JP3381212B2 - 容器と蓋との組合せ - Google Patents

容器と蓋との組合せ

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JP3381212B2
JP3381212B2 JP15373194A JP15373194A JP3381212B2 JP 3381212 B2 JP3381212 B2 JP 3381212B2 JP 15373194 A JP15373194 A JP 15373194A JP 15373194 A JP15373194 A JP 15373194A JP 3381212 B2 JP3381212 B2 JP 3381212B2
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英彦 近江
建夫 久保
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3404Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element
    • B65D41/3409Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンパーエビデント特
性(容器を開封して内容物に異物を混入する等の悪戯が
加えられた場合に、かかる悪戯が加えられた痕跡が明示
される特性)を有する容器と蓋との組合せに関する。
【0002】
【従来の技術】タンパーエビデント特性を有する容器と
蓋との組合せとして、特公昭43−6198号公報及び
実公昭56−31559号公報には、ラチェット機構を
備えた形態の容器と蓋との組合せが開示されている。容
器はガラス或いは適宜の合成樹脂から形成することがで
き、蓋は適宜の合成樹脂から形成することができる。
【0003】上記組合せにおける容器においては、その
口頸部の外周面に雄螺条と共に複数個のラチェット爪が
形成されている。複数個のラチェット爪は雄螺条の下方
において周方向に間隔をおいて配置されている。ラチェ
ット爪の各々は口頸部の外周面から半径方向外方に突出
せしめられており、容器の口頸部に蓋を装着する際(更
に詳しくは口頸部の雄螺条と蓋の雌螺条とを螺合せしめ
る際)の、蓋に対する容器の相対的回転方向に見て、後
方に向かって半径方向外方に傾斜して延びる緩やかな前
面と、半径方向外方に延びる切り立った後面とを有す
る。
【0004】上記組合せにおける蓋は、天面壁とこの天
面壁から垂下する筒状スカート壁とを含んでいる。スカ
ート壁には周方向に延在する周方向弱化ラインが形成さ
れており、スカート壁は周方向弱化ラインより上方の主
部と周方向弱化ラインより下方のタンパーエビデント裾
部とに区画されている。周方向弱化ラインは、例えば周
方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット
(切溝)とかかるスリット間に残留せしめられる橋絡部
とから構成される。スカート壁の主部の内周面には、容
器の口頸部における雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が
形成されている。タンパーエビデント裾部の内周面に
は、容器の口頸部におけるラチェット爪と協働する複数
個のラチェット片が周方向に間隔をおいて形成されてい
る。ラチェット片の各々はタンパーエビデント裾部の内
周面から半径方向内方に突出せしめられており、容器の
口頸部に蓋を装着する際の、容器に対する蓋の相対的回
転方向に見て、後方に向かって半径方向内方に傾斜して
延びる緩やかな前面と、半径方向内方に延びる切り立っ
た後面とを有する。
【0005】容器の口頸部における雄螺条と蓋における
雌螺条とを螺合せしめて容器の口頸部に蓋を装着して口
頸部を密封する際には、口頸部に形成されているラチェ
ット爪の緩やかな前面と蓋に形成されているラチェット
片の緩やかな前面との相互案内作用によって、タンパー
エビデント裾部が半径方向外方へ弾性的に変位され、或
いはこれに加えてラチェット片自体も半径方向外方へ弾
性的に変位され、かくしてラチェット爪を乗り越えてラ
チェット片が周方向に移動せしめられる。容器の口頸部
を開封するために、容器に対して蓋を反対方向に相対的
に回転せしめる際には、口頸部に形成されているラチェ
ット爪の切り立った後面と蓋に形成されているラチェッ
ト片の切り立った後面との協働によって、ラチェット爪
を乗り越えてラチェット片が周方向に移動することが阻
止され、従ってスカート壁の主部に付随してタンパーエ
ビデント裾部が回転することが阻止される。かくして、
蓋の周方向弱化ライン、更に詳しくはその橋絡部に相当
な応力が生成されて橋絡部が破断され、スカート壁の主
部からタンパーエビデント裾部が分離される。しかる後
においては、タンパーエビデント裾部を残して、蓋が回
転と共に上昇されて口頸部から離脱され、かくして口頸
部が開封される。タンパーエビデント裾部に軸線方向に
延びる軸線方向破断ラインが形成されている場合には、
1個乃至少数個の橋絡部を破断せしめることなく、上記
軸線方向破断ラインの破断によってタンパーエビデント
裾部が無端環状形態から有端帯形状に解放されてラチェ
ット爪とラチェット片との協働が解除され、非破断橋絡
部を介してスカート壁の主部に接続されているタンパー
エビデント裾部も、回転と共に上昇されて口頸部から離
脱せしめられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおりの形態
の従来の容器と蓋との組合せには、次のとおりの解決す
べき問題が存在する。容器の口頸部に蓋を装着する際に
は蓋のラチェット片が口頸部のラチェット爪を乗り越え
て周方向に移動することが必要であり、そのためには蓋
のタンパーエビデント裾部が半径方向外方に弾性的に変
位せしめられることが必要である。而して、タンパーエ
ビデント裾部が半径方向外方に変位せしめられると、ス
カート壁の周方向弱化ライン、更に詳しくはその橋絡部
に小さくない応力が生成される。それ故に、口頸部に蓋
を装着する際にスカート壁に形成されている周方向弱化
ラインにおける橋絡部が破断されてしまう虞が少なくな
い。
【0007】口頸部に蓋を装着する際に周方向弱化ライ
ンにおける橋絡部が破断されるのを確実に防止するため
に、周方向弱化ラインにおける橋絡部の破断強度を増大
せしめると、容器の口頸部を開封する際に周方向弱化ラ
インにおける橋絡部を破断せしめるのに相当大きな力が
必要になり、特に女性乃至子供にとって口頸部の開封が
相当困難になる。
【0008】本発明は上記事態に鑑みてなされたもので
あり、その主たる解決課題は、スカート壁に形成されて
いる周方向弱化ラインにおける橋絡部の破断強度を過剰
に増大せしめる必要なくして、従って女性乃至子供でも
充分容易に口頸部を開封することができるにもかかわら
ず、口頸部に蓋を装着して口頸部を密封する際にスカー
ト壁に形成されている周方向弱化ラインにおける橋絡部
の破断が充分確実に回避される、新規且つ改良された容
器と蓋との組合せを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記主たる解決課題を達
成するために、本発明者等は、先に、平成5年特許願第
145851号明細書及び図面において、容器の口頸部
の外周面に配設される複数個のラチェット爪の各々を、
雄螺条と雌螺条とを螺合せしめる際の蓋に対する容器の
相対的回転方向に見て、後方に向かって(半径方向外方
ではなくて)上方に傾斜して延びる緩やかな前面と(半
径方向外方ではなくて)上方に延びる切り立った後面と
を有する形態にせしめ、そして蓋のタンパーエビデント
裾部に配設される複数個のラチェット片の各々を、タン
パーエビデント裾部から周方向に間隔をおいて下方に延
出する形態にせしめる、ことを提案したが、更に検討を
加えた結果、先の提案に加えて、蓋の該タンパーエビデ
ント裾部に、更に、雄螺条と雌螺条とを螺合せしめる際
の該容器に対する蓋の相対的回転方向に見て該ラチェッ
ト片の前側にて該ラチェット片の基部に近接して位置す
る拘束突起を形成し、雄螺条と雌螺条との螺合を解除す
る方向に容器に対して蓋を相対的に回転せしめてラチェ
ット片をラチェット爪に当接せしめると、雄螺条と雌螺
条とを螺合せしめる際の容器に対する蓋の相対的回転方
向に見て前方に該ラチェット片が弾性的に撓んでラチェ
ット片の基部が該拘束突起に当接し、雄螺条と雌螺条と
を螺合せしめる際の該容器に対する蓋の相対的回転方向
に見て前方に該ラチェットが弾性的に撓むことが制限
されるようになす、及び/又は容器の口頸部の外周面
に、更に、雄螺条と雌螺条とを螺合せしめる際の蓋に対
する容器の相対的回転方向に見て、ラチェット爪の後側
にてラチェット爪に近接して位置し、雄螺条と雌螺条と
を螺合せしめる際の蓋に対する容器の相対的回転方向に
見て、上方に延びる切り立った前面と前方に向かって上
方に延びる緩やかな後面とを有し、且つ上端はラチェッ
ト爪の上端よりも低い補助係止爪を形成し、雄螺条と雌
螺条との螺合を解除する方向に容器に対して蓋を相対的
に回転せしめてラチェット片をラチェット爪に当接せし
めると、雄螺条と雌螺条とを螺合せしめる際の容器に対
する蓋の相対的回転方向に見て前方に該ラチェット片が
弾性的に撓んでラチェット片の先端部はラチェット爪と
補助係止爪との間に位置せしめられ、ラチェット片の先
端部が補助係止爪に係止せしめられることによって、雄
螺条と雌螺条とを螺合せしめる際の容器に対する蓋の相
対的回転方向に見て前方にラチェット片が弾性的に撓む
ことが制限されるようになす、ことによって一層確実に
上記主たる技術的課題を達成することができることを見
出した。
【0010】即ち、本発明の第一の局面によれば、上記
主たる技術的課題を達成する容器と蓋との組合せとし
て、口頸部の外周面には雄螺条が配設されている容器
と、天面壁及びこの天面壁から垂下する筒状スカート壁
を含み、該スカート壁には周方向に延在する周方向弱化
ラインが形成されていて、該スカート壁は該周方向弱化
ラインより上方の主部と該周方向弱化ラインより下方の
タンパーエビデント裾部とに区画されており、該スカー
ト壁の該主部の内周面には該容器の該口頸部に配設され
ている該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されて
いる蓋との組合せにおいて、該容器の該口頸部の外周面
には、該雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際の該蓋に
対する該容器の相対的回転方向に見て、後方に向かって
上方に傾斜して延びる緩やかな前面と上方に延びる切り
立った後面とを有する複数個のラチェット爪が形成され
ており、該蓋の該タンパーエビデント裾部には、周方向
に間隔をおいて下方に延出し、該ラチェット爪と協働す
る複数個のラチェット片が形成され、そして更に、該雄
螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する該
蓋の相対的回転方向に見て該ラチェット片の前側にて該
ラチェット片の基部に近接して位置する拘束突起が形成
されており、該雄螺条と該雌螺条との螺合を解除する方
向に該容器に対して該蓋を相対的に回転せしめて該ラチ
ェット片を該ラチェット爪に当接せしめると、該雄螺条
と該雌螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する該蓋の
相対的回転方向に見て前方に該ラチェット片が弾性的に
撓んで該ラチェット片の基部が該拘束突起に当接し、該
雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する
該蓋の相対的回転方向に見て前方に該ラチェットが弾
性的に撓むことが制限される、ことを特徴とする組合せ
が提供される。
【0011】更に、本発明の第二の局面によれば、上記
主たる技術的課題を達成する容器と蓋との組合せとし
て、口頸部の外周面には雄螺条が配設されている容器
と、天面壁及びこの天面壁から垂下する筒状スカート壁
を含み、該スカート壁には周方向に延在する周方向弱化
ラインが形成されていて、該スカート壁は該周方向弱化
ラインより上方の主部と該周方向弱化ラインより下方の
タンパーエビデント裾部とに区画されており、該スカー
ト壁の該主部の内周面には該容器の該口頸部に配設され
ている該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されて
いる蓋との組合せにおいて、該容器の該口頸部の外周面
には、該雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際の該蓋に
対する該容器の相対的回転方向に見て、後方に向かって
上方に傾斜して延びる緩やかな前面と上方に延びる切り
立った後面とを有する複数個のラチェット爪が形成され
ており、該蓋の該タンパーエビデント裾部には、周方向
に間隔をおいて下方に延出し、該ラチェット爪と協働す
る複数個のラチェット片が形成されており、該容器の該
口頸部の外周面には、更に、該雄螺条と該雌螺条とを螺
合せしめる際の該蓋に対する該容器の相対的回転方向に
見て、該ラチェット爪の後側にて該ラチェット爪に近接
して位置し、該雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際の
該蓋に対する該容器の相対的回転方向に見て、上方に延
びる切り立った前面と前方に向かって上方に延びる緩や
かな後面とを有し、且つ上端は該ラチェット爪の上端よ
りも低い補助係止爪が形成されており、該雄螺条と該雌
螺条との螺合を解除する方向に該容器に対して該蓋を相
対的に回転せしめて該ラチェット片を該ラチェット爪に
当接せしめると、該雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる
際の該容器に対する該蓋の相対的回転方向に見て前方に
該ラチェット片が弾性的に撓んで該ラチェット片の先端
部は該ラチェット爪と該補助係止爪との間に位置せしめ
られ、該ラチェット片の先端部が該補助係止爪に係止せ
しめられることによって、該雄螺条と該雌螺条とを螺合
せしめる際の該容器に対する該蓋の相対的回転方向に見
て前方に該ラチェット片が弾性的に撓むことが制限され
る、ことを特徴とする組合せが提供される。
【0012】該容器の該口頸部の外周面には、該雄螺条
の下方において半径方向に突出する張出フランジが形成
されており、該ラチェット爪は該張出フランジの上面に
形成されているのが好適である。好ましくは、該ラチェ
ット爪の各々の該前面の傾斜角度αは25乃至65度で
あり、該ラチェット爪の各々の該後面の傾斜角度βは7
0乃至140度であり、また該口頸部の該雄螺条と該ス
カート壁の該主部の該雌螺条とを螺合せしめる際の、該
容器に対する該蓋の相対的回転方向に見て、該ラチェッ
ト片の各々は下方に向かって後方に10乃至70度の傾
斜角度γをなして傾斜して延出している。該補助係止爪
の前面の傾斜角度α′は70乃至140度であり、該補
助係止爪の後面の傾斜角度β′は25乃至65度である
のが好適である。該スカート壁には該タンパーエビデン
ト裾部に接続され且つ該ラチェット片を囲繞する環状囲
繞部が付設されているのが好適である。
【0013】
【作用】本発明の容器と蓋との組合せにおいては、容器
に対して蓋を装着方向に相対的に回転せしめて容器の口
頸部に蓋を装着する際には、容器の口頸部におけるラチ
ェット爪の緩やかな前面の案内作用によって蓋のタンパ
ーエビデント裾部におけるラチェット片の少なくとも一
部が周方向に撓んで、ラチェット片がラチェット爪を乗
り越えて周方向に移動せしめられる。ラチェット片から
タンパーエビデント裾部には上方乃至周方向に作用する
幾分かの力が伝えられるが、かかる力によってタンパー
エビデント裾部が上方乃至周方向に変位せしめられる
と、タンパーエビデント裾部の上端がスカート壁の主部
の下端に直接的に当接せしめられる等によって、橋絡部
に過剰な応力を生成せしめることなくタンパーエビデン
ト裾部からスカート壁の主部に力が伝えられる。タンパ
ーエビデント裾部が半径方向外方に変位されて橋絡部に
過剰な応力が生成せしめられることはなく、容器の口頸
部に蓋を装着する際に周方向弱化ラインにおける橋絡部
に過剰の応力が作用して橋絡部が破断されてしまうこと
は確実に回避される。口頸部を開封するために蓋を反対
方向に回転せしめる際には、口頸部におけるラチェット
爪の切り立った後面と蓋におけるラチェット片との協働
によってタンパーエビデント裾部の回転が阻止され、ス
カート壁に形成されている周方向破断ラインにおける橋
絡部が充分容易に所要とおりに破断される。ラチェット
爪の切り立った後面とラチェット片との協働によるタン
パーエビデント裾部の回転の阻止は、蓋のタンパーエビ
デント裾部に形成される拘束突起及び/又は容器の口頸
部の外周面に形成される補助係止爪によってラチェット
片の所定方向への撓みが制限されることによって確実に
実現される。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に従って
構成された容器と蓋との組合せの好適実施例について、
更に詳細に説明する。
【0015】本発明の組合せの好適実施例は、図1にそ
の口頸部2が図示されている容器と図2に全体が図示さ
れている蓋4とから構成されている。
【0016】図1を参照して説明すると、ポリエチレン
テレフタレートの如き適宜の合成樹脂或いはガラスから
形成することができる容器は、略円筒形状の口頸部2を
具備している。この口頸部2の外周面には、雄螺条6及
びその下方に位置する環状係止あご部8が形成されてい
る。口頸部2に図2に示す蓋4が適用される場合には係
止あご部8は不必要であるが、図2に示す蓋4に代え
て、タンパーエビデント裾部の内面に係止手段が形成さ
れている形態の周知の合成樹脂製蓋或いは口頸部2に装
着した後にタンパーエビデント裾部の下端部が半径方向
内側に変形される周知の金属製蓋が口頸部2に適用され
る場合には、上記係止手段或いは変形されるタンパーエ
ビデント裾部の下端部が係止あご部に係止せしめられる
(従って、図示の口頸部2には図2に示す蓋と共に、上
記周知の合成樹脂製蓋或いは金属製蓋を選択的に適用す
ることができる)。
【0017】口頸部2には、更に、係止あご部8の下方
において半径方向外方に突出する環状フランジ10が形
成されている。図1と共に図3及び図4を参照して説明
すると、環状フランジ10の上面には、周方向に等間隔
をおいて4個のラチェット爪12a、12b、12c及
び12dが形成されている。所望ならば、環状フランジ
10上に周方向に適宜の間隔をおいて2個又は3個或い
は5個以上のラチェット爪を形成することもできる。ラ
チェット爪12a、12b、12c及び12dの各々
は、口頸部2に蓋4を装着する際の、蓋4に対する口頸
部2の回転方向(図3において反時計方向、図4におい
て左方向)に見て、後方に向かって上方に傾斜して延び
る緩やかな前面14a、14b、14c及び14dと、
上方に延びる切り立った後面16a、16b、16c及
び16dとを有する。環状フランジ10の上面に対する
ラチェット爪12a、12b、12c及び12dの前面
14a、14b、14c及び14dの傾斜角度αは25
乃至65度であり、環状フランジ10の上面に対するラ
チェット爪12a、12b、12c及び12dの後面1
6a、16b、16c及び16dの傾斜角度βは70乃
至140度であるのが好都合である。
【0018】図1と共に図3及び図4を参照して説明を
続けると、上記環状フランジ10には、4個のラチェッ
ト爪12a、12b、12c及び12dのうちの2個の
ラチェット爪12b及び12dに関連せしめて、2個の
補助係止爪18b及び18dも形成されている。かかる
補助係止爪18b及び18dは夫々、口頸部2に蓋4を
装着する際の、蓋4に対する口頸部2の回転方向(図3
において反時計方向、図4において左方向)に見て、ラ
チェット爪12b及び12dの後側にてラチェット爪1
2b及び12dに近接して位置せしめられている。そし
て、口頸部2に蓋4を装着する際の、蓋4に対する口頸
部2の回転方向に見て、上方に延びる切り立った前面2
0b及び20dと前方に向かって上方に傾斜して延びる
緩やかな後面22b及び22dとを有する。環状フラン
ジ10の上面に対する補助係止爪18b及び18dの前
面20b及び20dの傾斜角度α′は70乃至140度
であり、環状フランジ10の上面に対する補助係止爪1
8b及び18dの後面22b及び22dの傾斜角度β′
は25乃至65度であるのが好都合である。補助係止爪
18b及び18dの上端はラチェット爪12b及び12
dの上端よりも低く、補助係止爪18b及び18dの高
さh′はラチェット爪12b及び12dの高さhの略半
分程度であるのが好適である。ラチェット爪12b及び
12dの上端と補助係止爪18b及び18dの上端との
周方向間隔L1は、蓋4に形成されている後述するラチ
ェット片の先端部における周方向厚さの2乃至3倍程度
でよい。
【0019】図示の実施例においては、2個のラチェッ
ト爪12b及び12dのみに関連せしめて補助係止爪1
8b及び18dを付設しているが、所望ならばラチェッ
ト爪12a及び12cにも関連せしめて補助係止爪を付
設することもできる。しかしながら、例えば図3に2点
鎖線A−Aで示す分割線に沿って2個に分割される成形
雌型を使用して容器の口頸部2を成形する場合、ラチェ
ット爪12b及び12dに関連せしめて付設される補助
係止爪18b及び18dは過剰アンダーカットを生成せ
しめない故に、成形工程に問題を発生せしめることはな
いが、ラチェット爪12a及び12cにも関連せしめて
補助係止爪を付設すると、かかる補助係止爪は過剰なア
ンダーカットを生成し、2個に分割される成形雌型の使
用では成形された口頸部2の型抜きが実質上不可能或い
は著しく困難になり、多数個に分割される複雑且つ高価
な成形雌型を使用することが必要になる。
【0020】図2を参照して説明すると、ポリエチレン
又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成する
ことができる蓋4は、円形天面壁24とこの天面壁24
の周縁から垂下する円筒状スカート壁26とを含んでい
る。天面壁24の内面には下方に垂下する環状密封突条
28が形成され、天面壁24の内面外周縁部とスカート
壁26の内周面上端部との境界領域には環状密封***3
0が形成されている。スカート壁26の下半部には周方
向に延在する周方向弱化ライン32が形成されており、
スカート壁26は周方向弱化ライン32より上方の主部
34と周方向弱化ライン32よりも下方のタンパーエビ
デント裾部36とに区画されている。スカート壁26の
内周面には下方に向いた2個の環状肩部38及び40が
形成されており、下方の肩部40から比較的短い長さだ
け下方に延びる複数個のリブ42が周方向に間隔をおい
て形成されている。上記周方向弱化ライン32は、複数
個のリブ42が形成されている領域においてスカート壁
26の外周面側から切断刃(図示していない)を作用せ
しめて、リブ42のみを残留せしめてスカート壁26を
切断することによって形成されている。複数個のリブ4
2は所謂橋絡部を構成し、タンパーエビデント裾部36
は複数個のリブ42を介して主部34に接続されてい
る。スカート壁26の主部34の内周面には雌螺条44
が形成されている。スカート壁26の主部34の外周面
には環状傾斜肩部46が形成されており、かかる肩部4
6より上方の領域には滑り止め凹凸48が形成されてい
る。
【0021】図2と共に図4参照して説明すると、タン
パーエビデント裾部36には、その下端から下方に延出
する複数個(例えば24個)のラチェット片50が周方
向に等間隔をおいて形成されている。ラチェット片50
の各々は、容器の口頸部2に蓋4を装着する際の、口頸
部2に対する蓋4の回転方向に見て(図2において上方
から見て時計方向、図4において右方向)、下方に向か
って後方に傾斜して延出しているのが好ましい。ラチェ
ット片50の傾斜角度γは10乃至70であるのが好適
である。図4に明確に図示する如く、ラチェット片50
の肉厚Tは先端に向かって漸次減少せしめられているの
が好都合である。ラチェット片50の上端、従ってタン
パーエビデント裾部36の下端と口頸部2におけるラチ
ェット爪12a、12b、12c及び12dの上端との
間には鉛直方向間隔G1が存在し、かかる間隔G1はラ
チェット片50の上記厚さTよりも幾分大きく設定され
ているのが好適である。
【0022】図2と共に図4を参照して説明を続ける
と、タンパーエビデント裾部36の下端には、更に、口
頸部2の雄螺条6に蓋4の雌螺条44を螺合せしめて口
頸部2に蓋4を装着する際の、口頸部2に対する蓋4の
回転方向(図2において上方から見て時計方向、図4に
おいて右方向)に見て、ラチェット片50の各々の前側
にてラチェット片50の基部に近接して位置する拘束突
起52も形成されている。かかる拘束突起52はラチェ
ット片50の基部と略平行に、従って口頸部2に蓋4を
装着する際の口頸部2に対する蓋4の回転方向に見て、
10乃至70度でよい傾斜角度γをなして下方に向かっ
て後方に傾斜して延出しているのが好ましい。拘束突起
52の延出長さは若干でよい(例えば、ラチェット片5
0の延出長さの5乃至7分の1程度でよい)。ラチェッ
ト片50の上端(従ってタンパーエビデント裾部36の
下端)におけるラチェット片50とこれに付設された拘
束突起52との周方向間隔L2は0.5乃至1.5mm
程度であるのが好適である。ラチェット片50の上端に
おけるラチェット片50とこれに隣接するラチェット片
50に付設された拘束突起52との周方向間隔L3(即
ち、ラチェット片50と口頸部2に蓋4を装着する際の
口頸部2に対する蓋4の回転方向に見て後方に位置する
拘束突起52との周方向間隔L3)は、ラチェット片5
0の延出長さL4よりも幾分大きく設定されているのが
好適である。
【0023】図2を参照して説明を続けると、タンパー
エビデント裾部36の外周面には環状囲繞部54が付設
されている。この環状囲繞部54はタンパーエビント裾
部36の外周から半径方向外方に延び、次いで下方に延
びて、上記ラチェット片50及び拘束突起52を囲繞し
ている。
【0024】図1乃至図4と共に図5を参照して説明す
ると、容器の口頸部2に蓋4を装着して口頸部2を密封
する際には、口頸部2に蓋4を被嵌して口頸部2に対し
て蓋4を閉方向(図5において上方から見て時計方向、
図4において右方向)に回転せしめ、口頸部2の雄螺条
6に蓋4の雌螺条44を螺合せしめる。蓋4は回転と共
に下降せしめられ、図5に示す状態まで雄螺条6に雌螺
条44を螺合せしめると、蓋4における環状密封***3
0が口頸部2の外周面上端部に密接せしめられると共
に、蓋4における環状密封突条28が口頸部2内に進入
せしめられて口頸部2の内周面に密接せしめられ、かく
して口頸部2が密封される。蓋4のかような装着操作の
後半においては、口頸部2のラチェット爪12a、12
b、12c及び12dと蓋4のラチェット片50とが相
互に干渉するようになるが、ラチェット爪12a、12
b、12c及び12dの緩やかな前面14a、14b、
14c及び14dに作用することによってラチェット片
50は図4に二点鎖線で示す如くに弾性的に後方に撓
み、ラチェット片50は充分容易にラチェット爪12
a、12b、12c及び12dを通過することができ
る。ラチェット片50は上記閉方向に見て下方に向かっ
て後方に傾斜して延びている故に、ラチェット片50は
充分容易に後方に撓むことができる。拘束突起52はラ
チェット片50の前方に配設されている故に、拘束突起
52によってラチェット片50の後方への撓みが阻害さ
れることはない。また、図4を参照することによって容
易に理解されるとおり、ラチェット爪12b及び12d
に付設されている補助係止爪18b及び18dの高さ
h′はラチェット爪12b及び12dの高さhよりも充
分に低い故に、ラチェット爪12b及び12dを通過し
たラチェット片50は、補助係止爪18b及び18dに
は殆ど干渉されることなくして、補助係止爪18b及び
18dを通過する。ラチェット片50が周方向後方に撓
んでラチェット爪12a、12b、12c及び12dを
通過する際には、タンパーエビデント裾部36には上方
乃至周方向に作用する幾分かの力が伝えられるが、かか
る力によってタンパーエビデント裾部36が上方乃至周
方向に変位せしめられると、周方向弱化ライン32にお
いてタンパーエビデント裾部36の上端がスカート壁2
6の主部34の下端に直接的に当接せしめられる等によ
って、橋絡部を構成しているリブ42に過剰な応力を生
成せしめることなくタンパーエビデント裾部36からス
カート壁26の主部34に力が伝えられる。タンパーエ
ビデント裾部36が半径方向外方に変位されて周方向弱
化ライン32における橋絡部を構成しているリブ42に
過剰な応力が生成せしめられることはなく、容器の口頸
部2に蓋4を所要とおりに装着する際に周方向弱化ライ
ン32の橋絡部を構成しているリブ42が破断されてし
まう虞は皆無である。ラチェット爪12a、12b、1
2c及び12dを通過した後にラチェット片50は元の
状態に弾性的に復元する。
【0025】容器の口頸部2を開封するためには、口頸
部2に対して蓋4を開方向(図5において上方から見て
反時計方向、図4において左方向)に回転せしめる。而
して、タンパーエビデント裾部36においては、開方向
に見て下方に向かって前方に延出しているラチェット片
50が、ラチェット爪12b及び12dに関しては補助
係止爪18b及び18dの緩やかな後面22b及び22
dに作用することによって、その先端部が図4及び図6
において右方に弾性的に撓み、補助係止爪18b及び1
8dを通過する。しかる後に、ラチェット片50はラチ
ェット爪12a、12b、12c及び12dの切り立っ
た後面16a、16b、16c及び16dに当接し、こ
れによって開方向への移動が阻止される。この際には、
図6に明確に図示する如く、ラチェット片50の各々の
基部が拘束突起52に当接することによって、そしてま
たラチェット爪12b及び12dに関してはラチェット
片50の先端部が補助係止爪18b及び18dの切り立
った前面20b及び20dに係止せしめられることによ
って、ラチェット片50の図6において右方への撓みが
効果的に制限され、従ってラチェット片50がラチェッ
ト爪12a、12b、12c及び12dを開方向に通過
することが充分確実に防止される。かくして、スカート
壁26に形成されている周方向弱化ライン32における
橋絡部を構成している複数個のリブ42に相当な応力が
生成され、複数個のリブ42が破断される。タンパーエ
ビデント裾部36の開方向への移動が充分確実に阻止さ
れる故に、複数個のリブ42の破断は口頸部2の密封が
解放される(環状密封***30及び環状密封突条28が
口頸部2の外周面及び内周面から離隔される)よりも充
分前に遂行される。複数個のリブ42が破断されてスカ
ート壁26の主部34からタンパーエビデント裾部36
が切り離された後においては、蓋4のタンパーエビデン
ト裾部36以外の部分は、雄螺条6と雌螺条44との協
働によって開方向へ回転せしめられると共に上昇せしめ
られて口頸部2から離脱され、かくして口頸部2が開封
される。
【0026】上述した実施例においては複数個のリブ4
2を残留せしめてスカート壁26を切断することによっ
て周方向弱化ライン32を形成しているが、例えば成形
時に周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリ
ットを配設することによって形成されるそれ自体は周知
の周方向弱化ライン等の他の適宜の形態の周方向弱化ラ
インを採用することもできる。また、所望ならば、周方
向弱化ライン32における橋絡部を構成している複数個
のリブ42のうちの1個乃至少数個を比較的強くせしめ
ると共に、タンパーエビデント裾部36に軸線方向に延
在する弱化ラインを形成し、口頸部2を開封する際に
は、軸線方向弱化ラインが破断されてタンパーエビデン
ト裾部36が無端環状から有端帯状に展開され(かくし
てラチェット片50の開方向移動が許容され)、一方周
方向弱化ライン32においては比較的強くせしめられた
1個乃至少数個のリブ42は破断されることなく維持さ
れてタンパーエビデント裾部36をスカート壁26の主
部34に接続し続け、タンパーエビデント裾部36を含
む蓋4の全体が容器の口頸部2から離脱されるようにせ
しめることもできる。
【0027】図7及び図8は蓋4の変形例を図示してい
る。この変形例においては、スカート壁126の外周面
下部には外径が漸次増大する環状傾斜肩部146が形成
されており、スカート壁126の下部は肉厚が増大せし
められている。そして、スカート壁126の肉厚下部に
周方向弱化ライン132が形成されており、スカート壁
126が周方向弱化ライン132より上方の主部134
と周方向弱化ライン132より下方のタンパーエビデン
ト裾部136とに区画されている(タンパーエビデント
裾部136の軸線方向長さは相当短い)。タンパーエビ
デント裾部136の下端には環状囲繞部154が付設さ
れている。この環状囲繞部154はタンパーエビデント
裾部136の下端における半径方向外側半部に接続され
た上端から下方に突出せしめられている(従って、環状
囲繞部154の肉厚はタンパーエビデント裾部136の
肉厚よりも薄く、環状囲繞部154を含むスカート壁1
26を全体として観察すると、タンパーエビデント裾部
136の下端における半径方向内側半部は下方を向いた
環状肩面137を形成する)。スカート壁126の主部
134の内周面下部には下方を向いた環状肩面140が
形成されている。この環状肩面140からタンパーエビ
デント裾部136の下端までの領域において、スカート
壁126の内周面には周方向に等間隔をおいて複数個
(例えば8個)のリブ142が形成されている。かかる
リブ142の各々は、容器の口頸部2(図1、図3乃至
図6)に蓋を装着する際の蓋の回転方向(図7において
右方向)に見て後方に傾斜して下方に延びている。リブ
142の各々の傾斜角度γは10乃至70度程度でよ
い。図7と共に図8を参照することによって明確に理解
されるように、リブ142の各々の断面形状は略L字形
状であり、容器の口頸部2(図1、図3乃至図6)に蓋
を装着する際の蓋の回転方向に見て後端から半径方向内
側に突出する突条部143を有する。スカート壁126
を主部134とタンパーエビデント裾部136とに区画
する上記周方向弱化ライン132は、スカート壁126
の外周面側から切断刃(図示していない)を作用せしめ
て、上記環状肩面140とタンパーエビデント裾部13
6の下端との間の領域において、上記リブ142の半径
方向内側部即ち上記突条部143のみを残留せしめて切
断することによって形成されている。リブ142の切断
されることなく残留せしめられる突条部143が、スカ
ート壁126の主部134にタンパーエビデント裾部1
36を接続する橋絡部を構成する。
【0028】図7及び図8に図示する変形例において
は、ラチェット片150及び拘束突起152は上記リブ
142から下方に延出せしめられている。ラチェット片
150の各々は上記リブ142の各々における、容器の
口頸部2(図1、図3乃至図6)に蓋を装着する際の蓋
の回転方向(図7において右方向)に見てリブ142の
後半部から下方に、上記環状囲繞部154の下端よりも
若干上方の位置まで延出せしめられている。かかるラチ
ェット片150の横断面形状はリブ142における上記
回転方向に見て後半部の断面形状と合致せしめられてい
て、略L字形状である。ラチェット片150の基部に近
接して、上記回転方向に見てその前側に位置する拘束突
起152の各々は、上記回転方向に見て上記リブ142
の前部から下方に突出せしめられている。拘束突起15
2の下方への突出長さは若干でよい(例えばラチェット
片150の下方への突出長さの5乃至7分の1程度でよ
い)。拘束突起152の横断面形状はリブ142におけ
る上記回転方向に見て前部の断面形状に合致せしめられ
ており、矩形状である。ラチェット片150及び拘束突
起152はリブ142に引き続いて下方に、従って容器
の口頸部2(図1、図3乃至図6)に蓋を装着する際の
蓋の回転方向に見て後方に、10乃至70度でよい傾斜
角度γをなして下方に延出せしめられている。図1乃至
図6を参照して説明した実施例の場合と同様に、ラチェ
ット片150の上端におけるラチェット片150とこれ
に付設された拘束突起152との周方向間隔L2は0.
5乃至1.5mm程度であり、ラチェット片150の上
端におけるラチェット片150とこれに隣接するラチェ
ット片150に付設された拘束突起152との周方向間
隔L3(即ち、ラチェット片150と口頸部2に蓋を装
着する際の口頸部2に対する蓋の回転方向に見て後方に
位置する拘束突起152との周方向間隔L3)は、ラチ
ェット片150の延出長さL4よりも幾分大きく設定さ
れているのが好適である。図7から明確に理解される如
く、上記環状囲繞部154はラチェット片150及び1
52に対して半径方向外方に離隔して位置してこれらを
囲繞している。図7及び図8に図示する上述したとおり
の蓋の変形例も、図1乃至図6に図示する上記実施例に
おける蓋4と実質上同様に使用され、実質上同様の作用
を奏する。
【0029】
【発明の効果】本発明の容器と蓋との組合せにおいて
は、容器の口頸部に蓋を装着して口頸部を密封する際に
は、スカート壁に形成されている周方向弱化ラインが破
断されてしまうことが確実に回避され、容器の口頸部を
開封する際には、口頸部の密封解除に先立ってスカート
壁に形成されている周方向弱化ラインが充分容易に且つ
確実に所要とおりに破断せしめられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された組合せの好適実施例
における容器の口頸部を、一部を断面で示す側面部。
【図2】本発明に従って構成された組合せの好適実施例
における蓋を、一部を断面で示す側面部。
【図3】図1の口頸部の平面図。
【図4】図1の口頸部におけるラチェット爪と図2の蓋
におけるラチェット片との相互関係を示す部分断面図。
【図5】図1の口頸部に図2の蓋を装着した状態を、一
部を断面で示す側面図。
【図6】容器の口頸部を開封する際の、図1の口頸部に
おけるラチェット爪と図2の蓋におけるラチェット片と
の相互関係を示す部分断面図。
【図7】蓋の変形例を示す部分断面図。
【図8】図7の蓋におけるリブの、周方向破断ラインに
沿った部分断面図。
【符号の説明】
2:口頸部 4:蓋 6:雄螺条 10:環状フランジ 12a、12b、12c、12d:ラチェット爪 14a、14b、14c、14d:ラチェット爪の前面 16a、16b、16c、16d:ラチェット爪の後面 18b、18d:補助係止爪 20b、20d:補助係止爪の前面 22b、22d:補助係止爪の後面 24:天面壁 26:スカート壁 32:周方向弱化ライン 34:スカート壁の主部 36:タンパーエビデント裾部 42:リブ(周方向弱化ラインにおける橋絡部) 44:雌螺条 50:ラチェット片 52:拘束突起 54:環状囲繞部 126:スカート壁 132:周方向弱化ライン 134:スカート壁の主部 136:タンパーエビデント裾部 142:リブ 143:リブの突条部(周方向弱化ラインにおける橋絡
部) 150:ラチェット片 152:拘束突起 154:環状囲繞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−178358(JP,A) 特開 昭59−221247(JP,A) 実開 平6−20256(JP,U) 実開 昭61−107751(JP,U) 実公 昭56−31559(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 41/34

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口頸部の外周面には雄螺条が配設されて
    いる容器と、天面壁及びこの天面壁から垂下する筒状ス
    カート壁を含み、該スカート壁には周方向に延在する周
    方向弱化ラインが形成されていて、該スカート壁は該周
    方向弱化ラインより上方の主部と該周方向弱化ラインよ
    り下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、
    該スカート壁の該主部の内周面には該容器の該口頸部に
    配設されている該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形
    成されている蓋との組合せにおいて、 該容器の該口頸部の外周面には、該雄螺条と該雌螺条と
    を螺合せしめる際の該蓋に対する該容器の相対的回転方
    向に見て、後方に向かって上方に傾斜して延びる緩やか
    な前面と上方に延びる切り立った後面とを有する複数個
    のラチェット爪が形成されており、 該蓋の該タンパーエビデント裾部には、周方向に間隔を
    おいて下方に延出し、該ラチェット爪と協働する複数個
    のラチェット片が形成され、そして更に、該雄螺条と該
    雌螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する該蓋の相対
    的回転方向に見て該ラチェット片の前側にて該ラチェッ
    ト片の基部に近接して位置する拘束突起が形成されてお
    り、該雄螺条と該雌螺条との螺合を解除する方向に該容
    器に対して該蓋を相対的に回転せしめて該ラチェット片
    を該ラチェット爪に当接せしめると、該雄螺条と該雌螺
    条とを螺合せしめる際の該容器に対する該蓋の相対的回
    転方向に見て前方に該ラチェット片が弾性的に撓んで該
    ラチェット片の基部が該拘束突起に当接し、該雄螺条と
    該雌螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する該蓋の相
    対的回転方向に見て前方に該ラチェットが弾性的に撓
    むことが制限される、 ことを特徴とする組合せ。
  2. 【請求項2】 該容器の該口頸部の外周面には、更に、
    該雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際の該蓋に対する
    該容器の相対的回転方向に見て、該ラチェット爪の後側
    にて該ラチェット爪に近接して位置し、該雄螺条と該雌
    螺条とを螺合せしめる際の該蓋に対する該容器の相対的
    回転方向に見て、上方に延びる切り立った前面と前方に
    向かって上方に延びる緩やかな後面とを有し、且つ上端
    は該ラチェット爪の上端よりも低い補助係止爪が形成さ
    れており、該雄螺条と該雌螺条との螺合を解除する方向
    に該容器に対して該蓋を相対的に回転せしめて該ラチェ
    ット片を該ラチェット爪に当接せしめると、該雄螺条と
    該雌螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する該蓋の相
    対的回転方向に見て前方に該ラチェット片が弾性的に撓
    んで該ラチェット片の先端部は該ラチェット爪と該補助
    係止爪との間に位置せしめられ、該ラチェット片の先端
    部が該補助係止爪に係止せしめられることによって、該
    雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する
    該蓋の相対的回転方向に見て前方に該ラチェット片が弾
    性的に撓むことが制限される、請求項1記載の組合せ。
  3. 【請求項3】 該容器の該口頸部の外周面には、該雄螺
    条の下方において半径方向に突出する張出フランジが形
    成されており、該ラチェット爪及び該補助係止爪は該張
    出フランジの上面に形成されている、請求項2記載の組
    合せ。
  4. 【請求項4】 該ラチェット爪の各々の該前面の傾斜角
    度αは25乃至65度であり、該ラチェット爪の各々の
    該後面の傾斜角度βは70乃至140度である請求項1
    から3までのいずれかに記載の組合せ。
  5. 【請求項5】 該補助係止爪の前面の傾斜角度α′は7
    0乃至140度であり、該補助係止爪の後面の傾斜角度
    β′は25乃至65度である、請求項2から4までのい
    ずれかに記載の組合せ。
  6. 【請求項6】 該雄螺条と該雌螺条とを螺合せしめる際
    の該容器に対する該蓋の相対的回転方向に見て、該ラチ
    ェット片の各々は下方に向かって後方に10乃至70度
    の傾斜角度γをなして傾斜して延出している、請求項1
    から5までのいずれかに記載の組合せ。
  7. 【請求項7】 該スカート壁には該タンパーエビデント
    裾部に接続され且つ該ラチェット片を囲繞する環状囲繞
    部が付設されている、請求項1から6までのいずれかに
    記載の組合せ。
  8. 【請求項8】 口頸部の外周面には雄螺条が配設されて
    いる容器と、天面壁及びこの天面壁から垂下する筒状ス
    カート壁を含み、該スカート壁には周方向に延在する周
    方向弱化ラインが形成されていて、該スカート壁は該周
    方向弱化ラインより上方の主部と該周方向弱化ラインよ
    り下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、
    該スカート壁の該主部の内周面には該容器の該口頸部に
    配設されている該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形
    成されている蓋との組合せにおいて、 該容器の該口頸部の外周面には、該雄螺条と該雌螺条と
    を螺合せしめる際の該蓋に対する該容器の相対的回転方
    向に見て、後方に向かって上方に傾斜して延びる緩やか
    な前面と上方に延びる切り立った後面とを有する複数個
    のラチェット爪が形成されており、 該蓋の該タンパーエビデント裾部には、周方向に間隔を
    おいて下方に延出し、該ラチェット爪と協働する複数個
    のラチェット片が形成されており、 該容器の該口頸部の外周面には、更に、該雄螺条と該雌
    螺条とを螺合せしめる際の該蓋に対する該容器の相対的
    回転方向に見て、該ラチェット爪の後側にて該ラチェッ
    ト爪に近接して位置し、該雄螺条と該雌螺条とを螺合せ
    しめる際の該蓋に対する該容器の相対的回転方向に見
    て、上方に延びる切り立った前面と前方に向かって上方
    に延びる緩やかな後面とを有し、且つ上端は該ラチェッ
    ト爪の上端よりも低い補助係止爪が形成されており、該
    雄螺条と該雌螺条との螺合を解除する方向に該容器に対
    して該蓋を相対的に回転せしめて該ラチェット片を該ラ
    チェット爪に当接せしめると、該雄螺条と該雌螺条とを
    螺合せしめる際の該容器に対する該蓋の相対的回転方向
    に見て前方に該ラチェット片が弾性的に撓んで該ラチェ
    ット片の先端部は該ラチェット爪と該補助係止爪との間
    に位置せしめられ、該ラチェット片の先端部が該補助係
    止爪に係止せしめられることによって、該雄螺条と該雌
    螺条とを螺合せしめる際の該容器に対する該蓋の相対的
    回転方向に見て前方に該ラチェット片が弾性的に撓むこ
    とが制限される、 ことを特徴とする組合せ。
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