JP3377863B2 - レリーズ連結装置 - Google Patents

レリーズ連結装置

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JP3377863B2
JP3377863B2 JP12284294A JP12284294A JP3377863B2 JP 3377863 B2 JP3377863 B2 JP 3377863B2 JP 12284294 A JP12284294 A JP 12284294A JP 12284294 A JP12284294 A JP 12284294A JP 3377863 B2 JP3377863 B2 JP 3377863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レリーズ連結装置、特
に、トランスミッションからクラッチに向かって延びる
シャフトの外周に配置されてクラッチレリーズベアリン
グとレリーズベアリング駆動機構とを直結するレリーズ
連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチディスク組立体及びクラッチカ
バー組立体を備えた通常のクラッチでは、ダイヤフラム
スプリングがプレッシャープレートをフライホイール側
に押圧することにより、プレッシャープレートとフライ
ホイールとの間でクラッチディスクが挟持される(クラ
ッチ連結状態)。そして、プルタイプクラッチでは、ダ
イヤフラムスプリングの内周部がクラッチレリーズ装置
によりトランスミッション側に移動させられると、クラ
ッチディスクの挟持が解除される(クラッチレリーズ状
態)。
【0003】このようなプルタイプクラッチに用いられ
るクラッチレリーズ装置は、主として、レリーズベアリ
ングとレリーズベアリングを軸方向に移動させるための
駆動機構とから構成されている。レリーズベアリングの
レースの一方は、例えばダイヤフラムスプリングの内周
端に係合している。駆動機構としては、例えばレリーズ
フォーク又は油圧シリンダ装置等が用いられている。
【0004】レリーズベアリングと駆動機構とは連結機
構によって連結される。連結機構は、ワイヤリングと、
着脱時にワイヤリングの脱落を防止するためのウエッジ
カラーとから構成されている。ワイヤリングは、駆動機
構から延びる円筒の円周方向に形成された溝内に嵌入さ
れ、駆動機構の駆動力をレリーズベアリング側に伝え
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のクラッチレリー
ズ装置では、レリーズベアリングと駆動機構の円筒との
着脱が困難である。具体的には、着脱時には駆動機構の
円筒を引き出した状態にするための治具を用いる必要が
ある。このような治具を用いるためには、治具の着脱が
必要になる。さらに、ワイヤリング及びウエッジカラー
を駆動機構の円筒から外す際には、ドライバー等を用い
てウエッジカラーを円筒から押し出す必要があり、この
作業は困難で面倒である。
【0006】本発明の目的は、クラッチの押圧部材側に
設けられた部材と駆動機構側に設けられた部材との着脱
作業性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のレリー
ズ連結装置は、クラッチ側の部材をトランスミッション
側に引き出すことでクラッチ連結を解除するためのレリ
ーズ駆動機構を前記クラッチ側の部材に連結するための
装置であり、トランスミッションからクラッチに向かっ
て伸びるシャフトの外周に配置されレリーズ連結装置
であって、環状部材と円筒部材とを備えている。環状部
材は、クラッチ側の部材に装着可能であり、第1凸部が
内周面に形成されている。円筒部材は、駆動機構に連結
可能であり、環状部材内に挿入され第1凸部の前記ク
ラッチ側に当接する第2凸部が外周面に形成されてい
る。
【0008】第1凸部および第2凸部は円周方向に複数
形成されてい。各第2凸部の円周方向隙間は第1凸部
の円周方向幅より大きく設定されているのが好ましい。
円筒部材の外周面のクラッチ側端部には、他の部分より
小径で第2凸部をクラッチ側に有する小径面が形成され
ており、第1凸部は第2凸部と小径面端部との間に配置
されているのが好ましい。
【0009】請求項4に記載のレリーズ連結装置は、ク
ラッチ側の部材をトランスミッション側に引き出すこと
でクラッチ連結を解除するためのレリーズ駆動機構をク
ラッチ側の部材に連結するための装置であり、トランス
ミッションからクラッチに向かって伸びるシャフトの外
周に配置されたレリーズ連結装置であって、環状部材と
円筒部材と環状の調整部材とを備えている。環状部材
は、クラッチ側の部材に装着可能であり、第1凸部が内
周面に形成されている。円筒部材は、駆動機構に連結可
能であり、環状部材内に挿入されて、第1凸部のクラッ
チ側に当接する第2凸部が外周面に形成されている。環
状の調整部材は、円筒部材の外周に配置されて、環状部
材と相対回転不能に係合している。調整部材は径方向外
方に延びる操作部を有しているのが好ましい。調整部材
は、円筒部材の外周配置された環状部と、環状部からク
ラッチ側に延びて複数の第1凸部の円周方向間に挟まれ
た、第1凸部を各第2凸部の円周方向隙間に導くための
複数のガイド部とを有するのが好ましい。複数のガイド
部は先端が基部より円周方向に狭くなっているのが好ま
しい。複数のガイド部の内周面には、第2凸部と小径面
端部との軸方向隙間に挟まれ得る第3凸部が形成されて
いるのが好ましい。第3凸部は、円周方向外側に行くに
従って軸方向幅の狭くなる斜面を円周方向の一方に有し
ているのが好ましい。
【0010】調整部材と円筒部材との軸方向移動を制限
する制限部材をさらに備えているのが好ましい。制限部
材は、調整部材の環状部の内周面と円筒部材の外周面と
の間に挿入されたくさび部材であるのが好ましい。環状
部の内周側に配置された円筒状固定部材をさらに備え、
環状部と固定部材とは、環状部のガイド部が各第2凸部
の円周方向間に配置された円周方向第1位置と各第2凸
部に対応する位置に配置された円周方向第2位置とを取
り得るように係合する係合部をそれぞれ有しているのが
好ましい。係合部は、環状部が固定部材に対して第1位
置と第2位置との間での円周方向移動するを許容し、
かつ前記両位置を円周方向に越えて移動するのを禁じる
のが好ましい。係合部は、環状部のトランスミッション
側端部から半径方向内側に伸びる1つの突起と、円筒状
固定部材の外周面に軸方向に伸びて互いに円周方向に所
定角度で離れて形成された一対の溝とからなるのが好ま
しい。環状部において突起の円周方向両側にはトランス
ミッション側端部から軸方向に伸びるスリットが形成さ
れているのが好ましい。一対の溝には、円周方向で互い
に向かう側に突起が溝を乗り越え得る傾斜部が形成され
ているのが好ましい。
【0011】請求項11に記載のクラッチレリーズ装置
は、トランスミッションからクラッチに向かって伸びる
シャフトの外周に配置され、クラッチの押圧部材を前記
トランスミッション側に移動させて前記クラッチをレリ
ーズするためのクラッチレリーズ装置であり、レリーズ
ベアリングとレリーズ連結装置と駆動機構とを備えてい
る。レリーズベアリングは、押圧部材に連結される。レ
リーズ連結装置は、レリーズベアリングに装着可能であ
り、第1凸部が内周面に形成された環状部材と、環状部
材内に挿入されて、第1凸部のクラッチ側に当接する第
2凸部が外周面に形成された円筒部材とを含むレリーズ
連結装置とを含んでいる。駆動機構は、円筒部材を軸方
向に駆動するための機構である。
【0012】駆動機構は、シャフトの外周に配置されて
軸方向に延びる環状の油室をさらに含み、円筒部材を軸
方向に駆動する油圧シリンダ装置であ。円筒部材は油
室の内周壁を構成してい
【0013】
【作用】請求項1に記載のレリーズ連結装置では、レリ
ーズベアリング駆動機構が円筒部材トランスミッショ
ン側に移動すると、第2凸部が第1凸部を介して環状部
材をトランスミッション側に移動させる。すると、レリ
ーズベアンリグがトランスミッション側に移動して、ク
ラッチ連結が解除される。
【0014】第1凸部と第2凸部との係合は、環状部材
の第1凸部を円筒部材の第2凸部のクラッチ側に当接さ
せる。ここでは、着脱作業が容易であり、作業性が向上
する。第1凸部と第2凸部が円周方向に複数形成されて
いるため、環状部材を軸方向に相対移動させて第1凸部
を複数の第2凸部の円周方向隙間に通し、環状部材を相
対回転させて第1凸部を第2凸部のトランスミッション
側に当接させる。係合解除は反対の動作を行う。ここで
は、環状部材を軸方向に相対移動させてさらに回転させ
るだけで着脱ができるため、作業性がさらに向上する。
各第2凸部の円周方向隙間が第1凸部の円周方向幅より
大きく設定されている場合は、第1凸部は第2凸部の円
周方向間を容易に通過できる。このため、着脱時の作業
性が向上する。
【0015】第1凸部が第2凸部と円筒部材の小径面端
部との間に配置されている場合は、円筒部材と環状部材
との間で軸方向のがたつきが防止される。請求項4に記
載のレリーズ連結装置では、環状部材と相対回転不能に
係合する環状の調整部材をさらに備えているため、調整
部材を利用して環状部材の回転が容易になる。これによ
り、環状部材に突起等を形成する必要がなくなる。調整
部材が径方向外方に延びる操作部を有している場合は、
調整部材による環状部材の回転作業が容易になる。調整
部材が複数のガイド部を有する場合は、第1凸部は第2
凸部の円周方向隙間にスムーズに導かれる。これによ
り、取り付け時の作業性が向上する。複数のガイド部は
先端が基部より円周方向に狭くなっている場合は、第1
凸部はよりスムーズに第2凸部の円周方向隙間に導かれ
る。複数のガイド部の内周面に第3凸部が形成されてい
る場合は、着脱時に第3凸部を第2凸部と小径面端部と
の軸方向隙間に挟むことにより、調整部材と円筒部材と
の軸方向の位置決めを行うことができる。これにより、
着脱時の作業性が向上する。
【0016】第3凸部が円周方向の一方に斜面を有する
場合は取り外しの際に調整部材を回転させると、第3凸
部の斜面が第2凸部に当接してスムーズに第2凸部と小
径面端部との軸方向隙間に配置される。この結果、第1
凸部が第2凸部と小径面端部との間から押し出される。
このようにして、取り外しの際の作業性が向上する。環
状部材はクラッチディスクの摩擦材の磨耗に伴いその軸
方向位置が位置方向に変化する。そのため、取り外しの
際は調整部材及び円筒部材の軸方向位置を固定しておく
必要がある。
【0017】調整部材と円筒部材との軸方向移動を制限
する制限部材をさらに備えている場合は、調整部材と円
筒部材との軸方向相対移動が制限される。これにより、
取り外しの際に調整部材を円筒部材に対して軸方向に固
定できる。制限部材がくさび部材である場合は、調整部
材と円筒部材との軸方向の相対移動を制限又は制限解除
できる。
【0018】円筒状固定部材をさらに備え、環状部と固
定部材とが、環状部のガイド部が円周方向第1位置と第
2位置とを取り得るように係合する場合は、分解時に環
状部を第1位置から第2位置に移動させると、ガイド部
に挟まれた第1凸部が第2凸部の円周方向間に配置され
てに第2凸部から係合が外れる。連結時には、環状部を
第2位置に配置して、続いて環状部材の第1凸部を各ガ
イド部の円周方向間に軸方向に挿入する。このときに第
1凸部はスムーズに各第2凸部の円周方向間を通過す
る。ここで環状部を第2位置に回転させると、第1凸部
は第2凸部と端部との間に配置される。以上の動作で
は、環状部を第1位置と第2位置とに配置させること
で、連結および分解作業が容易になる。係合部が環状部
が固定部材に対して第1位置と第2位置との間での円周
方向移動するを許容し、かつ前記両位置を円周方向に越
えて移動するのを禁じる場合は、環状部が第1位置と第
2位置との間から外れることがないため、作業性が良
い。係合部が、環状部の1つの突起と円筒状固定部材の
一対の溝とからなる場合は、突起が一対の溝間で円周方
向に移動する。ここでは、簡単な構造で作業性が良くな
っている。突起の円周方向両側にはトランスミッション
側端面から軸方向に伸びるスリットが形成されている場
合は、突起は一対の溝から外れて円筒状固定部材上を移
動する際に弾性変形する。一対の溝に円周方向で互いに
向かう側に突起が溝を乗り越え得る傾斜部が形成されて
いる場合は、環状部が第1及び第2位置間で容易に移動
できる。
【0019】請求項18に記載のクラッチレリーズ装置
では、レリーズベアリング駆動機構が円筒部材をトラン
スミッション側に移動させると、第2凸部が第1凸部を
介して環状部材をトランスミッション側に移動させる。
すると、レリーズベアンリグがトランスミッション側に
移動して、クラッチ連結が解除される。第1凸部と第2
凸部との係合は、環状部材の第1凸部を円筒部材の第2
凸部のクラッチ側に当接させる。ここでは、着脱作業が
容易であり、作業性が向上する。
【0020】駆動機構が油圧シリンダ装置であるため
油圧シリンダ装置が円筒部材を軸方向に移動してクラッ
チをレリーズする。円筒部材が油室の内周壁を構成して
いるため、クラッチレリーズ装置の径方向寸法を小さく
できる。
【0021】
【実施例】図1に本発明の一実施例が採用されたプルタ
イプクラッチ1を示す。プルタイプクラッチ1は、エン
ジン側(図1の左側)のフライホイール5からのトルク
をトランスミッション(図1の右側)のハウジング6か
ら延びるメインドライブシャフト7に伝達あるいは遮断
するための装置である。図では、O−Oがプルタイプク
ラッチ1の回転中心線である。
【0022】図において、プルタイプクラッチ1は、主
として、エンジン側のフライホイール5に取り付けられ
たクラッチカバー組立体2と、クラッチカバー組立体2
とフライホイール5との間に配置されたクラッチディス
ク組立体3と、クラッチレリーズ装置4とから構成され
ている。プルタイプクラッチ1の外周は、クラッチハウ
ジング(図示せず)に覆われている。
【0023】クラッチカバー組立体2は、外周部がフラ
イホイール5に固定されたクラッチカバー8と、クラッ
チカバー8の内側に配置された環状のプレッシャープレ
ート9と、ダイヤフラムスプリング10とを備えてい
る。ダイヤフラムスプリング10は薄い円板状の部材で
ある。ダイヤフラムスプリング10は、半径方向内周端
から半径方向の中間部にかけて放射状のスリットを有し
ており、スリット間にレバー部が形成されている。ダイ
ヤフラムスプリング10のレバー部の外周に形成された
環状部は、外周端がクラッチカバー8に支持され、内周
端がプレッシャープレート9をフライホイール5側に弾
性的に押圧している。ダイヤフラムスプリング10の内
周端部はクラッチレリーズ装置4に連結されている。
【0024】クラッチディスク組立体3の中心部には、
メインドライブシャフト7の前端部(図1の左端部)が
スプライン係合している。また、クラッチディスク組立
体3の外周側には、環状の摩擦フェーシング3aが設け
られている。摩擦フェーシング3aは、フライホイール
5の摩擦面とプレッシャープレート9の押圧面との間に
配置されている。
【0025】クラッチレリーズ装置4の構成を図2に詳
細に示す。クラッチレリーズ装置4は、主に、レリーズ
ベアリング機構13と、ベアリング駆動機構14とから
構成されている。レリーズベアリング機構13は、主
に、レリーズベアリング15とアウターカバー16とイ
ンナーカバー19とを備えている。
【0026】図5に示すように、レリーズベアリング1
5は、アウターレース15aとインナーレース15bと
両レース15a,15b間に配置された複数のボール1
5cとから構成されている。アウターカバー16は筒状
の部材であり、アウターレース15aの外週面に当接す
る第1筒部16aと、第1筒部16aから半径方向内側
に延びてアウターレース15aのトランスミッション側
端面に当接するリング部16bと、リング部16bの半
径方向内側からトランスミッション側に延びる第2筒部
16cとから構成されている。第2筒部16cの外周面
には、円周方向に延びる環状溝が形成されており、溝内
にはスナップリング17が挿入されている。リング部1
6bとスナップリング17との間には、クラッチ側から
ダイヤフラムスプリング10のレバー部先端とコーンス
プリング18とが配置されている。コーンスプリング1
8は、内周端がスナップリング17に支持されて外周端
がダイヤフラムスプリング10のレバー部をクラッチ側
(図5の左側)に付勢している。
【0027】インナーカバー19は、円筒状の部材であ
り、クラッチ側端部に径方向外方に延びるフランジ19
aを有している。このフランジ19aは、インナーレー
ス15bのクラッチ側端面に当接している。インナーカ
バー19のトランスミッション側外周面には円周方向に
延びる環状溝が形成されており、溝内にはスナップリン
グ20が嵌入されている。スナップリング20とインナ
ーレース15bのトランスミッション側端面との間には
環状の弾性部材21が配置されている。このようにし
て、インナーレース15bの両端面はインナーカバー1
9に固定されている。なお、インナーレース15bの内
周面とインナーカバー19の外周面との間には所定の隙
間が確保されている。
【0028】図6に示すように、インナーカバー19の
内周面のトランスミッション側には、円周方向に延びる
4つの第1凸部19bが円周方向等間隔で形成されてい
る。第1凸部19bは、ベアリング駆動機構14に係合
している。次に、ベアリング駆動機構14について説明
する。ベアリング駆動機構14は、主に油圧シリンダ装
置24とアダプタ25とから構成されている。
【0029】油圧シリンダ装置24は、図示しないマス
ターシリンダから供給される油圧により作動させられる
スレーブシリンダとなっている。マスターシリンダは、
クラッチペダルの操作により作動させられる。油圧シリ
ンダ装置24は、主にコネクタ26と、外周壁部材27
と、規制部材28と、ボルト29と、インナーシリンダ
30とから構成されている。
【0030】コネクタ26は、図2〜図6から明らかな
ように、軸方向に延びる円筒状の部材である。コネクタ
26は、トランスミッション側外周面において径方向に
対向する2か所に外周側に突出する突出部26aを有し
ている。各突出部26aは、マスターシリンダにより油
圧を供給するための油圧供給パイプ37とエア抜きパイ
プ38とがそれぞれ接続される孔26bを有している。
また、コネクタ26の外周面には、クラッチ側端面から
軸方向に延びる2対の溝26cが形成されている。各対
における溝26cは、図7に示すように、互いに45度
離れた位置に設けられている。また、各対における溝2
6cは、互いに向かう側が切り欠かれた傾斜面になって
いる。コネクタ26は、トランスミッション側端部に径
方向外方に伸びるフランジ26dを有している。フラン
ジ26dの外周縁部には円周方向に等間隔で切欠き26
eが形成されている。コネクタ26のクラッチ側端部に
は、半径方向内側に伸びるフランジ26fが形成されて
いる。
【0031】外周壁部材27は、コネクタ26の内周側
に配置された円筒状の部材である。外周壁部材27は、
トランスミッション側端部から半径方向外方に延びる外
方フランジ27aを有している。外方フランジ27a
は、コネクタ26のトランスミッション側端面に当接し
ている。外周壁部材27は、さらに、クラッチ側端部に
半径方向内方に突出する内方フランジ27bを有してい
る。内方フランジ27bは、コネクタ26のフランジ2
6fにトランスミッション側から当接している。外周壁
部材27は、油圧シリンダ装置24の油室の外周壁を構
成する部材であり、コネクタ26の孔26bと連通する
ための孔を有している。
【0032】インナーシリンダ30は、油圧シリンダ装
置24の油室の内周壁を構成する円筒状の部材である。
インナーシリンダ30が油室の内周壁を構成することに
より、油圧シリンダ装置14の径方向寸法が小さくな
る。インナーシリンダ30は、外周壁部材27より小径
であり、外周壁部材27との径方向隙間に油室となる環
状空間を形成している。インナーシリンダ30の外周面
は、コネクタ26のフランジ26fに摺動自在に当接し
ている。インナーシリンダ30のクラッチ側端部はイン
ナーカバー19の内側に挿入されており、その端部の外
周には、他の部分より小径の小径面30aが形成されて
いる、小径面30aのトランスミッション側端部には、
円周方向に伸びる4つの第2凸部30cが円周方向等間
隔で形成されている。各第2凸部30cの円周方向隙間
は、インナーカバー19の第1凸部19bの円周方向幅
より大きく設定されている。このため、第1凸部19b
は、各第2凸部30cの円周方向隙間をスムーズに軸方
向に通過できる。また、第2凸部30cと小径面30a
の端部30bとの軸方向隙間には、図10に示すよう
に、第1凸部19bが挟まれている。この第2凸部30
cと第1凸部19bとの係合により、インナーカバー1
9はインナーシリンダー30に対して軸方向に相対移動
不能になっている。特にインナーカバー19とインナー
シリンダー30との軸方向のがたつきが防止されてい
る。
【0033】インナーシリンダ30のトランスミッショ
ン側端部には、半径方向外側に伸びるフランジ30dが
形成されている。また、インナーシリンダ30のトラン
スミッション側内周面には、大径面30eが形成されて
いる。油圧シリンダ装置24の油室内には、プリロード
用スプリング32が配置されている。スプリング32の
両端には、環状のスプリングシート33、シール部材3
4及び当接部材35がそれぞれ配置されている。各当接
部材35は、インナーシリンダ30のフランジ30dと
外周壁部材27の内方フランジ27bとにそれぞれ当接
している。このような構成において、スプリング32
は、インナーシリンダ30を常に低荷重でトランスミッ
ション側に付勢している。なお、このスプリング32に
よる付勢力により、レリーズベアリング13はインナー
カバー19等をを介してトランスミッション側にプリロ
ードされている。
【0034】規制部材28は、インナーシリンダ30の
内側に配置された円筒状の部材である。規制部材28は
トランスミッション側端部から半径方向外方に延びるフ
ランジ28aを有している。このフランジ28a及び外
周壁部材27の外方フランジ27aは、複数のボルト2
9によりハウジング6に固定されている。なお、規制部
材28はインナーシリンダ30の大径面30eに嵌入し
ている。これにより、インナーシリンダ30がトランス
ミッション側に移動するときに大径面30eの端部が規
制部材28のトランスミッション側端部に当接すると、
インナーシリンダ30のトランスミッション側への移動
が制限される。
【0035】アダプタ25は、インナーシリンダ30及
びコネクタ26の外周に配置された環状の部材である。
アダプタ25は、主に、円筒部40と、軸方向に延びる
ガイド部41とから構成されている。円筒部40とガイ
ド部41とは、円筒部40のクラッチ側端部から半径方
向内側に延びるリング部39によって連結されている。
円筒部40は、コネクタ26の外周面に当接し、リング
部39はコネクタ26のクラッチ側端面に当接してい
る。円筒部40のクラッチ側端部には、図6に示すよう
に、半径方向内方にわずかに突出する突起部42が2つ
形成されている。この突起部42は、図7に示すよう
に、コネクタ26の各対のR2 側溝26c内に挿入され
ている。突起部42の両側にはスリット43が形成され
ている。これにより、突起部42は径方向に弾性変形可
能であり、R2 溝26cから外れてコネクタ26の外周
面上を移動してR1 側溝26cに挿入可能である。な
お、突起部42は、一対の溝26c間は円周方向に移動
可能であるが、両側の溝を越えては移動できない。な
お、図8〜10において、R1 がエンジン回転方向であ
り、R2 がエンジン回転反対方向である。
【0036】円筒部40には切欠き46が形成されてお
り、切欠き46からくさび部材47が円筒部40とコネ
クタ26との間に挿入される。くさび部材47を挿入し
てからアダプタ25を一方向に回転させると、くさび作
用によりアダプタ25がコネクタ26に軸方向に移動不
能に係止される。円筒部40のクラッチ側端部には半径
方向外方に延びる径方向突起44が設けられている。径
方向突起44には軸方向に貫通する孔45が形成されて
いる。
【0037】ガイド部41は円周方向に沿って湾曲して
おり、円周方向に等間隔で4本設けられている。図10
に示すように、ガイド部41は第1凸部19bを間に挟
んでおり、アダプタ25とインナーカバー19とが相対
回転不能である。ガイド部41の先端は、先端に向かう
につれて円周方向両側から幅が狭くなる傾斜面48とな
っている。各ガイド部41の内周面には第3凸部49が
形成されている。第3凸部49は円周方向に延びる形状
であり、R2 側のクラッチ側にR2 方向端に向かうにし
たがって徐々に軸方向幅の狭くなる傾斜面50を有して
いる。この傾斜面50により、図10の状態からアダプ
タ25をR2 側に回転させると第3凸部49がスムーズ
に第2凸部30cと端部30bとの軸方向隙間に移動す
る。
【0038】なお、アウターカバー16の第2筒部16
cの内径は円筒部40の外径より大きいために、インナ
ーカバー19はトランスミッション側端面がアダプタ2
5のリング部39に当接するまで軸方向に移動可能であ
る。このようにして、クラッチレリーズ装置4の軸方向
寸法が短縮されている。次に、動作について説明する。
【0039】ダイヤフラムスプリング10がプレッシャ
ープレート9をフライホイール5側に押圧し、クラッチ
ディスク組立体3の摩擦フェーシング3aをフライホイ
ール5に圧接させる。フライホイール5のトルクはクラ
ッチディスク組立体3に伝達されて、さらに、メインド
ライブシャフト7を介してトランスミッション側に出力
される。
【0040】運転者がクラッチペダルを踏むと、図示し
ないマスターシリンダから、油圧供給パイプ37を介し
て油圧シリンダ装置24の油室内に作動油が供給され
る。これにより、インナーシリンダ30がトランスミッ
ション側に移動し、レリーズベアリング15を介してダ
イヤフラムスプリング10のレバー部をトランスミッシ
ョン側に引き出す。この結果、ダイヤフラムスプリング
10によるプレッシャープレート9への押圧力が解除さ
れて、プレッシャープレート9が摩擦フェーシング3a
から離れる。この状態では、トルクはトランスミッショ
ン側に伝達されない。
【0041】運転者がクラッチペダルから足を離すと、
油圧シリンダ装置24においてインナーシリンダ30を
トランスミッション側に押す油圧が解除される。このた
め、ダイヤフラムスプリング10によってプレッシャー
プレート9がフライホイール5側に移動させられ、クラ
ッチディスク組立体3の摩擦フェーシング3aがフライ
ホイール5とプレッシャープレート9との間で挟持され
る。
【0042】クラッチディスク組立体3の摩擦フェーシ
ング3aが磨耗すると、プレッシャープレート9がフラ
イホイール5側に移動する。この結果、ダイヤフラムス
プリング10のレバー部先端がクラッチ側に移動し、レ
リーズベアリング15及びインナーシリンダ30をクラ
ッチ側に移動させる。インナーシリンダ30の移動が進
むと端部30bがアダプタ25の第3凸部49に当接
し、アダプタ25をクラッチ側に移動させる。このよう
にして、インナーカバー19のトランスミッション側端
面とアダプタ25のリング部39との軸方向距離(レリ
ーズ長さ)は略一定に保たれる。
【0043】トランスミッションを取り外す際には、ア
ダプタ25を一方向に回転させる。すると、アダプタ2
5は、くさび部材47の作用によりコネクタ26に対し
て軸方向に相対移動不能に係止する。この結果、トラン
スミッションを取り外す際にも、アダプタ25はクラッ
チの磨耗状態に対応した状態でコネクタ26に固定され
ており、再び組み立てた後にも摩擦フェーシング3aの
磨耗に対応している。すなわち、再組立時にアダプタ2
5の軸方向の位置調整を行う必要がない。
【0044】次に、クラッチレリーズ装置4の組付け動
作について説明する。あらかじめレリーズベアリング機
構13をダイヤフラムスプリング10の内周端部に固定
し、ベアリング駆動機構14をハウジング6に固定す
る。組立前の状態において、アダプタ25の突起部42
をコネクタ26のR2 側溝26cに挿入しておく。その
結果、アダプタ25は、図8に示すように、第3凸部4
9がインナーシリンダ30の第2凸部30cと端部30
bとの軸方向間に配置されている。このため、アダプタ
25がインナーシリンダ30に対して軸方向に係止され
ている。また、この状態で各ガイド部41の円周方向隙
間が第2凸部30cの円周方向隙間に対応している。
【0045】ハウジング6ごとアダプタ25をクラッチ
側に移動して、ガイド部41をインナーカバー19の内
側に挿入する。このとき、インナーカバー19の第1凸
部19bはガイド部41に形成された傾斜面48に導か
れてスムーズに各ガイド部41の円周方向隙間に進入す
る。前記移動を続けると、第1凸部19bが各第2凸部
30cの円周方向隙間を通って軸方向に移動し、インナ
ーシリンダ30の小径面30aの端部30bに当接して
図9の状態になる。ここでは、各第2凸部30cの円周
方向隙間が第1凸部19bの円周方向幅より大きいた
め、第1凸部19bはスムーズに移動する。図9の状態
から、径方向突起44の孔45にドライバー等を挿入し
てアダプタ25をR1 側に回転させると、インナーシリ
ンダ30は係止部材28により軸方向移動が可能で相対
回転不能にガイドされているため、第2凸部30cと端
部30bとの間から第3凸部49が外れ、代わりに第1
凸部19bが挿入される。これにより、第1凸部19b
と第2凸部30cとが軸方向に係合する(図10)。な
お、以上の回転時に、アダプタ25の突起部42はR 2
側溝26cからR1 側溝26cに移動して図7の状態に
戻る。
【0046】次に、クラッチレリーズ装置4の分解時の
動作について説明する。図10の状態からアダプタ25
をR2 側に回転させる。すると、第3凸部41の傾斜面
50が第2凸部30cに当接しながらスムーズに第2凸
部30cと端部30bとの軸方向隙間に挿入される。ま
た、このとき第1凸部19bと第2凸部30cとの係合
が外れる。続いてハウジング6ごとアダプタ25及びイ
ンナーシリンダ30をトランスミッション側に移動させ
ると、クラッチレリーズ装置4におけるレリーズベアリ
ング機構13とベアリング駆動機構14との分解が終了
する。
【0047】以上に説明したように、インナーカバー1
9とインナーシリンダ30との係合及び分解は、第1凸
部19bと第2凸部30cとが簡単な構造であるため、
作業性が大幅に向上している。さらに、アダプタ25が
設けられることにより、インナーカバー19の回転、第
1凸部19bのガイド等の作業性が向上している。特
に、孔45が形成された径方向突起44によりアダプタ
25の回転操作性が向上している。アダプタ25によっ
てインナーカバー19の回転操作性が向上しているた
め、インナーカバー19に突起等の操作部を設ける必要
がない。
【0048】以上に示した実施例では、レリーズベアリ
ング機構13とベアリング駆動機構14との着脱の際に
特別な治具を必要としない。そのため、治具を取り付け
るための軸方向スペースを省略できる。また、従来では
治具を取り出すためにクラッチハウジングに大きな孔を
設けていたが、本実施例ではアダプタ25を操作するた
めの道具を挿入する小さなサービスホールを設けるだけ
で良い。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載のレリーズ連結装置で
は、第1凸部と第2凸部との係合が、環状部材の第1凸
部を円筒部材の第2凸部のクラッチ側に当接させるだけ
で良いので着脱作業が容易であり、作業性が向上する。
第1凸部と第2凸部が円周方向に複数形成されている
、環状部材を軸方向に相対移動させてさらに回転させ
るだけで着脱ができるため、作業性がさらに向上する。
各第2凸部の円周方向隙間が第1凸部の円周方向幅より
大きく設定されている場合は、第1凸部は第2凸部の円
周方向間を容易に通過できるため、着脱時の作業性が向
上する。
【0050】第1凸部が第2凸部と円筒部材の小径面端
部との間に配置されている場合は、円筒部材と環状部材
との間で軸方向のがたつきが防止される。請求項4に記
載のレリーズ連結装置では、環状部材と相対回転不能に
係合する環状の調整部材をさらに備えているため、調整
部材を利用して環状部材の回転が容易になるため、環状
部材に突起等を形成する必要がなくなる。調整部材が径
方向外方に延びる操作部を有している場合は、調整部材
による環状部材の回転作業が容易になる。調整部材が複
数のガイド部を有する場合は、第1凸部は第2凸部の円
周方向隙間にスムーズに導かれる。これにより、取り付
け時の作業性が向上する。複数のガイド部は先端が基部
より円周方向に狭くなっている場合は、第1凸部はより
スムーズに第2凸部の円周方向隙間に導かれる。複数の
ガイド部の内周面に第3凸部が形成されている場合は、
着脱時に第3凸部を第2凸部と小径面端部との軸方向隙
間に挟むことにより、調整部材と円筒部材との軸方向の
位置決めを行うことができる。これにより、着脱時の作
業性が向上する。
【0051】第3凸部が円周方向の一方に斜面を有する
場合は、取り外しの際に調整部材を回転させると、第3
凸部の斜面が第2凸部に当接してスムーズに第2凸部と
小径面端部との軸方向隙間に配置される。この結果、第
1凸部が第2凸部と小径面端部との間から押し出され
る。このようにして、取り外しの際の作業性が向上す
る。
【0052】調整部材と円筒部材との軸方向移動を制限
する制限部材をさらに備えている場合は、調整部材と円
筒部材との軸方向相対移動が制限されるため、調整部材
を円筒部材に対して軸方向に固定できる。制限部材がく
さび部材である場合は、調整部材と円筒部材との軸方向
の相対移動を制限又は制限解除できる。円筒状固定部材
をさらに備え、環状部と固定部材とが、環状部のガイド
部が円周方向第1位置と第2位置とを取り得るように係
合する場合は、分解時に環状部を第1位置から第2位置
に移動させると、ガイド部に挟まれた第1凸部が第2凸
部の円周方向間に配置されてに第2凸部から係合が外れ
る。連結時には、環状部を第2位置に配置して、続いて
環状部材の第1凸部を各ガイド部の円周方向間に軸方向
に挿入する。このときに第1凸部はスムーズに各第2凸
部の円周方向間を通過する。ここで環状部を第2位置に
回転させると、第1凸部は第2凸部と端部との間に配置
される。以上の動作では、環状部を第1位置と第2位置
とに配置させることで、連結および分解作業が容易にな
る。係合部が環状部が固定部材に対して第1位置と第2
位置との間での円周方向移動するを許容し、かつ前記両
位置を円周方向に越えて移動するのを禁じる場合は、環
状部が第1位置と第2位置との間から外れることがない
ため、作業性が良い。係合部が、環状部の1つの突起と
円筒状固定部材の一対の溝とからなる場合は、突起が一
対の溝間で円周方向に移動する。ここでは、簡単な構造
で作業性が良くなっている。突起の円周方向両側にはト
ランスミッション側端面から軸方向に伸びるスリットが
形成されている場合は、突起は一対の溝から外れて円筒
状固定部材上を移動する際に弾性変形する。一対の溝に
円周方向で互いに向かう側に突起が溝を乗り越え得る傾
斜部が形成されている場合は、環状部が第1及び第2位
置間で容易に移動できる。
【0053】請求項18に記載のクラッチレリーズ装置
では、レリーズベアリング駆動機構が円筒部材をトラン
スミッション側に移動させると、第2凸部が第1凸部を
介して環状部材をトランスミッション側に移動させる。
すると、レリーズベアンリグがトランスミッション側に
移動して、クラッチ連結が解除される。第1凸部と第2
凸部との係合は、環状部材の第1凸部を円筒部材の第2
凸部のクラッチ側に当接させる。ここでは、着脱作業が
容易であり、作業性が向上する。
【0054】駆動機構が油圧シリンダ装置であるため
油圧シリンダ装置が円筒部材を軸方向に移動してクラッ
チをレリーズする。円筒部材が油室の内周壁を構成して
いるため、クラッチレリーズ装置の径方向寸法を小さく
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたプルタイプクラ
ッチの縦断面概略図。
【図2】図1の部分拡大図であり、本発明の一実施例と
してのクラッチレリーズ装置の縦断面概略図。
【図3】ベアリング駆動機構の一部切欠き正面図。
【図4】図3のIV−IV矢視図。
【図5】レリーズベアリング機構の縦断面図。
【図6】クラッチレリーズ装置の一部分解図。
【図7】アダプタとコネクタとの連結部分を示す部分縦
断面図。
【図8】インナーシリンダとインナーカバーとの組付け
動作を示す図。
【図9】インナーシリンダとインナーカバーとの組付け
動作を示す図。
【図10】インナーシリンダとインナーカバーとの組付
け動作を示す図。
【符号の説明】
1 プルタイプクラッチ 4 クラッチレリーズ装置 7 メインドライブシャフト 10 ダイヤフラムスプリング 19 インナーカバー 19b 第1凸部 30 インナーシリンダ 30c 第2凸部

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチ側の部材をトランスミッション側
    に引き出すことでクラッチ連結を解除するためのレリー
    ズ駆動機構を前記クラッチ側の部材に連結するための装
    置であり、トランスミッションからクラッチに向かって
    伸びるシャフトの外周に配置されレリーズ連結装置で
    あって、前記クラッチ側の部材 に装着可能であり、第1凸部が内
    周面に形成された環状部材と、 前記駆動機構に連結可能であり、前記環状部材内に挿入
    されて、前記第1凸部の前記クラッチ側に当接する第2
    凸部が外周面に形成された円筒部材とを備え、 前記第1凸部および前記第2凸部は円周方向に複数形成
    されている、 レリーズ連結装置。
  2. 【請求項2】前記各第2凸部の円周方向隙間は前記第1
    凸部の円周方向幅より大きく設定されている、請求項
    に記載のレリーズ連結装置。
  3. 【請求項3】前記円筒部材の外周面の前記クラッチ側端
    部には、他の部分より小径で前記第2凸部を前記クラッ
    チ側に有する小径面が形成されており、 前記第1凸部は、前記第2凸部と前記小径面端部との軸
    方向隙間に配置されている、請求項1又は2に記載のレ
    リーズ連結装置。
  4. 【請求項4】クラッチ側の部材をトランスミッション側
    に引き出すことでクラッチ連結を解除するためのレリー
    ズ駆動機構を前記クラッチ側の部材に連結するための装
    置であり、トランスミッションからクラッチに向かって
    伸びるシャフトの外周に配置されたレリーズ連結装置で
    あって、 前記クラッチ側の部材に装着可能であり、第1凸部が内
    周面に形成された環状部材と、 前記駆動機構に連結可能であり、前記環状部材内に挿入
    されて、前記第1凸部の前記クラッチ側に当接する第2
    凸部が外周面に形成された円筒部材と、 前記円筒部材の外周に配置されて、前記環状部材と相対
    回転不能に係合する環状の調整部材と、 を備えているレリーズ連結装置。
  5. 【請求項5】前記円筒部材の外周に配置されて、前記環
    状部材と相対回転不能に係合する環状の調整部材をさら
    に備えている、請求項1〜3のいずれかに記載のレリー
    ズ連結装置。
  6. 【請求項6】前記調整部材は径方向外方に伸びる操作部
    を有している、請求項4又は5に記載のレリーズ連結装
    置。
  7. 【請求項7】前記調整部材は前記円筒部材の外周に配置
    された環状部と、前記環状部から前記クラッチ側に伸び
    て前記複数の第1凸部の円周方向間に挟まれた、前記第
    1凸部を前記各第2凸部の円周方向隙間に導くための複
    数のガイド部とを有する、請求項4〜6のいずれかに記
    載のレリーズ連結装置。
  8. 【請求項8】前記複数のガイド部は先端が基部より円周
    方向に狭くなっている、請求項7に記載のレリーズ連結
    装置。
  9. 【請求項9】前記複数のガイド部の内周面には、前記第
    2凸部と前記小径面端部との軸方向隙間に挟まれ得る第
    3凸部が形成されている、請求項7または8に記載のレ
    リーズ連結装置。
  10. 【請求項10】前記第3凸部は、円周方向外側にいくに
    したがって軸方向幅の狭くなる斜面を円周方向の一方に
    有する、請求項9に記載のレリーズ連結装置。
  11. 【請求項11】前記調整部材と前記円筒部材との軸方向
    相対移動を制限する制限部材をさらに備えている、請求
    項510のいずれかに記載のレリーズ連結装置。
  12. 【請求項12】前記制限部材は、前記調整部材の前記環
    状部の内周面と前記円筒部材の外周面との間に挿入され
    たくさび部材である、請求項11に記載のレリーズ連結
    装置。
  13. 【請求項13】前記環状部の内周側に配置された円筒状
    固定部材をさらに備え、 前記環状部と前記固定部材とは、前記環状部の前記ガイ
    ド部が前記各第2凸部の円周方向間に配置された円周方
    向第1位置と前記各第2凸部に対応する位置に配置され
    た円周方向第2位置とを取り得るように係合する係合部
    をそれぞれ有している、請求項712のいずれかに記
    載のレリーズ連結装置。
  14. 【請求項14】前記係合部は、前記環状部が前記固定部
    材に対して前記第1位置と前記第2位置との間円周方
    向に移動するを許容し、かつ前記両位置を円周方向に
    越えて移動するのを禁じる、請求項13に記載のレリー
    ズ連結装置。
  15. 【請求項15】前記係合部は、前記環状部の前記トラン
    スミッション側端部から半径方向内側に伸びる1つの突
    起と、前記円筒状固定部材の外周面に軸方向に伸びて互
    いに円周方向に所定角度離れて形成された一対の溝とか
    らなる、請求項14に記載のレリーズ連結装置。
  16. 【請求項16】前記環状部において前記突起の円周方向
    両側には前記トランスミッション側端部から軸方向に伸
    びるスリットが形成されている、請求項15に記載のレ
    リーズ連結装置。
  17. 【請求項17】前記一対の溝には、円周方向で互いに向
    かう側に前記突起が前記溝を乗り越え得る傾斜部が形成
    されている、請求項16に記載のレリーズ連結装置。
  18. 【請求項18】トランスミッションからクラッチに向か
    って伸びるシャフトの外周に配置され、クラッチの押圧
    部材を前記トランスミッション側に移動させて前記クラ
    ッチをレリーズするためのクラッチレリーズ装置であっ
    て、 前記押圧部材に連結されるレリーズベアリングと、 前記レリーズベアリングに装着可能であり、第1凸部が
    内周面に形成された環状部材と、前記環状部材内に挿入
    されて、前記第1凸部の前記クラッチ側に当接する第2
    凸部が外周面に形成された円筒部材とを含むレリーズ連
    結装置と、 前記円筒部材を軸方向に駆動するための駆動機構とを備
    え、 前記駆動機構は、前記シャフトの外周に配置されて軸方
    向に延びる環状の油室をさらに含み、前記円筒部材を軸
    方向に駆動する油圧シリンダ装置であり、 前記円筒部材は前記油室の内周壁を構成している、 クラッチレリーズ装置。
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