JP3380132B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP3380132B2
JP3380132B2 JP00810997A JP810997A JP3380132B2 JP 3380132 B2 JP3380132 B2 JP 3380132B2 JP 00810997 A JP00810997 A JP 00810997A JP 810997 A JP810997 A JP 810997A JP 3380132 B2 JP3380132 B2 JP 3380132B2
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岳 柴谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示装置に関
し、特に、安価で軽量な偏光眼鏡を装着することにより
左右両眼視差を利用した立体画像表示を可能とし、眼鏡
を装着しなければ高解像度の二次元画像表示を可能とす
る画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】三次元画像あるいは立体画像を再現しよ
うという試みの歴史は非常に古く、その方式はレーザホ
ログラム等を含めると、きわめて多種のものとなる。し
かしながら、3原色フルカラーで動画を表示することの
できる立体画像表示方式で完成度の高い方式としては次
の3方式が挙げられる。いずれの方式も右目用と左目用
の画像を個々に表示し、両者のずれ、つまり両眼視差を
利用して観察者に奥行き感を想起させるという原理に基
づいている。
【0003】(1)1台の表示装置で左右両眼用の画像
を交互に時分割で表示し、電気的なシャッター機能のあ
る眼鏡を表示画像と同期して交互に開閉させることによ
って立体画像表示を行うシャッター眼鏡方式。この方式
は、投影表示にも直視表示にも適用可能である。
【0004】(2)画像表示装置に表示された左右両眼
用のストライプ画像を、表示装置の前面に設置したレン
チキュラーレンズ板やスリット板により左右両眼に割り
当て、それにより特別な眼鏡等を装着せずに立体画像を
観察することを可能とする眼鏡無し方式。
【0005】(3)左右両眼用の画像を偏光方向が互い
に90°の角度のなす直線偏光にしておき、偏光眼鏡で
観察することにより、立体画像表示を行う偏光眼鏡方
式。投影表示では2台の偏光プロジェクターを用い、ス
クリーン上で両者の画像を重ね合わせる。直視表示では
2台の表示装置の画像をハーフミラー或いは偏光ミラー
で合成する。
【0006】まず、上記(1)の方式では、1台の表示
装置で立体画像表示が可能であることが利点である。し
かし、電気的なシャッター機能を有する眼鏡(例えば液
晶シャッター眼鏡)を装着しなければならない点で問題
がある。すなわち、このような眼鏡は重くて、長時間の
使用による疲労は避けられない。また、このようなシャ
ッター機能のある眼鏡は高価であり、一人に1台必要と
なるため、観察者が人数分だけ購入する場合の費用は非
常に高価になる。
【0007】次に、上記(2)の方式で得られる立体画
像は、観察者が特別な眼鏡等を装着すること無しに観察
できる点が特徴である。しかし、この眼鏡無し方式は、
立体視可能ゾーンが非常に狭いと言う短所がある。その
理由をレンチキュラーレンズを使用した場合について図
17及び図18を用いて説明する。
【0008】まず、図17を参照しながら、左右方向立
体視可能ゾーンYlrを説明する。表示装置には、右目
用画素901(r)及び左目用画素901(l)を含む
複数の画素901が配列されており、画素901間には
ブラックマトリクス902が設けられている。表示装置
の前面には、左右2画素を1ピッチとしてシリンドリカ
ルレンズ906を備えたレンチキュラーレンズ板905
が配置され、レンチキュラーレンズ板905により観察
者907の左右両眼に画像が割り当てられる。
【0009】このとき、図17で示すC−Dの範囲に観
察者907の左目が位置し、かつE−Fの範囲に観察者
907の右目が位置すれば、観察者907は正常な立体
画像を観察することができる。しかしながら、観察者9
07の両眼が移動し、例えば、D−Eの範囲に片方の眼
が位置すると、その眼は画素間の暗部902(ブラック
マトリクス)を見ることになるため、立体画像は得られ
なくなる。また、片方の目がB−Cの範囲あるいはF−
Gの範囲に位置する場合も同様である。さらに、E−F
の範囲に左目が位置し、G−Hの範囲に右目が位置する
場合には、左右画像が逆転し正常な立体画像が観察でき
ない。このように、上記方式(2)では、原理的に1つ
の立体視可能ゾーンの幅は観察者の両眼間隔を超えるこ
とはできない。
【0010】さらに、左右画像が逆転するような範囲を
越えて観察者の両眼が移動すると、再び正常な立体画像
が観察される範囲(副ローブ)が現れる。この眼鏡無し
方式の場合、このような副ローブを積極的に利用するこ
とで数人程度であれば立体画像が観察できるが、各副ロ
ーブの立体視可能ゾーンも前記と同様に非常に狭い。
【0011】次に、図18を参照しながら前後方向の立
体視可能ゾーンを説明する。図18において、表示装置
の両端及び中央から発した左右2画素を1組とした表示
画素からの出射光をそれぞれ1、2、・・・7、8で示
す。このとき、前後左右方向の立体視可能ゾーンは、図
18において斜線部分で示される。また、観察者907
の両眼間隔をe、表示装置の横方向長さをHhとし、上
述した左右方向立体視可能ゾーンが最も広くなる観察距
離(立体視最適距離)をL(距離Lの位置で立体画像を
観察すると左右方向立体視可能ゾーンは最も広くな
る。)とすると、観察者907が、立体視最適距離Lか
ら前方向及び後方向に移動することのできる距離は、N
HK技研R&D No.38第52頁に記載されている式に
基づいて、それぞれ下記の式(1)及び(2)で表され
る。
【0012】 前方向立体視可能ゾーンYf=e×L/(Hh+2×e) (1) 後方向立体視可能ゾーンYb=e×L/Hh (2) 例えば、表示装置として、対角10.4インチ(縦方向
長さH=156mm、横方向長さHh=208mm)の
TFT液晶表示パネルを用いた場合、観察者の両眼間隔
を65mmとし、観察距離L=350mmとすると、前
後方向に移動可能な距離は式(1)、(2)より、Yf
=67mm、Yb=109mmとなり、この範囲を越え
て前後方向に移動すると立体視ができなくなる。
【0013】また、副ローブによる立体画像は画質が悪
いという問題がある。特開平4−16092号公報は、
この問題を解決するために、遮光板を用いて副ローブを
除去する方法を開示している。
【0014】上記公報に開示されている方法の概念図を
図19に示す。図19に示すように、この方法では、表
示画面の水平方向において周期的に並べられたシリンド
リカルレンズを有するレンチキュラーレンズ板2の前面
に、表示画面の水平方向の視角を制限するための遮光板
3が配置される。各シリンドリカルレンズは表示画面に
おける垂直方向に平行にのびている。遮光板3は表示画
面における垂直方向に沿って設けられた遮光層4を有し
ており、正規の左右画素からの光以外を遮光することに
より副ローブの除去を行う。このようにして、この方法
では、画質の良い主ローブのみによる立体画像観察を実
現している。しかしながら、上記の方法では、主ローブ
以外の方向からは画像を観察することができず、立体視
可能ゾーンを広げることはできない。
【0015】また、特開平6−335030号公報は、
レンチキュラーレンズ板と表示装置の間に非透過部に対
応して、光の光路を変化させるマスク手段を備えた立体
画像装置を開示している。その概念図を図20に示す。
図20では、左目用画素と右目用画素との間に存在する
非表示部5(ブラックストライプ)領域の前面に拡散層
2を有した拡散板6を配置することで、非表示部以外か
らの光を拡散し、黒帯の発生を抑制した立体画像を得る
ものである。しかしながら、上記の方法では、黒帯の発
生は防止できるものの、光の拡散によりクロストーク領
域が増えるため、正常に立体視できる領域を拡大するわ
けでない。
【0016】最後に、上記(3)の方式で得られる立体
画像は、フリッカーが無く観察者は非常に軽量で安価な
偏光眼鏡を装着することで立体画像を観察できる。しか
しながら、偏光軸の異なる画像2枚を常に同時に映し出
すためには2台の表示装置や映写装置が必要となるため
高価になり、家庭用には不向きと言った問題点がある。
【0017】この方式に属し、上記問題を解決すること
のできる方法として、偏光軸が隣接する画素間で互いに
直交するモザイク状の偏光層を1台の表示装置の前面に
密着させ、観察者が偏光眼鏡を装着することにより立体
画像を観察することができる方法が特開昭58−184
929号公報に開示されている。この方法では、図21
に示すように、右目用画素5と左目用画素6とが割り当
てられたCRTの表示面の前面に、偏光軸が互いに直交
する偏光板2a、2bが配置される。観察者は、左右の
偏光軸が異なる偏光眼鏡3を通してCRTに表示された
画像を観察することで立体画像を観察することができ
る。したがって、この方法によれば、偏光眼鏡3を装着
すれば、多人数での観察が可能である。
【0018】さらに、特開昭62−135810号に
は、液晶表示装置を構成するガラス基板の内側に、部分
的に偏光方向が異なる偏光層を設置することにより1台
の表示装置で立体画像表示を実現することができる表示
装置が開示されている。その概念図を図22に示す。液
晶表示装置は、一対のガラス基板1a、1b、ガラス基
板1a、1bの間に封入された液晶層5とを有してお
り、ガラス基板1a、1b上には液晶層5に電界を印加
するための配線層3a、3b、及び液晶層5の液晶分子
を配向させるための配向膜4a、4bが設けられてい
る。図22からわかるように、部分的に偏光方向が異な
る偏光層2a、2bは、配線層3a、3bとガラス基板
1a、1bとの間にそれぞれ設けられている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記(2)の眼鏡無し
方式では、立体視可能ゾーンの左右幅は非常に狭い範囲
に限定されると共に、前後方向についても制限を受け
る。
【0020】また、特開平4−16092号公報、特開
平6−335030号公報に開示されている画像表示装
置においては、上述したように画質のよい主ローブのみ
による立体画像表示、あるいは非表示部の存在に起因す
る黒帯の発生を抑えた立体画像表示を行うことはでき
る。しかし、左右画像を観察者の両眼に割り当てる手段
はあくまでレンチキュラーレンズ板であり、レンチキュ
ラーレンズ板は、各シリンドリカルレンズが、表示画面
における水平方向に並べられた左目用の1画素と右目用
の1画素の計2画素に対応するように配置されているの
で、これらの画像表示装置によって2次元画像を観察す
る場合においても、2次元画像の水平解像度は、用いた
表示素子本来の水平解像度の1/2に低下したままであ
る。また、このように水平方向において左目用画素と右
目用画素とを交互に並べると、1H期間/(水平方向の
画素数)を周期として左目用画像信号及び右目用画像信
号を正確なタイミングで交互に切り換えて表示装置に供
給しなければならない。このため表示装置の駆動回路は
複雑になる。さらに、特開平4−16092号公報に開
示されている装置のように副ローブを除去した場合、多
人数での観察は困難である。
【0021】特開昭58−184929号公報に開示さ
れている表示装置では、図21に示すように、CRTの
右目用画素5及び左目用画素6と、右目用偏光板2a及
び左目用偏光板2bとの間にガラス基板(フェースプレ
ート)4が介在する。このため、正面方向から観察する
場合は正常な立体画像が観察されるが、観察者が上下に
移動した場合、左右用画像がそれぞれ逆の目に混入する
現象(クロストーク)が発生し、正常な立体画像が得ら
れなくなるという問題を有している。
【0022】ここで、図21において、観察者が正常に
立体画像を観察した状態で上下方向(つまり画面の縦方
向に平行な方向)に移動することのできる立体視可能ゾ
ーンのサイズYudは、1表示画素のピッチをPとし、
非表示部(ブラックストライプ)の幅をBとし、表示装
置から観察者までの距離をLとし、透明基板の空気換算
厚さをdとすると、式(3)で表される。
【0023】 Yud=B×L/d (3) 例えば、図21において右目用画像及び左目用画像を提
示する装置として、CRTではなく対角10.4インチ
のTFT液晶表示パネルを用いる場合を考える。このと
きのTFT液晶表示パネルの1表示画素のピッチPを
0.33mm、非表示部の幅Bを0.03mmとする。
液晶表示パネルの対向基板が図21におけるフェースプ
レート4に相当することになるが、対向基板の厚さd1
を1.1mmとし、基板の屈折率を1.52とすると、
対向基板の空気換算厚さdは0.72mmとなる。した
がって、観察者の観察距離Lが350mmであるときの
上下方向に移動可能な立体視可能ゾーンのサイズは、上
記式(3)より、Yud=14.5mmとなる。つまり
観察者は上下方向には画面中央から上方向に7mm、下
方向に7mmしか移動できず、この範囲を越えるとクロ
ストークが発生する。一方、特開昭62−135810
号公報には左右画像間のクロストークの発生を防止する
目的で、液晶表示パネルの内部に部分的に偏光方向が異
なる偏光板を配置することが開示されている。ただしこ
の公報には、その具体的な作製方法は明示されていな
い。
【0024】また、この公報に記載されている通りに立
体画像観察時のクロストーク現象を解消するためには、
液晶表示パネルを構成する2枚の基板(TFT基板と対
向基板)のそれぞれ内側に部分的に偏光方向が異なる偏
光板を配置する必要がある。ところが、現在商品に採用
されている液晶表示パネルの表示モードであるTNモー
ドやGHモードでは、液晶分子を配向するための配向膜
を偏光板の上に設ける必要がある。
【0025】一般に、TNモードやGHモードの液晶表
示パネルで用いられる配向膜は、ポリイミド等の有機高
分子材料の前駆体をスピンコート法で薄膜形成した後、
イミド化を行うために180度から250度の温度で焼
成を行うことにより形成されるか、あるいはSiO2
の無機材料を約200度の温度下で蒸着することにより
形成される。このためいずれの場合においても、偏光板
は、配向膜形成時に高温下に曝されることになる。しか
しながら、偏光板に使用されているポリビニルアルコー
ル(PVA)等の有機高分子を基材としたヨウ素、染料
系の偏光板は高耐熱性を有しておらず、配向膜焼成時等
に高温下に曝されると、ヨウ素、染料等の分子の配向秩
序が消失し、十分な偏光能が得られなくなる。このた
め、現在一般に用いられている技術で特開昭62−13
5810号公報に開示されている立体画像表示装置を実
現しようとすると、偏光板の偏光能を低下させることに
なり、それにより表示品位を低下させることが推察され
る。
【0026】さらに、液晶表示パネルとして、薄膜トラ
ンジスター素子(以下、TFT素子と略す)を形成した
アクティブマトリクス型液晶表示パネル(AM−LC
D)を使用した場合にも同様に、偏光板は、TFT素子
を形成するプロセスにおいて数百度という高温に曝され
ることになる。このため、上記と同じ理由で、TFT素
子を形成する前に偏光板を形成することは、現在市販さ
れている偏光板材料では実質的に不可能であると考えら
れる。
【0027】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、偏光板を表示装置の外部に配置した構成に
おいて、多人数で立体画像を観察した場合にも立体視可
能ゾーンは制限を受けずに立体画像を観察することがで
きる画像表示装置を提供することが本発明の目的であ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、2次元に配列され、複数の右目用画素グループ及び
左目用画素グループに分けられている複数の画素を有す
るマトリクス型表示素子であって、該右目用画素グルー
プ及び該左目用画素グループのそれぞれは少なくとも1
つの画素を含んでいるマトリクス型表示素子と、該右目
用画素グループと該左目用画素グループとに個別に駆動
信号を供給する手段と、該右目用画素グループからの出
射光の偏光状態と該左目用画素グループからの出射光の
偏光状態を異ならせる光学手段と、該光学手段の近傍に
設けられており、複数の微小レンズを有する微小レンズ
アレイであって、該微小レンズのそれぞれは、該右目用
画素グループ及び該左目用画素グループの1つのグルー
プからの出射光をほぼ平行にするように配置されている
微小レンズアレイとを備えており、そのことにより立体
視可能ゾーンが左右前後及び上下方向に狭いという課題
を解決する。
【0029】また、前記右目用画素グループ及び前記左
目用画素グループのそれぞれは、画素1列分から構成さ
れており、該右目用画素グループ及び該左目用画素グル
ープは行方向において交互に配列されており、前記微小
レンズアレイは、該画素1列分に対応するようにそれぞ
れがのびている複数のシリンドリカルレンズが該行方向
に配列されたレンチキュラーレンズであり、そのことに
より立体視可能ゾーンが左右前後及び上下に狭いという
課題を解決する。
【0030】また、画素1行に1つのシリンドリカルレ
ンズが対応するようにレンチキュラーレンズ板が配置さ
れているので、2次元画像観察時には、用いている表示
素子本来のフル解像度で画像を観察することができる。
【0031】さらに、画素1列毎に交互に左目用画素グ
ループ及び右目用画素グループを配置しているので、駆
動回路を簡単にすることができる。
【0032】前記微小レンズアレイの焦点距離は、前記
マトリクス型表示素子と該微小レンズアレイとの距離よ
りも大きくしてもよい。
【0033】前記表示素子の前記画素が配列された平面
から前記微小レンズアレイが配置された平面までの空気
換算距離をd、該微小レンズアレイが配置されている平
面から観察者までの距離をL、該表示素子の画素ピッチ
をPと表すと、該微小レンズアレイのピッチP1が、 P1=P×L/(L+d) であってもよい。
【0034】本発明の他の画像表示装置は、2次元に配
列され、複数の右目用画素グループ及び左目用画素グル
ープに分けられている複数の画素を有するマトリクス型
表示素子であって、該右目用画素グループ及び該左目用
画素グループのそれぞれは少なくとも1つの画素を含ん
でいるマトリクス型表示素子と、該右目用画素グループ
と該左目用画素グループとに個別に駆動信号を供給する
手段と、該右目用画素グループからの出射光の偏光状態
と該左目用画素グループからの出射光の偏光状態を異な
らせる光学手段と、該光学手段の近傍に設けられてお
り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループの
それぞれからの出射光の角度を制限する角度制限手段と
を備えており、そのことにより立体視可能ゾーンが左右
前後及び上下方向に狭いという課題を解決する。
【0035】前記右目用画素グループ及び前記左目用画
素グループのそれぞれは画素1列分から構成されてお
り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループは
行方向において交互に配列されており、前記角度制限手
段は、該画素1列分に対応するようにそれぞれのびてい
る複数の遮光層が該行方向に配列された遮光板であり、
そのことにより立体視可能ゾーンが左右前後及び上下に
狭いという課題を解決する。
【0036】また、画素1列に対応するように遮光層が
配置されているため、立体視可能ゾーン内では非表示部
(ブラックストライプ)に起因する黒帯は発生しない。
また、立体視可能ゾーン内のクロストーク領域を除去す
ることができる。また、2次元画像観察時には、用いて
いる表示素子本来のフル解像度で画像を観察することが
できる。
【0037】また、画素1列毎に交互に左目用画素グル
ープ及び右目用画素グループを配置しているため、駆動
回路が簡単になる。
【0038】前記右目用画素グループ及び前記左目用画
素グループのそれぞれは画素1行分から構成されてお
り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループは
列方向において交互に配列されており、前記角度制限手
段は、該画素1行分に対応するようにそれぞれのびてい
る複数の遮光層が該列方向に配列された遮光板であり、
そのことにより立体視可能ゾーンが左右前後及び上下方
向に狭いという課題を解決する。
【0039】また、遮光層のそれぞれは画素1行に対応
するように配置されているため、立体視可能ゾーン内で
は非表示部(ブラックストライプ)に起因する黒帯が存
在せず、立体視可能ゾーンをさらに広くできる。また、
副ローブを除去でき、この場合でも、多人数で立体画像
観察が行える。
【0040】前記表示素子の前記画素が配列された平面
から前記遮光板が配置された平面までの空気換算距離を
d、該遮光板が配置されている平面から観察者までの距
離をL、該表示素子の画素ピッチをPと表すと、該遮光
板における前記遮光層のピッチP1が、 P1=P×L/(L+d) であってもよい。
【0041】前記マトリクス型表示素子から出射した光
の光軸に対して平行な主光線を収束するフィールドレン
ズをさらに備えていてもよい。
【0042】前記光学手段は、前記右目用画素グループ
からの出射光に第1の偏光状態を持たせる第1の位相差
板と、前記左目用画素グループからの出射光に第1の偏
光状態とは異なる第2の偏光状態を持たせる第2の位相
差板と、該第1の位相差板及び該第2の位相差板の近傍
に設けられた偏光板とを有していてもよい。
【0043】上記構成により得られる本発明の画像表示
装置の作用を以下に説明する。
【0044】本発明の画像表示装置では、複数の画素が
2次元的に配列されたマトリクス型表示素子と、前記表
示素子の複数の画素を右目用画素グループと左目用画素
グループとに分け、前記右目用画素グループと左目用画
素グループとに個別に駆動信号を供給する手段を備え、
前記右目用画素グループと左目用画素グループからの出
射光の偏光状態を互いに異ならせるように光学手段を備
えた立体画像表示装置において、前記光学手段の近傍に
は画素配列に応じた微小レンズアレイを配置したことに
より、偏光板で分離された左右画像の観察範囲を微小レ
ンズアレイで拡大できるため、左右前後及び上下方向の
立体視可能ゾーンを広くでき、偏光眼鏡を装着すること
で多人数で立体画像が観察できる。
【0045】また、微小レンズアレイの画素拡大効果に
より明るい立体画像を提供できる。
【0046】本発明の画像表示装置の一実施形態では、
前記表示素子には画素1列毎、つまり走査線毎に交互に
右目用画素グループと左目用画素グループが配列されて
おり、前記微小レンズアレイとして、走査線毎にそれと
平行なシリンドリカルレンズが配列されたレンチキュラ
ーレンズを配置することにより、上述した作用と同様の
作用を実現することができる。
【0047】また、走査線に対応して1走査線毎にシリ
ンドリカルレンズが配置されることで、立体視可能ゾー
ン内には非表示部(ブラックストライプ)が存在せず、
観察者の片眼のみが非表示部に位置することがないため
立体視可能ゾーンを更に広くでき、表示品位の高い立体
画像を提供できる。
【0048】また、走査線に対応して交互に左右画素が
配置しているため、立体画像観察時にも、2次元画像観
察時と同じ水平解像度が得られる。
【0049】また、走査線に対応して左右用画素を交互
に配置しているため、信号線に供給される左右画像信号
は1H期間毎に切り換えるだけで供給できるため、駆動
回路が複雑にならない。
【0050】他の実施形態では、前記表示素子には画素
1行毎、つまり信号線毎に交互に右目用画素グループ及
び左目用画素グループが配列されており、前記微小レン
ズアレイは信号線毎にそれと平行なシリンドリカルレン
ズが配列されたレンチキュラーレンズを配置することに
より、上述した作用と同様の作用を実現することができ
る。
【0051】また、信号線に対応して、1画素ライン毎
にシリンドリカルレンズが配置されているため、立体視
可能ゾーン内では非表示部(ブラックストライプ)が存
在せず、観察者の片眼のみが非表示部に位置することが
ないため、立体視可能ゾーンをさらに広くでき、表示品
位の高い立体画像を提供できる。
【0052】本発明の他の画像表示装置では、複数の画
素が2次元的に配列されたマトリクス型表示素子と、前
記表示素子の複数の画素を右目用画素グループと左目用
画素グループとに分け、前記右目用画素グループと左目
用画素グループとに個別に駆動信号を供給する手段を備
え、前記右目用画素グループと左目用画素グループから
の出射光の偏光状態を互いに異ならせるように光学手段
を備えた立体画像表示装置において、前記光学手段の近
傍には画素配列に応じた出射光の角度制限手段を配置し
たことにより、偏光板で分離された左目用画像および右
目用画像の観察範囲を拡大でき、左右前後及び上下方向
の立体視可能ゾーンを広くでき、偏光眼鏡を装着するこ
とで多人数で立体画像が観察できる。
【0053】また、光学手段に遮光板を用いることで、
画素配列が複雑な配列のパネルへの適用が可能となり、
安価な立体画像表示装置を提供することができる。
【0054】また、出射光の角度制限手段により、副ロ
ーブを除去することができ、表示品位の高い立体画像を
提供できる。
【0055】本発明の他の画像表示装置の一実施形態で
は、前記表示素子には画素1列毎、つまり1走査線毎に
交互に右目用画素グループ及び左目用画素グループが配
列されており、前記出射光の角度制限手段が該走査線毎
にそれと平行な遮光層が配列された遮光板を配置するこ
とにより、上述した作用と同様の作用を実現することが
できる。
【0056】また、走査線に対応して1走査線毎に遮光
層が配置されることで、立体視可能ゾーン内には非表示
部が存在せず、観察者の片眼のみが非表示部に位置する
ことがないため立体視可能ゾーンをさらに広くでき、表
示品位の高い立体画像を提供することができる。
【0057】また、走査線に対応して交互に左右画素が
配置しているため、立体画像観察時にも、2次元画像観
察時と同じ水平解像度が得られる。
【0058】また、走査線毎に左右用画素が交互に配置
されているため、信号線に供給される左右画像信号は1
H期間毎に切り換えるだけで供給できるため、駆動回路
が複雑にならない。
【0059】本発明の他の画像表示装置の他の実施形態
では、前記表示素子には画素1行毎、つまり1信号線毎
に交互に右目用画素グループ及び左目用画素グループが
配列されており、前記出射光の角度制限手段が該信号線
毎にそれと平行な遮光層が配列された遮光板を配置する
ことにより、上述した作用と同様の作用を実現すること
ができる。
【0060】また、信号線に対応して、1画素ライン毎
に遮光層が配置されているため、立体視可能ゾーン内で
は非表示部(ブラックストライプ)が存在せず、観察者
の片眼のみが非表示部に位置することがないため、立体
視可能ゾーンを更に広くでき、表示品位の高い立体画像
を提供することができる。
【0061】さらに、本発明の画像表示装置では、前記
表示素子から透過した光の光軸に対して平行な主光線を
アイポイントに収束させるフィールドレンズを配置する
ことにより、微小レンズの各レンズエレメントまたは、
遮光板の開口部を画素ピッチと等間隔で設計した場合に
生じる画素ピッチとレンズピッチあるいは開口部との視
差により発生するモアレ縞を防止することができる。
【0062】また、フィールドレンズの観察者側焦点距
離を変化することで立体画像が観察できる表示装置から
観察者までの距離を容易に可変できる。
【0063】あるいは、前記表示装置の画素が配列され
た平面から微小レンズアレイまたは遮光層が配置された
平面までの空気換算距離をd、前記微小レンズアレイま
たは遮光層が配置されている平面から観察者までの距離
をL、前記表示装置の画素ピッチをPと表すと、前記微
小レンズアレイまたは遮光層のピッチP1を、P1=P
×L/(L+d)とすることにより、画素ピッチと光学
素子の視差によるモアレ縞の発生を防止することができ
る。
【0064】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)本発明の画像表示装置の一実施形態を、
図面を参照しながら説明する。
【0065】図1は、本実施形態1における画像表示装
置の断面図である。
【0066】まず、実施形態1において用いられる液晶
表示パネル111の構成及びその作製方法を図1に基づ
いて説明する。ガラス基板102a上に、走査線、信号
線、画素電極(いずれも図示せず)及びTFT素子10
4を形成する。画素電極は、マトリクス状に配置された
画素103のそれぞれに対して1つずつ設けられる。走
査線は液晶表示パネル111の表示画面において水平方
向に沿って、各走査線が1行分の画素103に対応する
ように形成され、信号線は走査線と直交するように、各
信号線が1列分の画素103に対応するように形成され
る。走査線及び信号線と画素電極とは、TFT素子10
4によって接続される。走査線、信号線、TFT素子1
04及び画素電極は、どのような方法によって形成され
てもよい。なお本明細書では、走査線に平行な方向を行
方向、信号線に平行な方向を列方向とよぶものとする。
【0067】マトリクス状に配置された画素103は、
画素1行毎に右目用画素グループ103(r)及び左目
用画素グループ103(l)に分けられる。右目用画素
グループ103(r)及び左目用画素グループ103
(l)は、1走査線毎に交互に配置される。
【0068】続いて、TFT素子104が設けられたガ
ラス基板102a上に、全面にわたって配向膜105a
を形成する。配向膜105aは、例えばスピンコート法
により基板102aの全面にポリイミド等の有機高分子
材料の前駆体を塗布し、それを焼成することにより形成
される。このようにしてTFT側の基板が形成される。
【0069】対向側のガラス基板102b上には、カラ
ーフィルター108a、及びガラス基板102a上に形
成されたTFT素子104への遮光を行うためのブラッ
クマトリクス108bが形成される。カラーフィルター
108a及びブラックマトリクス108bは、どのよう
な方法によって形成されてもよい。本実施形態1では、
カラーフィルター108aを構成するR、G、Bの各色
のフィルタ部分が信号線に平行なストライプとなるよう
に、かつ走査線方向(画面水平方向)においてR、G、
Bが周期的に配列されるようにカラーフィルター108
aを形成した。またブラックマトリクス108bは、1
画素を囲むように格子状に形成した。続いて、カラーフ
ィルター108a上に、基板102bの全面にわたっ
て、透明電極103cとして用いられる透明導電膜、例
えばITO等をスパッタ法により形成し、さらにその上
に、配向膜105bを配向膜105aと同様にして形成
する。このようにして対向側基板が形成される。
【0070】続いて、上述したようにして完成したTF
T側基板及び対向側基板のそれぞれにラビング処理を施
した後に、両基板の間隔を一定に保つためのスペーサ1
07を介して両基板を貼り合わせる。次に、液晶を両基
板間に真空注入して液晶層112を形成する。以上で液
晶表示パネル111が完成する。なお本実施形態1で
は、液晶表示パネル111の表示モードをTN液晶表示
モードとした。
【0071】このようにして作製した液晶表示パネル1
11のガラス基板102bに隣接するように、偏光軸が
全面同一である偏光板101bを設ける。続いて、偏光
板101bの上にストライプ状の位相差板106a、1
06bを1走査線毎に交互に設ける。つまり位相差板1
06a、106bを、それぞれが水平方向に並んだ画素
1行分に対応する幅を有するように、画素1行毎に交互
に配置する。位相差板106aの遅相軸は偏光板101
bの偏光軸から45度ずれており、位相差板106bの
遅相軸は、偏光板101bの偏光軸から位相差板106
aの遅相軸とは逆回りに45度ずれている。
【0072】なお、本実施形態1では位相差板106
a、106bとしては、ともに1/4波長板が用いられ
ている。これにより、液晶表示素子111から出射され
た後に偏光板101b、位相差板106a、106bを
通過する光は、画素1列毎に交互に偏光方向が直交する
円偏光とされる。観察者113は、それぞれの円偏光方
向に対応した偏光板110a、110bを有する円偏光
眼鏡を装着することにより、顔を傾けた場合にも立体画
像を観察することができる。
【0073】次に、位相差板の原理を、図2に基づいて
説明する。
【0074】一般に、位相差板は、有機高分子材料を一
軸延伸することで、位相差をもたせた複屈折性フィルム
からなる。このとき、位相差板が一軸延伸された方向に
平行な方向を遅相軸(あるいは進相軸、材料によりその
呼び方は異なる)と呼ぶ。
【0075】次に、図2に示すように、位相差板が一軸
延伸された方向(以下、単に軸方向と呼ぶ)に対して、
角度θの方向から直線偏光光が入射した場合の偏光状態
の変化を説明する。
【0076】まず、入射した直線偏光光の電界成分を、
位相差板の軸方向に平行な成分と直角な成分とに分け
る。位相差板内では、それぞれの速度成分は、v=c
/n//、v//=c///nで表される。ここで、n//
は軸方向の屈折率、nは軸方向に直角な方向の屈折率
(ただしn//>n)である。また、c//=c×cos
θ、c=c×sinθ(ただし、cは真空中の光束で
ある)である。
【0077】このため、図2に示すz方向の光の速さ
は、位相差板の遅相軸に平行な電界成分が直角方向の電
界成分に比べて遅くなる。この結果、図2に示すx方向
とy方向での電界強度の変化が同じように起こらず、入
射してきた直線偏光光は、円偏光光、楕円偏光光と変化
していく。
【0078】例えば、位相差板がもつ位相差を1/4波
長に設定し、軸方向に対してθ=45度の角度をなす方
向に偏光している直線偏光光を入射した場合、偏光状態
は左回りの円偏光へと変化する。また、軸方向に対して
θ=−45度の角度をなす方向に偏光している直線偏光
光を入射すると、偏光状態は、先の円偏光とは逆回りの
円偏光、つまり右回りの円偏光に変化する。また、位相
差板がもつ位相差を1/2波長に設定した場合には、入
射した直線偏光光から角度2θずれた方向に偏光してい
る直線偏光光に変化し、位相差が1/4波長と1/2波
長との間では、入射直線偏光光は、楕円偏光光に変換さ
れる。
【0079】ここで、左回りの円偏光と右回りの円偏
光、互いに直交する直線偏光、あるいは、左回りの楕円
偏光と右回りの楕円偏光でかつそれらの交差角度が90
度になる場合、互いに偏光状態が直交するという。
【0080】また、本実施形態では、偏光板101bの
偏光軸と位相差板106a、106bの遅相軸とのずれ
を45度としたが、厳密に45度とする必要はなく、4
5度±10度の角度であればよい。
【0081】次に、ストライプ状に設けられた位相差板
106a、106bの前面に、1本のストライプに1個
のシリンドリカルレンズが対応するようにレンチキュラ
ーレンズ板109を設ける。したがって、各シリンドリ
カルレンズは、画面水平方向(走査線と平行な方向)に
のび、画素1行分に対応することになる。
【0082】次に、液晶表示パネル111のTFT側の
基板102aに隣接するように、偏光軸が全面同一であ
る偏光板101aを、その偏光軸が偏光板101bの偏
光軸と直交するように配置する。以上で、本実施形態1
の画像表示装置が完成する。
【0083】なお、本実施形態1では、図3に示すよう
に、レンチキュラーレンズ板109のシリンドリカルレ
ンズ109aのピッチP1を、画素103とシリンドリ
カルレンズ109aとの視差によるモアレ縞の発生を防
止するように設定している。より具体的には、液晶表示
パネル111の画素103のピッチをP、画素103が
形成されている平面からシリンドリカルレンズ109a
が形成されている面との空気換算距離をd、及びシリン
ドリカルレンズ109aが形成されている平面から観察
者までの距離をLとすると、シリンドリカルレンズのピ
ッチP1は、次の式(4)を満足するように設定され
る。
【0084】 P1=PL/(d+L) (4) 本実施形態1では、液晶表示パネル111の画素103
のピッチPを0.33mm、画素103が配列されてい
る平面と観察者との距離Lを350mm、対向基板10
2bの厚さを1.1mm、その屈折率をn=1.52
(つまり、画素103が配列されている平面とシリンド
リカルレンズ109が形成されている面との空気換算距
離dは0.72mm)とし、上記式(4)よりシリンド
リカルレンズ109aのピッチP1を0.329mmに
設定した。
【0085】次に、レンチキュラーレンズ板の作用を図
4により説明する。なお、図4においては、レンチキュ
ラーレンズ板を参照符号10で示しているが、図1およ
び図3におけるレンチキュラーレンズ板109と同様で
ある。図4において表示装置の中央に配置された画素を
103a、表示装置の両端に配置された画素を103b
および103cとし、これらの画素に対応するように設
けられたシリンドリカルレンズをそれぞれ10a、10
bおよび10cとする。
【0086】画素103aからの出射光12aは、シリ
ンドリカルレンズ10aを通過した後、平行光線とな
り、観察者113の両眼に到達する。一方、図4におい
て画素103aの上下に隣接して配置された画素から出
射された光14aおよび14bは、シリンドリカルレン
ズ10a通過した後に平行光線となるが、観察者113
の両眼とは違う方向に到達する。すなわち、画素103
aに対応するように配置されたシリンドリカルレンズ1
0aは、対応する画素からの出射光のみを観察者113
の方向に集光する。
【0087】また、表示装置の両端に配置された画素1
03bおよび103cからの出射光12bおよび12c
も、本実施形態1では、シリンドリカルレンズのピッチ
P1を0.392mmに設定しているため、各画素に対
応するように配置されたシリンドリカルレンズ10bお
よび10cを通過した後に平行光線となり、同様に、観
察者113のアイポイントに集光される。
【0088】さらに本実施形態では、図5に示すよう
に、各シリンドリカルレンズが対応する画素の1点に集
光するのを防ぐために、レンチキュラーレンズ板109
と画素103が形成されている面との距離が各シリンド
リカルレンズの焦点距離よりも長くなるようにレンチキ
ュラーレンズ板109を配置している。これにより、観
察者がレンズを通して非表示部を観察した場合にも、観
察者は、非表示部以外の画素開口部の一部を観察するこ
とになり、黒帯の発生を抑えることができる。本実施形
態1では各シリンドリカルレンズ109aの焦点距離を
0.745mmとした。
【0089】次に、本実施形態1の画像表示装置を用い
たときの立体視可能ゾーンのサイズを図6を参照しなが
ら説明する。
【0090】図6において、画像表示装置128の画素
121のピッチをP、ブラックストライプ122の幅を
B、画素121が配列された平面からレンチキュラーレ
ンズ板126までの空気換算距離をd、レンチキュラー
レンズ板126の各シリンドリカルレンズを通して画素
121の開口部を見込む幅をy、レンチキュラーレンズ
板126から観察者127までの距離をLとする。ま
た、1画素の両端(ブラックストライプの中央からその
隣のブラックストライプの中央まで)をそれぞれ点C、
Dとし、観察者127が位置する平面と交わる点をそれ
ぞれH、Iとし、これらの直線CI、DHが交差する点
をGとすると、観察者127は点Hより上方向、または
点Iより下方向に移動した場合、正規に観察するべき画
素の上下に配置された画素を観察することになり、クロ
ストークが発生する。
【0091】すなわち、観察者127は距離Lの位置で
は、上下方向にYud(点Hから点Iまでの距離)の範
囲内だけで立体画像を観察することができる。
【0092】次に、上下方向に移動することができる立
体視可能ゾーンYudは、三角形CDGと三角形EFG
との相似から、 (P+B):y=(d+x):x (5) ここで、xはレンチキュラーレンズ板126から交点G
までの距離である。
【0093】また、三角形EFGと三角形IHGとの相
似から、 y:Yud=x:(L−x) (6) 式(5)及び(6)より、上下方向の立体視可能ゾーン
のサイズYudは、次の式(7)で表される。
【0094】 Yud≒(P+B−y)×L/d (7) 本実施形態1では、対角10.4インチ(縦方向長さ1
56mm、横方向長さ208mm)の液晶表示パネルを
用いた。その画素ピッチPは0.33mm、ブラックス
トライプ122の幅Bは0.03mmである。また、液
晶表示パネルの対向基板123の厚さは1.1mm、そ
の屈折率はn=1.52であり、これより画素121か
らレンチキュラーレンズ板126までの空気換算距離d
は0.72mmである。さらに、レンチキュラーレンズ
板126の各シリンドリカルレンズを通して対応する画
素の開口部を見たときの幅yが0.03mm、画像表示
装置128から観察者127までの距離Lが350mm
になるように画像表示装置128を設計した。このよう
に設計された画像表示装置128における上下方向の立
体視可能ゾーンのサイズYudは、上記式(7)より1
60mmとなった。
【0095】これに対して、従来の立体画像表示装置に
おいて上述した仕様と同じ仕様の液晶表示パネルを用い
た場合には、上下方向の立体視可能ゾーンのサイズYu
dが上記式(3)から14mmであった。このように、
本実施形態1の画像表示装置では、上下方向の立体視可
能ゾーンYudを従来と比べて広くすることができる。
【0096】続いて前後方向の立体視可能ゾーンのサイ
ズを考える。観察者127は、図6に示すJ−K間で
は、立体画像を正常に観察する状態のまま移動すること
ができる。観察者127がレンチキュラーレンズ板12
6から観察距離Lだけ離れている位置から前方向に移動
できる距離をYf、後ろ方向に移動できる距離をYbと
すると、これらの距離は次の式(8)及び(9)で表さ
れる。
【0097】 Yf=Yud×L/(Hv+Yud) (8) Yb=Yud×L/(Hv−Yud) (9) ここで、Hvは画像表示装置128の縦方向表示画面
(信号線に平行な方向)の長さである。
【0098】なお、上記式(9)において、Yud≧H
vの場合、Ybは負の値となるが、これは、立体視可能
ゾーンの後側の限界が無いことを示す。
【0099】上記式(8)及び(9)より、本実施形態
1の前後方向の立体視可能ゾーンは、L=350mmの
位置から、前方向の立体視可能ゾーンのサイズYf=1
75mmとなる。すなわち観察距離Lの位置から、前方
向に175mm移動できる。また、本実施形態1では、
Yud≧Hvとなるように観察距離Lを設定しているた
め後方向には制限を受けない。
【0100】また、本実施形態1では、上述したよう
に、走査線に平行な方向に並んだ画素1行分を一方の目
に対応する画像を提示する画素グループとし、左目用画
素グループと右目用画素グループとを信号線に平行な方
向、つまり列方向において交互に配置し、さらに表示素
子の前面に1走査線に1ストライプが対応するように位
相差板をストライプ状に配置し、それにより左目用画像
と右目用画像との分離を行っている。このため左右方向
の立体視可能ゾーンは制限を受けず、2次元画像観察時
には、用いている表示素子本来のフル解像度で画像を観
察することができる。さらに、このように左目用画素グ
ループ及び右目用画素グループを配置しているので、左
目用画像信号及び右目用画像信号を1走査線毎に切り替
えて交互に供給することが可能である。したがって、駆
動回路を簡単に構成することができる。
【0101】また本実施形態1では、レンチキュラーレ
ンズ板を、画素が形成されている平面からレンチキュラ
ーレンズ板までの距離よりも各シリンドリカルレンズの
焦点距離の方が長くなるように配置している。このため
黒帯は発生しない。
【0102】以上説明したように、本実施形態1の画像
表示装置では、表示素子の前面に、左目用画素及び右目
用画素からの出射光の偏光方向が直交するように偏光板
及び位相差板が設けられており、位相差板に隣接し、か
つそれぞれの微小レンズは左目用画素及び右目用画素の
いずれか一方からの出射光のみを集光するように配置し
ている。これにより、従来の立体画像表示装置と比べ
て、立体視可能ゾーンを広くできる。左目用画素を走査
線に平行な方向に1行分並べて左目用画素グループと
し、また右目用画素も走査線に平行な方向に1行分なら
べて右目用画素グループとし、さらに左目用画素グルー
プ及び右目用画素グループを信号線に平行な方向におい
て交互に配置した場合には、微小レンズアレイとしては
各画素グループに対応するように配置されるシリンドリ
カルレンズを有するレンチキュラーレンズ板が用いられ
る。
【0103】また、各シリンドリカルレンズの焦点距離
を対応する画素までの距離よりも長くしたことにより、
上下方向の画素間に配置された非表示部(ブラックスト
ライプ)を目立たなくでき、明るい立体画像を提供する
ことができる。
【0104】また、レンチキュラーレンズ板のシリンド
リカルレンズは、画素ピッチと同ピッチではなく、これ
を補正して得られるピッチで配列されている。これによ
り、マトリクス状に配置された画素とレンチキュラーレ
ンズ板との視差により発生するモアレ縞を防止すること
ができる。
【0105】また、走査線と平行な方向、すなわち水平
方向に並べられた1行分の画素に1本のシリンドリカル
レンズが対応しているので、立体画像観察時の画面水平
方向の解像度は低下しない。さらに、走査線1本毎に左
目用画素グループ及び右目用画素グループが交互に配置
されているので、信号線に対して左目用画像信号及び右
目用画像信号を1H期間毎に切り換えて供給することが
できる。このため、駆動回路を簡単に構成することがで
きる。
【0106】また、偏光眼鏡を装着しない場合には、2
次元画像の観察が可能になる。
【0107】なお、本実施形態1では、観察距離Lを画
像表示装置の縦方向表示画面(信号線に平行な方向)の
長さHvに対して、Yud≧Hvとなるように設定した
が、Yud<Hvと成るように設定しても良い。
【0108】また、本実施形態1では位相差板106
a、106bの位相差は1/4波長に設定したが、これ
に限定されるわけでは無く、位相差は1/2波長に設定
しても良い。この場合には、左目用画素グループ及び右
目用画素グループのいずれか一方に対応して位相差板を
ストライプ状に配置すればよく、位相差板の作製プロセ
スを簡略化することができる。
【0109】また、本実施形態1の画像表示装置では、
アクティブマトリクス型液晶表示パネルを用いている。
しかし、左目用画像及び右目用画像を提示する表示手段
はこれに限定されるものではなく、単純マトリクス型液
晶表示パネル、あるいはEL、CRT、プラズマディス
プレイ等の自発光表示素子やプラズマアドレス液晶表示
パネルを用いた場合にも、同様の効果を得ることができ
る。
【0110】また、本実施形態1では、液晶表示パネル
としてTN液晶を用いたTN表示モードで表示を行うも
のを用いているが、これに限定されるものではなく、ハ
イブリッド電界効果モードやポリマー分散型液晶、電界
誘起複屈折モード、強誘電性液晶、反強誘電性液晶、エ
レクトロクリニック効果を有するスメクティック液晶を
用いた相転移モード、動的散乱モード、ゲストホストモ
ード、液晶複合膜等の各種液晶表示モードを使用するこ
とも可能である。これらのモードのうち、非偏光モード
を採用する場合は、偏光板101aは不要となる。
【0111】さらに、表示パネルには、偏光板と位相差
板を配置した上にレンチキュラーレンズ板を配置した
が、レンチキュラーレンズ板を配置した上に偏光板と位
相差板を配置しても良い。
【0112】また、レンチキュラーレンズ板に代えて、
各画素グループからの出射光の広がりを信号線に平行な
方向において制限するための角度制限手段、例えば走査
線に平行な遮光層を有する遮光板等を配置した場合にも
上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0113】また、本実施形態1では、図1に示すよう
にレンチキュラーレンズ板109のレンズ109aが形
成されている面を観察者117側に露出するように配置
している。しかし、図7に示すように、レンズ109a
が形成されている面が、位相差板106aおよび106
bに対向するようにレンチキュラーレンズ板109を配
置することもできる。立体視可能ゾーンを広げるには、
表示画素部、位相差板およびレンズ間の距離(厚さ)を
短くする方がよい。通常レンチキュラーレンズ板109
のレンズ109aは基板上に形成されるが、樹脂成型で
作製されるため、レンズとしての機能を持たないベース
部が、基板のレンズ109aが形成されない面側に存在
する。このため、レンズ形成面を位相差板106aおよ
び106bに対向させない配置では、対向基板の厚さと
レンズとして機能しないベース部の厚さ(基板厚さ)と
が、視差を発生させる原因となる。したがって、図7に
示すように、位相差板106aおよび106bとレンズ
109aが形成されている面とが対向するようにレンチ
キュラーレンズ板109を配置することで、立体視可能
ゾーンをさらに広げることができる。
【0114】また、本実施形態1では、位相差板上に直
接レンチキュラーレンズを形成するわけではなく、独立
した基板上に形成した。このため、レンチキュラーレン
ズを形成する方法、および材料を自由に選択することが
可能である。すなわち、位相差板形成材料により、レン
チキュラーレンズ形成の工程、および材料は制限を受け
ることがない。
【0115】また、本実施形態1では、基板上にレンチ
キュラーレンズを直接形成したが、基板上に位相差板を
形成し、この後、レンズを形成してもよい。この場合に
は、レンズを形成する材料の選択は、制限を受けること
があるが、位相差板をレンズに対して十分近接して配置
することができるため立体視可能ゾーンを広げることが
できる。
【0116】また、本実施形態1では、カラーフィルタ
ーにおけるR、G、B各色のフィルター部分をストライ
プ状に配置したが、デルタ配列でも良い。
【0117】また、上記の構成は、本実施形態1に限定
される訳ではなく、以下の実施形態においても適用でき
る。
【0118】(実施形態2)本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0119】図8は、本実施形態2における立体画像表
示装置の断面図である。なお、図8において、上記図1
に示されている構成要素と同様の構成要素には、同じ参
照符号を付して説明を省略する。
【0120】図8に基づき、実施形態2における立体画
像表示パネル200の構成を説明する。基本的な構成
は、上記実施形態1の液晶表示パネル111と同様であ
るが、ストライプ状の位相差板206aおよび206b
を、基板207上に配置し、これらの上にシリンドリカ
ルレンズアレイ109を形成している点、およびストラ
イプ状の位相差板206a、206bを、1/2波長板
と1/4波長板とを組み合わせることで形成した点が実
施形態1とは異なっている。したがって、シリンドリカ
ルレンズアレイ109は、偏光板101bと位相差板2
06aおよび206との間に位置していることになる。
なお、本実施形態2においても、画像表示装置にTFT
型液晶表示パネルを用いた。
【0121】以下、本実施形態2で用いたストライプ状
の位相差板206a、206bの形成方法を、図9に基
づいて説明する。
【0122】本実施形態2では、まず、1/2波長板を
フォトリソグラフィプロセスを用いて、走査線(図示せ
ず)と平行な方向に交互にパターニングして、1/2波
長の位相差を持った部分210と位相差のない部分21
2とを基板207上に形成する。次に、これらの上に、
先に形成した1/2波長の位相差を持つ部分210の遅
相軸と直交する遅相軸を有する1/4波長の位相差を持
った位相差板214を基板207の全面にわたって積層
した。これにより、1/2波長の位相差を持つ部分21
0と1/4波長板214とが積層された部分216は1
/4波長の位相差を持ち、位相差のない部分212に1
/4波長板214が積層された部分218は、部分21
6に対して遅相軸が直交した1/4波長板となる。これ
らが走査線に平行に交互に配置される。したがって、部
分216および218のうちの一方が図8の位相差板2
06aに、他方が位相差板206bに対応することにな
る。これらの上に、シリンドリカルレンズアレイ109
を形成する。
【0123】これにより、対向基板102bに配置され
た偏光板101bから出射された直線偏光光のうち、シ
リンドリカルレンズアレイ109と、1/2波長の位相
差を持つ部分210および1/4波長板214が積層さ
れた部分216とを通過したものは円偏光光に変換さ
れ、シリンドリカルレンズアレイ109と、位相差のな
い部分212および1/4波長板214が積層された部
分218とを通過した光は、逆回りの円偏光光に変換さ
れる。すなわち、互いに直交した円偏光光に変換され
る。
【0124】観察者110は、それぞれの円偏光に応じ
た偏光眼鏡110を装着することで、立体画像を観察す
ることができる。
【0125】以上説明したように、本実施形態2の画像
表示装置によれば、偏光板とストライプ状の位相差板と
を配置し、さらにこの近傍にレンチキュラーレンズを配
置することで、立体視可能ゾーンを広げることができ
る。
【0126】なお、本実施形態2では、位相差を1/2
波長と1/4波長との組み合わせとしたが、これに限定
されるわけではなく、出射偏光光が互いに直交する組み
合わせであればよい。例えば、位相差を1/2波長に設
定し、入射直線偏光に対して遅相軸を22.5度の角度
で配置すれば、出射偏光は入射偏光に対して45度回転
した直線偏光で取り出すことができる。また、入射直線
偏光に対して遅相軸を−22.5度の角度で配置すれ
ば、出射偏光は入射偏光に対して−45度回転した直線
偏光として取り出すことができる。これらを、走査線に
交互に配置することで、出射偏光光を互いに直交した状
態で取り出すことができる。これに対応した偏光眼鏡を
装着することで立体画像を観察することができる。
【0127】また、上記の構成は、本実施形態2に限定
されるわけではなく、他の実施形態においても適用する
ことができる。
【0128】(実施形態3)図10は、本実施形態3に
おける画像表示装置の断面図である。本実施形態の画像
表示装置の構成は、基本的には上記実施形態1の画像表
示装置と同じであるが、信号線に平行な方向(列方向)
に並んだ画素1列分を左目用画素グループまたは右目用
画素グループとし、左目用画素グループ及び右目用画素
グループを走査線に平行な方向(行方向)において交互
に配置した点、及びそれに伴って各シリンドリカルレン
ズが信号線に平行になるようにレンチキュラーレンズ板
を配置した点が実施形態1とは異なる。図10におい
て、図1と同様の構成要素には同じ参照符号を付して説
明を省略する。
【0129】本実施形態3においても、実施形態1と同
様に、マトリクス状に配列された画素103とレンチキ
ュラーレンズ板109との視差によるモアレ縞の発生を
防止するようにレンチキュラーレンズ板109のシリン
ドリカルレンズのピッチP1を設定している。本実施形
態3では、液晶表示パネル111として対角10.4イ
ンチ、画素ピッチPが0.25mm、対向基板102b
の厚さが1.1mm、その屈折率が1.52である液晶
表示パネルを用い、レンチキュラーレンズ板109から
観察者までの距離Lを350mmとし、シリンドリカル
レンズのピッチP1を上記式(4)から0.249mm
とした。なお、本実施形態3では、シリンドリカルレン
ズの焦点距離は、レンチキュラーレンズ板109と画素
が形成された面との距離となるように設定している。
【0130】次に、本実施形態3の画像表示装置を用い
た時の立体視可能ゾーンYのサイズを図11を参照しな
がら説明する。
【0131】図11において、画像表示装置408の画
素401のピッチをP、走査線に平行な方向(行方向)
において隣接する画素401間のブラックストライプ4
02の幅をB、画素401が配列された平面からレンチ
キュラーレンズ板406までの空気換算距離をd、レン
チキュラーレンズ板406から観察者407までの距離
をLとすると、左右方向の立体視可能ゾーンYlrのサ
イズは、下記の式(10)で表される。
【0132】 Ylr=(P+B)×L/d (10) 本実施形態3では、対角10.4インチ(縦方向長さ1
56mm、横方向長さ208mm)の液晶表示パネルを
用いた。その画素ピッチPは0.25mm、ブラックス
トライプ402の幅Bは0.02mm、液晶表示パネル
の対向基板403の厚さは1.1mm、その屈折率は
1.52である。したがって、画素401が形成されて
いる平面からレンチキュラーレンズ板406までの空気
換算距離dは0.72mmとなる。また、画像表示装置
408から観察者407までの距離Lを350mmで設
計した。このとき、左右方向の立体視可能ゾーンのサイ
ズYlrは130mmとなる。
【0133】これに対して、従来の立体画像表示装置に
おいて上述した仕様と同様の仕様の液晶表示パネルを用
いた場合の左右の立体視可能ゾーンのサイズYlrは、
観察者の両眼間隔e=65mm(人間の両眼間隔は平均
は約65mm)を超えることができない。したがって、
本実施形態3の画像表示装置は、従来の立体画像表示装
置と比べると、左右方向の立体視可能ゾーンのサイズY
lrを2倍に広くすることができる。
【0134】また、レンチキュラーレンズ板の各シリン
ドリカルレンズは、信号線に平行に並んだ画素から構成
される右目用画素グループまたは左目用画素グループの
それぞれに対応して、走査線に平行な方向において周期
的に配置されているので、左右方向の立体視可能ゾーン
Ylr内に黒帯が発生することはない。
【0135】次に、前後方向の立体視可能ゾーンを考え
る。観察者407の両眼は間隔eで水平に配置されてい
るので、観察者407が正常に立体画像を観察すること
のできる状態を維持しつつ移動することのできる距離
は、図11に示すH−I間の距離となる。したがって、
観察位置Lから観察者407が前方向に移動することの
できる距離(前方向の立体視可能ゾーンのサイズ)Y
f、及び後方向に移動することのできる距離(後方向の
立体視可能ゾーンのサイズ)Ybは、それぞれ、下記の
式(11)及び(12)で表される。
【0136】 Yf=eL/(Hh+Ylr) (11) Yb=eL/(Hh−Ylr) (12) ここで、Hhは、画像表示装置408の横方向の長さで
ある。
【0137】上記式(11)及び(12)より、本実施
形態3では、前後方向の立体視可能ゾーンは、L=35
0mmの位置から、前方向の立体視可能ゾーンYf=6
7mmとなり、後方向の立体視可能ゾーンYb=291
mmとなる。したがって、本実施形態3の画像表示装置
では、従来の立体画像表示装置、例えば図18に示す装
置と比べて、前後方向の立体視可能ゾーンYf、Ybを
広くすることができる。
【0138】なお、本実施形態3では、信号線を、1信
号線毎に液晶表示パネルの上下方向に交互に引き出し、
左目用画像信号及び右目用画像信号は表示パネルの上下
方向からそれぞれ独立して供給した。
【0139】以上説明したように、本実施形態3の画像
表示装置では、表示素子の前面に、左目用画素及び右目
用画素からの出射光の偏光状態を異ならせるように偏光
板及び位相差板が設けられており、レンチキュラーレン
ズ板を、位相差板に隣接し、かつそれぞれのシリンドリ
カルレンズが左目用画素グループ及び右目用画素グルー
プのいずれか一方のみに対応するように配置している。
したがって、従来の立体画像表示装置では、画面水平方
向に配置された左目用及び右目用の計2画素に1個のシ
リンドリカルレンズが対応するようにレンチキュラーレ
ンズ板が配置されていたせいで、観察者が左右方向に移
動した場合に、非表示部がレンズにより拡大された黒帯
が観察され、その結果左右方向の立体視可能ゾーンが制
限されたのに対して、本実施形態3では、観察者が左右
方向に移動した場合でも黒帯が観察されることがなく、
立体視可能ゾーンを広くすることができる。
【0140】また、上下方向から1信号線毎に交互に信
号線を引き出し、これに準じて左目用画素信号及び右目
用画素信号を供給するため、駆動回路を簡単に構成する
ことができる。
【0141】また、シリンドリカルレンズのピッチ補正
を行うことにより、画素とレンチキュラーレンズ板との
視差により発生するモアレ縞を防止できる。
【0142】また、偏光眼鏡を装着しない場合には、2
次元画像の観察が可能になる。
【0143】(実施形態4)本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0144】図12は、本実施形態4における画像表示
装置の断面図である。本実施形態4の画像表示装置の構
成は基本的には上記実施形態1と同じであるが、レンチ
キュラーレンズ板109のさらに前面に、画像表示装置
からの出射光の角度を制限するための遮光板510が設
けられている点が実施形態1とは異なる。図12におい
て、図1及び5と同じ構成要素には同じ参照符号を付
し、説明を省略する。
【0145】遮光板510は、画像表示装置111の画
素が配列されている平面に対して垂直な方向に形成され
た複数の遮光層511を有しており、各遮光層511が
シリンドリカルレンズ間に位置するように配置される。
また、遮光層511は走査線に平行な方向にのびるよう
に配置される。本実施形態4では、遮光板510は、厚
さ0.259mmの透明樹脂膜と厚さ0.05mmの黒
色樹脂を交互に積層圧着したものを切り出すことによ
り、レンチキュラーレンズ板109からの厚さが0.4
9mmとなるように作製した。
【0146】また、本実施形態4においては、マトリク
ス状に配列された画素103、レンチキュラーレンズ板
109及び遮光板510の間の視差によりモアレ縞が発
生するのを防ぐために、遮光板510の遮光層511が
設けられるピッチP1を設定している。本実施形態3で
は、対角4インチ、画素ピッチPが0.26mm、対向
基板の厚さが1.59mm、その屈折率が1.52であ
る液晶表示パネルを用い、画像表示装置から観察者まで
の距離Lを400mmに設計しており、遮光層511が
設けられるピッチP1は、上記式(4)から0.259
mmに設定した。
【0147】次に、本実施形態4の画像表示装置を用い
たときの立体視可能ゾーンのサイズYを図13を参照し
ながら説明する。
【0148】図13において、画像表示装置608の画
素601のピッチをP、信号線に平行な方向において隣
接する画素間のブラックストライプ602の幅をB、画
素が配列された平面から遮光板607までの空気換算距
離をd、遮光板607から観察者609までの距離をL
とすると、上下方向の立体視可能ゾーンYudは前記式
(7)で表される。
【0149】本実施形態4では、対角4インチ(縦方向
長さ45mm、横方向長さ60mm)の液晶表示パネル
を用いた。その画素ピッチPは0.26mm、ブラック
ストライプ602の幅Bは0.05mm、対向基板の厚
さd1は1.59mm、その屈折率は1.52である。
したがって、画素601が形成されている平面から遮光
板607までの空気換算距離は実質的に1.04mmと
なる。また、画像表示装置608から観察者609まで
の距離Lは400mmで設計した。このとき、観察者6
09が正常に立体画像を観察しつつ上下方向に移動する
ことのできる立体視可能ゾーンのサイズYudは118
mmとなる。これに対して、同じ仕様の液晶表示パネル
を用いた従来の立体画像表示装置の上下方向の立体視可
能ゾーンのサイズが14mmであった。このように、本
実施形態4の画像表示装置においても、上下方向の立体
視可能ゾーンを従来と比べて広くすることができる。
【0150】また、前後方向の立体視可能ゾーンは、前
記式(8)及び(9)で表され、本実施形態4では、前
方向の立体視可能ゾーンのサイズYfが265mmとな
り、後方向には制限を受けない。このように、本実施形
態4の画像表示装置では、上下方向だけではなく、前後
方向の立体視可能ゾーンを広げることができる。
【0151】また本実施形態4では、実施形態1と同様
に、走査線に対応して左目用が素グループ及び右目用画
素グループが交互に配置されており、その前面に走査線
に対応してストライプ状に位相差板が配置され、それに
より左目用画像と右目用画像との分離を行っている。こ
のため、左右方向の立体視可能ゾーンは制限を受けず、
2次元画像観察時には用いている表示素子本来のフル解
像度で画像を観察することができる。
【0152】なお、本実施形態4では、遮光板の遮光層
は、走査線方向にのび、かつ互いに平行になるように配
置している。しかし、遮光層を光軸に対して傾斜させて
配置した場合にも同様の効果を得ることができる。
【0153】以上説明したように、本実施形態4の画像
表示装置では、表示素子の前面に、左目用画素と右目用
画素とで出射光の偏光状態を異ならせるように偏光板及
び位相差板が設けられており、レンチキュラーレンズ板
を位相差板に隣接し、かつ各シリンドリカルレンズが走
査線に沿って並べられている画素1行分に対応するよう
に配置し、さらに各シリンドリカルレンズからの出射光
の角度を制限するための遮光板をレンチキュラーレンズ
板の前面に設けている。それにより、観察者が左右方向
に移動した場合でも黒帯が観察されることはなく、左右
方向の立体視可能ゾーンは制限を受けず、また上下方向
及び前後方向の立体視可能ゾーンを広くすることができ
る。
【0154】また、角度を制限するために遮光板を配置
したことにより、観察者の上下移動に伴うクロストーク
ゾーンを除去することができる。
【0155】また、レンチキュラーレンズ及び遮光板
を、ともにピッチ補正を行って配置したことにより、マ
トリクス状に配置された画素、レンチキュラーレンズ板
及び遮光板の間の視差によりモアレ縞が発生するのを防
止することができる。
【0156】(実施形態5)本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0157】図14は、本実施形態5における画像表示
装置の断面図である。本実施形態の画像表示装置の構成
は、基本的には上記実施形態1の画像表示装置と同じで
あるが、左目用画素グループ及び右目用画素グループの
それぞれを信号線に平行に並んだ画素1列分で構成し、
かつ左目用画素グループ及び右目用画素グループを走査
線に平行な方向において交互に配置した点、偏光板と位
相差板の組み合わせを用いずに、液晶表示素子の両側の
偏光板をともに信号線に平行な方向にのびるストライプ
状とした点、及びレンチキュラーレンズ板に代えて遮光
板709を用いた点が実施形態1とは異なる。なお、図
1と同様の構成要素には同じ参照符号を付して説明を省
略する。
【0158】本実施形態5の画像表示装置713では、
TFT側基板102aの液晶層112とは反対側の表面
に偏光板701a、偏光板701bを信号線に対応して
画面の垂直方向にのびるように交互に設け、対向基板1
02bの液晶層112とは反対側の表面に偏光板701
c、701dをストライプ状に設けている。偏光板70
1a、701bの偏光軸は互いに直交しており、また偏
光板701c、701dの偏光軸も互いに直交してい
る。さらに、対向する偏光板同士の偏光軸は互いに直交
した配置となっている。つまり偏光板701a、701
dの偏光軸は互いに直交しており、偏光板701b、7
01cの偏光軸は互いに直交している。これにより、右
目用画像と左目用画像とが分離されて観察者の両眼に割
り当てられる。
【0159】遮光板709は、信号線に対応して周期的
に配置された開口部を有するスリット板であり、その開
口部は表示装置の非表示部108bと同一の幅を有する
ように作製されている。本実施形態5では、開口部のピ
ッチP1が0.16mmとなるように遮光板709を作
成した。
【0160】上述したような構成を有する本実施形態5
の画像表示装置の立体視可能ゾーンのサイズYを図15
を参照しながら説明する。
【0161】図15において、画像表示装置806の画
素801のピッチをP、走査線に平行な方向(行方向)
において隣接する画素間のブラックストライプ802の
幅をB、画素801が配列されている平面からスリット
板805までの空気換算距離をd、スリット板805の
開口幅をy、スリット板805から観察者807までの
距離をLとすると、左右方向の立体視可能ゾーンのサイ
ズYlrは下記の式(13)で表される。
【0162】 Ylr=(P+B−y)×L/d (13) 本実施形態5では、対角4インチ(縦方向長さ45m
m、横方向長さ60mm)の液晶表示パネルを用いた。
その画素ピッチPは0.16mm、ブラックストライプ
の幅Bは0.01mm、対向基板803の厚さd1は
1.1mm、その屈折率n=1.52である。したがっ
て、画素801が配列されている平面からスリット板8
05までの空気換算距離dは0.72mmとなる。ま
た、スリット板の開口部の幅yを0.01mm、画像表
示装置806から観察者807までの距離Lを400m
mで設計した。このとき、観察者807が正常に立体画
像を観察できる状態を維持しながら左右方向に移動する
ことができる範囲、すなわち立体視可能ゾーンのサイズ
Ylrは88mmとなる。このように、本実施形態5の
画像表示装置では、従来の立体画像表示装置と比べて、
立体視可能ゾーンを左右方向に広くすることができる。
【0163】また、前方向の立体視可能ゾーンのサイズ
Yf、及び後方向の立体視可能ゾーンのサイズYbは、
実施形態3と同様に上記式(11)及び(12)で表さ
れる。本実施形態5では、前方向の立体視可能ゾーンY
f=175mmとなり、後方向には制限を受けない。
【0164】なお、本実施形態5においては、偏光板7
01a、701b、701c及び701dを、対向する
偏光板同士で偏光軸が互いに直交するように配置してい
る。しかし、対向する偏光板同士で偏光軸が互いに平行
になるように配置した場合にも、上述したような立体視
可能ゾーンの拡大という効果を得ることができる。ま
た、ストライプ状の偏光板を用いる代わりに、実施形態
1から3のように全面にわたって偏光軸が一様である偏
光板を液晶表示パネルの前面と背面とに配置し、その前
面にストライプ状の位相差板を設けた場合にも、上述し
た効果と同様の効果を得ることができる。
【0165】また、本実施形態5では、左目用画素グル
ープ及び右目用画素グループのそれぞれを、信号線に平
行な方向に並んだ画素1列分から構成している。しか
し、代わりに走査線に平行な方向に並んだ画素1行分で
各画素グループを構成し、該画素1行分に対応するよう
に複数の開口が走査線に平行に並んだスリット板を配置
した場合にも同様の効果を得ることができる。さらにこ
の場合には、駆動回路を簡単に構成することができると
いう利点がある。
【0166】以上説明したように、本実施形態5の画像
表示装置では、表示素子の前面に左目用画素と右目用画
素とで偏光方向が直交するように偏光板を具備し、偏光
板に隣接して角度制御手段としてスリット板を配置した
ことにより、観察者が左右方向に移動した場合でも黒帯
が観察されることはなく左右方向の立体視可能ゾーンを
広くでき、上下方向及び前後の立体視可能ゾーンを広く
できる。
【0167】また、遮光板の開口部を、ピッチ補正を行
って作製することにより、画素ピッチと遮光板の視差に
より発生するモアレ縞を防止できる。
【0168】また、偏光眼鏡を装着しない場合には2次
元画像の観察が可能となる。
【0169】(実施形態6)本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0170】図16は、本実施形態6における画像表示
装置の断面図である。図16において、図1と同様の構
成要素には同じ参照符号を付し、説明を省略する。
【0171】本実施形態の画像表示装置の構成は、基本
的には上記実施形態1の画像表示装置と同じであるが、
走査線に対応して配置されたレンチキュラーレンズ板1
09の前面に、画素からの出射光を観察者方向のアイポ
イントに収束するためのフィールドレンズ13が配置さ
れる点が実施形態1とは異なる。フィールドレンズ13
を配置したことにより、マトリクス状に配列された画素
とレンチキュラーレンズ板との視差によるモアレ縞の発
生を防止することができる。したがって、レンチキュラ
ーレンズ板109のシリンドリカルレンズのピッチP1
は、実施形態1とは異なり、表示パネル12の画素ピッ
チPと同じに設定することができる。本実施形態6で
は、レンチキュラーレンズ板109のシリンドリカルレ
ンズのピッチP1及び画素ピッチPをともに0.25m
mに設定した。
【0172】なお、本実施形態6の立体視可能ゾーンは
実施形態1と同じであるため、ここではその説明を省略
する。
【0173】以上説明したように、本実施形態6の画像
表示装置では、表示素子の前面に左目用画素と右目用画
素とで偏光方向が直交するように偏光板及び位相差板が
設けられており、偏光板及び位相差板に隣接してレンチ
キュラーレンズ板及びフィールドレンズを配置してい
る。これにより立体視可能ゾーンを広くすることができ
る。
【0174】また、レンチキュラーレンズ板のピッチを
画素ピッチと等しく設定した場合であっても、レンチキ
ュラーレンズ板の前面にフィールドレンズを配置してい
るので画素とレンチキュラーレンズ板との視差により発
生するモアレ縞を防止することができる。
【0175】さらに、フィールドレンズの焦点距離を変
えることにより、容易に観察距離Lを変えることができ
る。
【0176】なお、フィールドレンズを上記実施形態
3、4及び5のいずれに適用した場合にも、本実施形態
6と同様の効果を得ることができる。
【0177】上記実施形態1〜6では、いずれも、右目
用画素グループ及び左目用画素グループのそれぞれを、
走査線に平行な方向に並んだ画素1行分、あるいは信号
線に平行な方向に並んだ画素1列分で構成している。し
かし、各画素グループを1以上の画素で構成し、かつ右
目用画素グループ及び左目用画素グループをモザイク状
に配置した場合にも、上記実施形態のそれぞれで述べた
効果と同様の効果を得ることができる。この場合には、
左目用画素グループからの出射光の偏光状態と右目用画
素グループからの出射光の偏光状態とを異ならせるため
の光学手段として偏光板と位相差板との組み合わせを用
いるときには、位相差板を画素グループの配置に対応し
たモザイク状に配置する。あるいは、実施形態5で述べ
たように偏光板のみを用いる場合には、液晶表示パネル
の前面及び背面の両方において、偏光板を、画素グルー
プの配置に対応してモザイク状に配置する。またレンチ
キュラーレンズ板は、マイクロレンズアレイに置き換え
られ、このマイクロレンズアレイは、各マイクロレンズ
が1つの画素グループに対応するように配置される。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像表示
装置では、偏光板で分離された左右画像の観察範囲を微
小レンズアレイで拡大することができるため、左右前後
及び上下方向の立体視可能ゾーンを広くでき、偏光眼鏡
を装着することで多人数で立体画像が観察できる。
【0179】また微小レンズアレイの作用により明るい
立体画像を提供することができる。
【0180】特に、本発明の画像表示装置の一実施形態
では、走査線に平行な方向に並んだ画素1行分に対応し
て、1走査線毎にシリンドリカルレンズが配置される。
したがって、立体視可能ゾーン内には非表示部が存在せ
ず、観察者の片眼のみが非表示部に位置することがない
ため、立体視可能ゾーンをさらに広くでき、表示品位の
高い立体画像を提供することができる。
【0181】また、1走査線毎に交互に左目用画素グル
ープ及び右目用画素グループを配置しているため、2次
元画像観察時には、用いている表示素子本来のフル解像
度で画像を観察することができる。
【0182】また、1走査線毎に交互に左目用画素グル
ープ及び右目用画素グループを配置しているため、信号
線に供給される左目用画像信号及び右目用画像信号は1
H期間毎に切り換えるだけで供給できる。このため、駆
動回路が複雑にならない。
【0183】他の実施形態では、信号線に平行な方向に
並んだ画素1列分に対応して、1信号線毎にシリンドリ
カルレンズが配置されているため、立体視可能ゾーン内
では非表示部(ブラックストライプ)が存在せず、観察
者の片眼のみが非表示部に位置することがない。このた
め、立体視可能ゾーンをさらに広くすることができ、表
示品位の高い立体画像を提供することができる。
【0184】あるいは、本発明の他の画像表示装置で
は、偏光板で分離された左右画像の観察範囲を出射光の
角度制限手段で拡大できるため、左右前後及び上下方向
の立体視可能ゾーンを広くすることができ、偏光眼鏡を
装着することで多人数で立体画像が観察できる。
【0185】また、出射光の角度制限手段に遮光板を用
いることで、画素配列が複雑な配列のパネルへの適用が
可能となり、安価な立体画像表示装置を提供できる。
【0186】また、出射光の角度制限手段により、副ロ
ーブを除去することができ、表示品位の高い立体画像を
提供できる。
【0187】特に、本発明の他の画像表示装置の一実施
形態では、走査線に平行な方向に並んだ画素1行分に対
応して1走査線毎に遮光層が配置される。このため立体
視可能ゾーン内には非表示部が存在せず、観察者の片眼
のみが非表示部に位置することがない。したがって、立
体視可能ゾーンをさらに広くすることができ、表示品位
の高い立体画像を提供することができる。
【0188】また、走査線に平行な方向に並んだ画素1
行分に対応して、1走査線毎に交互に左目用画素グルー
プ及び右目用画素グループが配置されているため、2次
元画像観察時には用いている表示素子本来のフル解像度
で画像を観察することができる。
【0189】また、1走査線毎に左目用画素グループ及
び右目用画素グループが交互に配置されているため、信
号線に供給される左目用画像信号及び右目用画像信号は
1H期間毎に切り換えるだけで供給できる。このため、
駆動回路が複雑にならない。
【0190】他の実施形態では、信号線に平行な方向に
並んだ画素1列分に対応して、1信号線毎に遮光層が配
置されているため、立体視可能ゾーン内では非表示部
(ブラックストライプ)が存在せず、観察者の片眼のみ
が非表示部に位置することがない。このため、立体視可
能ゾーンをさらに広くすることができ、表示品位の高い
立体画像を提供することができる。
【0191】また、本発明の画像表示装置では、フィー
ルドレンズをさらに設けている。したがって、微小レン
ズの各レンズエレメントまたは、遮光板の開口部を画素
ピッチと等間隔で設計した場合に生じる画素ピッチとレ
ンズピッチあるいは開口部のピッチとの視差により発生
するモアレ縞を防止することができる。また、フィール
ドレンズの観察者側焦点距離を変化することで立体画像
が観察できる表示装置から観察者までの距離を容易に可
変できる。
【0192】あるいは、本発明の画像表示装置では、前
記表示装置の画素が配列された平面から微小レンズアレ
イまたは遮光層が配置された平面までの空気換算距離を
dとし、前記微小レンズアレイまたは遮光層が配置され
ている平面から観察者までの距離をLとし、前記表示装
置の画素ピッチをPとしたときに、前記微小レンズアレ
イまたは遮光層のピッチをP1を、P1=P×L/(L
+d)と表すことにより、画素ピッチと光学素子の視差
によるモアレ縞の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における画像表示装置の断
面図である。
【図2】位相差板の原理を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態1におけるピッチ補正を説明
する図である。
【図4】レンチキュラーレンズ板の作用を説明する図で
ある。
【図5】本発明の実施形態1におけるレンチキュラーレ
ンズ板の各シリンドリカルレンズの焦点距離を説明する
図である。
【図6】本発明の実施形態1における立体視可能ゾーン
を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態1の改変例における画像表示
装置の断面図である。
【図8】本発明の実施形態2における画像表示装置の断
面図である。
【図9】図8におけるストライプ状の位相差板の構成を
示す図である。
【図10】本発明の実施形態3における画像表示装置の
断面図である。
【図11】本発明の実施形態3における立体視可能ゾー
ンを説明する図である。
【図12】本発明の実施形態4における画像表示装置の
断面図である。
【図13】本発明の実施形態4における立体視可能ゾー
ンを説明する図である。
【図14】本発明の実施形態5における画像表示装置の
断面図である。
【図15】本発明の実施形態5における立体視可能ゾー
ンを説明する図である。
【図16】本発明の実施形態6における画像表示装置の
断面図である。
【図17】従来のレンチキュラー方式における左右方向
の立体視可能ゾーンを説明する図である。
【図18】従来のレンチキュラー方式による前後方向の
立体視可能ゾーンを説明する図である。
【図19】従来のレンチキュラー方式による立体画像表
示装置の構成を概略的に示す図である。
【図20】従来のレンチキュラー方式による他の立体画
像表示装置の構成を概略的に示す図である。
【図21】従来の偏光眼鏡式立体画像表示装置の構成を
概略的に示す図である。
【図22】従来の偏光眼鏡式立体画像表示装置の構成を
概略的に示す図である。
【符号の説明】
101a、101b 偏光板 102a TFT側基板 102b 対向基板 103(r)、103(l) 画素 104 ブラックストライプ 105a、105b 配向膜 107 スペーサ 108a 対向電極 108b ブラックマトリクス 109 レンチキュラーレンズ板 110 偏光眼鏡 111 液晶表示パネル 112 液晶層
フロントページの続き (72)発明者 浜田 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 西口 憲治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−18893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/26

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元に配列され、複数の右目用画素グ
    ループ及び左目用画素グループに分けられている複数の
    画素を有するマトリクス型表示素子であって、該右目用
    画素グループ及び該左目用画素グループのそれぞれは少
    なくとも1つの画素を含んでいるマトリクス型表示素子
    と、 該右目用画素グループと該左目用画素グループとに個別
    に駆動信号を供給する手段と、 該右目用画素グループからの出射光の偏光状態と該左目
    用画素グループからの出射光の偏光状態を異ならせる光
    学手段と、 該光学手段の近傍に設けられており、複数の微小レンズ
    を有する微小レンズアレイであって、該微小レンズのそ
    れぞれは、該右目用画素グループ及び該左目用画素グル
    ープのうちの対応する1つのグループからの出射光をほ
    ぼ平行にするように配置されている微小レンズアレイ
    と、を備えている画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記右目用画素グループ及び前記左目用
    画素グループのそれぞれは画素1行分から構成されてお
    り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループは
    列方向において交互に配列されており、前記微小レンズ
    アレイは、それぞれが該画素1行分に対応するようにの
    びている複数のシリンドリカルレンズが該列方向に配列
    されたレンチキュラーレンズである、請求項1に記載の
    画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記右目用画素グループ及び前記左目用
    画素グループのそれぞれは画素1列分から構成されてお
    り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループは
    行方向において交互に配列されており、前記微小レンズ
    アレイは、それぞれが該画素1列分に対応するようにの
    びている複数のシリンドリカルレンズが該行方向に配列
    されたレンチキュラーレンズである、請求項1に記載の
    画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記微小レンズアレイの焦点距離は、前
    記マトリクス型表示素子と該微小レンズアレイとの距離
    よりも大きい、請求項1から3のいずれか1つに記載の
    画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示素子の前記画素が配列された平
    面から前記微小レンズアレイが配置された平面までの空
    気換算距離をd、該微小レンズアレイが配置されている
    平面から観察者までの距離をL、該表示素子の画素ピッ
    チをPと表すと、該微小レンズアレイのピッチP1が、 P1=P×L/(L+d) である、請求項1から4に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 2次元に配列され、複数の右目用画素グ
    ループ及び左目用画素グループに分けられている複数の
    画素を有するマトリクス型表示素子であって、該右目用
    画素グループ及び該左目用画素グループのそれぞれは少
    なくとも1つの画素を含んでいるマトリクス型表示素子
    と、 該右目用画素グループと該左目用画素グループとに個別
    に駆動信号を供給する手段と、 該右目用画素グループからの出射光の偏光状態と該左目
    用画素グループからの出射光の偏光状態を異ならせる光
    学手段と、 該光学手段の近傍に設けられており、該右目用画素グル
    ープ及び該左目用画素グループのそれぞれからの出射光
    の角度を制限する角度制限手段と、を備えている、画像
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記右目用画素グループ及び前記左目用
    画素グループのそれぞれは画素1行分から構成されてお
    り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループは
    列方向において交互に配列されており、前記角度制限手
    段は、該画素1行分に対応するようにそれぞれのびてい
    る複数の遮光層が該列方向に配列された遮光板である、
    請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記右目用画素グループ及び前記左目用
    画素グループのそれぞれは画素1列分から構成されてお
    り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループは
    行方向において交互に配列されており、前記角度制限手
    段は、該画素1列分に対応するようにそれぞれのびてい
    る複数の遮光層が該行方向に配列された遮光板である、
    請求項6に記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記右目用画素グループ及び前記左目用
    画素グループのそれぞれは画素1行分から構成されてお
    り、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループは
    列方向において交互に配列されており、前記角度制限手
    段は、該画素1行分に対応するようにそれぞれのびてい
    る複数の開口が該列方向に配列されたスリット板であ
    る、請求項6に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記右目用画素グループ及び前記左目
    用画素グループのそれぞれは画素1列分から構成されて
    おり、該右目用画素グループ及び該左目用画素グループ
    は行方向において交互に配列されており、前記角度制限
    手段は、該画素1列分に対応するようにそれぞれのびて
    いる複数の開口が該行方向に配列されたスリット板であ
    る、請求項6に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記表示素子の前記画素が配列された
    平面から前記遮光板が配置された平面までの空気換算距
    離をd、該遮光板が配置されている平面から観察者まで
    の距離をL、該表示素子の画素ピッチをPと表すと、該
    遮光板における前記遮光層のピッチP1が、 P1=P×L/(L+d) である、請求項7から10のいずれか1つに記載の画像
    表示装置。
  12. 【請求項12】 前記マトリクス型表示素子から出射し
    た光の光軸に対して平行な主光線を収束するフィールド
    レンズをさらに備えている、請求項1から4及び6から
    10のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記光学手段は、前記右目用画素グル
    ープからの出射光に第1の偏光状態を持たせる第1の位
    相差板と、前記左目用画素グループからの出射光に第1
    の偏光状態とは異なる第2の偏光状態を持たせる第2の
    位相差板と、該第1の位相差板及び該第2の位相差板の
    近傍に設けられた偏光板とを有している、請求項1から
    12のいずれか1つに記載の画像表示装置。
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