JP3389213B2 - 印刷機械の運転方法 - Google Patents

印刷機械の運転方法

Info

Publication number
JP3389213B2
JP3389213B2 JP2000282595A JP2000282595A JP3389213B2 JP 3389213 B2 JP3389213 B2 JP 3389213B2 JP 2000282595 A JP2000282595 A JP 2000282595A JP 2000282595 A JP2000282595 A JP 2000282595A JP 3389213 B2 JP3389213 B2 JP 3389213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machine
printing
web
drive motor
folding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000282595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002086683A (ja
Inventor
俊一 橋本
一規 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000282595A priority Critical patent/JP3389213B2/ja
Publication of JP2002086683A publication Critical patent/JP2002086683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3389213B2 publication Critical patent/JP3389213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻取紙をほどいて
印刷する印刷機械であって、各部にそれぞれの単独駆動
の駆動モータを設け、これらを同期して回転させるシャ
フトレス輪転機駆動方式を採用したシャフトレス輪転機
と称される印刷機械における運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4,図5および図6に基いて従来の印
刷機械およびその運転方法を説明する。図4は従来の印
刷機械の各部と単独駆動モータとの関係を示す模式図、
図5は従来の折機の概略構造を示す模式図、図6はその
印刷機械における動作のタイミングを示す線図である。
【0003】従来の印刷機械では、ライン上の各部をラ
インシャフトで連結し、一個或いは数個の駆動モータで
連動するように回転させる方式が用いられていたが、こ
の方式に変えて、最近の印刷機械では、ライン上の各部
にそれぞれの単独駆動モータを設けて、これらの各駆動
モータを同期して回転させる方式(つまり、シャフトレ
ス方式、または単独駆動方式などと言われる駆動方式)
が採用されるようになっている。
【0004】この方式では、例えば図4に示すように、
各印刷ユニット(印刷装置)4,5,6,7,4′,
5′, 6′,7′に各々一個の駆動モータ(単に、モ
ータともいう)M2,M3,M4,M5,M2′,M
3′,M4′,M5′を設置している。また、各印刷ユ
ニット内では、版胴13とブランケット胴14と図示し
ないインキローラとが歯車でつながっていて、これらを
各駆動モータで回転駆動するようになっている。
【0005】巻取紙1,1′から繰り出されるウェブ1
2,12′は、対をなすブランケット胴14,14の相
互間を走行するが、このウェブ12,12′にテンショ
ンを与える為に、巻取紙1,1′はブレーキ装置2,
2′につなげられている。また、各印刷ユニット4,
5,6,7,4′,5′,6′,7′よりも上流には、
任意に着脱できる紙押えローラ24,24′を持つ給紙
部のインフィードローラ(案内装置)3,3′がそなえ
られ、インフィードローラ3,3′はそえぞれ専用の駆
動モータM1,M1′で回転駆動される。
【0006】各印刷ユニット4,5,6,7,4′,
5′,6′,7′よりも下流には、中間ドラッグローラ
(案内装置)8,8′,9,9′がそなえられ、中間ド
ラッグローラ8,8′,9,9′もそれぞれ単独の駆動
モータM6,M6′,M7,M7′で回転駆動される。
また、折機11上部のドラッグローラ10はモータM8
で回転駆動され、同様に折機11も単独の駆動モータM
9で回転駆動される。
【0007】印刷ユニット4,5,6,7,4′,
5′,6′,7′と折機11とは、互いに同位相で回転
するように、図示しない制御装置30により制御され
る。また、ドラッグローラ8,9,10,8′9′は印
刷ユニットのブランケット胴14と適当な周速差を維持
して、全体として印刷ユニット4,5,6,7,4′,
5′,6′,7′や折機11と同期して回転するように
制御装置30で制御される。さらに、インフィードロー
ラ3,3′はウェブ12,12′のテンションが一定に
なるように回転を制御される。こうした関係は、一定速
度で回転する時は勿論、加速時にも減速時にも必要であ
り、常に全体が同期して回転することで支障なく印刷で
きる。
【0008】ところで、何らかの原因により機械を停止
する必要が生じた時には、停止指令により、図6に示す
ように、印刷機械は急速に減速して停止する。この際、
減速途中の特定速度の時に、印刷ユニット 4,5,
6,7,4′,5′,6′,7′のブランケット胴14
は胴抜きされ、更に、減速された特定速度でインフィー
ドローラの紙押え24,24′を脱にし(図6の時点
B)、ウェブ12,12′にかかるテンションを給紙ブ
レーキ装置2により発生するテンションまで下げるよう
にし、その後、機械を停止させる。停止後、ノイズなど
によりモータの誤作動を生じ、不意に回転する事を防ぐ
と共に省エネの為、停止と同時に全モータの励磁を切り
モータの回転制御を止める(図6のC)。励磁を切るこ
とによりモータは回転フリーのブレーキがかかっていな
い状態になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の印刷機械およびその運転方法では、運転再開時、
紙詰まりや断紙などのトラブルを起こし易い欠点があ
る。つまり、モータの励磁を切るとモータの回転に対す
る保持力は無くなり、モータは外力により比較的容易に
回転しうる状態になる。このため、全てのモータを一度
に切ると負荷の軽い部分はウェブのテンションで引張ら
れて回転してしまう。
【0010】印刷ユニット4,5,6,7,4′,
5′, 6′,7′は胴抜きされていて、印刷ユニット
4,5,6,7,4′,5′,6′,7′のウェブ1
2,12′への拘束力は無い。しかし、機械が停止する
まで、給紙部のブレーキと中間ドラッグローラ8,9,
8′,9′,折機上のドラッグローラ10及び折機11
内部の駆動ローラ等との間でウェブテンションが維持さ
れるようになっており、機械停止時点もウェブ12,1
2′にはテンションがかかった状態になっている。
【0011】機械の停止と同時に各駆動モータMは回転
力が無くなりフリーの状態になるので、ウェブ12,1
2′に残留テンションがある状態(即ち、ウェブ12,
12′が伸ばされた状態)では、ウェブ12,12′の
一端は給紙部のブレーキ装置2,2′で固定されている
ので、ウェブ12,12′はこのブレーキ装置2,2′
に向かって縮まろうとする。これにより折機11内のウ
ェブ12,12′も引張られて折機11は逆転する。
【0012】なお、給紙部のブレーキ装置2,2′は一
定速度以上で機械停止指令が出た場合、通常運転でかけ
るブレーキ力に大径巻取紙1でも機械の減速度に追従
し、テンションが緩まないようにするために、大きな力
でブレーキをかける緊急停止用ブレーキ力を加えるよう
になっており、その場合、給紙部のウェブテンションが
急に上昇する為、上昇した分ウェブの伸びが大きく、機
械停止後に折機が逆転する量も大きくなる。
【0013】図5に示すように、折機11の内部では、
鋸20と鋸台23で切放された状態の紙16が折胴17
のまわりに存在する。この紙16は通常運転時は図示し
ない駆動機構で抜差しされる針18で引張られて折胴1
7と一緒に回転して、中間を折ブレード22で折られ
て、羽根車25を介して排紙コンベア26に送られる。
紙16が折胴17と一緒に回転している際、針18は紙
16を引張ることはできるが、後ろから紙16を押して
全体を動かすことはできない。そして、折胴17が逆転
すると案内のガイド19が抵抗となり紙16はそのまま
残ろうとし針18部分は逆回転する。この為、針18と
紙16とが外れてしまう。この状態で再スタートする
と、折胴17の回りの紙16は針18で引張ることがで
きないので、そこに残ってしまい、次に来る紙と衝突
し、ガイド19通り折胴17の間に詰まってしまう。
【0014】このように、折機11を逆転する時、中の
紙を残したままにして置くと紙詰まりを起こすことは良
く知られている。また、折機11に弾みがついて折胴1
7が逆転すると、給紙部ブレーキ装置2と折機11との
間のウェブ12,12′のテンションが弛んでしまう。
この状態で再スタートするとウェブテンションが適正な
値になるまでに長時間運転する必要があり、不良紙(損
紙)を大量に発生させることになったり、或いは、緩ん
だ紙が張られる際の急激なテンション変化によりウェブ
12,12′が切れることがある。
【0015】いずれの場合も再スタート時にトラブルが
発生する為、機械を停止させ、詰まった紙を取り除いた
り、切れたウェブをつないで紙通しを行うなど余分な作
業が必要になる。こうしたトラブルは機械の稼働率を悪
くさせるだけでなく、損紙も増大し機械の生産性を著し
く悪化させると共に、納品の遅延を起こすこともあり、
大きな課題になっている。
【0016】本発明はこのような課題に鑑み案出された
もので、機械の運転停止時に折機が逆転しないようにし
た、印刷機械の運転方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目標を達成するた
め、請求項1にかかる本発明の印刷機械の運転方法は、
走行するウェブに印刷を施す印刷装置と、印刷された該
ウェブを切断し折りたたむ折機と、該ウェブの走行を案
内する案内装置と、上記の印刷装置,折機,案内装置の
それぞれを単独駆動する各駆動モータとをそなえ、各モ
ータを同期して回転させる駆動方式を採用した印刷機械
の運転方法において、該印刷機械を停止させる際には、
まず、該折機の駆動モータを除いた全ての駆動モータの
励磁を切り、この後、該折機の駆動モータの励磁を切る
ことを特徴としている。
【0018】請求項2にかかる本発明の印刷機械の運転
方法は、走行するウェブに印刷を施す印刷装置と、印刷
された該ウェブを切断し折りたたむ折機と、該ウェブの
走行を案内する案内装置と、上記の印刷装置,折機,案
内装置のそれぞれを単独駆動する各駆動モータとをそな
え、各モータを同期して回転させる駆動方式を採用した
印刷機械の運転方法において、該印刷機械を停止させる
際には、まず、該折機の駆動モータ及び該折機に近接し
たウェブ駆動ローラ用の駆動モータを除いた全ての駆動
モータの励磁を切り、この後、該折機の駆動モータ及び
該折機に近接したウェブ駆動ローラ用の駆動モータの励
磁を切ることを特徴としている。
【0019】請求項3にかかる本発明の印刷機械の運転
方法は、走行するウェブに印刷を施す印刷装置と、印刷
された該ウェブを切断し折りたたむ折機と、該ウェブの
走行を案内する案内装置と、上記の印刷装置,折機,案
内装置のそれぞれを単独駆動する各駆動モータとをそな
え、各モータを同期して回転させる駆動方式を採用した
印刷機械の運転方法において、該印刷機械を停止させる
際には、各部の駆動モータを該ウェブの上流側から適当
時間を置いて順次励磁を切り、最後に該折機の駆動モー
タの励磁を切ることを特徴としている。
【0020】また、該案内装置として、紙送り機構を有
するインフィードローラをそなえ、該印刷機械を停止さ
せる際には、減速中に、まず、胴抜きを行ない、次い
で、該インフィードローラの該紙送り機構を脱にして、
その後、該印刷機械が停止するようにさせるようにする
ことも好ましい(請求項4)。さらに、該印刷機械に
は、給紙装置が設けられ、該給紙装置には、緊急時に通
常時よりも大きなブレーキ力である緊急ブレーキ力を与
えることができるブレーキがそなえられ、該印刷機械を
停止させる際に、該緊急ブレーキ力を使用している場合
には、該機械停止の寸前ないし該折機の駆動モータの励
磁開放直前までに、該緊急ブレーキ力を開放するように
することも好ましい(請求項5)。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態
について図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1
実施形態にかかる動作のタイミングを示す線図であり、
本実施形態について、この図1、及び既に従来技術とし
て参照した図4に基づいて説明する。
【0022】従来の方法で説明した印刷機械の各部や、
各部に設けたモータ等、機械を構成する要素について
は、図4に示すように従来と同様に構成されている。つ
まり、対象とする印刷機械は、シャフトレス輪転機とも
称されるものであって、印刷ユニット(印刷装置)4,
5,6,7,4′,5′,6′,7′と、折機11と、
案内装置としてのインフィードローラ3,3′及び中間
ドラッグローラ8,8′,9,9′と、これらのそれぞ
れを単独駆動する各駆動モータM1〜M9,M1′〜M
7′とをそなえ、各モータM1〜M9,M1′〜M7′
を同期して回転させる駆動方式が採用されている。
【0023】そして、本実施形態では、各モータの励磁
を切るタイミングを図1に示すように設定して、機械停
止時に、ウェブテンションにより折機11の逆転が起こ
らないようにしている。つまり、本実施形態では、図1
に示すように、停止指令により各駆動モータM1〜M
9,M1′〜M7′の減速を開始し、特定速度(V2)
まで減速した時点Aで、「胴抜き」を行う。この「胴抜
き」とは、それまでの印刷状態では互いに押し付けてい
た印刷胴間(ブランケット胴の相互間)をを離すことで
ある。
【0024】この胴抜きの後、更に減速して速度がV1
になった時点Bで、インフィードローラ3の紙押え2
4,24′を脱(インフィードローラ3から離隔させ
る)にした後、機械(各駆動モータM1〜M9,M1′
〜M7′)を停止状態とする(時点C)。この機械停止
の時点Cで、折機モータM9を除く他の駆動モータの励
磁は切る。
【0025】次いで、給紙部ブレーキ装置2,2′の緊
急ブレーキを使用している場合には、機械停止時点Cか
ら時間t1経過後(例えば数秒後)の時点Dに緊急ブレ
ーキを解除し、更に緊急ブレーキ解除時点Dから時間t
2経過後(例えば数秒)後の時点Eに折機11のモータ
M9の励磁を切るようにする。なお、緊急ブレーキの解
除は、機械停止の僅か前から折機モータM9の励磁を切
るまでの間であれば良く、図1に示すものに限らない。
いずれにしても、折機11のモータM9の励磁を切るタ
イミングを遅らせることで、給紙部ブレーキ装置2と折
機11との間のウェブ12,12′のテンションによっ
て折機11が逆転してしまうといった従来の不具合を解
消しうる。
【0026】すなわち、印刷機械の印刷運転中に停止指
令が出ると、印刷機械は規定された減速度で減速を始め
て停止する。減速中停止するまでは従来と同様に、減速
途中に胴抜きし(図1の時点A)、更に減速したらイン
フィードローラ3,3′の紙押え24,24′を脱とし
(図1の時点B)、その後、機械が停止する(図1の時
点C)。その後,給紙部のブレーキ装置2,2′が緊急
停止ブレーキを使用している場合には、この緊急ブレー
キを開放して、低いブレーキ力にする(図1の時点
D)。これにより、残留ウェブテンションが高ければ、
給紙部の巻取紙が回転し、テンションが低くなる。その
後、折機モータM9の励磁を切る(図1の時点E)ので
ある。
【0027】本発明の第1実施形態にかかる印刷機械の
運転方法は、このように構成されるので、以下のような
作用及び効果を得ることができる。機械が停止するまで
に、ウェブ12,12′にかかっているテンションを下
げ、且つ、上流から下流までテンションを均一に下げる
ようにすることができ、ここで、従来と同様に、胴抜き
後インフィードローラ3,3′の紙押え24,24′を
脱にすると、それ以降の駆動されているローラによりウ
ェブ12,12′が繰り出され、給紙部のブレーキ装置
2,2′によりテンションが発生する。
【0028】通常、給紙部により発生するテンションレ
ベルよりもインフィード部により発生するテンションレ
ベルの方が高いが、上述のように、インフィード部の紙
押え24,24′を脱にすることによって、ウェブテン
ションのレベルを下げることができる。その後、機械が
停止し、折機用モータM9以外の駆動モータの励磁を停
止と同時に切って、フリーにする(図1の時点C)。これ
によりウェブテンションレベルは給紙部のブレーキ装置
2,2′と折機モータM9とで釣合った状態になる。
【0029】その後、給紙部のブレーキ装置2,2′の
緊急ブレーキを使用している場合は直ちに(t1秒後)
該緊急ブレーキを開放して、ブレーキ力を低くし、全体
のウェブテンションレベルを低くする。さらに時間t2
(数秒)程度遅れて、折機11のモータM9の励磁を切
る。折機11等のモータの励磁を切り、フリーにする時
点ではウェブテンションは十分低くなっているので、ウ
ェブテンションに起因したウェブの伸びが低減されて、
機械停止後の折機の逆回転は殆ど発生しなくなる。
【0030】要は折機11のモータM9の励磁を切りフ
リーになった時、折機11へ入るウェブ12,12′の
テンションが折機11を逆転させない程度の低いテンシ
ョンになれば良いので、折機11のモータM9の励磁を
最後に切る運転方法を採用することにより、機械停止後
に折機が逆転するという従来の運転方法で発生していた
課題を、大きな変更も無く安価に解決することができ
る。
【0031】これによって、給紙部ブレーキ装置2と折
機11との間のウェブ12,12′のテンションが弛ん
でしまうこともなく、再スタート時にも速やかにウェブ
テンションが適正な値になり、不良紙(損紙)の発生を
抑制でき、急激なテンション変化も発生しなくなるた
め、ウェブ12,12′が切れることもなく、余分な作
業を解消して、機械の稼働率を高め、損紙の低減,機械
の生産性の確保など様々な効果を得ることができる。
【0032】次に、本発明の第2実施形態について図面
に基づいて説明すると、図2は本発明の第2実施形態に
かかる動作のタイミングを示す線図である。第1実施形
態の運転停止要領においては、機械停止後他のモータに
遅れて励磁を切るモータが折機11用モータM9だけで
あったのに対して、図2に示すように、この実施形態で
は、折機11のモータM9及び折機11に近い駆動ロー
ラのモータ、例えばモータM8、及び/又は、モータM
7,M7′についても、折機11のモータM9と同様
に、他のモータに遅れて励磁を切るようにしている。
【0033】本発明の第2実施形態にかかる印刷機械の
運転方法は、このように構成されるので、第1実施形態
と同様な作用・効果が得られるのに加え、機械停止時の
折機11にかかるウェブテンションの力が小さくなり折
機11の安定状態確保がより確実にできる効果がある。
【0034】次に、本発明の第3実施形態について図面
に基づいて説明すると、図3は本発明の第3実施形態に
かかる動作のタイミングを示す線図である。本実施形態
の運転停止要領では、全駆動モータをウェブの流れ方向
によりグループ化し、上流側から順次折機11側になる
に従って遅れを大きくして励磁を切るようにしている。
本発明の第3実施形態にかかる印刷機械の運転方法は、
このように構成されるので、第1実施形態と同様な作用
・効果が得られるのに加え、機械停止時の折機11にか
かるウェブテンションの力がより小さくなり折機11の
安定状態確保がより確実にできる効果がある。
【0035】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の印刷機械の
運転方法によれば、折機の駆動モータの励磁を最後に切
るようにすることにより、機械停止後に折機が逆転する
という従来の運転方法で発生していた不具合を、大きな
変更も無く安価に解決することができる。これによっ
て、再スタート時にも速やかにウェブテンションが適正
な値になり、不良紙(損紙)の発生を抑制でき、急激な
テンション変化も発生しなくなり、ウェブが切れること
もなくなって、余分な作業を解消して、機械の稼働率を
高め、損紙の低減,機械の生産性の確保など様々な効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる停止運転動作の
タイミングを示す線図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる停止運転動作の
タイミングを示す線図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかる停止運転動作の
タイミングを示す線図である。
【図4】従来の印刷機械の構成を示す模式的な側面図で
ある。
【図5】従来の印刷機械の部分構成を示す模式的な側面
図である。
【図6】従来の印刷機械の運転方法を示す線図である。
【符号の説明】
1,1′ 巻取紙 2,2′ ブレーキ装置 3,3′ インフィードローラ(案内装置) 4,5,6,7,4′,5′,6′,7′ 印刷ユニッ
ト 8,9,8′,9′ 中間ドラッグローラ(案内装置) 10 折機上ドラッグローラ 11 折機 12 ウェブ 13 版胴 14 ブランケット胴 16 紙 17 折胴 18 針 19 ガイド 20 鋸 21 鋸胴 22 折ブレード 23 鋸台 24,24′ 紙押え 25 羽根車 26 排紙コンベア 30 制御装置 M1,M1′ インフィードローラ用モータ(駆動モー
タ) M2,M3,M4,M5 印刷ユニット用モータ(駆動
モータ) M2′,M3′,M4′,M5′ 印刷ユニット用モー
タ(駆動モータ) M6,M7,M6′,M7′ 中間ドラッグローラ用モ
ータ(駆動モータ) M8 折機上ドラッグローラ用モータ(駆動モータ) M9 折機用モータ(駆動モータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−127352(JP,A) 特開 平5−77407(JP,A) 特開 平11−254637(JP,A) 特開 平10−114058(JP,A) 特開 平11−277713(JP,A) 特開 平10−181971(JP,A) 特開2000−158629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 33/00 - 33/16 B41F 13/00 B41F 13/54 - 13/62

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するウェブに印刷を施す印刷装置
    と、印刷された該ウェブを切断し折りたたむ折機と、該
    ウェブの走行を案内する案内装置と、上記の印刷装置,
    折機,案内装置のそれぞれを単独駆動する各駆動モータ
    とをそなえ、各駆動モータを同期して回転させる駆動方
    式を採用した印刷機械の運転方法において、 該印刷機械を停止させる際には、まず、該折機の駆動モ
    ータを除いた全ての駆動モータの励磁を切り、この後、
    該折機の駆動モータの励磁を切ることを特徴とする、印
    刷機械の運転方法。
  2. 【請求項2】 走行するウェブに印刷を施す印刷装置
    と、印刷された該ウェブを切断し折りたたむ折機と、該
    ウェブの走行を案内する案内装置と、上記の印刷装置,
    折機,案内装置のそれぞれを単独駆動する各駆動モータ
    とをそなえ、各駆動モータを同期して回転させる駆動方
    式を採用した印刷機械の運転方法において、 該印刷機械を停止させる際には、まず、該折機の駆動モ
    ータ及び該折機に近接したウェブ駆動ローラ用の駆動モ
    ータを除いた全ての駆動モータの励磁を切り、この後、
    該折機の駆動モータ及び該折機に近接したウェブ駆動ロ
    ーラ用の駆動モータの励磁を切ることを特徴とする、印
    刷機械の運転方法。
  3. 【請求項3】 走行するウェブに印刷を施す印刷装置
    と、印刷された該ウェブを切断し折りたたむ折機と、該
    ウェブの走行を案内する案内装置と、上記の印刷装置,
    折機,案内装置のそれぞれを単独駆動する各駆動モータ
    とをそなえ、各駆動モータを同期して回転させる駆動方
    式を採用した印刷機械の運転方法において、 該印刷機械を停止させる際には、各部の駆動モータを該
    ウェブの上流側から適当時間を置いて順次励磁を切り、
    最後に該折機の駆動モータの励磁を切ることを特徴とす
    る、印刷機械の運転方法。
  4. 【請求項4】 該案内装置として、紙送り機構を有する
    インフィードローラをそなえ、 該印刷機械を停止させる際には、減速中に、まず、胴抜
    きを行ない、次いで、該インフィードローラの該紙送り
    機構を脱にして、その後、該印刷機械が停止するように
    させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの項
    に記載の印刷機械の運転方法。
  5. 【請求項5】 該印刷機械には、給紙装置が設けられ、
    該給紙装置には、緊急時に通常時よりも大きなブレーキ
    力である緊急ブレーキ力を与えることができるブレーキ
    がそなえられ、 該印刷機械を停止させる際に、該緊急ブレーキ力を使用
    している場合には、該機械停止の寸前ないし該折機の駆
    動モータの励磁開放直前までに、該緊急ブレーキ力を開
    放することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかの項
    に記載の印刷機械の運転方法。
JP2000282595A 2000-09-18 2000-09-18 印刷機械の運転方法 Expired - Fee Related JP3389213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000282595A JP3389213B2 (ja) 2000-09-18 2000-09-18 印刷機械の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000282595A JP3389213B2 (ja) 2000-09-18 2000-09-18 印刷機械の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002086683A JP2002086683A (ja) 2002-03-26
JP3389213B2 true JP3389213B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=18767084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000282595A Expired - Fee Related JP3389213B2 (ja) 2000-09-18 2000-09-18 印刷機械の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3389213B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002086683A (ja) 2002-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5839688A (en) Method and apparatus for producing a roll of bathroom tissue or kitchen toweling with a pattern being repeated between each pair of transverse perforations
JP2928598B2 (ja) ロールまたはログを形成する巻取機械および方法
JP3389213B2 (ja) 印刷機械の運転方法
JP3577288B2 (ja) 輪転機の停電時制御方法及び停電時制御装置
US6065401A (en) Device for joining material webs during the operation of a web-fed rotary press
JP3564409B2 (ja) 輪転印刷機の運転開始時の制御方法及び制御装置
JP3893372B2 (ja) シャフトレス輪転機における停電時の断紙等防止方法及びその装置
JP2008238672A (ja) 輪転印刷機
JP2002011853A (ja) 印刷機の損傷を防止するための方法および装置
JP2003246044A (ja) オフセット輪転印刷機のブランケット洗浄方法及びブランケット洗浄液除去方法
JP7109392B2 (ja) 印刷機の制御装置および方法並びに印刷機
JP4728410B2 (ja) 輪転機の連続紙走行張力調整方法及び連続紙走行張力調整装置
JP2860146B2 (ja) 折機用紙詰り復旧装置
JPH11320846A (ja) 印刷機における損傷防止装置
JP3735261B2 (ja) 輪転印刷機のウェブ張力制御装置及びウェブ張力制御方法
JP2000127352A (ja) 輪転印刷機のウェブ張力制御装置及びウェブ張力制御方法
JP4185491B2 (ja) 断紙排出手段付き輪転機
JP2004009332A (ja) 輪転印刷機の運転制御方法および輪転印刷機
JP7304297B2 (ja) 印刷装置および輪転印刷機並びに版交換方法
JP3149062B2 (ja) 孔版製版印刷装置
JP3539565B2 (ja) 輪転機のウェブ紙保持装置
JP2021031295A (ja) 輪転印刷機及び輪転印刷機の制御方法
JP2020128294A (ja) 折機及び折機の制御方法
JP2004066551A (ja) フレキソ印刷装置及び方法
JP2532047Y2 (ja) 印刷装置の紙通し機構

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees