JP3380456B2 - トリミング方法およびトリミング装置 - Google Patents

トリミング方法およびトリミング装置

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JP3380456B2
JP3380456B2 JP00306298A JP306298A JP3380456B2 JP 3380456 B2 JP3380456 B2 JP 3380456B2 JP 00306298 A JP00306298 A JP 00306298A JP 306298 A JP306298 A JP 306298A JP 3380456 B2 JP3380456 B2 JP 3380456B2
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雅一 小谷
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雅一 小谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーツフォーマー
(連続多段式横型圧造機)によってブランクの余肉切断
およびバリ除去を行うトリミング方法およびトリミング
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーツフォーマーによってトリミングを
行う場合、ブランク(材料または一定の加工を施された
成形品)をダイス側に保持した状態で、トリミングパン
チで被加工部分を加圧して余肉を押し切り、かつ、ブラ
ンクを押出してバリを切除する。
【0003】この場合、従来のパーツフォーマーでは、
部品の被加工部分以外の部分をチャックしてダイス側に
保持する構成をとっている。
【0004】従って、ボルトのような軸付きの部品で
は、その軸部をチャックすることができるため、パーツ
フォーマーによるトリミングが可能であり、実際に、頭
抜き等のトリミングが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなト
リミング方法によると、軸部等の保持部分を持たない部
品は、トリミング位置に保持できないためにトリミング
が不可能とされ、焼鈍を繰り返しながらブランクを変形
させるといった、コストの高い他の手段に頼らざるを得
なかった。
【0006】そこで本発明は、軸部のような保持部分を
持たない部品のトリミングが可能なトリミング方法およ
びトリミング装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明(トリミ
ング方法)は、トリミングパンチの内周に押えスリーブ
を配置し、この押えスリーブによってブランクをトリミ
ング位置に押え込み固定した状態で上記トリミングパン
チを前進させてブランクの余肉を切断した後、トリミン
グパンチを後退させつつ押えスリーブをこのトリミング
パンチの後退速度よりも高速で前進させることによっ
て、上記切断によって生じたバリを除去するものであ
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の方法におい
て、トリミングパンチと対向してトリミングダイスを設
け、このトリミングパンチとトリミングダイスにより、
ブランクの中間部にバリが生じるように余肉を切断する
ものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の方
法において、押えスリーブの内側にガイドピンを配置
し、このガイドピンを穴付きブランクの穴内に挿入させ
た状態で余肉切断およびバリ除去を行うものである。
【0010】請求項4の発明(トリミング装置)は、
ランクの余肉を切断するトリミングパンチと、このトリ
ミングパンチの内周にトリミングパンチに対して前進・
後退方向に相対移動可能に配置された押えスリーブと、
上記トリミングパンチを前進・後退駆動するパンチ駆動
手段と、上記トリミングパンチによる余肉切断時に押え
スリーブによってブランクをトリミング位置に押え込み
固定し得るように押えスリーブを付勢するバネと、上記
余肉切断後にブランクのバリを除去するバリ除去手段を
具備し、このバリ除去手段は、余肉切断後のトリミング
パンチの後退時に押えスリーブをこのトリミングパンチ
よりも高速で前進させることによってバリを除去するよ
うに構成されたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、請求項4記載のトリミング装置において、トリミン
グパンチと対向してトリミングダイスが設けられ、この
トリミングパンチとトリミングダイスによって、余肉切
断時にブランクの中間部にバリが生じるように構成され
ものである。
【0012】請求項6の発明は、請求項4または5の構
成において、押えスリーブの内側に、余肉切断およびバ
リ切除時に穴付きブランクの穴内に挿入されるガイドピ
ンが設けられたものである。
【0013】上記方法および装置によると、ブランク
が、トリミングパンチの内周に配置された押えスリーブ
によってダイス側のトリミング位置に保持され、この状
態でトリミングパンチにより余肉が切断された後、バリ
が除去される。
【0014】このように、押えスリーブによってブラン
クを保持するため、軸部等の保持部分を持たない部品で
あってもパーツフォーマーによるトリミングが可能とな
る。この場合、切断後、トリミングパンチが後退すると
同時に、押えスリーブがパンチ後退速度よりも高速で前
進することによりブランクがダイス側に押し込まれてバ
リが除去される。
【0015】すなわち、余肉切断時にブランクをトリミ
ングに保持する押えスリーブを、切断後に前進させてバ
リ除去するため、このバリ除去をたとえばダイス側のピ
ンの押出し作用によって行わせる場合と比較して、動き
が単純で駆動機構の構成、制御が簡単ですむ。
【0016】また、通常のトリミングによると、トリミ
ングパンチのみによってブランクの切断、バリ除去が行
われるため、バリ跡(バリを切除した跡)がブランクの
一端に残る。このため、製品によってはこのバリ跡を消
す端面加工が必要となる。
【0017】これに対し、請求項の方法および請求項
の装置によると、トリミングパンチとトリミングダイ
スによってブランクが両側から切断され、この切断後の
バリ除去によってバリ跡(バリを切除した跡)がブラン
クの中間部に残るため、バリ跡を消すための端面加工が
不要となる。
【0018】また、請求項の方法および請求項の装
置によると、中心穴を有する部品の場合に、押えスリー
ブの内側に配置されたガイドピンがブランクの穴に嵌ま
り込み、このガイドピンによってブランクが内側からも
保持されるため、保持状態が一層安定したものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図によって説
明する。
【0020】図1,2に本発明の適用対象例である車両
用シートベルトの巻取機構に使用されるストッパ1を示
している。
【0021】このストッパ1は、穴2を有しかつ内周に
雌ねじ3が設けられたリング状の基部4の外周に逆止突
起状の一対のストッパ片5,5が対称配置で一体に設け
られて成り、ベルトが通されるドラム6のストッパ取付
穴7に嵌入される。
【0022】このストッパ1の雌ねじ3には回転輪8の
ねじ軸部9がねじ込まれ、この雌ねじ3に対するねじ軸
部9のねじ込み、ねじ戻し範囲でドラム4と回転輪8が
相対回転して図示しないベルトが引き出される。
【0023】このストッパ1は、パーツフォーマーによ
り、原材である丸棒材を図2に示すようにほぼ小判形ま
で成形した後、同図仮想線で示すように両翼の半部をト
リミングしてストッパ片5,5を形成し、ねじ切り加工
して完成品とする。
【0024】この成形過程を図3(イ)〜(ヘ)に示し
ている。
【0025】まず、丸棒材を所定長さに切断して(イ)
の棒状ブランク1´となし、異形据え込み工程によって
(ロ)に示すほぼ小判形の外形を持った板状に成形さ
れ、一次成形工程で(ハ)のように形を整えられた後、
二次成形工程で(ニ)のように中央部が凹状に加工され
る。
【0026】次いで、(ホ)に示すように中心穴2を明
けられた後、(ヘ)のトリミング工程で図1,2に示す
ストッパ片5,5が形成されてねじ切り前の一次製品と
なる。(ヘ)中、5´はバリを示す。
【0027】(へ)のトリミング工程の詳細を図4以降
によって説明する。
【0028】図4〜図11はトリミング装置におけるパ
ンチ側とダイス側の動きを段階的に示している。
【0029】まず、ダイス側およびパンチ側の型構成を
簡単に説明する。なお、以下にいう前方(または前側、
前部、前進)とは、ダイス側については図の上方、パン
チ側については図の下方をそれぞれさし、後方はこれと
逆の方向をさす。
【0030】図下側のダイス(固定型)側において、1
1はトリミングを行うためのトリミングダイス、12は
このトリミングダイス11を外周から保持するダイスケ
ース、13はトリミングダイス11の後方に配置された
前部ダイス受台、14は後部ダイス受台、15はダイス
スペーサ、16はダイス側KOピン、17はこのKOピ
ン16を押すダイス側中間ピンである。
【0031】一方、パンチ(可動型)側において、18
はトリミングを行うトリミングパンチ、19はこのトリ
ミングパンチ18を外周から保持するパンチケース、2
0はパンチケース19を後方から支える前部パンチ受
台、21は後部パンチ受台、22は外周リングである。
【0032】トリミングパンチ18の内側には押えスリ
ーブ23が設けられ、パンチ側KOピン24からの押圧
力がKOライナー25、蹴り出しピン26、中間リング
27を介してこの押えスリーブ23に伝えられる。
【0033】28はパンチ側KOピン24を外周から保
持するピンホルダーで、このピンホルダー28とKOラ
イナー25との間にスリーブ押しバネ(コイルバネ)2
9が設けられ、このバネ29の自由高さと密着高さの差
分で押えスリーブ23がトリミングパンチ18に対して
前進・後退方向に相対移動し得るようになっている。
【0034】また、押えスリーブ23の内周にガイドピ
ン30が、トリミングパンチ18よりも前方に突出し、
かつ、ピン押しバネ31により後方から弾性的に支持さ
れた状態で設けられている。
【0035】次に、このトリミング装置の作用を説明す
る。
【0036】図4はトリミング開始前のダイス、パンチ
両型の状態を示している。このとき、押えスリーブ23
およびガイドピン30はそれぞれトリミングパンチ18
よりも前方にほぼ同量ずつ突出し、スリーブ押しバネ2
9は自由高さ状態となっている。
【0037】この状態で、図1(ホ)の穴明け加工を終
えたブランク1´がチャックCによりトリミングダイス
11の前面にセットされた後、後述するパンチ側駆動機
構の作用によってパンチ側型全体が前進し、図5に示す
ように押えスリーブ23の先端がブランク1´の端面に
当接する。
【0038】この後、図6,7に示すようにトリミング
パンチ18およびガイドピン30は前進を続け(この
間、押えスリーブ23は、スリーブ押しバネ29が圧縮
することによって上記位置に保持される)、ガイドピン
30がブランク1´の穴内に嵌まり込むとともに、トリ
ミングパンチ18の先端がブランク1´の被加工部分
(図2の仮想線で示す部分)に当接する。
【0039】この状態で、ブランク1´は、押えスリー
ブ23によってトリミングダイス11側に押し付けられ
てトリミング位置に保持されると同時に、ガイドピン3
0によって内側からも保持された状態となり、トリミン
グ開始態勢が整う。
【0040】なお、チャックCは、押えスリーブ23が
ブランク1´に当接した図6の時点から図7,8に示す
ように開いてブランク1´を解放し、トリミングパンチ
18と干渉しないように側方に逃げる。
【0041】この後、図8に示すように、押えスリーブ
23がバネ29の力によりブランク1´を保持した状態
を保ちながら、 トリミングパンチ18およびガイド
ピン30が引き続き前進し、 これに連動して同量だ
けダイス側KOピン16が後退する。
【0042】これにより、ブランク1´がトリミングダ
イス11内に半部が沈みながら、トリミングパンチ18
とトリミングダイス11によってその被加工部分が両側
から切断される。
【0043】このとき、ブランク1´の軸方向中間部が
切断終了点となり、このブランク中間部に図3(ヘ)の
バリ5´が生じる。
【0044】この切断終了後、図9に示すようにトリミ
ングパンチ18が後退し始めるとともに、パンチ側KO
ピン24がパンチ側駆動機構の作用によってトリミング
パンチ18の後退速度よりも高速で前進する。
【0045】この作用により、トリミングパンチ18が
後退する一方で押えスリーブ23が前進してブランク1
´をさらにダイス側に押し込み、この運動によってバリ
5´が除去される。
【0046】こうして、切断・バリ除去のトリミングが
行われた後、図10,11に示すようにブランク1´を
トリミングダイス11内に残したまま押えスリーブ23
がトリミングパンチ18と一体に後退移動して図4の原
状態に戻る。
【0047】一方、ブランク1´は、ダイス側KOピン
16によってダイス外に蹴り出される。
【0048】なお、ダイス側の型構造を工夫して、図9
に示すトリミング完了後、さらに押えスリーブ23によ
りブランク1´をダイス側に押し込んでダイス側の排出
穴から取出すようにしてもよい。
【0049】このように、パンチ側に設けた押えスリー
ブ23によりブランク1´をダイス側に押し込んでトリ
ミング位置に保持するため、この実施形態で挙げたシー
トベルト巻取機構のストッパ1のように軸部等の保持部
分を持たない部品であってもパーツフォーマーによるト
リミングが可能となる。
【0050】この場合、切断後、トリミングパンチ18
を後退させると同時に、押えスリーブ23をパンチ後退
速度よりも高速で前進させることによりブランク1´を
ダイス側に押し込んでバリを除去するため、このバリ除
去をたとえばダイス側のピンの押出し作用によって行わ
せる場合と比較して、動きが単純で駆動機構の構成、制
御が簡単ですむ。
【0051】また、トリミングパンチ18とトリミング
ダイス11によってブランク1´を両側から切断するた
め、この切断後のバリ除去によってバリ跡(バリを除去
した跡)がブランク1´の中間部に残る。このため、バ
リ跡を消すための端面加工が不要となる。
【0052】図12,13には、トリミングパンチ18
等のパンチ側型全体を前進・後退駆動し、かつ、押え
リーブ23を適時、前進・後退駆動するパンチ側駆動機
構を示している。
【0053】両図において、32は図示しないモータに
よって駆動されるクランクロッドで、このクランクロッ
ド32のクランク運動がスライダ33の直線運動に変換
され、このスライダ33によってパンチ側型全体が前進
・後退異動する。
【0054】図中の円aはクランクロッド33の入力点
の回転軌跡、a1はその上死点、a2は下死点をそれぞ
れ示す。
【0055】パンチ側KOピン24はスライダ33に保
持され、基本的にはスライダ33と一体に移動し、余肉
切断およびバリ除去時に独立して移動する。
【0056】また、スライダ33には、蹴り出しレバー
34とカムレバー35がそれぞれ異なる軸36,37ま
わりに回動可能に取付けられている。
【0057】カムレバー35にはカム面38、蹴り出し
レバー34にはこのカム面38に接触するカムローラ3
9がそれぞれ設けられている。
【0058】また、カムレバー35の力点側はリンク4
0を介してクランクロッド32に連結され、クランクロ
ッド32のクランク運動が、リンク40、カムレバー3
5、カム面38、カムローラ36を介して蹴り出しレバ
ー34、さらにはパンチ側KOピン24に伝えられる。
【0059】カム面38は、一端側に傾斜した段部38
aを有し、次に述べるようにカムローラ39がこの段部
38aに乗り上げることによって蹴り出しレバー34が
パンチ側KOピン24を前方(図12,13の左側)に
押す。
【0060】41は蹴り出しレバー34をカムレバー3
5側に付勢するバネである。
【0061】このパンチ側駆動機構の作用を図4〜図1
1を併用して説明する。
【0062】図12は、クランクロッド32の入力点が
下死点a2に達した状態を示し、上死点a1からこの下
死点a2までのクランク運動により、図4〜図8に示す
ようにパンチ側型全体が前進移動して、押えスリーブ2
3によるブランク保持、トリミングパンチ18とトリミ
ングダイス11によるブランク余肉の切断が行われる。
【0063】そして、クランクロッドの入力点が下死点
a2(正確には下死点a2の直前)に達した時点から、
トリミングパンチ18をはじめとするパンチ側型全体が
後退し始める一方で、図13に示すようにカムローラ3
9がカム面38の段部38aに乗り上げてパンチ側KO
ピン24が前進する。
【0064】このとき、同ピン24がトリミングパンチ
18の後退速度よりも高速で前進移動するようにカム面
38の段部38aの傾斜角度が設定されている。
【0065】これにより、図9に示す押えスリーブ23
によるバリ除去が行われ、この後、カムローラ39がカ
ム面段部38aを下りてパンチ側KOピン24が後退
し、以後、図10,11に示すようにトリミングパンチ
18と一体に原位置に向けて後退移動する。
【0066】ところで、上記実施形態では、トリミング
パンチ18とトリミングダイス11とによってブランク
1´の余肉を切断し、バリがブランク中間部に生じるよ
うにしたが、トリミングパンチ18のみによって、バリ
がブランク端部に生じるように余肉切断を行うようにし
てもよい。
【0067】さらに本発明は、上記した車両用シートベ
ルトの巻取機構に使用されるストッパに限らず、軸部等
の保持部分を持たないで、しかもトリミングを必要とす
る各種部品(中心穴を有するか否かを問わない)に広く
適用することができる。
【0068】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、トリ
ミングパンチの内周に押えスリーブを配置し、ブランク
の余肉切断時にこの押えスリーブによりブランクをダイ
ス側に押え込んでトリミング位置に保持するようにした
から、軸部等の保持部分を持たない部品であってもパー
ツフォーマーによるトリミングが可能となる。
【0069】この場合、上記のように余肉切断時にブラ
ンクをトリミングに保持する押えスリーブを、切断後に
前進させてバリ除去するため、このバリ除去をたとえば
ダイス側のピンの押出し作用によって行わせる場合と比
較して、動きが単純で駆動機構の構成、制御が簡単です
む。
【0070】また、請求項の方法および請求項の装
置によると、トリミングパンチとトリミングダイスによ
ってブランクが両側から切断され、この切断後のバリ除
去によってバリ跡(バリを除去した跡)がブランクの中
間部に残るため、バリ跡を消すための端面加工が不要と
なる。
【0071】また、請求項の方法および請求項の装
置によると、中心穴を有する部品の場合に、押えスリー
ブの内側に配置されたガイドピンがブランクの穴に嵌ま
り込み、このガイドピンによってブランクが内側からも
保持されるため、保持状態が一層安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用例である車両用シートベルトの巻
取機構に使用されるストッパとその関連部品の斜視図で
ある。
【図2】ストッパの拡大平面図である。
【図3】(イ)〜(ヘ)は本発明の実施形態によるスト
ッパの成形過程を示す断面図である。
【図4】ストッパ成形過程中のトリミング工程における
トリミング開始前の型の断面図である。
【図5】同工程において押えスリーブによってブランク
をダイス側に押し込んだ状態の型の断面図である。
【図6】図5の状態からパンチ側型を前進させた状態の
型の断面図である
【図7】トリミング開始時点の型の断面図である。
【図8】トリミング中の余肉切断完了時点の型の断面図
である。
【図9】余肉切断によって生じたバリを除去した状態の
型の断面図である。
【図10】バリ除去後にパンチ側型全体を後退させた状
態の型の断面図である。
【図11】さらにパンチ側全体を原位置に向けて後退さ
せた状態の型の断面図である。
【図12】パンチ側駆動機構の一部断面側面図である。
【図13】図9に対応するパンチ側駆動機構の一部断面
側面図である。
【符号の説明】
1´ ブランク 18 トリミングパンチ 23 押えスリーブ 29 押えスリーブにブランク保持力を付与するバネ 24 余肉切断後に押えスリーブを前進させるためのパ
ンチ側KOピン 11 トリミングダイス 32 バリ除去手段としてのパンチ側駆動機構を構成す
るクランクロッド 33 同スライダ 34 同蹴り出しレバー 39 蹴り出しレバーのカムローラ 35 同カムレバー 38 カムレバーのカム面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−72746(JP,A) 特開 平6−15316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00 B21D 28/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリミングパンチの内周に押えスリーブ
    を配置し、この押えスリーブによってブランクをトリミ
    ング位置に押え込み固定した状態で上記トリミングパン
    チを前進させてブランクの余肉を切断した後、トリミン
    グパンチを後退させつつ押えスリーブをこのトリミング
    パンチの後退速度よりも高速で前進させることによっ
    て、上記切断によって生じたバリを除去することを特徴
    とするトリミング方法。
  2. 【請求項2】 トリミングパンチと対向してトリミング
    ダイスを設け、このトリミングパンチとトリミングダイ
    スにより、ブランクの中間部にバリが生じるように余肉
    を切断することを特徴とする請求項1記載のトリミング
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のトリミング方法
    において、押えスリーブの内側にガイドピンを配置し、
    このガイドピンを穴付きブランクの穴内に挿入させた状
    態で余肉切断およびバリ除去を行うことを特徴とするト
    リミング方法。
  4. 【請求項4】 ブランクの余肉を切断するトリミングパ
    ンチと、このトリミングパンチの内周にトリミングパン
    チに対して前進・後退方向に相対移動可能に配置された
    押えスリーブと、上記トリミングパンチを前進・後退駆
    動するパンチ駆動手段と、上記トリミングパンチによる
    余肉切断時に押えスリーブによってブランクをトリミン
    グ位置に押え込み固定し得るように押えスリーブを付勢
    するバネと、上記余肉切断後にブランクのバリを除去す
    るバリ除去手段を具備し、このバリ除去手段は、余肉切
    断後のトリミングパンチの後退時に押えスリーブをこの
    トリミングパンチよりも高速で前進させることによって
    バリを除去するように構成されたことを特徴とするトリ
    ミング装置
  5. 【請求項5】 請求項4記載のトリミング装置におい
    て、トリミングパンチと対向してトリミングダイスが設
    けられ、このトリミングパンチとトリミングダイスによ
    って、余肉切断時にブランクの中間部にバリが生じるよ
    うに構成されたことを特徴とするトリミング装置。
  6. 【請求項6】 押えスリーブの内側に、余肉切断および
    バリ切除時に穴付きブランクの穴内に挿入されるガイド
    ピンが設けられたことを特徴とする請求項4または5記
    載のトリミング装置。
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