JP3381984B2 - 多地点間通信システムの制御方法 - Google Patents

多地点間通信システムの制御方法

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JP3381984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネットワークを介して
複数台の端末をループ状に接続して通信を行う、多地点
間通信システム、およびそれを構成する通信端末、シス
テムにおける制御信号の送受方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電話網やISDN等のネットワークに接
続し、一つの通信チャネルを用いて1対1で通信を行う
通信端末において端末制御信号を送受する場合、受信し
た制御信号に対する応答は、受信したのと同じ通信チャ
ネルに対して送信する。また、複数チャネルを用いて接
続している場合にも、たとえ制御信号の受信チャネルと
送信チャネルは異なったとしても、受信した端末制御信
号に対する応答はその制御信号の送信対地に対して送信
する。このように、制御信号は通信対地との双方向通信
を行っており、制御信号の受信対地と、応答の送信対地
とが異なることはない。一方、特願平3−174025
号公報にあるように、複数端末をループ状に接続し、片
方向に音声・画像の会議通話を行う多地点間通信システ
ムが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記多地点間音声通信
システムに、制御信号の送受を双方向に行う従来の端末
を用いると、端末の接続を終了しループが形成された後
にも、制御信号の双方向送受のために情報チャネルの伝
送容量が減少し、送れるデータが減ってしまうという問
題が生じる。これは、特願平3−174025号公報に
述べたような、音声の加減算処理(N−1加算)を行う
場合、伝送容量の低下に起因する量子化歪みが増大し、
特に減算処理において、減算が完全になされなくなると
いう問題を引き起こす。
【0004】本発明の目的は、上記問題を解決し、複数
端末をループ状に接続して多地点間通信を行う多地点間
通信システムにおいて、ループ上の任意の端末間での制
御信号の送受を可能としつつ、ループ上での情報チャネ
ルの伝送容量の減少を少なくすることのできる多地点間
通信システムと、それを構成する通信端末、さらにその
多地点間通信システムにおける制御信号の効率的な到達
確認方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、第
1の発明では、双方向通信可能な通信チャネルを少なく
とも2チャネル同時に使用できるネットワークに接続さ
れ、2つの通信チャネルを異なる対地に接続することが
できる通信端末において、受信した信号に対する応答を
信号を受信した対地に送出する双方向信号送受手段と、
受信した信号に対する応答を信号を受信した対地とは異
なる対地に送出する片方向信号送受手段と、2つの信号
送受手段の切り替えを行う制御手段とを具備することと
した。
【0006】また、第2の発明では、第1の発明の通信
端末を複数使用しネットワークを介して通信チャネルを
ループを形成するように接続する多地点間通信システム
において、前記制御手段が2つの対地の接続を完了する
までは双方向信号送受手段を用い、2つの対地の接続を
完了した時点で片方向信号送受手段に切り替え、さらに
ループ接続完了後、片方向のみで信号の送受を行い、も
う片方向はデータの送受のみに用いることとした。
【0007】また、第3の発明では、第1の発明の通信
端末を複数使用しネットワークを介して通信チャネルを
ループを形成するように接続する多地点間通信システム
において、全ての端末が接続されたことを検出し、全端
末に接続完了信号を通知する制御手段を具備させ、接続
完了信号を受信するまでは双方向信号送受手段を用い、
接続完了信号を受信した端末は片方向信号送受手段に切
り替えることとした。
【0008】また、第4の発明では、請求項2および請
求項3の発明の多地点間通信システムにおいて、ループ
接続完了後、信号送出端末より送信した信号がループを
周回し、信号送出端末に受信されることにより信号の到
達確認を行うこととした。
【0009】
【作用】第1の発明にかかる通信端末において、制御部
は、双方向信号送受手段と片方向信号送受手段とを切り
替えることにより、1対1の通信だけでなく、ループ状
に接続された多地点間通信時にも信号の送受を行えるよ
うにすることが出来る。
【0010】第2の発明にかかる多地点間通信システム
において、ループ状に接続された第1の発明にかかる通
信端末の制御部は、2対地の接続が終了するまでは双方
向信号送受手段を用い、2対地の接続を終了した時点で
片方向信号送受手段に切り替えるので、自端末に無関係
な信号を受信した場合、容易に自端末を通過させ、次端
末に転送することができる。さらに、ループ形成後は、
上り/下りの2つの方向の信号のループのうち、片方向
のみで信号の送受を行い、逆方向は全てデータの送受に
使用することにより、送信可能なデータのスループット
をあげることができる。
【0011】第3の発明にかかる多地点間通信システム
において、ループ状に接続された第1の発明にかかる通
信端末の制御部は、ループ接続が完了するまでは双方向
信号送受手段を用い、ループ接続が完了した後に、接続
完了信号により片方向信号送受手段に切り替えるので、
各端末ごとに切り替えのタイミングを制御する必要がな
い。さらに、ループ形成後は、上り/下りの2つの方向
の信号のループのうち、片方向のみで信号の送受を行
い、逆方向は全てデータの送受に使用することにより、
送信可能なデータのスループットをあげることができ
る。
【0012】第4の発明にかかる多地点間通信システム
において、ループ接続終了後は、信号送出端末より送信
した信号が、ループを周回して再び信号送出端末に受信
されることにより信号の到達確認とするので、改めて受
信端末における到達確認信号を使用する必要がなく、信
号の種類を減らし、処理を簡単にすることができる。
【0013】
【実施例】実施例として、ISDNの基本インタフェー
スに接続し、信号送受方法としてCCITT勧告H.2
21を持つ通信端末に請求項1の発明を適用した場合に
ついて説明する。本来CCITT勧告H.221は1対
1通信を考えて設計されているが、本例ではそれを多地
点間通信に拡張する場合の例ともなる。図1は通信端末
のブロック構成例であり、網インタフェース部はISD
N基本インタフェースのレイヤ1およびレイヤ2の制御
を行い、情報チャネルであるB1,B2チャネルと呼制
御情報を送受するDチャネルを分離する。呼制御部はI
SDNのレイヤ3の制御を行い、送受チャネル切替部に
接続したチャネルがB1チャネルあるかB2チャネル
であるかを通知する。さらに、呼の接続完了を制御部に
通知し、また制御部からは発呼起動を受ける。送受チャ
ネル切替部は、上位(ブロック構成図での左側の部分)
において、接続したチャネルがB1であるかB2である
かを意識させず、単に初めに接続したチャネル(以下I
chと略す)か2番目に接続したチャネル(以下Ach
と略す)かを意識すればよいように送受信チャネルを切
り替える。このIch、Achという考え方はCCIT
T勧告H.221による。
【0014】多重・分離部は、CCITT勧告H.22
1に従った制御を行い、Ich、Achそれぞれのデー
タを多重して、図13に示したフレームを構成して送受
することとなっている。図13において、サブチャネル
#1から#8がデータ、BASが端末制御信号を送受す
るエリアである。また、FASはフレーム同期信号等の
送受を行うエリアである。多重・分離部はこのフレーム
を分解し、データと端末制御信号に分離し、また逆に、
データと端末制御信号を多重しフレームを組立てる。信
号切替部は、制御部からの指示により信号生成部から入
力されるIch信号およびAch信号を多重・分離部の
Ichに出力するかAchに出力するか、また多重・分
離部から入力されるIch信号およびAch信号を信号
認識部のIchに出力するかAchに出力するかを切り
替える。
【0015】信号生成部は、制御部の指示により端末制
御信号を生成する。端末制御信号はCCITT勧告H.
221およびH.230に決められているもののほか、
システム独自に決めた信号(例えば請求項3にある、全
ての端末が接続されたことを表示する信号)を生成す
る。信号生成部にはIchとAchに対して信号を出力
できるようになっているが、CCITT勧告H.221
によればAchでの信号はAch番号(付加チャネル番
号)の送信に限られることになっているので、Ach側
には固定のコードが出力できればよい。図14に信号生
成部が生成するシステム独自信号のフォーマット例を示
す。システム独自信号は送信元端末番号、受信先端末番
号を持ち、これによりループ上のどの端末からどの端末
へ対する制御信号であるかを明らかにしている。なお、
NS−CommはCCITT勧告H.221で定められ
ている非標準能力を示すコードであり、信号認識部は非
標準能力信号の拡張としてシステム独自信号を処理する
ことができる。これにより信号認識部の構成を簡略化す
ることができる。
【0016】信号認識部は、多重・分離部から受信した
信号を認識し、制御部に通知する。信号生成部と同様に
信号認識部においてもAch側の信号に対しては、固定
のコードが認識できればよい。制御部は、呼制御部、多
重・分離部、信号認識部、信号生成部と信号のやり取り
を行い、CCITT勧告H.242の手順を実行する。
また、信号切替部に対し切替の起動を行う。図1に示し
た例では、信号送受方式としてCCITT勧告H.22
1の1種類しか持っていないが、信号切替部を操作する
ことにより、双方向と片方向の信号送受方法の両方を実
現している。このように、必ずしも2つの信号送受方法
に対応する異なった方式を持つ必要はなく、1つの方式
のみ具備する構成でも本発明は実現可能である。
【0017】図1に示した通信端末で、CCITT勧告
に従って1対1のTV電話通信を行う場合の信号切替部
の動作を説明する。図2は通常の1対1での通信を行う
場合を示している。なお本図では、解りやすくするた
め、図1における網インタフェース部、送受チャネル切
替部、呼制御部を省略している。CCITT勧告H.2
42のAV通信手順によれば、端末はまず1つのBチャ
ネルを接続し、それをIchとし、能力交換等を行うこ
ととなっている。制御部は、呼制御部から呼接続の通知
を受けた時点で信号切替部に信号生成部のIch側の多
重・分離部へのIch側の入力に接続し、多重・分離部
のIch側の出力を信号認識部のIch側に出力するよ
う指示する(図)。その後制御部はCCITT勧告に
従い信号生成部に信号の送出を指示する。能力交換の結
果2つのBチャネルを使用して通信することとなった場
合、呼制御部に対してもう一つのBチャネルを使用して
通信することとなった場合、呼制御部に対してもう一つ
のBチャネルの発呼を指示する。呼制御部から呼接続の
通知を受けた場合信号切替部に信号生成部のAch側の
出力を多重・分離部へのAch側の入力に接続し、多重
・分離部のAch側の出力を信号認識部のAch側に出
力するよう指示する(図3)。
【0018】図4は通信端末を3台接続して実現する場
合の接続の概念を示した図である。それぞれの端末はI
SDNのBチャネル1本でループを形成するように接続
される。図4では3台の例が示してあるが、端末数は
でも構わない。図4の多地点間通信システム接続して
いく場合の動作について図5を用いて説明する。なお図
5においても、解りやすくするため、図1における網イ
ンタフェース部、送受チャネル切替部、呼制御部、制御
部を省略している。まず端末αがβに発呼しBチャネル
を接続する。接続されるチャネルは双方の端末にとって
初めのチャネルであるのでIchとなる。呼が接続され
ると双方の端末の制御部は信号切替部に信号生成部のI
ch側の出力を多重・分離部へのIch側の入力接続
し、多重・分離部のIch側の出力を信号認識部のIc
h側に出力するよう指示する(図5)。これにより端末
αおよび端末βで双方向信号送受手段が構成され、端末
αと端末β間で双方向の信号の送受が可能となる。その
後双方の端末制御部はCCITT勧告に従い信号生成部
に信号の送出を指示し能力交換を行い、正常に終了する
と接続が完了する。
【0019】次に、端末βが端末γに発呼しBチャネル
を接続する。接続されるチャネルを端末βにとっては2
っ目のチャネルであるのでAchとなり、端末γにとっ
ては初めてのチャネルであるのでIchとなる。呼が接
続されると端末βの制御部は、信号切替部に信号生成部
のIch側の出力を多重・分離部へのIch側の入力か
らAch側の入力に切り替え、多重・分離部のAch側
の出力を信号認識部のIch側に出力するよう指示す
る。また、端末γの制御部は信号切替部に信号生成部の
Ich側の出力を多重・分離部へのIch側の入力に接
続し、多重・分離部のIch側の出力を信号認識部のI
ch側に出力するよう指示する(図6)。これにより端
末βおよび端末γで双方向信号送受手段が構成され、端
末βと端末γ間で双方向の信号の送受が可能となる。そ
の後双方の端末の制御部はCCITT勧告に従い信号生
成部に信号の送出を指示し能力交換を行い、正常に終了
すると接続が完了する。端末βは2対地の接続が完了し
たので、端末βにおいて端末αに向かう方向について
は、図13のフレーム構造を無くしてしまうように多重
・分離部に指示する。多重・分離部はIchの送信側を
CCITT勧告H.221に規定されているunfra
medの状態にする。それに呼応し、端末αは多重・分
離部はIchの受信側をCCITT勧告H.221に規
定されているunframedの状態にする。
【0020】次に端末γが端末αに発呼しBチャネルを
接続する。接続されるチャネルは双方の端末にとって2
つ目のチャネルであるのでAchとなる。呼が接続され
ると双方の端末の制御部は信号切替部に信号生成部のI
ch側の出力を多重・分離部へのIch側の入力からA
ch側の入力に切り替え、多重・分離部のAch側の出
力を信号認識部のIch側に出力するよう指示する(図
7)。これにより端末γと端末αにおいて双方向信号送
受手段が構成される。その後双方の端末の制御部はCC
ITT勧告に従い信号生成部に信号の送出を指示し能力
交換を行い、正常に終了すると接続が完了する。接続が
完了すると、端末γ、端末αとも2対地の接続が終了す
るので、端末γでは信号生成部のIch側の出力を多重
・分離部のAch側に入力し、多重・分離部のIch側
の出力を信号認識部のIch側に出力し、端末αでは信
号生成部のIch側の出力を多重・分離部のIch側に
入力し、多重・分離部のAch側の出力を信号認識部の
Ich側に出力することにより片方向信号送受手段が構
成される。また、端末γは端末βへ向かう方向を、端末
αは端末γへ向かう方向を、図13のフレーム構造を無
くしてしまうように多重・分離部に指示する。すなわち
端末γはIchの送信側をCCITT勧告H.221に
規定されているunframedの状態にし、それに呼
応して端末βの多重・分離部はAchの受信側をCCI
TT勧告H.221に規定されているunframed
の状態にする。同じく端末αはAchの送信側をCCI
TT勧告H.221規定されているunframedの
状態にし、それに呼応して端末γの多重・分離部はAc
hの受信側をCCITT勧告H.221に規定されてい
るunframedの状態にする。端末のループが形成
された後は、端末α→端末β→端末γ→端末αの向きの
制御信号送受が可能である(図8)。逆方向に対しては
図13のフレーム構造が無い状態となっている。これに
より、信号がながれていない側をデータの伝送のみに使
用することができる。すなわち、図13におけるFA
S、BASのエリアもデータの伝送に使用できることと
なる。
【0021】次に別の多地点間通信システムについて説
明する。前述の多地点間通信システムとの違いは端末の
ループを形成している途中で、すでに二対地と接続され
ている端末において双方向信号送受手段が構成されてい
るか否かという点である。すなわち図7における端末β
において双方向信号送受手段が構成されていなければな
らない。そのための第一の方法は、図1における信号生
成部と信号認識部の機能を拡張し、Ich、Achのい
ずれに対しても同等の信号の送出および認識を可能とす
ることである。これは信号生成部と信号認識部を2つづ
つ持つことと同等である。本来、CCITT勧告ではI
chに対しAchは信号の送受が少ないので、送出、認
識機能をIch側に比べて落しておいても差し支えな
い。しかし信号の送出、認識機能を同等とし、独立して
動かすことができれば、図9(図5に対応する)のよう
に、2つの対地の間の独立した双方向信号送受手段を構
成することができる。発呼起動端末である端末αの制御
部は端末のループが形成されたことを検知する。これは
例えば、ループ上の最後の端末γから着呼し、接続する
ことを呼制御部から通知されることにより検知すること
ができる。端末αの制御部は信号生成部に対し、システ
ム独自の信号である接続完了信号を信号生成部から一方
のチャネルに送出させる。例えばIch側に送出する場
合は、図14における受信先端末番号として端末βの端
末番号を付与する。この信号を受信した端末βの信号認
識部は、信号の内容を制御部に通知する。制御部は図1
2における端末βの状態のように信号切替部の入出力を
1系統のみとし、Ichの端末αに向かう側を図14の
フレーム構造を無くしてしまうようにする。そして、信
号生成部に対し、接続完了信号を端末γに対して送出す
る。端末γについても同様で、図12にあるように信号
切替部の入出力を1系統のみとした後、Ichの端末β
に向かう側のフレーム構造を無くす。信号生成部に対し
接続完了信号を端末αに対して送出する。端末αは接続
完了信号を受信することにより、図12にあるように信
号切替部の入出力を1系統のみとした後、Achの端末
γに向かう側のフレーム構造を無くす。これにより端末
α→端末β→端末γ→端末αの向きの制御信号の送受が
可能となり、その逆方向についてはデータの伝送のみに
使用することができる。
【0022】本例では端末α→端末β→端末γ→端末α
の向きの制御信号の送受が可能としたが、逆の向きも可
能である。その場合は、接続完了信号の送信方向を逆に
すること、信号切替部で選択する入出力を変更させるこ
と、フレーム構造を無くす方向を逆にすればよい。
【0023】第2の方法は、図7の端末βにおいて、信
号切替部を図5と図6の状態とを切り替えることであ
る。切り替えのタイミングは、多重・分離部がIchあ
るいはAchの信号を受信したこと、信号生成部がIc
hあるいはAchの信号を生成したことをトリガとする
ことができる。それ以外の制御は第一の方法と同じであ
る。
【0024】次にループが形成された後の状態(図8、
図12)において、端末αが端末γに制御信号を送信し
た場合を考える。送信元の端末αは、図14における送
信元端末番号に自分の端末番号を入れ、受信先に端末γ
の端末番号を入れたシステム独自コマンドを、信号生成
部が作成し、信号切替部のIch側に入力する。それは
端末αの分離・多重部、端末βの分離・多重部、端末β
の信号切替部を介して信号認識部に達する。端末βの信
号認識部は、受信先端末番号が自端末宛ではないので、
信号切替部のIch側にそのまま送出する。信号認識部
が制御部に通知し、信号生成部で受信した信号と同一の
信号を送出すればよい。その後、端末γの信号認識部が
受信し、受信先端末番号が自端末であることから、信号
の内容を制御部に通知する。制御部は信号の内容を実行
し、信号生成部に信号の受信した信号と同一の信号の送
出を指示する。
【0025】次にその信号を受信した端末αの信号認識
部は、送信元端末番号が自端末であることを認識し制御
部に通知する。制御部は以前に送出した信号と同一の信
号が受信されたことから、信号の送達と実行を確認する
ことができる。なお、信号認識部に、「システム独自に
決めた信号については自端末に関係する信号かどうかを
図14にある受信先端末番号により判断し、自端末に関
係ない信号であれば、そのまま信号生成部からの出力と
同じ経路で信号切替部に返送する。自端末宛の信号であ
れば、制御部に通知する。その後制御部より指示のある
までこの信号をバッファリングしておき、制御部より指
示があったら信号切替部に信号生成部からの出力と同じ
経路で返送する。また、送信元メンバ番号が自端末であ
れば、信号比較部に送信する」をいう機能を付加し、ま
た信号生成部はシステム独自に決めた信号を信号切替部
に送出するとき、同時に信号比較部にも送出することと
し、新たに信号生成部から入力された信号と信号認識部
から入力された信号とを比較し、比較結果を制御部に通
知する信号比較部を付加した図15の構成とすれば、自
端末に無関係な制御信号に対しては制御部や信号生成部
が動作しなくてよいので負担は一層軽くなる。
【0026】上記説明での信号認識部から信号切替部へ
の入力を、制御情報の送信を行っている側のチャネルと
してもよい。
【0027】以上の例では、制御信号はCCITT勧告
H.221のBASエリアで伝送する例であったが、同
じH.221のフレーム構成の別のエリアを使用しても
よい。他にはLSDのエリアを用いることが容易に考え
られる。その場合は、図1における多重・分離部の入出
力をBAS信号のみならずLSDで送受する制御信号も
追加し、信号認識部、信号生成部もそれにあわせて制御
信号の入出力を可能とすればよい。もちろん、CCIT
T勧告H.221のフレーム構成を使用する必要もな
く、例えばビットスティール等で信号とデータを多重す
る方法でもよい。その場合も多重・分離部、信号認識
部、信号生成部の機能を変更するだけで、構成は図1と
同じでよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数端末をループ状に接続する多地点間通信システムに
おいて非常に有効な制御信号の送受を可能とする。特
に、双方向あるループの片側を全てデータの送受に使用
できるので、特願平3−174025号に提案されてい
るような音声の加減算処理を行いループ上で会議通話を
行う場合に量子化歪みを減少させ、減算処理を正確に行
うことが可能となる。
【0029】また、ループの形成途中においてシステム
独自の制御信号を用いることにより、次に接続すべき端
末のアドレスを送信することができる。例えば、図5あ
るいは図9の状態で、端末αが端末βに対し、端末γの
アドレスをシステム独自の制御信号により通知する。こ
の場合のシステム独自の制御信号は図14の個別情報要
素に端末γのアドレスを含むものである。これにより、
多地点間の接続を行う場合に全ての端末に次に発呼すべ
き端末のアドレスを事前に設定しておく必要が無いの
で、設定の煩わしさからユーザを解放することができ
る。さらに、例えば端末γの接続がうまくいかなかった
場合等の処理を発呼起動した端末αで自由に行うことが
できるようになり、柔軟な制御を可能とする。
【0030】さらに、ループの形成途中においても双方
向の信号の送受が可能なので、システム独自の制御信号
として、次に接続すべき端末のアドレスを送付するだけ
でなく、発呼した相手の端末が呼出中であるとか、切断
されたとかの情報を逆方向に送ることもできるので、各
端末においてループ形成状態を知ることも可能である。
【0031】また、本発明の送達確認方式をとると、例
えば、受信元端末番号として全ての端末を意味する番号
をあらかじめ決めておくと、一つの制御信号で全ての端
末を制御することも可能となる。他にも端末をグループ
化して、あらかじめグループ毎に番号を決めておけば、
グループを一括して制御することも可能となる。このよ
うに複数の端末を一括して制御することが容易である。
さらに、複数の端末を一括して制御する場合に、いくつ
かの端末で制御信号を実行できないことが生じる。その
ようなときには、信号認識部に制御部からの指示で図1
4にある実行制御ビットを立てる機能を持たせておき、
制御部は実行できなかったときに実行制御ビットを立て
て次端末に送付するようにする。こうすると、送信もと
では、実行制御ビットを見ることにより、いくつかの端
末で制御信号が実行できなかったことを知ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である通信端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の実施例である通信端末で1対1通信を
行う場合の説明図である。
【図3】本発明の実施例である通信端末で1対1通信を
行う場合の別の説明図である。
【図4】本発明の別の実施例である多地点間通信システ
ムの接続形態の説明図である。
【図5】同じく多地点間通信システム接続時の信号切替
部の第1の動作説明図である。
【図6】同じく多地点間通信システム接続時の信号切替
部の第2の動作説明図である。
【図7】同じく多地点間通信システム接続時の信号切替
部の第3の動作説明図である。
【図8】同じく多地点間通信システム接続時の信号切替
部の第4の動作説明図である。
【図9】同じく多地点間通信システム接続時の信号切替
部の第5の動作説明図である。
【図10】同じく多地点間通信システム接続時の信号切
替部の第6の動作説明図である。
【図11】同じく多地点間通信システム接続時の信号切
替部の第7の動作説明図である。
【図12】同じく多地点間通信システム接続時の信号切
替部の第8の動作説明図である。
【図13】CCITT勧告H.221の64kbps/
chのフレーム構成図である。
【図14】本発明の別の実施例である多地点間通信シス
テムで使用する端末制御信号のフォーマットの例を示す
図である。
【図15】本発明の別の実施例である多地点間通信シス
テムを構成する端末のブロック図である。
【符号の説明】
1・・・網インタフェース部、 2・・・呼制御部、 3
・・・チャネル切替部、4・・・多重・分離部、 5
・・・信号切替部、 6・・・信号生成部、7・・・信号認識
部、 8・・・制御部、 9・・・信号比較
部、10・・・デジタル通信網(ISDN)、11、1
2、13・・・端末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 弘行 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 富田 靖浩 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 入島 勉 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−22321(JP,A) 特開 平5−252174(JP,A) 特開 平5−145565(JP,A) 特開 昭60−41839(JP,A) 特開 平5−63716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/43 H04N 7/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(n+1)台(ただし、nは2以上)の通
    信端末を用いた多地点間通信システムの制御方法であっ
    て、前記(n+1)台の通信端末を、順次、2つの通信
    端末間で双方向の信号の送受をすることにより端末間の
    接続を行ない2つのループを形成し、ループ形成後は、
    ループの一方は片方向でのデータ伝送のみに使用し、他
    方のループのみを使用して片方向での制御信号の送受を
    行うことを特徴とする多地点間通信システムの制御方
    法。
  2. 【請求項2】端末制御信号をI信号とA信号として出力
    可能な信号生成部と、受信したI信号とA信号を認識す
    る信号認識部と、IチャネルとAチャネルのそれぞれに
    データを多重化して送受する多重・分離部と、前記信号
    生成部から入力されるI信号とA信号を前記多重・分離
    部からIチャネルに出力するのかAチャネルに出力する
    のかを切替えるとともに、前記多重・分離部から入力さ
    れるI信号とA信号を前記信号認識部のI信号に出力す
    るのかA信号に出力するのかを切替える切替部とを各々
    が有する(n+1)台(ただし、nは2以上)の通信端
    末(α(1)、α(2)、‥‥、α(n+1))を用い
    た多地点間通信システムの制御方法であって、 α(1)からα(2)に発呼し、当該2つの通信端末を
    それぞれのIチャネルで接続するとともに、α(1)に
    おいて当該通信端末の切替部の制御により、前記信号生
    成部のI信号を前記多重・分離部からIチャネルに出力
    するように切替えるとともに、前記多重・分離部から入
    力されるI信号を前記信号認識部のI信号に出力するよ
    うに切替え、α(2)において当該通信端末の切替部の
    制御により、前記信号生成部のI信号を前記多重・分離
    部からIチャネルに出力するように切替えるとともに、
    前記多重・分離部から入力されるI信号を前記信号認識
    部のI信号に出力するように切替えることにより、α
    (1)とα(2)との間で双方向の信号の送受を可能と
    して相互の通信端末の能力交換を行ないα(1)とα
    (2)の接続を完了し、 順次、α(i)からα(i+1)(ただし、iは整数で
    1<i<n+1)に発 呼し、当該2つの通信端末をα
    (i)のAチャネルとα(i+1)のIチャネルで接続
    するとともに、α(i)において当該通信端末の切替部
    の制御により、前記信号生成部のI信号を前記多重・分
    離部からAチャネルに出力するように切替えるととも
    に、前記多重・分離部から入力されるA信号を前記信号
    認識部のI信号に出力するように切替え、α(i+1)
    において当該通信端末の切替部の制御により、前記信号
    生成部のI信号を前記多重・分離部からIチャネルに出
    力するように切替えるとともに、前記多重・分離部から
    入力されるI信号を前記信号認識部のI信号に出力する
    ように切替えることにより、α(i)とα(i+1)と
    の間で双方向の信号の送受を可能として相互の通信端末
    の能力交換を行ないα(i)とα(i+1)の接続を完
    了し、 α(n+1)からα(1)に発呼し、当該2つの通信端
    末をα(n+1)のAチャネルとα(1)のAチャネル
    で接続するとともに、α(n+1)において当該通信端
    末の切替部の制御により、前記信号生成部のI信号を前
    記多重・分離部からAチャネルに出力するように切替え
    るとともに、前記多重・分離部から入力されるA信号を
    前記信号認識部のI信号に出力するように切替え、α
    (1)において当該通信端末の切替部の制御により、前
    記信号生成部のI信号を前記多重・分離部からAチャネ
    ルに出力するように切替えるとともに、前記多重・分離
    部から入力されるA信号を前記信号認識部のI信号に出
    力するように切替えることにより、α(n+1)とα
    (1)との間で双方向の信号の送受を可能として相互の
    通信端末の能力交換を行ないα(n+1)とα(1)の
    接続を完了し、 α(n+1)において当該通信端末の切替部の制御によ
    り、前記信号生成部のI信号を前記多重・分離部からA
    チャネルに出力するように切替えるとともに、前記多重
    ・分離部から入力されるI信号を前記信号認識部のI信
    号に出力するように切替え、α(1)において当該通信
    端末の切替部の制御により、前記信号生成部のI信号を
    前記多重・分離部からIチャネルに出力するように切替
    えるとともに、前記多重・分離部から入力されるA信号
    を前記信号認識部のI信号に出力するように切替え、 上記(n+1)台の接続により形成された2つのループ
    のうちの一方をunframedの状態で片方向でのデータ伝送
    のみに使用し、他方のループのみを使用して片 方向での
    制御信号の送受を行なうことを特徴とする多地点間通信
    システムの制御方法。
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