の受信
時においても、データ処理部2により超ホップフレーム
を作成する。この超ホップフレームの出力タイミングに
合わせて途中加入信号検出部32により、受信チャネル
を検索して途中加入信号が存在するか否かを調べる、そ
して、途中加入信号が存在した場合、同期捕捉切り替え
部36により周波数ホッピングシンセサイザ30による
周波数ホッピングの制御をSーFH制御部26からSS
ーFH制御部28に切り替える。そして、受信装置にお
いては、同期捕捉信号を受信する受信待機状態となる。
【0043】本実施の形態においては、途中加入信号を
検出した場合、送信装置においては、同期捕捉切り替え
部36によりデータホッピング送信から同期捕捉ホッピ
ング送信に切り替えられ、同期捕捉送信が行われる。こ
のため、新規加入する装置が存在する場合、この装置に
よる途中加入信号が検出されれば、途中加入信号を検出
した装置では、同期捕捉ホッピング送信に切り替えられ
るので、同期捕捉が行える。
【0044】周波数ホッピング通信の終了時には、送信
装置から終話信号として、データ信号の最後に終話の情
報を付加するか、又は終話信号としてシステムフレーム
データを送信する。この終話信号を受信装置で受信した
場合には、受信装置は受信待機状態に移行する。また、
ビット同期エラー回数が所定回数を超えて、同期タイム
エラーを検出した場合にも、受信待機状態に移行する。
【0045】本発明の実施の形態1である周波数ホッピ
ング送受信装置においては、周波数ホッピング通信の同
期捕捉時に、データ信号の送信時のホッピング周期より
十分長い周期で、送信チャネルをホッピングさせてい
る。このため、同期捕捉時の送信チャネルのホッピング
の変化はデータ信号送信時のホッピング変化よりも十分
に遅いので、受信装置側では同期捕捉信号を確実に受信
することができ、従来技術と比較して同期捕捉にかかる
時間が短くなる。
【0046】また、同期捕捉時においては、1つの送信
チャネルで同期捕捉信号を少なくとも2フレーム以上連
送しており、送信チャネルのホッピングタイミングで少
なくても1フレームの同期捕捉信号が確実に受信され
る。このため、一層迅速に同期捕捉して通常のデータホ
ッピング送信に移行することができる。
【0047】また、周波数ホッピング通信の同期捕捉時
に送信チャネルに妨害信号が存在する場合、この信号を
妨害信号検出部34により、妨害信号の存在が検出され
る。このため、送信エラーを即時に検出することができ
る。この妨害信号を検出した後は、妨害時チャネル切り
替え部38により、送信チャネルをホッピングさせて別
の送信チャネルに切り替える。このため、送信チャネル
に妨害信号をうけても即時に送信エラー対応ができ、同
期捕捉を行うことができる。なお、周波数ホッピング通
信の同期捕捉時に受信チャネルに妨害信号が存在する場
合においても、受信チャネルをホッピングさせて別の受
信チャネルに切り替えるので、妨害信号をうけても即時
に受信エラー対応ができ、同期捕捉を行うことができ
る。
【0048】また、途中加入信号が検出された場合、送
信装置においては、同期捕捉切り替え部36によりデー
タホッピング送信から同期捕捉ホッピング送信に切り替
えられ、同期捕捉送信が行われる。このため、新規加入
する装置が存在する場合、この装置による途中加入信号
が検出されれば、途中加入信号を検出した装置では、同
期捕捉ホッピング送信に切り替えられるので、同期捕捉
が行える。また、これらの送受信装置においては、途中
加入信号を外部に出力して他の無線装置に知らせること
ができるので、同期エラーとなった装置が存在する場合
に対しても、この装置による途中加入信号が他の装置で
検出されれば、途中加入信号を検出した装置は同期捕捉
状態に切り替えられる。このため、同期エラーとなった
装置が同期捕捉を行うことができる。
【0049】また、送信側から終話信号を送信して、受
信側で検出されると、受信装置が周波数ホッピング通信
モードから受信待機状態に速やかに切り替えられるの
で、次回の通信において、同期捕捉信号を受信できる同
期捕捉体制を迅速に整えることができる。
【0050】また、ビット同期の位相補正信号によりホ
ッピングタイミンングの補正を行うので、固定同期捕捉
方式と比較して、ノイズ、妨害、CDMAによる誤動作
を少なくすることができる。
【0051】また、通常のデータ信号の送受信時では、
送受信間の内部時刻のずれを位相オフセットとして検出
し、この位相オフセットにより周波数ホッピング同期を
補正するので、連続したデータの送受信を実施すること
ができる。また、制御データ通信等の短いスループット
時間が必要なデータ信号の送受信を行うことができる。
【0052】なお、実施の形態1においては、連続デー
タ送受信モードの終了信号により受信待機状態に移行す
ることにより、連続したデータ信号の送受信を実施する
ことができる。また、連続データ送受信モードの終了信
号を受信すると、迅速に受信待機状態に移行されるの
で、高速スループット性が達成される。図2は、本発明
の実施の形態1における同期捕捉方式の一例を示す図で
ある。図において、縦軸は周波数を示しており、横軸は
時刻を示している。なお、横軸に示す値は各信号にかか
る時間を示している。プリアンブル同期信号として、B
TR信号,UW1信号,UW1信号がある。BTR信号
は126bitで、無線機同期捕捉信号である。UW1
信号は32bitで、プリフレーム開始制御コード信号
である。UW1信号は32bitで、受信待機時におけ
るプリフレーム周波数遷移制御コード信号である。各信
号が遷移する周波数には、Fn,Fn−1,Fn+1が
ある。周波数Fnは、送信機の内部時刻によるプリフレ
ーム周波数である。周波数Fn−1は、1分前のプリフ
レーム送信周波数である。周波数Fn+1は、1分後の
プリフレーム送信周波数である。
【0053】同期捕捉時においては、受信待機モードで
BTR信号及びUW1信号からなるプリアンブル同期信
号が、1分周期の超スローホッピングにて切り替わる。
この同期捕捉時では、スクランブル及びインターリーブ
が行われない。プレストゥトーク押下による送信モード
では、図2に示すシーケンスでプリアンブル同期信号を
送信する。UW1信号受信時では、プリフレーム周波数
を次の周波数に切り替え、8ms間固定する。そして、
この8ms間に入感がなければ、元の時刻周期に戻る。
そして、受信機は、周波数Fn又は周波数Fn−1にあ
るUW1信号を受信すると、周波数Fn+1受信状態と
なり、そのプリフレーム周波数をPN発生器の初期値と
して、通常のFH通信を開始する。そして、FH通信の
第1番目のTMSF信号の時刻データはマスター無線機
との通信時における時刻設定にのみ使用する。周波数F
xnは上記初期値から開始するFH通信の第n番目のF
H周波数である。なお、TMSF信号、SCSF信号、
STSF信号はFH通信時に送受信される信号である。
そして、FH通信時では、インターリーブは行われない
が、スクランブルが行われる。
【0054】この同期捕捉方式により、プルアンブル長
が短縮され、回線のスループットが向上する。なお、F
H−CDMAへの拡張は各系ごとにUW1信号を変更す
ることにより、回線分割を行う。
【0055】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2である周波数ホッピング送受信装置を示すものでり、
図3において、図1と同一構成要素には同一符号を付し
てその詳細な説明は省略する。図3に示す周波数ホッピ
ング送受信装置において、図1で示した周波数ホッピン
グ送受信装置と異なる点は、受信装置において、周波数
ホッピングシンセサイザ40、ミキサ42、復調部44
が追加されている点にある。
【0056】本発明の実施の形態2である周波数ホッピ
ング送受信装置においては、送信側で1つの送信チャネ
ルで周波数ホッピングさせて同期捕捉信号を送信する。
そして、受信側では、受信した同期捕捉信号を2つの周
波数ホッピングシンセサイザ30,40のチャネルによ
りホッピング信号を作成し、これらのホッピング信号を
それぞれミキサ10,42で受信同期捕捉信号とミキシ
ングする。その後、これらのミキシングされた同期信号
はそれぞれ復調部20,44で復調されて、変調信号か
らベースバンド信号に変換される。
【0057】本実施の形態においては、実施の形態1で
得られた効果に加えて、以下に示すような効果が得られ
る。即ち、受信装置で周波数ホッピングシンセサイザ、
ミキサ及び復調部が2つあり、2つの受信チャネルで発
生するホッピングパターンによる同期捕捉ホッピング信
号で同期捕捉を行っている。このため、受信側では2つ
のチャネルからホッピングパターンを発生させているの
で、送信側のホッピングパターンに対して、一方の受信
チャネルで同期捕捉を行うことができなくても、他方の
受信チャネルで同期捕捉を行うことができる。また、周
波数ホッピング通信系で時刻が大きくずれて同期捕捉信
号が複数個連送しても、2つの受信チャネルで同期捕捉
を行うので、同期捕捉信号を受信することができる。
【0058】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3である周波数ホッピング送受信装置を示すものでり、
図4において、図1と同一構成要素には同一符号を付し
てその詳細な説明は省略する。図4に示す周波数ホッピ
ング送受信装置において、図1に示す周波数ホッピング
送受信装置と異なる点は、S−FH制御部26及びSS
−FH制御部28がなく、その代わりに、S−FH制御
とSS−FH制御との機能を共に備えた周波数ホッピン
グ制御部50が追加されている点にある。
【0059】実施の形態3に係る周波数ホッピング送受
信装置においては、実施の形態1である周波数ホッピン
グ送受信装置において得られた効果に加えて、以下に示
す効果を得ることができる。即ち、周波数ホッピング制
御部50が通常のデータ信号の出力チャネルをホッピン
グさせるS−FH制御と同期捕捉信号の出力チャネルを
ホッピングさせるSS−FH制御との機能を備えてお
り、1つの周波数ホッピング制御部で同期捕捉信号及び
データ信号の送受信を行うことができる。このため、実
施の形態1である周波数ホッピング周波数送受信装置に
比べて、装置の小型化を図ることができる。
【0060】実施の形態4.図5は本発明の実施の形態
4である周波数ホッピング送受信装置を示すものであ
る。図5に示す周波数ホッピング送受信装置において、
図4と異なる点は、時刻制御部10がない点にあり、そ
の他の構成要素は図4と同一である。従って、図4にお
いて、図3と同一構成要素には同一符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0061】実施の形態4である周波数ホッピング送受
信装置においては、時刻制御部24による内部時刻差に
より同期捕捉を行うのではなく、サーチ方式により同期
捕捉を行う。即ち、同期捕捉制御部4において、同期捕
捉信号を受信サーチした場合、ホッピングのタイミング
を半ホップレートをシフトする。そして、送信側の周波
数ホッピング制御部50から発生するホッピングタイミ
ングと一致するか調べ、一致しない場合、受信側のホッ
ピングのタイミングを再び半ホップレートをシフトし、
送信側のホッピングタイミングと一致するか調べる。そ
して、送受信間のホッピングタイミングが一致するま
で、上述のサーチ方法を行う。そして、一致した場合、
送受信間の同期捕捉が終了する。
【0062】実施の形態4である周波数ホッピング送受
信装置においては、以下に示す効果が得られる。即ち、
実施の形態3で得られた効果に加えて、無線装置間の時
刻ずれを考慮しないで、同期捕捉することができる。ま
た、従来の周波数ホッピングサーチ方式と比較して、短
いホッピング周期であり且つ少ない送信チャネルで、同
期捕捉ホッピング信号を送信しても、EECM性は低下
しない。このため、迅速な同期捕捉を行うことができる
と共に、同期捕捉信号の受信を確実にすることができ
る。
【0063】実施の形態5.本発明の実施の形態5であ
る周波数ホッピング送受信装置において、図1で示す周
波数ホッピング送受信装置と異なる点は、同期捕捉制御
部4で生成する同期捕捉情報信号は時刻データを有する
点にあり、その他の構成要素は図1と同様である。
【0064】実施の形態5である周波数ホッピング送受
信装置においては、同期捕捉情報信号の送信時に同期捕
捉の情報として、時刻データも送信する。そうすると、
同期捕捉信号の受信時において、毎回、時刻制御部24
の時刻オフセットをリセットすることができる。このた
め、実施の形態1で得られた効果に加えて、内部時刻誤
差が補正しきれない程度に大きくなっても、本実施の形
態においては補正することができる。
【0065】実施の形態6.本発明の実施の形態6であ
る周波数ホッピング送受信装置において、図4で示す周
波数ホッピング送受信装置と異なる点は、内部時刻のず
れを考慮しないで、同期捕捉ホッピング周期を通信回数
により決められたホッピングパターンに従うように設定
し、規定の送信チャネルを用いて同期捕捉ホッピングを
行う点にあり、その他の構成要素は図1と同様である。
【0066】実施の形態6の周波数ホッピング送受信装
置においては、実施の形態3では、時刻制御部24にお
いて内部時刻のずれを考慮して同期捕捉信号のホッピン
グタイミングを制御していたが、本実施の形態において
は、同期捕捉ホッピング周期を通信回数により決められ
たホッピングパターンに従い、規定の送信チャネルを用
いて同期捕捉ホッピングを行う。このため、本実施の形
態においては、実施の形態3で得られた効果に加えて、
時刻ずれを考慮しないで同期捕捉ホッピングを行うこと
ができる。また、受信装置においても、規定の送信チャ
ネルを用いるので、耐妨害性が向上する。
【0067】実施の形態7.本発明の実施の形態7であ
る周波数ホッピング送受信装置において、図4で示す周
波数ホッピング送受信装置と異なる点は、送信時におい
て、同期捕捉信号及び終話信号に次回の通信開始時の同
期捕捉信号の送信チャネルのデータを付する点にあり、
その他の構成要素は図3と同一である。
【0068】実施の形態7である周波数ホッピング送受
信装置においては、送信時において、同期捕捉信号及び
終話信号に次回の通信開始時の同期捕捉信号の送信チャ
ネルを指定するデータを付する。
【0069】本実施の形態においては、実施の形態3で
得られた効果に加えて以下に示す効果を得ることができ
る。即ち、送信開始時だけチャネルを指定すれば、次回
以降のチャネルは自動的に決定される。このため、同期
捕捉時において、送受信間で共通の同期捕捉ホッピング
パターンを同期捕捉制御部で記憶している必要がない。
また、この同期捕捉パターンを制御する記憶部を省略で
きるので、装置の小型化を一層図ることができる。
【0070】実施の形態8.本発明の実施の形態8であ
る周波数ホッピング送受信装置において、図4で示す周
波数ホッピング送受信装置と異なる点は、所定数の送信
チャネルのホッピング周波数を決定し、空界状況により
任意のチャネルに同期捕捉信号を送信する点にあり、そ
の他の構成要素は図4と同一である。
【0071】本実施の形態においては、同期捕捉時に、
所定数の送信チャネルのホッピング周波数を決定し、空
界状況により任意のチャネルに同期捕捉信号を送信し、
受信装置ではこれらのチャネルをサーチすることにより
同期捕捉信号を受信することができる。このため、本実
施の形態においては、実施の形態3で得られた効果に加
えて、送受信間で共通の同期捕捉ホッピングパターンを
同期捕捉制御部で記憶している必要がなく装置の小型化
が図れると共に、同期捕捉信号に対する耐妨害性が向上
する。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項4で示す発明によれば、周波数ホッピング通信の同期
捕捉時に、データ信号の送信時のホッピング周期より十
分長い周期で、送信チャネルをホッピングさせている。
このため、同期捕捉時の送信チャネルのホッピングの変
化はデータ信号送信時のホッピング変化よりも十分に遅
いので、受信装置側では同期捕捉信号を確実に受信する
ことができ、従来技術と比較して同期捕捉にかかる時間
が短くなる。
【0073】また、請求項2及び請求項5で示す発明に
よれば、周波数ホッピング通信の同期捕捉時に送信チャ
ネルに妨害信号が存在する場合、この信号を妨害信号検
出手段により、妨害信号の存在が検出される。このた
め、送信エラーを即時に検出することができる。この妨
害信号を検出した後は、妨害時送信チャネル切り替え部
により、送信チャネルをホッピングさせて別の送信チャ
ネルに切り替える。このため、送信チャネルに妨害信号
をうけても即時に送信エラー対応ができ、同期捕捉を行
うことができるので、通信効率が向上する。なお、周波
数ホッピング通信の同期捕捉時に受信チャネルに妨害信
号が存在する場合においても、受信チャネルをホッピン
グさせて別の受信チャネルに切り替えるので、妨害信号
をうけても即時に受信エラー対応ができ、同期捕捉を行
うことができる。
【0074】また、請求項3及び請求項6で示す発明に
よれば、途中加入信号が検出された場合、送信装置にお
いては、同期捕捉切り替え部によりデータホッピング送
信から同期捕捉ホッピング送信に切り替えられ、同期捕
捉送信が行われる。このため、新規加入する装置が存在
する場合、この装置による途中加入信号が検出されれ
ば、同期捕捉ホッピング送信に切り替えられるので、同
期捕捉が行える。これらの送受信装置においては、途中
加入信号を外部に出力して他の無線装置に知らせること
ができるので、同期エラーとなった装置が存在する場合
に対しても、この装置による途中加入信号を他の装置で
検出されれば、途中加入信号を検出した装置は同期捕捉
状態に切り替えられる。このため、同期エラーとなった
装置が同期捕捉信号を送信すれば、同期捕捉を行うこと
ができる。
【0075】また、請求項7で示す発明によれば、同期
捕捉時においては、1つの送信チャネルで同期捕捉信号
を少なくとも2フレーム以上連送されており、送信チャ
ネルのホッピングタイミングで少なくても1フレームの
同期捕捉信号が確実に受信される。このため、一層迅速
に同期捕捉して通常のデータホッピング送信に移行する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1である周波数ホッピン
グ送受信装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における同期捕捉方式
の一例を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態2である周波数ホッピン
グ送受信装置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態3である周波数ホッピン
グ送受信装置の全体構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態4である周波数ホッピン
グ送受信装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の周波数ホッピング送受信装置の全体構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 データ処理部、4 同期捕捉制御部、6 変調部、
8,10,42 ミキサ、12,14 RFフィルタ付
きアンプ、16 RFスイッチ、18 空中線、20,
44 復調部、22 キャリアデイテクタ、24 時刻
制御部、26 S−FH制御部、28 SS−FH制御
部、30,40 周波数ホッピングシンセサイザ、32
途中加入信号検出部、34 妨害信号検出部、36
同期捕捉切り替え部、38 妨害時チャネル切り替え
部、50 周波数ホッピング制御部、80 番号登録
部、82 パターン番号算出部、84 周波数ホッピン
グ制御部、86 無線制御部、88 無線端末番号確認
部、90 受信エラーフレームカウント部、92 受信
電界強度検出部、94 データ端末装置、96 無線送
受信部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ信号を送信する送信チャネルを所
    定ホッピング周期でホッピングさせて周波数ホッピング
    通信を行う周波数ホッピング送信方法において、 前記周波数ホッピング通信の同期捕捉時に、前記データ
    信号送信時のホッピング周期より十分長い周期で、前の
    プリフレーム送信周波数、内部時刻によるプリフレーム
    送信周波数、後のプリフレーム送信周波数に前記送信チ
    ャネルをホッピングさせて同期捕捉信号を送信すること
    を特徴とする周波数ホッピング送信方法。
  2. 【請求項2】 データ信号を送信する送信チャネルを所
    定ホッピング周期でホッピングさせて周波数ホッピング
    通信を行う周波数ホッピング送信方法において、 前記周波数ホッピング通信の同期捕捉時に、前記データ
    信号の送信時のホッピング周期より十分長い周期で、
    のプリフレーム送信周波数、内部時刻によるプリフレー
    ム送信周波数、後のプリフレーム送信周波数に前記送信
    チャネルをホッピングさせて同期捕捉信号を送信すると
    共に、前記周波数ホッピング通信の同期捕捉時に、前記
    送信チャネルに妨害信号が存在する場合、この妨害信号
    を検出して前記送信チャネルをホッピングさせることを
    特徴とする周波数ホッピング送信方法。
  3. 【請求項3】 データ信号を送信する送信チャネルを所
    定ホッピング周期でホッピングさせてデータホッピング
    送信を行う周波数ホッピング送信方法において、 前記データホッピング送信の同期捕捉時に、前記データ
    信号の送信時のホッピング周期より十分長い周期で、
    のプリフレーム送信周波数、内部時刻によるプリフレー
    ム送信周波数、後のプリフレーム送信周波数に前記送信
    チャネルをホッピングさせて同期捕捉信号を同期捕捉ホ
    ッピング送信すると共に、途中加入要求信号が検出され
    た場合には、前記データホッピング送信から前記同期捕
    捉ホッピング送信に切り替えることを特徴とする周波数
    ホッピング送信方法。
  4. 【請求項4】 データ信号を送信する送信チャネルを所
    定ホッピング周期でホッピングさせて周波数ホッピング
    通信を行う周波数ホッピング送信装置において、 前記周波数ホッピング通信の同期捕捉時には、前記デー
    タ信号の送信時のホッピング周期より十分長い周期で、
    前のプリフレーム送信周波数、内部時刻によるプリフレ
    ーム送信周波数、後のプリフレーム送信周波数に前記送
    信チャネルをホッピングさせる同期捕捉ホッピング制御
    手段を有することを特徴とする周波数ホッピング送信装
    置。
  5. 【請求項5】 データ信号を送信する送信チャネルを所
    定ホッピング周期でホッピングさせて周波数ホッピング
    通信を行う周波数ホッピング送信装置において、 前記周波数ホッピング通信の同期捕捉時には、前記デー
    タ信号の送信時のホッピング周期より十分長い周期で、
    前のプリフレーム送信周波数、内部時刻によるプリフレ
    ーム送信周波数、後のプリフレーム送信周波数に前記送
    信チャネルをホッピングさせる同期捕捉ホッピング制御
    手段と、 前記周波数ホッピング通信の同期捕捉時に、前記送信チ
    ャネルに妨害信号が存在した場合、この妨害信号を検出
    する妨害信号検出手段と、 前記妨害信号を検出した場合、妨害時送信チャネルをホ
    ッピングさせる前記妨害時送信チャネル切り替え手段
    と、 を有することを特徴とする周波数ホッピング送信装置。
  6. 【請求項6】 データ信号を送信する送信チャネルを所
    定ホッピング周期でホッピングさせてデータホッピング
    送信を行う周波数ホッピング送信装置において、 前記データホッピング送信の同期捕捉時には、前記デー
    タ信号の送信時のホッピング周期より十分長い周期で、
    前のプリフレーム送信周波数、内部時刻によるプリフレ
    ーム送信周波数、後のプリフレーム送信周波数に前記送
    信チャネルを同期捕捉ホッピング送信させる同期捕捉ホ
    ッピング制御手段と、 途中加入要求信号が検出された場合、この途中加入要求
    信号を検出する途中加入検出手段と、 前記途中加入要求信号を検出したら、前記データホッピ
    ング送信から前記同期捕捉ホッピング送信に切り替える
    同期捕捉切り替え手段とを有することを特徴とする周波
    数ホッピング送信装置。
  7. 【請求項7】 前記同期捕捉時の送信チャネルは、同期
    捕捉信号を2フレーム以上連続して送信することを特徴
    とする請求項4、5又は6に記載の周波数ホッピング送
    信装置。
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