JP3398244B2 - 非接触型測長器 - Google Patents

非接触型測長器

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JP3398244B2 JP01954495A JP1954495A JP3398244B2 JP 3398244 B2 JP3398244 B2 JP 3398244B2 JP 01954495 A JP01954495 A JP 01954495A JP 1954495 A JP1954495 A JP 1954495A JP 3398244 B2 JP3398244 B2 JP 3398244B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、被測定物の形状や寸
法、あるいは平面度や真直度等を測定ために使用する非
接触型の測長器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、被測定物の形状や寸法、あるいは
平面度や真直度等の測定に用いられる非接触型測長器
(以下、測長器と略称する。)には図7や図8に示すよ
うなものがあった。 【0003】例えば、図8に示す測長器30はシリンダ
型構造をしたもので、ピストン31の外壁面に設けられ
たOリング等のシーリング部材33によりシリンダ34
を2つの加圧室に分け、下部加圧室37をピストン31
より突設するロッド32の先端に装着した噴射ノズル3
5の内孔35aとチューブ39を介して連通させてあ
り、別に設けた噴射ノズル35の外孔35bに空気を供
給することにより噴射ノズル35の先端より被測定物5
0に向かって噴射するようになっている。また、ロッド
32の後端には電気マイクロメータ36の触針部36a
がロッド32の端面と接触するようにシリンダ34に固
定してあり、ピストン31の移動変位量を検出するよう
にしたものであった。 【0004】そして、この測長器30により測定を行う
には、まず、シリンダ34の上部加圧室38に基準圧と
なる圧力を供給するとともに、噴射ノズル35の外孔3
5bに空気を供給して噴射ノズル35より空気を被測定
物50に噴射すると、その背圧が噴射ノズル35の内孔
35aからチューブ39を介して下部加圧室37に取り
込まれるため、下部加圧室37内の背圧と上部加圧室3
8の基準圧とが釣り合う位置でピストン31が停止する
ことになる。この時、噴射ノズル35は被測定物50と
一定距離を保った状態で静止するため、この時の電気マ
イクロメータ36の値を基準値として検出しておき、測
長器30を左右に移動させると被測定物50の表面形状
に沿って背圧が増加・減少するため、この背圧の変化に
伴ってピストン31が上下動し、そのピストン31の移
動変位量を電気マイクロメータ36により検出すること
で被測定物50の形状や寸法、あるいは真直度や平面度
を非接触の状態で測定できるようになっていた。 【0005】また、図7に示す測長器40はピストン4
1をシリンダ44内で静圧支持したアクチュエータと、
上記ピストン41より突設したロッド42の先端に設け
られたエアマイクロ式ノズル45、および差圧計46と
その差圧計46からの電気信号によりピストン41を移
動させる駆動装置49とから構成されていた(実開平4
−43210号公報参照)。 【0006】この測長器40は2段絞りのエアマイクロ
式ノズル45(以下、ノズルと略称する。)の上段室4
5bに供給した空気をオリフィス45cを介して下段室
45aに供給してノズル45の先端より被測定物50に
噴射するようになっており、被測定物50からの背圧を
下段室45aに取り込んで、差圧計46を使って基準圧
との差圧を検出し、その差圧を電気信号に変換するよう
になっている。そして、該電気信号は駆動装置49を構
成するムービングコイル49a(以下、コイルと略称す
る。)に印加されることから、電磁力によりコイル49
aと一体をなすノズル45は被測定物50と常に一定距
離に保たれた状態で移動するとともに、コイル49aに
流れた電流をモニターすることによりノズル45の変位
量、つまり被測定物50の表面状態を測定するようにな
っていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ような測長器30では、ピストン31の外壁面に設けた
シーリング部材33がシリンダ34と圧接しているため
にピストン31の始動性が悪く、移動時には常時摺動抵
抗を生じているため、ピストン31の追従性が非常に悪
かった。また、摺動抵抗により発生する摩擦熱によって
シリンダ34内の温度が上昇し、作動媒体である空気を
膨張させてしまうことから測定値にバラツキを生じてし
まい高精度の測長器は難しいものであった。しかも、シ
ーリング部材33はゴム等の弾性体で形成されているた
めに摩耗が激しく、また経年変化によっても大きく特性
が劣化するために短期間で交換しなければならないとい
った課題もあった。 【0008】一方、図7に示す測長器40では、被測定
物50からの背圧が非常に微弱な圧力であるため、現在
の差圧計46の精度では基準圧との差圧を検出できない
不感帯を生じる場合があり、被測定物50の表面にある
微少な凹凸を検知することができないといった恐れがあ
った。 【0009】また、差圧計46により検出された差圧は
電気信号に変換して、コイル49aに印加されるが、コ
イル49a自体の電気抵抗によってコイル49aが発熱
し、熱膨張によって変形してしまうため、磁石49bと
コイル49aとの間の磁束密度が変化し、コイル49a
に印加する電気信号とピストン41の移動量との直線性
が得られないことから測定値にバラツキを生じる恐れも
あった。しかも、コイル49aの移動によって磁束密度
が変化するため、この点においてもコイル49aに印加
する電気信号とピストン41の移動量との直線性が得難
く、さらに差圧計46で検出された差圧をコイル49a
に印加してピストン41を移動させるまでには時間がか
かり応答性にも問題があった。 【0010】その上、磁石49bはコイル49aの軸芯
上に高い位置精度でもって配置しなければならないこと
から、駆動装置49の取り付けは非常に難しいものであ
った。 【0011】そこで、本件発明者は上述の課題を解決す
るものとして図6に示すような測長器1を先に提案して
いる(特願平5−79777号)。 【0012】この測長器1はシリンダ10の側壁に設け
る供給孔11より空気を供給してピストン2を静圧支持
するようになっており、ピストン2により仕切られた下
部加圧室7にもれた漏れ圧をチューブ15を介して噴射
ノズル5より被測定物50に噴射するようにしてある。
また、ピストン2により仕切られた上部加圧室8には圧
力調整弁12を配置してあり、上部加圧室8内の圧力を
一定圧に設定するようにしてある。その為、上下部の加
圧室7,8は一種の密閉状態となることから噴射ノズル
5に被測定物50を接近させると背圧が上昇し、両加圧
室7,8の圧力が等しくなる位置でピストン2が静止す
ることになり、噴射ノズル5は被測定物50と一定の距
離を保った状態で保持される。そして、測長器1を被測
定物50上で移動させると、表面状態の変化に伴って背
圧が変化することからピストン2がその変化量に応じて
上下動し、このピストン2の変位量を電気マイクロメー
タ14で検出することにより被測定物50の表面状態を
測定するようにしていた。 【0013】特に、この測長器1はピストン2が非接触
であることから追従性に優れるため、高精度の測定を可
能とするものであった。 【0014】しかし、上記測長器1では、噴射ノズル5
からの背圧をチューブ15を介して下部加圧室7に取り
込む構造としてあるため、ピストン2の移動変位量が大
きい場合には、チューブ15が屈曲するためにチューブ
15内の圧力が変動し、測定精度に若干のバラツキを生
じるといった課題があった。しかも、噴射ノズル5が上
下動することからチューブ15の屈曲を防止するために
チューブ15の長さをある程度長くしておく必要があ
り、測長器1を小型化するには限界があった。 【0015】また、上記測長器1では、ピストン2を静
圧支持するために供給した空気のもれ圧を下部加圧室7
およびチューブ15を介して噴射ノズル5より噴出する
ようにしてあるため、大きな噴出圧を得ることが難しか
った。その為、被測定物50の表面上にある微細な凹凸
に伴う背圧を検知することができず、より高い精度の測
定は難しものであった。 【0016】本発明の目的は、上記測長器1を改良して
噴射ノズル5からの噴出圧を高めるとともに、チューブ
15の屈曲により背圧に圧力変動を受けることのない高
精度の測定が可能な測長器1を提供することにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では上記
問題に鑑み、シリンダ内にピストンを移動自在に配置
し、該ピストンより突設したロッドの先端には噴射ノズ
ルを備えてなり、前記シリンダにはピストンの側壁面と
の間隙に気体を供給する静圧支持手段とピストンの変位
量を検出する検出手段、およびピストンにより上下に形
成される2つの加圧室のうち一方の第1加圧室の圧力を
調整する圧力調整手段を具備してなる非接触型の測長器
において、上記ピストンにはロッドの先端と前記ピスト
ンの側壁面とを結ぶ第1の貫通孔と、ロッドの先端と第
2加圧室とを結ぶ第2の貫通孔を形成し、上記噴射ノズ
ルより被測定物に向けて気体を噴射させ、該被測定物の
形状、寸法、表面状態等に応じたピストンの変位量でも
って被測定物の形状、寸法、表面状態等を測定するよう
にしたものである。 【0018】 【作用】本発明によれば、ピストンに第1の貫通孔を設
けたことにより、ピストンを静圧支持するための静圧支
持手段から供給された高圧の空気圧を直接噴射ノズルよ
り噴出することができるため、噴射ノズルからの噴出圧
を高めることができる。 【0019】その為、測長器の感度を高めることがで
き、被測定物上の微小な凹凸に対しても測定することが
できる。 【0020】また、本発明はピストンに第2の貫通孔を
設けて被測定物からの背圧を取り込むようにしてあるた
め、従来のようなチューブの屈曲による背圧の変動を生
じることがない。その為、測定精度のバラツキをさらに
低減することができるとともに、測長器自体をコンパク
トに形成することができる。 【0021】 【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、図6と同一部分については同一符号で示す。 【0022】図1は本発明に係る非接触型測長器1の一
部を破断した斜視図で、図2は図1のX−X線断面図で
あり、外壁面に絞り溝3を有するピストン2をシリンダ
10内に遊嵌し、シリンダ10の側壁に備える供給孔1
1から高圧の空気圧を供給することによりシリンダ10
とピストン2との間隙13aに空気層を形成してピスト
ン2を静圧支持するようにしてある。また、シリンダ1
0の上部には圧力調整手段として排気絞り弁9を設けて
あり、ピストン2により形成される2つの加圧室のうち
上部の第1加圧室8内の圧力をほぼ一定圧となるように
設定するようにしてある。即ち、第1加圧室8内の圧力
は、ピストン2とシリンダ10との間隙13aにより構
成される絞りの有効断面積と、排気絞り弁9の有効断面
積により決定される。例えば、供給孔11からの圧力を
2 、ピストン2とシリンダ10との間隙13aにより
構成される絞りの有効断面積A1 、および排気絞り弁9
の有効断面積A2 とすると、第1加圧室8内の圧力をP
1 は以下の式で表される。 【0023】P1 =P2 /(A1 +A2 ) そして、ピストン2とシリンダ10との間隙13aによ
り構成される絞りの有効断面積A1 は基本的に一定であ
ることから排気絞り弁9の有効断面積A2 、つまり、排
気絞り弁9の絞り弁9aを調整することにより、第1加
圧室8内の圧力をある一定圧となるように設定すること
ができる。 【0024】さらに、ピストン2の側壁面にはリニアス
ケール6aを設けるとともに、シリンダ10の側壁面に
は光学的に上記ピストン2のリニアスケール6aの値を
読み取るスケールヘッド6bを設けてリニアエンコーダ
6を構成してあり、ピストン2の変位量を検出するよう
にしてある。 【0025】一方、シリンダ10内に遊嵌するピストン
2は角柱体21としてあり、該角柱体21の中央部から
下方に向かってロッド4を垂直に突設させるとともに、
その先端部には内孔5aを有する噴射ノズル5を装着し
てある。 【0026】また、上記ピストン2(ロッド4を含む)
の内部には2重の孔を形成してあり、このうち第1の貫
通孔2aはロッド4の先端とピストン2の側壁面とを結
ぶとともに、その先端には絞り部2cを設けてある。一
方、第2の貫通孔2bはロッド4の先端とロッド4の根
本に穿設する開口2fを介して第2加圧室7と連通する
ようにしてある。 【0027】その為、供給孔11からシリンダ10とピ
ストン2との間隙13aに供給された高圧の空気圧の一
部はピストン2に形成する第1の貫通孔2aに供給さ
れ、噴射ノズル5より噴出させることができる。その
為、噴射ノズル5からの噴出圧を高め、測長器1の感度
を高めることができる。しかも、第1の貫通孔2aの先
端には絞り部2cを設けてあるため、供給孔11から供
給された高圧の空気圧が第2加圧室7内に流れ込むこと
を防止し、シリンダ10内でピストン2を静圧支持でき
るようにしてある。 【0028】また、被測定物50からの背圧はピストン
2内に形成した第2の貫通孔2bを介して第2加圧室7
に取り込むようにしてあるため、ピストン2の上下動に
伴い背圧に圧力変動を与えることがない。その為、背圧
の増減に対するピストン2の応答性を向上させることが
できるため、測定値のバラツキをさらに低減することが
できる。 【0029】なお、第2の貫通孔2bのロッド4先端に
も絞り2dを形成してあり、この絞り2dにより測定精
度に影響を与える背圧の圧力変動をさらに抑制すること
ができる。 【0030】また、上記ピストン2の側壁面には、移動
方向に沿って多数の縦溝3aとこの縦溝3aに連通する
ブラスト溝3b、そして上記縦溝3aと直交するように
一本の横溝3cからなる絞り溝3を形成してある。その
為、供給孔11から供給された空気はシリンダ10とピ
ストン2との間隙13a全体に供給することができるた
め、均一な空気層をシリンダ10とピストン2との間隙
13aに形成することができ、ピストン2を安定に静圧
支持することができる。 【0031】ただし、ピストン2をシリンダ10内で静
圧支持するためには、ピストン2とシリンダ10との間
隙13aの幅Wを3〜10μm、好ましくは3〜4μm
とすることが重要である。 【0032】即ち、ピストン2とシリンダ10との間隙
13aの幅Wが3μmより小さくなると、間隙13aが
狭すぎるために空気層を形成することができず、ピスト
ン2をシリンダ10内で静圧支持することができないか
らであり、逆に間隙13aの幅Wが10μmより大きく
なるとピストン2を支持するだけの高圧の空気層を形成
することができず、ピストン2がシリンダ10の側壁面
と接触してしまうからである。 【0033】次に、図1,2に示す測長器1の作動原理
について説明する。 【0034】まず、シリンダ10の供給孔11から空気
を供給すると、ピストン2とシリンダ10との間隙13
aに空気層が形成され、ピストン2はシリンダ10内で
静圧支持されるとともに、その一部は第1の貫通孔2a
を通って先端の絞り部2cで減圧し、噴射ノズル5より
被測定物50に向かって噴出させる。この時、本発明で
はピストン2に第1の貫通孔2aを形成してあるため、
供給孔11から供給される高圧の空気圧を直接噴射ノズ
ル5に供給することができるため、噴射ノズル5からの
噴射圧を高めることができる。また、第1の貫通孔2a
の先端には絞り部2cを設けてあることから、供給孔1
1から供給される空気圧の全てが第2加圧室7内に流れ
込むことを防止してピストン2をシリンダ10内で安定
に静圧支持することができる。なお、この時排気絞り弁
9より若干量の空気を外気に排出するようにしておく。 【0035】ここで、噴射ノズル5の先端に被測定物5
0を接近させると、背圧が噴射ノズル5の内孔5aから
ロッド4に穿設する第2の貫通孔2bを介して第2加圧
室7内に取り込まれるため、第2加圧室7の圧力の上昇
とともにピストン2は上方に押し上げられる。そして、
第1加圧室8と第2加圧室7との圧力が平衡状態に至っ
たときにピストン2は停止して噴射ノズル5は被測定物
50と一定距離を保った状態で静止する。この時、噴射
ノズル5と被測定物50との間隙を調整する時には排気
絞り弁9の絞り弁9aにより排気量を調整することで間
隙間を自由に設定でき、この時のリニアエンコーダ6の
値を基準値として測定することで測定準備が完了する。 【0036】そこで、測長器1を左右に移動させると、
被測定物50の表面形状に沿って背圧が変化するため測
長器1のピストン2が上下動し、そのピストン2の移動
変位量をリニアエンコーダ6により測定することで被測
定物50の真直度や平面度を測定することができる。こ
れはシリンダ10内が一種の密閉された状態となってい
るためで、被測定物50の表面に凸部があると背圧が増
加するため、第2加圧室7の圧力が増加し、第1加圧室
8との平衡状態が崩れて再度平衡状態に至までピストン
2が上方に移動するためで、この時のピストン2の変位
量が背圧の増加分に相当し、被測定物50の表面の凸部
の高さに相当することになる。 【0037】逆に、被測定物50の表面に凹部があると
背圧が減少するため、第1加圧室8の圧力との平衡状態
が崩れ、背圧の減少分だけピストン2が押し下げられて
静止するというように噴射ノズル5と被測定物50とは
常に一定の距離に保たれた状態となるので、ピストン2
の移動変位がそのまま被測定物50の表面状態を示すこ
とになる。 【0038】次に、本発明に係る他の測長器1を図3に
示す。 【0039】図3に示す測長器1は、第1の貫通孔2a
の形状を若干変更したもので、先端部にすすむにつれて
貫通孔2aの直径が小さくなるように形成することによ
り第1の貫通孔2aの先端に絞り2eを形成したもので
ある。その為、図1の測長器1と同様に供給孔11から
供給された高圧の空気圧が絞り2eで減圧されるため、
供給孔11から供給された高圧の空気圧が第2加圧室7
内に流れ込むことを防止してピストン2をシリンダ10
内で安定に静圧支持することができるとともに、供給孔
11から供給された高圧の空気圧を噴射ノズル5より噴
出させることができるため、測長器1の感度を高めるこ
とができる。 【0040】さらに、本発明に係る他の例として図1に
示す測長器1より絞り部2cを取り除くとともに、第1
の貫通孔2aの直径を小さくしたものであってもかまわ
ない。即ち、第1の貫通孔2aの直径を小さくすること
により第1の貫通孔2a自体を絞り部と見なすことがで
きるため、第1の貫通孔2aの直径と長さとを適宜調整
することにより、絞り部2cを設けなくてもピストン2
をシリンダ10内で安定に静圧支持することができると
ともに、供給孔11から供給された高圧の空気圧を噴射
ノズル5より噴出させることができるため、測長器1の
感度を高めることができる。 【0041】また、本発明に係る測長器1ではピストン
2の形状を角柱体21としたものについて示したが、本
発明ではピストン2が静圧支持されるため、その形状に
ついては限定を受けるものではなく、シリンダ10の内
形をピストン2の外形に合致するような形状としておけ
ば、ピストン2の外形が円柱体や楕円柱体、あるいは角
柱体をしたものても良い。また、ピストン2の側壁面に
形成する絞り溝3も図2に示す絞り溝3だけに限定する
ものではなくピストン2の全周にわたって均一に空気層
を形成することができる形状であれば良い。 【0042】また、図1,2に示す非接触型の測長器1
では排気絞り弁9を第1加圧室8に配置した実施例につ
いて説明したが、排気絞り弁9を第2加圧室7に配置し
ても良く、この場合、ピストン2に形成する第2の貫通
孔2bの一端をピストン2の上部端面まで延設すれば良
い。 【0043】さらに、図1,2に示す非接触型の測長器
1では、第1加圧室8の圧力を一定圧に設定するための
調整手段として排気絞り弁9を使用したが、本件発明者
により先に提案した測長器1に使用する圧力調整弁であ
っても良い。 【0044】また、測長器1を構成する材料としては、
金属やプラスチィックを用いることができるが、セラミ
ックスを用いることにより、さらに優れた測長器1とす
ることができる。例えばピストン2、ロッド4、シリン
ダ10、及び噴射ノズル5をアルミナセラミックスで形
成すれば、金属製のものに比べ重量を1/3に軽減する
ことができることから、ピストン2の追従性を大幅に向
上させることができる。その上、高温度下での使用で
も、アルミナセラミックスは熱膨張係数が小さいことか
ら測長器1の変形を招くことがなく、また、金属やプラ
スチィックに比べ非常に耐蝕性にも優れていることか
ら、湿気の多い場所での測定や作動媒体に空気以外の気
体を用いるような場合であっても測長器1が腐食するこ
とがなく、測定環境や作動媒体を選ばない測長器1とす
ることができる。 【0045】ただし、測長器1の材質にはアルミナセラ
ミックスだけでなく、炭化珪素、窒化珪素、サファイア
といった他のセラミックスを用いたものであっても良い
ことは言うまでもない。 【0046】以上のように、本発明の非接触型測長器1
では、供給孔11からの高圧の空気圧を直接噴射ノズル
5より噴出するようにしてあるため、測長器1の感度を
向上させることができる。しかも、被測定物50からの
背圧をロッド4内に形成した第2の貫通孔2bを介して
第2加圧室7に取り込むとともに、ピストン2を静圧支
持してピストン2の追従性を高めてあることから測定値
のバラツキをさらに低減することができるとともに、従
来のようなチューブを必要としないため、コンパクトな
測長器1を提供することができる。 【0047】〔実験例〕図1に示す本発明の非接触型測
長器1を用いて測定値のバラツキと測定ストロークの直
線性について実験を行った。 【0048】なお、測長器1の主要寸法は以下に示す通
りである。 【0049】ピストン2 断面 12×30mm、
受圧面積 360mm2 測長ストローク 10mm なお、噴射ノズル5の噴射口径は0.5mm、0.8m
m、2.0mmのものを用意して測定した。 【0050】そして、上記測長器1の供給孔11に0.
7kg/cm2 程度の圧力を供給し、1〜9mmのブロ
ックゲージを順次測定した。この時の測定ストロークの
直線性については図4に、測定値のバラツキについては
図5にそれぞれ示す通りである。 【0051】まず、測定値のバラツキを示す図4のグラ
フより判るように、各ブロックゲージの測定において殆
ど測定誤差がなく、非常に高い直線性が得られた。 【0052】また、直線性を示す図5のグラクから判る
ように、測定値のバラツキ巾は大きくとも0.15μm
以下と殆どバラツキがない。 【0053】 【発明の効果】以上のように、本発明はシリンダ内にピ
ストンを移動自在に配置し、該ピストンより突設したロ
ッドの先端には噴射ノズルを備えてなり、前記シリンダ
にはピストンを静圧支持する静圧支持手段とピストンの
変位量を検出する検出手段、およびピストンにより上下
に形成される2つの加圧室のうち一方の第1加圧室の圧
力を調整する調整手段を具備するとともに、上記ピスト
ンにはロッドの先端とピストンの側壁面とを結ぶ第1の
貫通孔と、ロッドの先端と第2加圧室とを結ぶ第2の貫
通孔を設けたことにより、ピストンを静圧支持するため
に供給した高圧の空気圧を直接噴射ノズルより噴出する
ことができるため、噴射ノズルからの噴出圧を高め、高
感度の測長器とすることができる。また、被測定物から
の背圧はピストンまたはロッドに形成した第2の貫通孔
を介して取り込むようにしてあるため、ピストンの移動
に伴って背圧に圧力変動をきたすことがなく、測定値の
バラツキをさらに低減することができる。しかも、従来
のようなチューブを必要としないため、大幅に測長器全
体を小型化することもできるなど、微弱な背圧の変化に
対しても検知可能な高精度の非接触型測長器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る非接触型測長器の一部を破断した
斜視図である。 【図2】図1のX−X線断面図である。 【図3】本発明に係る他の非接触型測長器を示す縦断面
図である。 【図4】本発明に係る非接触型測長器の直線性を示すグ
ラフである。 【図5】本発明に係る非接触型測長器の測定値のバラツ
キ具合を示すグラフである。 【図6】先に提案した本発明の非接触型測長器を示す縦
断面図である。 【図7】従来の非接触型測長器を示す縦断面図である。 【図8】従来の非接触型測長器を示す縦断面図である。 【符号の説明】 1…非接触型測長器 2…ピストン 2a…第1の貫通孔 2b…第2の貫通孔 2c…絞り部 2f…開口 3…絞り溝 4…ロッド 5…噴射ノズル 6…リニアエンコーダ 7…下部加圧室 8…上部加圧室 9…排気絞り弁 10…シリンダ 11…供給孔

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】シリンダ内にピストンを移動自在に配置
    し、該ピストンより突設したロッドの先端には噴射ノズ
    ルを備えてなり、前記シリンダにはピストンの側壁面と
    の間隙に気体を供給する静圧支持手段とピストンの変位
    量を検出する検出手段、およびピストンにより上下に形
    成される2つの加圧室のうち一方の第1加圧室の圧力を
    調整する圧力調整手段を具備するとともに、上記ピスト
    ンにはロッドの先端と前記ピストンの側壁面とを結ぶ第
    1の貫通孔と、ロッドの先端と第2加圧室とを結ぶ第2
    の貫通孔を備え、上記噴射ノズルより被測定物に向けて
    気体を噴射せしめ、該被測定物の形状、寸法、表面状態
    等に応じたピストンの変位量でもって被測定物の形状、
    寸法、表面状態等を測定するようにしてなる非接触型測
    長器。
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