JP3390500B2 - 印刷物 - Google Patents

印刷物

Info

Publication number
JP3390500B2
JP3390500B2 JP26701793A JP26701793A JP3390500B2 JP 3390500 B2 JP3390500 B2 JP 3390500B2 JP 26701793 A JP26701793 A JP 26701793A JP 26701793 A JP26701793 A JP 26701793A JP 3390500 B2 JP3390500 B2 JP 3390500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
lines
printed matter
halftone dots
background
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26701793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06247089A (ja
Inventor
聡 木下
幹彦 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP26701793A priority Critical patent/JP3390500B2/ja
Publication of JPH06247089A publication Critical patent/JPH06247089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3390500B2 publication Critical patent/JP3390500B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機による悪意のコ
ピーを実質的に無効ならしめるコピー牽制パターンを有
する印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写機などの複写機の分解能(解
像度または解像力)、色再現性などの性能の向上につれ
て、種々の文書の精巧な複写が可能になっている。その
反面、小切手、株券などの有価証券、あるいは、権利書
などの重要な文書を悪意で(不都合で)複写した後、そ
の複写物を悪用することが問題となっている。
【0003】そのような悪用を防止するため複写を困難
にする試み、または、複写を牽制する試みがすでに種々
提案されている。たとえば、特開昭53−142237
号公報は、狭いピッチ、たとえば、133線/インチ
(または、DPI:dot per inch)の平網の第1の警
告マークと、広いピッチ、たとえば、65線/インチの
平網の第2の警告マークとの2つの警告マークを混成さ
せた混成マークに対して、カムフラージュ(隠し地紋)
パターンを組み合わせて、印刷物の上記警告マークを目
視困難にする一方、その印刷物を複写すると、警告マー
クが鮮明に複写されることから、悪意の複写を牽制する
ことを意図する技術を開示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複写機の性能の向上は
凄まじく、その解像度は非常に向上している。特開昭5
3−142237号公報に開示される方法は、平網を用
いてマークを形成しているので、悪意の複写を有効に禁
止しようとすると、たとえば、複写機で複写困難な網点
ピッチで印刷する必要がある。つまり、網点のピッチを
さらに微細にする必要が生ずる。そうすると、印刷技術
とカラー複写機の性能の競争になり、常に、最新の複写
機の性能に合わせて文書を印刷する必要が生ずる。この
ことはまた、以前に印刷されたときには、コピー牽制パ
ターンとして有効なパターンが印刷された文書が、カラ
ー複写機の技術の進展により、すぐに有効でなくなると
いう問題を惹起させる。
【0005】また、高性能の複写機に対する悪意の複写
を牽制または困難に対応してコピー牽制パターンを製造
した場合、低性能の複写機では効果がでない場合もあ
る。
【0006】さらに、複写機には種々の性能のものがあ
り、文書がいずれの性能の複写機で複写されるかは通
常、不明である。悪意の複写が試みられるとしても、通
常、文書の重要度に応じた複写機が使用されるはずであ
る。そのため、常に、全ての印刷物に最新の性能の複写
機に対応するコピー牽制パターンを印刷することは、印
刷物の製造価格からみて妥当でない。
【0007】本発明は、上述した問題を解決するもので
あり、製造価格(印刷価格)として妥当で、種々の性能
の複写機によっても、あるいは、将来的には、複写機の
性能の向上に対しても、有効にコピー牽制が機能し続け
るコピー牽制パターンを有する印刷物を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、網点ま
たは万線で構成される少なくとも2つのパターンが印刷
されており、前記パターンを構成する網点または万線の
線数が異なり、前記パターン内の網点または万線の面積
率がそのパターン内で傾斜状に変化している印刷物が提
供される。
【0009】好ましくは、前記少なくとも2つのパター
ンを構成する網点または万線の全ては同じ色であり、前
記少なくとも2つのパターンは、少なくとも隣接する部
分で、網点または万線の面積率が同一となる。
【0010】また、本発明の印刷物は、好適には、前記
パターン内の変化している構成要素の大きさあるいは太
さは、複写機で複写できない寸法の大きさを含む。
【0011】また好ましくは、前記パターン内の変化し
ている網点または万線の大きさあるいは太さは、複写機
で複写できない寸法の大きさあるいは太さを含む。
【0012】さらに好ましくは、前記少なくとも2つの
パターンのうちの一方のパターンが、他方のパターンに
比べて網点ピッチあるいは網目ピッチが小さい網点また
は万線で該印刷物の背景を構成し、前記少なくとも2つ
のパターンのうちの背景部を構成するパターンに比べ大
きな網点ピッチあるいは網目ピッチの網点または万線で
文字、図形などの潜像パターンを構成する。
【0013】好ましくは、前記少なくとも2つのパター
ンのうちの一方のパターンが、他方のパターンに比べて
網点ピッチあるいは網目ピッチが大きい網点または万線
で該印刷物の背景を構成し、前記少なくとも2つのパタ
ーンのうちの背景部を構成するパターンに比べ小さい網
点ピッチあるいは網目ピッチの網点または万線で文字、
図形などの潜像パターンを構成する。また好ましくは、
前記パターンと前記パターンの識別を困難にするための
カムフラージュ文様とが組み合わされて形成されてい
る。
【0014】
【作用】複写機の複写性能は構成要素、具体的には、網
点の面積、または、万線の太さ(以下、網点で例示す
る)に依存する。本発明においては、網点の面積に傾斜
状または段階的に変化が付けられているので、網点の面
積の大きさに応じて、複写機で複写できない部分と複写
できる部分とがでる。つまり、本発明のパターンは平網
ではなく、傾斜状または段階的な変化がつけられている
ので、複写機の分解能に応じて、複写できる部分とそう
でない部分とがでる。また、複写機の光学特性(濃度設
定)によっても、解像される網点の大きさ(濃度)が変
化する。たとえば、性能の低い複写機を用いた場合は、
複写できない部分は多くなる。また、複写設定を低くし
て複写しても、複写できない部分は多くなる。さらに、
性能のよい複写機を用いると、相当部分が複写される
が、網点の面積、または、万線の太さに複写機では複写
できない部分を含んでいるので、複写できない部分がで
る。また、濃度設定を高くして複写すると、解像される
網点の大きさが大きくなるため、ベタ状に複写される。
以上から、いずれの複写機を用いてコピー牽制パターン
を有する印刷物を複写しても、元の印刷物から複写され
た印刷物か否かが容易に目視、または、拡大鏡で識別で
きる。
【0015】2つのパターンの網点を同調させておく
と、元の印刷物のそれらのパターンは目視では識別が困
難であるが、複写機で複写すると、網点の大きさまたは
万線の太さに応じた複写パターンが現出するから、元の
印刷物と複写物とを対比させると、複写された印刷物を
容易に識別できる。2つのパターンを同調させた場合、
大きいピッチで形成したパターンを構成する網点の面積
の大きさまたは万線の太さは、小さいピッチで形成した
パターンを構成する網点の面積の大きさまたは万線の太
さよりも、大きい。したがって、複写すると、大きいピ
ッチで形成したパターンのほうが、より鮮明に複写像と
して現出する。
【0016】パターン内の変化している網点の大きさま
たは万線の太さは、複写機で複写できない寸法の大きさ
を含んでいると、高性能の複写機で複写しても、現出で
きない部分が生ずるから、複写物であることが容易に判
る。
【0017】少なくとも2つのパターンのうちの一方の
パターンが該印刷物の背景を構成し、前記少なくとも2
つのパターンのうちの他方のパターンが文字、図形など
のパターンにしてあると、同調している状態において、
目視では、他方のパターンが背景に溶け込んで識別しに
くいが、複写をとると、鮮明に浮かぶから、複写物であ
ることが容易に判る。特に、背景と文字、図形などの2
つのパターンを同調させた場合、大きいピッチで形成し
た文字、図形などのパターンを構成する網点の面積の大
きさまたは万線の太さは、小さいピッチで形成した背景
のパターンを構成する網点の面積の大きさまたは万線の
太さよりも、大きい。したがって、複写すると、大きい
ピッチで形成した文字、図形などのパターンのほうが、
より鮮明に複写像として現出するから、元々の印刷物で
は背景に溶け込んで識別できない文字、図形などのパタ
ーンが複写されると、鮮明に現出して、複写物であるこ
とが容易に識別できる。
【0018】さらに、上述したパターンを肉眼で目視で
きるカムフラージュ文様、たとえば、木目文様、線状文
様、砂柄文様などのカムフラージュ文様と組み合わせ形
成すると、目視状態では殆どパターンが識別できず、コ
ピー牽制機能が一層向上する。一方、このように形成さ
れた印刷物を複写すると、上述した同調状態に応じた複
写結果が得られる。
【0019】
【実施例】図1(A)に本発明のコピー牽制パターンを
有する印刷物の好適実施例の第1実施例としての網点を
用いてパターンを形成した印刷物2の平面図を示す。こ
のように、本実施例では、構成要素として網点を用い
る。印刷物2は、第1のパターンの1例としての背景4
と、第2のパターンの1例としての矩形の図形6とを有
する。背景4と矩形図形6とは「毛抜き合わせ」がされ
ている。図2に背景4と矩形図形6の隣接する部分、つ
まり、線Y−Yの両側に沿った線の部分の背景4を構成
する部分、つまり、上端部の高濃度部分43、内部の中
間濃度部分42、および、中央部の低濃度部分41と、
矩形図形6を構成する部分、つまり、中央部の低濃度部
分61、および、下端部の高濃度部分62の網点を詳細
に図解する。
【0020】図2に図解したように、背景4は中心線C
−Cの部分の低濃度部分41から上端部の高濃度部分4
3まで、同じ縦方向網目ピッチP41、たとえば、線数
150線/インチ(または、DPI:Dot Per Inch)で
網点401〜409で形成されている。横方向の網目ピ
ッチP42も、この例では、縦方向網目ピッチP41と
同じ線数150線/インチである。これらの網点401
〜409の印刷インキの色調は桃色で印刷した。矩形図
形6は中心線C−Cの部分の低濃度部分61から下端部
の高濃度部分62まで、縦方向網目ピッチP61、たと
えば、線数65線/インチで網点601〜603で形成
されている。横方向の網目ピッチP62は、この例で
は、縦方向網目ピッチP61と同じ、線数65線/イン
チである。これらの網点601〜603の印刷インキの
色調は、背景の色調と同じ桃色で印刷した。つまり、背
景4を構成する網点401〜409の網目ピッチP41
および網目ピッチP42は狭く、矩形図形6を構成する
網点601〜603の網目ピッチP61および網目ピッ
チP62は広く、背景4と矩形図形6とは異なる網目ピ
ッチで形成されている。
【0021】線Y−Yの両側に沿って、中心線C−C位
置から背景4の上端部に向けて網点401〜409の面
積は大きくなっており、中心線C−C位置から矩形図形
6の下端部に向けて網点601〜603の面積は大きく
なっている。背景4と矩形図形6とを目視で識別困難に
するには、これらを「同調」させればよい。つまり、背
景4と矩形図形6とのそれぞれのある単位領域につい
て、そこに含まれる網点の面積の総和(面積率)が、背
景4と矩形図形6とでほぼ同じになればよい。そのため
には、網目ピッチの大きな矩形図形6を構成する網目の
それぞれが、隣接する背景4の網点のそれぞれの面積よ
り大きく形成される。この例では、背景4が線数150
DPI、矩形図形6が線数65DPIであるから(ただ
し、図解の関係で、図2は、網点ピッチP41と網点ピ
ッチP61とは、1:1.5程度である)、同調させる
には、矩形図形6の網点を隣接する背景4を構成する網
点の面積の(150/65)2 ≒4.6倍にする。直径
としては約2倍程度、矩形図形6の網点の直径が、隣接
する背景4を構成する網点の直径より大きい。
【0022】矩形図形6の網点ピッチP61を背景4の
網点ピッチP41より大きくした理由は、矩形図形6を
構成する網点の面積の大きさが背景4を構成する網点の
面積よりも大きいから、複写すると、矩形図形6のほう
が鮮明に現出する。もとの印刷物においては、矩形図形
6が背景4に同調して、つまり、背景4に溶け込んで矩
形図形6が目視では識別しにくいようになっているが、
複写すると、鮮明に現出するから、複写物があることが
容易に識別できる。たとえば、悪意の複写を試みた人
が、もとの印刷物では背景4に溶け込んで識別困難な矩
形図形6が複写をすると、現出するので、その悪用を断
念するようになる。
【0023】上述した網点の大きさを傾斜状にまたは段
階的に変化させたことにより、図1(B)に背景4の濃
度曲線CV4、矩形図形6の濃度曲線CV6として図示
したように、背景4と矩形図形6との濃度は、中心線C
−C位置においては、ほとんどパターンは存在しない
が、中心線C−Cから端部に向けて、濃度(階調)が高
くなるように、形成されている。その結果、目視では、
端部は濃い桃色に見え、中心線C−Cに向かうにつれて
薄い桃色に見え、中心線C−C位置は印刷物自体の色、
この例では、白色として見える。しかも、背景4と矩形
図形6とはそれらの網点の面積率がほぼ同じに同調して
いるから、背景4の中に存在する矩形図形6は背景4と
渾然一体となって見える。つまり、拡大鏡を用いて、あ
るいは、注意深くみると目視でも、背景4と矩形図形6
とは識別できるが、通常の状態では、矩形図形6が背景
4に溶け込み、背景4と矩形図形6とは目視では簡単に
は識別困難である。
【0024】図2に図解した網点401〜409、およ
び、網点601〜603の面積の大きさは、現在の最新
の高性能のカラー複写機の分解レベルL1では識別でき
ない面積の網点401〜403、および、網点601〜
602を含んでいる。さらに好適には、最低のカラー複
写機の分解能レベルL3で充分識別できる面積の網点4
07〜409を含んでいる。分解能レベルL2は、最高
の分解レベルL1と、最低の分解能レベルL3との間の
分解能レベルを示す。
【0025】図3(A)〜(C)はそれぞれ、分解能レ
ベルL3、L2、L1のカラー複写機で、上述した印刷
物2を複写したときの複写物を示す。なお、図3(A)
〜(C)における斜線で示した部分は、複写された部分
を示す。ただし、図解の関係で同じ濃度で複写されてい
るように示しており、実際は、後述するカラー複写機の
分解能のレベルに応じた再現性で、元の背景4および元
の矩形図形6の濃度に応じて複写されるものとする。上
述したように、矩形図形6は背景4より広いピッチの網
点が構成され、背景4と矩形図形6とが同調しているか
ら、換言すれば、矩形図形6を構成する網点の面積が隣
接する背景4を構成する網点の面積よりも大きいから、
以下において、複写すると、矩形図形6のほうがより鮮
明に現出することに留意されたい。
【0026】図3(A)に示すように、分解能レベルL
3のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機で
は分解能レベルL3以下の網点は再生できないから、そ
の複写パターンは、背景4の端部の高濃度部分43のみ
がほぼ、ベタ状に複写されるが、背景4の内部の中間濃
度部分42および背景4の中央部の低濃度部分41、な
らびに、矩形の図形6は複写されない。したがって、こ
の分解能レベルL3の複写機で複写すると、目視でも、
複写したものであることが判り、コピー牽制パターンと
して有効である。
【0027】図3(B)に示すように、分解能レベルL
2のカラー複写機で複写した場合、そのカラー複写機で
は分解能レベルL2以下の網点は再生できないが、図3
(A)に示した例に比べると、その複写パターンは、背
景4の端部の高濃度部分43から内部の中間濃度部分4
2に向かって複写される部分は拡大する。しかしなが
ら、依然として、背景4の中央部の低濃度部分41、お
よび、矩形図形6は複写されない。したがって、この分
解能レベルL2で複写されても、目視でも、複写したも
のであることが判り、コピー牽制パターンとして有効で
ある。
【0028】図3(C)に示すように、分解能レベルL
1のカラー複写機で複写した場合、その複写パターン
は、背景4の内部の中間濃度部分42および矩形図形6
の端部の高濃度部分62まで複写される部分は拡大する
が、依然として、背景4の中央部の低濃度部分41、お
よび、矩形の図形6の中央部の低濃度部分61は複写さ
れない。複写されない背景4の中央部の低濃度部分4
1、および、矩形図形6の中央部の低濃度部分61の部
分は、元の印刷物2についても目視ではその存在の識別
は必ずしも容易ではない。しかしながら、拡大鏡などを
用いれば、矩形図形6の端部の高濃度部分62、およ
び、背景4の中央部の低濃度部分41の網点の形状を正
確に識別できる。したがって、複写された印刷物を拡大
鏡などを用いて検分すれば、存在するはずの網点がない
ことから、複写したものであることが容易に識別でき
る。また、図3(C)に示した複写された部分、背景4
の内部の中間濃度部分42と矩形図形6の端部の高濃度
部分62とでは、これらの部分を構成する網点の個々の
面積はほぼ等しいが、網目ピッチの差異により、網目ピ
ッチの広い矩形図形6の端部の高濃度部分62の方が、
網目ピッチの狭い背景4の内部の中間濃度部分42より
鮮明に複写される傾向があり、複写された部分が目視で
も容易に識別できる程度になる。つまり、元の印刷物2
においては、背景4と矩形図形6とは同調しているた
め、目視では識別しにくい矩形図形6の端部の高濃度部
分62が複写により、目視でも容易に識別できるように
なる。つまり、分解能レベルの高いカラー複写機を用い
ても、上記本発明のコピー牽制パターンは有効にコピー
牽制機能を発揮する。
【0029】以上述べたように、上述したコピー牽制パ
ターンを有する印刷物2は、種々の分解能を持つカラー
複写機またはモノトーン複写機に対しても有効にコピー
牽制機能を発揮する。なお、上記例はカラー印刷物を複
写するカラー複写機で複写する場合を例示したが、モノ
クロ複写機で複写する場合も、上記同様となる。
【0030】将来的には、分解能レベルL1よりもさら
に高い分解能のカラー複写機またはモノトーン複写機が
出現する可能性がある。この場合には、図3(C)に示
した複写部分を示す斜線が中心線C−Cの近傍まで拡大
することになる。しかしながら、上述したように、矩形
図形6内の複写部分は、背景4の複写部分よりも顕著に
複写される傾向があるから、複写物の識別が容易であ
る。また、拡大鏡などで複写部分を検査すると、上述し
たように、複写されたものか否かを識別できる。つま
り、上述した二種の網点ピッチを有し、面積に変化をつ
けた網点からなるコピー牽制パターンは、カラー複写機
の分解能が向上した場合にも、網点ピッチを変えること
なく、将来的にもコピー牽制を有効ならしめる。
【0031】図2に例示した網点401〜409、およ
び網点601〜603の形状は丸に限らず、その他の種
々の形状にすることができる。たとえば、図4に示した
ように、網点の個々の形状を「花びら様」の形状にし、
しかも、位置に応じて、図2に示したように、階調をつ
ける。花びら様の形状は接近した部分があるので、分解
能のかなり高いカラー複写機でも、複写すると隣接する
花びらがくっついて丸に近い形状に複写される傾向があ
る。したがって、複写されたものを拡大鏡で検査する
と、複写されたものであることが識別できる。
【0032】以上の実施例は、パターンの構成要素とし
て網点を用いた例を示したが、本発明のパターンの構成
要素としては、網点に限らない。たとえば、「万線」を
用いてもよい。万線とは、ある単位領域に非常に多くの
線を有するものをいう。図5(A)に本発明のコピー牽
制パターンを有する印刷物の好適実施例の第2実施例と
しての万線を用いてパターンを形成した印刷物12の平
面図を示す。印刷物12は、第1のパターンの1例とし
ての背景(下地)14と、第2のパターンの1例として
の矩形図形16とを有する。図6に背景14と矩形図形
16の隣接する部分、つまり、線Y−Yに沿った部分の
背景14を構成する部分である、端部の高濃度部分14
3、内部の中間濃度部分142、および、中央部の低濃
度部分141と、矩形図形16を構成する部分である、
中央部の低濃度部分161、および、端部の高濃度部分
162の万線の詳細を図解する。
【0033】背景14は中心線C−Cの部分の低濃度部
分141から端部の高濃度部分143まで、同じ網目ピ
ッチP141、たとえば、線数150線/インチで複数
の万線1401〜1409で形成されている。これらの
万線1401〜1409の色調は全て同じ水色である。
矩形図形16も中心線C−Cの部分の低濃度部分161
から端部の高濃度部分162まで、同じ網目ピッチP1
61、たとえば、線数65線/インチで複数の網点16
01〜1603で形成されている。これらの万線160
1〜1603の色は、万線1401〜1409と同じ全
て水色である。つまり、背景14を構成する万線140
1〜1409の網目ピッチP141は狭く、矩形図形1
6を構成する万線1601〜1603の網目ピッチP1
61は広く、異なる網目ピッチで背景14と矩形図形1
6とが形成されている。
【0034】線Y−Yの両側に沿って、中心線C−C位
置から背景14の端部に向けて万線1401〜1409
の太さは太くなっており、同様に、中心線C−C位置か
ら矩形図形16の端部に向けて万線1601〜1603
の太さは太くなっている。しかも、線Y−Yの両側に沿
った同じ位置において、背景14を構成する万線の太さ
と矩形図形16を構成する万線の太さとは、ある単位領
域についてそれらの面積率がほぼ等しい状態、つまり、
同調するように形成されている。
【0035】上述した万線の構成により、図5(B)に
図示した背景14の濃度曲線CV14、矩形図形16の
濃度曲線CV16から明らかなように、背景14と矩形
図形16との濃度は、中心線C−C位置においては、ほ
とんどパターンは存在しないが、中心線C−Cから端部
に向けて、濃度が高くなるように、形成されている。そ
の結果、目視では、端部は濃い水色に見え、中心線C−
Cに向かうにつれて薄い水色に見え、中心線C−Cの位
置は印刷物自体の色、この例では、白色として見える。
しかも、隣接する背景14と矩形図形16とは同調して
形成されているから、背景14の中に存在する矩形図形
16は隠れたように見え、注意深くみると目視でも見え
るが、通常、目視ではその識別が困難になる。
【0036】図6に図解した万線1401〜1409、
および、万線1601〜1603の太さは、現在の最新
の高性能のカラー複写機の分解能レベルL1では識別で
きない太さの万線1401〜1403、および、万線1
601〜1602を含んでいる。さらに好適には、最低
のカラー複写機の分解能レベルL3で充分識別できる太
さの万線1407〜1409を含んでいる。分解能レベ
ルL2は、最高の分解レベルL1と、最低の分解能レベ
ルL3との間の分解能レベルを示す。
【0037】第2実施例についても、種々の分解能のカ
ラー複写機で複写すると、図3(A)〜(C)と同様の
複写となる。したがって、このような万線を用いたパタ
ーンも、網点を用いた場合と同様に、有効にコピー牽制
機能を発揮する。
【0038】第1のパターンおよび第2のパターンは、
上述したものに限らない。たとえば、矩形図形6、16
に変えて英数字などを用いてもよい。また、色は上述し
た桃色、水色などに限らず、任意の色を用いることがで
きる。さらに上述した例は、複写機として、カラー複写
機を用いた場合を例示したが、モノトーン印刷された本
発明のコピー牽制パターンについて、モノトーンの複写
機を用いて複写した場合にも、上記同様、本発明のコピ
ー牽制パターンは有効にコピー牽制機能を発揮する。
【0039】以上、本発明のコピー牽制パターンを有す
る印刷物として、好適実施例を述べたが、背景4(また
は14)と矩形図形6(または16)とは必ずしも同調
した状態である必要はない。同調していると目視で識別
しにくいという利点はあるが、コピー牽制機能という点
からは、同調している必要はなく、網点または万線の大
きさに傾斜状または段階的な変化がつけられ、濃度変化
があればよい。
【0040】本発明の第3実施例の印刷物を述べる。第
3実施例においては、図7に示すように、放射状波線文
様と上述したパターンの構成要素とを組み合わせて形成
する。形成方法としては、カムフラージュ文様とパター
ンとを同一の版にて形成し、印刷する方法、または、カ
ムフラージュ文様とパターンとで別々の版を用意し、カ
ムフラージュ文様の上にパターンを重ね刷りする、ある
いはパターン上にカムフラージュ文様を重ね刷りする方
法が挙げられる。このような波線文様とパターンとの組
み合わせは、目視では、波線文様が強調されて視認さ
れ、パターンは殆ど識別できない。つまり、通常の状態
において、波線文様が強調されて視認され、波線文様が
カムフラージュ効果を増大するから、コピー牽制パター
ンが印刷された印刷物なのか否かが全く判別できないか
ら、コピー牽制機能が増大する。一方、そのような印刷
物を複写すると、上述したように、網点または万線の印
刷状態に応じて、波線文様の複写に加えて、それらのパ
ターンが現出するから、上述したコピー牽制パターンと
しての機能は依然として維持されている。
【0041】上述した波線文様などのカムフラージュパ
ターンとしては、図8に図解したような木目文様あるい
は、砂柄文様など、他にも種々適用できる。このような
カムフラージュ文様を印刷した印刷紙に上述したパター
ンを印刷したときのコピー牽制効果は木目の場合のコピ
ー牽制機能と同様となる。
【0042】なお、図7に示した波線文様、図8に示し
た木目文様の色としては、複写したとき、明瞭に再現さ
れて複写される色の他に、たとえば、濃い黄色で印刷
し、目視したときには、その黄色がかなり強調されて目
視に対するカムフラージュ機能を維持させつつ、複写し
たときには黄色は複写再現性が比較的低いから、薄く複
写されて、網点または万線の複写状態がそれらのパター
ンに応じて明瞭に現出し、殆ど白地に上述したパターン
を印刷したと同様の複写状態にすることもできる。つま
り,カムフラージュ文様の色は、上述したパターンの現
出に支障を来さない範囲であれば、特に限定されない。
【0043】また、カムフラジュー文様の別の実施例と
して、図9(A)に示すような白抜きの木目文様のカム
フラージュパターンを用いて、このカムフラージュパタ
ーンと図9(B)に示すような文字「COPY」を構成
する平網の線数または万線の太さが上側から下側に向か
って小さくなるコピー牽制パターンとを組み合わせて、
図9(C)に示すようにカムフラージュパターンの白抜
き部からコピー牽制パターンが部分的に表出するように
構成してもよい。
【0044】図9(C)に示すような印刷物を複写する
と、図10(A)、(B)に示すように、コピー牽制パ
ターンの構成要素である網点または万線などの印刷状態
に応じ木目文様の複写に加えて、コピー牽制パターン
(「COPY」)が現出するため、複写牽制パターンと
しての機能は依然として維持され、また、木目文様によ
ってコピー牽制パターンの目視での識別を困難にさせる
カムフラージュ効果が発揮される。尚、図10(A)は
図9(C)に示す印刷物を高濃度で印刷した場合の複製
物であり、図10(B)は図9(C)に示す印刷物を低
濃度で印刷した場合の複製物である。図10(A)、
(B)に示すように、コピー牽制パターンの構成要素で
ある網点あるいは万線等の印刷状態に応じて、木目文様
の複写に加えて、コピー牽制パターンが現出するため、
複写牽制パターンとしての機能は依然として維持され
る。
【0045】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、コピ
ー牽制パターンを構成する網点または万線に変化をつけ
ることで、種々の分解能の複写機などの複写手段に対し
ても、有効にコピー牽制を可能にする印刷物が提供され
る。特に、網目ピッチの異なる2つのパターンの少なく
とも隣接部分を同調させておいて元の印刷物のそれらの
パターンは目視で容易に識別できないようにしておき、
複写すると、網目ピッチの大きなパターンの複写が一層
顕在化し複写された印刷物を容易に識別できる。さら
に、木目文様などのカムフラージュ文様を下地に印刷し
た印刷紙に上述したパターンを印刷すると、目視に対す
るコピー牽制機能が一層増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明のコピー牽制パターンを有
する印刷物の第1実施例として、網点を用いた印刷物の
平面図であり、図1(B)はその濃度分布を示すグラフ
である。
【図2】図1(A)に示した印刷物の背景および図形を
構成する網点の詳細を示す図である。
【図3】図1(A)に示した印刷物を解像度の異なる複
写機で複写したときのそれぞれの複写状態を示す図であ
る。
【図4】網点の他の形状を示す図である。
【図5】図5(A)は本発明のコピー牽制パターンを有
する印刷物の第2実施例として、万線を用いた印刷物の
平面図であり、図5(B)はその濃度分布を示すグラフ
である。
【図6】図5(A)に示した印刷物の背景および図形を
構成する万線の詳細を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例としてのカムフラージュ文
様の第1例としての放射状波線文様を示す図である。
【図8】本発明の第3実施例としてのカムフラージュ文
様の第2例としての木目文様を示す図である。
【図9】(A)は白抜きの木目文様のカムフラージュパ
ターンであり、(B)はコピー牽制パターンであり、
(C)は(A)に示すカムフラージュパターンと、
(B)に示すコピー牽制パターンとを組み合わせて印刷
した印刷物である。
【図10】(A)は図9(C)に示す印刷物を高濃度で
印刷した場合の複製物であり、(B)は図9(C)に示
す印刷物を低濃度で印刷した場合の複製物である。
【符号の説明】
2、12・・印刷物 4、14・・背景 41、141・・背景の中央部の低濃度部分 42、142・・背景の内部の中間濃度部分 43、143・・背景の端部の高濃度部分 401〜409・・網点 1401〜1409・・万線 6、16・・矩形図形 61、161・・矩形図形の中央部の低濃度部分 62、162・・矩形図形の端部の高濃度部分 601〜603・・網点 1601〜1603・・万線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 1/10 - 15/10 B41M 3/14 G03G 21/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】網点または万線で構成される少なくとも2
    つのパターンが印刷されており、 前記パターンを構成する網点または万線の線数が異な
    り、 前記パターン内の網点または万線の面積率がそのパター
    ン内で傾斜状に変化している印刷物。
  2. 【請求項2】前記少なくとも2つのパターンを構成する
    網点または万線の全ては同じ色であり、 前記少なくとも2つのパターンは、少なくとも隣接する
    部分で、網点または万線の面積率が同一となる請求項1
    記載の印刷物。
  3. 【請求項3】前記パターン内の変化している網点または
    万線の大きさあるいは太さは、複写機で複写できない寸
    法の大きさあるいは太さを含む、 請求項1または2記載の印刷物。
  4. 【請求項4】前記少なくとも2つのパターンのうちの一
    方のパターンが、他方のパターンに比べて網点ピッチあ
    るいは網目ピッチが小さい網点または万線で該印刷物の
    背景を構成し、 前記少なくとも2つのパターンのうちの背景部を構成す
    るパターンに比べ大きな網点ピッチあるいは網目ピッチ
    の網点または万線で文字、図形などの潜像パターンを構
    成する請求項3記載の印刷物。
  5. 【請求項5】前記少なくとも2つのパターンのうちの一
    方のパターンが、他方のパターンに比べて網点ピッチあ
    るいは網目ピッチが大きい網点または万線で該印刷物の
    背景を構成し、 前記少なくとも2つのパターンのうちの背景部を構成す
    るパターンに比べ小さい網点ピッチあるいは網目ピッチ
    の網点または万線で文字、図形などの潜像パターンを構
    成する請求項3記載の印刷物。
  6. 【請求項6】前記パターンと前記パターンの識別を困難
    にするためのカムフラージュ文様とが組み合わされて形
    成された請求項1〜5いずれか記載の印刷物。
JP26701793A 1992-12-28 1993-10-26 印刷物 Expired - Lifetime JP3390500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26701793A JP3390500B2 (ja) 1992-12-28 1993-10-26 印刷物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-360529 1992-12-28
JP36052992 1992-12-28
JP26701793A JP3390500B2 (ja) 1992-12-28 1993-10-26 印刷物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06247089A JPH06247089A (ja) 1994-09-06
JP3390500B2 true JP3390500B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=26547686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26701793A Expired - Lifetime JP3390500B2 (ja) 1992-12-28 1993-10-26 印刷物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3390500B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003118200A (ja) 2001-10-16 2003-04-23 Dainippon Printing Co Ltd プリンタ出力画像の複写牽制及び偽造防止方法
JP6780302B2 (ja) * 2016-06-02 2020-11-04 凸版印刷株式会社 複写防止媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06247089A (ja) 1994-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0889788B1 (en) Security document
EP0614133B1 (en) Varying tone security document
JP2763725B2 (ja) 偽造防止を施した帳票と、その製造方法
FI80405B (fi) Tryckalster saekerstaellt med varningsfigur och foerfarande foer dess utarbetning.
MXPA97004348A (es) Metodos de proteccion de documentos y productos
NZ245364A (en) Security document; indistinguishable markings on original are revealed on a photocopy
JP4380107B2 (ja) コピー偽造防止用紙及びこのコピー偽造防止用紙を用いた有価証券類
JP3388552B2 (ja) 複製困難な印刷物
JP3390500B2 (ja) 印刷物
JP3609511B2 (ja) 印刷物
JP2827786B2 (ja) 複写による偽造防止策を施した画像形成体
KR100574871B1 (ko) 복사 및 컴퓨터 프린팅에 의한 위조 방지용 용지, 이의제조방법 및 필터 인식기를 이용한 위조 여부 확인방법
KR102340035B1 (ko) 위조방지 기능을 가진 디지털 보안용지 제조장치
JPH06247088A (ja) 印刷物
JP2001270215A (ja) コピー偽造防止用紙
JP3482251B2 (ja) 複写偽造防止用印刷物
JP2004262167A (ja) 偽造防止帳票
JP3509928B2 (ja) 複写偽造防止用印刷物
JP3001383U (ja) 濃淡コピー対応型の偽造防止用紙を作るフィルム原版
JPH08169193A (ja) コピー偽造防止用紙
JP3388551B2 (ja) 印刷物
JP3909906B2 (ja) 偽造防止印刷物
JP3001261U (ja) 濃淡コピーに対応する偽造防止用紙
JPH07137492A (ja) 印刷物
JP3897405B2 (ja) 偽造防止印刷物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140117

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term