JP3386164B2 - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP3386164B2
JP3386164B2 JP00906893A JP906893A JP3386164B2 JP 3386164 B2 JP3386164 B2 JP 3386164B2 JP 00906893 A JP00906893 A JP 00906893A JP 906893 A JP906893 A JP 906893A JP 3386164 B2 JP3386164 B2 JP 3386164B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】等角速度的に偏向する光束を被走査面上
に光スポットとして集光し、被走査面を走査する光走査
装置は、従来から光プリンター等に関連して種々のもの
が知られている。偏向光束を被走査面上に光スポットと
して集光するとともに光スポットによる光走査を等速化
する光学系としては「fθレンズ」が一般的であるが、
近来、fθレンズレンズに代えて「リニアリティ補正機
能を持つ結像反射鏡」を利用することが提案されている
(例えば、特開平1−200221号公報)。
【0003】このような結像反射鏡を用いる光走査装置
では、本来直線であるべき光スポットの移動軌跡、即ち
走査線が曲線になり易い。走査線が曲線になることを
「走査線の曲がり」と呼んでいる。
【0004】上記結像反射鏡を用いる光走査装置では、
結像反射鏡へ入射する偏向光束と、結像反射鏡により反
射された偏向光束とが、結像反射鏡に関して同じ側にあ
るため、これらを相互に分離し、反射された偏向光束が
光源側へ戻らずに被走査面側へ導かれるような光学配置
を行う必要があり、光学配置によっては必然的に走査線
の曲がりを生じてしまう場合もある。
【0005】このような、光学配置により発生する走査
線の曲がりは、結像反射鏡の設計条件として、結像反射
鏡の位置を副走査対応方向にずらす「ずらし量」や、結
像反射鏡の「傾け角」を設定することにより、実用上問
題とならない程度に補正することが可能である。しか
し、この補正を設計通りに行うためには、光源から被走
査面に到る光路上に配備される各光学素子の配置の精度
を極めて高くしなければならず、光学素子配置精度の誤
差が累積すると、走査線に極めて大きな曲がりが発生し
てしまう。
【0006】このような走査線の曲がりは、例えば、各
色情報ごとに別個の光走査による書き込みを行う2色プ
リンター等では大きな問題となる。例えば、図6におい
て、走査線Lを理想上の走査線とするとき、2色の各色
情報を書き込むための走査線L,Lが図のように互
いに逆向きに曲がる場合がある。このような場合、光走
査領域の両端部では、書き込まれる各色情報間に、最大
(d+d)のずれが発生し、所謂「色ずれ」が顕著
に現れてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、結像反射鏡を用いる
光走査装置において、光学素子配置誤差に基づく走査線
の曲がりを有効に軽減させ得る新規な光走査装置の提供
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の光走査装置
は、光源装置と、線像結像光学系と、光偏向器と、光ス
ポット結像光学系と、調整機構とを有する。「光源装
置」は、光走査用の光束を放射する。
【0009】光源装置は、半導体レーザーや発光ダイオ
ード等の光源、あるいはこれら光源とカップリングレン
ズとにより構成できる。「線像結像光学系」は、光源装
置からの光束を主走査対応方向に長い線像として結像さ
せる。線像結像光学系としては後述するシリンダーレン
ズの他、シリンダーミラー等、副走査対応方向にのみ正
のパワーを持つ光学系を用いることができ、主走査対応
方向にもパワーを持つものを用いることもできる。「主
走査対応方向」とは、光源から被走査面に到る光路を直
線的に展開した仮想的な光路上において、主走査方向と
平行的に対応する方向を言い、「副走査対応方向」は、
上記仮想的な光路上において副走査方向と平行的に対応
する方向を言う。
【0010】「光偏向器」は、線像結像光学系からの光
束を偏向反射面により反射し、偏向光束として等角速度
的に偏向させる。ここに、偏向光束の偏向が等角速度的
であるとは、偏向反射面の回転軸に直交する面に偏向光
束を射影したときの射影の偏向が等角速度的であること
を意味する。光偏向器により「理想的」に偏向された偏
向光束の主光線により掃引される仮想的な平面を「偏向
走査面」と呼ぶ。「光スポット結像光学系」は、偏向光
束を被走査面へ導き、被走査面上に光スポットとして集
光させる機能を持つ光学系であり、光偏向器から被走査
面に到る光路上に配備される各種光学素子で構成され
る。
【0011】この光スポット結像光学系には「結像反射
鏡」が含まれる。結像反射鏡は「少なくとも主走査対応
方向において、偏向光束を被走査面上に集光させ、且
つ、光走査を等速化する」機能を持ち、副走査対応方向
において凹の形状を持つ。
【0012】光スポット結像光学系は、結像反射鏡のほ
かに、副走査方向の像面湾曲を補正するために被走査面
近傍に配備される長尺シリンダーレンズや長尺トロイダ
ルレンズあるいは、これらと等価な長尺の凹面鏡を含む
ことができ、更に、必要に応じて、結像反射鏡への入射
偏向光束の光路と結像反射鏡による反射偏向光束の光路
を分離するための各種光学素子を含むことができる(請
求項10,12等)。「調整機構」は、前記走査線の曲
がりを補正するための機構である。
【0013】請求項1記載の光走査装置は、調整機構が
「結像反射鏡を、偏向走査面に平行で光軸と直交する軸
の回りに揺動調整を行い、光学配置の誤差により発生す
る走査線の曲がりを、上記誤差に応じて軽減させる補正
を行う」ものであることを特徴とする。「揺動調整」と
は、結像反射鏡の偏向走査面に対する傾き角を、上記軸
の回りの正逆方向の回転角で調整する調整方式である。
【0014】
【0015】請求項記載の光走査装置は、上記調整機
構が、「結像反射鏡を偏向走査面に平行で光軸と直交す
る軸の回りの揺動調整と、上記偏向直交面と直交する方
向への移動調整とを行い、光学配置の誤差により発生す
る走査線の曲がりを、上記誤差に応じて軽減させる補正
を行う」ものであることを特徴とする。
【0016】上記請求項1または2記載の光走査装置に
おいて、結像反射鏡の反射面形状は「非球面形状」とす
ることができ(請求項)、この場合の光源としては半
導体レーザーが好適である(請求項)。
【0017】また、光偏向器の偏向反射面の面倒れを補
正するために、「主走査対応方向に長い線像が光偏向器
の偏向反射面近傍に結像するように線像結像光学系の位
置を設定し、光スポット結像光学系により、副走査対応
方向に関して、偏向反射面位置と被走査面位置とを幾何
光学的に略共役な関係とする」ように構成してもよい
(請求項)。
【0018】光スポット結像光学系は「主走査対応方向
に平行な軸の回りに回転可能な反射鏡を有する」ことが
できる(請求項)。
【0019】結像反射鏡の反射面形状を「非球面」とす
る場合、その形状は「共軸非球面」でもよいし(請求項
)、「主走査対応方向と副走査対応方向において結像
機能の異なるアナモフィックな凹面鏡」を非球面形状と
して採用しても良い(請求項10)。
【0020】上記請求項1または2記載の光走査装置に
おいて、光偏向器の偏向反射面へ光源装置側から入射す
る光束は「主走査対応方向」において、「発散光束」で
も良いし(請求項)、「収束光束」でもよく(請求項
)、略「平行光束」でもよい(請求項15)。
【0021】前述したように、光スポット結像光学系は
「光偏向器により偏向された光束と結像反射鏡により反
射された光束を分離する」ために、光偏向器と結像反射
鏡との間に「光路分離用の光学素子」を有することがで
きる。
【0022】請求項10記載の光走査装置の場合、光路
分離用の光学素子として、「ハーフミラーもしくはガラ
ス板の一部に鏡面を蒸着形成したもの」や(請求項
)、「プリズム」(請求項12)、あるいは、「偏向
走査面に対して傾けて配備される透明な平行平板」を用
いることができる(請求項14)。
【0023】前記請求項記載の光走査装置において
は、光偏向器として、回転多面鏡もしくはピラミダルミ
ラーもしくは回転単面鏡を好適に利用できる(請求項
)。
【0024】
【作用】図1は、この発明を適用できる光走査装置の1
例を示している。図において、光源1としての半導体レ
ーザーからの発散性の光束は集光レンズ2を透過する。
集光レンズ2は透過光束を収束光束としてもよいし発散
性の光束としてもよく、あるいは実質的な平行光束とし
てもよいが、ここでは具体性のため、集光レンズ2を透
過した光束は実質的な平行光束となっているものとす
る。光源1と集光レンズ2とは「光源装置」を構成して
いる。
【0025】光源装置から射出した光束は続いて「線像
結像光学系」としてのシリンダーレンズ3を透過して副
走査対応方向にのみ収束し、回転単面鏡である光偏向器
4の偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い線像として
結像する。
【0026】偏向反射面により反射された光束は結像反
射鏡6に反射され、さらに長尺ミラー5により反射さ
れ、被走査面の主走査ラインLに母線を合致させて配備
された光導電性の感光体7上に光スポットとして集光
し、光偏向器4により等角速度的に偏向されるに従い感
光体7を等速的に光走査する。長尺ミラー5は光路を折
り曲げるためのもので屈折力を持たないが、結像反射鏡
6とともに光スポット結像光学系を構成する。
【0027】結像反射鏡系6の結像作用を主・副走査対
応方向のそれぞれに就いて見ると、以下のようになる。
即ち、主走査対応方向においては、集光レンズ2を透過
した平行光束が結像ミラー系6により感光体7上に光ス
ポットとして集光する。副走査対応方向に就いては前述
のように、シリンダーレンズ3により結像された主走査
対応方向に長い線像を物点とする、結像ミラー系6によ
る像が感光体7上の光スポットである。この例では、線
像は偏向反射面近傍に結像するので、副走査対応方向に
就いては、結像ミラー系6が偏向反射面位置と被走査面
位置とを幾何光学的に略共役な関係としている。即ち結
像反射鏡6はアナモフィックである。
【0028】結像反射鏡6を用いる光走査装置では、結
像反射鏡により偏向光束が入射側に反射されるので、反
射光束の光路を入射光束の光路から分離する必要があ
る。光路分離の方法は種々のものが可能であるが、図2
に代表的な3例を挙げる。
【0029】図2(a)(b)は、結像反射鏡6に入射
する光束が副走査対応方向(図の上下方向)に傾くよう
にした光路分離方式であり、(a)は結像反射鏡6によ
る反射光束が直接に感光体7に入射するようにしたも
の、(b)は反射光束をの光路を長尺ミラー5により折
り曲げて感光体7に導くようにしたもので、図1の光走
査装置で採用されている。また(c)は、長尺のハーフ
ミラー8を用いて光路分離を行う方式を示している。
【0030】ここで、図2の各光束分離方式と前述の
「偏向走査面」との関係を説明すると、図2に示した光
束分離方式において、原理的に、偏向光束が理想的に偏
向される場合とは、図2(c)に示す場合であり、同図
(a),(b)の場合は、偏向される光束の主光線の掃
引する面は平面にはならない。偏向走査面とは、本来図
2(c)の光束分離方式の場合に定義される平面である
が、図2(a),(b)の分離方式の場合にも定義を拡
大し、図2(a),(b)のように、偏向光束が偏向反射面
の回転軸に直交する面から傾いている場合には、所定像
高を与える偏向光束に対応する、入射光束の偏向反射面
への入射位置を通り、偏向反射面の回転軸(理想上の回
転軸)に直交する平面をもって「偏向走査面」と呼ぶの
である。
【0031】図2の(a)や(b)の光路分離方式で
は、偏向光束の結像ミラー系6への入射位置の軌跡が、
主走査対応方向(図2の図面に直交する方向)に平行に
ならず曲線状となる。このため、このような光路分離方
式では「走査線の曲がり」が原理的に発生するが、この
ような曲がりは、結像反射鏡系6の光軸を偏向走査面に
対して傾けたり、あるいは偏向走査面に直交する方向へ
若干平行移動させて位置設定したり、これら「平行移
動」と「傾け」とを組み合わせることにより実用上問題
とならない程度に小さくすることが可能である。
【0032】このような走査線の曲がり補正は、設計条
件として決定できるが、実際に設計通りの補正を行うに
は、光学配置を設計通りに行わねばならず、光学配置に
誤差があれば、たとえ設計上は走査線曲がりを補正でき
ても、現実には無視できない走査線の曲がりが発生す
る。
【0033】この発明においては、光学配置の誤差に伴
う走査線の曲がりを調整機構60による「揺動調整」や
「移動調整」により補正するのである。
【0034】結像反射鏡の反射面形状は、共軸対称な球
面とすることもできるが、請求項4記載の光走査装置に
おけるように、非球面とすると、走査の等速性を良好な
らしめる反射面形状を実現できる。
【0035】また、請求項記載の光走査装置における
ように、線像結像光学系による線像の結像位置を偏向反
射面近傍とし、光スポット結像光学系により副走査対応
方向に関して、偏向反射面位置と被走査面位置とを幾何
光学的に略共役な関係とすると、光スポットの集光位置
は、偏向反射面の面倒れに拘らず副走査方向へ変位しな
い。
【0036】請求項10記載の光走査装置のように、ア
ナモフィックな結像反射鏡を用いると、前述した長尺の
シリンダーレンズやトロイダルレンズ等を用いずに、副
走査方向の像面湾曲の補正や面倒れ補正が可能になる。
【0037】
【実施例】以下、実施例を説明する。
【0038】具体的な実施例を説明するに先立ち、以下
の具体例のいくつかにおいて結像反射鏡の鏡面形状とし
て採用される共軸非球面でない非球面形状を説明する。
【0039】図4に示すように、結像反射鏡6の反射面
の「光軸と反射面との交点」の位置において反射面の曲
率を考え、最大曲率に対応する曲率半径をRs、最小曲
率に対応する曲率半径をRmとする。これら最大および
最小曲率は、反射面の互いに直交する対称面に関連す
る。即ち、上記2つの対称面は反射面光軸を含んで互い
に直交するが、一方の対称面(最大曲率対称面と呼ぶ)
と反射面との交線の曲率半径は、光軸と反射面との交点
において上記Rsであり、他方の対称面(最小曲率対称
面と呼ぶ)と反射面との交線の曲率半径は、光軸と反射
面との交点において上記Rmである。
【0040】最小曲率対称面と反射面との交線(図4に
おいて破線で示す)は、光軸方向の座標をX、上記交点
を原点とし最小曲率対称面内で光軸と直交する方向の座
標をYとするときに、円錐定数をKとして、一般式:X
=Y/[Rm+√{Rm−(1+K)Y}]
(1)で表される曲線である。図4において軸AXM
は、光軸上で上記交点から曲率半径Rmだけ離れた位置
において、最小曲率対称面に直交させた軸である。また
軸AXSは、最小曲率対称面内において、上記交点から
曲率半径Rsだけ離れた位置で光軸に直交させた軸であ
る。
【0041】結像反射鏡6の反射面の形状は、(1)式
で表される曲線(図4の破線)を軸AXSの回りに回転
して得られるアナモフィックな非球面形状(樽型トーリ
ック面)であり、結像反射鏡6は、軸AXSの方向を主
走査対応方向に平行にして用いられる。なお、必要に応
じて、上記(1)式にAY+BY+...なる高次
の補正項を付加した曲線を用いても良い。
【0042】図5は、光源から被走査面に到る光路を、
主走査対応方向が上下方向となるように模式化して描い
たものである。線像結像光学系としてのシリンダーレン
ズ3の、主走査対応方向の曲率半径を光源側レンズ面に
就きR1M、偏向反射面側レンズ面に就きR2M、副走
査対応方向の曲率半径を光源側レンズ面に就きR1S
偏向反射面側レンズ面に就きR2Sとする。また、結像
反射鏡6の反射面の主走査対応方向に関する光軸上曲率
半径をRm、円錐定数をK、副走査対応方向の曲率半径
をRsとし、偏向反射面4’から結像反射鏡系6の反射
面までの距離をd、上記反射面から被走査面7’に到
る距離をdとする。またシリンダーレンズ3の肉厚を
、屈折率をnとし、シリンダーレンズ3と偏向反射
面4’との面間隔をdとする。
【0043】以下の各具体例において、Sは結像ミラ
ー系6による主走査対応方向の結像における物点の位置
(反射面からの距離)を表し、この物点が反射面の手前
側(光路上で光源側)にある場合を負とする。また光偏
向器4による偏向角をθ(単位:度)で表す。主走査対
応方向に関する結像反射鏡6の焦点距離:fは100
として規格化する。
【0044】最初に挙げる実施例では、光走査装置は図
7(b)に示す如き構成となっている。結像反射鏡6に
より反射された偏向光束は、長手方向を主走査方向に平
行にして被走査面近傍に配備された長尺シリンダーレン
ズ10を介して、被走査面上に光スポットとして集光す
る。長尺シリンダーレンズ10は偏向反射面の面倒れを
補正する機能を持つ。
【0045】光偏向器4から被走査面に到る光路を図2
に倣って示したのが図7(a)である。図示のように、
光路分離方式としては図2(a)の方式が採用されてい
る。この実施例では光源装置から放射される光束が発散
性であり、偏向反射面に入射する光束は主走査対応方向
において発散性である。なお、この実施例において、結
像反射鏡6の鏡面形状は共軸非球面であり、光軸上の曲
率半径:R(=Rs=Rm)と、円錐定数:Kとにより
形状が特定される。また長尺シリンダーレンズ10の入
射側のレンズ面の曲率半径を主走査対応方向(長手方
向)に就きR3m、副走査対応方向に就いてR3s
し、射出側のレンズ面の曲率半径を主走査対応方向(長
手方向)に就きR4m、副走査対応方向に就いて
4s、レンズ肉厚をd’、材料の屈折率をn’、射
出側レンズ面と被走査面との距離をd’とする。
【0046】具体例1 R1M=∞ R1S=50.119 d=9.351 n=1.51118 R2M=∞ R2S=∞ d=123.894 d=54.981 R=−200 d=−354.010 K=−3.0 R3m=∞ R3s=−26.181 d’=−5.610 n’=1.51118 R4m=∞ R4s=∞ d’=−52.363 S=−135.476 θ=±48.6 光偏向器4の偏向反射面に対する入射光束は、図7
(a)に示すように、偏向走査面HSに対して、角:ω
(単位:度,時計回りを正とする)だけ傾いているた
め、原理的に発生する走査線曲がりを補正するため、結
像反射鏡6および長尺シリンダーレンズ10を、偏向走
査面HSに直交する方向へ、それぞれ偏向走査面HSか
らの距離がZ3,Z4となるようにずらすように設計さ
れている。距離:Z,Zは、図7(a)において、
偏向走査面HSから上方へ向かう側が正である。
【0047】ω,Z3,Z4の設計値は以下の通りであ
る。
【0048】 ω=4.0 Z3=−0.860 Z4=14.587 この具体例1を「理想的に実施した場合」の像面湾曲
(実線は副走査方向、破線は主走査方向)、走査特性、
走査線の曲がりを図8に示す。走査特性は、偏向角:θ
に対する理想像高をHi(θ)、実際の像高をHr(θ)とす
るとき、[{Hr(θ)/Hi(θ)}-1]×100(%)で定義され、
fθレンズに関して定義されるfθ特性に相当する。走
査線の曲がりは44μm程度存在するが、この程度なら
実用上の問題は生じない。
【0049】上記具体例1を実施する際に、光学配置の
誤差によりシリンダーレンズ3の位置が副走査対応方向
に+1.1mmだけずれると、走査線は図9(a)に示
すように大きく曲がり、最大偏向角:±48.6におい
て、128μmの曲がり量が発生する。
【0050】このとき、結像反射鏡6を、光軸と鏡面の
交点を通り図7(a)の図面に直交する軸の回りに、図
7(a)において反時計方向へ0.2度回転させるよう
に揺動調整を行うと、走査線の曲がりは図9(b)に示
すように良好に補正され、最大曲がり量:69μmとな
る。
【0051】光学配置に誤差があると、上述のように走
査線の曲がりが発生するのみならず、走査線自体の位置
が被走査面上で副走査方向へずれる。図3はこの状態を
模式的に示している。図中、符号Lで示すのは「設計
上の走査線」であり、各光学素子を設計通りの精度で組
み付けたときに実現される理想上の走査線である。光学
配置に誤差があると、走査線は図に符号Lで示すよう
に湾曲するのみでなく、理想上の走査線Lの位置から
副走査方向へ距離:dhだけずれてしまう。
【0052】このとき、走査線の曲がりの補正方法によ
っては、走査線は図に符号Lで示すように曲がり量が
軽減されて直線に近づくのみならず、走査線の位置も理
想上の走査線Lに近づき、両者の隔たりはdh’に
縮小される。
【0053】上記具体例1の場合、光学配置に誤差が生
じた状態(図9(a)の場合)における上記ずれ量:d
=0.38μmであった。結像反射鏡6の揺動調整
後(図9(b)の場合)のずれ量:dh’=38μm
で調整前と変化がなかった。
【0054】具体例2は、具体例1と同様の光学配置
で、光源装置から射出する光束が収束光束である場合の
例を挙げる。設計上の数値は以下の通りである。尚、各
記号の意味は、具体例1におけるものと同じである。
【0055】具体例2 R1M=∞ R1S=14.766 d=2.755 n=1.51118 R2M=∞ R2S=∞ d=21.477 d=57.776 R=−200 d=−16.529 K= 4.0 R3m=∞ R3s=−6.667 d’=−1.653 n’=1.51118 R4m=∞ R4s=∞ d’=−10.705 S= 38.517 θ=±49.6 ω=−6.0 Z3=−24.419 Z4=−10.094 具体例2を「理想的に実施した場合」の像面湾曲、走査
特性、走査線の曲がりを図10に示す。走査線の曲がり
は実用上の問題を生じない程度(最大88μm程度)に
小さい。
【0056】具体例2を実施する際に、光学配置の誤差
により、シリンダーレンズ3の位置が副走査対応方向に
−0.5mmだけずれると、走査線は図11(a)に示
すように大きく曲がり、最大偏向角:±49.6におい
て、122μmの曲がり量が発生する。また理想の走査
線位置からのずれ量:dh=−0.058mmであ
る。
【0057】結像反射鏡6を、偏向走査面に直交する方
向へ+4.1mm移動させて移動調整を行うと走査線の
曲がりは図11(b)に示すように、最大42μmまで
良好に補正された。このときdh’=+0.492m
mと、やや大きいが、単一の光走査装置により光走査を
行う場合には問題とならない。
【0058】具体例3は、上記具体例1,2と同じく共
軸非球面を鏡面形状とする結像反射鏡を用いる場合の例
である。この例の光走査装置の光学配置は図12に示す
如きものである。この例では、図2(c)に示す如き光
路分離方式を採用している。図中符号8aはビームスプ
リッターである。この光路分離方式では、原理的な走査
線曲がりは発生しない。
【0059】この例では光源装置から放射される光束は
実質的な平行光束であり結像反射鏡6により反射された
偏向光束は、面倒れ補正用の長尺トーリックレンズ11
を介して被走査面に集光する。シリンダーレンズ3は光
源装置からの光束を副走査対応方向にのみ収束させて、
偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い線像として結像
させる。
【0060】結像反射鏡6と長尺トーリックレンズ11
とは副走査対応方向に関して偏向反射面位置と被走査面
位置とを器か光学的な共役関係とし、主走査対応方向に
関しては、結像反射鏡6が偏向光束を被走査面上に集光
する。
【0061】長尺トーリックレンズのレンズ面形状は、
入射側(結像反射鏡6の側)の面が、図4に即して説明
した「樽型トーリック面」であり、射出側(被走査面の
側)が通常のトーリック面である。上記具体例1,2の
場合にならい、長尺トーリックレンズ11のレンズ面の
曲率半径を、入射側レンズ面に対しては主走査対応方向
(長手方向)に就きR3m、副走査対応方向に就いてR
3sとし、射出側のレンズ面に対しては主走査対応方向
に就きR4m、副走査対応方向に就いてR4s、レンズ
肉厚をd’、材料の屈折率をn’、射出側レンズ面と
被走査面との距離をd’とする。
【0062】具体例3 R1M=∞ R1S=21.277 d=2.128 n=1.51118 R2M=∞ R2S=∞ d=40.213 d=69.504 R=−200 d=−78.014 K=−0.3 R3m=496.454 R3s=18.085 d’=−2.128 n’=1.57210 R4m=496.454 R4s=6.950 d’=−19.858 S= ∞(平行光束) θ=±45.0 ω=−6.0 Z3=−24.419 Z4=−10.094 具体例3を「理想的に実施した場合」の像面湾曲、走査
特性を図13に示す。上述のごとく走査線の曲がりは発
生しない。
【0063】具体例3を実施する際に、光学配置の誤差
により、シリンダーレンズ3の位置が副走査対応方向へ
+0.3mmだけずれると、走査線は図14(a)に示
すように曲がり、最大で40μmの曲がり量が発生す
る。また理想の走査線位置からのずれ量:dh=−
0.046mmである。
【0064】結像反射鏡6を、偏向走査面に直交する方
向へ+0.51mm移動させ、同じく長尺トーリックレ
ンズ11を、偏向走査面(ビームスプリッター8aによ
り折り曲げられている。このような場合も偏向走査面と
称する)に直交する方向へ、同じく+0.51mmだけ
変位させて移動調整を行うと、走査線の曲がりは図1
(b)に示すように、最大24μmまで良好に補正され
た。このときdh’=+0.567mmとなった。
【0065】結像反射鏡6を、偏向走査面に直交する方
向へ+0.3mm移動させ、長尺トーリックレンズ11
を、偏向走査面に直交する方向へ、同じく+1.01m
mだけ結像反射鏡6と独立に変位させて移動調整を行う
と、走査線の曲がりは図14(c)に示すように1.8
μmまで極めて良好に補正された。このときdh’=
+1.053mmとなった。
【0066】以下に挙げる具体例4〜7では、結像反射
鏡の鏡面形状として、図4に即して説明した樽型トーリ
ック面を鏡面形状として有する結像反射鏡を用いてい
る。具体例4〜6とも、シリンダーレンズ3による線像
は偏向反射面近傍に結像する。
【0067】具体例4の光走査装置の光学配置は、図1
2の配置から長尺トーリックレンズを除いた構成となっ
ている。光源装置から射出する光束は収束光束であり、
シリンダーレンズ3による線像は偏向反射面近傍に結像
する。結像反射鏡6はアナモフィックな樽型トーリック
面により、副走査対応方向に関して、偏向反射面位置と
被走査面位置とを幾何光学的な共役関係とする。
【0068】具体例3の場合と同様、ビームスプリッタ
ー8aを用いて光路分離を行うから、設計通りの光学配
置では走査線の曲がりは発生しない。
【0069】具体例4 R1M=∞ R1S=19.468 d=3.632 n=1.51118 R2M=∞ R2S=∞ d=32.228 d=60.385 Rm=−200.0 Rs=−66.830 d=−74.077 K=−0.4 S= 285.769 θ=±50.0 具体例4を「理想的に実施した場合」の像面湾曲、走査
特性を図15に示す。上述のごとく走査線の曲がりは発
生しない。
【0070】具体例4を実施する際に、光学配置の誤差
により、シリンダーレンズ3の位置が副走査対応方向へ
+0.4mmだけずれると、走査線は図16(a)に示
すように大きく曲がり、最大で91μmの曲がり量が発
生する。また理想の走査線位置からのずれ量:dh
−0.436mmと大きい。
【0071】結像反射鏡6を、偏向走査面に直交する方
向へ+0.27mm移動させて移動調整を行うと、走査
線の曲がりは図16(b)に示すように、3.5μmま
で極めて良好に補正された。このときdh’=+0.
162mmと改善された。
【0072】具体例5は、図17に示すように、光路分
離手段として半ミラー5Aを用いた例であり、光源装置
からの光束は平行光束である。光路分離手段である半ミ
ラー5Aは図面に直交する方向に長い長方形形状の平行
平板(屈折率:n’)であり、光偏向器4側の面の長手
方向に沿う一方の側にミラー層5Mを形成されている。
半ミラー5Mは走査偏向面に対して角α度傾けて配備さ
れ、結像反射鏡6の光軸は偏向走査面に平行で、偏向走
査面からΔだけずれている。偏向光束は、半ミラー5A
を透過し、結像反射鏡6により反射され、半ミラー5A
を逆向きに透過してミラー層5Mにより反射され図のよ
うに被走査面へ入射する。光走査装置全体の光学配置は
図1に示したものに類似したものになる。
【0073】光学距離:d,d’,d’,d
を図のようにとると、具体例5の諸元は、以下のように
なる。
【0074】具体例5 R1M=∞ R1S=15.614 d=4.024 n=1.51118 R2M=∞ R2S=∞ d=27.879 d=24.950 d’=3.622 n’=1.51118 Rm=−200.0 Rs=−74.849 d’=32.193 K=−0.93 d’=65.874 S= ∞ θ=±50.0 Δ=+0.306 α=45.0 具体例5を「理想的に実施した場合」の像面湾曲、走査
特性、走査線の曲がりを図18に示す。走査線の曲がり
は最大で26μmである。
【0075】具体例5を実施する際に、光学配置の誤差
により、シリンダーレンズ3の位置が副走査対応方向へ
+0.5mmだけずれると、走査線は図19(a)に示
すように曲がり、最大で77μmの曲がり量が発生す
る。また理想の走査線位置からのずれ量:dh=−
0.791mmと大きい。
【0076】結像反射鏡6を、偏向走査面に直交する方
向へ+0.16mm移動させて移動調整を行うと、走査
線の曲がりは図19(b)に示すように、40μmまで
補正された。このときdh’=+0.369mmと改
善された。
【0077】変形例として、図20に示すように、半ミ
ラー5Bのミラー層5mを結像反射鏡6側に形成したも
のや、半ミラーに換えてハーフミラーを用いるものを考
えることができる。
【0078】次に挙げる具体例6は、図21に示すよう
に、光路分離手段としてプリズム5C(屈折率:n’)
を用いた例である。光走査装置全体の光学配置は図25
に示す如くである。光源装置から放射される光束は発散
性である。図21において、角:α(度)は、プリズム
5Cの入射側面の偏向反射面に直交する方向からの傾き
角を表し、時計方向を+とする。角:β(度)は、結像
反射鏡6の光軸の偏向反射面に対する傾き角で時計回り
を正とする。
【0079】光学距離:d,d’,d’,d
を図のようにとると、具体例6の諸元は以下のようにな
る。
【0080】具体例6 R1M=∞ R1S=12.605 d=4.669 n=1.51118 R2M=∞ R2S=∞ d=42.107 d=18.775 d’=7.470 n’=1.51118 Rm=−200.0 Rs=−104.575 d’=35.481 K=−1.75 d’=−167.638 S= −296.247 θ=±45.0 α=+10 β=−3.0 具体例6を「理想的に実施した場合」の像面湾曲、走査
特性、走査線の曲がりを図23に示す。走査線の曲がり
は最大で63μmである。
【0081】具体例6を実施する際に、光学配置の誤差
により、シリンダーレンズ3の位置が副走査対応方向へ
+0.3mmだけずれると、走査線は図24(a)に示
すように大きく曲がり、最大で147μmの曲がり量が
発生する。また理想の走査線位置からのずれ量:dh
=−0.836mmと大きい。
【0082】結像反射鏡6を、偏向走査面に直交する方
向へ+0.34mm移動させて移動調整を行うと、走査
線の曲がりは図24(b)に示すように、70μmまで
補正された。このときdh’=+0.275mmと改
善された。
【0083】変形例として、図22に示すように、プリ
ズム5Cの上下方向を逆転して用いても良い。
【0084】最後に挙げる具体例7は、図26に示すよ
うに、光路分離手段として平行平板9(屈折率:n’)
を用いた例である。光走査装置全体の光学配置は図29
に示す如くであり、光源装置から射出する光束は発散光
束である。図26において、角:ψ(度)は、平行平板
9の偏向走査面に対する傾き角で時計回りを正とする。
またΔは、結像反射鏡6の光軸(偏向走査面と平行であ
る)の偏向走査面からの距離(mm)を表す。
【0085】図26の如くに光学距離:d ,d
’,d’をとり、平行平板9の厚さを ’’と
すると、d ’’=d ’・sinψである。具体的な
諸元は以下の如くになる。
【0086】具体例7 R1M=∞ R1S=11.455 d=4.575 n=1.51118 R2M=∞ R2S=∞ d=41.171 d=18.397 d’=13.724 n’=1.51118 Rm=−200.0 Rs=−99.543 d’=28.362 K=−1.89 d’=−121.017 S=−267.465 θ=±45.0 ψ=56.506 Δ=0.549 具体例7を「理想的に実施した場合」の像面湾曲、走査
特性、走査線の曲がりを図27に示す。走査線の曲がり
は最大で60μmである。
【0087】具体例7を実施する際に、光学配置の誤差
により、シリンダーレンズ3の位置が副走査対応方向へ
+0.3mmだけずれると、走査線は図28(a)に示
すように大きく曲がり、最大で144μmの曲がり量が
発生する。また理想の走査線位置からのずれ量:dh
=−0.774mmと大きい。
【0088】結像反射鏡6を、偏向走査面に直交する方
向へ+0.36mm移動させて移動調整を行うと、走査
線の曲がりは図28(b)に示すように、69μmまで
補正された。このときdh’=+0.375mmと改
善された。
【0089】各具体例とも、曲がりを補正された後の走
査線と、理想上の走査線との間の距離dh’は補正前
と比べ、「同じ」か改善されている。このような距離d
’の存在は、単一の光走査装置で書き込みを行う場
合には問題とはならないが、2以上の光走査装置で書き
込みを行う2色プリンター等の場合には、走査ラインの
位置ずれが、顕著な色ずれを引き起こす場合もある。
【0090】このような場合には、例えば、図2(b)
に符号5で示す光路折り曲げミラーを長手方向に平行な
軸の回りに揺動可能とし、反射面を傾け調整することに
より上記距離を0に補正すれば良い。
【0091】また上には、結像反射鏡を回転調整する場
合と移動調整する場合とを説明したが、回転調整と移動
調整とを行うことにより、より精細な補正が可能であ
る。
【0092】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な
光走査装置を提供できる。この発明の光走査装は上記の
如き構成となっているから、光走査装置を構成する各光
学素子の製造後差や組み付け誤差により発生する走査線
の曲がりを、実用上問題とならない程度まで、容易且つ
確実に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の適用可能な光走査装置の光学配置の
1例を示す図である。
【図2】結像反射鏡へ向かう偏向光束と結像反射鏡によ
る反射光束の光路分離の3方式を説明するための図であ
る。
【図3】光学配置の誤差に伴う走査線の曲がりと、理想
の走査線とのずれを説明するための図である。
【図4】結像反射鏡の鏡面形状として採用可能な樽型ト
ーリック面を説明するための図である。
【図5】光走査装置の光学配置を説明するための図であ
る。
【図6】走査線の曲がりに伴う問題点を説明するための
図である。
【図7】具体例1の光学配置を説明するための図であ
る。
【図8】具体例1の光走査装置を設計通りに実施したと
きの、像面湾曲と走査特性と走査線の曲がりを示す図で
ある。
【図9】具体例1の光走査装置に光学配置の誤差がある
場合の走査線の曲がりの図(a)と、走査線の曲がりを
補正した図(b)である。
【図10】具体例2の光走査装置を設計通りに実施した
ときの、像面湾曲と走査特性と走査線の曲がりを示す図
である。
【図11】具体例2の光走査装置に光学配置の誤差があ
る場合の走査線の曲がりの図(a)と、走査線の曲がり
を補正した図(b)である。
【図12】具体例3の光走査装置を説明するための図で
ある。
【図13】具体例3を設計通りに実施したときの像面湾
曲と走査特性を示す図である。
【図14】具体例3の光走査装置に光学配置の誤差があ
る場合の、走査線の曲がりの図(a)と、走査線の曲が
りを補正した図(b),(c)である。
【図15】具体例4を設計通りに実施したときの像面湾
曲と走査特性を示す図である。
【図16】具体例4の光走査装置に光学配置の誤差があ
るときの走査線の曲がりの図(a)と走査線の曲がりを
補正した図(b)である。
【図17】具体例5の光学配置を説明するための図であ
る。
【図18】具体例5を設計通りに実施したときの像面湾
曲と走査特性を示す図である。
【図19】具体例5の光走査装置に光学配置の誤差があ
るときの走査線の曲がりの図(a)と走査線の曲がりを
補正した図(b)である。
【図20】具体例5の変形例を示す図である。
【図21】具体例6の光学配置を説明するための図であ
る。
【図22】具体例6の変形例を示す図である。
【図23】具体例6を設計通りに実施したときの像面湾
曲と走査特性を示す図である。
【図24】具体例6の光走査装置に光学配置の誤差があ
るときの走査線の曲がりの図(a)と走査線の曲がりを
補正した図(b)である。
【図25】具体例6の光走査装置全体の光学配置を示す
図である。
【図26】具体例7の光学配置を説明するための図であ
る。
【図27】具体例7を設計通りに実施したときの像面湾
曲と走査特性を示す図である。
【図28】具体例7の光走査装置に光学配置の誤差があ
るときの走査線の曲がりの図(a)と走査線の曲がりを
補正した図(b)である。
【図29】具体例7の光走査装置全体の光学配置を示す
図である。
【符号の説明】
1 光源(半導体レーザー) 2 カップリングレンズ 3 線像結像光学素子 4 光偏向器 5 長尺ミラー 6 結像反射鏡 7 感光体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−348310(JP,A) 特開 平3−168715(JP,A) 特開 昭54−49152(JP,A) 特開 昭64−38716(JP,A) 特開 平4−362610(JP,A)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光走査用の光束を放射する光源装置と、 光源装置からの光束を主走査対応方向に長い線像として
    結像させる線像結像光学系と、 この線像結像光学系からの光束を偏向反射面により反射
    し、偏向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器
    と、 偏向光束を被走査面上へ導き、被走査面上に光スポット
    として集光させる光スポット結像光学系と、 この光スポット結像光学系の態位調整を行う調整機構と
    を有し、 上記光スポット結像光学系が、少なくとも主走査対応方
    向において偏向光束を被走査面上に集光させ、且つ、光
    走査を等速化させる機能を持ち、副走査対応方向におい
    て凹の形状を持つ結像反射鏡を有し、 上記調整機構は、上記結像反射鏡を偏向走査面に平行で
    光軸と直交する軸の回りに揺動調整を行い、光学配置の
    誤差により発生する走査線の曲がりを、上記誤差に応じ
    て軽減させる補正を行うものであることを特徴とする光
    走査装置。
  2. 【請求項2】光走査用の光束を放射する光源装置と、 光源装置からの光束を主走査対応方向に長い線像として
    結像させる線像結像光学系と、 この線像結像光学系からの光束を偏向反射面により反射
    し、偏向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器
    と、 偏向光束を被走査面上へ導き、被走査面上に光スポット
    として集光させる光スポット結像光学系と、 この光スポット結像光学系の態位調整を行う調整機構と
    を有し、 上記光スポット結像光学系が、少なくとも主走査対応方
    向において偏向光束を被走査面上に集光させ、且つ、光
    走査を等速化させる機能を持ち、副走査対応方向におい
    て凹の形状を持つ結像反射鏡を有し、 上記調整機構は、上記結像反射鏡を偏向走査面に平行で
    光軸と直交する軸の回りの揺動調整と、上記偏向走査面
    に直交する方向への移動調整とを行い、光学配置の誤差
    により発生する走査線の曲がりを、上記誤差に応じて軽
    減させる補正を行うものであることを特徴とする光走査
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光走査装置におい
    て、 結像反射鏡が、非球面の反射面形状を有することを特徴
    とする光走査装置。
  4. 【請求項4】請求項記載の光走査装置において、 主走査対応方向に長い線像が光偏向器の偏向反射面近傍
    に結像するように線像結像光学系の位置が設定され、 光スポット結像光学系は、副走査対応方向に関して、偏
    向反射面位置と被走査面位置とを幾何光学的に略共役な
    関係とするように構成されていることを特徴とする光走
    査装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の光走査装置におい
    て、 光スポット結像光学系が主走査対応方向に平行な軸の回
    りに回転可能な反射鏡を有することを特徴とする光走査
    装置。
  6. 【請求項6】請求項記載の光走査装置において、 結像反射鏡が、共軸非球面反射鏡であることを特徴とす
    る光走査装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2記載の光走査装置におい
    て、 光偏向器の偏向反射面に入射する光束が主走査対応方向
    において発散光束であることを特徴とする光走査装置。
  8. 【請求項8】請求項記載の光走査装置において、 光源が半導体レーザーであることを特徴とする光走査装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1または2記載の光走査装置におい
    て、 光偏向器の偏向反射面に入射する光束が主走査対応方向
    において収束光束であることを特徴とする光走査装置。
  10. 【請求項10】請求項記載の光走査装置において、 結像反射鏡が主走査対応方向と副走査対応方向において
    結像機能の異なるアナモフィックな凹面鏡であることを
    特徴とする光走査装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の光走査装置において、 光スポット結像光学系が、光偏向器により偏向された光
    束と結像反射鏡により反射された光束を分離するため
    に、光偏向器と結像反射鏡との間に、光路分離用の光学
    素子を有し、 この光路分離用の光学素子がハーフミラーもしくはガラ
    ス板の一部に鏡面を蒸着形成したものであることを特徴
    とする光走査装置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の光走査装置において、 光スポット結像光学系が、光偏向器により偏向された光
    束と結像反射鏡により反射された光束を分離するため
    に、光偏向器と結像反射鏡との間に、光路分離用の光学
    素子を有し、 この光路分離用の光学素子がプリズムであることを特徴
    とする光走査装置。
  13. 【請求項13】請求項記載の光走査装置において、 光偏向器が、回転多面鏡もしくはピラミダルミラーもし
    くは回転単面鏡であることを特徴とする光走査装置。
  14. 【請求項14】請求項10記載の光走査装置において、 光スポット結像光学系が、光偏向器により偏向された光
    束と結像反射鏡により反射された光束を分離するため
    に、光偏向器と結像反射鏡との間に、光路分離用の光学
    素子を有し、 この光路分離用の光学素子が、偏向走査面に対して傾け
    て配備される透明な平行平板であることを特徴とする光
    走査装置。
  15. 【請求項15】請求項1または2記載の光走査装置にお
    いて、 光偏向器の偏向反射面に入射する光束が主走査対応方向
    において略平行光束であることを特徴とする光走査装
    置。
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