JP3386864B2 - 核磁気共鳴撮影方法及び装置 - Google Patents

核磁気共鳴撮影方法及び装置

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    • G01R33/4833NMR imaging systems with selection of signals or spectra from particular regions of the volume, e.g. in vivo spectroscopy using spatially selective excitation of the volume of interest, e.g. selecting non-orthogonal or inclined slices
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体中の水素や燐等
からの核磁気共鳴(以下、「NMR」という)信号を測
定し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する核磁
気共鳴撮影(MRI)方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在臨
床で普及しているMRIでは、被検体の主たる構成物質
であるプロトンを利用した形態情報が得られる。現在主
に臨床で用いられているMR画像は頭部や頚部、脊椎、
関節部などの横断面や矢状断面、冠状断面の2次元像で
ある。これらの画像を取得する場合、しばしば積層する
複数の断面を連続して撮影するマルチスライス撮影が行
われる。
【0003】MRI装置による撮影方法は各種あり、一
般に磁場印加シーケンスで記述される。典型的な撮影シ
ーケンスとして、図7にスピンエコー(SE)法のシー
ケンスを、図8にグラディエントエコー(GrE)法の
シーケンスを示す。これらのシーケンスでは、3つの方
向の異なる傾斜磁場Gz、Gy、Gxが用いられ、これ
ら傾斜磁場は、スライス面を決定するスライス傾斜磁場
Gz200、信号の位相にy方向の位置情報を付与する
ための位相エンコード傾斜磁場Gy300及び、リード
アウト傾斜磁場Gx400と呼ばれる。
【0004】図7に示すSE法では、まずスライス傾斜
磁場パルスGz201を印加しながら90度パルス10
1を照射し、続いて位相エンコード傾斜磁場パルスGy
301を印加する。次に180度パルス102を照射し
最後に周波数エンコード(リードアウト)傾斜磁場パル
ス401を図示のように印加しながら信号を読み出す。
信号はエコー信号501として得られる。
【0005】一方、図8に示したGrE法では、図7の
シーケンスと異なり180度高周波磁場パルス102を
印加する代りに傾斜磁場Gxパルス402の形状を変え
信号を得ているが、その他は図7のシーケンスと同様で
ある。このようなシーケンスで256×256の画像デ
ータを得るには基本的には、エコー信号501の読み出
しのデータ点数を256個とし、位相エンコード傾斜磁
場パルスGy301の強度を段階的に変えながら図7の
シーケンスを256回繰り返す。通常1枚の画像を検出
する際には同一のスライス厚さで信号を検出する。これ
は、画像構成に使われるすべてのデータは同一のスライ
ス厚さであることが数学的には理想的なためである。典
型的なスライス厚さは2mm、7mm、5mm、10m
mなどである。
【0006】図9はこのような従来の撮像シーケンスで
得られる信号の模式図で、位相エンコードのすべての領
域703でスライス厚さは一定である。このスライス厚
さは、一般に高周波磁場パルス101と同時に印加され
るスライス傾斜磁場パルスGz201の形状及び高周波
磁場パルス101の形状で決定される。即ち、(1)ス
ライス傾斜磁場Gz201をパルス状に印加し、空間位
置に依存した磁場を一時的に作り出し、被検体の共鳴周
波数を空間的に変え、(2)次にある周波数帯域だけか
らなる高周波磁場パルス、典型的にはsinc関数の形
状の90度パルスを印加することで被検体を構成する原
子核のうち限定された空間(スライス)にある核だけを
選択的に励起している。従って、上記した256回の信
号検出の繰返しにおいてスライス傾斜磁場パルスGz2
01の形状は一定である。
【0007】このように従来の撮影方法では、同一のス
ライス厚さのデータから画像を再構成していたが、現実
の臨床応用では必ずしもこの条件を満たす必要はない。
即ち人体の内部構造の空間周波数成分は均一ではない。
更に対象とする器官、部位により診断上最も重要な空間
周波数が存在する。例えば、血管などの微細構造を描出
するには空間周波数としては0.25から0.5lp/
mm程度の空間周波数成分が重要であり、これ以下の空
間周波数成分は微細構造のエッヂの描出にはあまり重要
ではない。またこのような低空間周波数成分は3次元的
に等方的である場合が多い。
【0008】しかし、従来法ではこのような空間周波数
の重要度に関係なく一定形状のスライス傾斜磁場パルス
を用いているので、器官、部位によっては必要なS/N
が得られない、或いは高空間分解能が得られない場合が
あった。ところで、このような従来の撮影方法において
マルチスライス画像を得るには、基本的には、256回
の信号取得シーケンスをスライス傾斜磁場パルス201
のパルスの大きさを変えて、所望のスライス枚数倍繰り
返すことが必要であった。例えば10スライスならば信
号取得を繰り返す回数は合計256×10=2560回
となる。即ち一連の信号取得をスライス傾斜磁場Gzの
強度を変えて、スライス枚数倍の信号を得るわけであ
る。
【0009】図7に示したSE法では、スピンの縦磁化
の回復を待つために第1の90度パルス101から次の
90度パルス101(図示していない)までの待ち時間
Trを充分取る必要があり、この値は300msから2
s程度と長いため、この待ち時間に異なるスライスの信
号を取得する手法が実用化されている。この場合の計測
時間は、必ずしも上述したように2560倍にはならな
い。
【0010】しかしこの繰返し時間Tr内に計測できる
スライス枚数は、繰返し時間Tr及び画質を左右するパ
ラメータであるエコー時間Teなどに依存し、通常3か
ら10枚程度である。従って、短い繰返し時間Trでの
撮影や20枚程度の多数のスライスを撮影する場合には
いずれにしても計測時間が増加する。一方、図8のGr
E法では、縦磁化の回復を待たずに連続的に信号を取得
する高速GrE法が主流である。この場合は、10スラ
イスのマルチスライス画像を得るには、額面どおり繰り
返す回数は2560回で計測時間も2560倍になる。
【0011】マルチスライス画像は、多くの診断情報を
含むため臨床的に重要であるが、このように繰返し回数
が多く撮影時間がかかるため、その高速化が強く望まれ
ている。更にマルチスライス撮影の将来の重要な応用と
して脳機能計測がある。この測定では人体を刺激する方
法として光や音などを用い、刺激に対する脳の反応をM
RI画像として捕らえる。脳の活性化の時間応答性の程
度は10秒以下なので、この程度の速さで脳の3次元画
像を検出することが望まれている。
【0012】従来、撮影の高速化は1枚の画像を取得す
る時間を短縮するアプローチが取られており、この方法
は、高速GrE法や高速SE法、ハーフスキャン法など
として、実用的に成功しているが、高速化に応じて画質
が変化したり、ある程度の画質の低下が避けられなかっ
た。本発明は、MRI装置による撮影方法において、画
質の向上を図ると共に、マルチスライス撮影など多数枚
の画像を撮影する場合の撮影時間の短縮を図ることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の核磁気共鳴撮影方法は、静磁場中に配置され
た被検体に、少なくとも被検体の構成原子核を励起する
複数の高周波磁場パルスと、高周波磁場パルス印加時に
印加される複数のスライス決定用の傾斜磁場パルスと、
その後に印加される複数の位相エンコード傾斜磁場パル
スと、複数の周波数エンコード傾斜磁場パルスとを使っ
て、核磁気共鳴信号を多数回発生させ、複数の核磁気共
鳴信号を検出して被検体の内部構造を映像化する核磁気
共鳴撮影方法において、スライス決定用傾斜磁場パルス
の形状若しくは高周波磁場のパルスの形状を、位相エン
コード傾斜磁場パルスの形状に連動して変化させるもの
である。高周波磁場パルス(すなわち励起パルス)およ
び傾斜磁場の強度および形状は、通常予め決められたシ
ーケンスに従って制御される。この際、スライス決定用
傾斜磁場パルスの形状若しくは高周波磁場のパルスの形
状を変えることは、励起されるスライスの厚さが変わる
ことを意味する。 従って、本発明の核磁気共鳴撮影方法
は、予め決められたシーケンスに従って、励起パルス、
スライス方向、位相エンコード方向および周波数エンコ
ード方向の各傾斜磁場を印加する核磁気共鳴撮影方法に
おいて、前記シーケンスは前記励起パルスおよびスライ
ス方向の傾斜磁場の印加により所定のスライス厚の領域
について少なくとも一つのエコー信号を取得するステッ
プの繰り返しを含み、前記ステップの繰り返しにおい
て、順次、位相エンコード方向の傾斜磁場の強度および
/または形状を変えるとともに、前記位相エンコード方
向の傾斜磁場の強度および/または形状に応じて前記ス
ライス厚を変更することを特徴とするものである。
【0014】具体的には位相エンコード傾斜磁場パルス
の波高が高いときに、スライス決定用傾斜磁場パルスの
波高を高くするか又は高周波磁場のパルスを構成する周
波数成分の帯域を狭くする。より具体的な態様として
は、高周波磁場パルスとこのパルス印加時に印加される
複数のスライス決定用の傾斜磁場パルスが決定するスラ
イスの厚さが、位相エンコード量が2のn乗に比例した
領域ごとにほぼ異なるものであり、このスライスの厚さ
が、そのスライスについての測定における位相エンコー
ド量が実空間上で対応する幾何学的サイズと略同一であ
るものである。
【0015】又、本発明の核磁気共鳴撮影方法は、スラ
イス決定用傾斜磁場パルスによって決るスライス領域ご
とに複数の核磁気共鳴信号を検出して、これら複数の核
磁気共鳴信号を用いて積層された複数の2次元画像を再
構成し、被検体の内部構造の3次元画像を得るマルチス
ライス撮影を行う。ここでスライス決定用傾斜磁場パル
スの形状もしくは該高周波磁場のパルスの形状は、位相
エンコード傾斜磁場パルスの形状に連動して変化させる
ものである。また、好適には複数の2次元画像を再構成
する際に各々の画像を再構成するために用いる信号の一
部は、互いに隣接するスライスの一部の画像間で共有さ
れるものである。
【0016】また、本発明の核磁気共鳴装置装置は、被
検体の置かれた空間に対し静磁場を発生する静磁場発生
手段と、前記空間にスライス方向、位相エンコード方
向、周波数エンコード方向の各傾斜磁場を印加する傾斜
磁場発生手段と、前記被検体を構成する原子核を励起す
るための高周波磁場を印加する高周波磁場印加手段と、
前記傾斜磁場、高周波磁場を所定のシーケンスに従って
印加させる制御手段とを有する核磁気共鳴撮影装置にお
いて、前記制御手段は、前記位相エンコード方向の傾斜
磁場の強度あるいは形状に応じたスライス厚でシーケン
スを実行することを特徴とするものである。さらに本発
明の核磁気共鳴撮影装置は、被検体の占める空間に静磁
場を発生する磁石と、この空間に傾斜磁場パルスを発生
する傾斜磁場コイルと、この空間に高周波磁場パルスを
発生するとともに被検体が発する核磁気共鳴信号を受信
する高周波プローブと、これらを制御する制御部と、高
周波プローブの出力信号を検出する検出部と、検出され
た信号を信号処理し画像信号に変換する信号処理部と、
画像信号に基づき画像を表示する表示部とを備えた核磁
気共鳴撮影装置において、制御部は、高周波プローブの
発生する高周波磁場パルスの形状及び/又はこの高周波
磁場パルスと同時に駆動される傾斜磁場コイルの発生す
る傾斜磁場パルスの形状を、高周波パルスの印加後に印
加される傾斜磁場パルスの形状に対応して変化させるも
のであり、その一態様において検出部は少なくとも空間
的に積層するn(nは正の整数)枚分の画像の信号を検
出し、前記信号処理部はi(iは正の整数、但し1<i
≦n)枚目の画像を計算する際、一部の位相エンコード
量の信号をi−1枚目の画像と共用するものである。
【0017】
【作用】一般に、スライス内の核のラーモア周波数のば
らつき△fは、スライス厚さをS、スライス決定用傾斜
磁場パルスの強度をGzとするとき、式Iで与えられ
る。 △f=(γ/2π)・Gz・S I 尚、式I中(γ/2π)は磁気回転比で、プロトンでは
42.25(MHz/T)である。この式Iより、スラ
イス厚さSは、高周波磁場パルスの印加と同時に印加さ
れるスライス決定用の傾斜磁場パルスの強度と、高周波
磁場パルスの形状で決定される。従って、MRIでは傾
斜磁場パルスと高周波磁場パルスの形状によりスライス
の厚さは任意に設定できる。
【0018】即ち、例えば低い空間周波数成分に対応す
る位相エンコード(位相エンコード傾斜磁場の波高は低
い)を付加した信号を取得する際には、スライス決定用
傾斜磁場パルスの波高を低くするか又は高周波磁場のパ
ルスを構成する周波数成分の帯域を広くすることによ
り、スライス厚さを厚くする。一方、高空間周波数成分
に対応する位相エンコードを付加した信号(位相エンコ
ード傾斜磁場の波高は高い)を取得する際には、スライ
ス決定用傾斜磁場パルスの波高を高くするか又は高周波
磁場のパルスを構成する周波数成分の帯域を狭くするこ
とにより、スライス厚さを薄くし、空間分解能を高め
る。
【0019】このように位相エンコード傾斜磁場パルス
の形状に対応してスライス厚を変えることにより、小さ
い位相エンコードの信号はスライスが厚くなる分だけ信
号量が増加しS/Nが向上する。また、大きい位相エン
コードの信号は従来に比べスライス方向にも高空間分解
能化がなされるので微細構造の情報がより多く含まれ
る。これらの小さい位相エンコード量の信号と、大きい
位相エンコード量の信号と組み合わせて画像再構成すれ
ば、従来よりも高S/Nもしくは高空間分解能の画像が
得られる。
【0020】また本発明の撮影方法によれば、マルチス
ライス撮影の場合に、各スライス毎に検出する一連の信
号の一部を、複数のスライスの一部の間で共有できる。
具体的には、低い空間周波数成分に対応する位相エンコ
ードを付加した信号を取得する際にはスライスを厚くし
ているので、隣接するスライス間でこれらの空間的な配
置をオーバーラップさせることができる。従って、マル
チスライス撮影では、隣接するスライスでは、大きい位
相エンコードの信号のみ個々のスライス毎に信号を取得
し、小さい位相エンコードの信号はスライス間で共用で
きる。従って全体の信号取得回数が減りマルチスライス
画像を撮影する際の撮影時間が短縮できる。時間短縮で
新たに発生した時間を有効利用して、公知の信号積算な
どを行えば一層の画質改善も可能である。
【0021】本発明の方法は更に必要に応じて、高速G
rE法、高速SE法、エコープレナー法などの従来の高
速化手法と併用可能であり、この場合マルチスライス画
像の、より一層の高速化が実現できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の撮影装置及び方法を図面に示
す実施例に基づき説明する。図2に本発明のMRI装置
の一実施例を示す。このMRI装置は、主として、被検
体1の占める空間2に静磁場を発生する磁石3と、この
空間に傾斜磁場パルスを発生する傾斜磁場コイル4と、
この空間に高周波磁場パルスを発生する高周波(以下、
RFという)プローブ5と、これらを制御する制御部6
と、被検体1が発する核磁気共鳴(MR)信号を受信す
るRFプローブ7と、RFプローブ7の信号を検出する
検出部8と、検出信号を信号処理し画像信号に変換する
信号処理部9と、画像信号に基づき画像を表示する表示
部10と、被検体1に光、音などの刺激を与える刺激部
13とを備えている。
【0023】磁石3は、被検体1の周りに強く均一な静
磁場を発生させるもので、典型的な磁場強度は0.1T
から4.7Tである。磁石には、超伝導磁石や永久磁石
が使われる。RFプローブ5は、制御部6で制御される
高周波電源11の出力により駆動され、周波数が4MH
z〜200MHzの高周波磁場パルスを発生する。傾斜
磁場コイル4は、制御部6で制御される傾斜磁場パルス
発生部12の出力により駆動され、X、Y、Zの3方向
の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを発生する。この傾斜磁場
の加え方により、被検体1に対する断面(スライス面)
を設定することができる。制御部6は、更に後述するよ
うに高周波プローブの発生する高周波磁場パルスの形状
及び/又はこの高周波磁場パルスと同時に駆動される傾
斜磁場コイルの発生する傾斜磁場パルスの形状を、高周
波パルスの印加後に印加される傾斜磁場パルスの形状に
対応して変化させるように制御する。
【0024】検出部8は、被検体のMR信号をRFプロ
ーブ7を使って検出する。マルチスライス撮影の際に
は、空間的に積層する複数n(nは正の整数)枚分の画
像の信号を検出する。信号処理部9は、検出部8が検出
した信号を複素フーリエ変換、画像処理等の計算を行っ
て画像信号に変換する。マルチスライス撮影の場合に
は、信号処理部9は、空間的に積層する複数n(nは正
の整数)枚分の画像のうち、i(iは正の整数、但し1
<i≦n)枚目の画像を計算する際、一部の位相エンコ
ード量の信号をi−1枚目の画像と共用して計算する。
このためこれら共用する画像の信号の後に詳述するよう
なレベル合わせを行なう。表示部10は、このように信
号処理された信号を画像として表示する。
【0025】尚、刺激部13は、刺激に対する脳の反応
を脳機能計測を行うためのもので、人体を刺激するため
の光や音などを発生する。尚、機能画像を得るには、刺
激用電源14で駆動される被検体刺激部13で光等によ
る刺激を行いながら脳断面図を撮影し、この時の画像か
ら刺激を行わない安静時の画像を減算し、この減算画像
をカラー表示などで強調してから、刺激を行わない通常
の画像の上に、重ねあわせて表示する。
【0026】このように構成されるMRI装置は、典型
的にはSE法、GrE法による撮影に適用されるが、更
に以下述べるような本発明の撮影方法(マルチスライス
撮影を含む)に適用される。次に、このようなMRI装
置における本発明の撮影方法の一実施例を図1の撮影シ
ーケンスに従い説明する。
【0027】本実施例は図7のスピンエコー法を改良し
たもので、1枚の画像を得るために256個(−128
から128、但し0を除く)の位相エンコード傾斜磁場
パルスGy300を用いており、スライス決定用傾斜磁
場パルスGz200(以下、単にスライス傾斜磁場パル
スという)として、位相エンコード傾斜磁場パルス30
0のうち絶対値の大きさによって、2種類のパルスの振
幅(波高)の異なるもの202、203を使い分けられ
るようにしている。
【0028】即ち、まず高周波磁場パルス(以下、RF
パルスという)101とスライス傾斜磁場パルスGz2
02を印加して、被検体の所定のスライス面を選択励起
する。この際、この計測で用いられる位相エンコード傾
斜磁場パルスGy302の大きさ(波高)が−64から
64の範囲であるときには、スライス傾斜磁場パルスG
zとして、波高の低いもの202を用いる。次いで、信
号の位相にy方向の位置情報を付与するための位相エン
コード傾斜磁場パルスGy302を印加し、リードアウ
ト傾斜磁場パルスGx401を印加して、エコー信号5
02を得る。以下、位相エンコード傾斜磁場パルスGy
302をステップ状に変化させて、エンコード量の絶対
値が64になるまで、128回このシーケンス601を
繰返し128組の信号502が検出される。
【0029】次に、同様に高周波磁場パルス(以下、R
Fパルスという)101とスライス傾斜磁場パルスGz
203を印加して、被検体の所定のスライス面を選択励
起する。ここでは位相エンコード傾斜磁場パルスGyと
してエンコード量が65から128及び−65から−1
28のもの303が用いられる。これに対応してスライ
ス傾斜磁場パルスGzとしては波高の高いもの203を
用いる。次いで、位相エンコード傾斜磁場パルスGy3
03を印加し、リードアウト傾斜磁場パルスGx401
を印加して、エコー信号503を得る。以下、位相エン
コード傾斜磁場パルスGy303をステップ状に変化さ
せて、エンコード量の絶対値が128になるまで、12
8回このシーケンス602を繰返すことにより信号50
3が128組検出される。この計測では、スライス傾斜
磁場パルスGzとして波高の高いもの203を用いるの
で、スライス厚の薄い領域についてのデータを得ること
ができる。
【0030】これらの2つのシーケンス601、602
の繰返しによって得られる合計256組の信号から1枚
の画像が再構成される。これらシーケンスにより得られ
る信号を模式的に図3に示す。図3は位相エンコード軸
と周波数エンコード軸からなる2次元位相空間を実空間
のスライス方向軸と組み合わせて記述してある。この実
施例においては、周波数エンコード量は各位相エンコー
ド量に対して一定である。位相エンコード量が−64か
ら64の領域701は図1のシーケンス601で信号が
得られる領域で、そのスライス厚さS1は例えば10m
mである。一方、位相エンコード量が−128から−6
5と65から128の領域702は図1のシーケンス6
02で信号が得られる領域で、そのスライス厚さS2は
例えば5mmである。
【0031】信号処理部9はこれら領域701と702
の信号を使って画像の再構成を行う。この場合、領域7
01の信号は領域702の信号よりスライスが2倍厚い
ときのデータなので、領域701の信号を0.5倍し領
域702の信号と信号レベルを合わせてから、公知の複
素フーリエ変換を行う。上記実施例では、スライス厚さ
を変更するために、傾斜磁場パルスGzの波高を変える
場合を説明したが、スライス厚さの変更は高周波磁場パ
ルス101の周波数成分の帯域を変えることにより行な
っても良い。
【0032】この場合高周波磁場パルス101は、位相
エンコード傾斜磁場パルス302もしくは303のパル
スの形状が大きいときに、高周波磁場パルス101を構
成する周波数成分の帯域を狭くし、逆に202もしくは
203のパルスの形状が小さいときに101の帯域を広
くする。更に、傾斜磁場パルス202と高周波パルス1
01を同時に変化させ所望のスライス厚さを実現しても
良い。
【0033】例えば、傾斜磁場Gz強度が1.5mT/m
で、スライス厚さ10mmのデータを取ると仮定する
と、対象となる核種がプロトンである場合、式Iにおい
て磁気回転比(γ/2π)は42.57(MHz/T)であ
るので、△f=42.57×106×1.5×10-3×
10-2=638Hzとなる。従って、RFパルスが含む
周波数成分の帯域を638Hzとすれば、上記スライス
厚さのデータが得られる。同様に傾斜磁場Gz強度が1
0mT/mで、スライス厚さ10mmのデータを取る場合に
は、式Iより△f=4.257kHzとなるので、RF
パルスが含む周波数成分の帯域を4.257kHzとす
ればよい。また、スライス厚を7mmに変更する場合に
は、同じ傾斜磁場Gz強度(10mT/m)で周波数帯域を
2.975kHzに変更するか、周波数帯域を4.25
7kHzに保ち、傾斜磁場Gz強度を14.28mT/mに
増加する。
【0034】このように位相エンコード量の絶対値の小
さいところでは、スライス厚の厚いデータを取得するこ
とにより、この領域でのS/N比を向上できる。また位
相エンコード量の絶対値の大きいところでは、スライス
厚の薄いデータを取得することにより、この領域での空
間分解能を高めることができる。即ち、図9に示したよ
うに従来の撮像シーケンスでは、位相エンコードのすべ
ての領域703でスライス厚さは一定であり、その値は
例えば7mmであるが、本実施例によれば、低周波領域
に対応する小さい位相エンコード量の領域701ではス
ライス厚が従来法の7mmから10mmに厚くなりS/
Nが向上する。また、高周波領域に対応する大きい位相
エンコード量の領域702ではスライスが7mmから5
mmに薄くなり高周波数成分が一層顕著に検出される。
従ってこれらの信号を用いて画像を再構成すると、従来
法に比べ高S/Nで高空間解像度の画像が得られる。
【0035】尚、上記実施例では、周波数エンコード量
が各位相エンコード量に対して一定であるとして説明し
たが、必要に応じて周波数エンコード方向のデータ取得
数を位相エンコード量と関連づけて変化させてもよい。
また、本実施例では本発明を通常のSE法に適用した例
を取り説明したが、本発明はマルチエコーを用いた高速
SE法にも適用できる。
【0036】次に本発明をGrE法に適用した他の実施
例について、図4に示すシーケンスを用いて説明する。
このシーケンスでも図8に示すGrE法のシーケンスと
同様に、RFパルス103とともにスライス傾斜磁場パ
ルスGz200を印加して、所定のスライス面を選択励
起した後、位相エンコード傾斜磁場パルスGy300を
印加して信号の位相にy方向の位置情報を付与し、リー
ドアウト傾斜磁場パルスGx400を印加して、エコー
信号500を発生させるシーケンス601’を、位相エ
ンコード傾斜磁場パルスの強度をステップ状に変えて繰
り返し、複数組の信号列を検出するものであるが、ここ
でもスライス傾斜磁場パルスは2種類の大きさの異なる
スライス傾斜磁場パルス202、203からなり、それ
ぞれ位相エンコード量に応じて使い分けられている。即
ち、位相エンコード傾斜磁場パルスの位相エンコード量
が、例えば−64から64の範囲(シーケンス60
1’)では、選択励起のために波高の低いスライス傾斜
磁場パルス202が用いられ、位相エンコード傾斜磁場
パルスの位相エンコード量が、例えば−128から−6
5及び65から128の範囲(シーケンス602’)で
は、選択励起のために波高の高いスライス傾斜磁場パル
ス203が用いられる。
【0037】このようにGrE法に適用した場合にも、
SE法の場合と同様、位相エンコード量に応じてスライ
ス厚を変更するために、スライス傾斜磁場パルスの波形
を変更する代わりに或いはスライス傾斜磁場パルスの波
形の変更と併わせて、RFパルスの周波数帯域を変える
ことができる。以上説明した実施例からわかるように、
本発明は特定の撮像シーケンスに限定して適用されるも
のではなく、例えば、高周波磁場パルスに小フリップ角
パルスを利用した高速GrE法や、位相分割したエコー
プレナー法など、あらゆるシーケンスに適用できる。
【0038】次に、3次元空間を積層する複数の2次元
画像として検出するマルチスライス撮影に本発明の方法
を適用した実施例を説明する。まず図5に示すように、
例えばスライス方向に20mmの領域1000について
マルチスライス撮影をする場合、位相エンコード量が−
128〜−65及び65〜128の範囲のときに、スラ
イス傾斜磁場パルス或いは高周波磁場パルスの形状を制
御して例えばスライス厚さ5mmとして、4枚の隣接し
たスライス1001から1004をスライス毎に撮影す
る。これにより領域1000を4分割した各領域120
1から1204について、スライスごとに信号を取得す
る。また位相エンコード量が−64から64の範囲のと
きには、スライス傾斜磁場パルス或いは高周波磁場パル
スの形状を制御して例えばスライス厚さ10mmとし
て、領域1000を2分割し、それぞれ2枚のスライス
分の厚さをまとめて信号取得する(領域1101及び1
102)。これら信号取得の順序は4分割した領域スに
ついての信号取得し次いで2分割した領域についての信
号を取得してもよいし、その逆に例えば、領域110
1、1102、1201、1202、1203、120
4の順としてもよい。
【0039】尚、信号取得は、既に述べたような図1或
いは図4に示す本発明によるSE法或いはGrE法等の
シーケンスによって行うことができる。周波数エンコー
ド量は各位相エンコード量に対して一定であっても、周
波数エンコード方向のデータ取得数を位相エンコード量
と関連づけて変化させてもよいが、図5に示す実施例に
おいて、周波数エンコード方向は全領域で一定であるの
で省略してある。
【0040】このように2次元画像を得るための信号
は、異なる位相エンコードが付加された複数の核磁気共
鳴信号の集合として与えられるが、信号処理部9は、こ
れら信号を用いてスライス毎に複数の2次元画像を再構
成する際に、この集合の一部分の信号を一部の画像間で
共有する。即ち、図5の実施例ではスライス1001の
画像は領域1101と領域1201の信号を使って再構
成され、スライス1002の画像は、領域1101と領
域1202の信号を使って再構成される。従って、領域
1101の信号は、スライス1001の2次元画像を再
構成する際にも、またスライス1002の2次元画像を
再構成する際にも使用されることになる。同様に、スラ
イス1003の画像は領域1102と領域1203の信
号で、スライス1004の画像は領域1102と領域1
204の信号で再構成される。
【0041】ここで一部の位相エンコード量の信号を2
つの画像の再構成に共用する際に、共用する画像の信号
のレベル合わせを行なう。レベル合わせは、主としてス
ライス厚さの異なる信号間でのオフセット補正やゲイン
補正を行う。即ち、信号ゲインは厚いスライスでは信号
量が相対的に大きいのでこれを考慮して補正する。ま
た、複素フーリエ変換に先立ち、必要に応じてスライス
厚さの異なる信号間で位相の補正をする。位相補正をす
るには、スライス厚さの異なる信号間で、一部の位相エ
ンコードの信号を異なるスライス厚さで重複して検出し
その位相の違いを使って補正する方法が望ましい。
【0042】このように本実施例では、位相エンコード
量の絶対値が小さい信号領域を厚いスライスでかつ少な
いスライス分検出するようにしているので、短時間にマ
ルチスライス画像を得ることができる。即ち、本実施例
におけるシーケンスの繰返し回数は、位相エンコード量
が−64から64の領域(1100)で128×2=2
56回、位相エンコード量が−128から−65及び6
5から128の領域(1200)で128×4=512
回、合計768回である。これ対し従来法では各スライ
ス毎に256回のシーケンスの繰返しを行うので合計2
56×4=1024回である。従って本実施例における
撮影時間は、従来比768/1024=0.75であ
り、25%短縮されることがわかる。
【0043】図6は本発明によるマルチスライス撮影の
他の実施例を示すもので、ここでは例えばスライス方向
に16mmの厚さの領域を各1mmのスライスにマルチ
スライス撮影するものとし、位相エンコードの領域を、
位相エンコード量の絶対値が8以下の領域1300、9
〜16の領域1400、17〜32の領域1500、3
3〜64の領域1600及び65〜128の領域170
0の5分割している。視野サイズは256mmである。
絵素数は256×256である。
【0044】この方法では、領域1301は、16枚の
スライス分の厚さを一まとめで信号取得する。また領域
1400(1401、1402)は、16枚のスライス
分の厚さを2分割して、領域1500は4分割して、領
域1600は8分割して、領域1700は16分割して
それぞれ信号取得する。信号取得のシーケンスは図5の
実施例で述べたように図1のSE法、図4のGrE法な
どを採用することができる。またシーケンスの順序は例
えば、まず領域1300から始まり、次に領域1400
を1401、1402の順に行い、領域1500を15
01、1502、1503、1504、...と順次領
域1700の1716まで行ってもよい。他の順序でシ
ーケンスを繰り返してもよい。
【0045】この実施例における位相エンコード量の分
割方法を表1にまとめた。
【0046】
【表1】
【0047】表1からわかるように、本実施例では高周
波磁場パルスと該パルス印加時に印加されるスライス決
定用の傾斜磁場パルスが決定するスライスの厚さは、位
相エンコード量の絶対値が、8、16、32、64と、
2のn乗に比例した値を超えるところで変化している。
このようにすると、表からもわかるように各位相エンコ
ード領域1300〜1700の対応する位相エンコード
方向の対応する実空間でのサイズは各領域のスライス厚
さに一致、または比例する。
【0048】また表1には各領域の対応する空間周波数
も示してあり、領域1300では0〜0.3lp/m
m、領域1700では0.25〜0.5lp/mmであ
る。本実施例では図6からわかるように診断に重要な
0.25〜0.5lp/mmに対応する領域1700が
全16スライスについて計測される。その他の領域では
スライス厚さの増加に伴い順次計測回数が減少してい
く。このように本実施例では、位相エンコード毎にスラ
イス厚さが異なる信号を計測し、更に最終画像が強調し
て得るべき周波数特性を念頭に置き、信号取得回数に空
間周波数領域での重み付けを行っている。従って、従来
に比べ短時間で必要な診断情報が豊富な画像が得られ
る。
【0049】尚、本実施例のシーケンスの繰返し数は、
表2に示すように合計で2728回である。
【0050】
【表2】
【0051】通常のマルチスライス撮影では繰返し数は
256×16=4096回なので、本実施例の撮影時間
は従来比、2728/4096=0.66で有り、33
%高速化されたことがわかる。このように本発明による
マルチスライス撮影は、位相エンコード量の絶対値が小
さい信号領域を厚いスライスでかつ少ないスライス分検
出し、位相エンコード量の絶対値が大きい領域を薄いス
ライスでかつ多数スライス分検出し短時間にマルチスラ
イス画像を得ている。
【0052】本発明は、公知のハーフフーリエの撮像シ
ーケンスと組み合わせて用いることができる他、フリッ
プアングルが小さい高速GrEの撮像シーケンスにも適
用でき、マルチスライスの脳機能計測に適用できる。ま
た、マルチエコー型のGrE法にも適用できる。更に、
位相分割をほどこしたエコープレナー法にも適用でき、
高速脳機能イメージングや心臓の高速3次元イメージン
グに適用できる。
【0053】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように本発
明によれば、通常の撮影やマルチスライス撮影において
検出する信号の質に着目し、位相エンコード量に応じ
て、スライス厚を決定するスライス傾斜磁場パルスの形
状及び/又は高周波磁場パルスの形状を変化させるよう
にしたので、低い空間周波数成分に対応する位相エンコ
ードを付加した信号を取得する際には、スライス厚を厚
くすることによりS/N比を向上させるとともに多数枚
の画像を撮影する場合の撮影時間短縮を図ることができ
る。また、高空間周波数成分に対応する位相エンコード
を付加した信号を取得する際には、スライス厚さを薄く
し、空間分解能を高め、画質の向上を図ることができ
る。
【0054】更に本発明によれば、マルチスライス撮影
において2次元画像を再構成する際に、隣接するスライ
スの信号の一部を共用することにより、少ない信号取得
回数で、即ち短い信号取得時間で画像を再構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の核磁気共鳴撮影方法によるシーケンス
の一実施例を示す図。
【図2】本発明の核磁気共鳴撮影装置の一実施例を示す
全体構成図。
【図3】本発明の核磁気共鳴撮影方法の一実施例によっ
て得られる信号の領域を示す模式図。
【図4】本発明の核磁気共鳴撮影方法によるシーケンス
の他の実施例を示す図。
【図5】本発明の核磁気共鳴撮影方法の他の実施例によ
って得られる信号の領域を示す模式図。
【図6】本発明の核磁気共鳴撮影方法の他の実施例によ
って得られる信号の領域を示す模式図。
【図7】従来の核磁気共鳴撮影方法を示す図。
【図8】従来の核磁気共鳴撮影方法を示す図。
【図9】従来の核磁気共鳴撮影方法によって得られる信
号の領域を示す模式図。
【符号の説明】
1・・・・・・被検体 3・・・・・・磁石 4・・・・・・傾斜磁場コイル 5、7・・・・・・高周波プローブ 6・・・・・・制御部 8・・・・・・検出部 9・・・・・・信号処理部 10・・・・・・表示部 100・・・・・・高周波(RF)磁場パルス 200・・・・・・スライス決定用傾斜磁場パルス 300・・・・・・位相エンコード傾斜磁場パルス 400・・・・・・リードアウト傾斜磁場パルス 500・・・・・・エコー信号(核磁気共鳴信号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−35648(JP,A) 特開 平5−123314(JP,A) 米国特許5544653(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体の占める空間に静磁場を発生する磁
    石と、前記空間に傾斜磁場パルスを発生する傾斜磁場コ
    イルと、前記空間に高周波磁場パルスを発生するととも
    に前記被検体が発する核磁気共鳴信号を受信する高周波
    プローブと、これらを制御する制御部と、前記高周波プ
    ローブの出力信号を検出する検出部と、検出された信号
    を信号処理し画像信号に変換する信号処理部と、前記画
    像信号に基づき画像を表示する表示部とを備えた核磁気
    共鳴撮影装置において、前記制御部は、前記高周波プロ
    ーブの発生する高周波磁場パルスの形状及び/又は前記
    パルスと同時に駆動される前記傾斜磁場コイルの発生す
    る傾斜磁場パルスの形状を、前記高周波パルスの印加後
    に印加される傾斜磁場パルスの形状に対応して変化させ
    ることを特徴とする核磁気共鳴撮影装置。
  2. 【請求項2】前記検出部は少なくとも空間的に積層する
    n(nは正の整数)枚分の画像の信号を検出し、前記信
    号処理部はi(iは正の整数、但し1<i≦n)枚目の
    画像を計算する際、一部の位相エンコード量の信号をi
    −1枚目の画像と共用することを特徴とする請求項1記
    載の核磁気共鳴撮影装置。
  3. 【請求項3】被検体の置かれた空間に対し静磁場を発生
    する静磁場発生手段と、前記空間にスライス方向、位相
    エンコード方向、周波数エンコード方向の各傾斜磁場を
    印加する傾斜磁場発生手段と、前記被検体を構成する原
    子核を励起するための高周波磁場を印加する高周波磁場
    印加手段と、前記傾斜磁場、高周波磁場を所定のシーケ
    ンスに従って印加させる制御手段とを有する核磁気共鳴
    撮影装置において、前記制御手段は、前記位相エンコー
    ド方向の傾斜磁場の強度あるいは形状に応じたスライス
    厚でシーケンスを実行することを特徴とする核磁気共鳴
    撮影装置。
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