JPH0949989A - 多心光アイソレータ - Google Patents

多心光アイソレータ

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JPH0949989A
JPH0949989A JP7204662A JP20466295A JPH0949989A JP H0949989 A JPH0949989 A JP H0949989A JP 7204662 A JP7204662 A JP 7204662A JP 20466295 A JP20466295 A JP 20466295A JP H0949989 A JPH0949989 A JP H0949989A
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JP
Japan
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optical
fiber
optical isolator
isolator
connector
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JP7204662A
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Inventor
Takashi Sasaki
隆 佐々木
Shigeru Hirai
茂 平井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立加工性が良く、光増幅器等に使用される
光学系の反射戻り光を阻止することが可能な偏光無依存
型の多心光アイソレータを提供することを目的とする。 【解決手段】 光アイソレータを構成する光学結晶部材
を固定してなる光アイソレータ本体2を磁石8の内部に
移動可能に収納し、該光アイソレータ本体2を通過する
光線を結合させる位置に複数の入出射対を有する光導波
路対を有すると共に、光アイソレータを複数個一括して
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ増幅器
等に使用される光学系の反射戻り光を阻止するための光
アイソレータに関し、特に光の偏光方向にその動作特性
が依存しないタイプの光アイソレータであって、さらに
複数個の光アイソレータを必要とする光通信システムに
使用される多心光アイソレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の光ファイバ通信線に伝
送される信号光を一括して増幅するための目的で、主に
多心光アイソレータは開発されている。
【0003】従来の多心光アイソレータは、複数のアイ
ソレータを一括して作製するので、一括して作製しない
場合と比べて部品点数が少なく済み、1心当りの製造コ
ストを低減できると共に、1心当りのサイズも小さくす
ることが可能となる。
【0004】このような多心光アイソレータのうち、特
に入射光の偏波状態に依らず、一定の動作特性が得られ
る偏光無依存型光アイソレータは現在の光通信システム
において重要な素子となっている。
【0005】この偏光無依存型多心光アイソレータは、
例えば特開平6−273698号に開示されているよう
に、基板上に作製された溝にアイソレータ構成素子を固
定したり、または、光透過性の接着剤で固定し、ファイ
バの間に挿入する構造を有する。また、光学素子表面か
らの反射光を抑制するために、光学素子を入射ファイバ
に対してある角度をもって傾けている。
【0006】また、光ファイバ同士の結合効率を向上さ
せ、またレンズ系のサイズを小型化するために、レンズ
の役割を持つグレーデッドインデックス型光ファイバを
入出射ファイバの先端にそれぞれ結合させている。この
グレーデッドインデックス型光ファイバは所望のレンズ
集光性を与えるために、所定の長さに調整する必要があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多心光アイソレータの構成では、前述のグレーデッドイ
ンデックス型光ファイバが基板上に設けたV溝などに固
定されているために、その長さの調整が困難であると同
時に、その入出射ファイバ端面の研磨加工が構造上難し
く、特性の向上が困難であった。
【0008】光アイソレータの特性は、配列される光学
結晶の光軸方向の角度ずれによって劣化するが、従来の
多心光アイソレータにおいては結晶を配置する位置が固
定されているため、光学結晶の角度ずれに対する微調整
を行うことが構造上難しかった。
【0009】また、光アイソレータ本体に入出射ファイ
バを接続するための光コネクタの内部の結合部分が外部
から視認しえないため、その入出射ファイバの端部に接
続された前述のグレーデッドインデックス型ファイバを
最適長に調整することが困難であった。
【0010】また、光アイソレータはその構造上、光ア
イソレータ本体を出射した光が、入射光と同一直線上に
無いのが一般的であるため、この出射光を出射側ファイ
バと精度よく結合させることが難しい。
【0011】本発明の目的は、組立加工性が良く、光増
幅器等に使用される光学系の反射戻り光を阻止すること
が可能な偏光無依存型の多心光アイソレータを提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、多心光アイソレータであっ
て、光アイソレータを構成する光学結晶部材を固定して
なる光アイソレータ本体を磁石内部に移動可能に収納
し、該光アイソレータ本体を通過する光線を結合させる
位置に複数の入出射対を有する光導波路対を有すると共
に、光アイソレータを複数個一括して構成することを特
徴とする。
【0013】ここで、請求項2記載の発明は、前記光導
波路対が横並びに配列された光ファイバで構成され、該
光ファイバの端部を固定した光コネクタをさらに含み、
該光コネクタは前記光アイソレータ本体を介して前記光
線結合位置に配置されてもよい。
【0014】請求項3記載の発明は、前記光コネクタ
は、並列に配置され、かつ、前記光ファイバの端部を収
納する管体であってもよい。
【0015】請求項4記載の発明は、前記光コネクタ
は、並列に配置され、かつ、前記光ファイバの端部を収
納する溝を有してもよい。
【0016】請求項5記載の発明は、前記光コネクタ
は、前記溝に収納された前記光ファイバの端部を、前記
溝との間に挟み込む部材をさらに含むものでもよい。
【0017】請求項6記載の発明は、前記光コネクタ
は、前記光ファイバの端部に取り付けられたグレーデッ
ドインデックス型光ファイバレンズが収納可能であって
もよい。
【0018】請求項7記載の発明は、前記光コネクタ
は、該光コネクタの内部を視認するに十分な透過性を有
する部分を備えてもよい。
【0019】請求項8記載の発明は、前記光コネクタ
は、端面を少なくとも15°以下に斜めに加工して該端
面における戻り光を遮断した前記光ファイバが収納可能
であってもよい。
【0020】ここで、前記光コネクタは、互いに端部か
ら被覆部分までの接着固定をした前記光ファイバとして
のテープ状のファイバ心線の接続が可能であってもよ
い。
【0021】請求項9記載の発明は、前記磁石は、前記
光アイソレータ本体を回動可能に収納する円筒状部分を
有してもよい。
【0022】請求項10記載の発明は、前記磁石を回動
可能に収納する円筒状部分を有する保護部材をさらに含
むものでもよい。
【0023】請求項11記載の発明は、前記光アイソレ
ータ本体から、横並びに配置された光導波路対への逆方
向の光が出射側の光導波路対に対して上下方向に分離
し、戻り光を結合させない構造を有してもよい。
【0024】具体的には、本発明においては、光導波路
の端部に取り付けられた一対のグレーデッドインデック
ス型光ファイバレンズの長さを調整するために、各々を
V溝で固着し、保護用の板で挟み込む構造を持ち、その
ファイバレンズの外径として250μm以下のものを用
い、光コネクタもしくはガラス管を並列に配列したファ
イバアレイに挿入し、長さを調整できる構造であること
が望ましい。
【0025】光学結晶の光軸方向からの角度ずれに関し
ては、アイソレータ本体の磁石を円筒形とし、また、そ
れを収納する金属保護体の内部で挿入角度を微調整でき
る構造であることが望ましい。
【0026】グレーデッドインデックス型光ファイバレ
ンズの長さを調整するために、特に光コネクタを用いる
際にはその上部に透明ガラス、窓などを開けて、その長
さを調整できる。
【0027】本発明の多心光アイソレータにおいては、
入、出射側の光ファイバ対がそれぞれ独立になっている
ため、グレーデッドインデックス型光ファイバレンズの
長さを制御し、その端面を研磨することが可能なため、
上記レンズ間の結合損失を小さくすることができる。ま
た、その光コネクタの端面を斜めに研磨することによっ
て、入射側光ファイバへの戻り光を遮断することができ
る。
【0028】また、ルチルのように、その最適動作が結
晶の光学軸に対する入射光の角度で決まる複屈折素子に
対し、本発明はアイソレータ本体が例えば円筒磁石の内
部に収納され、さらに外側の金属保護体の内部が円筒状
になっているため、微妙な角度ずれを調整することがで
きる。その結果、複屈折素子の動作を最適化することが
でき、アイソレータの特性も最適化することができる。
【0029】また、グレーデッドインデックス型光ファ
イバレンズを最適長さに調節するために、光コネクタの
上部に、透明ガラス、窓などを開けているので、そのフ
ァイバの長さを最適にすることが容易である。また、ガ
ラス管を用いる際には、その長さを見ながら調節するこ
とができる。
【0030】また、入射光と、出射光との間の光線の軸
ずれに関しても、入、出射光ファイバのコネクタが各々
独立になっており、また、多心光アイソレータにおいて
は全心の軸ずれ方向、量は一定であるので、出射側で全
心共に受光することが容易である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0032】(実施例1)図1の(a)および(b)は
本発明の多心光アイソレータの一実施例を示す上面図お
よび側断面図である。
【0033】図中符号1は多心光アイソレータである。
この多心光アイソレータ1は、後述するアイソレータ構
成結晶からなる光アイソレータ本体2と、この光アイソ
レータ本体2を収納する金属収納体3と、上記光アイソ
レータ本体2に光学的接続される光ファイバの端部を固
定する光コネクタ4とから概略構成されている。
【0034】光アイソレータ本体2は、図2に示すよう
に、挿入されるべきアイソレータ結晶の寸法等の併せて
切削加工して形成した凹溝5aを有するSi基板5と、
この基板5の凹溝5a内に挿入、固着されたルチル結晶
6およびファラデー回転子7と、これら各結晶を内部に
収納する磁石8とから概略構成されている。本実施例で
は、ルチル結晶6として厚さ約500μmおよび120
0μmのものを各2枚ずつ用意し、ファラデー回転子7
として厚さ約490μmのものを2枚用意した。上記各
アイソレータ用結晶の寸法を縦1mm、横2mmとし
た。なお、各結晶表面には対空気のAR(反射防止)コ
ーティングを施している。この光アイソレータ本体2
は、図1の(b)に示すように、磁石8の円筒状の内空
間8a内に回動自在に収納されており、この磁石8は、
金属収納体3の円筒状の収納部3a内に回動自在に収納
されている。
【0035】この金属収納体3には、上記収納部3aに
連通する空間を有し、かつ、一方の光コネクタ4を収納
するための第1コネクタ部3bが設けられている。ま
た、金属収納体3には、上記収納部3aおよび第1コネ
クタ部3bに対向する位置に、他方の光コネクタ4を収
納するための第2コネクタ部3cが設けられている。
【0036】光コネクタ4は、本実施例では8心の光フ
ァイバ9の端部固定用である。この光ファイバ9の先端
部には図3に示すようにGIFレンズコリメータ10が
融着接続されている。本実施例で使用したGIFの比屈
折率差は0.9%、ファイバ長は790μm、ファイバ
の外径は125μmである。またこの際に使用する光フ
ァイバ9のビーム系は8.8μmとしている。このとき
に、レンズ間距離を2.5mmとしたところ、光ファイ
バ間の結合損失は1dB未満であった。
【0037】光コネクタ4は、図3に示したGIFコリ
メータレンズ10を接続した光ファイバ9の端部を固定
するために用いられる。この光コネクタ4は、図4の
(a)および(b)に示すように、V溝11aを切削加
工したSi基板11と、このSi基板11上に配され、
V溝11aとの間に光ファイバ9を挟み込んで固定する
ためのガラス板12とから概略構成されている。本実施
例では、Si基板11の寸法は幅5mm、長さ8mm、
厚さ1mmである。切削したV溝11aの開き角は90
°、溝の深さは外径125μmの光ファイバ9を固定で
きるように150μmとした。このV溝11a上に固定
した光ファイバ9を精度よく整列させるために、このV
溝11a上にガラス板12を配し、光ファイバ9を上部
から押さえ込む構造を採っている。また、GIFファイ
バレンズの長さを精度よく調整するために前述のガラス
板12は透明な材質のものを用いている。
【0038】このような構造の光コネクタ4の端面4a
には、図5に示すように斜め研磨が施され、8°の斜面
となっている。また、この端面4aには、波長1.55
μm用のAR(反射防止)コーティングが施されてい
る。さらに、光ファイバ9を光コネクタ4に固定する際
には、低硬化収縮性の透明な光学接着剤を用いている。
この結果、光コネクタ4の反射減衰量は60dB以上で
あった。
【0039】次に、上記磁石8とファラデー回転子7等
のアイソレータ結晶とは、図6に示すように、磁石8の
内空間8aの内周面と結晶との間に接着剤を用いて固定
されている。その際には、スペーサ外周上に穴を開けて
そこから接着剤を注入する方法を採ることも可能であ
る。磁石8については、電磁軟鉄などの金属材料を介し
てその両側に接着剤で貼り付ける構造を持つこともあ
る。
【0040】本実施例では、アイソレーションとして5
0dB、挿入損失0.8dB(全心とも)を得た。本実
施例では、アイソレータ本体2と、このアイソレータ本
体2に光学的に結合する光導波路9とが分離可能である
ために、組立加工性が良く、このように良好な特性を得
ることができる。
【0041】なお、本実施例では、光アイソレータ本体
2から横並びに配置された光導波路対への逆方向の光が
出射側の光導波路対に対して上下方向に分離する構造で
あるので、戻り光を結合させることがない。
【0042】(実施例2)図7の(a)および(b)は
本発明の多心光アイソレータの他の実施例を示す上面図
および側断面図である。
【0043】本実施例では、ルチル結晶6として厚さ約
900μmのものを2枚、ファラデー回転子7として厚
さ約380μmのものを1枚、厚さ約100μmの2分
の1波長板13を1枚用いた以外は、先の実施例1と同
様にしてアイソレータ結晶を構成した。但し、本実施例
では、実施例1と異なり、アイソレータ結晶を基板上に
固定せずに、図8に示すように各結晶を光学接着剤を用
いて直接、接着固定している。その際には接着剤で貼り
合わせる結晶表面に対しては対接着剤のARコート、空
気にさらされる面に対しては対空気のARコートが施さ
れている。
【0044】8心の光ファイバ9の先端部には、実施例
1と同様に、GIFレンズコリメータ10が融着接続さ
れている。使用するGIFの比屈折率差は1.1%、フ
ァイバ長は715μm、ファイバの外径は125μmで
ある。また、この際に使用するファイバのビーム系は
8.8μmとしている。このときに、レンズ間距離を
2.0mmとして、ファイバ間の結合損失は1dB未満
であった。
【0045】本実施例では、上述のGIFコリメータレ
ンズ10を接続した光ファイバ9の端部を固定するため
に、図9に示すような精度よく水平に配列されたガラス
管列(以下、多心ガラスキャピラリと呼ぶ)14が用い
られている。このガラスキャピラリ14の外径は230
μm、内径は127μmであり、また、その長さはGI
Fコリメータレンズ10と光ファイバ9との融着部分の
保護を目的として2mmとした。また、このガラスキャ
ピラリ14を保護するために、その外周に金属の保護体
15が被せられている。その際にはGIFの長さを精度
よく調整するためにガラスキャピラリ14は透明なもの
を用い、先端の部分のみ出す構造としている。
【0046】本実施例でも、上記のような構成を有する
光コネクタの端面を実施例1と同様に図5に示したよう
に8°に斜め研磨を施している。また、この端面には波
長1.55μm用のARコーティングを施している。ま
た、光ファイバ9を光コネクタ4に固定する際には、低
硬化収縮性の透明な光学接着剤を用いている。この結
果、コネクタの反射減衰量は60dB以上であった。
【0047】磁石8とアイソレータ用結晶2との間は、
図10に示すように磁石8の内空間8aの内周面と結晶
とを接着剤を用いて固定されている。
【0048】本実施例では、アイソレーションとして4
0dB、挿入損失0.8dB(全心とも)を得た。本実
施例でも、アイソレータ本体2と、このアイソレータ本
体2に光学的に結合する光導波路9とが分離可能である
ために、組立加工性が良く、このように良好な特性を得
ることができる。
【0049】(実施例3)8心の光ファイバ9の先端部
には、実施例1と同様に、GIFレンズコリメータ10
が融着接続されている。使用するGIFの比屈折率差は
1.1%、ファイバ長は715μm、ファイバの外径は
125μmである。また、この際に使用するファイバの
ビーム系は8.8μmとしている。このときに、レンズ
間距離を2.0mmとして、ファイバ間の結合損失は1
dB未満であった。
【0050】図11の(a)および(b)は本発明の多
心光アイソレータのさらに他の実施例を示す上面図およ
び側断面図である。
【0051】本実施例では、先の実施例1と同様の構成
のアイソレータ結晶を基板を用いず、図12に示すよう
に、直接、接着固定している点以外は実施例2と同様に
してアイソレータ本体を作製した。また、8心の光ファ
イバ8の先端部には、実施例2と同様に、GIFレンズ
コリメータ10が融着接続されている。使用するGIF
の比屈折率差は0.9%、ファイバ長は790μm、フ
ァイバの外径は125μmである。またこの際に使用す
るファイバのビーム系は8.8μmとしている。このと
きに、レンズ間距離を2.5mmとして、ファイバ間の
結合損失は1dB未満であった。
【0052】上述のGIFコリメータレンズ付きファイ
バ9の端部を固定するために、図4に示したようにSi
基板上にV溝を切削加工した構造を持つ光コネクタを用
いる。この際に使用するSi基板の寸法は幅5mm、長
さ8mm、厚さ1mmである。切削したV溝の開き角は
90°、溝の深さは外径125μmのファイバを固定す
ることができるように150μmとした。このV溝上に
固定したファイバを精度よく整列されるためにこのV溝
上にガラス板を配し、ファイバを上部から押さえ込む構
造を採っている。また、GIFファイバレンズの長さを
精度よく調整するために前述のガラス板は透明な材質の
ものを用いている。
【0053】本実施例でも、上記の構成を有する光コネ
クタ4の端面を実施例1と同様に図5に示したように8
°に斜め研磨を施している。また、この端面には波長
1.55μm用のAR(反射防止)コーティングを施し
ている。また、ファイバをコネクタに固定する際には、
低硬化収縮性の透明な光学接着剤を用いている。この結
果、コネクタの反射減衰量は60dB以上であった。
【0054】磁石とアイソレータ用結晶との間は、実施
例2と同様に磁石の内周と結晶とを接着剤を用いて固定
している。その際には、スペーサ外周上に穴を開けてそ
こから接着剤を注入する方法を採ることも可能である。
磁石については、電磁軟鉄などの金属材料を介してその
両側に接着剤で貼り付ける構造を持つこともある。
【0055】本実施例でも、アイソレーションとして5
0dB、挿入損失0.8dB(全心とも)を得た。本実
施例でも、アイソレータ本体2と、このアイソレータ本
体2に光学的に結合する光導波路9とが分離可能である
ために、組立加工性が良く、このように良好な特性を得
ることができる。
【0056】上記実施例についてはアイソレータの心数
を8心としたが、心数は8心に限らず複数心であればよ
いことは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多心光ア
イソレータは、光導波路を例えばSi−V溝、多心マイ
クロキャピラリ等のコネクタ形状にすることにより、ア
イソレータ本体に対し分離可能な構成としたため、上記
光導波路の端部に取り付けられたグレーデッドインデッ
クス形状ファイバレンズの長さを調節する際の加工精度
を格段に向上させることができる。特に、コネクタを透
明な材質で形成したものでは、その長さ調節の加工作業
を一層、容易に行うことができるという効果を奏する。
【0058】また、本発明の多心光アイソレータは、上
記光導波路の端面の光学研磨、および斜め方向の研磨が
可能なため、上記光導波路と光アイソレータ本体との結
合損失を低減すると共に、コネクタへの反射戻り光を小
さくすることが可能となる。
【0059】さらに、本発明の多心光アイソレータは、
アイソレータ本体も磁石内部に収納され、これを収納す
る金属保護体と分離しているため、アイソレータ本体の
結晶と光導波路との間の微妙な角度ずれに起因するアイ
ソレータの特性の劣化を抑制することができる。
【0060】また、本発明の多心光アイソレータは、入
・出射光導波路がそれぞれ独立構造になっており、また
アイソレータの1心毎の軸ずれ方向も一定であるので、
容易に全心とも入・出射光を結合させることができる。
【0061】さらに、本発明の多心光アイソレータは、
光を逆方向から入射した際はアイソレータ構成結晶の出
射側では光が上下方向に軸ずれするので、隣接する光導
波路対に結合することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明の多心光アイソ
レータの一実施例を示す図であって、(a)は上面図で
あり、(b)は(a)の側断面図である。
【図2】図1の(a)および(b)に示した光アイソレ
ータ本体の結晶の固定方法を模式的に示す斜視図であ
る。
【図3】図1の(a)および(b)に示した光アイソレ
ータ本体に対し着脱自在に固定される光ファイバの先端
部分とこれに取り付けられたレンズの構成を示す平面図
である。
【図4】(a)および(b)は、図1の(a)および
(b)に示した光アイソレータ本体に対し固定される複
数の光ファイバを固定するための断面V字状の溝を有す
る光コネクタを示す図であって、(a)は上面図であ
り、(b)は(a)のb−b’線に沿う断面図である。
【図5】図4に示した光コネクタの傾斜した先端部分を
示す側面図である。
【図6】図1の(a)および(b)に示した光アイソレ
ータ本体の内部を示す断面図である。
【図7】(a)および(b)は、本発明の多心光アイソ
レータの他の実施例を示す図であって、(a)は上面図
であり、(b)は(a)の側断面図である。
【図8】図7の(a)および(b)に示した光アイソレ
ータ本体の結晶の固定方法を模式的に示す斜視図であ
る。
【図9】(a)および(b)は、図7の(a)および
(b)に示した光コネクタの詳細を示す斜視図であり、
(a)は多心ガラスキャピラリ管が複数の光ファイバの
端部を一括して収納した状態を示し、(b)は(a)に
示した多心ガラスキャピラリ管が金属保護体に被覆され
た状態を示すものである。
【図10】図7の(a)および(b)に示した光アイソ
レータ本体の内部を示す断面図である。
【図11】(a)および(b)は、本発明の多心光アイ
ソレータのさらに他の実施例を示す図であって、(a)
は上面図であり、(b)は(a)の側断面図である。
【図12】図11の(a)および(b)に示した光アイ
ソレータ本体の結晶の固定方法を模式的に示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 多心光アイソレータ 2 光アイソレータ本体 3 金属収納体 4 光コネクタ 5 基板 6 ルチル結晶 7 ファラデー回転子 8 磁石 9 光ファイバ 10 GIFコリメータレンズ 11 基板 11a V溝 12 透明ガラス板 13 2分の1波長板 14 多心ガラスキャピラリ 15 金属保護体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光アイソレータを構成する光学結晶部材
    を固定してなる光アイソレータ本体を磁石内部に移動可
    能に収納し、該光アイソレータ本体を通過する光線を結
    合させる位置に複数の入出射対を有する光導波路対を有
    すると共に、光アイソレータを複数個一括して構成する
    ことを特徴とする多心光アイソレータ。
  2. 【請求項2】 前記光導波路対が横並びに配列された光
    ファイバで構成され、該光ファイバの端部を固定した光
    コネクタをさらに含み、該光コネクタは前記光アイソレ
    ータ本体を介して前記光線結合位置に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の多心光アイソレータ。
  3. 【請求項3】 前記光コネクタは、並列に配置され、か
    つ、前記光ファイバの端部を収納する管体であることを
    特徴とする請求項2に記載の多心光アイソレータ。
  4. 【請求項4】 前記光コネクタは、並列に配置され、か
    つ、前記光ファイバの端部を収納する溝を有することを
    特徴とする請求項2に記載の多心光アイソレータ。
  5. 【請求項5】 前記光コネクタは、前記溝に収納された
    前記光ファイバの端部を、前記溝との間に挟み込む部材
    をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の多心光
    アイソレータ。
  6. 【請求項6】 前記光コネクタは、前記光ファイバの端
    部に取り付けられたグレーデッドインデックス型光ファ
    イバレンズが収納可能であることを特徴とする請求項3
    〜5のいずれかの項に記載の多心光アイソレータ。
  7. 【請求項7】 前記光コネクタは、該光コネクタの内部
    を視認するに十分な透過性を有する部分を備えたことを
    特徴とする請求項6に記載の多心光アイソレータ。
  8. 【請求項8】 前記光コネクタは、端面を少なくとも1
    5°以下に斜めに加工して該端面における戻り光を遮断
    した前記光ファイバが収納可能であることを特徴とする
    請求項3〜5のいずれかの項に記載の多心光アイソレー
    タ。
  9. 【請求項9】 前記磁石は、前記光アイソレータ本体を
    回動可能に収納する円筒状部分を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の多心光アイソレータ。
  10. 【請求項10】 前記磁石を回動可能に収納する円筒状
    部分を有する保護部材をさらに含むことを特徴とする請
    求項9に記載の多心光アイソレータ。
  11. 【請求項11】 前記光アイソレータ本体から横並びに
    配置された光導波路対への逆方向の光が出射側の光導波
    路対に対して上下方向に分離し、戻り光を結合させない
    構造を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かの項に記載の多心光アイソレータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005001548A1 (ja) * 2003-06-27 2005-01-06 Osaki Electric Co., Ltd. インライン形光アイソレータ
JP2005283697A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Kyocera Corp 光アイソレータ
CN108036806A (zh) * 2017-12-28 2018-05-15 北京信息科技大学 一种基于多芯光纤的角位移与角速度测量***

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