JP3389101B2 - 光ファイバ接続部および該光ファイバ接続部を用いた光増幅器 - Google Patents

光ファイバ接続部および該光ファイバ接続部を用いた光増幅器

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JP3389101B2 JP15502898A JP15502898A JP3389101B2 JP 3389101 B2 JP3389101 B2 JP 3389101B2 JP 15502898 A JP15502898 A JP 15502898A JP 15502898 A JP15502898 A JP 15502898A JP 3389101 B2 JP3389101 B2 JP 3389101B2
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fiber
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信および光計
測の分野においてファイバ増幅器、非線形光素子等に用
いられる光ファイバ接続部および光増幅器に関し、特に
石英系ファイバと非石英系ファイバとを接続し、該接続
部分が低損失かつ低反射であることを特徴する光ファイ
バ接続部および該光ファイバ接続部を用いた光増幅器に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、光ファイバ増幅器用の増幅媒体と
して、いくつかの種類のガラスファイバが注目されてい
る。例えば、高効率な1.3μm帯光ファイバ増幅器用
の増幅媒体として、希土類元素であるプラセオジム(元
素記号:Pr)を添加したZr系あるいはIn系フッ化
物ファイバ、およびカルコゲナイド系ガラスファイバが
注目されている(文献「Y.Ohishi, et.al, "Recent pro
g ress in 1.3-μm fiber amplifier
s”, in Proc. OFC’96, San
Jose, Californi a, paper
TuG1, 1996」を参照)。また、広帯域特性を
有する1.5μm帯光ファイバ増幅器用の増幅媒体とし
て、エリビウム(元素記号:Er)を添加したテルライ
ドガラスファイバが注目されている(文献「森他:第5
7回応物・学術講演会(1996),9a−KF−
4.」を参照)。さらに、高効率の非線形ファイバとし
て、カルコゲナイド系ガラスファイバ、およびテルライ
ドガラスファイバが注目されている(文献「遊部他:
“カルコゲナイドガラスファイバの非線形光学素子”,
NEW GLASS, vol.11, No.4,
pp.31−37, 1996 」及び文献「M.E.Lin
e, "Oxide glasses forfast photonic switching: A co
mparative study", J. Appl. Phys. vol.69, No.10, p
p.6876-6884, 1991」を参照)。
【0003】ところで、Zr系あるいはIn系フッ化物
ファイバでは、Prを添加して実用的な光増幅器を構成
するために、比屈折率差Δnが1%以上の高NAファイ
バが用いられる。この様な非石英系光ファイバを実際に
増幅用あるいは非線形光学用として使用する場合、石英
系ファイバと低損失で、かつ低反射で接続させる必要が
ある。
【0004】しかし、石英系ファイバと非石英系ファイ
バとの接続は以下の(1)ないし(3)に示すような検
討すべき課題が存在する。すなわち、 (1)両ファイバの軟化温度の差(石英系ファイバ〜1
400度、非石英系ファイバ<500度)により従来の
融着接続が適用できない。
【0005】(2)非石英系ファイバに適した光コネク
タに作製技術がないため、光コネクタ接続技術が適用で
きない。
【0006】(3)上記(1)および(2)等を理由と
して、石英系ファイバ同士の接続で実績のある接続法が
適用できない。
【0007】したがって、非石英系ファイバと石英系フ
ァイバとを確実に且つ低損失、低反射で接続する汎用的
な接続技術が求められている。
【0008】ここで、従来から考えられている非石英系
光ファイバと石英系ファイバとの接続方法の一例を図3
0を参照しながら説明する。
【0009】図30は、非石英ファイバと石英ファイバ
との接続を示す摸式的側面図で、(a)はファイバ接続
面に光学接着剤が介在していない場合(従来例1とす
る)、(b)はファイバ接続面に光学接着剤が介在する
場合(従来例2とする)を示す。図中、参照符号1は非
石英系ファイバ、2は石英系ファイバ、5は光学接着剤
を示す。なお、光学接着剤としては通常、エポキシ系あ
るいはアクリル系の紫外線硬化樹脂が適用される。
【0010】しかし、図30に示す構成では、非石英系
光ファイバと石英系ファイバとの各々のコア屈折率が異
なるため、接続界面において残留反射が存在し、一般的
に実用性を持った接続が実現できない。例外として、後
述するように、Zr系フッ化物ファイバあるいはIn系
フッ化物ファイバと石英系ファイバとの接続に関して
は、Zr系フッ化物ファイバあるいはIn系フッ化物フ
ァイバのガラス組成を調整することにより、図30に示
す接続方法が適用可能となる場合がある。
【0011】つぎに、上記残留反射が存在する場合につ
いて図31を参照しながら説明する。この図では、非石
英系ファイバ1の両端に石英系ファイバ2−1および2
−2を光学接着剤を介在させないでそれぞれ接続させて
いる。図中、矢印は光線の進行方向を示し、矢印の折り
返し部分は接続部における反射を意味する。
【0012】図31において、石英系ファイバ2−1お
よび2−2と非石英系ファイバ1との間に残留反射が存
在する場合、出力信号には両接続部の反射によって生じ
るゴースト(雑音として作用する)が発生し、信号の品
質を著しく劣化させる。実用的な接続部の残留反射率と
しては、60dB以上が要求(光ファイバ増幅器の場
合)される(文献「武井他,“光増幅器モジュール”,
沖電気開発,vol.64, No.1, pp .63-66, 1997 」を参
照)。上記した非石英系ファイバのコア屈折率はZr系
フッ化物ファイバ1.48〜1.55(ガラス組成によ
り変化)、In系フッ化物ファイバ1.45〜1.65
(ガラス組成により変化)、カルコゲナイド系ガラスフ
ァイバ(ガラス組成As−S)〜2.4、テルライドガ
ラスファイバ〜2.1である。また、それに接続する石
英ファイバのコア屈折率は〜1.50である。
【0013】したがって、Zr系フッ化物ファイバ、I
n系フッ化物ファイバ、カルコゲナイド系ガラスファイ
バ、あるいはテルライドガラスファイバと、石英系ファ
イバとを上記従来例1の方法(接着剤を介在させない方
法)により接続した場合、残留反射量R(単位はdB、
残留反射率との関係は、残留反射率が負の値を示すのに
対して、反射減衰量は残留反射率の絶対値を示し正の値
を有する)は以下の式(1)で求められる。
【0014】
【数5】
【0015】ただし、nNS,nN は各々、石英系ファイ
バ及び非石英系ファイバのコア屈折率である。
【0016】Zr系フッ化物ファイバ、In系フッ化物
ファイバ、カルコゲナイド系ガラスファイバ(ガラス組
成As−S)、あるいはテルライドガラスファイバと、
石英系ファイバと間の残留反射量は、それぞれ∞〜35
dB、∞〜26dB、13dB、または16dBであ
る。なお、Zr系フッ化物ファイバおよびIn系フッ化
物ファイバに関しては、ガラスの組成を調整することに
より、反射減衰量を増加(残留反射率は低減)させるこ
とができる。
【0017】従って、これまでは、Zr系フッ化物ファ
イバあるいはIn系フッ化物ファイバと石英系ファイバ
との間の接続に関しては、Zr系フッ化物ファイバある
いはIn系フッ化物ファイバのガラス組成が石英系ファ
イバと一致するよう精密に制御し、主に上記従来例2の
方法(接着剤を介在させる方法)が適用されていた。な
お、従来例1の方法が用いられる場合もあるが、該方法
では非石英系ファイバ1と石英系ファイバ2間接続時に
その接続界面に空気層(研磨荒れ等により、両ファイバ
間のコア部が完全に密着しないことにより発生する)が
存在する。したがって、この空気層の存在によって低反
射が歩留まり良く実現することができず、従来例1の方
法を適用することは稀である。
【0018】図32および図33を用いて、従来例2の
方法(接着剤を介在させる方法)についてさらに説明す
る。図32は接続前の状態を示す斜視図、図33は接続
後の状態を示す側面図である。この例では、非石英系フ
ァイバのコア屈折率と石英系ファイバのコア屈折率とが
等しく調整されている。また、両ファイバ端面は該ファ
イバの中心軸に対して垂直な面となるように加工されて
いる。
【0019】図32において、参照符号8−1は、非石
英系ファイバ1を保持するための光ファイバ保持筐体で
ある。この光ファイバ保持筐体8−1は、断面形状がコ
字状となっており、内側にV溝基板9−1が接着剤10
−1を介して該保持筐体8−1の内側底面に設けられて
いる。このV溝基板9−1は、その表面にV字状の溝
(V溝)が形成されている。したがって、このV溝基板
9−1に沿って非石英ファイバ1を設けることで、光フ
ァイバ保持筐体8−1における該光ファイバ1の位置決
めがなされる。さらに、V溝基板9−1に設けられた非
石英ファイバ1の上に光ファイバ固定板11−1が置か
れ、非石英光ファイバ1を固定する。この例では、図に
示すように光ファイバ固定板11−1とV溝基板9−1
1との間に接着剤10−1が介在する。同様にして、石
英系ファイバ2も光ファイバ保持筐体8−2で保持す
る。すなわち、石英系光ファイバ2を、V溝基板9−2
により位置決めし、接着剤102と光ファイバ固定板1
1−2とにより光ファイバ保持筐体8−2に固定する。
【0020】石英系ファイバ2と非石英系ファイバ1と
の接続は、図33に示すように、互いの光軸が一致(両
者の光軸が一直線上にある状態)するように光ファイバ
保持筐体8−1および8−2の位置を調整後、光学接着
剤5を用いて接続する。なお、光学接着剤5としては、
通常、接着強度に優れ、かつ1.3あるいは1.5μm
帯信号光の透過性に優れるエポキシ系あるいはアクリル
系の紫外線硬化樹脂が適用される。
【0021】しかし、特性の優れる接続部を再現良く歩
留まり良く実現する上で、図33に示す従来例2の方法
はいくつかの解決すべき課題を有する。例えば、光学接
着剤5の屈折率を非石英系ファイバ1のコア屈折率およ
び石英系ファイバ2のコア屈折率に正確に一致させる必
要がある。また、光学接着剤5の屈折率・温度変化と、
非石英系ファイバ1のコア屈折率・温度変化および石英
系ファイバ2のコア屈折率・温度変化とに差異があるた
め、本接続部の使用する環境温度により残留反射率が大
きくなる場合がある。
【0022】このような課題を解決する方法として、図
34に示す方法が特願平5−165379号に開示され
ている(以下、従来例3の方法とする)。図34は石英
系ファイバと非石英系ファイバとの接続方法を説明する
ための側面図である。この図に示す方法でも従来例2の
方法と同様に、非石英系ファイバとしてZr系フッ化物
ファイバあるいはIn系フッ化物ファイバを用い、該フ
ァイバのコア屈折率を石英系ファイバのコア屈折率と一
致するようコアガラス組成の精密制御を行うことができ
る。図34に示すように、本方法では、ファイバ1およ
び2を保持した光ファイバ保持筐体8−1および8−2
の各々の接続端面を、ファイバの光軸の垂直軸に対して
θだけ傾斜するように形成する。つぎに、ファイバ1お
よび2の光軸が一致するように光ファイバ保持筐体8−
1,8−2同士の位置調整後に、光学接着剤5を用いて
斜めに接続することにより、低反射で低損失な接続部を
実現する。本方法により、従来例2の方法と同様に、光
学接着剤5の屈折率を非石英系ファイバ1のコア屈折率
および石英系ファイバ2のコア屈折率に厳密に一致させ
る必要がなくなると共に、光学接着剤5の屈折率・温度
変化と非石英系ファイバ1のコア屈折率・温度変化およ
び石英系ファイバ2のコア屈折率・温度変化との差異に
起因する残留反射の発生を抑制することができ、接続部
を再現良く、歩留まり良く実現することが可能となる。
【0023】しかし、上記した従来例2および3の方法
は、Zr系フッ化物ファイバあるいはIn系フッ化物フ
ァイバのコア・ガラス組成を制御することで、該ファイ
バのコア屈折率と石英系ファイバのコア屈折率とを一致
させることを必須とする接続技術である。したがって、
従来例2および3の方法は、任意のコア屈折率を有する
Zr系フッ化物ファイバ、In系フッ化物ファイバ、カ
ルコゲナイド系ガラスファイバ、あるいはテルライドガ
ラスファイバを、石英系ファイバと接続させるような汎
用的な接続に適用できる技術でない。
【0024】ところで、本発明者らは任意のコア屈折率
を有するZr系フッ化物ファイバ、In系フッ化物ファ
イバ、カルコゲナイド系ガラスファイバ、あるいはテル
ライドガラスファイバと石英系ファイバとの接続に汎用
的に適用できる技術を、特願平4−178650号(以
下、従来例4とする)および特願平9−30122号
(以下、従来例5とする)に開示した。
【0025】図35および図36は、従来例4の方法を
説明するためのもので、図35は接続前の状態を示す斜
視図、図36は接続後の状態を示す側面図である。
【0026】図35および図36に示す方法では、まず
はじめに非石英系ファイバ1あるいは石英系ファイバ2
を光ファイバ保持筐体8−1あるいは8−2で保持する
(各々の光ファイバ1あるいは2を、V溝基板9−1,
9−2により位置決めをして、接着剤10−1,10−
2と光ファイバ固定板11−1,11−2とにより光フ
ァイバ保持筐体8−1あるいは8−2に固定)。また、
ファイバを保持した一方の光ファイバ保持筐体(図35
ではファイバ2を保持した光ファイバ保持筐体18−
2)の接続端面には、誘電体膜22が設けられている。
石英系ファイバ2と非石英系ファイバ1との接続は、図
36に示すように、互いの光軸が一致(両者の光軸が一
直線上にある状態)するように光ファイバ保持筐体8−
1,8−2同士を調整後、(図36に示すように光学接
着剤(エポキシ系、アクリル系紫外線硬化樹脂が一般に
用いられる)5を用いて接続する(ただし、本技術にお
いて、光ファイバ保持筐体8−1,8−2の接続端面
は、各々非石英系ファイバ1あるいは石英系ファイバ2
の光軸に対して垂直である)。
【0027】ところで、図35および図36に示す従来
例4の方法にもとづく接続では、光学接着剤5の屈折率
と誘電体膜22の屈折率及び膜厚とを精密に調整する必
要がある。すなわち、非石英系ファイバ1のコア屈折率
をn1 ,石英系ファイバ2のコア屈折率をn2 とする
と、光学接着剤5の屈折率はn1 に調整し、また、誘電
体膜22の屈折率nf および膜厚tf は下式(2)の条
件を満足する必要がある。
【0028】
【数6】
【0029】ただし、λは信号波長(使用する波長)で
ある。
【0030】しかし、従来例4の方法では誘電体膜を用
いて低反射・低損失の接続部を構成するため、光学接着
剤5の屈折率と誘電体膜22の屈折率および膜厚とを精
密に調整する必要がある。このことは、従来例2の方法
と同様に、特性の優れる接続部を再現良く、歩留まり良
く実現する上で解決すべき課題の一つである。
【0031】一方、従来例5の方法では、非石英系ファ
イバと石英系ファイバの接続端面を垂直にせず、互いに
傾斜させて接続する。すなわち、非石英系光ファイバの
接続端面の垂直軸に対する傾き角度θ1 [単位はra
d]と前記石英系光ファイバの接続端面の垂直軸に対す
る傾き角度θ2 [rad]との関係が、非石英系光ファ
イバのコア屈折率をn1 、石英系光ファイバのコア屈折
率をn2 とすると、下記式(3)に示す「スネルの公
式」を満たすように接続する。つまり、本発明者らが提
案した従来例5の要旨は、屈折率の異なるコア同士の接
続において、反射防止のために接続境界面を傾斜させ、
かつ低損失とするために接続するファイバの光軸を「ス
ネルの公式」を満たすように傾斜させることである。
【0032】
【数2】
【0033】ただし、Zr系フッ化物ファイバ、In系
フッ化物ファイバのコア・ガラス組成を石英系ファイバ
の一致するよう精密に制御した非石英系ファイバと石英
系ファイバとの接続では、n1 とn2 は等しく、従っ
て、図30の従来例1(θ1 =θ2 =0)、図34の従
来例3(θ1 =θ2 ≠0)に相当する。θ1 とθ2 とは
同じ角度である。
【0034】図37は、従来例5の方法を説明するため
の側面図である。図中、参照符号1は非石英系光ファイ
バ、2は石英系ファイバ、3−1,3−2は各々非石英
系光ファイバ1あるいは石英系光ファイバ2の端部を保
持する光ファイバ保持筐体、4−1,4−2は光ファイ
バ保持筐体3−1,3−2の接続端面、5は光学接着剤
を示す。図に示すように、非石英系光ファイバ1および
石英系ファイバ2は、各々の接続端面4−1,4−2の
垂直軸に対して各々異なる角度θ1 ,θ2 で光ファイバ
保持筐体3−1,3−2に保持される。上述した通り、
非石英系光ファイバ1と石英系ファイバ2との間におけ
る低損失な接続は、角度θ1 ,θ2 [rad]が式3に
示すフレネルの公式を満足することにより実現できる。
また、非石英系光ファイバ1と石英系ファイバ2の接続
部における反射減衰量R1 及びR2 は以下の式(4−
1)および(4−2)によって表される(本式は文献
「H.M.Presby, et.al, "Bevelled-microlensed taper c
on nectors for laser and fiber back-reflection", E
lectron. Lett.,vol.24,pp. 1162-1163, 1988 」から援
用)。
【0035】
【数8】
【0036】式中、nUVは光学接着剤5の屈折率、λは
信号波長(使用する波長)、ω1 ,ω2 は非石英系光フ
ァイバ1と石英系ファイバ2のモードフィールド半径を
示す。従って、上記式より、角度θ1 ,θ2 を調整する
ことにより、所望の反射減衰量以上の低反射接続が実現
できる。例えば、非石英系光ファイバ1(Zr系フッ化
物ファイバ:コア屈折率1.55、In系フッ化物ファ
イバ:コア屈折率1.65、カルコゲナイド系ガラスフ
ァイバ(ガラス組成As−S):コア屈折率2.4、テ
ルライドガラスファイバ:コア屈折率2.1で計算)に
対して、反射減衰量R1 =40,50,60dBを実現
するために必要な角度θ1 及び石英系光ファイバ2に対
して、反射減衰量R2 =40,50,60dBを実現す
るために必要な角度θ1 およびθ2 は、式(4−1)お
よび(4−2)を変形させた以下の式(5)で求めるこ
とができる。
【0037】
【数9】
【0038】式中、nUVは光学接着剤5の屈折率、λは
信号波長、n1,2 はコア屈折率(非石英系ファイバ1の
コア屈折率n1 または石英系ファイバ2のコア屈折率n
2 )、ω1,2 はスポットサイズ(半径)(非石英系光フ
ァイバ1のスポットサイズ(半径)ω1 または石英系フ
ァイバ2のスポットサイズ(半径)ω2 )を示す。
【0039】光学接着剤5の屈折率nUVを1.5、信号
波長λを1.3μm、非石英系光ファイバ1のスポット
サイズ(半径)ω1 と石英系ファイバ2のスポットサイ
ズ(半径)ω2 を共に5μm(すなわち、ω1,2 =5μ
m)とした場合、例えばテルライドガラスファイバと石
英系ファイバとの間における低損失で反射減衰量60d
Bの接続は、θ1 を3.6(deg)、θ2 を5.0
(deg)にすれば実現できる(θ2 の角度は式3より
導出)。ただし、実際には、図37に示す接続面4−1
を実現する場合に一般に用いられる研磨等の加工荒れが
生ずるため、実際に得られる反射減衰量は計算値より小
さな値となる。このため実用的な低反射(反射減衰量6
0dB以上)を実現するのに必要な非石英系ファイバの
接続角度θ1 は、上記反射減衰量の低下を見込んだ場
合、例えば実用的な低反射(反射減衰量60dB以上)
を実現するのに必要な値として、テルライド系ファイバ
の場合角度θ1 は8度以上、カルコゲナイド系ファイバ
の場合角度θ1 は8度以上、Zr系フッ化物ファイバの
場合角度θ1 は3度以上、さらにIn系フッ化物ファイ
バの場合角度θ1 は4度以上とすることが望ましい。し
たがって、従来例5の接続方法により、任意のコア屈折
率を有する非石英系ファイバ(Zr系フッ化物ファイ
バ、In系フッ化物ファイバ、カルコゲナイド系ガラス
ファイバ、あるいはテルライドガラスファイバ)と石英
系ファイバとの間の接続が汎用的に実現可能である。
【0040】ところで、本発明者らが従来例5の方法に
ついて鋭意検討した結果、従来例5を適用した接続部
は、非石英系ファイバを非線形素子に応用する上では問
題は無かった。
【0041】しかし、光増幅器用の接続部に適用した場
合、光学接着剤5が劣化し、接続部が破損する可能性が
あることが明らかとなった。この原因として、Pr添加
Zr系あるいはIn系フッ化物ファイバ、Er添加テル
ライドファイバ、Pr添加カルコゲナイドファイバに励
起光を入射した場合、Pr添加ファイバあるいはEr添
加ファイバ内で可視光および紫外光が発生し、この可視
光および紫外光により、エポキシ系あるいはアクリル系
の光学接着剤5が変色し、光吸収媒体となり、この吸収
媒体が励起光を吸収し、発熱し、接続部を破壊すると考
えられる。このような問題は、石英系ファイバと非石英
系ファイバとの接続界面にエポキシ系あるいはアクリル
系の光学接着剤5を用いる従来例2、3、および4の方
法においても同様に生じた。なお、光ファイバと光導波
路との接続においても、その接続界面にエポキシ系ある
いはアクリル系の光学接着剤が用いられる。しかし、こ
のような接続では接続ファイバとしてPrあるいはEr
を添加した非石英系ファイバを用いないため、光学接着
剤を劣化させる可視光および紫外光が発生しない。した
がって、光ファイバおよび光接続部の破損は発生しな
い。すなわち、光学接着剤の劣化により接続部が破損す
るという問題は、非石英系ファイバを用いて光増幅器を
構成する場合に特有のものであり、従来知られていなか
った問題であった。このため、本発明が解決しようとす
る課題の一つは非石英系ファイバを用いて光増幅器を構
成する場合に特有な、光学接着剤の劣化による石英系フ
ァイバと非石英系ファイバとの接続部の劣化を防ぐこと
である。
【0042】したがって、本発明はかかる事情に鑑みな
されたものであり、本発明の目的は上記課題を解決し、
破損を生ずることなく非石英系光ファイバと石英系ファ
イバとを低損失かつ低反射で接続する光ファイバ接続部
および該光ファイバ接続部を用いた光増幅器を提供する
ことである。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、光ファイバ接続部であっ
て、少なくとも一方が光増幅用の非石英系ファイバであ
る第1の光ファイバおよび第2の光ファイバと、前記第
1の光ファイバの端部を保持する第1の光ファイバ保持
筐体と、前記第2の光ファイバの端部を保持する第2の
光ファイバ保持筐体とを備え、前記第1の光ファイバと
前記第2の光ファイバとは、互いに異なるガラス組成を
有し、前記第1の光ファイバ保持筐体の端面と前記第1
の光ファイバの端面、および、前記第2の光ファイバ保
持筐体の端面と前記第2の光ファイバの端面は、各々同
一平面上にあり、かつ、前記第1の光ファイバの光軸と
前記第2の光ファイバの光軸とが一致するように調芯さ
れて配置され、前記第1の光ファイバ保持筐体と前記第
2の光ファイバ保持筐体の少なくとも一方の端面の一部
領域には、前記第1もしくは第2の光ファイバの端部の
近傍に位置する溝部が設けられており、前記第1および
第2の光ファイバ保持筐体の端面は、前記溝部により、
前記第1および第2の光ファイバ側の第1の領域と、当
該第1の領域外の第2の領域とに分離され、前記第1お
よび第2の領域のうち前記第2の領域にのみ接着剤から
なる接着層が設けられ、前記第1の光ファイバ保持筐体
と前記第2の光ファイバ保持筐体とが前記接着層により
接着されて、前記第1の光ファイバの端面と前記第2の
光ファイバの端面とが接続されていることを特徴とす
る。
【0044】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の光ファイバ接続部において、前記接着剤は、エ
ポキシ系もしくはアクリル系の接着剤であることを特徴
とする。
【0045】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の光ファイバ接続部において、前記接着剤は、紫
外線硬化型の接着剤であることを特徴とする。
【0046】また、請求項4に記載の発明は、光ファイ
バ接続部であって、少なくとも一方が光増幅用の非石英
系ファイバである第1の光ファイバおよび第2の光ファ
イバと、前記第1の光ファイバの端部を保持する第1の
光ファイバ保持筐体と、前記第2の光ファイバの端部を
保持する第2の光ファイバ保持筐体とを備え、前記第1
の光ファイバと前記第2の光ファイバとは、互いに異な
るガラス組成を有し、前記第1の光ファイバ保持筐体の
端面と前記第1の光ファイバの端面、および、前記第2
の光ファイバ保持筐体の端面と前記第2の光ファイバの
端面は、各々同一平面上にあり、かつ、前記第1の光フ
ァイバの光軸と前記第2の光ファイバの光軸とが一致す
るように調芯されて配置され、前記第1の光ファイバ保
持筐体と前記第2の光ファイバ保持筐体とは、当該第1
および第2の光ファイバ保持筐体の端面間に設けられた
接着層により接着される一方、前記第1の光ファイバの
端面と前記第2の光ファイバの端面とが、シリコーン系
接着剤からなる接着層を介して接続されていることを特
徴とする。
【0047】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の光ファイバ接続部において、前記シリコーン系
接着剤は、紫外線硬化型の接着剤であることを特徴とす
る。
【0048】また、請求項6に記載の発明は、光ファイ
バ接続部であって、少なくとも一方が光増幅用の非石英
系ファイバである第1の光ファイバおよび第2の光ファ
イバと、前記第1の光ファイバの端部を保持する第1の
光ファイバ保持筐体と、前記第2の光ファイバの端部を
保持する第2の光ファイバ保持筐体とを備え、前記第1
の光ファイバと前記第2の光ファイバとは、互いに異な
るガラス組成を有し、前記第1の光ファイバ保持筐体の
端面と前記第1の光ファイバの端面、および、前記第2
の光ファイバ保持筐体の端面と前記第2の光ファイバの
端面は、各々同一平面上にあり、かつ、前記第1の光フ
ァイバの光軸と前記第2の光ファイバの光軸とが一致す
るように調芯されて配置され、前記第1および第2の光
ファイバ保持筐体の端面の各々は、前記第1および第2
の光ファイバの端面近傍の第1の領域と当該第1の領域
外の第2の領域とを有し、前記第1の領域にはシリコー
ン系接着剤からなる第1の接着層が設けられる一方、前
記第2の領域には非シリコーン系接着剤からなる第2の
接着層が設けられ、前記第1の光ファイバ保持筐体と前
記第2の光ファイバ保持筐体とが前記第1および第2の
接着層により接着されて、前記第1の光ファイバの端面
と前記第2の光ファイバの端面とが接続されていること
を特徴とする。
【0049】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の光ファイバ接続部において、前記第1の領域と
第2の領域とが、前記第1の光ファイバ保持筐体と前記
第2の光ファイバ保持筐体の少なくとも一方の端面の前
記第1もしくは第2の光ファイバの端面近傍に位置する
領域に設けられた溝部により画定されていることを特徴
とする。
【0050】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
または7に記載の光ファイバ接続部において、前記非シ
リコーン系接着剤は、エポキシ系或いはアクリル系接着
剤であることを特徴とする。
【0051】また、請求項9に記載の発明は、請求項6
乃至8の何れかに記載の光ファイバ接続部において、前
記シリコーン系接着剤および非シリコーン系接着剤は、
何れも紫外線硬化型の接着剤であることを特徴とする。
【0052】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1乃至9の何れかに記載の光ファイバ接続部において、
前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバの少なく
とも一方は、Zr系フッ化物ファイバ、In系フッ化物
ファイバ、カルコゲナイド系ガラスファイバおよびテル
ライトガラスファイバからなる群から選択された非石英
系光ファイバであることを特徴とする。
【0053】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の光ファイバ接続部において、前記第1の光
ファイバのコア屈折率nと前記第2の光ファイバのコ
ア屈折率nとは異なる値を有し、前記第1の光ファイ
バと前記第2の光ファイバの各々は、当該第1と第2の
光ファイバの接続面の垂線に対して所定の傾斜角度θを
有して設けられており、前記第1の光ファイバの傾斜角
度θと前記第2の光ファイバの傾斜角度θは、下式
を満足するように設定され、前記選択された非石英系光
ファイバの前記傾斜角度θは、Zr系フッ化物ファイバ
の場合に3度以上、In系フッ化物ファイバの場合に4
度以上、カルコゲナイド系ガラスファイバの場合に8度
以上、テルライトガラスファイバの場合に8度以上であ
ることを特徴とする。
【0054】
【数3】
【0055】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の光ファイバ接続部において、前記選択され
た光ファイバには希土類元素が添加されていることを特
徴とする。
【0056】さらに、請求項13に記載の発明は、光フ
ァイバ増幅器であって、請求項1乃至12の何れかに記
載の光ファイバ接続部を備えていることを特徴とする。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【発明の実施の形態】第1の発明にもとづく光ファイバ
接続部の一例を図1ないし図3を参照しながら説明す
る。図1、図2および図3は、光ファイバ接続部の概略
的構成を説明するための模式的側面図であり、それぞれ
接着剤の塗布箇所あるいは塗布方法が異なる。これらの
光ファイバ接続部は、非石英系光ファイバと石英系ファ
イバとのファイバ接続端面に光学接着剤が存在しないこ
とを最大の特徴とする。しかし、非石英系光ファイバの
接続端面の垂直軸に対する傾き角度θ1 [rad]と石
英系光ファイバの接続端面の垂直軸に対する傾き角度θ
2 [rad]との関係は既に説明した従来例5と同様に
式3を満たす。図中、参照符号1は非石英系ファイバ、
2は石英系ファイバ、3−1,3−2は各々光ファイバ
1あるいは2の端部を保持する光ファイバ保持筐体、4
−1,4−2は光ファイバ保持筐体3−1、3−2の接
続面、5は接着剤、6(6−1、6−2)は光ファイバ
保持筐体の接続面4−1、4−2上に形成された接着剤
溜用の溝を示す。
【0061】図1に示す構成は、光ファイバ保持筐体3
−1の接続面4−1と光ファイバ保持筐体3−2の接続
面4−2とを完全に密着させ、光ファイバ保持筐体3−
1と光ファイバ保持筐体3−2とが密着した部分の両脇
間を接着剤5により固定する方法である。
【0062】図2および図3に示す構成は、光ファイバ
保持筐体3−1の接続面4−1と光ファイバ保持筐体3
−2の接続面4−2とを接着剤からなる接着層5を介し
て完全に密着させて固定している。この際、非石英系光
ファイバ1と石英系光ファイバ2との接続部分およびそ
の近傍に対応する領域に接着剤が行き渡らないように、
接着層5が設けられる領域が限定されている。さらに、
図3では、光ファイバ保持筐体の接続面4−1,4−2
上に接着剤溜用溝6−1,6−2が形成されている。こ
のような溝6−1、6−2を設けることにより、接続面
4−1と接続面4−2とを密着する際に、押圧された接
着層5を形成する接着剤層が非石英系光ファイバ1と石
英系光ファイバ2との接続部分およびその近傍に対応す
る領域に流れ込むのを防ぐことができる。また、接着層
5のある部分と無い部分(非石英系光ファイバ1と石英
系光ファイバ2のファイバ接続端面を含む面)を明確に
限定することが容易になる。なお、溝は少なくとも一方
の光ファイバ保持筐体の接続面に形成してあればよい。
この図2に示す構成では、接着剤溜用溝6−1,6−2
は幅方向に延びる平行なライン状に形成される。しか
し、本発明はこのようなライン状に限定されるものでは
なく、同図中の同心円状等の様に配置しても良い。その
具体例を図4に示す。
【0063】図4は、光ファイバ保持筐体の接着面に形
成される接着剤溜用溝の形状を説明するためのものであ
る。図4の(a)は、光ファイバ保持筐体の側面図、
(b)は(a)の側面図に対応して光ファイバ保持筐体
の接続端面から見た正面図であり、図3の構成に適用さ
れるライン状の接着剤溜用溝6−1,6−2を示す。一
方、図4の(c)は、光ファイバの軸に対して同心円状
に形成された接着剤溜用溝を示す。さらに、図3では、
接続面4−1と接続面4−2との両方に接着剤溜用溝を
設けたが、少なくとも一方の接続面の上に接着剤溜用溝
が存在すれば、接着剤のある接続面と無い面を実現でき
る。
【0064】以上説明したように、第1の発明にもとづ
く光ファイバ接続部は、図1、図2および図3に示され
るように、非石英系光ファイバの接続端面と石英系ファ
イバの接続端面との間に光学接着剤層が介在しない。そ
のため、従来例2、3、4、および5において共通な解
決すべき課題である「光学接着剤5が劣化し、接続部が
破損する」という問題点を解決することが可能となる。
その結果、従来から求められていた非石英系ファイバを
用いた信頼性の良い光ファイバ増幅器を構成することが
可能となる。
【0065】なお、第1の発明にもとづく光ファイバ接
続部において、実用的低反射(反射減衰量60dB以
上)を実現するのに必要な非石英系ファイバの角度θ1
は従来例5の場合と同様に、 テルライド系ファイバ 8度以上、 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 Zr系フッ化物ファイバ 3度以上、 In系フッ化物ファイバ 4度以上、 である。
【0066】つぎに、第2の発明にもとづく光ファイバ
接続部について説明する。
【0067】この光ファイバ接続部は、非石英系光ファ
イバの接続端面と石英系ファイバの接続端面との間にシ
リコーン系光硬化接着剤が介在することを最大の特徴と
する。しかし、非石英系光ファイバの接続端面の垂直軸
に対する傾き角度θ1 [rad]と石英系光ファイバの
接続端面の垂直軸に対する傾き角度θ2 [rad]との
関係は既に説明した従来例5と同様に式3を満たす。
【0068】従来から光学接着剤としては、その接着強
度および耐環境性の観点より、エポキシ系あるいはアク
リル系紫外線硬化樹脂が用いられている。しかし、これ
らのエポキシ系あるいはアクリル系紫外線硬化型の光学
接着剤を使用した接続部を、光増幅器用の接続部として
適用した場合、希土類添加(Pr,Er等)非石英系フ
ァイバで発生する可視光および紫外光により、エポキシ
系あるいはアクリル系の光学接着剤が変色し、光吸収媒
体となる。その結果、この吸収媒体が励起光を吸収し、
発熱し、接続部を破壊するというような問題が生ずる。
本発明者はこのような問題を解決するために、エポキシ
系、アクリル系およびシリコーン系光学接着剤の紫外光
照射時間に対する透過率の変化を検討した。表1はその
検討結果を示すものである。
【0069】
【表1】
【0070】エポキシ系、アクリル系およびシリコーン
系光学接着剤の紫外光(照射光波長:0.42μm、照
射強度:95mW/cm2 )の照射時間に対する透過率
の変化は、エポキシ系、アクリル系およびシリコーン系
接着剤を10mm厚とし、測定波長を0.8μmとして
測定した。表1に示すように、エポキシ系およびアクリ
ル系光学接着剤は紫外光の照射時間を増加するに従い、
透過率が低下すると共に淡黄色に色が変わる(肉眼によ
る観測)のに対して、シリコーン系光学接着剤は紫外光
の照射に対しても透過率が安定していることがわかる。
このことにより、シリコーン系光学接着剤は、非石英系
ファイバの接続端面と石英系ファイバの接続端面との間
に介在しても、従来技術(従来例2、3、4、および
5)で問題となった光学接着剤の劣化や、接続部の破損
という問題を発生させることはない。
【0071】シリコーン系光学接着剤を用いた光ファイ
バ接続部の構成を、図3、図4、および図5に示す。こ
れらの図において参照符号1は非石英系ファイバ、2は
石英系ファイバ、3−1,3−2は各々光ファイバ1あ
るいは2の端部を保持する光ファイバ保持筐体、4−
1,4−2は光ファイバ保持筐体3−1,3−2の接続
面、5は接着剤、6(6−1,6−2)は光ファイバ保
持筐体の接続面4−1,4−2上に形成された接着剤溜
用の溝、さらに7はシリコーン系光学接着層を示す。
【0072】図5に示す構成では、両光ファイバ保持筐
体3−1,3−2の接続面4−1,4−2全体にシリコ
ーン系光学接着剤7が塗布されている。この際、光ファ
アイバ1の接続端面と光ファイバ2の接続端面との間に
もシリコーン系光学接着剤7が介在している。
【0073】図6に示す構成では、光ファイバ保持筐体
3−1の接続面4−1と光ファイバ保持筐体3−2の接
続面4−2とを接着剤からなる接着層5を介して完全に
密着させて固定している。この際、非石英系光ファイバ
1と石英系光ファイバ2との接続部分およびその近傍に
対応する領域に接着剤5が行き渡らないように、接着層
5が設けられる領域が限定されている。また、接着剤5
が介在しない領域、すなわち光ファイバ1の接続面と光
ファイバ2の接続面との間、さらに該接続面近傍の領域
にはシリコーン系光学接着剤7を介在させている。
【0074】図7に示す構成では、光ファイバ保持筐体
の接続面4−1,4−2上に接着剤溜用溝6−1,6−
2が形成されている。このような溝6−1、6−2を設
けることにより、接続面4−1と接続面4−2とを密着
する際に、押圧された接着層5を形成する接着剤層が非
石英系光ファイバ1と石英系光ファイバ2との接続部分
およびその近傍に対応する領域に流れ込むのを防ぐこと
ができる。また、接着層5のある部分と無い部分(非石
英系光ファイバ1と石英系光ファイバ2のファイバ接続
端面を含む面)を明確に限定することが容易になる。ま
た、接着層5が介在しない領域、すなわち溝6−1、6
−2を境界にして、光ファイバ1の接続面と光ファイバ
2の接続面との間、さらに該接続面近傍の領域にはシリ
コーン系光学接着剤7を介在させている。このように、
図7に示す構成は、接着剤溜用溝6−1,6−2が形成
されているので、接着層5のある部分とシリコーン系光
学接着層7の部分とを明確に区分して容易に設けること
を可能とする。なお、図7では、ライン状に接着剤溜用
溝6−1,6−2を設けたが、これに限定されるもので
はなく、図4に示した同心円状等の形状にすることも可
能である。さらに、図7では、接続面4−1と接続面4
−2との両方に接着剤溜用溝を設けたが、少なくとも一
方の接続面の上に接着剤溜用溝が存在すれば、接着剤の
ある接続面と無い面とを実現することができる。
【0075】以上説明したように、第2の発明にもとづ
く光ファイバ接続部は、図5ないし図7に示されるよう
に、非石英系光ファイバの接続端面と石英系ファイバの
接続端面との間にシリコーン系光学接着層を介在させる
ため、従来例2、3、4、および5において共通な解決
すべき課題である「光学接着剤5が劣化し、接続部が破
損する」という問題点を解決することが可能となる。そ
の結果、従来から求められていた非石英系ファイバを用
いた信頼性の良い光ファイバ増幅器を構成することが可
能となる。
【0076】なお、第1の発明にもとづく光ファイバ接
続部において、実用的低反射(反射減衰量60dB以
上)を実現するのに必要な非石英系ファイバの角度θ1
は従来例5の場合と同様に、 テルライド系ファイバ 8度以上、 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 Zr系フッ化物ファイバ 3度以上、 In系フッ化物ファイバ 4度以上、 である。
【0077】以下、図面を参照しながら第1および第2
の発明にもとづく光ファイバ接続部をより具体的に詳述
する。しかし、以下に説明する実施形態例は本発明の単
なる例示に過ぎず、本発明の範囲を何等限定するもので
はない。
【0078】(実施形態例1)実施形態例1では、本発
明の第1の接続技術について説明する。
【0079】(i)実施形態例1−1 図8は、本実施形態例にもとづく光ファイバ接続部の概
略的構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体
を示す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面
を示す側面図である。図中、参照符号1はEr添加テル
ライドガラスファイバ(ガラス組成はTeO2 −ZnO
−Na2 O、コア屈折率は2.1、モードフィールド半
径は5μm、Er添加濃度は4000ppm、本ファイ
バの被覆はUV樹脂)、2は石英系ファイバ(コア屈折
率は〜1.5、モードフィールド半径は5μm、被覆は
UV樹脂)、8−1,8−2は各々光ファイバ1あるい
は2の端部を保持するV溝型の光ファイバ保持筐体であ
る。光ファイバ保持筐体8−1、8−2は内側にV溝基
板9を備える。
【0080】このような構成要素からなる光ファイバ接
続部は、光ファイバ1および2を、各々光ファイバ保持
筐体8−1、8−2の中に設けられたV溝基板9によっ
て位置決し、接着剤10と光ファイバ固定板11とによ
ってV溝型光ファイバ保持筐体8−1、8−2に固定す
ることによって設けた。V溝型光ファイバ保持筐体8−
1,8−2、V溝基板9、および光ファイバ固定板11
の材質はパイレックスガラス製のものを使用した。本実
施形態例では、V溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−
2の接続端面12−1,12−2間に光学接着剤を介さ
ずに、完全に密着させて接続し、V溝型光ファイバ保持
筐体8−1,8−2の固定はその両脇間をエポキシ系の
接着剤5により側面固定した。
【0081】光ファイバ1および石英系ファイバ2を、
各々の接続端面12−1,12−2の垂直軸に対してθ
1 =18[deg],θ2 =25[deg]で保持し
た。この接続により、Er添加テルライドガラスファイ
バ1と石英系ファイバ2との間を接続損失0.1dBで
接続することができた。ただし、接続損失は、Er添加
テルライドガラスファイバ1のErイオンの吸収の無
い、1.2μmで測定した。
【0082】また、Er添加テルライドガラスファイバ
1および石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量
は、各々60dB以上であった(測定には市販の反射減
衰量測定器を使用、測定波長1.2μm、本測定器は反
射減衰量60dB以上の測定は不可能であり、本接続部
は、測定器の測定領域以上の高性能な低反射特性を示
す)。
【0083】光ファイバ1および石英系ファイバ2の、
各々の接続端面12−1,12−2の垂直軸に対する角
度を、[θ1 =8[deg],θ2 =11.2[de
g]]、[θ1 =14[deg],θ2 =20[de
g]]にした場合においても、Er添加テルライドガラ
スファイバ1と石英系ファイバ2との間の接続損失は
0.1dB(測定波長1.2μm)であり、Er添加テ
ルライドガラスファイバ1および石英系ファイバ2側よ
り測定した反射減衰量は、各々60dB以上であった。
ただし、光ファイバ1および石英系ファイバ2の、各々
の接続端面12−1,12−2の垂直軸に対する角度
を、[θ1 =5[deg],θ2 =7[deg]]にし
た場合、Er添加テルライドガラスファイバ1と石英系
ファイバ2間を接続損失は0.2dB(測定波長1.2
μm)であった。しかし、Er添加テルライドガラスフ
ァイバ1側より測定した反射減衰量は56dBであっ
た。この結果、テルライドガラスファイバと石英系ファ
イバとを低損失・低反射(反射減衰量60dB以上)で
接続するのには、テルライドガラスファイバを、接続端
面の垂直軸に対して8[deg]以上の角度が要求され
ることが判明した。
【0084】なお、上記説明では、Er添加テルライド
ガラスファイバを用いて説明したが、他のIn系フッ化
物ファイバ、Zr系フッ化物ファイバ、カルコゲナイド
系ファイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加
したものも含む)についても角度θ1 を カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 Zr系フッ化物ファイバ 3度以上、 In系フッ化物ファイバ 4度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0085】(ii)実施形態例1−2 図9は、本実施形態例にもとづく光ファイバ接続部の概
略的構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体
を示す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面
を示す側面図である。図中、参照符号1はEr添加テル
ライドガラスファイバ(ガラス組成はTeO2 −ZnO
−Na2 O、コア屈折率は2.1、モードフィールド半
径は5μm、Er添加濃度は4000ppm、本ファイ
バの被覆はUV樹脂)、2は石英系ファイバ(コア屈折
率は〜1.5、モードフィールド半径は5μm、被覆は
UV樹脂)であり、本実施形態例では光ファイバ保持筐
体としてガラスフェルール13−1,13−2を適用し
た(接続端面14−1,14−2は各々のガラスフェル
ール13−1,13−2を斜め研磨することにより実現
した)。
【0086】Er添加テルライドガラスファイバ1及び
石英系ファイバ2は接着剤10(アクリル系UV接着剤
を使用)を用いて、ガラスフェルール13−1,13−
2に固定した。また側面固定用の接着剤5としてはエポ
キシ系のものを用いた。光ファイバ1およびファイバ2
の、各々の接続端面14−1,14−2の垂直軸に対す
る角度はθ1 =12[deg],θ2 =17[deg]
であり、Er添加テルライドガラスファイバ1と石英系
ファイバ2間を接続損失0.2dB(測定波長1.2μ
m)、Er添加テルライドガラスファイバ1および石英
系ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々60d
B以上を実現した。
【0087】また、実施形態例1−1と同様に、テルラ
イドガラスファイバと石英系ファイバを低損失・低反射
(反射減衰量60dB以上)で接続するのに必要なテル
ライドガラスファイバと接続端面・垂直軸間の角度は8
[deg]以上であった。
【0088】なお、上記説明では、Er添加テルライド
ガラスファイバを用いて説明したが、他のIn系フッ化
物ファイバ、Zr系フッ化物ファイバ、カルコゲナイド
系ファイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加
したものも含む)についても角度θ1 を カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 Zr系フッ化物ファイバ 3度以上、 In系フッ化物ファイバ 4度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0089】(iii) 実施形態例1−3 図10は、本実施形態例にもとづく光ファイバ接続部の
概略的構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全
体を示す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端
面を示す側面図である。また、図11は図10の変形例
であって、光ファイバ保持筐体としてフェルール用いて
おり、(a)は光ファイバ接続部全体を示す側面図、
(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示す側面図で
ある。図中、参照符号1はPr添加Zr系フッ化物ファ
イバ(ガラス組成:ZrF4 −BaF2 −LaF3 −Y
3 −AlF3 −LiF−NaF、コア屈折率:1.5
5、モードフィールド半径:4μm、被覆:UV樹脂、
Pr添加濃度は1000ppm)、2は石英系ファイバ
(コア屈折率は〜1.5、モードフィールド半径は4μ
m、被覆はUV樹脂)、8−1,8−2は各々光ファイ
バ1あるいは2の端部を保持するV溝型光ファイバ保持
筐体であり、各々の光ファイバ1あるいは2は、V溝基
板9により位置決めされ、接着剤10と光ファイバ固定
板11によりV溝型光ファイバ保持筐体8−1あるいは
8−2に固定した。V溝型光ファイバ保持筐体8−1,
8−2、V溝基板9、光ファイバ固定板11の材質はパ
イレックスガラス製のものを使用した。
【0090】また、図11の参照符号13−1,13−
2は光ファイバ保持筐体として用いたフェルールを示
す。ここでは、Pr添加Zr系フッ化物ファイバ1及び
石英系ファイバ2を接着剤10(アクリル系UV接着剤
を使用)を用いて、ガラスフェルール13−1,13−
2に固定した。
【0091】本実施形態例では、図10および図11に
示すように、接着層5を光ファイバ1と光ファイバ2と
のファイバ接続面を含まない接続端面12−1と12−
2あるいは14−1と14−2のみに設ける方法として
は、光ファイバ1,2を固定したV溝型光ファイバ保持
筐体8−1,8−2あるいはフェルール13−1,13
−2を光ファイバ1と2の接続損失が最低となるように
調芯後、接続端面12−1と12−2あるいは14−1
と14−2とを密着させ、その界面に毛細管現象を用い
てV溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2あるいはフ
ェルール13−1,1 3−2の側面から紫外線硬化型
の接着剤5を注入し、その接着剤5が光ファイバ1と光
ファイバ2とのファイバ接続面に達する前に紫外線を用
いて、接着剤5を硬化することにより実現した。
【0092】光ファイバ1および石英系ファイバ2は、
各々の接続端面12−1,12−2あるいは14−1,
14−2の垂直軸に対してθ1 =3[deg],θ2
3.1[deg]で保持した。この接続(V溝型光ファ
イバ保持筐体8を用いた場合およびフェルール13を用
いた場合の両方)により、Pr添加Zr系フッ化物ファ
イバ1と石英系ファイバ2間を接続損失0.1dB以下
で接続できた。ただし、接続損失は、Pr添加Zr系フ
ッ化物ファイバ1のPrイオンの吸収の無い、1.2μ
mで測定した。また、Pr添加Zr系フッ化物ファイバ
1および石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量
は、各々60dB以上(V溝型光ファイバ保持筐体8を
用いた場合およびフェルール13を用いた場合の両方)
であった(測定には市販の反射減衰量測定器を使用、測
定波長1.2μm、本測定器は反射減衰量60dB以上
の測定は不可能であり、本接続部は、測定器の測定領域
以上の高性能な低反射特性を示す)。
【0093】また、光ファイバ1および石英系ファイバ
2の、各々の接続端面12−1,12−2あるいは14
−1,14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1 =4
[deg]あるいはθ1 =6[deg]]にした場合に
おいても、Pr添加Zr系フッ化物ファイバ1と石英系
ファイバ2間を接続損失0.1dB(測定波長1.3μ
m)、Pr添加Zr系フッ化物ファイバ1および石英系
ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々60dB
以上であった。ただし、光ファイバ1および石英系ファ
イバ2の、各々の接続端面12−1,12−2あるいは
14−1,14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1
2[deg]]にした場合、Pr添加Zr系フッ化物フ
ァイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失は0.1dB
(測定波長1.2 μm)であったが、Pr添加Zr系
フッ化物ファイバ1側より測定した反射減衰量は53d
Bであり、この結果、Zr系フッ化物ファイバと石英系
ファイバを低損失・低反射(反射減衰量60dB以上)
で接続するのには、Zr系フッ化物ファイバを、接続端
面の垂直軸に対して3[deg]以上の角度が要求され
ることが判明した。
【0094】なお、上記説明では、Pr添加Zr系フッ
化物ファイバを用いて説明したが、他のIn系フッ化物
ファイバ、テルライド系ファイバ、カルコゲナイド系フ
ァイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加した
ものも含む)についても角度θ1 を In系フッ化物ファイバ 4度以上 テルライド系ファイバ 8度以上 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0095】(iv)実施形態例1−4 図12は、本実施形態例にもとづく光ファイバ接続部の
概略的構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全
体を示す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端
面を示す側面図である。また、図13は図12の変形例
であって、光ファイバ保持筐体としてフェルールを用い
ており、(a)は光ファイバ接続部全体を示す側面図、
(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示す側面図で
ある。図中、参照符号1はPr添加In系フッ化物ファ
イバ(ガラス組成:InF3 −GaF3 −ZnF2 −P
bF2 −BaF2 −SrF2 −YF3 −NaF、コア屈
折率:1.65、モードフィールド半径4.5μm、被
覆:UV樹脂、Pr添加濃度は1000ppm)、2は
石英系ファイバ(コア屈折率は〜1.5、モードフィー
ルド半径は4.5μm、被覆はUV樹脂)、8−1,8
−2は各々光ファイバ1あるいは2の端部を保持するV
溝型光ファイバ保持筐体であり、各々の光ファイバ1あ
るいは2を、V溝基板9により位置決めされ、接着剤1
0と光ファイバ固定板11によりV溝型光ファイバ保持
筐体8−1あるいは8−2に固定した。
【0096】V溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−
2、V溝基板9、光ファイバ固定板11の材質はパイレ
ックスガラス製のものを使用した。V溝型光ファイバ筐
体8−1あるいは8−2の接続面12−1,12−2に
は接着剤溜用溝15−1,15−2が加工されている。
【0097】また、図13の参照符号13−1,13−
2は光ファイバ保持筐体として用いたフェルールを示す
(Pr添加In系フッ化物ファイバ1及び石英系ファイ
バ2は接着剤10(アクリル系UV接着剤を使用)を用
いて、ガラスフェルール13−1,13−2に固定し
た)。フェルール13−1あるいは13−2の接続面1
4−1,14−2には接着剤溜用溝16−1,16−2
が加工されている。
【0098】本実施形態例では、図12および図13に
示すように、接着層5を光ファイバ1と2の接続面を含
まない接続端面12−1と12−2あるいは14−1と
14−2のみに設けるため、光ファイバ1,2を固定し
たV溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2あるいはフ
ェルール13−1,13−2を光ファイバ1と2の接続
損失が最低となるように調芯後、接続端面12−1と1
2−2あるいは14−1と14−2とを密着させ、その
界面に毛細管現象を用いてV溝型光ファイバ保持筐体8
−1,8−2あるいはフェルール13−1,13−2の
側面から紫外線硬化型の接着剤5を注入した。接着剤5
は接着剤溜用溝15−1,15−2あるいは16−1,
16−2により、その浸透を阻止した。
【0099】本実施形態例で用いた接着剤溜用溝を用い
ることにより、接着層5を光ファイバ1と2の接続面を
含まない接続端面12−1と12−2あるいは14−1
と14−2のみに設ける接続構造が、実施形態例1−3
に比べ確実に実現できることが合わせて分かった。
【0100】なお、光ファイバ1および石英系ファイバ
2は、各々の接続端面12−1,12−2あるいは14
−1,14−2の垂直軸に対してθ1 =4[deg],
θ2=4.1[deg]で保持した。この接続(V溝型
光ファイバ保持筐体8を用いた場合およびフェルール1
3を用いた場合の両方)により、Pr添加In系フッ化
物ファイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失0.15
dB以下で接続できた。ただし、接続損失は、Pr添加
In系フッ化物ファイバ1のPrイオンの吸収の無い、
1.2μmで測定した。
【0101】また、Pr添加In系フッ化物ファイバ1
および石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量は、
各々60dB以上(V溝型光ファイバ保持筐体8を用い
た場合およびフェルール13を用いた場合の両方)であ
った(測定には市販の反射減衰量測定器を使用、測定波
長1.2μm、本測定器は反射減衰量60dB以上の測
定は不可能であり、本接続部は、測定器の測定領域以上
の高性能な低反射特性を示す)。
【0102】また、光ファイバ1および石英系ファイバ
2の、各々の接続端面12−1,12−2あるいは14
−1,14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1 =5
[deg]あるいはθ1 =6[deg]]にした場合に
おいても、Pr添加In系フッ化物ファイバ1と石英系
ファイバ2間を接続損失0.1dB(測定波長1.3μ
m)、Pr添加In系フッ化物ファイバ1および石英系
ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々60dB
以上であった。ただし、光ファイバ1および石英系ファ
イバ2の、各々の接続端面12−1,12−2あるいは
14−1,14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1
3[deg]]にした場合、Pr添加In系フッ化物フ
ァイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失は0.1dB
(測定波長1.2μm)であったが、Pr添加In系フ
ッ化物ファイバ1側より測定した反射減衰量は59dB
であった。この結果、In系フッ化物ファイバと石英系
ファイバとを低損失・低反射(反射減衰量60dB以
上)で接続するのには、In系フッ化物ファイバを、接
続端面の垂直軸に対して3[deg]以上の角度で傾斜
させて接続させることが要求されることが判明した。
【0103】なお、上記説明では、Pr添加In系フッ
化物ファイバを用いて説明したが、他のZr系フッ化物
ファイバ、テルライド系ファイバ、カルコゲナイド系フ
ァイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加した
ものも含む)についても角度θ1 を Zr系フッ化物ファイバ 3度以上、 テルライド系ファイバ 8度以上、 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0104】さらに、上記実施形態例1−1〜1−4に
示す接続法により、Er添加テルライドガラスファイバ
1(ガラス組成はTeO2 −ZnO−Na2 O、コア屈
折率は2.1、モードフィールド半径は5μm、Er添
加濃度は4000ppm、ファイバ長は1m、被覆はU
V樹脂)の両端に石英系ファイバを接続し、図14に示
す光ファイバ増幅器を構成した。図中、参照符号17−
1,17−2は光ファイバ1への励起光を発生する励起
光源部で、Er添加テルライドガラスファイバ1用とし
て発振波長1.48μmの半導体レーザ(各々の出力は
200mW)を用いた。また、参照符号18−1,18
−2は信号光と17−1,17,2で発生された励起光
を合波する合波部、19−1,19−2は光増幅器の発
振を抑えるための光アイソレータである。また、20−
1,20−2は本発明の接続部を示し、本実施形態例1
−1〜1−4の接続部(すなわち、図8、図9、図1
0、図11、図12、および図13に示す構成)を適用
した。ただし、実施形態例1−1及び実施形態例1−
3,1−4でV溝型光ファイバ保持筐体8を用いる接続
部では、光ファイバ1および石英系ファイバと接続端面
12−1,12−2の垂直軸に対する角度はθ1 =14
[deg],θ2 =20[deg]、また、実施形態例
1−2及び実施形態例1−3,1−4でフェルール1を
用いる接続部では、光ファイバ1および石英系ファイバ
と接続端面14−1,14−2の垂直軸に対する角度は
θ1 =12[deg],θ2 =17[deg]を採用し
た。実施形態例1−1〜1−4に示す接続法を用いるこ
とにより、光ファイバ増幅器の信号利得40dB以上を
実現すると共に、光ファイバ増幅器におけるゴーストの
発生はなかった。
【0105】図14(b)に本ファイバ増幅器の増幅特
性の一例を示す(同図は実施形態例1−1を用いて接続
したものの特性を示すが、実施形態例1−2,実施形態
例1−3,1−4のV溝型光ファイバ保持筐体8及びフ
ェルール13でも同様の結果を得た)。
【0106】さらに、図15に、実施形態例1−1〜1
−4の接続部を用いて構成した光増幅器の信号利得の時
間変化を示す。信号波長は1.54μmである。また、
同図には従来例5の方法を用いて構成した光ファイバ増
幅器の特性を合わせて示す。図に示すように、実施形態
例1−1〜1−4の接続部を用いることにより、従来例
5で解決できなかった、光学接着剤が劣化し、接続部が
破損するという課題を解決でき、非石英系ファイバを用
いた信頼性の良い光ファイバ増幅器を構成できた。
【0107】また、実施形態例1−1(図8)、実施形
態例1−3(図10)、および実施形態例1−4(図1
2)ではV溝型光ファイバ保持筐体8、実施形態例1−
2(図9)、実施形態例1−3(図11)、実施形態例
1−4の変形例(図13)ではフェルール13を用いた
が、フェルール13を用いた接続部の方が、接続部作製
時間を短縮できる特徴を持つことが、実際の作業により
判明した(V溝型光ファイバ保持筐体・作製時間:45
分、フェルール・作製時間:10分)。これは、V溝型
光ファイバ保持筐体8の作製の際に、各々の光ファイバ
1あるいは2をV溝基板9により位置決めし、接着剤1
0と光ファイバ固定板11とを用いてV溝型光ファイバ
保持筐体8に固定することにより作製するのに対して、
フェルール13の方は光ファイバ1あるいは2をフェル
ール13の穴にファイバを通して、接着剤10で固定す
るというきわめて単純な作業により実現されることに起
因する。
【0108】さらに、実施形態例1−1および実施形態
例1−2の接続部では、光ファイバ保持筐体8−1,8
−2あるいはフェルール13−1,13−2の固定を、
その両脇間を接着剤5により固定する側面固定法を用い
た。しかし、この接続部は、接着剤5の塗布される部分
が光ファイバ保持筐体8−1,8−2あるいはフェルー
ル13−1,13−2の側面であり、接着剤5が熱的に
膨張あるいは収縮した場合、光ファイバ保持筐体8−1
と光ファイバ保持筐体8−2とが左右に移動したり、あ
るいはフェルール13−1とフェルール13−2とが左
右に移動したりすることで、光ファイバの接続面がずれ
ることがあった。これに対して、実施形態例1−3およ
び実施形態例1−4の接続部では、光ファイバ1および
2の接続面を含まない接続端面12−1および12−2
あるいは14−1および14−2に接着層5が設けられ
る。この接着層5は非常に薄い(通常〜1μm)こと、
あるいは熱的膨張や収縮の方向が上下方向であるため、
実施形態例1−3および実施形態例1−4の接続部で
は、実施形態例1−1および実施形態例1−2の接続部
に比べ、損失の変化が少ない接続部が安定して実現でき
た。
【0109】図16は、実施形態例1−1および1−2
の接続部の接続部損失の温度変化と実施形態例1−3お
よび1−4の接続部の接続部損失の温度変化とを示すグ
ラフである。温度変化は、図16に示すように、時間の
変化にともなって室温(20℃)から60℃まで上昇さ
せたり、60℃から0℃にまで段階的に温度を下げ、さ
らに室温に戻すようにして行った。損失特性に関する曲
線は、破線が実施形態例1−1および実施形態例1−2
に関するもの、実線が実施形態例1−3および実施形態
例1−4に関するものである。
【0110】各曲線のプロットは以下のように所定の数
の試料のなかで最も変動の大きい損失特性の変化を示し
た試料の値をプロットした。すなわち、本実施形態例1
−3および1−4の光ファイバ接続部の試料数20個
(図9の構成を有する試料5個、図11の構成を有する
試料5個、図12の構成を有する試料5個、図13の構
成を有する試料5個)のなかで最も著しい変動を持った
ものの特性をプロットし、図に示すような実線の曲線を
得た。
【0111】また、実施形態例1−1および1−2の光
ファイバ接続部の試料数20個(図8の構成を有する試
料10個、図9の構成を有する試料10個)のなかで最
も著しい変動を持ったものの特性をプロットし、図に示
すような破線の曲線を得た。なお、光ファイバ1として
はPr添加In系フッ化物ファイバ(ガラス組成:In
3 −GaF3 −ZnF2 −PbF2 −BaF2 −Sr
2 −YF3 −NaF、コア屈折率:1.65、モード
フィールド半径:4.5μm、被覆:UV樹脂、Pr添
加濃度は1000ppm)、光ファイバ2としては石英
系ファイバ(コア屈折率:〜1.5、モードフィールド
半径:4.5μm、被覆:UV樹脂)、接続端面の垂直
軸に対するθ1 は3[deg]、θ2 は3.1[de
g]とした。同特性から、実施形態例1−3および1−
4の光ファイバ接続部により、熱的安定性の有する光フ
ァイバ接続部が実現できることが分かった。
【0112】また、上記実施形態例では、光ファイバ保
持筐体8、フェルール13の材質としてガラス製のもの
を用いたが、プラスチック製のものを用いても同様な結
果が得られた。
【0113】(実施形態例2)実施形態例2では、本発
明の第2の接続技術について説明する。
【0114】(i)実施形態例2−1 図17は、本実施形態例にもとづく光ファイバ接続部の
概略的構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全
体を示す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端
面を示す側面図である。また、図18は図17の変形例
であって、光ファイバ保持筐体としてフェルールを用い
たもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示す側面
図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示す側面
図である。図中、参照符号1はPr添加カルコゲナイド
ガラスファイバ(ガラス組成:As−S、コア屈折率:
2.4、モードフィールド半径:3μm、被覆UV樹
脂、Pr添加濃度は1000ppm)、2は石英系ファ
イバ(コア屈折率:〜1.5、モードフィールド半径:
5μm、被覆:UV樹脂)、8−1,8−2は各々光フ
ァイバ1あるいは2の端部を保持するV溝型光ファイバ
保持筐体であり、各々の光ファイバ1あるいは2は、V
溝基板9により位置決めされ、接着剤10と光ファイバ
固定板11によりV溝型光ファイバ保持筐体8−1ある
いは8−2に固定されている(図18)。
【0115】V溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−
2、V溝基板9、光ファイバ固定板11の材質はパイレ
ックスガラス製のものを使用した。
【0116】また、図19の参照符号13−1,13−
2はガラスフェルールであり、Pr添加カルコゲナイド
ガラスファイバ1及び石英系ファイバ2は接着剤(アク
リル系UV接着剤)を用いてガラスフェルール13−
1,13−2に固定した。
【0117】Pr添加カルコゲナイドガラスファイバ1
と石英系ファイバ2の接続は図17および図18に示す
ように、V溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2の接
続端面12−1,12−2間あるいはガラスフェルール
13−1,13−2の接続端面14−1,14−2間に
紫外線硬化型のシリコーン系接着7を用いて固定するこ
とにより実現した。
【0118】光ファイバ1および石英系ファイバ2は、
各々の接続端面12−1,12−2あるいは14−1,
14−2の垂直軸に対してθ1 =18[deg],θ2
=25[deg]で保持した。
【0119】この接続により、Pr添加カルコゲナイド
ガラスファイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失0.
2dBで接続できた。ただし、接続損失は、Pr添加カ
ルコゲナイドガラスファイバ1のPrイオンの吸収の無
い、1.2μmで測定した。
【0120】また、Pr添加カルコゲナイドガラスファ
イバ1および石英系ファイバ2側より測定した反射減衰
量は、各々60dB以上であった(測定には市販の反射
減衰量測定器を使用、測定波長1.3μm、本測定器は
反射減衰量60dB以上の測定は不可能であり、本接続
部は、測定器の測定領域以上の高性能な低反射特性を示
す)。
【0121】光ファイバ1および石英系ファイバ2の、
各々の接続端面12−1,12−2あるいは14−1,
14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1 =8[de
g],θ2 =11.2[deg]]、[θ1 =14[d
eg],θ2 =20[deg]]にした場合において
も、Pr添加カルコゲナイドガラスファイバ1と石英系
ファイバ2との間の接続損失は0.15dB(測定波長
1.2μm)、Pr添加カルコゲナイドガラスファイバ
1および石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量
は、各々60dB以上であった。ただし、光ファイバ1
および石英系ファイバ2の、各々の接続端面12−1,
12−2あるいは14−1,14−2の垂直軸に対する
角度を、[θ1 =6[deg],θ2 =7[deg]]
にした場合、Pr添加カルコゲナイドガラスファイバ1
と石英系ファイバ2との間の接続損失は0.2dB(測
定波長1.2μm)であったが、Pr添加カルコゲナイ
ドガラスファイバ1側より測定した反射減衰量は55d
Bであった。
【0122】この結果、カルコゲナイドガラスファイバ
と石英系ファイバとを低損失・低反射(反射減衰量60
dB以上)で接続するのには、テルライドガラスファイ
バを接続端面の垂直軸に対して8[deg]以上の角度
で傾斜させて接続することが要求されることが判明し
た。
【0123】なお、上記説明では、Pr添加カルコゲナ
イドガラスファイバを用いたが、他のIn系フッ化物フ
ァイバ、Zr系フッ化物ファイバ、テルライド系ファイ
バ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加したもの
も含む)についても角度θ1を テルライド系ファイバ 8度以上、 Zr系フッ化物ファイバ 3度以上、 In系フッ化物ファイバ 4度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0124】(ii)実施形態例2−2 図19は、本実施形態例にもとづく光ファイバ接続部の
概略的構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全
体を示す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端
面を示す側面図である。また、図20は図19の変形例
であって、光ファイバ保持筐体としてフェルールを用い
たもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示す側面
図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示す側面
図である。図中、参照符号1はEr添加Zr系フッ化物
ファイバ(ガラス組成:ZrF4 −BaF2 −LaF3
−YF3 −A lF3 −LiF−NaF、コア屈折率:
1.55、モードフィールド半径:4μm、被覆:UV
樹脂、Er添加濃度:1000ppm)、2は石英系フ
ァイバ(コア屈折率:〜1.5、モードフィールド半
径:4μm、被覆:UV樹脂)、参照符号8−1,8−
2は各々光ファイバ1あるいは2の端部を保持するV溝
型光ファイバ保持筐体であり、各々の光ファイバ1ある
いは2は、V溝基板9により位置決めされ、接着剤10
と光ファイバ固定板11によりV溝型光ファイバ保持筐
体8−1あるいは8−2に固定した。
【0125】V溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−
2、V溝基板9、光ファイバ固定板11の材質はパイレ
ックスガラス製のものを使用した。
【0126】また、図20の参照符号13−1,13−
2は光ファイバ保持筐体として用いたフェルールを示す
(Pr添加Zr系フッ化物ファイバ1及び石英系ファイ
バ2は接着剤10(アクリル系UV接着剤を使用)を用
いて、ガラスフェルール13−1,13−2に固定し
た)。
【0127】本実施形態例2−2では、図19および図
20に示すように、エポキシ系接着層5を光ファイバ1
および2の接続面を含まない接続端面12−1および1
2−2あるいは14−1および14−2のみに設け、シ
リコーン系接着層7を光ファイバ1と2の接続面を含ん
だ接続端面12−1および12−2あるいは14−1お
よび14−2に設ける方法として、接続前に、接続端面
12−1および12−2あるいは14−1および14−
2の各々の一方の接続端面の光ファイバ1あるいは2の
接続面を含んだ接続端面にシリコーン系接着剤7を塗布
し、接続端面の光ファイバ1あるいは2の接続面を含ま
ない接続端面にエポキシ系接着剤5を塗布後に、光ファ
イバ1,2を固定したV溝型光ファイバ保持筐体8−
1,8−2あるいはフェルール13−1,13−2を光
ファイバ1と2の接続損失が最低となるように調芯する
ことにより実現した。光ファイバ1および石英系ファイ
バ2は、各々の接続端面12−1,12−2あるいは1
4−1,14−2の垂直軸に対してθ1 =3[de
g],θ2 =3.1[deg]で保持した。この接続
(V溝型光ファイバ保持筐体8を用いた場合およびフェ
ルール13を用いた場合の両方)により、Er添加Zr
系フッ化物ファイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失
0.11dB以下で接続できた。ただし、接続損失は、
Er添加Zr系フッ化物ファイバ1のErイオンの吸収
の無い、1.3μmで測定した。
【0128】また、Er添加Zr系フッ化物ファイバ1
および石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量は、
各々60dB以上(V溝型光ファイバ保持筐体8を用い
た場合およびフェルール13を用いた場合の両方)であ
った(測定には市販の反射減衰量測定器を使用、測定波
長1.3μm、本測定器は反射減衰量60dB以上の測
定は不可能であり、本接続部は、測定器の測定領域以上
の高性能な低反射特性を示す)。
【0129】光ファイバ1および石英系ファイバ2の、
各々の接続端面12−1,12−2あるいは14−1,
14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1 =4[de
g]あるいはθ1 =6[deg]]にした場合において
も、Pr添加Zr系フッ化物ファイバ1と石英系ファイ
バ2間を接続損失0.09dB(測定波長1.3μ
m)、Er添加Zr系フッ化物ファイバ1および石英系
ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々60dB
以上であった。ただし、光ファイバ1および石英系ファ
イバ2の、各々の接続端面12−1,12−2あるいは
14−1,14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1
2[deg]]にした場合、Pr添加Zr系フッ化物フ
ァイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失は0.1dB
(測定波長1.2μm)であったが、Er添加Zr系フ
ッ化物ファイバ1側より測定した反射減衰量は51dB
であった。
【0130】この結果、Zr系フッ化物ファイバと石英
系ファイバを低損失・低反射(反射減衰量60dB以
上)で接続するのには、Zr系フッ化物ファイバを接続
端面の垂直軸に対して3[deg]以上の角度で傾斜さ
せて接続させることが要求されることが判明した。
【0131】なお、上記説明では、Er添加Zr系フッ
化物ファイバを用いて説明したが、他のIn系フッ化物
ファイバ、テルライド系ファイバ、カルコゲナイド系フ
ァイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加した
ものも含む)についても角度θ1 を In系フッ化物ファイバ 4度以上 テルライド系ファイバ 8度以上、 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0132】(iii) 実施形態例2−3 図21は、本実施形態例にもとづく光ファイバ接続部の
概略的構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全
体を示す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端
面を示す側面図である。また、図22は図21の変形例
であって、光ファイバ保持筐体としてフェルールを用い
たもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示す側面
図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示す側面
図である。図中、参照符号1はEr添加In系フッ化物
ファイバ(ガラス組成:InF3 −GaF3 −ZnF2
−PbF2 −BaF2 −SrF2 −YF3 −NaF、コ
ア屈折率:1.65、モードフィールド半径:4.5μ
m、被覆:UV樹脂、Er添加濃度:1000pp
m)、2は石英系ファイバ(コア屈折率:〜1.5、モ
ードフィールド半径:4.5μm、被覆は:UV樹
脂)、8−1,8−2は各々光ファイバ1あるいは2の
端部を保持するV溝型光ファイバ保持筐体であり、各々
の光ファイバ1あるいは2は、V溝基板9により位置決
めされ、接着剤10と光ファイバ固定板11によりV溝
型光ファイバ保持筐体8−1あるいは8−2に固定し
た。V溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2、V溝基
板9、光ファイバ固定板11の材質はパイレックスガラ
ス製のものを使用した。V溝型光ファイバ保持筐体8−
1あるいは8−2の接続面12−1,12−2には接着
剤溜用溝15−1,15−2が加工されている。
【0133】また、参照符号13−1,13−2は光フ
ァイバ保持筐体として用いたフェルールを示す(Pr添
加In系フッ化物ファイバ1及び石英系ファイバ2は接
着剤10(アクリル系UV接着剤を使用)を用いて、ガ
ラスフェルール13−1,13−2に固定した)。フェ
ルール13−1あるいは13−2の接続面14−1,1
4−2には接着剤溜用溝16−1,16−2が加工され
ている。
【0134】本実施形態例2−3では、図21および図
22に示すように、エポキシ系接着層5を光ファイバ1
と2の接続面を含まない接続端面12−1と12−2あ
るいは14−1と14−2のみに設け、シリコーン系接
着層7を光ファイバ1と2の接続面を含んだ接続端面1
2−1と12−2あるいは14−1と14−2に設ける
ため、光ファイバ1,2を固定した光ファイバ1,2を
固定したV溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2ある
いはフェルール13−1,13−2を光ファイバ1と2
の接続損失が最低となるように調芯後、接続端面12−
1と12−2あるいは14−1と14−2とを密着さ
せ、その界面に毛細管現象を用いてV溝型光ファイバ保
持筐体8−1,8−2あるいはフェルール13−1,1
3−2の側面からエポキシ系紫外線硬化接着剤5および
シリコーン系紫外線硬化接着剤7を注入して作製した。
エポキシ系紫外線硬化接着剤5およびシリコーン系紫外
線硬化接着剤7は接着剤溜用溝15−1,15−2ある
いは16−1,16−2により、その注入される領域が
容易に分離できる。
【0135】なお、本実施形態例2−3で用いた接着剤
溜用溝を用いることにより、エポキシ系接着層5を光フ
ァイバ1と2の接続面を含まない接続端面12−1と1
2−2あるいは14−1と14−2に、シリコーン系接
着層7を光ファイバ1と2の接続面を含む接続端面12
−1と12−2あるいは14−1と14−2に設ける接
続構造が、実施形態例2−2に比べ確実に実現できるこ
とが合わせて分かった(実施形態例2−2では接続部5
1個作成中、良品は32個、一方実施形態例2−3では
接続部95個作成中、良品は95個という優れた結果よ
り)。
【0136】また、光ファイバ1および石英系ファイバ
2は、各々の接続端面12−1,12−2あるいは14
−1,14−2の垂直軸に対してθ1 =4[deg],
θ2=4.1[deg]で保持した。この接続(V溝型
光ファイバ保持筐体8を用いた場合およびフェルール1
3を用いた場合の両方)により、Er添加In系フッ化
物ファイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失0.13
dB以下で接続できた。ただし、接続損失は、Er添加
In系フッ化物ファイバ1のErイオンの吸収の無い、
1.3μmで測定した。
【0137】Er添加In系フッ化物ファイバ1および
石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々6
0dB以上(V溝型光ファイバ保持筐体8を用いた場合
およびフェルール13を用いた場合の両方)であった
(測定には市販の反射減衰量測定器を使用、測定波長
1.3μm、本測定器は反射減衰量60dB以上の測定
は不可能であり、本接続部は、測定器の測定領域以上の
高性能な低反射特性を示す)。
【0138】また、光ファイバ1および石英系ファイバ
2の、各々の接続端面12−1,12−2あるいは14
−1,14−2の垂直軸に対する角度を、[θ1 =5
[deg]あるいはθ1 =6[deg]]にした場合に
おいても、Er添加In系フッ化物ファイバ1と石英系
ファイバ2間を接続損失0.115dB(測定波長1.
3μm)、Er添加In系フッ化物ファイバ1および石
英系ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々60
dB以上であった。ただし、光ファイバ1および石英系
ファイバ2の、各々の接続端面12−1,12−2ある
いは14−1,14−2の垂直軸に対する角度を、[θ
1 =3deg]]にした場合、Pr添加In系フッ化物
ファイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失は0.1d
B(測定波長1.2μm)であったが、Er添加In系
フッ化物ファイバ1側より測定した反射減衰量は57d
Bであった。
【0139】この結果、In系フッ化物ファイバと石英
系ファイバを低損失・低反射(反射減衰量60dB以
上)で接続するのには、In系フッ化物ファイバを、接
続端面の垂直軸に対して3[deg]以上の角度が要求
されることが判明した。
【0140】なお、上記説明では、Er添加In系フッ
化物ファイバを用いて説明したが、他のZr系フッ化物
ファイバ、テルライド系ファイバ、カルコゲナイド系フ
ァイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加した
ものも含む)についても角度θ1 を Zr系フッ化物ファイバ 3度以上 テルライド系ファイバ 8度以上、 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0141】さらに、上記実施形態例2−1〜2−3に
示す接続法により、Pr添加In系フッ化物ファイバの
両端に石英系ファイバを接続し、図14に示す光ファイ
バ増幅器を構成した。参照符号17−1,17−2は光
ファイバ1への励起光を発生する励起光源部で、Pr添
加In系フッ化物ファイバ1用の励起光源として発振波
長1.047μmのNd−YLFレーザ(各々の出力は
500mW)を用いた。参照符号18−1,18−2は
信号光と17−1,17−2で発生された励起光を合波
する合波部、19−1,19−2は光増幅器の発振を抑
えるための光アイソレータである。また、20−1,2
0−2の接続部としては本実施形態例2−1〜2−3の
接続部(図17ないし図22に示す全て実施)を適用し
た。光ファイバ1および石英系ファイバと接続端面12
−1,12−2あるいは14−1,14−2の垂直軸に
対する角度はθ1 =4[deg],θ2 =4.1[de
g]とした。
【0142】実施形態例2−1〜2−3に示す接続法を
用いることにより、光ファイバ増幅器の信号利得30d
B以上を実現すると共に、光ファイバ増幅器におけるゴ
ーストの発生はなかった。また、従来技術(従来技術
2,3,4,5)を用いて構成した光ファイバ増幅器の
寿命(1.30μmでの信号利得33dBで動作して測
定)が最大400hrであったのに対して、本実施形態
例2−1〜2−3の接続部(図17ないし図22に示す
全て)を適用した光ファイバ増幅器の寿命は5000h
r以上であることを確認し、第2の発明を用いることに
より、第1の発明同様に、従来技術(従来例2,3,
4,5)で解決できなかった、光学接着剤が劣化し、接
続部が破損するという課題を解決でき、非石英系ファイ
バを用いた信頼性の良い光ファイバ増幅器を構成でき
た。
【0143】また、実施形態例2−1の図17、2−2
の図19、2−3の図21ではV溝型光ファイバ保持筐
体8、実施形態例2−1の図18、2−2の図20、2
−3の図22ではフェルール13を用いたが、フェルー
ル13を用いた接続部の方が、接続部作製時間を短縮で
きる特徴を持つことが、実際の作業により判明した(V
溝型光ファイバ保持筐体・作製時間:45分、フェルー
ル・作製時間:10分)。これは、V溝型光ファイバ保
持筐体8の作製の際に、各々の光ファイバ1あるいは2
をV溝基板9により位置決めし、接着剤10と光ファイ
バ固定板11によりV溝型光ファイバ保持筐体8に固定
することにより作製するのに対して、フェルール13の
方は光ファイバ1あるいは2をフェルール13の穴にフ
ァイバを通して、接着剤10で固定するというきわめて
単純な作業により実現することに起因する。
【0144】さらに、実施形態例2−1〜2−3の接続
部(図17ないし図22と実施形態例1−1〜1−4接
続部の接続損失の温度変化を図23に示す。なお、図に
示す、特性は、本実施形態例2−1の接続部の試料数1
0個(図17のもの5個、図18のもの5個のもので最
悪の変動をもったものの特性、本実施形態例2−2,2
−3の接続部の試料数24個(図19のもの6個、図2
0のもの6個、図21のもの6個、図22のもの6個)
のものでの最悪の変動を持ったものの特性、実施形態例
1−1,1−2の接続部の試料数20個(図8のもの1
0個、図9のもの10個)のものでの最悪の変動を持っ
たものの特性、実施形態例1−3,1−4の接続部の試
料数20個(図10のもの5個、図11のもの5個、図
12のもの5個、図13のもの5個)のものでの最悪の
変動を持ったものの特性である。なお、ファイバ1とし
てはPr添加In系フッ化物ファイバ(ガラス組成:I
nF3 −GaF3 −ZnF2 −PbF2 −BaF2 −S
rF2 −YF3 −NaF、コア屈折率:1.65、モー
ドフィールド半径:4.5μm、被覆:UV樹脂、Pr
添加濃度は1000ppm)、ファイバ2としては石英
系ファイバ(コア屈折率は〜1.5、モードフィールド
半径は4.5μm、被覆はUV樹脂)、接続端面の垂直
軸に対するθ1 は3[deg]、θ2 は3.1[de
g]とした。同特性から、実施形態例2−2,2−3の
接続部は、温度特性に優れ、熱的安定性の有する接続部
が実現できることが分かった。
【0145】また、上記実施形態例では、光ファイバ保
持筐体8、フェルール13の材質としてガラス製のもの
を用いたが、プラスチック製のものを用いても同様な結
果を得た。
【0146】(実施形態例3)表2および表3に本発明
の実施形態例3をまとめて示す。
【0147】
【表2】
【0148】
【表3】
【0149】非石英系ファイバ1としては、 1.テルライドガラスファイバ(表2では非石英系ファ
イバAと表示) ガラス組成:TeO2 −ZnO−Na2 O、コア屈折
率:2.1、モードフィールド半径:3μm、被覆:U
V樹脂 2.Zr系フッ化物ファイバ(表2では非石英系ファイ
バBと表示) ガラス組成:ZrF4 −BaF2 −LaF3 −YF3
AlF3 −LiF−NaF、コア屈折率:1.55、モ
ードフィールド半径4μm、被覆:UV樹脂 3.In系フッ化物ファイバ(表2では非石英系ファイ
バCと表示) ガラス組成:InF3 −GaF3 −ZnF2 −PbF2
−BaF2 −SrF2 −YF3 −NaF、コア屈折率
1.65、モードフィールド半径4.5μm、被覆:U
V樹脂 4.カルコゲナイド系ガラスファイバ(表2では非石英
系ファイバDと表示) ガラス組成:As−S、コア屈折率:2.4、モードフ
ィールド半径:3μm、被覆UV樹脂を用いた。
【0150】なお、上記非石英系ファイバA,B,C,
Dでは、希土類元素としてEr(添加濃度1000pp
m)、Pr(添加濃度500ppm)、Tm(添加濃度
2000ppm)、Ho(添加濃度1000ppm)、
Yb(添加濃度50 0ppm)、Tb(添加濃度20
00ppm)、Nd(添加濃度1000ppm)、Eu
(添加濃度2000ppm)を添加したものと、添加し
ないものについて行った。また、接続する石英系ファイ
バのモードフィールド半径は、上記各々の非石英系ファ
イバ(屈折率は1.5)と同一とし、接続の形態は実施
形態例1〜6の何れかを採用した。
【0151】表2および表3に示すように、本発明の接
続法を用いることにより、非石英系ファイバを低損失で
且つ低反射で接続できた。なお、表2および表3では低
反射(反射減衰量60dB以上)の例を示したが、上記
Zr系フッ化物ファイバではθ1 <3[deg]で、上
記In系フッ化物ファイバではθ1 <4[deg]、上
記カルコゲナイド系ガラスファイバではθ1 <8[de
g]で反射減衰量60dB以上が達成できなく、反射減
衰量60dB以上を実現するには、この値より大きな角
度θ1 が必要であることが確認できた。
【0152】また、実施形態例1−1〜1−4,2−1
〜2−3に示す各接続を用いて図14(a)に示す光フ
ァイバ増幅器を構成した。参照符号17−1,17−2
は光ファイバ1への励起光を発生する励起光源部で、P
r添加In系フッ化物ファイバ1用の励起光源として発
振波長1.047μmのNd−YLFレーザ(各々の出
力は500mW)を用いた。18−1,18−2は信号
光と17−1,17−2で発生された励起光を合波する
合波部、19−1,19−2は光増幅器の発振を抑える
ための光アイソレータである。参照符号1の光ファイバ
としてはPr添加ファイバを適用した。光ファイバ増幅
器の信号利得は30dB以上であり、光ファイバ増幅器
におけるゴーストの発生はなかった。また、表に示すよ
うに寿命問題のない実用的な光ファイバ増幅器用の接続
部であることが確認できた。
【0153】(実施形態例4)上記実施形態例1,2で
は非石英系ファイバと石英系ファイバの接続に関して説
明したが本実施形態例8では、2本の異なるガラスから
なる非石英系ファイバ間の接続結果について説明する。
使用した非石英系ファイバ1および2としては、実施形
態例3で述べた非石英系ファイバA,B,C,Dの4本
のいずれかを用いた。なお、希土類元素としてはEr添
加のものを用いた。表4に結果を示す。
【0154】
【表4】
【0155】表4に示すように、本発明の接続法を用い
ることにより、非石英系ファイバ同士を低損失で且つ低
反射で接続できた。
【0156】上記実施形態例4の結果より、本発明が非
石英系ファイバと石英系ファイバの接続および、2本の
異なるガラスからなる非石英系ファイバ間を低損失で且
つ低反射接続に非常に有効であることが確認できた。ま
た、本実施形態例の接続部をもちいた増幅器用ファイバ
により光ファイバ増幅器を構成した。ただし、希土類元
素としてはErを用い、表4に示すように寿命問題のな
い実用的な光ファイバ増幅器用の接続部であることが確
認できた。
【0157】(実施形態例5)図24ないし図27を用
いて実施形態例5を説明する。本実施形態例は、前記実
施形態例1−4及び2−3では、V溝型光ファイバ保持
筐体8−1あるいは8−2の接続面12−1,12−2
の両者に接着剤溜用溝15−1,15−2を、フェルー
ル13−1あるいは13−2の接続面14−1,14−
2の両者に接着剤溜用溝16−1,16−2を用いる接
続部であるが、本実施形態例は、V溝型光ファイバ保持
筐体8−1あるいは8−2の接続面12−1,12−2
の一方に接着剤溜用溝15を、フェルール13−1ある
いは13−2の接続面14−1,14−2の一方に接着
剤溜用溝16をもつものによる接続を実施した。
【0158】参照符号1に示す光ファイバはEr添加I
n系フッ化物ファイバ(ガラス組成:InF3 −GaF
3 −ZnF2 −PbF2 −BaF2 −SrF2 −YF3
−NaF、コア屈折率:1.65、モードフィールド半
径:4.5μm、被覆UV樹脂、Er添加濃度:100
0ppm)、2は石英系ファイバ(コア屈折率:〜1.
5、モードフィールド半径:4.5μm、被覆:UV樹
脂)、8−1,8−2は各々光ファイバ1あるいは2の
端部を保持するV溝型光ファイバ保持筐体であり、各々
の光ファイバ1あるいは2は、V溝基板9により位置決
めされ、接着剤10と光ファイバ固定板11によりV溝
型光ファイバ保持筐体8−1あるいは8−2に固定し
た。V溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2、V溝基
板9、光ファイバ固定板11の材質はパイレックスガラ
ス製のものを使用した。V溝型光ファイバ保持筐体8−
1の接続面12−1には接着剤溜用溝15が加工されて
いる。
【0159】また、図25および図27の参照符号13
−1,13−2は光ファイバ保持筐体として用いたフェ
ルールを示す(Er添加In系フッ化物ファイバ1及び
石英系ファイバ2は接着剤10(アクリル系UV接着剤
を使用)を用いて、ガラスフェルール13−1,13−
2に固定した)。フェルール13−1の接続面14−1
には接着剤溜用溝16が加工されている。
【0160】本実施形態例の図24および図25は、接
着層5を光ファイバ1と2の接続面を含まない接続端面
12−1と12−2あるいは14−1と14−2のみに
設けるため、光ファイバ1,2を固定したV溝型光ファ
イバ保持筐体8−1,8−2あるいはフェルール13−
1,13−2を光ファイバ1と2の接続損失が最低とな
るように調芯後、接続端面12−1と12−2あるいは
14−1と14−2とを密着させ、その界面に毛細管現
象を用いてV溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2あ
るいはフェルール13−1,13−2の側面から紫外線
硬化接着剤5を注入した。接着剤5は接着剤溜用溝15
あるいは16により、その浸透を阻止した。
【0161】図26および図27の接続は、エポキシ系
接着層5を光ファイバ1と2の接続面を含まない接続端
面12−1と12−2あるいは14−1と14−2のみ
に設け、シリコーン系接着層7を光ファイバ1と2の接
続面を含んだ接続端面12−1と12−2あるいは14
−1と14−2に設けるため、光ファイバ1,2を固定
したV溝型光ファイバ保持筐体8−1,8−2あるいは
フェルール13−1,13−2を光ファイバ1と2の接
続損失が最低となるように調芯後、接続端面12−1と
12−2あるいは14−1と14−2とを密着させ、そ
の界面に毛細管現象を用いてV溝型光ファイバ保持筐体
8−1,8−2あるいはフェルール13−1,13−2
の側面からエポキシ系紫外線硬化接着剤5およびシリコ
ーン系紫外線硬化接着剤7を注入して作製した。エポキ
シ系紫外線硬化接着剤5およびシリコーン系紫外線硬化
接着剤7は接着剤溜用溝15あるいは16により、その
注入される領域が容易に分離した。
【0162】また、光ファイバ1および石英系ファイバ
2は、各々の接続端面12−1,12−2あるいは14
−1,14−2の垂直軸に対してθ1 =4[deg],
θ2=4.1[deg]で保持した。この接続(V溝型
光ファイバ保持筐体8を用いた場合およびフェルール1
3を用いた場合の両方)により、Er添加In系フッ化
物ファイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失0.15
5dB以下で接続できた。ただし、接続損失は、Er添
加In系フッ化物ファイバ1のErイオンの吸収の無
い、1.3μmで測定した。
【0163】Er添加In系フッ化物ファイバ1および
石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々6
0dB以上(V溝型光ファイバ保持筐体8を用いた場合
およびフェルール13を用いた場合の両方)であった
(測定には市販の反射減衰量測定器を使用、測定波長
1.3μm、本測定器は反射減衰量60dB以上の測定
は不可能であり、本接続部は、測定器の測定領域以上の
高性能な低反射特性を示す)。
【0164】なお、上記説明では、Er添加In系フッ
化物ファイバを用いて説明したが、他のZ r系フッ化
物ファイバ、テルライド系ファイバ、カルコゲナイド系
ファイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加し
たものも含む)についても角度θ1 を Zr系フッ化物ファイバ 3度以上 テルライド系ファイバ 8度以上、 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0165】さらに、図24ないし図27に示す接続法
により、Pr添加In系フッ化物ファイバの両端に石英
系ファイバを接続し、図14に示す光ファイバ増幅器を
構成した。17−1,17−2は光ファイバ1への励起
光を発生する励起光源部で、Pr添加In系フッ化物フ
ァイバ1用の励起光源として発振波長1.047μmの
Nd−YLFレーザ(各々の出力は500mW)を用い
た。18−1,18−2は信号光と17−1,17−2
で発生された励起光を合波する合波部、19−1,19
−2は光増幅器の発振を抑えるための光アイソレータで
ある。また、20−1,20−2の接続部としては本実
施形態例の接続部(図24ないし図27に示す全て実
施)を適用した。光ファイバ1および石英系ファイバと
接続端面12−1,12−2あるいは14−1,14−
2の垂直軸に対する角度はθ1 =4[deg],θ2
4.1[deg]とした。図24ないし図27に示す接
続部を用いることにより、光ファイバ増幅器の信号利得
30dB以上を実現すると共に、光ファイバ増幅器にお
けるゴーストの発生はなかった。また、従来技術(従来
技術2,3,4,5)を用いて構成した光ファイバ増幅
器の寿命(1.30μmでの信号利得33dBで動作し
て測定)が最大400hrであったのに対して、本実施
形態例2−1〜2−3の接続部(図17ないし図22に
示す全て)を適用した光ファイバ増幅器の寿命は200
0hr以上であることを確認し、従来技術(従来例2,
3,4,5)で解決できなかった、光学接着剤が劣化
し、接続部が破損するという課題を解決でき、非石英系
ファイバを用いた信頼性の良い光ファイバ増幅器を構成
できた。
【0166】また、上記実施形態例では、光ファイバ保
持筐体8、フェルール13の材質としてガラス製のもの
を用いたが、プラスチック製のものを用いても同様な結
果を得た。
【0167】(実施形態例6)図28および図29を用
いて実施形態例6を説明する。本実施形態例は、前記実
施形態例1−4及び2−3では、V溝型光ファイバ保持
筐体8−1あるいは8−2の接続面12−1,12−2
にライン状の接着剤溜用溝15−1,15−2を、フェ
ルール13−1あるいは13−2の接続面14−1,1
4−2に接着剤溜用溝16−1,16−2を用いる接続
部であるが、本実施形態例は、V溝型光ファイバ保持筐
体8−1あるいは8−2の接続面12−1,12−2の
一方に接着剤溜用溝15を、同心円状の接着剤溜用溝2
1をもつものによる接続を実施した。
【0168】参照符号1に示す光ファイバはPr添加I
n系フッ化物ファイバ(ガラス組成:InF3 −GaF
3 −ZnF2 −PbF2 −BaF2 −SrF2 −YF3
−NaF、コア屈折率:1.65、モードフィールド半
径:4.5μm、被覆:UV樹脂、Pr添加濃度:10
00ppm)、2は石英系ファイバ(コア屈折率:〜
1.5、モードフィールド半径:4.5μm、被覆:U
V樹脂)、13−1,13−2は光ファイバ保持筐体と
して用いたフェルールを示す(Pr添加In系フッ化物
ファイバ1及び石英系ファイバ2は接着剤10(アクリ
ル系UV接着剤を使用)を用いて、ガラスフェルール1
3−1,13−2に固定した)。フェルール13−1の
接続面14−1には同心円状の接着剤溜用溝21が加工
されている。
【0169】本実施形態例の図28の構成では、接着層
5を光ファイバ1と2の接続面を含まない接続端面14
−1と14−2のみに設けるため、光ファイバ1,2を
固定したフェルール13−1,13−2を光ファイバ1
と2の接続損失が最低となるように調芯後、接続端面1
4−1と14−2を密着させ、その界面に毛細管現象を
用いてフェルール13−1,13−2の側面から紫外線
硬化接着剤5を注入した。接着剤5は同心円状の接着剤
溜用溝21により、その浸透を阻止した。
【0170】図28の接続では、エポキシ系接着層5を
光ファイバ1と2の接続面を含まない接続端面14−1
と14−2のみに設けた。また、シリコーン系接着層7
を光ファイバ1と2の接続面を含んだ接続端面14−1
と14−2に設けるために、まず光ファイバ1と2の接
続面を含む接続端面14−1および14−2にシリコー
ン系接着層7を塗布して光ファイバ1と光ファイバ2と
の接続損失が最低となるように接続端面14−1と14
−2とを密着、調芯後、光ファイバ1と2の接続面を含
まない接続端面14−1と14−2には、毛細管現象を
用いてフェルール13−1,13−2の側面からエポキ
シ系紫外線硬化接着剤5を注入して作製した。エポキシ
系紫外線硬化接着剤5およびシリコーン系紫外線硬化接
着剤7は接着剤溜用溝21により、その注入される領域
が容易に分離した。
【0171】また、光ファイバ1および石英系ファイバ
2は、各々の接続端面12−1,12−2あるいは14
−1,14−2の垂直軸に対してθ1 =4[deg],
θ2=4.1[deg]で保持した。この接続(V溝型
光ファイバ保持筐体8を用いた場合およびフェルール1
3を用いた場合の両方)により、Pr添加In系フッ化
物ファイバ1と石英系ファイバ2間を接続損失0.11
1dB以下で接続できた。ただし、接続損失は、Pr添
加In系フッ化物ファイバ1のErイオンの吸収の無
い、1.2μmで測定した。
【0172】Pr添加In系フッ化物ファイバ1および
石英系ファイバ2側より測定した反射減衰量は、各々6
0dB以上(V溝型光ファイバ保持筐体8を用いた場合
およびフェルール13を用いた場合の両方)であった
(測定には市販の反射減衰量測定器を使用、測定波長
1.2μm、本測定器は反射減衰量60dB以上の測定
は不可能であり、本接続部は、測定器の測定領域以上の
高性能な低反射特性を示す)。
【0173】なお、上記説明では、Pr添加In系フッ
化物ファイバを用いて説明したが、他のZr系フッ化物
ファイバ、テルライド系ファイバ、カルコゲナイド系フ
ァイバ(各々希土類元素Er,Pr,Tm等を添加した
ものも含む)についても角度θ1 を Zr系フッ化物ファイバ 3度以上、 テルライド系ファイバ 8度以上、 カルコゲナイド系ファイバ 8度以上、 にすることにより、上記と同様の良好の接続が実現でき
た。
【0174】さらに、図28および図29に示す接続法
により、Pr添加In系フッ化物ファイバの両端に石英
系ファイバを接続し、図14に示す光ファイバ増幅器を
構成した。17−1,17−2は光ファイバ1への励起
光を発生する励起光源部で、Pr添加In系フッ化物フ
ァイバ1用の励起光源として発振波長1.047μmの
Nd−YLFレーザ(各々の出力は500mW)を用い
た。18−1,18−2は信号光と17−1,17−2
で発生された励起光を合波する合波部、19−1,19
−2は光増幅器の発振を抑えるための光アイソレータで
ある。また、20−1,20−2の接続部としては本実
施形態例の接続部(図28および図29に示す全て実
施)を適用した。光ファイバ1および石英系ファイバと
接続端面14−1,14−2の垂直軸に対する角度はθ
1 =4[deg],θ2 =4.1[deg]とした。
【0175】図28および図29に示す接続部を用いる
ことにより、光ファイバ増幅器の信号利得30dB以上
を実現すると共に、光ファイバ増幅器におけるゴースト
の発生はなかった。また、従来技術(従来例2,3,
4,5)を用いて構成した光ファイバ増幅器の寿命
(1.30μmでの信号利得33dBで動作して測定)
が最大400hrであったのに対して、本実施形態例を
適用した光ファイバ増幅器の寿命は2000hr以上で
あることを確認し、従来技術(従来例2,3,4,5)
で解決できなかった、光学接着剤が劣化し、接続部が破
損するという課題を解決でき、非石英系ファイバを用い
た信頼性の良い光ファイバ増幅器を構成できた。
【0176】上記実施形態例では、フェルール13の材
質としてガラス製のものを用いたが、プラスチック製の
ものを用いても同様な結果を得た。また、本実施形態例
ではフェルール13の接続端面上に同心円状の接着剤溜
用溝21を設けたが、V溝型光ファイバ保持筐体8の接
続端面上に同心円状の接着剤溜用溝を設けても同様の結
果が得られることは当然である。
【0177】以上の実施形態例1〜4では、希土類元素
を添加したファイバとして説明したが、希土類元素の他
に、遷移金属としてCr,Ti,Niを添加しても、本
発明の有効性であった。さらに、実施形態例に示すZr
系フッ化物ファイバ、In系フッ化物ファイバ、カルコ
ゲナイドガラスファイバ、テルライドガラスファイバの
ガラス組成以外の組成についても有効であることは自明
である。また、接着剤溜用溝の形状としてはライン状及
び同心円状の2種類に対して実施形態例を示したが、こ
の溝の目的は「接着層5を光ファイバ1と2の接続面を
含まない接続端面12−1と12−2あるいは14−1
と14−2のみに設ける」あるいは「エポキシ系接着層
5を光ファイバ1と2の接続面を含まない接続端面12
−1と12−2あるいは14−1と14−2のみに設
け、シリコーン系接着層を光ファイバ1と2の接続面を
含んだ接続端面12−1と12−2あるいは14−1と
14−2に設ける」ことを容易に実現するためのもので
あり形状に関してはこの目的を満足するものであれば他
の形状でもよい。また、上記接着層5としてエポキシ系
接着層を用いたが、アクリル系等の他の接着剤でも同様
の結果を得られる。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非石英系ファイバの接続端面と石英系ファイバの接続端
面とを光学接着剤が存在しないように接続するか、もし
くは非石英系ファイバの接続端面と石英系ファイバの接
続端面とをシリコーン系光学接着剤を介して接続するこ
とによって、光学接着剤が劣化することによる接続部の
破損を防ぎ、非石英系光ファイバと石英系ファイバとを
低損失かつ低反射で接続する光ファイバ接続部を提供す
ることが可能となり、さらに該光ファイバ接続部を用い
た信頼性の良い光ファイバ増幅器を構成することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を説明するための模式的側面図である。
【図2】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を説明するための模式的側面図であって、光ファイバ
保持筐体の接続面上に接着剤溜用溝が形成されていない
例を示す。
【図3】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を説明するための模式的側面図であって、光ファイバ
保持筐体の接続面上に接着剤溜用溝が形成されている例
を示す。
【図4】本発明の光ファイバ接続部に適用される光ファ
イバ保持筐体の接着面に形成される接着剤溜用溝の形状
を説明するためのものであって、(a)は光ファイバ保
持筐体の側面図、(b)は(a)の側面図に対応して光
ファイバ保持筐体の接続端面から見た正面図であり、か
つ図3の構成に適用されるライン状の接着剤溜用溝を示
し、さらに(c)は(a)の側面図に対応して光ファイ
バ保持筐体の接続端面から見た正面図であり、かつ光フ
ァイバの軸に対して同心円状に形成された接着剤溜用溝
を示す。
【図5】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を説明するための模式的側面図である。
【図6】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を説明するための模式的側面図である。
【図7】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を説明するための模式的側面図である。
【図8】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示す
側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示す
側面図である。
【図9】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的構
成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示す
側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示す
側面図である。
【図10】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図11】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図12】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図13】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図14】(a)は本発明にもとづく光増幅器の構成を
示す模式図、(b)は(a)の光増幅器の特性を示すグ
ラフである。
【図15】本発明にもとづく光ファイバ接続部を適用し
た場合の信号利得と時間との関係を示すグラフである。
【図16】本発明にもとづく光ファイバ接続部を適用し
た場合の接続部の温度、損失、および時間の関係を示す
グラフである。
【図17】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図18】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図19】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図20】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図21】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図22】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図23】本発明にもとづく光ファイバ接続部を適用し
た場合の接続部の温度、損失、および時間の関係を示す
グラフである。
【図24】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図25】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図26】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図27】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図28】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図29】本発明にもとづく光ファイバ接続部の概略的
構成を示すもので、(a)は光ファイバ接続部全体を示
す側面図、(b)は光ファイバ保持筐体の接続端面を示
す側面図である。
【図30】非石英ファイバと石英ファイバとの従来の接
続方法を説明するための摸式的側面図で、(a)はファ
イバ接続面に光学接着剤が介在していない場合(従来例
1とする)、(b)はファイバ接続面に光学接着剤が介
在する場合(従来例2とする)を示す。
【図31】従来の接続方法による多重反射光の発生を説
明するための模式図である。
【図32】従来の接続方法を説明するための斜視図であ
る。
【図33】従来の接続方法を説明するための側面図であ
る。
【図34】従来の接続方法を説明するための側面図であ
る。
【図35】従来の接続方法を説明するための斜視図であ
る。
【図36】従来の接続方法を説明するための側面図であ
る。
【図37】従来の接続方法を説明するための側面図であ
る。
【符号の説明】
1 非石英系ファイバ 2 石英系ファイバ(実施形態例4では非石英系ファイ
バ1と異なるガラスから成る非石英系ファイバ) 3−1,3−2 各々光ファイバ1あるいは2の端部を
保持する光ファイバ保持筐体 4−1,4−2 光ファイバ保持筐体3−1,3−2の
接続端面 5 接着剤(接着層)あるいは光学接着剤(光学接着
層) 6−1,6−2 接着剤溜用溝 7 シリコーン系接着剤(シリコーン系接着層) 8−1,8−2 V溝型光ファイバ保持筐体 9−1,9−2 V溝基板 10 接着剤 11−1,11−2 光ファイバ固定板 12−1,12−2 V溝型光ファイバ保持筐体8−
1,8−2の接続端面 13−1,13−2 フェルール 14−1,14−2 フェルール12−1,12−2の
接続端面 15−1,15−2 V溝型光ファイバ保持筐体8−
1,8−2の接続端面12−1,12−2上に形成され
た接着剤溜用溝 16−1,16−2 フェルール12−1,12−2の
接続端面14−1,14−2上に形成された接着剤溜用
溝 17−1,17−2 励起光源 18−1,18−8 合波器 19−1,19−2 光アイソレータ 20−1,20−2 本発明の接続部 21 同心円状の接着剤溜用溝 22 誘電体膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤浦 和夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−223406(JP,A) 特開 平9−211250(JP,A) 特開 平8−136764(JP,A) 特開 平8−122561(JP,A) 特開 平5−60941(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/255

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が光増幅用の非石英系フ
    ァイバである第1の光ファイバおよび第2の光ファイバ
    と、前記第1の光ファイバの端部を保持する第1の光フ
    ァイバ保持筐体と、前記第2の光ファイバの端部を保持
    する第2の光ファイバ保持筐体とを備え、 前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとは、互
    いに異なるガラス組成を有し、 前記第1の光ファイバ保持筐体の端面と前記第1の光フ
    ァイバの端面、および、前記第2の光ファイバ保持筐体
    の端面と前記第2の光ファイバの端面は、各々同一平面
    上にあり、かつ、前記第1の光ファイバの光軸と前記第
    2の光ファイバの光軸とが一致するように調芯されて配
    置され、 前記第1の光ファイバ保持筐体と前記第2の光ファイバ
    保持筐体の少なくとも一方の端面の一部領域には、前記
    第1もしくは第2の光ファイバの端部の近傍に位置する
    溝部が設けられており、 前記第1および第2の光ファイバ保持筐体の端面は、前
    記溝部により、前記第1および第2の光ファイバ側の第
    1の領域と、当該第1の領域外の第2の領域とに分離さ
    れ、 前記第1および第2の領域のうち前記第2の領域にのみ
    接着剤からなる接着層が設けられ、 前記第1の光ファイバ保持筐体と前記第2の光ファイバ
    保持筐体とが前記接着層により接着されて、前記第1の
    光ファイバの端面と前記第2の光ファイバの端面とが接
    続されていることを特徴とする光ファイバ接続部。
  2. 【請求項2】 前記接着剤は、エポキシ系もしくはアク
    リル系の接着剤であることを特徴とする請求項1に記載
    の光ファイバ接続部。
  3. 【請求項3】 前記接着剤は、紫外線硬化型の接着剤で
    あることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ接続
    部。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方が光増幅用の非石英系フ
    ァイバである第1の光ファイバおよび第2の光ファイバ
    と、前記第1の光ファイバの端部を保持する第1の光フ
    ァイバ保持筐体と、前記第2の光ファイバの端部を保持
    する第2の光ファイバ保持筐体とを備え、 前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとは、互
    いに異なるガラス組成を有し、 前記第1の光ファイバ保持筐体の端面と前記第1の光フ
    ァイバの端面、および、前記第2の光ファイバ保持筐体
    の端面と前記第2の光ファイバの端面は、各々同一平面
    上にあり、かつ、前記第1の光ファイバの光軸と前記第
    2の光ファイバの光軸とが一致するように調芯されて配
    置され、 前記第1の光ファイバ保持筐体と前記第2の光ファイバ
    保持筐体とは、当該第1および第2の光ファイバ保持筐
    体の端面間に設けられた接着層により接着される一方、 前記第1の光ファイバの端面と前記第2の光ファイバの
    端面とが、シリコーン系接着剤からなる接着層を介して
    接続されていることを特徴とする光ファイバ接続部。
  5. 【請求項5】 前記シリコーン系接着剤は、紫外線硬化
    型の接着剤であることを特徴とする請求項4に記載の光
    ファイバ接続部。
  6. 【請求項6】 少なくとも一方が光増幅用の非石英系フ
    ァイバである第1の光ファイバおよび第2の光ファイバ
    と、前記第1の光ファイバの端部を保持する第1の光フ
    ァイバ保持筐体と、前記第2の光ファイバの端部を保持
    する第2の光ファイバ保持筐体とを備え、 前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとは、互
    いに異なるガラス組成を有し、 前記第1の光ファイバ保持筐体の端面と前記第1の光フ
    ァイバの端面、および、前記第2の光ファイバ保持筐体
    の端面と前記第2の光ファイバの端面は、各々同一平面
    上にあり、かつ、前記第1の光ファイバの光軸と前記第
    2の光ファイバの光軸とが一致するように調芯されて配
    置され、 前記第1および第2の光ファイバ保持筐体の端面の各々
    は、前記第1および第2の光ファイバの端面近傍の第1
    の領域と当該第1の領域外の第2の領域とを有し、 前記第1の領域にはシリコーン系接着剤からなる第1の
    接着層が設けられる一方、前記第2の領域には非シリコ
    ーン系接着剤からなる第2の接着層が設けられ、 前記第1の光ファイバ保持筐体と前記第2の光ファイバ
    保持筐体とが前記第1および第2の接着層により接着さ
    れて、前記第1の光ファイバの端面と前記第2の光ファ
    イバの端面とが接続されていることを特徴とする光ファ
    イバ接続部。
  7. 【請求項7】 前記第1の領域と第2の領域とが、前記
    第1の光ファイバ保持筐体と前記第2の光ファイバ保持
    筐体の少なくとも一方の端面の前記第1もしくは第2の
    光ファイバの端面近傍に位置する領域に設けられた溝部
    により画定されていることを特徴とする請求項6に記載
    の光ファイバ接続部。
  8. 【請求項8】 前記非シリコーン系接着剤は、エポキシ
    系或いはアクリル系接着剤であることを特徴とする請求
    項6または7に記載の光ファイバ接続部。
  9. 【請求項9】 前記シリコーン系接着剤および非シリコ
    ーン系接着剤は、何れも紫外線硬化型の接着剤であるこ
    とを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の光ファ
    イバ接続部。
  10. 【請求項10】 前記第1の光ファイバと前記第2の光
    ファイバの少なくとも一方は、Zr系フッ化物ファイ
    バ、In系フッ化物ファイバ、カルコゲナイド系ガラス
    ファイバおよびテルライトガラスファイバからなる群か
    ら選択された非石英系光ファイバであることを特徴とす
    る請求項1乃至9の何れかに記載の光ファイバ接続部。
  11. 【請求項11】 前記第1の光ファイバのコア屈折率n
    と前記第2の光ファイバのコア屈折率nとは異なる
    値を有し、 前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバの各々
    は、当該第1と第2の光ファイバの接続面の垂線に対し
    て所定の傾斜角度θを有して設けられており、 前記第1の光ファイバの傾斜角度θと前記第2の光フ
    ァイバの傾斜角度θは、次式を満足するように設定さ
    れ、 【数1】 前記選択された非石英系光ファイバの前記傾斜角度θ
    は、Zr系フッ化物ファイバの場合に3度以上、In系
    フッ化物ファイバの場合に4度以上、カルコゲナイド系
    ガラスファイバの場合に8度以上、テルライトガラスフ
    ァイバの場合に8度以上であることを特徴とする請求項
    10に記載の光ファイバ接続部。
  12. 【請求項12】 前記選択された光ファイバには希土類
    元素が添加されていることを特徴とする請求項11に記
    載の光ファイバ接続部。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12の何れかに記載の光
    ファイバ接続部を備えていることを特徴とする光ファイ
    バ増幅器。
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