JP3378942B2 - 濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィルター - Google Patents

濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィルター

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JP3378942B2
JP3378942B2 JP52114997A JP52114997A JP3378942B2 JP 3378942 B2 JP3378942 B2 JP 3378942B2 JP 52114997 A JP52114997 A JP 52114997A JP 52114997 A JP52114997 A JP 52114997A JP 3378942 B2 JP3378942 B2 JP 3378942B2
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    • B01D35/00Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
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    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィ
ルターに関し、特にオイル中の従来の濾紙では吸着しえ
なかった粒子径30〜40μm以下から1μm前後迄の範囲
の微細な磁性粉体を吸着することのみならず、磁力線に
よりさらにオイルの劣化防止をはかることにより、自動
車、オートバイ、鉄道車輌、船舶、航空機、産業車輌、
産業機械、等に使用される内燃機関、変速機、減速機、
油圧機器等の従来の濾紙を使用したオイルフィルター及
びストレーナーのかわりに用いて、潤滑油の良好な状態
を維持することにより、機器本体の寿命を延命し、省燃
費及び公害ガスの低減、オイルフィルターの使い捨てに
よる廃棄物公害の低減等に大きなメリットがえられる永
久磁石を用いたオイルフィルターに関するものである。
背景技術 従来、自動車メーカーが採用しているオイルフィルタ
ーには、エレメント交換形全流式オイルフィルターとス
ピオン形オイルフィルターの2種類がある。それ等はい
ずれもエレメントには濾紙を用いている。エレメント交
換形全流式オイルフィルターにはリリーフバルブがな
く、濾紙のエレメントだけを交換するものであり、また
スピオン形オイルフィルターはリリーフバルブがセット
されており、エレメントとケースが一体化されており交
換時にはアッセンブリで交換するものである。
また、世界中の新車生産台数が約5000万台あり、平均
廃車寿命が日本では約9.3年、U.S.A.では約11年、ドイ
ツでは約12年であり、世界の平均廃車寿命を推定10年と
して考えると、世界中での自動車保有台数は推定50,000
万台あり、濾紙式オイルフィルターの年間交換を平均1
回とし及び新車時の取り付け個数を考慮すると年間約6
億個にも達する。1個あたりの濾紙の平均使用量は約2
3.5gあり、年間濾紙の原料になる樹木が約8万t(約8
万本)伐採されている。又これらに使用されるパッケー
ジのために樹木が1年間で約4〜6万t(約4〜6万
本)伐採されており、さらにオートバイ、産業車輌、油
圧機械、エアーコンプレッサー等に使用されるものを考
慮すると、推定約20万t(約20万本)の樹木が1年間に
伐採されており、とくに濾紙に採用される樹木は長繊維
のものであるから針葉樹が多く、植樹しても短期間に伐
採できるまで成長するものではない。前述のごとく、潤
滑油の延命、機器の延命、省燃費及び公害ガスの低減、
濾紙式オイルフィルターの使い捨てによる廃棄物の低減
とあわせて、地球環境問題に大きく効果が期待できるオ
イルフィルターが必要とされている。
一方、永久磁石を使用して自動車、オートバイ、鉄道
車両等の内燃機関におけるオイル中の磁性粉体を除去す
る方法に関しては、既に報告されている。それらの永久
磁石を使用する方法としては2つに分類される。まず、
第一は複数個の永久磁石を隣接しあう永久磁石がN極と
S極となるように間隔を設けて永久磁石が引き合う様に
配置し、その間隔にオイルを通過させる方法である。
もう一つの方法は、複数個の永久磁石を、隣接しあう
永久磁石がN極とN極又はS極とS極となるように間隔
を設けて永久磁石が反撥する様に配置し、その間隔にオ
イルを通過させる方法である。この方法に関しては、本
発明者は、既に永久磁石が反撥する様に配置してオイル
を処理する方法に関する発明をし、「永久磁石によるオ
イルの劣化防止装置」(特開平6−9984号公報)、「液
体に含有する磁性粉体の除去とスケール付着予防及除去
装置」(特公平2−36300号公報)を出願した。しか
し、これらの装置はいずれも濾紙を使用したオイルエレ
メントと併用して使用するものであり、エンジンオイル
中の磁性粉体を吸着し、又磁力線を利用しオイルの劣化
防止が主目的であり、濾紙を使用したオイルフィルター
と併用して使用することにより、濾紙だけでは不十分な
点を改良するものである。
本発明は、上記の様な従来の永久磁石が反撥する様に
配置してオイルを処理する方法をさらに改良した結果完
成したものであり、濾紙を使用しないで永久磁石のみか
らなるオイルフィルターを提供するものである。
すなわち、本発明の目的は、微細鉄粉の除去の他に、
オイルの熱劣化による短分子化を防ぎ安定分子を得るこ
とによって、粘度指数及び酸化防止を維持し、本来のオ
イル(新油の状態)の働きを長期間保持することによ
り、内燃機関、変速機、減速機、油圧機器等の良好な状
態を維持し、省燃費、公害ガスの減少と、内燃機関等に
使用されている、オイルフィルターの濾紙を無くして本
発明のオイルフィルターによる長期連続使用を可能に
し、例えばガソリンエンジンの乗用車では走行距離約10
0000km毎に洗浄すればよく、また従来の濾紙を使用した
オイルフィルターの使い捨てによる公害問題の減少、濾
紙をつくる為の木の伐採をなくし地球環境問題に大きく
効果が期待できること、公害排出ガスの減少、長期間エ
ンジンの良好な状態の維持等に貢献できるオイルフィル
ターを提供するものである。
発明の開示 即ち、本発明の第一の発明は、濾紙を使用したオイル
フィルターの濾紙のエレメントのかわりに、濾紙型オイ
ルフィルターのかわりに用いる、濾紙を使用しない永久
磁石によるオイルフィルターにおいて、中空円板状であ
ってその両端面に磁極を有する複数の中空円板状永久磁
石を、該永久磁石の中心線に沿って、その両端面にヨー
クを付けるとともに隣接する該永久磁石同士の磁極がN
極とN極又はS極とS極となるように、かつ、同一極に
よる反発力でもって他方が浮いているときのヨーク付中
空円板状永久磁石の距離の1/2以内の間隔で配置し、隣
接するヨークの間にオイルを通過させる孔のあいた非非
磁性体の円筒状の保持板を設けることで中空円板状磁石
型エレメントを形成し、このエレメントを非磁性体のオ
イルエレメントケース内に内蔵してなることを特徴とす
る、磁性粉体の吸着による機器の潤滑部の連続複次磨耗
の予防と永久磁石の磁力線によるオイルの劣化防止を目
的とした、濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィ
ルターである。
また、本発明の第二の発明は、濾紙型オイルフィルタ
ーのかわりに用いる、濾紙を使用しない永久磁石による
オイルフィルターにおいて、断面形状が四角形であって
その長手方向に延びる両端面に磁極を有する複数の棒状
永久磁石を円周に沿って、内周側がN極のみで、外周側
がS極のみに又は内周側がS極のみで、外周側がN極の
みになるように、かつ、同一極による反発力でもって他
方が浮いているきの棒状永久磁石同士の距離以内の間隔
で配置し、各棒状永久磁石の内周側にオイルを通過させ
る孔のあいた円筒状の保持板を設けるとともに、同外周
側にオイルを通過させる孔のあいた外筒を設け、これら
の長手方向の各両端にに固定部を設けることで棒状磁石
型エレメントを形成し、このエレメントを非磁性体のオ
イルエレメントケース内に内蔵してなることを特徴とす
る、磁性粉体の吸着による機器の潤滑部の連続複次磨耗
の予防と永久磁石の磁力線によるオイルの劣化防止を目
的とした、濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィ
ルターである。
本発明のオイルフィルターの具体例としては、(1)
非磁性体のオイルエレメントケースと、複数個の永久磁
石からなる円板状および棒状磁石型エレメント(以下、
両者を含めて「磁石型エレメント」と略記す)が一体と
なっているオイルフィルター、例えば磁石型エレメント
をそれぞれ非磁性体のオイルエレメントケース内に設置
し、該オイルエレメントケースの上からスプリングを設
けたオイルエレメントキャップで着脱自在に蓋をして、
スプリングで磁石型エレメントを安定させ、非磁性体の
オイルエレメントケースと、磁石型エレメントが一体と
なっているオイルフィルター、(2)内燃機関、変速
機、減速機、油圧機器等の機器に固定されていない非磁
性体のオイルエレメントケースと、複数個の永久磁石か
らなる磁石型エレメントが取り外し可能となっているオ
イルフィルター、および(3)内燃機関、変速機、減速
機、油圧機器等の機器に固定された非磁性体のオイルエ
レメントケースと、複数個の永久磁石からなる磁石型エ
レメントが取り外し可能となっているオイルフィルター
が好ましい。
本発明は、濾紙を使用したオイルフィルターの濾紙の
エレメントのかわりに磁石型エレメントを用いて、相互
に反発しあう(N極とN極又はS極とS極)永久磁石間
の間隔をより狭め反発しあう磁力線をより密にし、その
間隙をオイルが流れることにより乱流を生じ、磁性粉体
を吸着し、又磁力線の影響によりオイルの劣化防止をお
こない、またより大きな磁石を使用することにより、従
来の濾紙を使用したオイルフィルターの濾紙で占められ
ていたスペース部分のぶんだけ充分な磁場空間がえられ
るために、より確実に磁性粉体を吸着し、またオイルの
磁力線帯の通過時間を長くし、本発明の目的を達するこ
とが可能となった。
また、本発明は、第一及び第二の発明ともに、濾紙を
使用したオイルフィルターの濾紙のエレメントのかわり
に、相互の反発しあう(N極とN極又はS極とS極)磁
石を従来の濾紙が占めていた空間に配置される大型のも
のを採用する事により、オイル中に含まれる磁性粉体の
吸着を確実におこない、磁石の大型化に伴い磁性粉体の
吸着部分が大きくなり、洗浄が長期間不要になった。ま
た反発しあう磁力線をより密にし、隣接する永久磁石間
の互に反撥する磁力線の磁場の掛かっている部分が大き
くなり、該磁場をオイルを通過する時間が長くなった。
従来の濾紙を使用したオイルフィルターでは、粒径が
30〜40μmより小さい鉄粉は濾過できず、オイル中に含
有されていた。このために鉄粉などの金属磨耗粉によ
る、二次磨耗及び三次磨耗以降の連続複次磨耗が誘発さ
れオイルの劣化を早めていた。例えば、金属粉の発生時
における破壊熱800℃前後の温度により連鎖状につなが
れたオイル分子のクラッキングが生じ、カーボンが析出
され暫時オイルが黒くなった。
本発明のように永久磁石の配列を(N極とN極又はS
極とS極)した場合、連鎖されたオイルの分子が安定化
されて、熱によるカーボンの析出や短分子化を防ぎ、磁
性粉体の除去とともに相乗効果をあげている。又大型化
した永久磁石の採用が可能になり、オイルが効果のある
磁力線帯を通過する時間がながくなりその効果をいっそ
うあげることができる。
また、本発明のオイルフィルターの間接的な効果とし
ては、オイル中に混入される磁性粉体が減少されるた
め、シリンダーとピストンリングの機密性があがり、圧
縮漏れによるブローバイガス等の混入が少なくなり予防
効果が大きい。
本発明のオイルフィルターは、例えば水力機械、空気
機械、冷凍機、蒸気タービン、自動車、オートバイ、鉄
道車両、航空機、船舶、物上げおよび運搬機械、工作機
械および産業機械等に使用される、内燃機関、変速機、
減速機、油圧機器等、その他のオイルが使用される場所
に用いることができる。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用スピオン形オイルフィルターに該当するオイルフ
ィルターの一実施例を示す概略図である。
第2図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用スピオン形オイルフィルターに該当するオイルフ
ィルターの他の実施例を示す概略図である。
第3図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用エレメント交換形全流式オイルフィルターに該当
するオイルフィルターの一実施例を示す概略図を示す。
第4図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用エレメント交換形全流式オイルフィルターに該当
するオイルフィルターの他の実施例を示す概略図を示
す。
第5図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石によるエ
レメント内蔵に該当するオイルフィルターの一実施例を
示す概略図である。
第6図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石によるエ
レメント内蔵に該当するオイルフィルターの他の実施例
を示す概略図である。
第7図は車輛Iのオイルの全塩基価の減少状態を示す
グラフである。
発明を実施するための最良の形態 本発明のオイルフィルターは、濾紙を使用したオイル
フィルターの濾紙のエレメントのかわりに、複数個の輪
型でない中空円板状永久磁石からなる中空円板状磁石型
エレメントまたは複数個の棒状永久磁石からなる棒状磁
石型エレメントを用いて、相互の反発しあう(N極とN
極又はS極とS極)永久磁石間の間隔をより狭め反発し
あう磁力線をより密にし、その間隙をオイルが流れるこ
とにより乱流を生じ、磁性粉体を吸着し、又磁力線の影
響によりオイルの劣化防止をおこない、またより大きな
磁石を使用することにより、従来の濾紙を使用したオイ
ルフィルターの濾紙で占められていたスペース部分のぶ
んだけ充分な磁場空間がえられるために、より確実に磁
性粉体を吸着し、またオイルの磁力線帯の通過時間を長
くすることができる特徴を有する。
以下に図面に示す実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
実施例1 第1図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用スピオン形オイルフィルターに該当するオイルフ
ィルターの一実施例を示す概略図であり、第1図(a)
は概略断面図、第1図(b)は底面図を示す。
第1図の本発明のオイルフィルターは、非磁性体のオ
イルエレメントケースと、中空円板状磁石型エレメント
が一体となっているオイルフィルターの例を示す。同第
1図においては、濾紙のエレメントのかわりに、対向す
る両端面に磁極を有する中空円板状の永久磁石4の両端
面の上下の平面部にヨーク3を施した複数個の永久磁石
4の中央の中空部分をエレメントセットボルト7に嵌挿
して、隣接しあう永久磁石はN極とN極又はS極とS極
となるように配置し、互に隣接する中空円板状の永久磁
石4の間にはオイルを通過させる孔14のあいた非磁性体
の保持板5を配置して、エレメントセットボルト7の上
端側にはナット8をセットし、下端には逆流止ラバー11
をセットし、これを濾紙のエレメントのかわりの中空円
板状磁石型エレメントA1とする。
上記の中空円板状磁石型エレメントA1を取り外し洗浄
することが可能にするために、オイルフィルターの外側
部分を二分割した構造にして、非磁性体のオイルエレメ
ントケース2のなかに中空円板状磁石型エレメントA1を
セットし、該円板状磁石型エレメントA1の上端にセット
スプリング6を配置し、キャップオーリング9を施した
オイルエメントキャップ1をオイルエレメントケース2
に蓋をすることにより、濾紙を使用しないことと、強力
に反発する磁力線をつくりだしていることを特徴として
いるオイルフィルターが得られる。
オイルは、矢印で示す様に、オイル吸入口12からオイ
ルフィルター内に入り、保持板5の孔14を通過し、隣接
する中空円板状の永久磁石4の両端面の間を通り、中央
のエレメントセットボルト7のオイル通過口15を通り、
オイル吐出口13から流出して循環する。10はケースオー
リングを示す。
この様にオイルは、従来の濾紙を使用したオイルフィ
ルターの濾紙のエレメントのかわりに、、N極とN極又
はS極とS極の相互に反発しあう大型の永久磁石の間を
通過することにより、オイル中に含まれる磁性粉体は永
久磁石に確実に吸着され、磁石の大型化に伴い磁性粉体
の吸着部分が大きくなり、洗浄が長期間不要になる。ま
た、隣接する永久磁石間の互に反撥する磁力線の磁場の
かかっている面積が広くなり、該磁場をオイルが通過す
る時間が長くなり、オイルの劣化を長期に亘って防止す
ることができる。
オイルエレメントケース2は非磁性体材料で形成され
ており、非磁性体材料としては特に制限はないが、例え
ば銅、及び黄銅,燐青銅,洋白,アルミニウム青銅等の
銅合金、アルミニウム及びその合金、マグネシウム及び
その合金、チタン及びその合金、亜鉛及びその合金、鉛
及びその合金、錫及びその合金、ステンレスが挙げら
れ、またそれらの非磁性体材料の表面を表面処理したも
のでもよい。
第1図については、自動車用オイルフィルターの中で
スピオン形オイルフィルターに該当するが、自動車だけ
ではなく、オートバイ・産業車輛・油圧機器・空気機器
などに同形状のオイルフィルターが使用されていれば、
本発明のオイルフィルターを使用することができる。
実施例2 第2図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用スピオン形オイルフィルターに該当するオイルフ
ィルターの他の実施例を示す概略図であり、第2図
(a)は概略断面図、第2図(b)は底面図を示す。
第2図の本発明のオイルフィルターは、非磁性体のオ
イルエレメントケースと、中空円板状磁石型エレメント
が一体となっているオイルフィルターの他の例を示す。
同第2図において、濾紙のかわりに、長手方向に延びる
両端面に磁極を有する複数の棒状永久磁石を、円周に沿
って、内周側がN極のみで外周側がS極ののみに又は内
周側がS極のみで外周側がN極のみになるように、外側
を内側と反する同一極になる様に円筒状に等間隔に並べ
て配列し、棒状永久磁石25の両端にはセットプレート2
4、エンドプレート(上側)23、エンドプレート(下
側)27からなる固定具をセットし、円筒状に配置した棒
状永久磁石25の内側には棒状永久磁石をオイルの流圧及
びエンジンのンの振動により破壊を防ぐため、孔のあい
た円筒型の保持板29、オイルの流れを調整する調整板30
をほどこし、棒状永久磁石25の外側にはオイルを通過さ
せる孔36を設けた外筒26を配置して、セットプレート24
により棒状永久磁石25を固定し、エンドプレート27に逆
流止ラバー32をセットし、これを濾紙のエレメントのか
わりの棒状磁石型エレメントB1とする。
上記の棒状磁石型エレメントB1を取り外し洗浄するこ
とが可能にするために、オイルフィルターの外側部分を
二分割した構造にして、非磁性体のオイルエレメントケ
ース22のなかに棒状磁石型エレメントB1をセットし、該
棒状磁石型エレメントB1の上端にセットスプリング28を
配置し、キャップオーリング31を施したオイルエメント
キャップ21をオイルエレメントケース22に蓋をすること
により、濾紙を使用しないことと、強力に反発する磁力
線をつくりだしていることを特徴としているオイルフィ
ルターが得られる。
オイルは、矢印で示す様に、オイル吸入口34からオイ
ルフィルター内に入り、外筒26の孔36を通過し、隣接す
る棒状永久磁石25の間を通り、保持板29および調整板30
を通過し、オイル吐出口35から流出して循環する。33は
ケースオーリングを示す。
この様にオイルは、従来の濾紙を使用したオイルフィ
ルターの濾紙のエレメントのかわりに、、N極とN極又
はS極とS極の相互に反発しあう大型の棒状永久磁石の
間を通過することにより、オイル中に含まれる磁性粉体
は永久磁石に確実に吸着され、磁石の大型化に伴い磁性
粉体の吸着部分が大きくなり、洗浄が長期間不要にな
る。また、隣接する永久磁石間の互に反撥する磁力線の
磁場のかかっている部分が大きくなり、該磁場をオイル
が通過する時間が長くなり、オイルの劣化を長期に亘っ
て防止することができる。
第2図については、自動車用オイルフィルターの中で
スピオン形オイルフィルターに該当するが、自動車だけ
ではなく、オートバイ・産業車輛・油圧機器・空気機器
などに同形状のオイルフィルターが使用されていれば、
本発明のオイルフィルターを使用することができる。
実施例3 第3図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用エレメント交換形全流式オイルフィルターに該当
するオイルフィルターの一実施例を示す概略図を示す。
第3図に示す本発明のオイルフィルターは、機器に固
定されていない非磁性体のオイルエレメントケースと、
中空円板状磁石型エレメントが取り外し可能となってい
るオイルフィルターの一例を示す。同第3図において
は、濾紙のエレメントのかわりに、対向する両端面に磁
極を有する中空円板状の永久磁石44の両端面の上下の平
面部にヨーク43を施した複数個の永久磁石44の中央の中
空部分を内筒42に嵌挿して、隣接しあう中空円板状の永
久磁石はN極とN極又はS極とS極となるように配置
し、互いに隣接する中空円板状の永久磁石44の間にはオ
イルを通過させる孔46のあいた非磁性体の保持板45を配
置して、内筒42の両端にはセットエンドプレート41をセ
ットし、これを濾紙のエレメントのかわりの中空円板状
磁石型エレメントA2とする。
この中空円板状磁石型エレメントA2を非磁性体のオイ
ルエレメントケース49と共に、センターボルト47でエン
ジン側に取り付けられているケースキャップ48にセット
する。
オイル吸入口50からオイルフィルター内部に入ったオ
イルは、矢印で示す様に、保持板45の孔46を通過し、隣
接する中空円板状の永久磁石44の両端面の間を通り、中
央が空洞のオイルフィルターのセンターボルト47の中に
はいり、オイル吐出口51からエンジン内部に流出して循
環する。
上記の本発明は、自動車用エレメント交換形全流式オ
イルフィルターに該当し、使い捨てしていた濾紙のエレ
メントのかわりに使用するため、取り外し洗浄すること
が可能になり、濾紙を使用しないことと、強力に反発す
る磁力線をつくりだしていることを特徴としているオイ
ルフィルターが得られる。
この様にオイルは、従来の濾紙を使用したオイルフィ
ルターの濾紙のエレメントのかわりに、、N極とN極又
はS極とS極の相互に反発しあう大型の永久磁石の間を
通過することにより、オイル中に含まれる磁性粉体は永
久磁石に確実に吸着され、磁石の大型化に伴い磁性粉体
の吸着部分が大きくなり、洗浄が長期間不要になる。ま
た、隣接する永久磁石間の互に反撥する磁力線の磁場の
かかっている部分が大きくなり、該磁場をオイルが通過
する時間が長くなり、オイルの劣化を長期に亘って防止
することができる。
第3図については自動車用オイルフィルターの中でエ
レメント交換形全流式オイルフィルターのエレメント部
分に該当するが、自動車だけではなく、オートバイ・産
業車輛・油圧機器・空気機器などに同形状のオイルフィ
ルターが使用されていれば、本発明のオイルフィルター
を使用することができる。
実施例4 第4図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石による自
動車用エレメント交換形全流式オイルフィルターに該当
するオイルフィルターの他の実施例を示す概略図を示
す。
第4図に示す本発明のオイルフィルターは、機器に固
定されていない非磁性体のオイルエレメントケースに対
し、棒状磁石型エレメントが取り外し可能となっている
オイルフィルターの他の例を示す。同第4図において
は、濾紙のエレメントかわりに、長手方向の対向する両
面に磁極を有する断面四角形の棒状永久磁石65を、同一
円周上に内周側をN極のみで外周側がS極のみに又は、
内周側をS極のみで外周側がN極のみになる様に、外側
を内側と反する同一極になる様に円筒状に等間隔に並べ
て配列し、棒状永久磁石65の両端はセットプレート61に
て固定し、円筒状に配置した棒状永久磁石65の内側には
棒状永久磁石をオイルの流圧及びエンジンの振動により
破壊を防ぐため、孔のあいた円筒型筒型の保持板69、オ
イルの流れを調整する調整板70を設け、オイルを通過さ
せる孔63を設けた外筒62と両端のエンドプレート72で固
定させ、これを濾紙のエレメントのかわりの棒状磁石型
エレメントB2とする。
この棒状磁石型エレメントB2を非磁性体のオイルエレ
メントケース64と共に、センターボルト66でエンジン側
に取り付けられているケースキャップ67にセットする。
オイル吸入口68からオイルフィルター内に入ったオイ
ルは、矢印で示す様に、外筒62の孔63を通過し、棒状磁
石型エレメントB2内に入り、隣接する棒状永久磁石65の
間を通り、保持板69、調整板70を通過し、中央が空洞の
オイルフィルターのセンターボルト66の中にはいり、オ
イル吐出口71からエンジン内部に流出して循環する。
この様にオイルは、従来の濾紙を使用したオイルフィ
ルターの濾紙のエレメントのかわりに、、N極とN極又
はS極とS極の相互に反発しあう大型の棒状永久磁石の
間を通過することにより、オイル中に含まれる磁性粉体
は永久磁石に確実に吸着され、磁石の大型化に伴い磁性
粉体の吸着部分が大きくなり、洗浄が長期間不要にな
る。また、隣接する永久磁石間の互に反撥する磁力線の
磁場のかかっている部分が大きくなり、該磁場をオイル
が通過する時間が長くなり、オイルの劣化を長期に亘っ
て防止することができる。
上記の本発明は、自動車用エレメント交換形全流式オ
イルフィルターに該当し、使い捨てしていた濾紙のエレ
メントのかわりに使用するため、取り外し洗浄すること
が可能になり、濾紙を使用しないことと、強力に反発す
る磁力線をつくりだしていることを特等としているオイ
ルフィルターが得られる。
第4図については、自動車用オイルフィルターの中で
エレメント交換形全流式オイルフィルターに該当する
が、自動車だけではなく、オートバイ・産業車輛・油圧
機器・空気機器などに同形状のオイルフィルターが使用
されていれば、本発明のオイルフィルターを使用するこ
とができる。
実施例5 第5図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石によるエ
レメント内蔵型に該当するオイルフィルターの一実施例
を示す概略図である。
第5図の本発明のオイルフィルターは、機器に固定さ
れた非磁性体のオイルエレメントケースに対して、中空
円板状磁石型エレメントが取り外し可能となっているオ
イルフィルターの一例を示す。同第5図においては、濾
紙のエレメントのかわりに、対向する両端面に磁極を有
する中空円板状の永久磁石4の両端面の上下の平面部に
ヨーク3を施した複数個の永久磁石4の中央の中空部分
をエレメントセットボルト80に嵌挿して、隣接しあう永
久磁石はN極とN極又はS極とS極となるように配置
し、互いに隣接する中空円板状の永久磁石4の間にはオ
イルを通過させる孔14のあいた非磁性体の保持板5を配
置して、エレメントセットボルト80の上端にはナット8
をセットし、これを濾紙のエレメントのかわりの中空円
板状磁石型エレメントA3とする。
この中空円板状磁石型エレメントA3をエンジン83側に
取り付けられた非磁性体のオイルエレメントケース82の
内部にシートパッキン84と共にセットしてオイルエレメ
ントキャップ1をしめる。
オイルフィルター内部に入ったオイルは、矢印で示す
様に、保持板5の孔14を通過し、隣接する中空円板状の
永久磁石4の両端面の間を通り、中央が空洞のエレメン
トセットボルト80の中にはいり、エンジン内部に流出し
て循環する。
上記の本発明は、自動車用エレメント交換形全流式オ
イルフィルターに該当し使い捨てしていた濾紙のエレメ
ントのかわりに使用するため、取り外し洗浄することが
可能になり、濾紙を使用しないことと、強力に反発する
磁力線をつくりだしていることを特徴としているオイル
フィルターが得られる。
この様にオイルは、従来の濾紙を使用したオイルフィ
ルターの濾紙のエレメントのかわりに、、N極とN極又
はS極とS極の相互に反発しあう大型の永久磁石の間を
通過することにより、オイル中に含まれる磁性粉体は永
久磁石に確実に吸着され、磁石の大型化に伴い磁性粉体
の吸着部分が大きくなり、洗浄が長期間不要になる。ま
た、隣接する永久磁石間の互に反撥する磁力線の磁場の
かかっている部分が大きくなり、該磁場をオイルが通過
する時間が長くなり、オイルの劣化を長期に亘って防止
することができる。
第5図については自動車用オイルフィルターの中でエ
レメント交換形全流式オイルフィルターに該当するが、
自動車だけではなく、オートバイ・産業車輛・油圧機器
・空気機器などに同形状のオイルフィルターが使用され
ていれば、本発明のオイルフィルターを使用することが
できる。
実施例6 第6図は本発明の濾紙を使用しない永久磁石によるエ
レメント内蔵型に該当するオイルフィルターの一実施例
を示す概略図である。
第6図の本発明のオイルフィルターは、機器に固定さ
れた非磁性体のオイルエレメントケースに対して、棒状
磁石型エレメントが取り外し可能となっているオイルフ
ィルターの他の例を示す。同第6図においては、濾紙の
エレメントのかわりに、長手方向の対向する両面に磁極
を有する断面四角形の棒状永久磁石25を、同一円周上に
内側をN極のみ又はS極のみの同一極となる様に、外側
を内側と反する同一極になる様に円筒状に等間隔に並べ
て配列し、棒状永久磁石25の両端にはセットプレート24
にて固定し、円筒状に配置した棒状永久磁石25の内側に
は棒状永久磁石をオイルの流圧及びエンジンの振動によ
り破壊を防ぐため、孔のあいた円筒型の保持板29、オイ
ルの流れを調整する調整板30を設け、外筒26と両端のエ
ンドプレート(上側)23、エンドプレート(下側)27で
固定させ、これを濾紙のエレメントのかわりの棒状磁石
型エレメントB3とする。
この棒状磁石型エレメントB3をエンジン側に取り付け
られたオイルエレメントケース92の内部にシートパッキ
ン95と共にセットしてオイルエレメントキャップ21をし
める。
オイルは、矢印で示す様に、オイル吸入口90よりオイ
ルフィルター内に入り、外筒26の孔36を通過し、隣接す
る棒状永久磁石25の間を通り、保持板29、調整板30を通
過しエレメント中心部よりオイル吐出口93より、エンジ
ン94内部に流出して循環する。
この様にオイルは、従来の濾紙を使用したオイルフィ
ルターの濾紙のエレメントのかわりに、N極とN極又は
S極とS極の相互に反発しあう大型の棒状永久磁石の間
を通過することにより、オイル中に含まれる磁性粉体は
永久磁石に確実に吸着され、磁石の大型化に伴い磁性粉
体の吸着部分が大きくなり、洗浄が長期間不要になる。
また、隣接する永久磁石間の互に反撥する磁力線の磁場
のかかっている部分が大きくなり、該磁場をオイルが通
過する時間が長くなり、オイルの劣化を長期に亘って防
止することができる。
第6図については自動車用オイルフィルターの中でエ
レメント交換形全流式オイルフィルターに該当するが、
自動車だけではなく、オートバイ・産業車輌・油圧機器
・空気機器などに同形状のオイルフィルターが使用され
ていれば、本発明のオイルフィルターを使用することが
できる。
本発明のオイルフィルターの効果を確認するため、自
動車メーカーの純正部品の濾紙を使用したオイルフィル
ターと、本発明の濾紙を使用しないオイルフィルターと
の比較走行テストを高速自動車道路にておこなった。
(テスト車両I) 本発明の実施例1(第1図参照)を
使用 ・国産車 ブルーバードSSS ・初年度登録 平成3年10月 ・原動機 1800cc ・テスト道路 東北自動車道路 ・オッドメーター 25,942km ・使用オイル API規格S
H ・タイヤ圧 2.0kg/cm2 (テスト車両II) 本発明の実施例2(第2図参照)を
使用 ・国産車 トヨタ(クラウン・ディーゼル) ・初年度登録 平成3年10月 ・原動機 2L 2,446cc ・テスト道路 東北自動車道
路 ・オッドメーター 83,246km ・使用オイル API規格C
D ・タイヤ圧 2.2kg/cm2 比較テストのため同一車両をもちい、IC(インターチ
ェンジ)ごとに速度を指定し、交通量に左右されない90
〜100km/hで走行した。ICごとに所要時間を計測して、
走行状況の再現をはかり、風速状況、SA(サービスエリ
ア)では温度、湿度を測定した。
第1日 高速道路下り予定走行 600km 燃費測定 第2日 一般道路予定走行 450km ならし運転 第3日 高速道路上り予定走行 600km 燃費測定 表1に車輛Iの走行距離および燃費の測定結果を示
す。
表2および表3に車輛Iの1900km走行した後のオイル
の分析結果を示す。
表4にテスト車輛IIの走行距離および燃費の測定結果
を示す。
これらの分析結果を従来の濾紙使用オイルフィルター
と本発明のオイルフィルターを比較考察すれば、次のよ
うになる。
(1)水分については変化なし。
(2)固形分(タール分等)あまり発生していない。
(3)燃料の混入は、本発明オイルフィルターの装着の
ほうが少ない。
(4)粘度指数の変化は、本発明オイルフィルターの装
着のほうが少ない。
(5)全塩基価の減少は、本発明オイルフィルターの装
着のほうが少ない。
第7図は車輛Iのオイルの全塩基価の減少状態を示す
グラフである。第7図は、縦軸に全塩基価(mgKOH/
g)、横軸に走行距離(km)をとって描いたグラフであ
り、高速連続運転で3日間連続走行するとオイルの熱劣
化が早く進行し、通常の濾紙式のオイルフィルターで
は、3670kmで全塩基価が0になってしまう。しかし、オ
イルの中への混入物が増大し摩擦熱の発生により、オイ
ルの熱劣化の進行がはやまり、実際は3000km程度で全塩
基価が0になることが推測される。
本発明のオイルフィルターの場合は、さらにエンジン
内部のラッピング仕上げが進み、摩擦熱が減ることから
オイルの熱劣化も減少し、ブローバイガスの混入も減る
ことから、オイルの劣化が押さえられ、ほぼ直線的に全
塩基価が減少する。本発明のオイルフィルターの場合は
通常の2倍程度のオイルの寿命が見込まれる。
(6)高速道路に於ける燃費の向上とオイルの劣化状況
を考えると、本発明のオイルフィルターの効果が充分に
推察される。
(7)本発明のオイルフィルターは以上のことから、劣
化したオイルの不純物を濾過するのではなく、第一次で
発生した磁性粉体の摩耗粉を吸着することにより第二次
摩耗以降の連続複次摩耗の防止と磁力線によるオイルの
劣化予防が大きいことを示しており、継続して使用する
ことが可能である。
車輛Iのテストではガソリン車でテストをおこなった
が、車輛IIのテストではディーゼルエンジン車の走行テ
ストを実施した。ガソリン車よりオイルの汚れがひどく
なるディーゼル車の場合においても、高速道路における
走行試験の結果、燃費の向上がみられ、本発明のオイル
フィルターの効果が充分に推察される。
産業上の利用可能性 以上説明した様に、本発明のオイルフィルターによれ
ば、従来の濾紙を使用したオイルフィルターのかわり
に、オイルが繰り返し反発する磁力線(N極とN極又は
S極とS極)の間を通過する事によってオイルの安定化
分子を増やし、及び微細な磁性粉体を吸着しその相乗効
果により、オイルの劣化防止を強力にはかり、自動車、
船舶、鉄道車両、その他の産業車両、産業機械等の内燃
機関、変速機、減速機、油圧機器等の調子の良い状態を
持続し、機械本体の寿命を延命し、省燃費及び公害ガス
の低減、従来のような使い捨てをやめ、長期間の継続使
用可能にし、濾紙をつくるための樹木の伐採をやめるこ
とができる。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾紙型オイルフィルターのかわりに用い
    る、濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィルター
    において、輪型状ではない中空円板状であってその両端
    面に磁極を有する複数の中空円板状永久磁石を、該永久
    磁石の中心線に沿って、その両端面にヨークを付けると
    共に、隣接する該永久磁石同士の磁極がN極とN極又
    は、S極とS極となるように、かつ、同一極による反発
    力でもって他方が浮いているときのヨーク付き中空円板
    状永久磁石同士の距離の1/2以内の間隔で配置し、隣接
    するヨークの間にオイルを通過させる孔のあいた非磁性
    体の円筒状の保持板を設けることで中空円板状磁石型エ
    レメントを形成し、このエレメントを非磁性体のオイル
    エレメントケース内に内蔵してなることを特徴とする、
    濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィルター。
  2. 【請求項2】非磁性体のオイルエレメントケースと、こ
    れに内蔵されるとともにこれに対して取り外し可能な中
    空円板状磁石型エレメントとのアッセンブリーを機器に
    取り付け、取り外しの際には両者をアッセンブリーの状
    態で機器より取り外す請求の範囲第1項記載のオイルフ
    ィルター。
  3. 【請求項3】非磁性体のオイルエレメントケースと、こ
    れに内蔵されるとともにこれに対して取り外し可能な中
    空円板状磁石型エレメントとのアッセンブリーをセンタ
    ーボルトにより機器に取り付け、取り外しの際にはセン
    ターボルトを取り外すことで両者を個々の状態で取り外
    す請求の範囲第1項記載のオイルフィルター。
  4. 【請求項4】非磁性体のオイルエレメントケースと、こ
    れに内蔵されるとともにこれに対して取り外し可能な中
    空円板状磁石型エレメントとのアッセンブリーを機器に
    取り付け、取り外しの際は前記ケースの蓋を取り外して
    前記エレメントのみを機器より取り外す請求の範囲第1
    項記載のオイルフィルター。
  5. 【請求項5】前記オイルフィルターが、内燃機関、変速
    機、減速機、油圧機器等のオイルフィルターとして使用
    される請求の範囲第1項記載のオイルフィルター。
  6. 【請求項6】濾紙型オイルフィルターのかわりに用い
    る、濾紙を使用しない永久磁石によるオイルフィルター
    において、断面形状が四角形であってその長手方向に延
    びる両端面に磁極を有する複数の棒状永久磁石を、円周
    に沿って、内周側がN極のみで外周側がS極のみに又は
    内周側がS極のみで外周側がN極のみになるように、か
    つ、同一極による反発力でもって他方が浮いているとき
    の棒状永久磁石同士の距離以内の間隔で配置し、各棒状
    永久磁石の内周側にオイルを通過させる孔のあいた円筒
    状の保持板を設けるとともに同外周側にオイルを通過さ
    せる孔のあいた外筒を設け、これらの長手方向の各両端
    に固定部を設けることで棒状磁石型エレメントを形成
    し、このエレメントを非磁性体のオイルエレメントケー
    ス内に内蔵してなることを特徴とする、濾紙を使用しな
    い永久磁石によるオイルフィルター。
  7. 【請求項7】非磁性体のオイルエレメントケースと、こ
    れに内蔵されるとともにこれに対して取り外し可能な棒
    状磁石型エレメントとのアッセンブリーを機器に取り付
    け、取り外しの際には両者をアッセンブリーの状態で機
    器より取り外す請求の範囲第6項記載のオイルフィルタ
    ー。
  8. 【請求項8】非磁性体のオイルエレメントケースと、こ
    れに内蔵されるとともにこれに対して取り外し可能な棒
    状磁石型エレメントとのアッセンブリーをセンターボル
    トにより機器に取り付け、取り外しの際にはセンターボ
    ルトを取り外すことで両者を個々の状態で取り外す請求
    の範囲第6項記載のオイルフィルター。
  9. 【請求項9】非磁性体のオイルエレメントケースと、こ
    れに内蔵されるとともにこれに対して取り外し可能な棒
    状磁石型エレメントとのアッセンブリーを機器に取り付
    け、取り外しの際は前記ケースの蓋を取り外して前記エ
    レメントのみを機器より取り外す請求の範囲第1項記載
    のオイルフィルター。
  10. 【請求項10】前記オイルフィルターが、内燃機関、変
    速機、減速機、油圧機器等のオイルフィルターとして使
    用される請求の範囲第6項記載のオイルフィルター。
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