JP3398068B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3398068B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パン調理機能と蒸
し調理機能を有する調理器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来では、パンや餅を自動的に製造する
ために、自動製パン器や自動餅つき器など個別の機器が
種々提案されている。 【0003】自動製パン器としては、例えば特開平5−
115383号公報に示すように、ユーザーがパン材料
(小麦粉、水、イースト菌など)をホッパと呼ばれる容
器に入れて、スタートスイッチを押せば、パン材料をこ
ねる混練処理と、こねたパン生地を容器内で所要高さ位
置まで膨張させる成形発酵処理と、膨張させたパン生地
を焼き上げる焼成処理とを順次連続して自動的に行うよ
うになっている。 【0004】一方、自動餅つき器としては、例えば特開
平8−23904号公報に示すように、ユーザーがもち
米を洗い、所要量の水にひたしたものを、容器に入れ
て、スタートスイッチを押せば、もち米を蒸す蒸し処理
と、蒸したもち米をこねる混練処理とを順次連続して自
動的に行うようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一般家庭に
おいて、上述したような2つの機器を保有する場合、収
納がかさ張るとともに、必要に応じて一方を取り出して
調理を行わなければならず、取り扱いの面で極めて面倒
である。 【0006】これに対して、本願出願人は、従来から周
知の製パン器の構成をベースとして、調理容器へ蒸気を
供給する蒸気発生手段を設けることにより、パン製造の
他に、調理容器にもち米や茶わん蒸しや豚饅などの調理
対象を収納した状態でそれらを蒸し調理できるようにし
た調理器を開発している。 【0007】その場合、調理容器内へ蒸気を供給するた
めに、調理容器の底部に蒸気導入孔を設けるようにする
と、パンを製造するときには、粉体からなるパン材料が
蒸気導入孔から外部へ漏れ出てしまうことになるなど、
パン製造が不可能になる。 【0008】このようなことから、パン用の調理容器
と、蒸し用の調理容器との2つを使い分けることを考え
ているが、これらの調理容器はユーザーが装着するの
で、例えばパン製造処理を行うにもかかわらず蒸し用の
調理容器を使用したり、あるいは蒸し調理処理を行うに
もかかわらずパン用の調理容器を使用したりするおそれ
がある。そのような調理容器の使用間違いがあると、処
理を実行させても希望の調理を行えずに失敗する結果に
なり、処理に費やした時間や調理材料が無駄になってし
まうことが懸念される。ここに改良の余地がある。 【0009】このような事情に鑑み、本発明では、調理
器において、パン製造および種々な蒸し調理を別々の調
理容器を使い分けて行えるようにしながら、間違った調
理容器の使用による調理失敗を回避できるようにするこ
とを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
調理器は、ケース内空間に取り外し可能に装着され上方
に開口を有するとともに底部に蒸気導入孔が設けられる
蒸し用調理容器と、ケース内空間に取り外し可能に装着
され上方に開口を有するとともに底部に蒸気導入孔が設
けられていないパン用調理容器と、前記各調理容器の内
底部に貫通して設けられ上端に攪拌ブレードが装着され
る回転軸と、前記各調理容器の下方に設けられ前記各調
理容器の回転軸を回転駆動する駆動手段と、ケース内空
間に設けられてケース内空間の雰囲気温度を調節する加
熱手段と、前記調理容器側へ蒸気を供給する蒸気発生手
段と、上記各構成要素の動作を管理してパン製造処理お
よび蒸し調理処理を行う管理手段とを含み、前記管理手
段は、前記いずれかの処理を実行するとき、その処理形
態に対応する調理容器が使用されているか否かを認識す
調理器であって、更に、前記蒸気発生手段から調理容
器側へ蒸気を供給できない状態のときに蒸気をケース内
空間に逃がす蒸気逃がし手段を有するとともに、前記ケ
ース内空間の雰囲気温度を検出する温度センサを備え、
パン製造処理時に蒸し用調理容器を間違って使用した場
合と、蒸し調理処理時にパン用調理容器を間違って使用
した場合とのいずれも、調理開始から所要時間が経過し
たときに正常時よりも早くケース内雰囲気温度が上昇す
る現象を前記温度センサで検出することにより、使用す
る調理容器の正誤を認識する。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】以上、本発明では、要するに、従来から周
知の製パン器の構成をベースとして蒸気発生手段を設け
るとともに、パン製造ともち米や茶わん蒸しや豚饅など
の蒸し調理とを2つの調理容器を使い分けて行えるよう
にし、さらに、調理形態に対応しない調理容器の使用を
調理開始前あるいは調理初期段階で認識できるようにし
ている。これにより、適正な調理容器が使用されていな
い場合には、調理の実行を中止して適正な調理容器を装
着し直せるようになるなど、調理の失敗が避けられる。 【0015】 【0016】また、蒸し調理時にパン用調理容器を間違
って装着したまま処理を実行させてしまった場合におい
て、蒸気発生手段から発生する蒸気を蒸気逃がし手段か
らケース内空間に逃がせるようにしているから、蒸気に
よる異常圧力上昇を回避できる。 【0017】さらに、パン製造時に蒸し用調理容器を間
違って使用した場合と、蒸し調理時にパン用調理容器を
間違って使用した場合とのいずれも、調理開始から所要
時間が経過したときに正常時よりも早くケース内雰囲気
温度が上昇することになるから、その現象を温度センサ
でもって検出することにより、使用する調理容器の正誤
認識が調理開始前ではないものの調理開始初期段階にで
きるようになる。ちなみに、前者の場合だと、パン製造
初期において蒸し用調理容器の貫通孔からパン材料が漏
れ出てしまうために、焼成工程にまで進行したときに空
焚き状態になって焼成過程でのケース内雰囲気温度が短
時間で上昇することになる。一方、後者の場合だと、蒸
し調理開始から所要時間が経過したときにケース内に逃
がした蒸気でもってケース内雰囲気温度が正常時よりも
短時間で上昇することになる。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。 【0019】図1ないし図11は本発明の一実施形態に
かかり、図1は、調理器の外観を示す斜視図、図2は、
パン用調理容器を装着した調理器の縦断正面図、図3
は、餅用調理容器を装着した調理器の縦断正面図、図4
は、調理器の構成を示すブロック図、図5は、餅用調理
容器の上面図、図6は、撹拌ブレードの上面図、図7
は、操作表示パネル周辺の拡大断面図、図8は、操作表
示パネルの一部断面の平面図、図9は、ボイラーの水容
器に対する調理容器のロック前状態を示す説明図、図1
0は、ボイラーの水容器に対する調理容器のロック後の
状態を示す説明図、図11は、調理器の動作を説明する
フローチャートである。 【0020】図中、Aは調理器の全体を示し、1はケー
ス、2は開閉蓋、3は操作表示パネル、4は焼成槽、5
は焼成ヒータ、6は蒸気発生手段としてのボイラー、
7,8はホッパと呼ばれる2種類の調理容器、9はモー
タ、10は動力伝達ユニット、11は制御ユニットであ
る。 【0021】ケース1は、長方体形状に形成されてお
り、その上面において長手方向約2/3の領域が開口さ
れ、この上方開口部に開閉蓋2が上向きに開閉可能に取
り付けられている。このケース1の上方開口部には、開
閉蓋2の開閉状態を検知する蓋スイッチ14が設けられ
ている。蓋スイッチ14は、図7および図8に示すよう
に、開閉蓋2を閉じたときに開閉蓋2を閉じたときに可
動ピン14aが押圧操作されてオン状態になる一方、開
閉蓋2を開けたときに可動ピン14aが復帰操作されて
オフ状態になる。 【0022】操作表示パネル3は、ケース1の上面にお
いて残り約1/3の領域に配設されており、各種のキー
やランプが設けられている。キーは、パン製造を自動運
転させるためのスタートキー31、もち米を水にひたす
ためのひたすキー32、もち米を蒸すためのむすキー3
3、蒸したもち米をつくためのつくキー34、取り消し
キー35などがある。また、ランプは、スタートキー3
1のオン・オフ操作に応じて点灯・消灯するパン製造運
転ランプ36、ひたすキー32のオン・オフ操作に応じ
て点灯・消灯するひたす運転ランプ37、むすキー33
のオン・オフ操作に応じて点灯・消灯するむす運転ラン
プ38、つくキー34のオン・オフ操作に応じて点灯・
消灯するつく運転ランプ39などがある。 【0023】焼成槽4は、パン生地を焼き上げる雰囲気
を作るもので、ケース1の内部において上方開口部に対
応する領域に配設されている。この焼成槽4の周壁に
は、焼成槽4内部の雰囲気温度を検出する雰囲気温度セ
ンサ15が設けられている。 【0024】焼成ヒータ5は、焼成槽4の内部の雰囲気
温度を調節するもので、焼成槽4の底部寄りの内周壁に
沿って設けられている。 【0025】ボイラー6は、焼成槽4の底部に設置され
かつ平面視ほぼ小判形に形成されて上方が開口した水容
器61と、水容器61の底部外周に取り付けられて水容
器61内の水を蒸発させるヒータ62とからなる。水容
器61の中心領域には、円筒壁63が設けられており、
この円筒壁63の上下方向中間の水平壁にスピンドル軸
12が回転可能に上下貫通されている。このスピンドル
軸12の上方突出端には駆動ギヤ13が固定されてい
る。なお、ボイラー6の水容器61の底部外面には、蒸
し温度を検出する蒸し温度センサ16が設けられてい
る。 【0026】2つの調理容器7,8は、いずれも、焼成
槽4の内部でボイラー6の上方に取り外し可能に装着さ
れるものであり、後で詳細に説明するが、一方がパン製
造に用いられ、他方が餅製造や蒸し調理に用いられる。 【0027】モータ9は、ボイラー6に設けられるスピ
ンドル軸12を下記動力伝達ユニット10を介して回転
駆動するもので、ケース1の内部において操作表示パネ
ル3の下方の領域に配設されている。 【0028】動力伝達ユニット10は、ケース1の内底
部の全域に設けられ、モータ9の回転動力を上記スピン
ドル軸12に伝達するもので、モータ9の出力軸に固定
されるプーリ101と、上記スピンドル軸12の下端に
取り付けられるプーリ102と、両プーリ101,10
2に巻き掛けられる無端ベルト103とから構成されて
いる。 【0029】制御ユニット11は、下記するパン製造に
関する動作および餅製造に関する動作を制御するもの
で、ケース1において操作表示パネル3とモータ9との
間の領域に配設されている。この制御ユニット11は、
図4に示すように、CPU、ROM、RAMなどからな
るマイクロコンピュータ111と、I/O回路部112
と、モータ駆動回路部113と、ヒータ駆動回路部11
4と、ボイラー駆動回路部115とを具備している。こ
のマイクロコンピュータ111が請求項に記載の管理手
段に相当する。 【0030】ここで、上述した2つの調理容器7,8の
構成について詳細に説明する。これらの調理容器7,8
のうち、餅用の調理容器8の底部には上下に貫通する複
数の蒸気導入孔81を設けているが、パン用の調理容器
7の底部には蒸気導入孔を設けていない。これが2つの
調理容器7,8の主たる相違点である。なお、図1に示
すように、餅用の調理容器8には、その上方開口に対し
て着脱可能な閉じ蓋19が付属品として備えている。こ
の閉じ蓋19は、蒸し調理を行うときに利用される。 【0031】これらの調理容器7,8は、1斤半の食パ
ンに対応する形状つまり長方体形状に形成されていて、
餅用の調理容器8の方がパン用の調理容器7よりもひと
回り小さい外形寸法に設定されることによって、パン用
の調理容器7の内部に餅用の調理容器8を嵌入収納でき
るようになっている。このように調理容器7,8を長方
体形状に形成する場合、餅用の調理容器8の蒸気導入孔
81については、蒸気を均等に導入させるために、図5
に示すように、底部の長手方向両側に設ける個数を、短
手方向両側に設ける個数よりも多くする形態とするのが
好ましい。 【0032】換言すれば、底部の長手方向両側に設ける
蒸気導入孔81の総面積が、短手方向両側に設ける蒸気
導入孔81の総面積よりも大きくなる形態とすることに
よって、より均一に調理容器8内に蒸気を導入すること
が可能となる。 【0033】これらの調理容器7,8の底部中心には、
回転軸71,82が上下貫通する状態で設けられてい
る。この回転軸71,82の上方突出端には、パン材料
あるいは餅材料をこねるための撹拌ブレード17,18
が着脱され、また、回転軸71,82の下方突出端に
は、上記スピンドル軸12の駆動ギヤ13に対して噛合
する従動ギヤ72,83が取り付けられている。 【0034】また、両調理容器7,8の底部外面には、
ボイラー6の水容器61に対して固定するための台座7
3,84が設けられている。この台座73,84は、上
述したボイラー6の水容器61に対して被されて水容器
61を密封する蓋の役割をなす形状に形成されている。 【0035】調理容器7,8を焼成槽4内のボイラー6
に対して不動に固定するために、図9および図10に示
すように、調理容器7,8の台座73,84の長手方向
両端の外面に係止爪74,85が2つずつ計4つ設けら
れていて、ボイラー6の水容器61に形成される基台部
64の長手方向両端の上面に前述の係止爪74,85が
引っ掛けられる係合部65が設けられている。この調理
容器7,8をボイラー6に対して固定するときは、調理
容器7,8の台座73,84を、ボイラー6の水容器6
1に被せた状態で、係止爪74,85を係合部65に対
して係合させてから、調理容器7,8を若干所要方向
(図9では時計方向)に回すことにより、係止爪74,
85を係合部65にロックできるようになっている。こ
のようなロック動作を可能とするために、台座73,8
4の外形を、水容器61の外形よりも大きく設定してお
り、調理容器7,8の台座73,84でボイラー6の水
容器61を密封するために、台座73,84の周壁下端
を水容器61の基台64上の外周に装着されているパッ
キン20に対して圧接させるようになっている。 【0036】パン用の調理容器7については、図2に示
すように、餅製造時にパン用の調理容器7を間違って使
用すると、パン用の調理容器7の底部には餅用の調理容
器8のように蒸気導入孔81が設けられていないので、
ボイラー6から発生する蒸気でもって内圧が上昇するこ
とを考慮し、その台座73の一部に蒸気逃がし孔75を
設けている。 【0037】餅用の調理容器8は、図3に示すように、
その台座84の周壁に識別用突片86が設けられ、パン
用の調理容器7には、この識別用突片が設けられていな
い。これに関連して、焼成槽4の底部の所要位置には、
前記餅用の調理容器8の識別用突片86でオン操作され
る調理容器識別スイッチ21が設けられている。 【0038】撹拌ブレード17,18は、図6(a)、
(b)に示すように、材料混練性を考慮してパン用と餅
用とで異なる形状に形成されている。このような形状の
異なる撹拌ブレード17,18を各調理容器7,8に対
して誤装着すると困るので、この実施形態では、撹拌ブ
レード17,18の軸装着孔17a,18aの断面形状
および調理容器7,8の回転軸71,82の上端部分の
断面形状が互いに異なる形状に設定されている。具体的
に、例えばパン用の撹拌ブレード17の軸装着孔17a
と調理容器7の回転軸71の断面形状を半円形とし、餅
用の撹拌ブレード18の軸装着孔18aと調理容器8の
回転軸82の断面形状を小判形としている。 【0039】次に、上述した調理器Aの動作について図
11のフローチャートを用いて説明する。 【0040】まず、電源が投入されると、ステップS1
〜S4で操作表示パネル3のスタートキー31、ひたす
キー32、むすキー33、つくキー34のうちのいずれ
かのキーが操作されるのを待つ。 【0041】つまり、ユーザーは、パンを製造する場合
にはスタートキー31を押し、餅を製造する場合には、
ひたすキー32、むすキー33、つくキー34を所要時
間おきに順番に押す必要がある。但し、パン製造時に
は、焼成槽4に対してパン用の調理容器7を装着し、餅
製造時には、焼成槽4に対して餅用の調理容器8を装着
する必要がある。 【0042】(a) スタートキー31が操作される
と、ステップS41〜S45でパン製造の自動運転を実
行する。この場合、前準備として、ユーザーがパン用の
調理容器7内にパン生地(小麦粉、水、イースト菌な
ど)を入れる必要がある。このパン製造の自動運転で
は、混練処理、一次発酵処理、ガス抜き処理、生地休め
処理、生地丸め処理、成形発酵処理、焼成処理、保温処
理を、この記載順に連続して行う。 【0043】なお、混練処理では、モータ9を5分間だ
け所定時間おきにオン・オフ駆動し、その後、モータ9
を20分間連続駆動して撹拌ブレード17を回転させる
ことによりパン材料をこねる。一次発酵処理では、焼成
ヒータ5により焼成槽4内部の雰囲気温度を30℃に保
ち、40分間放置する。ガス抜き処理では、モータ9を
10秒間連続駆動して撹拌ブレード17を回転させるこ
とによりパン生地からガスを抜く。生地休め処理では、
焼成ヒータ5により焼成槽4内部の雰囲気温度を30℃
に保ち、25分間放置する。生地丸め処理では、モータ
9を15秒間連続駆動して撹拌ブレード17を回転させ
ることによりパン生地を丸める。成形発酵処理では、焼
成ヒータ5により焼成槽4内部の雰囲気温度を30℃に
保ち、適宜時間(30〜70分間の範囲)放置する。焼
成処理では、焼成ヒータ5により焼成槽4内部の雰囲気
温度を125℃に保ち、40分間放置する。保温処理で
は、焼成槽4内部の雰囲気温度を先の焼成処理時の雰囲
気温度から80℃にまでゆっくり低下させる。このと
き、最長60分間の範囲で焼成ヒータ5をオン・オフ制
御する。 【0044】(b) ひたすキー32が操作されると、
ステップS11〜S14でもち米に必要な水分を含ませ
るように所要時間ひたす、ひたす工程を行う。この場
合、前準備として、ユーザーがもち米を洗い、パン用の
調理容器7に入れて、所要量の水を入れる必要がある。 【0045】(c) むすキー33が操作されると、ス
テップS21〜S24でボイラー6を駆動することによ
り、上記(b)などで水分を含ませたもち米をむす、む
す工程を行う。この場合の準備としては、水分を含ませ
たもち米を餅用の調理容器8に入れ、ボイラー6の水容
器61に対して所要量の水を入れる必要がある。なお、
このむす工程は、餅製造の他に、茶わん蒸しや豚饅など
の調理対象を蒸し調理全般に利用することができる。 【0046】(d) つくキー34が操作されると、ス
テップS31〜S34で上記パン製造での混練工程と同
様、調理容器8の撹拌ブレード18をモータ9および動
力伝達ユニット10により回転駆動することにより、調
理容器8内の蒸したもち米をこねてつき上げる、つく工
程を行う。 【0047】このように、1台の調理器Aでもって、パ
ン製造、餅製造ならびに蒸し調理を行うことができるな
ど、使い勝手の良いものになっている。 【0048】ところで、上記ステップS1〜S4で明ら
かであるが、上記(a)〜(d)の各処理のいずれか一
つを実行している最中には、それ以外の処理を実行させ
るためのキー操作が行われても、当該キー操作に伴い出
力される信号を受け付けないようになっている。これに
より、1つの処理途中にいろいろなキー操作に伴う信号
が入力されることによってマイクロコンピュータ111
が混乱する事態を回避することができる。 【0049】また、上記(a)〜(d)の各処理では、
処理の実行途中において取り消しキー35が操作されて
中止信号が入力されると、それぞれステップS12,S
22,S32,S42で認識して、該当する処理を中断
して終了するようになっている。但し、上記(a)の処
理では、誤操作を考慮して、ステップS43により、取
り消しキー35の操作に対する応答性を悪くさせてい
る。具体的に例えば取り消しキー35が比較的長い所要
の基準時間(例えば5秒間)以上、連続操作されたとき
だけ、この操作に伴い出力される中止信号を受け付けて
パン製造の一連の処理を中止するようにし、前記基準時
間に満たない時間について取り消しキー35が操作され
ても、中止信号を受け付けずに処理を継続するようにな
っている。この理由は、パン製造の自動運転の処理途中
において、仮に取り消しキー35が間違って一瞬操作さ
れたときに、即座に応答してパン製造の一連の処理を中
断してしまうと、それまでの処理がすべて無駄になり、
最初から処理をし直す必要があって面倒であるから、ユ
ーザーに取り消しの意志が有ることを確認しているので
ある。しかし、上記(b)〜(d)の処理では、それぞ
れが独立した処理であって、途中中断しても復帰が容易
で何の問題も発生しないので、取り消しキー35の操作
に対する応答性を良好にさせている。つまり、上記
(b)〜(d)の処理の実行途中では、例えば取り消し
キー35が一瞬(例えば32mmsec)だけでも操作
されて中止信号が入力されると、この中止信号を受け付
けて実行途中の処理を中止するようになっている。 【0050】また、上記(a)の処理では、材料の外部
飛散や外部からの塵埃の混入を防止するために、処理開
始前に、開閉蓋2が閉塞されているか否かを蓋スイッチ
14の出力信号により認識し、閉塞されているときは正
常であるとして処理を開始させるが、開放されていると
きは異常であるとして処理を開始せずに、開閉蓋2を開
放するようブザーなどでユーザーに報知して、待機する
ようになっている。一方、上記(c)および(d)の処
理では、ケース1内の特に焼成槽4や制御ユニット10
の収納空間に蒸気がこもるのを防止するために、処理開
始前に、開閉蓋2が開放されているか否かを蓋スイッチ
14の出力信号により認識し、開放されているときは正
常であるとして処理を開始するが、閉塞されているとき
は異常であるとして処理を開始せずに、開閉蓋2を開放
するようブザーなどでユーザーに報知して、待機するよ
うになっている。 【0051】また、上記(a)〜(d)のいずれの処理
を実行する場合も、処理開始前に、処理に応じた適正な
調理容器7,8が使用されているか否かをチェックする
ようにしている。つまり、上記(a)のパン製造処理を
実行するときには、調理容器識別スイッチ21がオフで
あるか否かを判定し、オフつまりパン用調理容器7が装
着されている場合には適正であると認識して処理を開始
するが、オンつまり餅用調理容器8が装着されている場
合には不適性であると認識して調理容器の交換を要求す
るようブザーなどでユーザーに報知して、処理を中止す
る。一方、上記(b)〜(d)の餅製造関連処理を実行
するときには、調理容器識別スイッチ21がオンである
か否かを判定し、オンつまり餅用調理容器8が装着され
ている場合には適正であると認識して処理を開始する
が、オフつまりパン用調理容器7が装着されている場合
には不適性であると認識して調理容器の交換を要求する
ようブザーなどでユーザーに報知して、処理を中止す
る。これにより、パン製造処理を行うときに餅用調理容
器8を間違って使用したり、餅製造関連処理を行うとき
にパン用調理容器7を間違って使用したりしても、それ
らの処理を実行する前に、調理容器の使用間違いを発見
できるから、処理を終了してから調理失敗を知るような
場合に比べて、時間の無駄や材料の無駄を無くせる。 【0052】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられ
る。 (1) 上記実施形態では、2つの調理容器7,8を1
斤半の食パンに対応する形状としているが、1斤の食パ
ンに対応する形状としてもよい。 (2) 上記実施形態では、2つの調理容器7,8の使
用間違いを検出するために調理容器識別スイッチ21を
用いているが、この調理容器識別スイッチ21を用いず
に、焼成槽4内の雰囲気温度を調べることにより、装着
された調理容器7,8の正誤認識を行うようにすること
ができる。 【0053】第1に、もし仮に上記(c)のむす処理時
にパン用調理容器7を間違って装着したまま処理を実行
させたときには、ボイラー6から発生される蒸気が調理
容器7へ供給できずに、ボイラー6内の蒸気がパン用調
理容器7の蒸気逃がし孔75から外部へ放出されること
になるので、むす処理を開始してから早期段階におい
て、蒸気逃がし孔75から放出された蒸気でもって焼成
槽4内の雰囲気温度が正常時に比べて上昇することにな
る。ちなみに、図12のグラフに示すように、むす処理
を開始してから7分が経過したころに、焼成槽4の雰囲
気温度が、正常時には35℃前後にしか到達しないが、
異常時には50℃前後に到達する。そこで、この事象を
利用して、むす処理開始時点から所要時間(例えば7
分)が経過したときに、雰囲気温度センサ15による検
出温度が所要温度(例えば42℃)以上になっているか
否かを判定し、所要温度未満であれば正常であると認識
して処理を継続するが、所要温度以上であれば異常であ
ると認識してブザーなどでユーザーに異常発生を報知し
て処理を中止する。このようにすれば、処理開始前とは
いかないが、処理開始から早期段階で間違った調理容器
の使用を認識でき、それによって早期対処が可能にな
る。 【0054】第2に、もし仮に上記(a)のパン自動製
造処理時に蒸し用調理容器8を間違って装着したまま、
処理を実行させたときには、パン材料が調理容器8の蒸
気導入孔81からボイラー6側へ漏れ出てしまうことに
なるので、焼成工程まで進んだときに空焚き状態にな
り、焼成処理を開始してから早期段階において焼成槽4
内の雰囲気温度が正常時に比べて上昇することになる。
ちなみに、図13のグラフに示すように、焼成処理を開
始してから15分が経過したころに、焼成槽4の雰囲気
温度が、正常時には80℃前後にしか到達しないが、異
常時には110℃前後に到達する。そこで、この事象を
利用して、焼成処理開始時点から所要時間(例えば15
分)が経過したときに、雰囲気温度センサ15による検
出温度が所要温度(例えば100℃)以上になっている
か否かを判定し、所要温度未満であれば正常であると認
識して処理を継続するが、所要温度以上であれば異常で
あると認識してブザーなどでユーザーに異常発生を報知
して処理を中止する。このようにすれば、処理開始前と
はいかないが、処理開始から早期段階で間違った調理容
器の使用を認識でき、それによって早期対処が可能にな
る。このように既存の雰囲気温度センサ15を利用すれ
ば、調理容器識別スイッチ21が不要になり、コスト増
加を抑制できるようになる。 【0055】 【発明の効果】本発明にかかる調理器では、パン製造の
他に、いろいろな蒸し調理を行えるものであって、適正
な調理容器が使用されていない場合には、調理の実行を
中止して適正な調理容器を装着し直せるようになるな
ど、調理の失敗を回避できるようになる。 【0056】 【0057】また、蒸し調理時にパン用調理容器を間違
って装着したまま強制的に処理を実行した場合でも、蒸
気発生手段から発生する蒸気をケース内空間に逃がせる
ようにしているから、蒸気による異常圧力上昇を回避で
き、調理容器や蒸気発生手段の万一の損傷を防止できる
ようになる。 【0058】さらに、パン製造時に蒸し用調理容器を間
違って使用した場合と、蒸し調理時にパン用調理容器を
間違って使用した場合とのいずれも、その状態で起こり
得るケース内雰囲気温度の異常上昇状況を温度センサで
検出するようにしているから、調理容器の使用間違いを
調理開始前ではないものの調理開始初期段階で認識でき
るようになる。そのため、事後対策が比較的容易に行え
るようになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態の調理器の外観を示す斜視
図 【図2】同実施形態のパン用調理容器を装着した調理器
の縦断正面図 【図3】同実施形態の餅用調理容器を装着した調理器の
縦断正面図 【図4】同実施形態の調理器の構成を示すブロック図 【図5】同実施形態の餅用調理容器の平面図 【図6】同実施形態の撹拌ブレードの平面図 【図7】同実施形態の調理器の操作表示パネル周辺の拡
大断面図 【図8】同実施形態の調理器の操作表示パネルの一部断
面の平面図 【図9】同実施形態のボイラーの水容器に対する調理容
器のロック前状態を示す説明図 【図10】同実施形態のボイラーの水容器に対する調理
容器のロック後状態を示す説明図 【図11】同実施形態の調理器の動作を説明するフロー
チャート 【図12】本発明の他の実施形態にかかり、パン製造時
における調理容器の正誤装着による雰囲気温度の変化を
示すグラフ 【図13】本発明の他の実施形態にかかり、蒸し処理時
における調理容器の正誤装着による雰囲気温度の変化を
示すグラフ 【符号の説明】 A 調理器 1 ケース 3 操作表示パネル 4 焼成槽 5 焼成ヒータ 6 ボイラー 61 ボイラーの水容器 62 ボイラーのヒータ 7 パン用の調理容器 71 パン用調理容器の回転軸 8 餅用の調理容器 81 餅用調理容器の蒸気導入孔 82 餅用調理容器の回転軸 9 モータ 10 動力伝達ユニット 11 制御ユニット 111 制御ユニットのマイクロコンピュータ 17,18 撹拌ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 達久 京都府相楽郡精華町大字祝園小字正田1 番地の2 三洋ホームテック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−139758(JP,A) 特開 昭58−180117(JP,A) 特開 平6−22860(JP,A) 実開 昭59−114846(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/00 301 A21C 13/00 A23L 1/10 102 A47J 27/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ケース内空間に取り外し可能に装着され上
    方に開口を有するとともに底部に蒸気導入孔が設けられ
    る蒸し用調理容器と、 ケース内空間に取り外し可能に装着され上方に開口を有
    するとともに底部に蒸気導入孔が設けられていないパン
    用調理容器と、 前記各調理容器の内底部に貫通して設けられ上端に攪拌
    ブレードが装着される回転軸と、 前記各調理容器の下方に設けられ前記各調理容器の回転
    軸を回転駆動する駆動手段と、 ケース内空間に設けられてケース内空間の雰囲気温度を
    調節する加熱手段と、 前記調理容器側へ蒸気を供給する蒸気発生手段と、 上記各構成要素の動作を管理してパン製造処理および蒸
    し調理処理を行う管理手段とを含み、 前記管理手段は、前記いずれかの処理を実行するとき、
    その処理形態に対応する調理容器が使用されているか否
    かを認識する調理器であって、 更に、前記蒸気発生手段から調理容器側へ蒸気を供給で
    きない状態のときに蒸気をケース内空間に逃がす蒸気逃
    がし手段を有するとともに、前記ケース内空間の雰囲気
    温度を検出する温度センサを備え、 パン製造処理時に蒸し用調理容器を間違って使用した場
    合と、蒸し調理処理時にパン用調理容器を間違って使用
    した場合とのいずれも、調理開始から所要時間が経過し
    たときに正常時よりも早くケース内雰囲気温度が上昇す
    る現象を前記温度センサで検出することにより、使用す
    る調理容器の正誤を認識する 、ことを特徴とする調理
    器。
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