JP3397645B2 - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP3397645B2
JP3397645B2 JP20905397A JP20905397A JP3397645B2 JP 3397645 B2 JP3397645 B2 JP 3397645B2 JP 20905397 A JP20905397 A JP 20905397A JP 20905397 A JP20905397 A JP 20905397A JP 3397645 B2 JP3397645 B2 JP 3397645B2
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正剛 村川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前輪を備える前部
機体と後輪を備える後部機体とを左右のフレームで接続
して、フレームタイプの走行機体を構成するとともに、
前記前輪と前記後輪との間への作業装置の装備を可能に
してある作業車に関し、詳しくは、変速ペダルとブレー
キペダルとを前記走行機体の右側に配置するとともに、
静油圧式無段変速装置と制動装置とをそれらの操作アー
ムが前記走行機体の左側に位置するように装備してある
作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような作業車の変速操作構
造において、右側に配置した変速ペダルと走行機体の左
側に位置する静油圧式無段変速装置の操作アームとの連
係は、操作ロッドなどからなる変速用連係機構を変速ペ
ダルから静油圧式無段変速装置の操作アームに亘って略
一直線状に掛け渡すことによって、又、右側に配置した
ブレーキペダルと走行機体の左側に位置する制動装置の
操作アームとの連係は、操作ロッドなどからなる制動用
連係機構をブレーキペダルから制動装置の操作アームに
亘って略一直線状に掛け渡すことによって行うことが考
えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トラクタや
芝刈機などの作業車においては、その前部にエンジンを
搭載し、かつ、その後部に静油圧式無段変速装置を装備
し、機体前部のエンジンから機体後部の静油圧式無段変
速装置に亘って走行伝動系を構成することが一般的であ
る。そのため、上記の従来技術のように、変速ペダルと
静油圧式無段変速装置の操作アームとの連係、及び、ブ
レーキペダルと制動装置の操作アームとの連係を、それ
ぞれ略一直線状に掛け渡される各連係機構で行うように
すると、走行伝動系と各連係機構とを交差させる必要が
生じるようになることから、走行伝動系と各連係機構と
を上下方向で位置ズレさせなければならないようにな
る。しかも、変速ペダル、ブレーキペダル、及び静油圧
式無段変速装置と制動装置の各操作アームの位置関係に
よっては、連係機構同士をも交差させる必要が生じてそ
れらを上下方向で位置ズレさせなければならない場合も
ある。従って、上記の従来技術によると、走行伝動系、
変速用連係機構、及び制動用連係機構を構成する上にお
いて、機体下部に上下方向に比較的大きい空間を要する
ようになることから、その分だけ車高が高くなって機体
の安定性が悪くなる不都合が生じ、又、安定性の悪化を
抑制するために車高を制限すると、その分だけ走行伝動
系又は各連係機構の配設位置が低くなることから、畦越
え走行などの際に走行伝動系又は各連係機構を地面側の
他物に接触させ易くなって、他物との接触による走行伝
動系又は各連係機構の損傷を招き易くなる不都合が生じ
るようになっていた。殊に、走行機体の前後中間下部に
モーアを昇降自在に備えたミッドマウント型の芝刈機に
おいては、機体下部にモーア伝動系及び昇降リンク機構
などが装備されていることから、右側の変速ペダル又は
ブレーキペダルから左側の静油圧式無段変速装置又は制
動装置の各操作アームに亘って各連係機構を略一直線状
に掛け渡すことがかなり困難になるとともに、各伝動
系、各連係機構、並びに昇降リンク機構が入り組まれた
状態となって、それらのメンテナンスが行い難くなる不
都合が生じるようになっていた。
【0004】本発明の目的は、機体右側に配置した変速
ペダルと機体左側に位置する静油圧式無段変速装置の操
作アームとの連係、及び、機体右側に配置したブレーキ
ペダルと機体左側に位置する制動装置の操作アームとの
連係に創意工夫を凝らすことによって、機体の安定性の
悪化、及び走行伝動系や変速用あるいは制動用の各連係
機構の他物との接触による損傷が生じ易くなる不都合を
回避できるとともに、製作及びメンテナンスの面におい
て有利な作業車の変速操作構造を提供できるようにする
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、前輪を
備える前部機体と後輪を備える後部機体とを左右のフレ
ームで接続して、フレームタイプの走行機体を構成する
とともに、前記前輪と前記後輪との間への作業装置の装
備を可能にしてある作業車において、変速ペダルとブレ
ーキペダルとを前記走行機体の右側に配置するととも
に、静油圧式無段変速装置と制動装置とをそれらの操作
アームが前記走行機体の左側に位置するように装備し、
前記左右のフレームに、それらに亘る操作軸を横軸芯周
りに回動自在に貫通させるとともに、前記操作軸に前記
左右のフレームに亘る中間伝動部材を相対回動自在に装
着し、前記操作軸の右端を、前記変速ペダルとブレーキ
ペダルのうちの一方に連係するとともに、前記操作軸の
左端を、その右端に連係した前記変速ペダル又はブレー
キペダルに対応する一方の操作アームに連係し、かつ、
前記中間伝動部材の右端を、前記変速ペダルとブレーキ
ペダルのうちの他方に連係するとともに、前記中間伝動
部材の左端を、その右端に連係した前記変速ペダル又は
ブレーキペダルに対応する他方の操作アームに連係し
た。又、本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上
記請求項1に記載の発明において、前記操作軸の右端を
前記変速ペダルとブレーキペダルのうちの一方に連係す
る連係部材と、前記中間伝動部材の右端を前記変速ペダ
ルとブレーキペダルのうちの他方に連係する連係部材と
を、右側のフレームの内外に振り分けて配備した。
【0006】〔作用〕本発明によると、変速ペダルと静
油圧式無段変速装置の操作アームとの連係、及び、ブレ
ーキペダルと制動装置の操作アームとの連係を、回動軸
芯を共通させた操作軸又は中間伝動部材を介して行うよ
うにしていることから、変速ペダル、ブレーキペダル、
静油圧式無段変速装置の操作アーム、及び制動装置の操
作アームの位置関係から、変速用連係機構と制動用連係
機構とを交差させる必要が生じても、それらの連係機構
同士を上下方向で位置ズレさせる必要がない。又、操作
軸及び中間伝動部材は回転操作系であることから、変速
ペダル又はブレーキペダルと操作軸又は中間伝動部材、
及び操作軸又は中間伝動部材と各静油圧式無段変速装置
の操作アーム又は制動装置の操作アームとを連係する操
作ロッドなどを、走行伝動系に対して並列に配設するこ
とができるようになる。更に、操作軸と中間伝動部材
は、それらの回動軸芯を共通させた回転操作系であるこ
とから、変速ペダル又はブレーキペダルと静油圧式無段
変速装置又は制動装置の各操作アームとを、それらの間
で略一直線状に掛け渡される押し引き操作系の連係機構
で連係する場合や、操作軸及び中間伝動部材をそれらの
回動軸芯を共通させない状態で設けた連係機構で連係す
る場合に比較して、変速ペダル又はブレーキペダルの操
作力を、それらのペダルが位置する機体右側から、静油
圧式無段変速装置及び制動装置の各操作アームが位置す
る機体左側へ伝達するために要する機体前後方向及び上
下方向の空間を極めて小さくすることができるので、機
体前部のエンジンから機体後部の静油圧式無段変速装置
に亘って構成される走行伝動系と機体前端との間もしく
は機体後端との間に形成された極小空間に配置すること
ができるようになる。
【0007】以上の点から、回動軸芯が共通する操作軸
及び中間伝動部材を、走行伝動系と機体前端との間もし
くは機体後端との間に配置し、かつ、操作軸又は中間伝
動部材の右端を変速ペダル又はブレーキペダルに操作ロ
ッドなどにより連係するとともに、操作軸又は中間伝動
部材の左端を静油圧式無段変速装置又は制動装置の操作
アームに操作ロッドなどにより連係することによって、
走行伝動系に対して変速用連係機構及び制動用連係機構
を交差させて入り組んだ状態にすることなく、走行伝動
系と同じ高さ位置に位置させた状態で変速ペダル又はブ
レーキペダルを静油圧式無段変速装置又は制動装置の操
作アームに連係することができるようになり、これによ
って、走行伝動系、変速用連係機構、及び制動用連係機
構を構成する上において車高が高くなって機体の安定性
が悪くなる不都合や、車高を制限することによって畦越
え走行などの際における他物との接触による走行伝動系
又は各連係機構の損傷を招き易くなる不都合が生じるこ
とを回避でき、かつ、作業車がミッドマウント型の芝刈
機であったとしても、右側の変速ペダル又はブレーキペ
ダルから左側の静油圧式無段変速装置又は制動装置の操
作アームに亘って各連係機構を容易に組付けることがで
きるとともに、走行及びモーア伝動系、変速用及び制動
用連係機構、並びに昇降リンク機構などのメンテナンス
が行い易くなる。
【0008】〔効果〕従って、機体右側の変速ペダル又
はブレーキペダルと機体左側の静油圧式無段変速装置又
は制動装置の操作アームとの連係に、回動軸芯を共通さ
せた操作軸及び中間伝動部材からなる回転操作系を利用
するという創意工夫を凝らすことによって、機体の安定
性の悪化、及び走行伝動系や変速用あるいは制動用の各
連係機構の他物との接触による損傷が生じ易くなる不都
合を回避できるとともに、製作及びメンテナンスの面に
おいて有利にできる作業車の変速操作構造を提供し得る
に至った。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1には作業車の一例である乗用型芝刈機
の全体側面が示されており、この乗用型芝刈機は、走行
機体1の前後中間位置に昇降リンク機構2を介してモー
ア3を昇降自在に連結することによってミッドマウント
型に構成されている。走行機体1は、機体フレーム4の
前部に搭載されたエンジン5、エンジン5の後方に配置
されたラジエータ6、機体フレーム4の前部に支持され
た車軸フレーム7、機体フレーム4の後部に支持された
静油圧式無段変速装置8と車軸ケース9、車軸フレーム
7の左右両端に夫々装着された操向車輪としての前輪1
0、車軸ケース9の左右両端に夫々装着された駆動車輪
としての後輪11、前輪10に連係されたステアリング
ホイール12、及び機体フレーム4の後部上方に配置さ
れた運転座席13、などによって乗用型に構成されてい
る。
【0011】図1〜図5に示すように、機体フレーム4
における車軸ケース9の前方には、ベベルギヤ式伝動機
構(図示せず)を内蔵した伝動ケース14が配備されて
いる。伝動ケース14は、その前部から前方に向けて突
出する入力軸14aが伝動軸15などを介してエンジン
5に伝動可能に連結されている。伝動ケース14の上部
には、静油圧式無段変速装置8の入力プーリ8aに第一
伝動ベルト16を介して伝動可能に連結される第一出力
プーリ14bと、例えば走行機体1の後部に集草容器
(図示せず)を装着した際にモーア3から集草容器に向
けて刈り芝を流動させるブロワ装置(図示せず)に対し
て動力を供給するための第二出力プーリ14cとが上下
に並列配備されている。伝動ケース14の下部には、モ
ーア3の入力プーリ3aに第二伝動ベルト17を介して
伝動可能に連結される第三出力プーリ14dが電磁クラ
ッチ18を介して伝動切り換え可能に連結されている。
第一伝動ベルト16は、第一テンションプーリ19を介
した第一テンションバネ20の付勢によって緊張状態
(伝動状態)に維持されるようになっている。第二伝動
ベルト17は、第二テンションプーリ21を介した第二
テンションバネ22の付勢によって緊張状態(伝動状
態)に維持されるようになっている。つまり、走行機体
1の下部には、伝動軸15、伝動ケース14、第一伝動
ベルト16、第一テンションプーリ19、及び第一テン
ションバネ20、などによって構成された走行伝動系A
が、機体前部のエンジン5から機体後部の静油圧式無段
変速装置8に亘る状態に、又、第二伝動ベルト17、第
二テンションプーリ21、及び第二テンションバネ2
2、などによって構成されたモーア伝動系Bが、伝動ケ
ース14からモーア3に亘る状態に配備されている。
【0012】車軸ケース9には制動装置23が内備され
ており、制動装置23と静油圧式無段変速装置8は、そ
れらの操作アーム23a,8bが走行機体1の左側に位
置する状態で装備されている。一方、制動装置23の操
作アーム23aに制動用連係機構Cを介して連係される
ブレーキペダル24と、静油圧式無段変速装置8の操作
アーム8bに変速用連係機構Dを介して連係される変速
ペダル25は、走行機体1の右側に配置されている。制
動用連係機構Cは、静油圧式無段変速装置8よりも後方
に位置する機体フレーム4の後端部において左右のフレ
ーム4A,4Bに亘って横軸芯P1周りに回動自在に架
設された操作軸26、操作軸26の右端に固着された第
一揺動アーム27、ブレーキペダル24から第一揺動ア
ーム27に亘って掛け渡された操作ロッド28、第一揺
動アーム27と操作ロッド28との間に介装された連係
バネ29、操作軸26の左端に固着された第二揺動アー
ム30、第二揺動アーム30から制動装置23の操作ア
ーム23aに亘って掛け渡された操作リンク31、及び
ブレーキペダル24及び制動装置23の操作アーム23
aを非制動姿勢に復帰付勢する付勢バネ32、などによ
って構成されている。変速用連係機構Dは、左右のフレ
ーム4A,4Bに亘る状態で制動用連係機構Cの操作軸
26に相対回動自在に装着された平面視略コの字状の中
間伝動部材33、中間伝動部材33の右端から延設され
た第一操作アーム33aに枢支連結された連係リンク3
4、変速ペダル25から連係リンク34に亘って掛け渡
された操作ロッド35、及び中間伝動部材33の左端よ
り延設された第二操作アーム33bから静油圧式無段変
速装置8の操作アーム8bに亘って掛け渡された操作リ
ンク36、などによって構成されている。変速ペダル2
5及び静油圧式無段変速装置8の操作アーム8bは、操
作アーム8bに形成された略V字状のカム8cに接当す
るローラ37a、ローラ37aを遊端部に備えた揺動ア
ーム37b、及びカム8cにローラ37aを接当させる
方向に揺動アーム37bを揺動付勢する付勢バネ37c
によって構成されたニュートラルアーム37の作用によ
って、中立状態に自動復帰するようになっている。
【0013】つまり、ブレーキペダル24と制動装置2
3の操作アーム23aとの連係、及び、変速ペダル25
と静油圧式無段変速装置8の操作アーム8bとの連係
を、回動軸芯P1を共通させた回転操作系である操作軸
26又は中間伝動部材33を介して行うようにしている
ことによって、それらの連係を、ブレーキペダル24又
は変速ペダル25と制動装置23の操作アーム23a又
は静油圧式無段変速装置8の操作アーム8bとの間で略
一直線状に掛け渡されるように押し引き操作系のみで構
成された連係機構で行う場合や、操作軸26及び中間伝
動部材33の回動軸芯P1を共通させないように構成し
た連係機構で行う場合に比較して、ブレーキペダル24
及び変速ペダル25の操作力を、それらのペダル24,
25が位置する機体右側から、制動装置23の操作アー
ム23a及び静油圧式無段変速装置8の操作アーム8b
が位置する機体左側へ伝達するために要する機体前後方
向及び上下方向の空間を極めて小さくすることができ、
これによって、機体前部のエンジン5から機体後部の静
油圧式無段変速装置8に亘って構成される走行伝動系A
と機体後端との間に形成された極小空間Sを、ブレーキ
ペダル24及び変速ペダル25の操作力を機体右側から
機体左側に伝達するための空間として有効利用すること
ができるようになっている。
【0014】そして、上述のように、回動軸芯P1が共
通する操作軸26及び中間伝動部材33を、走行伝動系
Aと機体後端との間の極小空間Sに配置し、かつ、操作
軸26の右端又は中間伝動部材33の右端をブレーキペ
ダル24又は変速ペダル25に操作ロッド28,35な
どにより連係するとともに、操作軸26の左端又は中間
伝動部材33の左端を制動装置23の操作アーム23a
又は静油圧式無段変速装置8の操作アーム8bに操作リ
ンク31,36などにより連係することによって、走行
伝動系A、モーア伝動系B、及び昇降リンク機構2に対
して制動用連係機構C及び変速用連係機構Dを交差させ
て入り組んだ状態にすることなく、走行伝動系Aと同じ
高さ位置に位置させた状態でブレーキペダル24又は変
速ペダル25を制動装置23の操作アーム23a又は静
油圧式無段変速装置8の操作アーム8bに連係すること
ができるのであり、これによって、走行伝動系A、制動
用連係機構C、及び変速用連係機構Dを構成する上にお
いて車高が高くなって機体の安定性が悪くなる不都合
や、車高を制限することによって畦越え走行などの際に
おける他物との接触による走行伝動系A、制動用連係機
構C、及び変速用連係機構Dの損傷を招き易くなる不都
合が生じることを回避でき、かつ、右側のブレーキペダ
ル24又は変速ペダル25から左側の制動装置23の操
作アーム23a又は静油圧式無段変速装置8の操作アー
ム8bに亘って制動用連係機構C及び変速用連係機構D
を容易に組付けることができるとともに、走行伝動系
A、モーア伝動系B、制動用連係機構C、変速用連係機
構D、及び昇降リンク機構2などのメンテナンスを行い
易くすることができるようになっている。
【0015】図1及び図6に示すように、昇降リンク機
構2は、機体フレーム4の前部とモーア3の前部とに亘
って架設された左右一対の前リンク38、機体フレーム
4の前後中間部とモーア3の後部とに亘って架設された
左右一対の後リンク39、機体フレーム4の後部に横軸
芯P2周りに回動自在に支持された回転軸40、回転軸
40の両端に固着された左右一対の揺動アーム41、及
び後リンク39と揺動アーム41とに亘って架設された
左右一対の連係リンク42、などによって平行四連形式
に構成されている。又、昇降リンク機構2には、機体フ
レーム4に横軸芯P3周りに揺動自在に支持されたモー
ア昇降操作用の操作レバー43と、操作レバー43によ
るモーア上昇操作時にモーア上昇方向の力を付与するア
シスト機構44とが備えられている。
【0016】操作レバー43は、その第一操作アーム4
3Aと右側の揺動アーム41とが連係部材45を介して
連係されており、横軸芯P3周りでの上方への揺動操作
によって昇降リンク機構2を介してモーア3を上昇させ
るとともに、横軸芯P3周りでの下方への揺動操作によ
って昇降リンク機構2を介してモーア3を下降させるよ
うになっている。操作レバー43の基端部には、操作レ
バー43に内装されたコイルバネ(図示せず)によって
操作レバー43の先端側に向けて移動付勢された係止ピ
ン43Bが突設されている。操作レバー43の先端部に
は、押圧操作されることによってコイルバネの付勢に抗
して係止ピン43Bを基端側に移動させる操作具43C
が突設されている。操作レバー43の基端部側方箇所に
は、係止ピン43Bとの間で操作レバー43の揺動範囲
を規制する長孔46Aが形成された規制案内板46が機
体フレーム4から立設されている。長孔46Aの上端に
は、操作レバー43を上限位置まで揺動操作した際にコ
イルバネの付勢によって係止ピン43Bが係入される凹
部46Bが、又、長孔46Aの下端には、操作レバー4
3を下限位置まで揺動操作した際にコイルバネの付勢に
よって係止ピン43Bが係入される凹部46Cが夫々連
設されており、これらの凹部46B,46Cへの係止ピ
ン43Bの係入によって、操作レバー43を上限位置又
は下限位置にて固定保持できるようになっている。又、
操作具43Cの押圧操作により、それらの凹部46B,
46Cから係止ピン43Bを離脱させることによって、
操作レバー43の上限位置又は下限位置での固定保持を
解除できるようになっている。
【0017】アシスト機構44は、機体フレーム4と回
転軸40に固着された操作アーム47とに亘って架設さ
れた第一ガスシリンダ44A、及び機体フレーム4と操
作レバー43の第二操作アーム43Dとに亘って架設さ
れた第二ガスシリンダ44Bによって構成されており、
操作レバー43の操作時には、第一ガスシリンダ44A
と第二ガスシリンダ44Bとが昇降リンク機構2を介し
てモーア3に上昇方向の力を付与することによって、操
作レバー43の操作でモーア3を上昇させる際に要する
操作力を軽減できるようになっている。操作アーム47
には、昇降リンク機構2に48インチのモーア3を連結
した際に第一ガスシリンダ44Aが連結される第一連結
孔47aと、昇降リンク機構2に54インチのモーア3
を連結した際に第一ガスシリンダ44Aが連結される第
二連結孔47bとが穿設されており、これによって、昇
降リンク機構2に連結されるモーア3の大きさ(重量)
に応じて採用する第一ガスシリンダ44Aを変更しなく
ても、単一の第一ガスシリンダ44Aの操作アーム47
に対する連結位置を変更することによって、モーア3の
上昇操作時に要する操作力をモーア3の大きさにかかわ
らず一定にすることができるようになっている。つま
り、48インチのモーア3を装備するものと54インチ
のモーア3を装備するものとの部品の兼用化を図ること
ができ、それらのモーア3に対して一種類の走行機体1
で対応できるようになっている。
【0018】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 作業車としては、フロントモーア形式やリールモー
ア形式などの芝刈機、あるいはトラクタなどであっても
よい。 ブレーキペダル24と制動装置23の操作アーム2
3aとを中間伝動部材33を介して連係し、かつ、変速
ペダル25と静油圧式無段変速装置8の操作アーム8b
とを操作軸26を介して連係するようにしてもよい。 中間伝動部材33を操作軸26を外嵌する筒状に形
成して、回転操作系を、回動軸芯P1が共通する操作軸
26と中間伝動部材33とからなる二重軸構造に構成し
てもよい。 回動軸芯P1が共通する操作軸26と中間伝動部材
33とからなる回転操作系を、走行伝動系Aと機体前端
との間に形成される空間に配置するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型芝刈機の全体側面図
【図2】変速操作構造の連係構成を示す要部の平面図
【図3】変速操作構造の連係構成を示す斜視図
【図4】変速操作構造の連係構成を示す要部の縦断正面
【図5】変速操作構造の連係構成を示す要部の左側面図
【図6】昇降リンク機構におけるアシスト機構の構成を
示す要部の縦断左側面図
【符号の説明】
1 走行機体 作業装置 4A フレーム(左) 4B フレーム(右) 8 静油圧式無段変速装置 8b 操作アーム(静油圧式無段変速装置)10 前輪 11 後輪 23 制動装置 23a 操作アーム(制動装置) 24 ブレーキペダル 25 変速ペダル 26 操作軸28 連係部材 33 中間伝動部材35 連係部材 P1 横軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村川 正剛 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 原田 選也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平5−143184(JP,A) 特開 平8−40102(JP,A) 実開 昭57−52330(JP,U) 実開 平2−43720(JP,U) 実開 昭55−62422(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12 F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38 G05G 1/00 - 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を備える前部機体と後輪を備える後
    部機体とを左右のフレームで接続して、フレームタイプ
    の走行機体を構成するとともに、前記前輪と前記後輪と
    の間への作業装置の装備を可能にしてある作業車であっ
    て、 変速ペダルとブレーキペダルとを前記走行機体の右側に
    配置するとともに、静油圧式無段変速装置と制動装置と
    をそれらの操作アームが前記走行機体の左側に位置する
    ように装備し、前記左右のフレームに、それらに亘る操
    作軸を横軸芯周りに回動自在に貫通させるとともに、前
    記操作軸に前記左右のフレームに亘る中間伝動部材を相
    対回動自在に装着し、前記操作軸の右端を、前記変速ペ
    ダルとブレーキペダルのうちの一方に連係するととも
    に、前記操作軸の左端を、その右端に連係した前記変速
    ペダル又はブレーキペダルに対応する一方の操作アーム
    に連係し、かつ、前記中間伝動部材の右端を、前記変速
    ペダルとブレーキペダルのうちの他方に連係するととも
    に、前記中間伝動部材の左端を、その右端に連係した前
    記変速ペダル又はブレーキペダルに対応する他方の操作
    アームに連係してある作業車
  2. 【請求項2】 前記操作軸の右端を前記変速ペダルとブ
    レーキペダルのうちの一方に連係する連係部材と、前記
    中間伝動部材の右端を前記変速ペダルとブレーキペダル
    のうちの他方に連係する連係部材とを、右側のフレーム
    の内外に振り分けて配備してある請求項1記載の作業
    車。
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