JP3390873B2 - 血清蛋白分画のm蛋白検出方法 - Google Patents
血清蛋白分画のm蛋白検出方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気泳動分析方法にに
より測定されたサンプル検体の血清蛋白分画の測定デ−
タのM蛋白検出方法に関するものである。
より測定されたサンプル検体の血清蛋白分画の測定デ−
タのM蛋白検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医療機関の臨床検査室等における
血清蛋白の分析・検査に当たっては、セルロ−ズアセテ
−ト膜を用いた電気泳動法が広く用いられている。電気
泳動による血清の分画による分析の場合は、得られた検
体の図即ち分画パタ−ンを形成せしめ、その後、染色液
にて染色し、血清以外の部分を脱色させたものを濃度計
にて測定・定量する分析方法である。
血清蛋白の分析・検査に当たっては、セルロ−ズアセテ
−ト膜を用いた電気泳動法が広く用いられている。電気
泳動による血清の分画による分析の場合は、得られた検
体の図即ち分画パタ−ンを形成せしめ、その後、染色液
にて染色し、血清以外の部分を脱色させたものを濃度計
にて測定・定量する分析方法である。
【0003】図18は、電気泳動分析法によって得られ
たサンプル検体の濃度図即ちパタ−ンを示す。図18に
示す如く、パタ−ンの谷の線をフラクションといい、こ
のフラクションとフラクションの間を分画と言い、1分
画目は1番目のフラクションと2番目のフラクションの
間、2分画目は2番目のフラクションと3番目のフラク
ションの間、以下同様で、分画数が5の場合に限り1〜
5分画目をアルブミン(Alb),α1 グロブリン、α2
グロブリン、βグロブリン、γグロブリンと言う。これ
ら蛋白のうち、蛋白質の1種であるM蛋白(モノクロ−
ナル・プロティン)を測定し、身体の異常を判断する診
断法が行われている。一般にM蛋白は正常な場合、パタ
−ンに現れない程小さいのが普通である。従ってM蛋白
がパタ−ン上に現れるまで増加している場合は何等かの
異常例えば骨髄腫等が発生していると判定できる。
たサンプル検体の濃度図即ちパタ−ンを示す。図18に
示す如く、パタ−ンの谷の線をフラクションといい、こ
のフラクションとフラクションの間を分画と言い、1分
画目は1番目のフラクションと2番目のフラクションの
間、2分画目は2番目のフラクションと3番目のフラク
ションの間、以下同様で、分画数が5の場合に限り1〜
5分画目をアルブミン(Alb),α1 グロブリン、α2
グロブリン、βグロブリン、γグロブリンと言う。これ
ら蛋白のうち、蛋白質の1種であるM蛋白(モノクロ−
ナル・プロティン)を測定し、身体の異常を判断する診
断法が行われている。一般にM蛋白は正常な場合、パタ
−ンに現れない程小さいのが普通である。従ってM蛋白
がパタ−ン上に現れるまで増加している場合は何等かの
異常例えば骨髄腫等が発生していると判定できる。
【0004】この様な電気泳動分析は、最近では全て自
動的に行われるようになっており、その為の全自動装置
も実用化されている。次に図19に示すように、全自動
電気泳動装置20によって測定されたサンプル検体の血
清蛋白分画に関するデ−タは、入力インタ−フェイス2
2を通してコンピュ−タ−21のCPU211 に入力さ
れ、演算処理される。コンピュ−タ−21は、CPU 2
11とRAM212A、ROM212Bとからなるメモリ−212 と
により構成され、磁気ディスク等の外部メモリ−23が
接続されている。CPU 211には、外部入力手段、例え
ばキ−ボ−ド11が入力インタ−フェイス22を介して
接続されており、対象血清、いわゆるコントロ−ル検体
のナンバ−NO.入力、サンプル検体のNO.入力等必要事
項を入力できるようになっている。CPU211 で演算処
理された結果は、出力インタ−フェイス25を通して出
力装置26のCTR261 及びプリンタ−262 に出力さ
れ、画面に表示されると同時に、プリントアウトされ
る。このようにして、全自動泳動装置20によって得ら
れた血清蛋白分画のデ−タは、一般に専門の臨床医師に
よって検査・判定されている。
動的に行われるようになっており、その為の全自動装置
も実用化されている。次に図19に示すように、全自動
電気泳動装置20によって測定されたサンプル検体の血
清蛋白分画に関するデ−タは、入力インタ−フェイス2
2を通してコンピュ−タ−21のCPU211 に入力さ
れ、演算処理される。コンピュ−タ−21は、CPU 2
11とRAM212A、ROM212Bとからなるメモリ−212 と
により構成され、磁気ディスク等の外部メモリ−23が
接続されている。CPU 211には、外部入力手段、例え
ばキ−ボ−ド11が入力インタ−フェイス22を介して
接続されており、対象血清、いわゆるコントロ−ル検体
のナンバ−NO.入力、サンプル検体のNO.入力等必要事
項を入力できるようになっている。CPU211 で演算処
理された結果は、出力インタ−フェイス25を通して出
力装置26のCTR261 及びプリンタ−262 に出力さ
れ、画面に表示されると同時に、プリントアウトされ
る。このようにして、全自動泳動装置20によって得ら
れた血清蛋白分画のデ−タは、一般に専門の臨床医師に
よって検査・判定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く、従来は、
電気泳動分析によって測定された血清中の蛋白を分画す
ることで得られた濃度パタ−ン図からM蛋白の存否を判
断し、医師は患者の病態を診断している。この場合、正
常値を設け、これと比較しながら判定を下すようにして
いるが、単に分画パタ−ンの高低レベルの他に、濃度図
に表われた波形パタ−ンの微小な変化や分画値の全体の
中の比率など、考慮すべき要素が多くあり、判定に経験
と知識を必要とする。そのため、実際にはこの濃度図が
十分に生かされているとはいえない状況である。また、
その経験と知識も臨床医によって区々に異なるので経験
のある専門の臨床医のみが判定作業に従事することにな
る。また、測定された血清中の蛋白分画パタ−ンのデ−
タ−は、検体毎に区々であるから、全ての検体について
詳細に検査・判定を行わなければならず、多大の労力と
時間を要することになる。そのため、判定を行う臨床医
に多大の負担を与えることになり、その貴重な能力を判
定作業に費やすと言った問題があった。さらに、測定さ
れた濃度パタ−ン図の中にM蛋白が存在する場合、それ
が特に微量のM蛋白の場合は判定が困難で見落とした
り、誤認することが多く、判定の精度の向上が望まれて
いた。
電気泳動分析によって測定された血清中の蛋白を分画す
ることで得られた濃度パタ−ン図からM蛋白の存否を判
断し、医師は患者の病態を診断している。この場合、正
常値を設け、これと比較しながら判定を下すようにして
いるが、単に分画パタ−ンの高低レベルの他に、濃度図
に表われた波形パタ−ンの微小な変化や分画値の全体の
中の比率など、考慮すべき要素が多くあり、判定に経験
と知識を必要とする。そのため、実際にはこの濃度図が
十分に生かされているとはいえない状況である。また、
その経験と知識も臨床医によって区々に異なるので経験
のある専門の臨床医のみが判定作業に従事することにな
る。また、測定された血清中の蛋白分画パタ−ンのデ−
タ−は、検体毎に区々であるから、全ての検体について
詳細に検査・判定を行わなければならず、多大の労力と
時間を要することになる。そのため、判定を行う臨床医
に多大の負担を与えることになり、その貴重な能力を判
定作業に費やすと言った問題があった。さらに、測定さ
れた濃度パタ−ン図の中にM蛋白が存在する場合、それ
が特に微量のM蛋白の場合は判定が困難で見落とした
り、誤認することが多く、判定の精度の向上が望まれて
いた。
【0006】本発明は以上の問題を解決するためになさ
れたものであり、病態の診断特に血清中の蛋白分画中の
M蛋白の存在を全自動泳動分析装置や濃度計により判断
することにより、従来のように熟練の専門医を要せず
に、判定の精度の高く、患者の病態を正確に診断できる
血清蛋白分画のM蛋白検出方法を提供することを目的と
する。
れたものであり、病態の診断特に血清中の蛋白分画中の
M蛋白の存在を全自動泳動分析装置や濃度計により判断
することにより、従来のように熟練の専門医を要せず
に、判定の精度の高く、患者の病態を正確に診断できる
血清蛋白分画のM蛋白検出方法を提供することを目的と
する。
【0007】
(1) 本発明は、電気泳動分析方法により測定されたサン
プル検体の血清蛋白分画の測定デ−タのパタ−ンにおい
て、次のような蛋白検出方法を行うものである。 (1-1)半値幅法 サンプル検体の血清蛋白分画のピ−クの高さと、そのピ
−クの半分の高さの所の山の幅の比を取り、これが一定
の値以上になった時、そこにM蛋白が存在すると言う方
法である。尚、ここで分画のピ−クの半分の高さとなる
点の距離を半値幅という。 (1-2)ピ−ク比法 アルブミン(蛋白の一つで、濃度パタ−ンの中では一般
に最も高いピ−クを示す)分画と他の分画のピ−クを比
較して、その割合の値が一定の値K1 以上になった時、
そこにM蛋白が存在すると言う方法である。 (1-3)傾斜法 濃度パタ−ン図を描いている線の傾きが一定の値K2 以
上になった時、そこにM蛋白が存在すると言う方法であ
る。 (1-4)変曲点法 濃度パタ−ン図を描いている線の軌跡を二次微分し、そ
の二次微分のグラフで零を切る点が同一分画内で1つで
なくなった場合、その点をM蛋白が存在すると言う方法
である。 (1-5)差分法 正常な検体をコントロ−ル検体として、このコントロ−
ル検体の濃度パタ−ン図と患者のサンプル検体の濃度パ
タ−ン図との差を取り、この差が一定の値K3 以上にな
った時、そこにM蛋白が存在すると言う方法である。 (1-6)6分画法 正常な人は5分画(濃度パタ−ン図の山が5つある)で
あるが、6分画になった時、それぞれの分画の幅を正常
なものと比較して正常な分画1つの中に2つの分画を認
めた時、その2つの分画の幅の内狭いものをM蛋白とす
る方法である。
プル検体の血清蛋白分画の測定デ−タのパタ−ンにおい
て、次のような蛋白検出方法を行うものである。 (1-1)半値幅法 サンプル検体の血清蛋白分画のピ−クの高さと、そのピ
−クの半分の高さの所の山の幅の比を取り、これが一定
の値以上になった時、そこにM蛋白が存在すると言う方
法である。尚、ここで分画のピ−クの半分の高さとなる
点の距離を半値幅という。 (1-2)ピ−ク比法 アルブミン(蛋白の一つで、濃度パタ−ンの中では一般
に最も高いピ−クを示す)分画と他の分画のピ−クを比
較して、その割合の値が一定の値K1 以上になった時、
そこにM蛋白が存在すると言う方法である。 (1-3)傾斜法 濃度パタ−ン図を描いている線の傾きが一定の値K2 以
上になった時、そこにM蛋白が存在すると言う方法であ
る。 (1-4)変曲点法 濃度パタ−ン図を描いている線の軌跡を二次微分し、そ
の二次微分のグラフで零を切る点が同一分画内で1つで
なくなった場合、その点をM蛋白が存在すると言う方法
である。 (1-5)差分法 正常な検体をコントロ−ル検体として、このコントロ−
ル検体の濃度パタ−ン図と患者のサンプル検体の濃度パ
タ−ン図との差を取り、この差が一定の値K3 以上にな
った時、そこにM蛋白が存在すると言う方法である。 (1-6)6分画法 正常な人は5分画(濃度パタ−ン図の山が5つある)で
あるが、6分画になった時、それぞれの分画の幅を正常
なものと比較して正常な分画1つの中に2つの分画を認
めた時、その2つの分画の幅の内狭いものをM蛋白とす
る方法である。
【0008】(2) 本発明は、また、セルロ−ズアセテ−
ト膜の支持体上に、被検査血清を塗布した上で通電し、
電気泳動による血清の分画パタ−ンを形成せしめ、その
後、染色液にて染色し、血清以外の部分を脱色させたも
のを濃度計にて測定、定量する電気泳動分析装置と前記
測定されたサンプル検体の血清蛋白分画の測定デ−タを
コンピュ−タ−に入力し、計算し、判断し、出力し、得
られた測定されたサンプル検体の血清蛋白分画の測定デ
−タのパタ−ンによってM蛋白の存否を判定するに当
り、下記の [i]〜[iii] 組合せの方法のうちから選ばれ
た1方法により、M蛋白が含まれているかを判断し、前
記判断結果により総合的にM蛋白の存否を判断するM蛋
白検出方法である。 [i]半値幅法+ピ−ク比法+傾斜法+変曲点法の4方
法、 [ii]ピ−ク比法+傾斜法+変曲点法+差分法+6分画法
の5方法、 [iii]半値幅法+ピ−ク比法+傾斜法+変曲点法+差分
法+6分画法の6方法。
ト膜の支持体上に、被検査血清を塗布した上で通電し、
電気泳動による血清の分画パタ−ンを形成せしめ、その
後、染色液にて染色し、血清以外の部分を脱色させたも
のを濃度計にて測定、定量する電気泳動分析装置と前記
測定されたサンプル検体の血清蛋白分画の測定デ−タを
コンピュ−タ−に入力し、計算し、判断し、出力し、得
られた測定されたサンプル検体の血清蛋白分画の測定デ
−タのパタ−ンによってM蛋白の存否を判定するに当
り、下記の [i]〜[iii] 組合せの方法のうちから選ばれ
た1方法により、M蛋白が含まれているかを判断し、前
記判断結果により総合的にM蛋白の存否を判断するM蛋
白検出方法である。 [i]半値幅法+ピ−ク比法+傾斜法+変曲点法の4方
法、 [ii]ピ−ク比法+傾斜法+変曲点法+差分法+6分画法
の5方法、 [iii]半値幅法+ピ−ク比法+傾斜法+変曲点法+差分
法+6分画法の6方法。
【0009】
【作用】本発明は、前述の如く、半値幅法,ピ−ク比
法,傾斜法,変曲点法,差分法,6分画法の検出方法の
うちどれか1つでも当てはまれば、M蛋白が含まれてい
るものと判断するものである。従って形状が多岐に亘る
M蛋白でも本発明方法を採用することにより、精度の高
い判別が出来、誤認が避けられるものである。
法,傾斜法,変曲点法,差分法,6分画法の検出方法の
うちどれか1つでも当てはまれば、M蛋白が含まれてい
るものと判断するものである。従って形状が多岐に亘る
M蛋白でも本発明方法を採用することにより、精度の高
い判別が出来、誤認が避けられるものである。
【0010】次に各検出方法の特徴について述べる。
(1) 半値幅法は、小〜中量のM蛋白が含まれる場合に
有効である。例えば正常なパタ−ンでは、γグロブリン
はなだらかな山になるのが普通で結果的に半値幅は広く
なる。従ってこの幅が、アルブミン程度まで細くなった
場合はその分画にM蛋白が含まれていると判断できる。 (2) ピ−ク比法は、比較的に多量のM蛋白が含まれる
場合に有効である。例えば正常なパタ−ンでは、各グロ
ブリンのピ−クはアルブミンのピ−クの1/5程度であ
るから、この比が1/2程度になる場合はその分画にM
蛋白が含まれていると判断できる。 (3) 傾斜法は、中〜多量のM蛋白が含まれる場合に有
効である。例えば正常なパタ−ンでは、γ分画はなだら
かな勾配になるのが普通で、この勾配が、アルブミンの
勾配に近づいた場合はその分画にM蛋白が含まれている
と判断できる。 (4) 変曲点法は、ピ−クにならない程小量のM蛋白が
含まれる場合に有効である。前記の(1)-(3) の種類の判
定方法では、多かれ少かれ、M蛋白がピ−クや大きな勾
配を作らなければならなかったが、この変曲点法の場
合、2次微分波形を用いることにより、微量のM蛋白で
も判定出来るようになった。 (5) 差分による方法は、中〜多量のM蛋白が含まれる
場合に有効である。コントロ−ル検体(正常な状態に近
いパタ−ン)から大きくずれているかどうかを見ること
によって判断できるものである。しかしながら、差分は
コントロ−ル検体との差がある値以上になった場合に、
M蛋白として検出する方法なので、サンプル検体のデ−
タしかない場合には判定できない問題点がある。また、
コントロ−ル検体が正しく測定出来ない場合には、正常
である筈の検体にもM蛋白として検出してしまう恐れが
ある。この差分によって検出できる検体はピ−ク比及び
傾斜法によっても検出できることが判明した。 (6) 6分画法は、6分画の場合に有効である。通常で
はピ−クにならない部分を、コントロ−ル検体との比較
で抽出し、M蛋白の位置を検出するものである。しかし
ながら、この方法は上記差分法と同様にコントロ−ル検
体と比較して判断するので、サンプル検体のデ−タしか
ない場合には判定できない問題点があり、また、コント
ロ−ル検体が正しく測定出来ない場合には、正常である
筈の検体にもM蛋白として検出してしまう恐れがある。
更に、6分画である場合に必ずどこかの分画がM蛋白と
なってしまいますが、実際には6分画であってもM蛋白
でない場合がある。
有効である。例えば正常なパタ−ンでは、γグロブリン
はなだらかな山になるのが普通で結果的に半値幅は広く
なる。従ってこの幅が、アルブミン程度まで細くなった
場合はその分画にM蛋白が含まれていると判断できる。 (2) ピ−ク比法は、比較的に多量のM蛋白が含まれる
場合に有効である。例えば正常なパタ−ンでは、各グロ
ブリンのピ−クはアルブミンのピ−クの1/5程度であ
るから、この比が1/2程度になる場合はその分画にM
蛋白が含まれていると判断できる。 (3) 傾斜法は、中〜多量のM蛋白が含まれる場合に有
効である。例えば正常なパタ−ンでは、γ分画はなだら
かな勾配になるのが普通で、この勾配が、アルブミンの
勾配に近づいた場合はその分画にM蛋白が含まれている
と判断できる。 (4) 変曲点法は、ピ−クにならない程小量のM蛋白が
含まれる場合に有効である。前記の(1)-(3) の種類の判
定方法では、多かれ少かれ、M蛋白がピ−クや大きな勾
配を作らなければならなかったが、この変曲点法の場
合、2次微分波形を用いることにより、微量のM蛋白で
も判定出来るようになった。 (5) 差分による方法は、中〜多量のM蛋白が含まれる
場合に有効である。コントロ−ル検体(正常な状態に近
いパタ−ン)から大きくずれているかどうかを見ること
によって判断できるものである。しかしながら、差分は
コントロ−ル検体との差がある値以上になった場合に、
M蛋白として検出する方法なので、サンプル検体のデ−
タしかない場合には判定できない問題点がある。また、
コントロ−ル検体が正しく測定出来ない場合には、正常
である筈の検体にもM蛋白として検出してしまう恐れが
ある。この差分によって検出できる検体はピ−ク比及び
傾斜法によっても検出できることが判明した。 (6) 6分画法は、6分画の場合に有効である。通常で
はピ−クにならない部分を、コントロ−ル検体との比較
で抽出し、M蛋白の位置を検出するものである。しかし
ながら、この方法は上記差分法と同様にコントロ−ル検
体と比較して判断するので、サンプル検体のデ−タしか
ない場合には判定できない問題点があり、また、コント
ロ−ル検体が正しく測定出来ない場合には、正常である
筈の検体にもM蛋白として検出してしまう恐れがある。
更に、6分画である場合に必ずどこかの分画がM蛋白と
なってしまいますが、実際には6分画であってもM蛋白
でない場合がある。
【0011】本発明方法においては、1検体当たりのポ
イント数を当初1024ポイントとしていたが、図22に示
す如く、12ビット×200 ポイントのデ−タ例として図
28などに示す全自動泳動分析装置にて処理しているの
で、処理能力が飛躍的に向上した。更に、図28などに
示すような、バッファ−ライズ部、アプリケ−タ−部、
泳動槽部、染脱色部、濃度計部及び演算処理部からなる
全自動泳動分析装置に、前述のようなM蛋白の検出方法
に基づく指令を入力し、計算し、判断せしめることによ
り、本発明方法の目的である熟練の専門医を要せずに、
判定の精度の高く、患者の病態を正確に診断できるもの
である。
イント数を当初1024ポイントとしていたが、図22に示
す如く、12ビット×200 ポイントのデ−タ例として図
28などに示す全自動泳動分析装置にて処理しているの
で、処理能力が飛躍的に向上した。更に、図28などに
示すような、バッファ−ライズ部、アプリケ−タ−部、
泳動槽部、染脱色部、濃度計部及び演算処理部からなる
全自動泳動分析装置に、前述のようなM蛋白の検出方法
に基づく指令を入力し、計算し、判断せしめることによ
り、本発明方法の目的である熟練の専門医を要せずに、
判定の精度の高く、患者の病態を正確に診断できるもの
である。
【0012】
【実施例】本発明の実施例は、全自動泳動分析装置20
を用いて、図16に示すように、濃度計で測定されたパ
タ−ンは、12ビット×200ポイントのデ−タ列とし
て処理した。
を用いて、図16に示すように、濃度計で測定されたパ
タ−ンは、12ビット×200ポイントのデ−タ列とし
て処理した。
【0013】[実施例1]先ず、第1の実施例として、
半値幅による検出方法について述べる。図1は、本発明
の第1実施例(半値幅法)に於ける検出方法を示す説明
図、図2は、同じく本発明の第1実施例(半値幅法)の
フロ−チャ−ト、図3は、半値幅を求めるためのフロ−
チャ−トである。先ず、図3のフロ−チャ−トに従って
半値幅を求める。 S1 :該当分画のピ−クの1/2をhとする。 S2 :該当分画のピ−クの位置をLとする。 S3 :hがパタ−ンLよりが大きいか?PAT(L)<
h? S4 :noならばL←L−1としS3 に戻る。 S5 :該当分画のピ−クの位置をRとする。 S6 :PAT(R)<h? S7 :noならばR←R+1としS6 に戻る。 S8 :yesならばR−Lを半値幅とする。 S9 :終了する。 以上により半値幅を求める。そして、図2のフロ−チャ
−トにより、血清蛋白分画のM蛋白の検出を行う。 S1 :アルブミン(ALb)の半値幅を求めHAとす
る。 S2 :分画数をiとする。 S3 :HP←0 S4 :i分画目の半値幅をHGとする。 S5 :HG/HAの値がK3(i)より小さいか? S6 :noならばS11に。 S7 :yesならばi分画目にピ−クの一番高い分画
(HP)を探す。 S8 :noならばS11に。 S9 :i分画ピ−ク→HP S10:i分画ピ−クがHPであればM蛋白と判断する。 S11:noならばi−1を演算する。 S12:i<1?noならばS3 のステップに戻り繰返
す。 S14:yesならば終了する。 なお、基準値K3 は各分画毎に定められている。本発明
の半値幅による検出方法は、図1に示すようにアルブミ
ンの半値幅HAと各グロブリンの半値幅HGの比が基準
値K3(i)より小さい場合、その分画にM蛋白が多量に含
まれていると判断できるものである。基準値K3 は各分
画毎に定められている。
半値幅による検出方法について述べる。図1は、本発明
の第1実施例(半値幅法)に於ける検出方法を示す説明
図、図2は、同じく本発明の第1実施例(半値幅法)の
フロ−チャ−ト、図3は、半値幅を求めるためのフロ−
チャ−トである。先ず、図3のフロ−チャ−トに従って
半値幅を求める。 S1 :該当分画のピ−クの1/2をhとする。 S2 :該当分画のピ−クの位置をLとする。 S3 :hがパタ−ンLよりが大きいか?PAT(L)<
h? S4 :noならばL←L−1としS3 に戻る。 S5 :該当分画のピ−クの位置をRとする。 S6 :PAT(R)<h? S7 :noならばR←R+1としS6 に戻る。 S8 :yesならばR−Lを半値幅とする。 S9 :終了する。 以上により半値幅を求める。そして、図2のフロ−チャ
−トにより、血清蛋白分画のM蛋白の検出を行う。 S1 :アルブミン(ALb)の半値幅を求めHAとす
る。 S2 :分画数をiとする。 S3 :HP←0 S4 :i分画目の半値幅をHGとする。 S5 :HG/HAの値がK3(i)より小さいか? S6 :noならばS11に。 S7 :yesならばi分画目にピ−クの一番高い分画
(HP)を探す。 S8 :noならばS11に。 S9 :i分画ピ−ク→HP S10:i分画ピ−クがHPであればM蛋白と判断する。 S11:noならばi−1を演算する。 S12:i<1?noならばS3 のステップに戻り繰返
す。 S14:yesならば終了する。 なお、基準値K3 は各分画毎に定められている。本発明
の半値幅による検出方法は、図1に示すようにアルブミ
ンの半値幅HAと各グロブリンの半値幅HGの比が基準
値K3(i)より小さい場合、その分画にM蛋白が多量に含
まれていると判断できるものである。基準値K3 は各分
画毎に定められている。
【0014】[実施例2]第2の実施例として、ピ−ク
比法による検出方法について述べる。図4は、本発明の
第2実施例に於ける検出方法を示す説明図、図5は同じ
く本発明の第2実施例のフロ−チャ−トである。まず、
図4及び図5に示すように、 S1 〜S5 :1分画目ピ−クと2分画目ピ−クを比べて
大きい方をPAとし、スタ−ト地点iを変える。 S6 :i分画目のピ−クPGを求め、 S7 :PG/PAのピ−ク比がK1 より大きいか? S8 :noならば、i←i+1分画目のピ−クを求め、 S9 :yesならばi分画目にM蛋白が含まれていると
判断する。 S10:i>分画数? S11:noならばS3 のステップに戻る。 S12:yesならば終了。 即ち、本発明のピ−クによる検出方法は、図1に示すよ
うに、各グロブリンのピ−クPGをアルブミンのピ−ク
PAで割った値が、基準値K1 (この場合K1 =0.4)
より大きくなった場合、その分画にM蛋白が含まれると
判断する。
比法による検出方法について述べる。図4は、本発明の
第2実施例に於ける検出方法を示す説明図、図5は同じ
く本発明の第2実施例のフロ−チャ−トである。まず、
図4及び図5に示すように、 S1 〜S5 :1分画目ピ−クと2分画目ピ−クを比べて
大きい方をPAとし、スタ−ト地点iを変える。 S6 :i分画目のピ−クPGを求め、 S7 :PG/PAのピ−ク比がK1 より大きいか? S8 :noならば、i←i+1分画目のピ−クを求め、 S9 :yesならばi分画目にM蛋白が含まれていると
判断する。 S10:i>分画数? S11:noならばS3 のステップに戻る。 S12:yesならば終了。 即ち、本発明のピ−クによる検出方法は、図1に示すよ
うに、各グロブリンのピ−クPGをアルブミンのピ−ク
PAで割った値が、基準値K1 (この場合K1 =0.4)
より大きくなった場合、その分画にM蛋白が含まれると
判断する。
【0015】[実施例3]第3の実施例として、傾斜に
よるM蛋白の検出方法について述べる。図6は傾斜によ
る検出方法を示す説明図であり、図7は同じく傾斜によ
る検出方法のフロ−チャ−トである。まず、図6及び図
7に示すように、 S1 :パタ−ン (1)〜(200) までの傾斜DEFを求め、 S2 :|PAT(i+1)-PAT(i) |をDEF(i)とする。 S3 :i←i+1,次のパタ−ンへ、 S4 :i=パタ−ンの最後? S5 :yesならば DEF()の最大値×K2 をDEF-THR と
する。 S6 :noならばS2 のステップに戻る。 S7 :2番目のフラクションの位置 S8 :DEF(i)> DEF-THR? S9 :yesならばi番目の点はM蛋白が含まれると判
断する。 S10:noならばi+1→i S11:i>パタ−ンの最後? S12:noならばS8 ステップに戻る。 S13:yesならば終了。 即ち、本発明の傾斜による検出方法は、図6に示すよう
にα1 グロビリン以降の傾斜 DEFが基準値より大きくな
った場合、その分画にM蛋白が含まれると判断する。
よるM蛋白の検出方法について述べる。図6は傾斜によ
る検出方法を示す説明図であり、図7は同じく傾斜によ
る検出方法のフロ−チャ−トである。まず、図6及び図
7に示すように、 S1 :パタ−ン (1)〜(200) までの傾斜DEFを求め、 S2 :|PAT(i+1)-PAT(i) |をDEF(i)とする。 S3 :i←i+1,次のパタ−ンへ、 S4 :i=パタ−ンの最後? S5 :yesならば DEF()の最大値×K2 をDEF-THR と
する。 S6 :noならばS2 のステップに戻る。 S7 :2番目のフラクションの位置 S8 :DEF(i)> DEF-THR? S9 :yesならばi番目の点はM蛋白が含まれると判
断する。 S10:noならばi+1→i S11:i>パタ−ンの最後? S12:noならばS8 ステップに戻る。 S13:yesならば終了。 即ち、本発明の傾斜による検出方法は、図6に示すよう
にα1 グロビリン以降の傾斜 DEFが基準値より大きくな
った場合、その分画にM蛋白が含まれると判断する。
【0016】[実施例4]第4の実施例として、変曲点
による検出方法について述べる。図8は変曲点による検
出(γ分画)方法を示す説明図、図9は同じく変曲点に
よる検出(γ分画)による検出方法のフロ−チャ−ト、
図10は変曲点による検出(β分画)方法を示す説明図
であり、図11は同じく変曲点による検出(β分画)に
よる検出方法のフロ−チャ−トである。 (1) γ上のM蛋白の検出方法 まず、図8及び図9に示すように、 S1 :γグロブリンの始点F1 からγグロブリンの終点
F2 までの範囲で2次微分が最初に負になる位置L1 を
求める。 S2 :前記L1 が存在したか? S3 :yesならばL1 からγグロブリンの終点F2 ま
での範囲で2次微分が最初に正になる位置Lrを求め
る。 S4 :noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S5 :前記Lrが存在したか? S6 :yesならばL1 からLrまでの範囲で2次微分
が最小になる位置MLを求める。 S7 :noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S8 :γグロブリンの始点F1 からMLまでの範囲でパ
タ−ンの高さがMLの高さの半分になる位置HLを求め
る。 S9 :HLとMLの距離をWLとする。 S10:Lrからγグロブリンの終点F2 までの範囲で2
次微分が最初に負になる位置R1 を求める。 S11:R1 が存在したか? S12:yesならばR1 からγグロブリンの終点F2 ま
での範囲で2次微分が最初に正になる位置Rrを求め
る。 S13:noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S14:Rrが存在したか? S15:yesならばR1 からRrまでの範囲で2次微分
が最小になる位置MRを求める。 S16:noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S17:MRからパタ−ンの終点までの範囲でパタ−ンの
高さがMRの高さの半分になる位置HRを求める。 S18:HRとMRの距離をWRとする。 S19:WL>WR? S20:yesならばMRの位置にM蛋白が含まれると判
断する。 S21:noならばMLの位置にM蛋白が含まれると判断
する。 S22:終了する。 即ち、γ上のM蛋白の検出方法は、γ分画の始点から終
点までの範囲で2次微分の値が「+から−」「−から
+」なる位置を探す。これらの位置が1組しか無い場合
は次の(2)の検出方法に移行する。2組の変曲点L1
,Lr,R1 ,Rrが存在する場合には、山の半分の
高さとなる位置までの距離WL,WRの短い方にM蛋白
が含まれていると判断できる。
による検出方法について述べる。図8は変曲点による検
出(γ分画)方法を示す説明図、図9は同じく変曲点に
よる検出(γ分画)による検出方法のフロ−チャ−ト、
図10は変曲点による検出(β分画)方法を示す説明図
であり、図11は同じく変曲点による検出(β分画)に
よる検出方法のフロ−チャ−トである。 (1) γ上のM蛋白の検出方法 まず、図8及び図9に示すように、 S1 :γグロブリンの始点F1 からγグロブリンの終点
F2 までの範囲で2次微分が最初に負になる位置L1 を
求める。 S2 :前記L1 が存在したか? S3 :yesならばL1 からγグロブリンの終点F2 ま
での範囲で2次微分が最初に正になる位置Lrを求め
る。 S4 :noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S5 :前記Lrが存在したか? S6 :yesならばL1 からLrまでの範囲で2次微分
が最小になる位置MLを求める。 S7 :noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S8 :γグロブリンの始点F1 からMLまでの範囲でパ
タ−ンの高さがMLの高さの半分になる位置HLを求め
る。 S9 :HLとMLの距離をWLとする。 S10:Lrからγグロブリンの終点F2 までの範囲で2
次微分が最初に負になる位置R1 を求める。 S11:R1 が存在したか? S12:yesならばR1 からγグロブリンの終点F2 ま
での範囲で2次微分が最初に正になる位置Rrを求め
る。 S13:noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S14:Rrが存在したか? S15:yesならばR1 からRrまでの範囲で2次微分
が最小になる位置MRを求める。 S16:noならば変曲点による検出(β)による検出の
ステップへ続く。 S17:MRからパタ−ンの終点までの範囲でパタ−ンの
高さがMRの高さの半分になる位置HRを求める。 S18:HRとMRの距離をWRとする。 S19:WL>WR? S20:yesならばMRの位置にM蛋白が含まれると判
断する。 S21:noならばMLの位置にM蛋白が含まれると判断
する。 S22:終了する。 即ち、γ上のM蛋白の検出方法は、γ分画の始点から終
点までの範囲で2次微分の値が「+から−」「−から
+」なる位置を探す。これらの位置が1組しか無い場合
は次の(2)の検出方法に移行する。2組の変曲点L1
,Lr,R1 ,Rrが存在する場合には、山の半分の
高さとなる位置までの距離WL,WRの短い方にM蛋白
が含まれていると判断できる。
【0017】(2) β上のM蛋白の検出方法
まず、図10及び図11に示すように、
S1 :βグロブリンの頂点からγグロブリンの始点まで
の範囲で2次微分が最初に負になる位置L1 を求める。 S2 :前記L1 が存在したか? S3 :yesならばL1 からγグロブリンの始点までの
範囲で2次微分が最初に正になる位置Lrを求める。 S4 :noならば終了。 S5 :前記Lrが存在したか? S6 :yesならばLrからγグロブリンの始点までの
範囲で2次微分が最初に正になる位置Rを求める。 S7 :noならば終了。 S8 :Rが存在したか? S9 :yesならばLrからRまでの範囲で2次微分が
最小になる位置Mを求める。 S10:noならば終了。 S11:Mの位置にM蛋白が含まれると判断する。 S12:終了する。 即ち、β上のM蛋白の検出方法は、β分画の頂点からγ
グロブリンの終点までの範囲で2次微分の値が「−から
+」「+から−」なる位置を探す。通常の分画では「−
から+」なる位置はあるが、「+から−」になる点は無
い。ところがピ−クにならない程のβグロブリンの山が
存在する場合、この点L1 ,Lr,Rが現れる。このと
き、LrとRの間の最小値Mの位置にM蛋白が含まれて
いると判断できる。
の範囲で2次微分が最初に負になる位置L1 を求める。 S2 :前記L1 が存在したか? S3 :yesならばL1 からγグロブリンの始点までの
範囲で2次微分が最初に正になる位置Lrを求める。 S4 :noならば終了。 S5 :前記Lrが存在したか? S6 :yesならばLrからγグロブリンの始点までの
範囲で2次微分が最初に正になる位置Rを求める。 S7 :noならば終了。 S8 :Rが存在したか? S9 :yesならばLrからRまでの範囲で2次微分が
最小になる位置Mを求める。 S10:noならば終了。 S11:Mの位置にM蛋白が含まれると判断する。 S12:終了する。 即ち、β上のM蛋白の検出方法は、β分画の頂点からγ
グロブリンの終点までの範囲で2次微分の値が「−から
+」「+から−」なる位置を探す。通常の分画では「−
から+」なる位置はあるが、「+から−」になる点は無
い。ところがピ−クにならない程のβグロブリンの山が
存在する場合、この点L1 ,Lr,Rが現れる。このと
き、LrとRの間の最小値Mの位置にM蛋白が含まれて
いると判断できる。
【0018】[実施例5]第5の実施例として、差分に
よる検出方法について述べる。図12は差分による検出
方法について説明図、図13は同じく差分による検出に
よる検出方法のフロ−チャ−トである。まず、図12及
び図13に示すように、 S1 :パタ−ン1〜 200までの差分を求める。 S2 :コントロ−ル検体高さ−サンプル検体高さ=DEF
(i)を求める。 |CNT(i)-PAT(i) |=DEF(i) S3 :ポイントを1ずらす。 S4 :i>パタ−ンの最後? S5 yesならば3番目のフラクションの位置,mi ←
i,DEF(mi) をmax とする。max ←DEF(mi) S6 :noならばS2 のステップに戻る。 S7 :max<DEF(i)? S8 :yesならばmi ←i,DEF(mi) をmax とする。
max ←DEF(mi) とする。 S9 :no又はS8 のステップに続いてi+1→i S10:i>パタ−ンの最後? S11:noならばS7 ステップに戻る。 S12:yesならばmax>K3 ? S13:noならば終了。 S14:yesならばmi の位置にM蛋白が含まれている
と判断する。 S15:終了する。 即ち、本発明の差分による検出方法は、コントロ−ル検
体とサンプル検体のパタ−ンの差の絶対値[図13のフ
ロ−チャ−トではDEF(i) ]を求め、その絶対値の最
大値(図12の説明図、図13のフロ−チャ−トではma
x )が、基準値(図13のフロ−チャ−トではK3 )よ
り大きくなった場合、その分画にM蛋白が含まれている
と判断する。
よる検出方法について述べる。図12は差分による検出
方法について説明図、図13は同じく差分による検出に
よる検出方法のフロ−チャ−トである。まず、図12及
び図13に示すように、 S1 :パタ−ン1〜 200までの差分を求める。 S2 :コントロ−ル検体高さ−サンプル検体高さ=DEF
(i)を求める。 |CNT(i)-PAT(i) |=DEF(i) S3 :ポイントを1ずらす。 S4 :i>パタ−ンの最後? S5 yesならば3番目のフラクションの位置,mi ←
i,DEF(mi) をmax とする。max ←DEF(mi) S6 :noならばS2 のステップに戻る。 S7 :max<DEF(i)? S8 :yesならばmi ←i,DEF(mi) をmax とする。
max ←DEF(mi) とする。 S9 :no又はS8 のステップに続いてi+1→i S10:i>パタ−ンの最後? S11:noならばS7 ステップに戻る。 S12:yesならばmax>K3 ? S13:noならば終了。 S14:yesならばmi の位置にM蛋白が含まれている
と判断する。 S15:終了する。 即ち、本発明の差分による検出方法は、コントロ−ル検
体とサンプル検体のパタ−ンの差の絶対値[図13のフ
ロ−チャ−トではDEF(i) ]を求め、その絶対値の最
大値(図12の説明図、図13のフロ−チャ−トではma
x )が、基準値(図13のフロ−チャ−トではK3 )よ
り大きくなった場合、その分画にM蛋白が含まれている
と判断する。
【0019】[実施例6]第6の実施例として、6分画
による検出方法について述べる。図14は6分画による
検出方法について説明図、図15は同じく6分画による
検出による検出方法のフロ−チャ−トである。まず、図
14及び図15に示すように、 S1 :パタ−ンは6分画か? S2 :yesならば1分画目から6分画までを求める。 S3 :noならば終了。 S4 :コントロ−ル検体のi分画目の範囲にサンプル検
体のi分画目及びi+1の分画目のピ−クが入っているか
? S5 :noならばi←i+1 S6 :i=6ならば終了でnoならばS4 ステップに戻
る。 S7 :S4 ステップでyesならばi分画目の始点をL
とする。 S8 :i+1分画目の始点からi+1分画目の終点までの範
囲で△yになる位置をRとする。 S9 :Lとi分画目の終点までの距離をWLとする。 S10:Rとi分画目の終点までの距離をWRとする。 S11:WL<WR?。 S12:yesならばi分画目の位置にM蛋白が含まれて
いると判断する。 S13:noならばi+1分画目の位置にM蛋白が含まれて
いると判断する。 S14:終了する。 即ち、本発明の6分画による検出方法は、コントロ−ル
検体とサンプル検体のピ−ク位置を比較し、ピ−ク位置
が大きくずれている分画(図19の説明図では5分画
目)にM蛋白が含まれていると判断するものである。
による検出方法について述べる。図14は6分画による
検出方法について説明図、図15は同じく6分画による
検出による検出方法のフロ−チャ−トである。まず、図
14及び図15に示すように、 S1 :パタ−ンは6分画か? S2 :yesならば1分画目から6分画までを求める。 S3 :noならば終了。 S4 :コントロ−ル検体のi分画目の範囲にサンプル検
体のi分画目及びi+1の分画目のピ−クが入っているか
? S5 :noならばi←i+1 S6 :i=6ならば終了でnoならばS4 ステップに戻
る。 S7 :S4 ステップでyesならばi分画目の始点をL
とする。 S8 :i+1分画目の始点からi+1分画目の終点までの範
囲で△yになる位置をRとする。 S9 :Lとi分画目の終点までの距離をWLとする。 S10:Rとi分画目の終点までの距離をWRとする。 S11:WL<WR?。 S12:yesならばi分画目の位置にM蛋白が含まれて
いると判断する。 S13:noならばi+1分画目の位置にM蛋白が含まれて
いると判断する。 S14:終了する。 即ち、本発明の6分画による検出方法は、コントロ−ル
検体とサンプル検体のピ−ク位置を比較し、ピ−ク位置
が大きくずれている分画(図19の説明図では5分画
目)にM蛋白が含まれていると判断するものである。
【0020】次に、図17に診断システムの検体デ−タ
分析例を示す。また表1にピ−ク比法,傾斜法,半値幅
法、変曲点法の各検出方法別並びに量別の検出成績を、
表2に本発明法I(実施例2のピ−ク比法,実施例3の
傾斜法,実施例1の半値幅法、実施例4の変曲点法の4
検出法により検出した場合)と本発明法II(実施例2の
ピ−ク比法,実施例3の傾斜法,実施例4の変曲点法,
実施例5の差分法,実施例6の6分画法の5検出法によ
り検出した場合)検出率の比較を示す。
分析例を示す。また表1にピ−ク比法,傾斜法,半値幅
法、変曲点法の各検出方法別並びに量別の検出成績を、
表2に本発明法I(実施例2のピ−ク比法,実施例3の
傾斜法,実施例1の半値幅法、実施例4の変曲点法の4
検出法により検出した場合)と本発明法II(実施例2の
ピ−ク比法,実施例3の傾斜法,実施例4の変曲点法,
実施例5の差分法,実施例6の6分画法の5検出法によ
り検出した場合)検出率の比較を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】なお、1つの検体について、2種類以上の
方法が検出する場合があるので、表のピ−ク比〜変曲点
の値を加算しても検出数とは一致しない。表1に示すよ
うに、M蛋白の量別での検出率は、当然中量及び多量の
場合は、100%の検出率を示し、微量でも93%であ
り、全体として98%の検出率で検出できる。また検出
方法別では、半値幅法が全体の24/66(36%),
傾斜法が全体の17/66(26%),ピ−ク比法が全
体の15/66(23%)次いで変曲点法全体の10/
66(15%)の順であり、量別の場合、M蛋白が微量
の場合、変曲点法の場合が検出成績が良好(7/15=
47%)で、半値幅(4/15=27%),傾斜(3/
15=20%),ピ−ク比法(1/15=7%)の順で
あり、ピ−ク比、傾斜の検出数が減り、半値幅の検出が
かなりの割合で存在する傾向を有する。
方法が検出する場合があるので、表のピ−ク比〜変曲点
の値を加算しても検出数とは一致しない。表1に示すよ
うに、M蛋白の量別での検出率は、当然中量及び多量の
場合は、100%の検出率を示し、微量でも93%であ
り、全体として98%の検出率で検出できる。また検出
方法別では、半値幅法が全体の24/66(36%),
傾斜法が全体の17/66(26%),ピ−ク比法が全
体の15/66(23%)次いで変曲点法全体の10/
66(15%)の順であり、量別の場合、M蛋白が微量
の場合、変曲点法の場合が検出成績が良好(7/15=
47%)で、半値幅(4/15=27%),傾斜(3/
15=20%),ピ−ク比法(1/15=7%)の順で
あり、ピ−ク比、傾斜の検出数が減り、半値幅の検出が
かなりの割合で存在する傾向を有する。
【0024】
【発明の効果】本発明の血清蛋白分画のM蛋白検出方法
によれば、精度の高い検出法を組み合わせて検出可能な
ので、患者の病態が正確に診断され、従来のように熟練
を要せずに診断できる等の効果を奏することが出来る。
によれば、精度の高い検出法を組み合わせて検出可能な
ので、患者の病態が正確に診断され、従来のように熟練
を要せずに診断できる等の効果を奏することが出来る。
【図1】本発明の第1実施例(半値幅法)に於ける検出
方法を示す説明図。
方法を示す説明図。
【図2】同じく本発明の第1実施例(半値幅法)のフロ
−チャ−ト。
−チャ−ト。
【図3】本発明の第1実施例(半値幅法)に於ける半値
幅のフロ−チャ−ト。
幅のフロ−チャ−ト。
【図4】本発明の第2実施例(ピ−ク比法)に於ける検
出方法を示す説明図。
出方法を示す説明図。
【図5】同じく本発明の第2実施例(ピ−ク比法)のフ
ロ−チャ−ト。
ロ−チャ−ト。
【図6】本発明の第3実施例(傾斜法)に於ける検出方
法を示す説明図。
法を示す説明図。
【図7】同じく本発明の第3実施例(傾斜法)のフロ−
チャ−ト。
チャ−ト。
【図8】本発明の第4実施例(変曲点法:γ分画)に於
ける検出方法を示す説明図。
ける検出方法を示す説明図。
【図9】同じく本発明の第4実施例(変曲点法:γ分
画)に於ける検出方法のフロ−チャ−ト。
画)に於ける検出方法のフロ−チャ−ト。
【図10】本発明の第4実施例(変曲点法:β分画)に
於ける検出方法を示す説明図。
於ける検出方法を示す説明図。
【図11】同じく本発明の第4実施例(変曲点法:β分
画)に於ける検出方法のフロ−チャ−ト。
画)に於ける検出方法のフロ−チャ−ト。
【図12】本発明の第5実施例(差分法)に於ける検出
方法を示す説明図。
方法を示す説明図。
【図13】同じく本発明の第5実施例(差分法)に於け
る検出方法のフロ−チャ−ト。
る検出方法のフロ−チャ−ト。
【図14】本発明の第6実施例(6分画法)に於ける検
出方法を示す説明図。
出方法を示す説明図。
【図15】同じく本発明の第6実施例(6分画法)に於
ける検出方法のフロ−チャ−ト。
ける検出方法のフロ−チャ−ト。
【図16】測定デ−タの構成の説明図。
【図17】診断システムの検体デ−タ分析例の説明図。
【図18】電気泳動分析法によって得られたサンプル検
体の濃度図(パタ−ン)。
体の濃度図(パタ−ン)。
【図19】全自動電気泳動装置のフロ−チャ−トを示す
説明図。
説明図。
11 キ−ボ−ド
20 全自動泳動分析装置
21 コンピュ−タ−
22 入力インタ−フェイス
23 外部メモリ−
25 出力インタ−フェイス
26 出力装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−47534(JP,A)
特開 平3−2656(JP,A)
特開 昭62−278442(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 33/50 - 33/98
G01N 27/447
Claims (2)
- 【請求項1】 電気泳動分析方法により測定されたサン
プル検体の血清蛋白分画の測定データのパターンにおい
て、アルブミンの血清蛋白分画ピークの半分の高さとな
る点の距離(半値幅)HAと各グロブリンの血清蛋白分
画ピークの半分の高さとなる点の距離(半値幅)HGの
比が小さくなり、グロブリンの半値幅HGがアルプミン
の半値幅程度まで細くなった場合に、該血清蛋白分画に
M蛋白が含まれていると判断することを特徴とする血清
蛋白分画のM蛋白検出方法。 - 【請求項2】 セルローズアセテート膜の支持体上に、
被検査血清を塗布した上で通電し、電気泳動による血清
の分画パターンを形成せしめ、その後、染色液にて染色
し、血清以外の部分を脱色させたものを濃度計にて測定
・定量する電気泳動分析装置と前記測定されたサンプル
検体の血清蛋白分画の測定データをコンピュータに入力
し、計算し、判断し、出力し、得られた測定されたサン
プル検体の血清蛋白分画の測定データのパターンによっ
てM蛋白の存否を判定するに当たり、 (1)アルブミンの血清蛋白分画ピークの半分の高さと
なる点の距離(半値幅)HAと各グロブリンの血清蛋白
分画ピークの半分の高さとなる点の距離(半値幅)HG
の比が小さくなり、グロブリンの半値幅HGがアルプミ
ンの半値幅程度まで細くなった場合に該血清蛋白分画に
M蛋白が含まれていると判断する半値幅法、 (2)各グロブリンの血清蛋白分画のピークPGが、ア
ルブミンの血清蛋白分画のピークPAの1/2程度にな
った場合、該血清蛋白分画にM蛋白が含まれているとピ
ーク比によって判断するピーク比法、 (3)α1グロブリン以降の血清蛋白分画の傾斜DEF
が、アルブミンの傾斜に近づいた場合、該血清蛋白分画
にM蛋白が含まれていると傾斜によって判断する傾斜
法、 (4)γグロブリンの血清蛋白分画の始点からγグロブ
リンの血清蛋白分画の終点までの範囲で2次微分の値が
負になる変曲点L1、R1が存在し、2次微分の値が正
となる変曲点Lr、Rrの2組の変曲点が存在する場合
には各々の山の半分の高さとなる位置までの距離WL、
WRの短い方にγグロブリンの血清蛋白分画上にM蛋白
が含まれていると判断し、γグロブリンの血清蛋白分画
上に1組しか変曲点がないが、βグロブリンの血清蛋白
分画の頂点からγグロブリンの血清蛋白分画の始点まで
の範囲で2次微分の値が正になる変曲点L1、Rが存在
し、負になる変曲点Lrが存在する場合には、Lrから
Rまでの範囲で2次微分が最小となる位置Mに、βグロ
ブリンの血清蛋白分画上にM蛋白が含まれていると変曲
点によって判断する変曲点法、 (5)サンプル検体のパターンの絶対値がコントロール
検体のパターンの絶対値を越えて大きくなった場合、該
血清蛋白分画にM蛋白が含まれていると判断する差分
法、 (6)コントロール検体とサンプル検体のピーク位置を
比較し、該ピーク位置が大きくずれている分画にM蛋白
が含まれていることを6分画によって判断する6分画
法、 以上(1)〜(6)方法の内、組合わせ[i]:(1)
〜(4)、または組合わせ[ii]:(1)〜(6)の
いずれか一方により、M蛋白の存否を判断することを特
徴とする血清蛋白分画のM蛋白検出方法。
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