JP3399445B2 - 鋼板連続処理ラインにおけるストリップ接続方法 - Google Patents

鋼板連続処理ラインにおけるストリップ接続方法

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JP3399445B2
JP3399445B2 JP2000154639A JP2000154639A JP3399445B2 JP 3399445 B2 JP3399445 B2 JP 3399445B2 JP 2000154639 A JP2000154639 A JP 2000154639A JP 2000154639 A JP2000154639 A JP 2000154639A JP 3399445 B2 JP3399445 B2 JP 3399445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼板連続処理ラ
インにおけるストリップ接続方法に関するものであり、
特に、先行ストリップの後端部と後行ストリップの先端
部とをシャー装置でそれぞれ切断し、しかる後このスト
リップ端部の突合わせ部を溶接(例えば、レーザビーム
溶接等)してストリップを接続する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鋼板連続処理ラインにおいては、生産性
の向上、品質の安定化、コイル始終端の歩留まり改善な
どを目的にして連続処理が行われるようになってきてい
る。この連続処理は、各ラインの入口で先に通板したコ
イルの終端と次に通板するコイルの始端とを溶接する所
謂コイル継ぎによって、ラインを停止させずに次々にコ
イルを通板させるものである。この場合において、高炭
素鋼材、マルテンサイト系ステンレス鋼等は溶接を行う
と溶接部が硬化して溶接割れが発生し易くなる、また、
圧延ラインにおいては母材と溶接部の硬度差があると、
機械的特性劣化により破断等の操業上の問題が起こりや
すいため、溶接後焼鈍が行われていた。
【0003】次に、従来の焼鈍機能を保有したレーザビ
ーム溶接機について、図11〜図14に基づき説明す
る。なお、ここに説明する従来の焼鈍機能を保有したレ
ーザビーム溶接機については、レーザ熱加工研究会誌V
OL.4、No.2 1997の第6頁〜第11頁「連
続処理ラインにおけるレーザビーム溶接の適用」の項
に、その概略が記載されている。なお、図11はこのレ
ーザビーム溶接機の溶接時における概略構成説明図であ
り、図12はストリップ端部の突合わせ部周りをストリ
ップの走行方向と直角の方向から見た溶接時における図
面であり、図13はストリップ端部の突合わせ部周りを
ストリップの走行方向から見た焼鈍時における拡大図で
あり、図14はレーザビーム溶接機のストリップに対す
る投入熱量パターン図である。
【0004】図11において、1は、ストリップで、こ
この明細書では先行ストリップ1aと後行ストリップ1
bとを総称する。このストリップ1は矢印Aの走行方向
に走行しており、溶接時には先行ストリップ1aと後行
ストリップ1bとの突合わせ部がクランプ装置2にクラ
ンプされている。このクランプ装置2は、図12および
図13に示すように、先行ストリップ1aまたは後行ス
トリップ1bをクランプするそれぞれの上クランプ材2
aと下クランプ材2bとから構成されている。3はスト
リップ切断用シャー装置で、ストリップ1a、1bをク
ランプするまでにラインセンタ(ストリップの幅方向の
中心位置)まで移動しており、ストリップ1a、1bを
クランプするとシャー装置3によってストリップ1a、
1bの端部を切断する。そして、シャ−装置3は、矢印
B方向に移動するように構成されており、ストリップ1
aの終端およびストリップ1bの始端を切断した後、図
11に示す位置まで退避する。一方、ストリップ1a、
1bの端部同志は突合わせられる。また、4はレーザ発
振器で、このレーザ発振器4からのレーザビームは、ベ
ントミラー装置5を経由して加工ヘッド6に導かれてい
る。
【0005】また、7はバックバーユニットで、このバ
ックバーユニット7には、バックバー8と高周波誘導加
熱装置9とが取り付けられている。このバックバーユニ
ット7は、溶接時には、図12に示すように、バックバ
ー8がストリップ1a、1bの突合わせ部の下方に位置
するような状態に保持され、焼鈍時には、図12の位置
から矢印C方向に回転されて、高周波誘導加熱装置9が
ストリップ1a、1bの突合わせ部の下方に位置するよ
うに切り換えられる。また、バックバーユニット7は、
焼鈍が終了して再び溶接されるときには図13における
矢印D方向に回転されて図12の位置に戻される。
【0006】従来の焼鈍機能を保有したレーザビーム溶
接機は、上記のように構成されており、ストリップ1
a、1bを突合わせた後、加工ヘッド6をストリップ1
の走行方向Aと直角方向に移動走行させ、レーザ発振器
4から導入されるレーザビームをストリップ1a、1b
の突合わせ部に照射して、レーザビーム溶接が行われ
る。なお、溶接中はバックバーユニット7がラインセン
タまで移動しており、バックバー8がストリップ1a、
1bの下面を支持している。このようにしてレーザビー
ム溶接が完了すると、バックバーユニット7が回転回避
して高周波誘導加熱装置9がストリップ1a、1bの下
面にセットされ、溶接部全域を加熱、焼鈍している。
【0007】このときの焼鈍パターン(温度パターン)
は、図14にその例を示すように、溶接完了後しばらく
の時間t0をおいてから昇温し(図14において、t1
昇温時間を示す)、次に所定温度で所定時間t2(例え
ば、600℃×30秒)保持し、その後空冷により冷却
を行っていた(t3は冷却時間を示す)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の焼
鈍機能を保有したレーザビーム溶接機は、溶接終了後数
十秒経過してから焼鈍するため低温から再加熱し、さら
には、溶接終了後、高周波誘導加熱装置9を移動させて
いるため、溶接部を焼鈍するために多くの時間を要して
いた。ところが、連続処理を行う鉄鋼プロセスラインに
おいては、サイクルタイムの制限が厳しいため、短時間
でストリップ接続を完了することが重要であり、その改
善が待たれていた。
【0009】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、高品質の突合せ溶接を短
時間で、かつ、安定して行うことができる鋼板連続処理
ラインにおけるストリップ接続方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、先行ストリップの後端部と後行ストリ
ップの先端部とをシャー装置でそれぞれ切断し、この切
断されたストリップ端部の突合せ部に対し、上方からレ
ーザビームを照射して溶接する鋼板連続処理ラインにお
けるストリップ接続方法において、高周波誘導加熱を行
う移動加熱装置により、前記突合せ部を下方から焼鈍効
果が得られる温度域まで加熱し、この加熱により高温と
なった状態においてこの突合わせ部に対し、前記移動加
熱装置と同じ速度で上方からレーザビームを照射して、
この突合わせ部をレーザビーム溶接するものである。
【0011】すなわち、本発明は、鋼板連続処理ライン
におけるストリップ接続法としての溶接方法を鋭意検討
した結果、溶接部を焼鈍するための高周波誘導加熱装置
をレーザビームによる溶接速度と同じ速度にて追っかけ
て走行させる方法、つまり、完全焼鈍加熱するために高
温状態としたストリップ突合せ部に追っかけるようにレ
ーザビームを照射してレーザービーム溶接する方法を見
い出したことによるものであり、このように溶接、焼鈍
することにより、溶接および焼鈍時間を大幅に短縮した
ものである。なお、通常、鉄鋼プロセスラインのレーザ
ービーム溶接機は数KWの出力で溶接を行っているのに
対し、焼鈍に費やされる数量は数十KWが必要である。
したがって、熱量としては焼鈍熱量が溶接熱量より遥か
に大きいため、焼鈍後にレーザービーム溶接のエネルギ
ーを投入しても焼鈍効果に影響を与えることはない。
【0012】また、本発明によれば、前記レーザビーム
溶接に代えて、アーク溶接または電子ビーム溶接を行う
ようにしてもよく、この場合にも、前記と同様に溶接お
よび焼鈍時間を大幅に短縮することが可能である。
【0013】また、本発明においては、前記溶接部の溶
接ビード部をスエージングロールによって押し潰し、平
滑な表面を得るようにしてもよい。
【0014】また、本発明においては、前記レーザビー
ム溶接をするときに、フィラーワイヤを添加して溶接部
を冶金的に改善するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1について、図1〜図8に基づき説明する。
なお、従来のものと同一または相当部分には同一の符号
を付し、その説明を簡略化する。
【0016】図1は、本実施の形態1の概要説明図であ
る。また、図2は、図1のストリップ端部の突合せ部周
りをストリップの走行方向と直角の方向から見た溶接時
の図面である。また、図3は、図1のストリップ端部の
突合せ部周りをストリップの走行方向から見た溶接時の
図面である。
【0017】図1において、1はストリップ、6は加工
ヘッド、5は、図1に図示しないレーザ発振器4(図1
1参照)からのレーザビームを加工ヘッド6に導くベン
トミラー装置であり、これらは従来のものと同様のもの
である。また、11はキャリッジで、加工ヘッド6、高
周波誘導加熱装置9、上部ベントミラー51等を搭載し
ており、駆動シリンダ12により、コモンベース10上
をストリップ1の走行方向Aと直角の方向に移動可能に
構成されている。また、この場合において、加工ヘッド
6は溶接方向に対し高周波誘導加熱装置9の後方となる
ように配置されている。この溶接方向とは、ストリップ
1の走行方向Aと直角方向であって、図1における矢印
X方向をいう。
【0018】上記装置において、図2および図3に示さ
れるようにストリップ1端部の突合わせ部の上部に加工
ヘッド6が配置され、他方、ストリップ1端部の突合わ
せ部の下部に、移動加熱装置としての高周波誘導加熱装
置9が配置されている。また、図2に示されるように、
溶接時には、ストリップ1a、1bは、上下のクランプ
材2a、2bによりクランプされ、シャ−装置3(本実
施の形態にかかる装置を説明する図面には図示しない
が、従来のものと同じであるので図11参照のこと)に
よりストリップ1aの終端およびストリップ1bの始端
が切断され、これら端部が突合わされる。そして、図3
に示されるように、上クランプ材2a間部分を、キャリ
ッジ11に搭載された加工ヘッド6および高周波誘導加
熱装置9が同時に前記溶接方向Xに走行するように構成
されている。このとき、前述のように、加工ヘッド6が
溶接方向Xに対し高周波誘導加熱装置9の後方となるよ
うに配置されている。
【0019】したがって、ストリップ1端部の突合わせ
部は、溶接時、まず高周波誘導加熱装置9により加熱さ
れる。そして、その後に、レーザ発振器4からのレーザ
ビームが上部ベントミラー51により下方に誘導され
(図3参照)、加工ヘッド6から溶接部(ストリップ1
端部の突合わせ部)にレーザビームが照射されて、レー
ザビーム溶接が行われる。
【0020】図4は、このときのストリップ1端部の突
合わせ部の温度変遷を示しているが、ストリップ1端部
の突合わせ部は点Raにて高周波誘導加熱装置9により
室温Taから加熱され、略焼鈍温度Tb(例えば、約1
000℃)まで昇温される。そして、点Rbにおいてレ
ーザビームが照射され、その後は空冷により冷却され
る。なお、RaとRb間のタイミングのずれ(例えば、
約1秒)は前述の加工ヘッド6と高周波誘導加熱装置9
との位置のずれによりもたらされるものである。なお、
このとき、焼鈍適性温度は鋼種によって異なり、また、
板厚によって高周波誘導加熱出力を変える必要があるの
で、レーザビームの出力は、鉄鋼プロセスラインに流れ
てくるストリップの鋼種により適正にコントロールされ
る。
【0021】図5は、本実施の形態1による焼鈍効果の
一例を示すもので、ストリップ1としてS45Cが用い
られ、板厚が3.2mmの場合について、本実施の形態
1の場合(Eb線)は、焼鈍をしない場合(Ea線)に
比し、ストリップ1端部の突合わせ部における硬度がど
のように改善されたかを示すものである。この図に示さ
れるように、焼鈍をしない場合(Ea線)では、ビード
中央部の硬度がビード中央部から離れた位置(すなわ
ち、母材)の硬度よりかなり高くなっているが、本実施
の形態1の場合(Eb線)は、ビード中央部の硬度と母
材の硬度とがほぼ同じ程度であり、高周波誘導加熱装置
(移動熱源)9による短時間焼鈍であっても大幅に改善
されることが分った。また、図6は、ストリップ1とし
てSPCCが用いられ、板厚が3.2mmの場合につい
てのものであり、焼鈍をしない場合(Fa線)に比し、
本実施の形態1の場合(Fb線)には、図5の場合と同
様、ストリップ端部1の突合わせ部の硬度が大幅に改善
されていることが分かる。また、従来のように長時間焼
鈍すれば焼鈍効果は高いが、我々の実験でも従来の方法
と大差がないことが分った。
【0022】以上説明したように、本実施の形態1のス
トリップ接続方法によれば、レーザビーム溶接が終了し
た時点において、焼鈍も終了しているので、ダウンタイ
ムが短くなる。また、溶接前にストリップ1を焼鈍域ま
で加熱しており、レーザビーム照射時には、既にストリ
ップ1の端部突合せ部の温度が上昇しているため、レー
ザビームの投入熱量は、当然常温の場合に比べれば少な
くてすみ、結果として溶接速度を速くすることができ
る。また、従来のもののごとく、溶接後一定時間冷却さ
れるまで放置してその後に焼鈍温度まで再加熱するよう
なことが行われないので、ストリップ1端部の突合わせ
部分の溶接、焼鈍の時間がこの点からも短縮される。
【0023】また、本実施の形態1によれば、溶接部の
突合せギャップが小さくなり、溶け落ちが発生し難い溶
接が可能となることが分かった。すなわち、通常、シャ
ー装置3で切断された後のストリップ1端部の突合せ状
態は、図7に示すように部分的に若干の隙間が発生して
いるため(例えば、0〜0.1mm程度)、従来の溶接
では、しばしば溶け落ち状態あるいはアンダーカット溶
接となっていた。これに対し、本実施の形態1のよう
に、溶接前に焼鈍を行えば、例えば、ビード中央部(溶
接線)を挟んで20mm間が400℃に上昇したものと
仮定すると、ストリップ1は約0.1mmの熱膨張が生
じる。そして、この熱膨張に加え、ストリップ1がクラ
ンプ装置2により拘束されているため、図8に示すよう
に、ストリップ1端部の突合わせ部のギャップが狭くな
り、溶け落ちあるいはアンダーカットが発生しない安定
した溶接が可能となる。
【0024】実施の形態2.次に、実施の形態2につい
て、図9に基づき説明する。なお、実施の形態1と同一
または相当する部分には同一の符号を付し、その説明を
省略する。この実施の形態2は、図9に示すように、実
施の形態1により溶接、焼鈍した後に、スエージングロ
ール14により、溶接部を押し潰して表面を滑らかにす
るものである。このように溶接部を滑らかにすることに
より、溶接部と母材との境目に過大な力が作用すること
を排除することができ、溶接部の機械的特性を改善する
ことができる。
【0025】実施の形態3.次に、実施の形態3につい
て、図10に基づき説明する。なお、実施の形態1と同
一または相当する部分には同一の符号を付し、その説明
を省略する。この実施の形態3は、図10に示すよう
に、実施の形態1により溶接中にフィラーワイヤ15を
供給するものである。このようにすることにより、溶接
部の冶金的改善を行うことができる。
【0026】上記実施の形態1および2においては、溶
接はレーザビーム溶接であったが、このレーザビーム溶
接に代えて、アーク溶接や電子ビーム溶接を行うように
してもよい。この場合、加工ヘッド6をそれぞれの加工
ヘッドに代える必要のあることは当然であるが、レーザ
ビームに代えてアークあるいは電子ビームをストリップ
1端部の突合わせ部に照射することにより、実施の形態
1または2と同様の効果を奏することができる。
【0027】
【発明の効果】この発明は、次のような効果を奏するこ
とができる。本発明によれば、先行ストリップの後端部
と後行ストリップの先端部とをシャー装置でそれぞれ切
断し、この切断されたストリップ端部の突合せ部に対
し、上方からレーザービームを照射して溶接する鋼板連
続処理ラインにおけるストリップ接続方法において、前
記突合せ部を溶接前に完全焼鈍温度まで加熱する移動加
熱装置を前記レーザービームによる溶接速度と同じ速度
にて追っかけて走行させ、前記移動加熱装置により完全
焼鈍温度にあたいする高温となった状態の突合せ部に対
し、レーザー溶接するので、高品質の突合せ溶接を短時
間でかつ安定して行うことができ、ダウンタイムが短く
なる。
【0028】また、本発明によれば、前記溶接後、この
溶接ビード部をスエージングロールによって押し潰し、
平滑な表面を得るようにしたので、溶接部の機械的特性
を改善することができる。
【0029】また、本発明によれば、前記レーザビーム
溶接をするときに、フィラーワイヤを添加して、溶接部
を冶金的に改善するので、溶接後の機械的特性を改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における実施の形態1の概略構成説明
図である。。
【図2】 図1に記載の実施の形態1におけるストリッ
プ端部の突合せ部周りをストリップの走行方向と直角の
方向から見た溶接時の図面である。
【図3】 図1に記載の実施の形態1におけるストリッ
プ端部の突合せ部周りをストリップの走行方向から見た
溶接時の図面である。
【図4】 実施形態1におけるストリップ端部の突合わ
せ部の温度変遷を示す図面である。
【図5】 実施の形態1による焼鈍効果の一例を示す図
面である。
【図6】 実施の形態1による焼鈍効果の他の一例を示
す図面である。
【図7】 実施の形態1におけるストリップ端部の突合
せ部の状態説明図であって、加熱前の状態説明図であ
る。
【図8】 実施の形態1におけるストリップ端部の突合
せ部の状態説明図であって、焼鈍域まで加熱した後の状
態説明図である。
【図9】 本発明における実施の形態2の概略構成説明
図である。
【図10】 本発明における実施の形態3の概略構成説
明図である。
【図11】 従来のレーザビーム溶接機の溶接時におけ
る概略構成説明図である。
【図12】 図11に記載の従来のレーザビーム溶接機
において、ストリップ端部の突合わせ部周りをストリッ
プの走行方向と直角の方向から見た溶接時における図面
である。
【図13】 図11に記載の従来のレーザビーム溶接機
において、ストリップ端部の突合わせ部周りをストリッ
プの走行方向から見た溶接時における図面である。
【図14】 図11に記載の従来のレーザビーム溶接機
におけるストリップ端部の突合わせ部の温度変遷を示す
図面である。
【符号の説明】
1 ストリップ、1a 先行ストリップ、1b 後行ス
トリップ、2 クランプ装置、2a 上クランプ材、2
b 下クランプ材、3 シャー装置、4 レーザ発振
器、5 ベントミラー装置、51 上部ベントミラー、
6 加工ヘッド、7 バックバーユニット、8 バック
バー、9 高周波誘導加熱装置、10 コモンベース、
11 キャリッジ、12 駆動シリンダ、14 スエー
ジングロール、15 フィラーワイヤ、Ta 室温、T
b 略焼鈍温度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B23K 26/00 B23K 26/00 310W // B23K 101:16 101:16 103:04 103:04 (56)参考文献 特開 平6−312285(JP,A) 特開 平4−200881(JP,A) 特開 平8−10968(JP,A) 特開 平8−57502(JP,A) 特開 平6−670(JP,A) 特開 平4−238681(JP,A) 実開 昭62−179116(JP,U) 実開 平2−22294(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 11/00 B21B 15/00 B23K 9/025 B23K 15/00 B23K 26/00 B23K 101:16 B23K 103:04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行ストリップの後端部と後行ストリッ
    プの先端部とをシャー装置でそれぞれ切断し、 この切断されたストリップ端部の突合せ部に対し、上方
    からレーザービームを照射して溶接する鋼板連続処理ラ
    インにおけるストリップ接続方法において、 前記突合せ部を溶接前に完全焼鈍温度まで加熱する移動
    加熱装置を前記レーザービームによる溶接速度と同じ速
    度にて追っかけて走行させ、前記移動加熱装置により
    焼鈍温度にあたいする高温となった状態の突合せ部に
    対し、レーザー溶接することを特徴とする鋼板連続処理
    ラインにおけるストリップ接続方法。
  2. 【請求項2】 先行ストリップの後端部と後行ストリッ
    プの先端部とをシャー装置でそれぞれ切断し、 この切断されたストリップ端部の突合せ部に対し、上方
    からアーク溶接する鋼板連続処理ラインにおけるストリ
    ップ接続方法において、 前記突合せ部を溶接前に完全焼鈍温度まで加熱する移動
    加熱装置を前記アーク溶接による溶接速度と同じ速度に
    て追っかけて走行させ、前記移動加熱装置により完全
    鈍温度にあたいする高温となった状態の突合せ部に対
    し、 アーク溶接することを特徴とする鋼板連続処理ラインに
    おけるストリップ接続方法。
  3. 【請求項3】 先行ストリップの後端部と後行ストリッ
    プの先端部とをシャー装置でそれぞれ切断し、 この切断されたストリップ端部の突合せ部に対し、上方
    から電子ビームにて照射して溶接する鋼板連続処理ライ
    ンにおけるストリップ接続方法において、 前記突合せ部を溶接前に完全焼鈍温度まで加熱する移動
    加熱装置を前記電子ビームによる溶接速度と同じ速度に
    て追っかけて走行させ、前記移動加熱装置により完全
    鈍温度にあたいする高温となった状態の突合せ部に対
    し、 電子ビーム溶接することを特徴とする鋼板連続処理ライ
    ンにおけるストリップ接続方法。
  4. 【請求項4】 前記溶接後、この溶接ビード部をスエー
    ジングロールによって押し潰し、平滑な表面を得るよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の鋼板連続処理ラインにおけるストリップ接続方
    法。
  5. 【請求項5】 前記レーザービーム溶接をするときに、
    フィラーワイヤを添加して溶接部を冶金的に改善するこ
    とを特徴とする請求項1記載の鋼板連続処理ラインにお
    けるストリップ接続方法。
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