JP3381520B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JP3381520B2
JP3381520B2 JP15785796A JP15785796A JP3381520B2 JP 3381520 B2 JP3381520 B2 JP 3381520B2 JP 15785796 A JP15785796 A JP 15785796A JP 15785796 A JP15785796 A JP 15785796A JP 3381520 B2 JP3381520 B2 JP 3381520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば加速度セン
サなど、自立型のセンサの出力から車両の位置を検出す
るナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のナビゲーション装置につい
て説明する。
【0003】図5は従来のナビゲーション装置の構成ブ
ロック図であり、車両100に搭載されている状態を示
している。図5は、車両100を上から見た状態をイメ
ージしており、後述する加速度センサ101及びジャイ
ロセンサ102のブロック内に示されている矢印は、両
センサの検出方向を示している。
【0004】図5において、101は車両100の移動
距離を求めるために、車両100の進行方向におかる加
速度を検出する加速度センサ、102は車両100の移
動距離を求めるために、車両100のヨー動作方向にお
ける角速度を検出するジャイロセンサ、201は加速度
センサ101から出力される加速度及びジャイロセンサ
102から出力される角速度から車両100の位置を求
める演算装置である。
【0005】加速度センサ101及びジャイロセンサ1
02からは、所定の時間周期Δt毎にデータが出力され
ている。図4に示すように、まず、演算装置201は、
所定の周期Δt毎に加速度センサ101から出力される
データを時間軸で2回積分演算する。つまり、以下の
(数1)及び(数2)の演算を行うことによって車両1
00の速度Vn及び移動距離ΔDnを得る。ただし、加速
度センサ101の出力データが得られる時間周期をΔ
t、時刻nにおける車両100の加速度をan、時刻n
における車両100の速度をVn、時間周期Δtにおけ
る車両100の移動距離をΔDn、車両100の初期速
度V0とする。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】また、演算装置201は、所定の時間周期
Δt毎にジャイロセンサ102から出力されるデータを
時間軸で積分演算する。つまり、以下に示す(数3)の
演算を行うことによって車両100の移動方位θnを得
る。ただし、ジャイロセンサ102の出力データの得ら
れる時間周期をΔt、時刻nにおける車両100の角速
度をωn、時間周期Δtにおける車両100の移動方位
をθn、車両100の初期方位をθ0とする。
【0009】
【数3】
【0010】図6は従来のナビゲーション装置の位置演
算の概念図であり、演算装置201は、車両100の移
動距離ΔDn及び移動方位θnを得ると、図6に示すよう
に、以下に示す(数4)及び(数5)により車両100
の初期位置からの累積演算を行い車両100の位置を演
算する。ただし、時刻nにおける車両の位置座標を(x
n、yn)、初期位置を(x0、y0)とする。
【0011】
【数4】
【0012】
【数5】
【0013】このように、演算装置201で得られた車
両100の位置は、記憶装置(図示せず)に記憶された
地図データと合わせてLCD(液晶ディスプレイ)など
の表示装置(図示せず)に表示することによって使用者
にナビゲーションを行っていた。
【0014】ところで、上記のように、加速度センサ1
01及びジャイロセンサ102を使用するナビゲーショ
ン装置では、バイアス(検出する物理量が零となるとき
の出力電圧値)の補正、重力の漏れ込みの補正、速度の
零リセットの補正などの処理を必要とする。
【0015】バイアスの補正とは、図7に示すように、
加速度センサ101及びジャイロセンサ102は、検出
する物理量を電気信号にて出力するセンサであり、出力
データである出力電圧値からバイアスを差し引いてい
る。ところがバイアスは、温度変化や経年変化などの要
因によって不規則に変化するので(B→B’)、車両1
00が停止したとき(すなわち、加速度センサ101、
ジャイロセンサ102の検出する物理量が零のとき)の
出力値をバイアスとして求め、それまで使用していたバ
イアスを補正しなければ、センサの正確な出力値とはな
らない。
【0016】また、重力の漏れ込みの補正とは、図8に
示すように、車両100が姿勢角αを有した場合には、
車両100の進行に伴って生じる加速度aは、(数6)
によって表される。これは、加速度センサ101の検出
する加速度Aは、車両100の進行に伴って生じる加速
度aに加えて、重力加速度の進行方向成分G・sinαを検
出することを示している。このため、車両100が姿勢
角αを有する場合は、車両100が停止したとき(すな
わち、加速度aが零のとき)に、加速度aが零であるこ
とを利用して(数6)から姿勢角αを求め、加速度セン
サ101の出力値Aから重力加速度の進行方向成分G・s
inαを取り除かなければならない。
【0017】
【数6】
【0018】さらに、速度の零リセットの補正とは、車
両100が停止状態のときは、加速度センサ101の出
力データから算出される車両100の速度は零とならな
ければならないが、様々な誤差によって必ずしも零とは
ならない。このため強制的に速度を零に補正すること
で、車両の位置を演算する際の累積誤差の低減を図る処
理である。
【0019】上記したバイアスの補正、重力の漏れ込み
の補正、速度の零リセットの補正などの補正処理は、い
ずれも車両100の停止状態を判定することが必要とな
る。以下に、車両100の停止状態を判定する動作につ
いて説明する。
【0020】図9は従来のナビゲーション装置における
停止判定の動作フローチャートであり、加速度センサ1
01の出力値の変化から車両100の停止状態を判定す
る処理について説明している。
【0021】図9に示すように、演算装置201は、ま
ず、加速度センサ101の出力値を記憶する(Step
501)。所定の時間ΔTに達すると、記憶した加速度
センサ101の複数個の出力値pnの平均値Pを求める
(Step502)。
【0022】
【数7】
【0023】次に、所定の時間ΔTにおいて、記憶した
加速度センサ101の個々の出力値pnと、(数7)で
求めた平均値Pの差を求めて2乗し、さらに個々に求め
た値の和pΔTを求める(Step503)。
【0024】
【数8】
【0025】この(数8)により求めたpΔTの値と、
予め定めておいた閾値kとを比較して(Step50
4)、pΔTの値が閾値kより小さい値であれば車両1
00は停止状態であり(Step505)、pΔTの値
が閾値k以上の値であれば、車両100は非停止状態で
あると判定する(Step506)。
【0026】つまり、所定の時間ΔTにおける加速度セ
ンサ101の出力値の変化を示す値が、閾値kの示す値
より小さければ車両100が停止状態であると判定す
る。
【0027】また、上記説明では加速度センサ101の
出力データの変化から車両100の停止状態を判定する
処理について示したものであるが、ジャイロセンサ10
2の出力データからでも同様にして車両100の停止状
態を判定することが可能であり、以下に説明する。
【0028】図10は従来のナビゲーション装置におけ
る停止判定の動作フローチャートであり、ジャイロセン
サ102の出力値の変化から車両100の停止状態を判
定する処理について示している。
【0029】図10に示すように、まず、演算装置20
1は、ジャイロセンサ102の出力値qnを記憶する
(Step801)。所定の時間ΔTに達すると、所定
の時間ΔTにおけるジャイロセンサ102の出力値qn
の平均値Qを求める(Step802)。
【0030】
【数9】
【0031】次に、所定の時間ΔTの間に記憶されたジ
ャイロセンサ102の個々の出力データqnと、(数
9)から求めた平均値Qとの差を求めて2乗し、さらに
個々に求めた値の和qΔTを求める(Step80
3)。
【0032】
【数10】
【0033】この(数10)により求めたqΔTの値
と、予め定めておいた閾値mとを比較して(Step8
04)、qΔTの値が閾値mよりも値小さければ車両1
00は停止状態(Step805)であると判定し、q
ΔTの値が閾値m以上の値であれば車両100は非停止
状態であると判定する(Step806)。
【0034】つまり、所定の時間ΔTにおけるジャイロ
センサ102の出力値の変化を示す値が、閾値mの示す
値より小さければ車両100の停止状態であると判定す
る。
【0035】なお、上記した閾値k、mは、車両100
の等速運動状態と停止状態との間に設定することが望ま
しい。
【0036】以上のように、図9に示すStep505
や、図10に示すStep805において、演算装置2
01は、車両100が停止状態であることを判定したと
きには、上記したバイアスの補正、重力の漏れ込みの補
正、速度の零リセットの補正などの補正処理を行ってい
た。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のナビ
ゲーション装置では、加速度センサ101、あるいはジ
ャイロセンサ102の出力値の変化から、車両100の
停止状態を判定し、停止状態を判定した時に、バイアス
の補正、重力の漏れ込みの補正、速度の零リセットの補
正などの補正処理を行っている。しかしながら、センサ
の出力値の変化から車両100の停止状態を判定する場
合、閾値の決め方によってはセンサの出力値にバラツキ
が存在する。バイアス補正は、バラツキがほとんど無い
状態で行わなければ、正確な零点の出力値とはならな
い。これに対し、速度の零リセットの補正は、センサの
出力値のバラツキに関係なく、車両100が停止してい
さえすれば、補正を行って誤差の累積を防ぐことができ
る。このため、バイアス補正に適した停止状態の判定に
合わせて速度の零リセットの補正を行うようにすると、
速度の零リセットの補正による精度の向上の効果があま
り得られないといった問題が生じる。
【0038】本発明は、車両の動作状態を検出する検出
手段の出力値の変化から車両の停止状態を判定し、停止
状態での出力値レベルに応じた補正処理を行うことで、
精度の高い位置検出を行うことが可能なナビゲーション
装置を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、車両の加速度を検出する加速度検出手段
と、前記加速度検出手段から出力されるデータに基づい
て車両の移動距離を算出する距離算出手段とを備えるナ
ビゲーション装置であって、前記加速度検出手段の複数
の出力値を記憶する出力値記憶手段と、前記出力値記憶
手段に記憶される複数の出力値に基づいて車両の停止状
態を判定する停止判定手段と、前記停止判定手段で停止
状態と判定したとき、前記複数の出力値から出力値レベ
ルを判定する出力値レベル判定手段と、前記加速度検出
手段から得られるデータに対し、前記出力値レベル判定
手段で判定した出力値レベルに応じた補正を行う補正手
とを備える構成とした。
【0040】これにより、車両の動作状態を検出する検
出手段の出力値の変化から車両の停止状態を判定し、停
止状態での出力値レベルに応じた補正処理を行うこと
で、精度の高い位置検出を行うことが可能なナビゲーシ
ョン装置が得られる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、車両の加速度を検出する加速度検出手段と、前記加
速度検出手段から出力されるデータに基づいて車両の移
動距離を算出する距離算出手段とを備えるナビゲーショ
ン装置であって、前記加速度検出手段の複数の出力値を
記憶する出力値記憶手段と、前記出力値記憶手段に記憶
される複数の出力値に基づいて車両の停止状態を判定す
る停止判定手段と、前記停止判定手段で停止状態と判定
したとき、前記複数の出力値から出力値レベルを判定す
る出力値レベル判定手段と、前記加速度検出手段から得
られるデータに対し、前記出力値レベル判定手段で判定
した出力値レベルに応じた補正を行う補正手段とを備え
る構成としたことにより、車両の停止状態における出力
値レベルに応じて、適切な補正処理を行うことができ
る。
【0042】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0043】図1は本発明の一実施例におけるナビゲー
ション装置の機能ブロック図を示している。本実施例の
ナビゲーション装置は、従来例と同様、車両に搭載され
ているものとして説明する。
【0044】図1において、11は車両の移動距離を求
めるために、車両の進行方向における加速度を検出する
加速度検出手段、12は車両の移動方位を求めるため
に、車両のヨー動作方向における角速度を検出する角速
度検出手段、13は加速度検出手段11の出力データか
ら車両の移動距離を算出する距離算出手段、14は角速
度検出手段12の出力データから車両の移動方位を算出
する方位算出手段、15は距離算出手段13で算出され
る移動距離及び方位算出手段14で算出される移動方位
に基づき、車両の位置を求める演算手段である。
【0045】16は加速度検出手段11、角速度検出手
段12の出力値を記憶する出力値記憶手段、17は出力
値記憶手段16に記憶されたデータに基づいて車両の停
止状態を判定する停止判定手段、31は停止判定手段1
7で車両の停止状態を判定したとき、出力値記憶手段1
6の出力値のバラツキ具合から出力値レベルを判定する
出力値レベル判定手段である。
【0046】18は地図データを記憶した地図記憶手
段、19は画像データを表示する表示手段、20は演算
手段15から出力される車両の位置に基づき、地図記憶
手段18から所定の領域の地図データを読み出し、車両
の位置を読み出した地図データと共に表示手段19に表
示させる制御手段である。
【0047】30は出力値レベル判定手段31で判定さ
れた出力値レベルに応じて、加速度検出手段11、角速
度検出手段12から得られるデータに対して、バイアス
の補正、重力の漏れ込みの補正、速度の零リセットの補
正を行う補正手段である。なお、補正手段30による補
正処理はこれらに限定されるものではない。また、以下
の説明では、補正手段30で行われる補正処理は従来例
で説明しているので説明を簡略する。
【0048】図2は本発明の一実施例におけるナビゲー
ション装置の構成ブロック図であって、21は加速度検
出手段11を構成する加速度センサ、22はジャイロセ
ンサを構成するジャイロセンサ、23は地図データを記
憶しているCD−ROM、24は画像データを表示する
LCD、25は各種のプログラムを実行するCPU、2
6はCPU24で実行するプログラムを記憶しているR
OM、27はデータを一時的に保存するRAM、28は
データの通信を行う通信バスである。
【0049】以上のように構成されたナビゲーション装
置について、以下にその動作について説明する。
【0050】図1及び図2に示すように、演算手段15
は、従来例に示したように(数1)から(数5)を用い
て車両の位置を求める。これについて簡単に説明してお
く。
【0051】距離算出手段13は、加速度検出手段11
から出力されるデータを積分演算して車両の速度を求
め、さらに積分演算して車両の移動距離を求める。ま
た、方位算出手段14は、角速度検出手段12から出力
されるデータを積分演算して移動方位を求める。演算手
段15は、距離算出手段13で求めた移動距離及び方位
演算手段14で求めた移動方位に関し、初期位置からの
累積演算を行うことによって車両の位置を求める。
【0052】次に、本実施例において、車両の停止状態
を判定した時に補正処理を行う動作について説明する
が、本実施例では、バイアスの補正、重力の漏れ込みの
補正、速度の零リセットの補正する処理を例に挙げて説
明する。
【0053】図3は本発明の一実施例における停止判定
手段の動作フローチャートであり、加速度検出手段11
の出力値に基づいて停止判定手段17、出力値レベル判
定手段31が行う動作を示している。
【0054】図3に示すように、出力値記憶手段16
は、加速度検出手段11の出力値を所定の時間ΔT毎に
記憶する(Step31)。所定の時間ΔTに達する
と、停止判定手段17は、従来例の図9におけるSte
p502と同様、出力値記憶手段16に記憶された複数
個の出力値pnの平均値Pを求める(Step32)。
さらに、従来例の図9におけるStep503と同様、
出力値記憶手段16に記憶された複数個の出力値pn
Step32で求めた平均値Pとの差をそれぞれ求めて
2乗し、さらに個々に求めた値の和pΔT(差分二乗
和)を求める(Step33)。差分二乗和pΔTは、
複数個の出力値pnのバラツキ具合を示している。ここ
までは、従来例と同様である。
【0055】本実施例が従来例と異なるのは、Step
33で求めた差分二乗和pΔTの値を複数の異なる閾値
k1、k2、k3とそれぞれ比較する点にある。
【0056】まず、停止判定手段17は、差分二乗和p
ΔTと閾値k1とを比較し(Step34)、差分二乗
和pΔTが閾値k1以上であれば、YESに進み、車両
は非停止状態であると判断し、補正手段30による補正
処理は何ら行われない(Step35)。一方、Ste
p34において、差分二乗和pΔTが閾値k1よりも小
さければ、NOに進み、車両は停止状態であると判定
し、出力値レベル判定手段31の出力値レベルの判定に
移る(Step36)。つまり、閾値k1は、車両10
0が停止状態であるか否かを判定するための閾値であ
る。
【0057】Step36で車両の停止状態を判定する
と、出力値レベル判定手段31は、差分二乗和pΔTと
閾値k2とを比較し(Step37)、差分二乗和pΔ
Tが閾値k2以上であると判断したとき、YESに進
み、補正手段30で速度の零リセットの補正処理のみが
行われる(Step38)。
【0058】一方、Step37において、分散値pΔ
Tが閾値k2よりも小さいと判断したとき、NOに進
み、出力値レベル判定手段31は、差分二乗和pΔTと
閾値k3とを比較する(Step39)。Step39
で分散値pΔTが閾値k3以上であると判断したとき、
YESに進み、補正手段30で重力の漏れ込みを補正す
る処理、さらに速度の零リセットの補正がが行われる
(Step40)。
【0059】一方、Step39で差分二乗和pΔTが
閾値k3よりも小さいと判断したとき、NOに進み、補
正手段30でバイアスの補正の処理が行われ、さらに、
重力の漏れ込みを補正する処理、さらに速度の零リセッ
トの補正がが行われる(Step41)。
【0060】このように、まず、差分二乗和pΔTと閾
値k1とを比較して車両の停止状態を判定し、さらに複
数の異なる閾値k2、k3によって、同じ車両の停止状
態であっても、加速度検出手段11の出力値のバラツキ
に応じてレベルを分け、レベルに応じた補正処理を行う
ことによって、演算手段15で求める車両の位置精度が
向上する。
【0061】上記説明では、加速度検出手段11の出力
値を用いて説明を行っているが、角速度検出手段12の
出力値からでも同様に行うことが可能であることを以下
に示す。なお、重複する部分については、説明を簡略し
ている。
【0062】図4は本発明の一実施例におけるナビゲー
ション装置の動作フローチャートであり、角速度検出手
段11の出力値に基づいて停止判定手段17、出力値レ
ベル判定手段31が行う動作を示している。
【0063】図4に示すように、出力値記憶手段16
は、角速度検出手段12の出力値を所定の時間ΔT毎に
記憶する(Step51)。所定の時間ΔTに達する
と、停止判定手段17は、従来例の図10におけるSt
ep802と同様、出力値記憶手段16に記憶された複
数の出力値qnの平均値Qを求める(Step52)。
さらに、従来例の図10におけるStep803と同
様、出力値記憶手段16に記憶された複数個の出力値q
nとStep52で求めた平均値Qとのそれぞれの差を
求めて2乗し、さらに個々に求めた値の和qΔT(差分
二乗和)を求める(Step53)。ここまでは、従来
例と同様である。
【0064】本実施例が従来例と異なるのは、Step
53で求めた分散pΔTの値を複数の異なる閾値m1、
m2、m3とそれぞれ比較する点にある。
【0065】まず、停止判定手段17は、分散値qΔT
と閾値m1とを比較し(Step54)、差分二乗和q
ΔTが閾値m1以上であれば、YESに進み、車両は非
停止状態であると判断し、補正手段30による補正処理
は何ら行わない(Step55)。一方、Step54
において、分散値qΔTが閾値m1よりも小さければ、
NOに進み、車両は停止状態であると判定し、出力値レ
ベル判定手段31の出力値レベルの判定に移る(Ste
p56)。
【0066】Step56で車両の停止状態を判定する
と、出力値レベル判定手段31は、差分二乗和qΔTと
閾値m2とを比較し(Step57)、差分二乗和qΔ
Tが閾値m2以上であると判断したとき、YESに進
み、補正手段30で速度の零リセットの補正処理が行わ
れる(Step58)。
【0067】一方、Step37において、差分二乗和
qΔTが閾値m2よりも小さいと判断したとき、NOに
進み、出力値レベル判定手段31は、差分二乗和qΔT
と閾値m3とを比較する(Step59)。Step5
9で差分二乗和qΔTが閾値m3以上であると判断した
とき、YESに進み、補正手段30で重力の漏れ込みを
補正する処理、さらに、速度の零リセットの補正処理が
行われる(Step60)。一方、Step59で差分
二乗和qΔTが閾値m3よりも小さいと判断したとき、
NOに進み、補正手段30でバイアスの補正の処理、さ
らに、重力の漏れ込みを補正する処理、さらに、速度の
零リセットの補正処理が行われる(Step41)。
【0068】以上のように、本実施例では、加速度検出
手段11または角速度検出手段12の出力値の変化から
車両の停止状態を判定し、様々な補正処理を行う際、停
止状態における出力値のバラツキにより出力値レベルを
設定し、出力値レベルに応じた補正処理を行うことによ
って、適時適切な補正処理を行うことができ、車両の位
置検出の精度が向上する。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両の動
作状態を検出する検出手段と、検出手段から出力される
複数の出力値を記憶する出力値記憶手段と、出力値記憶
手段に記憶される複数の出力値に基づいて車両の停止状
態を判定する停止判定手段と、停止判定手段で停止状態
と判定したとき、前記複数の出力値から出力値レベルを
判定する出力値レベル判定手段と、検出手段から得られ
るデータに対し、出力値レベル判定手段で判定した出力
値レベルに応じた補正を行う補正手段とを備える構成と
したことにより、車両の停止状態における出力値レベル
に応じて、適切な補正処理を行うことができるので、車
両の位置を検出する精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるナビゲーション装置
の機能ブロック図
【図2】本発明の一実施例におけるナビゲーション装置
の構成ブロック図
【図3】本発明の一実施例におけるナビゲーション装置
の動作フローチャート
【図4】本発明の一実施例におけるナビゲーション装置
の動作フローチャート
【図5】従来のナビゲーション装置の構成ブロック図
【図6】従来のナビゲーション装置の位置演算の概念図
【図7】加速度センサ及びジャイロセンサの出力特性を
示す図
【図8】車両の坂路走行状態を示す図
【図9】従来のナビゲーション装置における停止判定の
動作フローチャート
【図10】従来のナビゲーション装置における停止判定
の動作フローチャート
【符号の説明】
11 加速度検出手段 12 角速度検出手段 13 距離算出手段 14 方位算出手段 15 演算手段 16 出力値記憶手段 17 停止判定手段 30 補正手段 31 出力値レベル判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−157572(JP,A) 特開 平3−287009(JP,A) 特開 平3−285110(JP,A) 特開 平8−43113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 - 21/36 G01C 19/00 G01P 15/00 G01C 22/00 - 22/02 G01C 23/00 - 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の加速度を検出する加速度検出手段
    と、前記加速度検出手段から出力されるデータに基づい
    て車両の移動距離を算出する距離算出手段とを備えるナ
    ビゲーション装置であって、前記加速度検出手段の複数
    の出力値を記憶する出力値記憶手段と、前記出力値記憶
    手段に記憶される複数の出力値に基づいて車両の停止状
    態を判定する停止判定手段と、前記停止判定手段で停止
    状態と判定したとき、前記複数の出力値から出力値レベ
    ルを判定する出力値レベル判定手段と、前記加速度検出
    手段から得られるデータに対し、前記出力値レベル判定
    手段で判定した出力値レベルに応じた補正を行う補正手
    段とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 車両の加速度を検出する加速度検出手段
    と、前記加速度検出手段から出力されるデータに基づい
    て車両の移動距離を算出する距離算出手段と、車両の角
    速度を検出する角速度検出手段と、前記角速度検出手段
    から出力されるデータに基づいて車両の移動方位を算出
    する方位算出手段と、前記距離算出手段で算出される移
    動距離及び前記方位算出手段で算出される移動方位に基
    づき、車両の位置を求める演算手段とを備えるナビゲー
    ション装置であって、前記加速度検出手段または前記角
    速度検出手段の複数の出力値を記憶する出力値記憶手段
    と、前記出力値記憶手段に記憶される複数の出力値に基
    づいて車両の停止状態を判定する停止判定手段と、前記
    停止判定手段で停止状態と判定したとき、前記複数の出
    力値から出力値レベルを判定する出力値レベル判定手段
    と、前記両検出手段から得られるデータに対し、前記出
    力値レベル判定手段で判定した出力値レベルに応じた補
    正を行う補正手段とを備えたことを特徴とするナビゲー
    ション装置。
  3. 【請求項3】 前記出力値レベル判定手段は、前記停止判
    定手段により車両の停止状態を判定したとき、前記出力
    値記憶手段に記憶された複数の出力値のバラツキ具合を
    示す値を求め、前記複数の出力値のバラツキ具合を示す
    値と複数の異なる閾値と比較することによって出力値レ
    ベルを判定することを特徴とする請求項1、請求項2の
    うち、いずれか1に記載のナビゲーション装置。
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